JP2015219303A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015219303A
JP2015219303A JP2014101399A JP2014101399A JP2015219303A JP 2015219303 A JP2015219303 A JP 2015219303A JP 2014101399 A JP2014101399 A JP 2014101399A JP 2014101399 A JP2014101399 A JP 2014101399A JP 2015219303 A JP2015219303 A JP 2015219303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
carrier
toner
image forming
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014101399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6204262B2 (ja
Inventor
健 荒川
Takeshi Arakawa
健 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2014101399A priority Critical patent/JP6204262B2/ja
Publication of JP2015219303A publication Critical patent/JP2015219303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6204262B2 publication Critical patent/JP6204262B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像装置から像担持体に移動したキャリアの量を高い精度で測定することが可能な画像形成装置を提供することにある。【解決手段】トナーとともに現像剤に含まれ、所定の波長の光が照射されたことにより発光する発光材料を有するキャリアと、前記現像剤を担持して前記現像剤に含まれる前記トナーを供給する現像ローラー61を有し、前記トナーを用いて感光体ドラム31の表面に担持されるトナー像を形成する現像装置34と、感光体ドラム31の表面に向けて前記所定の波長の光を照射する照射部38と、照射部38によって照射された感光体ドラム31の表面からの光量を測定する受光センサー39及び制御部5と、備える。【選択図】図5

Description

本発明は、トナーとキャリアを含む二成分現像剤を用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンターなどの画像形成装置には、トナーを用いて現像を行う現像装置が備えられている。前記現像装置の一例としてトナー及びキャリアを用いる二成分現像法によって現像する現像装置が知られている。二成分現像法において、現像装置に収容された現像剤は撹拌されて、トナーが磨耗帯電される。帯電されたトナー及び磁性を有するキャリアは、現像剤担持体の表面に磁気的に汲み上げられる。現像剤担持体に印加された現像バイアスによって生じる電界により、汲み上げられたトナーのみが現像剤担持体から像担持体の静電潜像へ飛翔される。これによって、静電潜像がトナー像に現像される。
現像装置内のトナーは、トナー像の形成により消費されて減少する。しかし、消費量に相当するトナーがトナーコンテナから現像装置に補給されるため、現像装置内のトナーの量は一定に保たれる。一方、現像剤に含まれるキャリアは、現像剤担持体から現像装置に回収されて、再び撹拌されて現像に用いられる。
このような画像形成装置において、トナー像を形成する際に、トナーに加えてキャリアも感光体に移動するキャリア現像が生じる場合がある。キャリアはトナーよりも硬く、キャリアの径はトナーの径の数倍の大きさがある。感光体や中間転写ベルトの表面に移動したキャリアは、トナー像を転写するために感光体や転写ベルトがシートに密着することを妨げる。キャリアにより密着できない箇所は、白色点として画像に形成される問題が生じる。また、キャリアによって、感光体や転写ベルトが傷つけられる問題が生じる。
このような問題に対して従来技術は、現像剤担持体のトナーを保持するための主磁極と主磁極を挟み主磁極とは逆極性の二つの補助磁極との間隔を狭くすることによって、磁気ブラシが像担持体に接触する時間を短くし且つ磁力を強くする。このように、磁気ブラシの特性を変更することによって、キャリアが現像剤担持体から感光体に移動することを防止する(特許文献1参照)。
特開2003−223051号公報
しかしながら、現像装置内に滞留し続けるキャリアは、表面の樹脂コート層が剥がれたり、削れたトナーや添加剤などがキャリア表面に付着したりして劣化する。劣化したキャリアは、抵抗値、帯電性、及び磁化性などの特性値が低下する。現像装置に供給されるトナー量やトナー濃度によっては、帯電性が低下したキャリアが磁気ブラシから剥がれて感光体に移動する前記キャリア現像が生じる。従来の技術では、キャリアの抵抗値、帯電性、及び磁化性などの特性値が変化することによって生じるキャリア現像を抑制することが不十分である。キャリア劣化に起因するキャリア現像の問題を解消するために、像担持体に移動したキャリアの量を高い精度で測定する必要がある。
本発明の目的は、現像装置から像担持体に移動したキャリアの量を高い精度で測定することが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、キャリア、現像部、照射部、及び測定部を備える。前記キャリアは、トナーとともに現像剤に含まれる。また、前記キャリアは、所定の波長の光が照射されたことにより発光する発光材料を有する。前記現像部は、前記現像剤を担持して前記現像剤に含まれる前記トナーを供給する現像剤担持体を有する。また前記現像部は、前記トナーを用いて像担持体の表面に担持されるトナー像を形成する。前記照射部は、前記像担持体の表面に向けて前記所定の波長の光を照射する。前記測定部は、前記照射部によって照射された前記像担持体の表面からの光量を測定する。
本発明によれば、現像装置から像担持体に移動したキャリアの量を高い精度で測定することが可能である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、画像形成部の構成を示す図である。 図3は、キャリア量、受光量、及び現像バイアスとの関係を示すグラフである。 図4は、第1実施形態の制御部の概略構成を示すブロック図である。 図5は、第1実施形態の制御部によって実行される第1キャリア現像対応処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態の制御部の概略構成を示すブロック図である。 図7は、第2実施形態の制御部によって実行される第2キャリア現像対応処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図9は、第3実施形態の制御部によって実行される第3キャリア現像対応処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の第1実施形態乃至第3実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
[第1実施形態]
[画像形成装置10の概略構成]
まず、本発明の実施形態の画像形成装置10の概略構成について説明する。図1に示されるように、画像形成装置10は、画像読取部1、ADF(Automatic Document Feeder)2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、及び操作表示部6などを備えている。操作表示部6は、制御部5からの制御指示に従って各種の情報を表示し、ユーザー操作に応じて制御部5に各種の情報を入力するタッチパネルなどである。なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能に設置された状態の鉛直方向を上下方向7と定義し、操作表示部6が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、操作表示部6を正面として左右方向9を定義する。また、画像形成装置10は、本発明の画像形成装置の一例に過ぎず、例えば、プリンター、FAX装置、複写機などであってもよい。
画像読取部1は、用紙Pから画像データを取得する。画像読取部1は、原稿カバー2A、コンタクトガラス11、読取ユニット12、ミラー13、ミラー14、光学レンズ15、及びCCD(Charge Coupled Device)16などを備える。
ADF2は、原稿カバー2Aに設けられている。ADF2は、原稿トレイ21、給送機構22、複数の搬送ローラー23、原稿押さえ24、及び排紙部25などを備えた自動原稿送り装置である。
[画像形成部3]
