JP2768071B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2768071B2
JP2768071B2 JP22122391A JP22122391A JP2768071B2 JP 2768071 B2 JP2768071 B2 JP 2768071B2 JP 22122391 A JP22122391 A JP 22122391A JP 22122391 A JP22122391 A JP 22122391A JP 2768071 B2 JP2768071 B2 JP 2768071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法あるいは静
電記録法などによって形成された静電潜像にトナーを付
着させて可視化する現像装置に係り、特に現像剤として
絶縁性トナーと磁性粒子とを混合してなる二成分現像剤
を用いる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より二成分現像剤を用いる現像装置
として現像剤担持体を有し、これと近接して対向する静
電潜像保持体上の静電潜像にトナーを付着させて可視化
するものが知られている。この現像装置は、表面に現像
剤を吸着して搬送することができる現像剤担持体と、現
像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤規制部材と、
現像剤を攪拌するとともに搬送し、現像剤担持体に供給
する現像剤攪拌供給部材と、二成分現像剤を収容するホ
ッパーとを有している。現像剤担持体は内部に位置を固
定して配設された複数の磁極を有しており、二成分現像
剤の磁性粒子を現像剤担持体表面に吸着して、磁性粒子
が穂状に連なった磁気ブラシを形成することができる。
【0003】このような現像装置において、ホッパーか
ら現像剤担持体に供給された現像剤は、現像剤規制部材
によって規制され、現像剤担持体と静電潜像保持体とが
近接して対向する現像領域へ搬送される。現像領域にお
いては、現像剤担持体上の磁気ブラシが静電潜像保持体
と接触又は近接し、磁性粒子に付着しいているトナーが
静電潜像保持体上の静電潜像に付着して現像が行なわれ
る。
【0004】ところが、現像剤担持体上に磁気作用で形
成された穂状の磁気ブラシは現像領域で切れて飛散した
り、飛散した現像剤の磁性粒子が静電潜像保持体に付着
したりすることがある。磁性粒子が静電潜像保持体に付
着すると静電潜像保持体の回転速度にムラを生じる等画
像欠陥の原因となる。特に図8に示すような、静電潜像
保持体41の周囲に色の異なるトナーを収容した複数の
現像装置42を配設し、複数回の現像を行って、これら
の像を転写ロール43上の用紙に順次重ねて転写するカ
ラー画像形成装置では、第1の像の現像で静電潜像保持
体の背景部に付着した磁性粒子があると、この磁性粒子
が用紙上に転写され、その後第2の像を現像して前記磁
性粒子が付着している部分に転写しようとした時に転写
不良を起こし、白抜けとなって顕著な画像欠陥を生じる
ことになる。
【0005】このような問題点を解決する手段が、例え
ば、特開昭63−225273号公報、特開平2−25
873号公報、特開平3−4263号公報、特開昭63
−244082号公報に開示されている。特開昭63−
225273号公報に示される現像装置は、現像領域付
近で現像剤担持体の回転方向における磁束密度の分布を
規定し、良好な現像特性を得るとともに、磁性粒子の静
電潜像保持体への付着を防止するものである。特開昭2
−25873号公報に示される現像装置は、水平磁界成
分の現像剤担持体の中心角に対する密度変化率が絶対値
で極大値をとる位置を規定し、画像欠陥の発生を防止す
るものである。特開平3−4263号公報に示される現
像装置は、現像剤担持体に内蔵した磁界発生手段の磁束
密度を規定するとともに、現像剤担持体上における水平
方向の磁気力を規定して、現像剤搬送力の向上及び飛散
の防止を図るものである。特開昭63−244082号
公報に示される現像装置は、現像剤担持体の回転方向に
おいて測定される磁気吸引力の分布を規定し、良好な現
像を安定して行なうものである。上記した従来の技術は
