JP2015221490A - ロボット装置の制御方法及びロボット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用治工具を用いることなく軌道を補正して、保持したワークを他のワーク等に対して高精度に組付可能なロボット装置の制御方法及びロボット装置を提供する。【解決手段】ハンドにより保持した第1のワークを所定の軌道上で移動させ第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、例えば、第1のワーク及び第2のワークの接触状態において第1のワーク及び第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量(反力)を検出部により検出する第1の検出工程(ステップS14)と、第1の検出工程で検出した力の変化量あるいは相対位置姿勢の変位量に基づき、軌道の補正量を演算する第1の演算工程(ステップS15)と、第1の演算工程で演算した補正量に基づき、軌道を補正する第1の補正工程(ステップS16)と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、複数の関節を有する多関節アームを備えるロボット装置の制御方法及びロボット装置に関する。
従来、垂直多関節アーム及びエンドエフェクタ(以下、ロボット本体と呼ぶ)と、ロボット本体を制御する制御装置とを備えたロボット装置が普及している。このようなロボット装置により、例えば把持したワークを他のワークに自動的に組み付けるような作業を行う場合には、高精度かつ高速で作業することが望まれている。このため、エンドエフェクタとしてのハンドの軌道が例えば直線である場合に、ロボット装置によりワーク同士の組付作業を行う前に実際の移動軌跡を予め直線に補正しておくロボット装置の制御方法が知られている(特許文献1参照)。このロボット装置の制御方法では、補正作業専用の距離センサをハンドに取り付け、ハンドを平板に沿わせて直進移動させながら、同時に平板と距離センサとの距離を計測する。そして、平板と距離センサとの距離の変化からハンドの実際の移動軌跡と直線状の軌道との誤差を演算し、その誤差に基づいて軌道を補正することで、実際の移動軌跡を直線状に補正できるようになっている。
ところが、特許文献1のロボット装置の制御方法では、ハンドがワークを保持する前に軌道補正を行っているので、実際にワークを保持した際にワークがハンドに対して位置姿勢ずれしてしまうとワークの位置姿勢を高精度に制御することはできない。この場合、把持したワークを他のワークに高精度に組み付けることは困難である。また、このロボット装置の制御方法では、ハンドへの距離センサの設置や、軌道に沿った平板の設置は、いずれも高精度に行わなければならず、各設置作業が煩雑になり補正作業に長時間を要してしまう。
これに対し、ハンドの指の内側面に距離センサを設けることで、ハンドによりワークを保持する際に、ハンドに対するワークの位置姿勢を高精度に検出可能にしたロボット装置の制御方法が知られている(特許文献2参照)。このロボット装置の制御方法によれば、ハンドに対してワークを高精度な位置姿勢関係で把持できるので、把持したワークの位置姿勢を高精度に制御することで、他のワークへの組付精度を向上することができる。また、ロボット装置による作業中にハンドによってワークを把持する度に制御を行うものであり、しかも専用治具が不要であるので、これらのことから事前の準備時間に長時間を要することはない。
特開平11−165283号公報 特開平9−47986号公報
しかしながら、特許文献2に記載されたロボット装置の制御方法では、ハンドに対するワークの位置姿勢のみを高精度に設定しており、ワークを組み付ける他のワークの位置姿勢については何ら考慮されていない。このため、ハンドに対してワークを高精度な位置姿勢で把持したとしても、例えば他のワークの位置姿勢にずれやアームの軸ずれがあった場合には組付け精度が低下してしまうという問題があった。
本発明は、専用治工具を用いることなく軌道を補正して、保持したワークを他のワーク等に対して高精度に組付可能なロボット装置の制御方法及びロボット装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の関節を有する多関節アームと前記多関節アームに支持されるエンドエフェクタとを有するロボット本体と、前記エンドエフェクタに連結され、第1のワーク及び第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置姿勢の変位量との少なくとも一方を検出する検出部と、前記ロボット本体を制御する制御部と、を備えるロボット装置の制御方法において、前記制御部が、前記エンドエフェクタにより保持した前記第1のワークを所定の軌道上で移動させ前記第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、前記第1のワーク及び前記第2のワークが接触する接触状態において前記第1のワーク及び前記第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と、前記第1のワーク及び前記第2のワークが接触しない非接触状態と前記接触状態とを切り換えた時の前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置姿勢の変位量と、の少なくとも一方を前記検出部の出力に基づいて検出する第1の検出工程と、前記制御部が、前記第1の検出工程で検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量を演算する第1の演算工程と、前記制御部が、前記第1の演算工程で演算した前記補正量に基づき、前記軌道を補正する第1の補正工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、複数の関節を有する多関節アームと前記多関節アームに支持されるエンドエフェクタとを有するロボット本体と、前記エンドエフェクタに連結され、第1のワーク及び第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置姿勢の変位量との少なくとも一方を検出する検出部と、前記ロボット本体を制御する制御部と、を備えるロボット装置において、前記制御部は、前記エンドエフェクタにより保持した前記第1のワークを所定の軌道上で移動させ前記第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、前記第1のワーク及び前記第2のワークが接触する接触状態において前記第1のワーク及び前記第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と、前記第1のワーク及び前記第2のワークが接触しない非接触状態と前記接触状態とを切り換えた時の前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置姿勢の変位量と、の少なくとも一方を前記検出部により検出し、検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量を演算し、演算した前記補正量に基づき、前記軌道を補正することを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、第1のワークを所定の軌道上で移動させ第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、第1のワーク及び第2のワークの接触動作による第1のワークの力の変化量あるいは相対位置姿勢の変位量を検出する。そして、制御部は、検出した力の変化量あるいは相対位置姿勢の変位量に基づいて軌道の補正量を演算し、補正量に基づいて軌道を補正する。このため、専用治工具を用いて軌道を補正することなく、保持したワークを他のワーク等に対して高精度に組み付けることができるようになる。
本発明の第1の実施形態に係るロボット装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るロボット装置により第1のワークを第2のワークに装着する動作を示す正面図である。(a)は第1のワークが第2のワークに対して上空点に位置した状態、(b)は第1のワークが第2のワークに対して接触点に位置した状態、(c)は第1のワークが第2のワークに対して下降点に位置した状態の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るロボット装置における第1のワークの位置と第1のワークへの反力との関係を示すグラフであり、(a)は軌道の補正前、(b)は上空点での仮想の反力の演算時、(c)は補正量の演算時である。 本発明の第1の実施形態に係るロボット装置の立ち上げ時の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るロボット装置の軌道を補正する手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るロボット装置の変形例での軌道を補正する手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るロボット装置により第3のワークを第4のワークに装着する動作を示し、(a)は第3のワーク及び第4のワークの分離時の斜視図、(b)は第3のワークが第4のワークに対して上空点に位置した状態の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るロボット装置により第3のワークを第4のワークに装着する動作を示す正面図である。