JP2015211270A - 受信回路及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】受信信号から元のデータパターンをより正確に復元する。【解決手段】実施形態によれば、送信電極に容量結合した受信電極を介して、前記送信電極から送信された信号に応じた受信信号を受信する受信回路は、加算器と、ヒステリシス回路と、シフトレジスタと、帰還信号生成器と、を備える。前記加算器は、前記受信信号に1又は複数の帰還信号を加算する。前記ヒステリシス回路は、入出力特性にヒステリシスを有し、前記加算器の出力信号に応じて出力データを出力する。前記シフトレジスタは、前記ヒステリシス回路の出力データを順次シフトさせる。前記帰還信号生成器は、前記シフトレジスタの各出力データに応じて、対応する前記帰還信号を生成する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、受信回路及び通信システムに関する。
送信電極から信号を送信する送信回路と、送信電極に対して容量結合した受信電極を介して信号を受信する受信回路と、を備える通信システムが知られている。この受信回路は、受信した信号から、送信された元のデータパターンを復元する。その際、符号間干渉(以下、ISI:Inter Symbol Interferenceとも称す)等の影響により、元のデータパターンを正確に復元することができない。
特開2007−037114号公報
本発明が解決しようとする課題は、受信信号から元のデータパターンをより正確に復元できる受信回路及び通信システムを提供することである。
実施形態によれば、送信電極に容量結合した受信電極を介して、前記送信電極から送信された信号に応じた受信信号を受信する受信回路は、加算器と、ヒステリシス回路と、シフトレジスタと、帰還信号生成器と、を備える。前記加算器は、前記受信信号に1又は複数の帰還信号を加算する。前記ヒステリシス回路は、入出力特性にヒステリシスを有し、前記加算器の出力信号に応じて出力データを出力する。前記シフトレジスタは、前記ヒステリシス回路の出力データを順次シフトさせる。前記帰還信号生成器は、前記シフトレジスタの各出力データに応じて、対応する前記帰還信号を生成する。
第1の実施形態に係る通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。 図1の受信回路の概略的な構成を示すブロック図である。 図1の受信回路の各部の波形図である。 第2の実施形態に係る受信回路の概略的な構成を示すブロック図である。 可変利得増幅器の出力信号のアイパターンを示す図である。 加算器の出力信号のアイパターンを示す図である。 第1の連続時間リニアイコライザの出力信号のアイパターンを示す図である。 ヒステリシス回路の出力データのアイパターンを示す図である。 第2の連続時間リニアイコライザの出力信号のアイパターンを示す図である。 第3の実施形態に係る受信回路の概略的な構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る受信回路の概略的な構成を示すブロック図である。 受信信号の振幅が小さい場合の図7の受信回路における受信信号のアイパターンを示す図である。 受信信号の振幅が大きい場合の図7の受信回路における受信信号のアイパターンを示す図である。 第5の実施形態に係る受信回路の概略的な構成を示すブロック図である。 第6の実施形態に係る受信回路の概略的な構成を示すブロック図である。 図10の受信回路の各部の波形図である。 第7の実施形態に係る受信回路の概略的な構成を示すブロック図である。 図12の受信回路の最適化処理を示すフローチャートである。 図12の受信回路の各部の波形図である。 比較例の通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。 図15Aの通信システムの送信信号及び受信信号を示す波形図である。 図15Aの通信システムの送信信号及び受信信号のアイパターンを示す図である。 比較例の受信回路の概略的な構成を示すブロック図である。 他の比較例の受信回路の概略的な構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明者が知得する比較例について説明する。
図15Aは、比較例の通信システム1Xの概略的な構成を示すブロック図である。図15Bは、図15Aの通信システム1Xの送信信号Stx及び受信信号Srxを示す波形図である。図15Cは、図15Aの通信システム1Xの送信信号Stx及び受信信号Srxのアイパターンを示す図である。
図15Aに示すように、送信回路11Xは差動の送信信号Stxを出力し、この送信信号Stxはパッケージ15Xと配線(チャンネル)14Xとを介して一対の送信電極T11Xから送信される。パッケージ15Xは、送信回路11Xと配線14Xとの間の寄生素子成分(抵抗、インダクタ及び容量)を含む。配線14Xは、インダクタを含む。
一対の受信電極R21Xは、送信電極T11Xに容量結合されている。ここでは、各結合容量Caccを1pFとしている。これにより、送信電極T11Xから受信電極R21Xに結合容量Caccを介して信号が伝達される。
受信回路22Xは、受信電極R21Xから、配線24Xとパッケージ25Xとを介して差動の受信信号Srxを受信する。受信回路22Xの入力間には終端抵抗Rtermが接続されている。終端抵抗Rtermの両端にはそれぞれ寄生容量Cinが存在する。
図15Bに示すように、送信信号Stxは、送信データに応じて負電圧と正電圧との間で変化する。送信信号Stxは、例えば、負電圧の時にデータ“0”を表し、正電圧の時にデータ“1”を表す。
