JP4274262B2 - 画像濃度安定化制御方法及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ機、これらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置における画像濃度安定化制御方法及び該方法を実施できる画像形成装置に関する。
静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する画像形成装置においては、形成しようとするトナー画像の濃度を調整する各種方法が提案されてきた。
その中に、静電潜像担持体或いは該静電潜像担持体に形成されるトナー像が記録媒体へ転写されるに先立って転写される中間転写体等をトナーパッチ画像形成対象の像担持体として用い、該像担持体上にトナーのパッチ画像(例えば一辺10mm程度の四角形パッチ画像)を形成し、該パッチ画像から画像濃度検出センサにて検出されるパッチ画像濃度に基づいて該パッチ画像の濃度を所定のパッチ画像濃度へ向け調整することで画像濃度調整を行う手法が知られている。
その例として、所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像から得られる画像濃度検出センサの出力の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを予め設けておき、該テーブル上のセンサ出力を生じさせるパッチ画像を形成し、そのパッチ画像形成のための現像出力を基準現像出力としてトナー画像の濃度を調整する手法が知られている。
パッチ画像濃度を検出する画像濃度検出センサとしては、パッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて濃度検出を行うものが採用されることが多く、代表例として、パッチ画像へ向け光照射する発光素子と該パッチ画像からの反射光を受ける受光素子とを含むものが知られており、このセンサを採用する場合、センサ出力は該受光素子の出力に基づいて求められる。
さらにこのタイプのセンサに属し、濃度検知精度を向上させるためのものとして、受光素子としてパッチ画像からの正反射光を受ける正反射光受光素子と乱反射光を受ける乱反射光受光素子とを含むものを挙げることができる。このように二つの受光素子を備えたセンサを採用する場合、センサの出力は二つの受光素子の出力に基づいてが求められる。例えば二つの受光素子の出力を演算処理して(例えば二つの受光素子出力の差を算出して)その結果がセンサ出力とされる。例えば特開2005−337749号公報にはこのように二つの受光素子を有する画像濃度検出センサを採用して画像濃度調整を行うことが記載されている。
特開2005−337749号公報
前記基準現像出力を定めるための前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを採用する場合、該テーブルは、例えば、トナー粒径等が所定のものである正規のトナー(設定トナー)を用いて形成され、且つ、単位面積当たりのトナー付着量が予め定めたものである基準パッチ画像のときのセンサ出力が所定の出力値となるように調整されたセンサを用いて作成される。
しかしながら本発明者の研究によると、画像濃度検出センサとしてパッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて濃度検出を行うものを採用する場合、パッチ画像から得られる画像濃度検出センサの出力は、そのパッチ画像におけるトナー付着量〔g/m2 〕が同じであっても、使用されるトナーの粒径の大小に応じて変化し、現像器内トナーの粒径がばらつくと、正確にパッチ画像濃度を検出できなくなる。
例えば画像濃度検出センサとして前記の正反射光受光素子と乱反射光受光素子とを含むものを用いる場合、正規のトナー粒径より大粒径のトナーを用いて形成されたパッチ画像については、前記センサ出力はトナー付着量が少ない(画像濃度が低い)ことを示すものとなる。そのため、トナー濃度調整が濃度を高める方向になされ、その結果、必要以上のトナー量で静電潜像が現像されることとなり、画像濃度が濃くなりすぎる。さらにこの状態で画像形成を続けると、画像形成装置本体内のトナー汚れ発生等の問題が生じてくる。
また、正規のトナー粒径より小粒径のトナーを用いて形成されたパッチ画像については、前記センサ出力はトナー付着量が多い(画像濃度が高い)ことを示すものとなる。そのため、トナー濃度調整が濃度を低くする方向になされ、その結果、形成される画像の濃度が薄くなりすぎたり、印字ドット数をカウントして現像器或いはそれへトナーを供給するトナー供給部(例えばトナーカートリッジ)におけるトナー残量を予測するシステムを採用している場合、該トナー残量が未だあるときでもトナーエンプティとされてしまうといった問題が生じる。
トナー粒径が変わる原因としては、現像器或いはそれへトナーを供給するトナー供給部におけるトナーの粒径にばらつきがあり、画像形成枚数の増加とともに現像器或いはトナ供給部におけるトナー粒径が変化する場合や(主に小粒径トナーほどはやく消費される)、既に使用していたトナーカートリッジが途中から再使用される場合等が考えられる。
そこで本発明は、
静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する画像形成装置にして、トナーパッチ画像形成対象のパッチ画像用像担持体、該パッチ画像用像担持体上にトナーのパッチ画像を形成する、前記現像器を含むパッチ画像形成手段及び該パッチ画像用像担持体上に形成されるパッチ画像の濃度を該パッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて検出する画像濃度検出センサを含んでおり、該パッチ画像形成手段により該パッチ画像用像担持体上に形成される所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像から得られる前記センサの出力の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル上の該センサ出力を生じさせるパッチ画像を形成できる現像出力を現像出力基準としてトナー画像濃度調整を行う画像形成装置における画像濃度安定化制御方法であって、使用トナーの粒径が変化しても形成されるトナー画像の濃度を安定化させることができる画像濃度安定化制御方法を提供することを第1の課題とする。
また本発明は、
静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する画像形成装置にして、
トナーパッチ画像形成対象のパッチ画像用像担持体、
該パッチ画像用像担持体上にトナーのパッチ画像を形成する、前記現像器を含むパッチ画像形成手段、
該パッチ画像用像担持体上に形成されるパッチ画像の濃度を該パッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて検出する画像濃度検出センサ及び
画像濃度調整手段を含んでおり、
該画像濃度調整手段は、
所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像から得られる前記センサの出力の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを保持しており、
該(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル上のセンサ出力を生じさせるパッチ画像を形成できる現像出力を現像出力基準としてトナー画像濃度調整を行う画像形成装置であって、使用トナーの粒径が変化しても形成されるトナー画像の濃度を安定化させることができる画像形成装置を提供することを第2の課題とする。
本発明は前記第1の課題を解決するため、
静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する画像形成装置であって、トナーパッチ画像形成対象のパッチ画像用像担持体、該パッチ画像用像担持体上にトナーのパッチ画像を形成する、前記現像器を含むパッチ画像形成手段及び該パッチ画像用像担持体上に形成されるパッチ画像の濃度を該パッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて検出する画像濃度検出センサを含んでおり、該パッチ画像形成手段により該パッチ画像用像担持体上に形成される所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像から得られる前記センサの出力の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル上の該センサ出力を生じさせるパッチ画像を形成できる現像出力を現像出力基準としてトナー画像濃度調整を行う画像形成装置における画像濃度安定化制御方法であり、
