JP2015216168A - 塗布膜形成装置、塗布膜形成方法、記憶媒体 - Google Patents

塗布膜形成装置、塗布膜形成方法、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的粘度が高い薬液を用いて基板に塗布膜を形成するにあたり、塗布膜の基板における面内均一性を高くする技術を提供する。
【解決手段】基板保持部11と、前記基板保持部に保持された基板を鉛直軸周りに回転させる回転機構12と、所定の粘度を有する塗布膜形成用の薬液を供給する薬液供給部41と、液体の蒸気が加えられたガスを供給するガス供給部42と、前記基板を回転させると共に前記薬液供給部から前記基板の中心部に薬液を供給して遠心力により基板の周縁部に広げて液膜を形成するステップと、前記基板への薬液の供給を停止した後、薬液が乾燥する前に、前記ガス供給部から前記基板の少なくとも中心部に前記ガスを供給するステップと、が行われるように制御信号を出力する制御部10と、を備えるように装置を構成する。それによって、基板の中心部における液膜の盛り上がりを防ぎ、前記面内均一性を高くする。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板に薬液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成装置、塗布膜形成方法及び記憶媒体に関する。
半導体デバイスの製造工程において、基板である半導体ウエハ(以下、ウエハと記載する)にレジスト膜などの塗布膜を形成するにあたり、ウエハの中心部に供給された薬液をウエハの回転の遠心力によりウエハの周縁部へと展伸させる、スピンコーティングと呼ばれる手法が用いられている。特許文献1にはこのスピンコーティングにより、レジスト膜を形成する技術について記載されている。
ところでレジストパターンの線幅(Critical Dimension: CD)の微細化が進んでいるが、その進み具合は鈍化している。例えば上記の半導体デバイスとしてはNAND型フラッシュメモリがあり、これまでは前記CDを微細化することにより、その容量の増加が図られてきた。しかしそのような進み具合の鈍化から、メモリを構成するセルが積層された構造(3D NAND)を採用することによっても、その容量の増加が図られている。
特開平5−36597号公報
上記の3D NANDを製造するプロセスでは、従来に比べて高い粘度を有するレジスト、具体的には0.03Pa・s(30cP)〜0.4Pa・s(400cP)のレジストによりレジスト膜が形成される場合がある。このようなレジストを用いて上記のスピンコーティングを行うと、後に評価試験として説明するように、膜厚の均一性が悪くなってしまう場合がある。この場合におけるレジスト膜は、ウエハの中心部及び周縁部における膜厚が大きく、中心部と周縁部との間(説明の便宜上、中間部とする)にて膜厚が小さい。即ち、ウエハを径方向に沿った断面で見た場合、表面がW字状になるように当該レジスト膜が形成される。
このような膜厚分布になる理由については実施形態で詳しく説明するが、中心部の膜厚が大きくなる理由について簡単に述べておくと、前記レジストの粘度の高さによって周縁部に向かって当該レジストが広がり難いことが要因の1つであると、発明者は考えている。また、レジスト膜を形成する前に、レジストのウエハの濡れ性を改善するためのシンナーをスピンコーティングする、いわゆるプリウエットが行われる。当該スピンコーティングによって、レジストをウエハに供給する際に、このシンナーはウエハの中心部側より周縁部側へ多く供給されている。従って、ウエハの中心部側ではこのシンナーによるレジストの粘度の低下具合が小さいことも要因の1つであると、発明者は考えている。前記特許文献1には、ウエハに温度分布を形成して膜厚の均一性を高めることについて記載されているが、上記のように比較的高い粘度の薬液を用いた場合における問題及びその解決方法については記載されていない。
本発明はこのような事情においてなされたものであり、その目的は、比較的粘度が高い薬液を用いて基板に塗布膜を形成するにあたり、当該塗布膜の基板における面内均一性を高くすることができる技術を提供することである。
本発明の塗布膜形成装置は、基板を水平に保持する基板保持部と、
前記基板保持部に保持された基板を鉛直軸周りに回転させる回転機構と、
常温において0.03Pa・s〜0.4Pa・sの粘度を有する塗布膜形成用の薬液を供給する薬液供給部と、
液体の蒸気が加えられたガスを供給するガス供給部と、
前記基板を回転させると共に前記薬液供給部から前記基板の中心部に薬液を供給して遠心力により基板の周縁部に広げて液膜を形成するステップと、前記基板への薬液の供給を停止した後、薬液が乾燥する前に、前記ガス供給部から前記基板の少なくとも中心部に前記ガスを供給するステップと、が行われるように制御信号を出力する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、基板への塗布膜形成用の薬液の供給を停止した後、薬液が乾燥する前に、ガス供給部から前記基板の少なくとも中心部に液体の蒸気が加えられたガスを供給する。それによって、前記中心部における液膜の乾燥を抑え、当該中心部において液膜が盛り上がることを防ぐことができる。従って、基板の面内における膜厚の均一性の低下を抑えることができる。
本発明の第1の実施形態に係るレジスト膜形成装置の縦断側面図である。 前記レジスト膜形成装置の平面図である。 前記レジスト膜形成装置に設けられる複合ノズルの下面側斜視図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの回転数の変化を示すタイミングチャートである。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 比較例の装置によるウエハの処理を示す工程図である。 比較例の装置によるウエハの処理を示す工程図である。 比較例の装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 本発明の第1の実施形態に係るレジスト膜形成装置の縦断側面図である。 前記レジスト膜形成装置の平面図である。 前記レジスト膜形成装置に設けられる乾燥エア供給板の下面側斜視図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 更に他のレジスト膜形成装置の縦断側面図である。 