JP2020500739A - 高機能熱転写剥離剤 - Google Patents

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Abstract

熱転写ラベルが開示される。熱転写ラベルは、専用の熱安定性剥離剤を有し、この剥離剤は、キャリヤまたは支持体に強くくっつき、インキおよび接着剤湿潤性の高い表面を提供し、熱転写結合条件下において損なわれないままであり、容易に剥がれ、転写物またはファブリック上に汚染を残さず、しかも結果としての転写物上への剥離剤表面仕上げの耐久性のある再現を可能にする。

Description

本発明は、キャリヤまたは支持体に強くくっつき、インキおよび接着剤湿潤性の高い表面を提供し、熱転写結合条件下において損なわれないままであり、容易に剥がれ、転写物またはファブリック上に汚染を残さず、しかも結果としての転写物上への剥離剤表面仕上げの耐久性のある再現を可能にする高機能熱転写剥離剤に関する。したがって、本明細書は、かかる高機能熱安定性剥離剤を特に参照する。しかしながら、理解されるべきこととして、本発明の観点は、他の同様な用途にも均等に適用できる。
印刷済み熱転写ラベルが周知であり、かかる印刷済み熱転写ラベルは、通常、図案、例えばテキストまたはグラフィックデザインをアイテム、例えばアパレルまたは商品上に転写するために用いられる。熱転写ラベルには、通常、図案があらかじめ印刷されており、次に図案は、加熱パッドまたはアイロンなどを用いてラベルからアイテムに転写される。印刷技術、例えばグラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷およびディジタル印刷は全て、熱転写ラベルを作るために使用できる。典型的には、図案は、剥離剤層が被着されている巻取紙(ウェブ)または基材上に形成される。インキ図案が剥離剤層に被着され、次に接着剤が塗布される。かくして、接着剤は、図案の頂面に塗布される。ユーザが次に図案をアイテムに付着させる場合、ラベルを接着剤側を下にしてアイテムに貼付し、次に熱をラベル基材の裏に加えて図案をラベル基材の剥離剤層からアイテムに転写する。
しかしながら、熱転写の際に用いられる多くの剥離材料は、熱結合およびキャリヤ剥がし全体を通じて損なわれないままでいるようにする上で熱転写用途中における温度および圧力条件下において熱安定性または耐熱性を欠いている。かかる不適切な剥離剤層は、熱転写装飾の望ましくない表面汚染をもたらす場合が多い。かくして、剥離剤による汚染は、インキデザインを覆い、接触状態にあるファブリック領域を覆い隠し、そして水分暴露または洗浄による種々の視覚的な外観の変化をもたらすというマイナスの効果を呈することになる。さらに、現行の熱転写剥離剤は、典型的には、ワックスを主成分としており、それにより表面上にワックスのかすが残り、このワックス残りかすは、熱転写ラベルの外観にマイナスの影響を及ぼす。さらに、現行のワックスを主成分としていない剥離剤は、ワックス残りかすの問題を解決するが、貧弱なインキ被覆または湿潤の問題およびルーズなインキ固着の問題を呈し、その結果、多い印刷上の欠陥数や印刷作業中における剥離剤表面からのインキこすれが生じるようになる。
本発明は、キャリヤまたは支持体に強くくっつき、インキおよび接着剤湿潤性の高い表面を提供し、熱転写結合条件下において損なわれないままであり、容易に剥がれ、転写物またはファブリック上に汚染を残さず、しかも結果としての転写物上への剥離剤表面仕上げの耐久性のある再現を可能にする専用熱安定性剥離剤を開示する。
以下の説明は、開示した発明の幾つかの観点の基本的な理解を提供するために単純化された要約を提供する。この要約は、広範な概観ではなく、重要/必要不可欠な要素を特定しまたはこの範囲を定めるものではない。この唯一の目的は、あとで提供する詳細な説明に対する導入部として単純化された形態で幾つかの概念を提供することにある。
開示するとともにクレーム請求されている本発明は、その一観点において、高機能剥離剤系を含み、この高機能剥離剤系は、剥離剤のマトリックスまたは本体を構成する熱安定性フィルム形成有機組成物を含む。熱安定性フィルム形成有機組成物は、熱硬化または化学的架橋組成物である。当初、有機組成物は、キャリヤ表面への流し塗りまたはパターン塗布を可能にするよう種々の工業的コーティングまたは印刷作業の実施を可能にするとともにキャリヤ表面上に高密度層を形成するよう液体の形態をしている。剥離剤系は、剥離剤層マトリックスと構造的リンケージを形成するとともに剥離剤層マトリックスまたは本体の表面または表面近くの領域上に一様な分布状態を有する表面活性化学成分をさらに含む。さらに、剥離剤系は、剥離剤層マトリックスおよびその表面中に分布している細かい熱安定性固相成分の分散系を含む。一体形構造中への形成時における上述の成分の組み合わせにより、剥離は、広範な熱転写ラベル表示または装飾用途全体にわたって極めて首尾良く行われるとともに新たな機能および独特の作用効果をもたらすことができる。
