JP2015222049A - 内燃機関の排気装置 - Google Patents

内燃機関の排気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015222049A
JP2015222049A JP2014106984A JP2014106984A JP2015222049A JP 2015222049 A JP2015222049 A JP 2015222049A JP 2014106984 A JP2014106984 A JP 2014106984A JP 2014106984 A JP2014106984 A JP 2014106984A JP 2015222049 A JP2015222049 A JP 2015222049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
passage
exhaust gas
cooling
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014106984A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6179728B2 (ja
Inventor
達也 古閑
Tatsuya Koga
達也 古閑
二郎 加藤
Jiro Kato
二郎 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014106984A priority Critical patent/JP6179728B2/ja
Publication of JP2015222049A publication Critical patent/JP2015222049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6179728B2 publication Critical patent/JP6179728B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成にて、排気ガスを効果的に冷却し、冷却した排気ガスを確実に排気浄化触媒に供給することができる内燃機関の排気装置を提供する。
【解決手段】エンジンシステム100に適用される内燃機関の排気装置は、排気ガスを吸気通路10に還流させるEGR通路71と、EGR通路71上に設けられたEGRクーラ72と、EGR通路71が接続された箇所よりも下流側の排気通路5上に設けられた排気浄化触媒6と、一端が、EGRクーラ72が設けられた箇所よりも下流側のEGR通路71、又はEGRクーラ72に接続され、且つ、他端が、EGR通路71が接続された箇所よりも上流側の排気通路5に接続されて、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスを、EGR通路71が接続された箇所よりも上流側の排気通路5に供給する冷却排気ガス供給通路75と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気装置に係わり、特に、内燃機関から排出された排気ガスを処理する内燃機関の排気装置に関する。
従来から、車両等に適用される内燃機関の排気通路上には、燃焼により発生した排気ガスの浄化機能を有する、三元触媒や酸化触媒やリーンNOxトラップ触媒などの排気浄化触媒が設けられている。排気浄化触媒は、内燃機関の高負荷運転時などにおいて生じる高温の排気ガスにより劣化する可能性があり、そのような排気浄化触媒の熱劣化を抑制することが望ましい。ある。また、排気浄化触媒には、最適な浄化機能が発揮される温度範囲(以下では「最適温度範囲」と呼ぶ。)があり、排気浄化触媒の温度を最適温度範囲に維持することが望ましい。
排気浄化触媒の熱劣化を抑制したり、排気浄化触媒の温度を最適温度範囲に維持したりするために、低温のガスを排気浄化触媒に供給する技術が知られている。例えば、特許文献1には、排気浄化触媒の上流側の排気通路上に設けられた冷却装置によって排気ガスを冷却し、この排気ガスを排気浄化触媒に供給する機構と、吸気通路上に設けられたインタークーラによって冷却された吸気を排気浄化触媒に供給する機構とが開示されている。
特開2005−36770号公報
特許文献1に記載された、インタークーラによって冷却された吸気を排気浄化触媒に供給する機構では、吸気系から排気系まで延びる比較的長い通路を用いるため、スペース上の制限から、この通路のレイアウトが困難である。また、特許文献1に記載された、排気浄化触媒の上流側の排気通路上に設けられた冷却装置によって冷却された排気ガスを排気浄化触媒に供給する機構では、内燃機関の運転条件によっては、冷却装置に供給するための排気ガスを取り込む排気通路上の箇所や、冷却装置を通過した排気ガスが供給される排気通路上の箇所の圧力が高いために、冷却装置に排気ガスを供給できなかったり、冷却装置を通過した排気ガスを排気通路に供給できなかったりする場合がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構成にて、排気ガスを効果的に冷却し、冷却した排気ガスを確実に排気浄化触媒に供給することができる内燃機関の排気装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、内燃機関から排出された排気ガスを処理する内燃機関の排気装置であって、一端が排気通路に接続され、且つ他端が吸気通路に接続されて、排気ガスを吸気通路に還流させるEGR通路と、このEGR通路上に設けられ、通過する排気ガスを冷却する冷却手段と、排気通路のEGR通路が接続された箇所よりも下流側に設けられた、排気ガスを浄化する排気浄化触媒と、一端が、EGR通路の冷却手段が設けられた箇所又はその下流側に接続され、且つ、他端が、排気通路のEGR通路が接続された箇所よりも上流側に接続されて、冷却手段によって冷却された排気ガスを、排気通路のEGR通路が接続された箇所よりも上流側に供給する冷却排気ガス供給通路と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、冷却手段が設けられた箇所よりも下流側のEGR通路又は冷却手段に一端が接続され、且つEGR通路が接続された箇所よりも上流側の排気通路に他端が接続された冷却排気ガス供給通路を用いるので、冷却手段によって冷却された排気ガスを、冷却排気ガス供給通路から排気通路を介して排気浄化触媒に供給することができる。また、本発明によれば、EGR通路から排気ガスを取り込み、この排気ガスを取り込む箇所(つまりEGR通路が接続された箇所)よりも上流側の排気通路に、EGR通路から取り込んだ排気ガスを冷却排気ガス供給通路から供給するので、EGR通路、冷却排気ガス供給通路及び排気通路において排気ガスを循環させることができる。これにより、排気ガスを冷却手段に複数回循環させることができ、排気ガスを大きく冷却することができる。したがって、本発明によれば、排気ガスを効果的に冷却することができる。そして、このようにして冷却された排気ガスを排気浄化触媒に供給することで、排気浄化触媒を効果的に冷却することができる。よって、排気浄化触媒の熱劣化を適切に抑制したり、排気浄化触媒の温度を最適温度範囲に適切に維持したりすることが可能となる。