(a)は第3のワークが第4のワークに対して接触点に位置した状態、(b)は第3のワークが第4のワークに対して切換点に位置した状態、(c)は第3のワークが第4のワークに対して下降点に位置した状態の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るロボット装置における第3のワークの位置と第3のワークへの反力との関係を示すグラフであり、(a)は軌道の補正前、(b)は上空点での仮想の反力の演算時、(c)は補正量の演算時である。 本発明の第3の実施形態に係るロボット装置により第5のワークを第6のワークに装着する動作を示す正面図である。(a)は第5のワークが第6のワークに対して上空点に位置した状態、(b)は第5のワークが第6のワークに対して接触点に位置した状態、(c)は第5のワークが接触点から上昇した状態の正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るロボット装置により第5のワークを第6のワークに装着する動作を示す正面図である。(a)は第5のワークの係合部を中心側に移動した状態、(b)は第5のワークを下降して第6のワークに当接した状態、(c)は第5のワークが第6のワークに対して下降点に位置した状態の正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るロボット装置における第5のワークの位置と第5のワークへの反力との関係を示すグラフであり、(a)は軌道の補正前、(b)は上空点での仮想の反力の演算時、(c)は補正量の演算時である。 本発明の第4の実施形態に係るロボット装置により第7のワークを第8のワークに装着する動作を示す正面図である。(a)は第7のワークが第8のワークに対して上空点に位置した状態、(b)は第7のワークが第8のワークに対して接触点に位置した状態の正面図である。 本発明の第4の実施形態に係るロボット装置により第7のワークを第8のワークに装着する動作を示す正面図であり、(a)は第7のワークを傾斜させた状態、(b)は第7のワークが第8のワークに対して下降点に位置した状態である。 本発明の第4の実施形態に係るロボット装置における第7のワークの位置と第7のワークへの反力との関係を示すグラフであり、(a)は軌道の補正前、(b)は上空点での仮想の反力の演算時、(c)は補正量の演算時である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、本実施の形態では、ハンド21に把持される第1のワークW1と、これを組み付ける第2のワークW2とはいずれも円筒形状であって、第1のワークW1の内径は第2のワークW2の外径とほぼ一致したものとしている。これにより、第1のワークW1の中心軸W1cと第2のワークW2の中心軸W2cとを一致させることで、第2のワークW2を第1のワークW1の内周側に着脱可能に組み付けられるようになっている(図2(c)参照)。
図1に示すように、ロボット装置1は、ロボット本体2と、ロボット本体2を制御する制御装置(制御部)3とを備えている。ロボット本体2は、複数の関節を有する6軸の垂直多関節アーム(以下、アームと呼ぶ)20と、エンドエフェクタであるハンド21とを備えている。本実施の形態では、アーム20として6軸の垂直多関節アームを適用しているが、軸数は用途や目的に応じて適宜変更してもよい。
アーム20は、7つのリンク61〜67と、各リンク61〜67を揺動又は回動可能に連結する6つの関節71〜76とを備えている。各リンク61〜67としては、長さが固定されたものを採用している。但し、例えば、直動アクチュエータにより伸縮可能なリンクを採用してもよい。各関節71〜76は、例えば、不図示の関節機構及びモータ制御部を備え、制御装置3からの指令により動作するようになっている。基端リンク61はベース60に固定されており、ベース60は架台10にボルト等により締結固定されている。また、架台10の近傍にワーク載置台11が設置されており、ワーク載置台11に第2のワークW2が載置されている。本実施の形態では、第2のワークW2は、少なくとも第1のワークW1に対して接触状態にある時はワーク載置台11に固定されており、第1のワークW1に対して反力を与えるようになっている。
ハンド21は、アーム20の先端リンク67に取り付けられて支持され、アーム20の動作により位置及び姿勢の少なくとも一自由度が調整されるようになっている。ハンド21は、ハンド本体24と、ハンド本体24に対して移動可能に配設されて、第1のワークW1を把持可能な複数の指23とを備えている。ハンド本体24の先端リンク67との連結部には、力覚センサ(検出部)25が設けられている。力覚センサ25は、先端リンク67に対してハンド21から作用する外力を3方向(X,Y,Z)の力と3方向のモーメント(Mx,My,Mz)で検出可能になっており、検出値は反力Fとして制御装置3に入力されるようになっている。即ち、力覚センサ25は、第1のワークW1及び第2のワークW2の間に相対的に作用する力の変化量を検出するようになっている。
ここで、第1のワークW1を第2のワークW2に対して接触動作を行う場合あるいは非接触動作を行う場合に、第1のワークW1と第2のワークW2とが接触する際の相対的な力関係について説明する。尚、ここでの接触動作とは、第1のワークW1及び第2のワークW2を非接触状態から接触状態に変化させることであり、非接触動作とは、第1のワークW1及び第2のワークW2を接触状態から非接触状態に変化させることである。また、本実施形態では、接触動作は装着動作であり、非接触動作は離脱動作である。第2のワークW2はワーク載置台11に固定されているので、ワーク載置台11、床、架台10、ベース60を介してアーム20の基端リンク61に相対的に固定されている。一方、第1のワークW1はハンド21に把持されているので、アーム20の先端リンク67に相対的に固定されている。このため、第1のワークW1と第2のワークW2との支持関係は閉ループを構成しており、ロボット本体2を利用して第1のワークW1を第2のワークW2に接触させることにより、第1のワークW1と第2のワークW2との間には相対的に反力が発生する。この反力は、アーム20とハンド21との連結部に設けられた力覚センサ25により検出され、力覚センサ25は第1のワークW1と第2のワークW2との間に相対的に作用する力の変化量を検出可能になっている。
制御装置3は、コンピュータにより構成され、モータを制御することによりロボット本体2を制御可能になっている。制御装置3を構成するコンピュータは、例えばCPU30と、各部を制御するためのプログラムを記憶するROM31と、データを一時的に記憶するRAM32と、入出力インタフェース回路(I/F)33とを備えている。また、制御装置3には、教示点を教示させるため等に利用するティーチングペンダント4が接続可能になっている。
制御装置3は、第1のワークW1を軌道上で移動させ第2のワークW2に対する装着動作を実行する際に、第1のワークW1及び第2のワークW2の接触状態において相対的に作用する反力(変化量)Fを力覚センサ25により検出するようになっている。また、制御装置3は、力覚センサ25により検出した反力Fに基づき軌道の補正量を演算し、演算して得た補正量に基づき軌道を補正するようになっている。
ここで、図2及び図3を利用して、制御装置3が第1のワークW1及び第2のワークW2を装着動作させて反力Fを検出し、軌道の補正量を演算して、軌道を修正する原理について説明する。
図2(a)に示すように、第1のワークW1が第2のワークW2の真上で接触することなく適宜距離だけ離れた状態(非接触状態)で、第1のワークW1の中心軸W1cと第2のワークW2の中心軸W2cとが一致するように配置する。この時の第1のワークW1の位置姿勢を上空点(第1の教示点)とする。この時は、力覚センサ25により検出される反力Fは0となる。
そして、ロボット本体2により、第1のワークW1の中心軸W1cと第2のワークW2の中心軸W2cとを一致させながら、第1のワークW1を下方に移動させる。これにより、図2(b)に示すように、第1のワークW1の下端面の一部と第2のワークW2の上端面の一部とが接触する。この時の第1のワークW1の位置姿勢を接触点(第3の教示点)とする。
更に、ロボット本体2により、第1のワークW1の中心軸W1cと第2のワークW2の中心軸W2cとを一致させながら、第1のワークW1を下方に移動させる。これにより、図2(c)に示すように、第1のワークW1が第2のワークW2に最後まで嵌合するようになる。この時の第1のワークW1の位置姿勢を、下降点(第2の教示点)とする。この時、第1のワークW1の中心軸W1cと第2のワークW2の中心軸W2cとの位置や角度がずれていると、第1のワークW1の内周面と第2のワークW2の外周面とが接触し、互いに反力Fが発生する。また、上空点と下降点とを結んだ直線が所定の軌道となる。
この反力Fは、図2(b)に示す端面の一部(とば口)同士が接触した状態(図3(a)の接触点)から、図2(c)に示す最後まで嵌合した状態(図3(a)の下降点)まで、線形的に上昇する。即ち、本実施の形態では、反力Fは、第1のワークW1及び第2のワークW2の接触動作により第1のワークW1が変位する変化量である。尚、図2(b)の状態と図2(c)の状態との間、即ち、接触点と下降点との間の状態が、第1のワークW1と第2のワークW2との接触状態である。