前記レジスト膜形成装置に設けられる複合ノズル及び乾燥エア供給板の下面側斜視図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 前記レジスト膜形成装置によるウエハの処理を示す工程図である。 他のウエハの回転数の変化を示すタイミングチャートである。 評価試験の結果を示すグラフ図である。 評価試験の結果を示すグラフ図である。 評価試験の結果を示すグラフ図である。 評価試験の結果を示すグラフ図である。 評価試験の結果を示すグラフ図である。 評価試験の結果を示すグラフ図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態であるレジスト膜形成装置1について、図1の縦断側面図と、図2の平面図とを参照して説明する。このレジスト膜形成装置1は、粘度が0.03Pa・s(30cP)〜0.4Pa・s(400cP)、例えば0.1Pa・s(100cP)のレジストをウエハWの表面に塗布し、レジスト膜を形成する。特に説明の無い限りこの明細書において、粘度は常温における粘度を意味する。本明細書において常温とは約23℃であり、より具体的には21℃〜27℃である。図中11はスピンチャックであり、ウエハWの裏面中央部を真空吸着することにより、当該ウエハWを水平に保持する基板保持部である。図中12は回転機構であり、軸部13を介してスピンチャック11に接続されており、当該スピンチャック11を鉛直軸回りに回転させる。図中14は軸部13を囲む円形板である。図中15は、円形板14を上下に貫く昇降ピンであり、スピンチャック11とレジスト膜形成装置1の外部の搬送機構との間でウエハWの受け渡しを行う。図中16は昇降機構であり、昇降ピン15を昇降させる。
前記スピンチャック11に載置されたウエハWの側方を取り囲むように、カップ2が設けられている。カップ2は、回転するウエハWより飛散したり、こぼれ落ちた廃液を受け止めると共に、当該廃液をレジスト膜形成装置1の外部に排出するためにガイドする。図中21は、カップ2の上部側に設けられる開口部である。図中22はカップ2を構成するガイド部材である。ガイド部材22は、上記のように廃液をガイドするために、ウエハWの周に沿って設けられると共に、その縦断側面が山型に形成されている。
カップ2の下方側は、断面で見て凹部状の液受け部23として構成され、この液受け部23が軸部13を囲むように環状に設けられている。図中24は、液受け部23に流れた廃液を除去するための排液管である。図中25は液受け部23を上下に貫くように設けられる排気管であり、図示しない排気ダンパに接続され、所望の排気量でカップ2内を排気する。カップ2の上方には、FFU(ファンフィルタユニット)26が設けられ、カップ2へ向けて清浄なエアを供給する。このエアの供給と前記カップ2内の排気とにより、レジスト膜形成装置1の動作中において、カップ2上からカップ2内へと向かう下降気流が常時形成される。
図1中31は、レジストの溶剤であるシンナーを鉛直下方に供給するシンナー供給ノズルである。このシンナー供給ノズル31は、背景技術の項目で述べたプリウエットを行うために設けられ、流量調整部32を介してシンナー供給源33に接続されている。シンナー供給源33はポンプなどを含み、貯留されたシンナーをシンナー供給ノズル31へ圧送する。流量調整部32は、バルブやマスフローコントローラを含み、シンナー供給源33からシンナー供給ノズル31へのシンナーの流量を調整する。
図2中34は、シンナー供給ノズル31をその先端部にて支持する支持アームであり、その基端部には移動機構35が接続されている。移動機構35により、支持アーム34は水平方向及び上下方向に移動することができる。この移動機構35により、シンナー供給ノズル31は、ウエハWの中心部上とカップ2外に設けられた待機部36との間を移動することができる。図中37は、移動機構35の水平移動をガイドするためのガイド部材である。
図1中40は複合ノズルである。図3に示す複合ノズル40の下面側斜視図も参照しながら説明する。複合ノズル40は円柱状に構成され、垂直な棒状のレジスト供給ノズル41と、当該レジスト供給ノズル41の周囲を囲むリング状の加湿エア供給ノズル42と、により構成されている。図3中41Aはレジスト供給ノズル41の供給口であり、鉛直下方に向けてレジストを吐出することができる。図1に示すようにレジスト供給ノズル41は、流量調整部43を介してレジスト供給源44に接続されている。レジスト供給源44、流量調整部43は、貯留されている薬液、流量を調整する薬液が夫々既述の粘度を有するレジストであることを除いて、シンナー供給源33、流量調整部32と同様に構成されている。
図3に示すように、加湿エア供給ノズル42の下部には周方向に沿って複数のエア供給口42Aが開口している。このエア供給口42AはウエハWの中心部にエアを供給できるように開口される。また、図1に示すように加湿エア供給ノズル42には配管51の一端が接続され、配管51の他端は純水を貯留するタンク52の気層領域に開口している。タンク52に貯留される純水の液面下には、バブリングを行うためのノズル53が設けられている。図中54はヒーターであり、バブリングを行うためにタンク52内の純水を加熱する。
前記バブリング用のノズル53は、配管55Aを介してエアの供給源56に接続されている。このエア供給源56は、貯留されたエアを下流側に圧送できると共に、前記貯留されたエアを所定の温度に加熱するためのヒーターを備えている。図中55は、配管55Aに介設された流量調整部であり、上記の流量調整部32、43と同様に構成されている。また、配管55Aにおいて流量調整部55が設けられる位置よりも上流側には、配管57Aの一端が接続されている。配管57Aの他端は、配管51においてタンク52と加湿エア供給ノズル42との間に接続されている。配管57Aには、上記の流量調整部55と同様に構成された流量調整部57が介設されている。
後述するウエハWの処理時においては、エア供給源56からエアがタンク52に供給されてバブリングが行われ、タンク52の純水が水蒸気となり、この水蒸気を含んだ加湿されたエア(加湿エア)が配管51へ供給される。この配管51に供給された加湿エアは、配管57Aから供給されたエアと混合され、加湿エア供給ノズル42からウエハWの中心部に吐出される。このように供給ノズル42からウエハWに吐出される加湿エアが、後述するウエハW中心部のレジストの膜厚を抑える効果が得られる相対湿度を有するように、流量調整部55、57によりエアの流量が調整される。具体的には、ウエハWに供給される前記加湿エアの相対湿度は、25℃である場合に50%以上とされる。また、当該加湿エアの流速が高すぎると、レジストの膜厚に斑ができるおそれがある。そのため、この加湿エアの流速は、0.5m/秒以下となるように、流量調整部55、57によるエアの流量が調整される。
