JP6248591B2 - 電子制御ユニット及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御ユニット及びそれを備える電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、トルクセンサ等の各種センサの検出信号に基づいて電動モータの駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)を備える。電子制御ユニットは、パワー半導体素子(例えば、MOSFET)が実装された回路基板や、回路基板を収容するハウジングなどを備えるが、パワー半導体素子は通電時に高温となって発熱するため、このような発熱素子から発せられる熱をハウジングの外に放熱するような熱対策を講じる必要がある。
発熱素子が発する熱を外部に放熱する方法として、例えば特許文献1に記載の技術がある。この技術は、発熱素子の熱をヒートシンクによって外部に放熱するものであり、発熱素子が実装された回路基板とヒートシンクとの間に、電気絶縁層と、その上に形成された伝熱用の金属箔層とを有する伝熱基板を介在したものである。ここでは、回路基板と伝熱基板の金属箔層とを半田によって接合している。
また、別の方法としては、例えば特許文献2に記載の技術がある。この技術は、回路基板の発熱素子実装部とは反対側と、発熱素子の回路基板とは反対側とにそれぞれヒートシンクを密着し、発熱素子の熱を、発熱素子の基板面側及びその反対側の両面から放熱するようにしたものである。
特開2011−165867号公報 特開2010−245174号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術にあっては、回路基板とヒートシンクとの間に介装する伝熱基板が必要であり、構成部品の増加を招く。さらに、伝熱基板を回路基板に半田で接合するため、組立工数も多くなる。
また、上記特許文献2に記載の技術にあっては、回路基板にヒートシンクを密着させる構成であるが、回路基板が反ってしまった場合、密着力が変化して放熱性が悪化する。
そこで、本発明は、構成部品を増加することなく、効果的に発熱素子の熱を放熱させることができる電子制御ユニット、及びそれを備える電動パワーステアリング装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る電子制御ユニットの一態様は、発熱素子を含む電子部品が表面実装された回路基板と、金属製のベースと金属製のカバーとで構成され、回路基板の周縁部を厚さ方向に挟持固定して当該回路基板を収容するハウジングと、を備える。そして、ベース及びカバーの少なくとも一方は、発熱素子と直接又は回路基板を挟んで対向する位置に、熱伝導性部材と絶縁層とを介して、発熱素子に直接又は回路基板を挟んで間接的に接触する放熱部を備える。また、ベース及びカバーは、回路基板の反りを矯正するように、当該回路基板を、絶縁層を介して厚さ方向に押圧する矯正部を備え、回路基板と矯正部との間に弾性部材を備え、矯正部と弾性部材は、嵌め合い構造で組付けられている。
このように、ハウジングに放熱部を形成し、これを発熱素子や回路基板の発熱素子実装部とは反対側の面に密着させることで発熱素子の熱を放熱する。このとき、ハウジングに形成された矯正部によって回路基板の反りを矯正し、発熱素子と熱伝導性部材との密着にムラが生じるのを防止する。これにより、放熱性を安定させることができる。さらに、発熱素子及び回路基板と放熱部との間、並びに発熱素子及び回路基板と矯正部との間に絶縁層を設けるので、絶縁性を確保することができる。したがって、万が一、放熱部や矯正部が発熱素子や回路基板に接触した場合であっても、電気ショートを起こさず、安定した動作を維持することができる。
また、上記において、回路基板と矯正部との間に弾性部材を備えることで、矯正部によって適切に回路基板を押圧することができ、効果的に回路基板の反りを矯正することができる。
さらに、上記において、弾性部材は、熱伝導性材料を含んで構成されていることで、回路基板と矯正部との間の弾性部材に放熱機能を持たせることができる。
また、上記において、絶縁層は、ベース及びカバーに形成されていることが好ましい。このように、ハウジング側に表面処理により絶縁層を形成することで、絶縁層を介装させた状態での電子制御ユニットの組付けを容易に行うことができる。
さらにまた、上記において、熱伝導性部材は、絶縁性材料を含んで構成されていることが好ましい。これにより、発熱素子及び回路基板と放熱部との間の熱伝導性部材に絶縁機能を持たせることができる。