上述の目的および関連の目的の達成のため、本発明のある特定の例示の観点について以下の説明および添付の図面と関連して本明細書において説明する。しかしながら、これら観点は、本明細書において開示する原理を採用することができ、しかもかかる全ての観点およびこれらの均等例を含むようになった種々の仕方のうちのほんの幾つかを表している。他の利点および新規な特徴は、以下の詳細な説明を図面と関連して考慮すると明らかになろう。
開示するアーキテクチャによる熱転写ラベルの概略断面図である。 熱転写アイテムにきれいに転写された熱転写ラベルの概略断面図である。 開示するアーキテクチャに従ってラベルおよびアイテム表面の剥離剤汚染が生じた熱転写ラベルの概略断面図である。 本発明による熱転写ラベル構造の概略断面図である。 本発明による種々の高機能剥離剤表面および構造の概略断面図である。 本発明による種々の高機能剥離剤表面および構造の概略断面図である。 本発明による種々の高機能剥離剤表面および構造の概略断面図である。 本発明による種々の高機能剥離剤表面および構造の概略断面図である。 本発明による種々の高機能剥離剤表面および構造の概略断面図である。 本発明による組み合わせ状態の艶と艶消し仕上げが施された熱転写装飾物の斜視図である。 本発明による熱転写ラベルの構造化剥離剤表面の斜視図である。 本発明の剥離剤表面上における向上した印刷品質を示す図である。 本発明の剥離剤表面上における向上した印刷品質を示す図である。 尖ったピクセルドットおよび半光沢仕上げが施されたポリエステル織物表面上の転写物を示す図である。
次に、図面を参照して本発明について説明するが、図全体にわたり、同一の参照符号は、同一の要素を意味するために用いられている。以下の説明において、説明の目的上、多くの特定の細部が本発明の完全な理解を提供するために記載されている。しかしながら、本発明をこれら特定の細部なしで実施できることは明白である。他の場合、周知の構造および装置は、これらの説明を容易にするためにブロック図の形態で示されている。
図1〜図3に示されているように、アイテム(特に、繊維織物、編織布、着用可能な物品、または衣服)への貼付可能な熱転写レベル(HTL)100が代表的には、キャリヤ102(プラスチックフィルムまたは紙)、キャリヤ表面上またはこの上に位置する剥離剤層104、単一色または多色インキデザイン層106、およびインキデザイン層106と位置合わせ状態にある接着剤層108を有する。
しかしながら、HTL100の幾つかの層またはコンポーネントを他の層またはコンポーネントの「上に位置し」または「上に」あるとして説明するが、理解されるように、HTL100を逆さまにしても良く、その結果、互いに異なる層またはコンポーネントを他のものの「上に位置し」または「上に」あると呼ぶことができる。したがって、かかる用語は、説明の便宜上設けられているに過ぎず、本発明を何ら限定するものではない。
HTL100は、HTLデザインフェースを受容アイテム110(すなわち、熱転写アイテム)上に下向きに配置し、十分な熱および圧力を加えてインキデザイン106および接着剤108をアイテム表面上にくっつけることによって、布または他の受容物を装飾するために使用されるのが良い。次に、キャリヤ102を引き剥がして図2に示されているように転写を完了させる。
しかしながら、熱転写で用いられる多くの剥離材料は、熱結合およびキャリヤ剥がし全体を通じて損なわれないままでいるようにする上で熱転写用途中における温度および圧力条件下において熱安定性または耐熱性を欠いている。かかる不適切な剥離剤層は、図3に示されているように、熱転写装飾の望ましくない表面汚染112をもたらす場合が多い。剥離剤による汚染は、インキデザインを覆い、接触状態にあるファブリック領域を覆い隠し、そして水分暴露または洗浄による種々の視覚的な外観の変化をもたらすというマイナスの効果を呈することになる。
図4に開示されているように、本発明は、専用の熱安定性剥離剤400を開示しており、この専用熱安定性剥離剤は、キャリヤまたは支持体に強くくっつき、インキ404および接着剤406の湿潤性の高い表面を提供し、熱転写結合条件下において損なわれないままであり、容易に剥がれ、転写物またはファブリック上に汚染を残さず、しかも結果としての転写物上への剥離剤表面仕上げ(光沢、半光沢、艶消し、または光沢と艶消しの組み合わせ)の耐久性のある再現を可能にする。