また、本発明によれば、特許文献1に記載されたようなインタークーラによって冷却された吸気を排気浄化触媒に供給する機構と比較して、吸気系から排気系まで延びる長い通路を用いることなく、既存のEGRシステムに対して接続された、排気系の中に収まる冷却排気ガス供給通路を用いるので、簡易な構成を実現することができる。具体的には、スペース上の制限を受けることなく、冷却排気ガス供給通路を容易に配置することができる。
本発明において、好ましくは、冷却排気ガス供給通路が接続された排気通路の部分は、EGR通路が接続された排気通路の部分よりも、排気ガスの圧力が低くなるように構成されている。
このように構成された本発明においては、排気通路における冷却排気ガス供給通路の接続箇所と排気通路におけるEGR通路の接続箇所との間に差圧が生じているので、この差圧を利用して、EGR通路から取り込んだ排気ガスを冷却排気ガス供給通路から排気通路へと適切に導入することができる。
本発明において、好ましくは、冷却排気ガス供給通路が接続された排気通路の部分は、通過する排気ガスの速度を上昇させて、この排気ガスの圧力を低下させることにより、負圧によるエゼクタ効果を生じさせるように構成されている。
このように構成された本発明においては、冷却排気ガス供給通路が接続された排気通路の部分に負圧によるエゼクタ効果が生じているので、このエゼクタ効果を利用して、冷却排気ガス供給通路内の排気ガスを排気通路へ適切に引き込むことができる。
本発明において、好ましくは、内燃機関は、複数の気筒を有し、冷却排気ガス供給通路は、この複数の気筒の排気ポートから延びる複数の排気通路が集合し、ベンチュリ構造を有する排気通路の部分に接続される。
このように構成された本発明においては、ベンチュリ構造が適用された複数の排気通路の集合部分に、冷却排気ガス供給通路を接続するので、冷却排気ガス供給通路に対して負圧によるエゼクタ効果を適切に作用させることができる。
本発明において、好ましくは、更に、排気浄化触媒の温度又は排気ガスの温度を検出する温度検出手段と、冷却排気ガス供給通路上に設けられ、この冷却排気ガス供給通路を通過する排気ガスを制御する制御バルブと、温度検出手段が検出した温度が所定温度以上である場合にのみ、冷却手段によって冷却された排気ガスを冷却排気ガス供給通路を介して排気通路に供給するように、制御バルブを制御する制御手段と、を有する。
このように構成された本発明においては、温度検出手段が検出した温度が所定温度以上である場合にのみ、冷却排気ガス供給通路から排気通路に排気ガスを供給するように制御バルブを制御するので、つまり、温度検出手段が検出した温度が所定温度未満である場合には、冷却排気ガス供給通路から排気通路に排気ガスを供給しないように制御バルブを制御するので、冷却手段によって冷却された排気ガスが冷却排気ガス供給通路から排気通路に無駄に供給されることを抑制することができる。具体的には、排気浄化触媒の温度を低下させるべきでない状況において、冷却手段によって冷却された排気ガスが冷却排気ガス供給通路を介して排気浄化触媒に供給されて、排気浄化触媒の温度が低下してしまうことを抑制することができる。
本発明の内燃機関の排気装置によれば、排気ガスを効果的に冷却し、冷却した排気ガスを確実に排気浄化触媒に供給することができる。
本発明の実施形態による内燃機関の排気装置が適用されたエンジンシステムの概略構成図である。 図2(A)は、本発明の実施形態による排気系に含まれる独立排気通路、共通排気通路及び集合管の形状をより詳しく示す平面図であり、図2(B)は、図2(A)に示される部分の斜視図である。 本発明の実施形態による第1独立排気通路から排気ガスが排出されたときの集合管内に発生する圧力分布を示す説明図である。 本発明の実施形態による吸気弁及び排気弁のバルブタイミングを示す説明図である。 本発明の実施形態による内燃機関の排気装置において生成される負圧を示す説明図であり、上段に、後続気筒の排気ポート内の圧力を測定した結果を排気弁のリフトカーブと合わせて示し、下段に、先行気筒の排気ポート内の圧力を測定した結果を排気弁のリフトカーブと合わせて示す。 本発明の実施形態による内燃機関の排気装置における排気ガスの流れを説明するための排気系の部分拡大図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による内燃機関の排気装置を説明する。
図1を参照して、本発明の実施形態による内燃機関の排気装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態による内燃機関の排気装置が適用されたエンジンシステムの概略構成図である。
図1に示すように、本発明の実施形態によるエンジンシステム100は、主に、シリンダヘッド9及びシリンダブロック(図示せず)を有する、内燃機関としてのエンジン本体1と、エンジンシステム100全体を制御するECU(Electronic Control Unit)2と、エンジン本体1に接続された複数の独立吸気通路3と、エンジン本体1に接続された排気通路5と、排気通路5上に設けられた排気浄化触媒6と、を有する。
エンジン本体1は、シリンダヘッド9及びシリンダブロックの内部に、ピストン(図示せず)がそれぞれ嵌挿された複数の気筒12が形成されている。図1では、シリンダヘッド9及びシリンダブロックの内部に4つの気筒12が直列に配置された直列4気筒エンジンを、エンジン本体1として例示している。以下では、これら4つの気筒12のことを、図1の右から順に、「第1気筒12a」、「第2気筒12b」、「第3気筒12c」、「第4気筒12d」と呼ぶ(これらの第1乃至第4気筒12a〜12dを特に区別しない場合には単に「気筒12」と表記する)。第1気筒12a及び第4気筒12dは、気筒列方向(図1の左右方向)においてエンジン本体1の端部に位置する気筒であり、第2気筒12b及び第3気筒12cは、気筒列方向においてエンジン本体1の中央部に位置する気筒である。シリンダヘッド9には、ピストンの上方に区画された燃焼室内に臨むようにそれぞれ点火プラグ15が設置されている。
