JP2018154023A - 加飾成形品及び加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾成形品及び加飾成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】干渉縞を抑制するとともに、白化を抑制した加飾成形品を提供する。【解決手段】被転写物上に転写層を有する加飾成形品であって、前記転写層は一以上の層を有し、前記被転写物と前記転写層との界面の少なくとも一部に粒子を有し、前記転写層のうち前記被転写物と接する層に含まれる樹脂の屈折率をn1、前記粒子の屈折率をn2、前記被転写物に含まれる樹脂の屈折率をn3とした際に、下記(i)又は(ii)の条件を満たす、加飾成形品。n1<n2<n3(i)n3<n2<n1(ii)【選択図】図1

Description

本発明は、加飾成形品及び加飾成形品の製造方法に関する。
従来、家庭用電化製品、自動車内装品、及び雑貨品等の分野において、被転写物表面に、文字や絵柄などの装飾を施すことにより、高い機能性や意匠性を発現させてきた。
被転写物表面を装飾する方法として、転写法がある。転写法とは、基材上に、剥離層、図柄層、接着層などからなる転写層を形成した転写シートを用い、加熱加圧して転写層を被転写物に密着させた後、基材を剥離して、被転写物表面に転写層のみを転写して装飾を行う方法である。
また、用途によっては、被転写物表面に、光沢調、マット調等の異なる風合を混在させた優れた意匠性が求められる場合がある。
例えば、特許文献1には、基体シート上に全面的にマット剤を含有する離型層と、部分的に活性エネルギー線硬化性樹脂を含有するマスク層と、転写層として剥離層と図柄層とが形成されたことを特徴とする部分マット転写シートが開示されている。
特許5095598号公報
しかし、特許文献1の部分マット転写シートは、被転写物表面に転写層を転写して得られた加飾成形品に干渉縞が生じる場合があった。特に、非マット領域の干渉縞が目立つ傾向にあった。
また、干渉縞を抑制する手段として、被転写物及び/又は転写層に粒子を含有させて内部ヘイズを生じさせる手段が考えられる。しかし、被転写物及び/又は転写層に粒子を含有させた場合、加飾成形品の全面が白化し、高級感が損なわれる問題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、干渉縞を抑制するとともに、白化を抑制した加飾成形品、及び加飾成形品の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明は、以下の[1]〜[2]を提供する。
[1]被転写物上に転写層を有する加飾成形品であって、前記転写層は一以上の層を有し、前記被転写物と前記転写層との界面の少なくとも一部に粒子を有し、前記転写層のうち前記被転写物と接する層に含まれる樹脂の屈折率をn、前記粒子の屈折率をn、前記被転写物に含まれる樹脂の屈折率をnとした際に、下記(i)又は(ii)の条件を満たす、加飾成形品。
<n<n (i)
<n<n (ii)
[2]下記転写シートAの転写層を被転写物に転写する工程と、下記転写シートAの離型シートを剥離する工程とを含み、下記バインダー樹脂の屈折率をn’、下記粒子の屈折率をn’、前記被転写物に含まれる樹脂の屈折率をn’とした際に、下記(i’)又は(ii’)の条件を満たす、加飾成形品の製造方法。
’<n’<n’ (i’)
’<n’<n’ (ii’)
<転写シートA>
離型シート上に転写層を有してなり、前記転写層は一以上の層を有し、前記転写層のうち前記離型シートから最も離れた層がバインダー樹脂及び粒子を含有する、転写シートA。
本発明によれば、干渉縞及び白化を抑制した加飾成形品を提供することができる。また、本発明によれば、干渉縞及び白化を抑制した加飾成形品を簡易に製造することができる。
本発明の加飾成形品の一実施形態を示す断面図である。 本発明の加飾成形品の製造に用いる転写シートAの一実施形態を示す断面図である。
[加飾成形品]
本発明の加飾成形品は、被転写物上に転写層を有する加飾成形品であって、前記転写層は一以上の層を有し、前記被転写物と前記転写層との界面の少なくとも一部に粒子を有し、前記転写層のうち前記被転写物と接する層に含まれる樹脂の屈折率をn、前記粒子の屈折率をn、前記被転写物に含まれる樹脂の屈折率をnとした際に、下記(i)又は(ii)の条件を満たすものである。
<n<n (i)
<n<n (ii)
以下、「転写層のうち被転写物と接する層に含まれる樹脂」のことを「樹脂1」、「被転写物に含まれる樹脂」のことを「樹脂3」と称する場合がある。
なお、本明細書において「AA〜BB」とは、「AA以上BB以下」のことをいう。以下、同様である。
図1は、本発明の加飾成形品100の一実施形態を示す断面図である。
図1の加飾成形品100は、被転写物10上に転写層20を有している。また、図1の加飾成形品100は、転写層20が保護層21、アンカー層22及び接着剤層23の3つの層を有しており、被転写物10と転写層20との界面の一部に粒子24を有している。また、図1の加飾成形品100の転写層20は、被転写物10とは反対側の面に、凹凸部を有する第1領域Xと、第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有している。
<条件(i)、条件(ii)>
本発明の加飾成形品は、転写層のうち被転写物と接する層に含まれる樹脂の屈折率をn、被転写物と転写層との界面の少なくとも一部に位置する粒子の屈折率をn、被転写物に含まれる樹脂の屈折率をnとした際に、下記(i)又は(ii)の条件を満たすものである。
<n<n (i)
<n<n (ii)
条件(i)及び条件(ii)は、転写層のうち被転写物と接する層に含まれる樹脂(樹脂1)の屈折率nと、被転写物に含まれる樹脂(樹脂3)の屈折率nとが異なることを意味している。このように、樹脂1と樹脂3との屈折率が異なる場合、通常は、加飾成形品に干渉縞が生じてしまう。
しかし、本発明の加飾成形品は、被転写物と転写層との界面の少なくとも一部に粒子を有するように構成し、かつ、該粒子の屈折率nを、n超n未満あるいはn超n未満とすることにより、該粒子と、樹脂1及び樹脂3との屈折率差に起因する内部ヘイズを生じさせ、干渉縞を抑制することを可能としている。なお、内部ヘイズが生じることにより、加飾成形品の欠陥を目立ちにくくすることができ、歩留まりを向上することもできる。
