JP2015209230A

JP2015209230A - 梱包箱

Info

Publication number: JP2015209230A
Application number: JP2014092280A
Authority: JP
Inventors: 和由山村; Kazuyoshi Yamamura
Original assignee: Kyocera Document Solutions Inc
Current assignee: Kyocera Document Solutions Inc
Priority date: 2014-04-28
Filing date: 2014-04-28
Publication date: 2015-11-24
Also published as: CN105035465A; US20150307227A1; US9487323B2

Abstract

【課題】簡単な作業で且つ自身の部位を用いてフラップを本体部の外側に折り曲げて固定することができる梱包箱を提供する。【解決手段】梱包箱１において、一対の内フラップ３には、第１の係止部９がそれぞれ設けられており、第１の側板部２ｂには、一対の内フラップ３が第１の側板部２ｂの外側に折り重ねられた際に第１の係止部９と係止可能な第１の被係止部５が設けられている。第１の被係止部５は、手穴であり、第１の係止部９は、手穴５に差し込まれる差し込み片である。さらに、第２の側板部２ｃには、一対の外フラップ４が第２の側板部２ｃの外側に折り重ねられた際に外フラップ４と係止可能な第２の被係止部７が設けられている。第２の被係止部７は、同梱物追加用の扉である。【選択図】図３

Description

本発明は、運搬時や保管時等において被梱包物を保護するための梱包箱に関する。

従来、プリンター、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置やこの画像形成装置を構成する部品等を運搬したり保管したりする際には、段ボール等の梱包材料によって形成されるＡ式の梱包箱が用いられる場合が多い。Ａ式の梱包箱とは、図５に示されるように、箱状の本体部１００の開口を、折り畳み式の複数のフラップ１０１で開閉する形状の箱であり、比較的安価であるので、広く使用されている。

このような梱包箱においては、被梱包物の重量に合わせて梱包材料が選択されており、画像形成装置等の重量物を梱包する際や梱包箱を積載する際には、特に強度の高い梱包材料が使用される。高強度の梱包材料を使用した場合、開封時にフラップを開くと、図５（Ａ）に示されるように、フラップ１０１がほぼ直立したままであったり、内側に自然に倒れたりしやすく、開口を完全に開放しきれないことがある。フラップ１０１がほぼ直立したまま被梱包物の出し入れ作業を行おうとすると、本体部１００に収容されている被梱包物までの垂直方向の距離がフラップの分だけ長くなり、被梱包物に手が届きにくく作業し難いという問題がある。また、フラップ１０１を外側に折るように折り癖をつけても、フラップ１０１の跳ね返りが強いので、図５（Ｂ）に示されるように、フラップ１０１はほぼ水平な位置までしか開かないことが多い。この場合には、被梱包物までの水平方向の距離がフラップ１０１の分だけ長くなってしまう。この問題は、画像形成装置のような大型の被梱包物の梱包箱の場合に顕著である。

特許文献１には、フラップを開いて本体部の外側に折り重ね、被梱包物を包装している包装材の上端部分を開いてフラップの外側に被せることで、フラップを開いた状態で固定し、被梱包物を取り出すようにした物品取り出し方法が開示されている。

特開２００１−３３５０２１号公報

しかしながら特許文献１に開示されている物品取り出し方法においては、包装材を使用することが前提であり、包装材を使用しない梱包物の場合には対応できない。また、包装材の形状や寸法を本体部の形状や寸法に合わせる必要があったり、包装材を開いて折り曲げられたフラップに被せるという大掛かりな作業が必要になったりする。

そこで本発明は上記事情を考慮し、簡単な作業で且つ自身の部位を用いてフラップを本体部の外側に折り曲げて固定することにより、被梱包物の出し入れ作業を効率化できる梱包箱を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明の梱包箱は、方形の底板と、該底板の一方の対向する縁から立設された第１の側板部と他方の対向する縁から立設された第２の側板部とを有し、上面が開口された本体部と、前記第１の側板部の上縁に折り線を介して連接されて、内側に折り曲げられる一対の内フラップと、前記第２の側板部の上縁に折り線を介して連接されて、内側に折り曲げられて前記一対の内フラップの上側に重ねられることで前記開口を閉鎖する一対の外フラップと、を有する梱包箱であって、前記一対の内フラップには、第１の係止部がそれぞれ設けられており、前記第１の側板部には、前記一対の内フラップが前記第１の側板部の外側に折り重ねられた際に前記第１の係止部と係止可能な第１の被係止部がそれぞれ設けられており、前記第１の被係止部は、手穴であり、前記第１の係止部は、前記手穴に差し込まれる差し込み片であることを特徴とする。

