JP2015217839A - 自動車の後部下側の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアバンパに入り込む走行風によって空気抵抗が大きくなるのを効果的に抑制できるようにする。
【解決手段】自動車1の後部下側の構造である。リアフロアパネル21とリアエンドパネル22とを含む車体後部構造と、車体下設置部材30と、リアバンパ10とを備える。リアバンパ10の下壁部13の下端部13aとリアエンドパネル22の下端部との間に開口50が形成されている。車体設置部材30は、下壁部13よりも前方に離れて配置され、下壁部13の下端部13aに、開口50に張り出す遮風部材60が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車の後部下側、具体的には、リアバンパーとその周辺の構造に関する。
自動車の後部下側の構造において、空力特性を向上させる工夫は、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1には、車幅方向に延びる開口部が形成されたリアバンパーが開示されている。走行時に、この開口部を通って空気が流れるようにすることで、空気抵抗の低減を図っている。
特許文献2には、リアフロアパネルの荷室の床を構成している部分に、下方に膨出したスペアタイヤパン(スペアタイヤを収納する部分)が設けられていて、そのスペアタイヤパンを下方から覆う後部リアアンダカバーが開示されている。
後部リアアンダカバーの底面の後端は、リアバンパーの下端にほぼ接して位置しており、後部リアアンダカバーの設置により、リアフロアパネルの下方に流入した走行風の乱れを抑制している。
特開2006−123799号公報 特開2012−66764号公報
リアバンパーは外装部品であるため、特許文献1のように、リアバンパーに開口部を形成することは、自動車の外観デザインに大きな影響を及ぼす。そのため、適用できる車種が限られるし、横長な開口部の形成は、リアバンパーの強度低下を招き易い不利がある。
特許文献2の後部リアアンダカバーは、リアフロアパネルの一部分だけに設けられているため、それ以外の部分からリアバンパーに走行風が入り込む。後部リアアンダカバーを車幅方向に拡張すれば、その走行風の入り込みは抑制できるが、スペアタイヤパンの横には、高熱を発するサイレンサが配置されているため、後部リアアンダカバーの拡張は、現実的には困難である。
従って、特許文献2のように後部リアアンダカバーを設置しても、リアバンパーに空気が入り込んで空気抵抗を生じるおそれがある。特に、加速時に大きな空気抵抗が生じ易い。この点、図1を用いて具体的に説明する。
図1に、従来の自動車のリアバンパー105とサイレンサ100の周辺部分の断面構造を簡略的に示す。図1中、符合101は、リアフロアパネルであり、そのリアフロアパネル101の後端には、車幅方向に延びる壁状のリアエンドパネル102が立設されている。リアエンドパネル102の上部に筒状に設けられているのは、リアエンドメンバ103である。
リアエンドパネル102の後方には、リアバンパレインフォースメント104が、リアエンドパネル102に沿って配置されている。そのリアバンパレインフォースメント104やリアエンドパネル102を後方から覆うように、樹脂成形品のリアバンパ105が取り付けられている。
走行時、サイレンサ100は高熱を発する。そのため、サイレンサ100にリアバンパ105を取り付けることはできないし、リアバンパ105は、サイレンサ100から、ある程度距離を置いて設置する必要があり、サイレンサ100とリアバンパ105の下部との間には、どうしてもスペースが生じてしまう。
従って、リアバンパ105がリアエンドパネル102より下方に張り出している場合、走行時に、サイレンサ100の後方に巻き込まれる走行風の一部が、リアエンドパネル102とリアバンパ105との間の開口を通じてリアバンパ105の内部に入り込む。
リアバンパ105の上部は袋小路状になっているため、空気抵抗が生じる。特に、加速時には、リアバンパ105の内部に一気に空気が入り込むため、大きな空気抵抗が生じ易い。
そこで本発明の主たる目的は、外観デザインを犠牲にしてリアバンパに開口を形成しなくても、リアバンパに入り込む走行風によって空気抵抗が大きくなるのを効果的に抑制できるようにすることにある。
