JP6176279B2 - 多気筒エンジンの排気装置 - Google Patents

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本発明は、多気筒エンジンの排気装置に関する。
従来より、HCCI(予混合圧縮着火)燃焼型エンジンの研究が進められている。HCCI燃焼は、着火までに燃料と空気を十分に混合し、その希薄予混合気を燃焼室内で圧縮自己着火させる燃焼法である。HCCI燃焼は、熱効率が高いために燃費が良好であり、また、燃焼最高温度が低いためにNOxの発生を抑制することができる。
特開2005−264833号公報
HCCI燃焼のように希薄混合気を燃焼させる(リーン燃焼)エンジンにおいては、上記のような利点がある反面、燃焼による熱の発生量が少ないため、特に、低回転低負荷の運転領域において排気ガスの温度が低くなる。
エンジンに接続される排気管には、排気ガスを浄化する触媒装置が設けられているが、排気ガスの温度が低い場合には、触媒が活性温度に達しにくくなるために触媒が十分に機能せず、排気ガスの浄化性能が低下する。
この問題を解消するために、例えば、特許文献1に記載されているように、触媒装置に流入する排気ガスの温度をバーナ装置によって昇温させることが考えられる。
しかしながら、この技術では、燃料をエンジンとバーナ装置の双方で消費するため、燃費が悪化するという問題がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、エンジンでリーン燃焼をさせている場合などに、燃費の悪化を伴うことなく、触媒装置の性能を良好に確保することができる多気筒エンジンの排気装置を提供することを目的とする。
本願の発明者らは、上記課題に鑑み、動圧排気系を備えたエンジンの排気装置に着目した。
すなわち、従来より、自動車等のエンジンにおいて、エゼクタ効果を利用して排気を促進することにより、エンジントルクを高めるようにしたエンジンの排気装置の開発が行われている。このエンジンの排気装置は、複数の気筒にそれぞれ接続された独立排気通路における排気ガスの流れ方向の下流端部に、上流側から順に、流路面積が下流側に向かうほど小さくなり、各独立排気通路とそれぞれ独立して連通する複数のガス通路が形成された絞り部と、各ガス通路を通過した排気が合流する筒状の合流部と、流路面積が下流側に向かうほど大きくなる筒状のディフューザ部とが設けられた装置である。絞り部、合流部、およびディフューザ部は、いわゆる動圧排気系を構成している。
本発明者らは、上記の燃費悪化の問題を解決するべく、動圧排気系を備えたエンジンの排気装置において、触媒装置の下流端部に接続された排気管と、動圧排気系とを還流管によって接続することにより、触媒装置から排出された排気ガスを動圧排気系に還流させることを見出した。すなわち、排気ガスは触媒との化学反応により昇温するため、上記の構成によれば、触媒装置を通過して昇温した排気ガスを、触媒装置に再導入することにより、触媒装置の活性化を促進することができる。また、動圧排気系の合流部内には負圧が発生しているため、上記の構成によれば、触媒装置内で昇温した排気ガスを、ポンプなどの動力を用いることなく、触媒装置に再導入することができる。これにより、燃費を悪化させることなく、触媒を昇温させて、触媒を活性化することができる。
また、本発明者らは、上記の燃費悪化の問題を解決するべく、動圧排気系を備えたエンジンの排気装置において、エンジンの吸気ポートに接続された吸気管と、動圧排気系とを二次エア管によって接続することにより、二次エア(新気)を動圧排気系に導くことを見出した。すなわち、排気ガスに含まれる未燃焼ガスが、二次エアに含まれる酸素によって燃焼するため、排気ガスが昇温し、触媒装置の活性化を促進することができる。この場合も同様に、動圧排気系の合流部内に負圧が発生しているため、ポンプなどの動力を用いることなく、触媒装置に二次エアを導入することができる。
しかしながら、還流ガス(EGRガス)の流れ方向における還流管の下流端部を動圧排気系のどの位置に接続するかによって、独立排気管から排出された直後の排気ガスと、還流管から排出された還流ガスとの混合度合いが異なる。排気ガスと還流ガスとの混合度合いが低い場合には、排気ガスを十分に昇温させることができず、触媒を活性化できない虞がある。
これを解決するために、束ねられた状態の複数の独立排気管の中心部(複数の独立排気管で囲まれる位置)に還流管の下流端部を配置することにより、還流ガスを動圧排気系の中心軸上に還流させることが考えられるが、この場合には、複数の独立排気管の下流端部が互いに離れてしまい、動圧排気系のエゼクタ効果が低下する虞がある。二次エア管についても、同様の問題が生じる虞がある。
