JP2015217517A - 転写フィルム、及びこれを用いた転写成形品 - Google Patents
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Abstract
【課題】被転写体の表面光沢度をコントロール可能な転写フィルム、及びこれを用いた転写成形品を提供する。【解決手段】転写フィルム10は、基材フィルム1を有する離型フィルム8と、この離型フィルム8上に積層された転写層9と、を備える転写フィルム10であって、基材フィルム1は、転写層9側の面が凹凸状に形成され、離型フィルム8は、基材フィルム1の転写層9側の面上に積層され転写層9の離型フィルム8側の面に微細な凹凸を付与する光沢度調整離型層2を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、成形品の表面につや消し外観を付与する転写フィルム、及びこれを用いた転写成形品に関し、特に凹凸表面を有する基材フィルムと、該基材フィルムから剥離しない光沢度調整離型層を有する転写フィルム、及びこれを用いた転写成形品に関する。
従来から、主にプラスチック成形物へ加飾を施す際に、塗装などの直接的な加飾方法の代わりに、転写フィルムを用いた熱転写法により加飾を施すことがよく行なわれている。このような転写フィルムの多くには、プラスチック成形物の表面保護を目的としたハードコート機能が求められている。これは、プラスチック成形物などの被転写体として、例えば、ポリカーボネート樹脂に代表されるような柔らかい樹脂が用いられることが多いためである。従って、このような被転写体の表面を加飾するための転写フィルムには、ハードコート層などの表面保護層が設けられていることが多い。
一般的に、転写フィルムは以下のような構成からなっている。まず、基材フィルムの一方の面に離型層を形成して離型フィルムを作製する。次に、前記離型層の面上にハードコート層、加飾層、接着層といった転写層を順次積層することで、所望の加飾が可能な転写フィルムを作製する。
ここで、離型層には、プラスチック成形物などの被転写体への熱転写時に、転写層(特にハードコート層)を離型フィルムから剥離して被転写体へ転写させるための良好な離型性を有することが求められる。また、ハードコート層には、耐摩耗性や耐薬品性などの表面性能が求められる。また、加飾層には要求に応じた意匠性を付与することが求められ、接着層には被転写体への強固な接着性を有することが求められる。
ここで、離型層には、プラスチック成形物などの被転写体への熱転写時に、転写層(特にハードコート層)を離型フィルムから剥離して被転写体へ転写させるための良好な離型性を有することが求められる。また、ハードコート層には、耐摩耗性や耐薬品性などの表面性能が求められる。また、加飾層には要求に応じた意匠性を付与することが求められ、接着層には被転写体への強固な接着性を有することが求められる。
さらに、基材フィルムに対して第一層目に形成される離型層は、上述のような転写層(特にハードコート層)の良好な離型性を有することに加えて、ハードコート層を形成する際にハードコートインキのハジキが発生しないこと(上塗り性)や、転写の際に掛かる熱に耐えうる耐熱性があること、基材フィルムとの密着が強いこと、さらには、被転写体の立体形状に追従できること(延伸性)といった性能が求められる。
上記のような各層を形成した転写フィルムを用いて被転写体に転写層を熱転写する方法としては、例えば、射出成形と同時に転写する方法(インモールド成形)や、熱ロールの熱圧で転写する方法、あるいは、真空及び圧空、加熱機を利用して転写する方法(真空圧空成形)などが挙げられる。
ここで、離型フィルムは、転写層の支持部材としての役割の他に、もう一つ別の役割を有している。それは、被転写体表面の外観を制御する部材としての役割である。これは、転写後には、転写層の離型フィルムに接する面側が被転写体の最表面になることに由来する。例えば、被転写体の表面につや消し外観を付与したい場合には、離型フィルムの表面に微細な凹凸を付与しておけばよい。
ここで、離型フィルムは、転写層の支持部材としての役割の他に、もう一つ別の役割を有している。それは、被転写体表面の外観を制御する部材としての役割である。これは、転写後には、転写層の離型フィルムに接する面側が被転写体の最表面になることに由来する。例えば、被転写体の表面につや消し外観を付与したい場合には、離型フィルムの表面に微細な凹凸を付与しておけばよい。
特許文献1には、成形品の表面に微細な凹凸を付与することができる転写フィルムとして、凹凸表面を有する基材フィルム(離型フィルム)と転写層とを有する転写フィルムが記載されている。前記基材フィルムとしては、プラスチックフィルムの面上に、凹凸層として微粉末を含む樹脂層を別途設けた基材フィルム、又は、プラスチックフィルムの表面をサンドブラスト法などで物理的に凹凸を設けた基材フィルムが用いられている。また、転写層として、基材フィルムの面上に形成された剥離可能な剥離層、アンカー層、薄膜層、絵柄層及び接着層を具備しており、このような構成の転写フィルムとすることで、被転写体(主にプラスチック成形品)表面につや消し外観を付与している。
しかし、前記転写フィルムにおいて、プラスチックフィルムの表面をサンドブラスト法などによる物理的な研磨方法を用いて凹凸形状を付与している場合、該基材フィルムは大ロットで製造することが多く、小ロットでの製造、及び光沢度の調整はコスト的に困難である。
本発明は、このような問題点を解決しようとするものであり、被転写体の表面光沢度をコントロール可能な転写フィルム、及びこれを用いた転写成形品を提供することを目的とする。
本発明は、このような問題点を解決しようとするものであり、被転写体の表面光沢度をコントロール可能な転写フィルム、及びこれを用いた転写成形品を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の様な手段を講じる。
本発明に係る転写フィルムの一態様は、基材フィルムを有する離型フィルムと、この離型フィルム上に積層された転写層と、を備える転写フィルムであって、基材フィルムは、転写層側の面が凹凸状に形成され、離型フィルムは、基材フィルムの転写層側の面上に積層され転写層の離型フィルム側の面に微細な凹凸を付与する光沢度調整離型層を有することを要旨とする。