開示する自動車の後部下側の構造は、車体の後部に拡がって車室の床面を構成するリアフロアパネルと、当該リアフロアパネルの後端部から上下方向に拡がって車幅方向に延びるリアエンドパネルと、を含む車体後部構造と、前記リアフロアパネルの下方に設置された車体下設置部材と、前記車体後部構造を後方から覆うリアバンパと、を備える。
前記リアバンパは、前記リアエンドパネルの上端部に沿って取り付けられる上壁部と、前記上壁部に連なって前記リアエンドパネルの後方に離れて拡がる中壁部と、前記中壁部に連なって前記リアエンドパネルの下端部よりも下方に拡がる下壁部と、を有している。
前記下壁部の下端部と前記リアエンドパネルの下端部との間に、前方に臨む開口が形成されている。前記車体設置部材は、底面が前記下壁部の下端部よりも下方に位置する状態で、当該下壁部よりも前方に離れて配置されている。そして、前記下壁部の下端部に、前記開口に張り出す遮風部材が設けられている。
すなわち、この自動車の後部下側の構造では、リアバンパの下端部とリアエンドパネルの下端部との間に、前方に臨む開口が形成されていて、リアフロアパネルの下方に設置された車体下設置部材が、リアバンパの下壁部よりも前方に離れて配置されているため、車体下設置部材と下壁部との間には隙間がある。従って、本来ならば、車体の下側を流れる走行風の一部は、その隙間に巻き込まれ、開口を通じてリアバンパの内部に流入してしまう。
それに対し、この自動車では、開口が遮風部材によって仕切られているため、隙間に入り込む走行風がリアバンパの内部に入り込むのを効果的に防ぐことができる。
更に、車体下設置部材の後の隙間が仕切られて、そこに容積の小さなスペースが区画形成されるため、少量の走行風が入り込むだけで、その隙間の気圧が相対的に高まる。その結果、車体下設置部材の後方に走行風が巻き込まれ難くなり、走行風を自動車の後方に流れ易くできる。
車体下設置部材の後の隙間に入り込める風量が大幅に減少するため、一気に走行風が入り込んでも、空気抵抗への影響は小さくなる。その結果、加速時の空気抵抗を効果的に抑制することもできる。
具体的には、前記遮風部材が、前記下壁部の下端部から上方に拡がって車幅方向に延びる立壁部と、前記立壁部の上端部から前方に張り出す上張出壁部と、を有しているようにするとよい。
そうすれば、開口をより効果的に仕切ることができるし、上張出壁部により、よりいっそうリアバンパの内部への走行風の入り込みが防げる。
より具体的には、前記下壁部の下端部が、前記遮風部材を介して前記車体後部構造に取り付けられているようにするとよい。
そうすれば、従来、宙に浮いていたリアバンパの下壁部の下端部が、遮風部材を介して車体後部構造に支持されるため、リアバンパの支持強度及び剛性も強化できる。
更に、前記上張出壁部が車幅方向に延びており、当該上張出壁部の両端部に、前記車体後部構造に取り付けられる上側取付部が設けられているようにするのが好ましい。
そうすれば、車体後部構造に取り付けられる上側取付部が車幅方向に大きく離れていても、その間には構造的に強化された上張出壁部が設けられているため、少ない取り付けで支持強度の強化を図ることができる。
また、前記遮風部材が、前記立壁部の下端部から前方に張り出して車幅方向に延びる下張出壁部を有し、当該下張出壁部を介して前記下壁部に取り付けられているようにしてあってもよい。
そうすれば、遮風部材の横断面が略コ字状となり、遮風部材自体が構造的に強度及び剛性が強化されるし、その強化された下張出壁部を介して下壁部に取り付けることで、リアバンパの下壁部の強度及び剛性も強化することができる。
また、前記下壁部の下端部に、固定受部が設けられ、前記遮風部材に、当該固定受部に対して前後方向から取り付けられる固定部が設けられているようにしてもよい。
そうすれば、リアバンパの下側の支持強度を前後方向からの外力に対して強化できるので、積雪時や冠水時などにリアバンパの内部に雪や水が入り込んでも、遮風部材がリアバンパから外れるのを効果的に抑制できる。
更には、前記下壁部が、前方に向かって下り傾斜しており、前記立壁部の下部に、異物排出口が形成されているようにするとよい。
遮風部材が設けられていると、走行時に巻き上げられる石などの異物がリアバンパの内部に堆積するおそれがあるが、下り傾斜した下壁部の下端部にある立壁部の下部に異物排出口が形成されていれば、異物排出口を通じて異物を排出できるので、異物の堆積を防ぐことができる。
例えば、前記車体下設置部材は、車幅方向に延びるように横置きされたサイレンサであり、前記遮風部材が、当該サイレンサと前後に対向するように設置されている場合に好適である。
