JPH09258814A - 組み立てロボットの位置決め制御装置及び位置決め制御方法 - Google Patents

組み立てロボットの位置決め制御装置及び位置決め制御方法

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JPH09258814A
JPH09258814A JP8066494A JP6649496A JPH09258814A JP H09258814 A JPH09258814 A JP H09258814A JP 8066494 A JP8066494 A JP 8066494A JP 6649496 A JP6649496 A JP 6649496A JP H09258814 A JPH09258814 A JP H09258814A
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JP
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work
hand
force
robot
correction
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JP8066494A
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English (en)
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Yasumoto Uchida
康幹 内田
Bunichi Sugimoto
文一 杉本
Hideo Okuma
英夫 大熊
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練を要することなく組み立て条件の変更を
迅速かつ容易に行う。 【解決手段】 ロボット1に取り付けられて第1のワー
ク5を把持可能なハンド4を所定の組み立て位置へ変位
させて前記第1ワーク5を第2ワーク6へ挿入ないし嵌
合して組み立てるようにロボット1を駆動する制御手段
50と、第1ワーク5または第2ワーク6に加わる力を
検出する力センサ2と、この力センサ2の出力に応じて
前記ロボット1またはハンド4の位置を補正する補正手
段51とを備え、この補正手段51は、力センサ2が検
出した直交3軸方向の力と各軸回りの力と、予め学習し
たずれ量と力の関係から補正量を想起するニューラルネ
ットワーク52と、このニューラルネットワーク52が
想起した補正量に基づいてハンド4の目標補正位置を演
算する補正位置演算手段53とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組み立てロボット
の位置決め制御に関し、特に挿入または嵌合工程に適し
た位置決め制御方法及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機械部品などの組み立てでは、柱状部材
等のワークを穴部等へ挿入あるいは嵌合させる工程を、
ワークを把持するロボットハンドにより自動化を図るも
のが従来から知られており、例えば、特開平5−212
631号公報や特開平6−47687号公報等が知られ
ている。
【0003】前者は、ワークの位置ずれに応じてロボッ
トハンドの手首まわりに発生する直交3軸方向の力を検
知して、この力の大きさから場合分けによってサーチ動
作と位置決め補正を繰り返し、ワークを所定の挿入位置
へ位置決めするものである。
【0004】また後者は、ワークの位置ずれに応じてロ
ボットハンドの手首まわりに発生する直交3軸方向の力
を検知して、これら力データからファジー制御によって
位置決め補正量を決定し、ワークを所定の挿入位置へ位
置決めするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来例では、場合分けの組み合わせることで力デー
タと補正量の関係を予め設定するため、ワークの形状変
更等の組み立て条件が変更される場合にはこの場合分け
の設定を変更する必要があり、この場合分けの設定には
多大な熟練と労力を要し、迅速に組み立て条件の変更に
対応することができず、また、力データと補正量の関係
が非線形となる場合では、場合分けの組み合わせだけで
は容易に対応することができず、さらに、検知する力デ
ータは直交3軸のみであるため、実際にワークに加わる
力(軸回りのトルク)を正確に把握していないため、正
確な組み立てが行えない場合があった。
【0006】また、上記後者の従来例では、ファジー制
御によって力データと補正量の関係を設定しているが、
この関係を決定するファジー制御のメンバーシップ関数
を得るために、実験などによる試行錯誤を必要とするた
め、容易に組み立て条件の変更に対応することができな
いばかりか、制御則の設定に熟練を要するため、前者と
同様に組み立て条件の変更を迅速に行うことができない
という問題があった。
【0007】そこで本発明は、熟練を要することなく組
み立て条件の変更を迅速かつ容易に行うとともに、力デ
ータと補正量の関係が非線形であっても正確な組み立て
を行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図12に
示すように、3次元空間の所定の位置へ変位可能なロボ
ット1に取り付けられて第1のワーク5を把持可能なハ
ンド4と、所定の位置に載置された第2のワーク6と、
前記ハンド4を所定の組み立て位置へ変位させて前記第
1ワーク5を第2ワーク6へ挿入ないし嵌合して組み立
てるようにロボット1を駆動する制御手段50と、前記
第1ワーク5または第2ワーク6に加わる力を検出する