画像形成部3は、画像読取部1で読み取られた画像データ、又は外部のパーソナルコンピューターなどの情報処理装置から入力された画像データに基づいて電子写真方式の画像形成処理(印刷処理)を実行する。画像形成部3は、感光体ドラム31(本発明の像担持体の一例)、帯電装置32、LSU(Laser Scanner Unit)33、現像装置34(本発明の現像部の一例)、転写装置35、クリーニングブレード36、除電装置37、照射部38(本発明の照射部の一例)、受光センサー39(本発明の測定部の一例)、及び定着装置40などを備えている。
給紙部4は、画像形成部3において画像が形成される用紙Sを給送する。給紙部4は、不図示のカセット装着部に装着された不図示の給紙カセットに載置された複数の用紙Sを一枚ずつ画像形成部3に給送する。
図2に示されるように、感光体ドラム31は、ドラム形状に形成された回転体であり、画像形成部3の内部のフレームなどに回転可能に支持されている。図示しないモーターなどの駆動源から駆動力が伝達されて、図2における時計回転方向(矢印31A)へ回転駆動される。感光体ドラム31は、表面に単一の感光層が設けられた構造を有する。
感光体ドラム31の外周面に沿うように、帯電装置32、LSU33、現像装置34、受光センサー39、照射部38、転写装置35、クリーニングブレード36、及び除電装置37の順に配置されている。
帯電装置32は、感光体ドラム31の上方において、感光体ドラム31の外周面に対向するように設けられている。帯電装置32は、画像形成動作時に帯電圧印加部から印加される所定の直流電圧に応じて感光体ドラム31の外周面の感光層を所定の極性の表面電位となるように一様に帯電させる。なお、帯電装置32は、帯電ローラーによる接触式のものに限られず、非接触式のストロコロンなどでもよい。感光体ドラム31の表面の感光層を静電気で帯電させるものであればどのようなタイプの帯電装置でも適用可能である。
LSU33は、帯電装置32と現像装置34との間から感光体ドラム31へ向けてレーザービームを照射して、感光体ドラム31の外周面を露光する。これにより、レーザービームに含まれる画像情報に応じた静電潜像が感光体ドラム31の外周面に形成される。感光体ドラム31の外周面にレーザービームが照射されると、その照射された露光部分の電位が放電し、その露光部分によって静電潜像が形成される。
現像装置34は、帯電装置32よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。現像装置34は、トナーとキャリア(本発明のキャリアの一例)との二成分からなる現像剤を収容し、現像剤を用いて現像する装置である。現像装置34は、表面電位よりも低い現像バイアス電圧が印加された現像ローラー61を有している。図示しないトナーコンテナから現像装置34に補給されたトナーは、現像ローラー61に担持されて、感光体ドラム31に供給される。現像装置34によって感光体ドラム31にトナーが供給されると、静電潜像とトナーとの電位差による静電気力によって静電潜像にトナーが付着する。現像装置34からトナーが供給されることによって、感光体ドラム31の表面にトナー像が形成される。感光体ドラム31は、形成されたトナー像を担持する。なお、現像装置34の詳細については後述する。
転写装置35は、現像装置34よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。転写装置35は、感光体ドラム31の下方において、感光体ドラム31の外周面に対向するように設けられている。転写装置35は、感光体ドラム31の外周面に接触して回転する転写ローラーを有している。感光体ドラム31と前記転写ローラーとのニップ部に用紙Sが挟持された状態になると、感光体ドラム31のトナーが用紙Sの表面に付着(転写)する。
図1に示されるように、定着装置40は、転写装置35よりも用紙Sの搬送方向9Aの下流側に設けられている。定着装置40は、用紙Sに転写されたトナーをその用紙Sに定着させるものであり、加熱ローラー41と、この加熱ローラー41に対向配置された加圧ローラー42とを備えている。用紙Sに転写されたトナーは、定着装置40を通過する際に加熱されて溶融して用紙Sに定着する。定着装置40を通過した用紙Sは、排出トレイ43へ排出される。
図2に示されるように、クリーニングブレード36は、転写装置35よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。クリーニングブレード36は、用紙Sに転写されずに感光体ドラム31の外周面上に残存したトナーを除去するものであり、シリコンゴムなどによって形成されている。クリーニングブレード36が感光体ドラム31の外周面上に接触した状態で感光体ドラム31が回転されることで、残存するトナーがトナー受けに削り落とされる。
除電装置37は、クリーニングブレード36よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。除電装置37は、感光体ドラム31の感光層に残った電荷を除去するものである。除電装置37は、感光体ドラム31の外周面に均一の光を照射させて除電するもの、交流放電により除電するもの、或いは導電性の除電ブラシにより除電するものなどがある。
照射部38は、感光体ドラム31の回転方向における現像装置34と転写装置35との間に設けられている。照射部38は、感光体ドラム31の回転中心方向(前後方向8の方向)に沿って複数配置されている。照射部38は、感光体ドラム31における前記回転中心に対して約15度の範囲にある表面を一度に照らす。感光体ドラム31が回転されることによって、照射部38は、感光体ドラム31の表面の全ての領域を照射することが可能である。照射部38は、感光体ドラム31の表面に向けてピーク波長が375nmの紫外線を照射する。なお、照射部38が照射する所定の波長の光は、後述するキャリアを被膜する蛍光材料を励起させる波長の光で異なる波長の光でもよい。
受光センサー39は、照射部38と同様に、感光体ドラム31の回転方向における現像装置34と転写装置35との間に設けられている。受光センサー39は、照射部38と同様に、感光体ドラム31の回転中心方向(前後方向8の方向)に沿って複数配置されている。受光センサー39は、照射部38によって照射された感光体ドラム31の前記回転中心に対して約15度の範囲にある表面からの光量を測定する。感光体ドラム31が回転されるため、照射部38と受光センサー39とによって、感光体ドラム31の表面の全領域において受光量が測定される。受光センサー39は、測定した受光量に基づく電気信号を制御部5に出力する。なお、受光センサー39が受光量を測定する光の波長の帯域は、425nm〜550nmである。この光の波長は、可視光線の紫色から緑色の帯域である。そのため、受光センサー39は、照射部38から照射されて感光体ドラム31の表面で反射された前記所定の波長の光の光量を測定しない。
[キャリア]
キャリアは、コア材とコーティング樹脂とによって形成されている。コア材は、磁性を有するキャリアの本体となる粒子である。例えば、前記コア材は、Mn−Mg−Sr系フェライト粒子で、その体積平均平均粒子径は35μmである。前記コーティング樹脂は、前記コア材が表面に露出することを防止するものであり、鉛筆硬度の高い樹脂(約3H以上)になるものが選択される。仮に、前記コア材がキャリアの表面に露出するとキャリア抵抗が大きくなって、トナーを帯電させる能力が低下する。例えば、前記コーティング樹脂は、前記コア材が100質量部であるのに対して、トルエンが10質量部であり、メタクリレートが2質量部であり、及び蛍光材料が0.1質量部であるものを組み合わせたものである。なお、発光材料は、一例として、セントラルテクノ株式会社製の発光蛍光体(商品名:ルミシス)を用いる。前記発光蛍光体は、励起光のピーク波長が375nmである。また、本実施形態で使用する前記発光蛍光体は、発光色が青色(波長が、450nm〜495nm)のものである。前記発光蛍光体を含むキャリアの前記コーティング樹脂は、ピーク波長が375nmの紫外線が照射されると、光を吸収して、青色(450nm〜495nmの可視光)の光を発光する。なお、この波長の光は、受光センサー39が測定可能な帯域の波長である425nm〜550nmに含まれる。
キャリアは、流動床法によって、前記コア材に前記組み合わせのコーティング樹脂を被覆する。まず、流動床法を実行する被覆装置に、前記コア材及び前記組み合わせのコーティング樹脂を投入する。次に、前記被覆装置によって、前記コア材に被覆用分散液が付着される。その後、被覆用分散液が付着された前記コア材は、200度で3時間加熱処理される。このようにして、キャリアは、磁性を有するキャリア本体である前記コア材の表面に前記発光材料を含む前記コーティング樹脂が被膜される。なお、一例として、前記被覆装置は、フロイント産業株式会社製の装置(型式:SPIR−A−FLOW「MINI」)である。
[現像装置34の構成]
