JP2015155126A - ロボットシステムのツール座標系補正方法、およびロボットシステム - Google Patents

ロボットシステムのツール座標系補正方法、およびロボットシステム Download PDF

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Abstract

【課題】水平方向ズレの補正のみならず傾きズレの補正も含めたロボットのツール座標系の芯ズレ補正方法を提供する。
【解決手段】力覚センサ3とツール4を搭載したロボットアーム1のツール座標系の芯ズレ補正において、マスターワーク5をマスターワーク6に対して力覚センサ3を用いた力覚制御により嵌合させる。この嵌合動作中の少なくとも2つの状態におけるメカニカルインタフェース座標系の原点の位置データに基づきツール座標系の傾きズレを補正する。また、嵌合させたマスターワーク5をマスターワーク6に対して力覚センサ3を用いた力覚制御で水平の2方向に押し付け、その際マスターワーク5にかかる力ならびにトルクの検出結果に基づきツール座標系の水平方向ズレを補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ツールが先端に装着されたロボットアームと、前記ツールに把持されたワークに作用する力およびトルクを検出する力覚センサ、およびロボットシステムに関する。
近年、小型で複雑な構造を有する工業製品の組み立てに対して、ロボットシステムを利用した自動化の要求が高まってきている。これらの製品の組み立てには、複雑な動作で正確な力覚制御を伴う組み立てが必要になることがある。
このような需要に鑑み、従来より力覚制御ロボットシステムが知られている。この種の装置では、多軸(数軸、たとえば6軸など)、多関節のロボットアームの先端に特定の操作や作業を行わせるエンドエフェクタが装着される。このエンドエフェクタには、塗装用のスプレーガン、溶接ガン、ナット締め具など種々のツールが含まれる。また、ワーク(部品)などの対象物を把持する把持部を構成するツールはロボットハンドなどと呼ばれる。
特に、ロボットハンド(以下ハンドともいう)が用いられる場合、このツールは力覚センサを介してロボットアーム先端に装着される。この力覚センサはワークを介してツールに加わる力ないしはトルクを検出し、その検出量はロボットアーム、ないしはツールの動作(位置や姿勢、速度等)を制御するのに用いられる。このような制御を力覚制御という。また、ハンド等のツールの装着部位(たとえばロボットアーム先端のフランジ面など)は、特にメカニカルインタフェースなどと呼ばれる。
以上のようなロボットシステムにおいて、ロボットアーム、ツール(エンドエフェクタ)などの各部の位置や動きはコンピュータ、メモリなどを用いて構成された制御装置を介して制御される。その場合、上記各部の位置や動きは、ベース座標系、メカニカルインタフェース座標系、ツール座標系(エンドエフェクタ座標系)などの座標系を基準にして制御される。このうちベース座標系はロボットシステム全体の基準となるもので、ロボットのベースの設置面などを基準に配置される。メカニカルインタフェース座標系は、上記のエンドエフェクタ(ツール)装着面を基準とした座標系である。
また、ツール座標系(エンドエフェクタ座標系)はツールの駆動制御に用いられる座標系で、特にツール各部の位置や姿勢を制御するために用いられる。ツール座標系は、メカニカルインタフェースから見たエンドエフェクタ先端の位置や姿勢を表すデータに基づいてエンドエフェクタ(ツール)先端の所定位置に設定される。通常、ツール座標系はエンドエフェクタ(ツール)の構造や、先端に設置される爪などの設計寸法に応じた所定位置に設定される。
この種のロボットシステムでは、複数のワーク(部品)同士特定の結合関係で結合させることができ、たとえば嵌合関係によってワーク同士を結合する場合には次のような制御が行なわれる。
例えば、特定の位相を持ったそれぞれ凸、凹の断面形状を有する円筒部品同士を精密に嵌合させる場合、まず、ロボットアーム先端部を回転させることで円筒部品同士の位相を一致させ、その後、嵌合操作を行う。具体的には、まずロボットアーム先端に設置したエンドエフェクタで把持した円筒部品の中心軸と嵌合先の円筒部品の中心軸が一致する位置へと把持した円筒部品を移動させる。次に、把持した円筒部品の位相と嵌合先の円筒部品の位相が一致するように、ツール座標系(エンドエフェクタ座標系)の特定の軸を中心としてロボットアーム先端部を回転させ、その後、力覚制御による精密嵌合を行う。
しかしながら、エンドエフェクタ等の各部品の寸法公差や設置精度等の影響により、ハンドで把持した円筒部品の中心軸と設計寸法を基に設定したツール座標系の回転中心軸が一致していない場合がある。このようにツール座標系の回転中心軸にずれが生じたまま部品の操作を行うと、各ワークへの負荷や嵌合に要するタクトが増大し、各ワークの削れ、タクトの遅延等のトラブルを生じるおそれがある。
また、ハンドで把持した部品の中心軸とツール座標系の回転中心軸が傾きズレを生じた状態は、ハンドの爪や操作される部品(あるいは治具でも同様)の工作精度や形状、相性等の特性に応じて発生しうる。また、このツール座標系の傾きズレは治具(マスターワーク)を用いたプログラミング後に発生していれば、同じ形状のワークに対する操作を行う時にも同じ傾向で発生するものと考えられる。
上記のようなトラブルを防止するためには、ツール座標系の回転中心軸と把持した円筒部品の中心軸とが一致するように、ツール座標系の回転中心軸を補正する必要がある。前記補正を実現には、把持した円筒部品の中心軸の傾きと一致するようにツール座標系の回転中心軸の傾きのみを補正することと、把持した円筒部品の中心軸からツール座標系の回転中心軸までの距離のズレを補正することが必要である。
以下では、ツール(エンドエフェクタ)で把持した円筒部品の中心軸の傾きと一致するようにツール座標系の回転中心軸の傾きのみを補正することを「傾きズレ補正」と呼ぶこととする。また、把持した円筒部品の中心軸からツール座標系の回転中心軸までの距離のズレのみを補正することを「水平方向ズレ補正」と呼ぶ。さらに、把持した円筒部品の中心軸と一致するようにツール座標系の回転中心軸の「傾きズレ補正」と「水平方向ズレ補正」の両方を行うことを「芯ズレ補正」と呼ぶこととする。
上記のような芯ズレ補正を、例えばマスターワーク(治具)を用いたロボットアームのプログラミングの段階で行い、補正(校正)量として記憶させることができれば好ましい。そして、記憶させた補正(校正)量をマスターワーク(治具)に対応するワークを実際に操作する際に作用させることにより、上記のようなトラブルを回避することができると考えられる。
