JP2021018865A - 接続端子、雄端子及び雌端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】雄側端子接続体と挟持部の耐摩耗性を向上させること。【解決手段】端子挿抜方向に延在させた雄側端子接続体11を有し、雄側端子接続体における先端11aよりも端子抜去方向側に雄接点部15が設けられた雄端子10と、雄側端子接続体を内方の端子収容空間21cの接続完了位置に収容させる雌側端子接続体21を有する雌端子20と、を備え、雌側端子接続体は、雄側端子接続体を先端から端子収容空間21cに挿入させる先端21aの端子挿入口21bと、ばね接点として形成され且つ雄側端子接続体が接続完了位置のときに端子挿抜方向に対する交差方向で雄接点部に接触させる雌接点部25と、端子挿入口から挿入されてきた雄側端子接続体を接続完了位置に至るまで雌接点部との間で挟持する挟持部27と、を有し、接続完了位置の雄側端子接続体における挟持部との接触部分と挟持部の内の少なくとも一方の表面には、グラフェン31を設けること。【選択図】図3

Description

本発明は、接続端子、雄端子及び雌端子に関する。
従来、雌雄それぞれの端子間においては、嵌合接続完了後の相互間の保持力を高めることによって、互いの接点間の接触品質を保たせ、これに伴って通電品質を向上させる。例えば、従来の雌端子においては、内方の端子収容空間にばね接点とビード等の挟持部とを設け、そのばね接点のばね力を利用してばね接点と挟持部との間で雄端子の雄側端子接続体を挟持させることによって、その雄側端子接続体との間の保持力を高めている(下記の特許文献1)。
特開2006−134681号公報
ところで、雌雄それぞれの端子間においては、雄側端子接続体が雌端子のばね接点と挟持部とに各々接触しているが、ばね接点のばね力によって力を逃がすことのできる雄側端子接続体とばね接点との接触部に比べて、力を逃がし難い雄側端子接続体と挟持部との接触部の方で相互間の接触圧力が高くなる。一般に、耐摩耗性という観点では、接触圧力が高い程、不利な条件となる。そして、雌雄それぞれの端子間においては、摩耗が生じることで相互間での抵抗が大きくなるので、雄側端子接続体と挟持部の耐摩耗性を向上させることが耐久性の向上を図る上で好ましい。
そこで、本発明は、雄側端子接続体と挟持部の耐摩耗性を向上させ得る接続端子、雄端子及び雌端子を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る接続端子は、端子挿抜方向に延在させた雄型の雄側端子接続体を有し、前記雄側端子接続体における相手方への端子挿入の際の先端よりも相手方からの端子抜去方向側に雄接点部が設けられた雄端子と、前記雄側端子接続体を内方の端子収容空間の接続完了位置に収容させる雌型の雌側端子接続体を有する雌端子と、を備え、前記雌側端子接続体は、前記雄側端子接続体を前記先端から前記端子収容空間に挿入させる先端の端子挿入口と、ばね接点として形成され且つ前記雄側端子接続体が前記接続完了位置のときに前記端子挿抜方向に対する交差方向で前記雄接点部に接触させる雌接点部と、前記端子挿入口から挿入されてきた前記雄側端子接続体を前記接続完了位置に至るまで前記雌接点部との間で挟持する挟持部と、を有し、前記接続完了位置の前記雄側端子接続体における前記挟持部との接触部分と前記挟持部の内の少なくとも一方の表面には、グラフェンを設けることを特徴としている。
ここで、前記雌側端子接続体が複数の前記挟持部を有し、かつ、前記接続完了位置の前記雄側端子接続体が前記挟持部毎に前記挟持部との接触部分を有する場合、前記グラフェンは、対になる前記接続完了位置の前記雄側端子接続体における前記挟持部との接触部分と前記挟持部の組み合わせ毎に、その対になる前記接続完了位置の前記雄側端子接続体における前記挟持部との接触部分と前記挟持部の内の少なくとも一方の表面に設けることが望ましい。
また、前記雄側端子接続体は、前記挟持部に接触しながら前記接続完了位置まで挿入されていく雄側摺動部を有し、前記グラフェンは、前記雄側摺動部と前記挟持部の内の少なくとも一方の表面に設けることが望ましい。
