JP2007079218A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2007079218A JP2005268234A JP2005268234A JP2007079218A JP 2007079218 A JP2007079218 A JP 2007079218A JP 2005268234 A JP2005268234 A JP 2005268234A JP 2005268234 A JP2005268234 A JP 2005268234A JP 2007079218 A JP2007079218 A JP 2007079218A
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Tomoyuki Ichikawa
智之 市川
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純一 松本
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信夫 岩田
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菜摘 加藤
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Abstract

【課題】 現像剤の劣化度を正確に検知してその検知結果に基いて最適な量の新しいキャリアが過不足なく現像部に補給されるとともに劣化した現像剤が現像部外に排出される、画質安定性と経済性・環境性とが高い、画像形成装置を提供する。
【解決手段】 現像部23内に収容された現像剤Gの抵抗を検知する第1検知手段81と、現像部23内に収容された現像剤G中のトナーTの状態変化を検知する第2検知手段40、70と、を備える。そして、第1検知手段81及び第2検知手段40、70で検知されたそれぞれの検知結果に基いて、補給手段47及び排出手段23kのうち少なくとも1つを稼動制御する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が収容されるとともに新しいキャリアが適宜に補給されて現像剤の入替えがおこなわれる現像部を備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置において、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤(添加剤等を添加する場合も含むものとする。)を収容した現像部に、適宜に新しいキャリアを補給して現像剤の入替えをおこなう技術(これをトリクル現像方式という。)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
2成分現像剤を用いた現像部は、現像部内におけるトナー消費に応じて、現像部の一部に設けられたトナー補給口から現像部内に適宜にトナーが補給される。補給されたトナーは、現像部内の現像剤とともに、搬送スクリュ等の撹拌部材によって撹拌・混合される。撹拌・混合された現像剤は、その一部が現像ローラ(現像剤担持体)に供給される。現像ローラに担持された現像剤は、ドクターブレード(現像剤規制部材)によって適量に規制された後に、その現像剤中のトナーが感光体ドラム(像担持体)との対向位置で感光体ドラム上の潜像に付着する。
このように、通常の現像工程において現像部内に収容された現像剤中のキャリアは消費されることなく現像部内に残るために、キャリアに経時劣化が生じてしまう。詳しくは、キャリアが現像部内で長時間かけて撹拌・混合されることでキャリアのコーティング層が磨耗又は剥離してキャリアの帯電能力が低下する「膜削れ現象」や、キャリアの表面にトナーの成分や添加剤が付着してキャリアの帯電能力が低下する「スペント現象」が生じてしまう。
トリクル現像方式は、このようなキャリアの経時劣化による出力画像の画質低下を防止するためのものである。すなわち、現像部内に新しいキャリア(又は新しい2成分現像剤)を適宜に補給するとともに、現像部内に収容された2成分現像剤の一部を適宜に現像部外に排出することで、現像部内の劣化キャリアを減じて現像部内に収容されたキャリアの量と帯電能力とを維持するものである。
このようなトリクル現像方式を用いた画像形成装置は、キャリアの経時劣化が生じるごとに現像部やキャリアを新品のものに交換する必要のある装置に比べて、経時においても出力画像の画像品質が安定化することになる。
一方、特許文献1等には、トリクル現像方式を用いた画像形成装置であって、現像部の動作時間に応じて、新品キャリアを現像部に補給する技術が開示されている。
また、特許文献2等には、トリクル現像方式を用いた画像形成装置であって、画像形成回数(プリント枚数)に応じて、現像部内における現像剤の入替え(補給及び排出)を制御する技術が開示されている。
また、特許文献3等には、トリクル現像方式を用いた画像形成装置であって、現像剤の劣化度合いを計測して、その計測値に応じて現像部への現像剤の補給をおこなう技術が開示されている。この技術では、現像部内に収容された現像剤のトナー濃度や、感光体ドラム上に形成されたトナー像のトナー付着量を、計測することによって、現像剤の劣化度合いを判断している。
また、特許文献4等には、トリクル現像方式を用いた画像形成装置であって、電圧を印加したときに現像剤に流れる電流値を測定することで、現像剤の劣化度を検知する技術が開示されている。この技術では、現像ローラとドクターブレードとの間に所定の電圧を印加して、両部材間を通過する現像剤に流れる電流を測定している。
特開2001−183893号公報 特開平9−297462号公報 特開平9−269644号公報 特開平4−80777号公報
上述した従来のトリクル現像方式を用いた画像形成装置は、現像剤の劣化度を正確に把握できていないために、最適量の新品キャリアが現像部に補給されずに、画像品質(画質)の安定化が不充分であったり、補給キャリアを浪費したりする問題があった。
必要量に満たない新品キャリアが現像部に不足して補給された場合には、現像部内において劣化した現像剤の比率が低くならずに、出力画像の画像品質が充分に安定化されなくなってしまう。具体的には、出力画像上の画像濃度が不充分になったり、出力画像上にキャリア付着が生じたりしてしまう。
これに対して、必要量を超えて新品キャリアが現像部に過剰に補給された場合には、出力画像の画像品質は安定化するものの、補給キャリアを無駄に消費してしまうことになる。
上述の特許文献1等の技術は、現像部の動作時間に応じて新品キャリアを現像部に補給しているが、現像部の駆動条件(連続駆動であるか間欠駆動であるかの条件等である。)や環境変動等によって変動する現像剤(キャリア)の劣化度について考慮されていない。すなわち、現像部の動作時間を検知しても現像剤の劣化度を正確に把握することはできない。
また、特許文献2等の技術は、プリント枚数に応じて現像部内における現像剤の入替えを制御しているが、出力画像の画像面積率や画像パターンによって変動する現像剤(キャリア)の劣化度について考慮されていない。すなわち、プリント枚数を検知しても現像剤の劣化度を正確に把握することはできない。
また、特許文献3等の技術は、現像部内の現像剤のトナー濃度や、感光体ドラム上に形成されたトナー像のトナー付着量を、計測して、その計測値に応じて現像部への現像剤の補給をおこなうものである。しかし、トナー濃度やトナー付着量は使用環境や帯電変動によって検知結果がばらつくために、現像剤の劣化度を正確に把握することはできない。