また、本発明の加飾成形品は、被転写物と転写層との界面に存在する粒子の屈折率nが、n超n未満あるいはn超n未満であることから、樹脂1と樹脂3との屈折率差に起因する反射を抑制し、反射に伴う白化を抑制できる。
以上のように、本発明の加飾成形品は、条件(i)及び条件(ii)を満たすことにより、干渉縞及び白化を抑制することを可能としている。
なお、内部拡散により干渉縞を抑制することのみを考慮すれば、粒子の屈折率を極端に低くするか、あるいは、粒子の屈折率を極端に高くする手段が有効である。具体的には、n、n及びnを、「n<n<<n」、「n<n<<n」、「n>n>>n」、「n>n>>n」のような関係とする手段である。
しかし、粒子の屈折率を極端に低くしたり高くしたりする手段では、内部ヘイズが強くなり過ぎ、干渉縞は抑制できる一方で、加飾成形品の全面が白化し、高級感が損なわれてしまう。
条件(i)を満たす場合、n/nが1.00超1.03以下、かつn/nが0.97以上1.00未満であることが好ましく、n/nが1.01以上1.03以下、かつn/nが0.97以上0.99以下であることがより好ましい。
また、条件(ii)を満たす場合、n/nが0.97以上1.00未満、かつn/nが1.00超1.03以下であることが好ましく、n/nが0.97以上0.99以下、かつn/nが1.01以上.03以下であることがより好ましい。
条件(i)又は条件(ii)に関して、上記好適な条件を満たすことにより、干渉縞及び白化の抑制のバランスをより良好にすることができる。
転写層のうち被転写物と接する層に複数の樹脂が混在している場合、混合樹脂の屈折率を樹脂1の屈折率nとする。また、被転写物に複数の樹脂が混在している場合、混合樹脂の屈折率を樹脂3の屈折率nとする。
なお、本発明において、屈折率は波長589nmの光によるものとする。
<被転写物>
被転写物としては、樹脂を主成分とした成形体が挙げられる。
なお、被転写物は、あらかじめ成形体の形状に成形されたものを用いてもよいし、樹脂を型に流し込むなどして成形時に成形体の形状としてもよい。
被転写物を構成する樹脂は、成形性の観点から、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂が好ましく、熱可塑性樹脂がより好ましい。
熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂(耐熱ABS樹脂を含む)、AS樹脂、AN樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテフタレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、およびポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。
被転写物中には、紫外線吸収剤、光安定剤及び酸化防止剤等の汎用の添加剤が含まれていてもよい。
被転写物の転写層側の面、あるいは被転写物の転写層とは反対側の面には、印刷層を有していてもよい。
印刷層のパターンは任意であり、例えば、木目、石目、布目、砂目、円、四角形、多角形、幾何学模様、文字、ベタ印刷等が挙げられる。
印刷層は、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂等のバインダー樹脂と、顔料及び/又は染料とを含むことが好ましい。
印刷層の厚みは、意匠性の観点から0.5〜40μmが好ましく、1〜30μmがより好ましい。
<粒子>
本発明の加飾成形品は、被転写物と転写層との界面の少なくとも一部に粒子を有する。
粒子は、樹脂1及び樹脂2の屈折率との関係から、条件(i)又は条件(ii)を満たすものを選択すればよく、有機粒子及び無機粒子から選ばれる1種以上を用いることができる。
有機粒子としては、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル−スチレン共重合体、メラミン樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ベンゾグアナミン−メラミン−ホルムアルデヒド縮合物、シリコーン、フッ素系樹脂及びポリエステル系樹脂等からなる粒子が挙げられる。
無機粒子としては、シリカ、アルミナ、アンチモン、ジルコニア及びチタニア等からなる粒子が挙げられる。
粒子の形状は、球形でも不定形でもよいが、内部ヘイズ(内部拡散)を強くする観点からは不定形が好ましい。
粒子の平均粒子径は、0.05〜8.0μmが好ましく、0.5〜5.0μmがより好ましい。
本明細書において、平均粒子径は、溶液中に分散した粒子を動的光散乱方法で測定し、粒子径分布を体積累積分布で表したときの50%粒子径(d50:メジアン径)である。50%粒子径は、例えば、Microtrac粒度分析計(日機装株式会社製)を用いて測定することができる。
粒子は、例えば、(a)被転写物に予め粒子を配合すること、及び/又は、(b)転写層のうち被転写物と接する層に予め粒子を配合すること、により、被転写物と転写層との界面の少なくとも一部に存在させることができる。前述した態様の中では、被転写物と転写層との界面の少なくとも一部に粒子を存在させやすく、粒子の使用量を抑制しやすい(b)の態様が好ましい。
なお、(b)の態様の場合、転写層のうち被転写物と接する層の厚みTと、粒子の平均粒子径Dとが、1.0<D/Tの関係を満たすことが好ましい。D/Tは1.1以上2.0以下であることがより好ましく、1.3以上1.7以下であることがさらに好ましい。
上記(a)及び/又は(b)の態様の場合、粒子の含有量は、粒子を含む層の全固形分の0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜15質量%であることがより好ましく、1〜10質量%であることがさらに好ましい。
粒子の含有量を上記範囲とすることにより、干渉縞及び白化の抑制のバランスを良好にすることができる。
また、粒子の含有量を0.1質量%以上とすることにより、欠陥を目立ちにくくすることができるとともに、加飾成形品を液晶表示素子等の表示素子の前面に用いる場合、ギラツキを抑制しやすくできる。なお、「ギラツキ」とは、凹凸構造に起因して、映像光に微細な輝度のばらつきが見える現象のことをいう。また、粒子の含有量を20質量%以下とすることにより、転写層が後述する第1領域X及び第2領域Yを有する場合、両領域が区別しにくくなることを抑制し、意匠性を良好にすることができる。