また、前記雌側端子接続体が前記端子挿抜方向に並べられた複数の前記挟持部を有し、かつ、前記端子挿抜方向に並べられた複数の前記挟持部と前記雌接点部とに挟持されながら前記接続完了位置まで挿入されていく1つの前記雄側摺動部を前記雄側端子接続体が有する場合、前記グラフェンは、対になる1つの前記雄側摺動部と複数の前記挟持部との内の少なくとも一方の表面に設けることが望ましい。
また、前記挟持部は、前記端子収容空間の内壁面から前記端子収容空間の内方に向け且つ前記接続完了位置の前記雄側端子接続体に向けて膨出させた膨出部であることが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係る雄端子は、端子挿抜方向に延在させた雄型に形成され、かつ、雌端子の雌型の雌側端子接続体における先端の端子挿入口から挿入されて前記雌側端子接続体の内方の端子収容空間の接続完了位置に収容され、かつ、前記端子挿入口から挿入されて前記接続完了位置に至るまで前記雌側端子接続体のばね接点として形成された雌接点部と挟持部との間で挟持される雄側端子接続体を有し、前記雄側端子接続体は、前記端子挿入口から挿入させる際の自らの先端よりも端子抜去方向側に、前記接続完了位置のときに前記端子挿抜方向に対する交差方向で前記雌接点部に接触させる雄接点部を有し、前記接続完了位置の前記雄側端子接続体における前記挟持部との接触部分の表面には、グラフェンを設けることを特徴としている。
また、上記目的を達成する為、本発明に係る雌端子は、雄端子における端子挿抜方向に延在させた雄型の雄側端子接続体が内方の端子収容空間の接続完了位置に収容され、かつ、前記雄側端子接続体における端子挿入の際の先端よりも端子抜去方向側に設けられた雄接点部を接触させる雌型の雌側端子接続体を有し、前記雌側端子接続体は、前記雄側端子接続体を前記雄側端子接続体の前記先端から前記端子収容空間に挿入させる先端の端子挿入口と、ばね接点として形成され且つ前記雄側端子接続体が前記接続完了位置のときに前記端子挿抜方向に対する交差方向で前記雄接点部に接触させる雌接点部と、前記端子挿入口から挿入されてきた前記雄側端子接続体を前記接続完了位置に至るまで前記雌接点部との間で挟持する挟持部と、を有し、前記挟持部の表面には、グラフェンを設けることを特徴としている。
本発明に係る接続端子、雄端子及び雌端子は、雄側端子接続体と雌側端子接続体の表面よりも摩擦係数の低いグラフェンを接続完了位置の雄側端子接続体と挟持部との間に介在させているので、振動等の外部入力が作用したとしても、その間での金属同士の凝着摩耗の発生を抑え、雄側端子接続体と挟持部の耐摩耗性を向上させることができる。従って、この接続端子、雄端子及び雌端子は、その雄側端子接続体と挟持部との間での抵抗の上昇を抑えることができるので、通電品質の低下を抑制することができる。
図1は、実施形態の接続端子を示す斜視図であって、雄端子と雌端子の嵌合接続前を示す図である。 図2は、実施形態の雄端子を示す斜視図である。 図3は、図1のX−X線断面図である。 図4は、実施形態の接続端子の断面図であって、嵌合接続開始時の状態を概念的に示す図である。 図5は、実施形態の接続端子の断面図であって、嵌合接続途中の状態を概念的に示す図である。 図6は、実施形態の接続端子の断面図であって、嵌合接続完了後の状態を概念的に示す図である。 図7は、雄端子にグラフェンを設ける場合の一例を示す断面図である。
以下に、本発明に係る接続端子、雄端子及び雌端子の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る接続端子、雄端子及び雌端子の実施形態の1つを図1から図7に基づいて説明する。
図1の符号1は、本実施形態の接続端子を示す。また、図1及び図2の符号10は、本実施形態の雄端子を示す。また、図1の符号20は、本実施形態の雌端子を示す。
接続端子1は、雄端子10と雌端子20を備え、これらを互いに嵌合接続させることによって、設計時に規定された雄接点部15と雌接点部25とを接触させ且つ電気接続させる(図3から図6)。
雄端子10は、金属材料で成形される。この雄端子10は、端子挿抜方向(端子挿入方向又は端子挿抜方向)に延在させた雄型の雄側端子接続体11と、電線Weの端末に対して物理的且つ電気的に接続される電線接続体12と、を有する(図2)。この例示の雄端子10においては、その雄側端子接続体11と電線接続体12との間に、これらを繋ぐ連結体13が設けられている。
