JP2015216264A - 発熱素子の固定部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 冷却面3に列状に配置した複数の発熱素子D1a,D2aを横切って延在している帯状部7と、この帯状部の少なくとも長手方向の両端に形成され、冷却面に固定される複数の固定部7a,7bと、帯状部に形成されて複数の発熱素子の各々に当接する複数の当接部7c,7dと、これら複数の当接部が夫々当接している複数の発熱素子に対して冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する複数の押し付け付与部7e,7fと、を備えている。
【選択図】図3
Description
インバータ装置を構成するスイッチング素子として、IGBTや還流ダイオードと呼ばれるダイオードが用いられている。これらの素子には大電流が流れるため、電気抵抗は小さいものの発熱量が大きい。ここで、発熱量が大きい素子を発熱素子と称する。
特許文献1の発熱素子の固定構造は、ヒートシンクの冷却面に列状に配置した複数の発熱素子を固定金具で固定している。固定金具は、複数の発熱素子に沿って延在する長尺な金属製の固定板と、この固定板の側縁部から櫛歯状に突設され、各発熱素子に向かって折り曲げ形成された押圧片とを備えており、固定板を、固定ネジを介してヒートシンクに固定し、各押圧片が対応する発熱素子に対して冷却面に向かう方向に弾性復元力を発生することで、ヒートシンクの冷却面に複数の発熱素子を押し付け固定している。
このように押圧片が浮き上がって固定金具の押し付け力が低下した発熱素子は、冷却面への密着性が低下するので、冷却効果が低下するおそれがある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、振動が入力してもヒートシンクの冷却面に対して発熱素子の密着性を維持しながら押し付け固定し、発熱素子の冷却効果を高めることができる発熱素子の固定部材を提供することを目的としている。
また、本発明の一態様に係る固定部材は、上記帯状部が帯状金属板であり、上記複数の固定部は、上記帯状金属板の少なくとも長手方向の両端に平板形状として形成され、上記複数の当接部は、対応する上記発熱素子に線状に当接するように上記帯状金属板を鋭角に曲げることで形成され、上記複数の押し付け付与部は、上記固定部及び上記当接部の間の上記帯状金属板を曲げることで形成され、自身の弾性復元力により上記発熱素子に対して上記押し付け力を付与することが好ましい。
また、本発明の一態様に係る固定部材は、平板形状の上記複数の固定部に、補強部材を一体に設けることが好ましい。
本発明の一態様に係る発熱素子の固定部材によると、固定部の強度が増大するので、冷却面に対して固定部材を確実に固定することができる。
また、本発明の一態様に係る固定部材は、上記補強部材に、上記押し付け付与部の一部に当接して当該押し付け付与部の変形を防止する変形防止面を設けることが好ましい。
本発明の一態様に係る発熱素子の固定部材によると、押し付け付与部の弾性復元力を一定に保持することができる。
本発明の一態様に係る発熱素子の固定部材によると、発熱素子の反りを矯正して冷却面に対する発熱素子の密着性が向上する。
また、本発明の一態様に係る固定部材は、上記ヒートシンクの上記冷却面に二個の発熱素子を列状に配置し、上記帯状部の長手方向の両端に一対の上記固定部を形成し、上記帯状部に、上記二個の発熱素子の各々に当接する二箇所の上記当接部を形成し、上記帯状部に、上記二箇所の当接部が当接している上記二個の発熱素子に対して上記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する二箇所の上記押し付け付与部を形成することが好ましい。
また、本発明の一態様に係る固定部材は、上記ヒートシンクの上記冷却面に四個の発熱素子を一列に配置し、上記帯状部の長手方向の両端に一対の端部固定部を形成し、上記帯状部の長手方向の中央部に一箇所の中間固定部を形成し、上記一対の端部固定部の一方と上記中間固定部との間の上記帯状部に、上記四個の発熱素子のうちの二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第1当接部を形成し、上記一対の端部固定部の他方と上記中間固定部との間の上記帯状部に、上記四個の発熱素子のうちの残りの二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第2当接部を形成し、上記帯状部に、上記二箇所の第1当接部及び上記二箇所の第2当接部が当接している上記四個の発熱素子に対して上記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する四箇所の上記押し付け付与部を形成することが好ましい。