なお、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、被転写物と転写層との界面に存在する粒子として、条件(i)又は条件(ii)を満たさない粒子を含有してもよい。
<転写層>
転写層は一以上の層を有する。転写層を構成する層は特に制限されず、例えば、図1に示す、保護層21、アンカー層22及び接着剤層23が挙げられる。
転写層は、例えば、後述する転写シートを用いて、被転写物上に転写される。
(保護層)
保護層は、例えば、加飾成形品の表面に位置し、摩耗や光、薬品等から加飾成形品を保護する役割を有する。
保護層は硬化性樹脂組成物の硬化物を主成分として含むことが好ましい。主成分とは、保護層を構成する全固形分の50質量%以上を意味し、該割合は70質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがよりさらに好ましい。
硬化性樹脂組成物の硬化物は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられ、これらの中でも電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。
また、保護層は熱可塑性樹脂を含有してもよいが、耐擦傷性を向上する観点から、その量は微量であることが好ましい。具体的には、保護層中の熱可塑性樹脂の含有量は5質量%未満であることが好ましく、1質量%未満であることがより好ましく、0.1質量%未満であることがさらに好ましく、0質量%であることがよりさらに好ましい。
熱硬化性樹脂組成物は、少なくとも熱硬化性樹脂を含む組成物であり、加熱により、硬化する樹脂組成物である。熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂組成物には、これら硬化性樹脂に、必要に応じて硬化剤が添加される。
電離放射線硬化性樹脂組成物は、電離放射線硬化性官能基を有する化合物(以下、「電離放射線硬化性化合物」ともいう)を含む組成物である。電離放射線硬化性官能基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性不飽和結合基、及びエポキシ基、オキセタニル基等が挙げられる。
電離放射線硬化性樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を有する化合物が好ましい。また、加飾成形品を製造する過程で保護層が傷つくことを抑制する観点からは、電離放射線硬化性樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する化合物がより好ましく、中でも、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する、多官能性(メタ)アクリレート系化合物が更に好ましい。多官能性(メタ)アクリレート系化合物としては、モノマー及びオリゴマーのいずれも用いることができる。
なお、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線などの電磁波、α線、イオン線などの荷電粒子線も使用可能である。
電離放射線硬化性樹脂が紫外線硬化性樹脂である場合には、電離放射線硬化性樹脂組成物中に光重合開始剤や光重合促進剤等の添加剤を含むことが好ましい。
硬化性樹脂組成物の硬化物は、保護層を形成する時点では半硬化の状態にしておき、被転写物に転写した後に、加熱、電離放射線の照射等により硬化性樹脂組成物の硬化を進行させ、完全硬化させてもよい。このようにすることにより、被転写物に対する転写シートの追従性が良好となるため、成形性を良好にすることができる。
保護層中には、有機粒子及び無機粒子等の粒子、紫外線吸収剤、光安定剤及び酸化防止剤等を含有していてもよい。
保護層の厚みは、0.5〜30μmであることが好ましく、1〜20μmであることがより好ましく、3〜10μmであることがさらに好ましい。
本明細書において、各層の厚みは、例えば、走査型透過電子顕微鏡(STEM)を用いて撮影した断面の画像から20箇所の厚みを測定し、20箇所の値の平均値から算出できる。
(接着剤層)
接着剤層は、加飾成形品等の被転写物と、転写層との接着性を良好にして、転写作業を良好にする役割を有する。
なお、保護層と被転写物との接着性が良好な場合は、接着剤層を設けなくてもよい。
接着剤層は、被転写物の素材に適した感熱性又は感圧性の樹脂を使用することが好ましい。例えば、被転写物の材質がアクリル系樹脂の場合は、アクリル系樹脂を用いることが好ましい。また、被転写物の材質がポリフェニレンオキサイド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用することが好ましい。さらに、被転写物の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂を使用することが好ましい。
接着剤層には、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤等の添加剤を配合してもよい。
接着剤層の厚みは、0.1〜10μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
(アンカー層)
アンカー層は、インモールド成形等の高温環境に置かれる場合において、耐熱性を向上させるために必要に応じて設けられる層である。アンカー層は、保護層と接着剤層との間に形成することが好ましい。
アンカー層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。
硬化性樹脂組成物としては、熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物が挙げられる。
アンカー層の熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物の実施の形態は、保護層の熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物の実施の形態と同様である。