エンジン本体1は、4サイクルエンジンであって、各気筒12a〜12dにおいて、180°CAずつずれたタイミングで点火プラグ15による点火が行われて、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の各行程がそれぞれ180°CAずつずれたタイミングで行われる。本実施形態では、第1気筒12a→第3気筒12c→第4気筒12d→第2気筒12bの順に点火が行われ、この順に各行程が実施される。このことから明らかなように、第2気筒12b及び第3気筒12cは、点火順序が連続せず、したがって排気順序も連続しない。
エンジン本体1のシリンダヘッド9には、それぞれ燃焼室に向かって開口する2つの吸気ポート17及び2つの排気ポート18が設けられている。吸気ポート17は、各気筒12内に吸気を導入するためのものである。排気ポート18は、各気筒12内から排気ガスを排出するためのものである。各吸気ポート17には、これら吸気ポート17を開閉して吸気ポート17と気筒12内部とを連通又は遮断するための吸気弁19が設けられている。各排気ポート18には、これら排気ポート18を開閉して排気ポート18と気筒12内部とを連通又は遮断するための排気弁20が設けられている。吸気弁19は、吸気弁駆動機構30により駆動されて、所定のタイミングで吸気ポート17を開閉する。排気弁20は、排気弁駆動機構40で駆動されることにより、所定のタイミングで排気ポート18を開閉する。
吸気弁駆動機構30は、吸気弁19に連結された吸気カムシャフト31と吸気VVT32とを有している。排気弁駆動機構40は、排気弁20に連結された排気カムシャフト41と排気VVT42とを有している。吸気カムシャフト31及び排気カムシャフト41は、周知のチェーン及びスプロケット機構等の動力伝達機構を介してクランクシャフトに連結されており、クランクシャフトの回転に伴い回転して、吸気弁19及び排気弁20を開閉駆動する。
吸気VVT32及び排気VVT42は、吸気弁19及び排気弁20のバルブタイミングを変更するためのものである。例えば、吸気VVT32は、吸気カムシャフト31と同軸に配置されてクランクシャフトにより直接駆動される所定の被駆動軸を有し、この被駆動軸と吸気カムシャフト31との間の位相差を変更する。これにより、クランクシャフトと吸気カムシャフト31との間の位相差が変更され、吸気弁19のバルブタイミングが変更される。排気VVT42もこれに準じて同様である。
また、吸気VVT32及び排気VVT42は、ECU2から供給される制御信号S32、S42によって制御される。具体的には、吸気VVT32及び排気VVT42は、ECU2で算出された吸気弁19及び排気弁20の目標バルブタイミングに基づいて位相差を変更する。本実施形態では、吸気VVT32及び排気VVT42は、吸気弁19及び排気弁20の開弁期間及びリフト量、つまりバルブプロファイルをそれぞれ一定に保ったまま、吸気弁19及び排気弁20の開弁時期及び閉弁時期をそれぞれ変更する。
各気筒12の吸気ポート17には、独立吸気通路3が接続されている。独立吸気通路3は、気筒数に対応して4つ設けられている。独立吸気通路3の下流側(つまり気筒側)の端部は2つに分かれ、その下流端が気筒12の2つの吸気ポート17に接続されている。他方で、独立吸気通路3の上流側の端部は、サージタンク11に接続され、このサージタンク11には1本の吸気通路10が接続されている。独立吸気通路3及びサージタンク11には、この吸気通路10から吸気が供給される。
各気筒12の排気ポート18には、独立排気通路52、53又は共通排気通路54が接続されている。つまり、エンジン本体1の排気側には、第1独立排気通路52及び第2独立排気通路53という2つの独立排気通路と、1つの共通排気通路54とが備えられている。独立排気通路52、53の気筒側の端部はそれぞれ2つに分かれ、その上流端が気筒12の2つの排気ポート18に接続されている。共通排気通路54は、上流側部分が第1分岐通路54b及び第2分岐通路54cという2つの分岐通路に分岐し、各分岐通路54b、54cの気筒側の端部は2つに分かれ、その上流端が気筒12の2つの排気ポート18に接続されている。
次に、更に図1を参照しながら、本発明の実施形態によるエンジンシステム100の排気系について詳細に説明する。この説明の際に、図2(A)及び(B)も合わせて参照する。図2(A)は、本発明の実施形態による排気系に含まれる独立排気通路52、53、共通排気通路54及び集合管56の形状をより詳しく示す平面図であり、図2(B)は、図2(A)に示される部分の斜視図である。
なお、図1においては、シリンダヘッド9内の排気通路52、53、54の長さが、図2(A)及び(B)に示されるものに比べて長く描かれているが、これは、共通排気通路54の分岐通路54b、54cを明確に示すためであり、気筒12は、エンジン本体1の幅方向(図1において上下方向)の略中央部に設けられている。
図1に示すように、本実施形態によるエンジンシステム100の排気系は、上記した独立排気通路52、53及び共通排気通路54、並びにこの独立排気通路52、53及び共通排気通路54が接続された集合管56を含む排気通路5と、この排気通路5上に設けられた排気浄化触媒6と、この排気浄化触媒6が設けられた箇所よりも上流側の排気通路5に接続されたEGR(Exhaust Gas Recirculation)通路71とを有する。
エンジン本体1における4つの気筒12のうち、気筒列方向においてエンジン本体1の端部に位置する第1気筒12a及び第4気筒12dの排気ポート18には、それぞれ第1独立排気通路52の上流端及び第2独立排気通路53の上端部が接続されている。他方で、気筒列方向においてエンジン本体1の中央部に位置する第2気筒12b及び第3気筒12cの排気ポート18には、それぞれ共通排気通路54の第1分岐通路54bの上流端及び第2分岐通路54cの上流端が接続されている。
