JP2015220145A - 端子および端子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続状態で振動を受けた場合等に発生する微摺動磨耗による接続部の電気抵抗の上昇を防ぐことができる端子を提供する。【解決手段】相手側端子3の接続部5に接続される接続部15を備えた端子1において、接続部1)は、ステンレススチールで構成された母材19と、ニッケルで構成され母材19の表面に設けられた第1の層21と、錫で構成され第1の層21の表面に設けられた第2の層23とを備えて構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、端子および端子の製造方法に係り、特に、相手側端子に接続されて使用されるものに関する。
従来、図9〜図12で示すような端子(端子金具)の接続構造301が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
端子の接続構造301は、タブ(タブ部)303を有するオス端子(オス端子金具)305と、タブ303を挿入可能な筒状の本体部307を有するメス端子(メス端子金具)309とを備えて構成されている。メス端子309の本体部307内には、オス端子305のタブ303に弾性的に接触する弾性接触片311が設けられている。
そして、本体部307内に挿入されたタブ303が本体部307(本体部の1つの側壁部)と弾性接触片311とによって挟まれて、両端子305,309同士の接続状態が維持されるようになっている。
なお、端子の接続構造301では、オス端子305、メス端子309が、ハウジング313に設置されることでも上記接続状態が保持されるようになっている。また、端子の接続構造301では、微摺動磨耗を抑制するために、タブ303に複数の溝部315が設けられている。
特開2012−129012号公報
ところで、従来の端子の接続構造301では、溝部315が設けられていることで微摺動磨耗が抑制されるが、接続状態の各端子305,309が振動を受けると、各端子305,309の接続部において、微摺動磨耗が僅かに発生するおそれがあり、接触部分(接続部)での電気抵抗が上昇してしまう場合があるという問題がある。
なお、メス端子305やオス端子309の材料として、銅やこの合金を採用した場合、強度面に優れ折り曲げ加工が容易であり導電率が高くなる。メス端子305やオス端子309の材料に、代替技術として銅やこの合金に代えて鉄もしくは鉄系合金(ステンレススチール)を採用した場合、メス端子305やオス端子309は、硬く、安価で、しかも温度変化等による接触圧の変化が少ないという長所を備えており、特に、ステンレススチールが採用された端子は、腐食しにくくなっているが、その一方で、導電率が低く電気抵抗が上昇してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、接続状態で振動を受けた場合等に発生する微摺動磨耗による接続部の電気抵抗の上昇を防ぐことができる端子を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、相手側端子の接続部に接続される接続部を備えた端子において、前記接続部は、鉄もしくは鉄系合金で構成され表面に微細な凹凸が設けられた母材の部位と、少なくとも前記接続部を構成する母材の部位の表面に設けられ表面が微細な凹凸状になっている第1の層と、この第1の層の表面に設けられた第2の層とを備えて構成されており、前記第1の層は、前記母材と前記第2の層とを継ぐために設けられたものであって、前記第2の層よりも硬度が高くなっており、前記第2の層は、導電性と潤滑性を向上させるために設けられたものである端子である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の端子において、前記母材はステンレススチールで構成されており、前記第1の層はニッケルで構成されており、前記第2の層は錫もしくは銀もしくは金で構成されている端子である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の端子において、前記微細な凹凸は、前記接続部の摺動方向に対して直交する方向もしくは直角に近い角度で交差する方向に延びている端子である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の端子において、前記端子の接続部は、オス端子のタブ部である端子である。
