JPH08174459A - 組立用ロボットによるワーク自動組付方法 - Google Patents

組立用ロボットによるワーク自動組付方法

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JPH08174459A
JPH08174459A JP6326277A JP32627794A JPH08174459A JP H08174459 A JPH08174459 A JP H08174459A JP 6326277 A JP6326277 A JP 6326277A JP 32627794 A JP32627794 A JP 32627794A JP H08174459 A JPH08174459 A JP H08174459A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視覚装置を使用せず、しかも組付用ワークの
正確な位置決めを必要とせずに、組付状態の良否を正確
に自動的に検査しうる組立用ロボットによるワーク自動
組付方法を提供する。 【構成】 力覚センサ8の検出値を利用して組付作業を
終了した時に、ハンド7に加わる力覚情報と教示時のそ
れとの誤差が許容範囲内に収まるようにハンド7を移動
させた後(S7〜S10)、ハンド7を開いてワークを
解放し(S11)、ハンド7をワークと干渉しないよう
に退避させながら教示された作業終了点に移動させ(S
12)、そこでハンド7を閉じてワークを再び把持させ
る(S13)。次に、一旦ハンド7を教示された組付動
作の逆方向に後退移動させた後、今度は前記組付動作と
同じ方向に前進移動させながら(S14)手首に加わる
力覚情報を検出し、それを教示時の力覚パターンと比較
し(S15)、それらの一致性の有無を判定する(S1
6)。一致しない場合は組付不良警報を出力する(S1
7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立用ロボットによる
ワーク自動組付方法に係り、特に、組付用ワークの正確
な位置決めを必要としないものに関する。
【0002】
【従来の技術】組立用ロボットによるワークの組付作業
においては、ワークが被組付物にきちんと組み付けられ
たかどうかを確認することが必要不可欠であり、その方
法としては、従来、人間が実際に検査をするか、または
視覚センサを用いて検査をするかのどちらかであった。
また、組み付けの成功率を上げるために、ワークに高い
精度を要求するとともに、実際の組付作業にあたって
は、ロボットの動作位置を正確に教示し、かつワークの
位置決めも正確に行うことが求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、組付用
ワークには樹脂成形品が多く、樹脂成形品などの柔軟物
は製造上もともと固体差が大きく、これに高い精度を求
めることはきわめて困難である。したがって、樹脂成形
品などの柔軟物を組付用ワークとする場合には、それを
正確に位置決めすることは難しく、実際上、ロボットの
動作を正確に教示することも困難である。それゆえ、こ
の場合には、ロボットの動作をそれほど正確に教示する
ことなく、むしろ、人間と同じような感覚で、つまり手
(ハンド)に加わる力の具合を感じながら作業を行う必
要があり、力覚による力制御を行って組付動作の力を微
妙に制御しながら作業を行わせることが重要である。
【0004】また、視覚センサを用いて組み付けの良否
を検査する方法にあっては、視覚センサによって見れな
い場所(死角)があったり、視覚センサでセンシングす
るための時間が必要であったりして、検査精度や検査時
間の点で問題がある。また、視覚センサおよびそのため
の周辺装置を必要とするため、ロボットシステムの構成
が複雑になりがちであった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、視覚装置を使用せず、しか
も組付用ワークの正確な位置決めを必要とせずに、組付
状態の良否を正確に自動的に検査することができる組立
用ロボットによるワーク自動組付方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載の組立用ロボットによる
ワーク自動組付方法は、組立用ロボットの手首に装着し
た力覚センサの検出値を利用してワークの組付作業を自
動的に行う組立用ロボットによるワーク自動組付方法で
あって、組付動作が終了した時にハンドを開いてワーク