また、特許文献4等は、電圧を印加したときに現像剤に流れる電流値を測定することで、キャリア抵抗の劣化を把握して、現像剤の劣化度を検知しようというものである。しかし、キャリア抵抗が一定でも、現像剤中のトナーの状態(個数や抵抗等である。)が異なると、現像剤に流れる電流値は変化してしまう。特に、画像面積率が低い画像を連続的に出力するときには、現像部内でのトナー収支が少なくなってトナーが劣化しやすくなり、現像剤劣化も進行しやすくなることを本願発明者は実験的に確認した。さらに、現像剤の劣化は、環境変動等によってトナー状態(トナー濃度、抵抗等である。)が変化することにも影響される。すなわち、トナーの状態変化を考慮せずに、現像剤に流れる電流値のみから現像剤の劣化度を正確に把握することはできない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、現像剤の劣化度を正確に検知してその検知結果に基いて最適な量の新しいキャリアが過不足なく現像部に補給されるとともに劣化した現像剤が現像部外に排出される、画質安定性と経済性・環境性とが高い、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、トナーとキャリアとからなる現像剤が収容されるとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像部と、前記現像部内に新たにキャリアを補給する補給手段と、前記現像部内に収容された前記現像剤の一部を排出する排出手段と、前記現像部内に収容された前記現像剤の抵抗を検知する第1検知手段と、前記現像部内に収容された前記現像剤中のトナーの状態変化を検知する第2検知手段と、を備え、前記第1検知手段及び前記第2検知手段で検知されたそれぞれの検知結果に基いて前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御するものである。
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記第1検知手段は、電圧を印加したときに現像剤に流れる電流値から前記現像剤の抵抗を検知するものである。
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項2に記載の発明において、前記現像部は、前記現像剤を担持するとともに前記像担持体に対向する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に担持された前記現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、を備え、前記第1検知手段は、前記現像剤担持体と前記現像剤規制部材との両部材間に前記電圧を印加して当該両部材間を通過する現像剤に流れる電流から前記現像剤の抵抗を検知するものである。
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記第2検知手段は、前記現像部内に収容された前記現像剤におけるトナー濃度を検知するものである。
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第1検知手段及び前記第2検知手段で検知されたそれぞれの検知結果に基いて求められる前記現像剤の劣化度が、予め定められた基準値に達したときに前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御するものである。
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、新品の現像剤における抵抗とトナーの状態変化との関係についての情報が予め記憶され、前記第1検知手段及び前記第2検知手段で検知されたそれぞれの検知結果と、前記情報と、を対比して前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御するものである。
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項6に記載の発明において、前記情報は、電圧を印加したときの新品の現像剤の出力電流値とトナー濃度との関係についての情報であり、前記第1検知手段は、電圧を印加したときの前記現像剤の出力電流値を検知し、前記第2検知手段は、前記現像剤のトナー濃度を検知し、前記第2検知手段で検知されたトナー濃度と同等のトナー濃度に対する前記新品の現像剤の出力電流値を前記情報に基いて求め、その出力電流値と前記第1検知手段で検知された出力電流値とを対比してその差異の大きさに応じて前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御するものである。
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記補給手段は、キャリアとともにトナーを前記現像部内に新たに補給するものである。
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、新品の現像剤の抵抗をRnとして、前記現像部内に収容された前記現像剤の抵抗をRsとしたときに、
Rn/Rs≧1.3
なる関係が成立するように構成されたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、新品の現像剤の抵抗をRnとして、前記現像部内に収容された前記現像剤の抵抗をRsとしたときに、
Rn/Rs≦2.0
なる関係が成立するように構成されたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項9又は請求項10に記載の発明において、前記新品の現像剤の抵抗Rnは、前記補給手段によって補給される新品のキャリアの抵抗と、前記現像部内に収容された前記現像剤のトナー濃度と、から求められるものである。
また、請求項12記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発明において、前記第1検知手段及び前記第2検知手段による検知は、画像形成の回数又は前記現像部における稼働時間が所定値に達するごとにおこなわれるものである。
また、請求項13記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項12のいずれかに記載の発明において、前記第1検知手段による検知は、前記現像部内に収容された前記現像剤のトナー濃度が所定値になるように調整した後におこなわれるものである。
また、請求項14記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発明において、前記第1検知手段及び前記第2検知手段による検知は、前記像担持体に形成したトナー像を被転写材に転写してから帯電部によって前記像担持体を帯電するまでの間におこなわれるものである。
また、請求項15記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項14のいずれかに記載の発明において、前記第1検知手段及び前記第2検知手段で検知されたそれぞれの検知結果に基いて求められる前記現像剤の劣化度を表示する表示手段と、前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御する頻度を調整する調整手段と、を備えたものである。
本発明は、現像部内に収容された現像剤の抵抗とトナー状態変化とを検知してそれらの検知結果に基いて、補給手段や排出手段を稼動制御している。これにより、正確に把握された現像剤の劣化度に基いて最適な量の新しいキャリアが過不足なく現像部に補給されるとともに劣化した現像剤が現像部外に排出される、画質安定性と経済性・環境性とが高い、画像形成装置を提供することができる。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、21は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収容された像担持体としての感光体ドラム、22は感光体ドラム21上を帯電する帯電部、23Y、23M、23C、23BKは感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する現像部(現像装置)、24は感光体ドラム21上に形成されたトナー像を中間転写ベルト27に転写する転写バイアスローラ、25は感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング部を示す。