サイレンサは高熱を発するため、リアバンパは、サイレンサから距離を置いて設置する必要がある。従って、サイレンサが車幅方向に延びるように横置きされた車種の場合、開口が横に延びて大きくならざるを得ないが、遮風部材を、サイレンサと前後に対向するように設置することで、走行風の入り込みによる空気抵抗や、サイレンサが発する排気音が車室へ伝わるのを効果的に防ぐことができるし、リアバンパの支持強度の強化も可能になる。
本発明の構造によれば、リアバンパに入り込む走行風によって空気抵抗が大きくなるのを効果的に抑制できるようになる。
従来の自動車のリアバンパーとサイレンサの周辺部分の断面構造を簡略的に表した図である。 本発明が適用された自動車の一例を示す概略斜視図である。 図2の自動車の後部下側を下方から見た概略図である。 図3におけるX−X線での概略断面図である。 図2の自動車のリアバンパの概略斜視図である。 遮風部材の概略斜視図である。 遮風部材の概略斜視図である。 図3におけるY−Y線での概略断面図である。 変形例を表した図4に相当する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。なお、前後左右や上下等の方向は、特に言及しない限り、各図に矢印で示す方向に従うものとする。
図2に、本発明が適用された自動車の一例を示す。この自動車1は、FF式であり、車輪を駆動するエンジンが自動車1の前部に設置されている。自動車1の中央部及び後部の内部には、乗車スペースやラゲッジスペース等で構成された車室1aが形成されている。
自動車1の後部には、後方からの衝突時の衝撃を緩和するために、リアバンパ10が装着されている。リアバンパ10から後方に突出しているのは排気管の末端部分3であり、この車種の場合、リアバンパ10の左右の端部に1つずつ配置されている。
図3、図4に、自動車1の後部下側の構造を示す。図3は、自動車1の後部下側を下方から見た概略図であり、図4は、図3におけるX−X線での概略断面図である。
図3、図4に示すように、自動車1の後部には、自動車1の骨格をなす車体のうち、リアフロアパネル21、リアエンドパネル22、リアバンパレインフォースメント23などが位置している。
車体の左右の側部には、前後方向に延びるサイドフレーム25が配置されている。リアフロアパネル21は、これらサイドフレーム25の後部の間を塞ぐように横方向に拡がって、車室1aの後部の床面を構成している。
リアエンドパネル22は、左右のサイドフレーム25の後端及びリアフロアパネル21の後端部に接合されていて、リアフロアパネル21の後端部から上下方向に拡がって車幅方向に延びている。リアエンドパネル22の上部には、その縁に沿って車幅方向に延びる中空筒状のリアエンドメンバ22aが設けられている。
左右のサイドフレーム25の各々の後端には、後方に突き出すようにクラッシュカン26が延設されている。リアバンパレインフォースメント23は、車幅方向に延びる中空の柱状補強部材であり、これらクラッシュカン26の後端部に架設されている。
リアフロアパネル21の下方には、サイレンサ30(車体下設置部材の一例)が設置されている。
サイレンサ30は、前方のエンジンから延びる排気管の途中に設置されている消音装置である。この自動車1のサイレンサ30は、扁平な密閉容器からなり、その外観は丸みをおびた略オーバル形状をしている。サイレンサ30は、車幅方向に延びるように、左右のサイドフレーム25の間にわたって横置きされており、サイレンサ30の左右の端部は、左右のサイドフレーム25の近傍に位置している。
エンジンから延びる排気管の主体部分は、サイレンサ30の前側の側面中央に設けられた排気取入口30aに接続されている。サイレンサ30の排気取出口30bは、サイレンサ30の左右の端部に1つずつ設けられていて、それらに左右の排気管の末端部分3が接続されている。なお、図4では、サイレンサ30の内部構造は省略して図示している。
(リアバンパ)
リアバンパ10は、自動車1の後部の下端の縁に沿って装着されている樹脂の射出成型品である。リアバンパ10は、リアバンパレインフォースメント23やリアフロアパネル21の後部、サイドフレーム25の後部、リアエンドパネル22などからなる車体の後部(車体後部構造)を後方から覆っている。
図5に、リアバンパ10を示す。リアバンパ10は、車体後部構造における車幅方向の中間部分を覆う主壁部10aと、主壁部10aの各端から側方に張り出して、車体後部構造における左右の各隅部分を覆う端壁部10bとを有している。リアバンパ10のうち、主壁部10a及び両端壁部10bの各上縁部分と、各端壁部10bの前縁部分及び下縁部分は、自動車1の外装パネル等に装着されている。