従って、動圧排気系に還流管または二次エア管を接続する場合には、動圧排気系のエゼクタ効果を減じないようにする必要がある。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の気筒を有するエンジンの各気筒から排出された排気ガスを案内する複数の独立排気通路に接続された排気装置本体と、前記排気装置本体から排出された排気ガスを浄化する触媒装置とを備え、前記排気装置本体は、前記複数の独立排気通路に各々連通し、排気ガスの流れ方向の下流端部が束ねられた状態で、下流部が上流側から下流側に向かって流路面積が小さくなる複数のノズル内通路を有するノズル部と、前記ノズル部をその全周に亘って覆い前記ノズル部の外周に環状のガス流路を形成する筒状の周壁部と、前記ガス流路に前記触媒装置の触媒の性能を確保するための補助ガスを導入するためのガス導入部と、前記ノズル部の下流側に設けられ、前記排気ガスの流れ方向の上流側から下流側に向かって径が小さくなる筒状をなし、前記ノズル内通路からの排気ガスの流入に伴い、他のノズル内通路から排気ガスを掃気するとともに前記ガス流路から前記補助ガスを掃気するための負圧を前記ノズル部の下流側に発生させる絞り部とを含み、前記周壁部は、その軸方向に対して直交する方向に沿った断面の輪郭が円形となるように形成され、前記ガス導入部は、前記周壁部に対する接線に沿って当該周壁部に接続された管路である、多気筒エンジンの排気装置を提供する。
本発明における「補助ガス」には、EGRガスや二次エアなどが含まれる。
本発明によれば、EGRガスや二次エアなどの補助ガスにより触媒を活性化し、補助ガスの導入には動圧排気系によるエゼクタ効果を利用するので、燃費を悪化させることなく触媒を活性化することができる。しかも、ガス流路が周壁部とノズル部との間に環状に形成されているので、補助ガスは、ガス流路内を周方向に旋回しながらノズル部の下流側に掃気される(吸い出される)。このため、ノズル部の下流側において、補助ガスは、各ノズル内通路から排出された排気ガスとばらつきなく(気筒間でばらつきなく)均質に混合されて、触媒装置に導入される。従って、補助ガスによる触媒の活性化を促進し、排気ガスを浄化する性能を高めることができる。さらに、ガス流路はノズル部の外周に形成されているため、複数のノズル内通路が互いに離れてしまうことがなく、動圧排気系のエゼクタ効果を確保することができる。
また、この構成によれば、補助ガスは、周壁部に対する接線に沿ってガス流路に導入される。これにより、補助ガスをガス流路内でその周方向に沿って確実に旋回させることができる。従って、補助ガスを排気ガスに対して、気筒間でばらつきなく均質に混合して、触媒装触媒の活性化を促進することができる。
本発明においては、前記絞り部は、前記ノズル部の下流端部に接続され、前記周壁部は、前記絞り部の外周面をその全周に亘って覆うように前記ノズル部よりも下流側へ延設されていることが好ましい。
この構成によれば、絞り部がノズル部の下流端部に接続されているため、ノズル部から排出された排気ガス(排気噴流)を絞り部の内壁面にはりついた状態で流下させることができる(コアンダ効果)。これにより、排気ガスの広がりを抑制して排気ガスの流速の低下を抑えることができる。その結果、高いエゼクタ効果ひいては高い掃気性能を得ることができる。そして、その高い掃気性能により、補助ガスの掃気量を増加させて、触媒の活性化を促進することができる。
本発明においては、前記周壁部における前記絞り部を覆う部分が、当該絞り部の外周面に沿って円錐台状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、周壁部における絞り部を覆う部分が、当該絞り部の外周面に沿って円錐台状に形成されていない場合と比べて、ガス流路の断面積を小さくすることができるため、補助ガスの流速を高めることができる。これにより、触媒の活性化を促進することができる。
本発明においては、前記補助ガスは、EGRガス、オゾンガス、および二次エアのうち、少なくとも1つであることが好ましい。
補助ガスをEGRガスとした場合には、触媒との化学反応によって昇温した排気ガス(EGRガス)を触媒装置に再導入することにより、触媒を昇温させることができる。補助ガスをオゾンガスとした場合には、排気ガスとオゾンガスとが混合されることにより、排気ガスが活性化されて、排気ガスが触媒と化学反応しやすい状態となる。補助ガスを二次エアとした場合には、エンジン始動直後などにノズル部から排出された未燃焼ガスを触媒装置の上流側で燃焼させて、排気ガスを昇温させ、触媒を昇温することができる。従って、いずれの場合も、触媒の活性化を促進して、排気ガスを浄化することができる。
本発明においては、前記ノズル部は、その軸方向に対して直交する方向に沿った断面の輪郭が円形となるように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、ノズル部の外周面が、周方向に沿って凹凸のない滑らかな形状となるため、補助ガスをノズル部の外周面に沿って淀みなくスムーズに旋回させることができる。従って、補助ガスを排気ガスに対して、気筒間でばらつきなく均質に混合して、触媒装触媒の活性化を促進することができる。
本発明においては、前記ノズル部の外周面は、排気ガスの流れ方向における上流側から下流側に向かって径が小さくなる円錐台状に形成され、前記周壁部の内周面は、前記ノズル部の外周面に沿って円錐台状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、環状をなすガス通路の径が上流側から下流側に向かって小さくなっている。これに伴い、ガス流路の断面積が上流側から下流側に向かって小さくなるため、補助ガスの流速を高めることができる。これにより、触媒の活性化を促進することができる。