前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルとしてトナー粒径に応じて作成された複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを準備すること、
予め定めたタイミングで前記基準パッチ画像として、前記パッチ画像形成手段により前記パッチ画像用像担持体上にトナー飽和状態付着量の基準パッチ画像を形成し、前記画像濃度検出センサにより該基準パッチ画像の濃度を検出し、該画像濃度検出センサにより検出される該基準パッチ画像の濃度と予め準備された(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルとから使用トナーの粒径を判別し、(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを、前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルのうちの該判別結果のトナー粒径に対応する(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルに切り替えるテーブル切り替え処理を行うこと
を含む画像濃度安定化制御方法を提供する。
本発明は前記第2の課題を解決するため、
静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する画像形成装置であって、
トナーパッチ画像形成対象のパッチ画像用像担持体、
該パッチ画像用像担持体上にトナーのパッチ画像を形成する、前記現像器を含むパッチ画像形成手段、
該パッチ画像用像担持体上に形成されるパッチ画像の濃度を該パッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて検出する画像濃度検出センサ及び
画像濃度調整手段を含んでおり、
該画像濃度調整手段は、
所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像から得られる前記センサの出力の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを保持しており、
該(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル上のセンサ出力を生じさせるパッチ画像を形成できる現像出力を現像出力基準としてトナー画像濃度調整を行うものであり、
前記画像濃度調整手段は、さらに、
前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルとしてトナー粒径に応じて作成された複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを保持しており、
予め定めたタイミングで前記基準パッチ画像として、前記パッチ画像形成手段にトナー飽和状態付着量の基準パッチ画像を前記パッチ画像用像担持体上に形成させ、前記画像濃度検出センサにより検出される該基準パッチ画像の濃度と予め保持している(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルとから使用トナーの粒径を判別し、(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを、前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルのうちの該判別結果のトナー粒径に対応する(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルに切り替えるテーブル切り替え処理を行う画像形成装置を提供する。
本発明に係る画像濃度安定化制御方法が適用される画像形成装置及び本発明に係る画像形成装置は、モノクロ画像形成装置であってもカラー画像形成装置であってもよい。
いずれにしても、静電潜像担持体をパッチ画像用像担持体として用いることができるが、静電潜像担持体上に形成されるトナー像が中間転写体等に転写される構成のカラー画像形成装置等では、該中間転写体等をパッチ画像用像担持体として用いることができる。
前記「パッチ画像用像担持体上にトナーのパッチ画像を形成する現像器を含むパッチ画像形成手段」としては、静電潜像担持体、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電器、該帯電器による帯電域に形成しようとするパッチ画像に応じた露光を施す画像露光装置、画像露光により形成された静電潜像を現像してトナー像とする現像器」を含むものを例示でき、静電潜像担持体に形成されるトナー像を中間転写体等へ転写させる場合には、そのための転写装置も含むものを例示できる。
前記「(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル」は、例えば予め実験等により求めたものを採用すればよい。
前記「現像出力」とは静電潜像担持体上の静電潜像へトナーを付着させる能力であり、それは静電潜像担持体への静電潜像形成にあたっての露光量、現像器の現像バイアス電圧、帯電器による静電潜像担持体の帯電電圧等の現像左右要因に左右される。現像出力の調整はそのような現像左右要因のうち少なくとも一つを調整することで行える。前記「基準現像出力」とは、静電潜像へのトナー付着量を左右する静電潜像担持体への露光量、現像器の現像バイアス電圧、帯電器による静電潜像担持体の帯電電圧等の現像左右要因を前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル上のセンサ出力が得られるパッチ画像を形成できるものとしたときの、それら現像左右要因を総称するものである。
前記「トナー粒径」としては、例えばトナーの平均粒径を採用できる。
また、前記「トナー飽和状態付着量の基準パッチ画像」における「トナー飽和状態付着量」とは、現像出力をそれ以上としても静電潜像担持体に形成された基準パッチ画像形成のための静電潜像へのトナー付着量が実質上変化せず一定化してしまうときのトナー付着量である。
前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルは予め実験等により求めたものを採用すればよい。該テーブルとして、例えば、画像濃度検出センサで検出される基準パッチ画像(トナー付着量を同じとした基準パッチ画像)の濃度が所定範囲内のものであるときはトナー粒径が正規の(規定の)トナー粒径(設定トナー粒径)、該基準パッチ画像濃度が該所定範囲内のものより低いときは正規トナー粒径より大きいトナー粒径、該基準パッチ画像濃度が該所定範囲内のものより高いときは正規トナー粒径より小さいトナー粒径であることを表すテーブルを挙げることができる。
本発明に係る画像濃度安定化制御方法及び本発明に係る画像形成装置によると、前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルとしてトナー粒径に応じて作成された複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを用いる。
そして、予め定めたタイミングで、前記パッチ画像形成手段により前記パッチ画像用像担持体上にトナー飽和状態付着量の基準パッチ画像を形成し、前記画像濃度検出センサにより該基準パッチ画像の濃度を検出し、該画像濃度検出センサにより検出される該基準パッチ画像の濃度と予め準備された(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルとから使用トナーの粒径を判別し、前記基準現像出力を定めるために採用する(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを、前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルのうちの該判別結果のトナー粒径に対応する(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルに切り替えるテーブル切り替え処理を行う。
