JP2010230752A - 現像装置、現像装置の製造方法及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、現像装置の製造方法及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高速でトナー像を形成する現像装置又は画像形成装置において、現像装置に備えられたマグネットロールの主磁極の位置を像保持体に対して精度よく設定する。
【解決手段】感光体ドラム22の周面に対向して配置された複数の現像ロール44,46,48は、固定支持されたマグネットロールとその周囲で回転可能に支持されたスリーブとを有する。感光体ドラムの回転方向の最下流に配置される第1の現像ロール44の第1のマグネットロール44aには、感光体ドラムと対向する主磁極として、垂直方向の磁束密度がピーク値の90%以上である一連の領域が全幅の40%以上となるように着磁されている。この主磁極の周方向すなわち接線方向の磁束密度を測定し、磁束密度がゼロとなる点を基準として感光体ドラムに対する位置を設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、静電電位の差による潜像をトナーの付着によって可視化する現像装置、現像装置の製造方法及びこのような現像装置を用いた画像形成装置に関する。
像保持体上の静電潜像にトナーを転移して可視像を形成する現像装置では、トナーと磁性キャリアとを混合した二成分現像剤又は磁性を有するトナーを主成分とする磁性一成分現像剤が多く用いられている。このような現像剤は、現像ロールの周面上に磁気的に吸着されて像保持体と対向する位置に搬送される。そして、像保持体と現像ロールとの間に現像バイアス電圧が印加され、形成された電界内でトナーが像保持体上の静電潜像に転移して可視像を形成する。
上記現像ロールは、回転しないように固定支持されたマグネットロールと、この周囲で回転可能に支持された円筒状の薄いスリーブとを有するものが広く用いられている。上記マグネットロールは周方向に複数の磁極が着磁されており、磁性トナー又は磁性キャリアをスリーブの表面上に磁気的に吸着し、スリーブの回転によって周方向に現像剤を搬送するものとなっている。このとき、スリーブ上に保持された現像剤はマグネットロールの磁極上で、磁性トナー又は磁性キャリアが穂状に連なった磁気ブラシを形成する。特に像保持体と対向する位置に着磁された現像磁極上では、穂状となることによって像保持体上に多くのトナーが転移し、充分な濃度の現像が行われる。
上記現像磁極による磁気ブラシの状態は、像保持体と現像ロールとが対向する位置付近における磁束密度分布によって変動するものであり、現像磁極による磁束密度を調整することが、例えば特許文献1に記載されている。これにともない、像保持体と現像ロールとが対向する位置に対して現像剤の搬送方向における上流側又は下流側にずれた位置に現像磁極を設けること等も記載されている。
一方、近年はトナーを用いて画像を形成する画像形成装置で、プロセスの高速化が望まれており、高速回転する像保持体に十分な量の現像トナーを供給する技術が提案されている。
例えば特許文献2に、複数の現像ロールを備えた現像装置が記載されている。
この現像装置には、像保持体の周方向に3個の現像ロールが配列されており、それぞれがマグネットロールとスリーブとを有し、それぞれのマグネットロールの像保持体との対向位置に現像磁極が設けられている。そして、これらの現像ロールから像保持体上の静電潜像にトナーを転移して現像を行うものである。
特開平5−40410号公報 特開2008−46170号公報
本願発明は、マグネットロールに着磁された磁極の位置が像保持体に対して精度よく設定された現像装置、磁極の位置を像保持体に対して精度よく設定してマグネットロールを固定する現像装置の製造方法、及びマグネットロールの磁極が精度よく設定された画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 主磁極を含む複数の磁極が周方向に配列して着磁されたマグネットロールと、 帯電電位の差による潜像が形成される無端状の周面を備えた像保持体に対向して配置され、外周面に現像剤が供給される円筒状のスリーブと、 前記マグネットロールを、周方向の回転を拘束するように固定支持するとともに、前記スリーブを前記マグネットロールの周囲で周方向に回転が可能に支持する支持枠体と、を有し、 前記マグネットロールは、前記主磁極が前記像保持体と対向するように配置され、 前記主磁極の該マグネットロールの周面に沿った位置における周方向の磁束密度がゼロとなる周面上の点が、該マグネットロールの前記像保持体と最接近する位置に対して予め定められた位置に設定されていることを特徴とする現像装置を提供する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の現像装置において、 前記主磁極は、前記マグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度を測定したときに、該磁束密度の周方向の分布においてピーク値の90%以上である一連の領域が該主磁極の全幅の40%以上となるように着磁されているものとする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の現像装置において、 前記マグネットロールを第1のマグネットロールとし、該第1のマグネットロールとは別に、前記像保持体の周面に対向して第2のマグネットロール及びこれを囲む第2のスリーブが配置され、 前記第2のマグネットロールは、前記像保持体に対向する主磁極を含む複数の磁極が周方向に配列して着磁され、 