本発明に係る転写フィルムの一態様は、基材フィルムを有する離型フィルムと、この離型フィルム上に積層された転写層と、を備える転写フィルムであって、基材フィルムは、転写層側の面が凹凸状に形成され、離型フィルムは、基材フィルムの転写層側の面上に積層され転写層の離型フィルム側の面に微細な凹凸を付与する光沢度調整離型層を有することを要旨とする。
また前記態様における基材フィルムは、基材フィルムの光沢度調整離型層側の面を厚み方向に隆起させて凹凸状に形成することにより、光沢度調整離型層の転写層側の面を凹凸状に形成する第一の微粒子を含んでもよい。
また前記態様における第一の微粒子は、転写成形品の光沢度を調整するマット材であってよい。
また前記態様における第一の微粒子は、転写成形品の光沢度を調整するマット材であってよい。
また前記態様における転写層は、光沢度調整離型層上に積層されたハードコート層と、このハードコート層上に積層されたプライマー層と、このプライマー層上に積層された加飾層と、この加飾層上に積層された接着層と、を有してもよい。
また前記態様における光沢度調整離型層は、光沢度調整離型層の転写層側の面を、厚み方向に隆起させ、凹凸状に形成する第二の微粒子を含んでもよい。
また前記態様における光沢度調整離型層は、光沢度調整離型層の転写層側の面を、厚み方向に隆起させ、凹凸状に形成する第二の微粒子を含んでもよい。
また前記態様における第二の微粒子は、転写成形品の光沢度を調整するマット材であってよい。
また本発明に係る転写成形品のある態様は、前記一態様の転写フィルムを用いて得られたことを要旨とする。
また本発明に係る転写成形品のある態様は、前記一態様の転写フィルムを用いて得られたことを要旨とする。
本発明の一態様に係る転写フィルムは、転写層の離型フィルム側の面に微細な凹凸を付与する光沢度調整離型層を備えることにより、被転写体である転写成形品の表面をなす転写層の離型フィルム側の面に微細な凹凸が転写されるとともに、転写成形品の光沢度が調整可能となる。よって、被転写体の表面光沢度をコントロール可能な転写フィルムを提供することができる。
また、上記転写フィルムにおいて、基材フィルムが、基材フィルムの光沢度調整離型層側の面を厚み方向に隆起させて凹凸状に形成することにより光沢度調整離型層の転写層側の面を凹凸状に形成する第一の微粒子を含むので、物理的な研磨方法を用いることなく第一の微粒子の含有量を調整することで、被転写体である転写成形品の表面光沢度を容易にコントロールすることが可能である。
また、上記転写フィルムにおいて、第一の微粒子が、転写成形品の光沢度を調整するマット材であることにより、被転写体の表面につや消し外観及び非写像性を付与することができる。
また、上記転写フィルムにおいて、転写層が、光沢度調整離型層上に積層されたハードコート層と、このハードコート層上に積層されたプライマー層と、このプライマー層上に積層された加飾層と、この加飾層上に積層された接着層と、を有することにより、被転写体の最表面をなすハードコート層の離型フィルム側の面を、凹凸形状とすることが可能となる。
また、上記転写フィルムにおいて、転写層が、光沢度調整離型層上に積層されたハードコート層と、このハードコート層上に積層されたプライマー層と、このプライマー層上に積層された加飾層と、この加飾層上に積層された接着層と、を有することにより、被転写体の最表面をなすハードコート層の離型フィルム側の面を、凹凸形状とすることが可能となる。
また、上記転写フィルムにおいて、光沢度調整離型層が第二の微粒子を含むことにより、基材フィルムの面上に形成される光沢度調整離型層の転写層側の面には、第二の微粒子による凹凸形状がさらに付与されることとなる。第一の微粒子に加え、第二の微粒子の含有量を調整することで、小ロットで離型フィルムの表面に様々な大きさの凹凸を形成することが可能であり、コスト的にも有利である。
また、上記転写フィルムにおいて、第二の微粒子が、転写成形品の光沢度を調整するマット材であることにより、転写成形品の表面につや消し外観及び非写像性を付与することができる。
また、上記転写フィルムを用いて転写成形品を成形することにより、被転写体の表面に良好な非写像性を付与することができる。
また、上記転写フィルムを用いて転写成形品を成形することにより、被転写体の表面に良好な非写像性を付与することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、本発明にあっては、添加する各粒子の平均粒子径は、レーザー回折法によって測定される。
図1は、本発明の実施形態における転写フィルム10の一例を示す概略断面図である。また、図2は、図1に記載の転写フィルム10を用いてインモールド成形を行ない、樹脂成形品の表面に転写層を転写した後に得られる転写成形品20の断面構成を示す概略断面図である。本発明の実施形態における転写フィルム10は、基材フィルム1、光沢度調整離型層2、ハードコート層3、プライマー層4、加飾(印刷)層5、接着層6からなる積層体である。ここで、通常、加飾(印刷)層5(以下、単に加飾層と記す)は複数層である場合が多く、エンボス加工やパール顔料などの光学効果を有する加飾材料を入れることも可能である。
図1は、本発明の実施形態における転写フィルム10の一例を示す概略断面図である。また、図2は、図1に記載の転写フィルム10を用いてインモールド成形を行ない、樹脂成形品の表面に転写層を転写した後に得られる転写成形品20の断面構成を示す概略断面図である。本発明の実施形態における転写フィルム10は、基材フィルム1、光沢度調整離型層2、ハードコート層3、プライマー層4、加飾(印刷)層5、接着層6からなる積層体である。ここで、通常、加飾(印刷)層5(以下、単に加飾層と記す)は複数層である場合が多く、エンボス加工やパール顔料などの光学効果を有する加飾材料を入れることも可能である。
