JP2009255191A - ロボットマニピュレータ - Google Patents

ロボットマニピュレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2009255191A
JP2009255191A JP2008104301A JP2008104301A JP2009255191A JP 2009255191 A JP2009255191 A JP 2009255191A JP 2008104301 A JP2008104301 A JP 2008104301A JP 2008104301 A JP2008104301 A JP 2008104301A JP 2009255191 A JP2009255191 A JP 2009255191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
gripping
robot
protrusion
posture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008104301A
Other languages
English (en)
Inventor
Tei Hayashi
禎 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008104301A priority Critical patent/JP2009255191A/ja
Publication of JP2009255191A publication Critical patent/JP2009255191A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】物品を把持したまま任意の角度に回転制御可能とする。
【解決手段】ロボットハンドの指部2a、2bには把持接触部31が取り付けられ、把持接触部31の中央部には突起32aが設けられ、突起32aの周囲には突起32aよりも高さの低い突起32b〜32nが配置されている。突起32aは突起32b〜32nよりも表面の摩擦係数が低く、突起32aの先端のみが物品に接触しているときは、大きな圧力で2点支持しているときと同じ結果となり、物品は並進方向には拘束されるが、支持点を通る軸周りの回転方向には自由となる。指部2a、2bの把持力を大きくしてゆくと突起32aが凹んで高さが低くなり、摩擦係数の大きい突起32b〜32nでも物品は拘束されるため、物品は並進、回転方向共に拘束される。
【選択図】図4

Description

本発明は、把持対象物の姿勢を制御可能なロボットマニピュレータに関するものである。
一般に、生産工程等においては作業を効率化させたり、人手作業を軽減するための省力化の目的でロボットマニピュレータがよく用いられている。これらのマニピュレータは溶接や塗装、物品の搬送等の用途に用いられ、このうち特に物品を掴み搬送し、所定の場所に整理して積載する所謂パレタイジングの用途は非常に幅広い場面で必要とされている。
このような用途で用いられるロボットマニピュレータは、直交座標型や多関節型のロボットアームの先端部に、エンドエフェクタとして移動する物品を一時的に保持するための所謂マニピュレータ用ハンドが装着されている。
従来、この種のマニピュレータ用ハンドとしては、物品の側面等を把持し摩擦力又は幾何的に拘束して保持するクランプ型ハンド、磁気や真空又は吸気を用いて吸着を行う吸着型ハンドが知られている。このうち、吸着型ハンドはロボットアームの先端に吸気ノズルを取り付けるだけの簡易的な構造とすることが可能であるため、比較的よく用いられている。
一方、クランプ型ハンドは構造が大きくなるが、吸着型と比較すると物品の表面状態に左右され難く、ロボットアームの旋回等で生ずる横すべりを生じさせる外力に対して強いという特長を有している。
また、パレタイジングにおいて把持した姿勢のまま物品を積載する用途の他に、マガジンやラックと呼ばれる棚状の整理治具に、その治具の仕切りに合わせた形態で挿入する用途がある。特に、水平に配置された円板状の光磁気ディスク、半導体ウエハ、レンズ等の物品を把持し、垂直の仕切りが切られた治具に挿入する用途は、物品をまとめて搬送したり、保管したりする際の体積を減少するために重要な作業である。
このような作業に対応するためには、ロボットマニピュレータは物品を把持した後に、物品の姿勢を変化させる必要がある。また、例えば重心ずれによる回転等により把持状態が変化してしまった場合には、作業を失敗する虞れが生ずるが、一旦、物品の姿勢を整えることができれば、失敗を防止することも可能である。
このための方策として、持替用治具を用いて把持した物品を一旦、治具に置いた後にハンドの姿勢、把持位置を変えて持ち替える方法が考えられている。また、この持替用治具の代りに3本以上の多指ハンドを用いて、把持状態を崩さずに持ち替えを行うことも可能である。また、挿入時の干渉が問題なければ、ロボットアームの手首を把持した状態から所定の角度だけ屈曲させればよい。
特許文献1の図1に示す把持装置においては、指先に回転機構を付設することにより、モータ等の動力を用いて回転させることで把持したまま、物品の姿勢を変化させる作業を実現している。モータを制御することにより指部を開閉駆動し、物品の把持を行い、指部に固定された超音波モータ等の回転機構を制御することにより把持した物品の姿勢を制御している。
