JP4665328B2 - 電気光学装置、電子機器および投射型表示装置 - Google Patents

電気光学装置、電子機器および投射型表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投射型表示装置に用いて好適な電気光学装置、電子機器および投射型表示装置に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、カラーの投射型表示装置では投射スクリーンの大型化が進んでいる。投射スクリーンの大型化に伴い、投射スクリーンでの表示画像に色ムラが発生するという問題が生じている。このような色ムラが発生する原因としては、投射用光源、画像生成装置(ライトバルブ)などにばらつきが存在することが挙げられる。従来、投射型表示装置を含む表示装置全体における、表示画像の欠陥を補正する方法としては、以下に説明するような方法が考えられている。すなわち、表示画像の補正方法の一つとして、例えば、撮像手段を用いて表示画像における特異点を検出した後、この特異点の光学データと基準レベルとを比較して補正値を算出し、この補正値に基づいて表示装置に補正をかける方法がある。
【0003】
また、表示画像の補正方法の他の一つとしては、次のようなものがある。まず、一定輝度レベルの映像信号を入力して画像表示面(スクリーン)に画像を投射し、画像表示面を格子状に分割した領域毎にその輝度レベルを撮像手段で測定し、その測定レベルと基準レベルとの直流差分データを輝度補正データとしてメモリに記録する。このメモリは輝度補正回路に組み込まれている。補正データの読み出しは、入力画像信号の水平、垂直同期信号から輝度測定時に分割された矩形状のスクリーン領域に対応するメモリのアドレスを算出することにより行なわれる。
【0004】
この補正データをD /A 変換回路でアナログ値に変換し、アナログ補正値を加算回路を用いて入力画像信号に加算した画像信号を表示装置側に出力する。このとき、投射型表示装置を構成する、例えばライトバルブとしての液晶表示素子では、上記した画像信号に基づいて補正が行なわれた表示駆動を行なう。このようにして、画像表示面の輝度ムラ、色ムラが補正される。また、上述した矩形状のスクリーン領域に代えて、三角形状のスクリーン領域を用いた技術も知られている(特開2000 −316170号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した色ムラ補正は、投射型表示装置の出荷時あるいはメンテナンス時において実行され得るものであり、経年変化等によって色ムラの態様が変更した時に対応できないという問題が生じる。この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、色ムラを自動的に補正できる電気光学装置、電子機器および投射型表示装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、画像信号が供給される複数の画素と、選択期間に導通状態になることにより、前記画像信号を前記各画素に供給する複数のスイッチング素子と、複数の基準画素に対応して各々が設けられ、前記各スイッチング素子のダミー素子を含む複数の電流源と、一の画素および前記各基準画素の位置関係と、前記各基準画素に対応する電流源に流れる電流とに応じて、前記一の画素に供給される画像信号を補正する補正回路と、を有し、前記各電流源は、並列接続された複数の前記ダミー素子を有することを特徴とする。
また、本発明の電気光学装置の一態様において、前記複数のスイッチング素子を光照射から遮光する遮光膜を有してもよい。
また、本発明の電気光学装置の一態様において、前記ダミー素子を光照射から遮光する遮光膜を有してもよい。
また、本発明の電気光学装置の一態様において、前記スイッチング素子はTFTからなっていてもよい。
また、本発明の電気光学装置の一態様において、前記ダミー素子は前記スイッチング素子と同一工程で製造されてもよい。
また、本発明の電子機器は、上記の電気光学装置を備えることを特徴とする。
また、本発明の投射型表示装置は上記課題を解決するために、光源と、前記光源からの光を変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射レンズを有する投射型表示装置において、前記光変調装置は、画像信号が供給される複数の画素と、選択期間に導通状態になることにより、前記画像信号を前記各画素に供給する複数のスイッチング素子と、複数の基準画素に対応して各々が設けられ、前記各スイッチング素子のダミー素子を含む複数の電流源と、一の画素および前記各基準画素の位置関係と、前記各基準画素に対応する電流源に流れる電流とに応じて、前記一の画素に供給される画像信号を補正する補正回路と、を有し、前記各電流源は、並列接続された複数の前記ダミー素子を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
1.実施形態の構成
1.1.光学系の全体構成
次に、本発明の一実施形態の投射型表示装置の光学系統の構成を図12を参照し説明する。
図中、1431は光源、1442,1444はダイクロイックミラー、1443,1448,1449は反射ミラー、1445は入射レンズ、1446はリレーレンズ、1447は出射レンズ、100R,100G,100Bは液晶光変調装置、1451はクロスダイクロイックプリズム、1437は投射レンズを示す。光源1431はメタルハライド等のランプ1440とランプの光を反射するリフレクタ1441とからなる。
【0008】
青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー1442は、光源1431からの光束のうちの赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー1443で反射されて、赤色光用液晶光変調装置100Rに入射される。一方、ダイクロイックミラー42で反射された色光のうち緑色光は緑色光反射のダイクロイックミラー1444によって反射され、緑色光用液晶光変調装置100Gに入射される。一方、青色光は第2のダイクロイックミラー1444も透過する。青色光に対しては、長い光路による光損失を防ぐため、入射レンズ1445、リレーレンズ1446、出射レンズ1447を含むリレーレンズ系からなる導光手段が設けられ、これを介して青色光が青色光用液晶光変調装置100Bに入射される。