また、このようにウエハWに供給される加湿エアの温度は常温(約23℃)より高い。ここで、常温は既述の温度範囲であるが、常温より高いとは当該温度範囲の下限より高いという意味である。例えば24℃〜26℃となるように、エア供給源56の図示しないヒーター及びヒーター55の出力が制御される。このような温度範囲とされるのは、加湿エアの温度が低すぎる場合には、ウエハWの中心部のレジストが冷却されることによって、その流動性が低下してしまい、加湿エアの温度が高すぎる場合には、レジスト中の溶剤の揮発が速やかに進行してレジストの流動性が低下してしまうためである。
図2中45は、複合ノズル40をその先端部にて支持する支持アームであり、その基端部には移動機構46が接続されている。移動機構46により、支持アーム45は水平方向及び上下方向に移動することができる。そして、この支持アーム45の水平移動により、レジスト供給ノズル41及び加湿エア供給ノズル42から、スピンチャック11上のウエハWへのレジスト及び加湿エアの各供給位置を当該ウエハWの径方向に沿って移動させることができる。また、レジスト供給ノズル41は、ウエハWの中心上に位置することができる。図中47は、カップ2外に設けられた複合ノズル40の待機部である。
レジスト膜形成装置1には、コンピュータである制御部10が設けられている。制御部10には、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)及びメモリーカードなどの記憶媒体に格納されたプログラムがインストールされる。インストールされたプログラムは、レジスト膜形成装置1の各部に制御信号を送信してその動作を制御するように命令(各ステップ)が組み込まれている。具体的には、回転機構12によるウエハWの回転数の変更、昇降ピン15の昇降、複合ノズル40及びシンナー供給ノズル31の移動、及び各流量調整部32、43、55、57による各薬液及びエアの流量調整などの動作が、前記プログラムにより制御される。
上述のレジスト膜形成装置1を用いた処理について、図4のタイミングチャートを参照しながら説明する。このタイミングチャートではウエハWの回転数の経時変化を示しており、プリウエットを行う前の所定の時刻を0秒としている。また、ウエハWの表面状態を模式的に示す各側面図である図5〜図9も適宜参照する。これらの側面図では、ウエハWの表面に供給される上記の加湿エアの流れを点線の矢印で示している。
図示しない搬送機構によりウエハWがレジスト膜形成装置1に搬送され、昇降ピン15の昇降動作により、当該ウエハWの裏面側中心部がスピンチャック11により吸着され、ウエハWが水平に保持される。待機部36からシンナー供給ノズル31がウエハWの中心部上に移動し、当該中心部にシンナーが供給される(チャート中、時刻t1)。ウエハWの回転が開始されて、回転数が例えば2000rpmに上昇する。その回転の遠心力により、シンナーがウエハWの周縁部に行き渡り、ウエハW表面全体がシンナーにより被覆され、ウエハWのレジストに対する濡れ性が向上する、いわゆるプリウエットが行われる。
然る後、シンナーの供給が停止し、シンナー供給ノズル31が待機部36に戻ると共に、複合ノズル40が待機部47からウエハW上へ移動し、複合ノズル40を構成するレジスト供給ノズル41がウエハWの中心上に位置する。ウエハWの回転数が低下して、回転が一旦停止した後、回転数が上昇して、然る後、当該回転数が例えば50rpmとなるように低下する。この回転数の低下に並行して、レジスト供給ノズル41からレジスト20がウエハWの中心部に供給されると共に、複合ノズル40を構成する加湿エア供給ノズル42から既述のように温度及び相対湿度が調整された加湿エアがウエハWの中心部に供給される(時刻t2、図5)。回転数が比較的低いので、レジスト20の広がりは抑えられ、ウエハWの中心部に液溜まりが形成される。加湿エアは、カップ2内で排気が行われていることにより、ウエハWの周縁部へ向かう気流を形成する。この気流により、ウエハWの表面の雰囲気の湿度が上昇する。
然る後、ウエハWの回転数が第1の回転数である2000rpm〜3000rpm、例えば2400rpmになるように上昇し、遠心力によりレジスト20がウエハWの周縁部へ展伸される。図5で説明したようにこの回転数の上昇前に、加湿エアによりウエハW表面の雰囲気の湿度が上昇していること、及び引き続き加湿エアが供給されていることによって、ウエハWの中心部を含む各部でレジスト20の乾燥が抑えられる。つまり、レジスト20の粘度が上昇することが抑えられ、当該レジスト20は高い流動性をもって周縁部に行き渡り、ウエハW表面を被覆する(図6)
ウエハWの回転数が低下し、第2の回転数である50rpm〜200rpm、例えば100rpmになり(時刻t3)、ウエハW上のレジスト20は、この回転による比較的弱い遠心力を受け、ウエハWの中心部のレジスト20が、周縁部へ向けて緩やかに流れる。この100rpmでの回転の開始に若干、例えば0.6秒遅れて、レジスト20の供給が停止する(時刻t4)。レジスト供給ノズル41からレジスト20が垂れても、ウエハ上のレジスト20は回転数が抑えられて流動が抑えられているために、この垂れたレジスト20と良く馴染み、垂れたレジスト20が塗布欠陥となることが抑えられる。このようにレジスト20の供給が停止する一方で、加湿エアのウエハWの中心部への供給が引き続き行われる。
ウエハWの中心部ではレジスト20に作用する遠心力が小さいことと、背景技術の項目で説明したようにシンナーの多くはウエハWの周縁部へ移動してしまい、中心部における残留が少ないことから、加湿エアを供給していない場合には当該中心部において膜厚が大きくなり易い。しかし、この実施形態においては、図7に示すように、水蒸気を含む加湿エアがウエハWの中心部に供給されているので、レジスト20の供給を停止した後、ウエハWの中心部におけるレジスト20の乾燥による粘度の上昇が抑えられ、その流動性が低下しにくい。このように流動性の低下が抑えられた状態で、加湿エアによる圧力を受けることになるので、図7中に実線の矢印で示すように、ウエハW中心部のレジストは、当該中心部よりもウエハWの周縁部に寄った領域(中間部)へと押し広げられる。