例えば、図3(a)に示すように、上空点から接触点までのストロークをA2、接触点から下降点までのストロークをA1とし、力覚センサ25により検出された反力Fが接触点から下降点まで線形的に上昇して下降点においてF1になったとする。この場合、接触点から下降点までの反力の傾きΔFは、ΔF=F1/A1になる。
次に、図3(b)に示すように、接触点から下降点までの反力の傾きΔFを上空点にまで延長し、第2のワークW2が上空点まで延長されていたとした場合に第1のワークW1が受けるであろう反力F2を想定して演算する。この反力F2は、F2=−ΔF×A2になる。尚、図3(b)に示すように、反力F2は、下降点における反力F1と、接触点における反力0とを延長した直線の上空点における交点として、作図によっても求めることができる。
更に、図3(c)に示すように、上空点及び下降点について、反力Fを例えば水平方向の長さである補正量Xに変換する。このため、ロボット本体2の弾性率をKとすると、上空点での補正量X2は、X2=F2/Kになり、下降点での補正量X1は、X1=F1/Kになる。これら上空点及び下降点に対する補正量X1,X2が、軌道の補正量となる。そして、現在の上空点の位置姿勢に補正量X2を加算して補正し、現在の下降点の位置姿勢に補正量X1を加算して補正し、補正後の上空点と下降点とを結んだ直線を補正後の軌道とすることで、軌道の補正を実行することができる。尚、ここでは、弾性率Kはロボット本体2の弾性率を用いているが、これには限定されず、例えば、ハンド21の指23の弾性率を用いてもよい。弾性率Kとしてどの部位の弾性率を用いるかは、例えばロボット装置1の構成やロボット本体2等の動作により、適宜設定することができる。
上述したロボット装置1の制御方法の手順について、図4及び図5に示すフローチャートに沿って説明する。
図4に示すように、ロボット装置1の立ち上げ時には、ユーザはオフラインで仮教示点を設定することで基本となる動作プログラムを作成し(ステップS1)、それをロボット装置1の実機にインストールする(ステップS2)。その後、ユーザはプログラムのデバッグを行い(ステップS3)、それが完了した時点で教示作業を開始する(ステップS4)。
教示作業では、第2のワークW2又は不図示の専用治工具を用いて、第1のワークW1を位置決めし、それを教示点として登録することでロボット装置1に教示を行う。本実施の形態では、図2(a)に示す第1のワークW1の位置姿勢を上空点、図2(c)に示す第1のワークW1の位置姿勢を下降点として教示する。制御装置3は、上空点と下降点とを直結した直線を軌道として設定し、動作プログラムが完成して、教示作業が終了する。軌道は、非接触状態の第1のワークW1の位置姿勢である上空点と、接触状態の第1のワークW1の位置姿勢である下降点と、接触状態にある第1のワークW1の位置姿勢であり、軌道上で上空点及び下降点の間に位置する接触点と、に基づいて演算される。即ち、本実施の形態では、下降点における軌道と、接触点における軌道とは、一直線状の軌道である。制御装置3は、教示作業後、図2に示すように、ロボット本体2を駆動して確認動作を行い(ステップS5)、実際の組立作業に移行する(ステップS6)。組立作業では、制御装置3は動作プログラムを連続運転させる。
ロボット装置1の保守メンテナンス後や段取り換えの後には、図5に示すように、軌道補正の作業を行ってから組立作業を行うようにする。まず、ユーザはロボット装置1を起動する(ステップS11)。そして、制御装置3は、動作プログラムを読み込み(ステップS12)、準備動作を実行する(ステップS13)。準備動作では、ロボット本体2を低速で動作させ、第1のワークW1及びロボット本体2が他の部材への干渉等していないかの確認を、ユーザの目視により行う。
動作の確認後、制御装置3は、第1のワークW1を上空点から下降点まで低速動作で移動させ(装着動作)、力覚センサ25により、少なくとも接触点と下降点とにおける第1のワークW1に作用する反力Fを検出する(ステップS14、第1の検出工程)。ここでは、制御装置3は、力覚センサ25により反力Fの検出を常時行っており、上空点から下降点までの軌道の全域に亘って反力Fを検出するものとしている(図3(a)参照)。尚、本実施の形態では、第1のワークW1を上空点から下降点まで低速で移動させているが、これには限られず実速度で移動するようにしてもよい。
そして、制御装置3は、検出された反力Fに基づいて、下降点における水平方向の位置の補正量X1、上空点における水平方向の位置の補正量X2を演算する(ステップS15、第1の演算工程)(図3(b)(c)参照)。即ち、第1の演算工程では、制御装置3が、第1の検出工程で検出した力の変化量に基づき、軌道の補正量として、上空点及び下降点の各位置姿勢の補正量を演算する。更に、制御装置3は、位置の補正量X1,X2に基づいて、上空点及び下降点の2つの教示点の水平方向の位置を補正する(ステップS16、第1の補正工程)。これにより、上空点及び下降点の間の軌道が補正される。即ち、第1の補正工程では、制御装置3が、第1の演算工程で演算した上空点及び下降点の各位置姿勢の補正量に基づき、上空点及び下降点の各位置姿勢を補正することにより、軌道を補正する。
1回目の軌道補正の後、制御装置3は、第1のワークW1を上空点から下降点まで低速動作で移動させ、再び力覚センサ25により、少なくとも接触点と下降点とにおける第1のワークW1に作用する反力Fを検出する(ステップS17、第2の検出工程)。ステップS14における1回目の反力Fの検出と同様に、制御装置3は、力覚センサ25により反力Fの検出を常時行っており、上空点から下降点までの軌道の全域に亘って反力Fを検出するものとしている。
そして、制御装置3は、検出された反力Fが予め設定した規定値以内であるか否かを判断する(ステップS18)。ここでの規定値は、その規定値以内の反力Fであれば、軌道の直線性が十分であるとする値としており、適宜設定することができる。制御装置3が、検出された反力Fが規定値以内であると判断した場合は、軌道が補正されたものとして組立作業に移行する(ステップS19)。
制御装置3が、反力Fが規定値以内ではないと判断した場合は、制御装置3は、検出された反力Fに基づいて、下降点における姿勢(傾斜)の補正量θ1、上空点における姿勢(傾斜)の補正量θ2を演算する(ステップS20、第2の演算工程)。更に、制御装置3は、補正量θ1,θ2に基づいて、上空点及び下降点の2つの教示点の姿勢(傾斜)を補正する(ステップS21、第2の補正工程)。これにより、上空点及び下降点の間の軌道が、再び補正される。2回目の軌道補正の後、制御装置3はステップS17以降を実行し、反力Fが規定値以下になって軌道が補正されるまで繰り返し実行する。
上述したように本実施の形態のロボット装置1によれば、制御装置3が、第1のワークW1を軌道上で移動させ第2のワークW2に対する装着動作を実行させる。その際に、制御装置3は、第1のワークW1及び第2のワークW2の接触動作により第1のワークW1が変位して発生する反力Fを検出する。そして、制御装置3は、反力Fに基づいて軌道の補正量X1,X2,θ1,θ2を演算し、それらに基づいて軌道を補正する。このため、専用治工具を用いて軌道を補正することなく、保持した第1のワークW1を第2のワークW2に対して高精度に組み付けることができるようになる。しかも、本実施の形態のロボット装置1によれば、組立作業に移行した後も、同じ補正教示点を使用し続けるため、ロボット装置が特異点を使うことが無く、安定した動作を実現することができる。
また、本実施の形態のロボット装置1によれば、制御装置3は、反力Fに基づいて最初に第1のワークW1の位置を補正する(図5のステップS14〜S16)。そして、制御装置3は、この補正でも軌道のずれを規定量以内に抑えられない場合に、第1のワークW1の姿勢を補正する(図5のステップS17〜S21)。即ち、軌道を補正するために、2段階で補正を行っている。ここで、一般に、アーム20のメンテナンス時における教示点の位置姿勢の誤差としては、姿勢よりも位置で発生し易い。このため、本実施の形態のように、先に位置を補正し、次に姿勢を補正することにより、最初の補正のみで軌道の誤差を規制量以内に抑えられる可能性が高く、時短で効率良い軌道補正作業を実現することができる。
尚、上述した実施の形態では、制御装置3は、反力Fに基づいて最初に第1のワークW1の位置を補正し、軌道のずれを規定量以内に抑えられない場合に、第1のワークW1の姿勢を補正する場合について説明したが、これには限られない。例えば、制御装置3は、反力Fに基づいて最初に第1のワークW1の姿勢を補正し、軌道のずれを規定量以内に抑えられない場合に、第1のワークW1の位置を補正するようにしてもよい。このように、位置と姿勢との補正を行う順番は、例えば組み付けるワーク同士の形状やロボット本体2の性能等により適宜設定することができる。
また、上述した実施の形態では、制御装置3は、第1のワークW1が第2のワークW2から受けた反力Fを検出部としての力覚センサ25により検出し、その反力Fに基づいて各補正量を演算しているが、これには限られない。例えば、第1のワークW1が第2のワークW2との接触により位置姿勢を変位した変位量を検出部としてのカメラ等の位置センサにより検出し、その変位量に基づいて各補正量を演算するようにしてもよい。例えば、カメラを利用する場合は、力覚センサ25を省略することができるので、ハンド21の軽量化を図ることができる。また、検出部として力覚センサ25を用いて反力Fを検出するか、カメラ5を用いて位置姿勢の変位量を検出するかは、例えば組み付けるワーク同士の形状やロボット本体2の性能等により適宜設定することができる。