本発明によれば、エンジンでリーン燃焼をさせている場合などに、動圧排気系のエゼクタ効果を確保しつつ、燃費の悪化を伴うことなく、触媒装置の性能を良好に確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る多気筒エンジンの排気装置の平面図である。 図1に示す排気装置の概略を示す図である。 図1に示す排気装置の要部を示す図である。 図3に示す要部をその軸方向に沿って切断したときの断面図である。 図3に示す要部のA−A線断面図である。 図3に示す要部のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る多気筒エンジンの排気装置の部分断面図である。 図7に示す排気装置のA−A線断面図である。 図7に示す排気装置のB−B線断面図である。 本発明の第3実施形態に係る多気筒エンジンの排気装置の部分断面図である。 図10に示す排気装置のA−A線断面図である。 図10に示す排気装置のB−B線断面図である。 本発明の第4実施形態に係る多気筒エンジンの排気装置の平面図である。 図13に示す排気装置のC−C線断面図である。 本発明の第5実施形態に係る多気筒エンジンの排気装置の概略を示す図である。 本発明の第5実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る多気筒エンジンの排気装置の概略を示す図である。 本発明の第6実施形態の変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
(第1実施形態)
以下の説明において、排気ガスの流れ方向における上流側を「上流側」、排気ガスの流れ方向における下流側を「下流側」、部材の端部については、上流側の端部を「上流端部」、下流側の端部を「下流端部」と各々称する。
図1に示されるように、本実施形態に係る多気筒エンジンの排気装置1(以下、「排気装置1」と称する)は、エンジン10のシリンダヘッド9に組み付けられる複数の独立排気管41の下流端部に接続された排気装置本体51と、排気装置本体51から排出された排気ガスを浄化する触媒装置70とを備えている。
エンジン10は、第1〜第4気筒13a〜13dを有する直列4気筒4サイクルガソリンエンジンである。図1に示すように、シリンダヘッド9には、気筒13a〜13dの燃焼室に臨む点火プラグ14およびインジェクタ19と、上記燃焼室に開口する吸気ポート15及び排気ポート16と、吸気ポート15及び排気ポート16を開閉する吸気弁17及び排気弁18と、吸気弁駆動機構20及び排気弁駆動機構30とが設けられる。
点火プラグ14は、燃焼室に露出する電極を先端部に有し、図外の点火回路からの給電に応じて電極から火花を放電する。
インジェクタ19には図外の燃料供給管が接続されており、この燃料供給管を通じて供給される燃料がインジェクタ19の先端部から噴射される。インジェクタ19は、点火プラグ14に隣接した位置に配置される。
吸気ポート15は気筒13a〜13dに吸気を導入するためのもの、排気ポート16は気筒13a〜13dから排気ガスを排出するためのもの、吸気弁17及び排気弁18は気筒13a〜13dと上記吸気ポート15及び排気ポート16とを連通又は遮断するためのものである。吸気弁駆動機構20は吸気弁17を所定のタイミングで開弁及び閉弁させるもの、排気弁駆動機構30は排気弁18を所定のタイミングで開弁及び閉弁させるためのものである。
エンジン10は、冷間始動直後は点火プラグ14による火花点火燃焼を行い、暖機完了後はHCCI(予混合圧縮着火)燃焼を行う。
本実施形態では、エンジン10の冷間始動直後から暖機完了までの間、第1気筒13a→第3気筒13c→第4気筒13d→第2気筒13bの順に180°CA(クランク角)ずつずれたタイミングで点火が行われ、この順に、吸気→圧縮→膨張→排気の各行程がそれぞれ180°CAずつずれたタイミングで実施される。
暖機完了後のHCCI燃焼においても、第1気筒13a→第3気筒13c→第4気筒13d→第2気筒13bの順に、吸気→圧縮→膨張→排気の各行程がそれぞれ180°CAずつずれたタイミングで実施される。
吸気弁駆動機構20は、吸気弁17に連結された吸気カムシャフト21と吸気VVT(Variable Valve Timing)22とを有する。吸気カムシャフト21は、クランクシャフト(図示略)に連結され、クランクシャフトの回転に伴い回転して吸気弁17を開閉駆動する。吸気VVT22は、クランクシャフトと吸気カムシャフト21との間の位相差を変更することにより、吸気弁17の開弁期間及びリフト量を一定に保ったまま、吸気弁17の開弁時期及び閉弁時期を変更する。
排気弁駆動機構30は、排気弁18に連結された排気カムシャフト31と排気VVT32とを有する。排気カムシャフト31は、クランクシャフトに連結され、クランクシャフトの回転に伴い回転して排気弁18を開閉駆動する。排気VVT32は、クランクシャフトと排気カムシャフト31との間の位相差を変更することにより、排気弁18の開弁期間及びリフト量を一定に保ったまま、排気弁18の開弁時期及び閉弁時期を変更する。
図1に示されるように、独立排気管41…41は、気筒13a〜13dの排気ポート16…16から湾曲しつつ排気装置本体51に向かって車両後方側へ延びている。図4に示されるように、独立排気管41…41は、排気ガスを案内する独立排気通路41a…41aを有している。気筒13a〜13dから排出された排気ガスは、独立排気通路41a…41aを通って排気装置本体51に流入する。
以下、排気装置1の各構成要素について詳述する。
<排気装置本体51の構成>
