JP2015209325A - 粘着剤転写装置 - Google Patents

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淳一 寺内
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Tadataka Wakatabi
唯孝 若旅
真市 江連
Shinichi Ezure
真市 江連
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Abstract

【課題】粘着剤転写具を用いて、粘着剤転写時に粘着剤を用紙上に確実に転写する。
【解決手段】粘着剤を剥離可能に付着させた粘着剤テープ54を転写ローラ55に巻き付けて収納した粘着剤転写具50を用いて、粘着剤を用紙P上に自動的に転写する粘着剤転写装置10において、用紙Pを用紙搬送方向に沿って搬送する用紙搬送手段20と、用紙Pの一方の面側に設置され、駆動源によって回転駆動される粘着剤転写用プラテンローラ41と、用紙Pの他方の面側に設置され、転写ローラ55を粘着剤転写用プラテンローラ41に対向させた状態で粘着剤転写具50を着脱自在に搭載し、且つ、粘着剤転写具50と一体に転写ローラ55を粘着剤テープ54及び用紙Pを介して粘着剤転写用プラテンローラ41に接離するように移動させる転写具移動手段60と、装置全体を制御する制御手段80と、を備えた粘着剤転写装置10を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、粘着剤を剥離可能に付着させた粘着剤テープを転写ローラに巻き付けて収納した粘着剤転写具を用い、転写ローラで粘着剤テープを用紙上に押し付けながら粘着剤を用紙上に自動的に転写する粘着剤転写装置に関する。
一般的に、粘着剤(例えば、糊)を付着させた粘着剤テープ(例えば、糊テープ)を転写ローラに巻き付けて収納した粘着剤転写具は、人手により転写ローラで粘着剤テープを用紙に押し付けながら粘着剤を用紙上に転写できるので文房具の一部として市販されているが、この粘着剤転写具を用いて人手によることなく粘着剤を用紙上に自動的に転写をできる粘着剤転写装置が開発されている。
この種の粘着剤転写装置の一例として、ロール状に巻回した記録紙上にメモとして残しておきたい情報を印刷した後に、印刷済みの記録紙上に粘着剤テープに付着させた粘着剤を自動的に転写して付箋紙などを作成する粘着剤付加ユニット及びプリンタがある(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された粘着剤付加ユニット及びプリンタは、ここでの図示を省略するが、プリンタ本体部内に、ロール状に巻回した記録紙を装填するロール紙装填部と、このロール紙装填部よりも下流側でロール状の記録紙にメモなどの印刷情報を印刷する記録ヘッド(サーマルヘッド)と、この記録ヘッドに記録紙を介して接するプラテンローラと、印刷済みの記録紙を所望の長さに切断するオートカッターとを備えている。
また、オートカッターよりも下流側に粘着剤転写部と、この粘着剤転写部と対向した押圧機構とを備えている。
ここで、上記した粘着剤転写部は、供給ドラムと巻取ドラムとの間に粘着剤(例えば、糊)を付着させた粘着剤テープ(例えば、糊テープ)が巻回されている。また、供給ドラムと巻取ドラムとの間には、粘着剤テープのフィルム側に接するように転写ローラが、記録紙搬送方向と直交する記録紙幅方向に沿って設けられた一つの回転軸の中央部位に取り付けられていると共に、一つの回転軸上で転写ローラを挟んだ両端側に記録紙を搬送するための一対の繰り出しローラが取り付けられている。
一方、押圧機構は、平板状の加圧プラテンがプランジャを介して粘着剤転写部の転写ローラに接離自在になっている。
上記のように構成した従来の粘着剤付加ユニット及びプリンタでは、記録ヘッドとプラテンローラとの間でロール状の記録紙を挟持搬送しながらメモなどの印刷情報を印刷した後に、加圧プラテンを印刷済みの記録紙及び粘着剤テープを介して転写ローラに押圧して、粘着剤テープに付着させた粘着剤を印刷済みの記録紙上で記録紙幅方向の中央部位に自動的に転写すると共に、粘着剤を転写した記録紙をオートカッターにより所望の長さに切断することで、所望の長さの付箋紙などを作成できることが記載されている。
特開2011−235595号公報
ところで、特許文献1に開示された粘着剤付加ユニット及びプリンタでは、印刷済みの記録紙上に粘着剤を自動的に転写する際、前述したように加圧プラテンを印刷済みの記録紙及び粘着剤テープを介して転写ローラに押圧しているが、転写ローラは印刷済みの記録紙に対して略直角に当接している。
この転写ローラの印刷済みの記録紙への当接状態により、粘着剤転写時に印刷済みの記録紙上に粘着剤が良好に転写されなかったり、あるいは、粘着剤転写終了時に転写ローラが印刷済みの記録紙から離間するときに粘着剤が糸を引いたり、更に、次回の粘着剤転写開始時に記録紙上の転写開始点で粘着剤抜けが生じるなどの問題点が発生する。
ここで、上記した各問題点について、図11(a)〜(e)を用いて具体的に説明する。
図11(a)〜(e)は、特許文献1に開示された従来の粘着剤付加ユニット及びプリンタにおいて、転写ローラを印刷済みの記録紙に対して略直角に当接させた時の粘着剤転写動作を拡大して示している。尚、図11中では加圧プラテンの図示を省略している。
まず、図11(a)に示した粘着剤転写時において、粘着剤テープ101はフィルム101Fの一方の面上に粘着剤101Nが付着されており、且つ、フィルム101Fの他方の面は転写ローラ102に巻き付いている。
この際、転写ローラ102は、粘着剤テープ101を介して印刷済みの記録紙103に対して略直角(略90°)に当接している。
そして、不図示の加圧プラテンと転写ローラ102との間で記録紙103及び粘着剤テープ101をそれぞれ矢印方向に向けて挟持搬送したときに、粘着剤テープ101に付着した粘着剤101Nが記録紙103上に自動的に転写される。
このときに、不図示の供給リール側から引き出された粘着剤テープ101が記録紙103に向かって進入するテープ進入角度θは大きいので、粘着剤テープ101は記録紙103から離れているために粘着剤101Nの記録紙103への密着性が悪くなり、粘着剤101Nを記録紙103上に良好に転写できないという問題が生じる。
次に、図11(b)に示した転写ローラ離間時では、粘着剤101Nの記録紙103への転写が終了したときに、転写ローラ102が記録紙103に対して略直角な方向(矢印X1方向)に離間する。
この際、粘着剤テープ101のフィルム101F上に付着した粘着剤101Nのうちで転写ローラ102の中心線近傍の粘着剤101Nは記録紙103上に転写されるが、転写ローラ102に巻き付いた粘着剤テープ101のうちで転写ローラ102の中心線近傍の粘着剤101Nはなくなっている。
次に、図11(c)に示した転写ローラ待機位置移動時では、記録紙103から離間した転写ローラ102が記録紙103に対して略直角な方向(矢印X1方向)に更に移動して待機位置に向かう。このときに、記録紙103上の粘着剤101Nと、転写ローラ102に巻き付いた粘着剤テープ101上の粘着剤101Nとの間で粘着剤101Nが引っ張られて糸を引く。