現像装置34について詳細に説明する。現像装置34は、前後方向8に長い形状に形成されている。現像装置34は、前後方向8に長い筐体60を有している。筐体60は、現像ローラー61を支持するフレームの役割や、内部に現像剤を収容する容器の役割を担う。現像装置34は、トナーの消費量に応じてトナーコンテナ(不図示)から、非磁性体のトナーが補給される。
現像装置34の筐体60の内部には、現像剤貯留部63、スクリューフィーダー64A、スクリューフィーダー64B、現像ローラー61(本発明の現像剤担持体の一例)、及び磁気ローラー62などが備えられている。また、現像装置34は、バイアス電圧印加部44(本発明の電圧印加部の一例)などを備える。現像剤貯留部63は、筐体60の底部分に形成されており、前記トナーコンテナから補給された非磁性体のトナー及び磁性体のキャリアを含む現像剤が貯留(収容)された容器である。現像剤担持体である磁気ローラー62は、現像剤貯留部63の上方に配置される。トナー担持体である現像ローラー61は、磁気ローラー62の斜め上方位置で磁気ローラー62に対向配置される。現像剤規制ブレード65は、磁気ローラー62に対向して配置される。
現像剤貯留部63は、現像装置34の長手方向(前後方向8)に延びる2つの隣り合う現像剤貯留室63A,63Bを含む。現像剤貯留室63A,63Bは、筐体60に一体に形成され前後方向8に延びる仕切り板によって互いに仕切られている。ただし、現像剤貯留室63A,63Bは完全に仕切られているのではなく、前後方向8における両端部には前記仕切り板が設けられていない。具体的には、現像剤貯留室63A,63B各々の前後方向8の両端部は連通路によって互いに連通されている。
各現像剤貯留室63A,63Bには、軸回りに回転されることにより現像剤を撹拌及び搬送するスクリューフィーダー64A,64Bが収容されている。スクリューフィーダー64A,64Bには、軸周りに螺旋形状の羽が設けられている。スクリューフィーダー64A,64B各々の回転方向は、互いに逆方向に設定されている。これにより現像剤は、現像剤貯留室63A及び現像剤貯留室63B間を撹拌されつつ循環搬送される。この撹拌により、トナーとキャリアとが混合された現像剤のトナーが電荷を持つようになる。
磁気ローラー62は、現像装置34の長手方向(前後方向8)に沿って配設されている。磁気ローラー62は、磁気ローラー62の内部には、固定式の所謂磁石ロール(図示せず)が配置されている。磁石ロールは複数の磁極を有している。磁気ローラー62は、磁力によって現像剤貯留部63から現像剤をその磁気ローラー周面上に磁気的に汲み上げる。汲み上げられた現像剤は、磁気ローラー周面上に磁気的に現像剤層(磁気ブラシ層)として保持され、磁気ローラー62の回転に伴って現像剤規制ブレード65に向けて搬送される。
現像剤規制ブレード65は、磁気ローラー62の左右方向9の左側に配置されている。現像剤規制ブレード65の位置は、磁気ブラシ層が形成された磁気ローラー62の表面が回転されて現像ローラー61に向かう回転方向の中間である。現像剤規制ブレード65は、磁気ローラー62の周面に磁気的に付着した現像剤層の層厚を規制する。現像剤規制ブレード65は、磁気ローラー62の前後方向8に沿って延びる磁性材料からなる板部材であり、筐体60の適所に固定された所定の支持部材によって支持されている。また、現像剤規制ブレード65は、磁気ローラー周面との間で所定の寸法の規制ギャップを形成する。前記規制ギャップにおいて、回転される磁気ローラー62の周面上に形成された現像層は、均一な厚さに揃えられる。所定の層厚となった磁気ブラシ層は、磁気ローラー62の回転によって現像ローラー61に対向する位置に搬送される。
現像ローラー61は、現像装置34の長手方向(前後方向8)に沿って、且つ、磁気ローラー62に対して平行に延びるように配設されている。現像ローラー61は、非磁性材料によって円筒状に形成されており、筐体60に回転可能に支持されている。現像ローラー61の周面と磁気ローラー62の周面との間には、所定の寸法の隙間45Aが形成されている。現像ローラー61は、隙間45Aが形成された場所で、磁気ローラー62の周面上に保持された現像剤層に接触した状態で回転する。また、バイアス電圧印加部44は、直流電圧に交流電圧を重畳した前記現像バイアスを現像ローラー61に印加する。なお、バイアス電圧印加部44が印加する前記現像バイアスの電圧値は、制御部5によって調整される。
現像ローラー61と磁気ローラー62との間は、バイアス電圧印加部44によって印加された前記現像バイアスによって、電位差が生じている。この電位差によって、磁気ブラシのトナーのみが、磁気ローラー62から現像ローラー61に移動される。現像ローラー61は、その周面にトナー層を担持する。現像ローラー61に移動されなかった磁気ブラシ層は、磁気ローラー62の回転にともない、隙間45Aが形成された場所から離れる。磁気ブラシ層が現像剤貯留室63Bの上方側の位置まで移動されると、逆極性の前記磁極によって、磁気ブラシ層は、磁気ローラー62に担持されなくなり、現像剤貯留室63Bに戻る。
現像ローラー61は、筐体60に形成された開口を通して感光体ドラム31に臨むように配置され、現像ローラー61の周面と感光体ドラム31の周面との間にも所定の寸法の隙間45Bが形成されている。現像ローラー61が回転することによって、現像ローラー61に担持されたトナー層は隙間45Bに移動される。現像ローラー61が印加された前記現像バイアスの電位と感光体ドラム31の表面のLSU33によって露光された露光部位の電位との電位差によって、現像ローラー61に担持されたトナーが感光体ドラム31に飛翔する。感光体ドラム31が回転することによって、飛翔したトナーが感光体ドラム31上の露光部位に付着して、静電潜像が現像されてトナー像が形成される。現像ローラー61上に留まり、飛翔しなかったトナーは、隙間45Aの近傍に形成された磁気ブラシに拘束されて、の拘束力によって、現像ローラー61の表面から引き剥がされ磁気ローラー62の表面に回収される。
現像ローラー61と磁気ローラー62との隙間45A、及び現像ローラー61と感光体ドラム31との隙間45Bは狭い。現像ローラー61と磁気ローラー62との隙間45Aでは、キャリアの密度が大きくなる。そのため、画像形成動作が繰り返されると、キャリア同士が直接接触して劣化が進行しやすい。劣化によりキャリアの磁化特性が小さくなりすぎると、キャリアが磁気ローラー62上に保持され難くなる。保持されなくなったキャリアは、磁気ローラー62から現像ローラー61を経て感光体ドラム31の表面に移動する。いわゆるキャリア現像が生じる。
[キャリア現像と現像バイアス]
次に、図3を参照しつつ、感光体ドラム31に発生するキャリア現像と、これを防止する前記現像バイアスの電圧値との関係について説明する。図3(A)は、キャリア現像により感光体ドラム31に移動したキャリア量と受光センサー39によって測定される受光量との関係を示す図である。図3(B)は、前記現像バイアスの電圧値と受光センサー39によって測定される受光量との関係を示す図である。図3(C)は、受光センサー39によって測定された受光量と前記現像バイアスの電圧値の変更値との関係を示す図である。
図3(A)に示されるように、キャリア現像が発生すると感光体ドラム31上のキャリア量が増える。キャリアは、発光部材が被膜されているため、照射部38から前記所定の波長の光を吸収して発光する。受光センサー39は、キャリアが発光した波長の光を受光した受光量を測定する。実線L1で示されるように、感光体ドラム31全領域で発光するキャリア量(個数)と、受光センサー39によって測定される受光量との間には、比例関係がある。例えば、感光体ドラム31上のキャリア量が50個の場合は500mmLxであり、感光体ドラム31上のキャリア量が100個の場合は1000mmLxである。そのため、制御部5は、受光センサー39によって出力される受光量に基づく信号によって、感光体ドラム31に移動したキャリアの量を高い精度で測定することができる。
図3(B)に示されるように、前記現像バイアスの電圧値を低下させると、感光体ドラム31上のキャリア量が減少する。劣化により磁性特性が低下したキャリアは、磁気ローラー62の磁力によって保持される力が弱くなる。劣化したキャリアは、現像ローラー61が印加される前記現像バイアスの電圧値と磁気ローラー62との電位差によって、現像ローラー61に引き付けられる。劣化したトナーは、画像形成動作に伴い、現像ローラー61から感光体ドラム31に移動する。そのため、前記現像バイアスの電圧値が低下されて、現像ローラー61の電圧値と磁気ローラー62との電位差が小さくされると、劣化したキャリアは、現像ローラー61に移動し難くなる。現像ローラー61から感光体ドラム31に移動キャリア量が減り、受光センサー39によって測定される受光量が低下する。実線L2で示されるように、前記現像バイアスの電圧値と受光センサー39の受光量との間には、比例関係がある。例えば、前記現像バイアスの電圧値が750Vの場合は受光センサー39の受光量が500mmLxであり、前記現像バイアスの電圧値が1500Vの場合は受光センサー39の受光量が1000mmLxである。そのため、制御部5は、受光量が多い場合に、前記現像バイアスの電圧値を低下することによって、感光体ドラム31に移動するキャリア量を減らして受光量を低下させることが可能である。