また、27は複数色のトナー像が重ねて転写される被転写材としての中間転写ベルト、28は中間転写ベルト27上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する第2転写バイアスローラ、29は中間転写ベルト27上の未転写トナーを回収する中間転写ベルトクリーニング部、30は4色カラーのトナー像が転写された記録媒体Pを搬送する搬送ベルト、32Y、32M、32C、32BKは各現像部23Y、23M、23C、23BKに各色のトナーを補給するトナー補給部、47Y、47M、47C、47BKは各現像部23Y、23M、23C、23BKに新たにキャリアを補給する補給手段としてのキャリア補給部、51は原稿Dを原稿読込部55に搬送する原稿搬送部、55は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部(スキャナ)、61は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、66は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着部を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、それぞれ、感光体ドラム21、帯電部22、クリーニング部25が、一体化されたものである。
各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにおける感光体ドラム21上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部55のコンタクトガラス53上に載置される。そして、原稿読込部55で、コンタクトガラス53上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部55は、コンタクトガラス53上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部(不図示である。)で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKの感光体ドラム21上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム21上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム21表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、ミラー6〜8で反射された後に、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム21の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム12表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、ミラー15で反射された後に、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21表面は、それぞれ、現像部23Y、23M、23C、23BKとの対向位置に達する。そして、各現像部23Y、23M、23C、23BKから感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、中間転写ベルト27との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト27の内周面に当接するように転写バイアスローラ24が設置されている。そして、転写バイアスローラ24の位置で、被転写材としての中間転写ベルト27上に、感光体ドラム21上に形成された各色の画像が、順次重ねて転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、クリーニング部25との対向位置に達する。そして、クリーニング部25で、感光体ドラム21上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム21上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト27表面は、図中の矢印方向に走行して、第2転写バイアスローラ28の位置に達する。そして、第2転写バイアスローラ28の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト27上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト27表面は、中間転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、中間転写ベルト27上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部29に回収されて、中間転写ベルト27上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、第2転写バイアスローラ28位置の記録媒体Pは、給紙部61から搬送ガイド63、レジストローラ64等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された転写紙Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト27上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ28の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルト30により、定着部66に導かれる。定着部66では、加熱ローラ67と加圧ローラ68とのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラ69によって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2及び図3にて、画像形成装置の作像部について詳述する。
図2は作像部を示す断面図であり、図3はその現像部を示す長手方向(図2の紙面垂直方向である。)の断面図である。
なお、装置本体1に設置される4つの作像部は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ、現像部、トナー補給部、キャリア補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を省略して図示する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20には、主として、像担持体としての感光体ドラム21と、帯電部22と、クリーニング部25とが、ケース26に一体的に収納されている。クリーニング部25には、感光体ドラム21に当接するクリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bが設置されている。
現像部23は、主として、感光体ドラム21に対向する現像剤担持体としての現像ローラ23aと、現像ローラ23aに対向する第1搬送スクリュ23bと、仕切部材23eを介して第1搬送スクリュ23bに対向する第2搬送スクリュ23cと、現像ローラ23aに対向する現像剤規制部材としてのドクターブレード23dと、で構成される。なお、本実施の形態において、感光体ドラム21と現像ローラ23aとの間隙(現像ギャップ)は0.3mmに設定されていて、現像ローラ23aとドクターブレード23dとの間隙(ドクターギャップ)は0.4mmに設定されている。