第1独立排気通路52及び第2独立排気通路53は、第1気筒12aの排気ポート18及び第4気筒12dの排気ポート18から集合管56に向けて下流に延びている。これに対し、共通排気通路54の第1分岐通路54b及び第2分岐通路54cは、第2気筒12bの排気ポート18及び第3気筒12cの排気ポート18から所定距離だけ下流に延びた後、合流し、単一の合流通路54aとなって、集合管56に向けて下流に延びている。すなわち、共通排気通路54は、合流通路54a、第1分岐通路54b、及び第2分岐通路54cを含んでいる。そして、第1分岐通路54bの上流端が第2気筒12bの排気ポート18に接続され、第2分岐通路54cの上流端が第3気筒12cの排気ポート18に接続されている。
前述したように、第2気筒12bと第3気筒12cとは、相互に排気順序が連続しない気筒12同士である。したがって、第2気筒12bから排出された排気ガスと、第3気筒12cから排出された排気ガスとが、共通排気通路54を連続して流れることはない。
また、2つの独立排気通路52、53及び1つの共通排気通路54は、相互に独立している。つまり、第1気筒12aから排出された排気ガスと、第3気筒12cから排出された排気ガスと、第4気筒12dから排出された排気ガスと、第2気筒12bから排出された排気ガスとは、相互に干渉し合うことなく各排気通路52、53、54を通過する。
第1独立排気通路52及び第2独立排気通路53は、第1気筒12a及び第4気筒12dの排気ポート18から所定距離だけ下流に延びた後、気筒列方向においてエンジン本体1の中央部に向けて湾曲し、相互に近接する(図2(A)及び(B)参照)。同様に、共通排気通路54の第1分岐通路54b及び第2分岐通路54cは、第2気筒12b及び第3気筒12cの排気ポート18から所定距離だけ下流に延びた後、気筒列方向においてエンジン本体1の中央部に向けて湾曲し、相互に合流して合流通路54aとなる(図2(A)及び(B)参照)。
各排気通路52、53、54の下流端部は、エンジン本体1の外部で、気筒列方向においてエンジン本体1の中央部に対向する位置で相互に束ねられ、これにより、各排気通路52、53、54の下流端は、相互に束ねられた状態で集合管56の上流端に接続される。集合管56は、エンジン本体1の外部で、気筒列方向においてエンジン本体1の中央部に対向する位置に配置されている。各排気通路52、53、54を通過した排気ガスは、各排気通路52、53、54の下流端から集合管56内に噴出し、集合管56内で集合する。
共通排気通路54の上流端から下流端までの通路長は、第1独立排気通路52及び第2独立排気通路53の上流端から下流端までの通路長よりも短く設定されている(図2(A)及び(B)参照)。また、第1独立排気通路52、第2独立排気通路53、及び共通排気通路54は、例えば排気系のコンパクト化等のために、気筒列方向の一端側から他端側を見たときに、エンジン本体1の外部において、下方に湾曲する湾曲部Rが形成されている(図2(B)参照)。そして、この湾曲部Rにおいて、共通排気通路54は、第1独立排気通路52及び第2独立排気通路53よりも内側に位置している。これは、共通排気通路54の上流端から下流端までの通路長を、独立排気通路52、53の上流端から下流端までの通路長よりも短く設定するための方策の1つである。
図1に示すように、独立排気通路52、53及び共通排気通路54の上流側部分はシリンダヘッド9内に形成されている。そして、独立排気通路52、53及び共通排気通路54のシリンダヘッド9外の部分(エンジン本体1の外部に露出している部分)及び集合管56は、所謂、排気マニホールドとして形成されている。特に、本実施形態では、シリンダヘッド9内に形成された部分を含めて、湾曲部Rにおいて、共通排気通路54は、第1独立排気通路52及び第2独立排気通路53よりも内側に位置している(図2(B)参照)。
また、図1に示すように、排気通路5上の集合管56は、上流から順に、円筒形状のガス流入部56a、逆円錐台形状の絞り部56b、円筒形状のストレート部56c、円錐台形状のディフューザー部56d、及び円筒形状のガス排出部56eを有する。
各排気通路52、53、54及び集合管56は、各排気通路52、53、54の下流端から排気ガスが高速で集合管56内に噴出し、これにより集合管56内に負圧が発生するようなベンチュリ構造が適用されている。さらに、集合管56は、各排気通路52、53、54の下流端から排気ガスが高速で集合管56内に噴出し、これにより低下した排気ガスの圧力及び温度が集合管56の下流側部分(例えばディフューザー部56d)において再び上昇、つまり回復するような形状を有している。
各排気通路52、53、54の下流側部分は、各排気通路52、53、54の下流端から排気ガスが高速で集合管56内に噴出するように、流路面積(断面積のこと。以下同様とする。)が下流ほど小さくなる先細り形状に形成されている(図2(A)参照)。また、排気通路52、53、54は、下流端で束ねられて、集合管56のガス流入部56aに接続される。
集合管56の絞り部56bは、各排気通路52、53、54の下流端から集合管56内に噴出した排気ガスが高い流速を維持したまま下流に流れるように、流路面積が下流ほど小さくなる逆円錐台形状に形成されている。この絞り部56bの下流端の流路面積は、集合管56の最小流路面積である。また、集合管56のストレート部56cは、絞り部56bから流入した排気ガスの流速が維持されるように、最小流路面積を保って下流に延びる円筒形状に形成されている。
このような集合管56の上流側部分の形状(つまりベンチュリ構造を有する形状)により、各排気通路52、53、54の下流端から高速で集合管56内に噴出した排気ガスは、高速を維持したまま絞り部56bを通過し、高速を維持したままストレート部56cに流入し、この排気ガスの周囲に大きい負圧が発生する。この負圧によりエゼクタ効果が得られる。
集合管56のディフューザー部56dは、集合管56の上流側部分において低下した排気ガスの圧力及び温度が再び上昇、つまり回復するように、流路面積が下流ほど大きくなる円錐台形状に形成されている。また、集合管56のガス排出部56eは、集合管56が排気浄化触媒6に接続し、排気ガスが排気浄化触媒6へと排出される部分であり、流路面積が一定の円筒形状に形成されている。このガス排出部56eの下流端に排気浄化触媒6が接続され、集合管56を通過した排気ガスは排気浄化触媒6に流入する。
排気浄化触媒6は、例えば三元触媒や酸化触媒やリーンNOxトラップ触媒などを有しており、エンジン本体1から排出された排気ガスを浄化するための装置である。排気浄化触媒6には、排気浄化触媒6の温度(触媒の床温に相当する)を検出する温度センサ81が設けられている。温度センサ81は、検出した排気浄化触媒6の温度に対応する検出信号S81をECU2に供給する。