本発明の実施形態に係る転写フィルム10は、基材フィルム1を有する離型フィルム8と、この離型フィルム8上に積層された転写層9と、を備える転写フィルムであって、基材フィルム1は、転写層9側の面が凹凸状に形成され、離型フィルム8は、基材フィルム1の転写層9側の凹凸状の面上に積層され転写層9の離型フィルム8側の面に微細な凹凸を付与する光沢度調整離型層2を有する。基材フィルム1は、基材フィルム1の光沢度調整離型層2側の面(図1中上側に示す面)を厚み方向に隆起させて凹凸状に形成することにより、光沢度調整離型層2の転写層9側の面(図1中上側に示す面)を、凹凸状に形成する第一の微粒子11を含む。
転写層9は、光沢度調整離型層2上に積層されたハードコート層3と、このハードコート層3上に積層されたプライマー層4と、このプライマー層4上に積層された加飾層5と、この加飾層5上に積層された接着層6と、を有する。光沢度調整離型層2は、光沢度調整離型層2の転写層9側の面を、厚み方向に隆起させ、凹凸状に形成する第二の微粒子12を含む。以下、本発明の実施形態に係る転写フィルム10を構成する上記各層及び微粒子について説明する。
(基材フィルム)
基材フィルム1は、離型フィルム8の表面(転写層9側の面)に凹凸を形成する基材フィルムである。
基材フィルム1は、内部に複数の第一の微粒子11を含むことにより、光沢度調整離型層2側の面において、断面図中、水平方向に平坦な基材フィルム側平坦部1aと、第一の微粒子11によって厚み方向に隆起する基材フィルム側凸部1bとが形成されている。基材フィルム側平坦部1aと基材フィルム側凸部1bとにより、基材フィルム1の光沢度調整離型層2側の面が凹凸状に形成されている。本発明の実施形態では、第一の微粒子11は、被転写体である転写成形品20の光沢度を調整するマット材として含有される。
基材フィルム1は、離型フィルム8の表面(転写層9側の面)に凹凸を形成する基材フィルムである。
基材フィルム1は、内部に複数の第一の微粒子11を含むことにより、光沢度調整離型層2側の面において、断面図中、水平方向に平坦な基材フィルム側平坦部1aと、第一の微粒子11によって厚み方向に隆起する基材フィルム側凸部1bとが形成されている。基材フィルム側平坦部1aと基材フィルム側凸部1bとにより、基材フィルム1の光沢度調整離型層2側の面が凹凸状に形成されている。本発明の実施形態では、第一の微粒子11は、被転写体である転写成形品20の光沢度を調整するマット材として含有される。
基材フィルム1の凹凸形状は、プラスチックを用いて形成する場合、プラスチックフィルムの成膜時にマット剤を含有させることによって付与することが出来る。プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、ポリカーボネートフィルム、ナイロンフィルム、セロファンフィルム、アクリルフィルム、塩ビフィルムといった基材が使用可能である。使用可能なフィルム厚みとしては、25μm以上250μm以下の範囲内が好ましい。フィルム厚みが25μm未満の場合、フィルムが薄過ぎてプラスチックフィルムの成膜性が低下してしまう。またフィルム厚みが250μmを超える場合、凹凸形状の成形性が低下してしまう。またフィルム厚みが、38μm以上150μm以下の範囲内であれば、コストやフィルム成形性のバランスの面でも有利なため、より好適に用いられる。
基材フィルム1に含まれるマット剤としての第一の微粒子11の種類は特に限定しないが、無機粒子や有機粒子を使うことができる。
このように転写フィルム10には、凹凸表面を有する基材フィルム1が用いられる。この時、基材フィルム1の仕様としては、サンドブラスト法などで物理的に凹凸を設けたものであっても良いし、上記した第一の微粒子11のようにフィラー等を練り込んで表面に凹凸形状を形成させたようなものであっても良い。要は、基材フィルム1の表面が凹凸状に形成され、これに光沢度調整離型層2が積層されることで、被転写体の表面に凹凸形状を転写できればよい。
このように転写フィルム10には、凹凸表面を有する基材フィルム1が用いられる。この時、基材フィルム1の仕様としては、サンドブラスト法などで物理的に凹凸を設けたものであっても良いし、上記した第一の微粒子11のようにフィラー等を練り込んで表面に凹凸形状を形成させたようなものであっても良い。要は、基材フィルム1の表面が凹凸状に形成され、これに光沢度調整離型層2が積層されることで、被転写体の表面に凹凸形状を転写できればよい。
(光沢度調整離型層)
光沢度調整離型層2は、離型性を有する層であり、且つ、被転写体表面の光沢度を調整することができる層である。
光沢度調整離型層2が前記した基材フィルム1の凹凸状に形成された面上に積層されることにより、光沢度調整離型層2のハードコート層3側の面には断面図中、水平方向に平坦な光沢度調整離型層側平坦部2aと、光沢度調整離型層側平坦部2aから厚み方向(図1中の上方向)に隆起した光沢度調整離型層側第一凸部2bとが形成されている。光沢度調整離型層側第一凸部2bは、基材フィルム側凸部1bによって下方から押し上げられて形成されるものである。また光沢度調整離型層2が内部に複数の第二の微粒子12を含むことにより、離型フィルム8の内部では、第一の微粒子11と第二の微粒子12とが、図1に示すように断面視して、転写フィルム10の厚み方向で互いに異なる高さ位置であるとともに、幅方向(図中の左右方向)において部分的或いは全体的に重なり合う状態が生じる。第一の微粒子11と第二の微粒子12とが、幅方向において部分的或いは全体的に重なり合うことにより、光沢度調整離型層2の転写層9側の面には、光沢度調整離型層側第一凸部2bよりさらに厚み方向に隆起した光沢度調整離型層側第二凸部2cが形成される。本発明の実施形態では、第二の微粒子12は、第一の微粒子11と同様に、被転写体である転写成形品20の光沢度を調整するマット材として含有される。
光沢度調整離型層2は、離型性を有する層であり、且つ、被転写体表面の光沢度を調整することができる層である。