図3(C)の実線L3に示されるように、測定された受光量に応じて前記現像バイアスの電圧値を低下させることによって、制御部5は、感光体ドラム31上のキャリア量を許容範囲内にすることができる。例えば、許容範囲のキャリア量による受光量の閾値を500mmLxとする。受光センサー39によって測定された受光量が750mmLxである場合、制御部5は、前記現像バイアスの電圧値を現状値から250Vに低下することによって、感光体ドラム31上のキャリア量を許容範囲内にすることができる。なお、図3(C)の実線L3は、測定によりあらかじめ定められる。
[制御部5の構成]
制御部5は、画像形成装置10を統括制御するものである。図1に示されるように、制御部5は、CPU5A、ROM5B、RAM5C、及びEEPROM5Dなどを主な構成要素とするマイクロコンピュータとして構成されている。なお、制御部5は、集積回路(ASIC、DSP)などの電子回路で構成されたものであってもよい。
制御部5は、画像形成装置10の内部において、画像読取部1、ADF2、画像形成部3、給紙部4、及び操作表示部6などに接続されており、これらの構成要素を制御する。また、制御部5は、画像形成部3を構成する各要素、具体的には、帯電装置32、LSU33、現像装置34、転写装置35、除電装置37、加熱ローラー41、及び加圧ローラー42などに接続されている。ROM5Bには、画像形成処理を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU5Aは、ROM5B内の制御プログラムを実行することによって、制御部5に接続された各要素を制御して、用紙Sに画像を印刷する。
本実施形態では、制御部5のROM5Bに、後述する第1キャリア現像対応処理を実行するためのプログラムなどが記憶されている。CPU5Aは、このプログラムを実行することにより、前記第1キャリア現像対応処理を実行する。また、図4に示されるように、CPU5Aが前記プログラムを実行することにより、前記第1キャリア現像対応処理において、制御部5は、照射制御部51、光量測定部52、光量判定部53(本発明の第2判定部の一例)、交換報知部54、及び電圧制御部55(本発明の電圧制御部の一例)として機能する。なお、光量測定部52及び受光センサー39が、本発明の測定部の一例に相当する。交換報知部54及び操作表示部6が、本発明の報知部の一例に相当する。
また、ROM5Bには、前記プログラムの他に、前記第1キャリア現像対応処理に用いられる電圧値、計算式、及び閾値などが記憶されている。例えば、光量測定部52が受光センサー39から取得した受光量を示す電気信号から感光体ドラム31上のキャリア量に換算するテーブルがROM5Bに記憶されている。光量判定部53が光量測定部52によって測定された受光量を判定する閾値がROM5Bに記憶されている。電圧制御部55が、バイアス電圧印加部44に現像ローラー61を印加させる前記現像バイアスの電圧値を受光量に応じて変更する変更値を示す第1テーブルがROM5Bに記憶されている。なお、EEPROM5Dには、電圧制御部55がバイアス電圧印加部44に印加させている前記現像バイアスの電圧値が記憶されている。RAM5Cには、前記第1キャリア現像対応処理で使用される一時的な情報が記憶される。
照射制御部51は、照射部38の点灯及び消灯を制御する。第1実施形態の照射制御部51は、画像形成装置10が画像を形成するときに、照射部38を点灯させて、感光体ドラム31の表面に向けて前記所定波長の光を照射させる。
光量測定部52は、受光センサー39から取得した電気信号の値から感光体ドラム31の表面からの受光量を測定する。第1実施形態の光量測定部52は、画像形成装置10が画像を形成するときに、常に感光体ドラム31の表面の受光量を測定する。
光量判定部53は、光量測定部52による測定結果が予め定められた閾値光量(本発明の第2閾値の一例)以上であることを判定する。前記光量閾値は、感光体ドラム31上のキャリア量が許容限度を超えたことを示すものであり、キャリアを交換する基準を示す。第1実施形態の光量判定部53は、画像形成装置10が画像を形成するときに、常に測定結果が前記閾値光量以上であることを判定する。
交換報知部54は、光量判定部53による判定結果に基づいて操作表示部6にキャリアの交換を促すメッセージを表示させる。このメッセージに基づいてキャリアが交換されると、現像装置34によってキャリア現像が生じなくなる。なお、交換報知部54による報知は、音声、ビーブオンなどでもよい。
電圧制御部55は、光量測定部52によって測定された受光量が増加することに応じて、バイアス電圧印加部44が現像ローラー61を印加する前記現像バイアスの電圧値を低下させる。電圧制御部55は、光量測定部52から取得した受光量と前記第1テーブルに基づいて、現像ローラー61を印加させる前記現像バイアスの電圧値を変更する。電圧制御部55は、変更された前記現像バイアスの電圧値でバイアス電圧印加部44に現像ローラー61を印加させる。これによって、制御部5は、キャリア現像を許容限度内に維持することができる。
[第1キャリア現像対応処理]
以下、図5を参照して、制御部5によって実行される前記第1キャリア現像対応処理の手順を説明する。図5のフローチャートにおいてステップS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。ここに、前記第1キャリア現像対応処理を実行するときの制御部5が本発明に係る測定部、電圧制御部、第2判定部、及び報知部に相当する。
(ステップS1)
ステップS1において、制御部5は、画像形成装置10の画像形成指示が入力されたか否かを判定する。具体的には、ユーザーから新たな画像形成の指示を受けた場合や、他の情報処理装置から画像形成の指示を受けた場合などである。制御部5は、画像形成指示が入力されるまで待つ(S1のNO側)。制御部5は、画像形成指示が入力されると、処理をステップS2に移行する(S1のYES側)。
(ステップS2〜S4)
ステップS2において、制御部5は、画像形成装置10に画像形成処理を実行させて、用紙Sに画像を形成させる。ステップS3において、制御部5は、照射部38に、感光体ドラム31の表面に向けてピーク波長が375nmの紫外線を照射させる。ステップS4において、制御部5は、受光センサー39から照射部38によって照射された感光体ドラム31の表面からの受光量を示す信号を取得する。制御部5は、取得された受光量によって、キャリア現像により感光体ドラム31上に移動したキャリア量を測定する。
(ステップS5)
ステップS5において、制御部5は、測定された受光量が予め定められた第1閾値以上であるか否かを判定する。例えば、図3(A)の実線L1に示される場合に、制御部5は、前記第1閾値を500mmLxとして、受光量が500mmLx以上か否かを判定する。制御部5は、前記第1閾値未満と判定すると、処理をステップS9に移行する(S5のNO側)。この場合、制御部5は、受光量が500mmLx未満であるため、キャリア現像の影響が許容範囲内であると判定する。一方、制御部5は、前記第1閾値以上と判定すると、処理をステップS6に移行する(S5のYES側)。この場合、制御部5は、受光量が500mmLx以上であるため、キャリア現像の影響が許容範囲外であると判定する。
(ステップS6)
ステップS6において、制御部5は、測定された受光量が予め定められた第2閾値以上であるか否かを判定する。例えば、図3(A)の実線L1に示される場合に、制御部5は、前記第2閾値を1000mmLxとして、受光量が1000mmLx以上か否かを判定する。制御部5は、前記第2閾値以上と判定すると、処理をステップS8に移行する(S6のNO側)。この場合、制御部5は、受光量が1000mmLx以上であるため、前記現像バイアスの電圧値を変更してもキャリア現像の影響を許容範囲内に抑制することができないと判定する。一方、制御部5は、前記第2閾値未満と判定すると、処理をステップS7に移行する(S6のYES側)。この場合、制御部5は、受光量が1000mmLx未満であるため、前記現像バイアスの電圧値を変更することによって、キャリア現像の影響を許容範囲内に抑制可能であると判定する。ステップS6を実行するときの制御部5は、本発明の第2判定部の一例である。
(ステップS7)
ステップS7において、制御部5は、測定された受光量と前記第1テーブルの変更値に基づいて、前記現像バイアスの電圧値を変更する。この場合、制御部5は、ステップS3において測定された受光量が増加することに応じて、バイアス電圧印加部44が印加する前記現像バイアスの電圧値を低下させる。例えば、図3(C)の実線L3に示されるように、受光量が625mmLxであれば、前記現像バイアスの電圧値を現在使用している電圧値から125V低下させる。制御部5は、前記現像バイアスの電圧値を低下させることによって、キャリア現像の影響を許容範囲内に抑制する。ステップS7を実行するときの制御部5は、本発明の電圧制御部の一例である。
(ステップS8)