さて、従来より、ツール座標系の芯ズレ補正に関する従来技術として、画像処理機器を用いた方法(下記の特許文献1)や微小変位計を用いた方法(下記の特許文献2)などが提案されている。
特許4289619号公報 特開平01−58490号公報
特許文献1では、画像処理機器で検出可能なマーカーを施したワークをロボットのエンドエフェクタに把持させ、アーム移動に伴なうマーカー位置のズレを画像処理機器により検出し、アームの先端軸に対するエンドエフェクタの把持点のズレを算出している。また、特許文献2では、2つの微小変位計と円柱治具とを用いて、ロボットアームの先端軸を回転させて微小変位計の信号を読み取り、読み取った情報からロボットアームの先端軸を校正している。
しかしながら、特許文献1、特許文献2のいずれの方法においても、ツール座標系の水平方向ズレ補正のみが可能であり、ツール座標系の傾きズレ補正はできなかった。したがって、これら従来技術では水平方向ズレ補正と傾きズレ補正の双方を含んだ芯ズレ補正は不可能であった。
本発明の課題は上述の問題点に鑑み、上述の水平方向ズレ補正と傾きズレ補正の双方を含むツール座標系の芯ズレ補正を行えるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、ツールが先端に装着されたロボットアームと、前記ツールに把持されたワークに作用する力およびトルクを検出する力覚センサと、前記ロボットアームの動作を制御する制御装置を備えたロボットシステムにより、相互に係合する凸部または凹部の一方および他方をそれぞれ有し所定の最終結合位置関係で結合される第1のマスターワークおよび第2のマスターワークを用いて、第1のマスターワークを前記ツールに把持させ、第1および第2のマスターワークの前記凸部および凹部を係合させて第1および第2のマスターワークを結合する際に、前記ツールの駆動制御に用いられるツール座標系を補正するロボットシステムのツール座標系補正方法において、前記制御装置が、前記第1のマスターワークを前記ツールに把持させ、前記力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御しつつ第1のマスターワークの第2のマスターワークに対する係合を開始させ、この係合の動作中における異なる少なくとも2つの状態における前記ツールが装着されたメカニカルインタフェース座標系の原点の少なくとも2つの異なる位置に基づき第1のマスターワークの中心軸の位置を求め、前記第1のマスターワークの中心軸の位置に基づき前記ツール座標系の傾きズレを算出し、算出された傾きズレに基づいてツール座標系の傾きズレを補正する第1のステップと、第1および第2のマスターワークを係合させた後、前記力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御しつつ第1のマスターワークを第2のマスターワークに対して第1および第2のマスターワークの係合方向に交差する水平の2方向にそれぞれ押し付け、その際の前記力覚センサの検出量に基づき前記ツール座標系の水平方向ズレを算出し、算出された水平方向ズレに基づきツール座標系の水平方向ズレを補正する第2のステップと、から成るツール座標系の芯ズレ補正制御を行う構成を採用した。
また、ツールが先端に装着されたロボットアームと、前記ツールに把持されたワークに作用する力およびトルクを検出する力覚センサと、前記ロボットアームの動作を制御する制御装置を備え、相互に係合する凸部または凹部の一方および他方をそれぞれ有し所定の最終結合位置関係で結合される第1のマスターワークおよび第2のマスターワークを用いて、第1のマスターワークを前記ツールに把持させ、第1および第2のマスターワークの前記凸部および凹部を係合させて第1および第2のマスターワークを結合する際に、前記ツールの駆動制御に用いられるツール座標系を補正するロボットシステムにおいて、前記制御装置が、前記第1のマスターワークを前記ツールに把持させ、前記力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御しつつ第1のマスターワークの第2のマスターワークに対する係合を開始させ、この係合の動作中における異なる少なくとも2つの状態における前記ツールが装着されたメカニカルインタフェース座標系の原点の少なくとも2つの異なる位置に基づき第1のマスターワークの中心軸の位置を求め、前記第1のマスターワークの中心軸の位置に基づき前記ツール座標系の傾きズレを算出し、算出された傾きズレに基づいてツール座標系の傾きズレを補正する第1のステップと、第1および第2のマスターワークを係合させた後、前記力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御しつつ第1のマスターワークを第2のマスターワークに対して第1および第2のマスターワークの係合方向に交差する水平の2方向にそれぞれ押し付け、その際の前記力覚センサの検出量に基づき前記ツール座標系の水平方向ズレを算出し、算出された水平方向ズレに基づきツール座標系の水平方向ズレを補正する第2のステップと、から成るツール座標系の芯ズレ補正制御を行う構成を採用した。
上記構成によれば、ツール座標系の水平方向ズレの補正だけでなく、傾きズレの補正も可能である。本発明によれば、従来のようにツール座標系の水平方向ズレの補正のみを行った場合と比較して、円筒部品同士の嵌合時の円筒部品への負荷や嵌合に要するタクトを減少させることができる、という優れた効果がある。
本発明の実施形態に係るロボットシステムの全体構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る制御装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係るロボットシステムで用いられる座標系の概要を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る芯ズレ補正方法を示すフローチャート図である。 傾きズレ算出動作開始前の状態を模式的に示した説明図である。 傾きズレ算出動作時にマスターワークが中途まで挿入された状態を模式的に示した説明図である。 傾きズレ算出動作時にマスターワークの挿入が完了した状態を模式的に示した説明図である。 水平方向ズレ算出動作開始前の状態を模式的に示した説明図である。 水平方向ズレ算出動作時にマスターワークをX方向に押し付けた際の状態を模式的に示した説明図である。 水平方向ズレ算出動作時にマスターワークをY方向に押し付けた際の状態を模式的に示した説明図である。
以下、本発明の実施形態に係るロボットのツール座標系の芯ズレ補正方法について添付図面を用いて説明する。
まず、本発明の実施形態に係るロボットシステムの全体構成について、図1を用いて説明する。図1は本発明の実施形態に係るロボットシステムの全体構成を模式的に示した斜視図である。