高機能剥離剤システムで用いられるキャリヤ402は、プラスチックシート、フィルム、または紙素材であるのが良い。好ましくは、透明なまたは半透明なプラスチックフィルム、例えば厚さが約2ミル〜5ミルであり、剥離層用途向けの滑らかな非汚染表面を備えたポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリカーボネート(PC)が利用される。キャリヤ402はまた、印刷位置合わせを可能にするよう熱収縮率または膨張率が低いことが好ましい。
高機能剥離剤システムは、以下の重要な3つのコンポーネント、すなわち、(1)剥離剤のマトリックスまたは本体を構成する熱安定性フィルム形成有機組成物を含む。これは、熱硬化または化学的架橋組成物である。当初、有機組成物は、キャリヤ表面への流し塗りまたはパターン塗布を可能にするよう種々の工業的コーティングまたは印刷作業の実施を可能にするとともにキャリヤ表面上に高密度層を形成するよう液体の形態をしている。
(2)剥離剤層マトリックスと構造的リンケージを形成するとともに剥離剤層マトリックスまたは本体の表面領域上に一様な分布状態を有する表面活性化学成分。(3)そして、剥離剤層マトリックスおよびその表面中に分布している細かい熱安定性固相成分の分散系。一体形構造への(1)成分と(2)成分の組み合わせ、または上記(3)成分により、剥離は、広範な熱転写ラベル表示または装飾用途全体にわたって極めて首尾良く行われるとともに新たな機能および独特の作用効果をもたらすことができる。
(1)の剥離剤化学的性質は、以下の重要なコンポーネントを含む。
化学的反応側官能基、末端官能基およびペンダント官能基、例えば‐OH、‐COOH、‐エポキシド、‐シラノールなどを備えたポリマー、プレポリマー、オリゴマーまたは有機樹脂。
剥離剤配合物中の他の全ての化学成分を一様に分散させる希釈剤、液体媒体、または溶剤。
上記架橋の反応速度を速めるための触媒、好ましくはオルガノ有機錫なし、例えばZnまたはBiを主成分とする触媒。
有機樹脂中の反応基と反応する架橋剤、または硬化剤、例えばイソシアネート、アジリジン、カルボジイミド、ポリアミンなど。一実施形態では、フィルム形成有機組成物は、架橋前に約40℃を超えるガラス転移温度(Tg)を有し、架橋反応後においては、熱安定性または160℃を超える融点を有する熱可塑性樹脂である。
一実施形態では、有機マトリックス組成物は、好ましくは、40℃を超えるTgを有するとともに80mgKOH/gを超える‐OH番号の樹脂、およびオプションとして追加の‐COOH、‐シラノール、‐エポキシドなど含有物を有するポリアクリレートまたはポリエステルを主成分とする樹脂である。対応の架橋剤は、好ましくは、XPSまたは関連の分析ツールにより表面上に測定可能なN含有量を含む高い熱安定性の剥離剤マトリックスを作成するために上述したようなN含有架橋剤である。
添加剤、例えばデフォーマ(deformer)、均展材、帯電防止剤、硬化阻止剤、ポットライフ増量剤、遅延剤、溶剤乾燥剤などもまた必要に応じて含めることができる。
(2)の剥離剤化学的性質は、以下の重要なコンポーネントを含む。
マトリックス相溶性とマトリックス不相溶性部分の両方を備えたマルチセグメント化または分岐マクロマプレポリマーまたはポリマー。マトリックス相溶性部は、熱安定性マトリックスに対する強固な相互作用または固着を提供し、これに対し、マトリックス不相溶性部は、有効表面改質能力を提供する。これら表面改質剤、好ましくは低または中MW表面活性化学物質は、液体剥離剤調合物およびその結果としての固体剥離剤表面の品質および物理的/化学的性質を制御する上で重要である。この化学成分の設計により、剥離剤表面の良好な制御を可能にし、それにより熱転写ラベル品質およびその熱伝達性能を促進することができる。例としては、エーテル(EOおよび/またはPO)側枝、‐OH反応基およびシリコーン側枝を備えたアクリレート、反応イソシアネート末端基を備えた線状炭化水素またはオレフィンが挙げられる。列記した表面活性成分は、溶剤乾燥および架橋後に(1)および(2)の物理的および化学的結合構造上に分布して配置されると、XPSまたは関連分析ツールによって表面上の測定可能なO含有量を呈する。また、剥離剤内の成分(2)の存在により、ダインインキまたはペンによって測定されるエネルギーが40ダイン/cmまたはこれよりも高いレベルに達することができる。シリコーンを主成分とする添加剤は、典型的には、表面エネルギーを減少させるとともに湿潤性を貧弱にしまたは印刷性を貧弱にする。本発明において利用される成分(2)は、高い表面エネルギーを維持する一方で表面レベリング、脱泡、および粘着防止機能を得るためにある特定のシリコーンの使用を可能にする上で有効であることが判明している。