さらに、本発明の一態様に係る固定部材は、上記ヒートシンクの上記冷却面に六個の発熱素子を一列に配置し、上記帯状部の長手方向の両端に一対の端部固定部を形成し、上記帯状部の長手方向の中央部に二箇所の第1及び第2中間固定部を形成し、上記一対の端部固定部の一方と上記第1中間固定部との間の上記帯状部に、上記六個の発熱素子のうちの二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第1当接部を形成し、上記第1中間固定部と上記第2中間固定部との間の上記帯状部に、上記六個の発熱素子のうちの別の二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第2当接部を形成し、上記第2中間固定部と上記一対の端部固定部の他方との間の上記帯状部に、上記六個の発熱素子のうちの残りの二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第3当接部を形成し、上記帯状部に、上記第1当接部から第3当接部が当接している上記六個の発熱素子に対して上記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する六箇所の上記押し付け付与部を形成した。
さらに、本発明の一態様に係る固定部材は、上記ヒートシンクの上記冷却面に、一列目に二個、二列目に2個の発熱素子を配置し、上記帯状部の長手方向の両端に一対の端部固定部を形成し、上記帯状部の前記一列目と二列目の発熱素子の間の隙間に対応する位置にスリットを形成し、上記スリットを挟んで上記帯状部の幅方向の一方側に、上記一列目の二個の発熱素子に各々当接する二箇所の一列目当接部を形成し、上記帯状部に、上記二箇所の一列目当接部が当接している上記一列目の二個の発熱素子に対して上記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する二箇所の一列目押し付け付与部を形成し、上記スリットを挟んで上記帯状部の幅方向の他方側に、上記二列目の二個の発熱素子に各々当接する二箇所の二列目当接部を形成し、上記帯状部に、上記二箇所の二列目当接部が当接している上記二列目の二個の発熱素子に対して前記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する二箇所の二列目押し付け付与部を形成することが好ましい。
本発明の一態様に係る発熱素子の固定部材によると、振動が入力してもヒートシンクの冷却面に対して二列に配置した四個の発熱素子の密着性を維持しながら押し付け固定し、発熱素子の冷却効果を高めることができる。
図1から図4は、本発明に係る第1実施形態の固定部材を示すものである。
図1は、電動車両に搭載されているインバータ装置1の要部を示しており、筐体の内部に、直流電力を交流電力に変換する電力変換制御ユニットが配置されている。
筐体は、有底箱形状のケース2と、ケース2の上部開口を閉塞する蓋体(不図示)とを備えており、ケース2を構成する側壁3は、冷却空気や冷却水など冷却流体との接触により冷却が促進されるヒートシンクとされている。
制御基板4は、ケース2の底部5の上方に基板支持部(不図示)を介して平行に配置されている。
二個の半導体デバイスD1,D2は、図1及び図2に示すように、半導体チップ(不図示)が埋め込まれている外観が直方体形状の樹脂パッケージD1a,D2aと、樹脂パッケージD1a,D2aの一方の短辺側から突出している複数本のリードフレームD1b,D2bと、を備えている。
帯状金属板7は、例えばJIS規格(日本工業規格)のSUS301などのばね鋼からなる厚さ0.5mm程度の部材であり、図3に示すように、長手方向の両端に設けた一対の端部固定部7a、7bと、側壁3に接触していない樹脂パッケージD1a,D2aの背面にそれぞれ当接する一対の当接部7c,7dと、一方の端部固定部7aと一方の当接部7cとの間に設けた押し付け付与部7eと、他方の端部固定部7bと他方の当接部7dとの間に設けた押し付け付与部7fと、を備えている。
一対の当接部7c,7dは、直方体形状の樹脂パッケージD1a,D2aの長手方向の背面に線接触で当接するように、鋭角に折り曲げて形成した部位である。
一方の端部固定部7aと一方の当接部7cとの間に設けた押し付け付与部7eは、一方の端部固定部7aから略直角に折曲され、且つ山状に折り返されて一方の当接部7cに連続する部位であり、一方の当接部7cが当接している樹脂パッケージD1aに対して、自身が発生する弾性復元力により側壁3側に押し付け力を付与するものである。
他方の端部固定部7bと他方の当接部7dとの間に設けた押し付け付与部7fは、他方の端部固定部7bから略直角に折曲され、且つ山状に折り返されて他方の当接部7dに連続する部位であり、他方の当接部7dが当接している樹脂パッケージD2aに対して、自身が発生する弾性復元力により側壁3側に押し付け力を付与するものである。