このように使用トナーの粒径に応じて、(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルをトナー粒径に適応した(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルへ切り替え、その切り替えた(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルに基づいて基準現像出力を決定し、それに基づいてトナー画像濃度調整を行えるので、それだけ形成されるトナー画像の濃度が安定化する。
なお、「(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル」の切り替え処理には、現状のテーブルをそのまま用いることを決める処理も含まれる。
前記「画像濃度検出センサ」としては、前記パッチ画像へ向け光照射する発光素子と該パッチ画像からの反射光を受ける受光素子とを含んでいるものを例示できる。このセンサを採用する場合、センサの出力は該受光素子の出力に基づいて求めることができる。
このタイプのセンサに属するセンサとして、前記受光素子として前記パッチ画像からの正反射光を受ける正反射光受光素子と乱反射光を受ける乱反射光受光素子とを含んでいるものを採用してもよい。このセンサを採用する場合、前記センサの出力は該正反射光受光素子出力と該乱反射光受光素子出力とに基づいて求めることができる。
例えば、正反射光受光素子出力と乱反射光受光素子出力との差分を算出し、前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルにおける該センサ出力として該差分を採用することができる。
また、正反射光受光素子出力の乱反射光受光素子出力に対する比率(正反射光受光素子出力/乱反射光受光素子出力)を算出し、前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルにおける該基準パッチ画像濃度として該比率を採用することができる。
前記「テーブル切り替え処理」を行うタイミングとしては、(1) 画像形成装置のメインスイッチをオンするタイミング、(2) 前記画像形成装置が前記現像器にトナーを供給する交換可能のトナーカートリッジを採用している場合、該トナーカートリッジが交換されるタイミングや新品トナーカートリッジを装填するタイミング、(3) 画像形成枚数が所定の枚数に達するタイミングから選ばれたタイミングを代表例として挙げることができる。
カラー画像形成装置のように画像形成装置に現像器が複数設けられている場合、本発明に係る画像濃度安定化制御方法においては、
該各現像器のトナーごとにトナー粒径に応じた前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル及び前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルを準備し、
前記テーブル切り替え処理は前記所定のタイミングで現像器ごとに行い、
該各テーブル切り替え処理における前記トナー粒径判別においては現像器のトナーに対応した前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルを用い、前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルの切り替えは、現像器のトナーに対応した前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルから選択して行うことができる。
本発明に係る画像形成装置がカラー画像形成装置のように現像器を複数備えている場合においては、
前記画像濃度調整手段は、該各現像器のトナーごとにトナー粒径に応じた前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル及び前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルを保持しており、
前記テーブル切り替え処理を前記所定のタイミングで現像器ごとに行い、
該各テーブル切り替え処理における前記トナー粒径判別においては現像器のトナーに対応した前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルを用い、前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルの切り替えは、現像器のトナーに対応した前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルから選択して行うものとすることができる。
以上説明したように本発明によると、
静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する画像形成装置にして、トナーパッチ画像形成対象のパッチ画像用像担持体、該パッチ画像用像担持体上にトナーのパッチ画像を形成する、前記現像器を含むパッチ画像形成手段及び該パッチ画像用像担持体上に形成されるパッチ画像の濃度を該パッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて検出する画像濃度検出センサを含んでおり、該パッチ画像形成手段により該パッチ画像用像担持体上に形成される所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像から得られる前記センサの出力の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル上の該センサ出力を生じさせるパッチ画像を形成できる現像出力を現像出力基準としてトナー画像濃度調整を行う画像形成装置における画像濃度安定化制御方法であって、使用トナーの粒径が変化しても形成されるトナー画像の濃度を安定化させることができる画像濃度安定化制御方法を提供することができる。
また本発明によると、
静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する画像形成装置にして、
トナーパッチ画像形成対象のパッチ画像用像担持体、
該パッチ画像用像担持体上にトナーのパッチ画像を形成する、前記現像器を含むパッチ画像形成手段、
該パッチ画像用像担持体上に形成されるパッチ画像の濃度を該パッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて検出する画像濃度検出センサ及び
画像濃度調整手段を含んでおり、
該画像濃度調整手段は、
所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像から得られる前記センサの出力の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを保持しており、
該(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル上のセンサ出力を生じさせるパッチ画像を形成できる現像出力を現像出力基準としてトナー画像濃度調整を行う画像形成装置であって、使用トナーの粒径が変化しても形成されるトナー画像の濃度を安定化させることができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像濃度安定化制御方法を実施可能とした本発明に係る画像形成装置例を示している。
図1の画像形成装置はカラー画像を形成できるタンデム型カラープリンタAである。
カラープリンタAは、駆動ローラ31とこれに対向するローラ32に巻き掛けられた無端中間転写ベルト4を有している。転写ベルト4は、転写ベルト駆動モータM1(図3参照)により駆動される駆動ローラ31により図中反時計方向(図中矢印方向)に回転させることができる。
対向ローラ32上の転写ベルト部分には転写ベルト4上の2次転写残トナー等を清掃するクリーナ40が臨んでいる。
駆動ローラ31上の転写ベルト部分には、2次転写ローラ51が臨んでいる。2次転写ローラ51は図示省略のローラ移動手段により所定のタイミングでベルト4に対し接触離反可能である。2次転写ローラ51には、図示省略の2次転写バイアス電源から2次転写バイアスを印加することができる。該転写ローラ51、ローラ移動手段、2次転写バイアス電源等により2次転写装置5(図3参照)が構成されている。