光沢度調整離型層2が前記した基材フィルム1の凹凸状に形成された面上に積層されることにより、光沢度調整離型層2のハードコート層3側の面には断面図中、水平方向に平坦な光沢度調整離型層側平坦部2aと、光沢度調整離型層側平坦部2aから厚み方向(図1中の上方向)に隆起した光沢度調整離型層側第一凸部2bとが形成されている。光沢度調整離型層側第一凸部2bは、基材フィルム側凸部1bによって下方から押し上げられて形成されるものである。また光沢度調整離型層2が内部に複数の第二の微粒子12を含むことにより、離型フィルム8の内部では、第一の微粒子11と第二の微粒子12とが、図1に示すように断面視して、転写フィルム10の厚み方向で互いに異なる高さ位置であるとともに、幅方向(図中の左右方向)において部分的或いは全体的に重なり合う状態が生じる。第一の微粒子11と第二の微粒子12とが、幅方向において部分的或いは全体的に重なり合うことにより、光沢度調整離型層2の転写層9側の面には、光沢度調整離型層側第一凸部2bよりさらに厚み方向に隆起した光沢度調整離型層側第二凸部2cが形成される。本発明の実施形態では、第二の微粒子12は、第一の微粒子11と同様に、被転写体である転写成形品20の光沢度を調整するマット材として含有される。
光沢度調整離型層2は、光沢度調整離型層側平坦部2aと、光沢度調整離型層側第一凸部2bと、光沢度調整離型層側第二凸部2cとにより、光沢度調整離型層2のハードコート層3側の面が凹凸状に形成されている。光沢度調整離型層2のハードコート層3側の凹凸状の面は、光沢度調整離型層側第一凸部2bと、光沢度調整離型層側第二凸部2cとが混在することにより、それぞれの凸部の高さがより細かく分散することとなり、離型フィルム8のハードコート層3側の面を、より微細な凹凸形状とすることが可能となる。
光沢度調整離型層2に含まれるマット剤としての第二の微粒子12の種類は特に制限が無いが、主剤に対して、0〜20重量%となる量で含まれる。マット剤の含有量を変えることにより、被転写体表面の光沢度を調整することが可能である。ただし、マット剤の量が多すぎると、インキ中でマット剤が沈降・凝集し、印刷適性に悪影響を及ぼす可能性がある。また、前記光沢度調整離型層2は、マット剤を含まなくてもよい。
さらに、前記基材フィルム1の面上に前記光沢度調整離型層2を形成することにより、被転写体表面に対し、良好な非写像性を付与することが可能である。これは、非写像性が離型フィルム8の表面の凹凸形状に起因しているためである。前記離型フィルム8の表面には様々な大きさの凹凸が形成されているため、被転写体表面に様々な大きさの凹凸を付与することができ、それによって良好な非写像性を発現することが可能となる。
マット剤の平均粒子径は0.01μm以上50μm以下の範囲内が好ましく、1μm以上30μm以下の範囲内のものがより好適に用いられる。マット剤の平均粒子径が0.01μm未満であると被転写体表面のつや消し外観への寄与が不十分となり、50μmを超えると各印刷工程でのピンホールの要因となるため、好ましくない。
また、前記光沢度調整離型層2の平均厚みは、特に制限がないが、用いるマット剤の平均粒子径を考慮して、1μm以上15μm以下の範囲内であればよい。
また、前記光沢度調整離型層2の平均厚みは、特に制限がないが、用いるマット剤の平均粒子径を考慮して、1μm以上15μm以下の範囲内であればよい。
光沢度調整離型層2の樹脂組成は特に限定しないが、離型性、延伸性、耐熱性、及び、該光沢度調整離型層2の面上に形成するハードコート層3の上塗り性といった性能を有し、且つ、基材フィルムから剥離しないものであればよい。例えば、アクリルウレタン樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド樹脂が好適に用いられることが多い。
また、光沢度調整離型層2は、転写フィルム10をインモールド成形に用いる場合の耐熱性向上を目的として、ヒドロキシル基を含有するセルロース誘導体を配合してもよい。
また、光沢度調整離型層2の離型性を向上させるために、離型剤又は滑剤を配合してもよい。例えば、ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂などを用いることが可能である。
また、光沢度調整離型層2は、転写フィルム10をインモールド成形に用いる場合の耐熱性向上を目的として、ヒドロキシル基を含有するセルロース誘導体を配合してもよい。
また、光沢度調整離型層2の離型性を向上させるために、離型剤又は滑剤を配合してもよい。例えば、ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂などを用いることが可能である。
(ハードコート層)
ハードコート層3は、転写後に被転写体の最表面となる層である。保護層として機能する層であるため、耐摩耗性や耐薬品性などといった表面硬度に係る性能を有する必要がある。
また、ハードコート層3の樹脂組成は特に限定しないが、転写に用いる前の転写フィルム10においてタックフリー状態であり、被転写体に転写した後には、紫外線やエレクトロンビームなどの活性エネルギー線を照射することで架橋できる樹脂からなることが好ましい。例えば、高分子型のアクリレート樹脂やメタクリレート樹脂、液状又は半液状の活性エネルギー線硬化型樹脂、イソシアネート/ポリオール樹脂、エポキシ樹脂/アミン類といった樹脂が使用可能である。
ハードコート層3は、転写後に被転写体の最表面となる層である。保護層として機能する層であるため、耐摩耗性や耐薬品性などといった表面硬度に係る性能を有する必要がある。
また、ハードコート層3の樹脂組成は特に限定しないが、転写に用いる前の転写フィルム10においてタックフリー状態であり、被転写体に転写した後には、紫外線やエレクトロンビームなどの活性エネルギー線を照射することで架橋できる樹脂からなることが好ましい。例えば、高分子型のアクリレート樹脂やメタクリレート樹脂、液状又は半液状の活性エネルギー線硬化型樹脂、イソシアネート/ポリオール樹脂、エポキシ樹脂/アミン類といった樹脂が使用可能である。
また、転写後に活性エネルギー線を照射して架橋させる理由としては、予め架橋した状態のハードコート層3を備える転写フィルム10を用いて転写加工してしまうと、転写フィルム10が被転写体の表面に追従しようと延伸する際にハードコート層3にクラックが生じやすく、外観不良の原因となってしまうためである。