続いて、レジスト20を乾燥させるためにウエハWの回転数が上昇し(時刻t5)、第3の回転数である1000rpm〜1800rpm例えば1200rpmに維持される。このように回転数を上昇させた後も例えば引き続き加湿エアの供給が続けられ、ウエハWの中心部のレジスト20が中間部に向けて押し広げられる(図8)。然る後、加湿エアの供給を停止し(時刻t6)、レジスト20の乾燥がさらに進行して流動性が無くなり、レジスト膜29が形成される(図9)。時刻t6で加湿エアの供給を停止するのは、当該時刻t6以降は、乾燥が進行したことによりレジスト20の流動性が低くなることで、加湿エアを供給してもレジスト20の膜厚が変化しなくなるためである。
ところで上記のように乾燥が行われている間、つまり時刻t5以降、カップ2内に引き込まれる気流の作用を受け、ウエハWの周縁部での乾燥が速やかに進行することで、中間部のレジスト20が周縁部へ流れ、当該周縁部での膜厚が大きく、中間部での膜厚が小さくなるように膜厚分布が偏る場合がある。しかし、これまで述べたように中心部のレジスト20が当該中間部に向けて押し広げられ、中間部におけるレジスト20の量が比較的多くなる。従って、そのように周縁部の乾燥が速やかに進行しても、ウエハWの面内におけるレジスト膜29の膜厚のばらつきは、非常に小さく抑えられる。
時刻t6から所定の時間経過後に、ウエハWの回転が停止し、昇降ピン15によりウエハWは図示しない搬送機構に受け渡され、レジスト膜形成装置1から搬出される。
このような加湿エアを供給する処理との比較のために、加湿エアを供給しない場合におけるレジストの成膜工程について図10〜図12を用いて説明する。ウエハWの回転数及び各薬液の供給は、既述した例と同様、図4のタイミングチャートに従って行われるものとする。
既述のプリウエット後、レジスト20が供給され、ウエハWの回転数が上昇してレジスト20がウエハWの周縁部に展伸される。既述の時刻t3で回転数が低下し、時刻t4でレジスト20の供給が停止される。そして、レジスト20の膜厚分布を調整するために100rpmでウエハWの回転が続けられる。このとき、加湿エアがウエハWの中心部に供給されていないので、当該中心部のレジスト20の粘度は下げられず、その流動性が十分に担保されない。そして、当該中心部では遠心力の作用が小さいことから、当該中心部のレジスト20はウエハWの中間部及び周縁部へ広がり難く、比較的大きな盛り上りを形成する(図10)。
その後、時刻t5になり、レジスト20を乾燥させるために回転数が1200rpmに上昇する。このように回転数が上昇しても、レジスト20の粘度が高いため、ウエハWの中心部のレジスト20は、ウエハWの周縁部に向けて広がりきれず、中心部の盛り上がりが十分に解消されないまま乾燥が進行する(図11)。そして、既述のようにウエハWの周縁部の乾燥速度が大きいことで、中間部のレジスト20が周縁部に移動する。結果として、背景技術の項目で述べたように、断面で見たときにその表面がW字となった、即ちウエハWの周縁部及び中心部の膜厚が大きく、中間部の膜厚が小さいレジスト膜29が形成されることになる(図12)。レジスト膜形成装置1は、上記のように加湿エアを供給することで、このようにウエハWの面内で膜厚分布が偏ることを抑えることができる。
上記のようにレジスト膜形成装置1においては、ウエハWにレジスト20の供給を停止した後、レジスト20が乾燥するまでの間に、加湿エアをウエハWの中心部に供給し、当該中心部のレジスト20の流動性の低下を抑えると共に、当該レジスト20に圧力を加えて、当該レジスト20を周縁部へ向けて押し広げている。従って、ウエハWの中心部におけるレジスト膜29の膜厚が大きくなることが抑えられるので、ウエハWの面内において膜厚の均一性が低下することを抑えることができる。
また、上記のように時刻t2〜t4にてウエハWにレジストを供給するときにも加湿エアを供給し、ウエハWの周囲の雰囲気を加湿しているので、ウエハWの中心部に供給されたレジストは、比較的高い流動性を持って周縁部に行き渡る。つまり、ウエハWの中心部に形成されるレジストの盛り上がりが大きくなることを抑えることができるので、より確実に前記膜厚の均一性の低下を抑えることができる。さらに、ウエハWを乾燥させるために回転数を上昇させたとき、つまり時刻t5〜t6間においても所定の時間、加湿エアを供給しているので、より確実にウエハWの中心部においてレジスト20の膜厚が大きくなることを抑えることができる。ただし、これら時刻t2〜t4間、時刻t5〜t6間において、加湿エアを供給しない場合も、本発明の権利範囲に含まれる。
ところで、レジスト20をウエハWの中心部に供給し、当該中心部に加湿ガスを供給した後、図2で示した移動機構46により加湿ガスの供給位置をウエハWの周縁部に向けて移動させてもよい。図13〜図16を参照して説明する。図13は、図4のタイムチャートの時刻t4において、レジスト20の供給が停止した状態を示している。既述のようにウエハWの中心部に加湿ガスが供給されて、中心部のレジスト20が中間部へ向けて押し広げられることで、図14に示すように中心より若干偏心した位置のレジスト20が盛り上がる場合がある。このような盛り上がりが形成された状態で、例えば図4の時刻t5に至る前の所定の時刻になると、複合ノズル40が加湿エアを供給した状態でウエハWの周縁部に向けて若干移動して停止し、図15に示すように、この盛り上がったレジスト20に加湿エアが供給される。そして、このレジスト20が中心部側、周縁部側へと押し広げられ、図16に示すようにウエハWの面内において、レジスト20が平坦化される。
時刻t4〜t5の間に加湿ガスの供給位置が移動するように説明したが、時刻t4〜t5の間はこの移動が行われず、時刻t5〜t6の間に当該移動が行われるようにしてもよい。時刻t4〜t6の間に、図13に示すウエハWの中心部上と、図15に示す周縁部に寄った位置との間で、複合ノズル40が往復移動するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態であるレジスト膜形成装置6について、レジスト膜形成装置1との差異点を中心に説明する。図17、図18は、夫々レジスト膜形成装置6の縦断側面図、平面図である。このレジスト膜形成装置6は、加湿エア供給ノズル42を備えておらず、その代わりに加湿エア供給部として水平な円形の加湿エア供給板61を備えている。加湿エア供給板61には配管51が接続され、加湿エアが供給される。加湿エア供給板61は、ウエハWの処理時に加湿エア供給ノズル42の代わりにウエハWに加湿エアを供給する。加湿エア供給板61は昇降機構62に接続されており、図17に実線で示す処理位置と、鎖線で示す待機位置との間で昇降する。前記処理位置はカップ2の開口部21を塞ぐ位置であり、前記待機位置はスピンチャック11と外部の搬送機構との間におけるウエハWの受け渡しを妨げない位置である。