2次転写ローラ51の下方には、タイミングローラ対7が配置されており、さらにその下方に、記録媒体を収容した記録媒体収容カセット8が配置されている。タイミングローラ対7の出口にはタイミングセンサs1が配置されている。タイミングセンサs1は記録媒体82がタイミングローラ対7へ到来したことを検出するもので、その媒体検出情報は後述する制御部Contに入力される(図3参照)。
転写ローラ5の上方には定着装置6が配置されている。
記録媒体収容カセット8に収容された記録媒体82は、媒体供給ローラ81にて1枚ずつ引き出してタイミングローラ対7へ供給することができる。
記録媒体82としては、記録紙、オーバーヘッドプロジエクタ用シート等を例示できる。
中間転写ベルト4を巻き掛けたローラ31、32の間には、転写ベルト4に沿って、ローラ32から31に向けて、イエロープロセスユニットY、マゼンタプロセスユニットM、シアンプロセスユニットC及びブラックプロセスユニットKがこの順序で配置されている。
Y、M、C、Kの各プロセスユニットは、静電潜像担持体としてドラム型の感光体11を備えており、該感光体の周囲に帯電器12、画像露光装置13、現像器14、1次転写ローラ2、感光体上の1次転写残トナーを除去清掃するクリーニング装置15等がこの順序で配置されている。
各プロセスユニットにおける現像器14には交換可能のトナーカートリッジからトナーが供給される。すなわち、ユニットYの現像器14にはカートリッジYCからイエロートナーが、ユニットMの現像器14にはカートリッジMCからマゼンタトナーが、ユニットCの現像器14にはカートリッジCCからシアントナーが、ユニットKの現像器14にはカートリッジKCからブラックトナーがそれぞれ供給される。
1次転写ローラ2は転写ベルト4を間にして感光体11に対向しており、ベルトの走行に従動回転する。1次転写ローラ2には、感光体11上に形成されるトナー像をベルト4へ1次転写するための1次転写バイアスを図示省略の1次転写バイアス電源から印加できる。
露光装置13は、図示省略のパーソナルコンピュータ等から提供される画像情報に応じて、レーザービームを用いて感光体11に画像露光を施す。
各プロセスユニットにおける感光体11は、ここでは負帯電性の感光体であり、図示省略の感光体駆動モータにて図中時計方向(図中矢印方向)に回転駆動できる。
各プロセスユニットにおける帯電器12には、図示省略の帯電用電源装置から所定のタイミングで帯電電圧が印加される。
各プロセスユニットにおける現像器14は、本例では、負帯電性トナーを採用するもので、感光体11上に形成される静電潜像を、図3に示す現像バイアス電源(ユニットYでは電源PY、ユニットMでは電源PM、ユニットCでは電源PC、ユニットKでは電源PK)から現像バイアス電圧が印加される現像ローラ141で反転現像することができる。
ブラックプロセスユニットKとベルト4の駆動ローラ31との間には、画像濃度検出センサ10が配置されている。センサ10による検出情報は制御部Cont(図3参照)のセンサ関係制御部Cont’に入力される。なお、制御部Contにおける該制御部Cont’を含む部分でトナー画像濃度調整手段が構成されている。
図3に示すように、制御部Contには、Y、M、C、Kのプロセスユニット、タイミングローラ対7、転写ベルト駆動モータM1、2次転写ローラ51等を含む転写装置5、定着装置6等が接続されており、これらは制御部Contの指示のもとに画像形成等を行える所定のタイミングで動作する。
制御部Contには画像形成装置の操作パネル100も接続されている。パネル100には、画像形成開始を指示するスタートキー101、各種数値設定等を行うテンキー等102、画像濃度を指定するキー103、液晶表示部104等が搭載されている。
プリンタAによると、操作パネル100上のスタートキー101が押されると、制御部Contの指示のもとにY、M、C、Kのプロセスユニットのうち1又は2以上を用いて画像形成がなされる。
ユニットY、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロープロセスユニットYにおいてイエロートナー像を形成し、これを転写ベルト4に1次転写する。
すなわち、ユニットYにおいて、感光体11が図中時計方向に回転駆動され、帯電器12にて表面が一様に所定電位に帯電せしめられた感光体11の該帯電域に画像露光装置13からイエロー画像用の画像露光が施され、感光体11上にイエロー用静電潜像が形成される。
この静電潜像はイエロートナーを有する現像器14の現像バイアスが印加された現像ローラ141にて現像されて可視イエロートナー像となり、該トナー像が1次転写ローラ2にて転写ベルト4上に1次転写される。このとき、1次転写ローラ2には図示省略の電源から1次転写バイアス電圧が印加される。
同様にして、プロセスユニットMにおいてマゼンタトナー像が形成されて転写ベルト4に転写され、プロセスユニットCにおいてシアントナー像が形成されて転写ベルト4に転写され、プロセスユニットKにおいてブラックトナー像が形成されて転写ベルト4に転写される。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はこれらが中間転写ベルト4上に重ねて転写されるタイミングで形成される。転写ベルト4上に形成された多重トナー像は転写ベルト4の回動により2次転写ローラ51へ向け移動する。
一方、記録媒体82が記録媒体収容カセット8から媒体供給ローラ81にて引き出され、タイミングローラ対7へ供給され、タイミングセンサs1に検出されることで停止され、その位置で待機している。
タイミングローラ対7のところで待機する記録媒体82は、中間転写ベルト4にて送られてくる多重トナー像に合わせて転写ベルト4と既にベルト4に接触せしめられている2次転写ローラ51とのニップ部へ供給されるようにタイミングローラ対7が記録媒体82を搬送開始することで、該ニップ部へ送り込まれ、図示省略の電源から2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ51にて該多重トナー像が記録媒体82上に2次転写される。
その後記録媒体82は定着装置6に通され、そこで多重トナー像が加熱加圧下に記録媒体に定着される。記録媒体82はひき続き、排出ローラ91にて排出トレイ9へ排出される。中間転写ベルト4上に残留する転写残トナー等はクリーナ40により除去清掃され、各プロセスユニットにおいて感光体11上に残留する転写残トナー等はクリーニング装置15により除去清掃される。
<画像濃度安定化制御及びトナー画像濃度調整>
このプリンタAにおいては、画像濃度検出センサ10等を用いて次のように画像濃度安定化制御が行われる。以下、これについて、センサ10の詳細も含めて説明する。
画像濃度検出センサ10は図2に示すように転写ベルト4上に形成されるトナーのパッチ画像Tp(例えば一辺10mm程度の四角形の画像)の濃度を検出するためのものである。
パッチ画像は、Y、M、C、Kのプロセスユニットを用いて、各色トナーごとに形成することができる。パッチ画像形成時には2次転写ローラ51はベルト4から離され、センサ10を通過したパッチ画像はクリーナ40にてベルト4から除去される。
センサ10は図2に示すように、転写ベルト4上に形成されるトナーパッチ画像Tpへ光照射する発光素子10a、画像Tpからの正反射光成分を受ける正反射光受光素子10b及び画像Tpからの乱反射光成分を受ける乱反射光受光素子10cを含んでいる。これら素子10a、10b及び10cはセンサケース10”に入れられ、透明板10’を設けた窓からパッチ画像Tpに臨む。透明板10’は透光性のよい樹脂又は透明ガラスから形成されている。透明板10’は素子にトナーや粉塵が付着しないようにするためのものである。
発光素子10aからパッチ画像Tpへの光路Paの入射角をθとした場合、画像から反射角θで反射して帰って来る光路Pbが正反射光路であり、この光路上に正反射光受光素子10bが配置されている。また、入射角θと異なる角度θ’になる反射光の光路Pcは、画像Tpからの乱反射光を検出する光路であり、この光路上に乱反射光受光素子10cが配置されている。本例では発光素子10aは発光ダイオード(LED)である。各受光素子はフォトダイオードである。
センサ10は次の部材等も含んでいる。すなわち図3に示すように、発光素子10aの電流を制御するトランジスタTr、電流制限抵抗R1、ベース抵抗R2、正反射光量光電変換用抵抗R3、乱反射光光量光電変換抵抗R4、DC5V電源入力端子t等である。