本実施形態に係るロボットシステムは、図1に示すように6軸垂直多関節のロボットアーム1と、ロボットアーム1を制御する制御装置2、力覚センサ3、ワークを把持可能なツール4とを備えている。
図1において、不図示の架台上に固定されたロボットアーム1は、その各関節を各関節軸まわりにそれぞれ回転駆動する6つのアクチュエータ(不図示)を備えている。そして、制御装置2を介してこれら6つのアクチュエータのそれぞれを選択的に駆動することによりツール4を任意の3次元位置に移動させることができる。
ツール4はワークを把持可能な3つの爪11、12、13と、これらの爪11〜13を駆動する不図示のアクチュエータを備えている。ツール4はロボットアーム1先端に装着されている。ツール4は、ツール4が把持したワークに作用する力およびトルクを検出する力覚センサを介してロボットアーム先端部に装着されている。ツール4の爪11、12、13は、アクチュエータの駆動によりロボットアーム1の先端軸の中心に向かって移動自在に構成されており、把持中心となる先端軸J6の中心に対して接離することで開閉し、ワーク等を挟み込んで把持する。たとえば、ツール4の3つの爪11〜13を先端軸J6の中心に向かって移動させることによりワーク等を把持し、また、先端軸J6の中心から離反させることにより解放する。
なお、ロボットアーム1の各関節を回転駆動するアクチュエータとしてはサーボモータやステッピングモータを用いることができる。また、ツール4の爪11〜13を駆動するアクチュエータとしてはステッピングモータ等を用いることができる。ロボットアーム1の各関節およびツール4の爪11〜13の現在位置や姿勢の検出にはロータリーエンコーダ等のセンサデバイスを用いることができる。
力覚センサ3は、ツール4の3つの爪11、12、13のそれぞれにかかる3軸方向の力及び3軸モーメントを検出可能なセンサデバイスから構成されている。力覚センサ3には抵抗線ひずみゲージ、圧電素子、磁歪素子などを用いた公知のデバイスを用いることができる。
図1の構成において、制御装置2の制御に基づきロボットアーム1の各関節の駆動によりツール4を移動させ、また所望の位置でアクチュエータを駆動することにより爪11〜13を開閉させてワーク等を把持する等の操作を行わせることができる。
また、その際、力覚センサ3でツール4の爪11〜13のそれぞれに生じる反力(応力)を検出しつつその検出量を操作量にフィードバックすることにより、爪11〜13やワークの破損や変形等を防止しつつワークなどの対象物を操作することができる。
実際の製造現場などにおいて、ロボットアーム1を用いるに先立ち、マスターワーク(治具)およびティーチングペンダント25を用いてロボットアーム1の動作をプログラミングすることができる。
図1に示したマスターワーク5およびマスターワーク6は、それぞれ本発明の第1のマスターワークおよび第2のマスターワークを構成する。マスターワーク5、6は、作業対象のワーク(部品)をロボットアーム1で取り扱う時の動作をプログラミングする時などに用いられる一対のワークである。マスターワーク5および6は実際に製造現場などで用いられるワークと同一の形状、サイズに、好ましくは実際のワークよりも高い寸法精度でそれぞれ形成される。
マスターワーク5および6は、相互に係合する凸部または凹部の一方および他方をそれぞれ有し、ロボットアーム1とツール4によって操作され、所定の最終結合位置関係で結合される。本実施例において例示するこの結合操作は、マスターワーク6に対してマスターワーク5を嵌合させる動作である。
本実施例のマスターワーク5はほぼ円筒形状をしており、マスターワーク6にはマスターワーク5を嵌合できる穴16が穿たれている。マスターワーク6は不図示の架台上に固定される。マスターワーク5は、ロボットアーム1に装着されたツール4の爪11〜13により把持される。そして、その後、後述の図5〜図7に示すような順序でマスターワーク6の穴16内に嵌合される。本実施例では、このマスターワーク5、6を用いたティーチング時に後述のツール座標系の芯ズレ補正処理を行う。そして、マスターワーク5、6に対応するワークを実際に操作する際に作用させることができる補正(校正)量をRAM23などの記憶手段に格納する。
図2は、ロボットアーム1を制御する制御装置2の構造を示したブロック図である。制御装置2は、CPU21、ROM22、RAM23などから成るコンピュータ本体に、ロボットアーム1、力覚センサ3、ツール4、ティーチングペンダント25がバス26を介して接続されて構成されている。なお、上記各ブロックを接続するためのインタフェースについては、各ブロックの入出力仕様にそれぞれ適した公知のインタフェース手段を用いればよく、図2ではその図示を省略している。
図1、図2のロボットシステムにおいて、ロボットアーム、ツール(エンドエフェクタ)などの各部の位置、姿勢は制御装置2により制御される。その場合、上記各部の位置や動きは、ベース座標系、メカニカルインタフェース座標系、ツール座標系(エンドエフェクタ座標系)などの座標系を基準にして制御される。このうちベース座標系はロボットシステム全体の基準となるもので、ロボットのベースの設置面などを基準に配置される。メカニカルインタフェース座標系は、上記のエンドエフェクタ(ツール)装着面を基準とした座標系である。
また、ツール座標系(エンドエフェクタ座標系)はツールの駆動制御に用いられる座標系で、特にツール各部の位置や姿勢を制御するために用いられる。ツール座標系は、メカニカルインタフェースから見たエンドエフェクタ先端の位置や姿勢を表すデータに基づいてエンドエフェクタ(ツール)先端の所定位置に設定される。通常、ツール座標系はエンドエフェクタ(ツール)の構造や、先端に設置される爪などの設計寸法に応じた所定位置に設定される。
CPU21は、ROM22やRAM23に記憶された各種プログラムやティーチングペンダント25から入力される設定等に基づいて、ロボットアーム1やツール4を制御する。例えば、CPU21は、ROM22やRAM23に記憶された後述のツール座標系芯ズレ補正プログラムに従って、ツール座標系の芯ズレ補正を実行させる。ROM22には各種プログラムや制御データ等が格納されており、RAM23はCPU21の作業領域として利用される。
また、ROM22には、(E)EPROMなどのプログラマブルROMの領域も含まれる。以下の実施例では、後述の補正(校正)演算で得られたデータ等はこのプログラマブルROMの領域に記憶させるものとして説明する。ただし補正(校正)演算データ等は必ずしもROM22に記憶させる必要はなく、システム要件その他の事情に応じてRAM23や他の外部記憶装置(不図示)に格納してもよい。