主に結合容量Caccに起因して、受信信号Srxは、送信信号Stxが負電圧から正電圧に変化するタイミングに合わせて0Vから正電圧に変化し、その後、徐々に0Vに戻る。また、受信信号Srxは、送信信号Stxが正電圧から負電圧に変化するタイミングに合わせて0Vから負電圧に変化し、その後、徐々に0Vに戻る。
従って、図15Cに示すように、送信信号Stxのアイパターンの開口と比して、受信信号Srxのアイパターンの開口は小さくなっている。
このような容量結合を用いた通信では、受信回路22Xは次の性能(1)から(5)を満足する必要がある。
(1)容量結合による高域通過特性のためにパルス化された受信信号Srxから元の送信データを復元する。
(2)配線(チャンネル)14X,24Xによる高域減衰特性のために生じる符号間干渉を低減する。
(3)結合容量Caccと終端抵抗Rtermとで構成されるハイパスフィルタの影響で生じる符号間干渉を低減する。
(4)容量結合によるインピーダンス不連続のために生じる反射(図示せず)を低減する。
(5)送信信号Stxの振幅の変動を吸収する。
図16に示す比較例の受信回路は、入出力特性にヒステリシスを有するヒステリシス回路30Xを用いて、パルス化された受信信号(Rx Signal)から元の送信データ(Tx Data)を復元する。この構成では、性能(1)は満足できるが、それ以外は満足できない。
また、図17に示す他の比較例の受信回路は、ヒステリシス回路30Xとバッファ回路31Xとを備え、ヒステリシス回路30Xの出力信号VHYSTとバッファ回路31Xの出力信号VSLOPEとを重み付け加算している。バッファ回路31Xの出力信号VSLOPEは、受信信号と等価であるため、送信信号の高域成分とほぼ等価である。従って、高域ブースト特性が得られ、上記性能(1)と(2)を満足できるが、それ以外は満足できない。
このように、比較例の受信回路では、上記性能(1)から(5)を満足することはできないため、元のデータパターンを正確に復元することができない。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。これらの実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る通信システム1の概略的な構成を示すブロック図である。図1に示すように、通信システム1は、第1の通信装置10と、第2の通信装置20と、を備える。第1の通信装置10と第2の通信装置20とは、非接触通信を行う。
第1の通信装置10は、一対の送信電極T11と、一対の受信電極R11と、送信回路11と、受信回路12と、を有する。送信回路11と受信回路12は、半導体集積回路13として構成されてもよい。
第2の通信装置20は、一対の送信電極T21と、一対の受信電極R21と、送信回路21と、受信回路22と、を有する。送信回路21と受信回路22は、半導体集積回路23として構成されてもよい。
通信を行う際には、送信電極T11と受信電極R21とが近接し、受信電極R11と送信電極T21とが近接するよう、第1の通信装置10と第2の通信装置20とは近接して配置される。送信電極T11と受信電極R21との距離、及び、受信電極R11と送信電極T21との距離は、例えば、数mmである。このように配置されることにより、送信電極T11と受信電極R21とは容量結合され、受信電極R11と送信電極T21とは容量結合され、各結合容量Caccは、例えば数百fF〜数pFになる。
送信回路11は、パッケージ15及び配線(チャンネル)14を介して、送信電極T11から送信データTXdataに応じた差動の信号を送信する。送信される差動の信号の振幅は、例えば、環境変化等に応じて数百mVp−p変動し得る。以下、差動の信号について説明するが、単相(シングルエンド)の信号であってもよい。
受信回路22は、送信電極T11に容量結合した受信電極R21と、配線(チャンネル)24と、パッケージ25とを介して、送信された差動の信号に応じた差動の受信信号RXinを受信する。
送信回路21と受信回路12についても同様に動作する。そのため、以下では、受信回路22について説明する。
図2は、図1の受信回路22の概略的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、受信回路22は、加算器30と、ヒステリシス回路31と、シフトレジスタ32と、帰還信号生成器33と、信号処理回路34と、を備える。加算器30と、シフトレジスタ32と、帰還信号生成器33は、判定帰還型イコライザ(DFE:Decision Feedback Equalizer)を構成している。
加算器30は、差動の受信信号RXinに、n(nは正の整数)個(1又は複数)の帰還信号F1〜Fnを加算する。
ヒステリシス回路31は、入出力特性にヒステリシスを有し、加算器30の出力信号DFEoに応じて出力データDhを出力する。ここでは、ヒステリシス回路31は、出力信号DFEoが第1閾値電圧Vth1以上の場合にハイレベル(“1”)の出力データDhを出力し、出力信号DFEoが負の第2閾値電圧(−Vth2)以下の場合にローレベル(“0”)の出力データDhを出力する。つまり、ヒステリシス回路31は、加算器30の出力信号DFEoと、第1閾値電圧Vth1と、第2閾値電圧(−Vth2)とを比較して、比較結果に応じた出力データDhを出力するヒステリシスコンパレータとして機能する。
シフトレジスタ32は、クロックに同期してヒステリシス回路31の出力データDhを順次シフトさせ、n個の出力データD1〜Dnを出力する。出力データDi(iは1からnの整数)は、ヒステリシス回路31の出力データDhをi回シフトさせたデータと等しい。シフトレジスタ32は、n個のフリップフロップFF1〜FFnを有し、フリップフロップFFiは出力データDiを出力する。図2においては、フリップフロップFF1,FFnを図示し、その他のフリップフロップは図示を省略している。