ここで、検出部としてカメラ5(図1参照)を用いると共に、制御装置3が最初に第1のワークW1の位置を補正し、軌道のずれを規定量以内に抑えられない場合に、第1のワークW1の姿勢を補正する場合について、図6に沿って説明する。カメラ5は、天井に設置されたステレオカメラであるが、これには限られず、例えば第1のワークW1を側方から撮影可能なカメラとしたり、あるいは第1のワークW1の可動方向によっては単眼のカメラであってもよい。また、カメラ5は第1のワークW1を撮影するが、これには限られず、例えばハンド21の指23等を撮影することで、第1のワークW1の位置姿勢を検出するようにしてもよい。即ち、カメラ5は、第1のワークW1及び第2のワークW2の相対位置姿勢の変位量を検出するようになっている。尚、検出部としては、第1のワークW1及び第2のワークW2の間に相対的に作用する反力Fと第1のワークW1及び第2のワークW2の相対位置姿勢の変位量との少なくとも一方を検出するものであればよい。
まず、ユーザはロボット装置1を起動する(ステップS31)。そして、制御装置3は、動作プログラムを読み込み(ステップS32)、準備動作を実行する(ステップS33)。ここまでの動作は、図5のステップS11〜S13と同様である。
動作の確認後、制御装置3は、第1のワークW1を上空点から下降点まで低速動作で移動させ、カメラ5により、少なくとも接触点と下降点とにおける第1のワークW1の位置姿勢の変位量を検出する(ステップS34、第1の検出工程)。ここでは、カメラ5により、非接触状態と接触状態とを切り換えた時の第1のワークW1及び第2のワークW2の相対姿勢の変位量を検出する。制御装置3は、カメラ5により第1のワークW1の位置姿勢の検出を常時行っており、上空点から下降点までの軌道の全域に亘って検出するものとしている。
そして、制御装置3は、検出された位置姿勢の変位量に基づいて、下降点における姿勢(傾斜)の補正量θ1、上空点における姿勢(傾斜)θ2を演算する(ステップS35、第1の演算工程)。更に、制御装置3は、姿勢の補正量θ1,θ2に基づいて、上空点及び下降点の2つの教示点の姿勢を補正する(ステップS36、第1の補正工程)。これにより、上空点及び下降点の間の軌道が補正される。
1回目の軌道補正の後、制御装置3は、第1のワークW1を上空点から下降点まで低速動作で移動させ、再びカメラ5により、少なくとも接触点と下降点とにおける第1のワークW1の位置姿勢の変位量を検出する(ステップS37、第2の検出工程)。ここでは、カメラ5により、非接触状態と接触状態とを切り換えた時の第1のワークW1及び第2のワークW2の相対位置の変位量を検出する。ステップS34における1回目の位置姿勢の変位量の検出と同様に、制御装置3は、カメラ5により変位量の検出を常時行っており、上空点から下降点までの軌道の全域に亘って変位量を検出するものとしている。
そして、制御装置3は、検出した変位量が予め設定した規定値以内であるか否かを判断する(ステップS38)。ここでの規定値は、その規定値以内の変位量であれば、軌道の直線性が十分であるとする値としており、適宜設定することができる。制御装置3が、検出された変位量が規定値以内であると判断した場合は、軌道が補正されたものとして組立作業に移行する(ステップS39)。
制御装置3が、変位量が規定値以内ではないと判断した場合は、制御装置3は、検出された変位量に基づいて、下降点における水平方向の位置の補正量X1、上空点における水平方向の位置の補正量X2を演算する(ステップS40、第2の演算工程)。即ち、第2の演算工程では、制御装置3が、第2の検出工程で検出した相対位置姿勢の変位量に基づき、軌道の補正量として、上空点及び下降点の各位置姿勢の補正量を演算する。更に、制御装置3は、補正量X1,X2に基づいて、上空点及び下降点の2つの教示点の位置を補正する(ステップS41、第2の補正工程)。これにより、上空点及び下降点の間の軌道が、再び補正される。即ち、第2の補正工程では、制御装置3が、第2の演算工程で演算した上空点及び下降点の各位置姿勢の補正量に基づき、上空点及び下降点の各位置姿勢を補正することにより、軌道を補正する。2回目の軌道補正の後、制御装置3はステップS37以降を実行し、変位量が規定値以下になって軌道が補正されるまで繰り返し実行する。
また、上述した実施の形態では、例えば図5のステップS14のように、第1のワークW1を上空点から下降点に移動させる装着動作において力覚センサ25を用いて反力Fを検出する場合について説明したが、これには限られない。例えば、第1のワークW1と第2のワークW2とを装着した状態でハンド21により第1のワークW1を把持し、第1のワークW1を下降点から上空点まで引き上げる離脱動作において力覚センサ25を用いて反力Fを検出するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、反力Fを接触点と下降点との2点で検出した場合について説明したが、これには限られない。例えば、第1のワークW1と第2のワークW2とが非接触状態であれば反力Fは0であるので、少なくとも下降点での反力Fのみを検出することで接触状態における反力Fの傾きΔFを算出し、軌道を補正するようにしてもよい。あるいは、接触点と下降点との間の3点以上で反力Fを検出して、例えば最小二乗法等で反力Fの傾きΔFを算出するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、保守メンテナンス時等に軌道の補正を実施するようにした場合について説明したが、これには限られず、例えば、図4のステップS5の確認動作時に実施するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、軌道は一直線状である場合について説明したが、これには限られない。例えば、軌道は折線状であってもよく、あるいは円弧状や螺旋状等の曲線状であってもよい。いずれの場合も、第1のワークW1と第2のワークW2との接触状態における反力Fや位置姿勢の変位量を検出し、それに基づいて軌道を補正することで、高精度な組み付けを実現することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明を実施するための第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、本実施の形態では、組み付けを行う第3のワーク(第1のワーク)W3及び第4のワーク(第2のワーク)W4の形状が、第1の実施形態の各ワークW1,W2の形状と異なっている。なお、ロボット装置1の構成は、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
本実施形態では、図7(a)に示すように、ハンド21に把持される第3のワークW3と、これを組み付ける第4のワークW4とは、いずれも円筒形状であって、第3のワークW3の内径は第4のワークW4の外径とほぼ一致している。第3のワークW3は、内周面に中心に向けて突出した形状で、周方向に等間隔を開けて3か所に設けられた突起部W3aを有している。
第4のワークW4は、外周面において凹んだ形状で、周方向に等間隔を開けて3か所に設けられた略L字形状の係合溝W4aを有している。係合溝W4aは、第4のワークW4の軸方向に平行で第4のワークW4の縁部から軸方向の中央部まで延設された平行部W4bと、平行部W4bの軸方向中央部側の端部に直交して連続する直交部W4dと、を有している。また、3つの係合溝W4aの各平行部W4bは、第4のワークW4の軸方向の一方側に開放している。3つの係合溝W4aの各直交部W4dは、各平行部W4bから直交する周方向を同じくしている。
第3のワークW3の各突起部W3aは、それぞれ第4のワークW4の係合溝W4aに挿入可能になっている。第3のワークW3の突起部W3aが第4のワークW4の係合溝W4aに挿入して係合することにより、第3のワークW3が第4のワークW4に対して装着される。即ち、第3のワークW3を第4のワークW4に装着する際は、第3のワークW3の突起部W3aを第4のワークW4の軸方向一端部から平行部W4bに挿入する(図8(a)参照)。そして、第3のワークW3の突起部W3aが第4のワークW4の平行部W4bの最奥部に突き当たってから(図8(b)参照)、第3のワークW3を回転させることで、第3のワークW3の突起部W3aが第4のワークW4の直交部W4dに挿入される。更に、第3のワークW3の突起部W3aが第4のワークW4の直交部W4dの最奥部に突き当たると(図8(c)参照)、第3のワークW3が第4のワークW4に対して装着される。一方、第3のワークW3を第4のワークW4から取り外す際は、上述と逆の動作を行う。このように、本実施の形態では、第3のワークW3は、スラスト方向の力を受け止めるスナップリングであり、第4のワークW4は、スナップリングが着脱可能に取り付けられるユニットとなっている。
ここで、図7乃至図9を利用して、制御装置3が第3のワークW3及び第4のワークW4を装着動作させて反力Fを検出し、軌道の補正量を演算して、軌道を修正する原理について説明する。なお、本実施形態では、反力Fとは、力覚センサ25により検出された先端リンク67に対してハンド21から作用する外力のうち、Z方向の力、即ち先端リンク67の軸方向に沿った力としている。また、ここでの反力Fとしては、力覚センサ25により検出された先端リンク67に対してハンド21から作用する外力のうち、Z方向の力以外のX,Y方向の力及び3方向のモーメント(Mx,My,Mz)は含まない。また、力覚センサ25の座標系はハンド21の座標系と一体化されており、ハンド21の位置姿勢の変化に伴って力覚センサ25の座標系も移動・回転する。