図19は、加湿エア供給板61の下面を示している。加湿エア供給板61の中心部を貫くようにレジスト供給ノズル41が設けられており、ウエハWの中心部にレジストを供給することができる。加湿エア供給板61及びレジスト供給ノズル41は、共に昇降する。加湿エア供給板61の下面には、例えば径方向に間隔をおいて、複数の加湿エア供給口63が開口している。また、加湿エア供給口63は、加湿エア供給板61の周方向に多数形成されている。配管51から供給された加湿エアが、加湿エア供給板61内に設けられる流路(図示は省略している)を流れ、各加湿エア供給口63からウエハWに供給される。つまり、加湿エア供給板61は、シャワーヘッドとして構成されている。
レジスト膜形成装置6においても、例えば図4に示したタイミングチャートに従って各薬液の供給及びウエハWの回転数が制御され、ウエハWに処理が行われる。加湿エア供給板61の位置を示した図20〜図25を参照しながら、レジスト膜形成装置6によるウエハWの処理について説明する。加湿エア供給板61が待機位置に位置する状態で、ウエハWがスピンチャック11に受け渡される。そして、回転する前記ウエハWの中心部上に移動したシンナー供給ノズル31により、時刻t1にて既述のようにウエハWにシンナーが供給される(図20)。
シンナー供給ノズル31が待機部36に戻り、加湿エア供給板61が処理位置に下降してカップ2の開口部21を塞ぎ、時刻t2でレジスト20がウエハWの中心部に供給されると共に、加湿エアがウエハWの表面全体に供給される(図21)。ウエハWの表面全体に加湿エアが供給されているため、当該表面全体の雰囲気の湿度を、より確実に高くすることができる。ウエハWの回転数が上昇し、レジスト20がウエハWの周縁部へ展伸される(図22)。上記のようにウエハW表面全体の湿度が高いため、レジスト20は周縁部へ展伸されやすく、ウエハW中心部におけるレジスト20の盛り上がりが比較的抑えられる。
その後、第1の実施形態と同じく、時刻t3で回転数が低下し、時刻t4でレジスト20の供給が停止する(図23)。加湿エアの供給は続けられ、第1の実施形態で説明したように、ウエハWの中心部に供給された加湿エアは、当該中心部のレジスト20をウエハWの周縁部に向けて押し広げる。時刻t5でウエハWの回転数が上昇し、レジスト20の乾燥が進行する(図24)。そして時刻t6で加湿エアの供給が停止し、加湿エア供給板61が待機位置へ上昇する(図25)。このように加湿エアの供給を停止した後、加湿エア供給板61を上昇させてカップ2を開放するのは、加湿エア供給板61にカップ2が塞がれたままであると、カップ2内の湿度が高い状態が維持され、乾燥が進行し難いので処理時間が長くなってしまうためである。加湿エアの供給停止後は、第1の実施形態と同じく、ウエハWの回転が所定の時間続けられた後に停止し、当該ウエハWがレジスト膜形成装置6から搬出される。
上記の作用により、レジスト膜形成装置6は、レジスト膜形成装置1と同様の効果が得られる。ウエハWの面内における中心部の膜厚を、より確実に低下させるために、加湿エア供給板61について、中心部側の加湿エア供給口63からの加湿エアの吐出量または流速が、周縁部側の加湿エア供給口63からの加湿エアの吐出量または流速より大きくなるようにしてもよい。
第1の実施形態と第2の実施形態とは互いに組み合わせてもよい。図26は、そのように実施形態を組み合わせた構成例であるレジスト膜形成装置7の縦断側面図である。レジスト膜形成装置1、6との差異点を説明すると、このレジスト膜形成装置7は、加湿エア供給板71を備えている。この加湿エア供給板71は、上記の加湿エア供給板61と異なり、図27に示すようにリング状に構成されている。その中心の開口部を70として示している。また、このレジスト膜形成装置7は、第1の実施形態の複合ノズル40も備えている。移動機構46、昇降機構62により、加湿エア供給板71、複合ノズル40は夫々独立して昇降することができる。このように加湿エア供給板71、複合ノズル40が夫々昇降することで、複合ノズル40は、前記加湿エア供給板71の開口部70に対して進退することができ、開口部70に進入しているときには当該開口部70を塞ぐように構成されている。
図26に示すように、タンク52に接続される配管51の下流側は2つに分岐し、流量調整部72、73を夫々介して加湿エア供給ノズル42、加湿エア供給板71に接続されている。これによって加湿エア供給ノズル42からの加湿エアの供給量と、加湿エア供給板71からの加湿エアの供給量とが、夫々独立して制御される。
このレジスト膜形成装置7によるウエハWの処理について、レジスト膜形成装置1、6による処理との差異点を中心に説明する。このレジスト膜形成装置7も、例えば図4に示したタイミングチャートに従って、各薬液の供給及びウエハWの回転数が制御される。第1の実施形態と同様に、図4のタイムチャート中、時刻t1になると、シンナー供給ノズル31によりウエハWにシンナーが供給される。図示は省略するが、このシンナー供給時には加湿エア供給板71は、第2の実施形態の加湿エア供給板61と同様に待機位置に位置する。また、複合ノズル40は、例えば加湿エア供給板71の開口部70に収まった状態で、シンナー供給ノズル31の上方に位置する。シンナーの供給終了後、加湿エア供給板71及び複合ノズル40が下降し、加湿エア供給板71がカップ2の開口部21を塞ぐ。
そして、タイムチャートの時刻t2でレジスト20が供給されると共に、複合ノズル40を構成する加湿エア供給ノズル42及び加湿エア供給板71から加湿エアが供給される(図28)。第2の実施形態で説明したように、ウエハW全体に加湿エアが供給されるので、この後に回転数を上昇させたときにレジスト20は、ウエハWの周縁部へ広がりやすく、ウエハWの中心部におけるレジスト20の盛り上がりが抑えられる。
そして、時刻t3で回転数を低下させ、時刻t4でレジスト20の供給を停止する。このレジスト20の供給停止後も引き続き、加湿エア供給板71及び加湿エア供給ノズル42から加湿エアが供給される(図29)。加湿エア供給ノズル42からの加湿エアにより、ウエハWの中心部のレジスト20がウエハWの周縁部に向けて押し広げられる。然る後、時刻t5になりウエハWの回転数が上昇する。例えば、この回転数の上昇と同時に、加湿エア供給板71からの加湿エアの供給が続けられたまま、当該加湿エア供給板71が待機位置へ向けて上昇する。ただし、加湿エア供給ノズル42は静止したまま、引き続き加湿エアをウエハWに供給し、ウエハWの中心部におけるレジスト20の押し広げが続けられる(図30)。例えば加湿エア供給板71が待機位置に位置で停止すると、当該加湿エア供給板71からの加湿エアの供給が停止する。