(3)の剥離剤化学的性質は、以下の重要な成分、すなわち無機(例えば、シリカ、または鉱物充填剤)または有機(例えば、高融点または熱硬化ポリマー粉末)型の熱安定性固体状態粒状物質を含む。粒径は、好ましくは、約1μm〜50μmであり、それにより、剥離剤表面上における容易な分散および一様な分布が可能である。有機型固相は、その取り扱いやすさ、低い感湿性、沈降しないようにする高い安定性、および成分(1)及び(2)に対する優れたリンケージに基づいて好ましい。添加剤、例えば分散エンハンサ、発泡制御剤、帯電防止剤、粘度調整剤などもまた、配合成分(3)に入れた状態でシステム中に含ませるのが良い。有機型固相は、好ましくは、開示した熱転写剥離剤用途に適するよう160℃を超える熱安定性を有する。
本発明の剥離剤化学的性質を1‐パックまたは2‐パックシステムとして調製できる。1‐パックシステムに関し、ポットライフは、室温で約2〜8時間であり、硬化阻害剤を長期間貯蔵が可能になるよう使用するのが良く、そして塗布後にあとで熱硬化によって硬化させることができる。2‐パックシステムに関し、パートAは、代表的には、反応性樹脂、触媒、および任意の必要な添加剤を含む表面改質剤を含み、パートBは、代表的には、任意の必要な媒体または粘度調整剤を含む硬化剤である。パートAの調製は、通常、化学成分全ての完全な分散および均質化を保証するために高いまたは中程度のシャーミキサ(shear mixer )、例えばコールズ型を必要とする。低純度成分または汚染、水分、ほこりなどへの暴露の使用を回避するよう注意すべきである。パートBは、これが流動性がある場合、閉鎖容器内に包装されるのが良く、流動性ではない場合、所望の粘度レベルまで希釈するよう適正な非反応性溶剤を用いるのが良い。塗布前に、パートAは、任意の必要な溶剤または追加の添加剤を含む反応性成分の関連の含有量に基づいて指定された量の比でパートBと混合されるべきである。
高機能剥離剤システムをキャリヤ表面上に被着させる方法は、枚葉紙印刷またはコーティングおよび巻取紙印刷またはコーティングを含む。前者は、平台スクリーン印刷であるのが良く、後者は、逆グラビアコーティングであるのが良い。湿式印刷またはコーティング後、枚葉紙または巻取紙は、溶剤を除去し、そして架橋反応を開始させるために加熱/乾燥プロセスを受け、それにより剥離剤がコーティングされたキャリヤ枚葉紙または巻取紙を形成する。追加のエージングまたはアニーリングもまた、キャリヤの寸法安定性をさらに向上させるために使用されるのが良い。剥離剤でコーティングされた枚葉紙または巻取紙をさらに細長く切りまたは精密裁断して次のインキおよび接着剤塗布のための特定のプリンタフォーマットに適合させる。
熱転写ラベルを調製するには、枚葉紙供給または巻取紙フォーマットにおいて剥離剤表面上への一色または多色デザインのアナログまたはディジタル印刷を行うのが良い。次に、アナログ印刷または粉末散乱プロセスにより接着剤をインキデザインと連絡状態で塗布する。さらに、印刷材を細長く切りまたは裁断して幅の狭い枚葉紙または単一ラベルの状態にし、そして貯蔵または輸送のために包装する。
受容物表面上へのHTL上における印刷デザインの転写は、加熱状態の圧盤、空気圧制御部を有し、センサまたはオペレータ作動式操作の熱結合プレスによって行われる。典型的な結合設定値は、種々の織物形式およびボンダ形態に適するよう120〜160℃、0.2〜2.0b、1〜15sである。結合後における受容物上の熱転写からのキャリヤの除去は、すぐにまたは依然として高温、半高温状態にある間に行われるのが、もしくは低温時に行われるのが良い。
図5A〜図5Eに示されているように、本発明の1つの特定の特徴は、剥離剤表面の表面テキスチャを最小の熱転写デザインに転写することができるということであり、かかる特徴は、従来型剥離剤と比較して、洗浄、研磨などに起因するフェーディング(fading)に対する高い耐性を有する。熱転写上の光沢仕上げ500は、図5Aに示されているように、本発明の滑らかな表面剥離剤で行われるのが良い。半光沢仕上げ502は、図5Bに示されているように、本発明の軽く模様付きの剥離剤で行われるのが良い。艶消し仕上げ504は、図5Cに示されているように、本発明の高度に模様付きの剥離剤で行われるのが良い。艶消しと光沢の両方を備えた表面仕上げ506もまた、図5Dに示されているように、本発明のパターン化補助具構造によって達成できる。フロントまたはジョブサイド補助具に加えて、キャリヤの反対側の表面もまた、図5Eに示されているように、両面剥離アンチバッキング滑りまたは摩擦制御部508を提供するよう本発明の補助具構造によって覆われるのが良い。