雄側端子接続体11は、端子挿抜方向に延在させた雄型に形成される。この雄側端子接続体11においては、相手方(雌端子20)への端子挿入の際の先端11aよりも相手方からの端子抜去方向側に雄接点部15が設けられている(図3から図6)。ここで示す雄側端子接続体11は、所謂タブ形状に形成されている。よって、この雄側端子接続体11においては、そのタブ形状における平面の一部分(雄端子10と雌端子20とが接続完了位置のときに雌接点部25が接触している部分)が雄接点部15となる。また、この雄側端子接続体11においては、先端11aがテーパ形状を成しており、この先端11aからの後述する端子挿入口21bへの挿入作業性を向上させている。
電線接続体12は、雄側端子接続体11における端子挿抜方向で先端11aとは逆側の端部に設けられている。この電線接続体12は、電線Weの端末に対して、加締め等で圧着させるものであってもよく、溶接等で固着させるものであってもよい。
雌端子20は、金属材料で成形される。この雌端子20は、雄側端子接続体11を収容させる雌型の雌側端子接続体21と、電線Weの端末に対して物理的且つ電気的に接続される電線接続体22と、を有する(図1)。
雌側端子接続体21は、端子挿抜方向に延在させた箱状の雌型に形成される。この雌側端子接続体21は、その先端21aに、雄側端子接続体11を先端11aから端子挿入方向に沿って挿入させる端子挿入口21bを有する(図3から図6)。そして、この雌側端子接続体21は、その内方に、先端21aの端子挿入口21bから挿入された雄側端子接続体11を収容させる端子収容空間21cを有する(図3から図6)。この雌側端子接続体21においては、その内方の端子収容空間21cの接続完了位置に雄側端子接続体11を収容させる。
更に、この雌側端子接続体21は、その端子収容空間21cに、雄側端子接続体11が接続完了位置のときに端子挿抜方向に対する交差方向で雄接点部15に接触させる雌接点部25を有する(図3から図6)。その雌接点部25は、端子収容空間21cの内方に向け且つ接続完了位置の雄接点部15に向けて膨出させた膨出形状を成している。この例示の雌接点部25は、半球状等の球面形状を成している。
また、この雌接点部25は、所謂ばね接点として形成される。この例示の雌側端子接続体21は、雄側端子接続体11から受けた力で弾性変形可能な弾性変形部26を端子収容空間21cに有している(図3から図6)。雌接点部25は、その弾性変形部26に形成されている。例えば、弾性変形部26は、片体状に形成されている。そして、この弾性変形部26は、先端21aから端子収容空間21cの中に向けてU字状に折り曲げられており、その先端21aの屈曲部分にも弾性を持たせている。この例示の弾性変形部26においては、弾性変形させていない状態で、先端21aの屈曲部分と雌接点部25との間を傾斜させている。この弾性変形部26の傾斜面26aは、雄側端子接続体11の先端11aにおけるテーパの傾斜面11bに対向配置させるべく、端子挿入口21bよりも端子収容空間21cの中に進むに連れて雄側端子接続体11側に近づくものとする(図3及び図4)。
また更に、この雌側端子接続体21には、端子挿入口21bから挿入されてきた雄側端子接続体11を接続完了位置に至るまで雌接点部25との間に介在させ、かつ、その雄側端子接続体11を接続完了位置に至るまで雌接点部25との間で挟持する挟持部27が設けられている(図3から図6)。従って、雄側端子接続体11は、先端11aが端子挿入口21bに挿入されてから接続完了位置に至るまでの間、そして、接続完了位置に収用された後も、雌接点部25と挟持部27とによって挟持され続ける。その挟持部27としては、端子収容空間21cの内壁面を利用するものであってもよく、その内壁面から端子収容空間21cの内方に向け且つ接続完了位置の雄側端子接続体11に向けて膨出させた膨出部であってもよい。この例示では、挟持部27として膨出部を設けている。よって、以下においては、ここで示す挟持部27を膨出部27と称する。
この例示の雌側端子接続体21は、複数の膨出部27を有している。また、この例示の雌側端子接続体21は、端子挿抜方向に並べられた複数の膨出部27を有している。ここでは、半球状等の球面形状を成す第1膨出部27Aと、端子挿抜方向に沿って延在させた第2膨出部27Bと、を膨出部27として有しており、その第1膨出部27Aと第2膨出部27Bとが端子挿抜方向に沿って並べられている(図3から図6)。ここでは、第2膨出部27Bよりも端子挿入口21b側に第1膨出部27Aが配置されている。
