JP6924145B2 - ロボット教示方法及びロボットアーム制御装置 - Google Patents

ロボット教示方法及びロボットアーム制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、ロボットの教示方法及びロボットアーム制御装置に関する。
従来、産業用ロボットの動作プログラムはロボットへの教示によって作成され、ロボットはティーチングプレイバック機能を有する。上記のような産業用ロボットの教示方式の一つとして、ダイレクト教示方式が知られている。ダイレクト教示方式では、教示者がロボットのアームを教示したい位置まで手動で動かし、ロボット自身が位置センサの位置情報(即ち、教示位置)を記憶することによって教示が行われる。特許文献1及び2では、この種のロボットの教示に関する技術が示されている。
特許文献1に係るダイレクト教示方式ロボットは、リスト部に加わる力を検出する力覚センサが該リスト部に設けられ、この検出信号を入力とするコンプライアンス制御によって動作し、教示者がツールに力を加えることによってロボットを移動させ、教示者の意図する位置に手操作でツールを位置づけて位置情報をロボットに入力するものである。このロボットでは、ツールの先端の移動に際し、ロボットの動作を拘束されない自由な動きと、特定の直線上、或いは面上に拘束される動きを選択できる。
また、特許文献2に係るロボット教示装置は、ロボットが教示する位置姿勢となるように該ロボットを押圧力に従って移動させ、移動後のロボットの位置姿勢を教示するものである。このロボット教示装置では、ロボットが所定の有効領域内にあるときに、ロボットに加えられた外力を検出又は推定し、検出又は推定された外力に基づく移動が許可される。そして、この移動は、特定方向への移動及び/又は特定方向の回りの姿勢変更に制限されている。
特開平9−141580号公報 特開2005−293098号公報
特許文献1,2の技術では、リスト部やツールに加わる外力を検出又は推定して、その外力に応じてツールを移動させるようにロボットが動作する。そのために、ロボットは力覚センサを備えており、制御が複雑となる。また、ロボットが検出された外力に基づいて動作するので、教示者がロボットアーム又はツールを直接的に力を与えて動かすにあたり、ロボットアーム又はツールの位置の微調整が難しい。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、ロボットのダイレクト教示において、教示者がロボットアーム又はツールを直接的に力を与えて動かす際の、ロボットアーム及び/又はツールの操作性を向上させることにある。
本発明の一態様に係るロボット教示方法は、ツールが装着された少なくとも1本のロボットアームを備えたロボットに対し、教示者が前記ロボットアーム又は前記ツールを直接的に力を加えることによって動かして位置を教示するダイレクト教示方式のロボット教示方法であって、
前記ロボットアーム又は前記ツールに規定された標準点の移動を所定の移動経路上に制限し、
前記教示者が前記ロボットアーム又は前記ツールに外力を与えることによって前記標準点が初期位置から現在位置へ移動したときの前記ロボットアームの各制御軸の軸角度を検出し、前記軸角度に基づいて前記標準点の前記現在位置を求め、前記現在位置を前記所定の移動経路に投影した位置を目標位置として前記標準点を前記現在位置から前記目標位置へ移動させる位置指令値を生成し、前記位置指令値に基づいて前記標準点が前記現在位置から前記目標位置へ移動するように前記各制御軸を駆動することを、前記各制御軸について前記位置指令値と対応する軸角度と検出された軸角度との偏差、又は、前記位置指令値と検出された軸角度と対応する前記標準点の現在位置との偏差が所定値以下になるまで繰り返し、前記偏差が前記所定値以下になったあとで前記ロボットアームの位置情報を前記ロボットに教示することを特徴としている。
また、本発明の一実施形態に係るロボットアーム制御装置は、ロボットアーム又は当該ロボットアームに装着されたツール上に設定された標準点を移動させるロボットアーム制御装置であって、前記ロボットアーム又は前記ツールに与えられた外力によって前記標準点が初期位置から現在位置へ移動したときの前記ロボットアームの各制御軸の軸角度を検出し、前記軸角度に基づいて前記標準点の前記現在位置を求め、前記現在位置を予め記憶された移動経路に投影した投影位置を求め、前記投影位置に基づいて位置指令値を生成し、前記位置指令値に基づいて前記標準点を前記現在位置から前記投影位置へ移動させるように構成されているものである。