時刻t5で、このように加湿エア供給板71を上昇させて、加湿エア供給ノズル42からウエハWの中心部に局所的に加湿エアを供給するのは、ウエハWの周縁部側から中心部側に向かってレジスト20に力が加わることを防ぎ、当該中心部におけるレジスト20の盛り上がりをより確実に解消するためである。また、加湿エア供給板71の加湿エアの供給を停止してカップ2を開放すると、カップ2内の雰囲気とカップ2の外側の雰囲気とが急激に混ざり、乱流が発生してウエハWのレジスト20の膜厚に影響するおそれがある。それを防ぐために、上記のように加湿エア供給板71から加湿エアを供給しながら当該加湿エア供給板71を上昇させてカップ2を開放することが有効である。
時刻t5以降は、第1の実施形態と同様に処理が進行する。つまり、時刻t6において、加湿エア供給ノズル42からの加湿エアの供給も停止する。このレジスト膜形成装置7についても、レジスト膜形成装置1、6と同様に、ウエハWの面内にて、レジスト膜の膜厚分布の均一化を図ることができる。加湿エア供給ノズル42及び加湿エア供給板71から共に加湿エアを供給する際に、比較的強い力を加えてウエハWの中心部の膜厚を押圧できるように、加湿エア供給ノズル42から供給される加湿エアの流量または流速を、加湿エア供給板71から供給される流量または流速より高くしてもよい。また、加湿エア供給板71から加湿エアの供給を停止すると共に加湿エア供給板71を上昇させるタイミングとしては、図4のチャート中、時刻t4〜t5の間であってもよい。
ところで、上記の図4に示したチャートでは時刻t5になると、比較的短い時間内に回転数を1200rpmに上昇させているが、当該チャートに示すよりも緩やかに当該回転数を上昇させてもよい。当該時刻t5で回転数を上げることで遠心力が高くなり、中心部のレジスト20が周縁部へ広がり膜厚の均一化が図られるが、回転数を急激に上昇させると、ウエハWの周縁部において乾燥が速やかに進行してしまい、それに起因してウエハWの面内の膜厚のばらつきが大きくなるおそれがある。しかし上記のように緩やかに回転数を上昇させることで、そのような不具合を防ぐことができる。なお、既述のようにこの回転数を上昇させる際には、加湿エアは供給しなくてもよい。
続いて、図31のタイミングチャートを参照しながら、既述の回転数の制御例とは異なる回転数の制御例について説明する。図4のタイミングチャートとの差異点としては、時刻t4でレジスト供給ノズル41からレジスト20の供給を停止した後、100rpmでウエハWの回転を続け、所定の時刻(t7とする)でウエハWの回転数を高く、第4の回転数である1800rpm〜2200rpm、例えば2000rpmにしている点が挙げられる。
然る後、レジスト20を乾燥させるために時刻t5で回転数が1200rpmになるように低下させて、以降は既述の各例と同様に1200rpmでの回転を続けている。図31のように回転数を制御した場合も、図4の制御と同様に、少なくとも時刻t4〜t5間ではウエハWへの加湿エアの供給を行う。上記のように時刻t7で、ウエハWの回転数を上昇させているのは、当該回転数の上昇により、ウエハWの上方側から当該ウエハWに向かう下降気流の流速を比較的高くし、図7などに示したウエハWの中心部におけるレジスト20の盛り上がりを、この下降気流により下方に向けて押圧するためである。加湿エアにより加湿され、流動性が比較的高いレジスト20の盛り上がりが、この下降気流の押圧によりウエハWの周縁部へ向けて押し広げられる。それによって、より確実にウエハWの面内でレジスト膜の膜厚を均一化させることができる。この図31に示す回転数の制御は、各レジスト膜形成装置1,6,7に適用することができる
上記の各例では加湿されたガスとして、エアと水蒸気との混合ガスを用いているが、窒素ガスなどの不活性ガスと水蒸気との混合ガスを用いてもよい。また、水蒸気の代わりに、レジスト膜を溶解できる溶剤、例えばシンナーをタンク52に貯留し、当該シンナーの蒸気を含むガスをウエハWに供給してもよい。このシンナーの蒸気によって、レジストの流動性の低下が抑えられるので、既述の加湿エアを供給した場合と同様の効果が得られる。また、本発明はレジストの塗布に限られず、粘度が既述の範囲にある薬液を塗布する際に有効である。レジスト以外の薬液としては、例えば絶縁膜形成用の薬液がある。上記の各例では処理中に加湿エア供給板61、71をカップ2及びウエハWに対して昇降させているが、カップ2及び回転駆動機構12を昇降機構に接続し、加湿エア供給板61、71に対してこれらカップ2及びウエハWが昇降するように構成されていてもよい。
(評価試験)
・評価試験1
本発明に関連して行われた各評価試験について説明する。評価試験1では、加湿エア供給ノズル42が設けられないことを除いて、第1の実施形態のレジスト膜形成装置1と同様に構成された試験用の装置を用いて、連続して当該装置に搬送した10枚のウエハWに順次、レジスト膜の形成を行った。このレジスト膜の形成は図4で説明したタイミングチャートに従って、ウエハWの回転数及び各薬液の供給を制御することにより行った。この評価試験1で用いたレジストの粘度は0.165Pa・s(165cP)であり、ウエハWへの供給量は、5mL以下、吐出速度は0.8mL/秒以上とした。そして、レジスト膜が成膜された各ウエハWについては、径方向の各部におけるレジスト膜の膜厚を計測し、ウエハW毎に前記膜厚の平均値と、3シグマとを算出した。なお、この評価試験1及び後述の各評価試験で用いたウエハWの直径は300mmである。
図32、図33の各グラフは、この評価試験1の結果を示している。図32のグラフの横軸には、ウエハWの中心からの距離(単位:mm)、縦軸には膜厚(単位:nm)を示している。図32のグラフでは、実線により1枚目に処理したウエハWの膜厚分布を示し、鎖線により10枚目に処理したウエハWの膜厚分布を示している。グラフの煩雑化を防ぐため、2〜9枚目に処理したウエハWの膜厚分布については表示を省略しているが、10枚目に処理したウエハWの膜厚分布と概ね同じであった。しかし、1枚目のウエハWについては、グラフに示すように10枚目のウエハWに比べて、中心部の膜厚が大きく、中間部の膜厚が小さくなっている。