帰還信号生成器33は、シフトレジスタ32の各出力データD1〜Dnに応じて、対応する帰還信号F1〜Fnを生成する。具体的には、帰還信号生成器33は、n個の演算器c1〜cnを有する。各演算器ciは、シフトレジスタ32の出力データDiに応じて、タップ係数(イコライズ係数)hiに基づく帰還信号Fiを出力する。例えば、演算器c1は、シフトレジスタ32の出力データD1が“0”の場合に、タップ係数h1に基づく帰還信号F1(=h1)を出力し、シフトレジスタ32の出力データD1が“1”の場合に、タップ係数h1に基づく帰還信号F1(=−h1)を出力する。つまり、各帰還信号Fiの絶対値はタップ係数hiと等しく、その正負は出力データDiに応じて決定される。図2においては、演算器c1,cn−1,cnを図示し、その他の演算器は図示を省略している。
帰還信号生成器33は、一般的な判定帰還型イコライザで利用されているLMS(Least Mean Square)アルゴリズムによりタップ係数h1〜hnを決定してもよく、予め記憶された固定値のタップ係数h1〜hnを用いてもよく、外部から供給されたタップ係数h1〜hnを用いてもよい。
信号処理回路34は、シフトレジスタ32の出力データD1、即ちフリップフロップFF1の出力データD1を用いて信号処理を行う。
図3は、図1の受信回路22の各部の波形図である。図3では、n=10であり、送信回路11から送信された送信データTXdataは、時刻t1まで“0”であり、その後“1”である一例を示している。
時刻t1までは、受信信号RXinは約0Vであり、帰還信号F1〜F10の和も約0Vであるため、出力信号DFEoも約0Vである。
時刻t1において送信データTXdataが“1”に変化すると、容量結合により、受信信号RXinは上昇する。これにより、出力信号DFEoも上昇し、時刻t2において第1の閾値電圧Vth1を超える。従って、時刻t2において出力データDhは“0”から“1”に変化する。
シフトレジスタ32は、出力データDh(=“1”)を順次シフトする。よって、次の時刻t3において、出力データD1が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F1は、値+h1から値−h1に変化する。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに値−h1の2倍を加算した値となる。つまり、出力信号DFEoは、受信信号RXinよりも減少する。
受信信号RXinは、この時刻t3付近において、符号間干渉を有しており、正の電圧となっている。これに対して、出力信号DFEoは、符号間干渉が減少して0Vに近づいている。
続く時刻t4において、出力データD2が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F2は、値−h2から値+h2に変化する。この時、出力データD1は“1”から変化していない。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに値−h1の2倍及び値+h2の2倍を加算した値となる。よって、出力信号DFEoは、符号間干渉が減少して0Vに近づいている。
続く時刻t5以降も同様に動作する。そして、時刻t6において、出力データD9が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F9は、値−h9から値+h9に変化する。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに、時刻t6の直前に加算されていた値と、値+h9の2倍とを加算した値となる。
受信信号RXinは、この時刻t6から時刻t7において、反射の影響により負の電圧になっている。これに対して、出力信号DFEoは、帰還信号F9により反射の影響が低減されて0Vに近づいている。
続く時刻t7では、帰還信号F10は、値+h10から値−h10に変化する。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに、時刻t7の直前に加算されていた値と、値−h10の2倍とを加算した値となる。この時、帰還信号F1〜F10の和は、約0Vである。従って、時刻t7以降、出力信号DFEoは約0Vに戻る。
つまり、帰還信号F1〜F8は符号間干渉を低減し、帰還信号F9,F10は反射の影響を低減する。
以上で説明したように、本実施形態によれば、入出力特性にヒステリシスを有するヒステリシス回路31により加算器30の出力信号DFEoを出力データDhに変換している。そして、ヒステリシス回路31からの過去の出力データD1〜Dnに応じた帰還信号F1〜Fnを現在の受信信号RXinに加算するようにしている。これにより、容量結合を用いて受信された受信信号RXinの波形等化を行うことができるため、符号間干渉と反射の影響を低減することができる。つまり、比較例で説明した性能(1)から(4)を満足することができる。
従って、受信信号RXinから元のデータパターンをより正確に復元できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、可変利得増幅器40等を備える点において第1の実施形態と異なる。
図4は、第2の実施形態に係る受信回路22Aの概略的な構成を示すブロック図である。図4では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
図4に示すように、受信回路22Aは、第1の実施形態の構成に加え、可変利得増幅器(VGA:Variable Gain Amplifier)40と、利得制御部41と、第1の連続時間リニアイコライザ(CTLE1:Continuous Time Linear Equalizer 1)42と、第2の連続時間リニアイコライザ(CTLE2)43と、バッファ44と、を更に備える。
可変利得増幅器40は、受信電極R21と加算器30との間に接続され、受信信号RXinを可変の利得で増幅し、増幅された受信信号RXin(即ち信号VGAo)を加算器30に出力する。