図1,2に示されるように、排気装置本体51は、周壁部52と、動圧排気系50と、ガス導入管91とを備えている。動圧排気系50は、ノズル部64、動圧側絞り部50f(本発明の「絞り部」に相当)、動圧側ストレート部50b、およびディフューザ部50cを有している。
図4〜6に示されるように、ノズル部64は、排気ガスを案内するノズル内通路64cを有している。ノズル部64は、上流端から下流端に亘りノズル内通路64cの流路面積が一定のノズル側ストレート部64b(図4,5参照)と、ノズル側ストレート部64bの下流端から下流側へ延び、上流端から下流端に向かってノズル内通路64cの流路面積が小さくなるノズル側絞り部64a(図4,6参照)とを有する。
図6に示されるように、ノズル側絞り部64a…64aの下流端部の断面は、中心角が90°の扇形状をなしており、動圧側絞り部50f内の空間に向かって開口している。ノズル側絞り部64a…64aの下流端部は、円を形成するように束ねられた状態となっている。図6に示されるように、ノズル側絞り部64a…64aの下流端部間には、当該下流端部を束ねるための結合プレート66が介設されている。
ノズル側絞り部64a…64aは下流側ほど流路面積が小さくなる形状を有しているため、排気弁18の開弁により気筒13a〜13dから独立排気管41…41に排出された高速のブローダウンガス(排気ガス)は、ノズル側絞り部64a…64a内で流速が高められて、ノズル部64の下流端部から高速で動圧側絞り部50f内に流入する。後述するように、動圧側絞り部50fは上流側から下流側に向かって径が小さくなる(流路面積が小さくなる)形状を有しているため、動圧側絞り部50f内に流入した排気ガスは高速を維持したまま下流側に流れる。
動圧側絞り部50f内に高速の排気ガスが流入することにより、動圧側絞り部50f内に負圧が発生し、この負圧により他の独立排気管41から排気ガスが吸い出される(エゼクタ効果)。
本実施形態では、気筒13a〜13dの排気弁18の開弁期間と吸気弁17の開弁期間とが吸気上死点を挟んでオーバーラップし、かつ、排気順序が連続する2つの気筒間において、先行気筒13a〜13dのオーバーラップ期間中に、後続気筒13a〜13dの排気弁18が開弁を開始するように、吸気弁駆動機構20及び排気弁駆動機構30が図外のECU(Electronic Control Unit)により制御される。
具体的には、第1気筒13aの排気弁18と吸気弁17とのオーバーラップ期間中に第3気筒13cの排気弁18が開弁を開始し、第3気筒13cの排気弁18と吸気弁17とのオーバーラップ期間中に第4気筒13dの排気弁18が開弁を開始し、第4気筒13dの排気弁18と吸気弁17とのオーバーラップ期間中に第2気筒13bの排気弁18が開弁を開始し、第2気筒13bの排気弁18と吸気弁17とのオーバーラップ期間中に第1気筒13aの排気弁18が開弁を開始する。
このため、第1気筒13aの排気弁18と吸気弁17とのオーバーラップ期間中に、第3気筒13cの排気弁18から動圧側絞り部50f内に高速のブローダウンガスが流入することにより、動圧側絞り部50f内に負圧が発生し、この負圧により第1気筒13aに接続された独立排気管41から排気ガスが吸い出される(エゼクタ効果)。排気順序が隣り合う他の2つの気筒間においても同様であり、先行気筒13b〜13dに接続された独立排気管41から排気ガスが吸い出されるエゼクタ効果が生じる。これらのエゼクタ効果により、オーバーラップ期間中の気筒13a〜13dの掃気が促進される。
図3〜6に示されるように、周壁部52は、ノズル部64をその全長および全周に亘って覆い、ノズル部64の外周に環状のガス流路71を形成する筒状の部材である。周壁部52は、上流側から下流側に亘り同一径を有する円筒状の周壁側ストレート部50dと、周壁側ストレート部50dの下流端から下流側に延びて、上流側から下流側に向かって径が小さくなる円錐台状の周壁側絞り部50aとを有する。
周壁側ストレート部50dは、ノズル側ストレート部64bを包囲している。周壁側ストレート部50dには、その径方向外側からガス導入管91(本発明の「ガス導入部」に相当)が接続されている。
周壁側ストレート部50dの上流端部には、当該上流端部の開口を塞ぐように円板状の端壁部50eが設けられている。端壁部50eには、複数の貫通孔が形成されており、その貫通孔に対して外側から独立排気管41…41の下流端部が接続され、内側からノズル部64の上流端部が接続されている。
周壁側絞り部50aは、ノズル側絞り部64aを包囲している。ガス流路71は、周壁側ストレート部50dの外周から周壁側絞り部50aの外周に亘って環状に形成されている。ノズル側絞り部64aの下流端は、周壁側絞り部50aの内周面から所定の間隔をあけて離間している。ガス流路71は、動圧側絞り部50f内の空間と連通している。ガス流路71が環状に形成されているため、ガス流路71に導入された後述のEGRガス(本発明の「補助ガス」に相当)は、図3の矢印Dに示されるように、ガス流路71内を周壁部52の内壁面に沿って周方向に旋回しながら動圧側絞り部50f内に流入する。
動圧側絞り部50fは、周壁側絞り部50aの下流端から下流側へ延びる筒状部分である。動圧側絞り部50fは、上流側から下流側に向かって径が小さくなり、かつ、上流側から下流側に向かって中心軸に対する傾斜の度合いが小さくなる(傾斜が緩やかになる)ように、円錐台状に形成されている。上流側から下流側に向かって径が小さくなっていることに伴い、動圧側絞り部50f内の流路面積は上流側から下流側に向かって小さくなっている。