また、現像部23には、仕切部材23eで隔絶された第1現像剤収容部23gと第2現像剤収容部23hとが設けられている。図3を参照して、第1現像剤収容部23gと第2現像剤収容部23hとは長手方向両端部(仕切部材23eが介在しない範囲である。)で連通して、現像剤の循環経路を形成している。第1現像剤収容部23gには、現像ローラ23a、第1搬送スクリュ23b、ドクターブレード23d、が配設されている。第2現像剤収容部23hには、第2搬送スクリュ23c、磁気センサ40(第2検知手段)、が配設されている。
図3を参照して、現像ローラ23aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネット23a1と、非磁性材料からなりマグネット23a1の周囲を回転するスリーブ23a2と、で構成される。マグネット23a1によって現像ローラ23a(スリーブ23a2)上に複数の磁極(主極、搬送極、汲み上げ極、剤切り極等である。)が形成される。
現像ローラ23a(スリーブ23a2)は、装置本体1に設置された不図示の駆動モータに連結されていて、駆動モータによって回転駆動される。また、図示は省略するが、現像ローラ23aと、第1搬送スクリュ23b及び第2搬送スクリュ23cとは、ギア列によって駆動連結されている。これにより、現像ローラ23aが駆動モータによって回転駆動されるのにともない、それに従動して第1搬送スクリュ23b及び第2搬送スクリュ23cも回転駆動される。
現像部23内には、トナーTとキャリアCとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
本実施の形態におけるトナーT(現像剤G中のトナーとトナー補給部32内のトナーとである。)は、樹脂及び着色剤からなるトナー母体粒子や添加剤を含有する。
また、本実施の形態におけるトナーTは、単量体を使用して乳化重合、懸濁重合等の重合反応によって合成する方法や、樹脂自体を熱等によって熔融し噴霧して微粒子化する方法や、水中等へ分散することによって所定の粒子サイズにして得られる母体粒子に添加剤をヘンシェルミキサー等で混合付着させる方法によって製造することができる。
トナーTに含有される樹脂としては、ポリスチレン、ポリクロロスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン/p−クロロスチレン共重合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ビニルトルエン共重合体、スチレン/ビニルナフタリン共重合体、スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合体、スチレン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重合体、スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン/α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン/ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン/ビニルメチルケトン共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/イソプレン共重合体、スチレン/アクリロニトリル/インデン共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニルブチルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックス等を単独又は2種以上混合して用いることができる。
トナーTに用いられる黒色の着色剤としては、カーボンブラック、アニリンブラック、ファーネスブラック、ランプブラック等が用いられる。シアンの着色剤としては、フタロシアニンブルー、メチルレンブルー、ビクトリアブルー、メチルバイオレット、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー等が用いられる。マゼンタの着色剤としては、ローダミン6Gレーキ、ジメチルキナクリドン、ウォッチングレッド、ローズベンガル、ローダミンB、アリザリンレーキ等が用いられる。イエローの着色剤としては、クロムイエロー、ベンジジンイエロー、ハンザイエロー、ナフトールイエロー、モリブデンオレンジ、キノリンイエロー、タートラジン等が用いられる。
これらのトナーTには、効率的に帯電を付与するために、少量の帯電付与剤(例えば、染顔料、極性制御剤等である。)を含有させることができる。極性制御剤としては、モノアゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸及びその塩、サリチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のCo、Cr又はFe等の金属錯体、有機染料、四級アンモニウム塩等を用いることができる。
添加剤として用いられる無機微粒子としては、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化鉄、酸化銅、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸パリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等を用いることができる。その中でも、シリカ、酸化チタンの2種を用いる場合には、トナーに対して添加剤の埋没を抑制する効果と、トナーの帯電を安定させる効果と、が特に大きく発揮される。
また、本実施の形態におけるキャリアC(現像剤G中のキャリアCとキャリアカートリッジ48内に収容されたキャリアCとである。)は、磁性を有する核体粒子に被覆層が形成されたものである。
キャリアCの核体粒子としては、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属やマグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の合金又はその化合物等が用いられる。
キャリアCの被覆層を形成するための樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン及びクロロスルホン化ポリエチレン;ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂、例えばポリスチレン、アクリル樹脂(例えばポリメチルメタクリレート)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン;塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体;スチレン/アクリル酸共重合体;オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコン樹脂のようなシリコン樹脂又はその変性品(例えばアルキド樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変性品);弗素樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリアミド;ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート;ポリウレタン;ポリカーボネート;アミノ樹脂、例えば尿素・ホルムアルデヒド樹脂;エポキシ樹脂等を用いることができる。これらの樹脂の中でも、トナースペントを防止する点で好ましいのは、アクリル樹脂、シリコン樹脂又はその変性品及び弗素樹脂である(特に、シリコン樹脂又はその変性品が好ましい。)。被覆層の形成方法としては、キャリア核体粒子の表面に噴霧法、浸漬法等によって樹脂を塗布するものが用いられる。