トナーパッチ画像Tpの画像濃度は、転写ベルト4に対向配置されたセンサ10の発光素子10aから集光されたLED光Paを画像Tpへ照射し、その際の画像Tpからの正反射光Pbを受光素子10bで受けるとともに、乱反射光Pcを受光素子10cで受け、その正反射光Pb及び乱反射光Pcを光電変換することにより検出される。
センサ10の出力は、正反射光量の光電変換出力電圧VB、乱反射光量の光電変換出力電圧VCとして制御部Contにおけるセンサ関係制御部Cont’のアナログ/デジタルポートA/D1、A/D2にそれぞれ入力される。
さらに説明すると、制御部Cont’のデジタル/アナログポートD/Aのアナログ電圧設定によりトランジスタTrのベース電流を制御することで発光素子10aへの電流量を決定し、該素子の光量を制御できる。発光素子10aを所定の光量で発光させ、ベルト4上のパッチ画像Tp面に光照射し、その際の画像Tp面からの正反射光を受光素子10bで、乱反射光を受光素子10cでそれぞれ受光する。その受光量に応じて、受光素子10b、10cに電流が流れることで、各々の光電変換用抵抗R3、R4により光電変換がなされ、検出電圧として制御部Cont’のポートA/D1に受光された正反射光量相当の電圧が、ポートA/D2に受光された乱反射光量相当の電圧がアナログ電圧として入力される。
パッチ画像Tpのトナー濃度が低いときは正反射部材である転写ベルト4面からの正反射光量が多く、乱反射光量が少なくなる。すなわち、正反射光量の光電変換出力電圧VBが大、乱反射光量の光電変換出力電圧VCは小となる。トナー濃度が高いときは、ベルト4面からの正反射光量が少なく、乱反射光量が大となる。すなわち、正反射光量の光電変換出力電圧VBが小、乱反射光量の光電変換出力電圧VCは大となる。
制御部Cont’では、正反射光受光素子10bで受光された光量に応じた検出電圧と乱反射光受光素子10cで受光された光量に応じた検出電圧の差分演算を行う。
算出される差分は後述する(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルに係るセンサ出力として用いられる。
また、制御部Cont’は、受光素子10bの出力の受光素子10cの出力に対する比率(正反射光受光素子出力/乱反射光受光素子出力)も算出する。算出される比率は後述するトナー粒径判別のための(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルにおける該基準パッチ画像濃度(センサ10にて検出される基準パッチ画像濃度)として用いられる。
プリンタAにおけるトナー画像濃度制御(画像濃度安定化制御)において転写ベルト4上のトナーパッチ画像Tpの濃度をセンサ10で検出するにあたっては、本例では、予め、転写ベルト4の裸面に対し発光素子10aを発光させ、それに伴い受光素子10bで受光されるベルト裸面からの正反射光量に応じた検出電圧と受光素子10cで受光されるベルト裸面からの乱反射光量に応じた検出電圧の差分演算結果が予め定めた値となるように、発光素子10aの発光量が制御される。この制御は制御部Cont’の指示に基づいて行われる。転写ベルト4の裸面は、正反射部材面であるので、正反射受光量が支配的となる。
一方、所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像の濃度に応じたセンサ出力(前記受光素子10b、10cの出力の差分)の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルが予め実験等により作成され、前記センサ関係制御部Cont’のメモリmに格納されている。該(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーごとに、使用トナーの粒径に応じたものが複数作成される。ここでは、各色トナーごとに、トナー粒径が設定範囲内の正規粒径のものである場合に採用するテーブル、トナー粒径が正規粒径より大きい場合に採用するテーブル、トナー粒径が正規粒径より小さい場合に採用するテーブルの3種類の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルが作成され、メモリmに格納されている。
ここで「トナー粒径」とは平均トナー粒径を指している。
また、ここで「基準パッチ画像の所定トナー付着量」とは、予め定められた一定のトナー飽和状態付着量を指している。
また、ここで「センサ出力」とは、既述のとおり前記の処理部Cont’における「差分演算結果」を指している。
かかる使用トナーの粒径に応じた複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを採用する理由は次のことによる。すなわち、一定のトナー飽和状態付着量の基準パッチ画像から得られるセンサ10の出力(前記差分)は、該基準パッチ画像におけるトナー付着量が同じであっても、トナー粒径が大きくなってくると小さくなり、トナー粒径が小さくなってくると大きくなるためである。このことは後ほどさらに説明する。
また、所定トナー付着量(前記の一定のトナー飽和状態付着量)の基準パッチ画像からセンサ10で検出し得る基準パッチ画像濃度と該パッチ画像におけるトナーの粒径との関係を示す(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルが予め実験等により作成され、前記センサ関係制御部Cont’のメモリmに格納されている。該(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーごとに作成され、メモリに格納される。
ここで「トナー粒径」とは前述同様平均トナー粒径を指している。
また、「基準パッチ画像濃度」はここでは、既述の受光素子10bの出力の受光素子10cの出力に対する比率(正反射光受光素子出力/乱反射光受光素子出力)である。
ここでの(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルは、センサ10により検出される基準パッチ画像の濃度(前記比率)は該基準パッチ画像におけるトナー付着量が同じであっても、トナー粒径が大きくなってくると小さくなり、トナー粒径が小さくなってくると大きくなることに基づいて作成されている。
さらに言えば、使用トナーの粒径が設定範囲のものであれば基準パッチ画像濃度(前記比率)が所定範囲内のものとなる場合、センサ10で検出される該基準パッチ画像濃度(前記比率)が所定範囲内のものであれば使用トナー粒径は設定範囲の正規の(規定の)粒径、該所定範囲内のものより小さいときは正規粒径より大きい粒径、該所定範囲内のものより大きいときは正規粒径より小さい粒径と判断できるテーブルである。
基準パッチ画像におけるトナー付着量が同じであっても、トナー粒径が変わってくると、センサ出力(前記比率)が変化してくることについては後ほどさらに説明する。
そして、制御部Contの指示のもとに、予め定めたタイミングで、前記中間転写ベルト4上に予め定めた一定トナー飽和状態付着量の基準パッチ画像Tpを形成し、画像濃度検出センサ10により該基準パッチ画像の濃度を検出し、該画像濃度検出センサにより検出される該基準パッチ画像の濃度と予め準備された(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルとから使用トナーの粒径を判別し、(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを、該トナーについての3種類の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルのうちの該判別結果のトナー粒径に対応する(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルに切り替えるテーブル切り替え処理を行う。この切り替え処理には現状の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルをそのまま用いる、とする場合も含まれる。
このテーブル切り替え処理に係る制御部Contの動作を図7に示す。
すなわち、中間転写ベルト4をベルト駆動モータM1(図3参照)で駆動させ(ステップS1)、センサ10の発光素子10aを点灯させ、且つ、このとき該素子の発光量が小さい状態から点灯開始させ(ステップS2)、その後、ベルト4裸面からの正反射光を受光素子10bに受光させるとともに(ステップS3)、発光素子10aの発光量を所定量ずつ増やし(ステップS4)、受光素子10bが所定の正反射光量を受光するようになると(換言すれば発光素子10aの発光量が所定のものになると)(ステップS5)、トナー高付着量の(前記予め定めた一定トナー飽和状態付着量の)基準パッチ画像を転写ベルト4上に形成させる(ステップS6)。