それに対し、主壁部10aの下縁部分、具体的には、左右の凹部10c(排気管の末端部分3との接触を避けるために形成)の間の部分については、従来は、どこにも装着されずに不支持の状態となっているのが一般的である。
詳しくは、主壁部10aは、上壁部11、中壁部12、及び下壁部13で構成されていて、上壁部11は、その上端部がリアエンドパネル22の上端部に沿って取り付けられていて、下り傾斜しながら後方に拡がっている。中壁部12は、上壁部11の下部に連なって上下方向に拡がっており、リアエンドパネル22やリアバンパレインフォースメント23を覆うようにこれらの後方に離れて位置している。
下壁部13は、中壁部12の下部に連なって下方に拡がっており、前方に向かって下り傾斜しながら、リアエンドパネル22の下端部から下方に離れた位置まで拡がっている。それにより、下壁部13の下端部13aとリアエンドパネル22の下端部との間に、前方に臨む横長な開口50が形成されていて、通常は、下壁部13の下端部13aは宙に浮いた自由端となっている。
それに対し、この自動車1では、下壁部13の下端部13aに固定受部15や取付片部16などが設けられていて、支持された状態となっている(その詳細については後述する)。
図4に示すように、サイレンサ30は、その底面30cが下壁部13の下端部13aよりも下方に位置する状態で、下壁部13よりも前方に離れた位置に配置されている。
サイレンサ30の底面30cが下壁部13の下端部13aよりも下方に位置しているため、走行時に自動車1の下方を流れる走行風の多くは、図4に矢印線で示すように、サイレンサ30の底面30c、下壁部13の外面に沿って自動車1の後方に流れていく。
サイレンサ30と下壁部13との間には隙間(サイレンサ後スペースS1)があるため、走行風の一部は、そのサイレンサ後スペースS1に巻き込まれ、開口50を通じて車体後部とリアバンパ10との間の空間(バンパ前スペースS2)に流入してしまう。
バンパ前スペースS2は比較的容積が大きいため、バンパ前スペースS2に走行風が入り込むと大きな空気抵抗が生じる。特に、加速時には一気に走行風が入り込むため、その影響が大きい。
そこで、この自動車1では、下壁部13の下端部13aに遮風部材60を設けて開口50に張り出させることで、バンパ前スペースS2への走行風の入り込みによる空気抵抗を効果的に抑制している。更に、この自動車1では、遮風部材60を利用してリアバンパ10の支持強化も図っている。
(遮風部材)
図6及び図7に、遮風部材60を示す。遮風部材60は、立壁部61、上張出壁部62、下張出壁部63、固定部64、上側取付部65、下側取付部66などで構成された樹脂の射出成形品であり、図3及び図4に示すように、リアバンパ10の下壁部13に取り付けられている。なお、遮風部材60には識別し易いようにドットを付してある。
立壁部61は、横方向に延びる帯板状の部分であり、下壁部13の下端部13aから上方に拡がって車幅方向に延びている。上張出壁部62は、立壁部61に略直交して立壁部61の上端部から前方に張り出して車幅方向に延びており、下張出壁部63は、上張出壁部62と上下に対向しながら、立壁部61の下端部から前方に張り出して車幅方向に延びている。
従って、これら立壁部61、上張出壁部62、及び下張出壁部63により、遮風部材60の横断面は、略コ字状となっており、構造的に強度及び剛性が強化されている。更に、立壁部61の前面には、上張出壁部62と下張出壁部63との間に架設された複数のリブ67が設けられていて、これらを車幅方向に一定の間隔で配置することでよりいっそう強度及び剛性が強化されている。
下側取付部66は、下張出壁部63の複数箇所に設けられていて、車幅方向に一定の間隔で配置されている。この遮風部材60の場合、4つの下側取付部66が設けられている。図5に示したように、リアバンパ10の下壁部13には、これら下側取付部66に嵌め合わされる4つの取付片部16が設けられている。
固定部64は、立壁部61の両端部に1つずつ設けられている。各固定部64には、締結孔64bと、立壁部61の後面から後方に突出する爪部64aとが設けられている。図5に示したように、リアバンパ10の下壁部13には、これら固定部64が取り付けられる固定受部15が、各固定部64に対応して設けられている。各固定受部15には、締結ボス15bと、爪部64aが差し込まれる差込孔15aとが前方に向かって設けられている。