請求項5に記載の発明は、相手側端子の接続部に接続される接続部を備えた端子の製造方法において、ステンレススチールで構成された母材の、前記接続部を構成する部位の表面を粗す表面粗化工程と、少なくとも前記表面粗化工程で粗された前記接続部を構成する部位の表面に、ニッケルで構成された第1の層を設ける第1層設置工程と、前記第1層設置工程で設けられた前記第1の層の表面に、錫もしくは銀もしくは金で構成された第2の層を設ける第2層設置工程とを有する端子の製造方法である。
本発明によれば、接続状態で振動を受けた場合等に発生する微摺動磨耗による接続部の電気抵抗の上昇を防げる端子を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係るオス端子が使用される端子の接続構造の概略構成を示す断面図である。 図1におけるII部の拡大図である。 (a)は本発明の実施形態に係るオス端子の平面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るオス端子の背面図である。 本発明の実施形態に係るオス端子のタブ部の詳細を示す図である。 図2におけるV部の拡大図であり、(a)は微摺動磨耗が発生する前の状態を示す図であり、(b)は微摺動磨耗が発生した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るオス端子の製造工程(圧延と粗し加工)を示す図である。 本発明の実施形態に係るオス端子のタブ部において粗し加工が終了した状態を示す図であり、(b)は(a)におけるVII断面図である。 本発明の実施形態に係るオス端子のタブ部において粗し加工後メッキが終了した状態を示す図であり、(b)は(a)におけるVIII断面図である。 従来の端子の接続構造を示す図である。 従来の端子の接続構造を示す図である。 従来の端子の接続構造を示す図である。 従来の端子の接続構造を示す図である。
本発明の実施形態に係る端子(第1の端子;たとえばオス端子)1は、図1、図2等で示すように、相手側端子(第2の端子;たとえばメス端子)3の接続部(第2の接続部)5に電気的に接続される接続部(第1の接続部)15を備えて構成されている。
メス端子3の接続部5として、たとえば、メス端子3の筒状部(箱状部)7の凸部9と、弾性接触片11の凸部13とを掲げることができる。オス端子1の接続部15として、たとえば、オス端子1のタブ部17を掲げることができる。メス端子3の接続部5等についての詳細は後述する。
オス端子1のタブ部17は、図4、図5(a)等で示すように、ステンレススチールで構成された母材(基材)19と、第1の層21と第2の層23とを備えて構成されている。
第1の層21は、ニッケルで構成されており、母材19の表面(たとえば、母材19の表面のうちの少なくともタブ部17、もしくは、タブ部17のうちの少なくともメス端子3の凸部9と凸部13とに接触して摺動する部位の表面)を覆うようにして母材19の表面に一体的に設けられている。また、第1の層(ニッケル層)21は、たとえば、メッキによって母材19に設けられている。
第2の層23は、錫で構成されており、ニッケル層21の表面を覆うようにしてニッケル層21の表面に一体的に設けられている。また、第2の層(錫層)23は、たとえば、メッキによってニッケル層21に重ねて設けられている。なお、第2の層23を、錫で構成することに代えて、銀もしくは金で構成してもよい。
また、母材19の表面には、図3等で示すように、タブ部17の摺動方向(タブ部17をメス端子3の接続部5に接続するときタブ部17がメス端子3の接続部5に対して相対的に摺動する方向)に対して直交する方向に延びている微細な凹凸25が設けられている。この微細な凹凸25は、母材19の表面をたとえば粗すことで形成されたものであり、ニッケル層21を設ける前に形成されたものである。
なお、微細な凹凸25が、タブ部17の摺動方向に対して必ずしも直交する方向に延びている必要は無く、直角に近い角度で交差する方向(ほぼ直交する方向;たとえば、60°〜120°で交差する方向)に延びていてもよい。さらに、微細な凹凸25が、タブ部17の摺動方向に対して任意の角度で交差する方向(0°よりも大きく180°よりも小さい角度で交差する方向)、もしくは、タブ部17の摺動方向と同方向に延びていてもよい。
また、オス端子1は、図6で示すように圧延された平板状の素材27を加工することで生成されており、微細な凹凸25の延伸方向は、図7や図8で示すように、圧延方向と同方向になっている。
ここで、オス端子1、メス端子3等を備えて構成される端子の接続構造29についてさらに詳しく説明する。
端子の接続構造29は、すでに理解されるように、タブ部17を有するオス端子1と、タブ部17を挿入可能な筒状の本体部(筒状部)7を有するメス端子3とを接続するための構造である。