上記ロボット教示方法及びロボットアーム制御装置によれば、ロボットのダイレクト教示中に、教示者がロボットアーム又はツールに与えた力をアシストするように各制御軸が動作する。ここで、位置指令値は逐次変化する各軸角度に基づいて逐次変更されるので、ロボットアームの標準点が教示者の意図を超えて移動することはない。従って、ロボットアームの標準点を所望の教示位置に位置決めするにあたり、位置の微調整が容易である。しかも、ロボットは、従来備えている機能を発揮させることによって上記アシスト動作を行うことができるので、ロボットアームに付与された外力を検出する力覚センサ及びそのための制御が不要である。
また、ロボットのダイレクト教示中に、ロボットアーム又はツールに規定された標準点の移動は所定の移動経路に制限されるので、例え教示者がロボットアーム又はツールに与えた外力の方向が標準点の移動方向と一致しなくとも、標準点は所定の移動経路に沿って移動する。よって、標準点を教示者の所望する位置へ移動させることが容易となる。
また、ダイレクト教示中の各制御軸の動作によって教示者がロボットアーム又はツールに与える力がアシストされるので、教示者は、静摩擦力が大きい軸(例えば、アームの基端側の軸)などをも、比較的小さな力で動かすことができる。
本発明によれば、ロボットのダイレクト教示において、教示者がロボットアーム又はツールを直接的に力を与えて動かす際の、ロボットアーム及び/又はツールの操作性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る多関節ロボットの全体的な構成を示す概略正面図である。 図2は、ロボットの模式的平面図である。 図3は、ロボットの制御系統の構成を示す図である。 図4は、サーボ制御部を中心とした具体的な電気的構成を示す図である。 図5は、ロボットアームの標準点の移動を説明する概念図である。 図6は、座標変換行列Qによる座標変換を説明する図である。 図7は、ダイレクト教示動作時の制御装置の処理の流れを示す図である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本発明の一実施形態に係る多関節ロボット(以下、単に「ロボット1」ということがある)は、例えば、ライン生産方式又はセル生産方式で、電気・電子部品等を組み立てて製品を生産する生産工場で利用され、この生産工場に設けられた作業台に沿って配置され、作業台上のワークに対して、移送、パーツの組み付けや配置換え、姿勢変換などの作業のうち少なくとも1つを行うことができる。但し、本発明に係るロボットの実施態様は上記に限定されず、水平多関節型・垂直多関節型を問わず多関節ロボットに広く適用することができる。
まず、ロボット1の概略構成から説明する。図1は本発明の一実施形態に係るロボット1の全体的な構成を示す正面図であり、図2はその模式的平面図である。図1及び2に示すように、ロボット1は、台車17と、台車17に支持された一対のロボットアーム(以下、単に「アーム」という)10A,10Bと、各アーム10A,10Bの先端に装着されたツール5(エンドエフェクタ)と、アーム10A,10B及びツール5の動作を制御する制御装置6とを備えている。
実施形態に係るロボット1は、左右のアーム10A,10Bを備えた双腕ロボットである。左右のアーム10A,10Bは、独立して動作したり、互いに関連して動作したりすることができる。但し、本発明に係るロボット1は、双腕ロボットに限定されず、少なくとも1本のアームを備えていればよい。左右のアーム10A,10Bは実質的に同じ構造であり、左右のアーム10A,10Bを区別しないときは「アーム10」と添え字のアルファベットを省いて示す。
各アーム10は水平多関節型ロボットアームであって、第1リンク11と、第2リンク12と、ツール5が取り付けられるメカニカルインターフェースを有するリスト部13とを備え、これらが直列的に連結されている。
第1リンク11は、台車17の上面に固定された基軸16と回転関節により連結されている。第1リンク11は、基軸16の軸心を通る垂直な回転軸線L1まわりに回動可能である。また、第2リンク12は、第1リンク11の先端と回転関節により連結されている。第2リンク12は、第1リンク11の先端に規定された垂直な回転軸線L2まわりに回動可能である。
リスト部13は、第2リンク12の先端と直進関節及び回転関節を介して連結されている。リスト部13は、直進関節によって、第2リンク12に対し昇降移動可能である。また、リスト部13は、回転関節によって、第2リンク12に対し垂直な回転軸線まわりに回動可能である。