力センサ2と、この力センサ2の出力に応じて前記ロボ
ット1またはハンド4の位置を補正する補正手段51と
を備えた組み立てロボットの位置決め制御装置におい
て、前記補正手段51は、力センサ2が検出した直交3
軸方向の力と各軸回りの力と、予め学習したずれ量と力
の関係から補正量を想起するニューラルネットワーク5
2と、このニューラルネットワーク52が想起した補正
量に基づいて前記ハンド4の目標補正位置を演算する補
正位置演算手段53とを備える。
【0009】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記力センサは、第2ワークに加わる力を検出す
る。
【0010】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記補正手段は、力センサの検出値に加えて、温
度を検出する温度センサを備え、前記ニューラルネット
ワークは、入力された力及び温度に基づいて、予め学習
したずれ量と力及び温度の関係から補正量を想起する。
【0011】また、第4の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記ハンドとロボットの間には弾性部材が介装さ
れ、前記補正手段は、力センサの検出値に加えて、ハン
ドの傾斜を検出する傾斜センサを備え、前記ニューラル
ネットワークは、入力された力及び傾斜に基づいて、予
め学習したずれ量と力及び傾斜の関係から補正量を想起
する。
【0012】また、第5の発明は、3次元空間の所定の
位置へ変位可能なロボットに取り付けられたハンドで第
1のワークを把持し、このハンドを駆動して所定の位置
に載置された第2のワークへ第1ワークを挿入ないし嵌
合して組み立てるようにロボットを駆動するとともに、
前記第1ワークまたは第2ワークに加わる力を検出する
力センサの出力に応じて前記ロボットまたはハンドの位
置を補正する組み立てロボットの位置決め制御方法にお
いて、前記第1ワークを第2ワークへ挿入したときに直
交3軸方向の力と各軸回りの力を検出する検出処理と、
ニューラルネットワークによって予め学習したずれ量と
直交3軸方向及び各軸回りの力との関係から補正量を想
起する想起処理と、このニューラルネットワークが想起
した補正量に基づいて前記ハンドの目標補正位置を演算
する補正位置演算処理とを含む。
【0013】また、第6の発明は、前記第5の発明にお
いて、前記検出処理は、第2ワークに加わる力を検出す
る。
【0014】また、第7の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記検出処理は、力センサの検出値に加えて温度
を検出し、前記想起処理は、ニューラルネットワークに
よって予め学習したずれ量と直交3軸方向及び各軸回り
の力及び温度の関係から補正量を想起する。
【0015】また、第8の発明は、前記第5の発明にお
いて、前記ハンドはロボットとの間に弾性部材を介装す
る一方、前記検出処理は、力センサの検出値に加えて、
ハンドの傾斜を検出し、前記想起処理は、ニューラルネ
ットワークによって予め学習したずれ量と直交3軸方向
及び各軸回りの力及びハンドの傾斜の関係から補正量を
想起する。
【0016】また、第9の発明は、前記第5の発明にお
いて、前記ニューラルネットワークの学習は、第1及び
第2のワークの形状または寸法公差に応じて設定された
所定の範囲内の多数の位置において、前記ハンドを前記
多数の位置へ順次駆動して第1ワークを第2ワークへ当
接させる処理と、第1ワークが第2ワークに当接したと
きの位置に応じた力センサの検出値を学習する処理とを
含む。
【0017】また、第10の発明は、前記第5の発明に
おいて、前記ニューラルネットワークの学習は、第1及
び第2のワークの形状または寸法公差に応じて設定され
た所定の範囲内の多数の位置で、前記ハンドを前記多数
の位置へ順次駆動して第1ワークを所定の軸回りに所定
の角度毎に順次回動させて第2ワークへ当接させる処理
と、第1ワークが第2ワークに当接したときの位置及び
角度に対応した力センサの検出値を学習する処理とを含
み、前記想起処理は、直交3軸方向のずれ量と所定の軸
回りのずれ角度を想起するとともに、前記補正位置演算
処理は、直交3軸方向の位置及び所定の軸回りの角度を
演算する。
【0018】
【作用】したがって、第1の発明は、ロボットに取り付
けられたハンドで把持された第1のワークを所定の位置
に載置された第2のワークへ挿入ないし嵌合して組み立
てる際に、ワークの成形誤差や位置決め誤差などにより
挿入ないし嵌合が行われず第1ワークが第2ワークに係
止されると、補正手段は力センサの検出値に応じてハン
ドの位置決め補正を行うが、この位置決め補正は、入力
された直交3軸方向の力及び各軸回りの力と、予め学習
したずれ量と力の関係からニューラルネットワークが想
起した補正量に応じてハンドの目標補正位置を演算し、
この目標補正位置へ向けてロボットの位置決め補正が行
われる。ニューラルネットワークは、第1または第2の
ワークに加わる直交3軸方向及び各軸回りの力に基づい
て補正量を演算するため、挿入ないし嵌合位置からのず
れ量を正確に演算することができ、また、ニューラルネ
ットワークを用いることで、ワークの変更などの組み立
て条件の変更を容易かつ迅速に行うことができ、さら
に、力とずれ量の関係が非線形となる場合でも正確に位
置決め補正を行うことができ、幅広い組み立て条件に対
応することができる。
【0019】また、第2の発明は、力センサが第2ワー
クに加わる力を検出するため、力センサをロボット側に
配置できないような場合でも、第1ワークと第2ワーク
が当接したときの力に基づいて位置決め補正を行うこと
ができる。