さらに、受光素子10b、10cに該パッチ画像からの正反射光量及び乱反射光量をそれぞれ検出させ(ステップS7)、その検出結果に基づいて正反射光量の乱反射光量に対する比率(正反射光量/乱反射光量、換言すれば受光素子10b出力/受光素子10c出力)を算出し(ステップS8)、該基準パッチ画像のセンサ検出濃度を表すその比率(センサ出力)と前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルとから使用トナーの粒径を判別してメモリm’に格納し(ステップS9)、画像安定化制御テーブル、すなわち(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルをその粒径判別結果のトナー粒径に対応したものに切り替える(ステップS10)。
その後は、その切り替え採択された(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルの条件を満足する現像出力を基準現像出力として、操作パネル100上の濃度調整キー103にて指定されるトナー画像濃度が得られるように、制御部Contが現像出力を調整するのである。 ここで「現像出力の調整」とは、感光体11への画像露光装置13による露光量、帯電器12による感光体11の帯電量、現像器14における現像バイアス等の現像左右要因のうち少なくとも一つを調整することである。
このように使用トナーの粒径に応じて、基準現像出力決定のための(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを該トナー粒径に適応した(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルへ切り替え、その切り替えた(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルに基づいてトナー画像濃度調整を行えるので、それだけ形成されるトナー画像の濃度が安定化する。
なお、制御部Contは、該(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルの切り替え処理を現像器ごとに所定のタイミングで行う。
かかる切り替え処理タイミングは、本例では、画像形成装置のメインスイッチをオンしたとき、トナーカートリッジYC、MC、CC、KCについて新品のトナーカートリッジを装填したとき、かかるトナーカートリッジを取替え交換したとき、画像形成枚数が所定枚数に達したときである。
新品のトナーカートリッジを装填したときは、本例では、そのトナーカートリッジからトナー供給を受ける現像器14についてのみテーブル切り替え処理を行うだけであるが、いずれかの色トナーの新品トナーカートリッジが装填されれば、全ての現像器14に関してテーブル切り替え処理を行ってもよい。
また、トナーカートリッジを取替え交換したときは、本例では、その交換されたトナーカートリッジからトナー供給を受ける現像器14についてのみテーブル切り替え処理を行うだけであるが、いずれかの色トナーのトナーカートリッジが交換されれば、全ての現像器14に関してテーブル切り替え処理を行ってもよい。
画像形成装置のメインスイッチをオンしたとき、画像形成枚数が所定枚数に達したときは、全ての現像器14に関してテーブル切り替え処理を行えばよい。
なお、制御部Contは図7に示すフローチャートにおいてステップS8のあと、図8に示すように、ステップS8において算出されたセンサ出力(比)が規定値範囲内のものであるか否かを判断し(ステップS81)、規定値範囲外のものであれば、操作パネル100の表示部104に「規定のトナーカートリッジに交換してください」とのメッセージを表示させたり(ステップS82)、図9に示すように、ステップS8において算出されたセンサ出力(比)が規定値範囲内のものであるか否かを判断し(ステップS83)、規定値範囲外のものであれば、それに係る現像器14から感光体11上への劣化トナー吐き出し回数を増加させてもよく、これらを組み合わせ採用してもよい。なお、感光体11上に吐き出された劣化トナーはクリーニング装置15に回収される。
次に、前記の使用トナー粒径に応じた(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルの作成及び前記の(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルの作成についてさらに説明する。以下の説明は使用トナーがマゼンタ色トナーの場合のものであるが、他の色のトナーについても同様に使用トナー粒径に応じた(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルの作成及び(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルを作成することができる。
図4にプリンタAの現像特性を示す。
転写ベルト4上に形成されるトナー画像のトナー付着量は、図4に例示するように、例えば現像バイアス電圧を高く設定すればするほど多くなるが、付着量7.5g/m2 付近でこれ以上現像出力を上げてもトナー付着量は上がらず飽和する領域となる。ここでは所定トナー付着量の基準パッチ画像における該トナー付着量としてこの領域付近の安定したトナー付着量(トナー飽和付着量)を採用する。
図5はトナー付着量と受光素子10bによる正反射受光量検知出力VBとの関係を示しており、規定トナー粒径(平均トナー粒径が5.0μm±0.5μm)については図5中ラインL1で示すものに、規定トナー粒径より小粒径のトナーについてはラインL2で示すものに、規定トナー粒径より大粒径のトナーについてはラインL3で示すものになった。
図5は、トナー付着量と受光素子10cによる乱反射受光量検知出力VCとの関係も示している。規定トナー粒径については図5中ラインL1’で示すものに、規定トナー粒径より小粒径のトナーについてはラインL2’で示すものに、規定トナー粒径より大粒径のトナーについてはラインL3’で示すものになった。
図5から分かるように、トナー付着量が6.5g/m2 〜7.5g/m2 の高付着領域Hでは、正反射、乱反射受光量の比が安定している領域である。従って、ここでは、前記の現像特性も踏まえ、所定トナー付着量の基準パッチ画像における該トナー付着量としてこの領域における実質上一定のトナー付着量(トナー飽和付着量)(例えばトナー付着量を7.5g/m2 程度)を採用する。
次表にトナー付着量7.5g/m2 におけるトナー粒径と正反射光量、乱反射光量のセンサ10b、10cの出力値(V)及び正反射受光量と乱反射受光量の比を示した。
この表から分かるように、規定トナー粒径のもので、トナー付着量7.5g/m2 で転写ベルト4上に基準パッチ画像を形成した場合、正反射受光量と乱反射受光量の比は、0.057/0.066=0.86である。
規定粒径より小粒径のトナーで、トナー付着量7.5g/m2 で転写ベルト4上に基準パッチ画像を形成した場合、正反射受光量と乱反射受光量の比は、0.068/0.069=0.99である。
規定粒径より大粒径のトナーで、トナー付着量7.5g/m2 で転写ベルト4上に基準パッチ画像を形成した場合、正反射受光量と乱反射受光量の比は、0.046/0.063=0.73である。
この比率をトナー粒径判別のための基準のセンサ出力とし、該センサ出力(比率)が0.795以上0.925以下の場合は使用トナー粒径が規定粒径のもの、該センサ出力(比率)が0.795より小さいときは使用トナー粒径が規定粒径より大きいもの、該センサ出力(比率)が0.925より大きいときは使用トナー粒径が規定粒径より小さいものであることを示す(センサ出力(比率)−トナー粒径)関係テーブルを処理部Cont’のメモリmに記憶させておく。この(センサ出力(比率)−トナー粒径)関係テーブルは既述の(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルに相当するものである。
トナー付着量が多い現像特性の飽和領域の高付着量領域のトナーの場合、図5に示すように正反射光量が増加する傾向があり、また、前記表に示すとおり、トナー粒径によりトナー表面からの正反射光量が異なる。