図1等で示すように、オス端子1はオスコネクタ31に設置され、メス端子3はメスコネクタ33に設置され、オスコネクタ31とメスコネクタ33とを嵌合することで、両端子1,3がお互いに接続されるようになっている。以下、各構成部材において、両コネクタ31,33の嵌合面側をそれぞれ前方とし、また、図1の上側を上方、下側を下方とする。
オスコネクタ31のハウジング(オスハウジング)35は、合成樹脂製であって、前方に突出するフード部37を有している。フード部37内には、オス端子1のタブ部17が収容されている。タブ部17は、フード部37の奥壁39から前方に突出している。フード部37の上壁には、メスコネクタ33のハウジング(メスハウジング)41と係止するオスロック部43が設けられている。オスロック部43は、フード部37の前端に設けられ、内側(下側)に突出している。
メスハウジング41は、合成樹脂製であって、その内部には後方からメス端子3を挿抜可能なキャビティ45が形成されている。キャビティ45内には、正規位置に挿入されたメス端子3を係止するためのランス47が設けられている。
メスハウジング41には、その上面に沿って前後方向に延びるロックアーム49が設けられている。ロックアーム49は、メスハウジング41の前端から後方に向かって片持ち梁状に延び、上下方向に弾性変形可能とされている。ロックアーム49の後端寄りの位置には、オスコネクタ31とメスコネクタ33との正規嵌合時に、オスロック部43に係止するメスロック部51が設けられている。メスロック部51は、ロックアーム49から上方に突出している。なお、ロックアーム49の後端部は、オスロック部43とメスロック部51との係止状態を解除する際に、押圧操作する操作部53とされている。
メス端子3は、導電性の金属板材(たとえば、ステンレススチールの平板、もしくは、銅等の平板等、金属の平板)を打ち抜き加工した後、曲げ加工、切り起こし加工、叩き出し加工等をすることにより形成されている。メス端子3は、電線55の端末に接続されるバレル部57と、オス端子1のタブ部17が挿入される筒状部7とを備え、全体として前後方向に細長い形状をなしている。バレル部57は、電線55の被覆59をかしめつけるインシュレーションバレル57Aと、電線55の芯線61をかしめつけるワイヤバレル57Bとを備えている。
バレル部57の前方には筒状部7が連なっている。筒状部7は、前後方向に細長く延びる筒状(たとえば角筒状)をなし、底板7Aと、底板7Aの幅方向両端縁から上方へ起立した一対の側板7Bと、一対の側板7Bの一方の上端から他方の上端に向けて曲げ形成され、底板7Aに対して略平行に配された天板7Cとを備えている。この筒状部7内に、前方からオス端子1のタブ部17が挿入されるようになっている。
筒状部7の底板7Aには、ランス47が係止する係止部63が開口して設けられている(図3(b)参照)。
筒状部7内には、タブ部17に弾性的に接触する弾性接触片11が設けられている。弾性接触片11は、天板7Cの前端から折り返され天板7Cに沿って筒状部7の内側で後方に延びる片持ち梁状をなし、上下方向に弾性変形可能となっている。
弾性接触片11の前後方向中間箇所には、たとえば球冠状に形成され下方(タブ部17側;筒状部7の底板7A側)に凸になっている凸部13で構成された接点部(タブ部17が接触する接点部)が形成されている。
また、底板7Aの前後方向中間箇所には、たとえば球冠状に形成され上方(タブ部17側;筒状部7の天板7C側)に凸になっている2つの凸部(前後方向にならんでお互いが接している2つの凹部)9で構成された接点部(タブ部17が接触する接点部)が形成されている。凸部13と凸部9とは、お互いが対向しており、前後方向では、2つの凸部9の間に1つの凸部13が位置している。
オス端子1は、ステンレススチールの平板を打ち抜き加工した後、曲げ加工、切り起こし加工、叩き出し加工等をすることにより形成されている。図1等で示すように、オス端子1は、後方から前方に向かって順に、電線65の端末に接続されるバレル部67と直方体状の本体部69とタブ部17とを備え、全体として前後方向に細長い形状をなしている。バレル部67は、電線65の被覆71をかしめつけるインシュレーションバレル67Aと、電線65の芯線73をかしめつけるワイヤバレル67Bとを備えている。
タブ部17は、細長い矩形な筒状(細長い矩形な平板状でもよい)に形成されており、微細な凹凸25は、タブ部17の上面(メス端子3の凸部13に接する側の面)と、タブ部17の下面(メス端子3の凸部9に接する側の面)とに形成されている。
図3等で示すように、微細な凹凸25は、母材19の表面を、タブ部17の摺動方向に対してほぼ直交方向で粗す(粗し加工)ことで形成されている。粗し加工は、たとえば、砥石による研削や母材19を圧延するときに使用するローラの表面に形成されている微細な凹凸を転写することや化学的方法でなされる。