この雌側端子接続体21は、端子収容空間21cの中で、弾性変形部26のばね力を利用して雌接点部25と第1膨出部27A及び第2膨出部27Bとの間に雄側端子接続体11を挟持させる。この雌側端子接続体21においては、その挟持力が接続完了位置の雄側端子接続体11に対しての保持力となる。ここでは、その保持力が所望の大きさとなるように、雄側端子接続体11と雌側端子接続体21とが形成されている。
この接続端子1においては、雄側端子接続体11が接続完了位置のときに、弾性変形部26の弾性変形によって力を逃がすことのできる雄接点部15と雌接点部25との接触部に比べて、力を逃がし難い雄側端子接続体11と膨出部(挟持部)27との接触部の方で相互間の接触圧力が高くなる。そこで、この接続端子1においては、その雄側端子接続体11と膨出部(挟持部)27との間においての耐摩耗性を向上させるべく、接続完了位置の雄側端子接続体11における膨出部(挟持部)27との接触部分と膨出部(挟持部)27の内の少なくとも一方の表面に、グラフェンを設ける。
また、雌側端子接続体21が複数の膨出部(挟持部)27を有し、かつ、接続完了位置の雄側端子接続体11が膨出部(挟持部)27毎に膨出部(挟持部)27との接触部分を有する場合、グラフェンは、対になる接続完了位置の雄側端子接続体11における膨出部(挟持部)27との接触部分と膨出部(挟持部)27の組み合わせ毎に、その対になる接続完了位置の雄側端子接続体11における膨出部(挟持部)27との接触部分と膨出部(挟持部)27の内の少なくとも一方の表面に設ける。
グラフェンは、例えば、接続完了位置の雄側端子接続体11における膨出部(挟持部)27との接触部分と膨出部(挟持部)27の内の少なくとも一方の表面に対しての塗布等のコーティングを施したり、印刷を行ったりするなどして、その表面に成膜させる。また、グラフェンは、単層体として成形されたものであってもよく、多層体として成形されたものであってもよい。
グラフェンは、その摩擦係数が雄側端子接続体11と雌側端子接続体21の表面(メッキ等の表面処理が施されている場合にはその表面処理部分)の摩擦係数よりも低い。よって、この接続端子1においては、接続完了位置の雄側端子接続体11における膨出部(挟持部)27との接触部分と膨出部(挟持部)27との間にグラフェンを介在させていない場合と比較して、振動等の外部入力が作用したとしても、その間での金属同士の凝着摩耗の発生を抑えることができる。つまり、本実施形態の接続端子1は、そのグラフェンによって、雄側端子接続体11と膨出部(挟持部)27の耐摩耗性を向上させることができる。従って、この接続端子1は、その雄側端子接続体11と膨出部(挟持部)27との間での抵抗の上昇を抑えることができるので、通電品質の低下を抑制することができる。
雌側端子接続体21においては、少なくとも膨出部27(第1膨出部27A、第2膨出部27B)にグラフェン31を設ける(図3から図6)。また、雄側端子接続体11においては、少なくとも接続完了位置での膨出部(挟持部)27との接触部分にグラフェン32を設ける(図7)。尚、図中のグラフェン31,32は、図示の便宜上、誇張するなどして判別できるようにしている。
ここで、雄側端子接続体11は、自らの先端11aと接続完了位置での膨出部(挟持部)27との接触部分との間に、膨出部(挟持部)27に接触しながら接続完了位置まで挿入されていく雄側摺動部11cを有する(図3から図6)。従って、この接続端子1においては、雄側端子接続体11が接続完了位置に到達するまでの間に、雄側摺動部11cと膨出部(挟持部)27との間で金属同士の凝着摩耗を発生させぬように、その雄側摺動部11cと膨出部(挟持部)27の内の少なくとも一方の表面にグラフェンを設けることが好ましい。この例示の雌側端子接続体21においては、第1膨出部27Aと第2膨出部27Bに各々グラフェン31を設けている(図3から図6)。また、雄側端子接続体11にグラフェン32を設ける場合、そのグラフェン32は、雄側摺動部11cに設けている(図7)。