ハードコート層3の厚みとしては、表面硬度の発現と硬化収縮、コスト等のバランスを考慮すると2μm以上10μm以下の範囲内が好ましいが、特に限定するものではない。
ハードコート層3の厚みとしては、表面硬度の発現と硬化収縮、コスト等のバランスを考慮すると2μm以上10μm以下の範囲内が好ましいが、特に限定するものではない。
また、ハードコート層3の表面硬度を補うために、ナノシリカ粒子を添加してもよい。ハードコート層3の透明性を維持したい場合は、粒子径が10nm以上100nm未満の範囲内のものを使用するとよい。
また、ハードコート層3の耐摩耗性を補うために、滑剤としてポリテトラフルオロエチレンパウダーやポリエチレンワックス、金属石鹸などを少量添加してもよい。
また、ハードコート層3の耐摩耗性を補うために、滑剤としてポリテトラフルオロエチレンパウダーやポリエチレンワックス、金属石鹸などを少量添加してもよい。
(プライマー層)
プライマー層4は、ハードコート層3と加飾層5との密着を保つ為の層であり、ポリエステルポリオール樹脂やアクリルポリオール樹脂等のポリオール樹脂及び/又は、ヒドロキシル基含有塩酢ビ樹脂などヒドロキシル基含有の樹脂とイソシアネート化合物からなる樹脂を使用することができる。プライマー層4の厚みは特に制限はないが、0.5μm以上10μm以下の範囲内が最適である。
プライマー層4は、ハードコート層3と加飾層5との密着を保つ為の層であり、ポリエステルポリオール樹脂やアクリルポリオール樹脂等のポリオール樹脂及び/又は、ヒドロキシル基含有塩酢ビ樹脂などヒドロキシル基含有の樹脂とイソシアネート化合物からなる樹脂を使用することができる。プライマー層4の厚みは特に制限はないが、0.5μm以上10μm以下の範囲内が最適である。
(加飾層)
加飾層5は、被転写体に意匠性を付与するための層である。加飾層5として印刷層を形成する場合、適切な色の顔料又は染料を着色剤として含有する着色インキを用いて、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット法などの周知の印刷法によって形成することができる。また、その他の採用可能な加飾技術として、パールや蛍光、ミラー、再帰反射、磁気印刷などの特殊印刷、熱や紫外線によって凹凸構造(各種レンズ効果やホログラム)を形成するエンボス加工、アルミニウムや銀、クロム、酸化チタン、硫化亜鉛などを真空蒸着やスパッタリングによって形成する薄膜形成技術などを適用することができる。
加飾層5は、被転写体に意匠性を付与するための層である。加飾層5として印刷層を形成する場合、適切な色の顔料又は染料を着色剤として含有する着色インキを用いて、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット法などの周知の印刷法によって形成することができる。また、その他の採用可能な加飾技術として、パールや蛍光、ミラー、再帰反射、磁気印刷などの特殊印刷、熱や紫外線によって凹凸構造(各種レンズ効果やホログラム)を形成するエンボス加工、アルミニウムや銀、クロム、酸化チタン、硫化亜鉛などを真空蒸着やスパッタリングによって形成する薄膜形成技術などを適用することができる。
(接着層)
接着層6としては、公知のヒートシール性接着剤又は粘着剤を使用できる。例えば、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、塩酢ビ樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤などが挙げられる。接着層7の厚みとしては特に制限はないが、0.5μm以上10μm以下の範囲内が最適である。
接着層6としては、公知のヒートシール性接着剤又は粘着剤を使用できる。例えば、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、塩酢ビ樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤などが挙げられる。接着層7の厚みとしては特に制限はないが、0.5μm以上10μm以下の範囲内が最適である。
(転写成形品)
転写成形品20は、図2に示すように、成形樹脂7と、成形樹脂7上に積層された接着層6と、接着層6上に積層された加飾層5と、加飾層5上に積層されたプライマー層4と、プライマー層4上に積層されたハードコート層3とを備える。
転写成形品20の最表面をなすハードコート層3の表面(図2中上側の面)には、光沢度調整離型層2のハードコート層3側の面に応じた面が形成されている。すなわち、光沢度調整離型層2の光沢度調整離型層側平坦部2aに応じて、ハードコート層側平坦部3aが形成されている。また光沢度調整離型層2の光沢度調整離型層側第一凸部2bに応じて、ハードコート層側平坦部3aより厚み方向(図2中の下方向)に沈下したハードコート層側第一凹部3bが形成されている。
転写成形品20は、図2に示すように、成形樹脂7と、成形樹脂7上に積層された接着層6と、接着層6上に積層された加飾層5と、加飾層5上に積層されたプライマー層4と、プライマー層4上に積層されたハードコート層3とを備える。
転写成形品20の最表面をなすハードコート層3の表面(図2中上側の面)には、光沢度調整離型層2のハードコート層3側の面に応じた面が形成されている。すなわち、光沢度調整離型層2の光沢度調整離型層側平坦部2aに応じて、ハードコート層側平坦部3aが形成されている。また光沢度調整離型層2の光沢度調整離型層側第一凸部2bに応じて、ハードコート層側平坦部3aより厚み方向(図2中の下方向)に沈下したハードコート層側第一凹部3bが形成されている。
また光沢度調整離型層2の光沢度調整離型層側第二凸部2cに応じて、ハードコート層側第一凹部3bよりも厚み方向にさらに沈下したハードコート層側第二凹部3cが形成されている。ハードコート層3の表面に、ハードコート層側平坦部3a、ハードコート層側第一凹部3b及びハードコート層側第二凹部3cがそれぞれ複数形成されることにより、ハードコート層3の表面が凹凸状に形成されている。