アンカー層の厚みは、0.1〜6μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
(印刷層)
転写層は、さらに印刷層を有していてもよい。印刷層は、加飾成形品の意匠性を高める役割を有する。印刷層の厚み方向の位置、ないしは平面内の位置は任意である。
転写層の印刷層の具体的な実施形態は、被転写物の印刷層の実施形態と同様である。
転写層の厚みは15μm以下であることが好ましく、12μm以下であることがより好ましい。転写層の厚みを15μm以下とすることにより、加飾成形品を液晶表示素子等の表示素子の前面に用いる場合、表示素子の解像度の低下を抑制できる。また、被転写物の保護の観点から、転写層の厚みは5μm以上であることが好ましく、7μm以上であることがより好ましい。
転写層は、光透過性を有することが好ましい。具体的には、転写層のJIS K7361−1:1997の全光線透過率は80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。なお、転写層のうち印刷層を有する箇所は、光透過性を有さず隠蔽されていても構わない。
転写層は、被転写物とは反対側の面に、凹凸部を有する第1領域Xと、第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有することが好ましい。
転写層が凹凸部を有する第1領域Xを備えることにより、加飾成形品の意匠性を向上したり、加飾成形品に部分的な防眩性を付与したりすることができる。
第1領域X及び第2領域Yの配置は任意である。例えば、加飾成形品100の中心部に第1領域X、周辺部に第2領域Yを配置する構成(図1の構成);加飾成形品100の中心部に第2領域Y、周辺部に第1領域Xを配置する構成;第1領域Xと第2領域Yとを並列して配置する構成;加飾成形品100の中心付近に独立した複数の第1領域Xを配置し、該複数の第1領域Xの周囲に第2領域Yを配置する構成;加飾成形品100の中心付近に独立した複数の第2領域Yを配置し、該複数の第2領域Yの周囲に第1領域Xを配置する構成;等が挙げられる。
第1領域X及び第2領域Yは、JIS B0601:1994に準じて測定される第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaと、JIS B0601:1994に準じて測定される第2領域Yのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaとが、Ra>Raの関係を満たすことが好ましい。
Ra>Raの関係を満たすことは、加飾成形品が、表面形状が異なる2つの領域を有することを意味している。このように加飾成形品が表面形状の異なる2つの領域を有することにより、意匠性を良好にすることができる。
本明細書において、Raは20箇所測定した際の平均値とする。なお、測定箇所は目視でゴミや傷などの異常点がない箇所とし、かつ、測定箇所が偏らないようにするものとする。
Ra−Raは、0.05〜1.00μmであることが好ましく、0.07〜0.80μmであることがより好ましく、0.12〜0.30μmであることがさらに好ましい。
Ra−Raを0.05μm以上とすることにより、第1領域と第2領域とのコントラスト(例えば、防眩性や光沢度等のコントラスト)が明確となり、意匠性をより良好にすることができる。また、Ra−Raを1.00μm以下とすることにより、第1領域と第2領域とのコントラストが強すぎることによる違和感を抑制しやすくできる。
なお、条件(i)又は(ii)を満たさない場合において、Ra−Raを0.05μm以上とすると、第1領域に比べて第2領域の干渉縞が目立ってしまう場合がある。しかし、本発明では、条件(i)又は(ii)を満たすため、Ra−Raを0.05μm以上としても、第2領域の干渉縞が目立つことを抑制できる。
Raは、0.06〜1.20μmであることが好ましい。Raを前記範囲とすることにより、加飾成形品の意匠性、防眩性及び白化抑制のバランスを良好にしやすくできる。
Raは、0.10〜1.00μmであることがより好ましく、0.13〜0.50μmであることがさらに好ましく、0.15〜0.35μmであることがよりさらに好ましい。
第2領域Yは、凹凸部を有さず略平滑であってもよいし、第1領域Xと同様に凹凸部を有していても良い。
Raは、第1領域Xとのコントラストを明りょうにする観点から、0.10μm未満であることが好ましく、0.07μm以下であることがより好ましく、0.05μm以下であることがさらに好ましい。
なお、条件(i)又は(ii)を満たさない場合において、Raを上記範囲とすると、第2領域の干渉縞が目立ちやすくなる。しかし、本発明では、条件(i)又は(ii)を満たすため、Raを上記範囲としても、第2領域の干渉縞が目立つことを抑制できる。
また、第1領域Xは、JIS B0601:1994に準じて測定される、第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの十点平均粗さRzが0.25〜5.00μmであることが好ましく、0.50〜2.50μmであることがより好ましく、1.00〜2.00μmであることがさらに好ましい。
Rzを0.25μm以上とすることにより、第1領域Xに傷等の欠陥が生じた場合に、該欠陥を目立ちにくくすることができ、歩留まりを向上できる。また、Rzを5.00μm以下とすることにより、加飾成形品の意匠性の低下及びギラツキを抑制できる。
転写層の表面形状は、後述する転写シートの離型シートの表面形状で調整できる。
[加飾成形品の製造方法]
本発明の加飾成形品の製造方法は、下記転写シートAの転写層を被転写物に転写する工程と、下記転写シートAの離型シートを剥離する工程とを含み、下記バインダー樹脂の屈折率をn’、下記粒子の屈折率をn’、前記被転写物に含まれる樹脂の屈折率をn’とした際に、下記(i’)又は(ii’)の条件を満たす、加飾成形品の製造方法。
’<n’<n’ (i’)
’<n’<n’ (ii’)
<転写シートA>
離型シート上に転写層を有してなり、前記転写層は一以上の層を有し、前記転写層のうち前記離型シートから最も離れた層がバインダー樹脂及び粒子を含有する、転写シートA。