固定部材6を構成する補強部材8aは、帯状金属板7の材料と比較して剛性を有する部材であり、図3及び図4に示すように、一方の端部固定部9aに溶接により固定され、端部固定部7aのネジ挿通孔7a1に対応するネジ挿通孔8a1が形成されている。また、補強部材8aには、押し付け付与部7eの端部固定部7aから略直角に立ち上がっている部位に沿って変形防止面8a2が形成されている。
そして、図3に示すように、固定部材6の帯状金属板7を、側壁3の水平方向に列状に配置した樹脂パッケージD1a,D2aを横切るように配置し、一対の端部固定部7a、7bに形成したネジ挿通孔7a1、7b1を、側壁3に形成した二箇所のネジ孔3a,3bに対応させ、一対の補強部材8a,8bに形成したネジ挿通孔8a1,8b1に挿通した固定ネジ10a,10bをネジ孔3a,3bねじ込む。
ここで、本発明に係る二個の発熱素子が樹脂パッケージD1a,D2aに対応し、本発明に係るヒートシンクの冷却面がケース2の側壁3に対応している。
車両に搭載されているインバータ装置1は、二個の半導体デバイスD1,D2の樹脂パッケージD1a,D2aの発熱量が大きいので、これら樹脂パッケージD1a,D2aが、ヒートシンクとされた側壁3に固定部材6を介して側壁3に密着した状態で固定されている。
ここで、インバータ装置1に振動が入力すると、樹脂パッケージD1a,D2aを固定している固定部材6も振動するが、本実施形態の固定部材6は、帯状金属板7の長手方向の両端に設けた一対の端部固定部9a、9bが側壁3に固定されており、すなわち、固定部材6が側壁3に両持ち支持された状態で固定され、振動の伝達によって一対の当接部7c,7dが樹脂パッケージD1a,D2aから浮き上がることがない。
また、本実施形態の固定部材6の端部固定部7a,7bには、補強部材8a,8bが一体に固定されており、薄肉に設定されている端部固定部9a,7bの剛性が高くなり、側壁3に対する固定部材6の固定力を高く設定することができる。
また、補強部材8a,8bには、押し付け付与部7e,7fの端部固定部7a,7bから略直角に立ち上がる部位に当接する変形防止面8a2,8b2が形成されているので、押し付け付与部7e,7fの曲げ形状は常に一定となる。これにより、押し付け付与部7e,7fの弾性復元力を常に一定の力に保持し、樹脂パッケージD1a,D2aに対して同一の押し付け力で固定することができる。
さらに、図1に示すように、本実施形態の固定部材6の当接部7c,7dは、外観を直方体形状とした樹脂パッケージD1a,D2aの長手方向に線接触状態で当接しており、樹脂パッケージD1a,D2aが長手方向にしなり変形している場合には、固定部材6の当接部7c,7dが当接することで樹脂パッケージD1a,D2aのしなり変形を矯正し、側壁3に対する樹脂パッケージD1a,D2aの密着性を向上させる。このように、側壁3への樹脂パッケージD1a,D2aの密着性が向上することから、さらに、樹脂パッケージD1a,D2aの冷却効果を高めることができる。
次に、図5及び図6は、本発明に係る第2実施形態の固定部材を示すものである。なお、図1から図4で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
本実施形態のケース2の内部には、電力変換装置ユニットを構成する制御基板4及び四個の半導体デバイスD1、D2,D3、D4が収納されている。
これら四個の半導体デバイスD1,D2,D3、D4は、半導体チップ(不図示)が埋め込まれている外観が直方体形状の樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aと、樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aの一方の短辺側から突出している複数本のリードフレームD1b,D2b,D3b、D4bと、を備えている。
帯状金属板12の材質は第1実施形態の帯状金属板7と同様の部材であり、図6に示すように、帯状金属板12の長手方向の両端に設けた一対の端部固定部12a、12bと、その長手方向の中央部に設けた中間固定部12cと、側壁3に接触していない樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aの背面にそれぞれ当接する四箇所の当接部12d,12e,12f,12gと、一方の端部固定部12aと中間固定部12cとの間に設けた二箇所の押し付け付与部12h,12iと、他方の端部固定部12bと中間固定部12cとの間に設けた二箇所の押し付け付与部12j,12kと、を備えている。
四個の当接部12d,12e,12f,12gは、直方体形状の樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aの長手方向の背面に線接触で当接するように、鋭角に折り曲げて形成した部位である。