動圧側ストレート部50bは、動圧側絞り部50fの下流端から下流側に延びる円筒状部分である。動圧側ストレート部50bは、各独立排気通路41aからそれぞれ排出されてノズル内通路64cを通過した排気ガス(各気筒13a〜13dから排出された排気ガス)、および、ガス流路71を通過したEGRガスが合流する部分である。
動圧側ストレート部50bは、各気筒13a〜13dから排出された排気ガス、および、ガス流路71を通過したEGRガスが合流し、十分に混合して良好に整流化されるように、排気ガスの流れ方向全体に亘り、流路面積が一定とされている。
ディフューザ部50cは、動圧側ストレート部50bの下流端から下流側に延びる筒状部分である。ディフューザ部50cは、上流側から下流側に向かって流路面積が拡大するように円錐台状に形成されている。
端壁部50e、周壁側ストレート部50d、周壁側絞り部50a、動圧側絞り部50f、動圧側ストレート部50b、およびディフューザ部50cは、一体に形成されている。
図1,2に示されるように、ガス導入管91は、その一端部が後部排気管90の中途部に接続され、他端部が周壁部52の周壁側ストレート部50dに接続されている。具体的には、ガス導入管91の他端部は、周壁側ストレート部50dに対する接線に沿って周壁側ストレート部50dに接続されている。図4に示されるように、ガス導入管91は、ガス導入通路91aを有しており、触媒装置70から排出された排気ガス(EGRガス)をガス流路71に導入する。EGRガスは、触媒装置70の触媒を活性化させる補助ガスとして機能する。
<中部排気管80の構成>
図1,2に示されるように、中部排気管80は、ディフューザ部50cの下流端から下流側に延びて、触媒装置70の上流端に接続されている。中部排気管80は、ディフューザ部50cから排出された排気ガスおよびEGRガスの混合気を、触媒装置70に案内する。
<触媒装置70の構成>
触媒装置70は、排気ガスを浄化する触媒と、この触媒を収容するハウジングとを有している。触媒に接触した排気ガスは、触媒と化学反応することにより浄化される。この化学反応により熱が発生し、排気ガスの温度が上昇する。昇温した排気ガスは、後述するように、ガス導入管91を経由して、触媒装置70よりも上流側に位置するガス流路71に還流される。還流された排気ガス(EGRガス)は、ガス流路71内を旋回しながら流下し、動圧側絞り部50fを経て動圧側ストレート部50b内に導入される。動圧側ストレート部50b内において、EGRガスは、触媒装置70に導入される前の排気ガスと混合され、ディフューザ部50cおよび中部排気管80を経て触媒装置70に再導入される。
<後部排気管90の構成>
図1,2に示されるように、後部排気管90は、触媒装置70の下流端部から下流側に延びており、その下流端部は大気開放されている。後部排気管90は、触媒装置70によって浄化された排気ガスを大気中に放出する。
<制御系の構成>
次に、本実施形態に係る排気装置1の制御系統について説明する。本実施形態の排気装置1は、その各部が図外のECU(Electronic Control Unit)によって統括的に制御される。ECUは、CPU、ROM、RAM等から構成されるマイクロプロセッサである。
ECUは、車両の運転状態(運転領域)を検出する図外のセンサから車両の運転状態を入力し、その運転状態に基づいて種々の判定や演算等を実行しつつ、排気装置1の各部を制御する。
エンジン10の低負荷領域、中負荷領域、および高負荷領域の各運転領域において、ECUは、点火プラグ14による混合気の点火を停止させ、十分に混合された燃料と空気の混合気であってリーンな混合気をピストンの圧縮作用によって自着火させる、HCCI燃焼を実行する制御を行う。
HCCI燃焼では、圧縮上死点よりも十分に早いタイミングで燃料が噴射される。燃料と空気の混合が十分に混合された圧縮上死点付近において、この混合気はピストンの圧縮作用によって自着火する。
なお、ECUは、エンジン10の冷間始動直後から暖機完了時までは、混合気に対して点火プラグ14による火花点火を実行する制御を行う。
次に、各運転領域における排気装置1の動作について説明する。
各運転領域において、独立排気通路41aからノズル内通路64c内に流入した排気ガスは、流速が高められて動圧側絞り部50f内に流入する。高速の排気ガスが動圧側絞り部50f内に流入することにより、動圧側絞り部50f内に負圧が発生する。この負圧により、他の独立排気通路41aから排気ガスが吸い出されて(掃気)、排気ガスの排出が促進されるとともに、ガス流路71からEGRガスが吸い出される(掃気)。EGRガスは、ガス流路71内をその周方向に沿って旋回しながら動圧側絞り部50f内に吸い出される。
動圧側絞り部50f内に流入した排気ガスおよびEGRガスは、動圧側ストレート部50bに流下する。動圧側ストレート部50b内において、排気ガスはEGRガスと混合される。EGRガスは、触媒と化学反応した後の排気ガスであり、その化学反応の際に発生した熱により昇温している。このため、EGRガスは、触媒装置70によって浄化される前の排気ガスよりも温度が高くなっている。従って、触媒装置70によって浄化される前の排気ガスがEGRガスと混合されることにより、当該排気ガスが昇温する。この昇温した排気ガスが触媒装置70に導入されることにより、触媒が活性温度以上となるまで昇温する。その結果、触媒が活性化し、その活性化した触媒により排気ガスが浄化される。