なお、排気浄化触媒6は、厳密に言うと、上記したような三元触媒や酸化触媒やリーンNOxトラップ触媒などの触媒本体、及びこの触媒本体を収容するケーシングなどを有するものであるが、これらを含めて排気浄化触媒6と呼んでいる。
排気浄化触媒6の上流側の排気通路5には、排気ガスを吸気通路10に還流させるEGR通路71が接続されている。具体的には、EGR通路71は、一端が、排気浄化触媒6の上流側の排気通路5、詳しくは集合管56のガス排出部56eに接続され、且つ、他端が、吸気通路10に接続されている。また、EGR通路71上には、このEGR通路71を通過する排気ガスを冷却する冷却手段としてのEGRクーラ72と、このEGR通路71を通過する排気ガスを制御するEGRバルブ73とが設けられている。EGRバルブ73は、ECU2から供給される制御信号S73によって制御される。
また、EGRクーラ72には、このEGRクーラ72によって冷却された排気ガスを、排気通路5に供給する冷却排気ガス供給通路75が接続されている。具体的には、冷却排気ガス供給通路75は、一端がEGRクーラ72に接続され、且つ、他端が、EGR通路71が接続された箇所よりも上流側の排気通路5、詳しくは集合管56のガス流入部56aに接続されている。冷却排気ガス供給通路75は、上述したような集合管56の上流側部分において発生する負圧によるエゼクタ効果を利用して、排気ガスを取り込んだ排気通路5上の箇所(EGR通路71の一端が接続された排気通路5上の箇所)よりも上流側の排気通路5上の箇所に、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスを供給するように機能する。また、冷却排気ガス供給通路75上には、この冷却排気ガス供給通路75を通過する排気ガスを制御する制御バルブ76が設けられている。制御バルブ76は、ECU2から供給される制御信号S76によって制御される。
なお、上記では、冷却排気ガス供給通路75の一端がEGRクーラ72に接続されていることを述べたが、これは、冷却排気ガス供給通路75の一端が、EGRクーラ72に設けられたガスが通過する通路(EGR通路71の一部分に相当する)に接続されていることを意味する。
ここで、ECU2は、エンジンシステム100全体の制御を行う。本実施形態においては、ECU2は、主に、温度センサ81が検出した排気浄化触媒6の温度(検出信号S81に対応する)に基づいて、冷却排気ガス供給通路75上に設けられた制御バルブ76に制御信号S76を供給して、この制御バルブ76を制御する。具体的には、ECU2は、排気浄化触媒6の温度が所定温度以上である場合に、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスを冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に供給するように、制御バルブ76を制御する。この場合、ECU2は、EGRバルブ73を閉にした状態で、制御バルブ76を開く制御を行う。詳しくは、ECU2は、排気浄化触媒6の温度と所定温度との差が大きいほど、排気浄化触媒6の温度を速やかに低下させるべく、冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に供給する排気ガスの量が多くなるように、制御バルブ76の開度を大きくする制御を行う。他方で、ECU2は、温度センサ81が検出した排気浄化触媒6の温度が所定温度未満である場合には、制御バルブ76を閉じて、冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に排気ガスを供給しないようにする。
1つの例では、上記した所定温度として、排気浄化触媒6の熱劣化が生じる可能性のある温度が用いられる。そのような所定温度を用いた場合、ECU2は、排気浄化触媒6の温度が所定温度以上である場合に、排気浄化触媒6の熱劣化を抑制すべく、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスを冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に供給するように、制御バルブ76を開く制御する。他方で、ECU2は、排気浄化触媒6の温度が所定温度未満である場合には、排気浄化触媒6の熱劣化を抑制する必要はないものと判断して、冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に排気ガスを供給しないように制御バルブ76を閉じる。
他の例では、上記した所定温度として、排気浄化触媒6の最適な浄化機能が発揮される温度範囲(最適温度範囲)における上限温度に応じた温度が用いられる。そのような所定温度を用いた場合、ECU2は、排気浄化触媒6の温度が所定温度以上である場合に、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスを冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に供給して、排気浄化触媒6の温度を上限温度未満にまで低下させるように、制御バルブ76を開く制御する。他方で、ECU2は、排気浄化触媒6の温度が所定温度未満である場合には、排気浄化触媒6の温度を低下させる必要はないものと判断して、冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に排気ガスを供給しないように制御バルブ76を閉じる。
このように、ECU2は、本発明における「制御手段」の一例に相当する。また、温度センサ81は、本発明における「温度検出手段」の一例に相当する。
なお、ECU2は、CPU、CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
以下では、図3乃至図6を参照しながら、本発明の実施形態による内燃機関の排気装置の作用などについて説明する。
まず、図3を参照して、本発明の実施形態において集合管56の上流側部分に発生する負圧によるエゼクタ効果について説明する。