該第2のマグネットロールの前記主磁極は、該第2のマグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度の分布が、ピーク値の90%未満となる極小値の両側に2つの極大値を有するものであり、 該主磁極の磁束密度が極大値となる2つの周面上の点のいずれか一方又は双方の中心点を基準とし、この基準となる点を、該第2のマグネットロールの前記像保持体と最接近する位置に対して予め定められた位置に設定して該第2のマグネットロールが固定されているものとする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の現像装置において、 前記第1のマグネットロールの周囲で回転する第1のスリーブ及び前記第2のスリーブは周面上に保持された現像剤からトナーを前記像保持体上の潜像に転移するものであり、 前記第1のスリーブは、前記像保持体の周面の移動方向における前記第2のスリーブが対向する位置の下流側に配置され、 前記第1のスリーブと前記像保持体との間隔が、前記第2のスリーブと前記像保持体との間隔よりも狭く設定され、 前記像保持体の前記第1のスリーブとの対向位置を通過したときに前記像保持体上の前記潜像に転移されているトナー量は、前記像保持体の前記第2のスリーブとの対向位置を通過したときに転移されていたトナー量より少なくなるように設定されているものとする。
請求項5に係る発明は、 円筒状のマグネットロールの周面に、主磁極を含む複数の磁極を周方向に配列して着磁する工程と、 前記主磁極の前記マグネットロールの周面に沿った位置における周方向の磁束密度を測定し、磁束密度がゼロとなる点を検出する工程と、 静電電位の差による潜像にトナーを転移して可視像を形成する現像装置の支持枠体に、前記マグネットロールを固定支持させるとともに、該マグネットロールの周囲に円筒状のスリーブを周方向へ回転可能に支持する工程と、を含み、 前記マグネットロールを現像装置の支持枠体に固定支持させる工程は、前記主磁極の周方向の磁束密度がゼロとなる周面上の点を基準とし、静電電位の差による潜像が表面に形成される像保持体と対向するように前記枠体を支持したときに、前記基準となる点が、該像保持体と前記マグネットロールとが最接近する位置に対して予め定められた位置となるように前記マグネットロールを調整して固定するものであることを特徴とする現像装置の製造方法を提供する。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の現像装置の製造方法において、 前記主磁極は、前記マグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度を測定したときに、該磁束密度の周方向の分布においてピーク値の90%以上である一連の領域が該主磁極の全幅の40%以上となるように着磁するものとする。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の現像装置の製造方法において、 前記マグネットロールを第1のマグネットロールとし、該第1のマグネットロールとは別の第2のマグネットロールの周面に、主磁極を含む複数の磁極を周方向に配列して着磁する工程と、
前記第2のマグネットロールに着磁された主磁極の前記マグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度を周方向に沿って測定し、磁束密度が極大値となる点を検出する工程と、 前記支持枠体に、前記第2のマグネットロールを固定支持させるとともに、該第2のマグネットロールの周囲に円筒状の第2のスリーブを周方向へ回転可能に支持する工程と、を含み、 前記第2のマグネットロールに前記主磁極を着磁する工程は、該第2のマグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度の分布が、ピーク値の90%未満となる極小値の両側に2つの極大値を有するように着磁するものであり、 前記第2のマグネットロールを前記支持枠体に固定支持させる工程は、該第2のマグネットロールの前記主磁極の磁束密度が極大値となる2つの周面上の点のいずれか一方又は双方の中心点を基準とし、静電電位の差による潜像が表面に形成される像保持体と対向するように前記枠体を支持したときに、前記基準となる点が、前記第2のマグネットロールの前記像保持体に最接近する位置に対して予め定められた位置となるように前記第2のマグネットロールを調整して固定するものとする。
請求項8に係る発明は、 無端状の周面に静電電位の差による潜像が形成される像保持体と、 前記像保持体上の潜像にトナーを付着させることによりトナー像を形成する現像装置と、 形成されたトナー像を転写材に転写する転写装置と、 前記転写材に前記トナー像を定着する定着装置と、を有し、 前記現像装置は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項1に係る現像装置では、本構成を備えていないものと比較して、マグネットロールに着磁された主磁極の位置が像保持体に対して精度よく設定される。
請求項2に係る現像装置では、マグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度がピーク値に近い値で広く分布している主磁極を、像保持体に対して正確な位置に設定することが可能となる。
請求項3に係る現像装置では、本構成を備えていないものと比較して、周面と垂直な方向の磁束密度がピーク値に近い値で広く分布している主磁極が着磁されたマグネットロールと、周面と垂直な方向の磁束密度が2つの極大値を近接して備える主磁極が着磁されたマグネットロールとのいずれについても、像保持体に対して主磁極の位置を精度良く設定することができる。
請求項4に係る現像装置では、本構成を備えていないものと比較して、現像領域を通過した像保持体の表面に現像されたトナーの量を精度良く調整することができる。