を解放させる段階と、ハンドを教示された作業終了点に
移動させる段階と、ハンドを閉じてワークを把持させる
段階と、ハンドを教示された組付動作の逆方向に後退移
動させる段階と、ハンドを前記組付動作と同じ方向に前
進移動させながら手首に加わる力覚情報を検出する段階
と、検出された力覚情報を教示時の力覚パターンと比較
し、それらの一致性の有無を判定する段階とを有するこ
とを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の組立用ロボットによ
るワーク自動組付方法は、上記請求項1記載の組立用ロ
ボットによるワーク自動組付方法において、組付動作が
終了した時に、ハンドを開いてワークを解放させる段階
に先立って、ハンドに加わる力覚情報と教示時のそれと
の誤差が許容範囲内に収まるようにハンドを移動させる
段階を有することを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の組立用ロボットによ
るワーク自動組付方法は、上記請求項1記載の組立用ロ
ボットによるワーク自動組付方法において、検出された
力覚情報を教示時の力覚パターンと比較しそれらの一致
性の有無を判定する段階の後に、一致しないと判定され
たときに組付不良の警報を出力する段階を有することを
特徴とする。
【0009】また、請求項4記載の組立用ロボットによ
るワーク自動組付方法は、上記請求項1記載の組立用ロ
ボットによるワーク自動組付方法において、ハンドを教
示された作業終了点に移動させる段階において、ハンド
はワークと干渉しないように退避させながら前記作業終
了点に移動させることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記のように構成された請求項1記載の組立用
ロボットによるワーク自動組付方法にあっては、組立用
ロボットの手首に装着した力覚センサの検出値を利用し
てワークの組付作業を自動的に行った後、その組付状態
の良否の確認も力覚センサの検出値を利用して自動的に
行う。すなわち、組付動作が終了した時にハンドを開い
てワークを解放させる(第1段階)。この時のハンドの
位置は力覚センサ検出値による力フィードバック制御を
受けているため不定である。次に、ハンドを教示された
作業終了点に移動させた後(第2段階)、ハンドを閉じ
てワークを把持させる(第3段階)。この時、すでに組
付作業は終わっているためワークの位置は一定であり、
しかもハンドは教示された作業終了点、つまり一定の位
置にあるので、ハンドの把持位置も一定となる。それか
ら、教示時の力覚パターン(つまり、正常に組み付いた
時の力覚センサ検出値の変化パターン)との比較により
組付状態の良否を判定すべく、まず一旦ハンドを教示さ
れた組付動作の逆方向に後退移動させた後(第4段
階)、次にハンドを前記組付動作と同じ方向に前進移動
させながら手首に加わる力覚情報を検出する(第5段
階)。この時の力覚情報(力覚センサ検出値)は、正し
く組み付けられていれば教示時の力覚パターンと一致し
(つまり、一定であり)、組付不良であれば一致しない
(つまり、異常値を示す)はずであるから、検出された
力覚情報を教示時の力覚パターンと比較してそれらの一
致性の有無を判定する(第6段階)。これにより、力覚
センサの検出値を利用して組付状態の良否を正確に自動
的に検査することができる。
【0011】また、請求項2記載の組立用ロボットによ
るワーク自動組付方法にあっては、組付動作が終了した
時に、上記第1段階に先立って、ハンドに加わる力覚情
報と教示時のそれとの誤差が許容範囲内に収まるように
ハンドを移動させるので、ワークの位置を教示時のワー
ク位置に近付けることができ、上記第2、第3段階にお
けるハンドの把持位置の精度が向上し、上記請求項1記
載の方法の検査精度が向上する。
【0012】また、請求項3記載の組立用ロボットによ
るワーク自動組付方法にあっては、上記第6段階の後
に、一致しないと判定されたときに組付不良の警報を出
力するので、実際に組付不良品を知ることができる。
【0013】また、請求項4記載の組立用ロボットによ
るワーク自動組付方法にあっては、上記第2段階におい
て、ハンドはワークと干渉しないように退避させながら
前記作業終了点に移動させるので、ハンドがワークとぶ
つかってワークの位置がずれたりすることがなく、上記
請求項1記載の方法を確実に実行して精度の良い検査を