【0020】また、第3の発明は、力センサの検出値と
温度に基づいて、ニューラルネットワークは、予め学習
したずれ量と力及び温度の関係から補正量を想起するた
め、温度による力センサのドリフトやワークの変形を加
味して高精度の位置決め補正を行うことができる。
【0021】また、第4の発明は、ハンドはロボットと
の間に弾性部材を介装したため、第1ワークが第2ワー
クへ当接すると弾性部材の変形に応じて傾斜するが、ニ
ューラルネットワークは力センサの検出値に加えて、ハ
ンドの傾斜をに基づいて、予め学習したずれ量と力及び
傾斜の関係から補正量を想起することができ、正確な位
置決め補正を行うことができる。
【0022】また、第5の発明は、ロボットに取り付け
られたハンドで把持した第1のワーク所定の位置に載置
された第2のワークへ挿入ないし嵌合する際に、第1ワ
ークを第2ワークへ挿入したときに直交3軸方向の力と
各軸回りの力を検出し、これら力の検出を入力として、
ニューラルネットワークは予め学習したずれ量と直交3
軸方向及び各軸回りの力との関係から補正量を想起し
て、ハンドの目標補正位置を演算するため、挿入ないし
嵌合位置からのずれ量を正確に演算することができ、ま
た、ニューラルネットワークを用いることで、ワークの
変更などの組み立て条件の変更を容易かつ迅速に行うこ
とができ、さらに、力とずれ量の関係が非線形となる場
合でも正確に位置決め補正を行うことができ、幅広い組
み立て条件に対応することができる。
【0023】また、第6の発明は、第1または第2のワ
ークに加わる力の検出は、第2ワークに加わる力を検出
するため、力センサをロボット側に配置できないような
場合でも、第1ワークと第2ワークが当接したときの力
に基づいて位置決め補正を行うことができる。
【0024】また、第7の発明は、力センサの検出値と
温度に基づいて、ニューラルネットワークは、予め学習
したずれ量と力及び温度の関係から補正量を想起するた
め、温度による力センサのドリフトやワークの変形を加
味して高精度の位置決め補正を行うことができる。
【0025】また、第8の発明は、ハンドはロボットと
の間に弾性部材を介装したため、第1ワークが第2ワー
クへ当接すると弾性部材の変形に応じて傾斜するが、ニ
ューラルネットワークは力センサの検出値に加えて、ハ
ンドの傾斜をに基づいて、予め学習したずれ量と力及び
傾斜の関係から補正量を想起することができ、正確な位
置決め補正を行うことができる。
【0026】また、第9の発明は、ニューラルネットワ
ークは、第1及び第2のワークの形状または寸法公差に
応じて設定された所定の範囲内の多数の位置において、
前記ハンドを前記多数の位置へ順次駆動して第1ワーク
を第2ワークへ当接させて、そのときの、力センサの検
出値を位置に応じて学習することにより、第1及び第2
のワークの形状や寸法公差等の組み立て条件に対応して
位置決め補正量の想起を行うことができ、力とずれ量の
関係が非線形となる場合でも正確に対応することができ
る。
【0027】また、第10の発明は、ニューラルネット
ワークは、第1及び第2のワークの形状または寸法公差
に応じて設定された所定の範囲内の多数の位置におい
て、前記ハンドを前記多数の位置へ順次駆動して第1ワ
ークを第2ワークへ所定の軸回りに所定の角度毎に順次
回動させながら当接させて、そのときの、力センサの検
出値を位置に応じて学習することにより、ずれ量を直交
3軸方向と所定の軸回りの角度として得ることができ、
柱状部材等の所定の軸回りの変位によって挿入の可否が
決定されるワークに対応することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1〜図2に本発明の一実施形態
を示す。
【0029】図1において、1はコントローラ11に制
御される直交3軸タイプのロボットで、ハンド部7を図
中X−Y−Z軸方向へ駆動して3次元空間内の任意の位
置へ位置決めするもので、ハンド部7で把持した第1ワ
ークとしての柱状のワーク5を、ベッド1Aに載置した
第2ワークとしての被挿入部品6の孔部6Aへ挿入する
工程に本発明を適用した場合を示す。
【0030】ハンド部7は柱状のワーク5を選択的に把
持するとともに、図中Z軸(鉛直方向)回りに回動可能
なハンド4と、ハンド4を支持する弾性部材3、そし
て、弾性部材3とロボット1との間に介装されて、ワー
ク5に加わる力を検出する力センサ2が介装される。な
お、ワーク5としては、図5に示すように楕円形断面の
柱部材とし、被挿入部品6の孔部6Aは、ワーク5を挿
入可能な楕円形の断面を備える。
【0031】ハンド4は一対の爪を図中X−Y平面(水
平面)内で相対変位させてワーク5を把持、解放するも
ので、図1において、X軸は左右方向、Y軸は紙面の貫
通方向となる。
【0032】そして、力センサ2はハンド4、弾性部材
3を介してワーク5に加わる3軸方向の力FX、FY、
FZに加えて、各軸回りの力=トルクTX、TY、TZ
を検出し、コントローラ11へ検出信号を送出する。
【0033】コントローラ11はマイクロプロセッサ等
を主体に構成されており、力センサ2の出力にA/D変
換処理等を行うセンサ制御部8と、ロボット1の駆動を
制御するロボット制御部9と、ロボット制御部9へ所定
の動作を行うための指令を送出するとともに、センサ制
御部8からの力データに応じてロボット1の駆動位置を
補正する演算制御部10とから構成される。
【0034】演算制御部10は、図2(A)に示すよう
に、センサ制御部8を介して入力された力データFX〜
FZ、TX〜TZから、予め学習した力データに基づい
て、X−Y平面内のずれΔX、ΔYと、Z軸回りのずれ
Δθを想起するニューラルネットワーク101と、これ