遮風部材60は、自動車1の後部に装着される前に、リアバンパ10に取り付けられて一体化される。具体的には、前方から各爪部64aが各差込孔15aに差し込まれ、それとともに、各取付片部16と対応する各下側取付部66とが嵌め合わされる。
そうして、図8にも示すように、上下に重なった各取付片部16と各下側取付部66に対し、下側からネジ止めすることにより、これらを一体に固定する。また、前後に重なった締結孔64bと締結ボス15bとに対し、前方からネジ止めすることにより、これを一体に固定する。遮風部材60は、上下及び前後方向からリアバンパ10に取り付けられているため、リアバンパ10と強固に一体化される。
上側取付部65は、上張出壁部62の両端部にそれぞれ1つずつ設けられている。各上側取付部65には、上向きに貫通する第1ピン挿通孔65aが形成されている。リアエンドパネル22の下端部には、これら上側取付部65と上下に重なる取付フランジ部22bが設けられている。取付フランジ部22bには、第1ピン挿通孔65aと連通する第2ピン挿通孔22cが形成されている。
各上側取付部65を、対応する取付フランジ部22bに重ね合わせた状態で、第1及び第2のピン挿通孔に下方から抜け止めピン68を差し込むことにより、遮風部材60は車体後部構造に取り付けられている。従って、従来、宙に浮いていたリアバンパ10の下壁部13の下端部13aは、遮風部材60を介して車体後部構造に支持されているため、リアバンパ10の支持強度及び剛性は強化されている。
車体後部構造に取り付けられる上側取付部65は、車幅方向に大きく離れていて、その間には構造的に強化された上張出壁部62が設けられているため、少ない取り付けで支持強度の強化が図られている。
特に、固定部64及び固定受部15により、遮風部材60は、リアバンパ10に前後方向からも取り付けたことにより、前後方向からの外力に対して強化されている。
すなわち、積雪時や冠水時などには、バンパ前スペースS2に雪や水が入り込んで、前後方向からリアバンパ10に過度な力が作用するおそれがある。それに対し、この自動車1の場合、リアバンパ10の下側も支持されていることに加え、前後方向からの外力に対して強化されているので、そのような時にも遮風部材60がリアバンパ10から外れるのを効果的に抑制できるようになっている。
このように開口50に張り出すように取り付けられた遮風部材60は、隙間を隔ててサイレンサ30と前後に対向している。その結果、サイレンサ後スペースS1とバンパ前スペースS2との間が遮風部材60によって仕切られるため、サイレンサ後スペースS1に入り込む走行風がバンパ前スペースS2に入り込むのを効果的に防ぐことができる。
特に、この自動車1では、上張出壁部62が設けられているため、よりいっそうバンパ前スペースS2への走行風の入り込みが防げるようになっている。
しかも、サイレンサ後スペースS1とバンパ前スペースS2との間を遮風部材60で仕切ったことで、サイレンサ30の後には、容積の小さなサイレンサ後スペースS1が区画形成される。そのため、少量の走行風が入り込むだけで、サイレンサ後スペースS1の気圧が相対的に高まる。その結果、サイレンサ後スペースS1に走行風が巻き込まれ難くなり、走行風は、下壁部13の外面に沿って自動車1の後方に流れ易くなる。
サイレンサ後スペースS1に入り込める風量が大幅に減少するため、一気に走行風が入り込んでも、空気抵抗への影響は小さくなる。その結果、加速時の空気抵抗を効果的に抑制することもできる。
走行時には、サイレンサ30で排気音が発生する。従って、遮風部材60は、バンパ前スペースS2への走行風の入り込みを抑制するだけでなく、サイレンサ30で発生する排気音がバンパ前スペースS2へ入り込むのも抑制できるため、車室1aに排気音が大きく伝わるのが防止できる利点もある。
また、立壁部61の下部には、複数の異物排出口69が形成されている。具体的には、車幅方向に等間隔で立壁部61を貫通する3つの開口が形成されていて、その開口の下縁が、下壁部13の上面と略同じ高さとなるように設定されている。
走行時には、石などの異物が巻き上げられてバンパ前スペースS2に入り込む場合がある。その場合、下壁部13が下り傾斜しているため、異物は前方に転がり落ちるが、遮風部材60が設けられていると、立壁部61に引っ掛かってバンパ前スペースS2の下部に異物が堆積するおそれがある。
それに対し、この自動車1では、立壁部61に異物排出口69が形成されているので、異物排出口69を通じて異物をバンパ前スペースS2から排出でき、異物の堆積を防ぐことができる。