また、キャリアCには、キャリア抵抗の調整等をおこなうために、被覆層中に微粉末を添加することができる。被覆層中に分散される微粉末は、0.01〜5.0μm程度の粒径のものが好ましい。また、微粉末は、被覆樹脂100重量部に対して2〜30重量部(特に、5〜20重量部)添加されることが好ましい。微粉末としては、シリカ、アルミナ、チタニア等の金属酸化物やカーボンブラック等の顔料を用いることができる。
先に述べた作像プロセスを、現像工程を中心にしてさらに詳しく説明する。
現像ローラ23aは、図2中の矢印方向に回転している。現像部23内の現像剤Gは、図3に示すように、間に仕切部材23eを介在するように配設された第1搬送スクリュ23b及び第2搬送スクリュ23cの矢印方向の回転によって、トナー補給部32から補給口23fを介して補給されたトナーT(新品トナー)とともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図3中の破線矢印方向の循環である。)。第1搬送スクリュ23bは現像剤Gを図3中の左側に搬送して、第2搬送スクリュ23cは現像剤Gを図3中の右側(第1搬送スクリュ23bの搬送方向とは逆の方向である。)に搬送する。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ23a上に担持される。現像ローラ23a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード23dの位置に達する。そして、現像ローラ23a上の現像剤Gは、ドクターブレード23dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム21との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム21表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、電源80(直流電源)によって現像ローラ23aに印加された現像バイアスと、の電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程にて感光体ドラム21に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト27上に転写される。そして、感光体ドラム21上に残存した未転写のトナーTが、クリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bによってクリーニング部25内に回収される。
ここで、装置本体1に設けられたトナー補給部32は、交換自在に構成されたトナーカートリッジ33と、トナーカートリッジ33から排出された新品トナーTを現像部23に導くトナー補給経路34と、で構成されている。また、トナーカートリッジ33内には、新品のトナーT(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかである。)が収容されている。
なお、トナーカートリッジ33内のトナーTは、現像部23内のトナーTの消費にともない、補給口23fから現像部23内に適宜に補給されるものである。現像部23内のトナーTの消費は、現像部23の第2搬送スクリュ23cの下方に設置された第2検知手段としての磁気センサ40や、感光体ドラム21に対向する第2検知手段としてのフォトセンサ70によって検出される。
詳しくは、現像部23内の現像剤GのキャリアCに対するトナーTの存在比率が多くなる(トナー濃度が高くなる)と、現像剤Gの透磁率が低くなって磁気センサ40の出力電圧は低くなる。これに対して、トナー濃度が低くなると、磁気センサ40上にあるキャリアの量が増えるために、透磁率は高くなって磁気センサ40の出力電圧が高くなる。このような磁気センサ40の出力電圧の変化に基いて、トナー補給部32から補給口23fを介して現像部23にトナーが適宜に補給される。図示は省略するが、現像部23に補給するトナー補給量の調整は、トナー補給経路34内に配置したスクリュの回転量をパルス駆動モータ(トナー輸送用モータ)で制御することによっておこなわれる。
ここで、2成分現像剤Gの透磁率は、環境変化や現像剤の嵩密度変化等によって変動するために、磁気センサ40における出力目標値は適宜補正される。具体的には、感光体ドラム21上に形成したトナー像(パッチパターン)の画像濃度をフォトセンサ70で測定して、その測定結果に応じて磁気センサ40の出力目標値を補正する。
なお、トナー濃度(トナーの状態変化である。)を検知する第2検知手段としての磁気センサ40及びフォトセンサ70の検知結果は、後述する現像剤の劣化度を検知するためにも用いられることになる。これについては、後で詳しく説明する。
さらに、本実施の形態における現像部23は、トリクル現像方式が用いられている。
図2に示すように、本実施の形態における画像形成装置には、現像部23内に収容された現像剤Gの一部を現像部23外に排出する排出手段23kと、現像部23内に新たにキャリアCを補給する補給手段としてのキャリア補給部47と、が設けられている。
詳しくは、第2現像剤収容部23hの上方には、トナー補給部32とは別に、補給手段としてのキャリア補給部47が設けられている。キャリア補給部47は、交換自在に構成されたキャリアカートリッジ48と、キャリアカートリッジ48から排出された新品キャリアCを補給口23fを介して現像部23に導くキャリア補給経路49と、で構成されている。キャリアカートリッジ48内には、新品キャリアCが収容されている。
図示は省略するが、現像部23に補給するキャリア補給量の調整は、キャリア補給経路49内に配置したスクリュの稼動時間又は稼動回数をパルス駆動モータで制御することによっておこなわれる。キャリア補給部47は、第1検知手段としての電流検知部81の検知結果と、第2検知手段としての磁気センサ40及びフォトセンサ70の検知結果と、に基いて稼動制御(駆動制御)されるが、その詳細については後で説明する。
なお、トナー補給経路34やキャリア補給経路49における搬送手段としては、上述したスクリュ機構の他に、エアポンプやモーノポンプ等の粉体ポンプ機構を用いることもできる。
一方、第2現像剤収容部23hにおける壁面の上端近傍には、排出手段としての現像剤排出口23kが設けられている。
そして、キャリア補給部47から現像部23内に新品キャリアCが補給されて現像部23内の現像剤量が所定量を超えると、過剰になった現像剤Gが現像剤排出口23kから現像部23外に排出される(オーバーフロー法である。)。現像剤排出口23kから排出された現像剤Gは、現像剤回収経路43を経由して現像剤回収部44まで搬送される。
このように、新品キャリアCの補給にともない現像剤面が上昇して、現像剤排出口23kの高さを超えた現像剤Gが現像部23外に排出されるので、現像部23内の現像剤面(現像剤量)は常に一定に保たれることになる。
以下、本実施の形態において特徴的な、キャリア補給時の制御について詳述する。
図2を参照して、本実施の形態における画像形成装置は、現像ローラ23aとドクターブレード23dとの両部材間に、電源80(可変型直流電源)によって所定の電圧を印加できるように構成されている。そして、その電圧印加回路には、第1検知手段としての電流検知部81が設置されている。電流検知部81は、現像部23に収容された現像剤Gの抵抗を検知するためのものである。具体的には、電源80によって現像ローラ23aとドクターブレード23dとの両部材間に所定の電圧(例えば、200Vである。)を印加して、両部材23a、23dの間を通過する現像剤に流れる電流値を電流検知部81で検知する。