四箇所の押し付け付与部12h,12i,12j,12kは、一対の端部固定部12a、12b及び中間固定部12cから略直角に折曲され、且つ山状に折り返された部位であり、四箇所の当接部12d,12e,12f,12gが当接している樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aに対して、自身が発生する弾性復元力により側壁3側に押し付け力を付与するものである。
四箇所の押し付け付与部12h,12i,12j,12kの弾性復元力により、それぞれが対応する四箇所の当接部12d,12e,12f,12gが樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aに対して、自身が発生する弾性復元力により側壁3側に押し付け力を付与し、樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aが側壁3に密着した状態で固定される。
ここで、本発明に係る四個の発熱素子が樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aに対応し、本発明に係るヒートシンクの冷却面がケース2の側壁3に対応し、本発明に係る第1当接部が当接部12d,12eに対応し、本発明に係る第2当接部が当接部12f,12gに対応している。
車両に搭載されているインバータ装置1は、四個の半導体デバイスD1,D2,D3,D4の樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aの発熱量が大きいので、これら樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aが、ヒートシンクとされた側壁3に固定部材11を介して側壁3に密着した状態で固定されている。
これにより、固定金具11は、四箇所の押し付け付与部12h,12i,12j,12kの弾性復元力で当接部12d,12e,12f,12gが樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aに対して側壁3側に押し付け力を付与し続けるので、樹脂パッケージD1a,D2aは側壁3に密着した状態で固定され、樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aの冷却効果を十分に高めることができる。
また、補強部材13a〜13cには、端部固定部12a,12b及び中間固定部12cから略直角に立ち上がる四箇所の押し付け付与部12h,12i,12j,12kの部位に当接する変形防止面13a2,13b2,13b3,13c2が形成されているので、押し付け付与部12h,12i,12j,12kの曲げ形状は常に一定となる。これにより、押し付け付与部12h,12i,12j,12kの弾性復元力を常に一定の力に保持し、樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aに対して同一の押し付け力で固定することができる。
次に、図7及び図8は、本発明に係る第3実施形態の固定部材を示すものである。
本実施形態のケース2の内部には、電力変換装置ユニットを構成する制御基板4及び六個の半導体デバイスD1、D2,D3、D4,D5、D6が収納されている。
これら六個の半導体デバイスD1,D2,D3、D4,D5、D6は、半導体チップ(不図示)が埋め込まれている外観が直方体形状の樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4a,D5a、D6aと、樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4a,D5a、D6aの一方の短辺側から突出している複数本のリードフレームD1b,D2b,D3b、D4b,D5b、D6bと、を備えている。
帯状金属板15は、第1実施形態の帯状金属板7と同様の材質の部材であり、図8に示すように、帯状金属板15の長手方向の両端に設けた一対の端部固定部15a、15bと、これら一対の端部固定部15a、15bの間に等間隔に設けた二箇所の第1及び第2中間固定部15c.15dと、側壁3に接触していない樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4a,D5a、D6aの背面にそれぞれ当接する六箇所の当接部15e,15f,15g,15h,15i,15jと、一方の端部固定部15aと第1中間固定部15cとの間に設けた二箇所の押し付け付与部15k,15lと、第1中間固定部15cと第2中間固定部15dとの間に設けた二箇所の押し付け付与部15m,15nと、第2中間固定部15dと他方の端部固定部15bとの間に設けた二箇所の押し付け付与部15o,15pと、を備えている。