行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、ここでは、組付作業として、ダクト(樹脂
製)をインストルメントパネル(樹脂製)に差し込んで
組み付ける作業を例にとって説明する。
【0015】図1は本発明のワーク自動組付方法が適用
される組立用ロボットの一例を示す全体図である。この
組立用ロボット1は、たとえば、人間のように2本の腕
(アーム)を持ったプレイバック方式の双腕ロボットで
構成され、作業台2の上に所定の治具3により固定され
たインストルメントパネル4にダクト5を組み付ける作
業を行うものである。双腕ロボット1の各腕はサーボモ
ータ直接駆動方式による多関節腕であり、それぞれ独立
にティーチングが可能であって、腕(アーム)6と手
(ハンド)7の結合部分である手首には力覚センサ8が
装着されている(図2参照)。実際にダクト5をインス
トルメントパネル4に組み付ける際には、双腕ロボット
1によってダクト5を所定の2箇所の位置Aで把持して
移動させ、インストルメントパネル4の内側の差込口9
に差し込む(図3参照)。前述したように、樹脂成形品
などの柔軟物はもともと製造後の固体差が大きく、精度
を求めることはできないので、これをワークとする場合
には、ワークを正確に位置決めしたりロボットを正確に
教示したりすることなく組付作業を行えるようにする必
要がある。そのため、力の加わり方を感じながら適切に
動作を修正して作業を行う、つまり力覚による力制御を
行って組付動作の力を微妙に制御しながら作業をなすこ
とが行われている。
【0016】双腕ロボット1の各腕の手首に装着された
力覚センサ8は、たとえば、6次元の情報を扱う6軸の
力覚センサであって、手(ハンド)に作用する反力やモ
ーメント(力覚情報)を直接検出するものである。6次
元の力覚情報は、たとえば、XYZの各軸方向の荷重と
モーメントからなっている。力覚センサ8の構造自体は
周知である。本実施例では、後述するように、この力覚
センサ8の検出値(力覚情報)を力制御にフィードバッ
クすることによって、ダクト5のインストルメントパネ
ル4への組付作業を自動的に行うようにしている。
【0017】図4は本発明のワーク自動組付方法を実現
するロボット制御系のブロック図である。なお、双腕ロ
ボット1の各腕の制御系は同一であるので、ここでは、
一方の腕(ロボットアーム)のみを対象としている。
【0018】同図に示すように、双腕ロボット1の各ロ
ボットアーム(ハンドも含む)6はロボットコントロー
ラ10によって統合的に制御される。ロボットコントロ
ーラ10は、ロボットアーム6の動作を記憶し制御する
ロボット制御部11と、ロボットアーム6の各駆動軸の
サーボモータ(以下、単に軸モータという)に駆動電力
を供給するサーボアンプ12と、ロボットアーム6の手
首に装着された力覚センサ8の検出値(力覚信号)を入
力し監視する力覚監視部13と、ロボットアーム6の位
置を補正する信号を作出する位置補正部14とを有して
いる。ロボット制御部11には、ロボットアーム6に所
要の作業を記憶させるためのリモートコントロール装置
である教示盤15や、作業台2上にワーク(インストル
メントパネル4、ダクト5)が搬入、搬出されたことを
検出するリミットスイッチなどの各種センサ(図示せ
ず)などがそれぞれ接続されている。また、ロボットア
ーム6に関するロボット信号(たとえば、データの警告
信号や断線検知など)もロボット制御部11に対して入
出力される。
【0019】ロボットアーム6の基本動作の制御は、通
常のプレイバックロボットの場合と同様であって、ま
ず、あらかじめ教示盤15を操作してロボットアーム6
を動かして実際の組付作業を教示することにより、その
作業の順序、位置、およびその他の情報をロボット制御
部11内のメモリ16に記憶させる。この教示作業は、
双腕ロボット1の場合、両方の腕についてそれぞれ行わ
れる。実際の組付作業は、教示された順序、位置などの
情報を必要に応じて読み出し、サーボアンプ12を介し
て軸モータ制御およびブレーキ制御を行うことにより、
そのあらかじめ設定された順序と条件および位置に従っ
て動作の各段階を逐次進めていく。その際、本実施例で
は、後述するように、力覚センサ8の検出値を監視しな
がら適切に動作を補正するようになっている。
【0020】力覚監視部13は、上記したように、力覚
センサ8の検出値を入力して監視するものである。具体
的には、あらかじめ、ロボットアーム6に正常な組付動
作を教示した時の力覚センサ8の検出値の変化をたとえ
