JP2015219473A - 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンプ37に、赤色画像信号R4を増幅するアンプ37Rと、緑色画像信号G4を増幅するアンプ37Gと、青色画像信号B4を増幅するアンプ37Bとを備え、アンプ37R,アンプ37G,及びアンプ37Bのそれぞれには、設定部39に記憶されたレジスタ値に応じて、デジタルスイッチにより、並列接続する個数を変更可能な第1アンプ,第2アンプ,及び第3アンプを備える。アンプ37R,アンプ37G,及びアンプ37Bのそれぞれから、各色の液晶ライトバルブまでの配線長に応じて設定部39に記憶させるレジスタ値を変更し、配線長に応じてアンプ37R,アンプ37G,及びアンプ37Bのそれぞれの駆動能力を調整する。
【選択図】図7
Description
<電気光学装置の概略構成>
図1は、本発明の実施形態における電気光学装置の回路のブロック構成を主体とした概略構成図である。ここでは、電気光学装置100の回路ブロック構成の概要について説明する。
本実施形態の電気光学装置100は、電子機器の一例としての液晶3板式プロジェクタに用いられる。液晶3板式プロジェクタは、放電ランプ(図示せず)からの光を、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の光3原色成分に分離し、色光ごとに光変調装置としての各色光用の液晶ライトバルブ28R,28G,28Bにより画像信号に応じて変調し、再度合成したフルカラーの変調光を拡大投写するプロジェクタである。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)であり、画像信号処理部10の各部とバスラインBusを介して信号のやり取りを行い、電気光学装置100の動作を制御する。
記憶部12は、例えば、マスクROMや、フラッシュメモリ、FeRAMなどの不揮発性のメモリにより構成されている。記憶部12には、電気光学装置100を起動させるための順序と内容を規定した起動プログラムなどの当該プロジェクタの動作を制御するための様々なプログラムおよび付随するデータが記憶されている。
電源部13は、外部電源90からの交流電力をインレットから導き、内蔵するAC/DC変換部(いずれも図示せず)にて変圧、整流および平滑するなどの処理を施すことにより安定化させた電力を電気光学装置100の各部に供給する。
クロック生成部14は、例えば、水晶発振子を含むオーバートーン発振回路であり、高速の源発振クロックをタイミング生成部21などに供給する。クロック生成部14には、PLL(Phase Locked Loop)14aが含まれており、例えば、同期信号SYNCの水平同期周波数を逓倍したサンプリングクロックSCLKを生成して画像信号コンバータ16に出力する。なお、クロック生成部14は、画像信号コンバータ16に含まれる構成であっても良い。
画像信号コンバータ16は、例えば、パーソナルコンピュータなどの画像信号供給装置80から入力されるアナログRGB信号を赤色画像信号R1,緑色画像信号G1,青色画像信号B1ごとにAD変換するための3チャンネルのAD変換回路(図示せず)を含んで構成されている。なお、アナログ画像信号は、RGB信号に限定するものではなく、例えば、YUV,Y/Pb/Pr,Y/Cb/Cr,Y/R-Y/B-Yなどの形式で表されるコンポーネント信号であっても良い。
画像信号コンバータ16は、スケーラ16aを備えており、クロック生成部14から供給されるサンプリングクロックSCLKに沿ってAD変換を行い、生成したデジタル各色画像信号をスケーラ16aに出力する。画像信号コンバータ16にはフレームメモリ18が付属している。フレームメモリ18は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成された、RGBの各色光の色画像信号による画像データを記憶する3枚のメモリプレーンである。スケーラ16aは、デジタル各色画像信号により表される画像を、当該各色画像信号の持つ解像度でRGBの色光ごとにフレームメモリ18に書き込み、液晶ライトバルブ28R,28G,28Bにて表示可能な解像度に変換して読み出すことにより、赤色画像信号R2,緑色画像信号G2,青色画像信号B2を生成する。また、スクリーンに投写された有効画像の形状を矩形に近づけるための台形補正処理も、スケーリングと合せて行われる。