また、雌側端子接続体21が端子挿抜方向に並べられた複数の膨出部(挟持部)27を有し、かつ、端子挿抜方向に並べられた複数の膨出部(挟持部)27と雌接点部25とに挟持されながら接続完了位置まで挿入されていく1つの雄側摺動部11cを雄側端子接続体11が有する場合、グラフェンは、対になる1つの雄側摺動部11cと複数の膨出部(挟持部)27との内の少なくとも一方の表面に設けることが好ましい。雌側端子接続体21においては、その端子挿抜方向に並べられた第1膨出部27Aと第2膨出部27Bとに各々グラフェン31を設けてもよく、その第1膨出部27Aと第2膨出部27Bとの間を繋いだ一繋がりのグラフェン31を設けてもよい)。この例示の雌側端子接続体21においては、その端子挿抜方向に並べられた第1膨出部27Aと第2膨出部27Bに各々グラフェン31を設けている(図3から図6)。
以上示したように、本実施形態の接続端子1、雄端子10及び雌端子20は、雄側端子接続体11と雌側端子接続体21の表面よりも摩擦係数の低いグラフェンを接続完了位置の雄側端子接続体11と膨出部(挟持部)27との間に介在させているので、振動等の外部入力が作用したとしても、その間での金属同士の凝着摩耗の発生を抑え、雄側端子接続体11と膨出部(挟持部)27の耐摩耗性を向上させることができる。従って、この接続端子1、雄端子10及び雌端子20は、その雄側端子接続体11と膨出部(挟持部)27との間での抵抗の上昇を抑えることができるので、通電品質の低下を抑制することができる。
更に、本実施形態の接続端子1、雄端子10及び雌端子20は、接続完了位置の雄側端子接続体11における膨出部(挟持部)27との接触部分と膨出部(挟持部)27の内の少なくとも一方の表面にグラフェンを設けることによって、そのグラフェンの適用領域を最小限に止めることができる。よって、この接続端子1、雄端子10及び雌端子20は、グラフェンを設けることによるコストの増加を抑えることができる。
また、本実施形態の接続端子1、雄端子10及び雌端子20は、そのグラフェンを雄側摺動部11cと膨出部(挟持部)27の内の少なくとも一方の表面に設けることによって、雌側端子接続体21に対して雄側端子接続体11を挿入し始めてから、その雄側端子接続体11が接続完了位置に到達するまでの間、雄側摺動部11cと膨出部(挟持部)27との間での金属同士の凝着摩耗の発生も抑えることができる。従って、この接続端子1、雄端子10及び雌端子20は、嵌合接続中の雄側端子接続体11と膨出部(挟持部)27の耐摩耗性についても向上させることができる。
ここで、グラフェンは、導電性を有している。このため、本実施形態の接続端子1、雄端子10及び雌端子20においては、例えばグラフェンが削られて、その削れカスが雄接点部15と雌接点部25との間に挟み込まれたとしても、その雄接点部15と雌接点部25との間の通電品質の低下を抑えることができる。一方、グラフェンに替えて絶縁性の低摩擦材料(絶縁性のDLC(ダイヤモンド状カーボン)等)を用いた場合には、その低摩擦材料の削れかすが雄接点部15と雌接点部25との間に挟み込まれることによって、その間の抵抗が大きくなって、通電品質の低下を引き起こす可能性がある。よって、本実施形態の接続端子1、雄端子10及び雌端子20は、そのような絶縁性の低摩擦材料を用いる場合よりも有用である。
以上示した雄端子10と雌端子20は、各々、電線Weの端末に対して物理的且つ電気的に接続されるものとして例示している。よって、例えば、雄端子10は、雄ハウジングに収容され、この雄ハウジングと共に雄コネクタの構成部品を成すものであってもよい。また、雌端子20は、雌ハウジングに収容され、この雌ハウジングと共に雌コネクタの構成部品を成すものであってもよい。更に、雄端子10の雄側端子接続体11とグラフェン32については、例えば、リレー等の電子部品が備える端子又はその端子が嵌合接続される相手方端子に適用してもよい。また、雌端子20の雌側端子接続体21とグラフェン31については、例えば、リレー等の電子部品が備える端子又はその端子が嵌合接続される相手方端子に適用してもよい。
1 接続端子
10 雄端子
11 雄側端子接続体
11a 先端
11c 雄側摺動部
15 雄接点部
20 雌端子
21 雌側端子接続体
21a 先端
21b 端子挿入口
21c 端子収容空間
25 雌接点部
26 弾性変形部