さらに説明すると、微細な凹凸25は、図5(a)等で示すように、図5(a)の紙面に直交する方向に細長く延びる凸部75と図5(a)の紙面に直交する方向に細長く延びる凹部77とで構成されている。凸部75や凹部77の長手方向が、タブ部17の摺動方向(図5(a)では左右方向)に対してほぼ直交する方向になっている。また、凸部75と凹部77とは、たとえば、タブ部17の摺動方向で交互にならんでいる。
なお、微細な凹凸25が必ずしも細長い線状に形成されている必要はなく、別の態様で形成されていてもよい。たとえば、微細な点状の凸部が母材19の表面にランダムにしかもほぼ均一に点在していてもよい(まだら状態で存在していてもよい)。
ニッケル層21は、図5(a)や図8で示すように、微細な凹凸25の凹部77内に入り込み、凹部77および凸部75を覆っている。また、ニッケル層21の表面(錫層23と接している面)は、母材19の表面にならって微細な凹凸状に形成されているが、錫層23の表面(ニッケル層21とは反対側の面)は、微摺動磨耗が発生する前では、平面状になっている。
なお、ニッケル層21の表面と錫層23の表面とが、母材19の表面にならって微細な凹凸状に形成されていてもよい。
微細な凹凸25とニッケル層21と錫層23とが設けられている部位は、曲げ加工等でオス端子1を成形するときに、曲げ加工、プレス加工等の塑性加工が施されていない。そして、マクロで見れば(微細な凹凸25が形成されていないとすれば)、平面状になっている。このように、塑性変形をしていないことで、ニッケル層21と錫層23とに割れ等の不具合が発生しない。
また、オス端子1をメス端子3に接続し微摺動磨耗が発生していない状態では、図5(a)で示すように、錫層23が削れていない。しかし、微摺動磨耗が発生すると、メス端子3の凸部9,13で錫層23の一部が削れて、図5(b)で示すようになる。
ここで、オス端子1のタブ部17の微細な凹凸25等についてさらに説明する。微細な凹凸25が設けられたことによる母材19の面粗度Ra(算術平均粗さ)は、1.15μmであることが望ましいが、1.0μm〜2.0μmの間の値になっていてもよく、また、0.5μm〜5.0μmの間の値になっていてもよく、さらには、これらの範囲外であってもよい。
ニッケル層21の厚さは、0.5μm〜3.0μmの間の値であればよく、さらには、これらの範囲外であってもよい。また、錫層23の厚さは、1.0μm〜3.0μmの間の値であればよく、さらには、これらの範囲外であってもよい。
次に、オス端子1の製造方法について説明する。
オス端子1は、母材表面粗化工程、第1層設置工程、第2層設置工程、打ち抜き加工工程、成形加工工程をこの順に経て製造される。
オス端子1の製造方法についてさらに詳しく説明する。
まず、圧延されたステンレススチールの平板(素材27)の表面を粗す(母材表面粗化工程)。図6で示す圧延部の直後に母材表面粗化部(図示せず)を設け、素材27)の表面のたとえば全体を粗す。
続いて、母材表面粗化工程で粗された母材19の全体に、ニッケル層21をメッキによって設ける(第1層設置工程)。
続いて、第1層設置工程で設けられたニッケル層21の全体に、錫層23をメッキによって設ける(第2層設置工程)。
続いて、第2層設置工程で錫層23が設けられた素材を所定形状に打ち抜き加工する(打ち抜き加工工程)。
続いて、オス端子1を形成するために、ニッケル層21や錫層23が設けられた母材19にプレス成形による曲げ加工等を施す(成形加工工程)。
なお、オス端子1の製造方法において、上述した工程の順序を適宜入れ替えてもよい。
たとえば、打ち抜き加工工程、成形加工工程、母材表面粗化工程、第1層設置工程、第2層設置工程をこの順で実行してもよいし、また、打ち抜き加工工程、母材表面粗化工程、第1層設置工程、第2層設置工程、成形加工工程をこの順で実行してもよい。
さらに、母材表面粗化工程で母材19の接続部を構成する部位のみを粗してもよい。この場合、図6で示す圧延の後に母材19表面の粗しをすればよい。
なお、第1層設置工程では、母材19の全体にニッケル層21を設けているが、母材表面粗化工程で粗された母材19の部位(接続部を構成する部位)のみに、ニッケル層21を設けてもよい。
第2層設置工程においても、第1層設置工程と同様に、母材19の全体を覆っているニッケル層21の全体に錫層23を設けているが、母材表面粗化工程で粗された母材19の部位に設けられたニッケル層21の部位のみに、錫層23を設けてもよい。