ば時間に対する関係でメモリ17に記憶しておき(以
下、メモリ17に記憶された正常動作時の時間に対する
力覚センサ検出値のデータを力覚パターンという)、ロ
ボット制御部11からの同期信号により、メモリ17内
の力覚パターンを再生して、現在の検出値と比較し、そ
れらの誤差を求める。そして、求めた誤差があらかじめ
設定された許容範囲内にあるかどうかを判定し、その結
果をロボット制御部11(範囲内の場合)または位置補
正部14(範囲外の場合)に出力する。補正動作の間
は、力覚パターンの再生は停止される。メモリ17に記
憶されている力覚パターンは、実際に組付作業を行って
成功した時、つまり正常な組付動作を行った時の力覚セ
ンサ8の検出値の変化であるから、ロボットアーム6の
動きと同期をとりながら力覚パターンを逐次再生し、そ
の時点における対応する組付動作の段階における力覚セ
ンサ検出値(組み付いていない状態)と比較し、力覚パ
ターンに倣うように位置補正をかけることによって、ワ
ーク(インストルメントパネル4、ダクト5)をそれほ
ど正確に位置決めしていなくても、確実に組み付けるこ
とができる。
【0021】位置補正部14は、上記したように、ロボ
ットアーム6の位置を補正する信号を作出するものであ
る。位置補正部14のメモリ18には、力覚センサ8の
検出値と対応する動作段階での力覚パターンの値との誤
差が許容範囲内にないときにその誤差を許容範囲内に収
めるためにロボットアーム6を動かすべき方向に関する
データ(以下、動作方向指示テーブルという)が記憶さ
れている。この動作方向指示テーブルの内容は、あらか
じめ、動作実験などを行って、適当に設定しておく。た
とえば、X軸方向の荷重の誤差が許容範囲を超えてプラ
ス(+)の状態であれば、それを許容範囲内に収める方
向、つまりX軸のマイナス(−)方向にロボットアーム
6を動かす。位置補正部14は、力覚監視部13の判定
結果(どの方向がNGか)から、上記の動作方向指示テ
ーブルを参照して、ロボットアーム6を動かすべき方向
を指示する補正信号を作出し、ロボット制御部11に出
力する。これにより、ロボット制御部11は、指示され
た方向にロボットアーム6を動かして、力の加わり具合
を制御することになる。
【0022】図5はロボットコントローラ10の動作を
示すフローチャートである。ここでは、所定の教示作業
を終えて双腕ロボット1によりワーク(インストルメン
トパネル4、ダクト5)の組付作業を行う場合のフロー
チャートを示している。ロボット1が組付作業開始位置
に到達し、組付作業用のプログラムがスタートすると、
ロボット制御部11は、プログラムに従ってサーボアン
プ12を介してロボットアーム6を動かし、力覚監視部
13は、そのロボットアーム6の動きと同期をとりなが
らメモリ17内の力覚パターンを逐次再生し、入力した
力覚センサ8の検出値の監視を行う。すなわち、入力し
た力覚センサ8の検出値を対応する段階の力覚パターン
の値と比較してそれらの誤差を求め、求めた誤差が許容
範囲内にあるかどうかを判定する(ステップS1、ステ
ップS2)。
【0023】ステップS2の判定結果として誤差が許容
範囲内にない場合には、その判定結果を位置補正部14
に出力する。位置補正部14は、力覚監視部13の判定
結果(どの方向がNGか)から、メモリ18内の動作方
向指示テーブルを参照して、ロボットアーム6を動かす
べき方向を指示する補正信号を作出し、ロボット制御部
11に出力する。ロボット制御部11は、指示された方
向にロボットアーム6を動かして、力の加わり具合を制
御する(ステップS3、ステップS4)。それから、プ
ログラムの現在の段階が組付作業終了段階であるかどう
か、つまり組付作業は終了かどうかを判断し(ステップ
S5)、終了していなければステップS1に戻り、誤差
が許容範囲内に収まるまで補正動作を繰り返す。
【0024】ステップS2の判定結果として誤差が許容
範囲内にある場合には、力覚監視部13はロボット制御
部11にその旨の信号を出力する。これにより、ロボッ
ト制御部11は、ロボットアーム6を次の動作に移行さ
せるべく、プログラムの次の段階を読み出し(ステップ
S6)、ステップS6に進む。つまり、組付作業が終了
するまで組付作業を続行する。
【0025】本実施例では、ステップS5で組付作業が
終了したと判断されたときに、自動的に組付状態の良否
を判定するための処理を行うようになっている。
【0026】まず、本実施例では、力覚監視部13に
て、力覚センサ8の検出値を入力し、作業終了時の力覚