図1、図2の構成において、マスターワーク5、6およびティーチングペンダント25を用い、ロボットアーム1にマスターワーク5を操作させることにより、後の製造現場等におけるワークに対する操作をプログラミングすることができる。プログラムされた動作は、後に実際にワークを扱う場合に利用できるよう、所定の記録形式によって制御装置2のROM22(あるいはRAM23や他の外部記憶装置等)に格納される。本実施例におけるワークの操作は、例えば図5〜図7に示すように、マスターワーク6に対してマスターワーク5を結合(以下では嵌合)する操作である。
そして、本実施例では、ロボットアーム1の嵌合操作をプログラミングする際、制御装置2で図4に示すような制御を行うことにより、マスターワーク5、6(ないしワーク)の嵌合操作制御に作用させるべき必要な補正(校正)量を取得する。この制御では、まずマスターワーク5、6が準備される(図4のステップS1)。ここではマスターワーク6が不図示の架台上等に固定されることに、ツール4のハンド爪11〜13でマスターワーク5を把持する。
その後、ティーチングペンダント25等を用いてロボットアーム1を操作してマスターワーク5をマスターワーク6の穴16の上空に移動(ステップS2)し、マスターワーク5を穴16に嵌合させる動作(ステップS3〜S4)を開始させる。
前述のように、実際にマスターワーク5をマスターワーク6に係合させる前の段階、図5のようにツールでマスターワーク5を把持した時点で、マスターワーク5の中心軸とツール座標系の回転中心軸が傾きズレを起こしている場合がある。このツール座標系の「傾きズレ」は前述のようにハンド爪11〜13やマスターワーク5(ないしは実際に現場で用いられるワーク)の精度、形状、相性といった特定の特性に応じて生じる。
本実施例では、マスターワーク5をマスターワーク6の穴16に接触させた後、力覚センサ3を用いた後述の力覚制御を介してマスターワーク5の姿勢を制御しつつ、図6に示すようにマスターワーク5をマスターワーク6の穴16に挿入していく。このマスターワーク5、6の係合の動作中、例えば係合開始後のある状態において、メカニカルインタフェース座標系(後述)の原点の位置(図6のBP1)を制御装置2のROM22等に記憶させる(ステップS3)。
この力覚制御を介した嵌合操作は、図7に示すような最終結合状態に到達する(ステップS4)。先に記憶させた原点の位置BP1に加え、本実施例ではさらにそれとは異なる状態、例えば図7の最終結合状態において、メカニカルインタフェース座標系の原点の位置(図7のBP2)を制御装置2のROM22等に記憶させる(ステップS5)。
このように、本実施例では、この嵌合操作中における異なる少なくとも2つの状態においてツール4が装着されたメカニカルインタフェース座標系の原点の少なくとも2つの異なる位置を制御装置2のROM22等に記憶させる。記憶させるメカニカルインタフェース座標系の原点の位置は例えば図6のBP1と図7のBP2である。このマスターワーク5、6の嵌合操作中のメカニカルインタフェース座標系の原点の2つの異なる位置は上記のツール座標系の「傾きズレ」補正するのに必要な補正(校正)量を反映している。従って、ROM22等に格納したこれらメカニカルインタフェース座標系の原点の2つの異なる位置に基づき、後述のような演算式を用いてツール座標系のマスターワーク5の中心軸との傾きズレ量を算出することができる(ステップS6)。
すなわち、本実施例では力覚センサ3を用いた力覚制御を作用させつつ行う係合操作中において少なくとも2つの異なる状態において、ツール4が装着されたメカニカルインタフェース座標系の原点の異なる位置(BP1BP2)を記憶する。そして、ツール座標系のマスターワーク5の中心軸との傾きズレ量を必要な補正(校正)量として算出することができる(ステップS7)。
本実施例では、上記のようにマスターワーク5と6を垂直方向に所期の位置関係で嵌合させた後、さらにマスターワーク5の中心軸からツール座標系の回転中心軸までの距離のズレの補正、すなわち水平方向ズレ補正を行う(図4ステップS8〜S11)。
まず、マスターワーク5と6の垂直方向の嵌合が完了した状態で、マスターワーク6に対しマスターワーク5を傾きズレ補正後のツール座標系のX軸(後述のXTCP1)方向に一定力で押し付けるように力覚センサ3を用いて力覚制御を行う。その際、X軸(後述のXTCP1)方向の力とZ軸(後述のZTCP1)周りのトルクを力覚センサ3を用いて検出する(図4のステップS8)。また、マスターワーク6に対しマスターワーク5を傾きズレ補正後のツール座標系のY軸(YTCP1)方向に一定力で押し付けるようにロボットアーム1の力覚制御を行う。その際のY軸(後述のYTCP1)方向の力とZ軸(後述のZTCP1軸)周りのトルクを力覚センサ3を用いて検出する(ステップS9)。
さらに、後述のような演算式を用い、ステップS8およびS9で得られたX軸方向の力とZ軸周りのトルク、およびY軸方向の力とZ軸周りのトルクを用いてツール座標系の水平方向ズレ量を算出する(ステップS10)。そして、得られた水平方向ズレ量からツール座標系の水平方向ズレを補正するのに必要な補正(校正)量を求め、ROM22に格納する(ステップS11)。
以上、本実施例におけるロボットアーム1のプログラミングおよびその際に行われるツール座標系の回転中心軸の傾きズレ補正(図4ステップS1〜S7)およびツール座標系水平方向ズレ補正(同S8〜S11)を含む芯ズレ補正処理の概略を説明した。以下では、上記の補正処理における演算につき詳細に説明する。
ここで図3に本実施例のロボットシステムの座標系の概要を示す。図3において、ベース座標系(ロボットアーム1のベース底面に設定した座標系)、およびメカニカルインタフェース座標系をそれぞれΣB、ΣMIと表す。
ベース座標系ΣBはロボットアーム1のベース底面に設定した座標系、メカニカルインタフェース座標系ΣMIはロボットアーム1先端のメカニカルインタフェースに設定した座標系でフランジ座標系ともいう。
また、後述の芯ズレ補正処理を作用させる前のツール座標系、および芯ズレ補正後のツール座標系をそれぞれΣTCP、ΣTCP2と表し、力覚センサ座標系(力覚センサに設定した座標系)をΣFSと表す。
また、以下では各座標系のX軸、Y軸、Z軸、X軸方向の単位ベクトル、Y軸方向の単位ベクトル、Z軸方向の単位ベクトルを、X,Y,Z,n,o,aに添え字を加えた形式でそれぞれ表す。例えば、芯ズレ補正前のツール座標系ΣTCPのZ軸はZTCPと表し、メカニカルインタフェース座標系ΣMIから見た芯ズレ補正前のツール座標系ΣTCPのZTCP軸方向の単位ベクトルは、MIaTCPと表すものとする。
次に、本実施形態のロボットのツール座標系の芯ズレ補正処理において、芯ズレ具合を示すパラメータについて説明する。
