JP2010053737A - 内燃機関の制御装置及び内燃機関の冷却装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置及び内燃機関の冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】気筒間の筒内温度のばらつきを抑えることが可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】複数の気筒4の並び方向の一端側に設けられた冷却水入口24から冷却水が供給される排気ポート側ウォータジャケット22と、排気ポート側ウォータジャケット22と複数の気筒4を挟んで反対側に設けられ、複数の気筒4の並び方向の他端側に設けられた冷却水出口25から冷却水が排出される吸気ポート側ウォータジャケット21と、気筒4毎に設けられ、かつ気筒4を横切るように排気ポート側ウォータジャケット22と吸気ポート側ウォータジャケット21とを結ぶ連絡通路23とを有する冷却水通路20を備えた内燃機関1に適用され、冷却水出口25に最も近い#4の気筒4の筒内温度を他の気筒4の筒内温度に近付けるべく#4の気筒4の空燃比が他の気筒4の空燃比よりもリーンになるように各気筒4のインジェクタ13がそれぞれ制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の気筒を有する内燃機関に適用される内燃機関の制御装置及び内燃機関の冷却装置に関する。
シリンダブロック及びシリンダヘッドの冷却水通路が排気ポート側と吸気ポート側とに分割されるとともに気筒の並び方向と直交する方向に延びてシリンダヘッドの排気ポート側の冷却水通路であるヘッド排気側通路とシリンダヘッドの吸気ポート側の冷却水通路であるヘッド吸気側通路とを連通する通路が気筒毎に設けられ、冷却水がブロック排気側通路、ヘッド排気側通路、ヘッド吸気側通路、及びブロック吸気側通路の順に流れるエンジンの冷却構造が知られている(特許文献1参照)。
実公平5−17373号公報
特許文献1の冷却構造の冷却水通路においては、排気ポート側であり、かつ気筒の並び方向の一端に設けられた冷却水入口から冷却水が導入され、吸気ポート側であり、かつ気筒の並び方向の他端に設けられた冷却水入口から冷却水が排出される。このような冷却構造においては、冷却水通路に供給される冷却水の流量が低下すると気筒毎に設けられてヘッド排気側通路とヘッド吸気側通路とを連通する通路(以下、連絡通路と称することがある。)のうち冷却水出口に最も近い連絡通路には他の連絡通路と比較して冷却水が流入し難くなる。この場合、冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度が他の気筒の筒内温度よりも高くなり、各気筒の筒内温度にばらつきが発生する。
そこで、本発明は、気筒間の筒内温度のばらつきを抑えることが可能な内燃機関の制御装置及び内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の制御装置は、機関本体に設けられた複数の気筒の並び方向に延び、かつ前記複数の気筒の並び方向の一端側に設けられた冷却水入口から冷却水が供給される入口側冷却水通路と、前記複数の気筒を挟んで前記入口側冷却水通路の反対側に設けられるとともに前記複数の気筒の並び方向に延び、かつ前記複数の気筒の並び方向の他端側に設けられた冷却水出口から冷却水が排出される出口側冷却水通路と、気筒毎に設けられ、かつ気筒を横切るように前記入口側冷却水通路と前記出口側冷却水通路とを結ぶ連絡通路と、を有する冷却水通路を備えた内燃機関に適用され、気筒の筒内温度に影響を与える物理量を前記冷却水出口に最も近い気筒と他の気筒とで別々に操作可能な操作手段と、前記冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度が他の気筒の筒内温度に近付くように前記操作手段を制御して少なくとも前記冷却水出口に最も近い気筒の前記物理量を操作する制御手段と、を備えた(請求項1)。
本発明の制御装置が適用される内燃機関においては、冷却水がまず冷却水入口から入口側冷却水通路に流入する。冷却水は、次に入口側冷却水通路から各連絡通路を通過して出口側冷却水通路に移動し、その後出口側冷却水通路を通って冷却水出口から排出される。そして、この冷却水通路においては、冷却水入口が気筒の並び方向の一端側に設けられるとともに冷却水出口が気筒の並び方向の他端側に設けられているので、冷却水の流量が少ない場合には冷却水出口に最も近い気筒の連絡通路に他の連絡通路よりも冷却水が流入し難くなる。本発明の制御装置によれば、このように他の連絡通路と比較して冷却水出口に最も近い気筒の連絡通路に冷却水が流入し難くなっても、冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度が他の気筒の筒内温度に近付くように少なくとも冷却水出口に最も近い気筒の物理量が操作されるので、冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度と他の気筒の筒内温度との差を小さくすることができる。そのため、気筒間の筒内温度のばらつきを抑えることができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記物理量は、各気筒の空燃比、各気筒への燃料噴射量、点火タイミング、及び前記内燃機関の排気通路から各気筒に還流される排気の流量の少なくともいずれか一つであってもよい(請求項2)。