これと同時に、第2検知手段としての磁気センサ40及びフォトセンサ70(又は磁気センサ40のみ)によって、現像部23内に収容された現像剤Gにおけるトナー濃度を検知する。第2検知手段は、現像部23内に収容された現像剤Gにおけるトナーの状態変化を検知するためのものである。トナーの状態変化(トナー濃度の大小)は、現像剤に流れる電流値(現像剤の抵抗)に大きく影響するために、第1検知手段の検知結果と第2検知手段の検知結果とから現像剤の劣化度を正確に把握することができる。そして、第1検知手段81及び第2検知手段40、70の検知結果から制御部82で判断される現像剤の劣化度に応じて、キャリア補給部47を稼動制御(駆動)することで、キャリア付着等の異常画像の発生を抑制して画質を安定化するとともに、キャリア補給の浪費を抑止することができる。なお、制御部82で求められた現像剤の劣化度に係わる情報は、表示手段としての表示部83に表示される。
以下、上述の制御の妥当性を示す実験結果について説明する。
図4は、プリント枚数(画像形成回数)と現像剤の抵抗との関係を示すグラフである。図4から、プリント枚数が増加すると、現像剤の抵抗が低下することがわかる。
図5は、プリント枚数(画像形成回数)とキャリア付着レベルとの関係を示すグラフである。キャリア付着レベルは出力画像を直接目視で判定したものであって、図5の縦軸の上方になるほどキャリア付着が少なく画像品質が良好なレベルになる。図5から、プリント枚数が増加すると、キャリア付着が多く発生して画質が劣化することがわかる。
図4及び図5から、現像剤の抵抗低下とキャリア付着の発生とは相関があることがわかる。したがって、現像剤の抵抗特性から現像剤の劣化度を判断することができることになる。
図6は、現像剤の抵抗と、現像剤に流れる電流値と、の関係を示すグラフである。図6から、現像剤の抵抗が小さいときには電流が流れやすく、抵抗が大きいときには電流が流れにくくなることがわかる。したがって、現像剤に流れる電流値を検知することで、現像剤の抵抗を検知することができることになる。本実施の形態では、電源80によって現像ローラ23aとドクターブレード23dとの両部材間に所定の電圧を印加して、両部材23a、23dの間を通過する現像剤に流れる電流値を電流検知部81で検知することで、現像剤の抵抗変動を検知している。
図7は、現像剤のトナー濃度と、現像剤に流れる電流値と、の関係を示すグラフである。図7から、トナー濃度が高いときには現像剤に流れる電流値が小さく、トナー濃度が低いときには現像剤に流れる電流値が大きくなることがわかる。すなわち、現像剤の抵抗は、トナー濃度によって大きく変動することになる。したがって、現像剤の抵抗を電流値の測定によって検知する場合にトナー濃度の影響は無視できず、現像剤中のトナー濃度を正確に把握しておく必要がある。
具体的なキャリア補給の制御としては、電流検知部81によって検知された電流値と、磁気センサ40及びフォトセンサ70によって検知されたトナー濃度と、に基いて求められる現像剤の劣化度が、予め定められた基準値に達したときに、キャリア補給部47を稼動(キャリア補給)することができる。これにともない、排出手段としての現像剤排出口23kから現像部23内の現像剤の一部が排出される(排出手段の稼動である。)。
なお、キャリア補給の要否を定める基準値は、予め実験によって求めたものであって、ベタ画像を出力したときのキャリア付着による画像抜けの程度から設定することができる。
図8は、キャリア補給時の制御を示すフローチャートである。
プリント枚数(画像形成の回数)が所定値に達するごとに(例えば、1000枚ごとに)、現像部23に収容された現像剤の劣化度の検知が開始される(ステップS1)。
まず、第2検知手段としての磁気センサ40及びフォトセンサ70によって、現像部23内に収容された現像剤のトナー濃度が検知される(ステップS5)。これと同時に、現像ローラ23aとドクターブレード23dとの間に所定の電圧が印加されて(ステップS2)、両部材間を通過する現像剤に流れる電流値が第1検知手段としての電流検知部81によって検知される(ステップS3)。
第1検知手段81及び第2検知手段40、70でそれぞれ取得された検知結果は制御部82に送信される。ここで、制御部82には、ステップS2と同条件で電圧を印加したときに新品の現像剤に流れる電流値(出力電流値)とトナー濃度との関係についての情報(図9の破線RNである。)が予め記憶されている。
なお、新品現像剤におけるトナー濃度と電流値との関係(図9の破線RN)は、新品現像剤を複数のトナー濃度で作製して、複数のプロット(例えば、トナー濃度6.0重量%で0.50μA、トナー濃度7.0重量%で0.61μA)を基に作成した検量線である。
そして、図9を参照して、第2検知手段40、70で検知されたトナー濃度DUと同等のトナー濃度に対する、新品現像剤の出力電流値INが求められる。さらに、求められた新品現像剤の出力電流値INと、第1検知手段81で検知された出力電流値IUと、の差異(ズレ幅)Hが求められる(同一トナー濃度での破線RNと実線RUとの差異である。)。
ここで、同等のトナー濃度において、使用中の現像剤の出力電流値が新品現像剤のものよりも大きければ現像剤の抵抗は低下しているものと判断でき、使用中の現像剤の出力電流値が新品現像剤のものよりも小さければ現像剤の抵抗は上昇しているものと判断できる。
その後、制御部82にて、電流値のズレ幅Hが基準値よりも大きくなっているかが判別される(ステップS4)。ここで、基準値は、良好な画像品質を確保できるように予め実験的に定められたものである。
その結果、電流値のズレ幅Hが基準値に達していないと判別された場合には、良好な画像品質を維持できるものとして、継続してプリントがおこなわれ(ステップS6)、ステップS1以降のフローが繰り返される。
これに対して、電流値のズレ幅Hが基準値に達していると判別された場合には、良好な画像品質を維持できないものとして、キャリア補給部47の稼動がおこなわれる(ステップS7)。すなわち、現像部23への新品キャリアの補給と、現像部からの劣化現像剤の排出と、がおこなわれる。このとき、プリント枚数のカウントはリセットされる。
なお、本実施の形態では、プリント枚数が所定値に達するごとに現像剤の劣化度の検知をおこなったが、現像部23の稼動時間が所定値に達するごとに現像剤の劣化度の検知をおこなうこともできる。
また、本実施の形態では、上述の現像剤劣化度検知を、感光体ドラム21上の一連の作像プロセスにおける、第1転写工程から帯電工程までの間におこなっている。これは、現像剤劣化度を検知するときにおこなう電源80による電圧印加が、作像プロセスに影響するのを避けるためである。なお、本実施の形態では、画像濃度を可変するための現像部23の電源(可変型直流電源)80が、現像剤の電流値を検知する際に用いられる電源として併用されているために、画像形成装置全体としての部品数が多くなる不具合が抑止される。
また、第1検知手段81による電流値検知は、現像剤のトナー濃度が所定値(新品現像剤の電流値を測定したときのトナー濃度である。)になるように調整した後におこなうこともできる。これによって、トナーの劣化による影響を除外することができる。
その後、ステップS4で求められた現像剤の劣化度に係わる情報は、表示手段としての表示部83に表示される(ステップS8)。そして、ユーザーは、表示部83の情報をみて不図示の調整用表示パネル(調整手段)を操作して、自身が望む画像品質のレベルに応じてキャリア補給部47の稼動頻度(補給量)を調整する。具体的に、ユーザーが高い画像品質を要求しない場合には、キャリア補給の要否を定める基準値を高く設定して、キャリア補給を制限することになる。これに対して、ユーザーが高い画像品質を要求する場合には、キャリア補給の要否を定める基準値を低く設定して、キャリア補給を促進することになる。
こうして、本フローが終了することになる。