特開平3−281188号公報
しかし、把持したまま物品の姿勢を制御する方法として、持替用治具を用いる方法は、持替用治具を物品の形状に合わせて製作しなければならず、余計なコストが生じてしまう。更には、治具を配置する場所も必要となり、スペース的にも不利であり、例えば狭所で作業を行う場合は不可能であると共に、持ち替えには多くの時間を要するという問題も生ずる。
多指ハンドを用いる方法は、治具を配置するスペースは必要ないが、ハンド自体は単純なグリッパと比較して指数の分、大きくなり重量が増加してしまう。この結果、ロボットアームのペイロードが大きくなり、全体として俊敏な動作は困難となる。また、複数の指部を協調させて操作するには、制御が極めて複雑になり、未だその制御法は確立されていない。このため操作に多くの時間が要したり、指部を動かす手順を計算するために多くの時間が必要になるという問題を有している。
また、ロボットアームの手首を屈曲させる方法は、ハンドが把持姿勢から大きく変化してしまうため、マガジンやラックにハンドの機構が干渉してしまう虞れがあり、屈曲できる方向や角度に幾何的な制限がある。また、手首の屈曲はロボットアームの特異点を避ける必要があり、何れの位置姿勢でもできるものではない。特に、水平に配置された物品を垂直に立てるような大きな姿勢変化を必要とする作業の場合においては、適用できるのは限られた場合のみである。一般的に、アームはハンドと比較して慣性が大きいため、加速し難く姿勢制御に比較的時間を要する問題を有している。
一方、特許文献1の方式はロボットアームの状態に左右されず、どのような位置姿勢からでも把持した物品の姿勢を正確に制御できるという利点を有している。しかし、特許文献1の図1に示すように、指先にモータを含む大きな回転機構を設置する必要があり、指先が大きく太くかつ重くなって、全体として高速動作を行うことに対して不利となってしまう。また、指先が大きく太くかつ重いために小さい物品を把持したり、指先を使って細かい作業を行うことは困難である。
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、物品を把持したまま任意の角度に回転制御可能なロボットマニピュレータを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るロボットマニピュレータは、少なくとも1対の対向する指部と、これらの指部の間の開閉力を制御可能なロボットハンドとを備え、前記指部は把持接触部として弾性部材を有し、前記開閉力により前記弾性部材を変形させ対向する接触部を通る軸周りの回転拘束力を変化させ、前記ロボットハンドを並進拘束、回転自由に制御することにより、物品を把持した状態で前記物品の辺縁部に外力を及ぼすことによって、前記物品の姿勢を制御することを特徴とする。
本発明に係るロボットマニピュレータによれば、物品を把持したまま任意の角度に回転制御可能であり、小型の物品の姿勢を整えてマガジンやラックに整列させる用途に好適に使用できる。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施例におけるロボットマニピュレータの概略図を示している。作業台1上には物品供給トレーT内に置かれた物品Wと、この物品Wを挿入するマガジンMが配置されている。作業台1の側面には、物品供給トレーT上に配置された物品Wを把持し、マガジンMに挿入するロボットハンド2とロボットアーム3から成るロボット4が配置されている。また、作業台1の別の側面には、作業エリアの三次元的な情報を取得するための撮像装置5が配置されている。
ロボットハンド2にはハンドコントローラ6を介して動作生成手段7の出力が接続され、ロボットアーム3にはアームコントローラ8を介して動作生成手段7の出力が接続されている。また、撮像装置5の出力は物品Wの姿勢を検出する画像認識手段9を介して動作生成手段7に接続されている。動作生成手段7には、作業手順を制御するシーケンサ10を介して、ユーザインタフェース11及び作業プログラムを格納する記憶装置12が接続されている。
ロボットハンド2は対向する2本の指部2a、2bを有し、この2本の指部2a、2bを開閉させることにより物品Wを把持することができる。また、ユーザインタフェース11によりシーケンサ10にロボットアーム3の移動を直接指令をしたり、ロボットハンド2の指部2a、2bの開閉を制御するようになっている。
動作生成手段7はシーケンサ10の指示する作業タイミングで、ハンドコントローラ6で制御されるロボットハンド2及びアームコントローラ8で制御されるロボットアーム3の同期動作を生成する。そして、ロボットハンド2とロボットアーム3は互いに同期して、物品供給トレーTに配置された物品Wを把持しマガジンMに整列して挿入する。
図2はロボットアーム3の平面図、図3はロボットアーム3の側面図を示している。このロボットアーム3は垂直多関節型のロボットアームであり、6つの関節21〜26を有し、先端部にフランジ27を有し、このフランジ27にロボットハンド2等のツールを取り付け可能とされている。この垂直多関節型のロボットアーム3は可動範囲内で先端部、即ちフランジ27に取り付けられたツールの位置と姿勢の計6の自由度を制御することができる。
図4はロボットハンド2の先端部の拡大斜視図を示し、先端部には1対の互いに対向する方向に相対的に開閉可能な指部2a、2bが設けられている。この指部2a、2bの先端内側には、表面に複数の突起を有し弾性部材から成る把持接触部31がそれぞれ取り付けられている。