利得制御部41は、増幅された受信信号RXin(信号VGAo)の振幅が一定値に近づくように可変利得増幅器40の利得を制御する。
第1の連続時間リニアイコライザ42は、加算器30とヒステリシス回路31との間に接続され、前段の回路である加算器30の出力信号DFEoに含まれる第1の高周波帯の周波数成分を増幅し(ブーストし)、得られた信号CTo1を後段の回路であるヒステリシス回路31に出力する。第1の高周波帯の周波数成分は、配線(チャンネル)24による受信電極R21と加算器30との間のローパスフィルタ特性に起因する受信信号RXinのISI(プリカーソルISI及びポストカーソルISI)に応じた周波数成分である。
第2の連続時間リニアイコライザ43は、ヒステリシス回路31とシフトレジスタ32との間に接続され、前段の回路であるヒステリシス回路31の出力データDhに含まれる第2の高周波帯の周波数成分を減衰させ、得られた信号CTo2を出力する。第2の高周波帯の周波数成分は、容量結合によるハイパスフィルタ特性に起因する受信信号RXinのISI(プリカーソルISI及びポストカーソルISI)に応じた周波数成分である。第1高周波帯は、第2高周波帯と異なる。
バッファ44は、第2の連続時間リニアイコライザ43とシフトレジスタ32との間に接続され、第2の連続時間リニアイコライザ43の出力信号CTo2を増幅して、得られた信号Boをシフトレジスタ32に供給する。これにより、シフトレジスタ32のフリップフロップFF1は、誤動作しにくくなる。
図5A〜図5Eは、図4の受信回路22Aの各部のアイパターンを示す図である。図5Aは、可変利得増幅器40の出力信号VGAoのアイパターンを示し、図5Bは、加算器30の出力信号DFEoのアイパターンを示し、図5Cは、第1の連続時間リニアイコライザ42の出力信号CTo1のアイパターンを示している。図5Dは、ヒステリシス回路31の出力データDhのアイパターンを示し、図5Eは、第2の連続時間リニアイコライザ43の出力信号CTo2のアイパターンを示している。
図5Bでは、図5Aと比較して、判定帰還型イコライザの機能により符号間干渉と反射が低減され、アイパターンの開口が大きくなっている。
図5Cでは、図5Bと比較して、第1の連続時間リニアイコライザ42による第1の高周波帯のブーストにより、配線(チャンネル)24によるプリカーソルISI及びポストカーソルISIが低減して、アイパターンの開口が大きくなっている。
図5Dでは、ヒステリシス回路31により元のデータパターンが復元されている。
図5Eでは、図5Dと比較して、第2の連続時間リニアイコライザ43による第2の高周波帯の減衰により、容量結合によるプリカーソルISI及びポストカーソルISIが低減している。
以上で説明したように、本実施形態によれば、増幅された受信信号RXin(信号VGAo)の振幅が一定値に近づくように可変利得増幅器40の利得を制御するようにしているので、送信回路11から送信される信号の振幅が変化して、受信信号RXinの振幅が変化しても、データを正確に復元できる。また、第1の実施形態と同様の効果も得られる。つまり、比較例で説明した性能(1)から(5)を満足することができる。
これに対して、第1の実施形態のように可変利得増幅器が設けられていない場合、受信信号RXinの振幅の変化に対応するためには、ヒステリシス回路31の第1の閾値電圧Vth1及び第2の閾値電圧(−Vth2)にマージンを設ける必要がある。そのため、これら閾値電圧の設定が複雑になる。また、受信信号RXinの振幅に応じてタップ係数h1〜hnを変更する必要があり、処理が複雑になる。
また、本実施形態によれば、プリカーソルISI及びポストカーソルISIに応じた第1の高周波帯の周波数成分を増幅するようにしているので、信号の立ち上がりと立ち下がりを高速化でき、配線(チャンネル)24によるローパスフィルタ特性に起因するプリカーソルISI及びポストカーソルISIを低減できる。これにより、ジッタを低減でき、アイパターンの開口を大きくできる。従って、データをより正確に復元できる。
さらに、プリカーソルISI及びポストカーソルISIに応じた第2の高周波帯の周波数成分を減衰させるようにしているので、容量結合によるハイパスフィルタ特性に起因するプリカーソルISI及びポストカーソルISIを低減できる。これにより、ジッタをより低減でき、アイパターンの開口をより大きくできる。従って、データを更に正確に復元できる。
これらのプリカーソルISIは、第1の実施形態では低減することができない。
なお、可変利得増幅器40および利得制御部41と、第1の連続時間リニアイコライザ42と、第2の連続時間リニアイコライザ43と、バッファ44とは、求められる特性に応じて少なくとも何れかが設けられていればよい。また、第1の連続時間リニアイコライザ42と、ヒステリシス回路31と、第2の連続時間リニアイコライザ43と、バッファ44とは、加算器30とシフトレジスタ32との間において、どのような順序で接続されてもよい。
また、利得制御部41は、加算器30の出力信号DFEoまたは第1の連続時間リニアイコライザ42の出力信号CTo1を参照して、増幅された受信信号RXinの振幅が一定値に近づくように利得を制御してもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の連続時間リニアイコライザ42の接続位置が第2の実施形態と異なる。
図6は、第3の実施形態に係る受信回路22Bの概略的な構成を示すブロック図である。図6では、図4と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。この受信回路22Bでは、第1の連続時間リニアイコライザ42は、可変利得増幅器40と加算器30との間に接続されている。