図33のグラフでは、ウエハWを処理した順番と、上記のウエハW毎に算出した平均膜厚(単位:nm)及び3シグマ(単位:nm)とを対応付けて示している。このグラフに示すように2枚目〜10枚目のウエハ間では平均膜厚が略等しく、3シグマも比較的低い値に抑えられている。しかし、1枚目のウエハWについては、2枚目〜10枚目のウエハWに比べて平均膜厚が小さく、3シグマが大きかった。つまり、1枚目のウエハWでは、2枚目〜10枚目のウエハWに比べて、ウエハW面内における膜厚のばらつきが大きい。当該試験結果より、本発明者は1枚目のウエハWについてもウエハWの面内において良好な膜厚均一性が得られるように、本発明を考案した。ただし、図32に示すように1枚目のウエハWだけでなく、2〜10枚目のウエハWについてもウエハWの中心部の膜厚は比較的大きい。実施の形態で説明したように、本発明の手法によれば当該中心部の膜厚が大きくなることを防ぐことができるので、1枚目だけでなく2枚目以降のウエハWについても本発明は有効である。つまりウエハWの搬送の順番に関係なく、本発明によりウエハWの面内において膜厚の均一化を図ることができる。
・評価試験2
この評価試験2でも、上記の試験用の装置を用いてウエハWにレジスト膜を形成したが、評価試験1と異なり、ウエハWの処理毎にFFU26から供給されるエアの温度を変更した。このFFU26からのエアの温度は、カップ2内のウエハWの周囲の雰囲気の温度が、夫々21℃、23℃、25℃になるように調整した。また、この評価試験2では、粘度は0.16Pa・s(160cP)のレジストを使用して処理を行った。処理を行った各ウエハWについては、当該ウエハWの直径に沿った各部におけるレジスト膜の膜厚を測定した。
図34はこの評価試験2の結果を示すグラフであり、図32のグラフと同様に縦軸にレジスト膜の膜厚を、横軸にウエハWの中心からの距離を夫々示している。実線、点線、鎖線で夫々前記21℃、23℃、25℃の温度雰囲気で処理したウエハWの試験結果を示している。なお、実際には、これらの各温度でウエハWを2枚処理し、2枚のウエハWについて上記のレジスト膜の膜厚の測定を行っているが、同じ温度で処理したウエハWについては略同様の膜厚分布になったため、この図34ではグラフの煩雑化を避けるために、各温度につき1枚のウエハWの結果のみを示している。
このグラフに示すように、23℃、25℃で処理した場合に比べて、21℃で処理した場合は、ウエハWの中心部における膜厚が大きかった。そして、ウエハWの周縁部側の膜厚は、各温度で大きな差は無いことが分かる。つまり、21℃で処理した場合は、23℃、25℃で処理した場合に比べてレジスト膜の面内均一性が低かった。この結果からレジスト膜を形成するにあたり、ウエハWの周囲の温度が低いと、中心部の膜厚が大きくなることが分かる。従って、実施形態で説明したように、ウエハWに供給するガスは、温調することが有効であると考えられる。
評価試験3
評価試験3として、160cP以外の粘度を持つレジストを用いて、評価試験2と同様にウエハWごとにカップ2内の雰囲気の温度を変更して処理を行い、各ウエハWのレジスト膜の膜厚を測定した。図35は、この評価試験3の結果を示したグラフである。当該グラフの横軸はレジストの粘度を示し、縦軸は温度感度(単位:%)を示している。この温度感度とは、21℃で処理したウエハWの中心のレジスト膜の膜厚に対する25℃で処理したウエハの中心のレジスト膜の膜厚の変移量を表し、評価試験2の160cPのレジストで処理したときの当該膜厚の変移量を0%とした場合の百分率で示している。従って、この温度感度が大きいと処理雰囲気の温度が上がることでレジスト膜の膜厚が大きくなることを示し、温度感度が小さいと処理雰囲気の温度が下がることで膜厚が小さくなることを示す。
グラフに示されるように、粘度が100cPよりも低い場合、温度感度が0%より高くなる傾向にあり、粘度が160cPよりも高い場合、温度感度が0%よりも低い。このことから、100cP付近の粘度を境にして、レジストの挙動が異なることが考えられる。つまり、100cPより粘度が低いと、処理雰囲気の温度が高くなることで、レジストの揮発が進み、膜厚が大きくなる傾向にある。100cP以上の粘度では、温度が上がるとレジストの粘度を低下させることで膜厚が小さくなる傾向にあると考えられる。従って、この評価試験3からも実施形態で説明したように、粘度が比較的高いレジストをウエハWに塗布する場合、温調したガスをウエハWに供給することが有効であり、特に100cP以上の粘度のレジストにより処理を行う場合には、そのように温調したガスを供給することが有効であると考えられる。
評価試験4
評価試験4として、上記の試験用の装置を用い、ウエハW毎にカップ2内の相対湿度を変更してレジスト膜の形成を行った。カップ2内のウエハWの周囲温度は23℃となるようにした。なお、レジストのウエハWの供給時におけるウエハWの回転数は、成膜に支障がないように前記湿度によって適宜変更した。そして、処理した各ウエハWについて、その直径に沿った各部の膜厚を測定した。
図36は評価試験4の結果を示しており、図32のグラフと同様に、縦軸にレジスト膜の膜厚を、横軸にウエハWの中心からの距離を夫々示している。グラフにおいては点線、実線、鎖線により、23℃における相対湿度が夫々40%、45%、50%で処理した場合のウエハWの膜厚分布を示している。また、図37もこの評価試験4の結果を示しており、横軸にカップ2の湿度を示し、縦軸に%レンジを示し、該当する箇所にプロットを付している。%レンジとは、((膜厚の最大値−膜厚の最小値)/膜厚の最大値)×100である。
図36のグラフに示すように、各ウエハWに関しては、中心部及び周縁部の膜厚に対して中間部の膜厚が小さい結果となった。相対湿度が40%である場合、中心部及び周縁部の膜厚と、中間部との膜厚との差が大きいが、相対湿度が45%である場合はこの差が小さくなっており、相対湿度が50%である場合は、さらにこの差が小さくなっている。また、図37のグラフでは、各プロットに基づいて回帰分析を行った結果、得られた近似直線を示している。なお、この近似直線については、y=−0.0252x+2.2629で表される。また、R2=0.981であるため、カップ2の相対湿度と%レンジとの間の相関は高く、相対湿度が高いほどレジスト膜の膜厚の均一性が上昇することが示された。この試験結果から、本発明の知見が得られた。ところで実用上、%レンジは、0.8%より低くすることが好ましい。この試験結果から、23℃においてそのような%レンジを得るためには、23℃において相対湿度を58%以上にすることが有効であると考えられる。