図5は把持接触部31の斜視図を示し、把持接触部31の中央部には先端の尖った突起32aが設けられている。この突起32aの周囲には複数個の突起32b〜32nが配置され、突起32aは把持接触部31の基部からの高さが周囲の突起32b〜32nよりも高くされている。突起32aは把持方向に弾性力を有しており、頂点方向から把持接触部31の基部方向に力が加わると、(b)に示すように凹む変形を引き起こすようになっている。また、突起32aの先端は十分に尖っており、凹んでいない際の圧力は大きくされている。突起32aは周辺の突起32b〜32nよりも表面の摩擦係数が低くなるように作られ、更に突起32aは指部2a、2bにおいて対向する位置、即ちロボットハンド2を閉じた際に頂点同士が接触する位置に配置されている。
突起32aの弾性係数をk、周辺突起32b〜32nとの高さの差をxとすると、突起32aの縦方向の外力Fとは、F>k・xの関係が成り立つと、突起32aは周囲の突起32b〜32nと同じ高さまで凹む。把持接触部31の突起32aの先端のみが物品Wに接触しているときは、大きな圧力で2点支持していることと同じ結果となり、物品Wは並進方向には拘束されるが、支持点を通る軸周りの回転方向には自由となる。
また、指部2a、2bの把持力を大きくしてゆくと、突起32aが凹み、高さが低くなる。前出のF>k・xの関係を満たすようFの値を大きくすれば、摩擦係数の大きい周辺部の突起32b〜32nでも物品Wは拘束されるため、並進回転方向ともに拘束される。
このようなロボットハンド2を用いることにより、図6のフローチャート図に従って、物品Wの姿勢を回転制御し、マガジンMへの挿入等の所定の作業を行うことができる。先ずステップS1において、物品Wを並進、回転と共に完全に把持し一旦持ち上げる。
ステップS2において、物品Wを把持状態で回転し易い姿勢になるようにロボットアーム3の手首を使って物品Wを傾ける。図1に示すように、主とする面が水平に置かれた物品Wに対して床を使って操作する場合には、物品Wを水平面から傾けるが、主とする面が水平でない場合には、この動作を省略できる場合がある。また図1に示すように、物品供給トレーTに水平に置かれた物品Wを把持操作する場合には、指部2a、2bが斜めになるようにすることにより、ステップS2の動作を軽減できる。
ステップS3において、物品Wの辺縁部が着地するまでロボットアーム3を下降する。ステップS4において、撮像装置5を用いて物品Wの辺縁部が床面に着地したか否かを判定する。ロボットハンド2に力センサを取り付けた場合には、着地時に出力が急激に変化するので着地の判定が可能である。把持接触部31に分布型の接触センサを設置できる場合はこの出力を用いて判定を行ってもよい。未だ着地していないと判断した場合にはステップS3に戻り、着地するまで同様のステップを繰り返し、着地したと判断された場合にはステップS5に進む。
ステップS5において、物品Wに対し並進拘束、回転自由になるように把持力を制御する。把持力は予め測定したテーブルに従ってアクチュエータを操作してもよいし、電磁モータを使用する場合は電流値を制御してもよい。また、指部2a、2bに力センサを取り付け、その値が所定の値F<k・xとなるように制御してもよい。
ステップS6において、図7(a)に示すように物品Wの辺縁部に床面からの外力Aを加え、ロボットアーム3を把持点を結ぶ回転軸に対して垂直に駆動する。物品Wは外力Aを受け、床面から離れ慣性で回転する。物品Wの辺縁部の接地が崩れないようにロボットハンド2の高さを調整できれば、物品Wが所定の姿勢になるまでロボットアーム3を動作させ続けてもよい。ステップS7において、例えば図7(b)に示すような所定の姿勢になったことを画像撮影装置を用いて検出する。所定姿勢となったことを検出するとステップS8に進み、所定姿勢を検出しない場合にはステップS6に戻り同様のステップを繰り返す。
ステップS8において、把持力を値F>k・xとなるように調整し、物品Wを並進、回転共に完全に拘束して持ち上げる。把持力の制御法はステップS1と同様である。ステップS9において、物品Wのマガジン挿入等の所定の作業を行う。
このように、床面を用いて物品Wの姿勢操作を行う方法を示したが、ロボットアーム3で物品Wの辺縁部に外力を及ぼす方法は床を使う方法に限定されない。例えば、床面から垂直に棒状の部材を立て、それに物品Wの辺縁部を当てるように制御してもよい。
なお、本実施例においては、並進拘束、回転自由時の突起32aは把持接触部31の中心部に配置されているが、必ずしもこれに限定されない。即ち、図8(a)の変形例に示すように、最も高く摩擦係数が小さい突起33aがロボットハンド2の指部2a、2bの先端になるように把持接触部31の端部を設けてもよい。この場合には、指部2a、2bによる干渉が小さいため、把持後の姿勢操作可能な範囲が大きくなるといった利点を有している。
このように、本実施例に示すロボットマニピュレータによれば、指部2a、2bの先端に構造物は可動部がないため、極めて小型軽量に作ることができ、先の細いピンセット状のハンドと組み合わせることが可能となる。また、把持接触部31の形状に関しても、ほぼ円形としたがこれに限定されない。例えば、図8(b)の他の変形例に示すような、くさび型や短冊状としてもよい。