パターンの値と比較してそれらの誤差を求め、求めた誤
差が許容範囲内にあるかどうかを判定する(ステップS
7、ステップS8)。この判定結果として誤差が許容範
囲内にない場合には、ステップS3とステップS4と同
様の処理を行ってステップS7に戻る。つまり、位置補
正部14にて、メモリ18内の動作方向指示テーブルを
参照して、ロボットアーム6の動作方向を決定し、ロボ
ット制御部11に出力する。ロボット制御部11は、指
示された方向にロボットアーム6を動かす(ステップS
9、ステップS10)。この補正動作は、前記誤差が許
容範囲内に収まるまで繰り返される。すなわち、組付作
業が一旦終了した時点で、ハンド7に加わっている力覚
情報(力覚センサ8の検出値)が教示時の力覚情報と許
容範囲内で一致するようにハンド7を移動させる。これ
により、ワークの位置を教示時のワーク位置に近付ける
ことができるので、後述するステップS13においてワ
ークを再把持する時の把持位置の精度が向上し、検査精
度が向上する。
【0027】ステップS8で前記誤差が許容範囲内にあ
ると判定されると、ロボット制御部11は、ハンド7を
開いてワークを解放させる(ステップS11)。この時
のハンド7の位置は力覚センサ検出値による力フィード
バック制御(ステップS1〜ステップS6)を受けてい
るため不定である。
【0028】次に、ロボットアーム6を動かしてハンド
7を先に教示された作業終了点に移動させる(ステップ
S12)。教示された作業終了点は、正常に差し込み動
作を終えた位置(補正のかかっていない位置)である。
このとき、本実施例では、ハンド7をワークと干渉しな
いように退避させながら前記作業終了点に移動させる。
退避の経路はあらかじめ適当に設定しておく。これによ
り、退避時にハンド7がワークとぶつかってワークの位
置がずれたりすることがなくなり、精度の良い検査をな
しうるようになる。
【0029】それから、ハンド7を閉じてワークを再び
把持させる(ステップS13)。この時、すでに組付作
業は終わっており、しかも本実施例ではステップS7〜
ステップS10で作業終了後のワーク位置を教示時と同
じ位置に補正しているため、ワークの位置は一定であ
り、しかもハンド7はステップS12の処理により教示
された作業終了点、つまり一定の位置にあるので、ハン
ド7の把持位置Aも一定となる。
【0030】それから、教示時の力覚パターン(つま
り、正常に組み付いた時の力覚センサ8の検出値の変化
パターン)との比較により組付状態の良否を判定すべ
く、まず一旦ロボットアーム6を動かしてハンド7を教
示された組付動作の逆方向に後退移動させた後、次にハ
ンド7を前記組付動作と同じ方向に前進移動させながら
(ステップS14)、手首に加わる力覚情報を力覚セン
サ8により検出し、力覚監視部13で監視する(ステッ
プS15)。この時の力覚情報(力覚センサ8の検出
値)は、正しく組み付けられていればメモリ17に記憶
されている教示時の力覚パターンと一致し(つまり、一
定であり)、組付不良であれば一致しない(つまり、異
常値を示す)はずであるから、力覚センサ8の検出値を
メモリ17内の力覚パターンと比較して、それらの変化
パターンが一致するかどうかを判定する(ステップS1
6)。この判定結果として一致性が認められれば、組付
状態は良好である、つまりダクト5はインストルメント
パネル4にしっかり差し込まれているものと判断して、
検査を終了し、以上の一連の組付作業を終了する。
【0031】これに対し、ステップS16で一致性がな
いと判定された場合には、組付状態は不良であるものと
判断して、検査結果として組付不良の警報を出力する
(ステップS17)。これにより、現場の作業者は実際
に組付不良品を知ることができる。
【0032】したがって、本実施例によれば、組付動作
が終了した時点で組付動作の再実行を行い、その時の力
覚センサ8の検出値を正常動作時の力覚パターンと比較
するようにしたので、組付状態の良否を正確に自動的に
検査することができる。
【0033】また、組付作業を力制御する際に使用する
力覚センサ8を組付状態を検査するためのセンサとして
も使用するため、部品の追加はなく、プログラムの追加
だけで対応できる。したがって、従来のように視覚装置
を用いる必要はなく、検査を含むロボットシステムの構
成を簡素化できるほか、視覚装置を使用する場合に比べ
て検査の精度も向上する。
【0034】さらに、力覚センサ8による力制御を基本
とするため、樹脂製の組付用ワークの精度はあまり問題