【0009】
各光変調装置により変調された3つの色光はクロスダイクロイックプリズム1451に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ1437によって投射スクリーン300に投射され、画像が拡大されて表示される。
【0010】
1.2.制御系の全体構成
次に、上記液晶光変調装置100R,100G,100Bとして用いられる電気光学装置およびその周辺回路の構成を図1,図2を参照し説明する。
なお、図2は主として電気光学装置の素子基板に実装される部分、図1は主として素子基板とは別体として実装される部分のブロック図である。図1において投射型表示装置には、図示せぬ上位装置から8ビットのビデオデータ、その垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsync、画素クロックCLKおよびI2C BUS(登録商標)制御信号が供給される。202は二次ガンマ補正回路であり、該ビデオデータの階調特性を補正し、9ビットのバス幅で、階調補正された補正ビデオデータを出力する。203は色ムラ補正部であり、投射面の各部に対する色ムラを補正する。なお、色ムラ補正部203の詳細については後述する。
【0011】
204は多相展開回路であり、色ムラ補正部203から供給された補正ビデオデータを、多相展開(ここでは6層展開)する。すなわち、補正ビデオデータにおける各ドットの画素値の持続時間が6倍に伸張され、6ドットの画素値を同時にラッチできるようにこれらのタイミングが補正される。次に、206はデータ反転・非反転選択回路であり、1ドット毎に画素値の極性が反転するように、これら画素値の一部を反転させる。208はデジタル/アナログ(D/A)コンバータであり、データ反転・非反転選択回路206から出力された画素値をアナログ信号である多相ビデオデータVID1〜6に変換し出力する。この多相ビデオデータVID1〜6は、ビデオアンプ210−1〜6を介して増幅される。
【0012】
212はI2C制御回路であり、I2C BUS制御信号に基づいて、電気光学装置内の各部を制御する。214はLCDタイミング発生回路であり、水平同期信号Hsync、垂直同期信号Vsyncに基づいて、各種タイミング信号を生成する。これらタイミング信号のうち、主要なものについて説明しておく。なお、これらタイミング信号の波形例を図8に示しておく。
【0013】
まず、CLXは、電気光学装置の表示用のクロック信号であり、画素クロックCLKの相数倍(ここでは6倍)のクロック周期を有し、デューティ比50%の信号である。/CLXはその反転信号である(なお、本明細書において、反転信号には信号名の先頭に「/」を付すこととする)。
DXはラインスタートパルスであり、電気光学装置における各ラインの先頭において立ち上がる。
NRGはプリチャージ信号であり、プリチャージを行うべきタイミングすなわちラインスタートパルスDXよりも若干早く立ち上がる。
ENB1,ENB2はラッチイネーブル信号であり、多相ビデオデータVID1〜6が安定するタイミングにおいて交互にHレベルに立ち上がる信号である。
CLYは電気光学装置のラインクロック信号であり、所定のラインクロック周期を有し、デューティ比50%の信号である。
DYはフレームスタートパルスであり、電気光学装置における各フレームの先頭において立ち上がる。
BIASOおよびBIASEは奇数ドット極性信号および偶数ドット極性信号であり、対応する画素に対する液晶層への印加電圧の極性(換言すれば対応するビデオデータVID1〜6の極性)を示す信号である。すなわち、印加電圧の極性は、これらの信号がLレベルであれば正極性、Hレベルであれば負極性であることを示す。
【0014】
216はD/Aコンバータであり、I2C BUS制御信号から必要なアナログ信号を生成する。Sub Brightnessは輝度調整信号であり、ユーザのパネル操作等に基づく輝度調整指令を示す信号である。Bias_COMは輝度調整信号Sub Brightnessの基準電位信号である。NRSHはプリチャージ電位最大値信号、NRSLはプリチャージ電位最小値信号であり、各々プリチャージ電位の最大値と最小値とを示す。LCCOMは対向電極電位であり、対向電極に印加される。
【0015】
222は差動アンプであり、輝度調整信号Sub Brightnessおよび基準電位信号Bias_COMの差分を増幅し、その結果をゲイン信号として奇数ドットのビデオデータVID1,3,5を出力するビデオアンプ210−1,3,5に与える。同様に、差動アンプ224は、輝度調整信号Sub Brightnessおよび基準電位信号Bias_COMの差分を増幅し、その結果をゲインとして偶数ドットのビデオデータVID2,4,6を出力するビデオアンプ210−2,4,6に与える。
【0016】
218,220はスイッチング回路であり、輝度調整信号Sub Brightnessおよび基準電位信号Bias_COMをストレート接続またはクロス接続して差動アンプ222,224に供給する。スイッチング回路218,220の接続状態(ストレートまたはクロス)は、極性信号BIASO,BIASEに応じて相補的に切り換えられる。これにより、ビデオアンプ210−1,3,5およびビデオアンプ210−2,4,6には、それぞれ極性が異なり絶対値の等しいゲイン信号が供給されることになる。
【0017】
次に、230,232は差動アンプであり、プリチャージ電位最大値信号NRSHおよびプリチャージ電位最小値信号NRSLの差分を増幅し、各々奇数ドットプリチャージ電位NRS1および偶数ドットプリチャージ電位NRS2を出力する。226,228はスイッチング回路であり、スイッチング回路218,220と同様に、極性信号BIASO,BIASEに応じて相補的に接続状態(ストレートまたはクロス)を切り換えてプリチャージ電位最大値信号NRSHおよびプリチャージ電位最小値信号NRSLを差動アンプ230,232に供給する。これにより、プリチャージ電位NRS1,NRS2は、それぞれ極性が異なり絶対値の等しい電位になる。
【0018】