把持接触部31に設けられた突起33a、34aの高さは他の突起33b〜、34b〜よりも高く、摩擦係数が小さい突起であるため、このような把持接触部31は、ピンセット状に指部2a、2bが細いロボットハンド2に適用することが可能となる。
また、物品Wの姿勢を変化させる前後では、ロボットアーム3の姿勢の変化が小さいので、特異点や干渉のチェックが簡単である。更には、ロボットハンド2の方で制御する必要があるのは、指部2a、2bの開閉力のみなので、駆動回路は簡易なものとすることができる。また、把持後に重力等で姿勢が変化してしまった場合のエラーリカバリを行うことも可能となる。
本実施例には1対の指部2a、2bに把持接触部31を取り付けることにより物品Wを把持したが、1対以上の指部に把持接触部31を取り付けてもよい。
図9(a)、(b)は本実施例2における把持接触部35の平面図、側面図を示している。把持接触部35は先端が尖った錐状となっており、先端部ほど摩擦係数が小さく、グラデーションで示すように周辺部ほど摩擦係数が大きくなるような部材又は表面がコーティングされている。把持接触部35は突起の把持方向に適度な弾性を有しており、外力が加わると凹むようになっている。図10(a)、(b)はロボットハンド2の指部2a、2bに取り付けた把持接触部35により物品Wを把持している状態を示している。
図10(a)は指部2a、2b間の把持力が小さい場合、(b)は指部2a、2b間の把持力が大きい場合を示している。(a)では接触点である把持接触部35の先端が十分尖っていて、摩擦係数が小さいため、並進方向に対しては物品Wは拘束されるが、回転方向に対しては物品Wを自由に動かすことができる。
これに対して、(b)では指部2a、2bの把持力を十分大きくして、把持接触部35を弾性変形させた状態で物品Wを把持している。把持接触部35の周辺部は摩擦係数が大きいため、回転方向、並進方向が共に拘束され物品Wは完全に把持される。
このように、本実施例においても実施例1と同様に、ロボットハンド2の把持力を調整することによって、物品Wを並進拘束、回転自由か並進回転ともに拘束するように制御できる。このため、図1に示すようなシステムを構成し、図6に示すようなフローチャート図に従えば、同様に把持した物品Wの姿勢を制御でき、マガジン挿入等の作業を迅速に行うことが可能となる。
本実施例2においては、指部2a、2b内の把持力によって、摩擦力による回転拘束力を連続的に変化させることが可能であるため、姿勢制御時の停止制御を精密に行うことが可能となる。
なお把持接触部35として、図9(b)に示すように円錐状の部材を示したが、これに限定されるものではなく、例えば図11に示すように把持接触部36の突起状の先端が端に片寄っていてもよい。この場合には、突起先端を指先にすれば、指部2a、2bの干渉が小さくなる利点がある。また、図9に示す把持接触部35においては、摩擦係数が突起先端から基部にかけて徐々に大きくなっている例を示したが、先端部と比較して周辺部に摩擦係数が高い部位がある構成にすればよい。
即ち、図12に示すように、把持接触部37に対して周辺部の表面に摩擦係数の高いスポット37a〜37nを点在させる構成とすることも可能である。このとき、周辺部ほど摩擦部材の高いスポット37a〜37nを多くすれば、図10(b)の場合と同様に、把持力によって回転拘束力、つまり物品Wを外力により慣性回転させたときの制動力を細かく制御可能であり、精密に姿勢制御することが可能となる。
図13は実施例3におけるロボットハンド2の概略図を示している。互いに対向し、その間の把持力を制御可能な指部2a、2bを有しており、片側の指部2aの先端部には実施例1と同様の把持接触部31が取り付けられているが、この把持接触部31は実施例2に示すように錐状のものであってもよい。
一方、他方側の指部2bの先端部には、軸受け41、回転軸42を介して、回転自由に支えられている回転部材であるターンテーブル43が取り付けられている。この回転軸42の延長線上には対向する把持接触部31の最も高い突起32aの頂点となるように設置されている。また、ターンテーブル43の表面は物品Wが並進、回転すると共に、拘束可能なように十分な摩擦係数が与えられている。
指部2bの外側には、ターンテーブル43の相対角度を検出するロータリエンコーダ等から成る角度センサ44が取り付けられ、回転軸42に取り付けられたスケール45と組み合わせて、ターンテーブル43の回転を検知することができるようになっている。
このロボットハンド2を用いて、図14に示すような制御ブロック回路を構成すれば、物品Wの姿勢を精密に制御することが可能である。減算器51で目標とする姿勢と画像センサ等から得られる把持位置とから必要な回転角度を計算する。続いて、減算器52でターンテーブル43の角度センサ44から得られる現在角度と必要角度との差、即ち回転角度の偏差を求める。制御手段53で減算器52の出力を基に、アームコントローラ54、ハンドコントローラ55に対して、それぞれ物品Wの辺縁部に外力を与えるロボットアーム3、ロボットハンド2の動作を行う指令、把持力を加減する指令を与える。
制御法としては例えば、角度の変化即ち現在のターンテーブル43の回転速度から停止位置を予測し、オーバーシュートしそうな場合に把持力を強めて回転拘束力を強める。また、目標位置よりも少ない角度で停止しそうなときには、把持力を弱めて回転拘束力を弱める制御を行えばよい。