ステップS6において受光量が前記第2閾値以上と判定されると(S6のNO側)、ステップS8において、制御部5は、判定結果に基づいて現像剤を交換するための交換メッセージを操作表示部6に表示させる。この場合、制御部5は、前記現像バイアスの電圧値を変更してもキャリア現像を許容範囲内に抑制することが不可能であると判定して、前記交換メッセージによってユーザーにキャリアの交換を促す。ステップS8を実行するときの制御部5及び操作表示部6は、本発明の報知部の一例である。
(ステップS9)
ステップS5において受光量が前記第1閾値未満と判定され(S5のNO側)、ステップS7が実行され、又はステップS8が実行されると、ステップS9において、制御部5は、画像形成処理が終了したか否かを判定する。画像形成処理が終了していないと判定されると、制御部5は処理をステップS2に移行する(S9のNO側)。これにより、制御部5は、画像形成処理を実行する間、常にキャリア現像の有無を判定して、キャリア現像に対応した処理をする。一方、画像形成処理が終了したと判定されると、制御部5は処理を終了する(S9のYES側)。
[第1実施形態の効果]
以上説明したように、本発明の画像形成装置10によれば、現像装置34から感光体ドラム31に移動したキャリアの量を高い精度で測定することができる。また、本発明の画像形成装置10は、感光体ドラム31に移動したキャリアの量を許容範囲内に抑制することができる。さらに、本発明の画像形成装置10は、感光体ドラム31に移動したキャリアの量を許容範囲内に抑制することができない場合には、キャリアの交換を促すことができる。
[第2実施形態]
前述した第1実施形態の説明では、画像形成動作時に現像装置34から感光体ドラム31に移動したキャリアの量を高い精度で測定して、キャリア現像に対応する処理を実行する場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。第2実施形態では、制御部5に、キャリア現像が発生しやすいテストモードを実行する場合について説明する。ここで、前述した第1実施形態と異なるところは、制御部5によって実行される処理が前記第1キャリア現像対応処理の代わりに、第2キャリア現像対応処理が実行されることである。その他、前述した第1実施形態の構成などは、共通するため、ここでは、異なる部分だけ説明して、共通する部分の説明は省略する。
[制御部5の構成]
本実施形態では、制御部5のROM5Bに、後述する第2キャリア現像対応処理を実行するためのプログラムなどが記憶されている。CPU5Aは、このプログラムを実行することにより、前記第2キャリア現像対応処理を実行する。また、図6に示されるように、CPU5Aが前記プログラムを実行することにより、前記第2キャリア現像対応処理において、制御部5は、照射制御部51、光量測定部52、光量判定部53、交換報知部54、電圧制御部55、消費量算出部56、消費量判定部57(本発明の第1判定部の一例である)、速度制御部58(本発明の速度制御部の一例である)、及びテスト現像制御部59(本発明のテスト制御部の一例である)として機能する。
照射制御部51、光量測定部52、及び光量判定部53、交換報知部54、及び電圧制御部55は、前述した第1実施形態と異なり、検査モードに移行した場合に前述した各処理を実行する。
消費量算出部56は、画像形成動作に伴い消費されたトナーの量を算出する。例えば、消費量算出部56は、LSU33の露光処理に基づいて、トナーの消費量を算出する。また、消費量算出部56は、トナーコンテナが交換された回数、画像が形成された用紙Sの枚数などから累積的に消費されたトナー消費量を算出する。また、消費量算出部56は、現像装置34が備えるトナー濃度センサーの出力値からトナー消費量を算出してもよい。ここで算出されるトナー消費量は、前記第2キャリア現像対応処理を実行するきっかけとして用いられるものであり、大よそのトナー消費量が算出できるものであればよい。
消費量判定部57は、消費量算出部56によって算出されたトナーの消費量が予め定められた条件を満たしたことを判定する。前記条件は、トナー消費量に関する閾値消費量である。前記閾値消費量は、キャリア量を許容範囲内に抑制するため、前記現像バイアスの電圧値の調整が必要になる間隔に相当するものである。前記閾値消費量は、消費量算出部56によって算出される値に応じて、LSU33の点灯時間、トナーコンテナの交換回数、画像が形成された用紙Sなどに関する基準値である。
速度制御部58は、感光体ドラム31の線速度と現像ローラー61の線速度とを制御する。速度制御部58が実行するモードは画像形成モードと前記検査モードとの何れかである。前記画像形成モードとは、現像装置34によってトナー像が形成される画像形成動作時に感光体ドラム31の線速度と現像ローラー61の線速度とを予め定められた比率にするものである。通常の画像形成動作時には、現像ローラー61の線速度の方が感光体ドラム31の線速度よりも早い。これによって、感光体ドラム31上に担持された静電潜像に満遍なくトナーが供給される。前記検査モードとは、非画像形成動作時に感光体ドラム31の表面に移動したキャリアの量を検査するために感光体ドラム31の線速度と現像ローラー61の線速度とを等速にするものである。感光体ドラム31の線速度と現像ローラー61の線速度とが等速にされると、現像ローラー61から感光体ドラム31に移動したキャリアは、移動したキャリアが元々保持されていた現像ローラー61の表面の以外の箇所とは密接しない。そのため、感光体ドラム31に移動したキャリアは、現像ローラー61に戻り難くなり、キャリア現像が発生しやすい。また、速度制御部58は、前記画像形成モード中に、消費量判定部57によって前記閾値消費用を満たすと判定されたことに応じて、前記画像形成モードから前記検査モードに移行する。このように、速度制御部58は、前記現像バイアスの調整が必要な期間が経過するごとに、キャリア現像が生じやすい状況を作出する。
テスト現像制御部59は、前記検査モードにおいて、LSU33及び現像装置34を制御して、テストトナー像を現像装置34に形成させる。前記テストトナー像は、現像ローラー61から感光体ドラム31にキャリアが移動したことを検査するためのものである。例えば、前記テストトナー像は、現像ローラー61が回転する副走査方向に斜めになった白黒の縞模様である。現像ローラー61に継続的な現像をさせることによって、キャリア現像を生じさせやすくする。また、この斜め白黒の縞模様のトナー像は、黒一色のトナー像よりもトナー消費量が少ない。
[第2キャリア現像対応処理]
以下、図7を参照して、制御部5によって実行される前記第2キャリア現像対応処理の手順を説明する。図7のフローチャートにおいてステップS21、S22、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。ここに、前記第2キャリア現像対応処理を実行するときの制御部5が本発明に係る測定部、電圧制御部、第2判定部、報知部、第1判定部、速度制御部、及びテスト制御部に相当する。
(ステップS21)
ステップS21において、制御部5は、画像形成装置10の画像形成指示が入力されたか否かを判定する。制御部5は、画像形成指示が入力されるまで待つ(S21のNO側)。制御部5は、画像形成指示が入力されると処理をステップS22に移行する(S21のYES側)。
(ステップS22、S23)
ステップS22において、制御部5は、感光体ドラム31の線速度と現像ローラー61の線速度とを前記画像形成モードの線速度に設定する。ステップS23において、制御部5は、画像形成装置10に画像形成処理を実行させて、用紙Sに画像を形成させる。
(ステップS24、S25)
ステップS24において、制御部5は、画像形成動作に伴い消費されたトナーの量を算出する。画像が形成された用紙Sの枚数とトナー消費量は、ほぼ比例関係にある。そのため、第2実施形態の制御部5は、消費されたトナー量の代わりに、画像が形成された用紙Sの枚数を測定する。ステップS25において、制御部5は、トナーの消費量が前記閾値消費量を満たしたか否かを判定する。第2実施形態の制御部5は、トナー量が前記閾値消費量を満たしたか否かの代わりに、画像が形成された用紙Sの枚数が予め定められた閾値枚数を満たしたか否かを判定する。制御部5は、前記閾値枚数未満と判定すると、処理をステップ33に移行する(S25のNO側)。この場合、制御部5は、印刷された用紙Sの枚数が前記閾値枚数未満であるため、キャリア現像の検査をする必要がないと判定する。一方、制御部5は、前記閾値枚数以上と判定した場合、処理をステップS26に移行する(S25のYES側)。この場合、制御部5は、印刷された用紙Sの枚数が前記閾値枚数以上であるため、キャリア現像の検査をする必要があると判定する。ステップS24,S25を実行するときの制御部5は、本発明の第1判定部に相当する。
(ステップS26〜S29)