次に、図2において、素子基板上における表示領域101aには、図においてX(行)方向に延在して複数本の走査線112が形成されている。また、複数本のデータ線114が、Y(列)方向に沿って延在して形成されている。そして、画素110は、走査線112とデータ線114との各交差に対応して設けられて、マトリクス状に配列されている。ここで、説明の便宜上、本実施形態では、走査線112の総本数をm本とし、データ線114の総本数をn本として(m、nはそれぞれ2以上の整数)、m行×n列のマトリクス型表示装置として説明する。
【0019】
1.3.画素の構成
画素110の具体的な構成としては、例えば、図3(a)に示されるものが挙げられる。この構成では、トランジスタ(MOS型FET)116のゲート端が走査線112に、ソース端がデータ線114に、ドレイン端が画素電極118に、それぞれ接続されるとともに、画素電極118と対向電極108との間に電気光学材料たる液晶105が挟持されて液晶層が形成されている。ここで、対向電極108は、後述するように、実際には画素電極118と対向するように対向基板に一面に形成される透明電極である。また、画素電極118は蓄積容量119の一端に接続され、蓄積容量119の他端には所定電圧VSSX,VSSYが印加され、液晶層に蓄積される電荷のリークを防止している。なお、この実施形態では、蓄積容量119を画素電極118と所定電圧VSSX,VSSYとの間に形成したが、画素電極118と対向電極108間、画素電極118と接地電位GND間、あるいは画素電極118とゲート線間等に形成しても良い。
【0020】
ここで、図3(a)に示される構成では、トランジスタ116として一方のチャネル型のみが用いられているために、オフセット電圧が必要となるが、図3(b)に示されるように、Pチャネル型トランジスタとNチャネル型トランジスタとを相補的に組み合わせた構成とすれば、オフセット電圧の影響をキャンセルすることができる。ただし、この相補型構成では、走査信号として互いに排他的レベルを供給する必要が生じるため、1行の画素110に対して走査線112a,112bの2本の走査線が必要となる。
【0021】
1.4.二次ガンマ補正回路202の構成
次に、二次ガンマ補正回路202の詳細構成を図5を参照し説明するが、その前提としてトランジスタ(MOS型FET)を用いた照度測定の原理について説明しておく。トランジスタのゲート端とドレイン端(ソース端でもよい)を接続し、ソース−ドレイン間に0.3〜2[V]程度の電圧VDDを印加すると、ドレイン端にはほとんど電流が流れない。しかし、ここでトランジスタに光を照射すると、照度に応じたリーク電流がドレイン端に流れる。
【0022】
電流の大きさはトランジスタの生成プロセス等に応じて異なるが、ポリシリコンプロセスによって形成されたトランジスタの一例では、500[lx]で20[fA],500[klx]で20[pA],1[Mlx]で150[pA]程度のリーク電流が発生する。従って、ドレイン電流を測定することにより、照度を測定することが可能になる。但し、トランジスタ1個あたりのリーク電流はきわめて低いレベルであるため、数百〜数千個程度のトランジスタを並列接続してリーク電流を測定すると好適である。
【0023】
図5において302,……,302は画素ドライブ用トランジスタ116と同一プロセスにおいて素子基板内に形成された測定用トランジスタであり、数百〜数千個程度並列接続されている。従って、素子基板に光が照射されると、これら測定用トランジスタの並列回路にリーク電流Idlが流れる。304,306は抵抗器、308はオペアンプであり、これらによって増幅器が形成されている。すなわち、リーク電流Idlに対して、該増幅器より「−Idl・R2」の電圧が出力される。なお、測定用トランジスタ302,……,302、抵抗器304,306およびオペアンプ308は複数ブロック(f=8ブロック)設けられているが、図5には1ブロックのみ表示されている。
【0024】
310−1〜310−fはA/Dコンバータであり、fブロックのオペアンプ308の各増幅結果に基づいて、リーク電流Idl−1〜Idl−fの測定値をデジタル値として出力する。312はルックアップテーブルであり、これらリーク電流Idl−1〜Idl−fの総和ΣIdlが所定の基準値であると仮定した状態におけるビデオデータの階調補正特性が記憶されている。すなわち、液晶の透過率は印加電圧に応じて図7(a)に示すようにノンリニアに変化する(ノーマリーホワイトの場合)ため、同図(b)に示すように、ビデオデータの階調に応じて透過率がリニアに変化するように、ビデオデータの階調に対応して液晶層に印加すべき電圧指令値がルックアップテーブル312に記憶されているのである。
【0025】
但し、リーク電流の増加に応じて、同図(a)の特性は同図(c)のように変化する。すなわち、リーク電流が増加すると、同一の透過率を得るためにより高い電圧を印加する必要が生じる。図5において314はリーク補正回路であり、リーク電流の総和ΣIdlの測定値に基づいて上記電圧指令値を補正し、その結果を多相展開回路204に供給する。この補正は、具体的には液晶への印加電圧の増幅率を変化させるものであり、デジタル的な演算によって可能である。また図5では、デジタル的な演算による例を挙げたが、オペアンプ308からの電圧値を用い、アナログ増幅することによっても補正できる。ただし、デジタル演算では非線型な演算が可能であり、液晶の非線型特性も加味したより細かい調整が可能であること、液晶材料が変更された場合にも演算データを簡単に変更可能である利点を有する。
【0026】
1.5.ドライバ等の構成
説明を再び図2に戻す。252,254はYドライバであり、m個(走査線112の本数)のラッチ回路から構成されている。Yドライバ252,254においては、フレームの最初に供給されるフレームスタートパルスDYがラインクロック信号CLYの立上がりおよび立下がりタイミングに同期して各ラッチ回路に順次転送され、ラッチされた結果が走査線112の各々に走査信号G1, G2, G3, … ,Gmとして順次排他的に供給される。なお、Yドライバ252,254は全く同一の走査信号G1, G2, G3, … ,Gmを走査線112の両端から供給するが、これは走査線112上のインピーダンスや寄生容量等の影響を最小限に抑制するためである。