転写シートAの転写層の離型シートから最も離れた層は、被転写物と接する層になる。当該層に含まれるバインダー樹脂及び粒子の屈折率、並びに、被転写物の樹脂の屈折率が(i’)又は(ii’)の条件を満たすことにより、加飾成形品の干渉縞及び白化を抑制することができる。
(i’)又は(ii’)の条件を満たすためには、事前に各材料の屈折率を測定し、(i’)又は(ii’)の条件を満たす材料の組み合わせを選定すればよい。
転写層のうち被転写物と接する層に複数の樹脂が混在している場合、混合樹脂の屈折率を屈折率n’とする。また、被転写物に複数の樹脂が混在している場合、混合樹脂の屈折率を屈折率n’とする。
なお、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、被転写物と転写層との界面に存在する粒子として、(i’)又は(ii’)の条件を満たさない粒子を含有してもよい。
条件(i’)を満たす場合、n/nが1.00超1.03以下、かつn/nが0.97以上1.00未満であることが好ましく、n/nが1.01以上1.03以下、かつn/nが0.97以上0.99以下であることがより好ましい。
また、条件(ii’)を満たす場合、n/nが0.97以上1.00未満、かつn/nが1.00超1.03以下であることが好ましく、n/nが0.97以上0.99以下、かつn/nが1.01以上.03以下であることがより好ましい。
加飾成形品の製造方法には、公知の転写法を用いることができる。例えば、(i)予め成形された被転写物に転写シートAを貼着し、転写シートAの転写層を転写した後、転写シートAの離型シートを剥離する方法、(ii)平板状の被転写物に転写シートAを貼着し、転写シートAの転写層を転写した後、転写シートAの離型シートを剥離し、その後、転写層が積層された被転写物を成形する方法、(iii)被転写物を射出成形する際に転写シートAと一体化させ、その後、転写シートAの離型シートを剥離する方法〔インモールド成形(射出成形同時転写加飾法)〕等が挙げられる。中でも、インモールド成形(射出成形同時転写加飾法)によれば、三次元曲面などの複雑な表面形状を有する樹脂成形体に加飾成形することができる。
インモールド成形による加飾成形品の製造方法の一実施態様としては、
(z1)転写シートAの転写層側をインモールド成形用金型の内側に向けて配置する工程と、
(z2)インモールド成形用金型内に樹脂を射出注入する工程と、
(z3)転写シートAと、上記樹脂とを一体化させて、樹脂成形体(被転写物)の表面上に転写シートAの転写層を転写する工程と、
(z4)樹脂成形体(被転写物)を金型から取り出した後、転写シートAの離型シートを剥離する工程と、を有するものが挙げられる。
<被転写物>
被転写物としては、樹脂成形体が挙げられる。樹脂成形体としては、射出成形可能な熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂を用いることが好ましく、公知の様々な樹脂を用いることができる。
加飾成形品をインモールド成形により製造する場合には、熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂(耐熱ABS樹脂を含む)、AS樹脂、AN樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテフタレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、およびポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。
(転写シートA)
図2は、本発明の加飾成形品の製造に用いる転写シートAの一実施形態を示す断面図である。図2の転写シートAは、離型シート30上に転写層20を有している。また、図2の離型シートは、支持体31及び離型層32から構成されている。また、図2の離型シートは、転写層と接する側の面に、凹凸部を有する第1領域X’と、第1領域Xに隣接する第2領域Y’とを有している。また、図2の離型層は、部分凹凸層32A及び離型剤層32Bから構成されている。また、図2の転写層20は、保護層21、アンカー層22及び接着剤層23を有しており、転写層20のうち離型シート30から最も離れた層(接着剤層23)中に粒子24を含有している。
(離型シート)
離型シートは、樹脂成形体等の被転写物に転写層を転写した後に剥離されるものである。
離型シート30は、例えば、図2に示すように、支持体31及び離型層32から構成される。もちろん、離型シートは、支持体の単層もしくは離型層の単層でもよいし、支持体及び離型層以外の層を有する3層以上の構成であってもよいし、図2に示すように、2以上の層からなる離型層32と、支持体31との3層以上の構成であってもよい。
離型シートの支持体としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチルなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ナイロン6又はナイロン66などで代表されるポリアミド系樹脂などの樹脂からなるプラスチックフィルムが挙げられる。
これらのプラスチックフィルムの中では、耐熱性、寸法安定性に優れ、転写時の位置合わせの適性に優れる2軸延伸ポリエステルフィルムが好適である。
支持体の厚みは、成形性、形状追従性、取り扱いの観点から、12〜150μmであることが好ましく、25〜100μmであることがより好ましい。
また、支持体の表面には、離型層との接着性を高めるために、コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理や、アンカー剤又はプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予め行ってもよい。
(第1領域X’及び第2領域Y’)
加飾成形品の転写層の被転写物とは反対側の面に、凹凸部を有する第1領域Xと、第1領域Xに隣接する第2領域Yとを形成する場合、離型シートの転写層と接する側の面に、凹凸部を有する第1領域X’と、第1領域Xに隣接する第2領域Y’とを形成すればよい。
離型シートの第1領域X’及び第2領域Y’は、被転写物に転写層を転写して加飾成形品を得た後に、加飾成形品の転写層の表面に形成される第1領域X及び第2領域Yに対応するものとなる。