また、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一態様は、ステアリングホイールから伝達される操舵トルクを検出するトルク検出部と、前記トルク検出部で検出した操舵トルクに応じた操舵補助トルクを発生する電動モータと、前記電動モータの駆動を制御する上記の何れかの電子制御ユニットと、を備える。このように、放熱性と絶縁性とを両立した電子制御ユニットを備えるので、電動モータを安定して動作させることができ、適切な操舵補助制御を行うことができる。
本発明の電子制御ユニットでは、発熱素子が実装された回路基板を収容するハウジングに放熱部及び矯正部を形成するので、構成部品を増加することなく、回路基板の反りを矯正して効果的に発熱素子が発生する熱を放熱させることができる。また、発熱素子及び回路基板と放熱部との間、並びに回路基板と矯正部との間に絶縁層を設けるので、放熱性に加えて絶縁性も確保することができる。
本実施形態の電子制御ユニットが搭載される電動パワーステアリング装置の基本構造を示す図である。 コントローラの構成を示す図である。 電子制御ユニットの分解斜視図である。 電子制御ユニットの分解斜視図である。 電子制御ユニットの組立状態を示す図である。 電子制御ユニットの断面図を示す図である。 放熱部の断面図である。 矯正部の断面図である。 矯正部の別の例を示す断面図である。 弾性部材の別の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電子制御ユニットが搭載される電動パワーステアリング装置の基本構造を示す図である。
図中、符号1はステアリングホイールであり、運転者からこのステアリングホイール1に作用される操舵力はステアリングシャフト2に伝達される。ステアリングホイール1に伝達された操舵力は、減速ギヤ3、ユニバーサルジョイント4A及び4B、ピニオンラック機構5を介してタイロッド6に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。
ステアリングシャフト2には、ステアリングホイール1に付与されてステアリングシャフト2に伝達された操舵トルクTsを検出するトルクセンサ7が設けられている。また、減速ギヤ3には、操舵系に対して操舵補助力を発生する電動モータ8が連結されている。ここで、電動モータ8は3相ブラシレスモータである。
コントローラ10には、バッテリー(図示せず)から電力が供給されるとともに、イグニションキー(図示せず)を経てイグニションキー信号IGN(図2参照)が入力される。コントローラ10は、トルクセンサ7で検出した操舵トルクTsと車速センサ9で検出した車速Vとに基づいて操舵補助指令値の演算を行い、演算した操舵補助指令値に基づいて電動モータ8に供給する電流を制御する。
コントローラ10は、主としてマイクロコンピュータで構成されるが、その構成を示すと図2に示すようになる。コントローラ10は、制御演算装置11と、ゲート駆動回路12と、モータ駆動部13と、遮断装置14とを備える。
制御演算装置11は、操舵トルクTs及び車速Vの他に、電流検出回路15で検出した3相のモータ電流ia〜icと、ロータ位置検出回路17で検出した電動モータ8の回転位置θとを入力し、これらに基づいて電動モータ8の電流指令値を演算する。制御演算装置11は、演算した電流指令値をゲート駆動回路12に出力する。
ここで、電動モータ8には、ホールセンサ等の回転センサ16が取り付けられており、ロータ位置検出回路17は、回転センサ16からの回転信号RTに基づいて回転位置θを検出するようになっている。
また、イグニションキーからのイグニション信号IGNはイグニション電圧モニタ部18及び電源回路部19に入力され、電源回路部19から制御演算装置11に、電源電圧Vddと装置停止用となるリセット信号RSとが入力されるようになっている。
ゲート駆動回路12は、入力した電流指令値等に基づいてゲート駆動信号を形成し、これをFETのブリッジ構成で成るモータ駆動部13に出力する。モータ駆動部13は、パワー半導体素子であるFETTr1〜Tr6で構成されるインバータ回路である。このモータ駆動部13は、非常停止用の遮断装置14を経て電動モータ8を駆動する。ここで、遮断装置14は、2相を遮断するリレー接点141及び142で構成されている。
なお、ここでは、遮断装置14を、接点式のリレーを用いた構成としているが、これに代えて半導体式のリレーを用いることもできる。この場合、電動モータ8の各相に半導体リレーを介挿する。
図3及び図4は、コントローラ10を構成する電子制御ユニット(ECU)の分解斜視図である。
電子制御ユニット20は、モータ駆動部13を構成するFETTr1〜Tr6等が実装されている回路基板30と、回路基板30を収容するECUハウジング(ECUベース40とプレート(カバー)50)とを備える。