上記構成のアーム10は、各関節に対応して設けられた4つの制御軸J1〜J4を有する。そして、アーム10には、各制御軸J1〜J4に対応付けられるように、駆動用のサーボモータM1〜M4、及び、サーボモータM1〜M4の回転角を検出するエンコーダE1〜E4(図3、参照)が設けられている。なお、各制御軸J1〜J4を特に区別しないときは「制御軸J」と添え字の数字を省いて示し、各サーボモータM1〜M4を特に区別しないときは「サーボモータM」と添え字の数字を省いて示し、各エンコーダE1〜E4を特に区別しないときは「エンコーダE」と添え字の数字を省いて示すこととする。
上記構成の2本のアーム10A,10Bの第1リンク11の回転軸線L1は同一直線上にあり、一方のアーム10Aの第1リンク11と他方のアーム10Bの第1リンク11は上下に高低差を設けて配置されている。ロボット1の基本座標系の原点は第1リンク11の回転軸線L1上に規定されている。
続いて、制御装置6について説明する。制御装置6は、ロボット1の通常動作及び教示動作を制御する。左右のアーム10A,10Bの制御系統の構成は実質的に同一であるので、以下ではそのうち一つのアーム10の制御系統の構成について説明する。
図3は、ロボット1の制御系統の構成を簡略化して示した図である。図3に示すように、アーム10の制御軸J1〜J4には各々対応する駆動部24が設けられている。この図では4つの駆動部24のうち一つが詳細に示され、他は省略されている。各駆動部24にはサーボ制御部23が接続され、サーボ制御部23にはホスト制御部22が接続され、これらにより制御装置6が構成されている。
ホスト制御部22へ操作指令を入力する入力装置62として、グラフィカルインターフェースを有するタブレット型コンピュータが用いられる。入力装置62と制御装置6とは無線で通信可能であり、教示者(操作者)が入力装置62に入力した指令は制御装置6に入力される。この入力装置62は、ロボット1を教示する際の制御装置6への入力手段であるティーチペンダントとしての機能も併せ備えている。
制御装置6は、いわゆるコンピュータであって、CPU等の演算処理部と、ROM、RAM等の記憶部を有している(いずれも図示せず)。記憶部には、演算処理部が実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。演算処理部は、例えば入力装置62などの外部装置とデータの送受信を行う。また、演算処理部は、各種センサからの検出信号の入力や各制御対象への制御信号の出力を行う。制御装置6では、記憶部に記憶されたプログラム等のソフトウェアを演算処理部が読み出して実行することにより、ロボット1の各種動作を制御するための処理が行われる。特に、制御装置6のホスト制御部22は、ロボット1を教示する際にロボット1の動作を制御するための処理を行う教示制御部22aとしての機能を少なくとも備えている。なお、制御装置6は単一のコンピュータによる集中制御により各処理を実行してもよいし、複数のコンピュータの協働による分散制御により各処理を実行してもよい。また、制御装置6は、マイクロコントローラ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)等から構成されていてもよい。
ホスト制御部22は、位置指令値を生成しサーボ制御部23へ出力する。サーボ制御部23は、ホスト制御部22から取得した位置指令値に基づいて駆動指令値(トルク指令値)を生成し、増幅回路26へ出力する。増幅回路26は、入力された駆動指令値に対応した駆動電流をサーボモータMへ供給する。サーボモータMには、その出力回転角などを検出するエンコーダEが設けられている。エンコーダEで検出された回転角は、ホスト制御部22及びサーボ制御部23へ伝達される。
図4は、サーボ制御部23を中心とした具体的な電気的構成を示す図である。図4に示すように、ホスト制御部22からサーボ制御部23へ位置指令値が入力されると、入力された位置指令値は減算器29のプラス側の入力に与えられる。この減算器29のマイナス側の入力には、エンコーダEで検出された回転角を表す信号が与えられる。減算器29では、位置指令値から回転角が減算される。
減算器29の出力は係数器31に与えられ、ここで位置ゲインKpで増幅されてから、加算器32の一方の入力に与えられる。この加算器32の他方の入力には、エンコーダEからの回転角が微分回路33で微分され、更に係数器34で速度ゲインKvで増幅されたものが与えられる。加算器32の出力は、積分器35に与えられ、積分演算が行われる。積分器35のゲインG1は、次の第1式で示される。なお、第1式(1)において、Kxは定数であり、sは演算子である。
Figure 0006924145
上記積分器35の出力は位相補償器36に与えられて位相制御動作時に位相補償の演算が行われる。位相補償器36の位相補償の演算のゲインG2は、次の第2式で示される。なお、第2式においてαは定数である。