いずれも現像剤担持体の表面の回転方向における磁束密
度、磁気吸引力等を調整し、磁性粒子の穂立ちの形状を
適切なものとして良好な現像を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像領
域で現像剤担持体上に形成される穂状の磁気ブラシの形
態には、現像剤担持体表面の円周方向と法線方向との双
方の磁束密度及びこれらの円周方向と法線方向との双方
における変化率が関与しているにもかかわらず、法線方
向における磁束密度の変化率を調整することが行なわれ
ていない。このため、従来の現像装置では法線方向にお
ける磁束密度の変化率が小さく、磁気ブラシの穂が長く
なり、切れやすくなって、磁性粒子の飛散、磁性粒子の
静電潜像保持体への付着が多くなるという問題点があ
る。
【0007】表1は従来の現像装置について、現像剤担
持体表面の法線方向における磁束密度の変化率を測定し
たものであり、円周方向及び法線方向の磁束密度の変化
率を示す。一般に20〜120μm程度の磁性粒子を含
む現像剤を用いる現像装置では、表1に示される程度
の、「磁束密度の法線方向における変化率」では磁性粒
子が静電潜像保持体に付着し、複数の画像を重ねて転写
するカラー画像形成装置等に用いた場合には、画像に白
抜けが生じてしまう。
【0008】
【表1】
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、現像領域において適切な形態の磁気
ブラシを形成し、現像剤中の磁性粒子の飛散及び静電潜
像保持体への付着のない現像装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、円周面に沿って位置が
固定された複数の磁極を内蔵し、表面に磁性粒子と絶縁
性トナーとからなる2成分現像剤の磁気ブラシを形成し
て搬送する円筒状の現像剤担持体を備え、露光によって
表面に静電潜像が形成される静電潜像保持体と前記現像
剤担持体とが一点で最も近接して対向するように配置さ
れ、前記最近接点付近で前記絶縁性トナーを前記静電潜
像に付着させて可視化する現像装置において、 前記複
数の磁極のうちのいずれか一つが前記静電潜像保持体と
現像剤担持体との最近接点近傍に配設され、この磁極の
中心から現像剤担持体の中心角で回転方向下流側に5度
から10度の範囲で、現像剤担持体表面近くの円周方向
磁束密度が法線方向に変化率が1000ガウス/cmか
ら2000ガウス/cmまでの範囲で分布しているもの
とする。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、円周面に
沿って位置が固定された複数の磁極を内蔵し、表面に磁
性粒子と絶縁性トナーとからなる2成分現像剤の磁気ブ
ラシを形成して搬送する円筒状の現像剤担持体を備え、
露光によって表面に静電潜像が形成される静電潜像保
持体と前記現像剤担持体とが一点で最も近接して対向す
るように配置され、前記最近接点付近で前記絶縁性トナ
ーを前記静電潜像に付着させて可視化する現像装置にお
いて、 前記複数の磁極のうちのいずれか一つが前記静
電潜像保持体と現像剤担持体との最近接点近傍に配設さ
れ、この磁極の中心を含む現像剤担持体表面の法線上
で、現像剤担持体表面近くの法線方向磁束密度の変化率
が2500ガウス/cm以上であるものとする。
【0012】ここで、上記磁束密度の法線方向における
変化率は、現像剤担持体表面上、現像剤担持体表面から
法線方向に0.5mm、1.0mm離れた位置の磁束密
度を測定し、これら3点の磁束密度から変化率を算出し
たものである。上記請求項1又は請求項2に記載の現像
装置において、前記現像剤担持体と前記静電潜像保持体
との最近接点における間隙は磁気ブラシが静電潜像保持
体に接触するように設置されるものとするのが望まし
い。また、上記請求項1又は請求項2に記載の現像装置
において、前記現像剤担持体と前記静電潜像保持体との
間に交番電界を印加する電源を有するものとするのが望
ましい。
【0013】さらに、上記請求項2に記載の現像装置に
おいては、最近接点近傍に配設された磁極の中心は、前
記現像剤担持体と前記静電潜像保持体との最近接点の位
置から、現像剤担持体の中心角で現像剤担持体回転方向
の上流側0度から7度の範囲に設けられていることが望