以上説明したように、本実施形態によれば、高温のEGRガスにより触媒を活性化し、EGRガスの導入には動圧排気系50によるエゼクタ効果を利用するので、燃費を悪化させることなく触媒を活性化することができる。また、本実施形態によれば、ガス流路71が周壁部52とノズル部64との間に環状に形成されている。従って、EGRガスは、ガス流路71内を周方向に旋回しながらノズル部64の下流側に掃気される(吸い出される)。このため、ノズル部64の下流側において、EGRガスは、各ノズル内通路64cから排出された排気ガスとばらつきなく(気筒13a〜13d間でばらつきなく)均質に混合されて、触媒装置70に導入される。従って、EGRガスによる触媒の活性化を促進し、触媒装置70の排気ガスを浄化する性能を高めることができる。また、ガス流路71はノズル部64の外周に形成されているため、複数のノズル内通路64c…64cが互いに離れてしまうことがなく、動圧排気系50のエゼクタ効果の低下を抑制し、動圧排気系50の機能を確保することができる。
また、本実施形態によれば、周壁側絞り部50aが、ノズル側絞り部64aの外周面に沿って円錐台状に形成されている。これにより、周壁側絞り部50aが、ノズル側絞り部64aの外周面に沿って円錐台状に形成されていない場合と比べて、ガス流路71の流路面積を小さくすることができるため、EGRガスの流速を高めることができる。従って、触媒の活性化を促進することができる。
また、本実施形態によれば、EGRガスは、周壁側ストレート部50dに対する接線に沿ってガス流路71に導入される。これにより、EGRガスをガス流路71内でその周方向に沿って確実に旋回させることができる。従って、EGRガスを排気ガスに対して、気筒13a〜13d間でばらつきなく均質に混合して、触媒の活性化を促進することができる。
また、ノズル側絞り部64aの下流端が、周壁側絞り部50aの内周面から離間しているため、ノズル側絞り部64aから排出された排気噴流が周壁側絞り部50aに勢いよく接触することによる流れの乱れ(逆流など)が抑制され、排気ガスの流速低下が抑制される。その結果、高いエゼクタ効果を奏することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図7〜9を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る排気装置においては、図7〜9に示されるように、ノズル部64全体(ノズル側ストレート部64bおよびノズル側絞り部64a)が、ノズル部64と同軸上にある筒状のカバー部材65により覆われている。具体的には、カバー部材65は、ノズル側ストレート部64bを覆う上流側カバー部65bと、ノズル側絞り部64aを覆う下流側カバー部65aとを有している。
上流側カバー部65bは、その内周面が各ノズル側ストレート部64b…64bに外接するように円錐台状に形成されている。
下流側カバー部65aは、その内周面が各ノズル側絞り部64a…64aに外接するように円錐台状に形成されている。
上流側カバー部65bおよび下流側カバー部65aは、その軸方向に対して直交する方向に沿った断面の輪郭が円形となっている。
動圧排気系50は、ノズル部64、カバー部材65、動圧側絞り部50f、動圧側ストレート部50b、およびディフューザ部50cを有している。
図7〜9に示されるように、周壁部52は、カバー部材65をその全長および全周に亘って覆い、カバー部材65の外周に環状のガス流路73を形成する。
第2実施形態によれば、カバー部材65の外周面が、周方向に沿って凹凸のない滑らかな形状となるため、図8,9に示されるように、ガス流路73内でEGRガスをカバー部材65の外周面に沿って淀みなくスムーズに旋回させることができる。従って、EGRガスを排気ガスに対して、気筒13a〜13d間でばらつきなく均質に混合して、触媒の活性化を促進することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について、図10〜12を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態においては、図10に示されるように、ノズル部67は、排気ガスを案内するノズル内通路67cを有している。ノズル部67は、上流端から下流端に亘りノズル内通路67cの流路面積が一定のノズル側ストレート部67b(図10,11参照)と、ノズル側ストレート部67bの下流端から下流側へ延び、上流端から下流端に向かってノズル内通路67cの流路面積が小さくなるノズル側絞り部67a(図10,12参照)とを有する。
図12に示されるように、ノズル側絞り部67a…67aの下流端部の断面は、中心角が90°の扇形状をなしており、動圧側絞り部50f内に向かって開口している。ノズル側絞り部67a…67aの下流端部は、円を形成するように束ねられた状態となっている。
図10〜12に示されるように、ノズル部67は、その軸方向に対して直交する方向に沿った断面の輪郭が円形となるように形成されている。具体的には、ノズル部67は、その全体が鋳物により一体に構成されている。ノズル内通路67cは、鋳物からなる中実体をくり抜くように形成されている。つまり、ノズル内通路67c…67cの間は、鋳物で中実となっている。ノズル部67は、例えば、ロストワックス鋳造により形成される。