周知のように気筒内で燃料混合気が燃焼した際の燃焼温度と空燃比とは相関関係を有している。そして、燃焼温度が高いほど筒内温度が高くなる。そのため、例えば、空燃比をリーン側に変化させて燃焼温度を低下させることにより、筒内温度を低下させることができる。なお、空燃比の操作は空気量を変化させて行ってもよいし、燃料量を変化させて行ってもよい。また、気筒内に燃料を直接噴射する場合は、燃料の気化熱を利用して筒内温度を下げることができる。この場合は、燃料の噴射量を増加させるほど筒内温度を下げることができる。燃焼温度は点火タイミングを遅角させるほど低くできるので、点火タイミングを遅角させるほど筒内温度を低くすることができる。この他、燃焼温度は、排気通路から気筒に還流する排気(以下、EGRガスと称することがある。)を増加させるほど低くすることができる。そこで、例えば冷却水の流量が低下して冷却水出口に最も近い気筒の連絡通路に冷却水が流入し難くなった場合には、冷却水出口に最も近い気筒の空燃比を他の気筒の空燃比よりもリーンにしたり、冷却水出口に最も近い気筒の燃料噴射量を他の気筒の燃料噴射量よりも増加させたり、冷却水出口に最も近い気筒の点火タイミングを他の気筒の点火タイミングよりも遅角させたり、冷却水出口に最も近い気筒に還流されるEGRガスの流量を他の気筒に還流されるEGRガスの流量よりも多くすることにより冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度を他の気筒の筒内温度に近付けることができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記物理量は空燃比であり、前記制御手段は、前記冷却水出口に最も近い気筒の空燃比が他の気筒の空燃比よりもリーンになるように前記操作手段を制御してもよい(請求項3)。このように冷却水出口に最も近い気筒の空燃比を他の気筒の空燃比よりもリーンにすることにより、冷却水出口に最も近い気筒の連絡通路に冷却水が流入し難くなった場合に冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度を他の気筒の筒内温度に近付けることができる。
この形態において、前記制御手段は、前記冷却水出口に最も近い気筒の空燃比が他の気筒の空燃比よりもリーンであり、かつ前記内燃機関の排気通路の空燃比が理論空燃比になるように前記操作手段を制御してもよい(請求項4)。このように排気通路の空燃比を理論空燃比に調整することにより、例えばこの排気通路に三元触媒が設けられている場合はこの三元触媒の排気浄化性能を確保することができる。
物理量が空燃比である本発明の制御装置の一形態においては、前記操作手段として、各気筒にそれぞれ設けられて気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁、各気筒にそれぞれ設けられて気筒に吸入される空気量を気筒毎に別々に変更可能なスロットル弁、及び各気筒の吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方の動弁特性を変更可能な可変動弁機構の少なくともいずれか一つが設けられていてもよい(請求項5)。燃料噴射弁を制御することにより気筒内に噴射される燃料噴射量を変更できるので、空燃比を操作することができる。また、スロットル弁及び可変動弁機構を制御することにより気筒に吸入される空気量(吸入空気量)を変更できるので、空燃比を操作することができる。例えば、スロットル弁の場合、冷却水出口に最も近い気筒の吸入空気量が他の気筒の吸入空気量よりも多くなるようにスロットル弁を制御することにより、冷却水出口に最も近い気筒の空燃比を他の気筒の空燃比よりもリーンにすることができる。
可変動弁機構の場合、例えば冷却水出口に最も近い気筒に設けられている吸気弁のリフト量や開弁時間を他の気筒に設けられている吸気弁のリフト量や開弁時間よりも大きくすることにより、冷却水出口に最も近い気筒の吸入空気量を他の気筒の吸入空気量よりも多くすることができる。そのため、冷却水出口に最も近い気筒の空燃比を他の気筒の空燃比よりもリーンにすることができる。なお、可変動弁機構は、これらリフト量や開弁時間の他に作用角や開閉タイミングなどを動弁特性として変更可能であり、これら作用角や開閉タイミングを変更して冷却水出口に最も近い気筒の吸入空気量を他の気筒の吸入空気量よりも増加させてもよい。また、可変動弁機構は、排気弁の動弁特性を変更して各気筒の吸入空気量を変更してもよい。例えば、他の気筒に設けられている排気弁の閉弁タイミングを冷却水出口に最も近い気筒に設けられている排気弁の閉弁タイミングよりも遅くする。これにより、他の気筒においては気筒に吸入された吸気を排気通路に排出させることができるので、冷却水出口に最も近い気筒の吸入空気量を他の気筒よりも多くできる。なお、空燃比を操作する場合、これら燃料噴射弁、スロットル弁、及び可変動弁機構をそれぞれ別々に使用してもよいし、組み合わせて使用してもよい。