以下、実施例に基づいて本発明について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
<実施例1>
実施例1に係る転写成形品20は、基材フィルム1がマット材としての第一の微粒子11を含むとともに、光沢度調整離型層2がマット材としての第二の微粒子12を含まないものである。すなわち基材フィルム1の表面に凹凸が形成され、この凹凸により光沢度調整離型層2の転写層9側の表面には、基材フィルム1中の第一の微粒子11に基づく、光沢度調整離型層側平坦部2aと、光沢度調整離型層側第一凸部2bとが形成されている。
<実施例1>
実施例1に係る転写成形品20は、基材フィルム1がマット材としての第一の微粒子11を含むとともに、光沢度調整離型層2がマット材としての第二の微粒子12を含まないものである。すなわち基材フィルム1の表面に凹凸が形成され、この凹凸により光沢度調整離型層2の転写層9側の表面には、基材フィルム1中の第一の微粒子11に基づく、光沢度調整離型層側平坦部2aと、光沢度調整離型層側第一凸部2bとが形成されている。
厚さ50μmのマット練り込みポリエステルフィルム(帝人デュポンフィルム製:U4)を基材フィルムとして、その一方の面に、下記組成の光沢度調整離型インキをグラビア印刷法にて、乾燥後の膜厚が1.5μmとなるように塗布して、光沢度調整離型層を形成した。その後、50℃で5日間エージングして、離型フィルムを作製した。
(光沢度調整離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
ニトロセルロース(H1/4): 20重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体である
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートL):10重量部
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
シリコーン変性アクリル樹脂(日油社製:FS730): 5重量部
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
ニトロセルロース(H1/4): 20重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体である
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートL):10重量部
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
シリコーン変性アクリル樹脂(日油社製:FS730): 5重量部
次に、上記離型フィルムの光沢度調整離型層上に、下記組成のハードコートインキをマイクログラビア印刷法にて、乾燥後の膜厚が5.0μmになるように塗布してハードコート層を形成した。
(ハードコートインキの組成)
紫外線硬化樹脂: 100重量部
(DIC社製RC29−117:紫外線重合開始剤入り、固形分30%)
シリカ: 20重量部
(日産化学社製:粒径10〜20nm、MEK分散液、固形分30%)
(ハードコートインキの組成)
紫外線硬化樹脂: 100重量部
(DIC社製RC29−117:紫外線重合開始剤入り、固形分30%)
シリカ: 20重量部
(日産化学社製:粒径10〜20nm、MEK分散液、固形分30%)
次に、上記ハードコート層の上に、プライマー層用インキとしてアクリルポリオール/イソシアネート系インキ(東洋インキ社製:V425アンカー)を、グラビア印刷法を用いて乾燥後の膜厚が1μmになるように塗布し、プライマー層を形成した。その上に、加飾インキとして墨インキ(東洋インキ社製:V428UR92墨)を用いて、グラビア印刷法により乾燥後の膜厚が3μmになるように塗布して加飾層を形成した。さらに、その上に接着インキ(東洋インキ社製:K539HP接着ワニス)を用いて、グラビア印刷法により乾燥後の膜厚が1μmとなるように塗布して接着層を形成し、実施例1に係る転写フィルム10を作製した。
上記で得られた転写フィルム10を射出成形機の金型内部にセットして、ポリカーボネートABSアロイ樹脂(日本エイアンドエル製テクノエースT−105)を用いて射出成形した。冷却後、射出成形用金型を開放し、該転写フィルム10を構成するマット離型フィルムを成形品から剥離した後、成形品表面に対して、高圧水銀灯を用いて積算光量1000mJ/cm2の紫外線を照射し、ハードコート層を架橋硬化させた。これにより、マット調、且つ、良好な非写像性を有する転写成形品20を得た。
<実施例2>
実施例2に係る転写成形品20は、基材フィルム1がマット材としての第一の微粒子11を含むとともに、光沢度調整離型層2がマット材としての第二の微粒子12を含むものである。光沢度調整離型層2の転写層9側の表面には、基材フィルム1中の第一の微粒子11及び光沢度調整離型層2中の第二の微粒子12に基づく、光沢度調整離型層側平坦部2aと、光沢度調整離型層側第一凸部2bと、光沢度調整離型層側第二凸部2cとが形成されている。
実施例2に係る転写成形品20は、基材フィルム1がマット材としての第一の微粒子11を含むとともに、光沢度調整離型層2がマット材としての第二の微粒子12を含むものである。光沢度調整離型層2の転写層9側の表面には、基材フィルム1中の第一の微粒子11及び光沢度調整離型層2中の第二の微粒子12に基づく、光沢度調整離型層側平坦部2aと、光沢度調整離型層側第一凸部2bと、光沢度調整離型層側第二凸部2cとが形成されている。
下記組成の光沢度調整離型インキを用いた以外は、実施例1と同様にして離型フィルム8を作製した。
(光沢度調整離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 1重量部
ニトロセルロース(H1/4): 20重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体である
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートL):10重量部