第1領域X’及び第2領域Y’の配置は任意であり、その具体例は、加飾シートの第1領域X及び第2領域Yの配置で例示したものと同様のものが挙げられる。
また、第1領域X’及び第2領域Y’の好適な表面形状(Ra、Rz)は、加飾シートの第1領域X及び第2領域Yの好適な表面形状と同様である。
第1領域X’及び第2領域Y’は、支持体を賦形するなどして支持体自体に形成することもできるが、支持体上に形成した離型層により第1領域X’及び第2領域Y’を形成することが好ましい。
(離型層)
離型シートと、転写層との界面は、被転写物に密着した際に剥離可能に形成されている。
離型性を向上させるため、離型シートは、転写層と接する側の面に離型層を有することが好ましい。
離型層は、例えば、離型剤層の単層から形成できる。また、離型層により第1領域X’及び第2領域Y’を形成する場合には、図2に示すように、離型層は、部分凹凸層と離型剤層の2層構造であることが好ましい。なお、部分凹凸層と転写層との離型性が十分に高い場合には、離型剤層を省略しても構わない。
離型剤層は主として樹脂から構成することが好ましい。
離型剤層の樹脂は、所定の被膜強度を有し、転写層との接着力が低い材料であれば特に限定されず、汎用の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物等が挙げられる。具体的には、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、硝化綿等が挙げられる。
これらの中でも、熱硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましく、アクリルポリオール及びイソシアネートを含む熱硬化性樹脂組成物がより好ましい。
離型剤層は、離型性を向上させるために、合成ワックスや天然ワッス等のワックス類を含有してもよい。合成ワックスとしては、ポリエチレンワックスやポリプピレンワックス等のポリオレフィンワックスが好ましい。
離型剤層の厚みは、0.1〜5.0μmであることが好ましく、0.3〜1.0μmであることがより好ましい。
(部分凹凸層)
部分凹凸層は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物等の樹脂成分を主成分として含むことが好ましい。なお、主成分とは、部分凹凸層を構成する全固形分の50質量%以上を意味し、該割合は70質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましい。
上記の樹脂成分の中でも、強度に優れるとともに、瞬時に硬化するため正確かつ精密な形状を付与できる電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好適である。また、電離放射線硬化性樹脂組成物による効果を得やすくする観点から、部分凹凸層を構成する全樹脂成分のうち、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を70質量%以上含むことが好ましく、90質量%以上含むことがより好ましく、95質量%以上含むことがさらに好ましく、100質量%含むことがよりさらに好ましい。
部分凹凸層は、コーティングにより形成してもよいが、正確にかつ精密な形状を形成する観点から、第1領域X及び第2領域Yと相補的な形状を有する版を用いた印刷により形成することが好ましい。部分凹凸層がその他の領域を有する場合、該版は、さらに、その他の領域と相補的な形状を有することが好ましい。版を用いた部分凹凸層の形成方法の詳細は後述する。
部分凹凸層の形成に用いられる熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物の実施の形態は、保護層の熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物の実施の形態と同様である。
部分凹凸層の厚みは特に限定されないが、1〜15μmであることが好ましく、2〜12μmであることがより好ましい。
離型シートは、帯電防止層を有していてもよい。帯電防止層を有することにより、離型シートを剥離する際の剥離帯電を抑制でき、転写の作業性を向上できる。
帯電防止層は、電子伝導型帯電防止剤、イオン伝導型帯電防止剤等の帯電防止剤、及びバインダー樹脂を含むことが好ましい。
帯電防止層は、離型シートの転写層と接する側の面とは反対側の表面に形成されていることが好ましい。
帯電防止層は、表面抵抗率を1.0×10−9Ω/□〜1.0×10−12Ω/□の範囲に調整することが好ましい。
なお、帯電防止剤を離型層等の他の層に含有させて帯電防止性を発揮させてもよい。
(離型シートの製造方法)
第1領域X’及び第2領域Y’を有する離型シートは、例えば、以下の(A1)〜(A2)の工程により製造できる。
(A1)支持体上に、電離放射線硬化性樹脂組成物を含む部分凹凸層形成用インキを塗布し、電離放射線硬化性樹脂組成物を含む層を形成する工程。
(A2)第1領域X’及び第2領域Y’と相補的な形状を有する版を用いて、未硬化の部分凹凸層を賦形すると同時に、電離放射線を照射して、賦形した部分凹凸層を硬化させる工程。
電離放射線硬化性樹脂組成物が溶剤を含む場合、(A1)工程で溶剤を乾燥させることが好ましい。
離型シートが離型剤層を有する場合、(A2)工程の後に、(A3)部分凹凸層上に離型剤層を形成する工程、を行えばよい。
(A2)工程で使用する版は、例えば、エッチング、サンドブラスト、切削及びレーザー加工、あるいはこれらの組み合わせなどによって、シリンダーの表面を所望の形状に彫刻することにより得ることができる。あるいは、レーザー彫刻、光造形等によって長尺の雄型の版(第1領域X’及び第2領域Y’と同一の形状を有する版)を作製し、これを反転したものをシリンダーの表面に巻き付けることによって得ることができる。
(A2)工程で使用する版の表面は、クロム等で硬質メッキ処理することが好ましい。
また、離型シートは、例えば、以下の(B1)〜(B2)工程によっても製造できる。
(B1)第1領域X’及び第2領域Y’と相補的な形状を有する版に、部分凹凸層形成用インキを充填する工程。
(B2)版に充填した部分凹凸層形成用インキを支持体上に転写し、必要に応じて乾燥及び硬化して、部分凹凸層を形成する工程。
正確かつ精密な形状を形成する観点からは、上述した(A1)〜(A2)工程が好適である。
(転写層)