このような構成によっても、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、ヒステリシス回路31Cのヒステリシス電圧を制御する点において第3の実施形態と異なる。
図7は、第4の実施形態に係る受信回路22Cの概略的な構成を示すブロック図である。図7では、図6と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
受信回路22Cは、図6の構成と比較して、可変利得増幅器40および利得制御部41を備えず、ヒステリシス電圧制御部47を備える。ヒステリシス回路31Cは、第1閾値電圧Vth1と第2閾値電圧(−Vth2)とが制御可能に構成されている。つまり、第1閾値電圧Vth1と第2閾値電圧(−Vth2)との差であるヒステリシス電圧Vhystが制御可能である。
ヒステリシス電圧制御部47は、受信信号RXinの振幅に応じてヒステリシス回路31Cのヒステリシス電圧Vhystを制御する。具体的には、ヒステリシス電圧制御部47は、受信信号RXinの振幅が大きくなるに従いヒステリシス電圧Vhystを大きくする。即ち、第1閾値電圧Vth1及び第2閾値電圧(−Vth2)の絶対値を大きくする。また、ヒステリシス電圧制御部47は、受信信号RXinの振幅が小さくなるに従いヒステリシス電圧Vhystを小さくする。即ち、第1閾値電圧Vth1及び第2閾値電圧(−Vth2)の絶対値を小さくする。ヒステリシス電圧Vhystの上限値及び下限値は、受信信号RXinの振幅の範囲を考慮して所望のデータ復元性能が得られるように設定すればよいが、下限値は0Vより大きい値にしておく。
図8Aは、受信信号RXinの振幅が小さい場合の図7の受信回路22Cにおける受信信号RXinのアイパターンを示す図である。図8Bは、受信信号RXinの振幅が大きい場合の図7の受信回路22Cにおける受信信号RXinのアイパターンを示す図である。図8Bにおいては、図8Aよりもヒステリシス電圧Vhystが大きくなっている。
これにより、本実施形態によれば、受信信号RXinの振幅が変化しても、データを正確に復元できる。
なお、本実施形態においても、第2又は第3の実施形態と同様に、受信電極R21と加算器30との間に接続された可変利得増幅器40と、利得制御部41とを備えてもよい。この場合、最初に可変利得増幅器40の利得を調整し、可変利得増幅器40だけでは利得の可変範囲が不足する場合にヒステリシス回路31Cのヒステリシス電圧Vhystを調整してもよい。可変利得増幅器40とヒステリシス回路31Cの調整順序は逆でもよい。これにより、受信信号RXinの振幅の変化がより大きい場合にも、可変利得増幅器40とヒステリシス回路31Cとをより容易に設計できる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、ループ・アンローリング(Loop Unrolling)技術を適用している。
図9は、第5の実施形態に係る受信回路22Dの概略的な構成を示すブロック図である。図9では、図4と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
受信回路22Dは、図4の構成に加え、第1の係数加算器50と、第1フリップフロップ51と、第2の係数加算器52と、第2フリップフロップ53と、セレクタ54と、を備える。
第1の係数加算器50は、バッファ44の出力信号Boにタップ係数(第1係数)h1を加算する。
第1フリップフロップ51は、クロックに応じて第1の係数加算器50の出力データを保持する。
第2の係数加算器52は、バッファ44の出力信号Boに負のタップ係数(第2係数)(−h1)を加算する。
第2フリップフロップ53は、クロックに応じて第2の係数加算器52の出力データを保持する。
セレクタ54は、第1フリップフロップ51の出力データD1p、又は、第2フリップフロップ53の出力データD1mを選択し、選択された出力データを出力する。
シフトレジスタ32Dは、セレクタ54の出力データDsを順次シフトさせ、1回シフトさせた出力データD2でセレクタ54による選択を制御する。シフトレジスタ32Dは、n−1個のフリップフロップFF2〜FFnを有する。
帰還信号生成器33Dは、シフトレジスタ32Dの各出力データD2〜Dnに応じて、対応する帰還信号F2〜Fnを生成する。
信号処理回路34は、セレクタ54の出力データDsを用いて信号処理を行う。
本実施形態によれば、ループ・アンローリング技術を用いているので、直前のデータから現在のデータへの帰還経路を無くすことができる。つまり、第1の実施形態における帰還信号F1の帰還経路を無くすことができる。これにより、第1の実施形態において最も厳しい直前のデータから現在のデータへの帰還タイミングの制約を無くすことができる。従って、より高速な受信信号RXinに対応できる。
なお、2タップ目以降にもループ・アンローリング技術を適用してもよい。
(第3、第4及び第5の実施形態の変形例)
第3及び第5の実施形態において、可変利得増幅器40および利得制御部41と、第1の連続時間リニアイコライザ42と、第2の連続時間リニアイコライザ43と、バッファ44とは、少なくとも何れかが設けられていればよい。
第4の実施形態において、第1の連続時間リニアイコライザ42と、第2の連続時間リニアイコライザ43と、バッファ44とは、少なくとも何れかが設けられていればよい。
また、第3、第4及び第5の実施形態において、第2の連続時間リニアイコライザ43と、バッファ44との少なくとも何れかが、受信電極R21と加算器30との間に設けられてもよい。受信電極R21と加算器30との間に設けられた回路は、どのような順序で接続されてもよく、加算器30とシフトレジスタ32との間に設けられた回路も、どのような順序で接続されてもよい。
また、第4及び第5の実施形態において、第1の連続時間リニアイコライザ42は、加算器30とシフトレジスタ32との間に設けられてもよい。