更に、ロボットアーム3による外力を制御開始時の外力を与える他に減算器52の出力によって適宜制御することも可能である。即ち、目標姿勢に到達しないときには再度外力を与え、オーバーシュートしたときには逆向きの外力を与えればよい。本実施例3は実施例1、2と比較して可動部があるため、指部2a、2bの先端が稍々大きくなるが、より精密に物品Wの姿勢を制御することが可能となる。
物品を把持し、姿勢を制御後棚等に挿入したり、組み付けたりする作業に用いることが可能である。即ち、生産自動化、物流の自動化、家庭における整理整頓用のロボット等に適用できる可能性がある。
ロボットマニピュレータの概略図である。 ロボットアームの平面図である。 ロボットアームの側面図である。 指部の拡大斜視図である。 把持接触部の斜視図である。 動作フローチャート図である。 実施例1の動作状況の説明図である。 実施例1の把持接触部の変形例の構成図である。 実施例2の把持接触部の平面図及び側面図である。 実施例2の動作状況の説明図である。 実施例2の把持接触部の変形例の構成図である。 実施例2の把持接触部の他の変形例の構成図である。 実施例3の指部の構成図である。 実施例3の制御部のブロック回路構成図である。
符号の説明
1 作業台
2 ロボットハンド
2a、2b 指部
3 ロボットアーム
4 ロボット
5 撮像装置
6 ハンドコントローラ
7 動作生成手段
8 アームコントローラ
9 画像認識手段
10 シーケンサ
11 ユーザインタフェース
12 記憶装置
21〜26 関節
27 フランジ
31、35、36、37 把持接触部
32、33、34 突起
41 軸受け
42 回転軸
43 ターンテーブル
44 角度センサ
45 スケール
M マガジン
T 物品供給トレー
W 物品

Claims (4)

  1. 少なくとも1対の対向する指部と、これらの指部の間の開閉力を制御可能なロボットハンドとを備え、前記指部は把持接触部として弾性部材を有し、前記開閉力により前記弾性部材を変形させ対向する接触部を通る軸周りの回転拘束力を変化させ、前記ロボットハンドを並進拘束、回転自由に制御することにより、物品を把持した状態で前記物品の辺縁部に外力を及ぼすことによって、前記物品の姿勢を制御することを特徴とするロボットマニピュレータ。
  2. 前記把持接触部は前記弾性部材から成る複数の突起を有し、対向する位置にある1対の前記突起は他の突起よりも高く、把持方向に対して弾性を有し、他の突起は前記高い突起よりも大きな摩擦係数を有することを特徴とする請求項1に記載のロボットマニピュレータ。
  3. 前記突起は錐状とし、その表面の摩擦係数は周辺部ほど大きくなるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のロボットマニピュレータ。
  4. 対向する前記把持接触部を通る軸周りの回転拘束力を変化させることが可能な部材を前記指部の片側に設け、他方側に回転自由な回転部材及び回転角を検出する角度センサを備え、該角度センサの出力を基に前記ロボットハンドで前記物品に及ぼす外力を制御することにより、前記物品の姿勢制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のロボットマニピュレータ。
JP2008104301A 2008-04-14 2008-04-14 ロボットマニピュレータ Pending JP2009255191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008104301A JP2009255191A (ja) 2008-04-14 2008-04-14 ロボットマニピュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008104301A JP2009255191A (ja) 2008-04-14 2008-04-14 ロボットマニピュレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009255191A true JP2009255191A (ja) 2009-11-05

Family

ID=41383289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008104301A Pending JP2009255191A (ja) 2008-04-14 2008-04-14 ロボットマニピュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009255191A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121169A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Gm Global Technology Operations Inc ロボットグリッパーで物体を扱うことに関するシステム及び方法
US20120022691A1 (en) * 2010-07-22 2012-01-26 Cognisense Labs, Inc. Automated positioning of an organic polarized object
JP2012171018A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Seiko Epson Corp ロボットハンド及びロボット装置