らずれΔX、Y、θからワーク5の目標補正位置X、
Y、θを演算する補正位置演算部102を備え、演算し
た目標補正位置をロボット制御部9へ指令するものであ
る。
【0035】ここで、ニューラルネットワーク101
は、人体の神経細胞におけるニューロンの情報処理を模
擬した演算手段で、階層的あるいは相互に接続した多数
のニューロン(演算素子)が並列的に情報を処理するも
ので、各ニューロンの接続の強さを変えることで、入力
信号あるいは前段のニューロンの出力信号の重み係数を
決定し、この重み係数に応じて入力に対する出力を定性
的、感覚的に「想起」するもので、重み係数は「学習」
によって設定されるものである。
【0036】このような、人体の神経細胞の情報処理を
模擬したニューラルネットワークの理論については従来
から知られており、例えば、「油圧と空気圧 Vol23.No
1 1992/1」(平成4年1月 日本油空圧学会 発行)
の第21頁〜第26頁等に開示されるとおりであり、こ
こでは詳述しない。
【0037】演算制御部10のニューラルネットワーク
101は、上記のようなニューロンの結合を数学モデル
として設定したもので、演算制御部10で行われる制御
は、まず、図2(B)のように、ワーク5のずれΔX、
ΔY、Δθに応じた力データを学習させて上記重み係数
を決定するティーチング処理と、ワーク5を被挿入部品
6の孔部6Aに挿入して、ワーク5に加わる力データか
らロボット1の目標補正位置を想起する位置決め補正処
理の2つの処理から構成される。
【0038】すなわち、図2(B)のように、ワーク5
と被挿入部品6の形状や相対位置関係等の組み立て条件
に応じて、ニューラルネットワーク101にずれと力デ
ータの関係を予め学習させて、重み係数を決定してか
ら、図2(A)のように実際の組み立て工程を実行し、
力センサ2が検出した力データFX〜FZ、TX〜TZ
に応じてニューラルネットワーク101が想起したずれ
ΔX、ΔY、Δθにより目標補正位置X、Y、θへロボ
ット1を駆動して位置決め補正を行うものである。
【0039】次に、演算制御部10で行われる上記ティ
ーチング処理と、位置決め補正処理について、図3、図
4のフローチャートを参照しながら詳述する。
【0040】まず、図3は実際の組み立てを行う以前に
実行されるティーチング処理を示し、ハンド4で把持し
たワーク5を、実際の組み立て工程と同様に載置された
被挿入部品6に対して、図5に示す既知のずれ位置(X
i0、Yj0、θk0)〜(Xin、Yjm、θkm)へ駆動する
とともに、図6のように被挿入部品6へ挿入する挿入動
作を行って、既知のずれΔXi、ΔYi、Δθiに対応し
た力データFX〜FZ、TX〜TZを学習し、上記重み
係数を設定する。
【0041】このティーチング処理で行うハンド4の駆
動は、図5、図6に示すように、所定の挿入位置
(X0、Y0、θ0)に対して、所定の範囲、例えば予想
される位置決め誤差やワーク5及び被挿入部品6の寸法
公差等に応じて、楕円形断面のワーク5に応じた格子状
の既知のずれ位置Xi、Yjをそれぞれ設定し、各ずれ位
置ではワーク5をZ軸回りに所定の角度おきに変位させ
て軸回りの既知のずれθkを設定したものである。
【0042】まず、ステップS1でワーク5をハンド4
で把持してから、ステップS2で予め設定したティーチ
ング開始位置(Xi0、Yj0、θk0)へロボット1を駆
動する。
【0043】そして、ステップS3でロボット1をZ軸
方向に駆動してワーク5を被挿入部品6の孔部6Aに挿
入する。
【0044】このとき、ワーク5は図6のように、所定
の挿入位置(X0、Y0、θ0)からずれた位置にあるた
め被挿入部品6の端面に係止され、ステップS4、S5
では、ワーク5に加わる力を力センサ2の検出値から各
軸方向の力データFX、FY、FZと各軸回りのトルク
TX、TY、TZを読み込むとともに学習記憶する。さ
らに、ワーク5を上昇させてからハンド4を所定角度θ
1づつ軸回りに変位させた後、再び上記力データの読み
込み及び学習記憶を行い、この軸回りのずれθkは、所
定のずれΔθ2となるまで所定のずれ角θ1°毎に力デー
タの学習記憶を行う。
【0045】次に、ステップS7で力データの学習を所
定の範囲(Xin、Yjm、θkm)まで続けた後、ステッ
プS6ですべてのずれ位置の学習が終了すると、ステッ
プS8でハンド4を所定の原点位置に復帰させてティー
チング処理を終了する。
【0046】こうして、予め設定した既知のずれ位置
(Xi0、Yj0)〜(Xin、Yjm)において、それぞれZ
軸回りのずれΔθ0〜θkに対応した力データFX〜F
Z、TX〜TZが学習され、演算制御部10のニューラ
ルネットワーク101では、ずれ位置(ΔX、ΔY、Δ
θ)と力データに対応した重み係数が設定される。
【0047】次に、実際の組み立て工程で行われる位置
決め補正処理についてずれとして図4のフローチャート
を参照しながら詳述する。
【0048】まず、ステップS11で所定の変数COU
NTをリセットしてから、ステップS12で上記ステッ
プS1と同様にワーク5を把持した後、ステップS13
では、図5に示したように、ロボット1のティーチング
位置である所定の挿入位置(X0、Y0)へロボット1を
駆動する。
【0049】そして、ステップS14では、図6に示し
たように、ワーク5を被挿入部品6の孔部6Aに挿入す
るため、ハンド4をZ軸方向へ下降させる。
【0050】ステップS15で、ワーク5が所定の位置
まで下降したかを判定することで、ワーク5の挿入が完
了したか否かを判定する。
【0051】ワーク5が挿入されなかった場合には、ス
テップS18以降の処理を行う一方、ワーク5の挿入が
完了した場合にはステップS16へ進んで、ハンド4を