請求項5に係る現像装置の製造方法では、本構成を備えていないものと比較して、マグネットロールに着磁された主磁極の位置を像保持体に対して精度よく設定してマグネットロールを組み込むことができる。
請求項6に係る現像装置の製造方法では、本構成を備えていないものと比較して、マグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度がピーク値に近い値で広く分布している主磁極を、像保持体に対して正確な位置に設定することが可能となる。
請求項7に係る現像装置の製造方法では、本構成を備えていないものと比較して、周面と垂直な方向の磁束密度がピーク値に近い値で広く分布している主磁極が着磁されたマグネットロールと、周面と垂直な方向の磁束密度が2つの極大値を近接して備える現像磁極が着磁されたマグネットロールとのいずれについても、像保持体に対して主磁極の位置を精度良く設定してマグネットロールを組み込むことができる。
請求項8に係る画像形成装置では、本構成を有していない装置に比較して、マグネットロールに着磁された磁極の位置が像保持体に対して精度よく設定される。
本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置に備えられた現像装置を示す概略断面図である。 図2に示す現像装置に備えられた第1の現像ロールの着磁パターンを示す図である。 図3に示す第1の現像ロールの主磁極について、現像ロールの周面と垂直な方向及び周面に沿った方向の磁束密度を示す図である。 図2示す現像装置に備えられた第1の現像ロールと感光体ドラムとが対向する部分の拡大断面図である。 図2に示す現像装置に備えられた第2の現像ロールの着磁パターンを示す図である。 図2に示す現像装置に備えられた第3の現像ロールの着磁パターンを示す図である。 3本の現像ロールとの対向位置を通過した感光体ドラム上の現像トナー量の変化を示す図である。 図3に示す第1の現像ロールの主磁極の位置が感光体ドラムと最接近する位置に対してずれる角と画像濃度との関係を示す図である。
以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置1は、転写材である連続用紙に画像を高速で形成する大型機であり、連続用紙を搬送供給する用紙搬送部10と、画像を形成し連続用紙に転写する画像形成部20と、転写された画像を定着する定着部30とから構成されている。
上記用紙搬送部10には、連続用紙を巻きまわして搬送する複数の巻きまわしローラ11が備えられており、連続用紙Pに張力を付与しながら画像形成部20に搬送するようになっている。
上記画像形成部20には、上流側から順にブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)のトナーを転移させてトナー像を形成する4つの画像形成ユニット21K,21C,21M,21Yが搬送路に沿ってほぼ同じ間隔で備えられている。
それぞれの画像形成ユニット21K,21C,21M,21Yは、導電性材料からなる円筒状部材の外周面に光導電性層が形成された感光体ドラム22を備えており、この感光体ドラム22の周囲に、感光体ドラム22の表面を一様に帯電させる帯電装置23と、帯電された感光体ドラム21に像光を照射して表面に潜像を形成する露光装置24と、感光体ドラム22上の潜像にトナーを転移させてトナー像を形成する現像装置40と、感光体ドラム22と対向し、感光体ドラム上に形成されたトナー像を連続用紙上に転写する転写ロール25と、トナー像が転写された後の感光体ドラム22に残留するトナーを除去するクリーニング装置26と、を備えている。
なお、4つの画像形成ユニット21K,21C,21M,21Yのそれぞれは、現像装置40が収容するトナーの色が異なっており、その他の構成は同じである。そして、各現像装置21K,21C,21M,21Yの上方には、当該現像装置が収容するトナーと対応する色のトナーを現像装置21に補給するトナー補給容器41K,41C,41M,41Yが備えられており、現像により消費されるトナーを補充することができるようになっている。
画像形成部20の下流に設けられた上記定着部30には、画像形成部20で連続用紙上に転写された未定着トナー像を定着するフラッシュ定着装置31が設けられており、トナー像が転写された連続用紙を搬送ロール32に巻き回わしてフラッシュ定着装置31に誘導するものとなっている。フラッシュ定着装置31は、加熱源からの放射熱によってトナーを加熱し、トナー像を連続用紙上に定着するものである。トナー像が定着された連続用紙は排出ロール33に巻き回されて装置外に排出される。
上記現像装置40は、図2に示すように、トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を収容するとともに支持枠体として機能するハウジング42を備えている。このハウジング内には、感光体ドラム22の回転方向における下流側から順に第1の現像ロール44、第2の現像ロール46及び第3の現像ロール48が、感光体ドラム22の周面に近接対向して配置されている。また、第3の現像ロール48に近接して供給ロール51が配置され、第3の現像ロール48に二成分現像剤を供給するものとなっている。この供給ロール51の下方には、トナーと磁性キャリアとを撹拌して搬送する2本の撹拌搬送部材52a,52bと、トナー補給容器41から供給されたトナーを撹拌搬送部材52a,52bの作動域に供給するトナー供給部材53と、が備えられている。
また、3つの現像ロール44,46,48の背面側にはガイド板54が設けられており、現像ロール44,46,48から離脱した現像剤を撹拌搬送部材52a,52bの作動域に導くようになっている。
なお、符号56は、第1の現像ロール44の周面に吸着された二成分現像剤の層を規制する層規制部材である。