本発明の制御装置の一形態において、前記物理量は、前記内燃機関の排気通路から各気筒に還流される排気の流量であり、前記操作手段として、前記排気通路から各気筒に還流される排気の流量をそれぞれ別々に変更可能な排気還流装置が設けられていてもよい(請求項6)。上述したように気筒に還流されるEGRガスの流量を増加させることにより筒内温度を下げることができる。そのため、冷却水出口に最も近い気筒に還流されるEGRガスの流量を他の気筒に還流されるEGRガスの流量よりも多くすることにより、冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度を他の気筒の筒内温度に近付けることができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記操作手段は、各気筒の前記物理量をそれぞれ別々に操作可能であり、前記機関本体の一端もしくは他端にチェーンカバーが取り付けられ、前記制御手段は、前記内燃機関の運転中に前記冷却水通路への冷却水の循環が停止される場合、前記複数の気筒のうち前記チェーンカバーに最も近い気筒の筒内温度の上昇が他の気筒の筒内温度の上昇よりも抑制されるように前記操作手段を制御してもよい(請求項7)。周知のように機関本体の温度が過度に上昇すると機関本体を形成するシリンダブロックとシリンダヘッドとの間のシールや機関本体とチェーンカバーとの間のシールなどが壊れることがある。そこで、このように冷却水通路への冷却水の循環が停止される場合は、チェーンカバーに最も近い気筒の筒内温度の上昇を抑制する。これにより、この気筒の筒内温度の過度の上昇を抑制することができるので、機関本体とチェーンカバーとの間のシール性を確保することができる。
本発明の内燃機関の冷却装置は、機関本体に設けられた複数の気筒の並び方向に延び、かつ前記複数の気筒の並び方向の一端側に設けられた冷却水入口から冷却水が供給される入口側冷却水通路と、前記複数の気筒を挟んで前記入口側冷却水通路の反対側に設けられるとともに前記複数の気筒の並び方向に延び、かつ前記複数の気筒の並び方向の他端側に設けられた冷却水出口から冷却水が排出される出口側冷却水通路と、気筒毎に設けられ、かつ気筒を横切るように前記入口側冷却水通路と前記出口側冷却水通路とを結ぶ連絡通路と、を有する冷却水通路を備えた内燃機関に適用され、気筒毎に設けられた複数の噴射ノズルを有し、各噴射ノズルから気筒内のピストンの裏面側に向けてそれぞれオイルを噴射するオイルジェット機構を備え、前記オイルジェット機構は、前記冷却水出口に最も近い気筒に設けられた噴射ノズルから噴射されるオイルの量を他の各噴射ノズルから噴射されるオイルの量よりも多くすることが可能なように構成されている(請求項8)。
本発明の冷却装置によれば、冷却水の流量が少なくなり、他の連絡通路と比較して冷却水出口に最も近い気筒の連絡通路に冷却水が流入し難くなった場合、冷却水出口に最も近い気筒に設けられた噴射ノズルから噴射されるオイルの量を他の噴射ノズルから噴射されるオイルの量より多くすることにより、冷却水出口に最も近い気筒のピストンの冷却効率を他の気筒のピストンの冷却効率より高めることができるので、冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度を他の気筒の筒内温度に近付けることができる。これにより冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度と他の気筒の筒内温度との差を小さくできるので、気筒間の筒内温度のばらつきを抑えることができる。
以上に説明したように、本発明によれば、冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度を他の気筒の筒内温度に近付けることができるので、冷却水の流量が減少して冷却水出口に最も近い気筒の連絡通路に他の気筒の連絡通路よりも冷却水が流入し難くなっても冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度と他の気筒の筒内温度との差を小さくすることができる。そのため、気筒間の筒内温度のばらつきを抑えることができる。
(第1の形態)
図1は、本発明の一形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関を示している。図1の内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)1は、車両の走行用動力源として搭載される火花点火式内燃機関であり、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3にて形成されて4つ(図2参照)の気筒4を有する機関本体5と、各気筒4にそれぞれ接続される吸気通路6及び排気通路7とを備えている。各気筒4には、それらの並び方向一端から他端側に向かって#1〜#4の気筒番号(図2参照)を付してこれらの気筒4を区別する。シリンダヘッド3には、吸気通路6の一部を形成する吸気ポート6a及び排気通路7の一部を形成する排気ポート7aが気筒4毎に形成されている。吸気ポート6aは、途中で2つに分岐し、2箇所で気筒4と接続している。排気ポート7aも同様に途中で2つに分岐し、2箇所で気筒4と接続している。各気筒4には、それぞれピストン8が往復動自在に挿入され、ピストン8、気筒4の内周面、及びシリンダヘッド3にて燃焼室9がそれぞれ形成されている。また、各気筒4には、吸気ポート6aに対応して吸気弁10が設けられるとともに、排気ポート7aに対応して排気弁11が設けられる。各燃焼室9の上面略中央には点火プラグ12がそれぞれ設けられ、吸気弁10より外周側には気筒4内に燃料を噴射する燃料噴射弁としてのインジェクタ13がそれぞれ設けられている。すなわち、エンジン1は、気筒4内に燃料を直接噴射するいわゆる直噴式の内燃機関である。排気通路7には、排気を浄化するための排気浄化装置14が設けられている。排気浄化装置14としては、例えば三元触媒が設けられる。機関本体5には、気筒4の並び方向の一端にクランク軸から動力を取り出すための不図示のチェーンが設けられるとともにそのチェーンを覆うチェーンカバー15(図2参照)が取り付けられる。