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
シリコーン変性アクリル樹脂(日油社製:FS730): 5重量部
すなわち、第二の微粒子12として、シリカフィラーを用いた。
(光沢度調整離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 1重量部
ニトロセルロース(H1/4): 20重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体である
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートL):10重量部
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
シリコーン変性アクリル樹脂(日油社製:FS730): 5重量部
すなわち、第二の微粒子12として、シリカフィラーを用いた。
次に、上記離型フィルムの光沢度調整離型層上に、実施例1と同様にハードコート層、プライマー層、加飾層、接着層を積層して、実施例2に係る転写フィルム10を作製した。この転写フィルム10を射出成形機の金型内部にセットして、実施例1と同様に射出成形、及び成形品表面への紫外線照射を行ないマット調、且つ、良好な非写像性を有する転写成形品20を得た。
<実施例3>
実施例3に係る転写成形品20は、実施例2の場合と同様に、基材フィルム1がマット材としての第一の微粒子11を含むとともに、光沢度調整離型層2がマット材としての第二の微粒子12を含むものであるが、第二の微粒子12の含有量が、実施例2の場合より多い。光沢度調整離型層2の転写層9側の表面には、実施例2の場合と同様に、基材フィルム1中の第一の微粒子11と、光沢度調整離型層2中の第二の微粒子12とに基づく、光沢度調整離型層側平坦部2aと、光沢度調整離型層側第一凸部2bと、光沢度調整離型層側第二凸部2cとが形成されている。
実施例3に係る転写成形品20は、実施例2の場合と同様に、基材フィルム1がマット材としての第一の微粒子11を含むとともに、光沢度調整離型層2がマット材としての第二の微粒子12を含むものであるが、第二の微粒子12の含有量が、実施例2の場合より多い。光沢度調整離型層2の転写層9側の表面には、実施例2の場合と同様に、基材フィルム1中の第一の微粒子11と、光沢度調整離型層2中の第二の微粒子12とに基づく、光沢度調整離型層側平坦部2aと、光沢度調整離型層側第一凸部2bと、光沢度調整離型層側第二凸部2cとが形成されている。
下記組成の光沢度調整離型インキを用いた以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを作製した。
(光沢度調整離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 5重量部
ニトロセルロース(H1/4): 20重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体である
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートL):10重量部
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
シリコーン変性アクリル樹脂(日油社製:FS730): 5重量部
すなわち、第二の微粒子12としてのシリカフィラーの重量部を、実施例2の場合の5倍に設定した。
(光沢度調整離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 5重量部
ニトロセルロース(H1/4): 20重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体である
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートL):10重量部
ヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
シリコーン変性アクリル樹脂(日油社製:FS730): 5重量部
すなわち、第二の微粒子12としてのシリカフィラーの重量部を、実施例2の場合の5倍に設定した。
次に、上記離型フィルムの光沢度調整離型層上に、実施例1と同様にハードコート層、プライマー層、加飾層、接着層を積層して、実施例3に係る転写フィルム10を作製した。この転写フィルム10を射出成形機の金型内部にセットして、実施例1と同様に射出成形、及び成形品表面への紫外線照射を行ない、マット調、且つ、良好な非写像性を有する成形品を得た。
<比較例1>
実施例1と同様の厚さ50μmのマット練り込みポリエステルフィルム(帝人デュポンフィルム製:U4)を離型フィルム(基材フィルム)として、その一方の面に、実施例1と同様にハードコート層、プライマー層、加飾層、接着層を積層して、比較例1に係る転写フィルムを作製した。この転写フィルムを射出成形機の金型内部にセットして、実施例1と同様に射出成形、及び成形品表面への紫外線照射を行ない、マット調を有する成形品を得た。
実施例1と同様の厚さ50μmのマット練り込みポリエステルフィルム(帝人デュポンフィルム製:U4)を離型フィルム(基材フィルム)として、その一方の面に、実施例1と同様にハードコート層、プライマー層、加飾層、接着層を積層して、比較例1に係る転写フィルムを作製した。この転写フィルムを射出成形機の金型内部にセットして、実施例1と同様に射出成形、及び成形品表面への紫外線照射を行ない、マット調を有する成形品を得た。
<評価及び方法>
実施例1〜3及び比較例1で作製した転写フィルム10について、成形品への転写性について目視にて評価した。外観異常がない場合(実用上問題のないレベル)を○、ある場合(実用上問題がある)を×とした。さらに、実施例1〜3及び比較例1で作製した転写フィルム10を用いた成形品については、成形品表面の光沢度(60°)、及び非写像性について評価した。非写像性の評価は目視で行ない、蛍光灯の約2m真下にサンプルを置いた時に、蛍光灯の輪郭が確認できない場合(実用上問題のないレベル)は○、確認できる場合(実用上問題がある)は×とした。評価の結果を表1に示す。