【0027】
次に、250はXドライバであり、k個(データ線114の本数/6)のラッチ回路(図示せず)から構成されている。Xドライバ250においては、各ラインの最初に供給されるラインスタートパルスDXがクロック信号CLXの立上がりおよび立下がりタイミングに同期して各ラッチ回路に順次転送され、ラッチされた結果が信号P1, P2, P3, … ,Pkとして出力される。図8に示すように、信号P1, P2, P3, … ,Pkはクロック信号CLXの1/2周期づつオーバーラップしている。
【0028】
258−1〜kはアンド回路であり、上記信号Pi(但し、i=1, 2, 3, … ,k)の添字iが奇数である場合は信号Piとラッチイネーブル信号ENB1との論理積をラッチ信号Qiとして出力する一方、添字iが偶数である場合は信号Piとラッチイネーブル信号ENB2との論理積をラッチ信号Qiとして出力する。この結果、ラッチ信号Qiは、順次排他的に出力される。
【0029】
256はサンプルホールド回路であり、データ線114毎に設けられたトランジスタによって構成されている。各トランジスタは、順次6個づつ組になっており、各組を成すトランジスタのゲート端には、ラッチ信号Q1,Q2,……,Qkが印加される。これにより、その時点におけるビデオデータVID1〜6が、対応する6本のデータ線114に印加される。260はプリチャージ回路であり、データ線114毎に設けられた複数のトランジスタから構成されている。これらトランジスタのゲート端に、プリチャージ信号NRGが印加されると、奇数ドットに対応するデータ線114には奇数ドットプリチャージ電位NRS1が、偶数ドットに対応するデータ線114には偶数ドットプリチャージ電位NRS2が同時に印加される。
【0030】
1.6.液晶装置の構成
次に、上述した電気光学装置の構造について、図4(a),(b)を参照して説明する。ここで、同図(a)は、電気光学装置100の構成を示す平面図であり、同図(b)は、同図(a)におけるA−A´断面図である。これらの図において101は素子基板であり、その上面に画素電極118などが形成されている。102は対向基板であり、その下面に対向電極108が形成されている。素子基板101および対向電極108は、互いにシール材104によって一定の間隙を保って貼り合わせられ、この間隙に電気光学材料としての液晶105が挟持されている。なお、実際には、シール材104には切欠部分があって、ここを介して液晶105が封入された後、封止材により封止されるが、これらの図においては省略されている。ここで、素子基板101および対向基板102はガラスや石英などの非晶質基板である。そして、画素電極118等は、素子基板101に半導体簿膜を堆積して成るTFTによって形成されている。すなわち、電気光学装置100は、透過型として用いられることになる。
【0031】
さて、素子基板101において、シール材104の内側かつ表示領域101aの外側領域には、各種回路が形成されている。すなわち、図上で表示領域101aの左右にはYドライバ252,254が形成され、上方にはプリチャージ回路260が、また下方にはXドライバ250が形成されている。さらに、シール材104の内側であって、Yドライバ252,254、プリチャージ回路260およびXドライバ250の外側の部分には領域302a,……302aが設けられており、ここに測定用トランジスタ302,……,302が形成されている。本実施形態においては、領域302aは、シール材104の内側の四隅と、上下左右各辺の中央部に形成されている。
【0032】
また、素子基板101において、Xドライバ250が形成される領域の外側であって、シール材104を隔てた領域107には、複数の接続端子が形成され、ここから外側からの制御信号や電源電圧などが入力される。一方、対向基板102の対向電極108は、基板貼合部分における4隅のうち少なくとも1箇所において設けられた導通材(図示省略)と、領域107に設けられた接続端子とを介して、対向電極電位LCCOMが対向電極108に印加される。
【0033】
ほかに、対向基板102には、電気光学装置100の用途に応じて、例えば、直視型であれば、第1に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例えば、金属材料や樹脂などからなる遮光膜(ブラックマトリクス)が設けられる。なお、色光変調の用途の場合、すなわち投射型表示装置のライトバルブとして用いる場合には、カラーフィルタは形成されない。また、直視型の場合、電気光学装置100に光を素子基板101側から照射するバックライトが必要に応じて設けられる。
【0034】
さらに、素子基板101およげ対向基板102の電極形成面には、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜(図示省略)など設けられて、電圧無印加状態における液晶分子の配向方向を規定する一方、対向基板102の側には、配向方向に応じた偏光子(図示省略)が設けられる。ただし、液晶105として、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜や偏光子などが不要となる結果、光利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの点において有効である。
【0035】
1.7.トランジスタの素子構造
次に、素子基板101上における画素用のトランジスタ116の構造を図6(a)を参照し説明する。
図6(a)においてデータ線114は縦方向に延在して設けられ、走査線112はデータ線114から絶縁されつつ横方向に延在して設けられている。そして、両者の交差箇所において走査線112の上部にトランジスタ116が形成され、同時にトランジスタ116のゲート端が走査線112に接続されている。また、交差箇所近傍においてデータ線114にはコンタクト352が形成され、ここからトランジスタ116の上方に向かってリード線354が形成され、該リード線354の先端がトランジスタ116のソース端に接続されている。
【0036】