Figure 0006924145
位相補償器36の出力は、もう1つの加算器37の一方の入力に与えられる。この加算器37の他方の入力には、エンコーダEの出力に応答する重力補償演算器22bからの出力(重力補償値)が与えられて加算され、その加算出力は駆動指令値として増幅回路26へ入力される。
なお、本実施形態に係るアーム10では、複数の制御軸Jのうち第3制御軸J3に重力による負荷が作用する。そこで、第3制御軸J3の制御系統ではホスト制御部22に重力補償演算器22bを備えている。他の制御軸の駆動部24の制御系統では、重力補償演算器22bは備えられないか、又は、備えられても出力がゼロとされる。重力補償演算器22bは、エンコーダEで検出した第3制御軸J3の回転角に基づき予め記憶された計算式によって重力補償値を演算する。これにより、第3制御軸J3の制御系統では、サーボ制御部23から出力される駆動指令値には、重力補償演算器22bから出力された重力補償値が加味されており、その結果、重力補償トルクが発生するように第3制御軸J3の駆動部24が動作する。
ここで、ロボット1の教示動作時の制御装置6の処理の流れを説明する。まず、教示者は、入力装置62を用いて、教示に係る各種情報を制御装置6へ入力する。
例えば、入力装置62には、教示するアーム10を選択するアーム選択画面が示される。教示するアーム10として、左右のアーム10A,10Bのいずれか一方又は両方を選択することができる。次に、入力装置62には、教示方式を選択する教示方式選択画面が示される。教示者は、この教示方式選択画面で、入力装置62をティーチングペンダントとして用いた遠隔操作教示、ダイレクト教示などの複数の教示方式からいずれか一つを選択することができる。ここでダイレクト教示が選択された場合には、入力装置62にはアーム移動モードを選択するアーム移動モード選択画面が表示される。教示者は、このアーム移動モード選択画面で、アーム10又はツール5に規定された所定の標準点Kが自在に動くフリーモードと、標準点Kの移動経路が所定の直線上、所定の平面上、又は、所定の軸回りに制限される制限モードとのいずれか一方を選択することができる。標準点Kは、例えば、リスト部13のメカニカルインターフェース座標系において定めたツールの代表点、手首標準点などの任意の点に規定される。ここで制限モードが選択された場合には、入力装置62には移動制限指定画面が表示される。教示者は、この移動制限指定画面で、アーム10の標準点Kの移動が拘束される直線、平面、又は軸を選択することができる。
以下では、制限モード・ダイレクト教示動作時の制御装置6の処理の流れの一例を説明する。この例では、図5に示すように、標準点Kはアーム10の先端に規定され、この標準点Kの移動経路が初期位置PSから移動ベクトルVと平行な方向に制限される。そして、教示者がアーム10又はツール5に直接的に力を与えて、初期位置PSでのツール5の初期姿勢Sを保持したまま、標準点Kを初期位置PSから図中二点鎖線で示す所定の移動経路に沿って移動させる。
ロボット1の教示中は、ロボット1の制御軸Jのうち動作が許容される制御軸Jの位置及び速度の各ゲインが十分に低く設定される。そのため、教示者がアーム10又はツール5に外力を与えてツール5を動かすと、標準点Kに変位が生じる。このことがエンコーダEによって検出されると、標準点Kの変位を所定の移動経路に投影することにより求めた目標位置Pcom、換言すれば、所定の移動経路が有する方向成分のみ標準点Kの現在位置Prを置き換えた目標位置Pcomが、ホスト制御部22によって求められる。ホスト制御部22は、この目標位置Pcomに対応した位置指令値Tcomを生成してサーボ制御部23へ出力する。以下、制御装置6のホスト制御部22で行われる具体的な処理の流れについて、図7を用いて説明する。
前述のように、入力装置62に入力された教示に係る各種情報は、制御装置6へ伝達され、ホスト制御部22はこれらの情報を取得して(ステップS1)、位置指令値Tcomを生成するための演算処理を開始する。教示に係る各種情報には、標準点Kの移動が拘束される直線、平面、又は軸などの移動制限情報が含まれている。
処理を開始したホスト制御部22は、先ず、エンコーダEから各制御軸Jの回転角を取得し、これに基づいて各制御軸Jの初期の軸角度θ0を検出する(ステップS2)。次に、ホスト制御部22は、各軸角度θ0に基づいてアーム10の標準点Kの基本座標系の初期位置PS、及び、ツール5の初期姿勢Sを求め、更に、初期位置PS及び姿勢Sを表す姿勢回転行列R(θ0)を求める(ステップS3)。