本発明は、以下の実施例を参照するとより明確に理解でき、かかる実施例は、例示であって、本発明を限定するものと見なされてはならないことは理解されるべきである。
実施例1
光沢剥離剤の組成およびスクリーン印刷によるキャリヤ表面への適用。本発明の光沢剥離剤組成物の一例は以下である。
ここで、CAStat308は、(ルーブリゾール(Lubrizol(登録商標))社による)帯電防止剤、Joncryl-587は、(ビーエーエスエフ(BASF(登録商標))社による)−OHおよび−COOH官能基を有するポリアクリレート、BLOは、(アシュランド(Ashland (登録商標))社による)ブチロラクトン溶剤、BYK(商標)3560は、(ビーワイケー(Byk (登録商標))社による)ポリエーテル官能基を有する表面改質剤、XK‐635は、(キングインダストリーズ(King Industries (登録商標))社による)架橋触媒、Tego(登録商標)Protect 5001は、(エボニック(Evonik(登録商標))社による)別の反応性表面改質剤、STI‐95は、(ランクセス(Lanxess (登録商標))社による)イソシアネート官能基を有する炭化水素、XR‐2500は、(エイブリィ・デニソン(Avery Dennison(登録商標))社による)アジリジン硬化剤、Tolonate(商標)HDT‐90は、(ベンコレックス(Vencorex(登録商標))社による)ポリイソシアネート硬化剤である。
上記成分を清潔な容器に次々に加え、室温でコーレスミキサーによって中〜高剪断下で均質化し、キャリヤへのスクリーン印刷に適用するために剥離剤の配合を得た。
使用したキャリヤフィルムは、550mm×700mmのシート形状で100μm厚のPETフィルムであった。印刷スクリーンは、#460メッシュのフラッドスクリーンで、自動送給の剥離剤印刷のためにエイブリィ・デニソンのシリンダースクリーン印刷機に取り付けた。次に、印刷されたシートは、約40秒間、130℃の設定温度で、HT‐003コンベヤトンネルを通って熱的および赤外線加熱の両方によって乾燥させた。その後、最後に積み重ねられる前に、シートは短い冷却区間を通過した。剥離剤を塗布されたキャリヤシートは、キャリヤをさらに安定させる選択肢として、約30℃から約120℃までの温度でさらに加熱熟成させることができる。得られた剥離フィルムは図5Aに示すような層構造を有する。
実施例2
艶消し剥離剤の組成およびスクリーン印刷によるキャリヤ表面への適用。
ここで、Ceraflour 920は、(ビーワイケー(Byk )社による)有機粉末ベースの艶消し剤であり、Joncryl(商標)‐550は、−OH官能基を有するポリアクリレートである。印刷は実施例1と同じ方法で行った。得られた剥離フィルムは、図5Cのような図示した層構造を有する。
実施例3
熱転写デザインへの独特の「すき入れ」効果のための、光沢+艶消しの組み合わせ剥離剤。この特別な光沢+艶消しの組み合わせ剥離剤は2段階の剥離剤印刷工程によって作成された。最初に、実施例1のように光沢剥離剤をPET上にフラッド印刷する。第2に、所望の「すき入れ」のためにパターン構造を有するスクリーンを設計し、その後、パターンスクリーン(460メッシュ以上)を介して艶消し剥離剤をシリンダースクリーン印刷機上の光沢剥離シートに印刷する。得られた剥離フィルムは、図5Dに示すような層構造を有する。
次に、光沢+艶消し剥離剤が印刷されたシートを、水性の赤インキ(AQレッド)、水性の白バッカー(AQホワイト)および水性の接着剤(AGアドヒーシブ)を使って、フラットベッドスクリーン印刷機上で印刷した。乾燥機の設定は、インキに対しては赤外線をオンにして120℃、接着剤に対しては赤外線をオフにして85℃、HT004トンネルコンベヤでの加熱時間は約45秒であった。550mm×700mmのシート上に得られた印刷されたデザインアートは適切なラベルサイズに切断され、その後、140℃、10秒、1.5bという条件下で白色のポリエステル生地に加熱接着され、高温、微温および低温の剥離条件下で剥離しやすさを調べた。生地表面に転写されたときに上記光沢+艶消しの剥離キャリヤ上に作成されて印刷されたデザインは、図6にあるような、カラーデザイン全体にわたって特別な「すき入れ」模様600を作成でき、ここでは、単色(赤)は光沢仕上げと波形模様入りの艶消し仕上げの両方を有している。ラベル上のそのようなテキスチャの複製は洗濯耐久性があり、「すき入れ」効果は繰り返しの洗濯後に持続した。