つまり、第1の連続時間リニアイコライザ42は、受信電極R21と加算器30との間、加算器30とヒステリシス回路31との間、又は、ヒステリシス回路31とシフトレジスタ32との間に接続され、前段の回路からの信号に含まれる第1の高周波帯の周波数成分を増幅し、得られた信号を後段の回路に出力する。
また、第2の連続時間リニアイコライザ43は、受信電極R21と加算器30との間、加算器30とヒステリシス回路31との間、又は、ヒステリシス回路31とシフトレジスタ32との間に接続され、前段の回路からの信号に含まれる第2の高周波帯の周波数成分を減衰させ、得られた信号を後段の回路に出力する。
なお、第4の実施形態において、第1の連続時間リニアイコライザ42と、第2の連続時間リニアイコライザ43と、バッファ44とは、設けられていなくてもよい。
また、第5の実施形態において、可変利得増幅器40と、利得制御部41と、第1の連続時間リニアイコライザ42と、第2の連続時間リニアイコライザ43と、バッファ44とは、設けられていなくてもよい。この場合、第1の係数加算器50は、ヒステリシス回路31の出力データDhにタップ係数h1を加算し、第2の係数加算器52は、ヒステリシス回路31の出力データDhに負のタップ係数(−h1)を加算する。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、帰還信号F1〜Fnをパルス化する点において第1の実施形態と異なる。
図10は、第6の実施形態に係る受信回路22Eの概略的な構成を示すブロック図である。図10では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
受信回路22Eは、図1の構成に加え、パルス変換回路P1〜Pnを備える。パルス変換回路P1〜Pnは、シフトレジスタ32の出力データD1〜Dnをパルス状のパルスデータDp1〜Dpnに変換する。パルスデータDpiは、出力データDiが変化した時に、初期値から所定時間だけ変化する。所定時間は、例えば1UIであってもよいが、これに限らない。
帰還信号生成器33Eは、パルスデータDp1〜Dpnに応じて帰還信号F1〜Fnを生成する。つまり、帰還信号生成器33Eは、シフトレジスタ32の各出力データD1〜Dnが変化した後、対応する帰還信号F1〜Fnを所定時間だけ初期値から変化させてパルス化する。ここでは、初期値は0Vであるが、これに限らない。
図11は、図10の受信回路22Eの各部の波形図である。図11では、n=9であり、送信データTXdata及び受信信号RXinは、図3の波形図と同一である。
時刻t11までは、受信信号RXinは約0Vであり、帰還信号F1〜F9は初期値(0V)であるため、出力信号DFEoも約0Vである。
時刻t11において送信データTXdataが“1”に変化すると、受信信号RXinは上昇する。これにより、出力信号DFEoも上昇し、時刻t12において出力データDhは“0”から“1”に変化する。
シフトレジスタ32は、出力データDh(=“1”)を順次シフトする。よって、次の時刻t13において、出力データD1が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F1は、初期値0から値−h1に変化する。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに値−h1を加算した値となる。つまり、出力信号DFEoは、受信信号RXinよりも減少する。
続く時刻t14において、出力データD2が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F2は、初期値0から値−h2に変化する。この時、帰還信号F1は、値−h1から初期値0に変化する。つまり、所定時間は時刻t13から時刻t14の間である。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに値−h2を加算した値となる。
続く時刻t15において、出力データD3が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F3は、初期値0から値−h3に変化する。この時、帰還信号F2は、値−h2から初期値0に変化する。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに値−h3を加算した値となる。
続く時刻t16以降も同様に動作する。このようにして、時刻t13以降、出力信号DFEoは、符号間干渉が減少して0Vに近づいている。
そして、時刻t17において、出力データD9が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F9は、初期値0から値+h9に変化する。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに値+h9を加算した値となる。
受信信号RXinは、この時刻t17から時刻t18において、反射の影響により負の電圧になっている。これに対して、出力信号DFEoは、帰還信号F9により反射の影響が低減されて0Vに近づいている。
続く時刻t18では、帰還信号F9は、値+h9から初期値0に変化する。これにより、出力信号DFEoは受信信号RXinと等しくなる。従って、時刻t18以降、出力信号DFEoは約0Vに戻る。
ここで、第1の実施形態の図3に示した例では、反射による受信信号RXinの変化を打ち消すために帰還信号F9が変化した後、帰還信号F9の変化を打ち消して出力信号DFEoを0Vにするため、帰還信号F10が必要である。
これに対して、本実施形態では帰還信号F10が必要ない。即ち、本実施形態によれば、各帰還信号F1〜Fnを所定時間だけ初期値から変化させるようにしているので、帰還信号F1〜Fnの総和を初期値に戻すための帰還信号が不要になる。従って、シフトレジスタ32の段数(タップ数)を第1の実施形態よりも減らすことができる。