続いて、ホスト制御部22は、移動ベクトルVを算出する(ステップS4)。移動ベクトルVは、標準点Kの許容される移動方向を表す単位ベクトルである。制御装置6は、取得した移動制限情報(即ち、移動が拘束される直線、平面、又は軸などの移動経路を特定する情報)に基づいて移動ベクトルVを求める。例えば、標準点Kの移動経路が或る直線上に拘束される場合、移動ベクトルVはその直線と平行な単位ベクトルである。
また、ホスト制御部22は、姿勢回転行列R(θ0)などを用いて、座標変換行列Qを算出する(ステップS5)。座標変換行列Qは、基準座標系の座標を新たなQ座標系の座標へ座標変換する行列である。座標変換行列Qは、移動ベクトルVがQ座標系のx’y’z’直交3軸のうちの一つ、例えばx’軸と平行になるような変換を表す行列であることが望ましい。
図6は、座標変換行列Qによる座標変換を説明する図である。図6に示すように、座標変換行列Qは、移動ベクトルVと、基本座標系のx軸をQ座標系に変換したx’軸とが平行になるような変換を行う行列である。このように移動ベクトルVがQ座標系のx’y’z’直交3軸のいずれか1軸に平行であれば、Q座標系での演算が容易となる。
続いて、ホスト制御部22は、サーボ制御部23の制御パラメータの値を変更する(ステップS6)。具体的には、教示しようとするアーム10の動作が許容された制御軸Jに対応するサーボ制御部23の、係数器31の位置ゲインKp及び係数器34の速度ゲインKvを十分に小さく設定し、積分器35のゲインKxをゼロとし、その積分器35の内容をゼロにクリアし、更に位相補償器36の機能を停止する。つまり、加算器32の出力がそのまま加算器37に与えられるようにする。なお、制御パラメータの値の変更(ステップS6)は、ステップS1の後から後述するステップS8の前までの間に行われればよいのであって、その処理の順序は本実施形態に限定されない。
更に、ホスト制御部22は、重力補償の必要な制御軸Jについて重力補償を開始する(ステップS7)。本実施形態では、制御軸J3を駆動するサーボモータM3の制御系統において重力補償の演算が開始される。
ここで、教示者がアーム10又はツール5の任意の箇所に直接的に力を加えてアーム10を動かし、標準点Kを所望の教示点へ徐々に移動させる。この移動の間に標準点Kの位置は刻々と変化するが、標準点Kの移動が所定の移動経路上に規制され、且つ、教示者がアーム10又はツール5に与える力をアシストするように、アーム10の各制御軸Jが動作する。
ステップS8において、ホスト制御部22は、標準点Kが変位したときの各制御軸Jの軸角度θ1を検出する。ホスト制御部22は、検出された各制御軸Jの軸角度θ1に基づいて、標準点Kの基本座標系の現在位置Prを算出する(ステップS9)。更に、ステップS10において、ホスト制御部22は、算出した標準点Kの現在位置Prを、Q座標系の標準点Kの現在位置Pr’に座標変換する(Pr’=Q・Pr)。
ステップS11において、ホスト制御部22は、算出された標準点Kの基本座標系の現在位置Prに基づいて、基本座標系における標準点Kの移動量dPrを求める。更に、ホスト制御部22は、移動量dPrをQ座標系における標準点Kの移動量dPr’に変換する(ステップS12)。
ステップS13において、ホスト制御部22は、現在位置Pr’を所定の移動経路に投影した位置(投影位置)をQ座標系の目標位置Pcom’とする(図5、参照)。換言すれば、ホスト制御部22は、所定の移動経路が有する方向成分を現在位置に置き換えた、Q座標系の目標位置Pcom’を求める。例えば、x’方向へのみ移動が許容されている場合の目標位置Pcom’は、y’成分及びz’成分が0であり、x’成分は移動量dPr’のx’成分である。また、例えば、x’y’平面内でのみ移動が許容されている場合の目標位置Pcom’は、z’成分が0であり、x’成分及びy’成分はそれぞれ移動量dPr’のx’成分、y’成分である。
ステップS14において、ホスト制御部22は、Q座標系の目標位置Pcom’を基本座標系に逆変換し(Pcom=Q−1・Pcom’)、基本座標系での目標位置Pcomを求める。
ステップS15において、ホスト制御部22は、目標位置Pcom及び姿勢Sと対応する位置指令値Tcomを生成する。最後に、ホスト制御部22は、この位置指令値Tcomをサーボ制御部23へ出力する(ステップS16)。この結果、位置指令値Tcomに基づいて各制御軸Jが駆動され、アーム10が動作する。
アーム10の標準点Kが変位し続ける間は、上記のステップS8からS16までの処理が所定時間間隔で繰り返される。この間、位置指令値Tcomと対応する指令角度θcomと検出された各制御軸Jの軸角度θとに偏差が生じているので、この偏差が所定値以下になるように各駆動部24が負帰還制御される。なお、上記所定値は、ゼロに十分に近い小さな任意の値であってよい。これにより、教示者がアーム10を動かすためにアーム10へ与える力がアシストされる。