回路基板30はFR−4等を基材とした樹脂製であり、回路基板30の表面には、発熱素子であるFET31が、半田によって実装されている。ここで、FET31は、モータ駆動用のFETTr1〜Tr6や、遮断装置14として半導体リレーを用いたときのリレー用のFETなどである。
また、この回路基板30のFET31が実装されていない箇所には、ボンドや両面テープ等の接着部材により弾性部材32が固定されている。弾性部材32は、回路基板30の両面に、回路基板30を挟んで対向する位置に固定されている。さらに、回路基板30の周縁部には、回路基板30をECUベース40に取り付けるための取付ねじ60(図5参照)がねじ込まれる複数の貫通孔33が形成されている。
ECUベース40は、開口部を有する箱型状の部材であり、その開口部に回路基板30を取り付け可能となっている。ECUベース40は、例えばアルミダイカストで形成されている。
ECUベース40の底部には、回路基板30を取り付けた状態でFET31と直接または回路基板30を介して対向する位置に、開口部側に突出する放熱部41が形成されている。放熱部41は、回路基板30側の端部に、回路基板30と平行の平面である放熱面41aを備える。
また、ECUベース40の底部には、回路基板30を取り付けた状態で弾性部材32と対向する位置に、開口部側に突出する矯正部42が形成されている。この矯正部42は、回路基板30側の端部に、回路基板30と平行の平面である矯正面42aを備える。
これら放熱面41a及び矯正面42aには、それぞれ絶縁層が形成されている。その絶縁層は、アルマイト処理やフッ素コーティングにより形成する。
さらに、ECUベース40の周縁部には、回路基板30の貫通孔33に対応する位置に、取付ねじ60がねじ込まれるねじ孔43が形成されている。
プレート50は、ECUベース40の開口部を塞ぐようにECUベース40に固定される板状の金属性の部材である。プレート50には、回路基板30を取り付けたECUベース40に固定された状態で、FET31と直接または回路基板30を介して対向する位置に、回路基板30側に突出する放熱部51が形成されている。放熱部51は、回路基板30側の端部に、回路基板30と平行の平面である放熱面51aを備える。
また、プレート50には、回路基板30を取り付けたECUベース40に固定された状態で、弾性部材32と対向する位置に、回路基板30側に突出する矯正部52が形成されている。この矯正部52は、回路基板30側の端部に、回路基板30と平行の平面である矯正面52aを備える。
これら放熱面51a及び矯正面52aには、それぞれ絶縁層が形成されている。その絶縁層は、アルマイト処理やフッ素コーティングにより形成する。
さらに、プレート50の周縁部には、ECUベース40のねじ孔に対応する位置に、取付ねじ60がねじ込まれる貫通孔53が形成されている。
そして、回路基板30を取り付けたECUベース40に対し、回路基板30の上からプレート50を取り付け、図5に示すように取付ねじ60によって固定することで電子制御ユニット20が完成する。
図6は、電子制御ユニット20の組付け状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
電子制御ユニット20の組付け状態では、図6(b)に示すように、回路基板30に実装されたFET31は、ECUベース40に形成された放熱面41aとプレート50に形成された放熱面51aとによって、回路基板30の厚さ方向両側から挟まれた状態となっている。このとき、FET31と放熱部41との間、及びFET31と放熱部51との間に、それぞれグリース状またはシート状の熱伝導性材料(TIM)を介在させる。
すなわち、図7に図6(b)のα部の拡大図を示すように、回路基板30の上面(ECUベース40側の面)にFET31が実装されている場合、FET31の上面に、絶縁層41bが形成された放熱面41aを、TIM34を介して密着させる。また、回路基板30のFET31とは反対側の面には、絶縁層51bが形成された放熱面51aを、TIM34を介して密着させる。
また、図6(c)に示すように、回路基板30においてFET31が実装されていない箇所は、ECUベース40に形成された矯正面42aとプレート50に形成された矯正面52aとによって、弾性部材32を介して回路基板30の厚さ方向両側から挟まれた状態となっている。
すなわち、図8に図6(c)のβ部の拡大図を示すように、回路基板30の上面(ECUベース40側の面)には接着部材32aによって弾性部材32が固定されており、回路基板30は、この弾性部材32を介して絶縁層42bが形成された矯正面42aによって下方向(プレート50側)に押圧される。