ましい。なお、請求項1に記載の現像装置または請求項
2に記載の現像装置は、それぞれ請求項2に記載の構
成、または請求項1に記載の構成を備えるものとするこ
とができ、請求項1に記載の構成と請求項2に記載の構
成とのいずれをも備えた現像装置とすることもできる。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明に係る現像装置では、静
電潜像保持体と現像剤担持体との最近接点近傍に一つの
磁極が配設され、この磁極(現像磁極という)の中心か
ら、現像剤担持体の中心角で回転方向下流側に5度から
10度の範囲で、現像剤担持体表面近くの「円周方向磁
束密度の法線方向における変化率」が1000ガウス/
cm以上となっているので、従来の現像装置と比べて現
像剤担持体表面での磁気吸引力を大きくしても、現像剤
担持体表面から離れるにしたがって急速に磁気吸引力が
低減する。このため現像剤担持体表面に吸着された磁性
粒子が連なった穂は長くならず、磁気ブラシ層は薄くな
る。また、磁気ブラシ層内では磁性粒子が強い結合力で
連なっており、飛散が生じにくく、静電潜像保持体の表
面に付着することも少なくなる。一方、「円周方向磁束
密度の法線方向における変化率」が大きくなりすぎると
磁気ブラシが密に形成され、穂が固くなりすぎて見た目
のざらつきを示す粒状性の悪化等、画質が低下するが、
変化率を2000ガウス/cm以下としているので穂が
適切な柔らかさを有し、高画質の現像を行なうことがで
きる。
【0015】請求項2に記載の発明に係る現像装置で
は、静電潜像保持体と現像剤担持体との最近接点近傍に
配設された現像磁極の中心を含む、現像剤担持体表面の
法線上で、法線方向の磁束密度の変化率が2500ガウ
ス/cm以上となっているので、現像剤担持体表面で磁
気吸引力を大きくしても、現像剤担持体表面から離れる
にしたがって急速に磁気吸引力が低減し、磁性粒子の穂
が短くなる。また、穂を形成する磁性粒子は強い結合力
で連なって飛散が生じにくく、静電潜像保持体への付着
も少なくなる。
【0016】一般に二成分現像剤を使用する現像装置に
おいて、現像剤担持体と静電潜像保持体との間隔を磁気
ブラシが静電潜像保持体と接触し得るものとすると、充
分な濃度の現像を行なうことができるが、接触による磁
性粒子の剥離が起こりやすく、静電潜像保持体に磁性粒
子が付着しやすくなる。しかし、上記請求項1または請
求項2に記載の発明に係る現像装置では、有効に磁性粒
子の飛散、磁性粒子の静電潜像保持体への付着が防止さ
れる。また、静電潜像保持体と現像剤担持体との間に交
流バイアス電圧を印加することによっても充分な現像濃
度が得られるが、振動電界によって磁性粒子の飛散が生
じやすくなる。上記請求項1または請求項2に記載の発
明に係る現像装置では、このような交流バイアス電圧を
印加した場合についても磁性粒子の飛散または静電潜像
保持体への磁性粒子の付着を有効に防止することができ
る。
【0017】なお、上記請求項1または請求項2に記載
の発明に係る現像装置は、いずれも小粒径の磁性粒子、
もしくは低磁力の磁性粒子、例えばフェライト、樹脂等
からなる磁性粒子を含む現像剤を使用したときに効果が
顕著となる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例である現像装置の主要部を
示す概略構成図である。この現像装置は、帯電電位の差
による静電潜像を保持することができる静電潜像保持体
1と対向して設けられており、現像剤を収容するハウジ
ング5と、回転しないように固定された複数の磁石3を
配設してなる磁石ロール4を内部に有しこの周囲で回転
自在に支持された非磁性円筒体である現像剤担持体2
と、現像剤担持体2の表面に付着する現像剤の量を規制
する現像剤規制部材6と、回転して現像剤を攪拌し現像
剤担持体に現像剤を供給する攪拌供給手段(図示せず)
とを備えている。
【0019】上記静電潜像保持体1は表面に高分子化合
物からなる感光体(opc感光体)を有しており、一旦
一様に帯電させた後露光することによって静電潜像を形
成することができるものである。この静電潜像保持体1
は周面の速度が336mm/secとなるように回転さ
れ、デジタル方式による画像信号に基づいて露光され