オス端子1によれば、タブ17が、ステンレススチールで構成された母材19と、ニッケルで構成され母材19の表面に設けられた第1の層21と、錫で構成され第1の層21の表面に設けられた第2の層23とを備えて構成されているので、メス端子3に接続されてメス端子3の弾性接触片11が弾性接触している状態で振動を受けて微摺動磨耗が発生したとき、図5(b)で示すように、接点部15(タブ部17)の錫のメッキ層23が削れて磨耗粉が発生しニッケルのメッキ層21が露出するが、微摺動磨耗が母材19まで至らず母材19が露出することが無い。これにより、母材19の導電率が銅に比べて低くても、接点部15における電気抵抗の上昇を防ぐことができる。
また、第1の層21をニッケルで構成しているので、ステンレススチールで構成された母材19の表面に存在していた電気抵抗の大きい不動態膜を除去して第1の層21を母材19に設けることができる。
また、オス端子1によれば、母材19の表面に微細な凹凸25が設けられているので、アンカー効果によって、各メッキ層21,23を母材19に強固に設けることができる。
また、オス端子1によれば、母材19の表面に、タブ部17の摺動方向に対して直交する方向に延びている微細な凹凸25が設けられているので、微摺動磨耗によって錫のメッキ層23が削れてニッケルのメッキ層21が露出する(図5(b)参照)が、ニッケルのメッキ層21の表面にも母材19の微細な凹凸25に応じた凹凸部75,77が形成されていることで、錫のメッキ層23の総てが無くなるのではなく、ニッケルのメッキ層21の凹部に入り込んだ錫層23が残っている。この残っている錫層23が潤滑剤の役割をはたし、微摺動によるさらなる磨耗の進行が抑制され、電気抵抗の上昇が抑制される。
また、オス端子1において、微細な凹凸25の延伸方向が素材27の圧延方向と同方向になっていることで、圧延工程と同工程で微細な凹凸を形成しやすい。
また、オス端子1によれば、塑性加工が施されていないタブ部17に各メッキ層21,23が設けられているので、曲げ加工等をする前に母材19に各メッキ層21,23を設けあっても、メッキ層21,23に割れ等の不具合が発生しなくなっている。
なお、第1の層21として、ニッケル以外のものを採用してもよいし、第2の層23として、錫、銀、金以外のものを採用してもよい。
すなわち、端子1において、接続部15が、鉄もしくは鉄系合金で構成され表面に微細な凹凸25が設けられた母材19と、この母材19の表面に設けられ表面が微細な凹凸状になっている第1の層21と、第1の層21の表面に設けられた第2の層23とを備えて構成されており、第1の層21が、母材19と第2の層23とを継ぐために設けられたものであって、第2の層23よりも硬度が高くなっており、第2の層23が、導電性と潤滑性を向上させるために設けられたものであればよい。
1 オス端子
3 メス端子
5 メス端子の接続部
15 オス端子の接続部
17 タブ部
19 母材
21 第1の層
23 第2の層
25 微細な凹凸

Claims (5)

  1. 相手側端子の接続部に接続される接続部を備えた端子において、
    前記接続部は、鉄もしくは鉄系合金で構成され表面に微細な凹凸が設けられた母材の部位と、少なくとも前記接続部を構成する母材の部位の表面に設けられ表面が微細な凹凸状になっている第1の層と、この第1の層の表面に設けられた第2の層とを備えて構成されており、
    前記第1の層は、前記母材と前記第2の層とを継ぐために設けられたものであって、前記第2の層よりも硬度が高くなっており、前記第2の層は、導電性と潤滑性を向上させるために設けられたものであることを特徴とする端子。
  2. 請求項1に記載の端子において、
    前記母材はステンレススチールで構成されており、前記第1の層はニッケルで構成されており、前記第2の層は錫もしくは銀もしくは金で構成されていることを特徴とする端子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の端子において、
    前記微細な凹凸は、前記接続部の摺動方向に対して直交する方向もしくは直角に近い角度で交差する方向に延びていることを特徴とする端子。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の端子において、
    前記端子の接続部は、オス端子のタブ部であることを特徴とする端子。
  5. 相手側端子の接続部に接続される接続部を備えた端子の製造方法において、
    ステンレススチールで構成された母材の、前記接続部を構成する部位の表面を粗す表面粗化工程と、
    少なくとも前記表面粗化工程で粗された前記接続部を構成する部位の表面に、ニッケルで構成された第1の層を設ける第1層設置工程と、
    前記第1層設置工程で設けられた前記第1の層の表面に、錫もしくは銀もしくは金で構成された第2の層を設ける第2層設置工程と、
    を有することを特徴とする端子の製造方法。
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