周壁部52は、ノズル部67をその全長および全周に亘って覆い、ノズル部67の外周に環状のガス流路73を形成する。
第3実施形態によれば、ノズル部67の外周面が、周方向に沿って凹凸のない滑らかな形状となるため、図11,12に示されるように、ガス流路73内でEGRガスをノズル部67の外周面に沿って淀みなくスムーズに旋回させることができる。従って、EGRガスを排気ガスに対して、気筒13a〜13d間でばらつきなく均質に混合して、触媒の活性化を促進することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について、図13,14を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第4実施形態においては、内部動圧側絞り部68(本発明の「絞り部」に相当)が、ノズル部64の下流端部に接続されている。内部動圧側絞り部68は、上流側から下流側に向かって径が小さくなる円錐台状に形成されている。内部動圧側絞り部68は、排気ガスが通過する1つの絞り部内通路68aを有している。内部動圧側絞り部68は、その中心軸に対する傾斜の度合いが、上流側から下流側に向かって小さくなっている(傾斜が緩やかになっている)。絞り部内通路68aは、上流端から下流端に向かって流路面積が小さくなっている。これにより、ノズル部64から排出された高速の排気ガスは、高速の状態を維持したまま流下する。
周壁部52の周壁側絞り部50aは、第1の動圧側絞り部68の外周面をその全周に亘って覆うようにノズル部64よりも下流側へ延設されて、動圧側絞り部50fの上流端に接続されている。
周壁側絞り部50aは、第1の動圧側絞り部68の外周面に沿って円錐台状に形成されている。
周壁部52は、ノズル部64および内部動圧側絞り部68をその全長および全周に亘って覆い、ノズル部64および内部動圧側絞り部68の外周に環状のガス流路74を形成する。
第4実施形態によれば、内部動圧側絞り部68がノズル部64の下流端部に接続されているため、ノズル部64から排出された排気ガス(排気噴流)を内部動圧側絞り部68の内壁面にはりついた状態で流下させることができる(コアンダ効果)。これにより、排気ガスの広がりを抑制して排気ガスの流速の低下を抑えることができる。その結果、高いエゼクタ効果ひいては高い掃気性能を得ることができる。そして、その高い掃気性能により、EGRガスの掃気量を増加させて、触媒の活性化を促進することができる。
また、周壁部52における内部動圧側絞り部68を覆う部分(周壁側絞り部50a)が、内部動圧側絞り部68の外周面に沿って円錐台状に形成されているため、周壁部52における内部動圧側絞り部68を覆う部分が、内部動圧側絞り部68の外周面に沿って円錐台状に形成されていない場合と比べて、ガス流路74の流路面積を小さくすることができる。これにより、EGRガスの流速を高めて、触媒の活性化を促進することができる。
なお、上記各実施形態においては、ガス流路71等にガス導入管91のみによってEGRガスを導入しているが、これに限られない。例えば、図15に示されるように、複数のガス導入管によってEGRガスを導入してもよい。
(第5実施形態)
図15を参照しつつ、本発明の第5実施形態について説明する。第1実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
第5実施形態では、EGRガスの流れ方向におけるガス導入管91の上流部と下流部とを繋ぐように、ガス導入管91にガス導入管92が接続されている。
ガス導入管91におけるガス導入管92との2つの接続点の間には、流量制御弁94aが設けられている。流量制御弁94aは、弁箱94に収容されている。
ガス導入管92には、流量制御弁95aが設けられている。流量制御弁95aは、弁箱95に収容されている。
ガス導入管92における流量制御弁95aの上流側には、EGRクーラ69が設けられている。ガス導入管92における流量制御弁95aとEGRクーラ69との間には、下流端部が図外の吸気マニホールドに接続された通常のEGR経路93の上流端部が接続されている。
第5実施形態によれば、触媒装置70に導入されるEGRガスの温度を調節することができる。すなわち、ガス導入管92にはEGRクーラ69が設けられているため、EGRガスの温度が触媒にとって高過ぎる場合に、EGRクーラ69でEGRガスを冷却して、その冷却したEGRガスを触媒装置70に供給することができ、これにより触媒の劣化が抑制され、触媒の活性化が損なわれることが防止される。EGRクーラ69を通過するEGRガスの量は、流量制御弁94aおよび流量制御弁95aの開度を調節することにより調節することができる。流量制御弁94aを全閉にして、流量制御弁95aのみを開くことも可能である。
なお、図16に示されるように第5実施形態を変更することも可能である。図16に示される例では、ガス導入管91におけるガス導入管92との接続箇所と周壁部52との接続箇所の間に、オゾン発生器98を設けている。オゾン発生器98は、オゾンを発生するための電極98aを有している。
オゾン発生器98は、EGRガス中の酸素をオゾンに変化させる。オゾンを含むEGRガスは、動圧排気系50の動圧側ストレート部において排気ガスと混合される。オゾンは、排気ガスと触媒との化学反応を促進し、触媒装置70による排気ガスの浄化性能を高めることができる。
(第6実施形態)