実施例1〜3及び比較例1で作製した転写フィルム10について、成形品への転写性について目視にて評価した。外観異常がない場合(実用上問題のないレベル)を○、ある場合(実用上問題がある)を×とした。さらに、実施例1〜3及び比較例1で作製した転写フィルム10を用いた成形品については、成形品表面の光沢度(60°)、及び非写像性について評価した。非写像性の評価は目視で行ない、蛍光灯の約2m真下にサンプルを置いた時に、蛍光灯の輪郭が確認できない場合(実用上問題のないレベル)は○、確認できる場合(実用上問題がある)は×とした。評価の結果を表1に示す。
<比較結果>
表1に示したように、実施例1〜3及び比較例1で得られた転写フィルム10を用いて、成形品表面に転写した際の転写性は良好であった。
また、実施例1〜3の結果のように、射出成形をして得られた成形品の光沢度(60°)は、光沢度調整離型層に含まれるマット剤の含有量との間に相関があることが確認できた。
表1に示したように、実施例1〜3及び比較例1で得られた転写フィルム10を用いて、成形品表面に転写した際の転写性は良好であった。
また、実施例1〜3の結果のように、射出成形をして得られた成形品の光沢度(60°)は、光沢度調整離型層に含まれるマット剤の含有量との間に相関があることが確認できた。
すなわち、表1に示すように、実施例1のようにフィラー(第二の微粒子12)を含まない場合であれば、光沢度は高め(49)で、転写性・非写像性が良好な結果となる。また実施例2のようにフィラーを少量含むようにすれば、光沢度は若干低め(35)で、転写性・非写像性が良好な結果となる。また実施例3のようにフィラーを多めに含むようにすれば、光沢度は低め(18)で、転写性・非写像性が良好な結果となる。
これは、マット光沢度調整離型層に含まれるマット剤(第二の微粒子12)の量に応じて、基材フィルム上に積層された光沢度調整離型層表面の凹凸の数が変化しているためと考えられる。したがって、光沢度調整離型層のマット剤の量を調整することで、成形品表面の光沢度を調整することが可能となる。また、成形品表面の非写像性に関しても良好な結果が得られた。
一方、比較例1で得られた転写フィルムを用いた場合、射出成形をして成形品を得ることはでき、非写像性も良好であったが、光沢度は高め(50)にしか制御できなかった。また実施例1〜3と比較して、転写性が悪く、成形品の一部で剥離不良が発生していることが確認できた。これは、離型フィルムとして用いたマット練り込みポリエステルフィルムの離型性が不十分であるためだと考えられる。すなわち比較例1の転写フィルムは、実施例1〜3の場合と異なり光沢度調整離型層2を有さないので、実施例1〜3と同様の基材フィルム1を用いた場合であっても射出成形のような瞬間的な剥離に対して弱くなり、転写性の劣化が生じたと考えられる。反対に、実施例1〜3の転写フィルム10では、光沢度調整離型層2が具備されていることにより転写不良が抑制されたと考えられる。
本発明により得られた転写フィルム10は、家電製品、住宅機器、事務機器、自動車部品などに利用されるパネル部材等の表面保護兼加飾に用いることが可能である。
1…基材フィルム、1a…基材フィルム側平坦部、1b…基材フィルム側凸部、
2…光沢度調整離型層、2a…光沢度調整離型層側平坦部、
2b…光沢度調整離型層側第一凸部、2c…光沢度調整離型層側第二凸部、
3…ハードコート層、3a…ハードコート層側平坦部、3b…ハードコート層側第一凹部、
3c…ハードコート層側第二凹部、
4…プライマー層、5…加飾層、6…接着層、7…成形樹脂、8…離型フィルム、
9…転写層、10…転写フィルム、
11…第一の微粒子、12…第二の微粒子、20…転写成形品
2…光沢度調整離型層、2a…光沢度調整離型層側平坦部、
2b…光沢度調整離型層側第一凸部、2c…光沢度調整離型層側第二凸部、
3…ハードコート層、3a…ハードコート層側平坦部、3b…ハードコート層側第一凹部、
3c…ハードコート層側第二凹部、
4…プライマー層、5…加飾層、6…接着層、7…成形樹脂、8…離型フィルム、
9…転写層、10…転写フィルム、
11…第一の微粒子、12…第二の微粒子、20…転写成形品
Claims (7)
- 基材フィルムを有する離型フィルムと、該離型フィルム上に積層された転写層と、を備える転写フィルムであって、
前記基材フィルムは、前記転写層側の面が凹凸状に形成され、
前記離型フィルムは、前記基材フィルムの前記転写層側の面上に積層され前記転写層の前記離型フィルム側の面に微細な凹凸を付与する光沢度調整離型層を有することを特徴とする転写フィルム。 - 前記基材フィルムは、基材フィルムの前記光沢度調整離型層側の面を厚み方向に隆起させ、凹凸状に形成する第一の微粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載の転写フィルム。
- 前記第一の微粒子は、転写成形品の光沢度を調整するマット材であることを特徴とする請求項2に記載の転写フィルム。
- 前記転写層は、前記光沢度調整離型層上に積層されたハードコート層と、該ハードコート層上に積層されたプライマー層と、該プライマー層上に積層された加飾層と、該加飾層上に積層された接着層と、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の転写フィルム。
- 前記光沢度調整離型層は、光沢度調整離型層の前記転写層側の面を厚み方向に隆起させ、凹凸状に形成する第二の微粒子を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の転写フィルム。
- 前記第二の微粒子は、転写成形品の光沢度を調整するマット材であることを特徴とする請求項4に記載の転写フィルム。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の転写フィルムを用いて得られた転写成形品。
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