メカニカルインタフェース座標系ΣMIから芯ズレ補正後のツール座標系ΣTCP2へ座標変換を行うための回転行列をMIRTCP2、位置ベクトルをMIqTCP2と表す。メカニカルインタフェース座標系ΣMIから芯ズレ補正後のツール座標系ΣTCP2への同次変換行列MITTCP2は数1のように表される。
Figure 2015155126
ただし、同次変換行列MITTCP2は4×4行列、回転行列MIRTCP2は3×3行列、位置ベクトルMIqTCP2は3×1行列である。
回転行列MIRTCP2は、メカニカルインタフェース座標系ΣMIをZMI、Y’MI軸周りにそれぞれ角度φ、θだけ、この順番で回転させる行列である。Y’MI軸とは、メカニカルインタフェース座標系ΣMIをZMI軸周りに角度φだけ回転させて得られる座標系ΣMI’のY軸である。ここでメカニカルインタフェース座標系ΣMIをZMI軸周りに角度φだけ回転させる行列をRot(φ,Z)、メカニカルインタフェース座標系ΣMI’をY’MI軸周りに角度θだけ回転させる行列をRot(θ,Y) とする。これらの行列Rot(φ,z)、Rot(θ,y)はそれぞれ数2、数3のように表される。
Figure 2015155126
Figure 2015155126
これらの行列Rot(φ,z)とRot(θ,y)を用いると、数1の回転行列MIRTCP2は数4のように表される。
Figure 2015155126
また、位置ベクトルMIqTCP2を芯ズレ補正後のツール座標系ΣTCP2のXTCP2YTCP2平面へ射影したベクトルをMIq’TCP2(図3)とすると、位置ベクトルMIqTCP2は数5のように表される。
Figure 2015155126
ただし、kは定数、MIaTCP2はメカニカルインタフェース座標系ΣMIから見た芯ズレ補正後のZTCP2軸方向の単位ベクトルである。
ツール4の3つの爪11、12、13により把持されたマスターワーク5の中心軸周りにツール4を回転させるようにツール座標系の芯ズレ補正を行うには、マスターワーク5の中心軸と一致するようにツール座標系ΣTCPのZTCP軸を補正する必要がある。そのためには芯ズレ補正後のツール座標系ΣTCP2のZTCP2軸がマスターワーク5の中心軸と一致するような回転行列MIRTCP2の角度θ、φ、ならびに射影ベクトルMIq’TCP2を求めればよい。
本実施例では、この回転行列MIRTCP2の角度θ、φを求め、ツール座標系の傾きズレを補正する演算処理は「傾きズレ補正ステップ」と呼ぶ。また、射影ベクトルMIq’TCP2を求め、ツール座標系の水平方向のズレを補正する演算処理を「水平方向ズレ補正ステップ」と呼ぶ。
以上の事項を前提として、マスターワーク5、6を用いたロボットアーム1のツール座標系ΣTCPの芯ズレ補正方法について、図1から図3に加え、図4から図10を再度参照しながら以下詳細に説明する。
[1] 傾きズレ補正ステップ(図4ステップS1〜S7)
ツール座標系の傾きズレ補正ステップ(図4S1〜S7)につき、図5から図7を参照しながら説明する。
まず、マスターワーク5をツール4の爪11、12、13で把持し、マスターワーク6は不図示の架台上に固定する(ステップS1)。マスターワーク6を配置する位置は、ロボットアーム1の可動範囲内であればよい。
次に、ロボットアーム1をマスターワーク6の穴16の上方に移動させた後、力覚制御によるマスターワーク5とマスターワーク6との嵌合を開始する(ステップS2)。図5は傾きズレ算出動作開始前の状態を模式的に示しており、この時のロボットアーム1の動作方向は芯ズレ補正前のツール座標系ΣTCPのZTCP軸方向とする。
この動作開始時点においてマスターワーク5の中心軸とマスターワーク6の中心軸は通常一致していないため、ZTCP軸方向への移動開始後のある時点でマスターワーク5および6が接触し、それによって発生する6方向力が力覚センサ3により検出される。本実施例では、この時力覚センサ3で検出した6方向力に基づき力覚制御を行い、マスターワーク5とマスターワーク6の中心軸が一致するようロボットアーム1の姿勢を制御する。
本実施例の傾きズレ補正で用いる力覚制御方式は、マスターワーク5とマスターワーク6の結合(嵌合)操作を制御できるものであれば、いかなる力覚制御方式を用いても構わない。ここでは例えば力覚制御方式として例えばダンピング制御を適用する。このダンピング制御はロボットアーム1のX, Y, Z各軸方向の速度とそれぞれの軸周りのRX,RY,RZ軸の回転角速度の目標値Vrefを6方向の力目標値Frefと力覚センサにて検知した力Fextの差分に応じて修正する制御である(数6)。
Figure 2015155126
ただし、Vは6×6の実際のロボットアーム1の速度を示す行列、Vrefは6×6の目標速度行列、Dはダンピング値としての6×6の粘性行列、Fextは力覚センサにて検知した外力行列、Frefは目標力行列である。本実施例では、芯ズレ補正前のツール座標系ΣTCPの原点OTCPを数6に従って制御する。また、力覚センサにて検知した外力Fextは、芯ズレ補正前のツール座標系ΣTCPの原点OTCPが作用点となるように、力覚センサ座標系ΣFSから芯ズレ補正前のツール座標系ΣTCPへと座標変換を行っている。
本実施例におけるダンピング制御では、目標速度をZTCP軸方向のみに与え、その他の軸は外力が検知されない限り静止させる。またZTCP軸周りの角度は固定とする。すなわち、本実施例における数6を各軸成分に分けて記述すると、数7のように表される。
Figure 2015155126
ただし、上式においてVXTCP,VYTCP,VZTCPはそれぞれXTCP,YTCP,ZTCP軸方向の実際の速度、ωRXTCP,ωRYTCP,ωRZTCPはそれぞれRXTCP,RYTCP,RZTCP軸方向の角速度である。また、DXTCP,DYTCP,DZTCP,DRXTCP,DRYTCPはそれぞれXTCP,YTCP,ZTCP,RXTCP,RYTCP軸方向のダンピング値である。また、FZTCPrefはZTCP軸方向の目標力である。また、FXTCPext,FYTCPext,FZTCPext,TRXTCPext,TRYTCPextは、それぞれ力覚センサ3で検出したXTCP,YTCP,ZTCP,RXTCP,RYTCP軸方向の外力である。
以上のように、本実施例の傾きズレ補正で用いる力覚制御では、力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御するに際して力覚センサの検出量に基づき所定のダンピング値を作用させ前記ロボットアームの速度を決定するダンピング制御を行う。
マスターワーク5、6が接触した後、上記の力覚制御を介してマスターワーク5、6の嵌合を進行させる。そして、図6のようにある程度までマスターワーク5が挿入された状態におけるベース座標系ΣBから見たメカニカルインタフェース座標系ΣMIの原点OMIの位置・姿勢をBP1としてROM22に記憶する(ステップS3)。この時、原点の位置BP1を取得するタイミングは、マスターワーク5の中心軸とマスターワーク6の中心軸が一致した状態である必要があり、マスターワーク6に対してマスターワーク5をマスターワーク5の直径と同程度の深さ以上挿入させた状態が望ましい。