W ウエハ
1,6,7 レジスト膜形成装置
10 制御部
11 スピンチャック
12 回転機構
2 カップ
20 レジスト
40 複合ノズル
41 レジスト供給ノズル
42 加湿エア供給ノズル

Claims (18)

  1. 基板を水平に保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板を鉛直軸周りに回転させる回転機構と、
    常温において0.03Pa・s〜0.4Pa・sの粘度を有する塗布膜形成用の薬液を供給する薬液供給部と、
    液体の蒸気が加えられたガスを供給するガス供給部と、
    前記基板を回転させると共に前記薬液供給部から前記基板の中心部に薬液を供給して遠心力により基板の周縁部に広げて液膜を形成するステップと、前記基板への薬液の供給を停止した後、薬液が乾燥する前に、前記ガス供給部から前記基板の少なくとも中心部に前記ガスを供給するステップと、が行われるように制御信号を出力する制御部と、
    を備えたことを特徴とする塗布膜形成装置。
  2. 前記液膜を形成するステップは、前記基板の中心部に供給された薬液を遠心力により基板の周縁部に広げるために第1の回転数で基板を回転させるステップと、前記薬液の供給を停止した状態で前記第1の回転数よりも低い第2の回転数で基板を回転させるステップと、を含み、
    前記制御部は、前記液膜を形成するステップの後に、前記液膜を乾燥させて塗布膜を形成するために前記第2の回転数よりも高い第3の回転数で基板を回転させるステップを行うように制御信号を出力するものであることを特徴とする請求項1記載の塗布膜形成装置。
  3. 前記制御部は、少なくとも基板が前記第2の回転数で回転する間に、前記ガス供給部から前記基板の中心部にガスが供給されるように制御信号を出力することを特徴とする請求項2記載の塗布膜形成装置。
  4. 前記制御部は、基板が前記第3の回転数で回転する間においても、前記ガス供給部から前記基板の中心部にガスが供給されるように制御信号を出力することを特徴とする請求項3記載の塗布膜形成装置。
  5. 前記制御部は、基板を前記第2の回転数で回転させた後、前記第3の回転数で回転させる前に、前記第2の回転数及び第3の回転数よりも高い第4の回転数で回転させると共に前記ガス供給部から前記基板の中心部に前記ガスが供給されるように制御信号を出力することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  6. 前記基板に対するガスの供給は、前記薬液の供給中から開始されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  7. 前記ガスは、加湿された気体または溶剤蒸気を含む気体であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  8. 前記加湿された気体について、25℃における相対湿度が50%以上であることを特徴とする請求項7記載の塗布膜形成装置。
  9. 基板に供給される前記ガスの温度は、常温より高いことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  10. 前記ガス供給部は、基板に局所的に前記ガスを供給するように構成され、
    当該ガス供給部を移動させることで、基板におけるガスが供給される位置を基板の中心部から周縁部へ向けて移動させるための移動機構が設けられることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  11. 前記基板保持部の側方を囲み、上側に開口部を備えるカップが設けられ、
    前記ガス供給部は前記基板の中心部及び周縁部に前記ガスを供給すると共に、前記開口部を塞ぐように設けられ、
    前記ガス供給部を前記カップに対して相対的に昇降させる昇降機構が設けられることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  12. 基板を水平に保持する工程と、
    前記基板を鉛直軸周りに回転させると共に、常温において0.03Pa・s〜0.4Pa・sの粘度を有する塗布膜形成用の薬液を当該基板の中心部に供給して、遠心力により基板の周縁部に広げて液膜を形成する工程と、
    前記基板への薬液の供給を停止した後、薬液が乾燥する前に、前記基板の少なくとも中心部に液体の蒸気が加えられたガスを供給する工程と、
    を備えたことを特徴とする塗布膜形成方法。
  13. 前記液膜を形成する工程は、前記基板の中心部に供給された薬液を遠心力により基板の周縁部に広げるために第1の回転数で基板を回転させる工程と、前記薬液の供給を停止した状態で前記第1の回転数よりも低い第2の回転数で基板を回転させる工程と、を含み、
    前記液膜を形成する工程の後に、前記液膜を乾燥させて塗布膜を形成するために前記第2の回転数よりも高い第3の回転数で基板を回転させる工程を行うことを特徴とする請求項12記載の塗布膜形成方法。
  14. 基板が前記第2の回転数で回転する間に、前記ガスを前記基板の中心部に供給する工程を含むことを特徴とする請求項13記載の塗布膜形成方法。
  15. 基板が前記第3の回転数で回転する間においても、前記基板の中心部に前記ガスを供給する工程を含むことを特徴とする請求項14記載の塗布膜形成方法。
  16. 基板を前記第2の回転数で回転させた後、前記第3の回転数で回転させる前に、前記第2の回転数及び第3の回転数よりも高い第4の回転数で回転させると共に前記基板の中心部に前記ガスを供給する工程を含むことを特徴とする請求項13ないし15のいずれか一つに記載の塗布膜形成方法。
  17. 前記基板に対するガスの供給は、前記薬液の供給中から開始されていることを特徴とする請求項12ないし16のいずれか一つに記載の塗布膜形成方法。
  18. 基板に薬液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記プログラムは請求項12ないし17のいずれか一つに記載された塗布膜形成方法を実行するためにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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