また、同様に、回路基板30の下面(プレート50側の面)には、回路基板30の上面に固定された弾性部材32と回路基板30を挟んで対向する位置に、接着部材32aによって弾性部材32が固定されており、回路基板30は、この弾性部材32を介して絶縁層52bが形成された矯正面52aによって上方向(ECUベース40側)に押圧される。
ここで、矯正部42,52の回路基板30に対する押圧力は、回路基板30の反りが矯正される程度に設定する。
以上のように、ECUハウジングを構成するECUベース40とプレート50とで、回路基板30の周縁部の一部を厚さ方向に挟持し、取付ねじ60で固定する。このとき、ECUベース40の放熱部41とプレート50の放熱部51とによって、TIM34を介してFET31及び回路基板30を挟みこみ、回路基板30の両面からFET31の熱を放熱するようにする。
すなわち、例えば図7に示すように、回路基板30の上面(ECUベース40側の面)にFET31が実装されている場合には、FET31の上面に、ECUベース40に形成された放熱部41の放熱面41aを、TIM34を介して密着させる。これにより、FET31の熱をFET31の上面からTIM34を介してECUベース40へ逃がすことができる。
また、同時に、FET31の下面(回路基板30のFET31実装部とは反対側の面)には、プレート50に形成された放熱部51の放熱面51aを、TIM34を介して密着させる。これにより、FET31の上面からの放熱と同時に、回路基板30の下面からもTIM34を介してプレート50にFET31の熱を逃がすことができる。
このように、FET31の両面からFET31の熱を効率的に放熱することができる。
また、回路基板30を収容するECUハウジング(ECUベース40及びプレート50)に放熱部41,51を形成するので、新たに放熱部品を追加する必要がなく、電子制御ユニット20の構成部品の増加を防止することができる。さらに、放熱機構を実現する際に半田接合等を必要としないため、組立工数が少なくてすむ。
また、ECUベース40の放熱部41及びプレート50の放熱部51の回路基板30側表面には、それぞれ絶縁層41b,51bを形成する。そのため、万が一、放熱部41,51がFET31や回路基板30に接触した場合であっても、電気ショートを起こさず、動作を維持することができる。
ところで、本実施形態のように、FET31やFET31が実装された回路基板30に、TIM34を介して放熱面41a,51aを密着させて放熱する構造である場合、回路基板30に反りが発生すると、FET31及び回路基板30と放熱面41a,51aとの間の間隔にばらつきが生じ、FET31及び回路基板30と放熱部41,51との密着力が変化してしまう。
FET31とECUベース40との間、及びFET31とプレート50との間にそれぞれ介装されているTIM34は、その厚さが厚すぎると伝熱効果が発揮できず、放熱性が悪化してしまう。また、逆にTIM34の厚さが薄すぎると、絶縁性が悪化してしまう。そのため、FET31とECUベース40との間、及びFET31とプレート50との間の間隔を、それぞれ適切な範囲に管理する必要がある。
そこで、本実施形態では、ECUベース40とプレート50とに、回路基板30を挟んで対向する矯正部42,52を設け、矯正部42及び52によって回路基板30のFET31が実装されていない箇所を厚さ方向両側から押圧することで、回路基板30の反りを矯正する。これにより、TIM34の厚さを所定の厚さに管理することができ、FET31及び回路基板30とTIM34との密着にムラが生じるのを防止することができ、安定した放熱性を実現することができる。このとき、矯正部42及び52を、回路基板30を挟んで対向配置するので、適切に回路基板30の反りを矯正することができる。
また、ECUベース40の矯正部42及びプレート50の矯正部52の回路基板30側表面にも、それぞれ絶縁層42b,52bを形成する。そのため、万が一、矯正部42,52がFET31や回路基板30に接触した場合であっても、電気ショートを起こさず、動作を維持することができる。
以上のように、本実施形態では、回路基板30の反りを矯正する矯正機構を持たせることで、FET31と回路基板30とをECUベース40とプレート50とで挟み込み、FET31の両面から放熱を行う構造において、FET31の熱を効率良く、安定的に逃がすことができる。また、ECUベース40及びプレート50の回路基板30に対向する側に絶縁層を形成するため、放熱性と絶縁性とを両立させることができる。
(変形例)
上記実施形態においては、回路基板30の反りを矯正する矯正機構として、ECUベース40(矯正部42)とプレート50(矯正部52)とで、弾性部材32を介して回路基板30を挟み込む場合について説明したが、図9に示すように、ECUベース40(矯正部42)とプレート50(矯正部52)とによって、回路基板30を直接挟み込むようにしてもよい。これにより、弾性部材32を追加することなく、回路基板30の矯正機構を実現することができる。