次に、図11(d)に示した転写ローラ待機位置停止時では、転写ローラ102が待機位置に退避するまでの間に、記録紙103上の粘着剤101Nと、転写ローラ102に巻き付いた粘着剤テープ101上の粘着剤101Nとの間で粘着剤101Nが切断されるが、記録紙103上の粘着剤101Nは糸引きがそのまま残るので、記録紙103上での粘着剤転写終了位置の精度を低下させると共に、糸引きによる汚れや用紙搬送不良などの問題点が生じる。
次に、図11(e)に示した次回の粘着剤転写開始時では、待機位置で待機している転写ローラ102を次回の粘着剤転写のために搬送された記録紙103に向かう方向(矢印X2方向)に移動させた後に、転写ローラ102を記録紙103に対して略直角に当接させる。
この際、前述したように、粘着剤101Nが切断された後に転写ローラ102に巻き付いた粘着剤テープ101のうちで転写ローラ102の中心線近傍の粘着剤101Nはなくなり、次回の粘着剤転写開始時に転写ローラ102を記録紙103に略直角に当接させると、記録紙103上の転写開始点で粘着剤101Nの抜けが発生することになり問題である。
そこで、粘着剤転写具を用い、この粘着剤転写具内に収納した粘着剤テープに付着させた粘着剤を用紙上に自動的に転写する際、粘着剤転写時に粘着剤を用紙上に確実に転写でき、且つ、粘着剤転写終了時に粘着剤の糸引きが生ぜず、更に、次回の粘着剤転写開始時に用紙上の転写開始点で粘着剤の抜けが生じないように構成した粘着剤転写装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、粘着剤を剥離可能に付着させた粘着剤テープを転写ローラに巻き付けて収納した粘着剤転写具を用い、前記転写ローラで前記粘着剤テープを用紙上に押し付けながら前記粘着剤を該用紙上に自動的に転写する粘着剤転写装置において、
前記用紙を用紙搬送方向に沿って搬送する用紙搬送手段と、
前記用紙の一方の面側に設置されるプラテンローラと、
前記用紙の他方の面側に設置され、前記転写ローラを前記プラテンローラに対向させた状態で前記粘着剤転写具を着脱自在に搭載し、且つ、前記粘着剤転写具と一体に前記転写ローラを前記粘着剤テープ及び前記用紙を介して前記プラテンローラに接離するように移動させる転写具移動手段と、
装置全体を制御する制御手段と、を備えてなり、
前記制御手段の制御により前記転写具移動手段は、粘着剤転写時に前記粘着剤テープの前記用紙に対する進入角度が所定角度まで傾いた状態で、前記転写ローラが前記用紙に接触するように前記粘着剤転写具を移動させ、粘着剤転写終了時に前記粘着剤テープの前記進入角度が前記所定角度よりも大きくなった状態で前記転写ローラが前記用紙から離間するように前記粘着剤転写具を移動させることを特徴とする粘着剤転写装置である。
また、第2の発明は、上記した第1の発明の粘着剤転写装置において、
粘着剤転写終了時に前記粘着剤テープの前記進入角度が前記所定角度よりも大きくなった状態で前記転写ローラが前記用紙から離間するように前記粘着剤転写具を移動させ、前記転写ローラが前記用紙から離間したときに前記粘着剤転写具の移動を一時的に停止させることを特徴とする粘着剤転写装置である。
また、第3の発明は、上記した第2の発明の粘着剤転写装置において、
更に、前記転写ローラが前記用紙から離間したときに前記粘着剤転写具の移動を一時的に停止する際、前記粘着剤転写具の前記転写ローラが回転しないように制動するブレーキ機構を備えたことを特徴とする粘着剤転写装置である。
第1の発明の粘着剤転写装置によると、とくに、制御手段の制御により転写具移動手段は、粘着剤転写時に粘着剤テープの用紙に対する進入角度が所定角度まで傾いた状態で、転写ローラが用紙に接触するように粘着剤転写具を移動させ、粘着剤転写終了時に粘着剤テープの進入角度が所定角度よりも大きくなった状態で転写ローラが用紙から離間するように粘着剤転写具を移動させる。
この結果、粘着剤転写時には、粘着剤テープに付着した粘着剤を用紙上に密着性良く転写できる。
また、粘着剤転写終了時には、用紙上の粘着剤と転写ローラに巻き付いた粘着剤テープ上の粘着剤との間で粘着剤が切断され、且つ、粘着剤テープに付着した粘着剤のうちで転写ローラの中心線近傍の粘着剤は用紙上に転写され、一方、切断後に転写ローラに巻き付いた粘着剤テープのうちで転写ローラの中心線近傍の粘着剤はなくなっているが、次回の粘着剤転写開始時に粘着剤転写具を用紙に対して所定角度傾けているので、転写ローラに巻き付いた粘着剤テープ中の粘着剤が用紙と対向できる。これにより、次回の粘着剤転写開始時に用紙上の転写開始点で粘着剤の抜けが発生することなく、用紙上の転写開始点から粘着剤を確実に転写できるので、粘着剤転写装置の品質及び信頼性向上に寄与できる。
また、第2の発明の粘着剤転写装置によると、粘着剤転写終了時に粘着剤テープの進入角度が所定角度よりも大きくなった状態で転写ローラが用紙から離間するように粘着剤転写具を移動させる際に、転写ローラが用紙から離間したときに粘着剤転写具の移動を一時的に停止させている。
この結果、上記した第1の発明の効果が得られる他に、転写ローラが用紙から離間して一時移動停止する動作に伴って、用紙上の粘着剤と転写ローラに巻き付いた粘着剤テープ上の粘着剤との間で粘着剤が糸を引くことなく、糊切れ性能良く切断されるために、用紙上での粘着剤転写終了位置の精度を向上させることができ、且つ、糸引きによる汚れや用紙搬送不良などの問題点も生じない。
また、第3の発明の粘着剤転写装置によると、更に、転写ローラが用紙から離間したときに粘着剤転写具の移動を一時的に停止する際、且つ、粘着剤転写具内の転写ローラが回転しないように制動をかけている。
この結果、上記した第2の発明の効果が得られる他に、転写ローラが用紙から離間して一時移動停止する動作に伴って、用紙上の粘着剤と転写ローラに巻き付いた粘着剤テープ上の粘着剤との間で粘着剤が糸を引くことなく、糊切れ性能良く、ブレーキ効果により迅速に切断されるために、用紙上での粘着剤転写終了位置の精度をより一層向上させることができ、且つ、糸引きによる汚れや用紙搬送不良などの問題点も生じない。
本発明に係る粘着剤転写装置の全体構成を示した構成図である。 (a),(b)は図1に示した転写具移動手段を拡大して示した斜視図,側面図である。 (a)〜(d)は第1実施形態において、粘着剤転写具を転写具移動台を介して移動させる転写具移動手段の動作を示した動作図である。 (a)〜(d)は第1実施形態において、粘着剤転写具を用いて粘着剤テープに付着した粘着剤を印刷済みのロール紙上に自動的に転写させる動作を示した動作図である。 (a)〜(d)は第1実施形態において、粘着剤テープに付着した粘着剤を印刷済みのロール紙上に転写し、この後、転写ローラに巻き付いた粘着剤テープを印刷済みのロール紙から引き剥がす動作を拡大して示した動作図である。 (a)〜(d)は第2実施形態において、粘着剤転写具を用いて粘着剤テープに付着した粘着剤を印刷済みのロール紙上に自動的に転写する動作を示した動作図である。 (a)〜(e)は第2実施形態において、粘着剤テープに付着した粘着剤を印刷済みのロール紙に自動的に転写し、この後、転写ローラに巻き付いた粘着剤テープを印刷済みのロール紙から引き剥がす動作を拡大して示した動作図である。 実施形態2を一部変形させた変形例において、粘着剤転写終了時の動作を示した動作図である。 図8に示したブレーキ機構部を示した斜視図である。 (a),(b)は図9に示したブレーキ機構部の動作を説明するための動作図である。 (a)〜(e)従来の粘着剤付加ユニット及びプリンタにおいて、転写ローラを印刷済みの記録紙に対して略直角に当接させた時の粘着剤転写動作を拡大して示した動作図である。