このことについてさらに説明する。図6に、規定粒径、小粒径、大粒径の各トナー粒径のトナーにより作成されたパッチ画像上トナー付着量とセンサ10の出力電圧の関係を示す。ここでのセンサ出力電圧は受光素子10bから処理部Cont’へ入力される正反射光量検知入力VBと受光素子10cから処理部Cont’へ入力される乱反射光量検知入力VCとの差分相当の電圧であり、図6にはセンサ10出力電圧(Vo)として該差分を処理部Cont’で増幅した電圧を示してある。
すなわち、図5に示したトナー粒径によるトナー付着量と正反射、乱反射受光量を具体的に処理部Cont’で演算した結果を示したものである。なお、センサ発光素子10aの光量は、正反射部材である転写ベルト4の裸面を用いて、正反射受光量一乱反射受光量の差分増幅された演算結果がVo=4.5Vとなるように調整されている。
図6において、a特性はトナー粒径が規定範囲のものであり、特性bはトナー粒径小、特性cはトナー粒径大のものをあらわしている。
6.5g/m2 〜7.5g/m2 の高付着領域Hの基準パッチ画像からの反射光量は、特にトナー粒径により正反射光量の変化が乱反射光量の変化より大きいことが分かる。これは、粒径が小さいトナーほど、トナー表面からの正反射光量が大きくなるからである。
本来地肌の転写ベルト面は正反射部材面であるが、6.5g/m2 〜7.5g/m2 のトナー高付着領域Hでは、トナー層でベルト面が覆われて正反射光量は無いに等しいはずであるが、トナー表面からの正反射分が増加する傾向にある。よって、この特性に基づきトナー粒径に応じて正反射光量と乱反射光量の比率が変化するのでトナー粒径の大小判別が可能である。
これらにより、トナーの粒径判別が可能となるので、図6に示した各トナー粒径におけるトナー付着量とセンサ出力電圧の関係より、判別可能のトナー粒径ごとに(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを切り替え、画像安定化制御を行うことで、安定した良好な画像を形成することができる。
次表にトナー粒径別のトナー付着量とセンサ10の出力電圧(差分相当電圧)の関係を示す。
この表から分かるように、パッチ画像におけるトナー付着量が同じであっても使用トナーの粒径が異なれば、センサ10の出力が変化してくることが分かる。従って、トナー付着量6.5g/m2 〜7.5g/m2 の範囲内の予め定めた一定トナー飽和付着量(例えば7.5g/m2 )の基準パッチ画像の該トナー付着量と該パッチ画像から得られるセンサ10の出力(前記差分)の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルとして、ここでは、前記のように判別可能の使用トナーの粒径が規定範囲のものであるときに採用するテーブル、トナーの粒径が規定範囲のものより小径であるときに採用するテーブル、トナーの粒径が規定範囲のものより大径であるときに採用するテーブルの3種類のテーブルをメモリmに記憶させておく。
そして、(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルをトナー粒径判別結果のトナー粒径に応じたテーブルに切り替えて採用する。そうすることで、トナー粒径が新品トナーカートリッジの投入、トナーカートリッジの交換、画像形成枚数が一定枚数に達する等してトナー粒径が変化するときでも、画像濃度の安定した良好なトナー画像を形成できる。
以上説明したプリンタAでは画像濃度検出センサ10は受光素子として正反射光受光素子10bと乱反射光受光素子10cとを含むものを採用したが、パッチ画像の濃度(トナー付着量)に応じた、且つ、トナー粒径に応じたセンサ出力を得られるのであれば、受光素子が一つのものでも構わない。
本発明はトナー画像を形成する画像形成装置であって、形成されるトナー画像の濃度を、使用トナーの粒径に応じて安定化制御できる画像形成装置を提供することに利用できる。
本発明に係る画像濃度安定化制御を実施可能の本発明に係る画像装置例を示す図である。 画像濃度検出センサの構成の概略を示す図である。 画像形成装置の制御回路を示すブロック図であり、画像濃度検出センサの回路構成も併せて示す図である。 中間転写ベルト上パッチ画像のトナー付着量と現像出力(現像バイアス電圧)との関係(現像特性)例を示す図である。 パッチ画像におけるトナー付着量と画像濃度検出センサの正反射光受光素子及び乱反射光受光素子それぞれの検知出力の関係例をトナー粒径ごとに示す図である。 パッチ画像におけるトナー付着量と画像濃度検出センサの出力電圧(正反射光受光素子の検知出力と乱反射光受光素子の検知出力の差分)との関係例をトナー粒径ごとに示す図である。 図3に示す制御部による(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルの切り替え処理を示すフローチャートである。 図3に示す制御部の動作の他の例を示すフローチャートである。 図3に示す制御部の動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
A カラープリンタ
Y イエロープロセスユニット
M マゼンタプロセスユニット
C シアンプロセスユニット
K ブラックプロセスユニット
11 感光体
12 帯電器
13 画像露光装置
14 現像器
141 現像ローラ
PY、MY、CY、KY 現像バイアス電圧
15 クリーニング装置
2 1次転写ローラ
31 駆動ローラ
32 対向ローラ
4 中間転写ベルト
M1 転写ベルト駆動モータ
40 クリーナ
51 2次転写ローラ
6 定着装置
7 タイミングローラ対
s1 タイミングセンサ
8 記録媒体供給カセット
81 媒体供給ローラ
82 記録媒体
91 排出ローラ
9 排出トレイ
10 画像濃度検出センサ
10’透明板
10” ケース
10a 発光素子
10b 正反射成分受光素子
10c 乱反射成分受光素子
Tp トナーのパッチ画像
K ブラックプロセスユニット
YC イエロートナーカートリッジ
MC マゼンタトナーカートリッジ
CC シアントナーカートリッジ
KC ブラックナーカートリッジ
Cont 制御部
Cont’ 画像濃度検出センサ関係処理部
m、m’ メモリ
100 操作パネル
101 スタートキー
102 テンキー等
103 画像濃度指定キー
104 液晶表示部

Claims (16)

  1. 静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する画像形成装置であって、トナーパッチ画像形成対象のパッチ画像用像担持体、該パッチ画像用像担持体上にトナーのパッチ画像を形成する、前記現像器を含むパッチ画像形成手段及び該パッチ画像用像担持体上に形成されるパッチ画像の濃度を該パッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて検出する画像濃度検出センサを含んでおり、該パッチ画像形成手段により該パッチ画像用像担持体上に形成される所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像から得られる前記センサの出力の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル上の該センサ出力を生じさせるパッチ画像を形成できる現像出力を基準現像出力としてトナー画像濃度調整を行う画像形成装置における画像濃度安定化制御方法であり、
    前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルとしてトナー粒径に応じて作成された複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを準備すること、
    予め定めたタイミングで前記基準パッチ画像として、前記パッチ画像形成手段により前記パッチ画像用像担持体上にトナー飽和状態付着量の基準パッチ画像を形成し、前記画像濃度検出センサにより該基準パッチ画像の濃度を検出し、該画像濃度検出センサにより検出される該基準パッチ画像の濃度と予め準備された(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルとから使用トナーの粒径を判別し、(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを、前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルのうちの該判別結果のトナー粒径に対応する(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルに切り替えるテーブル切り替え処理を行うこと