続いて、マスターワーク5の進入をさらに進行させ、マスターワーク5の先端がマスターワーク6の穴16の底部に到達したら嵌合動作を終了させる(ステップS4)。この時点におけるベース座標系ΣBから見たメカニカルインタフェース座標系ΣMIの原点OMIの位置・姿勢をBP2としてROM22に記憶する(ステップS5)。図7はマスターワーク5の挿入が完了した状態を模式的に示した説明図である。
以上のようにして取得したBP1BP2を用いると、ベース座標系ΣBから見たマスターワーク5の中心軸を示すベクトルはBP2-BP1と表される。
次に、メカニカルインタフェース座標系ΣMIのZMI軸に対するマスターワーク5の中心軸との傾きズレ量を算出する(ステップS6)。前述の通り、傾きズレ補正を行うためには、芯ズレ補正後のツール座標系ΣTCP1のZTCP1軸がマスターワーク5の中心軸と一致するような回転行列MIRTCP1の角度θ、φを求めればよい。
ここで、傾きズレのみを補正したツール座標系ΣTCP2を定義する。傾きズレのみを補正したツール座標系ΣTCP1は、芯ズレ補正後のツール座標系ΣTCP2と同一の向きであり、座標系ΣTCP1の原点BOTCP1はメカニカルインタフェース座標系ΣMIの原点BOMIと同一であるものとする。すなわち、メカニカルインタフェース座標系ΣMIから傾きズレのみ補正したツール座標系ΣTCP1への同次変換行列MITTCP1、ベース座標系ΣBからツール座標系ΣTCP1への位置ベクトルBqTCP1はそれぞれ数8、数9のように表される。
Figure 2015155126
Figure 2015155126
数8における回転行列MIRTCP1は、その定義よりメカニカルインタフェース座標系ΣMIから芯ズレ補正後のツール座標系ΣTCP2への回転行列MIRTCP2と同一である(数10)。
Figure 2015155126
また、ベース座標系ΣBから見た傾きズレのみを補正したツール座標系ΣTCP1’のZTCP1’軸方向の単位ベクトルBaTCP1は、数11のように表される。
Figure 2015155126
ただし、数11におけるベース座標系ΣBからメカニカルインタフェース座標系ΣMIへの同次変換行列BTMIは既知であるとする(数12)。
Figure 2015155126
また、傾きズレのみを補正したツール座標系ΣTCP1から見たZTCP1軸方向の単位ベクトルTCP1aTCP1は、その定義より数13のように表される。
Figure 2015155126
また、ベース座標系ΣBから見たZTCP1軸方向の単位ベクトルBaTCP1は、先に求めたBP2-BP1と同一の向きであるため、数14のように表される。
Figure 2015155126
数8、数12、数14より、数11は数15のように表すことができる。
Figure 2015155126
さらに、数2、数3、数9、数10、数13より、数15は数16のように表すことができる。
Figure 2015155126
この数16を解くことによりツール座標系の傾きズレ量として角度φ、θを得られる。
次に、先で求めたツール座標系の角度ズレ量φ、θを用いて、ツール座標系の角度ズレの補正(校正)量を記録する(ステップS7)。すなわち、以上のようにして求めた角度ズレ量φ、θを制御装置2のROM22の所定領域に書き込み、ツール座標系の角度ズレ補正を完了する。なお、この時、角度ズレを補正して得られたツール座標系は先に定義したΣTCP1である。
以上のように、本実施例では、マスターワーク5をツール4に把持させ、力覚センサ3の検出量を用いてマスターワーク5の位置を制御しつつマスターワーク5のマスターワーク6に対する係合を開始させる。この係合の動作中における異なる少なくとも2つの状態におけるツール4が装着されたメカニカルインタフェース座標系の原点の少なくとも2つの異なる位置に基づきマスターワーク5の中心軸の位置を求める。そして、マスターワーク5の中心軸の位置に基づきツール座標系の傾きズレを算出し、算出された傾きズレに基づいてツール座標系の傾きズレを補正する処理を第1の第1のステップとして実行する。
[2] 水平方向ズレ補正ステップ(図4ステップS8〜S11)
次に、ツール座標系の水平方向ズレ補正ステップについて、図8から図10を参照しながら説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る水平方向ズレ算出動作開始前のマスターワーク5、マスターワーク6の状態を傾きズレ補正後のツール座標系ΣTCP1のZTCP1軸方向から見た図である。
まず、マスターワーク5の嵌合が完了した状態で、マスターワーク6に対しマスターワーク5を傾きズレ補正後のツール座標系ΣTCP1のXTCP1軸方向に一定力で押し付けるようにロボットアーム1の力覚制御を行う。そして、その際のXTCP1軸方向の力とZTCP1軸周りのトルクを力覚センサ3を用いて検出する(ステップS8)。図9は、XTCP1軸方向のみに一定力で押し付けた際のマスターワーク5、マスターワーク6の状態を傾きズレ補正後のツール座標系ΣTCP1のZTCP1軸方向から見た図である。
本実施例の水平方向ズレ補正(X軸方向)で用いる力覚制御方式は、マスターワーク6に対しマスターワーク5を一定力で押し付ける操作が可能であれば、いかなる力覚制御方式でも構わない。ここでは例えば力覚制御方式としてダンピング制御を用いる。本実施例の水平方向ズレ補正(X軸方向)におけるロボットアーム1のXTCP1,YTCP1,ZTCP1軸方向の速度と、それぞれの軸周りのRXTCP1,RYTCP1,RZTCP1軸周りの回転角速度に関するダンピング制御式を数17に示す。
Figure 2015155126
ただし、VXTCP1,VYTCP1,VZTCP1はそれぞれXTCP1,YTCP1,ZTCP1軸方向の実際の速度である。また、ωRXTCP1,ωRYTCP1,ωRZTCP1はそれぞれRXTCP1,RYTCP1,RZTCP1軸方向の角速度である。また、DXTCP1,DYTCP1はそれぞれXTCP1,YTCP1軸方向のダンピング値である。また、FXTCP1refはXTCP1軸方向の目標力、FXTCP1ext,FYTCP1extはそれぞれ力覚センサ3で検出したXTCP1,YTCP1軸方向の外力である。
ここで、マスターワーク6に対しマスターワーク5をXTCP1軸方向に一定力で押し付けた際に力覚センサ3で検出したXTCP1軸方向の力とZTCP1軸周りのトルクをそれぞれF’XTCP1,M’ZTCP1とする。又メカニカルインタフェース座標系ΣMIから芯ズレ補正後のツール座標系ΣTCP2への位置ベクトルMIqTCP2をXTCP2YTCP2平面へ射影したベクトルMIq’TCP2とXTCP1軸方向の単位ベクトルTCP1nTCP1のなす角をΨとする。その場合、F’XTCP1とM’ZTCP1の関係は数18のように表される。