る。このとき暗部帯電電圧が−650V、露光部すなわ
ち画像部が−150Vとなっている。
【0020】上記現像剤担持体2は静電潜像保持体1と
対向するように配置され、最近接点近傍の互いの表面が
近接した部分が現像領域となる。なお、最近接点Aにお
いて現像剤担持体と静電潜像保持体との間隔は0.5m
mとなっている。現像剤担持体2は直径30mmの円筒
状をなし、周面の速度が160mm/secで静電潜像
保持体1と逆方向(図1中に矢印Dで示す方向)に回転
して、現像領域で対向する周面が同じ方向に移動する。
また、現像剤担持体2の内側に配設された複数の磁石3
はS極とN極とが交互に配置されたものであり、隣接す
る磁極間で形成される磁界によって磁性粒子からなる磁
気ブラシを現像剤担持体上に形成し、現像領域に搬送す
ることができるようになっている。上記複数の磁石のう
ちの現像領域近傍に設けられた磁石3aは、現像領域に
おける磁気ブラシの状態に及ぼす影響が大きく、この磁
石およびこの磁石と隣接する磁石の磁力、配置等によっ
て現像領域の磁束密度および磁気ブラシの状態が調整さ
れる。また、現像剤担持体には直流電源(図示せず)お
よび交流電源(図示せず)から直流重畳交流電圧が印加
されており、静電潜像保持体1と現像剤担持体とが近接
する現像領域に電界が形成され、電荷を有するトナーが
静電潜像に付着するようになっている。この印加電圧
は、交流分の周波数が2KHz、ピークツーピーク電圧
が1.5Kvであり、直流分の電圧は−500Vに設定
されている。
【0021】現像剤規制部材6は、一端が固定支持さ
れ、他端が現像剤担持体2の表面に近接するように突き
出して設けられている。これは現像剤担持体表面に吸着
される現像剤量を一定に規制するものであり、本実施例
では現像剤担持体上の現像剤量が35mg/cm2 とな
るように調整されている。
【0022】請求項1に記載の発明の一実施例である現
像装置は上記のような構成を有するとともに、現像領域
近傍に配置した磁石3aによる現像磁極の中心から、現
像剤担持体の中心角で回転方向下流側に5度から10度
の範囲Cの「円周方向磁束密度の現像剤担持体表面の法
線方向における変化率」を、図2中の符合20で示す曲
線のように1000ガウス/cmから2000ガウス/
cmの範囲に分布するように調整している。このとき現
像磁極の中心位置の現像剤担持体上で、法線方向磁束密
度は1000±40ガウスであり、円周方向磁束密度は
ほぼ0となっている。また現像剤担持体の円周方向にお
ける磁束密度の分布は現像剤担持体の回転方向上流側よ
り下流側でなだらかに減少するになっている。なお、図
2中の符号21で示す曲線は従来の現像装置の一例につ
いて、「円周方向磁束密度の法線方向における変化率」
を示したものである。
【0023】上記請求項1に記載の発明の一実施例であ
る現像装置により、現像剤を例えば平均粒径が50μ
m、抵抗が109 Ω・cmのフェライトキャリアと平均
粒径が7μmのポリエステルトナーを混合したものとし
て現像を行なうと、磁性粒子であるフェライトキャリア
の静電潜像保持体への付着がなく良好な画像が得られ
る。このとき、トナーの帯電量は−20μC/g(ブロ
ーオフ法)であり、トナー濃度は、5から10重量%と
している。このトナー濃度はベタ部において充分な画像
濃度が得られるように定められたものであり、用紙に転
写されるトナー量を0.65mg/cm2 となるように
調節されている。
【0024】上記現像装置におけるキャリアが静電潜像
保持体に付着するのを防止する効果の評価は次のように
行なう。図3に示すように、第1回の現像として線図を
現像し(31)、用紙上に転写する(32)。続いて第
2回の現像として、第1回の現像で背景部であったとこ
ろに中間調の像を現像し(33)、第1回の現像後、転
写した用紙上に重ねて転写する(34)。この用紙を排
出し(35)、中間調の像に生じる白抜けの数を数え
(36)、この数によって評価を行なう。
【0025】このような評価を上記実施例のほか、従来
の現像装置についても行ない、現像磁極の中心がある位
置から現像剤担持体の中心角で回転方向下流側に5度の
位置、および10度の位置における現像剤担持体表面付
近での「円周方向磁束密度の法線方向における変化率」