ステップS26において、制御部5は、感光体ドラム31の線速度と現像ローラー61の線速度とを前記検査モードの線速度に設定する。この場合、制御部5は、に感光体ドラム31の線速度と現像ローラー61の線速度とを等速にする。ステップS27において、制御部5は、LSU33及び現像装置34を制御して、前記テストトナー像を感光体ドラム31に形成させる。ステップS28において、制御部5は、ステップS3と同様に、照射部38に紫外線を照射させる。ステップS29において、制御部5は、ステップS4と同様に、受光センサー39から照射部38によって照射された感光体ドラム31の表面からの受光量を示す信号を取得する。なお、ステップS22,S26を実行するときの制御部5は、本発明の速度制御部に相当する。ステップS27を実行するときの制御部5は、本発明のテスト制御部に相当する。
(ステップS30〜33)
ステップS30〜ステップS33において、制御部5は、ステップS5〜ステップS8と同様の処理を実行する。ステップS30はステップS5に相当するものであり、制御部5は、測定された受光量が予め定められた第1閾値以上であるか否かを判定する。ステップS31はステップS6に相当するものであり、制御部5は、測定された受光量が予め定められた第2閾値以上であるか否かを判定する。ステップS32はステップS7に相当するものであり、制御部5は、ステップS28において測定された受光量が増加することに応じて、バイアス電圧印加部44が印加する前記現像バイアスの電圧値を低下させる。ステップS33はステップS8に相当するものであり、制御部5は、判定結果に基づいて現像剤を交換するための交換メッセージを操作表示部6に表示させる。
(ステップS34)
ステップS25において前記閾値枚数未満と判定され(S25のNO側)、ステップS30において受光量が前記第1閾値未満と判定され(S30のNO側)、ステップS32が実行され、又はステップS33が実行されると、ステップS34において、制御部5は、ステップS9と同様に、画像形成処理が終了したか否かを判定する。画像形成処理が終了していないと判定されると、制御部5は処理をステップS22に移行する(S34のNO側)。これにより、制御部5は、画像形成処理を継続して実行するか、又は前記検査モードから前記画像形成モードに移行して再び画像形成処理を実行する。このように、制御部5は、前記画像形成モード実行中に、キャリア現像を検査して前記現像バイアスの電圧値を調整することができる。一方、画像形成処理が終了したと判定されると、制御部5は処理を終了する(S34のYES側)。
[第2実施形態の効果]
以上説明したように、本発明の画像形成装置10によれば、前記画像形成モードを実行している最中に条件を満たすと前記検査モードに移行して、キャリア現像の有無、前記現像バイアスの電圧値の調整を実行することができる。このように、画像形成装置10は、キャリア現像が許容範囲を超える可能性がある期間が到来した場合に限って前記検査モードを実行するため、制御部5の処理負担を軽減することができる。
[第3実施形態]
前述した第1実施形態及び第2実施形態の説明では、現像装置34から感光体ドラム31に移動したキャリア量を高い精度で測定して、キャリア現像に対応する処理を実行する場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。第3実施形態では、中間転写ベルト71(本発明の像担持体の一例)に移動したキャリア量を高い精度で測定して、キャリア現像に対応する処理について説明する。ここで、前述した第1実施形態及び第2実施形態と異なるところは、画像形成装置10Aは、4つの感光体ドラム31各々を中心とした4つの画像形成ユニット30、及び各画像形成ユニット30によって形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト71を備える。また、画像形成装置10Aは、各画像形成ユニット30が照射部38及び受光センサー39を備える代わりに、中間転写ベルト71が照射部38及び受光センサー39を備える。さらに、制御部5によって実行される処理は、前記第1キャリア現像対応処理及び前記第2キャリア現像対応処理の代わりに、第3キャリア現像対応処理が実行されることである。その他、前述した第1実施形態及び第2実施形態の構成などは、共通するため、ここでは、異なる部分だけ説明して、共通する部分の説明は省略する。
[画像形成装置10A]
図8に示されるように、画像形成装置10Aは、4つの画像形成ユニット30、中間転写ベルト71、照射部38、及び受光センサー39などを備える。
画像形成ユニット30(30C,30M,30Y,30K)各々は、感光体ドラム31、現像装置34、及び一次転写装置35Bなどを備える電子写真方式の画像形成ユニットである。画像形成ユニット30は、中間転写ベルト71の走行(回転)方向(水平方向)に沿って並設されており、所謂タンデム方式の画像形成ユニットを構成している。具体的に、画像形成ユニット30CではC(シアン)、画像形成ユニット30MではM(マゼンタ)、画像形成ユニット30YではY(イエロー)、画像形成ユニット30KではK(ブラック)に対応するトナー像が形成される。中間転写ベルト71の走行(回転)方向(矢印9A方向)の上流側から順に、シアン用の画像形成ユニット30C、マゼンタ用の画像形成ユニット30M、イエロー用の画像形成ユニット30Y、ブラック用の画像形成ユニット30Kがその順番で一列に配置されている。画像形成ユニット30各々に設けられた複数の現像装置34各々は、異なる色の前記トナー各々を含む現像剤を用いて前記トナー像を形成する。画像形成ユニット30各々に設けられた複数の感光体ドラム31各々は、現像装置34各々から各色のトナーが供給されて、色の異なるトナー像各々が形成される。
中間転写ベルト71は、画像形成ユニット30各々の感光体ドラム31から一次転写(中間転写)される各色のトナー像を担持するとともに、シートSに対する二次転写位置までトナー像を担持して走行する無端環状の中間転写部材である。中間転写ベルト71は、走行されることにより外周面に各色のトナー像が位置を合わせて担持可能である。中間転写ベルト71は、その表面が各感光体ドラム31の表面に接しながら走行(回転)可能になる。そして、中間転写ベルト71は、その表面が感光体ドラム31と一次転写装置35Bとの間を通過する際に、各感光体ドラム31からトナー像が順に重ね合わせて転写される。LSU33は、入力される各色の画像データに基づいてレーザー光を画像形成ユニット30各々の感光体ドラム31に照射することにより感光体ドラム31各々に静電潜像を形成する。
照射部38は、中間転写ベルト71の走行方向9Bに沿って設けられた全ての画像形成ユニット30の下流側に設けられている。照射部38は、中間転写ベルト71の表面に向けて前記所定の波長である紫外線を照射する。また、受光センサー39は、照射部38と同様に、中間転写ベルト71の走行方向9Bに沿って設けられた全ての画像形成ユニット30の下流側に設けられている。受光センサー39は、照射部38によって照射された中間転写ベルト71の表面からの受光量を測定する。
[制御部5の構成]
本実施形態では、制御部5のROM5Bに、後述する第3キャリア現像対応処理を実行するためのプログラムなどが記憶されている。CPU5Aは、このプログラムを実行することにより、前記第3キャリア現像対応処理を実行する。また、前記第3キャリア現像対応処理において、制御部5は、照射制御部51、光量測定部52、光量判定部53、交換報知部54、電圧制御部55、速度制御部58、及びテスト現像制御部59として機能する。
照射制御部51及び光量測定部52は、前述した第2実施形態と同様に、前記検査モードに移行した場合に前述した各処理を実行する。光量判定部53、交換報知部54、電圧制御部55、速度制御部58、及びテスト現像制御部59は、前述した第2実施形態と異なり、画像形成ユニット30各々に対して個別に処理を実行する。
テスト現像制御部59は、前記検査モードにおいて、LSU33及び現像装置34各々によって、感光体ドラム31各々に前記テストトナー像を形成させる。
速度制御部58は、中間転写ベルト71の線速度、感光体ドラム31の線速度、及び現像ローラー61の線速度を制御する。速度制御部58は、前記検査モードにおいて、複数の前記テストトナー像各々を中間転写ベルト71の異なる位置に転写させ、又は複数の前記テストトナー像を異なるタイミングで中間転写ベルト71に転写させる。この速度制御によって、画像形成ユニット30各々に設けられた現像装置34で生じたキャリア現像が個別に測定される。
電圧制御部55は、異なる色の前記テストトナー像ごとに前記トナーを供給した現像ローラー61を判定して、光量測定部52によって測定された前記テストトナー像ごとの受光量が増加することに応じて、判定された現像ローラー61に印加される前記現像バイアスの電圧値を低下させる。この電圧制御によって、画像形成ユニット30各々に設けられた現像装置34が有する現像ローラー61の前記現像バイアスの電圧値が個別に調整される。
[第3キャリア現像対応処理]
以下、図9を参照して、制御部5によって実行される前記第3キャリア現像対応処理の手順を説明する。図9のフローチャートにおいてステップS41、S42、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。
(ステップS41)