JP2012171019A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Seiko Epson Corp ロボットハンド及びロボット装置
JP2012206206A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Seiko Epson Corp ロボットの制御方法、及びロボット
JP2013082040A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Seiko Epson Corp ロボット
CN103536976A (zh) * 2013-09-30 2014-01-29 深圳市华科核医疗技术有限公司 一种医用血液辐照设备的自动送取血杯装置
WO2015087696A1 (ja) * 2013-12-10 2015-06-18 Nok株式会社 被覆材及びロボット把持部の被覆構造
JP2015112661A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 Nok株式会社 被覆材及びロボット把持部の被覆構造
JP2016002607A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 Nok株式会社 被覆材及びロボット把持部の被覆構造
KR101609941B1 (ko) 2014-08-21 2016-04-07 인하대학교 산학협력단 패턴을 적용한 공작기계의 안전 장치 및 이를 이용한 방법
JP2016203280A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 セイコーエプソン株式会社 ロボット、及び制御装置
KR20180088299A (ko) * 2017-01-26 2018-08-03 (주)로보케어 무한 회전형 핸드를 포함하는 파지 장치 및 이를 이용한 파지 방법
JP2019018253A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 株式会社日立製作所 滑り検出システム
JP2019042845A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 国立研究開発法人産業技術総合研究所 物体保持構造体及び物体保持方法
KR20200042505A (ko) 2017-08-14 2020-04-23 뉴사우스 이노베이션즈 피티와이 리미티드 그립 안정성을 측정하기 위한 마찰-기반 촉각 센서
KR20200089733A (ko) * 2017-11-27 2020-07-27 니타 가부시키가이샤 그리퍼, 파지 장치 및 산업용 로봇
WO2021112121A1 (ja) * 2019-12-02 2021-06-10 株式会社Preferred Networks ハンド装置
JPWO2021145053A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22
US11541537B2 (en) 2018-09-18 2023-01-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Article posture changing device and article posture changing method
US11766006B2 (en) 2018-04-10 2023-09-26 Ig Specials B.V. Apparatus and method for placing bulbs
WO2024024258A1 (ja) * 2022-07-29 2024-02-01 パナソニックホールディングス株式会社 ロボットシステム、ロボットハンドの制御装置、およびロボットハンドの制御方法
US11981026B2 (en) 2018-06-22 2024-05-14 Sony Corporation Slip detecting device

Cited By (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010053002B4 (de) * 2009-12-09 2015-06-03 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Systeme und Verfahren, die der Handhabung eines Ojekts mit einem Greifer zugeordnet sind
JP2013049134A (ja) * 2009-12-09 2013-03-14 Gm Global Technology Operations Inc ロボットグリッパーで物体を扱うことに関するシステム及び方法
JP2011121169A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Gm Global Technology Operations Inc ロボットグリッパーで物体を扱うことに関するシステム及び方法
US20120022691A1 (en) * 2010-07-22 2012-01-26 Cognisense Labs, Inc. Automated positioning of an organic polarized object