27 挟持部(膨出部)
27A 第1膨出部
27B 第2膨出部
31,32 グラフェン

Claims (7)

  1. 端子挿抜方向に延在させた雄型の雄側端子接続体を有し、前記雄側端子接続体における相手方への端子挿入の際の先端よりも相手方からの端子抜去方向側に雄接点部が設けられた雄端子と、
    前記雄側端子接続体を内方の端子収容空間の接続完了位置に収容させる雌型の雌側端子接続体を有する雌端子と、
    を備え、
    前記雌側端子接続体は、前記雄側端子接続体を前記先端から前記端子収容空間に挿入させる先端の端子挿入口と、ばね接点として形成され且つ前記雄側端子接続体が前記接続完了位置のときに前記端子挿抜方向に対する交差方向で前記雄接点部に接触させる雌接点部と、前記端子挿入口から挿入されてきた前記雄側端子接続体を前記接続完了位置に至るまで前記雌接点部との間で挟持する挟持部と、を有し、
    前記接続完了位置の前記雄側端子接続体における前記挟持部との接触部分と前記挟持部の内の少なくとも一方の表面には、グラフェンを設けることを特徴とした接続端子。
  2. 前記雌側端子接続体が複数の前記挟持部を有し、かつ、前記接続完了位置の前記雄側端子接続体が前記挟持部毎に前記挟持部との接触部分を有する場合、前記グラフェンは、対になる前記接続完了位置の前記雄側端子接続体における前記挟持部との接触部分と前記挟持部の組み合わせ毎に、その対になる前記接続完了位置の前記雄側端子接続体における前記挟持部との接触部分と前記挟持部の内の少なくとも一方の表面に設けることを特徴とした請求項1に記載の接続端子。
  3. 前記雄側端子接続体は、前記挟持部に接触しながら前記接続完了位置まで挿入されていく雄側摺動部を有し、
    前記グラフェンは、前記雄側摺動部と前記挟持部の内の少なくとも一方の表面に設けることを特徴とした請求項1又は2に記載の接続端子。
  4. 前記雌側端子接続体が前記端子挿抜方向に並べられた複数の前記挟持部を有し、かつ、前記端子挿抜方向に並べられた複数の前記挟持部と前記雌接点部とに挟持されながら前記接続完了位置まで挿入されていく1つの前記雄側摺動部を前記雄側端子接続体が有する場合、前記グラフェンは、対になる1つの前記雄側摺動部と複数の前記挟持部との内の少なくとも一方の表面に設けることを特徴とした請求項3に記載の接続端子。
  5. 前記挟持部は、前記端子収容空間の内壁面から前記端子収容空間の内方に向け且つ前記接続完了位置の前記雄側端子接続体に向けて膨出させた膨出部であることを特徴とした請求項1から4の内の何れか1つに記載の接続端子。
  6. 端子挿抜方向に延在させた雄型に形成され、かつ、雌端子の雌型の雌側端子接続体における先端の端子挿入口から挿入されて前記雌側端子接続体の内方の端子収容空間の接続完了位置に収容され、かつ、前記端子挿入口から挿入されて前記接続完了位置に至るまで前記雌側端子接続体のばね接点として形成された雌接点部と挟持部との間で挟持される雄側端子接続体を有し、
    前記雄側端子接続体は、前記端子挿入口から挿入させる際の自らの先端よりも端子抜去方向側に、前記接続完了位置のときに前記端子挿抜方向に対する交差方向で前記雌接点部に接触させる雄接点部を有し、
    前記接続完了位置の前記雄側端子接続体における前記挟持部との接触部分の表面には、グラフェンを設けることを特徴とした雄端子。
  7. 雄端子における端子挿抜方向に延在させた雄型の雄側端子接続体が内方の端子収容空間の接続完了位置に収容され、かつ、前記雄側端子接続体における端子挿入の際の先端よりも端子抜去方向側に設けられた雄接点部を接触させる雌型の雌側端子接続体を有し、
    前記雌側端子接続体は、前記雄側端子接続体を前記雄側端子接続体の前記先端から前記端子収容空間に挿入させる先端の端子挿入口と、ばね接点として形成され且つ前記雄側端子接続体が前記接続完了位置のときに前記端子挿抜方向に対する交差方向で前記雄接点部に接触させる雌接点部と、前記端子挿入口から挿入されてきた前記雄側端子接続体を前記接続完了位置に至るまで前記雌接点部との間で挟持する挟持部と、を有し、
    前記挟持部の表面には、グラフェンを設けることを特徴とした雌端子。
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