また、第1の実施形態と同様の効果も得られる。
なお、第6の実施形態を、第2、第3または第4の実施形態に組み合わせてもよい。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、時間の経過に応じてヒステリシス電圧を小さくする点において第1の実施形態と異なる。
図12は、第7の実施形態に係る受信回路22Fの概略的な構成を示すブロック図である。図12では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
受信回路22Fは、図1の構成に加え、ヒステリシス電圧制御部57を備える。ヒステリシス電圧制御部57は、受信回路22Fの動作開始からの時間の経過に応じてヒステリシス回路31Fのヒステリシス電圧Vhystを小さくする。ヒステリシス回路31Fは、ヒステリシス電圧が0Vになった場合、即ち、第1閾値電圧Vth1=第2閾値電圧(−Vth2)=0Vになった場合、ヒステリシスを有さないコンパレータとして機能する。
図13は、図12の受信回路22Fの最適化処理を示すフローチャートである。
まず、ヒステリシス電圧制御部57は、ヒステリシス電圧Vhystを初期値に設定する(ステップS1)。
次に、帰還信号生成器33Fは、タップ係数h1〜hnの最適化を開始する(ステップS2)。ここでは、前述のように、例えばLMSアルゴリズムによりタップ係数h1〜hnを決定すればよい。次に、帰還信号生成器33Fは、タップ係数h1〜hnの最適化を終了する(ステップS3)。
次に、ヒステリシス電圧制御部57は、ヒステリシス電圧Vhystを小さくする(ステップS4)。次に、ヒステリシス電圧Vhystが0Vである場合には(ステップS5;Yes)、タップ係数h1〜hn及びヒステリシス電圧Vhystの最適化処理を終了する。一方、ヒステリシス電圧Vhystが0Vでない場合には(ステップS5;No)、ステップS2の処理に戻る。なお、ステップS5において、ヒステリシス電圧Vhystが所定の電圧値まで小さくなった場合に最適化処理を終了してもよい。
図14は、図12の受信回路22Fの各部の波形図である。この波形図は、図13の最適化処理が終了し、ヒステリシス電圧Vhystが0Vになった後の波形を示している。図14では、n=3であり、送信データTXdataは、図3の波形図と同一である。
時刻t21までは、受信信号RXinは約0Vであるため、出力信号DFEoは、帰還信号F1〜F3の総和(=−h1−h2−h3)である。即ち、出力信号DFEoは、負電圧である。
時刻t21において送信データTXdataが“1”に変化すると、受信信号RXinは上昇する。これにより、出力信号DFEoも上昇し、時刻t22において0Vを超える。従って、時刻t22において出力データDhは“0”から“1”に変化する。
シフトレジスタ32は、出力データDh(=“1”)を順次シフトする。よって、次の時刻t23において、出力データD1が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F1は、値−h1から値+h1に変化する。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに値h1−h2−h3を加算した値となる。
続く時刻t24において、出力データD2が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F2は、値−h2から値+h2に変化する。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに値h1+h2−h3を加算した値となる。
続く時刻t25において、出力データD3が“0”から“1”に変化するため、帰還信号F3は、値−h3から値+h3に変化する。これにより、出力信号DFEoは、受信信号RXinに値h1+h2+h3を加算した値となる。時刻t25以降、受信信号RXinが約0Vになると、出力信号DFEoは、値h1+h2+h3となる。
このような動作により、符号間干渉を低減できる。
このように、ヒステリシス電圧Vhystが0Vになった後、定常状態においては、出力信号DFEoが正の電圧(=h1+h2+h3)または負の電圧(=−h1−h2−h3)になるように、タップ係数h1〜h3は設定されている。これにより、ヒステリシス電圧Vhystが0Vであっても、誤判定が起こる可能性を低減できる。
ここで、第1の実施形態のようなヒステリシスを有するヒステリシス回路31は、ヒステリシスを有さないコンパレータと比べてジッタを増大させてしまう傾向があり、また設計も困難である。
これに対して、本実施形態によれば、動作開始からの時間の経過に応じてヒステリシス回路31Fのヒステリシス電圧Vhystを小さくするようにしているので、ある程度時間が経過した後は、ヒステリシス電圧Vhystは0になる。従って、ヒステリシス回路31Fによるジッタの影響を低減することができる。
また、第1の実施形態と同様の効果も得られる。
なお、第1の実施形態と同様に、予め記憶された固定のタップ係数h1〜hnを用いてもよい。この場合、タップ係数h1〜hnは、ヒステリシス電圧Vhystが0Vの時に最適な特性が得られる係数を用いればよい。
また、第7の実施形態を、第2、第3又は第5の実施形態に組み合わせてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 通信システム
10 第1の通信装置
20 第2の通信装置
T11,T21 送信電極
R11,R21 受信電極
11,21 送信回路
12,22,22A〜22F 受信回路
30 加算器
31,31C,31F ヒステリシス回路
32,32D シフトレジスタ