US8504204B2 (en) * 2010-07-22 2013-08-06 Cognisense Labs, Inc. Automated positioning of an organic polarized object
JP2012171018A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Seiko Epson Corp ロボットハンド及びロボット装置
JP2012171019A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Seiko Epson Corp ロボットハンド及びロボット装置
JP2012206206A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Seiko Epson Corp ロボットの制御方法、及びロボット
JP2013082040A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Seiko Epson Corp ロボット
CN103536976A (zh) * 2013-09-30 2014-01-29 深圳市华科核医疗技术有限公司 一种医用血液辐照设备的自动送取血杯装置
WO2015087696A1 (ja) * 2013-12-10 2015-06-18 Nok株式会社 被覆材及びロボット把持部の被覆構造
JP2015112661A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 Nok株式会社 被覆材及びロボット把持部の被覆構造
TWI601613B (zh) * 2013-12-10 2017-10-11 Nok Corp Covering material and robot arm holding portion
JP2016002607A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 Nok株式会社 被覆材及びロボット把持部の被覆構造
KR101609941B1 (ko) 2014-08-21 2016-04-07 인하대학교 산학협력단 패턴을 적용한 공작기계의 안전 장치 및 이를 이용한 방법
JP2016203280A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 セイコーエプソン株式会社 ロボット、及び制御装置
KR20180088299A (ko) * 2017-01-26 2018-08-03 (주)로보케어 무한 회전형 핸드를 포함하는 파지 장치 및 이를 이용한 파지 방법
KR102008799B1 (ko) * 2017-01-26 2019-08-08 (주)로보케어 무한 회전형 핸드를 포함하는 파지 장치 및 이를 이용한 파지 방법
JP2019018253A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 株式会社日立製作所 滑り検出システム
KR20200042505A (ko) 2017-08-14 2020-04-23 뉴사우스 이노베이션즈 피티와이 리미티드 그립 안정성을 측정하기 위한 마찰-기반 촉각 센서
CN111093914B (zh) * 2017-08-14 2023-01-03 肯塔泰尔私人有限公司 用于测量夹持安全性的基于摩擦力的触觉传感器
CN111093914A (zh) * 2017-08-14 2020-05-01 新南创新私人有限公司 用于测量夹持安全性的基于摩擦力的触觉传感器
US20200191704A1 (en) * 2017-08-14 2020-06-18 Newsouth Innovations Pty Limited Friction-based tactile sensor for measuring grip security
KR102558531B1 (ko) * 2017-08-14 2023-07-20 콘택타일 피티와이 리미티드 그립 안정성을 측정하기 위한 마찰-기반 촉각 센서
JP2020531809A (ja) * 2017-08-14 2020-11-05 ニューサウス・イノベーションズ・ピーティーワイ・リミテッド グリップ・セキュリティを測定する摩擦ベースの触覚センサ
US11945098B2 (en) * 2017-08-14 2024-04-02 Contactile Pty Ltd Friction-based tactile sensor for measuring grip security
JP7408870B2 (ja) 2017-08-14 2024-01-05 コンタクタイル ピーティーワイ リミテッド グリップ・セキュリティを測定する摩擦ベースの触覚センサ
KR102595832B1 (ko) * 2017-08-14 2023-10-27 콘택타일 피티와이 리미티드 그립 안정성을 측정하기 위한 마찰-기반 촉각 센서
AU2018317495B2 (en) * 2017-08-14 2023-10-05 Contactile Pty Ltd Friction-based tactile sensor for measuring grip security