離型シート上には、転写層が形成される。
転写層は一以上の層を有し、転写層のうち離型シートから最も離れた層がバインダー樹脂及び粒子を含有するように構成する。
転写層20は、例えば、図2に示すように、離型シート30に近い側から順に、保護層21、アンカー層22及び接着剤層23を有する。なお、転写層は、意匠性の観点から、図示しない印刷層を有していてもよい。
図2の場合、転写層のうち離型シートから最も離れた層は接着剤層23であり、接着剤層23中に粒子24を有している。
転写層のうち離型シートから最も離れた層の厚みT’と、当該層に含まれる粒子の平均粒子径D’とは、1.0<D’/T’の関係を満たすことが好ましい。D/Tは1.1以上2.0以下であることがより好ましく、1.3以上1.7以下であることがさらに好ましい。
転写層の厚みは15μm以下であることが好ましく、12μm以下であることがより好ましい。転写層の厚みを15μm以下とすることにより、離型シートと転写層との界面に生じるひずみを抑制し、転写シートの保管時や転写時に離型シートから転写層が脱落することを抑制し、ハンドリング性を良好にできるとともに、被転写物に転写層を綺麗に転写できる。また、転写層の厚みを15μm以下とすることにより、加飾成形品を液晶表示素子等の表示素子の前面に用いる場合、表示素子の解像度の低下を抑制できる。なお、転写層の厚みを増加するほど干渉縞は抑制される傾向にあるが、転写層の厚みを増加しすぎた場合、前述した問題(転写層の脱落、解像度の低下)が生じる可能性がある。本発明は、転写層の厚みを増加しなくても干渉縞を抑制できる点で有用である。
また、被転写物の保護の観点から、転写層の厚みは5μm以上であることが好ましく、7μm以上であることがより好ましい。
転写シートの転写層を構成する各層(例えば、保護層、アンカー層、接着剤層、印刷層)の実施の形態は、加飾成形品の転写層を構成する各層の実施の形態と同様である。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、本発明は、実施例に記載の形態に限定されるものではない。
1.評価、測定
実施例及び比較例で得られた加飾成形品について以下の評価、測定を行った。結果を表1に示す。
1−1.干渉縞
蛍光灯の照明下で、実施例及び比較例で得られた加飾成形品の干渉縞の程度を目視で観察した。加飾成形品の全面において、干渉縞が気にならなかったものを3点、干渉縞が若干気になったものを2点、干渉縞が非常に気になったものを1点として、20人の被験者が評価を行い、平均点を算出し、下記基準でランクした。
<評価基準>
AA:平均点が2.7以上
A:平均点が2.0以上2.7未満
B:平均点が1.5以上2.0未満
C:平均点が1.5未満
1−2.白化
蛍光灯の照明下で、実施例及び比較例で得られた加飾成形品の白化の程度を目視で観察した。加飾成形品の全面において、白化が気にならなかったものを3点、白化が若干気になったものを2点、白化が非常に気になったものを1点として、20人の被験者が評価を行い、平均点を算出し、下記基準でランクした。
<評価基準>
AA:平均点が2.7以上
A:平均点が2.0以上2.7未満
B:平均点が1.5以上2.0未満
C:平均点が1.5未満
1−3.解像性
実施例及び比較例で得られた加飾成形品を市販の液晶表示装置の前面に配置し、液晶表示装置に静止画を表示させた。画像がぼやけることなく解像性が良好なものを「A」、画像がぼやけて解像性が不良なものを「C」とした。
1−4.ハンドリング性
実施例及び比較例の加飾成形品を量産し、下記の基準でハンドリング性を評価した。
A:転写シートの保管時や転写時に離型シートから転写層が脱落せず、転写シートのハンドリング性が良好である。また、加飾成形品に転写層を綺麗に転写できる。
C:転写シートの保管時や転写時に離型シートから転写層が脱落する場合がある。また、加飾成形品に転写した転写層に皺が生じている場合がある。
1−5.算術平均粗さRa、十点平均粗さRz
表面粗さ測定器(型番:SE−3400/小坂研究所株式会社製)を用いて、下記の測定条件により、実施例及び比較例で得られた加飾成形品の転写層の第1領域X及び第2領域Yについて、カットオフ値0.8mmでのJIS B0601:1994のRa及びRzを測定した。
[表面粗さ検出部の触針]
小坂研究所社製の商品名SE2555N(先端曲率半径:2μm、頂角:90度、材質:ダイヤモンド)
[表面粗さ測定器の測定条件]
・基準長さ(粗さ曲線のカットオフ値λc):0.8mm
・評価長さ(基準長さ(カットオフ値λc)×5):4.0mm
・触針の送り速さ:0.5mm/s
・予備長さ:(カットオフ値λc)×2
・縦倍率:2000倍
・横倍率:10倍
2.版の作製
厚み200μmの硬質銅メッキ層を有するシリンダーを準備し、シリンダーの全面を、第1領域Xの凹凸部を形成する箇所が抜き加工されたマスクで覆った。次いで、ガラスビーズを用いたブラスト加工により、マスクで覆われていない箇所に凹凸を形成した。次いで、マスクを外し、シリンダーの表面を硬質メッキ処理(クロムメッキ)して版を得た。
3.離型シートの作製
厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、下記処方の部分凹凸層形成用インキを塗布、乾燥し、厚み8.0μmの未硬化の部分凹凸層を形成した。
<部分凹凸層形成用インキ>
・電離放射線硬化性樹脂組成物 60質量部
(共栄化学社製、ES105M)
・メチルエチルケトン 40質量部
・シリコーン系レベリング剤 0.5質量部
次いで、上記「2」で作製した版を用いて、未硬化の部分凹凸層を賦形すると同時に、ポリエチレンテレフタレートフィルム側から電離放射線を照射して、賦形した部分凹凸層を硬化させ、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に部分凹凸層を形成した。
次いで、下記処方の離型剤層形成用インキを全面に塗布、乾燥し、厚み0.5μmの離型剤層を形成し、離型シートを得た。
<離型剤層形成用インキ>
・アクリルポリオール 70質量部
(綜研化学社製、商品名:サーモラックSU100A)
・イソシアネート 25質量部
(三井化学社製、商品名:タケネートD−110N)
・酢酸エチル 161質量部
・メチルイソブチルケトン 56質量部
4.転写シートの作製、加飾成形品の作製
4−1.実施例1