機関本体5には、冷却水が流通する冷却水通路20が設けられている。図2に概略を示したように冷却水通路20は、吸気ポート6a側にある出口側冷却水通路としての吸気ポート側ウォータジャケット21と、排気ポート7a側にある入口側冷却水通路としての排気ポート側ウォータジャケット22と、吸気ポート側ウォータジャケット21と排気ポート側ウォータジャケット22とを結ぶ4つの連絡通路23とを備えている。連絡通路23は、シリンダヘッド3内にて吸気ポート側ウォータジャケット21と排気ポート側ウォータジャケット22とを結んでいる。また、図2に示したように各連絡通路23は、それぞれ気筒4を横切るように気筒4毎に設けられる。以下、これら連絡通路23には、対応する気筒4の気筒番号と同じ番号#1〜#4を付して区別することがある。吸気側ウォータジャケット21は、シリンダブロック2に設けられているブロック側ジャケット部21aと、シリンダヘッド3に設けられ、かつブロック側ジャケット部21aと連通しているヘッド側ジャケット部21bとを備えている。排気側ウォータジャケット22も同様にシリンダブロック2に設けられているブロック側ジャケット部22aと、シリンダヘッド3に設けられ、かつブロック側ジャケット部22bと連通しているヘッド側ジャケット部22bとを備えている。なお、吸気側ウォータジャケット21のブロック側ジャケット部21aと排気側ウォータジャケット22のブロック側ジャケット部22aとは、シリンダブロック2において吸気側ウォータジャケット21と排気側ウォータジャケット22との間で冷却水の移動が不可能なように別々に形成されている。
図3は、吸気ポート側ウォータジャケット21のヘッド側ジャケット部21b、排気ポート側ウォータジャケット22のヘッド側ジャケット部22b、及び連絡通路23をシリンダブロック2側から見た図を示している。図2及び図3に示したように排気ポート側ウォータジャケット22は、4つの気筒4の一方の側方に配置され、気筒4の並び方向に延びている。排気ポート側ウォータジャケット22には、冷却水入口24が設けられている。図2及び図3に示したように冷却水入口24は、4つの気筒4の並び方向において#1の気筒4が配置されている一端側に設けられている。吸気ポート側ウォータジャケット21は、4つの気筒4の他方の側方、すなわち4つの気筒4を挟んで排気ポート側ウォータジャケット22と反対側に配置されて気筒4の並び方向に延びている。吸気側ウォータジャケット21には、冷却水出口25が設けられている。図2及び図3に示したように冷却水出口25は、4つの気筒4の並び方向において#4の気筒4が配置されている他端側に設けられている。言い換えると冷却水出口25は、冷却水入口24が設けられている端部とは反対の端部に設けられている。そのため、#4の気筒4が本発明の冷却水出口25に最も近い気筒である。
図4は、図3のIV−IV線における冷却水通路20の断面を示している。図3及び図4に示したように連絡通路23は、2つに分岐している吸気ポート6aの周囲、点火プラグ12が取り付けられるプラグ穴3aの周囲、及び2つに分岐している排気ポート7aの周囲を通過するように形成されている。
次に図2を参照して冷却水通路20における冷却水の流れについて説明する。冷却水通路20には、冷却水ポンプ26から冷却水が供給される。冷却水ポンプ26は、エンジン1のクランク軸にて駆動される周知のものでよいため、詳細な説明は省略する。冷却水ポンプ26から吐出された冷却水は、図2に矢印W1で示したように冷却水入口24を介して排気ポート側ウォータジャケット22に供給される。排気ポート側ウォータジャケット22内において冷却水は、図2に矢印W2で示したように気筒4の並び方向に沿って移動しつつ矢印W3で示したように各連絡通路23を介して吸気ポート側ウォータジャケット21に移動する。その後、冷却水は、図2に矢印W4で示したように吸気ポート側ウォータジャケット21に設けられた冷却水出口25から排出される。冷却水通路20から排出された冷却水は、不図示のラジエータなどを経由した後冷却水ポンプ26に戻されて再度冷却水通路20に供給される。
点火プラグ12及びインジェクタ13の動作は、制御手段としてのエンジンコントロールユニット(ECU)30にてそれぞれ制御される。ECU30は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータとして構成され、エンジン1に設けられた各種センサからの出力信号に基づいてエンジン1の運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。ECU30は、例えばエンジン1の回転数及び負荷に応じて気筒2内に供給すべき燃料量を算出し、この算出した燃料量の燃料がインジェクタ13から噴射されるように各インジェクタ13の動作をそれぞれ制御する。以降、この制御を通常制御と称することがある。この他、ECU30は、燃焼室9内の燃料混合気が適切な時期に燃焼するように各点火プラグ12の動作をそれぞれ制御する。ECU30には、エンジン1の運転状態及び車両の走行状態を検出するためのセンサとしてエンジン1の機関回転速度に対応する信号を出力するクランク角センサ31、吸入空気量に対応する信号を出力するエアフローメータ32などが接続されている。この他にもECU30には各種センサが接続されているが、それらの図示は省略した。