解放するとともに、ステップS17でハンド4が所定の
原点に復帰するようロボット1を駆動して次のワーク5
に備え、処理を終了する。
【0052】一方、挿入が完了しない場合には、ステッ
プS18でCOUNTが所定値を超えたか否かにより、
ステップS17以降の位置決め補正が所定回数を超えて
行われたかを判定する。
【0053】上記位置決め補正が所定回数を超えて行わ
れた場合には、異常が発生したと判定して、ステップS
30へ進んで図示しない表示装置などに異常の発生を表
示するとともに、ステップS31でロボット1の駆動を
停止させて処理を終了する。
【0054】ステップS18で位置決め補正の回数=C
OUNTが所定値以下の場合には、ステップS19へ進
んでワーク5とロボット1の間に介装した力センサ2の
出力に応じた3軸方向及び3軸回りの力データFX〜F
Z、TX〜TZを読み込む。
【0055】そして、ステップS20ではニューラルネ
ットワーク101へ、上記ステップS19で読み込んだ
力データFX〜FZ、TX〜TZを入力として与え、上
記ステップS1〜S8のティーチング処理で学習した力
データから目標補正位置(X、Y、θ)を想起させる。
【0056】ステップS21では、ワーク5を所定位置
まで上昇させて、挿入されなかったワーク5を被挿入部
品6から離すとともに、ニューラルネットワーク101
が想起した目標補正位置へハンド4を駆動する。
【0057】そして、補正回数を示す変数COUNTを
インクリメントしてから再びステップS12の処理へ復
帰して、再度ワーク5の挿入を実行するのである。
【0058】こうして、ハンド4を所定位置(X0
0)へ位置決めしても、ワーク5が孔部6Aに挿入さ
れない場合には、力センサ2からの力データに基づいて
ニューラルネットワーク101が想起した目標補正位置
(X、Y、θ)へハンド4を補正してワーク5の挿入を
完了することができ、万一、ワーク5が挿入できない場
合、例えば、被挿入部品6の不備などでは、ロボット1
及びハンド4を停止させるとともに、表示手段等を介し
て異常を知らせるのである。
【0059】この目標補正位置の演算は、ニューラルネ
ットワーク101による目標補正位置の想起によって行
われるため、上記ステップS1〜S8のティーチング処
理を行うだけで、幅広いワークに対応することができ、
ティーチング処理の際に設定する既知のずれ位置ΔX、
ΔY、Δθの設定は、ワーク5及び被挿入部品6の形状
や寸法公差等の組み立て条件に応じた範囲に設定するだ
けであるため、前記従来例のようにプログラミングの変
更や実験など、熟練及び多大な労力を要する修正工程を
不要にして熟練技術者を必要とすることがなくなって、
前記従来例に比して迅速かつ容易に組み立て条件の変更
を行うことが可能となるのである。
【0060】そして、前記前者の従来例では、ずれ量と
力データの関係が線形のものでなければ対応できない
が、本実施形態のようにニューラルネットワークによる
演算を用いることで、非線形のデータを迅速かつ正確に
処理することができ、ワーク5の形状や組み立て条件に
拘わらず、常時確実な組み立てを実現することができる
のである。
【0061】さらに、前記従来例においては、力データ
として3軸方向の力FX、FY、FZのみから目標補正
位置の演算を行っていたが、各軸回りのトルクTX、T
Y、TZを加味することにより、より正確な目標補正位
置の想起、演算を行うことができ、前記従来例に比して
高精度の位置決め補正を行うことが可能となって、位置
決め補正の実行回数を低減することで、タクトタイムを
短縮して生産性をさらに向上させることが可能となるの
である。
【0062】図7は第2の実施形態を示し、上記第1実
施形態の力センサ2をベッド1Aと被挿入部品6との間
に介装したもので、その他は上記第1実施形態と同様で
ある。
【0063】この場合では、ハンド4側に力センサ2を
取り付けられない場合でも前記第1実施形態と同様に力
データによる位置決め補正を行うことができるととも
に、ハンド4を高速で駆動する場合では、慣性質量を低
減して位置決め誤差を低減できるのに加え、力センサ2
の配線を短縮することでノイズの混入等を抑制すること
が可能となり、さらに高精度の位置決め及び位置決め補
正を実現できるものである。
【0064】図8、図9は第3の実施形態を示し、上記
第1実施形態に加えて、温度センサ12を付加したもの
で、その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0065】温度センサ12が検出した温度Tは、コン
トローラ11の演算制御部10へ入力され、上記図3の
ティーチング処理では、図9(B)に示すように、ステ
ップS4の力データとともに温度Tがニューラルネット
ワーク101によって学習され、同じく図4の位置決め
補正処理では、図9(A)のように、ニューラルネット
ワーク101は力データに加えて、そのときの温度Tに
応じて目標補正位置を想起する。
【0066】したがって、力データに加えて温度Tを加
味することにより、力センサ2の検出値のドリフト、ワ
ーク5、被挿入部品6の寸法変化による嵌め合い精度の
変化に対応しながら位置決め補正処理を行うことがで
き、さらに精度の高い位置決め補正処理を実現すること
ができるのである。
【0067】なお、温度センサ12は、ハンド4の力セ
ンサ2近傍や被挿入部品6側等に単一あるいはそれぞれ
設けてもよく、両者に設けることによりさらに制御精度
を向上させることができる。
【0068】図10、図11は第4の実施形態を示し、
上記第1実施形態に加えて、傾斜センサ13を付加した
もので、その他の構成は上記第1実施形態と同様であ
る。
【0069】傾斜センサ13は、ハンド4に取り付けら