上記ハウジング42は、二成分現像剤を収容するとともに各現像ロール44,46,48、供給ロール51、撹拌搬送部材52a,52b及びトナー供給部材53を支持している。そして、感光体ドラム22と対向する位置が開口しており、この部分でそれぞれの現像ロール44,46,48が感光体ドラム22と近接・対向するように配設されている。
上記供給ロール51は、マグネットロール51aと、このマグネットロール51aの周囲に回転自在に設けられた筒状のスリーブ51bとからなっており、マグネットロール51aには二成分現像剤を吸着する吸着極、隣接する極に二成分現像剤を搬送する搬送極、第3の現像ロール48へ二成分現像剤を供給する供給極等が着磁されている。そして、スリーブ51bの回転により第3の現像ロール48に二成分現像剤を供給するとともに、供給後に残った二成分現像剤を撹拌搬送部材52の作動域に戻すようになっている。
上記2本の撹拌搬送部材52a,52bは、回転翼を有したスクリューであり、軸線方向の両端部付近に開口(図示せず)を有した隔壁55を挟んで配置されている。そして、それぞれの撹拌搬送部材52a,52bは回転軸の軸線方向に現像剤を搬送するものであり、現像剤の搬送方向が互いに反対となるように回転しながら二成分現像剤を撹拌する。これにより、隔壁55に設けられた開口で二成分現像剤が互いの撹拌領域間で受け渡され、二成分現像剤が隔壁55で仕切られた2つの領域を循環移動するものとなっている。
上記トナー供給部材53は、トナー補給容器41(図2では図示せず)からトナーが補充される位置に配置され、現像により消費されたトナー量に応じてトナーをハウジング42に供給するものである。
上記第1の現像ロール44、第2の現像ロール46及び第3の現像ロール48は、それぞれハウジング42に固定支持されたマグネットロール44a,46a,48aとこのマグネットロールの外周面に沿って回転可能に支持された筒状のスリーブ44b,46b,48bとから形成されている。マグネットロール44a,46a,48aは、周方向に沿って複数の磁極が着磁されており、スリーブ44b,46b,48bの外周面に二成分現像剤を磁気的に吸着するものである。各磁極はマグネットロール44a,46a,48aの軸線方向にほぼ均等に着磁され、軸線方向のいずれの位置でもほぼ同じ磁界を周辺に形成するものとなっている。各スリーブ44b,46b,48bは感光体ドラム22の周面と一定の間隔を有して配置されており、図2中矢印A方向に回転するものであり、図2中矢印B方向に回転する感光体ドラム22とは対向する周面が互いに反対方向へ移動するようになっている。
マグネットロール44a,46a,48aに着磁された複数の磁極は、例えば、二成分現像剤を吸着する吸着極、隣接する極に二成分現像剤を搬送する搬送極、感光体ドラム22へトナーを供給する現像極、二成分現像剤を剥離する剥離極等が着磁されている。これにより、マグネットロール44a,46a,48aの周面に沿って上記スリーブ44b,46b,48bが回転し、3本の現像ロール44,46,48間での二成分現像剤の受け渡しおよび感光体ドラム22へのトナーの転移を可能とするものである。
上記第1の現像ロール44は、3本の現像ロール44,46,48の中で、感光体ドラム22の回転方向における最下流に配置されており、トナーを感光体ドラム22に転移させる最後の現像ロールとなる。したがって、第2の現像ロール46又は第3の現像ロール48により感光体ドラム22上に転移したトナー量を調整して良好な画像を形成するように調整されている。
第1のマグネットロール44aに着磁された磁極は、例えば図3に示すような着磁パターンとすることができ、感光体ドラム22と最も接近する位置に現像極すなわち主磁極が着磁される。この主磁極45の感光体ドラム22に対する位置を調整すること及び感光体ドラム22とスリーブ44bとの間隔を調整すること等により現像トナー量の調整が可能となるものである。
第1の現像ロール44の主磁極45はいわゆる幅広極となっており、図4に示すように、第1のマグネットロール44aの周面と垂直な方向の磁束密度分布においてピーク値の90%以上となる一連の領域が主磁極45の全幅の40%以上となるように着磁されている。つまり、垂直方向の磁束密度分布は、ピーク値となる位置付近の広い範囲でピーク値に近い大きな値を示すものであって、ピーク値の90%以上となる領域が2以上に分断されず、主磁極内に明確な2以上のピーク値が現れないものとなっている。
なお、上記主磁極の全幅は、図4に示すように隣接する磁極との間で極性が反転する位置間の幅を言うものである。
このように幅広極となるように形成された主磁極45では、周方向の磁束密度を測定し磁束密度がゼロとなる点を基準点P1とする。そして、この基準点P1が感光体ドラム22との最接近位置に対して予め定められた位置となるようにマグネットロール44aが固定されている。
本実施の形態では、図5に示すように感光体ドラム22と最接近する位置Qからのずれ角α、つまり感光体ドラム22と第1の現像ロール44の中心を結ぶ線から基準点Pの位置までのマグネットロールの中心角を、感光体ドラム22の回転方向の上流側に4.5度としてマグネットロールを設定している。また、第1のスリーブ44aと感光体ドラム22との間隔dを0.45mmとしている。
なお、上記周方向の磁束密度は、マグネットロール44aの周方向に沿った位置における磁束密度の接線方向の成分である。
上記第2の現像ロール46は、感光体ドラム22の周面の移動方向における第1の現像ロール44の上流側で第3の現像ロール48よりも下流側に配置されており、3本の現像ロール44,46,48の中央に配置されている。そして、第2のマグネットロール46aは、例えば、図6に示すような着磁パターンとすることができる。