以下に本発明に係る粘着剤転写装置の一実施形態について、図1〜図10を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る粘着剤転写装置の全体構成を示している。また、図2(a),(b)は図1に示した転写具移動手段を拡大して示している。
図1に示す如く、本発明に係る粘着剤転写装置10は、小型軽量で消費電力が小さく、且つ、メモなどの印刷情報を用紙Pの一方の面上に印刷した後に、粘着剤(例えば、糊)を剥離可能に付着させた粘着剤テープ(例えば、糊テープ)54を転写ローラ55に巻き付けて収納した粘着剤転写具50を用いて、粘着剤テープ54に付着させた粘着剤を用紙Pの他方の面上に自動的に転写して付箋紙などを作成できるように構成されている。
また、本発明に係る粘着剤転写装置10は、文房具又は事務用品の一種として例えばオフィス内で各ユーザの机上に載置可能に構成されている。
上記した本発明に係る粘着剤転写装置10では、外装を形成する筐体11が前筐体11Aと後筐体11Bとを前後で蓋合わせして開閉可能な箱体として形成されている。この際、前筐体11Aに対して後筐体11Bを開くことにより、ロール状に巻回した用紙(以下、ロール紙と記す)Pや粘着剤転写具50が交換可能になっている。
また、筐体11内の下方に形成したロール紙装填部11sには、未印刷のロール紙Pが時計方向に回転自在に装填されている。尚、本発明では、用紙としてロール紙Pを用いた場合について以下説明するが、所定の長さに予め切断された用紙を不図示の給紙トレイ上に積載して用いることも可能である。
また、筐体11内でロール紙装填部11sよりも用紙搬送方向の下流には、光反射型の用紙有無検出センサ12が設置されており、この用紙有無検出センサ12でロール紙Pがロール紙装填部11sに装填されているか否かを制御手段80を介して検出している。
また、筐体11内で用紙有無検出センサ12よりも用紙搬送方向の下流には、パソコンPCなどを介して制御手段80に入力された印刷情報を未印刷のロール紙Pの一方の面(表面)上に印刷する印刷手段20が設置されている。
上記した印刷手段20では、感熱紙を用いたロール紙Pの用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って長尺に形成されたサーマルヘッド21が、このロール紙Pの一方の面(表面)と対向する側に設置されている。
また、サーマルヘッド21と対向して印刷用プラテンローラ22が第1パルスモータ23の駆動力により不図示の第1減速ギア列を介して時計方向に所定の用紙搬送速度(例えば、30mm/sec)で回転自在に設けられている。
この印刷用プラテンローラ22は、ロール紙Pの幅方向に沿って長尺に形成されており、且つ、ロール紙Pの他方の面(裏面)と対向する側に設置されている。
そして、筐体11内のロール紙装填部11sに装填された未印刷のロール紙Pをサーマルヘッド21と印刷用プラテンローラ22との間で挟持しながら、制御手段80を介してサーマルヘッド21に入力された印刷情報を感熱印刷して用紙搬送方向の下流側に向かって搬送している。
この際、サーマルヘッド21と印刷用プラテンローラ22は、ロール紙Pに印刷情報を印刷する機能の他に、ロール紙Pを用紙搬送方向に沿って下流側に搬送する用紙搬送手段として機能している。
尚、サーマルヘッド21は、印刷用プラテンローラ22に対して不図示の接離手段を介して接離自在になっており、このサーマルヘッド21を印刷用プラテンローラ22から離間させたときにロール紙Pを容易に交換することができる。
また、筐体11内で印刷手段20よりも用紙搬送方向の下流には、印刷済みのロール紙Pを所望の長さに切断する切断手段30が設置されている。
上記した切断手段30では、固定カッター31と可動カッター32とがロール紙Pを挟んで互に対向して設けられている。この際、可動カッター32は、第2パルスモータ33の駆動力により不図示の第2減速ギア列を介して固定カッター31側に向かって移動可能に設置されている。また、ロール紙Pの切断を検出する光反射型のカッターHP検出センサ34が固定カッター31及び可動カッター32よりも下流に設置されている。
この際、切断手段30でロール紙Pを切断するタイミングは、後述する粘着剤転写手段40の粘着剤転写用プラテンローラ41と粘着剤転写具50の転写ローラ55との間でロール紙P及び粘着剤テープ54を挟持しているときに可能である。そして、切断手段30でロール紙Pを用紙搬送方向に沿って所望の長さに切断している。
また、筐体11内で切断手段30よりも用紙搬送方向の下流側には、本発明の要部となる粘着剤転写手段40が設置されている。
上記した粘着剤転写手段40は、粘着剤転写用プラテンローラ41と、この粘着剤転写用プラテンローラ41に接離する転写ローラ55を有して粘着剤テープ54を転写ローラ55に巻き付けて収納した粘着剤転写具50と、この粘着剤転写具50を着脱自在に搭載して粘着剤転写具50の転写ローラ55を粘着剤転写用プラテンローラ41に対して接離するように移動させる転写具移動手段60とから構成されている。
まず、上記した粘着剤転写手段40のうちで粘着剤転写用プラテンローラ41は、第3パルスモータ42の駆動力により不図示の第3減速ギア列を介して反時計方向に回転自在に設けられている。
この粘着剤転写用プラテンローラ41も、印刷用プラテンローラ22と同様にロール紙Pの幅方向に沿って長尺に形成されているが、印刷用プラテンローラ22とは異なってロール紙Pの一方の面(表面)と対向する側に設置されている。
この際、粘着剤転写用プラテンローラ41は、印刷用プラテンローラ22と等速で回転し、後述するように、粘着剤転写具50の転写ローラ55が圧接したときに印刷済みのロール紙Pと粘着剤テープ54とを下流側に向けて搬送する機能を有している。
次に、上記した粘着剤転写手段40のうちで粘着剤転写具50は、略透明なカセットケース51の幅寸法がロール紙Pの幅寸法に対して例えば1/5程度に幅狭く形成され、且つ、カセットケース51の長さが長く形成されている。
また、カセットケース51内に回転自在に設けた供給リール52と巻取リール53とに粘着剤(図示せず)を付着させた粘着剤テープ54が巻回して収納されている。
また、カセットケース51の長手方向の先端部には先端開口部51aが開口されて、この先端開口部51aから転写ローラ55が露出している。
そして、カセットケース51内の供給リール52と巻取リール53との間に巻回した粘着剤テープ54が転写ローラ55に巻き付けられており、且つ、転写ローラ55は印刷手段20により印刷された印刷済みのロール紙P及び粘着剤テープ54を介して粘着剤転写用プラテンローラ41と対向するように配置されている。
この際、粘着剤テープ54は、略透明なフィルムの一方の面に、粘着剤として接着能力が比較的弱く弱粘着性を有する粘着剤(例えば、糊)が剥離可能に付着されて、このフィルムの一方の面側が印刷済みのロール紙Pの裏面と対向し、且つ、粘着剤が付着されていないフィルムの他方の面側が転写ローラ55に巻き付いている。
更に、供給リール52の外周部にはギア52aが形成され、一方、巻取リール53の外周部にもギア53aが形成されており、両ギア52a,53a同士が噛合している。
そして、駆動源によって回転駆動する粘着剤転写用プラテンローラ41と転写ローラ55との間に印刷済みのロール紙P及び粘着剤テープ54を挟み込んで、転写ローラ55を粘着剤転写用プラテンローラ41に押し当てると、転写ローラ55の回転に伴って供給リール52から引き出された粘着剤テープ54が転写ローラ55を経由して巻取リール53に自動的に巻き取られるようになっている。
上記により、一方の面側に粘着剤(糊)を付着させた粘着剤テープ(糊テープ)54を他方の面側から転写ローラ55で押圧しながら粘着剤を印刷済みのロール紙P上に自動的に転写し、且つ、この印刷済みのロール紙Pを所望の長さに切断して、付箋紙Pnなどを作成することができる。
尚、印刷手段20に印刷情報を与えずにロール紙Pを挟持搬送して、印刷していないロール紙P上に粘着剤テープ54に付着した粘着剤を自動的に転写して、印刷なしの付箋紙Pnを作成することも可能である。
次に、上記した粘着剤転写手段40のうちで転写具移動手段60は、粘着剤転写具50の転写ローラ55を粘着剤転写用プラテンローラ41に対して接離させるために、粘着剤転写具50を転写具移動台66を介して矢印R方向及び矢印X方向に移動させるように構成されている。
この転写具移動手段60では、図2(a),(b)に拡大して示す如く、筐体11(図1)内に設けた基板61上にギア62が中心軸63を中心にして第4パルスモータ64の駆動力により不図示の第4減速ギア列を介して時計方向に回転自在に設けられていると共に、ギア62上に偏心ピン65が固着されている。
また、ギア62の上方には、転写具移動台66が偏心ピン65の回転と協働して矢印R方向及び矢印X方向に移動自在に搭載されている。
上記した転写具移動台66は、長尺に形成された粘着剤転写具50の長手方向に沿うように上部凹部66aが上面よりも一段凹んで形成されており、この上部凹部66a内に粘着剤転写具50が着脱自在に搭載されている。この際、粘着剤転写具50は上部凹部66a内で転写ローラ55側が粘着剤転写用プラテンローラ41と対向するように位置決めされている。
また、転写具移動台66は、下側凹部66bが上部凹部66aと平行に底面よりも一段凹んで形成されており、この下部凹部66b内に収納したスライダ67がギア62上に固着した偏心ピン65と係合してこの下側凹部66bの長手方向に沿って直線移動自在に設けられていると共に、スライダ67のガタを規制する弱い圧縮バネ68が下側凹部66b内の先端側に収納されている。
また、転写具移動台66は、先端側の突出片66cが粘着剤転写具50の転写ローラ55の位置まで突出形成されており、この突出片66cの下面側で転写ローラ55と同一軸線上にガイドピン69が基板61側に向かって固着されている。そして、ガイドピン69は、基板61上で転写ローラ55の配置位置と略対応させて右下方に向けて傾斜して貫通させた傾斜長孔61a内に進入している。
また、転写具移動台66は、長手方向の一方の外側面にバネ掛止片66dが突出形成されており、このバネ掛止片66dに引張バネ70の一端が掛止され、且つ、引張バネ70の他端は基板61上に掛止されている。そして、引張バネ70は、粘着剤転写具50の転写ローラ55を粘着剤転写用プラテンローラ41に押圧する機能を有している。
上記のように構成した転写具移動手段60では、ギア62上に固着した偏心ピン65を回転させたときのスライダ67の移動に伴って、粘着剤転写具50を搭載した転写具移動台66が突出片66cに固着したガイドピン69を中心にして矢印R方向に揺動すると共に、矢印X方向に直線移動可能になっているが、この動作については後で詳述する。
図1に戻り、粘着剤転写具50を用いて印刷済みのロール紙Pの他方の面(裏面)上に粘着剤を自動的に転写し、且つ、印刷済みのロール紙Pを所望の長さに切断した付箋紙Pnは、筐体11の上部に開口した排出口11hから排出されるようになっている。
この際、ここでの図示を省略するが、粘着剤転写用プラテンローラ41と、筐体11の上部に開口した排出口11hとの間に付箋紙搬送手段として付箋紙搬送ローラ対を追加すれば、所望の長さに切断された付箋紙を挟持搬送できると共に、付箋紙搬送ローラ対の回転を止めれば付箋紙Pnを一時的に保持することも可能である。
更に、筐体11内の適宜な場所に制御手段80が設置されている。この制御手段80は、本発明に係る粘着剤転写装置10を全体的に制御しており、印刷手段20,切断手段30,粘着剤転写手段40の粘着剤転写用プラテンローラ41及び転写具移動手段60を制御している。
ここで、上記のように構成した本発明に係る粘着剤転写装置10において、粘着剤転写具50を用いて、粘着剤テープ54に付着させた粘着剤を印刷済みのロール紙Pの他方の面(裏面)上に自動的に転写する動作について、先に示した図1及び図2を併用しながら第1実施形態,第2実施形態の順に説明する。
第1実施形態
図3(a)〜(d)は第1実施形態において、粘着剤転写具を転写具移動台を介して移動させる転写具移動手段の動作を示している。また、図4(a)〜(d)は第1実施形態において、粘着剤転写具を用いて粘着剤テープに付着した粘着剤を印刷済みのロール紙上に自動的に転写させる動作を示している。また、図5(a)〜(d)は第1実施形態において、粘着剤テープに付着した粘着剤を印刷済みのロール紙上に自動的に転写し、この後、転写ローラに巻き付いた粘着剤テープを印刷済みのロール紙から引き剥がす動作を拡大して示している。
まず、図3(a)及び図4(a)は、第1実施形態において粘着剤転写手段40の待機時を示している。
この待機時には、粘着剤転写手段40の粘着剤転写用プラテンローラ41に対して粘着剤転写具50の転写ローラ55が矢印X1方向に略3mm以上の間隔K1を有して離間対向している。
即ち、図3(a)に示す如く、待機時に転写具移動手段60側では、制御手段80の指令により第4パルスモータ64が停止しているので、基板61上に設けたギア62も停止しており、且つ、ギア62上に固着した偏心ピン65が図示右方位置に至っている。
そして、ギア62上の偏心ピン65が転写具移動台66の下部凹部66b内に収納したスライダ67と図示位置で係合している。
また、偏心ピン65とスライダ67とのギア62上での係合位置により、粘着剤転写具50を上部凹部66a内に搭載した転写具移動台66は、粘着剤転写具50の転写ローラ55とは反対の後端部側が印刷済みのロール紙Pの用紙搬送方向の上流側が向かって斜め右下方に傾斜している。そして、転写具移動台66上に搭載した粘着剤転写具50の待機姿勢角度αが90°よりも小さい値として例えば70°〜80°程度に設定されている。
このとき、転写具移動台66の先端側に突出形成した突出片66cに転写ローラ55と同一軸線上に固着させたガイドピン69が基板61に貫通して形成した傾斜長孔61aの右下端側に進入しているので、転写ローラ55は粘着剤転写用プラテンローラ41から離間している。
上記したように、粘着剤転写具50及び転写具移動台66がロール紙Pに対して斜めに傾斜した待機姿勢を取ることにより、粘着剤転写具50及び転写具移動台66は後述する図3(b)及び図4(b)に示した転写姿勢に迅速に移行できる。
一方、図4(a)に示す如く、粘着剤転写具50が待機姿勢を保っているときに、粘着剤転写具50は、印刷済みのロール紙Pと転写ローラ55の中心線との間のなす待機姿勢角度αが90°よりも小さい値に設定されている。
また、待機時には、制御手段80の指令により粘着剤転写手段40の粘着剤転写用プラテンローラ41は回転を停止しているが、この粘着剤転写用プラテンローラ41の右方に印刷済みのロール紙Pの先端部が添接して待機している。
また、粘着剤転写具50のカセットケース51の先端側に設けた転写ローラ55は、粘着剤転写用プラテンローラ41から間隔K1を隔てて対向している。これにより、転写ローラ55は回転を停止しているために、カセットケース51内の供給リール52と巻取リール53とに巻回している粘着剤テープ54も停止している。
次に、図3(b)及び図4(b)は、第1実施形態において粘着剤転写時を示している。この粘着剤転写時には、粘着剤テープ54が印刷済みのロール紙Pに接近して進入するように粘着剤転写具50をロール紙Pに対して傾けた状態で粘着剤転写用プラテンローラ41と転写ローラ55との間で印刷済みのロール紙P及び粘着剤テープ54を挟持搬送できる位置に移動させている。
即ち、図3(b)に示す如く、粘着剤転写時に転写具移動手段60側では、制御手段80の指令により第4パルスモータ64を介してギア62が待機位置から時計方向に回転して、このギア62上に固着した偏心ピン65が図示下方位置に至ったときに停止する。
そして、転写具移動台66の下部凹部66b内に収納したスライダ67が偏心ピン65と協働して下方に移動する。
これに伴って、転写ローラ55と同一軸線上に設けたガイドピン69は、基板61に形成した傾斜長孔61aの左上端側に移動するので、転写ローラ55が粘着剤転写用プラテンローラ41に圧接する。
このとき、粘着剤転写具50を上部凹部66a内に搭載した転写具移動台66は、ガイドピン69を揺動支点にして待機位置から矢印R1方向に揺動して、待機位置よりも更に右下方に向かうので、待機姿勢よりも更に傾斜した転写姿勢となる。そして、転写具移動台66上に搭載した粘着剤転写具50の転写姿勢角度βは、図3(a)に示した待機姿勢角度αよりも小さく、例えば60°程度に設定されている。
上記したように転写具移動台66と一体に粘着剤転写具50が転写姿勢を取ったときに、図4(b)に示す如く、制御手段80の指令により粘着剤転写手段40の粘着剤転写用プラテンローラ41を反時計方向に回転させて、この粘着剤転写用プラテンローラ41に印刷済みのロール紙P及び粘着剤テープ54を介して転写ローラ55を圧接させる。
これにより、印刷済みのロール紙Pが用紙搬送方向の下流側に向かって搬送されながら、この印刷済みのロール紙Pの他方の面上に供給リール52から送り出された粘着剤テープ54に付着した粘着剤が自動的に転写されると共に、粘着剤が剥がされた粘着剤テープ54は巻取リール53に巻き取られる。
また、粘着剤転写具50が転写姿勢を保っているときに、ロール紙Pと転写ローラ55の中心線との間のなす転写姿勢角度βは、図4(a)に示した待機姿勢角度αよりも小さく、例えば60°程度に設定されている。
これに伴って、粘着剤転写具50の供給リール52に巻回した粘着剤テープ54が粘着剤転写用プラテンローラ41に添接したロール紙Pに進入するテープ進入角度θは、転写姿勢角度βよりも小さい所定角度であるので、粘着剤テープ54のロール紙Pへの密着性を高めることができる。一方、転写ローラ55に巻き付いている粘着剤テープ54の巻き取り側の角度は大きくなり、粘着剤テープ54から粘着剤を確実に剥離できる。
次に、図3(c)及び図4(c)は、第1実施形態において粘着剤転写終了直前時を示している。この粘着剤転写終了直前時には、印刷済みのロール紙Pに粘着剤テープ54に付着した粘着剤を自動的に転写しながら粘着剤転写具50と一体に転写具移動台66を印刷済みのロール紙Pと直交する方向に向かって揺動させている。
即ち、図3(c)に示す如く、粘着剤転写終了直前時に転写具移動手段60側では、制御手段80の指令により第4パルスモータ64を介してギア62を転写位置から時計方向に回転して、このギア62上に固着した偏心ピン65が図示左方位置に至り、この偏心ピン65と一体に転写具移動台66の下部凹部66b内に収納したスライダ67も図示左方位置に至る。
このとき、粘着剤転写具50を上部凹部66a内に搭載した転写具移動台66は、転写ローラ55と同一軸線上に設けたガイドピン69を揺動支点にして転写位置から矢印R2方向に揺動するので、粘着剤転写具50は転写姿勢よりも傾斜姿勢がゆるくなる。
一方、図4(c)に示す如く、粘着剤転写終了直前時には、粘着剤の印刷済み用紙Pへの転写が継続されているので、粘着剤転写具50の転写ローラ55は粘着剤テープ54及び印刷済みのロール紙Pを介して粘着剤転写用プラテンローラ41に圧接している。
この際、粘着剤転写具50は転写姿勢よりも傾斜姿勢がゆるくなるので、粘着剤テープ54が印刷済みのロール紙Pに進入するときのテープ進入角度は、粘着剤転写時における所定角度を有するテープ進入角度θよりも当然大きくなる。
次に、図3(d)及び図4(d)は、第1実施形態において粘着剤転写終了時を示している。この粘着剤転写終了時には、印刷済みのロール紙Pへの粘着剤の転写が終了して、粘着剤転写具50と一体に転写具移動台66を印刷済みのロール紙Pと直交する方向(矢印X1方向)に移動させて、転写ローラ55を粘着剤転写用プラテンローラ41及び印刷済みのロール紙Pに対して略直角に離間させている。
言い換えると、粘着剤転写終了時には、粘着剤テープの用紙Pへの進入角度が、粘着剤転写時における所定角度を有するテープ進入角度θよりも大きくなった状態で、転写ローラ55を印刷済みのロール紙Pから離間させている。
即ち、図3(d)に示す如く、粘着剤転写終了時に転写具移動手段60側では、制御手段80の指令により第4パルスモータ64を介してギア62を更に時計方向に回転して、このギア62上に固着した偏心ピン65が図示右上方位置に至り、この偏心ピン65と一体に転写具移動台66の下部凹部66b内に収納したスライダ67も図示右上方位置に移動する。
このとき、粘着剤転写具50を上部凹部66a内に搭載した転写具移動台66は、転写ローラ55と同一軸線上に設けたガイドピン69を揺動支点にして更に矢印R2方向に揺動するので、転写ローラ55は印刷済みのロール紙Pから略3mm以上の間隔K1を有して離間する。これにより、粘着剤転写具50及び転写具移動台66は、印刷済みのロール紙Pに対して略直交した状態で矢印X1方向に退避する。
一方、図4(d)に示す如く、粘着剤転写終了時には印刷済みのロール用紙Pに対して粘着剤の転写が終了するので、粘着剤転写具50の転写ローラ55は刷済みのロール用紙Pから離間する。そして、転写ローラ55が揺動しながら離間する動作に伴って、印刷済みのロール紙Pと回転を停止した転写ローラ55との間で粘着剤が引き剥がされて切断されるので、先に図11(c),(d)で説明した従来例よりも粘着剤の糸引きがある程度抑制される。
この際、転写ローラ55が粘着剤転写用プラテンローラ41及び印刷済みのロール紙Pから離間した直後の僅かな期間は、印刷手段20によって印刷済みのロール紙Pは用紙搬送方向の下流側に搬送されているが、この後、切断手段30により印刷済みのロール紙Pが所望の長さに切断されることで、付箋紙Pnが筐体11の排出口11hから排出される。
更に、転写ローラ55が退避した後に、ギア62を時計方向に更に回転させると、粘着剤転写具50及び転写具移動台66は矢印R2方向に揺動して図3(a)及び図4(a)に示した待機位置に戻り、ここでギア62を停止して次の粘着剤転写開始動作を待機している。
ここで、先に図4(a)〜(d)に示した実施形態1の粘着剤転写動作を行った際に、粘着剤テープ54に付着した粘着剤を印刷済みのロール紙P上に自動的に転写し、この後、転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54を印刷済みのロール紙Pから引き剥がす動作について、更に、図5(a)〜(d)を用いて拡大して説明する。尚、図5中では、転写ローラ55が接離する粘着剤転写用プラテンローラ41の図示を省略している。
まず、図5(a)は、粘着剤テープ54のフィルム54F上に剥離可能に付着した粘着剤54Nを印刷済みのロール紙P上に自動的に転写する粘着剤転写時を示している。
この粘着剤転写時では、前述したように転写ローラ55のロール紙Pへの転写姿勢角度βが60°程度に設定され、且つ、粘着剤テープ54のロール紙Pへのテープ進入角度θが転写姿勢角度βよりも小さい所定角度であるので、粘着剤転写具50内の供給リール52から送り出された粘着剤テープ54がロール紙Pに接近しながらこのロール紙Pに進入するために、粘着剤テープ54のフィルム54F上に付着した粘着剤54Nをロール紙P上に密着性良く転写できる。
次に、図5(b)は、粘着剤転写終了直前時を示している。この粘着剤転写終了直前時には、前述したように転写ローラ55がロール紙Pに対して略直交する角度まで揺動した状態で粘着剤テープ54のフィルム54F上に付着した粘着剤54Nをロール紙P上に自動的に転写している。
次に、図5(c)は、粘着剤転写終了時を示している。この粘着剤転写終了時には、ロール紙Pを印刷手段20(図1)によって用紙搬送方向の下流側に搬送しているが、転写ローラ55をロール紙Pと直交する方向(矢印X1方向)に略3mm以上の間隔K1を有して退避させている。
この際、転写ローラ55の退避に伴って、ロール紙P上の粘着剤54Nと転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54の粘着剤54Nとの間で粘着剤54Nが切断される。
そして、粘着剤テープ54のフィルム54F上に付着した粘着剤54Nのうちで転写ローラ55の中心線近傍の粘着剤54Nはロール紙P上に転写されるが、粘着剤54Nが切断された後には、転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54のうちで転写ローラ55の中心線近傍の粘着剤54Nはなくなっている。
次に、図5(d)は、次回の粘着剤転写開始時を示している。この次回の粘着剤転写開始時では、前述したように、転写ローラ55のロール紙Pへの転写姿勢角度βが60°程度になるように転写ローラ55を矢印R1方向に揺動させている。
この際、上記したように、粘着剤54Nが切断された後に転写ローラ退避時に転写ローラ55の中心線近傍の粘着剤54Nがなくなっていても、転写ローラ55を矢印R1方向に揺動させることで、転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54中の粘着剤54Nがロール紙Pと対向できる位置に至る。
これにより、背景技術で述べたような次回の粘着剤転写開始時にロール紙P上の転写開始点で粘着剤54Nの抜けが発生することなく、ロール紙P上の転写開始点から粘着剤54Nを確実に転写できるので、本発明に係る粘着剤転写装置10の品質及び信頼性向上に寄与できる。
以上説明したように、第1実施形態において、とくに、転写具移動手段60は、制御手段80の制御により、粘着剤転写時に粘着剤テープ54の用紙Pに対する進入角度θが所定角度まで傾いた状態で、転写ローラ55が用紙Pに接触するように粘着剤転写具50を移動させ、粘着剤転写終了時に粘着剤テープ54の進入角度θが前記所定角度よりも大きくなった状態で転写ローラ55が用紙Pから離間するように粘着剤転写具50を移動させている。
第2実施形態
図6(a)〜(d)は第2実施形態において、粘着剤転写具を用いて粘着剤テープに付着した粘着剤を印刷済みのロール紙上に自動的に転写する動作を示している。また、図7(a)〜(e)は第2実施形態において、粘着剤テープに付着した粘着剤を印刷済みのロール紙上に自動的に転写し、この後、転写ローラに巻き付いた粘着剤テープを印刷済みのロール紙から引き剥がす動作を拡大して示している。
図6(a)〜(d)に示した第2実施形態では、先に説明した第1実施形態に対して粘着剤転写終了時の動作のみが異なるだけである。
まず、図6(a)に示した第2実施形態における粘着剤転写手段40の待機時は、図4(a)に示した第1実施形態と同様に、粘着剤転写具50が印刷済みのロール紙Pに対して90°よりも小さい待機姿勢角度αとして例えば70°〜80°程度傾斜し、且つ、着剤転写具50の転写ローラ55が粘着剤転写用プラテンローラ41から略3mm以上の間隔K1を有して離間対向している。
次に、図6(b)に示した粘着剤転写時は、図4(b)に示した第1実施形態と同様に、粘着剤転写具50を待機位置から矢印R1方向に揺動させて、印刷済みのロール紙Pに対して待機姿勢角度αよりも小さい角度で例えば60°程度の転写姿勢角度βで傾斜させている。この際、粘着剤テープ54がロール紙Pに進入するテープ進入角度θは、転写姿勢角度βよりも小さい。
この状態で転写ローラ55を粘着剤テープ54及び印刷済みのロール紙Pを介して粘着剤転写用プラテンローラ41に圧接して、粘着剤テープ54に付着した粘着剤を印刷済みのロール紙P上に自動的に転写している。
次に、図6(c)に示した粘着剤転写終了直前時は、図4(c)に示した第1実施形態と同様に、印刷済みのロール紙Pに粘着剤テープ54に付着した粘着剤を転写しながら粘着剤転写具50を印刷済みのロール紙Pと直交するように矢印R2方向に向かって揺動させている。
次に、図6(d)に示した粘着剤転写終了時は、図4(d)に示した第1実施形態とは異なっており、粘着剤転写具50が印刷済みのロール紙Pに対して略直交する位置に至ったときに、粘着剤転写具50の転写ローラ55を粘着剤転写用プラテンローラ41から0.3mm〜1.0mmの範囲内の僅かな間隔K2を有して離間させ、且つ、この位置で粘着剤転写具50の矢印X1方向への移動を一時停止させている。
このとき、転写ローラ55が粘着剤転写用プラテンローラ41から離間した直後の僅かな期間は、印刷手段20(図1)によって印刷済みのロール紙Pは用紙搬送方向の下流側に搬送されているが、転写ローラ55は回転を停止するので粘着剤テープ55の巻き取りが停止される。
そして、転写ローラ55の離間に伴って、印刷手段20(図1)によって用紙搬送方向の下流側に搬送されている印刷済みのロール紙P上の粘着剤と、転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54上の粘着剤との間で粘着剤(糊)が糸を引くことなく、且つ、糊切れ性能良く切断される。
そして、粘着剤が切断された後に、再び粘着剤転写具50を矢印X1方向に退避させてこの粘着剤転写具50を待機位置まで移動させている。
ここで、先に図6(a)〜(d)に示した実施形態2の粘着剤転写動作を行った際に、粘着剤テープ54に付着した粘着剤を印刷済みのロール紙Pに転写し、この後、粘着剤テープ54を印刷済みのロール紙Pから引き剥がす動作について、更に、図7(a)〜(e)を用いて拡大して説明する。尚、図7中でも、転写ローラ55が接離する粘着剤転写用プラテンローラ41の図示を省略している。
まず、図7(a)に示した粘着剤転写時では、図5(a)に示した第1実施形態と同様に、転写ローラ55のロール紙Pへの転写姿勢角度βが60°程度に設定され、且つ、粘着剤テープ54のロール紙Pへのテープ進入角度θが転写姿勢角度βよりも小さいので、供給リール52から送り出された粘着剤テープ54がロール紙Pに接近しながらロール紙Pに進入するために、転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54のフィルム54F上に付着した粘着剤54Nをロール紙P上に密着性良く転写できる。
次に、図7(b)に示した粘着剤転写終了直前時では、図5(b)に示した第1実施形態と同様に、転写ローラ55がロール紙Pに対して略直交する角度まで揺動した状態で粘着剤テープ54のフィルム54F上に付着した粘着剤54Nをロール紙P上に自動的に転写している。
次に、図7(c)に示した粘着剤転写終了時では、図5(c)に示した第1実施形態とは異なって、転写ローラ55をロール紙Pと直交する方向(矢印X1方向)に0,3mm〜1.0mmの範囲内の僅かな間隔K2を有した粘着剤切断位置まで離間させて、この位置で粘着剤転写具50の矢印X1方向への移動を一時停止させている。この際、転写ローラ55は、所定の用紙搬送速度(例えば、30mm/sec)と同じ程度の離脱速度ですばやく離脱させ、且つ、粘着剤転写具50の移動を1秒程度一時的に停止させている。
次に、図7(d)に示した粘着剤切断時では、ロール紙Pは印刷手段20(図1)によって用紙搬送方向の下流に向かって搬送を続けている。一方、転写ローラ55はロール紙Pから僅かに離間した粘着剤切断位置で回転を止める。
そして、転写ローラ55がロール紙Pから僅かに離間して一時移動停止する動作に伴って、ロール紙P上の粘着剤54Nと転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54上の粘着剤54Nとの間で粘着剤Nが切断されるが、ロール紙Pが搬送を続けているので、引きちぎれなかった粘着剤54Nもロール紙Pに引かれ、ロール紙P上の粘着剤(糊)54Nは糸を引くことなく、糊切れ性能良く切断される。
これにより、ロール紙P上での粘着剤転写終了位置の精度を向上させることができ、且つ、糸引きによる汚れや用紙搬送不良などの問題点も生じない。
この際、粘着剤テープ54のフィルム54F上に付着した粘着剤54Nのうちで転写ローラ55の中心線近傍の粘着剤54Nはロール紙P上に転写されているが、粘着剤54Nが切断された後に転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54のうちで転写ローラ55の中心線近傍の粘着剤54Nはなくなっている。
この後、転写ローラ55の矢印X1方向への一時移動停止が解除されて再び矢印X1方向へ退避しながら図7(e)に示した待機位置に至る。
次に、図7(e)に示した次回の粘着剤転写待機時では、次回の粘着剤転写開始を待機するために、転写ローラ55をロール紙Pから略3mm以上の間隔K1を有して離間させると共に、転写ローラ55を矢印R1方向に揺動させて90°よりも小さい待機姿勢角度αで待機している。
そして、次回の粘着剤転写開始時には、転写ローラ55のロール紙Pへの転写姿勢角度βが60°程度になるように転写ローラ55を更に矢印R1方向に揺動してロール紙Pに当接させているので、転写ローラ55の退避時に転写ローラ55の中心線近傍の粘着剤54Nがなくなっていても、転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54中の粘着剤54Nがロール紙Pと対向できる位置に至る。
これにより、背景技術で述べたような次回の粘着剤転写開始時にロール紙P上の転写開始点で粘着剤54Nの抜けが発生することなく、ロール紙P上の転写開始点から粘着剤54Nを確実に転写できるので、本発明に係る粘着剤転写装置10の品質及び信頼性向上に寄与できる。
ここで、実施形態2を一部変形させた変形例について、図8〜図10を用いて説明する。
図8は実施形態2を一部変形させた変形例において、粘着剤転写終了時の動作を示している。また、図9は図8に示したブレーキ機構部を斜視的に示している。また、図10(a),(b)は図9に示したブレーキ機構部の動作を示している。
図8に示す如く、実施形態2を一部変形させた変形例では、粘着剤転写終了時に転写ローラ55をロール紙Pに対して0,3mm〜1.0mmの範囲内の僅かな間隔K2を有して離間させ、この位置で転写ローラ55の矢印X1方向への移動を一時停止させている点は実施形態2と同じ動作であるが、このときに粘着剤転写具50内の粘着剤テープ54に対してブレーキ機構部90により制動をかけている。
この変形例では、ブレーキ機構部90により転写ローラ55に制動をかけて、転写ローラ55の回転を停止させている。
上記したブレーキ機構部90は、図9に拡大して示す如く、転写ローラ55を固着させた丸棒の転写ローラ軸56の一方の端部側に例えば8角形状の多角形軸部56aが形成されている。
また、カセットケース51の外側面(又は、内側面)には、弾性変位可能で略平板状のブレーキ部材91が取り付けられている。
上記したブレーキ部材91は、転写ローラ55側に形成した第1平板部91aの先端側に長孔91a1が貫通して形成されており、且つ、長孔91a1の先端側が半円弧状に形成され、一方、長孔91a1の後端側は直線状の辺に形成されている。
また、ブレーキ部材91は、第1平板部91aに連接して計2箇所の半円弧を幅狭い板で弾性変位可能に連結した板バネ部91bが形成され、また、板バネ部91bに連接して第2平板部91cが形成されていると共に、第2平板部91cに連接して取付部91dが形成されている。
そして、転写ローラ軸56の一方の端部側に形成した多角形軸部56aを、ブレーキ部材91の第1平板部91aに形成した長孔91a1内の長手方向に移動可能に嵌入させていると共に、ブレーキ部材91の取付部91dをカセットケース51の外側面(又は、内側面)に取り付けている。
上記のように、ブレーキ機構部90を転写ローラ軸56の多角形軸部56aと、ブレーキ部材91とで構成したときに、図10(a)に示した粘着剤転写時には、粘着剤テープ54を巻き付けた転写ローラ55がロール紙Pに圧接しているので、転写ローラ軸56の一方の端部側に形成した多角形軸部56aがブレーキ部材91の第1平板部91aに形成した長孔91a1内を遊嵌している。これにより、転写ローラ55が回転できるために、粘着剤テープ54のフィルム54F上に付着した粘着剤54Nをロール紙P上に確実に転写できる。
一方、図10(b)に示した粘着剤転写終了時には、転写ローラ55をロール紙Pと直交する方向(矢印X1方向)に0,3mm〜1.0mmの範囲内の僅かな間隔K2を有した粘着剤切断位置まで離間させて、この位置で転写ローラ55の矢印X1方向への移動を一時停止させている。このときに、ブレーキ部材91は板バネ部91bの付勢力で第1平板部91aが転写ローラ55側に押される。
これにより、転写ローラ軸56の一方の端部側に形成した多角形軸部56aが第1平板部91aに形成した長孔91a1内の後端側の直線状の辺に当接する。
従って、転写ローラ軸56が長孔91a1内で回転できなくなり、転写ローラ55が制動されるので、粘着剤テープ54も巻き取りが中止され、搬送中のロール紙P上の粘着剤54Nと転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54上の粘着剤54Nとの間で粘着剤54Nが迅速に切断されるが、このときに粘着剤54Nの糸引きが全く生じない。
この結果、転写ローラ55がロール紙Pから僅かに離間して一時移動停止する動作に伴って、ロール紙P上の粘着剤54Nと転写ローラ55に巻き付いた粘着剤テープ54上の粘着剤54Nとの間で粘着剤54Nが糸を引くことなく、糊切れ性能良く、ブレーキ効果により迅速に切断されるために、用紙上での粘着剤転写終了位置の精度をより一層向上させることができ、且つ、糸引きによる汚れや用紙搬送不良などの問題点も生じない。
従って、第2実施形態の変形例では、先に説明した第2実施形態よりも更に糊切れ性能の良い粘着剤転写装置10を提供することができる。
尚、第2実施形態の変形例において、ブレーキ機構部90は転写ローラ55に制動をかけて粘着剤テープ54の巻き取りを停止させているが、これに限ることなく、粘着剤転写具50内の粘着剤テープ54に対して制動をかけることができればいかなる構造形態のブレーキ機構部でも良く、例えば供給リール52に制動をかけて粘着剤テープ54の巻き取りを停止させる構造形態などでも良い。
尚、粘着剤テープ54の定着性を向上させるために、転写ローラ55の下流でシート排出口11hの前に粘着剤を定着させるための定着ローラ(図示せず)を設けてもよい。更に、定着ローラの形状は、用紙表面粗さと同じ程度の凹凸に設計されていることが望ましい。また、定着ローラの材質は、ゴム硬度60°、像皮シリコーンゴムなどを使用することが望ましい。
10…粘着剤転写装置、
11…筐体、11A…前筐体、11B…後筐体、
11h…排出口、11s…ロール紙装填部、
20…印刷手段、21…サーマルヘッド、22…印刷用プラテンローラ、
23…第1パルスモータ、
30…切断手段、31…固定カッター、32…可動カッター、
33…第2パルスモータ、
40…粘着剤転写手段、41…粘着剤転写用プラテンローラ、
42…第3パルスモータ、
50…粘着剤転写具、51…カセットケース、51a…先端開口部、
52…供給リール、53…巻取リール、
54…粘着剤テープ、54N…粘着剤、54F…フィルム、55…転写ローラ、
56…転写ローラ軸、56a…多角形軸部、
60…転写具移動手段、61…基板、61a…傾斜長孔、
62…ギア、63…中心軸、64…第4パルスモータ、65…偏心ピン、
66…転写具移動台、66a…上部凹部、66b…下部凹部、66c…突出片、
67…スライダ、68…圧縮バネ、69…ガイドピン、70…引張バネ、
80…制御手段、
90…ブレーキ機構部、91…ブレーキ部材、91a…第1平板部、91a1…長孔、
91b…板バネ部、91c…第2平板部、91d…取付部、
α…待機姿勢角度、β…転写姿勢角度、θ…テープ進入角度
PC…パソコン、P…用紙(ロール紙)、Pn…付箋紙。

Claims (3)

  1. 粘着剤を剥離可能に付着させた粘着剤テープを転写ローラに巻き付けて収納した粘着剤転写具を用い、前記転写ローラで前記粘着剤テープを用紙上に押し付けながら前記粘着剤を該用紙上に自動的に転写する粘着剤転写装置において、
    前記用紙を用紙搬送方向に沿って搬送する用紙搬送手段と、
    前記用紙の一方の面側に設置されるプラテンローラと、
    前記用紙の他方の面側に設置され、前記転写ローラを前記プラテンローラに対向させた状態で前記粘着剤転写具を着脱自在に搭載し、且つ、前記粘着剤転写具と一体に前記転写ローラを前記粘着剤テープ及び前記用紙を介して前記プラテンローラに接離するように移動させる転写具移動手段と、
    装置全体を制御する制御手段と、を備えてなり、
    前記制御手段の制御により前記転写具移動手段は、粘着剤転写時に前記粘着剤テープの前記用紙に対する進入角度が所定角度まで傾いた状態で、前記転写ローラが前記用紙に接触するように前記粘着剤転写具を移動させ、粘着剤転写終了時に前記粘着剤テープの前記進入角度が前記所定角度よりも大きくなった状態で前記転写ローラが前記用紙から離間するように前記粘着剤転写具を移動させることを特徴とする粘着剤転写装置。
  2. 粘着剤転写終了時に前記粘着剤テープの前記進入角度が前記所定角度よりも大きくなった状態で前記転写ローラが前記用紙から離間するように前記粘着剤転写具を移動させ、前記転写ローラが前記用紙から離間したときに前記粘着剤転写具の移動を一時的に停止させることを特徴とする請求項1記載の粘着剤転写装置。
  3. 更に、前記転写ローラが前記用紙から離間したときに前記粘着剤転写具の移動を一時的に停止する際、前記粘着剤転写具の前記転写ローラが回転しないように制動するブレーキ機構を備えたことを特徴とする請求項2記載の粘着剤転写装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020019581A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 スター精密株式会社 粘着剤転写機構及びプリンタ

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