また、画素電極118においてもコンタクト356が形成され、ここからデータ線114に向かい途中で折れ曲がってトランジスタ116の上方に向かうリード線358が形成されている。そして、該リード線358の先端がトランジスタ116のドレイン端に接続されている。電気光学装置100が後述するプロジェクタのライトバルブとして用いられる場合には、素子基板101側から光が照射される。従って、データ線114はトランジスタ116に照射される光を減衰させ、リーク電流を低減させる遮光膜としての役割を兼ねている。
【0037】
次に、測定用トランジスタ302,……,302の構造を同図(b)を参照し説明する。図において360はソースライン、362はゲートライン、364はドレインラインであり、平行に延在して形成されている。ゲートライン362およびドレインライン364の端部には、各々コンタクト376,378が形成され、両ラインはリード線380を介して結合されている。ゲートライン362上には、ほぼ等間隔に測定用トランジスタ302,……,302が形成されている。
【0038】
これら測定用トランジスタ302,……,302の形成位置を挟むように、ソースライン360およびドレインライン364には、コンタクト366,……,366および372,……,372が形成されている。そして、コンタクト366,……,366および372,……,372から測定用トランジスタ302,……,302の上方に向かって、リード線368,……,368および374,……,374が形成されている。リード線368,……,368の先端は測定用トランジスタ302,……,302のソース端に接続され、リード線374,……,374の先端はこれらトランジスタのドレイン端に接続されている。
【0039】
そして、ソースライン360には、電圧VDDが印加され、図5に示した測定用トランジスタ302,……,302の並列回路が実現されている。また、各測定用トランジスタ302,……,302の下方には、ゲートライン362等と直交する方向に遮光ライン382,……,382が形成されている。これら遮光ライン382,……,382は、図6(a)におけるデータ線114に代えて照射光を減衰させるために設けられたものであり、測定用トランジスタ302のリーク電流と画素用トランジスタ116のリーク電流特性との間にほぼリニアな比例関係を付与することが可能になる。
【0040】
1.8.色ムラ補正部203の構成
まず、本実施形態では、図11に示すように投射スクリーン300が8つの三角形領域S1〜S8に区画される。本実施形態の区画の方法は、投射スクリーン300 の中心を通るように、同図中Sx,Sy方向の直交する2 本の線a,bによって、投射スクリーン300を4つの長方形に分割し、しかる後にそれぞれの長方形を線a,bの端部どうしを結ぶ線c,d,e,fで分割し、これによって8つの三角形領域S1 〜S8を得ている。
【0041】
そして、所定の基準となるデジタル画像データをそのまま多相展開回路204に入力し、投射スクリーン300へ基準画像を投射する。具体的には、投射スクリーン300 へ、例えば最大256の階調表示が可能な場合、128階調の中間調(グレー)を基準画像として均一に投射する。この状態で、それぞれの三角形領域S1〜S8の3つの頂点の位置の画素(以下、基準画素という)での色座標を測定する。この測定には、周知の色座標測定器を用いることができる。図11に示すように、例えば、三角形領域S1では3つの頂点に対応する基準画素P1,P2,P4 の色座標が測定される。そして、それぞれの三角形領域の3 つの頂点に位置する基準画素での輝度補正量を求める。この輝度補正量は、基準画素で求めた色座標を、予め設定した色座標上の位置に一致させる補正や、または全基準画素の色座標の平均値に一致させる補正を加えて設定する。
【0042】
本実施形態の具体的な輝度補正量の決定方法は、図13に示すように、黒丸で示す基準画素での実測色座標を目標色座標に一致させるように、赤(R )成分と青(B )成分とを調整する。なお、緑(G )成分は、光の合成に対して影響を与え易いため、赤および青を用いて調整することが好ましい。本実施形態では、基準画素での色座標を、目標色座標と一致させる調整を行う際、色差と色座標上の距離がある程度比例関係にあるUCS 表色系を用いることが、色差を表現するのに適している。なお、UCS 表色系は、Luv 又はLu’v’を用いて表示するのが一般的である。尚、実測色座標がXYZ 表色系で得られる場合、以下に示す式を用いてUCS 表色系に変換する。
【0043】
まず、Luv を用いる場合は、
L =Y
u =4X /(X +15Y +3Z )
v =6Y /(X +15Y +3Z )
となり、これらの式から、
u =2x /(6y −x +1 .5 )
v =3y /(6y −x +1 .5 )
が導かれる。また、Lu’v’を用いる場合は
u ’=u
v ’=1 .5v
によって導かれる。
【0044】
図13はu−v座標上での基準画素での未補正の色座標を目標色座標に一致させる補正操作の説明図である。このような操作により、基準画素での輝度補正量を、求めることができる。なお、具体的な操作としては、上記したように赤成分と青成分とを調整することにより行う。また、投射スクリーン300 における図11に示す左右Sx(X)方向、上下Sy(Y)方向、任意の三角形領域に属する任意画素での補正量をSx ,Syに垂直なSz(Z)方向とした3次元座標で考えると、各三角形領域が基準画素を3つ含むため、三角形領域内の任意の場所(画素)の補正量Szは、3つ基準画素での基準補正量から線形補間して求めることが可能となる。平面は、Sz=aSX+bSY+c(一般的には、Z=aX+bY+c)で表されるため、この係数a,b,cを上記した3つの基準画素での基準補正量より求めれば、各三角形領域内の任意の画素での補正量Szは上記演算式によって得られる。
【0045】
次に、図14を参照し色ムラ補正部203の構成を説明する。
図において22はメモリであり、各三角形領域S1〜S8に適用される上記係数a,b,cが記憶されている。なお、メモリ22は、例えば再書込み可能なフラッシュメモリ等によって構成されている。21は領域判定部であり、水平同期信号Hsync、垂直同期信号Vsyncおよび画素クロックCLKに基づいて、二次ガンマ補正回路202から供給されている補正ビデオデータが何れの三角形領域S1〜S8に属するか判定し、該三角形領域に固有の係数データを読み出してレジスタ23に一時的に書き込む動作を行う。