そして、アーム10の標準点Kが教示者の所望の教示位置に至り、教示者が外力の付与を止めると、指令角度θcomと検出された各制御軸Jの軸角度θとの偏差が所定値以下となり(ステップS17でNO)、アーム10の動作が停止し、ロボット1によるアシスト力が止む。アーム10が変位しなくなると、ホスト制御部22は、入力装置62を介して教示者に位置教示指令の入力を促す。教示者が入力装置62を介してホスト制御部22に入力された位置教示指令を取得すると(ステップS18でYES)、ホスト制御部22は標準点Kの現在位置情報を教示位置の一つとして記録し(ステップS19)、重力補償演算を終了し(ステップS20)、制御系統のゲイン等の制御パラメータを元に戻す(ステップS21)。
以上の通り、本実施形態に係るロボット教示方法は、ロボット1のダイレクト教示中にアーム10の各制御軸Jの軸角度θ1を検出し、各軸角度θ1に基づいてアーム10の標準点Kの現在位置Prを求め、現在位置Prを所定の移動経路(移動方向)に投影した位置を目標位置Pcomとする位置指令値Tcomを生成し、この位置指令値Tcomに基づいて各制御軸Jを駆動することを、各制御軸Jについて位置指令値Tcomと対応する軸角度(指令角度θcom)と検出された軸角度θとの偏差が所定値以下になるまで繰り返し、この偏差が所定値以下になったあとでアーム10の位置情報をロボット1に教示することを特徴としている。ここで、ロボット1のダイレクト教示中のアーム10の標準点Kの移動は、所定の移動経路上に制限されている。
また、本実施形態に係るロボット制御装置(制御装置6)は、ロボットアーム10上に設定された標準点Kを移動させるロボットアーム制御装置であって、ロボットアーム10の各制御軸Jの軸角度θ1を検出し、軸角度θ1に基づいて標準点Kの現在位置Prを求め、現在位置Prを予め記憶された移動経路に投影した投影位置(即ち、目標位置Pcom)を求め、この投影位置に基づいて位置指令値Tcomを生成し、位置指令値Tcomを基づいて標準点Kを更に移動させることを特徴としている。
上記ロボット教示方法及び制御装置6によれば、ロボット1のダイレクト教示中に、制御装置6が、各軸角度θ1を検出し、これに基づいて現在位置Prを算出し、現在位置Prを予め定める移動経路(移動方向)に投影して目標位置Pcomを求め、この目標位置Pcomに基づいて位置指令値Tcomを生成する演算処理を繰り返す。
このように、ロボット1のダイレクト教示中に、アーム10の各制御軸Jが位置指令値Tcomに基づいて駆動されることによって、教示者がアーム10又はツール5に与えた外力をアシストするようにアーム10自身が動作する。ここで、位置指令値Tcomは逐次変化する各軸角度θ1に基づいて逐次変更されるので、標準点Kが教示者の意図を超えて移動することはない。従って、標準点Kを所望の教示位置に位置決めするにあたり、アーム10及び/又はツール5の位置の微調整が容易である。また、ロボット1は、従来備えている機能を発揮させることによって上記動作を行うことができるので、アーム10に付与された外力を検出する外力検出手段及びそのための制御が不要である。
なお、上記実施形態では、位置指令値Tcomに基づいて各制御軸Jを駆動することを、各制御軸Jについて位置指令値Tcomと対応する軸角度(指令角度θcom)と検出された軸角度θとの偏差が所定値以下になるまで繰り返すが、軸角度θではなく標準点Kの現在位置に基づいて繰り返し処理の終了が判断されてもよい。つまり、位置指令値Tcomに基づいて各制御軸Jを駆動することを、位置指令値Tcomと検出された軸角度θと対応する標準点Kの現在位置との偏差が所定値以下になるまで繰り返してもよい。
また、ロボット1のダイレクト教示中に、標準点Kの移動は所定の移動経路(所定の移動方向)に制限されるので、例え教示者がアーム10又はツール5に与えた外力の方向が標準点Kの移動方向と一致しなくとも、標準点Kは所定の移動経路に沿って移動する。よって、標準点Kを教示者の所望する位置へ移動させることが容易となる。また、ダイレクト教示中の各制御軸Jの動作によって教示者がアーム10又はツール5に与える力がアシストされるので、教示者は、静摩擦力が大きい軸(例えば、基端側の第1制御軸J1)などをも、比較的小さな力で動かすことができる。なお、本実施形態においては、1本のアーム10につき4本の制御軸J1〜J4を備えたロボット1の教示方法について説明したが、ロボット1の制御軸Jの数は上記に限定されない。
また、上記実施形態に係るロボット教示方法では、各制御軸Jの位置ゲイン及び速度ゲインが任意に設定可能である。本実施形態においては、ロボット1の制御軸Jのうち、ダイレクト教示中に動作が許容される制御軸Jの位置及び速度の各ゲインが十分に低く設定される。