この図が示すように、第2の現像ロール46の主磁極47は、垂直方向の磁束密度の分布に2つの極大値47a,47bがあり、これらの間にある極小値47cは同極性でピーク値の90%未満となるように着磁されている。そして、極大値となる周面上の2つの位置R1,R2から等距離となる点を基準点P2とし、感光体ドラム22と最接近する位置からの主磁極47のずれ角を設定して第2のマグネットロール46bが固定されている。
本実施の形態では、上記の基準点P2に基づいて、感光体ドラム22との最接近位置からのずれ角を0度としている。また、第2のスリーブ46bと感光体ドラム22との間隔を1.05mmと設定している。
上記第3の現像ロール48は、感光体ドラム22の回転方向の最上流に配置されており、第3のマグネットロール48aは、例えば図7のような着磁パターンとすることができる。
この第3のマグネットロール48aの主磁極49は、第2のマグネットロール46aと同様に垂直方向の磁束密度の分布に2つの極大値49a,49bがある。そして、極大値となる周面上の2つの位置から等距離となる点を基準点P3とし、磁極の位置を設定して固定されている。
本実施の形態では、上記基準点P3の感光体ドラム22との最接近位置からのずれ角は0度とし、感光体ドラム22と第3のスリーブ48bとの間隔を1.65mmと設定している。
なお、本実施の形態では、第2の現像ロール46及び第3の現像ロール48の基準点P2,P3は、極大値となる2つの位置から等距離となる点としたが、極大値となる位置の一方を基準点とすることもできる。
このような現像装置は次のように動作する。
ハウジング42内に収容されている二成分現像剤が撹拌搬送部材52a,52bによって撹拌され、供給ロール51の表面に供給される。供給ロール51のマグネットロール51aに設けられた磁極によって供給ロール51のスリーブ51bの表面に吸着されたトナーは、図2中の矢印Cで示す方向に回転するスリーブ51bによって第3の現像ロール48に供給される。そして、第3のスリーブ48b上に保持されて搬送され、第2の現像ロールと対向する位置で磁極の作用によって、図2中の矢印Dで示すように第2の現像ロール46上へと受け渡される。さらに第2の現像ロール46の背面側つまり感光体ドラム22との対向部分の反対側を搬送され、第2の現像ロール48から第1の現像ロール44へと受け渡される。
第1の現像ロール44の周面には層規制部材56が近接して設けられており、この位置で第1のスリーブ44b上に保持される現像剤量が規制される。そして、余剰となった二成分現像剤は、ガイド板54に沿って撹拌搬送部材52a,52bが配置されているハウジング42の底部に落下する。
第1の現像ロール44の周面に吸着された二成分現像剤は、感光体ドラム22と対向する現像領域に搬送され、第1の現像ロール44と感光体ドラム22との間に印加された現像バイアス電圧により感光体ドラム22の静電潜像へトナーが転移する。現像領域を通過した二成分現像剤は、磁極の作用で第1の現像ロール46から第2の現像ロール48へと受け渡される。そして、第2の現像ロール46が感光体ドラム22と対向する現像領域を通過して現像に寄与した後、第3の現像ロール48に受け渡される。同様に第3の現像ロール48が感光体ドラムと対向する現像流域を通過した後、第3のマグネットロール48aに形成された剥離極により二成分現像剤は剥離され、撹拌搬送部材52a,52bの撹拌作用が及ぶ範囲に戻される。
感光体ドラム22の表面は、一様に帯電した後、露光装置24による像光の照射によって静電潜像が形成されており、3つの現像ロール44,46,48が対向するそれぞれの現像領域を通過する。上記現像ロール44,46,48と感光体ドラム22との間には現像バイアス電圧が印加されており、形成される電界内でトナーが感光体ドラム22上の静電潜像に転移する。
第3の現像ロール48及び第2の現像ロール46はそれぞれ多くの量のトナーが感光体ドラム22上に転移されるように主磁極の位置及び感光体ドラム22との間隔が設定されている。これにより第3の現像ロール48及び第2の現像ロール46と対向する位置を通過するときには、感光体ドラム22の周面の速度が大きくても高濃度の画像を形成することができる充分な量のトナーが静電潜像に転移される。
一方、第1の現像ロール44は、主磁極45が感光体ドラム22の周面の移動方向における上流側へ4.5度のずれ角で設定されるとともに、感光体ドラム22の周面との間隔も0.45mmと第3の現像ロール48及び第2の現像ロール46よりも狭く設定されている。これにより、図8に示すように第3の現像ロール48及び第2の現像ロール46によって感光体ドラム22上に転移されたトナーが第1の現像ロール44のスキャベンジすなわち掻き取る作用によって低減される。このように感光体ドラム22上に現像されたトナー量を調整することによって、画像の均一性、粒状性、細線再現性等が良好な画像が形成される。
次に、現像ロールの主磁極の磁束密度分布、主磁極の位置及び感光体ドラムと現像ロールとの間隔が現像性能に及ぼす影響について説明する。
高速の画像形成装置においては、高速で移動する感光体ドラム上に充分な濃度の現像を行う必要があり、現像ロールの周面と垂直な方向の磁束密度が高い領域を広くした幅広極を主磁極とすることができる。主磁極をこのように着磁すれば、主磁極上で磁性キャリアの穂が多く立ち上がり、付着されているトナーを供給する磁気ブラシの表面積が増大する。これにより、感光体ドラムに形成された静電潜像に多くのトナーを転移させ、現像量を高めることが可能となる。しかし、感光体ドラムの回転が高速であると、穂状となった磁気ブラシが感光体ドラムの周面を摺擦し、付着しているトナーを掻き取るスキャベンジ力も大きくなり、現像トナー量が低下することがある。したがって、各現像ロールが感光体ドラム上の静電潜像に転移させる現像トナー量とスキャベンジ量との調整が必要となる。