図3は、集合管56において、任意の気筒12から排気ガスが排出されたときの圧力分布を調べた結果を示している。具体的には、図3は、2つの独立排気通路52、53及び1つの共通排気通路54のうちで第1独立排気通路52を選択し、対応する第1気筒12aの排気弁20の開弁開始後にこの気筒12aから高圧高速のガス(いわゆるブローダウンガス)が独立排気通路52を通って集合管56内に排出されたときの集合管56内の圧力分布を示している。なお、図3では、色の濃さにより圧力の高低を示している(色が濃いほど圧力が低いものとする)。また、図3では、説明の便宜上、EGR通路71や冷却排気ガス供給通路75などの図示を省略している。
図3に示すように、独立排気通路52の先細り形状の下流側部分から下流に向かって圧力が徐々に低下し、排気ガスが噴出する独立排気通路52の下流端から集合管56のガス流入部56a及び絞り部56bに渡って圧力が大きく低下し、大きな負圧が生じている。これにより、エゼクタ効果が得られる。したがって、上記した冷却排気ガス供給通路75を集合管56のガス流入部56aに接続すると(図1参照)、このエゼクタ効果により、冷却排気ガス供給通路75内の排気ガスがガス流入部56aへと引き込まれることとなる。
他方で、ストレート部56cから下流に向かって圧力が徐々に上昇し、ディフューザー部56dから排気ガスが排気浄化触媒6に排出されるガス排出部56eに渡って圧力が十分に回復している、つまり負圧はかなり小さくなっている。そのため、排気通路5における下流側の箇所(具体的にはEGR通路71の一端が接続されたガス排出部56eの箇所)と、排気通路5における上流側の箇所(具体的には冷却排気ガス供給通路75の一端が接続されたガス流入部56aの箇所)とで、比較的大きな差圧が生じる。したがって、EGR通路71の一端が接続されたガス排出部56eの箇所から排気ガスを適切に取り込み、この排気ガスを、冷却排気ガス供給通路75の一端が接続されたガス流入部56aの箇所へと適切に導入することが可能となる。
次に、図4を参照して、本発明の実施形態による吸気弁19及び排気弁20のバルブタイミングについて説明する。
図4は、本発明の実施形態による吸気弁19及び排気弁20のバルブタイミングの説明図である。図4は、横軸にクランク角度を示し、縦軸に吸気弁19及び排気弁20のバルブタイミングを示している。また、図4は、上から順に、第1気筒12a、第2気筒12b、第3気筒12c、第4気筒12dにおけるバルブタイミングを示している。上述したように、第1気筒12a→第3気筒12c→第4気筒12d→第2気筒12bの順に点火が行われ、この順に各行程が実施される。
吸気弁19及び排気弁20のバルブタイミングは、ECU2により設定された運転条件に応じた目標バルブタイミングとなるように、吸気VVT32及び排気VVT42を介してECU2によって制御される。本実施形態では、図4に示すように、排気弁20の開弁期間と吸気弁19の開弁期間とが吸気上死点を挟んでオーバーラップし、且つ、後続気筒(排気順序が連続する2つの気筒のうちの排気順序が後続する気筒)12の排気弁20が先行気筒(排気順序が連続する2つの気筒のうちの排気順序が先行する気筒)12のオーバーラップ期間T_O/L中に開弁を開始するように、吸気弁19及び排気弁20の目標バルブタイミングが設定される。
具体的には、第1気筒12aの吸気弁19と排気弁20とがオーバーラップしている期間中に第3気筒12cの排気弁20が開弁し、第3気筒12cの吸気弁19と排気弁20とがオーバーラップしている期間中に第4気筒12dの排気弁20が開弁し、第4気筒12dの吸気弁19と排気弁20とがオーバーラップしている期間中に第2気筒12bの排気弁20が開弁し、第2気筒12bの吸気弁19と排気弁20とがオーバーラップしている期間中に第1気筒12aの排気弁20が開弁するように、吸気弁19及び排気弁20の目標バルブタイミングが設定されている。これにより、エゼクタ効果が増大し、先行気筒12の排気ポート18内の圧力はより一層低下する。
次に、図5を参照して、本発明の実施形態による内燃機関の排気装置において生成される負圧について説明する。図5は、排気順序が連続する任意の先行気筒12(図の下段)及び後続気筒12(図の上段)の排気ポート18内の圧力を測定した結果を、排気弁20のリフトカーブすなわちバルブリフトと合わせて示す。
図5に示すように、後続気筒12の排気弁20の開弁開始直後(クランク角=CA_1)に、この後続気筒12から非常に高い圧力(圧力=P_max)及び高い速度のブローダウンガスが排出される。その直後(クランク角=CA_2付近)に、先行気筒12の排気ポート18内の圧力が比較的大きな負圧(P_min)となっている。したがって、本実施形態によれば、上述した冷却排気ガス供給通路75内の排気ガスを排気通路5に確実に引き込むことができる負圧が発生することが確認された。
次に、図6を参照して、本発明の実施形態による内燃機関の排気装置の作用効果について具体的に説明する。図6は、図1に示した本発明の実施形態による内燃機関の排気装置における排気系の一部分を拡大して示した図である。
図6に示すように、本実施形態によれば、排気通路52、53、54が集合する集合管56の上流側部分に負圧を発生させることで(図3参照)、この負圧によるエゼクタ効果によって、排気通路5における下流側の箇所(EGR通路71の一端が接続された箇所)から排気ガスを取り込んで(矢印A1参照)、この排気ガスをEGRクーラ72に通過させて冷却し(矢印A2参照)、この冷却された排気ガスを、冷却排気ガス供給通路75を介して排気通路5における上流側の箇所(EGR通路71の一端が接続された箇所よりも上流側の箇所)へと導入することができる(矢印A3参照)。したがって、本実施形態によれば、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスを排気浄化触媒6に確実に供給することができる。これにより、排気浄化触媒6に低温の排気ガスを供給することができ、排気浄化触媒6の熱劣化を抑制したり、排気浄化触媒6の温度を最適温度範囲に維持したりすることが可能となる。