を測定し、白抜けの発生の個数との関係を示すと図4に
示す結果が得られた。この図に示すように上記5度から
10度の範囲で「円周方向磁束密度の法線方向における
変化率」が1000ガウス/cm以上であると2回の現
像を経た画像に白抜けは発生せず、1000ガウス/c
mより少なくなるにしたがって白抜けが生じ、その数が
増加する。
【0026】次に、請求項2に記載の発明の一実施例で
ある現像装置について説明する。この現像装置は図1お
よび図1に基づいて先にした説明に示すとおりの構成を
有するとともに、現像磁極の中心を含む現像剤担持体表
面の法線上において、現像剤担持体表面近くの法線方向
磁束密度の変化率が2500ガウス/cm以上となるよ
うに調整されている。このとき、現像磁極の中心位置を
含む法線上の現像剤担持体表面で、法線方向磁束密度は
1000±40ガウスであり、円周方向磁束密度はほぼ
0となっている。
【0027】このような現像装置において、磁性粒子で
あるキャリアの静電潜像保持体への付着を防止する効果
の評価は、前述した請求項1に記載の発明の実施例の場
合と同様に、2回の現像によって生じる白抜けの個数に
よって行なう。図5は「法線方向磁束密度の法線方向に
おける変化率」を変えて現像を行ない、白抜けの個数と
の関係を示したものである。変化率が2500ガウス/
cm以上であると現像された像に白抜けが生じず、25
00ガウス/cm以下となると白抜けが発生し、200
0ガウス/cm以下となると白抜けの発生個数が急激に
増加する。
【0028】図6は、上記請求項2に記載の発明の実施
例において、現像磁極の位置を、静電潜像保持体と現像
剤担持体との最近接点Aから現像剤担持体の回転方向上
流側10度の位置から下流側10度の位置まで(図中に
おいて符合Bで示す角度を+10度から−10度まで)
変化させ、白抜けの発生個数との関係を示したものであ
る。現像磁極を上流側に設けることによって白抜けを防
止する効果が顕著となり、上記「法線方向磁束密度の法
線方向における変化率」を2500ガウス/cm以上と
したときには現像磁極を最近接点より上流側に設けるこ
とによって白抜けの発生をゼロとすることができる。こ
の図に示すように「法線方向磁束密度の法線方向におけ
る変化率」が2500ガウス/cm以下であると現像磁
極を上流側に配設することによって白抜けを減少させる
ことはできるが完全に無くすことはできない。
【0029】一方、図7は、現像磁極の位置を、静電潜
像保持体と現像剤担持体との最近接点Aの現像剤担持体
回転方向上流側10度の位置から下流側10度の位置ま
で変化させたときの現像された画像の粒状性との関係を
示したものであり、現像磁極の位置が現像剤担持体の中
心角で回転方向上流側7度以上になると粒状性が悪化す
る。したがって、現像磁極を現像剤担持体と静電潜像保
持体との最近接点から現像剤担持体回転方向の上流側に
7度までの範囲に設けることによって、白抜けを防止す
る効果が顕著であるとともに、現像された画像の粒状性
も良好な現像装置とすることができる。
【0030】なお、上記の請求項1または請求項2に記
載の発明において、このような法線方向における磁束密
度の変化率は、磁極の間隔を調整することや、一つの磁
極に他の磁極と比べて強力な磁石を用いる等、磁石の強
さと配置とを調整することにより実現することができ
る。これは磁極として、複数の磁石を組み合わせて円筒
上にした磁石を用いる場合、棒状の磁石を貼り合わせて
用いる場合等、磁石の形状が様々な場合について可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明に係る現像装置では、現像磁極の中心から、現像剤
担持体の中心角で回転方向下流側に5度から10度の範
囲で、現像剤担持体表面近くの「円周方向磁束密度の法
線方向における変化率」が1000ガウス/cm以上、
2000ガウス/cm以下となっているので、現像剤担
持体表面の磁気ブラシが切れて飛散したり、静電潜像保
持体に付着するということが生じにくく、転写された画
像に白抜け等の画像欠陥が生じるのを防止することがで
きるとともに、高画質の現像を行なうことができる。ま
た、請求項2に記載の発明に係る現像装置においても、
現像磁極の中心を含む、現像剤担持体表面の法線上で、