れてZ軸に対するハンド4の傾斜を検出し、この検出値
はコントローラ11の演算制御部10へ入力される。
【0070】そして、図11(B)に示すように、上記
図3のティーチング処理では、ステップS4の力データ
とともにハンド4の傾斜がニューラルネットワーク10
1によって学習され、図11(A)のように、同じく図
4の位置決め補正処理では、ニューラルネットワーク1
01は力データに加えて、そのときのハンド4の傾斜に
応じて目標補正位置を想起する。
【0071】したがって、ハンド部7の力センサ2以下
は弾性部材3を介して支持されており、ワーク5が被挿
入部品6に当接した場合、すなわち、挿入未完の場合に
は弾性部材3が変形してハンド4がZ軸に対して傾斜す
る場合があるが、傾斜センサ13によってハンド4の傾
斜を把握することにより、ニューラルネットワーク10
1による目標補正位置の想起をより高精度で行うことが
できるのである。
【0072】なお、上記実施形態において、ロボット1
を直交3軸型としたが、6自由度のロボットなどにも同
様に適用することができる。
【0073】また、上記実施形態において、ワーク5を
被挿入部品6へ挿入する場合について説明したが、これ
に限定されることはなく、ハンド4でワーク5をベッド
上などに載置された第2のワークへ挿入あるいは嵌合し
て組み立てるものであれば上記と同様に適用することが
でき、例えば、一対のケーシングやカバー等を相互に嵌
合させて組み立てる場合にも同様に適用することができ
る。
【0074】また、ワーク5を楕円形断面の柱状部材と
し、被挿入部品6の孔部6Aを楕円形楕円形の穴とした
が、円柱状や角柱状の部材等にも適用することができ、
円柱部材の場合ではZ軸まわりのずれΔθ及びハンド4
のZ軸まわりの駆動機構を省略することができる。
【0075】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、ロボ
ットに取り付けられたハンドで把持された第1のワーク
を所定の位置に載置された第2のワークへ挿入ないし嵌
合して組み立てる際に、ワークの成形誤差や位置決め誤
差などにより挿入ないし嵌合が行われず第1ワークが第
2ワークに係止されると、補正手段は力センサの検出値
に応じてハンドの位置決め補正を行うが、この位置決め
補正は、入力された直交3軸方向の力及び各軸回りの力
と、予め学習したずれ量と力の関係からニューラルネッ
トワークが想起した補正量に応じてハンドの目標補正位
置を演算し、この目標補正位置へ向けてロボットの位置
決め補正が行われ、ニューラルネットワークは、第1ま
たは第2のワークに加わる直交3軸方向及び各軸回りの
力に基づいて補正量を演算するため、挿入ないし嵌合位
置からのずれ量を正確に演算することができ、また、ニ
ューラルネットワークを用いることで、ワークの変更な
どの組み立て条件の変更の際には、前記従来例のように
プログラミングの変更や実験など、熟練及び多大な労力
を要する修正工程を不要にして熟練技術者を必要とする
ことがなくなって、前記従来例に比して迅速かつ容易に
組み立て条件の変更を行うことが可能となり、前記前者
の従来例では、ずれ量と力データの関係が線形のもので
なければ対応できないが、ニューラルネットワークによ
る想起演算を用いることで、非線形のデータを迅速かつ
正確に処理することができ、ワークの形状や組み立て条
件に拘わらず、常時確実な組み立てを実現することがで
き、さらに、前記従来例においては、力データとして3
軸方向の力FX、FY、FZのみから目標補正位置の演
算を行っていたが、各軸回りのトルクTX、TY、TZ
を加味することにより、より正確な目標補正位置の想
起、演算を行うことができ、前記従来例に比して高精度
の位置決め補正を行うことが可能となって、位置決め補
正の実行回数を低減することで、タクトタイムを短縮し
て生産性をさらに向上させることが可能となるのであ
る。
【0076】また、第2の発明は、力センサが第2ワー
クに加わる力を検出するため、力センサをロボット側に
配置できないような場合でも、第1ワークと第2ワーク
が当接したときの力に基づいて位置決め補正を行うこと
ができ、ハンドを高速で駆動する場合では、慣性質量を
低減して位置決め誤差を低減できるのに加え、力センサ
と制御手段間の配線を短縮することでノイズの混入等を
抑制することが可能となり、さらに高精度の位置決め及
び位置決め補正を実現できるものである。
【0077】また、第3の発明は、力センサの検出値と
温度に基づいて、ニューラルネットワークは、予め学習
したずれ量と力及び温度の関係から補正量を想起するた
め、温度による力センサのドリフトやワークの変形を加
味することで、位置決め補正の精度を向上させることが
できる。
【0078】また、第4の発明は、ハンドはロボットと
の間に弾性部材を介装したため、第1ワークが第2ワー
クへ当接すると弾性部材の変形に応じて傾斜するが、ニ
ューラルネットワークは力センサの検出値に加えて、ハ
ンドの傾斜に基づいて、予め学習したずれ量と力及び傾
斜の関係から補正量を想起することができ、位置決め補
正の精度を向上させることができる。
【0079】また、第5の発明は、ロボットに取り付け
られたハンドで把持した第1のワーク所定の位置に載置
された第2のワークへ挿入ないし嵌合する際に、第1ワ
ークを第2ワークへ挿入したときに直交3軸方向の力と
各軸回りの力を検出し、これら力の検出を入力として、
ニューラルネットワークは予め学習したずれ量と直交3
軸方向及び各軸回りの力との関係から補正量を想起し
て、ハンドの目標補正位置を演算するため、挿入ないし
嵌合位置からのずれ量を正確に演算することができ、ま
た、ニューラルネットワークを用いることで、ワークの