以下の表は、このラベルの高温、微温および低温の条件下での転写剥離試験を、繰り返し温水(60℃)洗浄後に得られた「すき入れ」効果の視認性とともに示す。
実施例4
半光沢剥離剤の組成およびグラビアによるキャリヤ表面への適用。
ここで、使用した溶媒は、メチルエチルケトンとトルエンとの体積比1:1であり、剥離剤の組成物は、硬化剤なしでコーレスタイプの高剪断ミキサーによって配合した。硬化剤は、コーティング前に、任意に追加する溶媒とともに混合した。コーティングは、100μm厚さで20インチ(50.8cm)または40インチ(101.6cm)幅のPETのウェブを使ってグラビアコーティングライン上に行った(コーティングモードは、設計されたセル構造のクロムめっきされたシリンダーを使ったリバースグラビアだった(85lpi、機械的に刻印されたPQCHセルパターン、セル体積33.30bcm))。コーティングは、200Fの平均温度に設定された3ゾーン加熱区間で150フィート()45.72m)/分のライン速度で行った。約10秒の加熱後のウェブは、空気冷却してロール状に巻き戻した。
コーティングされたシートは、PET表面に均一な被覆性のある3.0gsm(g/m2)の乾燥被覆重量を有して巻き戻しによる閉塞がないように寸法を取った。その後、コーティングされたロールは適当なサイズに切られ、約72時間、90℃でのさらなる熱硬化のためにブルーMオーブンに入れた。走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)で見た構造化された剥離表面700を図7に示す。図示のような表面は、高密度で、確実にマトリックス構造に関連付けられた熱安定性固相粒子が均一に分散している。得られた剥離表面の化学組成は、以下の表で示すようなX線光電子分光法(x-ray photoelectron spectroscopy:XPS)によって決定した。
デザインされたアートワークを有する熱転写ラベルは、水性スクリーン印刷インキ(エイブリィ・デニソンからAdfブラック、ADM、Adfクリア、など)と水性スクリーン印刷接着剤(エイブリィ・デニソンからAGまたはQL)または分散させた粉末接着剤(たとえば、エイブリィ・デニソンからA23)を使ってアトマ(Atma)スクリーン印刷ライン上に作製された。印刷に適した例示的なスクリーンは、インキに対しては230メッシュ、接着剤に対しては123メッシュである。SG.IR剥離表面に印刷された各層は、95℃〜115℃ぐらいの温度でHT‐004トンネルオーブンを通って加熱および赤外線乾燥させた。トンネルオーブンにおける標準的な加熱時間は40〜45秒である。
剥離表面上の印刷インキのウェットアウトは剥離フィルムの表面エネルギーと密接に関わっていることが分かった。本剥離剤対比較(ハンス(Hanse(登録商標)社による)KP44LMTCGR4812に対してダインペンで測定した表面エネルギーを以下の表に示す。インキのウェットアウトの比較は、水性インキ、たとえばエイブリィ・デニソンのADFブラックスクリーンインキの単層を剥離フィルムの表面に印刷し、画像解析装置または均一なバックライトの下での光学顕微鏡によって不良数を測定することで行った(図8)。
図8は、異なる表面エネルギー、32ダイン/cm対42ダイン/cmを有する剥離表面のインキ被覆の顕微鏡写真である。(左)KP44LMTCGR4812剥離剤(32ダイン/cm)については、インキ被覆は、高い印刷不良数で滑らかではなかった。(右)SG.IR剥離剤(42ダイン/cm)については、被覆は、非常に低い印刷不良数で滑らかだった。
熱転写剥離力の測定には、単色の以下の層と、形状が1インチ(2.54cm)×6インチ(15.24cm)のベタ被覆率を有するラベル構造を使用した。(1)キャリヤ、すなわち、SG.IRをコーティングしたPETフィルム、(2)インキデザイン、(3)登録された接着剤。
スクリーン印刷されたテストデザインは細片に切断され、320F(171.1℃)、8秒、1.5bで熱転写ボンダによって厚手の綿織物(インターロックコットン)に加熱接着させた。得られた熱ラミネートは室温まで冷却され、インストロン(Instron)引張試験機の上で50Nロードセルを用いて12インチ(30.48cm)/分の一定の剥離速度でT剥離モードによってテストした。剥離力は、各試料に対して少なくとも8インチ(20.32cm)拡張範囲で平均化し、各テストされた剥離フィルムに対して少なくとも3試料について行った。