Figure 2015155126
以上のように、本実施例の水平方向ズレ補正(X軸方向)で用いる力覚制御では、力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御する。その際、力覚センサの検出量に基づき所定のダンピング値を作用させ前記ロボットアームの速度を決定するダンピング制御を行っている。
次に、マスターワーク6に対しマスターワーク5を角度ズレ補正後のツール座標系ΣTCP1のYTCP1軸方向に一定力で押し付けるようにロボットアーム1の力覚制御を行う。そして、その際のYTCP1軸方向の力とZTCP1軸周りのトルクを力覚センサ3を用いて検出する(ステップS9)。図10は、YTCP1軸方向のみに一定力で押し付けた際のマスターワーク5、マスターワーク6の状態を傾きズレ補正後のツール座標系ΣTCP1のZTCP1軸方向から見た図である。
本実施例の水平方向ズレ補正(Y軸方向)で用いる力覚制御方式は、マスターワーク6に対しマスターワーク5を一定力で押し付ける操作が可能であれば、いかなる力覚制御方式でも構わない。ここでは例えば力覚制御方式としてダンピング制御を用いる。本実施例の水平方向ズレ補正(Y軸方向)におけるロボットアーム1のXTCP1,YTCP1,ZTCP1軸方向の速度と、それぞれの軸周りのRXTCP1,RYTCP1,RZTCP1軸の回転角速度に関するダンピング制御式を数19に示す。
Figure 2015155126
ただし数19において、FYTCP1refはYTCP1軸方向の目標力、他の文字式は数17の場合と同様である。
ここで、マスターワーク6に対しマスターワーク5をYTCP1軸方向のみに一定力で押し付けた際に力覚センサ3にて検出したYTCP1軸方向の力とZTCP1軸周りのトルクをそれぞれF’YTCP1,M’’ZTCP1とする。その場合、F’XTCP1とM’ZTCP1の関係は、数20のように表される。
Figure 2015155126
以上のように、本実施例の水平方向ズレ補正(Y軸方向)で用いる力覚制御では、力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御する。その際、力覚センサの検出量に基づき所定のダンピング値を作用させ前記ロボットアームの速度を決定するダンピング制御を行っている。
次に、ツール座標系の水平方向ズレ量を算出する(ステップS10)。前述の通り、水平方向ズレ補正を行うためには、射影ベクトルMIq’TCP2を求めればよい。この時、傾きズレ補正後のツール座標系ΣTCP1の向きは芯ズレ補正後のツール座標系ΣTCP2と同一である。従って、XTCP2YTCP2平面へ射影したベクトルMIq’TCP2のXTCP2軸方向、YTCP2軸方向成分は、数18、数20よりそれぞれ数21、数22のように表される。
Figure 2015155126
Figure 2015155126
次に、数21、数22のように求められたツール座標系の水平方向ズレ量の補正(校正)量を記録する(S11)。すなわち、数21、数22により求めたツール座標系の水平方向データを制御装置2のROM22の所定領域に書き込む。このとき傾きズレ補正ならびに水平方向ズレ補正を行ったツール座標系、すなわち芯ズレ補正後のツール座標系は先に定義したΣTCP2である。
以上のように、本実施例では、マスターワーク5、6を係合させた後、力覚センサ3の検出量を用いてマスターワーク5の位置を制御しつつ、マスターワーク5をマスターワーク6に対してこれら2部材の係合方向に交差する水平の2方向にそれぞれ押し付ける。その際、マスターワーク5に作用する力およびトルクを力覚センサ3によって検出する。そして力覚センサ3のこの検出量に基づきツール座標系の水平方向ズレを算出し、算出された水平方向ズレに基づきツール座標系の水平方向ズレを補正する第2のステップとして実行する。
以上のように、本実施例のツール座標系の芯ズレ補正は、ツール座標系の傾きズレ補正(図5S1〜S7)、および水平方向ズレ補正(同S8〜S11)から構成されている。これら第1および第2のステップ、即ち傾きズレ補正処理(図5S1〜S7)および水平方向ズレ補正ステップ(同S8〜S11)は、芯ズレ補正プログラムとして例えばROM22に格納しておくことができる。
ROM22に格納した芯ズレ補正プログラムは、例えば、マスターワーク5および6を用い、作業者がティーチングペンダント25を介してロボットアーム1を操作しつつワークの操作をプログラミングする場合に校正処理として作用させることができる。例えばツール4の3つの爪11、12、13により把持したマスターワーク5をマスターワーク6の穴16の上空に移動させた後、ROM22に格納した上述の芯ズレ補正プログラムを実行することにより傾きズレ補正と水平方向ズレ補正を行うことができる。このとき得られたツール座標軸の傾きズレ補正量と水平方向ズレ補正量はROM22(のプログラマブルROM領域やRAM23等)に記憶させておくことができ、実際のワーク組付時に作用させることができる。これにより、ワークの位相を補正して嵌合などの結合操作を行う際に、ワークへの負荷や結合操作に要するタクトタイムの増大などの問題を回避できる。
以上説明したように本実施例のツール座標系の芯ズレ補正によれば、ツール座標系の水平方向ズレの補正だけでなく、傾きズレの補正も可能である。そのため、ツール座標系の水平方向ズレの補正のみを行った場合と比較して、例えばツール座標系の回転中心軸周りにツール(エンドエフェクタ)を回転させた際に、ツールで把持したマスターワーク(治具)ないしワークの位置ズレを減少させることができる。これにより、把持したマスターワークないしワークの位相を補正して嵌合などの結合操作を行う際に、マスターワークないしワークへの負荷や結合操作に要するタクトタイムの増大などの問題を回避することができる。