これにより、教示者がアーム10又はツール5に与えた力によって軸が変位しやすくなる。更に、教示者がアーム10又はツール5に与える僅かの力に対してもアシスト力を生じさせることができる。
また、上記実施形態に係るロボット教示方法では、各制御軸Jのうち少なくとも一つ(第3制御軸J3)に対して重力補償演算を行い、その演算結果を当該制御軸のトルク指令値(駆動指令値)に加算している。
これにより、ロボット1のダイレクト教示中に、アーム10の各制御軸Jの姿勢が変化しても、その姿勢に対応した重力補償を正確に行うことが可能になる。
また、上記実施形態に係るロボット教示方法では、教示者がアーム10又はツール5を動かす前に、各制御軸Jの軸角度θ0に基づいてツール5の初期姿勢Sを求め、教示者がアーム10又はツール5を動かしている間にツール5の初期姿勢が維持されるように位置指令値Tcomが生成される。
これにより、ロボット1のダイレクト教示中に、ツール5の初期姿勢Sを維持したまま、アーム10だけを移動させることができる。つまり、ツール5の初期姿勢Sを維持したまま、ツール5の位置だけを変化させることができる。なお、上記実施形態では、ロボット1のダイレクト教示中にツール5の初期姿勢Sを維持するようにしたが、ロボット1のダイレクト教示中に、アーム10の移動に伴ってツール5の位置及び姿勢を変化させたり、ツール5の位置を固定してツール5の姿勢のみを変化させたりしてもよい。
また、上記実施形態に係るロボット教示方法では、標準点Kの移動が所定の移動経路に制限される制限モードと、標準点Kの移動が所定の移動経路に限定されないフリーモードとを選択可能である。
このように、ダイレクト教示において制限モードとフリーモードとが選択可能であるので、教示者はその状況に応じてモードを選択することができ、アーム10及び/又はツール5に教示者の意図に応じた移動をさせることが容易となる。
なお、上記実施形態に係るロボット教示方法では、図6に示すように、標準点Kの所定の移動経路が、基本座標系でのxyz直交3軸においてx−y平面と平行な或る直線上に規定されている。但し、本発明において所定の移動経路(移動方向)はこれに限定されず、標準点Kの初期位置PSと、次の教示位置との関係に基づいて適宜決定される。
例えば、標準点Kの所定の移動経路が、基本座標系でのxyz直交3軸方向のいずれか、又は、ツール座標系のxyz直交3軸方向のいずれかと平行な直線上であってよい。また、例えば、標準点Kの所定の移動経路が、基本座標系でのxyz直交3軸のうち2つの組み合わせ、又は、ツール座標系のxyz直交3軸のうち2つの組み合わせにより規定される平面と平行な平面上であってよい。また、例えば、標準点Kの所定の移動経路が、基本座標系でのxyz直交3軸のいずれか、又は、ツール座標系のxyz直交3軸のいずれかを回転の中心とする回転軌跡上であってよい。
また、上記実施形態に係るロボット教示方法では、現在位置Prから位置指令値Tcomを生成するにあたり、所定の移動経路上の移動ベクトルVを求め、移動ベクトルVが新たなQ座標系のx’y’z’直交3軸のいずれかと平行となるように基本座標系をQ座標系に変換する座標変換行列Qを求め、基本座標系の標準点Kの現在位置PrをQ座標系に座標変換し、Q座標系の現在位置Pr’を所定の移動経路に投影した位置をQ座標系の目標位置Pcom’とし、その目標位置Pcom’を基本座標系に座標変換して目標位置Pcomを求めている。
このように座標変換を利用することで、制御装置6の演算処理を単純化することができる。
以上の通り、本実施形態に係るロボット教示方法によれば、ロボット1のダイレクト教示において、教示者がアーム10又はツール5を直接的に力を与えて動かすときの、アーム10及び/又はツール5の操作性を総じて向上させることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明した。これらの説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
1 :ロボット
5 :ツール
6 :制御装置
10,10A,10B :アーム
22 :ホスト制御部
22b :重力補償演算器
23 :サーボ制御部
24 :駆動部
26 :増幅回路
62 :入力装置
E(E1〜E4) :エンコーダ
J(J1〜J4) :制御軸
K :標準点
M(M1〜M4) :サーボモータ

Claims (10)

  1. ツールが装着された少なくとも1本のロボットアームを備えたロボットに対し、教示者が前記ロボットアーム又は前記ツールを直接的に力を加えることによって動かして位置を教示するダイレクト教示方式のロボット教示方法であって、