また、高解像度の各液晶ライトバルブ28R,28G,28Bへ画像信号を確実に書き込むために、シリアルデータの色画像信号を複数相のパラレルデータに変換する相展開処理も画像信号補正部20にて行われる。なお、電気光学装置100では、各色画像信号を12相展開している。
画像信号補正部20は、このような画像処理が施された各色画像信号R3,G3,B3を出力する。
なお、電気光学装置100では、スケーラ16aを含む画像信号コンバータ16および画像信号補正部20を、1チップのビデオプロセッサICとして構成している。また、当該ビデオプロセッサICに、制御部11の機能を持たせる構成としても良い。これらの構成によれば、各部を1チップICに収められることから、部品点数および実装面積を大幅に低減することができる。
以上のように、画像信号処理部10は、赤色、緑色、及び青色の各色に対応した画像信号を処理する画像信号処理部として機能する。
DAC34Rは、赤色画像信号R3に対応するDAコンバータであり、入力される基準クロックCLKを動作クロックとしてデジタル赤色画像信号R3をDA変換し、生成したアナログ赤色画像信号R4をアンプ37に出力する。
DAC27Gは、緑色画像信号G3に対応するDAコンバータであり、入力される基準クロックCLKを動作クロックとしてデジタル緑色画像信号G3をDA変換し、生成したアナログ緑色画像信号G4をアンプ37に出力する。
DAC27Bは、青色画像信号B3に対応するDAコンバータであり、入力される基準クロックCLKを動作クロックとしてデジタル青色画像信号B3をDA変換し、生成したアナログ青色画像信号B4をアンプ37に出力する。
レベルシフト(L/S)部36R,36G,36Bは、タイミング調整部35R,35G,35Bから出力されるタイミング制御信号RT2,GT2,BT2の電圧をアナログ回路の電圧までシフトさせ、タイミング制御信号RT3,GT3,BT3としてアンプ38に出力する。
ドライバIC30は、上述したように、アナログ赤色画像信号R4を液晶ライトバルブ28Rに出力するが、このアナログ赤色画像信号R4は、12相に相展開された信号であり、図2においては、画像信号VID1〜VID12として記載している。ここでは説明を省略するが、アナログ緑色画像信号G4、アナログ青色画像信号B4についても同様である。
また、ドライバIC30は、上述したように、レベルシフトしたタイミング制御信号RT3を液晶ライトバルブ28Rに出力するが、このタイミング制御信号RT3は、X転送開始パルスDX、Xクロック信号XCK、Y転送開始パルスDY、及びYクロック信号YCKを含んでいる。図2においては、タイミング制御信号RT3の代わりに、X転送開始パルスDX、Xクロック信号XCK、Y転送開始パルスDY、及びYクロック信号YCKとして記載している。ここでは説明を省略するが、タイミング制御信号GT3、タイミング制御信号BT3についても同様である。
また、TFT50のゲートが接続される各走査線2には、走査信号Y1、Y2、…、Ymが、パルス的に線順次で印加される。このため、ある走査線2に走査信号が供給されると、当該走査線に接続されるTFT50がオンするので、データ線3から所定のタイミングで供給されるデータ信号X1、X2、…、Xnは、対応する画素に順番に書き込まれた後、所定の期間保持されることとなる。
また、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、蓄積容量51が、画素電極6と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に付加される。例えば、画素電極6の電圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量51により保持されるので、保持特性が改善される結果、高コントラスト比が実現される。
図6は、本実施形態の電気光学装置100が用いられる電子機器としてのプロジェクタ400の光学系の構成を示す模式図である。なお、図6においては、液晶ライトバルブ28R,28G,28Bを除いて電気光学装置100の図示を省略している。
照明光学系4001は、照明装置(光源)4002からの出射光のうち赤色成分rを液晶ライトバルブ28Rに供給し、緑色成分gを液晶ライトバルブ28Gに供給し、青色成分bを液晶ライトバルブ28Bに供給する。各液晶ライトバルブは、照明光学系4001から供給される各単色光を表示画像に応じて変調する光変調器として機能する。投射光学系4003は、各液晶ライトバルブからの出射光を合成して投射面4004に投射する