本発明の芯ズレ補正制御を構成するツール座標系の傾き補正、および水平方向ズレ補正の各ステップは、ロボットシステムを制御する制御装置の主制御部を構成するコンピュータ(CPU)に実行させることができる。本発明の芯ズレ補正制御を構成する上記の各ステップはロボットシステムを制御する制御装置の主制御部を構成するコンピュータ(CPU)のツール座標系補正プログラムとして実装することができる。このツール座標系補正プログラムを記録したROM、各種のプログラマブルROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体はロボットシステムを制御する制御装置の主制御部に組み込みで実装することができる。また、修理、補修、アップグレードなどを目的として、種々のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して特定のロボットシステムを対象として供給することができる。上述のコンピュータ読み取り可能な記録媒体には、各種形式の光ディスク、フラッシュメモリ、SSDなどの半導体ディスク、HDDなどの磁気ディスクなど任意の形式のデータメディアが含まれる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではない。また、本発明の効果は上記実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、本実施形態においては、6軸垂直多関節のロボットアーム1を用いて説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば本発明は先端軸を有する多軸多関節(軸数や関節数は任意)のロボットアームを有する任意のロボットシステムに好適に実施することができる。
また、本実施形態においては、ロボットアーム1に装着して用いるエンドエフェクタとして、3つの爪11、12、13を有するツール4を用いて説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。本発明は例えば2つの爪、あるいは4つの爪等の複数爪を有するロボットハンドをツール(エンドエフェクタ)として用いるロボットシステムなどにおいても実施可能であるのはいうまでもない。
1…ロボットアーム;2…制御装置;3…力覚センサ;4…ツール(エンドエフェクタ);5、6…マスターワーク;21…CPU;22…ROM;23…RAM;25…ティーチングペンダント;26…バス

Claims (5)

  1. ツールが先端に装着されたロボットアームと、前記ツールに把持されたワークに作用する力およびトルクを検出する力覚センサと、前記ロボットアームの動作を制御する制御装置を備えたロボットシステムにより、相互に係合する凸部または凹部の一方および他方をそれぞれ有し所定の最終結合位置関係で結合される第1のマスターワークおよび第2のマスターワークを用いて、第1のマスターワークを前記ツールに把持させ、第1および第2のマスターワークの前記凸部および凹部を係合させて第1および第2のマスターワークを結合する際に、前記ツールの駆動制御に用いられるツール座標系を補正するロボットシステムのツール座標系補正方法において、
    前記制御装置が、
    前記第1のマスターワークを前記ツールに把持させ、前記力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御しつつ第1のマスターワークの第2のマスターワークに対する係合を開始させ、この係合の動作中における異なる少なくとも2つの状態における前記ツールが装着されたメカニカルインタフェース座標系の原点の少なくとも2つの異なる位置に基づき第1のマスターワークの中心軸の位置を求め、前記第1のマスターワークの中心軸の位置に基づき前記ツール座標系の傾きズレを算出し、算出された傾きズレに基づいてツール座標系の傾きズレを補正する第1のステップと、
    第1および第2のマスターワークを係合させた後、前記力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御しつつ第1のマスターワークを第2のマスターワークに対して第1および第2のマスターワークの係合方向に交差する水平の2方向にそれぞれ押し付け、その際の前記力覚センサの検出量に基づき前記ツール座標系の水平方向ズレを算出し、算出された水平方向ズレに基づきツール座標系の水平方向ズレを補正する第2のステップと、
    から成るツール座標系の芯ズレ補正制御を行うことを特徴とするロボットシステムのツール座標系補正方法。
  2. 前記第1および第2のステップにおいて力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御するに際して、力覚センサの検出量に基づき所定のダンピング値を作用させ前記ロボットアームの速度を決定するダンピング制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のロボットシステムのツール座標系補正方法。
  3. 請求項1または2に記載の各ステップをコンピュータに実行させるためのロボットシステムのツール座標系補正プログラム。
  4. 請求項3に記載のロボットシステムのツール座標系補正プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  5. ツールが先端に装着されたロボットアームと、前記ツールに把持されたワークに作用する力およびトルクを検出する力覚センサと、前記ロボットアームの動作を制御する制御装置を備え、相互に係合する凸部または凹部の一方および他方をそれぞれ有し所定の最終結合位置関係で結合される第1のマスターワークおよび第2のマスターワークを用いて、第1のマスターワークを前記ツールに把持させ、第1および第2のマスターワークの前記凸部および凹部を係合させて第1および第2のマスターワークを結合する際に、前記ツールの駆動制御に用いられるツール座標系を補正するロボットシステムにおいて、
    前記制御装置が、
    前記第1のマスターワークを前記ツールに把持させ、前記力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御しつつ第1のマスターワークの第2のマスターワークに対する係合を開始させ、この係合の動作中における異なる少なくとも2つの状態における前記ツールが装着されたメカニカルインタフェース座標系の原点の少なくとも2つの異なる位置に基づき第1のマスターワークの中心軸の位置を求め、前記第1のマスターワークの中心軸の位置に基づき前記ツール座標系の傾きズレを算出し、算出された傾きズレに基づいてツール座標系の傾きズレを補正する第1のステップと、
    第1および第2のマスターワークを係合させた後、前記力覚センサの検出量を用いて前記ロボットアームの動作を制御しつつ第1のマスターワークを第2のマスターワークに対して第1および第2のマスターワークの係合方向に交差する水平の2方向にそれぞれ押し付け、その際の前記力覚センサの検出量に基づき前記ツール座標系の水平方向ズレを算出し、算出された水平方向ズレに基づきツール座標系の水平方向ズレを補正する第2のステップと、
    から成るツール座標系の芯ズレ補正制御を行うことを特徴とするロボットシステム。
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