また、上記実施形態においては、図3及び図4に示すように、弾性部材32の断面形状を円形とする場合について説明したが、図10(a)に示すように、四角形であってもよいし、中心部に孔を有する形状であってもよい。また、弾性部材32とECUベース40又はプレート50とは、図10(b)に示すように嵌め合い構造であってもよい。さらに、弾性部材32は、金属性または金属+樹脂性の部材とし、回路基板30に表面実装により固定するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、矯正部42,52に矯正面42a,52aを形成し、面接触により回路基板30の反りを矯正する場合について説明したが、点接触や線接触であってもよい。
また、上記実施形態においては、弾性部材32を、熱伝導性材料を含む弾性部材(弾性TIM)とし、放熱機能を持たせることもできる。
さらにまた、上記実施形態においては、ECUベース40及びプレート50の絶縁層は、放熱面41a,51a及び矯正面42a,52aのみに形成する場合について説明したが、ECUベース40及びプレート50の全体に形成してもよい。
また、上記実施形態においては、回路基板30と放熱部41との間、及び回路基板30と放熱部51との間に介装する熱伝導性材料としてのTIM34に、絶縁補助材を添加するようにしてもよい。これにより、放熱性と絶縁性とをより効果的に実現することができる。
さらに、上記実施形態においては、ECUベース40の矯正部42とプレート50の矯正部52とを、回路基板30を挟んで対向配置する場合について説明したが、回路基板30の反りを矯正できれば対向配置でなくてもよい。
また、上記実施形態においては、ECUベース40とプレート50の両方に放熱部41,51を形成する場合について説明したが、何れか一方のみでもよい。
1…ステアリングホイール、2…ステアリングシャフト、3…減速ギヤ、4A,4B…ユニバーサルジョイント、5…ピニオンラック機構、6…タイトロッド、7…トルクセンサ、8…電動モータ、9…車速センサ、10…コントローラ、11…制御演算装置、12…ゲート駆動回路、13…モータ駆動部、14…遮断装置、15…電流検出回路、16…回転センサ、17…ロータ位置検出回路、18…IGN電圧モニタ部、19…電源回路部、20…電子制御ユニット、30…回路基板、31…FET、32…弾性部材、33…貫通孔、34…TIM、40…ECUベース、41…放熱部、41a…放熱面、41b…絶縁層、42…矯正部、42a…矯正面、42b…絶縁層、43…ねじ孔、50…プレート、51…放熱部、51a…放熱面、51b…絶縁層、52…矯正部、52a…矯正面、52b…絶縁層、53…貫通孔、60…取付ねじ

Claims (5)

  1. 発熱素子を含む電子部品が表面実装された回路基板と、
    金属製のベースと金属製のカバーとで構成され、前記回路基板の周縁部を厚さ方向に挟持固定して当該回路基板を収容するハウジングと、を備え、
    前記ベース及びカバーの少なくとも一方は、前記発熱素子と直接又は前記回路基板を挟んで対向する位置に、熱伝導性部材と絶縁層とを介して、前記発熱素子に直接又は前記回路基板を挟んで間接的に接触する放熱部を備え、
    前記ベース及びカバーは、前記回路基板の反りを矯正するように、当該回路基板を、絶縁層を介して厚さ方向に押圧する矯正部を備え、
    前記回路基板と前記矯正部との間に弾性部材を備え、
    前記矯正部と前記弾性部材は、嵌め合い構造で組付けられていることを特徴とする電子制御ユニット。
  2. 前記弾性部材は、熱伝導性材料を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子制御ユニット。
  3. 前記絶縁層は、前記ベース及びカバーに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子制御ユニット。
  4. 前記熱伝導性部材は、絶縁性材料を含んで構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電子制御ユニット。
  5. ステアリングホイールから伝達される操舵トルクを検出するトルク検出部と、
    前記トルク検出部で検出した操舵トルクに応じた操舵補助トルクを発生する電動モータと、
    前記電動モータの駆動を制御する前記請求項1〜4の何れか1項に記載の電子制御ユニットと、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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