表に示すように、本剥離剤は、低剥離力で容易な熱転写だけでなく、熱転写ラベル印刷に対してもうまくいった。
実施例5
ディジタル印刷の熱転写に適した剥離剤。
この種のディジタル高精細度画像の転写の用途のために、上記実施例(たとえば、SG.IR)で図示したような本剥離剤は、下塗り剤の薄い層を用いてさらに下塗りし、ディジタルカラーデザインHTLを作成するためのHP Indigoエレクトロインキをうまく受容した。本剥離システムと使用するのに適合する下塗り剤の一例は、(マイケルマン(Michelman(登録商標))社による)DigiPrime 5000である。
その後、下塗りされた剥離剤は、カラー印刷のためにHP Indigo 5500プレスを介して供給され、続いて、白色の裏当てインキ層と印刷または分散した接着剤とをスクリーン印刷する。結果として得られたディジタル印刷用の熱転写ラベルを上述した熱転写方法を使って目的の基材に貼り付けた。図9は、SG.IR剥離シート表面のテキスチャから複製された鮮明なピクセルドットおよび半光沢仕上げを有するポリエステル生地表面上の得られた転写を示す。表面仕上げは洗濯耐久性があり、洗濯後に変化しなかった。
実施例6
本発明対従来の剥離剤によって作り出される表面テキスチャ効果の耐久性。
本発明に従って作成された剥離剤を、参考のワックスベースの剥離剤(エイブリィ・デニソンの剥離剤3.04.)に対して洗浄テストした。2種類の剥離剤を4ミルのPETシートにスクリーン印刷し、水性の黒インキおよび接着剤でパターン印刷した。その後、印刷されたデザインは、140℃、10秒、1.5bの設定でポリエステル生地に熱転写され、ボンダ圧盤が離れるとすぐにキャリヤを剥がした。すなわちホットピールである。
結果として得られた転写片は、洗浄前に光沢および色を測定し、40℃洗浄の1サイクル後に再測定し、次に、40℃洗浄の5サイクル後、そして最後に追加の60℃での5洗浄サイクル後に再測定した。以下の表は、本光沢剥離剤サンプルG‐1対ワックスベースの3.04剥離剤サンプルの光沢変化を比較している。G‐1サンプルは、洗浄サイクル全体にわたって初期の光沢の大部分を保持していたのに対し、ワックス剥離剤のサンプルには洗浄の1サイクル後でさえ非常に大きな光沢変化があった。同じことが変色でも起き、G‐1剥離剤とともになされた熱転写は洗浄後にほとんど変色を示さなかったのに対し、比較には著しい変色があった。
洗浄による光沢レベル変化(5×40℃+5×60℃):
洗浄による変色(5×40℃+5×60℃):
実施例7
図5Eに示すような両面に剥離剤を有するキャリヤ。熱転写ラベル印刷のために、前面は印刷インキおよび接着剤を受け入れるために使用され、反対側は任意で剥離剤で覆って、スリップ制御、ブロッキング防止、カール防止などの付加的な機能を果たすことができる。40インチ(101.6cm)幅で4ミル厚さのPETフィルムに、前面の半光沢剥離剤を実施例4のようにグラビアコーター上で貼り付けた。乾燥させたフィルムのウェブを、フィルムの裏面に以下の光沢裏当て組成物を使う2回目のパスのためにコーター上に装着した。
このように調製された両面をコーティングされたキャリヤは、印刷、スタッキングおよび切断作業の間、扱いやすく閉塞を防止するために、キャリヤの上面に半光沢剥離剤を有し、反対面に光沢剥離剤を有する。2つの剥離表面の間の光沢および表面張力の違いを以下に示す。前面剥離剤の高い表面張力によって、インキおよび接着剤を容易に湿潤させ印刷することができ、低い表面張力および高光沢の裏面剥離剤は耐ブロッキング性を確実にする。
上述の内容は、クレーム請求されている発明の実施例を含む。当然のことながら、クレーム請求されている本発明を説明する目的で考えられる限りのあらゆるコンポーネントまたは方法の組み合わせを記載することは可能ではなく、当業者であれば、クレーム請求されている本発明の多くの別の組み合わせおよび順列が可能であることは認識できよう。したがって、クレーム請求されている発明は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲に属するかかる全ての変更例、改造例および変形例を含むものである。さらに、“includes”(訳文では「〜を含む」としている場合が多い)という用語が原文明細書の詳細な説明または特許請求の範囲に用いられている場合、かかる用語は、“comprising”(「〜を有する」)という用語とほぼ同様に包括的であることが意図されており、というのは、“comprising”は、請求項中において移行句として用いられていると解されるからである。