エンジン1においては、エンジン1の回転数が低下すると冷却水ポンプ26から吐出される冷却水の流量が低下する。図2及び図3に示したように冷却水通路20においては、冷却水入口24が気筒4の並び方向の一端側に設けられ、冷却水出口25が気筒4の並び方向の他端側に設けられている。そのため、エンジン1の回転数が低下して冷却水の流量が低下すると冷却水入口24から流入した冷却水が排気ポート側ウォータジャケット22を通過して冷却水出口25に最も近い#4の連絡通路23まで到達し難くなる。そのため、このような場合には#4の連絡通路23に冷却水が流入し難くなる。この場合、#4の連絡通路23内において冷却水が滞留するので、#4の気筒4が他の#1〜#3の気筒4と比較して冷却され難くなる。そして、この状態が維持されると#4の気筒4の筒内温度が他の#1〜#3の気筒4の筒内温度よりも高くなる。
ECU30は、このように#4の連絡通路23に冷却水が流入し難くなった場合、#4の気筒4の筒内温度が他の#1〜#3の気筒4の筒内温度に近付くように#4の気筒4の空燃比を操作する。周知のように空燃比は、インジェクタ13から噴射される燃料量を調整することにより操作できる。そして、空燃比をリーンにするほど燃焼温度が低下するので、筒内温度を低下させることができる。そこで、ECU30は、このように#4の連絡通路23に冷却水が流入し難くなった場合、#4の気筒4の空燃比が他#1〜#3の気筒4の空燃比よりもリーンになるように各インジェクタ13の動作を制御する。より具体的にはECU30は、#4の連絡通路23に冷却水が流入し難くなった場合、#4の気筒4内に噴射される燃料量が他の#1〜#3の気筒4内に噴射される燃料量よりも少なくなるように各インジェクタ13の動作を制御する。この場合、#1〜#3の気筒4の燃料噴射量には、例えば通常制御時に設定される燃料噴射量と同じ値が設定される。以下、この制御を温度低減制御と称することがある。なお、このように空燃比を操作することにより、各インジェクタ13が本発明の操作手段として機能する。
また、エンジン1においては、エンジン1の運転中に冷却水通路20への冷却水の循環が停止される場合がある。冷却水の循環の停止は、冷却水ポンプ26の吸い込み口に開閉弁を設け、この開閉弁が全閉にされることにより行われる。また、冷却水の循環は、例えばエンジン1の温度を速やかに上昇させるべき暖機時などに停止される。このように冷却水の循環が停止される場合、ECU30は、チェーンカバー15に最も近い#1の気筒4の筒内温度の上昇が他の#2〜#4の気筒4の筒内温度の上昇よりも抑制されるように各気筒4の空燃比を操作する。具体的には、#1の気筒4の空燃比を他の#2〜#4の気筒4の空燃比よりリーンにすべく#1の気筒4内に噴射される燃料量が他の#2〜#4の気筒4内に噴射される燃料量よりも少なくなるように各インジェクタ13の動作を制御する。この場合、#2〜#4の気筒4の燃料噴射量には、例えば通常制御時に設定される燃料噴射量と同じ値が設定される。以下、この制御を温度上昇抑制制御と称することがある。
図5は、ECU30がエンジン1の運転状態に応じて各気筒4に供給すべき燃料量を変更すべくエンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行する燃料噴射制御ルーチンを示している。図5の制御ルーチンを実行することによりECU30が本発明の制御手段として機能する。
図5の制御ルーチンにおいてECU30は、まずステップS11でエンジン1の運転状態を取得する。エンジン1の運転状態としては、例えばエンジン1の回転数及び吸入空気量などが取得される。次のステップS12においてECU30は、冷却水通路20への冷却水の循環が停止される冷却水停止条件が成立しているか否か判断する。冷却水停止条件は、例えばエンジン1の暖機時などに成立していると判断される。冷却水停止条件が成立していると判断した場合はステップS13に進み、ECU30は上述した温度上昇抑制制御を実行する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、冷却水停止条件が不成立と判断した場合はステップS14に進み、ECU30は温度低減制御を実行すべき所定の温度低減条件が成立したか否か判断する。温度低減条件は、#4の連絡通路23に冷却水が流入し難くなった場合、例えばエンジン1の回転数が予め設定した所定回転数以下の場合などに成立したと判断される。この他、温度低減条件は、#4の気筒4の筒内温度が上昇し、#4の気筒4の筒内温度と他の#1〜#3の気筒4の筒内温度との差が予め設定した所定値以上になると推定される場合に成立したと判断してもよい。温度低減条件が成立していると判断した場合はステップS15に進み、ECU30は上述した温度低減制御を実行する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。一方、温度低減条件が不成立と判断した場合はステップS16に進み、ECU30は通常制御を実行する。すなわち、#1〜#4の気筒4には、エンジン1の回転数及び負荷に基づいて設定された量の燃料が供給される。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