変更などの組み立て条件の変更の際には、前記従来例の
ようにプログラミングの変更や実験など、熟練及び多大
な労力を要する修正工程を不要にして熟練技術者を必要
とすることがなくなって、前記従来例に比して迅速かつ
容易に組み立て条件の変更を行うことが可能となり、ま
た、前記前者の従来例では、ずれ量と力データの関係が
線形のものでなければ対応できないが、ニューラルネッ
トワークによる想起演算を用いることで、非線形のデー
タを迅速かつ正確に処理することができ、ワークの形状
や組み立て条件に拘わらず、常時確実な組み立てを実現
することが可能となり、さらに、前記従来例において
は、力データとして3軸方向の力FX、FY、FZのみ
から目標補正位置の演算を行っていたが、各軸回りのト
ルクTX、TY、TZを加味することにより、より正確
な目標補正位置の想起、演算を行うことができ、前記従
来例に比して高精度の位置決め補正を行うことが可能と
なって、位置決め補正の実行回数を低減することで、タ
クトタイムを短縮して生産性をさらに向上させることが
可能となるのである。
【0080】また、第6の発明は、第1または第2のワ
ークに加わる力の検出は、第2ワークに加わる力を検出
するため、力センサをロボット側に配置できないような
場合でも、第1ワークと第2ワークが当接したときの力
に基づいて位置決め補正を行うことができ、ハンドを高
速で駆動する場合では、慣性質量を低減して位置決め誤
差を低減できるのに加え、力センサと制御手段間の配線
を短縮することでノイズの混入等を抑制することが可能
となり、さらに位置決め精度を向上させることができ
る。
【0081】また、第7の発明は、力センサの検出値と
温度に基づいて、ニューラルネットワークは、予め学習
したずれ量と力及び温度の関係から補正量を想起するた
め、温度による力センサのドリフトやワークの変形を加
味することで、位置決め精度の向上をはかることができ
る。
【0082】また、第8の発明は、ハンドはロボットと
の間に弾性部材を介装したため、第1ワークが第2ワー
クへ当接すると弾性部材の変形に応じて傾斜するが、ニ
ューラルネットワークは力センサの検出値に加えて、ハ
ンドの傾斜に基づいて、予め学習したずれ量と力及び傾
斜の関係から補正量を想起することができ、位置決め精
度の向上をはかることができる。
【0083】また、第9の発明は、ニューラルネットワ
ークは、第1及び第2のワークの形状または寸法公差に
応じて設定された所定の範囲内の多数の位置において、
前記ハンドを前記多数の位置へ順次駆動して第1ワーク
を第2ワークへ当接させて、そのときの、力センサの検
出値を位置に応じて学習することにより、第1及び第2
のワークの形状や寸法公差等の組み立て条件に対応して
位置決め補正量の想起を行うことができ、熟練技術者を
要することなくティーチングの設定を行うことが可能と
なって、ワークや組み立て条件の変更を容易かつ迅速に
行うことができる。
【0084】また、第10の発明は、ニューラルネット
ワークは、第1及び第2のワークの形状または寸法公差
に応じて設定された所定の範囲内の多数の位置におい
て、前記ハンドを前記多数の位置へ順次駆動して第1ワ
ークを第2ワークへ所定の軸回りに所定の角度毎に順次
回動させながら当接させて、そのときの、力センサの検
出値を位置に応じて学習することにより、ずれ量を直交
3軸方向と所定の軸回りの角度として得ることができ、
角柱や楕円断面の柱状部材等の所定の軸回りの変位によ
って挿入の可否が決定されるワークに対応することが可
能となるとともに、熟練技術者を要することなくティー
チングの設定を行うことが可能となって、ワークや組み
立て条件の変更を容易かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す組み立てロボットの
概略構成図である。
【図2】同じく演算制御部のブロック図で、(A)はロ
ボットの駆動時を、(B)はティーチング時を示す。
【図3】コントローラで行われる制御の一例を示すフロ
ーチャートで、位置ずれに応じた力データのティーチン
グ処理を示す。
【図4】同じくコントローラで行われる組み立てロボッ
トの駆動処理のフローチャートである。
【図5】ティーチング処理の一例を示し、X−Y平面内
のロボットハンドのパスである。
【図6】同じく、X−Z平面から見た位置ずれの様子を
示す。
【図7】第2の実施形態を示す組み立てロボットの概略
構成図である。
【図8】第3の実施形態を示す組み立てロボットの概略
構成図である。
【図9】同じく演算制御部のブロック図で、(A)はロ
ボットの駆動時を、(B)はティーチング時を示す。
【図10】第4の実施形態を示す組み立てロボットの概
略構成図である。
【図11】同じく演算制御部のブロック図で、(A)は
ロボットの駆動時を、(B)はティーチング時を示す。
【図12】第1ないし第4の発明に対応するクレーム対
応図である。
【符号の説明】
1 ロボット 1A ベッド 2 力センサ 3 弾性支持手段 4 ハンド 5 ワーク 6 被挿入部品 6A 孔部 7 ハンド部 8 センサ制御部 9 ロボット駆動部 10 演算制御部 11 コントローラ 12 温度センサ 13 傾斜センサ 50 制御手段 51 補正手段 52 ニューラルネットワーク 53 補正位置演算手段 100 演算部 101 ニューラルネットワーク 102 補正位置演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 3/00 G05D 3/12 W 3/12 305V 305 G05B 19/18 K 19/403 V

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元空間の所定の位置へ変位可能なロ