【0046】
この係数データの書き込みは、この係数データでの補正を行う三角形領域に投射される補正ビデオデータに先駆けて行われる。すなわち、乗算回路24に補正ビデオデータが入力されるタイミングでレジスタ23のaレジスタ23a、bレジスタ23b、cレジスタ23cから係数データ信号が乗算回路24に入力され、補正ビデオデータに輝度補正量Szを乗じるようになっている。
【0047】
このため、補正ビデオデータは、そのアドレス情報に応じて、投射される三角形領域における補正処理が施された信号として多相展開回路204に到達する。25は係数補正部であり、上記A/Dコンバータ310−1〜310−fから出力されたリーク電流Idl−1〜Idl−fに基づいて、メモリ22内の各係数a,b,cを補正する。すなわち、係数補正部25には、製品出荷時(あるいはメンテナンス時)において設定された各係数a,b,cと、その設定時におけるリーク電流Idl−1〜Idl−fの値とが記憶されている。
【0048】
各リーク電流Idl−1〜Idl−fを発生させる領域302aは、図4(a)において説明したように、シール材104の内側の四隅と、上下左右各辺の中央部に形成されているから、これら領域302aは各々基準画素P1〜P4,P6〜P9に近接することが解る。そこで、本実施形態においては、リーク電流Idl−1〜Idl−fの測定値に基づいて、各基準画素P1〜P4,P6〜P9における基準補正量を求め、メモリ22内の各係数a,b,cを補正するのである。
【0049】
ここで、基準画素P5は画面中央に位置し、近傍の領域302aが存在しないため、基準補正量を直接的に求めることができない。そこで、他の基準画素P1〜P4,P6〜P9の基準補正量の平均値と基準画素P5の基準補正量との比を製品出荷時(あるいはメンテナンス時)に求めておき、リーク電流に基づいて基準補正量を補正する場合には、この比を保つように基準画素P5の基準補正量を設定するとよい。
【0050】
2.実施形態の動作
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置の動作について説明する。図8は、この電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。まず、フレームスタートパルスDYがYドライバ252,254に供給されると、クロック信号CLYにしたがった転送によって、走査信号G1, G2, G3, … ,Gmが1フレーム内で順次排他的に出力される。
【0051】
さて、走査信号G1, G2, G3, … ,Gmは、それぞれクロック信号CLYの半周期に相当するパルス幅を有し、また、上から数えて1本目の走査線112に対応する走査信号G1は、スタートパルスDYが供給された後、クロック信号CLYが最初に立ち上がってから、少なくともクロック信号CLYの半周期だけ遅延して出力される。そして、各走査信号G1, G2, G3, … ,Gmが立ち上がると、プリチャージ信号NRGおよびラインスタートパルスDXが順次立ち上がる。
【0052】
まず、上から1本目の走査線112に走査信号G1が供給されると、表示領域101a内の1段目の画素110内のトランジスタ116は全てオン状態になるが、各データ線114は全てハイインピーダンス状態になっているため、蓄積容量119および画素電極118の電位は変化しない。ここでプリチャージ信号NRGが立ち上がると、プリチャージ回路260内のトランジスタが全てオン状態に設定される。これにより、奇数ドットに対応するデータ線114には奇数ドットプリチャージ電位NRS1が、偶数ドットに対応するデータ線114には偶数ドットプリチャージ電位NRS2が同時に印加される。従って、1段目の全ての画素110には、プリチャージ電位NRS1またはNRS2が書き込まれる。
【0053】
次に、ラインスタートパルスDXがXドライバ250に供給されると、クロック信号CLXに同期して該ラインスタートパルスDXがXドライバ250内でシフトされてゆく。そして、クロック信号CLXの1/2周期づつオーバーラップする信号P1, P2, P3, … ,Pkが、該シフトされたラインスタートパルスDXに基づいて順次出力される。一方、LCDタイミング発生回路214から出力されるラッチイネーブル信号ENB1,ENB2は、多相ビデオデータVID1〜6が安定するタイミングにおいて交互にHレベルに立ち上がる。
【0054】
また、アンド回路258−1〜kにおいては、上記信号Pi(但し、i=1, 2, 3, … ,k)の添字iが奇数である場合は信号Piとラッチイネーブル信号ENB1との論理積をラッチ信号Qiとして出力する一方、添字iが偶数である場合は信号Piとラッチイネーブル信号ENB2との論理積をラッチ信号Qiとして出力する。この結果、ラッチ信号Qiは、ビデオデータVID1〜6が安定する期間、順次排他的に出力される。
【0055】
ここで、走査信号G1が立ち上がり、さらに信号P1が立ち上がる期間の動作についてさらに詳細に説明しておく。信号P1が立ち上がった後暫くするとラッチイネーブル信号ENB1が立ち上がり、これと同期してラッチ信号Q1が立ち上がる。これにより、図2のサンプルホールド回路256内で最左端ないし左から6番目のトランジスタがオン状態になり、ビデオデータVID1〜6が左から1本目ないし6本目のデータ線114に印加される。
【0056】
その際、上から1本目の走査線112にはHレベルの電圧が印加されているから、該走査線112と左から1本目ないし6本目のデータ線114との交差に対応する6個のトランジスタ116を介して、蓄積容量119および画素電極118にビデオデータVID1〜6すなわち電圧が印加され、蓄積容量119および画素電極118が充電される。なお、1本目の走査線112と、左から7本目以降のデータ線114との交差に対応するトランジスタ116もオン状態になるが、これらデータ線114はハイインピーダンス状態になっているため、蓄積容量119および画素電極118の電位は変化しない。
【0057】