以上説明したように、本実施の形態では、現像剤の劣化度を正確に把握して、その結果に応じてキャリア補給・現像剤排出をおこなっているために、必要最小限のキャリア消費にて、画質品質の劣化を確実に防ぐことができる。また、トナー状態変化によるプロセスコントロール不良を防止することができる。特に、画像面積率が低い画像が多く出力される場合に生じる画像品質劣化を防止することができる。また、本実施の形態のようにフルカラーの画像形成装置では、トナーの混色を防止することもできる。
以下、図10にて、本実施の形態の画像形成装置を用いてランニングテストをおこなった結果について説明する。
ランニングテストは、プリント枚数が3000枚、6000枚に達したときの、現像剤のトナー濃度及び電流値を評価するとともに、画像品質(上述の制御に基いてキャリア補給をおこなったものである。)を評価した。
図10に示すように、プリント枚数が3000枚に達したとき、現像剤のトナー濃度は6.2重量%であって、電流値は−0.58μAであった。また、プリント枚数が6000枚に達したとき、現像剤のトナー濃度は5.5重量%であって、電流値は−0.67μAであった。
ここで、プリント枚数が3000枚に達したときのトナー濃度(6.2重量%)における新品現像剤の電流値は、図9に示した情報から、−0.52μAと換算された。同様に、プリント枚数が6000枚に達したときのトナー濃度(5.5重量%)における新品現像剤の電流値は、−0.44μAと換算された。
その後、上述した制御に基いて、出力電流値のズレ幅Hが求められて、ズレ幅Hの大きさに応じてキャリア補給がおこなわれる。ここで、このランニングテストでは、電流値検知時の印加電圧を200Vとして、ズレ幅Hに対する基準値を0.05μAに設定した。
こうして、プリント枚数が3000枚に達したときには、電流値のズレ幅Hが基準値を僅かに超えているために、現像部23に収容された現像剤の7%に相当する量のキャリア補給・現像剤排出をおこなった。また、プリント枚数が6000枚に達したときには、電流値のズレ幅Hが基準値を大きく超えているために、現像部23に収容された現像剤の15%に相当する量のキャリア補給・現像剤排出をおこなった。なお、このとき現像部23に補給される新品現像剤の抵抗Rn(新品キャリアの抵抗から換算される。)は、現像部23内の現像剤の抵抗Rsよりも高く設定されている。
このような制御を経て出力された画像の画質は、プリント枚数が3000枚に達したものも、6000枚に達したものも、キャリア付着の発生がなく、画像濃度も充分なものであった。
ここで、本実施の形態では、新品の現像剤の抵抗をRnとして、現像部23内に収容された現像剤の抵抗をRsとしたときに、
1.3≦Rn/Rs≦2.0
なる関係が成立するように設定されている。ここで、本実施の形態においては、新品の2成分現像剤ではなくて、新品のキャリアがキャリア補給部47から補給される構成になっている。したがって、上述した新品の現像剤の抵抗Rnは、キャリア補給部47によって補給される新品キャリアの抵抗と、現像部23内に収容された現像剤のトナー濃度と、から求められるものになる。
このように、現像部23内に残留する現像剤の抵抗と、新たに補給する新品現像剤の抵抗(新品キャリアの抵抗から換算されるものである。)と、に差異を設けることで、キャリア補給後の画像品質がさらに安定することになる。
本願発明者は、実験を重ねた結果、画像品質が現像部23に残留する劣化した現像剤の特性に大きく影響を受けることを知得した。すなわち、劣化して抵抗Rsが低くなった現像剤は選択的にキャリア付着を発生させてしまい、画質劣化が生じやすくなってしまう。したがって、新品の現像剤(新品キャリア)の抵抗Rnがある程度高いものでなければ、キャリア付着を完全に抑止することが難しくなる。本実施の形態では、Rn/Rs≧1.3なる条件を満足するような、抵抗Rnがある程度高い新品現像剤(新品キャリア)を補給しているために、新品現像剤の抵抗Rnの成分が利いて、キャリア付着が抑制され画質品質が確実に安定する。
その一方で、新品現像剤(新品キャリア)の抵抗Rnが高くなり過ぎると(Rn/Rs>2.0のときである。)、抵抗Rnの特性が利きすぎて現像能力が低下して、ベタ画像を連続的に出力する場合等に画像かすれが発生してしまう。本実施の形態では、Rn/Rs≦2.0なる条件を満足するような、抵抗Rnが高くなり過ぎない新品現像剤(新品キャリア)を補給しているために、新品現像剤の抵抗Rnの成分が適度に利いて、画像かすれやキャリア付着が抑制され画質品質が確実に安定する。
なお、上述したように、本実施の形態においては、新品の現像剤の抵抗Rnを、キャリア補給部47によって補給される新品キャリアの抵抗と、現像部23内に収容された現像剤のトナー濃度と、から求めている。図11を参照して、キャリアの抵抗が同じであっても、トナー濃度が高い場合(グラフQHである。)に比べて、トナー濃度が通常である場合(グラフQMである。)、トナー濃度が低い場合(グラフQLである。)には、現像剤の抵抗が順次に増加する。したがって、新品キャリアの抵抗値とトナー濃度とを特定することで、上記条件式における新品現像剤の抵抗Rnを求めることができる。
図12は、Rn/Rsと画像品質との関係を実験的に確認した結果を示すものである。
実験は、Rn/Rsが上記条件(1.3≦Rn/Rs≦2.0)を満足する実施例1〜4と、Rn/Rsが上記条件を満足しない比較例1〜3と、について、それぞれランニングテストを繰り返しおこなってそれぞれの出力画像の画像品質の評価をおこなったものである。
ここで、図12中の「画像品質」は、単色のハーフトーンでの写真画像出力をおこない、その出力画像上のキャリア付着ランクと画像濃度低下とを目視で評価したものである。図中の「○」は良好な画像品質を示し、「△」は良好ではないが許容範囲内の画像品質を示し、「×」は許容範囲外の画像品質を示す。そして、総合的な画像品質として、キャリア付着、画像濃度低下がともに「○」であるものを許容レベルと判断した。
なお、抵抗の比率Rn/Rsは、検知される電流値と印加電圧(200V)との関係から求めることができるが、検知される電流値の比率In/Isに置き換えることもできる。
図12から、Rn/Rs≧1.3なる条件を満足するときには、キャリア付着の発生が抑止されることが確認された。また、Rn/Rs≦2.0なる条件を満足するときには、画像かすれの発生が抑止されて充分な画像濃度が得られることが確認された。
以上説明したように、本実施の形態によれば、現像部23内に収容された現像剤Gの抵抗とトナー状態変化(トナー濃度)とを検知してそれらの検知結果に基いて、キャリア補給部47を稼動制御している。これにより、正確に把握された現像剤Gの劣化度に基いて、最適な量の新品キャリアCが過不足なく現像部23に補給されるとともに、劣化した現像剤Gが現像部23外に排出されることになる。したがって、画質安定性が高く、経済性・環境性が高い、画像形成装置を提供することができる。
なお、本実施の形態では、キャリア補給部47から新品のキャリアCを補給したが、キャリア補給部47から新品の現像剤Gを補給する構成にすることもできる。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を奏することになる。