    前記ロボットアーム又は前記ツールに規定された標準点の移動を所定の移動経路上に制限し、
    前記教示者が前記ロボットアーム又は前記ツールに外力を与えることによって前記標準点が初期位置から現在位置へ移動したときの前記ロボットアームの各制御軸の軸角度を検出し、前記軸角度に基づいて前記標準点の前記現在位置を求め、前記現在位置を前記所定の移動経路に投影した位置を目標位置として前記標準点を前記現在位置から前記目標位置へ移動させる位置指令値を生成し、前記位置指令値に基づいて前記標準点が前記現在位置から前記目標位置へ移動するように前記各制御軸を駆動することを、前記各制御軸について前記位置指令値と対応する軸角度と検出された軸角度との偏差、又は、前記位置指令値と検出された軸角度と対応する前記標準点の現在位置との偏差が所定値以下になるまで繰り返し、
    前記偏差が前記所定値以下になったあとで前記ロボットアームの位置情報を前記ロボットに教示する、
    ロボット教示方法。
  2. 前記各制御軸の位置ゲイン及び速度ゲインが任意に設定可能である、請求項1に記載のロボット教示方法。
  3. 前記制御軸のうち少なくとも一つに対して重力補償演算を行い、その演算結果を当該制御軸のトルク指令値に加算する、請求項1又は2に記載のロボット教示方法。
  4. 前記教示者が前記ロボットアーム又は前記ツールを動かす前に、前記各制御軸の軸角度に基づいて前記ツールの初期姿勢を求め、前記教示者が前記ロボットアーム又は前記ツールを動かしている間に前記ツールの前記初期姿勢が維持されるように前記各制御軸の前記位置指令値を生成する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のロボット教示方法。
  5. 前記標準点の移動が前記所定の移動経路に制限される制限モードと、前記標準点の移動が前記所定の移動経路に限定されないフリーモードとを選択可能である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のロボット教示方法。
  6. 前記標準点の前記所定の移動経路が、基本座標系でのxyz直交3軸方向のいずれか、又は、ツール座標系のxyz直交3軸方向のいずれかと平行な直線上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のロボット教示方法。
  7. 前記標準点の前記所定の移動経路が、基本座標系でのxyz直交3軸のうち2つの組み合わせ、又は、ツール座標系のxyz直交3軸のうち2つの組み合わせにより規定される平面と平行な平面上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のロボット教示方法。
  8. 前記標準点の前記所定の移動経路が、基本座標系でのxyz直交3軸のいずれか、又は、ツール座標系のxyz直交3軸のいずれかを回転の中心とする回転軌跡上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のロボット教示方法。
  9. 前記現在位置から前記位置指令値を生成することが、
    前記所定の移動経路上の移動ベクトルを求め、
    前記移動ベクトルが新たな座標系のxyz直交3軸のいずれかと平行となるように、基本座標系を前記新たな座標系に変換する座標変換行列を求め、
    前記基本座標系の前記標準点の前記現在位置を前記新たな座標系に座標変換し、
    前記新たな座標系の前記現在位置を前記所定の移動経路に投影した位置を前記新たな座標系の目標位置とし、その目標位置を前記基本座標系に座標変換して前記目標位置を求めることを含む、
    請求項1に記載のロボット教示方法。
  10. ロボットアーム又は当該ロボットアームに装着されたツール上に設定された標準点を移動させるロボットアーム制御装置であって、
    前記ロボットアーム又は前記ツールに与えられた外力によって前記標準点が初期位置から現在位置へ移動したときの前記ロボットアームの各制御軸の軸角度を検出し、
    前記軸角度に基づいて前記標準点の前記現在位置を求め、
    前記現在位置を予め記憶された移動経路に投影した投影位置を求め、
    前記投影位置に基づいて前記標準点を前記現在位置から前記投影位置へ移動させる位置指令値を生成し、
    前記位置指令値に基づいて前記標準点を前記現在位置から前記投影位置へ移動させるように構成されている
    ロボットアーム制御装置。
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