以上に説明したように、本発明の制御装置によれば、#4の連絡通路23に冷却水が流入し難くなった場合には、#4の気筒4の空燃比を他の#1〜#3の気筒4の空燃比よりもリーンにするので、#4の気筒4の筒内温度を#1〜#3の気筒4の筒内温度に近付けることができる。そのため、気筒4間の筒内温度のばらつきを抑えることができる。
また、冷却水通路20への冷却水の循環が停止される場合は、チェーンカバー15に最も近い#1の気筒4の筒内温度の上昇が他の#2〜#4の気筒4の筒内温度の上昇よりも抑制されるので、シリンダブロック2とシリンダヘッド3とチェーンカバー15とが合わせられる部分である3面合わせ部付近の温度上昇を抑制できる。そのため、シリンダブロック2とシリンダヘッド3との間のシール及び機関本体5とチェーンカバー15との間のシールが壊れることを抑制できる。これにより、機関本体5とチェーンカバー15との間のシール性など3面合わせ部のシール性を確保することができる。
温度低減制御において空燃比を操作する手段は、インジェクタ13に限定されない。例えば、各気筒4の吸気ポート6aにそれぞれスロットル弁が設けられ、各気筒4の吸入空気量をそれぞれ別々に変更可能な場合は、これらスロットル弁の開度を調整して#4の気筒4の空燃比を操作してもよい。具体的には、温度低減条件が成立した場合、#4の気筒4の吸入空気量が他の#1〜#3の気筒4の吸入空気量よりも多くなるように各気筒4のスロットル弁を制御する。これにより、#4の気筒4の空燃比を#1〜#3の気筒4の空燃比よりリーンにすることができる。
また、エンジン1が各気筒4の吸気弁10及び排気弁11のうちの少なくともいずれか一方の動弁特性(例えば、リフト量、開閉タイミング、作用角、開弁時間など)を気筒4毎に別々に変更可能な可変動弁機構を備えている場合は、#4の気筒4の吸気弁10及び排気弁11の少なくともいずれか一方の動弁特性を変更することにより#4の気筒の空燃比を操作してもよい。具体的には、例えば#4の気筒4の吸気弁10のリフト量を他の#1〜#3の気筒4の吸気弁10のリフト量より大きくする。これにより#4の気筒4の吸入空気量を他の#1〜#3の気筒4の吸入空気量より多くできるので、#4の気筒4の空燃比を#1〜#3の気筒4の空燃比よりリーンにすることができる。また、#4の気筒4の吸気弁10が開弁状態に維持される時間である開弁時間を他の#1〜#3の気筒4の開弁時間よりも大きくしてもよい。この場合も#4の気筒4の吸入空気量を他の#1〜#3の気筒4の吸入空気量より多くできるので、#4の気筒4の空燃比を#1〜#3の気筒4の空燃比よりリーンにすることができる。この他、排気弁11の動弁特性を変更して各気筒4の吸入空気量を変更してもよい。例えば、#1〜#3の気筒4の閉弁タイミングを#4の気筒4の閉弁タイミングより遅くし、#1〜#3の気筒4においては気筒4内に吸入された吸気の一部を排気通路7に排出させる。これにより、#4の気筒4の吸入空気量を他の#1〜#3の気筒4の吸入空気量より多くできるので、#4の気筒4の空燃比を#1〜#3の気筒4の空燃比よりリーンにすることができる。
気筒4内に直接燃料を噴射する場合は、噴射した燃料の気化熱を利用して筒内温度を下げることができる。この場合、筒内温度は燃料量が増加するほど低くなる。そこで、例えば温度低減条件が成立した場合、#4の気筒4の燃料噴射量を#1〜#4の気筒4の燃料噴射量より多くしてもよい。
この他にも筒内温度は、点火タイミング、及び気筒4に還流される排気(EGRガス)の流量の影響も受ける。点火タイミングを遅角させるほど燃焼温度が低くなるので、点火タイミングを遅角させるほど筒内温度が低くなる。そこで、例えば温度低減条件が成立した場合は、#4の気筒4の点火タイミングを#1〜#4の気筒4の点火タイミングより遅角させてもよい。また、燃焼温度は気筒4に供給されるEGRガスの流量が多いほど低くなるので、EGRガスの流量を多くするほど筒内温度が低くなる。そこで、排気通路7から各気筒4の吸気ポート6aにそれぞれ排気を還流し、各気筒4に還流されるEGRガスの流量をそれぞれ別々に変更可能な排気還流装置をエンジン1に設け、温度低減条件が成立した場合は#4の気筒4に還流するEGRガスの量を#1〜#3の気筒4に還流するEGRガスの量より多くしてもよい。
なお、筒内温度の調整は、これら筒内温度に影響を与える空燃比、燃料噴射量、点火タイミング、及びEGRガスの流量のいずれか一つのみを操作して行ってもよいし、これらのうちのいくつかを組み合わせて行ってもよい。
温度低減制御においては、#4の気筒4の空燃比を他の#1〜#3の気筒4の空燃比よりリーンにするとともに、排気通路7の空燃比が理論空燃比になるように#1〜#3の気筒4の空燃比を操作してもよい。具体的には、#4の気筒4の空燃比をリーンにするとともに、他の#1〜#3の気筒4のうちの少なくとも一つの気筒4の空燃比をリッチにする。この際、#1〜#3の気筒4の空燃比は、#4の気筒4から排出された排気と#1〜#3の気筒4から排出された排気とが混合した際にこの排気の空燃比が理論空燃比になるようにリッチ側に変化させる。この場合、排気通路7の空燃比を理論空燃比に維持できるので、排気浄化装置14として設けられている三元触媒の排気浄化性能を確保することができる。