図7(b)に示すように、第3のワークW3が第4のワークW4の真上で接触することなく適宜距離だけ離れた状態(非接触状態)で、第3のワークW3の中心軸W3cと第4のワークW4の中心軸W4cとが一致するように配置する。この時の第3のワークW3の位置姿勢を上空点(第1の教示点)とする。この時は、力覚センサ25により検出される反力Fは0となる。
そして、ロボット本体2により、第3のワークW3の中心軸W3cと第4のワークW4の中心軸W4cとを一致させながら、第3のワークW3を下方に移動させる。これにより、図8(a)に示すように、第3のワークW3の下端面の一部と第4のワークW4の上端面の一部とが接触する。この時の第3のワークW3の位置姿勢を接触点(第3の教示点)とする。
更に、ロボット本体2により、第3のワークW3の中心軸W3cと第4のワークW4の中心軸W4cとを一致させながら、第3のワークW3を下方に移動させる。これにより、図8(b)に示すように、第3のワークW3の突起部W3aが、第4のワークW4の平行部W4bの最下部に突き当たる。この時の第3のワークW3の位置姿勢を切換点とする。
そして、ロボット本体2により、第3のワークW3の中心軸W3cと第4のワークW4の中心軸W4cとを一致させながら、第3のワークW3をZ軸(中心軸W3c,W4c)を中心にR方向に回転させる。これにより、図8(c)に示すように、第3のワークW3の突起部W3aが、第4のワークW4の直交部W4dの最奥部まで嵌合するようになる。この時の第3のワークW3の位置姿勢を、下降点(第2の教示点)とする。なお、第3のワークW3のZ軸を中心とする回転に伴い、ハンド21の座標系も回転し、X軸及びY軸の方向が変化する。このとき、第3のワークW3は、Z軸を中心に回転するので、Z軸方向の位置は変わらない。また、上空点と下降点とを結んだ直線が所定の軌道となる。即ち、本実施の形態では、接触点における軌道は直線状の軌道であり、下降点における軌道は接触点における軌道の直線と同方向の軸を中心とする回転方向の軌道である。
この反力Fは、図7(b)に示す端面の一部(とば口)同士が接触した状態(図9(a)の接触点)から、図8(c)に示す最後まで嵌合した状態(図9(a)の下降点(切換点))まで、直線的に上昇する。即ち、本実施の形態では、反力Fは、第3のワークW3及び第4のワークW4の接触動作により第3のワークW3が変位する変化量である。尚、本実施形態では、図8(a)の状態及び図8(c)の状態、即ち、接触点と下降点との各状態が、それぞれ第3のワークW3と第4のワークW4との接触状態である。
ここで、例えば、図9(a)に示すように、上空点から接触点までのZ方向のストロークをA2、接触点から下降点(切換点)までのZ方向のストロークをA1とする。力覚センサ25により検出されたZ方向の反力Fが、接触点から下降点まで直線的に上昇して、下降点(切換点)においてF1になったとする。また、予め計測した相対位置姿勢の変位がない場合の参照波形を理論値により取得し、その時の力覚センサ25により検出されたZ方向の反力Fが、接触点から下降点まで折線的に上昇して下降点においてF0になったとする。この場合、相対位置姿勢の変位がある場合とない場合との接触点から下降点までの反力Fの差分の傾きΔFは、ΔF=(F1−F0)/A1になる。
次に、図9(b)に示すように、接触点から下降点までの反力Fの差分の傾きΔFを上空点にまで延長し、第4のワークW4が上空点まで延長されていたとした場合に第3のワークW3が受けるであろう反力F2を想定して演算する。この反力F2は、F2=ΔF×A2になる。尚、図9(b)に示すように、反力F2は、下降点(反力F1)及び接触点(反力0)を結んだ直線の上空点における交点と、下降点(反力F0)及び接触点(反力0)を結んだ直線の上空点における交点と、の差分として、作図によっても求めることができる。
更に、図9(c)に示すように、上空点及び下降点について、反力FをZ方向の長さである補正量Zに変換する。このため、ロボット本体2の弾性率をKとすると、上空点での補正量Z2は、Z2=F2/Kになり、下降点での補正量Z1は、Z1=F1/Kになる。これら上空点及び下降点に対する補正量Z1,Z2が、軌道の補正量となる。そして、現在の上空点の位置姿勢のZ方向に補正量Z2を加算して補正し、現在の下降点の位置姿勢のZ方向に補正量Z1を加算して補正し、補正後の上空点と下降点とを結んだ直線を補正後の軌道とすることで、軌道の補正を実行することができる。
上述したロボット装置1の制御方法の手順は、第1の実施形態(図4及び図5)と同様であるので、詳細な説明を省略する。また、第3のワークW3に対する位置の補正と姿勢の補正との順序は、第1の実施形態と同様に適宜設定することができる。
上述したように本実施の形態のロボット装置1によっても、制御装置3が、第3のワークW3を軌道上で移動させ第4のワークW4に対する装着動作を実行させる。その際に、制御装置3は、第3のワークW3及び第4のワークW4の接触動作により第3のワークW3が変位して発生する反力Fを検出する。そして、制御装置3は、反力Fに基づいて軌道のZ方向の補正量Z1,Z2を演算し、それらに基づいて軌道を補正する。このため、専用治工具を用いて軌道を補正することなく、保持した第3のワークW3を第4のワークW4に対して高精度に組み付けることができるようになる。
また、本実施の形態においても、第1の実施形態と同様に、力覚センサ25を用いずに、第3のワークW3が第4のワークW4との接触により位置姿勢を変位した変位量をカメラ5により検出し、その変位量に基づいて各補正量を演算するようにしてもよい。
<第3の実施形態>
次に、本発明を実施するための第3の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、本実施の形態では、組み付けを行う第5のワーク(第1のワーク)W5及び第6のワーク(第2のワーク)W6の形状が、第1の実施形態の各ワークW1,W2の形状と異なっている。なお、ロボット装置1の構成は、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
本実施形態では、例えば、図11(a)〜(c)に示すように、ハンド21に把持される第5のワークW5は円板形状であり、これを組み付ける第6のワークW6は円筒形状である。第5のワークW5は、一側面から中心軸W5cに沿って突出し、先端を外周側に曲折した爪形状の係合部W5aを有している。第6のワークW6は、軸方向の一端部から内周側にフランジ状に突出した形状の縁部W6aを有している。
第5のワークW5と第6のワークW6とは、第5のワークW5の係合部W5aが第6のワークW6の縁部W6aに係合した際に、互いの中心軸W5c,W6cが一致するように形成されている(図11(c)参照)。そして、第5のワークW5の係合部W5aが第6のワークW6の縁部W6aに係合することにより、第5のワークW5が第6のワークW6に対して装着される。即ち、第5のワークW5を第6のワークW6に装着する際は、第5のワークW5を第6のワークW6の縁部W6a側から接近させ(図11(a)参照)、第5のワークW5を第6のワークW6の縁部W6aに面接触させる(図11(b)参照)。そして、第5のワークW5を軸方向に垂直に摺動させ、第5のワークW5の係合部W5aを第6のワークW6の縁部W6aに係合する(図11(c)参照)。これにより、第5のワークW5が第6のワークW6に対して着脱可能に装着される。一方、第5のワークW5を第6のワークW6から取り外す際は、上述と逆の動作を行う。
ここで、図10乃至図12を利用して、制御装置3が第5のワークW5及び第6のワークW6を装着動作させて反力Fを検出し、軌道の補正量を演算して、軌道を修正する原理について説明する。なお、本実施形態では、反力Fとは、力覚センサ25により検出された先端リンク67に対してハンド21から作用する外力のうち、X方向の力としている。即ち、反力Fは、先端リンク67の軸方向(Z方向)に直交し、第5のワークW5の係合部W5aを第6のワークW6の縁部W6aに係脱する方向であるX方向の力としている(図11(c)等参照)。また、ここでの反力Fとしては、力覚センサ25により検出された先端リンク67に対してハンド21から作用する外力のうち、X方向の力以外のY,Z方向の力及び3方向のモーメント(Mx,My,Mz)は含まない。
図10(a)に示すように、第5のワークW5を、第6のワークW6に接触することなく適宜距離だけ離れた状態(非接触状態)にして配置する。この時、第5のワークW5は、水平で、係合部W5aの真下に第6のワークW6が存在せず、係合部W5aの最下部が第6のワークW6の最上面よりも下方に位置した状態でハンド21により保持されるようにする。この時の第5のワークW5の位置姿勢を上空点(第1の教示点)とする。この時は、力覚センサ25により検出される反力Fは0となる。
そして、ロボット本体2により、第5のワークW5の中心軸W5cと第6のワークW6の中心軸W6cとが一致する方向(X方向)に第5のワークW5を移動させる。これにより、図10(b)に示すように、第5のワークW5の係合部W5aが第6のワークW6の側面に当接する。この時の第5のワークW5の位置姿勢を接触点(第3の教示点)とする。
更に、ロボット本体2により、第5のワークW5を上方に移動させる。これにより、図10(c)に示すように、第5のワークW5の係合部W5aが第6のワークW6の側方に位置しなくなる。そして、ロボット本体2により、第5のワークW5の係合部W5aが第6のワークW6の縁部W6aを超えるまで第5のワークW5をX方向に移動させる。これにより、図11(a)に示すように、第5のワークW5の係合部W5aが第6のワークW6の縁部W6aよりも中心軸W6c側に位置する。