投射光学系4003は、クロスダイクロイックプリズム60と、投写レンズ61とを備えている。クロスダイクロイックプリズム60は、4つの直角プリズムが貼り合わされた構造をなし、内部に、G光を透過しB光を反射する誘電体多層膜であるダイクロイック膜と、G光を透過しR光を反射する誘電体多層膜であるダイクロイック膜とがX字状に設けられている。
解像度に応じた複数の画素を備える液晶ライトバルブ28R,28G,28Bに入射した各色光は、それぞれの色画像信号に応じて色光ごとの光学像を内包した各色変調光に変調され、それぞれクロスダイクロイックプリズム60に射出される。
クロスダイクロイックプリズム60は、液晶ライトバルブ28Gからの緑色の変調光を透過し、当該緑色の変調光に液晶ライトバルブ28Rからの赤色の変調光と、液晶ライトバルブ28Bからの青色の変調光とを反射して重畳し、三原色の変調光を合成したフルカラーの画像を内包した変調光を投写レンズ61に射出する。クロスダイクロイックプリズム60から射出された変調光は、ガウスタイプなどの複数のレンズを組合せた広角ズームレンズである投写レンズ61により、スクリーンなどの投射面4004にフルカラーの画像として拡大投写される。
次に、本実施形態におけるドライバIC30のアンプ37の構成について図7及び図8を参照して説明する。図7はアンプ37の構成を示すブロック図、図8はアンプ37のうちアナログ赤色画像信号R4用のアンプ37Rの構成を示す回路図である。アンプ37Rはアンプ37G,37Bと同様の構成なので、アンプ37G,37Bについての説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態のドライバIC30は、ドライバIC30を構成する回路が一つのモールドの中に収容されてワンチップ化されている。ドライバIC30から各液晶ライトバルブまでの配線長は異なっている。ドライバIC30から液晶ライトバルブ28Bまでの配線長LBが最も長く、ドライバIC30から液晶ライトバルブ28Rまでの配線長LRが次に長く、ドライバIC30から液晶ライトバルブ28Gまでの配線長LGが最も短くなっている。
したがって、アンプ37R、アンプ37G,及びアンプ37Bは、各色に対応した画像信号を出力するアンプであって、駆動能力が前記配線長に応じてそれぞれ異なるアンプとして機能する。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる各種の変形が可能である。また、実施形態及び各変形例を適宜組み合わせてもよいことは勿論である。
Claims (6)
- 赤色、緑色、及び青色の各色に対応した表示部と、
赤色、緑色、及び青色の各色に対応した画像信号を処理する画像信号処理部と、
前記画像信号処理部によって処理された前記各色に対応した画像信号を前記表示部に出力する回路が一つのモールド内に収容された駆動部と、を備え、
前記駆動部から前記各色に対応した表示部までの配線長がそれぞれ異なり、
前記駆動部は、前記各色に対応した画像信号を出力するアンプをそれぞれ備え、
各アンプの駆動能力が前記配線長に応じてそれぞれ異なる、
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記駆動能力をアンプごとに調整する調整部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記調整部における調整値を設定する設定部を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。 - 前記各色に対応した画像信号を出力するアンプは、並列接続される複数のアンプを備え、並列接続されるアンプの個数により前記駆動能力が異なっている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気光学装置。 - 赤色、緑色、及び青色の各色に対応した画像信号を処理し、
前記処理された前記各色に対応した画像信号を表示部に出力し、
前記各色に対応した画像信号を出力するアンプのそれぞれの駆動能力を、前記アンプから前記表示部までの配線長に応じてそれぞれ異ならせる、
ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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