KR20230112743A (ko) 2017-08-14 2023-07-27 콘택타일 피티와이 리미티드 그립 안정성을 측정하기 위한 마찰-기반 촉각 센서
JP7267994B2 (ja) 2017-08-14 2023-05-02 コンタクタイル ピーティーワイ リミテッド グリップ・セキュリティを測定する摩擦ベースの触覚センサ
JP2019042845A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 国立研究開発法人産業技術総合研究所 物体保持構造体及び物体保持方法
KR102509292B1 (ko) 2017-11-27 2023-03-14 니타 가부시키가이샤 그리퍼, 파지 장치 및 산업용 로봇
KR20200089733A (ko) * 2017-11-27 2020-07-27 니타 가부시키가이샤 그리퍼, 파지 장치 및 산업용 로봇
US11766006B2 (en) 2018-04-10 2023-09-26 Ig Specials B.V. Apparatus and method for placing bulbs
US11981026B2 (en) 2018-06-22 2024-05-14 Sony Corporation Slip detecting device
US11541537B2 (en) 2018-09-18 2023-01-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Article posture changing device and article posture changing method
WO2021112121A1 (ja) * 2019-12-02 2021-06-10 株式会社Preferred Networks ハンド装置
JP7292431B2 (ja) 2020-01-17 2023-06-16 三菱電機株式会社 搬送装置
WO2021145053A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22 三菱電機株式会社 搬送装置
JPWO2021145053A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22
WO2024024258A1 (ja) * 2022-07-29 2024-02-01 パナソニックホールディングス株式会社 ロボットシステム、ロボットハンドの制御装置、およびロボットハンドの制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009255191A (ja) ロボットマニピュレータ
JP6733239B2 (ja) 制御装置及びロボットシステム
EP2894480B1 (en) Robot system, container opening method, and manufacturing method of object to be processed
JP6454960B2 (ja) ロボット、ロボットシステム、ロボット制御装置
JP6746990B2 (ja) ロボット制御装置及びロボットシステム
JP6996113B2 (ja) ロボット制御方法、ロボットシステムおよび制御装置
JP6661925B2 (ja) 制御装置、ロボットおよびロボットシステム
JP6741222B2 (ja) ロボットのワーク移送方法及びワーク移送装置
JP2017159426A (ja) ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム
JP2007098501A (ja) ロボットシステム
JP2009269127A (ja) 把持装置及びその制御方法
JPWO2018092254A1 (ja) 把持力設定システム、把持力設定方法、及び把持力推定システム
JP2012171027A (ja) ワークピッキングシステム
WO2010004635A1 (ja) ロボット及びその教示方法
JP2019136834A (ja) 接続装置及び接続方法
KR20180137548A (ko) 로봇 조작기를 사용하여 물체를 물체 수납 영역에 삽입하는 방법
JP2014240106A (ja) ロボット、ロボット制御装置およびロボットの駆動方法
JP2015223649A (ja) ギヤ組み込みシステムおよびギヤ組み込み方法
JP2009012132A (ja) 多関節型ロボットおよびワーク受け渡し方法
JP2012125852A (ja) 組立ロボットとその制御方法
JP6314429B2 (ja) ロボット、ロボットシステム、及びロボット制御装置
JP2017039184A (ja) ロボット
WO2011153156A2 (en) Robotic assembly with partial fixturing
JP2016209936A (ja) ロボット装置、ロボット制御方法、プログラム及び記録媒体
JP6322948B2 (ja) ロボット制御装置、ロボットシステム、ロボット、ロボット制御方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100218

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630