六箇所の当接部15e,15f,15g,15h,15i,15jは、直方体形状の樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4a,D5a、D6aの長手方向の背面に線接触で当接するように、鋭角に折り曲げて形成した部位である。
本実施形態によると、車両に搭載されているインバータ装置1は、六個の半導体デバイスD1,D2,D3,D4,D5,D6の樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4a,D5a、D6aの発熱量が大きいので、これら樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4a,D5a、D6aが、ヒートシンクとされた側壁3に固定部材14を介して側壁3に密着した状態で固定されている。
したがって、本実施形態の固定金具14も、樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4a,D5a、D6aの冷却効果を十分に高めることができるとともに、第2実施形態の固定金具11と同様の効果を奏することができる。
次に、図9及び図10は、本発明に係る第4実施形態の固定部材を示すものである。
本実施形態のケース2の底部5は、冷却空気や冷却水など冷却流体との接触により冷却が促進されるヒートシンクとされている。
このケース2の底部5に、二個の半導体デバイスD1,D2の外観直方体形状の樹脂パッケージD1a,D2aが、長辺同士が対向するように列状に配置されている(一列目の樹脂パッケージD1a,D2aと称する)。また、他の二個の半導体デバイスD3,D4の外観直方体形状の樹脂パッケージD3a,D4aが、一列目の樹脂パッケージD1a,D2aに対して短辺同士が対向する位置で、それら樹脂パッケージD3a,D4aの長辺同士が対向するように列状に配置されている(二列目の樹脂パッケージD3a,D4aと称する)。
帯状金属板18は、第1実施形態の帯状金属板7と同様の材質の部材であり、図9に示すように、二列の樹脂パッケージD1a,D2a,D3a,D4aを横切るため、第1実施形態の帯状金属板7より短尺方向の寸法が大きい部材である。
当接部18d,18e,18f,18gは、それぞれが対向する一列目の樹脂パッケージD1a,D2a及び二列目の樹脂パッケージD3a,D4aの長手方向の背面に線接触で当接するように、鋭角に折り曲げて形成した部位である。
押し付け付与部18hは、一方の端部固定部18aから略直角に折曲され、且つ山状に折り返されて当接部18dに連続する部位であり、当接部18dが当接している一列目の樹脂パッケージD1aに対して、自身が発生する弾性復元力により側壁3側に押し付け力を付与するものである。
押し付け付与部18iは、他方の端部固定部18bから略直角に折曲され、且つ山状に折り返されて当接部18eに連続する部位であり、当接部18eが当接している一列目の樹脂パッケージD2aに対して、自身が発生する弾性復元力により側壁3側に押し付け力を付与するものである。
押し付け付与部18kは、他方の端部固定部18bから略直角に折曲され、且つ山状に折り返されて当接部18gに連続する部位であり、当接部18gが当接している二列目の樹脂パッケージD4aに対して、自身が発生する弾性復元力により側壁3側に押し付け力を付与するものである。
したがって、本実施形態の固定金具17も、二列に配置した四個の樹脂パッケージD1a,D2a,D3a、D4aの冷却効果を十分に高めることができるとともに、他の実施形態の固定金具と同様の効果を奏することができる。
Claims (9)
- ヒートシンクの冷却面に列状に配置した複数の発熱素子を、前記冷却面側に押し付けて固定する発熱素子の固定部材であって、
前記冷却面に列状に配置した前記複数の発熱素子を横切って延在している帯状部と、
この帯状部の少なくとも長手方向の両端に形成され、前記冷却面に固定される複数の固定部と、
前記帯状部に形成されて前記複数の発熱素子の各々に当接する複数の当接部と、
これら複数の当接部が夫々当接している前記複数の発熱素子に対して前記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する複数の押し付け付与部と、を備えていることを特徴とする発熱素子の固定部材。 - 前記帯状部は帯状金属板であり、
前記複数の固定部は、前記帯状金属板の少なくとも長手方向の両端に平板形状として形成され、
前記複数の当接部は、対応する前記発熱素子に線状に当接するように前記帯状金属板を鋭角に曲げることで形成され、
前記複数の押し付け付与部は、前記固定部及び前記当接部の間の前記帯状金属板を曲げることで形成され、自身の弾性復元力により前記発熱素子に対して前記押し付け力を付与することを特徴とする請求項1記載の発熱素子の固定部材。 - 平板形状の前記複数の固定部に、補強部材を一体に設けたことを特徴とする請求項2記載の発熱素子の固定部材。