なお、本発明にかかる車両の後部下側の構造は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
遮風部材60の形態は、仕様に応じて適宜変更できる。例えば、立壁部61や上張出壁部62には、その両端部から更に外方に張り出す張出壁部を形成してあってもよい。そうすれば、よりいっそうバンパ前スペースS2への走行風の入り込みを抑制することができる。
また、図9に示すように、軽量な発泡性の樹脂を用いてブロック状の遮風部材60’を形成し、開口50の大部分が覆われるように、下壁部13の上面に取り付けてもよい。この場合でも、バンパ前スペースS2への走行風の入り込みを抑制して、容積の小さなサイレンサ後スペースS1を区画形成することができる。
遮風部材60の素材には、リアバンパ10よりも耐熱性に優れたものを用いたり、遮風部材60の肉厚をリアバンパ10よりも大きくするのが好ましい。そうすれば、リアバンパ10をサイレンサ30の熱害から保護することができるし、リアバンパ10をサイレンサ10に近づけてサイレンサ後スペースS1を小さくできるので、走行風による空気抵抗を更に小さくすることが可能になる。
1 自動車
1a 車室
10 リアバンパ
11 上壁部
12 中壁部
13 下壁部
13a 下端部
21 リアフロアパネル
22 リアエンドパネル
23 リアバンパレインフォースメント
25 サイドフレーム
30 サイレンサ(車体下設置部材)
30c 底面
50 開口
60 遮風部材
61 立壁部
62 上張出壁部
63 下張出壁部
64 固定部
65 上側取付部
66 下側取付部
69 異物排出口
S1 サイレンサ後スペース
S2 バンパ前スペース

Claims (8)

  1. 自動車の後部下側の構造であって、
    車体の後部に拡がって車室の床面を構成するリアフロアパネルと、当該リアフロアパネルの後端部から上下方向に拡がって車幅方向に延びるリアエンドパネルと、を含む車体後部構造と、
    前記リアフロアパネルの下方に設置された車体下設置部材と、
    前記車体後部構造を後方から覆うリアバンパと、
    を備え、
    前記リアバンパは、
    前記リアエンドパネルの上端部に沿って取り付けられる上壁部と、
    前記上壁部に連なって前記リアエンドパネルの後方に離れて拡がる中壁部と、
    前記中壁部に連なって前記リアエンドパネルの下端部よりも下方に拡がる下壁部と、
    を有し、
    前記下壁部の下端部と前記リアエンドパネルの下端部との間に、前方に臨む開口が形成され、
    前記車体設置部材は、底面が前記下壁部の下端部よりも下方に位置する状態で、当該下壁部よりも前方に離れて配置され、
    前記下壁部の下端部に、前記開口に張り出す遮風部材が設けられている、構造。
  2. 請求項1に記載の構造において、
    前記遮風部材が、
    前記下壁部の下端部から上方に拡がって車幅方向に延びる立壁部と、
    前記立壁部の上端部から前方に張り出す上張出壁部と、
    を有している、構造。
  3. 請求項2に記載の構造において、
    前記下壁部の下端部が、前記遮風部材を介して前記車体後部構造に取り付けられている、構造。
  4. 請求項3に記載の構造において、
    前記上張出壁部が車幅方向に延びており、当該上張出壁部の両端部に、前記車体後部構造に取り付けられる上側取付部が設けられている、構造。
  5. 請求項4に記載の構造において、
    前記遮風部材が、前記立壁部の下端部から前方に張り出して車幅方向に延びる下張出壁部を有し、当該下張出壁部を介して前記下壁部に取り付けられている、構造。
  6. 請求項3〜5のいずれか一つに記載の構造において、
    前記下壁部の下端部に、固定受部が設けられ、前記遮風部材に、当該固定受部に対して前後方向から取り付けられる固定部が設けられている、構造。
  7. 請求項2〜請求項6のいずれか一つに記載の構造において、
    前記下壁部が、前方に向かって下り傾斜しており、前記立壁部の下部に、異物排出口が形成されている、構造。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一つに記載の構造において、
    前記車体下設置部材は、車幅方向に延びるように横置きされたサイレンサであり、前記遮風部材が、当該サイレンサと前後に対向するように設置されている、構造。
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