法線方向の磁束密度の変化率が2500ガウス/cm以
上となっているので、磁気ブラシの飛散、磁性粒子の静
電潜像保持体への付着を防止して、白抜け等の画像欠陥
のない現像を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明または請求項2に記載の
発明の一実施例である現像装置の主要部を示す概略構成
図である。
【図2】請求項1に記載の発明の一実施例である現像装
置の現像領域近傍について、「円周方向磁束密度の法線
方向における変化率」を示す図である。
【図3】本発明の効果を評価する方法を示すフロー図で
ある。
【図4】「円周方向磁束密度の法線方向における変化
率」と現像された画像の白抜けの個数との関係を示す図
である。
【図5】現像磁極の中心を含む法線上の現像剤担持体表
面での「法線方向磁束密度の法線方向における変化率」
と現像された画像の白抜けの個数との関係を示す図であ
る。
【図6】現像磁極の現像剤担持体円周方向の位置と現像
された画像の白抜けの個数との関係を示す図である。
【図7】上記請求項2に記載の発明の一実施例である現
像装置において、現像磁極の位置と現像された画像の粒
状性との関係を示す図である。
【図8】従来から知られている、現像された複数の画像
を重ねて転写する画像形成装置の一例を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 静電潜像保持体 2 現像剤担持体 3 磁石 4 磁石ロール 5 ハウジング 6 現像剤規制部材 A 静電潜像保持体と現像剤担持体との最近接点 B 静電潜像保持体と現像剤担持体との最近接点から
現像磁極中心までの、現像剤担持体の中心角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠本 保浩 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 山下 孝幸 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 平3−4264(JP,A) 特開 平2−84679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周面に沿って位置が固定された複数
    の磁極を内蔵し、表面に磁性粒子と絶縁性トナーとから
    なる2成分現像剤の磁気ブラシを形成して搬送する円筒
    状の現像剤担持体を備え、露光によって表面に静電潜像
    が形成される静電潜像保持体と前記現像剤担持体とが一
    点で最も近接して対向するように配置され、前記最近接
    点付近で前記絶縁性トナーを前記静電潜像に付着させて
    可視化する現像装置において、 前記複数の磁極のうちのいずれか一つが前記静電潜像保
    持体と現像剤担持体との最近接点近傍に配設され、この
    磁極の中心から現像剤担持体の中心角で回転方向下流側
    に5度から10度の範囲で、現像剤担持体表面近くの円
    周方向磁束密度が法線方向に変化率が1000ガウス/
    cmから2000ガウス/cmまでの範囲で分布してい
    ることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 円周面に沿って位置が固定された複数
    の磁極を内蔵し、表面に磁性粒子と絶縁性トナーとから
    なる2成分現像剤の磁気ブラシを形成して搬送する円筒
    状の現像剤担持体を備え、露光によって表面に静電潜像
    が形成される静電潜像保持体と前記現像剤担持体とが一
    点で最も近接して対向するように配置され、前記最近接
    点付近で前記絶縁性トナーを前記静電潜像に付着させて
    可視化する現像装置において、 前記複数の磁極のうちのいずれか一つが前記静電潜像保
    持体と現像剤担持体との最近接点近傍に配設され、この
    磁極の中心を含む現像剤担持体表面の法線上で、現像剤
    担持体表面近くの法線方向磁束密度の変化率が2500
    ガウス/cm以上であることを特徴とする現像装置。
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