上記実施の形態のように3本の現像ロールを備えた現像装置では、感光体ドラム22の最下流に配置された第1の現像ロール44は、上流側に配置された第2の現像ロール46及び第3の現像ロール48で現像されたトナーに対するスキャベンジ(掻き取り)と感光体ドラム22へのトナーの追加現像とを同時に行うものである。したがって、最終現像トナー量は以下の式で表すことができる。
最終現像トナー量=(第2現像ロール46による現像トナー量+第3現像ロール
48による現像トナー量) …第1項
− (第1現像ロール44によるスキャベンジ量) …第2項
+ (第1現像ロール44による追加現像トナー量)…第3項
上記第2項である第1の現像ロール44によるスキャベンジ量と第3項である追加現像トナー量とは、第1のマグネットロール44aの主磁極45の感光体ドラム22に対するずれ角α及び第1の現像ロール44の周面と感光体ドラム22の周面との間隔dに影響される。つまり、第1のマグネットロール44aの主磁極のずれ角αが0度に近づくと、磁気ブラシが最も立った状態となって磁気ブラシのトナーを供給できる表面積が大きくなる。これにより、感光体ドラム22に転移する現像トナー量が多くなり、第3項の増加が顕著となる。また、第1のマグネットロール44aの主磁極のずれ角αが0度の場合は、磁気ブラシが最も立った状態であるのでスキャベンジ量も増加し、第2項によるマイナス量も最大となる。しかし、前記第3項の増加量が大きいために最終現像トナー量は最大となる。
第1のマグネットロール44aに着磁された主磁極45の感光体ドラム22との最接近位置に対するずれ角αがマイナス側(感光体ドラムの回転方向の上流側)またはプラス側(感光体ドラムの回転方向の下流側)に大きくなるのに従って、追加現像トナー量である第3項は小さくなる。これは磁気ブラシが傾斜した状態となって現像ロールの周面に次第に近づき、磁気ブラシのトナーが転移可能に保持された表面積が小さくなって現像に寄与するトナー量が減少するためである。そして、第2項のスキャベンジ量もずれ角αがマイナス側又はプラス側に大きくなるに従って減少する。
一方、スキャベンジ量は上記主磁極のずれ角αの他に、感光体ドラム22と第1の現像ロール44との間隔に影響され、間隔が小さくなると磁気ブラシが感光体の表面に強く摺擦されてスキャベンジ量が増大し、間隔が大きくなるにしたがってスキャベンジ量が減少する。
また、第2のマグネットロール46a及び第3のマグネットロール48aについても同様に、感光体ドラム22との最接近位置に対する主磁極のずれ角及び感光体ドラム22の表面と現像ロール46,48の表面との間隔によって現像トナー量及びスキャベンジ力が影響される。
本実施の形態では、第2の現像ロール46及び第3の現像ロール48によって充分な現像トナー量を維持するために、双方の現像ロールの主磁極は感光体ドラム22との最接近位置に対するずれ量を0度としている。また、スキャベンジ量を抑制するために、第2のスリーブ46bと感光体ドラム22との間隔を1.05mm、第3のスリーブ48bと感光体ドラム22との間隔を1.65mmとし、第1のスリーブ44aと感光体ドラム22との間隔0.45mmより大きく設定している。
このように、3本の現像ロール44,46,48の主磁極の位置及び現像ロールの表面と感光体ドラムの表面との間隔を精度よく設定することによって、充分な画像濃度を維持し、良好な現像が行われる。
次に、本願発明に係る現像装置の製造方法の一実施形態について説明する。
図2に示す現像装置は、次のように製造することができる。
この現像装置が備えるハウジング42、現像ロール44,46,48を構成する3つのマグネットロール44a,46a,48aと3つのスリーブ44b,46b,48b、供給ロール51、撹拌搬送部材52a,52b及びトナー供給部材53は、従来の方法で製造することができる。そして、上記マグネットロールの着磁についても従来の方法を採用することができる。
このマグネットロール44a,46a,48aをハウジング42に固定支持させる工程は次のように行うことができる。
マグネットロール44a,46a,48aの周面付近において、この周面に垂直な方向の磁束密度を周面に沿って測定する。測定にはホール素子を用いた磁束密度測定装置を使用することができる。測定された垂直方向の磁束密度分布が、図4に示すようにピーク値の90%以上となる一連の領域が磁極の全幅の40%以上となるように着磁されている第1のマグネットロール44aの主磁極については、さらに第1のマグネットロール44aの周面に沿った方向つまり接線方向の磁束密度を測定する。測定は垂直方向の測定と同様に行うことができる。
このような垂直方向の磁束密度分布がピーク付近で扁平となった幅広極では、周方向の磁束密度の分布は図4に示すように、磁束の方向が主磁極内で反転するものとなっており、磁束密度の測定値が0となる位置を基準点P1として位置表示を付ける。
第2のマグネットロール46a及び第3のマグネットロール48aについては、垂直な方向の磁束密度の測定値は、図6及び図7に示されるように2つの極大値を有するものとなる。そして、これらの極大値となる位置の間にある極小値は、この主磁極のピーク値の90%未満にとなる。このような測定結果から極大値を示す2つの周面上の位置から周面上で等距離となる点を基準点P2,P3として位置表示を付ける。
一方、製作されたハウジング42には、現像装置40を感光体ドラム22と対向するように据え付けたときに感光体ドラム22と現像ロール44,46,48とが最接近する位置に表示を付ける。この位置は感光体ドラム22を据え付けたときに現像ロール44,46,48の回転中心と感光体ドラム22の回転中心とを結ぶ線上にある点としてハウジング42上に位置を決め、位置表示を付ける。