更に、ロボット本体2により、第5のワークW5を下方に移動させる。これにより、図11(b)に示すように、第5のワークW5が、第6のワークW6の上面に突き当たる。このとき、第5のワークW5の係合部W5aは、第6のワークW6の縁部W6aの内側に入り込み、係合部W5aと縁部W6aとは干渉しない。
そして、ロボット本体2により、第5のワークW5の中心軸W5cと第6のワークW6の中心軸W6cとを一致させるよう、即ち係合部W5aを縁部W6aに係合するように第5のワークW5をX方向に移動させる。これにより、図11(c)に示すように、第5のワークW5の係合部W5aが、第6のワークW6の縁部W6aに係合する。この時の第5のワークW5の位置姿勢を、下降点(第2の教示点)とする。この時、第5のワークW5の中心軸W5cと第6のワークW6の中心軸W6cとの位置や角度がずれていると、第5のワークW5の係合部W5a及び第6のワークW6の縁部W6a以外の箇所で互いに接触し、互いに余分な反力Fが発生する。また、上空点と下降点とを結んだ直線が所定の軌道となる。即ち、本実施の形態では、下降点における軌道と接触点における軌道とは、同方向の直線状の軌道であり、かつ、各軌道の間では第5のワークW5及び第6のワークW6は非接触である。
この反力Fは、図10(b)に示す第5のワークW5の係合部W5aが第6のワークW6の側部に接触した状態(図12(a)の接触点)から、図11(c)に示す最後まで嵌合した状態(図12(a)の下降点)まで、折線状に昇降する。即ち、本実施の形態では、反力Fは、第5のワークW5及び第6のワークW6の接触動作により第5のワークW5が変位する変化量である。尚、図10(b)の状態及び図11(c)の状態、即ち、接触点と下降点との各状態が、それぞれ第5のワークW5と第6のワークW6との接触状態である。
ここで、例えば、図12(a)に示すように、上空点から接触点までのX方向のストロークをA2、接触点から下降点までのX方向のストロークをA1とする。力覚センサ25により検出されたX方向の反力Fが、接触点から下降点まで折線的に昇降して、接触点においてf1、下降点においてF1になったとする。また、予め計測した相対位置姿勢の変位がない場合の参照波形を理論値により取得し、その時の力覚センサ25により検出されたX方向の反力Fが、接触点から下降点まで折線的に昇降して、接触点においてf0、下降点においてF0になったとする。この場合、相対位置姿勢の変位がある場合とない場合との接触点から下降点までの反力Fの差分の傾きΔFは、ΔF=((F1−F0)−(f1−f0))/A1になる。
次に、図12(b)に示すように、接触点から下降点までの反力Fの差分の傾きΔFを上空点にまで延長し、第6のワークW6が上空点まで延長されていたとした場合に第5のワークW5が受けるであろう反力F2を想定して演算する。この反力F2は、F2=ΔF×A2+(f1−f0)になる。尚、同図に示すように、反力F2は、下降点(反力F1)及び接触点(反力f1)を結んだ直線の上空点における交点と、下降点(反力F0)及び接触点(反力f0)を結んだ直線の上空点における交点と、の差分として、作図によっても求めることができる。
更に、図12(c)に示すように、上空点及び下降点について、反力FをX方向の長さである補正量Xに変換する。このため、ロボット本体2の弾性率をKとすると、上空点での補正量X2は、X2=F2/Kになり、下降点での補正量X1は、X1=F1/Kになる。これら上空点及び下降点に対する補正量X1,X2が、軌道の補正量となる。そして、現在の上空点の位置姿勢のX方向に補正量X2を加算して補正し、現在の下降点の位置姿勢のX方向に補正量X1を加算して補正し、補正後の上空点と下降点とを結んだ直線を補正後の軌道とすることで、軌道の補正を実行することができる。
上述したロボット装置1の制御方法の手順は、第1の実施形態(図4及び図5)と同様であるので、詳細な説明を省略する。また、第5のワークW5に対する位置の補正と姿勢の補正との順序は、第1の実施形態と同様に適宜設定することができる。
上述したように本実施の形態のロボット装置1によっても、制御装置3が、第5のワークW5を軌道上で移動させ第6のワークW6に対する装着動作を実行させる。その際に、制御装置3は、第5のワークW5及び第6のワークW6の接触動作により第5のワークW5が変位して発生する反力Fを検出する。そして、制御装置3は、反力Fに基づいて軌道のX方向の補正量X1,X2を演算し、それらに基づいて軌道を補正する。このため、専用治工具を用いて軌道を補正することなく、保持した第5のワークW5を第6のワークW6に対して高精度に組み付けることができるようになる。
また、本実施の形態においても、第1の実施形態と同様に、力覚センサ25を用いずに、第5のワークW5が第6のワークW6との接触により位置姿勢を変位した変位量をカメラ5により検出し、その変位量に基づいて各補正量を演算するようにしてもよい。
<第4の実施形態>
次に、本発明を実施するための第4の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、本実施の形態では、組み付けを行う第7のワーク(第1のワーク)W7及び第8のワーク(第2のワーク)W8の形状が、第1の実施形態の各ワークW1,W2の形状と異なっている。なお、ロボット装置1の構成は、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
本実施形態では、例えば、図13(a)〜図14(b)に示すように、ハンド21に把持される第7のワークW7は円板形状であり、これを組み付ける第8のワークW8は円筒形状である。第7のワークW7は、一側面から中心軸W7cに沿って突出した形状の突出部W7aと、突出部W7aの先端部から内周側に曲折した爪形状の係合部W7bと、突出部W7aの根元部から内周側に突出した形状の爪部W7dと、を有している。第8のワークW8は、軸方向の一端部から内周側にフランジ状に突出した形状の縁部W8aを有している。
第7のワークW7と第8のワークW8とは、第8のワークW8に対して第7のワークW7が90°傾斜して、第7のワークW7の突出部W7aと係合部W7bと爪部W7dとが第8のワークW8の縁部W8aに係合することで装着される(図14(b)参照)。即ち、第7のワークW7と第8のワークW8とは、第7のワークW7の突出部W7aと係合部W7bと爪部W7dとが第8のワークW8の縁部W8aに係合した際に、互いの中心軸W7c,W8cが直交して装着されるように形成されている。
第7のワークW7を第8のワークW8に装着する際は、互いの中心軸W7c,W8cをZ軸方向に平行にした状態で、第7のワークW7の突出部W7aを第8のワークW8の縁部W8aに内周側からX方向に接近させる(図13(a)参照)。そして、第7のワークW7の突出部W7aを、第8のワークW8の縁部W8aに接触させる(図13(b)参照)。第7のワークW7を、突出部W7aと縁部W8aとの接点においてY軸を中心に回転させる(図14(a)参照)。そして、第7のワークW7の中心軸W7cを第8のワークW8の中心軸W8cに対して90°回転させ、第7のワークW7の突出部W7aと係合部W7bと爪部W7dとを第8のワークW8の縁部W8aに係合する(図14(b)参照)。これにより、第7のワークW7が第8のワークW8に対して着脱可能に装着される。一方、第7のワークW7を第8のワークW8から取り外す際は、上述と逆の動作を行う。
ここで、図13乃至図15を利用して、制御装置3が第7のワークW7及び第8のワークW8を装着動作させて反力Fを検出し、軌道の補正量を演算して、軌道を修正する原理について説明する。なお、本実施形態では、反力Fとは、力覚センサ25により検出された先端リンク67に対してハンド21から作用する外力のうち、X方向の力としている。即ち、反力Fは、先端リンク67の軸方向(Z方向)に直交し、第7のワークW7の突出部W7aを第8のワークW8の縁部W8aに係脱する方向であるX方向の力としている(図14(b)等参照)。また、ここでの反力Fとしては、力覚センサ25により検出された先端リンク67に対してハンド21から作用する外力のうち、X方向の力以外のY,Z方向の力及び3方向のモーメント(Mx,My,Mz)は含まない。また、力覚センサ25の座標系はハンド21の座標系と一体化されており、ハンド21の位置姿勢の変化に伴って力覚センサ25の座標系も移動・回転する。
図13(a)に示すように、第7のワークW7を、第8のワークW8に接触することなく適宜距離だけ離れた状態(非接触状態)にして配置する。この時、第7のワークW7は、互いの中心軸W7c,W8cをZ軸方向に平行にした状態で、第7のワークW7の突出部W7aを第8のワークW8の縁部W8aに内周側に位置させる。この時の第7のワークW7の位置姿勢を上空点(第1の教示点)とする。この時は、力覚センサ25により検出される反力Fは0となる。
そして、ロボット本体2により、第7のワークW7の突出部W7aを、第8のワークW8の縁部W8aに接近させる。これにより、図13(b)に示すように、第7のワークW7の突出部W7aが第8のワークW8の縁部W8aに当接する。この時の第7のワークW7の位置姿勢を接触点(第3の教示点)とする。
更に、ロボット本体2により、第7のワークW7を、第7のワークW7の突出部W7aと第8のワークW8の縁部W8aとの接点においてY軸を中心に回転させる。これにより、図14(a)に示すように、突出部W7aと縁部W8aとを当接させたまま、第7のワークW7の姿勢が傾斜する。