図17を参照しつつ、第6実施形態について説明する。第1実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
第6実施形態においては、エンジン10の吸気ポートに4つの独立吸気管42を有する吸気マニホールドが接続されている。吸気(新気)の流れ方向における吸気マニホールドの上流端部に、スロットルバルブ99aを有するスロットルボディ99が接続されている。スロットルバルブ99aの上流端部には、上流側吸気管81が接続されている。
周壁部52と上流側吸気管81とは、ガス導入管96を介して接続されている。ガス導入管96は、動圧排気系50によるエゼクタ効果を利用して上流側吸気管81から二次エア(新気)を導入し、その二次エアをガス流路71に供給する。ガス導入管96には、逆止弁97aが設けられている。逆止弁97aは、弁箱97に収容されている。
第6実施形態によれば、例えばエンジン始動直後において、HCCI燃焼ではなく点火プラグ14による火花点火が行われているときに、ガス導入管96を経由して二次エアをガス流路71に導入することができる。ガス流路71に導入された二次エアは、動圧排気系50の動圧側ストレート部において排気ガスと混合される。二次エアは、排気ガス中の未燃ガス(炭化水素)を燃焼させるので、その燃焼により排気ガスを昇温させるとともに、触媒装置70から排出される未燃ガスを減少させることができる。排気ガスが昇温することにより、触媒を活性化させて、触媒装置70による排気ガスの浄化性能を高めることができる。
なお、図18に示されるように第6実施形態を変更することも可能である。図18に示される例では、ガス導入管96にオゾン発生器98を設けている。
オゾン発生器98は、二次エア中の酸素をオゾンに変化させる。オゾンを含む二次エアは、動圧排気系50の動圧側ストレート部において排気ガスと混合される。オゾンは、排気ガスと触媒との化学反応を促進し、触媒装置70による排気ガスの浄化性能を高めることができる。
なお、上記各実施形態では、EGRガス、オゾンガス、および二次エアのいずれか一つをガス流路71等に導入しているが、EGRガス、オゾンガス、および二次エアのうち2つ以上を導入してもよい。具体的には、例えば、第1〜3実施形態のいずれかと第4実施形態とを組み合わせてもよい。
1 多気筒エンジンの排気装置
10 エンジン
13a〜13d 第1〜第4気筒
41 独立排気管
50a 周壁側絞り部
50f 動圧側絞り部
51 排気装置本体
52 周壁部
64,67 ノズル部
64a ノズル側絞り部
64c,67c ノズル内通路
68 内部動圧側絞り部
70 触媒装置
71,73,74 ガス流路
91,92,96 ガス導入管

Claims (6)

  1. 複数の気筒を有するエンジンの各気筒から排出された排気ガスを案内する複数の独立排気通路に接続された排気装置本体と、
    前記排気装置本体から排出された排気ガスを浄化する触媒装置とを備え、
    前記排気装置本体は、
    前記複数の独立排気通路に各々連通し、排気ガスの流れ方向の下流端部が束ねられた状態で、下流部が上流側から下流側に向かって流路面積が小さくなる複数のノズル内通路を有するノズル部と、
    前記ノズル部をその全周に亘って覆い前記ノズル部の外周に環状のガス流路を形成する筒状の周壁部と、
    前記ガス流路に前記触媒装置の触媒の性能を確保するための補助ガスを導入するためのガス導入部と、
    前記ノズル部の下流側に設けられ、前記排気ガスの流れ方向の上流側から下流側に向かって径が小さくなる筒状をなし、前記ノズル内通路からの排気ガスの流入に伴い、他のノズル内通路から排気ガスを掃気するとともに前記ガス流路から前記補助ガスを掃気するための負圧を前記ノズル部の下流側に発生させる絞り部とを含み、
    前記周壁部は、その軸方向に対して直交する方向に沿った断面の輪郭が円形となるように形成され、
    前記ガス導入部は、前記周壁部に対する接線に沿って当該周壁部に接続された管路である、多気筒エンジンの排気装置。
  2. 前記絞り部は、前記ノズル部の下流端部に接続され、
    前記周壁部は、前記絞り部の外周面をその全周に亘って覆うように前記ノズル部よりも下流側へ延設されていることを特徴とする、請求項1に記載の多気筒エンジンの排気装置。
  3. 前記周壁部における前記絞り部を覆う部分が、当該絞り部の外周面に沿って円錐台状に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の多気筒エンジンの排気装置。
  4. 前記補助ガスは、EGRガス、オゾンガス、および二次エアのうち、少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1乃至のいずれかに記載の多気筒エンジンの排気装置。
  5. 前記ノズル部は、その軸方向に対して直交する方向に沿った断面の輪郭が円形となるように形成されていることを特徴とする、請求項1乃至のいずれかに記載の多気筒エンジンの排気装置。
  6. 前記ノズル部の外周面は、排気ガスの流れ方向における上流側から下流側に向かって径が小さくなる円錐台状に形成され、
    前記周壁部の内周面は、前記ノズル部の外周面に沿って円錐台状に形成されていることを特徴とする、請求項に記載の多気筒エンジンの排気装置。
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