上記マグネットロール44a,46a,48aを上記ハウジング内に固定支持させる工程では、感光体ドラム22と現像ロールとの最接近位置としてハウジング42に付した位置表示とマグネットロール44a,46a,48aに付した基準点の位置表示とに基づき、これらの間のマグネットロールの中心角が予め定められた値となるように正確に設定してマグネットロールを固定する。本実施の形態における第1のマグネットロール44aでは、基準点P1が感光体ドラム22の回転方向における上流側へ4.5度となるように固定する。また、第2のマグネットロール46a及び第3のマグネットロール48aは、最接近位置から基準点P2,P3までの角度が0度つまり基準点P1,P2が最接近位置と一致するようにマグネットロール46a,48aを固定する。
現像装置の他の部材の組み立てについては従来と同様に行うことができる。
次に、上記主磁極の基準点の設定と主磁極を実際に配置したときの精度との関係について説明する。
第1のマグネットロール44aに着磁された主磁極45の垂直方向の磁束密度分布は、ピーク値の90%以上となる一連の領域が全幅の40%以上で、図4に示すようにピーク値付近が扁平な形状となっている。このため、垂直方向の磁束密度がピークとなる位置を検出するのが困難であり、検出してもこれを基準点とすると基準点の設定にバラツキが生じる。
画像濃度は、図9に示すように、最下流に配置された第1の現像ロール44の主磁極45と感光体ドラム22とが対向する角度に大きく影響されるため、第1の現像ロール44の基準点P1の設定に正確さを欠くと、感光体ドラム22との最接近位置に対する主磁極の位置にバラツキが生じ、結果として画像濃度にも大きな差を生じさせる。
これに対し、周方向(接線方向)の磁束密度が0となる点は、垂直方向の磁束密度がピーク値となる位置付近に存在し、この点を基準点とすると基準点の設定における個体差つまりばらつきが生じることが少ない。また、接線方向の磁束密度が0となる点では、磁気ブラシが現像ロールに対してほぼ垂直に立ち上がる位置となり、磁気ブラシの感光体ドラムに対する姿勢を生産される多数の装置について一定にすることが可能となる。
したがって、接線方向の磁束密度が0となる位置を基準点として感光体ドラム22に対向する第1のマグネットロール44aの角度及び感光体ドラム22と第1のスリーブ44bとの距離を調整することにより、画像形成ユニット間又は装置間における現像性能のバラツキが抑制される。
一方、第2の現像ロール46の主磁極47及び第3の現像ロール48の主磁極49は、垂直方向の磁束密度分布が2つの極大値47a,47b,49a,49bを有するように着磁されており、極大値となる2つの位置は周面上で正確に特定することができる。そして、これら2つ位置から周面上で周方向に等距離となる点を基準点P2,P3とすることにより、基準点の設定にばらつきが生じにくく、画像形成ユニット間又は装置間で生じる画像濃度のばらつきが低減される。
以上に説明した実施の形態では、感光体ドラムの回転方向の最下流に配置された第1の現像ロールの主磁極を垂直方向の磁束密度が広範囲にわたって高い値を示す幅広極としているが、上記のような幅広極を第1の現像ロールよりも感光体ドラムの回転方向の上流側に配設される第2の現像ロール又は第3の現像ロールに設けてもよい。これらの現像ロールに幅広極が形成された場合は、第1の現像ロールと同様に接線方向の磁束密度が0となる点を基準点として感光体ドラムと対向する角度を調整することができる。
また、実施の形態では、3つの現像ロールが配設されているが主磁極として幅広極を有する一つの現像ロールを有するものであってもよいし、主磁極として幅広極を有する現像ロールを少なくとも一つ備え、全体として2本の現像ロール又は4つ以上の現像ロールを有するものであってもよい。
さらに、本実施の形態では、各現像ロールの感光体ドラムとの最接近位置からのずれ角や間隔を上記のように調整したが、画像形成ユニット間や装置間で画像濃度の差を低減できるとともに、画像の均一性、粒状性、細線再現性等が良好である画像が形成できるように調整されれば、ずれ角や間隔を適宜に調整することもできる。
1:画像形成装置、
10:用紙搬送部、 11:巻きまわしロール、
20:画像形成部、 21:画像形成ユニット、 22:感光体ドラム、 23:帯電装置、 24:露光装置、 25:転写ロール、 26:クリーニング装置、
30:定着部、 31:フラッシュ定着装置、 32:搬送ロール、 33:排出ロール、
40:現像装置、 41:トナー補給容器、 42:ハウジング、 44:第1の現像ロール、 44a:第1のマグネットロール、 44b:第1のスリーブ、 45:第1の現像ロールの主磁極、 46:第2の現像ロール、 46a:第2のマグネットロール、 46b:第2のスリーブ、 47:第2の現像ロールの主磁極、48:第3の現像ロール、 48a:第3のマグネットロール、 48b:第3のスリーブ、 49:第3の現像ロールの主磁極、 51:供給ロール、 52:撹拌搬送部材、 53:トナー供給部材、 54:ガイド板、 55:隔壁、 56:層規制部材、
P1:第1のマグネットロールの基準点、 P2:第2のマグネットロールの基準点、P3:第3のマグネットロールの基準点、

Claims (8)

  1. 主磁極を含む複数の磁極が周方向に配列して着磁されたマグネットロールと、
    帯電電位の差による潜像が形成される無端状の周面を備えた像保持体に対向して配置され、外周面に現像剤が供給される円筒状のスリーブと、
    前記マグネットロールを、周方向の回転を拘束するように固定支持するとともに、前記スリーブを前記マグネットロールの周囲で周方向に回転が可能に支持する支持枠体と、を有し、
    前記マグネットロールは、前記主磁極が前記像保持体と対向するように配置され、