また、本実施形態によれば、上記のように冷却排気ガス供給通路75から排気通路5へと導入された排気ガスの一部が、EGR通路71から再度取り込まれて、EGRクーラ72によって冷却されて、冷却排気ガス供給通路75から排気通路5へと導入される場合がある。つまり、排気ガスの一部が、排気浄化触媒6の上流側の排気通路5において、矢印A1、A2、A3、A4で示すような方向の流れを繰り返す場合がある。言い換えると、排気ガスの一部が、矢印A1、A2、A3、A4で示すように循環して流れる場合がある。この場合、排気ガスがEGRクーラ72を複数回循環することで大きく冷却されることとなる。したがって、本実施形態によれば、排気ガスの冷却効率を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、ECU2が、温度センサ81によって検出された排気浄化触媒6の温度が所定温度以上である場合にのみ、冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に排気ガスを供給するように制御バルブ76を開くので、つまり、温度センサ81によって検出された排気浄化触媒6の温度が所定温度未満である場合には、冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に排気ガスを供給しないように制御バルブ76を閉じるため、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスが冷却排気ガス供給通路75から排気通路5に無駄に供給されてしまうことを抑制することができる。具体的には、排気浄化触媒6の温度を低下させるべきでない状況において、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスが冷却排気ガス供給通路75を介して排気浄化触媒6に供給されて、排気浄化触媒6の温度が低下してしまうことを抑制することができる。
ここで、冷却したガスを排気浄化触媒6に供給しない比較例と、冷却した排気ガスを排気浄化触媒6に供給する本実施形態とを比較する。比較例では、排気浄化触媒6の熱劣化を抑制すべき状況(例えば高速域)において、設定する空燃比を理論空燃比からリッチ側に切り替える必要がある。これに対して、本実施形態によれば、排気浄化触媒6の熱劣化を抑制すべき状況(例えば高速域)において、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスを冷却排気ガス供給通路75を介して排気浄化触媒6に供給して、排気浄化触媒6の熱劣化を抑制することができるので、設定する空燃比を理論空燃比からリッチ側に切り替える必要はない、つまり設定する空燃比を理論空燃比に維持することができる。したがって、本実施形態によれば、比較例と比較して、理論空燃比を用いる運転領域を拡大することができ、燃費を改善することが可能となる。
次に、本発明の実施形態による内燃機関の排気装置の変形例について説明する。
上記した実施形態では、冷却排気ガス供給通路75の一端がEGRクーラ72に接続されていたが(図1参照)、この代わりに、冷却排気ガス供給通路75の一端を、EGRクーラ72が設けられた箇所よりも下流側のEGR通路71に接続してもよい。こうした場合にも、冷却排気ガス供給通路75には、EGRクーラ72によって冷却された排気ガスが供給されることとなる。
上記した実施形態では、温度センサ81によって検出された排気浄化触媒6の温度に基づいて、冷却排気ガス供給通路75上に設けられた制御バルブ76を制御していたが、排気浄化触媒6の温度を検出する温度センサ81を用いる代わりに、排気浄化触媒6の上流側を流れる排気ガスの温度を検出する温度センサを用いて、この温度センサが検出した排気ガスの温度に基づいて、制御バルブ76を制御してもよい。この場合には、温度センサが検出した排気ガスの温度に基づいて、排気浄化触媒6の温度を推定すればよい。
上記した実施形態では、排気ガスを冷却する冷却手段としてEGRクーラ72を示したが、外気を用いて排気ガスを冷却してもよい。その場合、外気を排気系に導入する機構が冷却手段として機能する。
1 エンジン本体
2 ECU
5 排気通路
6 排気浄化触媒
10 吸気通路
56 集合管
71 EGR通路
72 EGRクーラ
75 冷却排気ガス供給通路
76 制御バルブ
81 温度センサ
100 エンジンシステム

Claims (5)

  1. 内燃機関から排出された排気ガスを処理する内燃機関の排気装置であって、
    一端が排気通路に接続され、且つ他端が吸気通路に接続されて、排気ガスを吸気通路に還流させるEGR通路と、
    このEGR通路上に設けられ、通過する排気ガスを冷却する冷却手段と、
    排気通路のEGR通路が接続された箇所よりも下流側に設けられた、排気ガスを浄化する排気浄化触媒と、
    一端が、上記EGR通路の上記冷却手段が設けられた箇所又はその下流側に接続され、且つ、他端が、上記排気通路の上記EGR通路が接続された箇所よりも上流側に接続されて、上記冷却手段によって冷却された排気ガスを、上記排気通路の上記EGR通路が接続された箇所よりも上流側に供給する冷却排気ガス供給通路と、
    を有することを特徴とする内燃機関の排気装置。
  2. 上記冷却排気ガス供給通路が接続された排気通路の部分は、上記EGR通路が接続された排気通路の部分よりも、排気ガスの圧力が低くなるように構成されている、請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  3. 上記冷却排気ガス供給通路が接続された排気通路の部分は、通過する排気ガスの速度を上昇させて、この排気ガスの圧力を低下させることにより、負圧によるエゼクタ効果を生じさせるように構成されている、請求項2に記載の内燃機関の排気装置。
  4. 上記内燃機関は、複数の気筒を有し、
    上記冷却排気ガス供給通路は、この複数の気筒の排気ポートから延びる複数の排気通路が集合し、ベンチュリ構造を有する排気通路の部分に接続される、請求項3に記載の内燃機関の排気装置。
  5. 更に、
    上記排気浄化触媒の温度又は排気ガスの温度を検出する温度検出手段と、
    上記冷却排気ガス供給通路上に設けられ、この冷却排気ガス供給通路を通過する排気ガスを制御する制御バルブと、
    上記温度検出手段が検出した温度が所定温度以上である場合にのみ、上記冷却手段によって冷却された排気ガスを上記冷却排気ガス供給通路を介して排気通路に供給するように、上記制御バルブを制御する制御手段と、
    を有する、請求項1乃至4の何れか1項に記載の内燃機関の排気装置。
JP2014106984A 2014-05-23 2014-05-23 内燃機関の排気装置 Active JP6179728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106984A JP6179728B2 (ja) 2014-05-23 2014-05-23 内燃機関の排気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106984A JP6179728B2 (ja) 2014-05-23 2014-05-23 内燃機関の排気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015222049A true JP2015222049A (ja) 2015-12-10