上述した形態では、温度低減条件が成立した場合、#4の気筒4の筒内温度が他の#1〜#3の気筒4の筒内温度に近付くように#4の気筒4の空燃比を制御したが、冷却水の流量が低下した場合に各連絡通路23に流入する冷却水の流量は冷却水入口24から遠くなるほど漸次少なくなる。そこで、例えば温度低減条件が成立した場合、冷却水入口24から遠い気筒4ほど空燃比がリーンになるように各気筒4の空燃比をそれぞれ操作してもよい。すなわち、各気筒4の空燃比が、#1、#2、#3、#4の順に漸次リーンになるように各気筒4の空燃比をそれぞれ操作する。このように各気筒4の空燃比をそれぞれ操作することにより、気筒4間の筒内温度のばらつきをさらに抑えることができる。なお、各気筒4の点火タイミング、EGRガスの流量、及び気筒4内に直接噴射する燃料量も同様に冷却水入口24から遠い気筒ほど燃焼温度が低下するようにこれらの物理量を操作してもよい。
(第2の形態)
図6は、本発明の一形態に係る冷却装置が組み込まれた内燃機関の一例を示している。図6に示したようにこの形態のエンジン1は、ピストン8の裏面8a側に向けてオイルを噴射するオイルジェット機構40を備えている。それ以外は第1の形態のエンジンと同じであるため、図6において第1の形態と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。オイルジェット機構40は、気筒4毎に設けられる4つ(図6では1つのみを示す。)の噴射ノズル41を備えている。各噴射ノズル41には、エンジン1の不図示のオイルポンプからオイルが供給される。噴射ノズル41は、供給されたオイルがピストン8の裏面8aに当たるようにシリンダブロック3に設けられている。なお、以降では各噴射ノズル41には、対応する気筒4の気筒番号と同じ番号#1〜#4を付して区別することがある。
このオイルジェット機構40では、#4の気筒4に設けられた#4の噴射ノズル41のオイルを噴射する部分の口径が、他の#1〜#3の気筒4に設けられた#1〜#3の噴射ノズル41のオイルを噴射する部分の口径よりも大きい。なお、#1〜#3の各噴射ノズル41の口径は同じである。そのため、#4の噴射ノズル41から噴射されるオイルの量は、他の#1〜#3の噴射ノズル41から噴射されるオイルの量より多くなる。従って、このオイルジェット機構40においては、#4の気筒4のピストン8の冷却効率が#1〜#3の各気筒4のピストン8の冷却効率よりも高くなる。
このオイルジェット機構40によれば、冷却水通路20に供給される冷却水の流量が減少して#4の連絡通路23に冷却水が流入し難くなっても#4の気筒4のピストン8の冷却効率が他の#1〜#3の各気筒4のピストン8の冷却効率よりも高いので、#4の気筒4の筒内温度の上昇を抑制することができる。これにより#4の気筒4の筒内温度と#1〜#3の気筒4の筒内温度との差を小さくできるので、気筒4間の筒内温度のばらつきを抑えることができる。
なお、オイルジェット機構40において#4の噴射ノズル41から噴射されるオイルの量を他の#1〜#3の各噴射ノズル41から噴射されるオイルの量より多くする方法は、上述した#4の噴射ノズル41と#1〜#3の噴射ノズル41とでノズルの口径を異ならせる方法に限定されない。例えば、#4の気筒4には噴射ノズル41を2つ設け、これら2つの噴射ノズル41から#4の気筒4のピストン8にオイルを噴射してもよい。また、例えば、噴射ノズル41に供給するオイルの流量を調整可能な流量調整バルブが各噴射ノズル41にそれぞれ設け、#4の連絡通路23に冷却水が流入し難くなった場合にはこれら流量調整バルブの開度をそれぞれ調整して#4の噴射ノズル41から噴射されるオイルの量を他の#1〜#3の噴射ノズル41から噴射されるオイルの量より多くしてもよい。なお、各噴射ノズル41から噴射されるオイルの量をそれぞれ変更可能な場合は、冷却水入口41から遠い気筒4の噴射ノズル41ほど噴射するオイルの量が増加するように各噴射ノズル41から噴射されるオイルの量を調整してもよい。これにより気筒4間の筒内温度のばらつきをさらに抑えることができる。さらに、この形態においては、各噴射ノズル41から噴射されるオイルの量を調整するとともに第1の形態で示した温度低減制御を実行してもよい。すなわち、#4の気筒4の筒内温度が#1〜#3の気筒4の筒内温度に近付くように各気筒4の空燃比、点火タイミング、燃料噴射量、EGRガス量、及び吸気弁10の開弁時間などを操作してもよい。
本発明は、上述した各形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明が適用される内燃機関はディーゼル機関であってもよい。また、本発明が適用される内燃機関は4気筒の内燃機関に限定されず、一方向に並ぶ複数の気筒を備えた内燃機関に適用してよい。さらに本発明が適用される内燃機関は気筒内に直接燃料を噴射する直噴式内燃機関に限定されず、吸気ポートに燃料を噴射するいわゆるポート噴射式内燃機関に適用してもよい。
本発明の一形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関を示す図。 冷却水通路の概略を示す図。 吸気ポート側ウォータジャケットのヘッド側ジャケット部、排気ポート側ウォータジャケットのヘッド側ジャケット部、及び連絡通路をシリンダブロック側から見た図。 図3のIV−IV線における冷却水通路の断面を示す図。 図1のECUが実行する燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャート。 本発明の一形態に係る冷却装置が組み込まれた内燃機関を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