そして、ロボット本体2により、第7のワークW7の中心軸W7cを第8のワークW8の中心軸W8cに対して90°回転させる。これにより、図14(b)に示すように、第7のワークW7の突出部W7aと係合部W7bと爪部W7dとが、第8のワークW8の縁部W8aに係合する。この時の第7のワークW7の位置姿勢を、下降点(第2の教示点)とする。この時、第7のワークW7の中心軸W7cと第8のワークW8の中心軸W8cとの位置や角度がずれていると、第7のワークW7と第8のワークW8とが接触し、互いに余分な反力Fが発生する。また、上空点と下降点とを結んだ直線が所定の軌道となる。即ち、本実施の形態では、下降点における軌道と接触点における軌道とは、相対的に傾斜した直線状の軌道である。
この反力Fは、図13(b)に示す第7のワークW7の突出部W7aが第8のワークW8の縁部W8aに接触した状態(図15(a)の接触点)から、図14(b)に示す最後まで嵌合した状態(図15(a)の下降点)まで、折線状に昇降する。即ち、本実施の形態では、反力Fは、第7のワークW7及び第8のワークW8の接触動作により第7のワークW7が変位する変化量である。尚、本実施形態では、図13(b)の状態及び図14(b)の状態、即ち、接触点と下降点との各状態が、それぞれ第7のワークW7と第8のワークW8との接触状態である。
ここで、例えば、図15(a)に示すように、上空点から接触点までのX方向のストロークをA2、接触点から下降点までのX方向のストロークをA1とする。力覚センサ25により検出されたX方向の反力Fが、接触点から下降点まで折線的に昇降して、接触点においてf1、下降点においてF1になったとする。また、予め計測した相対位置姿勢の変位がない場合の参照波形を理論値により取得し、その時の力覚センサ25により検出されたX方向の反力Fが、接触点から下降点まで折線的に昇降して、接触点においてf0、下降点においてF0になったとする。この場合、相対位置姿勢の変位がある場合とない場合との接触点から下降点までの反力Fの差分の傾きΔFは、ΔF=((F1−F0)−(f1−f0))/A1になる。
次に、図15(b)に示すように、接触点から下降点までの反力Fの差分の傾きΔFを上空点にまで延長し、第8のワークW8が上空点まで延長されていたとした場合に第7のワークW7が受けるであろう反力F2を想定して演算する。この反力F2は、F2=ΔF×A2+(f1−f0)になる。尚、同図に示すように、反力F2は、下降点(反力F1)及び接触点(反力f1)を結んだ直線の上空点における交点と、下降点(反力F0)及び接触点(反力f0)を結んだ直線の上空点における交点と、の差分として、作図によっても求めることができる。
更に、図15(c)に示すように、上空点及び下降点について、反力FをX方向の長さである補正量Xに変換する。このため、ロボット本体2の弾性率をKとすると、上空点での補正量X2は、X2=F2/Kになり、下降点での補正量X1は、X1=F1/Kになる。これら上空点及び下降点に対するX方向の補正量X1,X2が、軌道の補正量となる。そして、現在の上空点の位置姿勢のX方向に補正量X2を加算して補正し、現在の下降点の位置姿勢のX方向に補正量X1を加算して補正し、補正後の上空点と下降点とを結んだ直線を補正後の軌道とすることで、軌道の補正を実行することができる。
上述したロボット装置1の制御方法の手順は、第1の実施形態(図4及び図5)と同様であるので、詳細な説明を省略する。また、第7のワークW7に対する位置の補正と姿勢の補正との順序は、第1の実施形態と同様に適宜設定することができる。
上述したように本実施の形態のロボット装置1によっても、制御装置3が、第7のワークW7を軌道上で移動させ第8のワークW8に対する装着動作を実行させる。その際に、制御装置3は、第7のワークW7及び第8のワークW8の接触動作により第7のワークW7が変位して発生する反力Fを検出する。そして、制御装置3は、反力Fに基づいて軌道のX方向の補正量X1,X2を演算し、それらに基づいて軌道を補正する。このため、専用治工具を用いて軌道を補正することなく、保持した第7のワークW7を第8のワークW8に対して高精度に組み付けることができるようになる。
また、本実施の形態においても、第1の実施形態と同様に、力覚センサ25を用いずに、第7のワークW7が第8のワークW8との接触により位置姿勢を変位した変位量をカメラ5により検出し、その変位量に基づいて各補正量を演算するようにしてもよい。
また、以上述べた第1〜第4の実施形態では、接触動作は装着動作であり、非接触動作は離脱動作である場合について説明したが、これには限られない。例えば、接触動作としては、第1のワークを工具とし、第2のワークに対して加工を施す場合や、第1のワークをラベルとし、第2のワークに貼付する場合等、装着以外の接触動作を含めることができる。
尚、以上述べた第1〜第4の実施形態の各処理動作は具体的にはCPU30により実行されるものである。従って、上述した機能を実現するソフトウェアのロボット制御プログラムを記録した記録媒体をCPU30に供給し、CPU30が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによって達成されるようにしてもよい。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した各実施の形態の機能を実現することになり、ロボット制御プログラム自体及びそのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、第1〜第4の実施形態では、コンピュータ読み取り可能な記録媒体がROM31であり、ROM31にプログラムが格納される場合について説明したが、これに限定するものではない。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。例えば、プログラムを供給するための記録媒体としては、HDD、外部記憶装置、記録ディスク等を用いてもよい。
1…ロボット装置、2…ロボット本体、3…制御装置(制御部)、5…カメラ(検出部)、20…多関節アーム、21…ハンド(エンドエフェクタ)、25…力覚センサ(検出部)、30…CPU、71〜76…複数の関節、W1…第1のワーク、W2…第2のワーク、W3…第3のワーク(第1のワーク)、W4…第4のワーク(第2のワーク)、W5…第5のワーク(第1のワーク)、W6…第6のワーク(第2のワーク)、W7…第7のワーク(第1のワーク)、W8…第8のワーク(第2のワーク)

Claims (14)

  1. 複数の関節を有する多関節アームと前記多関節アームに支持されるエンドエフェクタとを有するロボット本体と、前記エンドエフェクタに連結され、第1のワーク及び第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置姿勢の変位量との少なくとも一方を検出する検出部と、前記ロボット本体を制御する制御部と、を備えるロボット装置の制御方法において、
    前記制御部が、前記エンドエフェクタにより保持した前記第1のワークを所定の軌道上で移動させ前記第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、前記第1のワーク及び前記第2のワークが接触する接触状態において前記第1のワーク及び前記第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と、前記第1のワーク及び前記第2のワークが接触しない非接触状態と前記接触状態とを切り換えた時の前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置姿勢の変位量と、の少なくとも一方を前記検出部の出力に基づいて検出する第1の検出工程と、
    前記制御部が、前記第1の検出工程で検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量を演算する第1の演算工程と、
    前記制御部が、前記第1の演算工程で演算した前記補正量に基づき、前記軌道を補正する第1の補正工程と、を備える、
    ことを特徴とするロボット装置の制御方法。
  2. 前記軌道は、前記第1のワーク及び前記第2のワークが前記接触状態にある場合と、前記非接触状態にある場合とで、一直線状である、
    ことを特徴とする請求項1記載のロボット装置の制御方法。
  3. 前記軌道は、前記非接触状態にある前記第1のワークの位置姿勢である第1の教示点と、前記接触状態にある前記第1のワークの位置姿勢である第2の教示点と、に基づいて演算され、
    前記第1の演算工程では、前記制御部が、前記第1の検出工程で検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量として、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置姿勢の補正量を演算し、
    前記第1の補正工程では、前記制御部が、前記第1の演算工程で演算した前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置姿勢の補正量に基づき、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置姿勢を補正することにより、前記軌道を補正する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット装置の制御方法。
  4. 前記軌道は、前記非接触状態にある前記第1のワークの位置姿勢である第1の教示点と、前記接触状態にある前記第1のワークの位置姿勢である第2の教示点と、前記接触状態にある前記第1のワークの位置姿勢であり、前記軌道上で前記第1の教示点及び前記第2の教示点の間に位置する第3の教示点と、に基づいて演算され、