    前記主磁極の該マグネットロールの周面に沿った位置における周方向の磁束密度がゼロとなる周面上の点が、該マグネットロールの前記像保持体と最接近する位置に対して予め定められた位置に設定されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記主磁極は、前記マグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度を測定したときに、該磁束密度の周方向の分布においてピーク値の90%以上である一連の領域が該主磁極の全幅の40%以上となるように着磁されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記マグネットロールを第1のマグネットロールとし、該第1のマグネットロールとは別に、前記像保持体の周面に対向して第2のマグネットロール及びこれを囲む第2のスリーブが配置され、
    前記第2のマグネットロールは、前記像保持体に対向する主磁極を含む複数の磁極が周方向に配列して着磁され、
    該第2のマグネットロールの前記主磁極は、該第2のマグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度の分布が、ピーク値の90%未満となる極小値の両側に2つの極大値を有するものであり、
    該主磁極の磁束密度が極大値となる2つの周面上の点のいずれか一方又は双方の中心点を基準とし、この基準となる点を、該第2のマグネットロールの前記像保持体と最接近する位置に対して予め定められた位置に設定して該第2のマグネットロールが固定されていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記第1のマグネットロールの周囲で回転する第1のスリーブ及び前記第2のスリーブは周面上に保持された現像剤からトナーを前記像保持体上の潜像に転移するものであり、
    前記第1のスリーブは、前記像保持体の周面の移動方向における前記第2のスリーブが対向する位置の下流側に配置され、
    前記第1のスリーブと前記像保持体との間隔が、前記第2のスリーブと前記像保持体との間隔よりも狭く設定され、
    前記像保持体の前記第1のスリーブとの対向位置を通過したときに前記像保持体上の前記潜像に転移されているトナー量は、前記像保持体の前記第2のスリーブとの対向位置を通過したときに転移されていたトナー量より少なくなるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 円筒状のマグネットロールの周面に、主磁極を含む複数の磁極を周方向に配列して着磁する工程と、
    前記主磁極の前記マグネットロールの周面に沿った位置における周方向の磁束密度を測定し、磁束密度がゼロとなる点を検出する工程と、
    静電電位の差による潜像にトナーを転移して可視像を形成する現像装置の支持枠体に、前記マグネットロールを固定支持させるとともに、該マグネットロールの周囲に円筒状のスリーブを周方向へ回転可能に支持する工程と、を含み、
    前記マグネットロールを現像装置の支持枠体に固定支持させる工程は、前記主磁極の周方向の磁束密度がゼロとなる周面上の点を基準とし、静電電位の差による潜像が表面に形成される像保持体と対向するように前記枠体を支持したときに、前記基準となる点が、該像保持体と前記マグネットロールとが最接近する位置に対して予め定められた位置となるように前記マグネットロールを調整して固定するものであることを特徴とする現像装置の製造方法。
  6. 前記主磁極は、前記マグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度を測定したときに、該磁束密度の周方向の分布においてピーク値の90%以上である一連の領域が該主磁極の全幅の40%以上となるように着磁することを特徴とする請求項5に記載の現像装置の製造方法。
  7. 前記マグネットロールを第1のマグネットロールとし、該第1のマグネットロールとは別の第2のマグネットロールの周面に、主磁極を含む複数の磁極を周方向に配列して着磁する工程と、
    前記第2のマグネットロールに着磁された主磁極の前記マグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度を周方向に沿って測定し、磁束密度が極大値となる点を検出する工程と、
    前記支持枠体に、前記第2のマグネットロールを固定支持させるとともに、該第2のマグネットロールの周囲に円筒状の第2のスリーブを周方向へ回転可能に支持する工程と、を含み、
    前記第2のマグネットロールに前記主磁極を着磁する工程は、該第2のマグネットロールの周面と垂直な方向の磁束密度の分布が、ピーク値の90%未満となる極小値の両側に2つの極大値を有するように着磁するものであり、
    前記第2のマグネットロールを前記支持枠体に固定支持させる工程は、該第2のマグネットロールの前記主磁極の磁束密度が極大値となる2つの周面上の点のいずれか一方又は双方の中心点を基準とし、静電電位の差による潜像が表面に形成される像保持体と対向するように前記枠体を支持したときに、前記基準となる点が、前記第2のマグネットロールの前記像保持体に最接近する位置に対して予め定められた位置となるように前記第2のマグネットロールを調整して固定するものであることを特徴とする請求項6に記載の現像装置の製造方法。
  8. 無端状の周面に静電電位の差による潜像が形成される像保持体と、
    前記像保持体上の潜像にトナーを付着させることによりトナー像を形成する現像装置と、
    形成されたトナー像を転写材に転写する転写装置と、
    前記転写材に前記トナー像を定着する定着装置と、を有し、
    前記現像装置は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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