    ボットに取り付けられて第1のワークを把持可能なハン
    ドと、所定の位置に載置された第2のワークと、前記ハ
    ンドを所定の組み立て位置へ変位させて前記第1ワーク
    を第2ワークへ挿入ないし嵌合して組み立るようにロボ
    ットを駆動する制御手段と、前記第1ワークまたは第2
    ワークに加わる力を検出する力センサと、この力センサ
    の出力に応じて前記ロボットまたはハンドの位置を補正
    する補正手段とを備えた組み立てロボットの位置決め制
    御装置において、前記補正手段は、力センサが検出した
    直交3軸方向の力と各軸回りの力と、予め学習したずれ
    量と力の関係から補正量を想起するニューラルネットワ
    ークと、このニューラルネットワークが想起した補正量
    に基づいて前記ハンドの目標補正位置を演算する補正位
    置演算手段とを備えたことを特徴とする組み立てロボッ
    トの位置決め制御装置。
  2. 【請求項2】 前記力センサは、第2ワークに加わる力
    を検出することを特徴とする請求項1に記載の組み立て
    ロボットの位置決め制御装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、力センサの検出値に加
    えて、温度を検出する温度センサを備え、前記ニューラ
    ルネットワークは、入力された力及び温度に基づいて、
    予め学習したずれ量と力及び温度の関係から補正量を想
    起することを特徴とする請求項1に記載の組み立てロボ
    ットの位置決め制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ハンドとロボットの間には弾性部材
    が介装され、前記補正手段は、力センサの検出値に加え
    て、ハンドの傾斜を検出する傾斜センサを備え、前記ニ
    ューラルネットワークは、入力された力及び傾斜に基づ
    いて、予め学習したずれ量と力及び傾斜の関係から補正
    量を想起することを特徴とする請求項1に記載の組み立
    てロボットの位置決め制御装置。
  5. 【請求項5】 3次元空間の所定の位置へ変位可能なロ
    ボットに取り付けられたハンドで第1のワークを把持
    し、このハンドを駆動して所定の位置に載置された第2
    のワークへ第1ワークを挿入ないし嵌合して組み立てる
    ようにロボットを駆動するとともに、前記第1ワークま
    たは第2ワークに加わる力を検出する力センサの出力に
    応じて前記ロボットまたはハンドの位置を補正する組み
    立てロボットの位置決め制御方法において、前記第1ワ
    ークを第2ワークへ挿入したときに直交3軸方向の力と
    各軸回りの力を検出する検出処理と、ニューラルネット
    ワークによって予め学習したずれ量と直交3軸方向及び
    各軸回りの力との関係から補正量を想起する想起処理
    と、このニューラルネットワークが想起した補正量に基
    づいて前記ハンドの目標補正位置を演算する補正位置演
    算処理とを含むことを特徴とする組み立てロボットの位
    置決め制御方法。
  6. 【請求項6】 前記検出処理は、第2ワークに加わる力
    を検出することを特徴とする請求項5に記載の組み立て
    ロボットの位置決め制御方法。
  7. 【請求項7】 前記検出処理は、力センサの検出値に加
    えて温度を検出し、前記想起処理は、ニューラルネット
    ワークによって予め学習したずれ量と直交3軸方向及び
    各軸回りの力及び温度の関係から補正量を想起すること
    を特徴とする請求項5に記載の組み立てロボットの位置
    決め制御方法。
  8. 【請求項8】 前記ハンドはロボットとの間に弾性部材
    を介装する一方、前記検出処理は、力センサの検出値に
    加えて、ハンドの傾斜を検出し、前記想起処理は、ニュ
    ーラルネットワークによって予め学習したずれ量と直交
    3軸方向及び各軸回りの力及びハンドの傾斜の関係から
    補正量を想起することを特徴とする請求項5に記載の組
    み立てロボットの位置決め制御方法。
  9. 【請求項9】 前記ニューラルネットワークの学習は、
    第1及び第2のワークの形状または寸法公差に応じて設
    定された所定の範囲内の多数の位置において、前記ハン
    ドを前記多数の位置へ順次駆動して第1ワークを第2ワ
    ークへ当接させる処理と、第1ワークが第2ワークに当
    接したときの位置に応じた力センサの検出値を学習する
    処理とを含むことを特徴とする請求項5に記載の組み立
    てロボットの位置決め制御方法。
  10. 【請求項10】 前記ニューラルネットワークの学習
    は、第1及び第2のワークの形状または寸法公差に応じ
    て設定された所定の範囲内の多数の位置において、前記
    ハンドを前記多数の位置へ順次駆動して第1ワークを所
    定の軸回りに所定の角度毎に順次回動させて第2ワーク
    へ当接させる処理と、第1ワークが第2ワークに当接し
    たときの位置及び角度に対応した力センサの検出値を学
    習する処理とを含み、前記想起処理は、直交3軸方向の
    ずれ量と所定の軸回りのずれ角度を想起するとともに、
    前記補正位置演算処理は、直交3軸方向の位置及び所定
    の軸回りの角度を演算することを特徴とする請求項5に
    記載の組み立てロボットの位置決め制御方法。
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