以後、同様にラッチ信号Q2,Q3,……,Qkが順次立ち上がってゆくと、データ線114に6本づつ排他的にビデオデータVID1〜6が供給され、上から1段目のトランジスタ116の6個づつにこれらビデオデータVID1〜6が書き込まれてゆく。そして、1段目の画素110に対する書き込みが全て終了すると、上から2本目の走査線112には走査信号G2が供給され(Hレベルの電圧が印加され)、2段目の画素110に対して、2段目のビデオデータVID1〜6が順次書き込まれてゆく。以降同様な動作が、m本目の走査線112に対応する走査信号Gmが出力されるまで繰り返され、表示領域101a全体に渡ってビデオデータが書き込まれる。さらに、フレームスタートパルスDYが再び供給されると、表示領域101a全体に渡ってビデオデータが書き込まれる。以下同様な動作が、フレームスタートパルスDYが供給される毎に繰り返される。
【0058】
なお、画素110に書き込まれたビデオデータ(画素電圧)は、次のフレームでプリチャージされるまで保持されると理想的であるが、実際には図8の最下段に示すように、リーク電流によって画素電圧の絶対値が低下してゆく。ここで、実線はリーク電流が少ない場合の画素電圧特性であり、一点鎖線はリーク電流が多い場合の画素電圧特性である。本実施形態においては、画素用トランジスタ116に生ずるリーク電流にほぼ比例するリーク電流が測定用トランジスタ302,……,302を介して検出され、二次ガンマ補正回路202内のリーク補正回路314によって階調のずれを補償するように信号レベルが補正される。
【0059】
さらに、色ムラ補正部203においては、個々の領域302aから検出されるリーク電流Idl−1〜Idl−fに基づいて、三角形領域S1〜S8毎に係数a,b,cが逐次補正される。これにより、投射スクリーン300上における色ムラも解消され、高品質な画像を得ることが可能になる。
【0060】
3.変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
【0061】
(1)上記実施形態は、本発明の電気光学装置を投射型表示装置に適用した例を示したが、本電気光学装置は投射型表示装置以外にも種々の装置に適用可能である。そのいくつかの例を以下説明する。
<モバイル型コンピュータ>
まず、上記電気光学装置を、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図9(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す正面図である。図において、モバイル型コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、表示ユニット1206とから構成されている。この表示ユニット1206は、先に述べた電気光学装置100の後方にバックライトを付加することにより構成されている。
【0062】
<携帯電話器>
さらに、上記電気光学装置を、携帯電話器に適用した例について説明する。図9(b)は、この携帯電話器の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話器1300は、複数の操作ボタン1302のほか、受話口1304、送話口1306とともに、電気光学装置100を備えるものである。この電気光学装置100にも、必要に応じてその後方にバックライトが設けられる。
【0063】
電子機器としては、以上説明した他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に対して、上述した電気光学装置が適用可能なのは言うまでもない。
【0064】
(2)上記実施形態においては、測定用トランジスタ302,……,302の下方に遮光ライン382,……,382を設け、測定用トランジスタ302,……,302のリーク電流特性が画素用トランジスタ116の特性に略比例するようにした(図6(b)参照)。しかし、測定用トランジスタ302,……,302のリーク電流とトランジスタ116のリーク電流との関係が既知であるならば、同図(c)に示すように遮光ライン382,……,382を除去してもよい。かかる構成によれば、測定用トランジスタ302,……,302に光が直接照射されるため、より大きなリーク電流を得ることが可能になる。
【0065】
(3)電気光学装置100の駆動回路は、図1,図2に示すものに限られず、種々の方式の駆動回路を用いることができる。その一例を図10に示す。図において二次ガンマ補正回路202および色ムラ補正部203は、上記実施形態のものと同様に構成されている。404は1相/2相展開回路であり、色ムラ補正部203から出力されたビデオデータを2相のビデオデータに展開する。406はデータ反転・非反転選択回路であり、該2相のビデオデータのうち一方を反転し、他方を非反転状態に設定する。
【0066】
408,410はD/Aコンバータであり、406から出力された2相のビデオデータをそれぞれアナログ信号に変換する。変換されたビデオデータは、差動アンプ412,424を介してサンプルホールド回路416に供給される。サンプルホールド回路416はこれらビデオデータをラッチし、多相ビデオデータVID1〜6として出力する。この変形例においても、測定用トランジスタ302,……,302から出力されるリーク電流Idl−1〜Idl−fに基づいて、二次ガンマ補正回路202において階調特性が補正されるとともに色ムラ補正部203において色ムラが補正される。これにより、上記実施形態と同様に高品質な画像を得ることが可能である。
【0067】
(4)また、上記実施形態においては、電気光学装置を構成する素子基板101をガラスや石英などの非晶質基板とし、ここに半導体簿膜を堆積してTFTを形成したが、本発明は、これに限られない。例えば、素子基板101を不透明な半導体基板によって構成し、画素電極118をアルミニウムなどの反射性金属から形成し、対向基板102をガラスなどから構成すると、電気光学装置100を反射型として用いることができる。
【0068】