ステップS41において、制御部5は、画像形成装置10の現像バイアス調整指示が入力されたか否かを判定する。制御部5は、現像バイアス調整指示が入力されるまで待つ(S41のNO側)。制御部5は、現像バイアス調整指示が入力されると処理をステップS42に移行する(S41のYES側)。
(ステップS42、S43)
ステップS42において、制御部5は、感光体ドラム31の線速度、現像ローラー61の線速度、及び中間転写ベルト71の線速度を前記検査モードの線速度に設定する。この場合、制御部5は、に感光体ドラム31の線速度と現像ローラー61の線速度とを等速にする。なお、制御部5は、中間転写ベルト71の異なる位置に複数の前記テストトナー像各々を転写させる場合は、中間転写ベルト71の線速度も対応する線速度にする。ステップS43において、制御部5は、複数の画像形成ユニット30の中から何れか1つの画像形成ユニット30選択する。
(ステップS44〜S46)
ステップS44において、制御部5は、LSU33及び選択された画像形成ユニット30の現像装置34を制御して、前記テストトナー像を感光体ドラム31に形成させる。形成された前記テストトナー像は、感光体ドラム31から中間転写ベルト71に転写される。ステップS45において、制御部5は、ステップS3,S28と同様に、照射部38に紫外線を照射させる。ステップS46において、制御部5は、ステップS4,S29と同様に、受光センサー39から照射部38によって照射された感光体ドラム31の表面からの受光量を示す信号を取得する。制御部5は、前記テストトナー像を形成させた現像装置34、感光体ドラム31、及び中間転写ベルト71の線速度などから受光センサー39から取得した受光量が何れの現像装置34から移動したキャリアに起因するものかを判定することが可能である。制御部5は、受光量に基づいて、判定された現像装置34の前記現像バイアスの電圧値を調整する。
(ステップS47〜S50)
ステップS47〜ステップS50において、制御部5は、ステップS5〜ステップS8又はステップS30〜ステップS33と同様の処理を実行する。ステップS47はステップS5,S30に相当するものであり、制御部5は、測定された受光量が予め定められた第1閾値以上であるか否かを判定する。ステップS48はステップS6,S31に相当するものであり、制御部5は、測定された受光量が予め定められた第2閾値以上であるか否かを判定する。ステップS49はステップS7,S32に相当するものであり、制御部5は、ステップS45において測定された受光量が増加することに応じて、バイアス電圧印加部44が印加する前記現像バイアスの電圧値を低下させる。ステップS50はステップS8,S33に相当するものであり、制御部5は、判定結果に基づいて現像剤を交換するための交換メッセージを操作表示部6に表示させる。
(ステップS51)
ステップS47において受光量が前記第1閾値未満と判定され(S47のNO側)、ステップS49が実行され、又はステップS50が実行されると、ステップS51において、制御部5は、全画像形成ユニット30の現像ローラー61の前記現像バイアスの電圧値の調整が終了したか否かを判定する。全画像形成ユニット30でのバイアス調整が終了していないと判定されると、制御部5は処理をステップS43に移行する(S51のNO側)。これにより、制御部5は、全画像形成ユニット30の現像ローラー61の前記現像バイアスの電圧値を調整することができる。一方、全画像形成ユニット30でのバイアス調整が終了したと判定されると、制御部5は処理を終了する(S51のYES側)。
なお、前記第3キャリア現像対応処理では、一例として、複数の前記テストトナー像を異なるタイミングで前記中間転写ベルトに転写させる場合について説明したが、第3実施形態は、この方法に限らない。例えば、制御部5は、前記検査モードにおいて、同時に複数の前記テストトナー像を現像させる。制御部5は、中間転写ベルト71の線速度を制御することによって、現像された複数の前記テストトナー像各々を中間転写ベルト71の異なる位置に転写させる。制御部5は、中間転写ベルト71の線速度及び転写タイミングに基づいて、受光センサー39から取得した受光量を示す信号が何れの現像ローラー61によってトナーが供給されたかを判定する。制御部5は、受光量に応じて判定された現像ローラー61に印加させる前記現像バイアスの電圧値を低下させる。このように、制御部5は、同時に前記テストトナー像を現像して前記検査モードの処理時間を短縮することができる。
[第3実施形態の効果]
以上説明したように、本発明の画像形成装置10によれば、複数の画像形成ユニット30の現像ローラー61の前記現像バイアスの電圧値を調整することが可能である。
[実施形態の変形例]
前述した第1実施形態乃至第3実施形態において、前記蛍光材料が前記コーティング樹脂に含有されて、前記コーティング樹脂とともに前記コア材の表面に被膜されたものについて説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、キャリアは、中心から前記コア材、前記蛍光材料、及び透明なコーティング樹脂の順に層状に形成されたものでもよい。また、キャリアは、中心から前記コア材、非透明なコーティング樹脂、及び前記蛍光材料の順に層状に形成されたものでもよい。
前記コア材は、Cu−Zn系フェライト粒子、Mn系フェライト粒子、及びSr系フェライトなどでもよい。前記コア材の体積平均平均粒子径は30〜100μmのものでもよい。また、前記コーティング樹脂は、ポリアミドイミド樹脂、メラミン樹脂の他、PTFE、PFAなどのフッ素樹脂やシリコン樹脂、アクリル樹脂、また、これらの樹脂を組み合わせたものでもよい。
発光材料は、紫外線以外の領域の所定の波長の光を受けて発光するものでもよい。また、発光する光の波長も青色以外でもよい。例えば、前記所定の波長の光を受けて緑色、赤色、黄色などに発光する前記蛍光材料でもよい。また、前記所定の波長の光に受けて発光する前記蛍光材料の代わりに、所定の波長の光に受けて発光する燐光材料でもよい。
前述した第1実施形態乃至第3実施形態において、報知部の一例として、キャリアの交換を促す交換報知部54について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、キャリア現像が急激に増加したことを報知してもよい。また、現像ローラー61の前記現像バイアスの電圧値をユーザーが手動で設定する画像形成装置の場合、設定する前記現像バイアスの電圧値を報知してもよい。
前述した第1実施形態乃至第3実施形態において、現像装置34が現像ローラー61、及び磁気ローラー62の二つのローラーを備えたものについて説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、現像装置34が現像ローラー61、現像ローラー61のみを備え、磁気ローラー62を備えないものでもよい。
前述した第1実施形態乃至第3実施形態において、画像形成装置10に照射部38及び受光センサー39を備え、交換しない場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、照射部38及び受光センサー39が交換可能な1つの検査ユニットであり、画像形成装置10には、前記検査ユニットが着脱可能な装着部が形成されたものでもよい。例えば、照射部38及び受光センサー39は、一例として、株式会社キーエンス製の蛍光体検出UVセンサー(型式:CZ−H52)を備えたものである。前記検査ユニットは、前記蛍光体検出UVセンサーを1つまたは複数を備える。画像形成装置10を保守点検する場合に、前記検査ユニットが装着されて前記検査モードが実行されるものでもよい。
10:画像形成装置
5:制御部
6:操作表示部
30:画像形成ユニット
31:感光体ドラム
34:現像装置
38:照射部
39:受光センサー
44:バイアス電圧印加部
51:照射制御部
52:光量測定部
53:光量判定部
54:交換報知部
55:電圧制御部
56:消費量算出部
57:消費量判定部
58:速度制御部
59:テスト現像制御部
61:現像ローラー
62:磁気ローラー
71:中間転写ベルト

Claims (9)

  1. トナーとともに現像剤に含まれ、所定の波長の光が照射されたことにより発光する発光材料を有するキャリアと、
    前記現像剤を担持して前記現像剤に含まれる前記トナーを供給する現像剤担持体を有し、前記トナーを用いて像担持体の表面に担持されるトナー像を形成する現像部と、
    前記像担持体の表面に向けて前記所定の波長の光を照射する照射部と、
    前記照射部によって照射された前記像担持体の表面からの光量を測定する測定部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記現像剤担持体に現像バイアスを印加する電圧印加部と、
    前記測定部によって測定された光量が増加することに応じて、前記電圧印加部が印加する前記現像バイアスの電圧値を低下させる電圧制御部と、