33,33D〜33F 帰還信号生成器
40 可変利得増幅器
41 利得制御部
42 第1の連続時間リニアイコライザ
43 第2の連続時間リニアイコライザ
44 バッファ
47,57 ヒステリシス電圧制御部
50 第1の係数加算器
51 第1フリップフロップ
52 第2の係数加算器
53 第2フリップフロップ
54 セレクタ
P1〜Pn パルス変換回路

Claims (9)

  1. 送信電極に容量結合した受信電極を介して、前記送信電極から送信された信号に応じた受信信号を受信する受信回路であって、
    前記受信信号に1又は複数の帰還信号を加算する加算器と、
    入出力特性にヒステリシスを有し、前記加算器の出力信号に応じて出力データを出力するヒステリシス回路と、
    前記ヒステリシス回路の出力データを順次シフトさせるシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタの各出力データに応じて、対応する前記帰還信号を生成する帰還信号生成器と、
    を備えることを特徴とする受信回路。
  2. 送信電極に容量結合した受信電極を介して、前記送信電極から送信された信号に応じた受信信号を受信する受信回路であって、
    前記受信信号に1又は複数の帰還信号を加算する加算器と、
    入出力特性にヒステリシスを有し、前記加算器の出力信号に応じて出力データを出力するヒステリシス回路と、
    前記ヒステリシス回路の出力データに第1係数を加算する第1の係数加算器と、
    前記第1の係数加算器の出力データを保持する第1フリップフロップと、
    前記ヒステリシス回路の前記出力データに負の第2係数を加算する第2の係数加算器と、
    前記第2の係数加算器の出力データを保持する第2フリップフロップと、
    前記第1フリップフロップの出力データ、又は、前記第2フリップフロップの出力データを選択し、選択された出力データを出力するセレクタと、
    前記セレクタの出力データを順次シフトさせ、1回シフトさせた出力データで前記セレクタによる選択を制御するシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタの各出力データに応じて、対応する前記帰還信号を生成する帰還信号生成器と、
    を備えることを特徴とする受信回路。
  3. 前記受信電極と前記加算器との間に接続され、前記受信信号を可変の利得で増幅し、増幅された前記受信信号を前記加算器に出力する可変利得増幅器と、
    増幅された前記受信信号の振幅が一定値に近づくように前記利得を制御する利得制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の受信回路。
  4. 前記ヒステリシス回路は、前記加算器の出力信号と、第1閾値電圧と、第2閾値電圧とを比較して、比較結果に応じた前記出力データを出力し、
    前記受信信号の振幅に応じて、前記第1閾値電圧と前記第2閾値電圧との差であるヒステリシス電圧を制御するヒステリシス電圧制御部を備える、ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の受信回路。
  5. 前記帰還信号生成器は、前記シフトレジスタの前記各出力データが変化した後、対応する前記帰還信号を所定時間だけ初期値から変化させてパルス化する、ことを特徴とする請求項1に記載の受信回路。
  6. 前記ヒステリシス回路は、前記加算器の出力信号と、第1閾値電圧と、第2閾値電圧とを比較して、比較結果に応じた前記出力データを出力し、
    時間の経過に応じて、前記第1閾値電圧と前記第2閾値電圧との差であるヒステリシス電圧を小さくするヒステリシス電圧制御部を備える、ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の受信回路。
  7. 前記受信電極と前記加算器との間、前記加算器と前記ヒステリシス回路との間、又は、前記ヒステリシス回路と前記シフトレジスタとの間に接続され、前段の回路からの信号に含まれる、前記受信電極と前記加算器との間のローパスフィルタ特性に起因する前記受信信号のISIに応じた第1の高周波帯の周波数成分を増幅し、得られた信号を後段の回路に出力する、第1の連続時間リニアイコライザを備える、ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の受信回路。
  8. 前記受信電極と前記加算器との間、前記加算器と前記ヒステリシス回路との間、又は、前記ヒステリシス回路と前記シフトレジスタとの間に接続され、前段の回路からの信号に含まれる、容量結合によるハイパスフィルタ特性に起因する前記受信信号のISIに応じた第2の高周波帯の周波数成分を減衰させ、得られた信号を後段の回路に出力する、第2の連続時間リニアイコライザを備える、ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の受信回路。
  9. 送信電極から信号を送信する送信回路と、
    前記送信電極に容量結合した受信電極を介して、送信された前記信号に応じた受信信号を受信する受信回路と、を備え、
    前記受信回路は、
    前記受信信号に1又は複数の帰還信号を加算する加算器と、
    入出力特性にヒステリシスを有し、前記加算器の出力信号に応じて出力データを出力するヒステリシス回路と、
    前記ヒステリシス回路の出力データを順次シフトさせるシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタの各出力データに応じて、対応する前記帰還信号を生成する帰還信号生成器と、
    を有することを特徴とする通信システム。
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