Claims (21)

  1. アイテムに貼付可能な熱転写ラベルであって、
    キャリヤと、
    前記キャリヤ表面上の剥離剤層と、
    インキデザイン層と、
    前記インキデザイン層と位置合わせ状態にある接着剤層とを有し、
    前記剥離剤層は、熱安定性フィルムを形成する有機組成物、表面活性化学成分、および細かい熱安定性固相成分の分散系を有する、熱転写ラベル。
  2. 前記キャリヤは、プラスチックシート、フィルム、または紙素材から成る、請求項1記載の熱転写ラベル。
  3. 前記熱安定性フィルム形成有機組成物は、前記剥離剤層のマトリックスまたは本体を構成している、請求項1記載の熱転写ラベル。
  4. 前記熱安定性フィルム形成有機組成物は、熱硬化または化学的架橋組成物である、請求項3記載の熱転写ラベル。
  5. 前記表面活性化学成分は、前記剥離剤層マトリックスと構造的リンケージを形成するとともに前記剥離剤層マトリックスの表面領域上に一様な分布状態を有する、請求項4記載の熱転写ラベル。
  6. 前記細かい熱安定性固相成分の分散系は、前記剥離剤層マトリックスおよびその表面中に分布している、請求項5記載の熱転写ラベル。
  7. 前記剥離剤層は、枚葉紙印刷またはコーティングおよび巻取紙印刷またはコーティングにより前記キャリヤ表面に被着される、請求項6記載の熱転写ラベル。
  8. 前記インキデザイン層は、単一色インキデザイン層である、請求項1記載の熱転写ラベル。
  9. 前記剥離剤層は、70〜85at.%炭素、1〜10at.%窒素、10〜25at.%酸素、および0〜10at.%珪素の組成を有する、請求項1記載の熱転写ラベル。
  10. 前記剥離剤層は、両面剥離可能に前記キャリヤの表および裏に被着される、請求項1記載の熱転写ラベル。
  11. アイテムに貼付可能な熱転写ラベルであって、
    プラスチックフィルムキャリヤと、
    前記キャリヤ表面上の剥離剤層と、
    多色インキデザイン層と、
    前記インキデザイン層と位置合わせ状態にある接着剤層とを有し、
    前記剥離剤層は、熱安定性フィルムを形成する有機組成物、表面活性化学成分、および細かい熱安定性固相成分の分散系を有する、熱転写ラベル。
  12. 前記熱安定性フィルム形成有機組成物は、前記剥離剤層のマトリックスまたは本体を構成している、請求項11記載の熱転写ラベル。
  13. 前記熱安定性フィルム形成有機組成物は、熱硬化または化学的架橋組成物である、請求項12記載の熱転写ラベル。
  14. 前記表面活性化学成分は、前記剥離剤層マトリックスと構造的リンケージを形成するとともに前記剥離剤層マトリックスの表面領域上に一様な分布状態を有する、請求項13記載の熱転写ラベル。
  15. 前記細かい熱安定性固相成分の分散系は、前記剥離剤層マトリックスおよびその表面中に分布している、請求項14記載の熱転写ラベル。
  16. 前記剥離剤層は、枚葉紙印刷またはコーティングおよび巻取紙印刷またはコーティングにより前記キャリヤ表面に被着される、請求項11記載の熱転写ラベル。
  17. 前記剥離剤層は、両面剥離可能に前記キャリヤの表および裏に被着される、請求項11記載の熱転写ラベル。
  18. アイテムに貼付可能な熱転写ラベルであって、
    プラスチックフィルムキャリヤと、
    前記キャリヤ表面上の剥離剤層と、
    多色インキデザイン層と、
    前記インキデザイン層と連絡状態にある接着剤層とを有し、
    前記剥離剤層は、前記剥離剤層のマトリックスまたは本体を構成する熱安定性フィルム形成有機組成物、表面活性化学成分、および前記剥離剤層マトリックスおよびその表面中に分布して位置した細かい熱安定性固相を成分の分散系を有する、熱転写ラベル。
  19. 前記熱安定性フィルム形成有機組成物は、熱硬化または化学的架橋組成物である、請求項18記載の熱転写ラベル。
  20. 前記表面活性化学成分は、前記剥離剤層マトリックスと構造的リンケージを形成するとともに前記剥離剤層マトリックスの表面領域上に一様な分布状態を有する、請求項19記載の熱転写ラベル。
  21. 熱転写用途に適した剥離剤官能化キャリヤであって、
    熱安定性フィルム形成有機組成物と、
    表面活性化学成分と、
    細かい熱安定性固相成分の分散系とを有する、キャリヤ。
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