上記「3」で得られた離型シート上に、下記処方の保護層形成用インキを乾燥後の付着量が6.5g/m(6.0μm)となるように塗布し、塗膜を形成した後、フュージョンUVランプシステムを用いて光源をHバルブ、搬送速度20m/min、出力40%の条件で照射し、保護層を半硬化させた。このときの積算光量を、アイグラフィックス社製の照度計(商品名:UVPF−A1)により測定したところ、15mJ/mであった。
<保護層形成用インキ>
・ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂組成物 70質量部
(大日精化社製、商品名:セイカビームHT−X)
(固形分35質量%、トルエン/酢酸エチル混合溶剤)
・ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂組成物 30質量部
(大日精化社製、商品名:セイカビームEXF−HT−1)
(固形分40質量%、トルエン/メチルエチルケトン混合溶剤)
次いで、保護層上に下記処方のアンカー層形成用インキを乾燥後の付着量が3.0g/mとなるように塗布し、塗膜を形成した後、40℃で72時間乾燥し、硬化させ、厚さ2μmのアンカー層を形成した。
<アンカー層形成用インキ>
・アクリルポリオール 100質量部
(大日精化社製、商品名:TM−VMAC、固形分25質量%)
(トルエン/酢酸エチル/メチルエチルケトン混合溶剤)
・キサンメチレンジイソシアネート 10質量部
(大日精化社製、商品名:PTC−RC3)
(固形分75質量%、溶剤:酢酸エチル)
次いで、アンカー層上に下記処方の接着剤層形成用インキを乾燥後の付着量が2.5g/mとなるように塗布し、塗膜を形成した。該塗膜を乾燥し、厚み2μmの接着剤層を形成し、転写シートを得た。転写シートの転写層の合計厚みは10μmであった。
<接着剤層形成用インキ>
・熱可塑性樹脂 465質量部
(アクリルエステル系樹脂インキ、固形分20質量%)
(屈折率n:1.51)
・アクリル−スチレン共重合体粒子 3質量部
(平均粒子径:3.0μm、屈折率n:1.55)
・メチルエチルケトン 40質量部
得られた転写シートの接着剤層側の面を厚み2mmのポリカーボネート板(屈折率n:1.59)に重ね合わせ、転写シートの支持体側から加熱転写した。次いで、転写シートの離型シートを剥離した後、樹脂成形体に紫外線照射(大気中、Hバルブ、800mJ/cm)し、保護層を完全に硬化させ、実施例1の加飾成形品を得た。
4−2.比較例1
接着剤層形成用インキのアクリル−スチレン共重合体粒子をシリカ粒子(平均粒子径:3.0μm、屈折率n:1.46)に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の加飾成形品を得た。
4−3.比較例2
接着剤層形成用インキとして、実施例1の接着剤層形成用インキからアクリル−スチレン共重合体粒子を除いたものを用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2の加飾成形品を得た。
4−4.参考例1
接着剤層形成用インキとして、実施例1の接着剤層形成用インキからアクリル−スチレン共重合体粒子を除いたものを用い、接着剤層の厚みを12μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、参考例1の加飾成形品を得た。参考例1の転写層の合計厚みは20μmであった。
表1の結果から、実施例1の加飾成形品は、干渉縞及び白化を抑制できることが確認できる。さらに、実施例1の加飾成形品は、解像性が良好であり、製造過程のハンドリング性も良好であることが確認できる。
本発明の加飾成形品は、携帯電話などの通信機器、自動車内部の情報機器、家電製品などに好適に用いることができる。
10:被転写物
20:転写層
21:保護層
22:アンカー層
23:接着剤層
24:粒子
30:離型シート
31:支持体
32:離型層
32A:部分凹凸層
32B:離型剤層
50:転写シート
100:加飾成形品

Claims (6)

  1. 被転写物上に転写層を有する加飾成形品であって、前記転写層は一以上の層を有し、前記被転写物と前記転写層との界面の少なくとも一部に粒子を有し、前記転写層のうち前記被転写物と接する層に含まれる樹脂の屈折率をn、前記粒子の屈折率をn、前記被転写物に含まれる樹脂の屈折率をnとした際に、下記(i)又は(ii)の条件を満たす、加飾成形品。
    <n<n (i)
    <n<n (ii)
  2. 前記条件(i)を満たす場合、n/nが1.00超1.03以下、かつn/nが0.97以上1.00未満であり、前記条件(ii)を満たす場合、n/nが0.97以上1.00未満、かつn/nが1.00超1.03以下である、請求項1に記載の加飾成形品。
  3. 前記転写層の厚みが15μm以下である請求項1又は2に記載の加飾成形品。
  4. 前記転写層が、前記被転写物とは反対側の面に、凹凸部を有する第1領域Xと、前記第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の加飾成形品。
  5. JIS B0601:1994に準じて測定される第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaと、JIS B0601:1994に準じて測定される第2領域Yのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaとが、Ra>Raの関係を満たす、請求項4に記載の加飾成形品。
  6. 下記転写シートAの転写層を被転写物に転写する工程と、下記転写シートAの離型シートを剥離する工程とを含み、下記バインダー樹脂の屈折率をn’、下記粒子の屈折率をn’、前記被転写物に含まれる樹脂の屈折率をn’とした際に、下記(i’)又は(ii’)の条件を満たす、加飾成形品の製造方法。
    ’<n’<n’ (i’)
    ’<n’<n’ (ii’)
    <転写シートA>
    離型シート上に転写層を有してなり、前記転写層は一以上の層を有し、前記転写層のうち前記離型シートから最も離れた層がバインダー樹脂及び粒子を含有する、転写シートA。
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