JP6179728B2 JP6179728B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=54785196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014106984A Active JP6179728B2 (ja) 2014-05-23 2014-05-23 内燃機関の排気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6179728B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0630416U (ja) * 1992-09-28 1994-04-22 日産ディーゼル工業株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2004211649A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Toyota Motor Corp Egrクーラシステム
JP2011111961A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気還流装置
JP2013044236A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Mazda Motor Corp 多気筒エンジンの吸排気装置
JP2013104354A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Mazda Motor Corp 多気筒エンジンの排気制御装置
JP2013160168A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Mazda Motor Corp 多気筒エンジンの排気装置
JP2013241891A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Mazda Motor Corp 多気筒エンジンの排気装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0630416U (ja) * 1992-09-28 1994-04-22 日産ディーゼル工業株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2004211649A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Toyota Motor Corp Egrクーラシステム
JP2011111961A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気還流装置
JP2013044236A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Mazda Motor Corp 多気筒エンジンの吸排気装置
JP2013104354A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Mazda Motor Corp 多気筒エンジンの排気制御装置
JP2013160168A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Mazda Motor Corp 多気筒エンジンの排気装置
JP2013241891A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Mazda Motor Corp 多気筒エンジンの排気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6179728B2 (ja) 2017-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6268965B2 (ja) 圧縮着火式エンジンの制御装置
JP6268861B2 (ja) 圧縮着火式エンジンの制御装置
JP6123633B2 (ja) 圧縮着火式エンジンの制御装置
US10393049B2 (en) Internal combustion engine
JP6156650B2 (ja) 内燃機関の排気装置
JP6413413B2 (ja) 燃料改質装置
JP2013053574A (ja) 多気筒エンジン
JP6179728B2 (ja) 内燃機関の排気装置
JP2013160169A (ja) 多気筒エンジンの吸排気装置
JP2004346887A (ja) 多気筒エンジンの排気浄化装置
JP6102874B2 (ja) 多気筒エンジンの排気装置
JP2015063939A (ja) 圧縮着火式エンジンの制御装置
JP6176274B2 (ja) エンジンの排気装置
JP6248542B2 (ja) 圧縮着火式エンジンの制御装置
JP2009270528A (ja) 火花点火型内燃機関
JP2013053573A (ja) 多気筒エンジン
JP4715804B2 (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP2017110617A (ja) エンジンの排気装置
TW202006244A (zh) 火花點火式引擎單元及車輛
JP5824946B2 (ja) 多気筒エンジン
JP2010053737A (ja) 内燃機関の制御装置及び内燃機関の冷却装置
JP5079619B2 (ja) 火花点火式内燃機関
JP4206905B2 (ja) 多気筒内燃エンジン
JP2009068399A (ja) 内燃機関
JP4269158B2 (ja) 多気筒内燃エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6179728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150