    前記第1の演算工程では、前記制御部が、前記第1の検出工程で検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量として、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置姿勢の補正量を演算し、
    前記第1の補正工程では、前記制御部が、前記第1の演算工程で演算した前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置姿勢の補正量に基づき、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置姿勢を補正することにより、前記軌道を補正する、
    ことを特徴とする請求項1記載のロボット装置の制御方法。
  5. 前記第2の教示点における軌道と、前記第3の教示点における軌道とは、一直線状の軌道である、
    ことを特徴とする請求項4記載のロボット装置の制御方法。
  6. 前記第2の教示点における軌道と、前記第3の教示点における軌道とは、同方向の直線状の軌道であり、かつ、各軌道の間では前記第1のワーク及び前記第2のワークは非接触である、
    ことを特徴とする請求項4記載のロボット装置の制御方法。
  7. 前記第2の教示点における軌道と、前記第3の教示点における軌道とは、相対的に傾斜した直線状の軌道である、
    ことを特徴とする請求項4記載のロボット装置の制御方法。
  8. 前記第3の教示点における軌道は直線状の軌道であり、前記第2の教示点における軌道は前記直線と同方向の軸を中心とする回転方向の軌道である、
    ことを特徴とする請求項4記載のロボット装置の制御方法。
  9. 前記第1の検出工程では、前記変化量は、前記第1のワーク及び前記第2のワークの間に前記直線の方向に相対的に作用する力の変化量であるか、または前記変位量は、前記第1のワーク及び前記第2のワークの前記直線の方向の相対位置の変位量である、
    ことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載のロボット装置の制御方法。
  10. 前記第1の検出工程では、前記制御部が、前記エンドエフェクタにより保持した前記第1のワークを前記所定の軌道上で移動させ前記第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、前記接触状態において前記第1のワーク及び前記第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と、前記非接触状態と前記接触状態とを切り換えた時の前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置の変位量と、の少なくとも一方を前記検出部により検出し、
    前記第1の演算工程では、前記制御部が、前記第1の検出工程で検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量として、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置の補正量を演算し、
    前記第1の補正工程では、前記制御部が、前記第1の演算工程で演算した前記補正量に基づき、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置を補正することにより、前記軌道を補正し、
    前記制御部が、前記エンドエフェクタにより保持した前記第1のワークを前記第1の補正工程で補正した前記軌道上で移動させ前記第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、前記接触状態において前記第1のワーク及び前記第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と、前記非接触状態と前記接触状態とを切り換えた時の前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対姿勢の変位量と、の少なくとも一方を前記検出部により検出する第2の検出工程と、
    前記制御部が、前記第2の検出工程で検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量として、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各姿勢の補正量を演算する第2の演算工程と、
    前記制御部が、前記第2の演算工程で演算した前記補正量に基づき、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各姿勢を補正することにより、前記軌道を補正する第2の補正工程と、を備える、
    ことを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載のロボット装置の制御方法。
  11. 前記第1の検出工程では、前記制御部が、前記エンドエフェクタにより保持した前記第1のワークを前記所定の軌道上で移動させ前記第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、前記接触状態において前記第1のワーク及び前記第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と、前記非接触状態と前記接触状態とを切り換えた時の前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対姿勢の変位量と、の少なくとも一方を前記検出部により検出し、
    前記第1の演算工程では、前記制御部が、前記第1の検出工程で検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量として、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各姿勢の補正量を演算し、
    前記第1の補正工程では、前記制御部が、前記第1の演算工程で演算した前記補正量に基づき、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各姿勢を補正することにより、前記軌道を補正し、
    前記制御部が、前記エンドエフェクタにより保持した前記第1のワークを前記第1の補正工程で補正した前記軌道上で移動させ前記第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、前記接触状態において前記第1のワーク及び前記第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と、前記非接触状態と前記接触状態とを切り換えた時の前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置の変位量と、の少なくとも一方を前記検出部により検出する第2の検出工程と、
    前記制御部が、前記第2の検出工程で検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量として、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置の補正量を演算する第2の演算工程と、
    前記制御部が、前記第2の演算工程で演算した前記補正量に基づき、前記第1の教示点及び前記第2の教示点の各位置を補正することにより、前記軌道を補正する第2の補正工程と、を備える、
    ことを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載のロボット装置の制御方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のロボット装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのロボット制御プログラム。
  13. 請求項12に記載のロボット制御プログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
  14. 複数の関節を有する多関節アームと前記多関節アームに支持されるエンドエフェクタとを有するロボット本体と、前記エンドエフェクタに連結され、第1のワーク及び第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置姿勢の変位量との少なくとも一方を検出する検出部と、前記ロボット本体を制御する制御部と、を備えるロボット装置において、
    前記制御部は、前記エンドエフェクタにより保持した前記第1のワークを所定の軌道上で移動させ前記第2のワークに対する接触動作又は非接触動作を実行する際に、前記第1のワーク及び前記第2のワークが接触する接触状態において前記第1のワーク及び前記第2のワークの間に相対的に作用する力の変化量と、前記第1のワーク及び前記第2のワークが接触しない非接触状態と前記接触状態とを切り換えた時の前記第1のワーク及び前記第2のワークの相対位置姿勢の変位量と、の少なくとも一方を前記検出部により検出し、検出した前記力の変化量あるいは前記相対位置姿勢の変位量に基づき、前記軌道の補正量を演算し、演算した前記補正量に基づき、前記軌道を補正する、
    ことを特徴とするロボット装置。
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