    を更に備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体は、前記現像部によって形成される前記トナー像を担持して回転する感光体、又は転写された前記トナー像を担持して走行する無端環状の中間転写ベルトである請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像剤担持体は、前記現像剤を表面に担持して回転可能に支持されており、
    前記現像部によって前記トナー像が形成される画像形成動作時に前記感光体の線速度と前記現像剤担持体の線速度とを予め定められた比率にする画像形成モード、又は非画像形成動作時に前記像担持体の表面に移動した前記キャリアの量を検査するために前記感光体の線速度と前記現像剤担持体の線速度とを等速にする検査モードとの何れかのモードを実行する速度制御部を更に備える請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成動作に伴い消費された前記トナーの消費量が予め定められた条件を満たしたことを判定する第1判定部を備え、
    前記速度制御部は、前記画像形成モード中に、前記第1判定部によって前記条件を満たすと判定されたことに応じて、前記画像形成モードから前記検査モードに移行するものであり、
    前記検査モードにおいて、前記現像剤担持体から前記感光体に前記キャリアが移動したことを検査するためのテストトナー像を前記現像部に形成させるテスト制御部を備え、
    前記電圧制御部は、前記検査モード中に前記測定部によって測定された光量が増加することに応じて、前記電圧印加部が印加する前記現像バイアスの電圧値を低下させる請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 異なる色の前記トナー各々を含む前記現像剤を用いて前記トナー像を形成する複数の前記現像部と、
    前記現像部各々から各色の前記トナーが供給されて、色の異なる前記トナー像各々が形成される複数の前記感光体と、
    前記感光体各々に形成された各色の前記トナー像が転写される前記中間転写ベルトと、
    前記検査モードにおいて、前記現像部によって前記感光体各々に検査用のテストトナー像を形成させるテスト制御部と、
    を備え、
    前記照射部は、前記中間転写ベルトの表面に向けて前記所定の波長の光を照射し、
    前記測定部は、前記照射部によって照射された前記中間転写ベルトの表面からの光量を測定し、
    前記速度制御部は、複数の前記感光体及び前記中間転写ベルトを制御して、前記検査モードにおいて、複数の前記テストトナー像各々を前記中間転写ベルトの異なる位置に転写させ、又は複数の前記テストトナー像を異なるタイミングで前記中間転写ベルトに転写させ、
    前記電圧制御部は、異なる色の前記テストトナー像ごとに前記トナーを供給した前記現像剤担持体を判定して、前記測定部によって測定された前記テストトナー像ごとの光量が増加することに応じて、判定された前記現像剤担持体に印加される前記現像バイアスの電圧値を低下させる請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記測定部による測定結果が予め定められた第2閾値以上であることを判定する第2判定部と、
    前記第2判定部による判定結果に基づいて所定のメッセージを報知する報知部と、を備える請求項1〜6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記キャリアは、磁性を有するキャリア本体の表面に前記発光材料が被膜されてなる請求項1〜7の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 前記発光材料は、前記所定の波長の光を受けて発光する蛍光材料或いは燐光材料である請求項1〜8の何れかに記載の画像形成装置。
JP2014101399A 2014-05-15 2014-05-15 画像形成装置 Expired - Fee Related JP6204262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101399A JP6204262B2 (ja) 2014-05-15 2014-05-15 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101399A JP6204262B2 (ja) 2014-05-15 2014-05-15 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015219303A true JP2015219303A (ja) 2015-12-07
JP6204262B2 JP6204262B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=54778745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014101399A Expired - Fee Related JP6204262B2 (ja) 2014-05-15 2014-05-15 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6204262B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003162116A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Canon Inc 画像形成装置および画像形成方法
JP2004109518A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006218495A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Toyota Motor Corp 中子、残砂検出方法および残砂検出装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003162116A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Canon Inc 画像形成装置および画像形成方法
JP2004109518A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006218495A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Toyota Motor Corp 中子、残砂検出方法および残砂検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6204262B2 (ja) 2017-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5111735B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP4480066B2 (ja) 画像形成装置
JP2016130796A (ja) 画像形成装置
JP4274262B2 (ja) 画像濃度安定化制御方法及び画像形成装置
JP2007079218A (ja) 画像形成装置
JP2015203731A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP4290082B2 (ja) 画像形成装置
JP7211171B2 (ja) 画像形成装置
JP6204262B2 (ja) 画像形成装置
JP2009092734A (ja) 画像形成装置
JP2009186909A (ja) 画像形成装置
JP5264534B2 (ja) 画像形成装置
JP2010230752A (ja) 現像装置、現像装置の製造方法及び画像形成装置
JP2008310109A (ja) 画像形成装置
JP2016014814A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2014115325A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5982784B2 (ja) 画像形成装置
JP2017207549A (ja) 画像形成装置
JP2018081206A (ja) 画像形成装置
JP2006243456A (ja) 画像形成装置
JP2020144334A (ja) 画像形成装置
JP4446713B2 (ja) 画像形成装置
JP2006138881A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2020134767A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2020134770A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6204262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees