JP2015211159A - 炭化珪素半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲートパッド電極の下方に位置する絶縁膜の損傷を防止することが可能な炭化珪素半導体装置を提供する。
【解決手段】炭化珪素半導体装置100において、ゲートパッド電極30の下方に位置するp型不純物領域20の表面、すなわち、ゲートパッド電極30の下方に位置する絶縁膜の直下には、ソース電極28に電気的に接続されたn型不純物領域40が形成される。縦型MOSFET101のスイッチオフ動作によりドレイン電圧が急速に上昇することによってp型不純物領域20が空乏化しても、n型不純物領域40は空乏化することなく、縦型MOSFET101のソース電位に保たれる。これにより、絶縁膜の直下の領域が瞬間的に高電位となるダイナミックパンチスルーを抑制して絶縁膜に掛かる電界を緩和することができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、炭化珪素半導体装置に関し、特定的には、炭化珪素半導体装置の絶縁破壊を防止するための技術に関する。
近年、半導体装置の高耐圧化、低損失化、高温環境下での使用などを可能とするため、半導体装置を構成する材料に炭化珪素(SiC)を採用することが進められつつある。炭化珪素は、珪素(Si)に比べて大きなバンドギャップを有するワイドバンドギャップ半導体である。したがって、炭化珪素をパワー半導体素子の材料に採用することにより、パワー半導体素子の耐圧を向上させることが期待できる。
パワー半導体素子においては、従来より、周波数特性が優れ、スイッチング速度が速く、かつ、低電力で駆動できるなどの特徴を有することから、縦型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が広く用いられている。たとえば特開平5−198816号公報(特許文献1)には、縦型MOSFETが開示されている。特許文献1に記載される半導体装置において、縦型MOSFETはゲートパッド電極の下方にp型ウェル領域を有する。
特開平5−198816号公報
上記の特許文献1に開示された構成によれば、MOSFETの過渡的な動作によって、ゲートパッド電極の下方のp型ウェル領域に大きな空乏層が発生した場合には、その空乏層の上方に配置された絶縁膜に高い電界が発生する。このような現象は、ダイナミックパンチスルーと呼ばれる。ダイナミックパンチスルーが発生した場合、絶縁膜が損傷する可能性が高くなる。スイッチ電圧が1kVを超え、ドレイン電圧上昇速度が50kV/μsよりも大きくなると、ダイナミックパンチスルーの発生が顕著となる。
特に、炭化珪素においては、珪素に比べて、p型不純物のイオン化エネルギーが高いことから、MOSFETのスイッチオフ動作によりドレイン電圧が急速に上昇する際に、p型ウェル領域のイオン化が間に合わず、絶縁膜の直下まで空乏層が到達して、絶縁膜の直下の領域が瞬間的に高電位となる可能性が高くなる。これにより、p型ウェル領域とゲートパッド電極との間に配置される絶縁膜に大きな電圧が加わるため、絶縁膜を損傷する虞がある。
本発明の一態様の目的は、ゲートパッド電極の下方に位置する絶縁膜の損傷を防止することが可能な炭化珪素半導体装置を提供することである。
本発明の一態様に係る炭化珪素半導体装置は、第1の主面と、第1の主面に対して反対側に位置する第2の主面とを有する炭化珪素基板と、n型を有し、炭化珪素基板の第1の主面上に配置され、炭化珪素基板側とは反対側の主面を有するドリフト層と、ドリフト層に配置されて、p型を有するウェル領域と、ウェル領域に配置されて、n型を有するソース領域と、ソース領域とドリフト層とに挟まれたウェル領域の部分の表面に配置されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に配置されたゲート電極と、ソース領域上に配置され、かつソース領域に電気的に接続されたソース電極と、炭化珪素基板の第2の主面上に配置されて、炭化珪素基板に電気的に接続されたドレイン電極と、ドリフト層の主面上に配置されて、ゲート電極に電気的に接続されたゲートパッド電極と、ゲートパッド電極とドリフト層の主面との間に配置された絶縁膜と、ドリフト層におけるゲートパッド電極の下方の部分に配置され、p型を有し、かつウェル領域に電気的に接続された第1の不純物領域と、ドリフト層から隔てられるとともに、絶縁膜に接するように第1の不純物領域に配置されて、n型を有し、かつソース電極に電気的に接続された第2の不純物領域とを備える。
本発明の一態様によれば、ゲートパッド電極の下方に位置する絶縁膜の損傷を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る炭化珪素半導体装置の上面模式図である。 図1のII−IIで本発明の実施の形態に係る炭化珪素半導体装置を切断した面を示す断面図である。 従来の炭化珪素半導体装置の断面の一部を拡大した部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係る炭化珪素半導体装置の断面の一部を拡大した部分拡大図である。 トレンチゲート型の縦型MOSFETの構造の一例を示した断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る炭化珪素半導体装置100は、第1の主面10Aと、第1の主面10Aに対して反対側に位置する第2の主面10Bとを有する炭化珪素基板10と、n型を有し、炭化珪素基板10の第1の主面10A上に配置され、炭化珪素基板10側とは反対側の主面12Aを有するドリフト層12と、ドリフト層12に配置されて、p型を有するウェル領域14と、ウェル領域14に配置されて、n型を有するソース領域16と、ソース領域16とドリフト層12とに挟まれたウェル領域14の部分の表面に配置されたゲート絶縁膜22と、ゲート絶縁膜22上に配置されたゲート電極24と、ソース領域16上に配置され、かつソース領域16に電気的に接続されたソース電極28と、炭化珪素基板10の第2の主面10B上に配置されて、炭化珪素基板10に電気的に接続されたドレイン電極33と、ドリフト層12の主面12A上に配置されて、ゲート電極24に電気的に接続されたゲートパッド電極30と、ゲートパッド電極30とドリフト層12の主面12Aとの間に配置された絶縁膜26,22と、ドリフト層12におけるゲートパッド電極30の下方の部分に配置され、p型を有し、かつウェル領域14に電気的に接続された第1の不純物領域20と、ドリフト層12から隔てられるとともに、絶縁膜26,22に接するように第1の不純物領域20に配置されて、n型を有し、かつソース電極28に電気的に接続された第2の不純物領域40とを備える。
上記(1)に係る炭化珪素半導体装置100によれば、ゲートパッド電極30の下方に位置するp型不純物領域20(第1の不純物領域)の表面、すなわち、ゲートパッド電極30の下方に位置する絶縁膜の直下に、ソース電極28に電気的に接続されたn型不純物領域40(第2の不純物領域)が形成される。このため、縦型半導体スイッチング素子のスイッチオフ動作によりドレイン電圧が急速に上昇することによってp型不純物領域20が空乏化しても、n型不純物領域40は空乏化することなく、縦型半導体スイッチング素子のソース電位に保たれる。したがって、絶縁膜の直下の領域が瞬間的に高電位となる(ダイナミックパンチスルー)のを抑制して絶縁膜に掛かる電界を緩和することにより、絶縁破壊を防止することができる。
(2)上記(1)に係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、炭化珪素半導体装置100の平面視において、第2の不純物領域40は、ゲートパッド電極30に重なるように配置される。これにより、n型不純物領域40は、ゲートパッド電極30の下方に位置する絶縁膜に掛かる電界を遮蔽するシールド効果を発揮することができる。したがって、絶縁膜の損傷を抑制して絶縁破壊を防止することができる。
(3)上記(2)に係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、炭化珪素半導体装置100の平面視において、ゲートパッド電極30は第2の不純物領域40の内部に配置される。これにより、ゲートパッド電極30の下方に位置する絶縁膜の全体をn型不純物領域40で覆うことができるため、シールド性がより高められる。この結果、シールド効果が顕著となり、絶縁破壊を確実に防止することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、炭化珪素半導体装置100は、ウェル領域14に配置されて、p型を有し、かつソース電極28に電気的に接続されたコンタクト領域18をさらに備える。炭化珪素半導体装置100は、ウェル領域14およびコンタクト領域18を含む半導体スイッチング素子101が配置される素子領域と、素子領域を取り囲む終端領域とを含み、終端領域は、p型を有するガードリング領域34を有する。ドリフト層12の深さ方向における第1の不純物領域20の不純物濃度分布は、ウェル領域14の不純物濃度分布、コンタクト領域18の不純物濃度分布およびガードリング領域34の不純物濃度分布のうちのいずれか、または、ウェル領域14の不純物濃度分布、コンタクト領域18の不純物濃度分布およびガードリング領域34の不純物濃度分布のうちの少なくとも2つを合成したものと等しい。
これにより、p型不純物領域20を、半導体スイッチング素子101またはガードリング領域34と同時に形成することができる。これにより、p型不純物領域20を形成するためのプロセスコストを抑制することができる。また、ウェル領域14の形成工程、コンタクト領域18の形成工程およびガードリング領域34の形成工程のうちの少なくとも2つを組み合わせてp型不純物領域20を形成することにより、p型不純物領域20の不純物濃度が高くなるため、p型不純物領域20における空乏層の拡がりを抑えることができる。
(5)上記(4)に係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、終端領域は、炭化珪素半導体装置100の平面視においてガードリング領域34を囲み、n型を有するフィールドストップ領域36をさらに有する。ドリフト層12の深さ方向における第2の不純物領域40の不純物濃度分布は、ソース領域16の不純物濃度分布、フィールドストップ領域36の不純物濃度分布および、ソース領域16の不純物濃度分布とフィールドストップ領域36の不純物濃度分布とを合成したもののうちのいずれかと等しい。
これにより、p型不純物領域20およびn型不純物領域40の各々を半導体スイッチング素子101または終端領域と同時に形成することができる。これにより、p型不純物領域20およびn型不純物領域40を形成するためのプロセスコストを抑制することができる。また、ソース領域16の形成工程およびフィールドストップ領域36の形成工程の組み合わせによりn型不純物領域40を形成した場合には、n型不純物領域40の不純物濃度が高くなることによってn型不純物領域40の抵抗値が下がる。このため、ソース電位に対するn型不純物領域40のインピーダンスを低くすることができるため、ソース電位に対する絶縁膜の直下の電位の差を小さくすることができる。よって、シールド効果を向上させることができる。
(6)上記(1)〜(3)のいずれかに係る炭化珪素半導体装置100において好ましくは、炭化珪素半導体装置100は、ソース領域16を含む半導体スイッチング素子101が配置される素子領域と、素子領域を取り囲む終端領域とを含み、終端領域は、n型を有するフィールドストップ領域36を有する。ドリフト層12の深さ方向における第2の不純物領域40の不純物濃度分布は、ソース領域16の不純物濃度分布、フィールドストップ領域36の不純物濃度分布および、ソース領域16の不純物濃度分布とフィールドストップ領域36の不純物濃度分布とを合成したもののうちのいずれかと等しい。
これにより、n型不純物領域40を半導体スイッチング素子101またはフィールドストップ領域36と同時に形成することができるため、n型不純物領域40を形成するためのプロセスコストを抑制することができる。また、ソース領域16の形成工程およびフィールドストップ領域36の形成工程の組み合わせによりn型不純物領域40を形成した場合には、ソース電位に対するn型不純物領域40のインピーダンスを低くすることができる。これにより、ソース電位に対する絶縁膜の直下の電位の差が小さくなるため、シールド効果を向上させることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。なお、この明細書において「電気的に接続される」とは、2つの要素が直接的に接続される場合に限定されず、別の要素を介して接続される場合も含み得る。
また、本明細書中の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示している。また結晶学上の指数が負であることは、通常、“−”(バー)を数字の上に付すことによって表現されるが、本明細書中では数字の前に符号を付している。
図1は、本発明の実施の形態に係る炭化珪素半導体装置100の上面模式図である。図2は、図1のII−IIで本発明の実施の形態に係る炭化珪素半導体装置100を切断した面を示す断面図である。
図1および図2を参照して、炭化珪素半導体装置100は、縦型MOSFET101を備える。縦型MOSFET101は、炭化珪素半導体装置100が備える縦型半導体スイッチング素子である。炭化珪素半導体装置100は、さらに、ガードリング領域34およびフィールドストップ領域36を備える。ガードリング領域34およびフィールドストップ領域36は、炭化珪素半導体装置100の耐圧を高めるための終端領域を実現する。終端領域は、縦型MOSFET101が形成される素子領域を取り囲むように配置される。ガードリング領域34は、p型の領域である。フィールドストップ領域36は、n型の領域である。JTE(Junction Termination Extension)領域が終端領域に追加されてもよい。
縦型MOSFET101は、プレーナゲート型の縦型MOSFETである。縦型MOSFET101は、炭化珪素基板10と、ドリフト層12と、ウェル領域14と、ソース領域16と、コンタクト領域18と、ゲート絶縁膜22と、ゲート電極24と、層間絶縁膜26と、ソース電極28と、ソースパッド電極32と、ドレイン電極33とを含む。炭化珪素半導体装置100はさらに、ゲートパッド電極30と、p型不純物領域20(第1の不純物領域)と、n型不純物領域40(第2の不純物領域)とを備える。
炭化珪素基板10は、たとえばポリタイプ4Hを有する六方晶炭化珪素単結晶からなる。炭化珪素基板10の導電型はn型である。炭化珪素基板10は、第1の主面10Aと、第2の主面10Bとを有する。第2の主面10Bは、第1の主面10Aと反対側に位置する。
ドリフト層12は、炭化珪素基板10の第1の主面10A上に配置される炭化珪素の層である。ドリフト層12は、炭化珪素基板10側とは反対側の主面12Aを有する。たとえばドリフト層12は、エピタキシャル成長によって炭化珪素基板10の第1の主面10A上に形成される。ドリフト層12の導電型はn型である。ドリフト層12は、たとえば窒素などの不純物(ドナー)を含む。ドリフト層12の不純物濃度は、炭化珪素基板10の不純物濃度よりも低いことが好ましい。ドリフト層12および炭化珪素基板10は、縦型MOSFET101におけるドレイン領域を構成する。
ウェル領域14は、ドリフト層12の中に配置される。ウェル領域14の表面は、ドリフト層12の主面12Aと共通である。ウェル領域14の導電型は、p型であり、n型とは異なる。ウェル領域14は、たとえばアルミニウム、あるいはホウ素などの不純物(アクセプタ)を含む。ウェル領域14の不純物(アクセプタ)濃度は、ドリフト層12の不純物(ドナー)濃度よりも高い。
ソース領域16は、ウェル領域14の中に配置される。ソース領域16の表面は、ウェル領域14の表面、およびドリフト層12の主面12Aと共通である。ソース領域16の導電型は、n型である。ソース領域16は、たとえばリンなどの不純物を含む。ソース領域16の不純物濃度は、ドリフト層12の不純物濃度よりも高い。
コンタクト領域18は、ウェル領域14の中に配置される。コンタクト領域18の表面は、ソース領域16の表面、ウェル領域14の表面、およびドリフト層12の主面12Aと共通である。コンタクト領域18の導電型はp型である。コンタクト領域18は、ソース領域16に囲まれるとともに、ウェル領域14と電気的に接続されている。コンタクト領域18は、たとえばアルミニウム、あるいはホウ素などの不純物を含む。コンタクト領域18の不純物濃度は、ウェル領域14の不純物濃度よりも高い。
p型不純物領域20は、ドリフト層12において、ゲートパッド電極30の下方の位置に配置される。縦型MOSFET101は、複数のウェル領域14を有する。複数のウェル領域14のうち少なくとも1つがp型不純物領域20と繋がっている。したがって、p型不純物領域20は、ウェル領域14と電気的に接続される。たとえばp型不純物領域20に最も近い位置に配置されたウェル領域14がp型不純物領域20と繋がっている。
p型不純物領域20とウェル領域14とを電気的に接続することが可能であれば、p型不純物領域20とウェル領域14とが直接的に繋がるよう限定されない。p型不純物領域20が直接ソース電極28に接続されてもよい。あるいは、p型不純物領域20とウェル領域14との間に追加のp型領域が配置されて、そのp型領域がp型不純物領域20とウェル領域14とを繋いでもよい。また、ウェル領域14とp型不純物領域20とが一体的に形成されていてもよい。すなわちp型不純物領域20がウェル領域14の一部であってもよい。
p型不純物領域20は、たとえばアルミニウム(Al)、あるいはホウ素(B)などの不純物を含む。なお不純物濃度の測定は、たとえばSIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)により行ない得る。ドリフト層12の深さ方向(図2の縦方向)におけるp型不純物領域20の不純物濃度分布は、ウェル領域14の不純物濃度分布と実質的に同じであってもよい。あるいは、p型不純物領域20の不純物濃度分布は、コンタクト領域18の不純物濃度分布またはガードリング領域34の不純物濃度分布と実質的に同じであってもよい。
あるいは、上記の構成に代えて、p型不純物領域20の不純物濃度分布は、ウェル領域14の不純物濃度分布、コンタクト領域18の不純物濃度分布およびガードリング領域34の不純物濃度分布のうちの少なくとも2つを合成したものと実質的に同じであってもよい。
なお、「不純物濃度分布が実質的に同じ」とは、2つの不純物濃度分布が必ずしも一致している必要はなく、不純物濃度分布が若干ずれていてもよい。たとえば、一方の不純物濃度分布の最大値が他方の不純物濃度分布の最大値の±10%の範囲内に収まっている。
このような構成とすることにより、p型不純物領域20を、上述した縦型MOSFET101またはガードリング領域34と同時に形成することができる。これにより、p型不純物領域20を形成するためのプロセスコストを抑制することができる。具体的には、p型不純物領域20を、ウェル領域14の形成工程、コンタクト領域18の形成工程およびガードリング領域34の形成工程のいずれかと共通の工程により形成する。もしくは、p型不純物領域20を、ウェル領域14の形成工程、コンタクト領域18の形成工程およびガードリング領域34の形成工程のうちの少なくとも2つの組み合わせにより形成する。なお、上述したウェル領域14の不純物濃度分布、コンタクト領域18の不純物濃度分布およびガードリング領域34の不純物濃度分布のうちの少なくとも2つを合成したものとは、上記3つの工程のうちの少なくとも2つの組み合わせることにより実現される。
ゲート絶縁膜22は、ソース領域16とドリフト層12とに挟まれたウェル領域14の部分の表面を覆うように配置される。この表面は、ドリフト層12の主面12Aの一部でもある。
ゲート電極24は、ゲート絶縁膜22上に配置される。より特定的には、ゲート電極24は、ソース領域16とドリフト層12とに挟まれたウェル領域14の部分と対向するように配置される。
層間絶縁膜26は、ゲート電極24およびゲート絶縁膜22に接するように配置される。層間絶縁膜26は、ゲート電極24とソース電極28とを電気的に絶縁する。さらに、層間絶縁膜26は、ゲート電極24とソースパッド電極32とを電気的に絶縁する。層間絶縁膜26は、たとえば二酸化珪素(SiO)からなる。
ソース電極28は、ソース領域16およびコンタクト領域18に接する。ソース電極28は、ソース領域16およびコンタクト領域18に電気的に接続される。好ましくは、ソース電極28は、ソース領域16およびコンタクト領域18の両方とオーミック接合している。
ソースパッド電極32は、たとえばアルミニウムからなる導電層である。ソースパッド電極32は、ソース電極28と電気的に接続される。
ゲートパッド電極30は、たとえばアルミニウムからなる導電層である。ゲートパッド電極30は、ゲート電極24と電気的に接続される。
ゲートパッド電極30は、p型不純物領域20の上方に配置される。言い換えると、p型不純物領域20はゲートパッド電極30の下方に配置される。たとえばp型不純物領域20とウェル領域14とが一体的に形成されている場合(p型不純物領域20とウェル領域14とがつながっている場合)において、ゲートパッド電極30の下方のp型領域をp型不純物領域20と定義することができる。
ドレイン電極33は、炭化珪素基板10の第2の主面10Bに接触するように配置される。好ましくは、ドレイン電極33は、炭化珪素基板10とオーミック接合している。
n型不純物領域40は、ドリフト層12から隔てられるように、p型不純物領域20の中に配置される。n型不純物領域40の表面は、p型不純物領域20の表面およびドリフト層12の主面12Aと共通である。言い換えれば、n型不純物領域40は、ゲートパッド電極30とドリフト層12の主面12Aとの間に配置された絶縁膜(層間絶縁膜26およびゲート絶縁膜22)と接するように配置される。
n型不純物領域40は、ソース電極28に電気的に接続される。ただし、n型不純物領域40をソース電極28に電気的に接続するための構成は特に限定されない。たとえば、平面視において、n型不純物領域40の周縁部をソースパッド電極32の周縁部に重なるように延在させて、周縁部同士が重なる部分にコンタクトホールを形成し、オーミック接合を実現するソース電極28を介在させて接続することにより、n型不純物領域40がソース電位に保たれる。
n型不純物領域40は、たとえば窒素、あるいはリンなどの不純物を含む。ドリフト層12の深さ方向におけるn型不純物領域40の不純物濃度分布は、ソース領域16の不純物濃度分布と実質的に同じであってもよい。あるいは、n型不純物領域40の不純物濃度分布は、フィールドストップ領域36の不純物濃度分布と実質的に同じであってもよい。または、n型不純物領域40の不純物濃度分布は、ソース領域16の不純物濃度分布とフィールドストップ領域36の不純物濃度分布とを合成したものと実質的に同じであってもよい。
このような構成とすることにより、上述したp型不純物領域20と同様に、n型不純物領域40を縦型MOSFET101またはフィールドストップ領域36と同時に形成することができるため、n型不純物領域40を形成するためのプロセスコストを抑制できる。具体的には、n型不純物領域40を、ソース領域16の形成工程およびフィールドストップ領域36の形成工程のいずれかと共通の工程により形成する。もしくは、n型不純物領域40を、ソース領域16の形成工程およびフィールドストップ領域36の形成工程の組み合わせにより形成する。すなわち、上述したソース領域16の不純物濃度分布とフィールドストップ領域36の不純物濃度分布とを合成したものは、上記2つの工程を組み合わせることにより実現される。
図1を参照して、n型不純物領域40は、炭化珪素半導体装置100の平面視において、ゲートパッド電極30と重なって配置される。好ましくは、平面視において、ゲートパッド電極30は、n型不純物領域40の内部に配置される。「平面視」とは、炭化珪素半導体装置100の主面の法線方向に沿って炭化珪素半導体装置100を見ることを意味する。
ゲートパッド電極30は、比較的大きな面積を有する。そのため、p型不純物領域20の面積が大きい。図3は、従来の炭化珪素半導体装置の断面の一部を拡大した部分拡大図である。図3を参照して、ゲートパッド電極30の下方の位置にはp型不純物領域20が配置されている。p型不純物領域20は、縦型MOSFET(図示せず)のウェル領域14と電気的に接続されている。
図3において、縦型MOSFETのスイッチオフ動作によって、p型不純物領域20には瞬間的に大きな空乏層が形成される。この空乏層がゲート絶縁膜22に接するp型不純物領域20の表面にまで広がることにより、ゲートパッド電極30とp型不純物領域20との間に配置された絶縁膜(層間絶縁膜26およびゲート絶縁膜22)に高い電界が発生する(ダイナミックパンチスルー)。ダイナミックパンチスルーが発生することによって絶縁膜が損傷することにより、ゲートパッド電極30およびp型不純物領域20間の絶縁破壊が生じる虞がある。
ここで、ダイナミックパンチスルーが生じる原因としては、p型不純物領域20に含まれるp型ドーパント(アルミニウムまたはホウ素など)の応答速度が遅く、縦型MOSFETのスイッチングオフ動作に追従できないことが挙げられる。p型ドーパントであるアルミニウムおよびホウ素はともにイオン化エネルギーが大きい。このため、縦型MOSFETのスイッチング速度が高くなると、アルミニウムおよびホウ素は高速な電位の変化に追従してイオン化することが難しくなる。その結果、スイッチオフ動作によりドレイン電圧が急速に上昇する際に、p型不純物領域20のイオン化が間に合わず、電気力線を終端する負の空間電荷(アクセプタイオン)を形成するのが遅れる。これにより、空乏層がp型不純物領域20の表面まで到達して、絶縁膜の直下の領域が瞬間的に高電位となってしまう。すなわち、縦型MOSFETのスイッチング速度が高くなるほど、p型ドーパントの応答遅れが顕著となる。よって、珪素半導体装置に比べて高電圧および高速でのスイッチング動作が可能な炭化珪素半導体装置においては、ダイナミックパンチスルーが発生しやすいため、絶縁膜が損傷する確率が高くなる。
また、ダイナミックパンチスルーが生じる他の原因として、p型不純物領域20は、縦型MOSFETのウェル領域よりも大面積であるために高い抵抗値を有することが挙げられる。そのため、縦型MOSFETがオン状態からオフ状態に切り換わった際に変位電流がp型不純物領域20に流れ込むと、この変位電流によりp型不純物領域20内に高い電圧が発生する。一方、縦型MOSFETのオフ状態にはゲートパッド電極30の電圧は0Vに近いため、p型不純物領域20とゲートパッド電極30との間の電圧差が大きくなる。したがって、p型不純物領域20とゲートパッド電極30との間に配置される絶縁膜に大きな電圧が加わることにより、絶縁膜を損傷する可能性がある。
これに対して、この実施の形態では、p型不純物領域20の表面、すなわち、ゲートパッド電極30の下方に位置する絶縁膜の直下に、ソース電極28に電気的に接続されたn型不純物領域40が形成される。このn型不純物領域40によって、絶縁膜の直下における電位の上昇を抑制して、絶縁膜に掛かる電界を緩和することができる。これにより、絶縁破壊を防止することができる。
詳細には、縦型MOSFET101のスイッチオフ動作によりドレイン電圧が急速に上昇することによってp型不純物領域20が空乏化しても、n型不純物領域40は空乏化することなく、縦型MOSFETのソース電位に保たれている。
ここで、n型不純物領域40は、p型不純物領域20に比べて抵抗値が低い。ポリタイプ4Hを有する六方晶炭化珪素においては、正孔よりも電子の移動度がたとえば6〜7倍程度高いことによる。そのため、ドレイン電圧が急速に上昇した場合であっても、変位電流によるn型不純物領域40の電圧降下が小さいため、絶縁膜の直下の電位をソース電位に対して変動しにくくすることができる。この結果、絶縁膜の直下の領域が瞬間的に高電位となる(ダイナミックパンチスルー)のを抑制して、絶縁膜に掛かる電界を緩和することができる。すなわち、n型不純物領域40は、ゲートパッド電極30の下方に位置する絶縁膜に掛かる電界を遮蔽するシールド効果を発揮する。これにより、絶縁膜の損傷が抑制されるため、絶縁破壊を防止することができる。
この実施の形態では、平面視において、n型不純物領域40をゲートパッド電極30と重なるように配置することによって、上述したシールド効果を享受することができる。さらに、図1に示されるように、平面視において、ゲートパッド電極30をn型不純物領域40の内部に配置することによって、ゲートパッド電極30の下方に位置する絶縁膜の全体をn型不純物領域40で覆うことができるため、シールド性がより高められる。この結果、シールド効果が顕著となり、絶縁破壊を確実に防止することができる。
また、この実施の形態によれば、上述したように、p型不純物領域20およびn型不純物領域40の各々を、縦型MOSFET101または終端領域と同時に形成することができる。これにより、p型不純物領域20およびn型不純物領域40を形成するためのプロセスコストを抑制することができる。
さらに、たとえば図4に示されるように、p型不純物領域20を、ウェル領域14の形成工程およびコンタクト領域18の形成工程の組み合わせによって形成した場合には、いずれか一方の工程のみでp型不純物領域20を形成した場合に比べてp型不純物領域20の不純物濃度が高くなる。これにより、p型不純物領域20における空乏層の拡がりを抑えることができる。
同様に、n型不純物領域40を、ソース領域16の形成工程およびフィールドストップ領域36の形成工程の組み合わせにより形成した場合には、いずれか一方の工程のみでn型不純物領域40を形成した場合に比べてn型不純物領域40の不純物濃度が高くなる。これにより、n型不純物領域40の抵抗値が下がるため、ソース電位に対するn型不純物領域40のインピーダンスを小さくすることができる。この結果、絶縁膜の直下の電位をソース電位に対してより変動しにくくすることが可能となり、シールド効果を向上させることができる。
なお、この実施の形態において、第1の主面10Aの法線方向に沿ったn型不純物領域40の厚みは、好ましくは0.2μm以上2.0μm以下である。n型不純物領域40の厚みを0.2μm以上とすることにより、n型不純物領域40が低抵抗値に保たれるためシールド効果を得ることができる。n型不純物領域40の厚みを2.0μm以下とすることにより、0.4〜3μm程度の厚みを有するp型不純物領域20の表面部分にn型不純物領域40を設けることができるため、p型不純物領域20に広がる空乏層をn型不純物領域40によって遮蔽することができる。
<他の構成例>
上記の実施の形態では、縦型MOSFET101は、プレーナゲート型MOSFETである。しかしながら、縦型MOSFET101は、プレーナゲート型に限定されず、たとえばトレンチ型であってもよい。トレンチ型のMOSFETにより、縦型MOSFETの集積度を高めることができる。
図5は、トレンチゲート型の縦型MOSFET101の構造の一例を示した断面図である。図5を参照して、ドリフト層12には、トレンチTRが形成される。
トレンチTRは、側壁部SWと、側壁部SWに繋がる底部BTとを有する。側壁部SWおよび底部BTを覆うようにゲート絶縁膜22が配置される。トレンチTRは、ドリフト層12の主面12Aから、ソース領域16およびウェル領域14を貫通してドリフト層12の内部に達するように形成される。したがって、側壁部SWの少なくとも一部は、ソース領域16およびドリフト層12に挟まれたウェル領域14の部分の表面を規定する。
ゲート電極24は、トレンチTRに充填されるように配置される。したがって、ゲート電極24は、ゲート絶縁膜22を介在して、側壁部SWおよび底部BTに対向する。
好ましくは、トレンチTRの側壁部SWは、面方位{0−33−8}を有する第1の面を含んでもよい。これにより、側壁部SWにおけるチャネル抵抗を低減することができる。側壁部SWは、上記第1の面を微視的に含み、さらに面方位{0−11−1}を有する第2の面を微視的に含んでもよい。これにより、側壁部SWにおけるチャネル抵抗を、より低減することができる。したがって、炭化珪素からなる縦型MOSFET101のオン抵抗をより低減することができる。
また、上記の実施の形態では、炭化珪素半導体装置が備える縦型半導体スイッチング素子としてMOSFETを例に挙げて説明したが、縦型半導体スイッチング素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などであってもよい。トレンチTRの側壁部SW(図4)は、炭化珪素基板10の第1の主面10Aに対してほぼ垂直の場合について説明したが、トレンチTRの側壁部SWは、第1の主面10Aに対して傾斜していてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 炭化珪素基板
12 ドリフト層
14 ウェル領域
16 ソース領域
18 コンタクト領域
20 p型不純物領域
22 ゲート絶縁膜
24 ゲート電極
26 層間絶縁膜
28 ソース電極
30 ゲートパッド電極
32 ソースパッド電極
33 ドレイン電極
34 ガードリング領域
36 フィールドストップ領域
40 n型不純物領域
100 炭化珪素半導体装置
101 縦型MOSFET
TR トレンチ
SW 側壁部
BT 底部

Claims (6)

  1. 炭化珪素半導体装置であって、
    第1の主面と、前記第1の主面に対して反対側に位置する第2の主面とを有する炭化珪素基板と、
    n型を有し、前記炭化珪素基板の前記第1の主面上に配置され、前記炭化珪素基板側とは反対側の主面を有するドリフト層と、
    前記ドリフト層に配置されて、p型を有するウェル領域と、
    前記ウェル領域に配置されて、n型を有するソース領域と、
    前記ソース領域と前記ドリフト層とに挟まれた前記ウェル領域の部分の表面に配置されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に配置されたゲート電極と、
    前記ソース領域上に配置され、かつ前記ソース領域に電気的に接続されたソース電極と、
    前記炭化珪素基板の前記第2の主面上に配置されて、前記炭化珪素基板に電気的に接続されたドレイン電極と、
    前記ドリフト層の前記主面上に配置されて、前記ゲート電極に電気的に接続されたゲートパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極と前記ドリフト層の前記主面との間に配置された絶縁膜と、
    前記ドリフト層における前記ゲートパッド電極の下方の部分に配置され、p型を有し、かつ前記ウェル領域に電気的に接続された第1の不純物領域と、
    前記ドリフト層から隔てられるとともに、前記絶縁膜に接するように前記第1の不純物領域に配置されて、n型を有し、かつ前記ソース電極に電気的に接続された第2の不純物領域とを備える、炭化珪素半導体装置。
  2. 前記炭化珪素半導体装置の平面視において、前記第2の不純物領域は、前記ゲートパッド電極に重なるように配置される、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
  3. 前記炭化珪素半導体装置の平面視において、前記ゲートパッド電極は前記第2の不純物領域の内部に配置される、請求項2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 前記ウェル領域に配置されて、p型を有し、かつ前記ソース電極に電気的に接続されたコンタクト領域をさらに備え、
    前記炭化珪素半導体装置は、前記ウェル領域および前記コンタクト領域を含む半導体スイッチング素子が配置される素子領域と、前記素子領域を取り囲む終端領域とを含み、
    前記終端領域は、p型を有するガードリング領域を有し、
    前記ドリフト層の深さ方向における前記第1の不純物領域の不純物濃度分布は、前記ウェル領域の不純物濃度分布、前記コンタクト領域の不純物濃度分布および前記ガードリング領域の不純物濃度分布のうちのいずれか、または、前記ウェル領域の不純物濃度分布、前記コンタクト領域の不純物濃度分布および前記ガードリング領域の不純物濃度分布のうちの少なくとも2つを合成したものと等しい、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  5. 前記終端領域は、前記炭化珪素半導体装置の平面視において前記ガードリング領域を囲み、n型を有するフィールドストップ領域をさらに有し、
    前記ドリフト層の深さ方向における前記第2の不純物領域の不純物濃度分布は、前記ソース領域の不純物濃度分布、前記フィールドストップ領域の不純物濃度分布および、前記ソース領域の不純物濃度分布と前記フィールドストップ領域の不純物濃度分布とを合成したもののうちのいずれかと等しい、請求項4に記載の炭化珪素半導体装置。
  6. 前記炭化珪素半導体装置は、前記ソース領域を含む半導体スイッチング素子が配置される素子領域と、前記素子領域を取り囲む終端領域とを含み、
    前記終端領域は、n型を有するフィールドストップ領域を有し、
    前記ドリフト層の深さ方向における前記第2の不純物領域の不純物濃度分布は、前記ソース領域の不純物濃度分布、前記フィールドストップ領域の不純物濃度分布および、前記ソース領域の不純物濃度分布と前記フィールドストップ領域の不純物濃度分布とを合成したもののうちのいずれかと等しい、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
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