(5)さらに、上記実施形態は本発明を液晶を用いた電気光学装置に適用した例を説明したが、他の電気光学装置、特に、画素に印加する電圧等に応じて階調表示を行う電気光学装置のすべてに適用可能である。このような電気光学装置としてはエレクトロルミネッセンス(EL)装置やプラズマディスプレイ(PDP)装置などが考えられる。特に有機ELの場合は、液晶のような交流駆動をする必要が無く、極性反転をしなくて良い。ELやPDPの場合、自発光素子であるため外部から強烈な光は入力されないが、自発光素子に近い位置にTFTが配置されているため、この光によって光リークが発生する。この場合、画素毎に光リーク検出素子を作り、制御することによって光リークによる画質劣化のない高画質な表示が可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電圧が印加される画素および各基準画素の位置関係と、各基準画素に対応する電流源に流れる電流とに応じて、電圧が印加される画素の画素電圧を補正するから、経年変化等に対応して自動的に色ムラを補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の電気光学装置の電気的構成を示すブロック図(1/2)である。
【図2】 本発明の一実施形態の電気光学装置の電気的構成を示すブロック図(2/2)である。
【図3】 上記実施形態における画素の構成例を示す図である。
【図4】 上記実施形態における電気光学装置の構造図である。
【図5】 二次ガンマ補正回路202の詳細構成を示すブロック図である。
【図6】 画素用のトランジスタ116、測定用トランジスタ302,……,302およびその周辺部分の構造図である。
【図7】 二次ガンマ補正回路202の動作説明図である。
【図8】 上記実施形態の電気光学装置のタイミングチャートである。
【図9】 同電気光学装置を適用した各種電子機器の例を示す図である。
【図10】 上記実施形態の変形例における要部のブロック図である。
【図11】 色ムラ補正のための基準画素P1〜P9と三角形領域S1〜S8の関係を示す図である。
【図12】 上記電気光学装置を適用したプロジェクタの概略構成図である。
【図13】 色ムラ補正部203の動作説明図である。
【図14】 色ムラ補正部203のブロック図である。
【符号の説明】
21……領域判定部
22……メモリ
24……乗算回路
25……係数補正部
100……電気光学装置
100R,100G,100B……液晶光変調装置
101……素子基板
101a……表示領域
102……対向基板
104……シール材
105……液晶
107……領域
108……対向電極
110……画素
112……走査線
114……データ線
116……画素用トランジスタ(スイッチング素子)
118……画素電極
119……蓄積容量
202……二次ガンマ補正回路
203……色ムラ補正部
204……多相展開回路
206……データ反転・非反転選択回路
208……D/Aコンバータ
210−1〜6……ビデオアンプ
212……I2C制御回路
214……LCDタイミング発生回路
216……D/Aコンバータ
218,220……スイッチング回路
222,224……差動アンプ
226,228……スイッチング回路
230,232……差動アンプ
250……Xドライバ
252,254……Yドライバ
256……サンプルホールド回路
258−1〜k……アンド回路
260……プリチャージ回路
302,……,302……測定用トランジスタ(電流源)
302a……領域
304,306……抵抗器
308……オペアンプ
310……A/Dコンバータ
312……ルックアップテーブル
314……リーク補正回路
352……コンタクト
354……リード線
356……コンタクト
358……リード線
360……ソースライン(第1のライン)
362……ゲートライン(第3のライン)
364……ドレインライン(第2のライン)
366,……,366……コンタクト
368,……,368……リード線
372,……,372……コンタクト
374,……,374……リード線
376,378……コンタクト
380……リード線
382,……,382……遮光ライン
404……1相/2相展開回路
406……データ反転・非反転選択回路
408,410……D/Aコンバータ
412,424……差動アンプ
416……サンプルホールド回路
1430……プロジェクタ
1431……光源
1437……投射レンズ

Claims (7)

  1. 画像信号供給される複数の画素と、
    選択期間に導通状態になることにより、前記画像信号を前記各画素供給する複数のスイッチング素子と、
    複数の基準画素に対応して各々が設けられ、前記スイッチング素子のダミー素子を含む複数の電流源と、
    一の画素および前記各基準画素の位置関係と、前記各基準画素に対応する電流源に流れる電流とに応じて、前記一の画素に供給される画像信号を補正する補正回路と、
    を有し、
    前記各電流源は、並列接続された複数の前記ダミー素子を有する
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記複数のスイッチング素子を光照射から遮光する遮光膜を有することを特徴とする請求項1記載の電気光学装置。
  3. 前記ダミー素子を光照射から遮光する遮光膜を有することを特徴とする請求項2記載の電気光学装置。
  4. 前記スイッチング素子は、TFTからなることを特徴とする請求項1乃至記載の電気光学装置。
  5. 前記ダミー素子は前記スイッチング素子と同一工程で製造されることを特徴とする請求項1乃至記載の電気光学装置。
  6. 請求項1乃至の何れかに記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
  7. 光源と、前記光源からの光を変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射レンズを有する投射型表示装置において、
    前記光変調装置は、
    画像信号供給される複数の画素と、
    選択期間に導通状態になることにより、前記画像信号を前記各画素供給する複数のスイッチング素子と、
    複数の基準画素に対応して各々が設けられ、前記スイッチング素子のダミー素子を含む複数の電流源と、
    一の画素および前記各基準画素の位置関係と、前記各基準画素に対応する電流源に流れる電流とに応じて、前記一の画素に供給される画像信号を補正する補正回路と、
    を有し、
    前記各電流源は、並列接続された複数の前記ダミー素子を有する
    ことを特徴とする投射型表示装置。
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