- 前記補強部材に、前記押し付け付与部の一部に当接して当該押し付け付与部の変形を防止する変形防止面を設けたことを特徴とする請求項3記載の発熱素子の固定部材。
- 前記複数の発熱素子は、直方体形状の外観を有し、互いの長辺同士を対向させて列状に配置されており、
前記帯状部は、前記複数の発熱素子の長辺を横切って延在し、
前記複数の当接部は、前記発熱素子の長辺に沿う方向に延在していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の発熱素子の固定部材。 - 前記ヒートシンクの前記冷却面に二個の発熱素子を列状に配置し、
前記帯状部の長手方向の両端に一対の前記固定部を形成し、
前記帯状部に、前記二個の発熱素子の各々に当接する二箇所の前記当接部を形成し、
前記帯状部に、前記二箇所の当接部が当接している前記二個の発熱素子に対して前記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する二箇所の前記押し付け付与部を形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の発熱素子の固定部材。 - 前記ヒートシンクの前記冷却面に四個の発熱素子を一列に配置し、
前記帯状部の長手方向の両端に一対の端部固定部を形成し、前記帯状部の長手方向の中央部に一箇所の中間固定部を形成し、
前記一対の端部固定部の一方と前記中間固定部との間の前記帯状部に、前記四個の発熱素子のうちの二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第1当接部を形成し、
前記一対の端部固定部の他方と前記中間固定部との間の前記帯状部に、前記四個の発熱素子のうちの残りの二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第2当接部を形成し、
前記帯状部に、前記二箇所の第1当接部及び前記二箇所の第2当接部が当接している前記四個の発熱素子に対して前記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する四箇所の前記押し付け付与部を形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の発熱素子の固定部材。 - 前記ヒートシンクの前記冷却面に六個の発熱素子を一列に配置し、
前記帯状部の長手方向の両端に一対の端部固定部を形成し、前記帯状部の長手方向の中央部に二箇所の第1及び第2中間固定部を形成し、
前記一対の端部固定部の一方と前記第1中間固定部との間の前記帯状部に、前記六個の発熱素子のうちの二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第1当接部を形成し、
前記第1中間固定部と前記第2中間固定部との間の前記帯状部に、前記六個の発熱素子のうちの別の二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第2当接部を形成し、
前記第2中間固定部と前記一対の端部固定部の他方との間の前記帯状部に、前記六個の発熱素子のうちの残りの二個の発熱素子の各々に当接するように二箇所の第3当接部を形成し、
前記帯状部に、前記第1当接部から第3当接部が当接している前記六個の発熱素子に対して前記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する六箇所の前記押し付け付与部を形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の発熱素子の固定部材。 - 前記ヒートシンクの前記冷却面に、一列目に二個、二列目に2個の発熱素子を配置し、
前記帯状部の長手方向の両端に一対の端部固定部を形成し、
前記帯状部の前記一列目と二列目の発熱素子の間の隙間に対応する位置にスリットを形成し、
前記スリットを挟んで前記帯状部の幅方向の一方側に、前記一列目の二個の発熱素子に各々当接する二箇所の一列目当接部を形成し、
前記帯状部に、前記二箇所の一列目当接部が当接している前記一列目の二個の発熱素子に対して前記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する二箇所の一列目押し付け付与部を形成し、
前記スリットを挟んで前記帯状部の幅方向の他方側に、前記二列目の二個の発熱素子に各々当接する二箇所の二列目当接部を形成し、
前記帯状部に、前記二箇所の二列目当接部が当接している前記二列目の二個の発熱素子に対して前記冷却面に向かう方向に押し付け力を付与する二箇所の二列目押し付け付与部を形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の発熱素子の固定部材。
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