    を含むことを特徴とする画像濃度安定化制御方法。
  2. 前記画像濃度検出センサは前記パッチ画像へ向け光照射する発光素子と該パッチ画像からの反射光を受ける受光素子とを含んでおり、前記センサの出力は該受光素子の出力に基づいて求める請求項1記載の画像濃度安定化制御方法。
  3. 前記画像濃度検出センサは前記受光素子として前記パッチ画像からの正反射光を受ける正反射光受光素子と乱反射光を受ける乱反射光受光素子とを含んでおり、前記センサの出力は該正反射光受光素子出力と該乱反射光受光素子出力とに基づいて求める請求項2記載の画像濃度安定化制御方法。
  4. 前記正反射光受光素子出力と前記乱反射光受光素子出力との差分を算出し、前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルにおける該センサ出力として該差分を採用する請求項3記載の画像濃度安定化制御方法。
  5. 前記正反射光受光素子出力の前記乱反射光受光素子出力に対する比率(正反射光受光素子出力/乱反射光受光素子出力)を算出し、前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルにおける該基準パッチ画像濃度として該比率を採用する請求項3又は4記載の画像濃度安定化制御方法。
  6. 前記画像形成装置は前記現像器にトナーを供給する交換可能のトナーカートリッジを採用しており、前記テーブル切り替え処理は該トナーカートリッジが交換されるタイミングで行う請求項1から5のいずれかに記載の画像濃度安定化制御方法。
  7. 前記テーブル切り替え処理は、画像形成枚数が所定の枚数に達するタイミングで行う請求項1から6のいずれかに記載の画像濃度安定化制御方法。
  8. 前記画像形成装置には前記現像器が複数設けられており、
    該各現像器のトナーごとにトナー粒径に応じた前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル及び前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルを準備し、
    前記テーブル切り替え処理は前記所定のタイミングで現像器ごとに行い、
    該各テーブル切り替え処理における前記トナー粒径判別においては現像器のトナーに対応した前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルを用い、前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルの切り替えは、現像器のトナーに対応した前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルから選択して行う請求項1から7のいずれかに記載の画像濃度安定化制御方法。
  9. 静電潜像担持体上に形成される静電潜像を現像器で現像してトナー画像を形成する画像形成装置であって、
    トナーパッチ画像形成対象のパッチ画像用像担持体、
    該パッチ画像用像担持体上にトナーのパッチ画像を形成する、前記現像器を含むパッチ画像形成手段、
    該パッチ画像用像担持体上に形成されるパッチ画像の濃度を該パッチ画像への光照射による該パッチ画像からの反射光に基づいて検出する画像濃度検出センサ及び
    画像濃度調整手段を含んでおり、
    該画像濃度調整手段は、
    所定トナー付着量の基準パッチ画像の該トナー付着量及び該基準パッチ画像から得られる前記センサの出力の関係を示す(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを保持しており、
    該(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル上のセンサ出力を生じさせるパッチ画像を形成できる現像出力を基準現像出力としてトナー画像濃度調整を行うものであり、
    前記画像濃度調整手段は、さらに、
    前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルとしてトナー粒径に応じて作成された複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを保持しており、
    予め定めたタイミングで前記基準パッチ画像として、前記パッチ画像形成手段にトナー飽和状態付着量の基準パッチ画像を前記パッチ画像用像担持体上に形成させ、前記画像濃度検出センサにより検出される該基準パッチ画像の濃度と予め保持している(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルとから使用トナーの粒径を判別し、(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルを、前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルのうちの該判別結果のトナー粒径に対応する(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルに切り替えるテーブル切り替え処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記画像濃度検出センサは前記パッチ画像へ向け光照射する発光素子と該パッチ画像からの反射光を受ける受光素子とを含んでおり、前記センサの出力は該受光素子の出力に基づいて求められる請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記画像濃度検出センサは前記受光素子として前記パッチ画像からの正反射光を受ける正反射光受光素子と乱反射光を受ける乱反射光受光素子とを含んでおり、前記センサの出力は該正反射光受光素子出力と該乱反射光受光素子出力とに基づいて求められる請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記画像濃度調整手段は前記正反射光受光素子出力と前記乱反射光受光素子出力との差分を算出し、前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルにおける該センサ出力として該差分を採用する請求項11記載の画像形成装置。
  13. 前記画像濃度調整手段は前記正反射光受光素子出力の前記乱反射光受光素子出力に対する比率(正反射光受光素子出力/乱反射光受光素子出力)を算出し、前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルにおける該基準パッチ画像濃度として該比率を採用する請求項11又は12記載の画像形成装置。
  14. 前記現像器にトナーを供給する交換可能のトナーカートリッジが採用されており、前記画像濃度調整手段は前記テーブル切り替え処理を該トナーカートリッジが交換されるタイミングで行う請求項9から13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記画像濃度調整手段は前記テーブル切り替え処理を、画像形成枚数が所定の枚数に達するタイミングで行う請求項9から14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記現像器を複数備えており、
    前記画像濃度調整手段は、該各現像器のトナーごとにトナー粒径に応じた前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブル及び前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルを保持しており、
    前記テーブル切り替え処理を前記所定のタイミングで現像器ごとに行い、
    該各テーブル切り替え処理における前記トナー粒径判別においては現像器のトナーに対応した前記(基準パッチ画像濃度−トナー粒径)関係テーブルを用い、前記(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルの切り替えは、現像器のトナーに対応した前記複数の(トナー付着量−センサ出力)関係テーブルから選択して行う請求項9から15のいずれかに記載の画像形成装置。
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