4 気筒
5 機関本体
7 排気通路
8 ピストン
8a ピストンの裏面
13 インジェクタ(燃料噴射弁、操作手段)
15 チェーンカバー
20 冷却水通路
21 吸気ポート側ウォータジャケット(出口側冷却水通路)
22 排気ポート側ウォータジャケット(入口側冷却水通路)
23 連絡通路
24 冷却水入口
25 冷却水出口
30 エンジンコントロールユニット(制御手段)
40 オイルジェット機構
41 噴射ノズル

Claims (8)

  1. 機関本体に設けられた複数の気筒の並び方向に延び、かつ前記複数の気筒の並び方向の一端側に設けられた冷却水入口から冷却水が供給される入口側冷却水通路と、前記複数の気筒を挟んで前記入口側冷却水通路の反対側に設けられるとともに前記複数の気筒の並び方向に延び、かつ前記複数の気筒の並び方向の他端側に設けられた冷却水出口から冷却水が排出される出口側冷却水通路と、気筒毎に設けられ、かつ気筒を横切るように前記入口側冷却水通路と前記出口側冷却水通路とを結ぶ連絡通路と、を有する冷却水通路を備えた内燃機関に適用され、
    気筒の筒内温度に影響を与える物理量を前記冷却水出口に最も近い気筒と他の気筒とで別々に操作可能な操作手段と、前記冷却水出口に最も近い気筒の筒内温度が他の気筒の筒内温度に近付くように前記操作手段を制御して少なくとも前記冷却水出口に最も近い気筒の前記物理量を操作する制御手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記物理量は、各気筒の空燃比、各気筒への燃料噴射量、点火タイミング、及び前記内燃機関の排気通路から各気筒に還流される排気の流量の少なくともいずれか一つである請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記物理量は空燃比であり、
    前記制御手段は、前記冷却水出口に最も近い気筒の空燃比が他の気筒の空燃比よりもリーンになるように前記操作手段を制御する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記冷却水出口に最も近い気筒の空燃比が他の気筒の空燃比よりもリーンであり、かつ前記内燃機関の排気通路の空燃比が理論空燃比になるように前記操作手段を制御する請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記操作手段として、各気筒にそれぞれ設けられて気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁、各気筒にそれぞれ設けられて気筒に吸入される空気量を気筒毎に別々に変更可能なスロットル弁、及び各気筒の吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方の動弁特性を変更可能な可変動弁機構の少なくともいずれか一つが設けられている請求項3又は4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記物理量は、前記内燃機関の排気通路から各気筒に還流される排気の流量であり、
    前記操作手段として、前記排気通路から各気筒に還流される排気の流量をそれぞれ別々に変更可能な排気還流装置が設けられている請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記操作手段は、各気筒の前記物理量をそれぞれ別々に操作可能であり、
    前記機関本体の一端もしくは他端にチェーンカバーが取り付けられ、
    前記制御手段は、前記内燃機関の運転中に前記冷却水通路への冷却水の循環が停止される場合、前記複数の気筒のうち前記チェーンカバーに最も近い気筒の筒内温度の上昇が他の気筒の筒内温度の上昇よりも抑制されるように前記操作手段を制御する請求項1〜6に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 機関本体に設けられた複数の気筒の並び方向に延び、かつ前記複数の気筒の並び方向の一端側に設けられた冷却水入口から冷却水が供給される入口側冷却水通路と、前記複数の気筒を挟んで前記入口側冷却水通路の反対側に設けられるとともに前記複数の気筒の並び方向に延び、かつ前記複数の気筒の並び方向の他端側に設けられた冷却水出口から冷却水が排出される出口側冷却水通路と、気筒毎に設けられ、かつ気筒を横切るように前記入口側冷却水通路と前記出口側冷却水通路とを結ぶ連絡通路と、を有する冷却水通路を備えた内燃機関に適用され、
    気筒毎に設けられた複数の噴射ノズルを有し、各噴射ノズルから気筒内のピストンの裏面側に向けてそれぞれオイルを噴射するオイルジェット機構を備え、
    前記オイルジェット機構は、前記冷却水出口に最も近い気筒に設けられた噴射ノズルから噴射されるオイルの量を他の各噴射ノズルから噴射されるオイルの量よりも多くすることが可能なように構成されていることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
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