とならず、従来どおりの精度でよい。よって、組付用ワ
ークの正確な位置決めは必要としないで済む。
【0035】なお、本実施例では、ダクト(樹脂製)を
インストルメントパネル(樹脂製)に差し込んで組み付
ける作業を例にとっているが、本発明による組付状態の
検査方法の適用はその場合に限定されないことはもちろ
んである。たとえば、差し込んだり、はめ込んだりする
作業のほか、爪のついた物を押し込む作業などにも適用
可能である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る請求項
1記載の組立用ロボットによるワーク自動組付方法によ
れば、組付動作が終了した時点で組付動作の再実行を行
い、その時の力覚センサの検出値を教示時の力覚パター
ンと比較するので、それらの一致性の有無を判定するこ
とにより、組付状態の良否を正確に自動的に検査するこ
とができる。
【0037】また、請求項2記載の組立用ロボットによ
るワーク自動組付方法によれば、組付動作終了後のワー
ク位置を教示時のワーク位置に近付けることができるの
で、ハンドの再把持位置の精度が向上し、上記請求項1
記載の方法の検査精度が向上する。
【0038】また、請求項3記載の組立用ロボットによ
るワーク自動組付方法によれば、一致しないと判定され
たときに組付不良の警報を出力するので、実際に組付不
良品を知ることができる。
【0039】また、請求項4記載の組立用ロボットによ
るワーク自動組付方法によれば、ハンドを教示された作
業終了点に移動させる時にワークと干渉しないように退
避させながら移動させるので、ハンドがワークとぶつか
ってワークの位置がずれたりすることがなくなり、上記
請求項1記載の方法を確実に実行して精度の良い検査を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワーク自動組付方法が適用される組
立用ロボットの一例を示す全体図
【図2】 力覚センサの装着位置の説明に供する図
【図3】 組付作業の一例を示す模式図
【図4】 本発明のワーク自動組付方法を実現するロボ
ット制御系のブロック図
【図5】 ロボットコントローラの動作を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
6…ロボットアーム(組立用ロボット) 7…ハンド 8…力覚センサ 10…ロボットコントローラ 11…ロボット制御部 13…力覚監視部 14…位置補正部 15…教示盤 16、17、18…メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立用ロボットの手首に装着した力覚セ
    ンサの検出値を利用してワークの組付作業を自動的に行
    う組立用ロボットによるワーク自動組付方法であって、 組付動作が終了した時にハンドを開いてワークを解放さ
    せる段階と、 ハンドを教示された作業終了点に移動させる段階と、 ハンドを閉じてワークを把持させる段階と、 ハンドを教示された組付動作の逆方向に後退移動させる
    段階と、 ハンドを前記組付動作と同じ方向に前進移動させながら
    手首に加わる力覚情報を検出する段階と、 検出された力覚情報を教示時の力覚パターンと比較し、
    それらの一致性の有無を判定する段階と、 を有することを特徴とする組立用ロボットによるワーク
    自動組付方法。
  2. 【請求項2】 組付動作が終了した時に、ハンドを開い
    てワークを解放させる段階に先立って、ハンドに加わる
    力覚情報と教示時のそれとの誤差が許容範囲内に収まる
    ようにハンドを移動させる段階を有することを特徴とす
    る請求項1記載の組立用ロボットによるワーク自動組付
    方法。
  3. 【請求項3】 検出された力覚情報を教示時の力覚パタ
    ーンと比較しそれらの一致性の有無を判定する段階の後
    に、一致しないと判定されたときに組付不良の警報を出
    力する段階を有することを特徴とする請求項1記載の組
    立用ロボットによるワーク自動組付方法。
  4. 【請求項4】 ハンドを教示された作業終了点に移動さ
    せる段階において、ハンドはワークと干渉しないように
    退避させながら前記作業終了点に移動させることを特徴
    とする請求項1記載の組立用ロボットによるワーク自動
    組付方法。
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