また、本実施の形態では、現像部23から現像剤を排出する排出手段としてオーバーフロー法を用いたが、現像剤排出口23kに開閉自在なシャッタを設けて、シャッタの開閉によって現像剤の排出をおこなうこともできる。この場合、第1検知手段としての電流検知部81の検知結果と、第2検知手段としての磁気センサ40及びフォトセンサ70の検知結果と、に基いて、シャッタ(排出手段)を稼動制御することもできる。そして、その場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKを、それぞれ、感光体ドラム21、帯電部22、クリーニング部25を一体化して構成した。また、各現像部23Y、23M、23C、23BKを、単体のユニットとして構成した。これに対して、各現像部23Y、23M、23C、23BKを、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKと一体化することもできる。すなわち、プロセスカートリッジ20を、感光体ドラム21、帯電部22、現像部23、クリーニング部25で構成することもできる。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を奏することになる。さらには、作像部のメンテナンス性が向上する。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における作像部を示す断面図である。 現像部を長手方向にみた断面図である。 プリント枚数と現像剤の抵抗との関係を示すグラフである。 プリント枚数とキャリア付着レベルとの関係を示すグラフである。 現像剤の抵抗と電流値との関係を示すグラフである。 現像剤のトナー濃度と電流値との関係を示すグラフである。 キャリア補給時の制御を示すフローチャートである。 現像剤の出力電流値と新品現像剤の電流値との差異を示すグラフである。 ランニングテストの結果を示す表図である。 キャリアの抵抗と現像剤の抵抗との関係を示すグラフである。 Rn/Rsと画像品質との関係を示す表図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20、20Y、20M、20C、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、 22 帯電部、
23、23Y、23M、23C、23BK 現像部(現像装置)、
23a 現像ローラ(現像剤担持体)、
23b 第1搬送スクリュ、 23c 第2搬送スクリュ、
23d ドクターブレード(現像剤規制部材)、
23e 仕切部材、 23f 補給口、
23g 第1現像剤収容部、 23h 第2現像剤収容部、
23k 現像剤排出口(排出手段)、
32、32Y、32M、32C、32BK トナー補給部、
33 トナーカートリッジ、 34 トナー補給経路、
40 磁気センサ(第2検知手段)、
43 現像剤回収経路、 44 現像剤回収部、
47、47Y、47M、47C、47BK キャリア補給部(補給手段)、
48 キャリアカートリッジ、 49 キャリア補給経路、
70 フォトセンサ(第2検知手段)、 80 電源、
81 電流検知部(第1検知手段)、
82 制御部、 83 表示部(表示手段)、
G 2成分現像剤(現像剤)、 C キャリア、 T トナー。

Claims (15)

  1. トナーとキャリアとからなる現像剤が収容されるとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像部と、
    前記現像部内に新たにキャリアを補給する補給手段と、
    前記現像部内に収容された前記現像剤の一部を排出する排出手段と、
    前記現像部内に収容された前記現像剤の抵抗を検知する第1検知手段と、
    前記現像部内に収容された前記現像剤中のトナーの状態変化を検知する第2検知手段と、を備え、
    前記第1検知手段及び前記第2検知手段で検知されたそれぞれの検知結果に基いて前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1検知手段は、電圧を印加したときに現像剤に流れる電流値から前記現像剤の抵抗を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像部は、前記現像剤を担持するとともに前記像担持体に対向する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に担持された前記現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、を備え、
    前記第1検知手段は、前記現像剤担持体と前記現像剤規制部材との両部材間に前記電圧を印加して当該両部材間を通過する現像剤に流れる電流から前記現像剤の抵抗を検知することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2検知手段は、前記現像部内に収容された前記現像剤におけるトナー濃度を検知することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第1検知手段及び前記第2検知手段で検知されたそれぞれの検知結果に基いて求められる前記現像剤の劣化度が、予め定められた基準値に達したときに前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 新品の現像剤における抵抗とトナーの状態変化との関係についての情報が予め記憶され、
    前記第1検知手段及び前記第2検知手段で検知されたそれぞれの検知結果と、前記情報と、を対比して前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記情報は、電圧を印加したときの新品の現像剤の出力電流値とトナー濃度との関係についての情報であり、
    前記第1検知手段は、電圧を印加したときの前記現像剤の出力電流値を検知し、
    前記第2検知手段は、前記現像剤のトナー濃度を検知し、
    前記第2検知手段で検知されたトナー濃度と同等のトナー濃度に対する前記新品の現像剤の出力電流値を前記情報に基いて求め、その出力電流値と前記第1検知手段で検知された出力電流値とを対比してその差異の大きさに応じて前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記補給手段は、キャリアとともにトナーを前記現像部内に新たに補給することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 新品の現像剤の抵抗をRnとして、前記現像部内に収容された前記現像剤の抵抗をRsとしたときに、
    Rn/Rs≧1.3
    なる関係が成立するように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 新品の現像剤の抵抗をRnとして、前記現像部内に収容された前記現像剤の抵抗をRsとしたときに、
    Rn/Rs≦2.0
    なる関係が成立するように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記新品の現像剤の抵抗Rnは、前記補給手段によって補給される新品のキャリアの抵抗と、前記現像部内に収容された前記現像剤のトナー濃度と、から求められることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記第1検知手段及び前記第2検知手段による検知は、画像形成の回数又は前記現像部における稼働時間が所定値に達するごとにおこなわれることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記第1検知手段による検知は、前記現像部内に収容された前記現像剤のトナー濃度が所定値になるように調整した後におこなわれることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記第1検知手段及び前記第2検知手段による検知は、前記像担持体に形成したトナー像を被転写材に転写してから帯電部によって前記像担持体を帯電するまでの間におこなわれることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記第1検知手段及び前記第2検知手段で検知されたそれぞれの検知結果に基いて求められる前記現像剤の劣化度を表示する表示手段と、
    前記補給手段及び前記排出手段のうち少なくとも1つを稼動制御する頻度を調整する調整手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の画像形成装置。
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