このような構成を作用することにより、簡単な作業によって内フラップを第１の側板部の外側に折り重ねた姿勢で固定することができるので、被梱包物の出し入れ作業を効率的に行うことができる。さらに、梱包箱自身の部位のみを使用しているので、構成を簡易化できる。

本発明の梱包箱において、前記第２の側板部には、前記一対の外フラップが前記第２の側板部の外側に折り重ねられた際に前記一対の外フラップと係止可能な第２の被係止部が設けられており、前記第２の被係止部は、同梱物追加用の扉であることを特徴としても良い。

このような構成を採用することにより、簡単な作業によって外フラップを第２の側板部の外側に折り重ねた姿勢で固定することができるので、被梱包物の出し入れ作業をより効率的に行うことができる。

本発明の梱包箱において、前記第１の係止部には、先端に幅広の抜け止め部が形成されており、該抜け止め部の幅は、前記手穴の高さ又は幅の寸法よりも大きく形成されていることを特徴としても良い。

このような構成を採用することにより、内フラップを第１の側板により確実に固定することができるので、特に高強度の梱包材料で形成された梱包箱の出し入れ作業や、長時間の出し入れ作業時にも、内フラップを固定した状態に維持できる。

本発明の梱包箱において、前記第１の係止部は、前記一対の内フラップの折り線と交差する方向に延びる折り線に沿って折り曲げられる差し込み片であることを特徴としても良い。

このような構成を採用することにより、一対の内フラップの跳ね返りが強い場合でも、内フラップと同じ方向に差し込み片が折り曲げられることがないので、差し込み片を確実に内フラップに固定しておくことができる。

本発明によれば、簡単な作業で且つ自身の部位を用いてフラップを本体部の外側に折り曲げて固定できる梱包箱を提供できるので、重量物用の梱包箱においても、被梱包物の出し入れ作業を容易且つ安全に行うことができる。

本発明の一実施形態に係る梱包箱を示す斜視図であり、図１（Ａ）は開口が封止された状態を示し、図１（Ｂ）は開口が開放された状態を示す。本発明の一実施形態に係る梱包箱において、内フラップと外フラップとをそれぞれ第１の側板部と第２の側板部とに固定した状態を示す斜視図である。本発明の一実施形態に係る梱包箱において、内フラップと外フラップとをそれぞれ第１の側板部と第２の側板部とに固定した状態を示す側断面図であり、図３（Ａ）は外フラップを第２の側板部に固定した状態、図３（Ｂ）は内フラップを第１の側板部に固定した状態を示す。本発明の一実施形態に係る梱包箱において、内フラップに形成される差し込み片の変形例を示す平面図である。従来の梱包箱において、開口を開放した状態を示す斜視図である。

本発明の一実施形態に係る梱包箱について、図１〜図３を参照して説明する。図１（Ａ）は梱包箱の開口を閉じた状態を示す斜視図、図１（Ｂ）は梱包箱の開口を開いた状態を示す斜視図、図２は梱包箱の一対の内フラップと外フラップとをそれぞれ第１の側板部と第２の側板部とに固定した状態を示す斜視図、図３（Ａ）は外フラップを開いて第２の側板部に固定した状態を示す側断面図、図３（Ｂ）は内フラップを開いて第１の側板に固定した状態を示す側断面図である。以下の説明において、上下左右の方向は、各図における上下左右方向を示す。

梱包箱１は、図１及び図２に示されるように、上面が開口した本体部２と、開口を閉鎖する一対の内フラップ３と一対の外フラップ４と、を有する。梱包箱１は、例えば段ボール等の高強度の梱包材料で形成されている。

本体部２は、長方形の底板２ａと、底板２ａの各短辺から立設された一対の第１の側板部２ｂと、底板２ａの各長辺から立設された一対の第２の側板部２ｃと、を有する直方体の箱状の形状である。

一対の第１の側板部２ｂは、横長の長方形状であり、それぞれの側板部２ｂには、上下左右方向における中央付近に持ち運び用の手穴５が形成されている。手穴５は、横方向に延びる折り線５ａに沿って上方に折り曲げられる横長の長方形状の切り込み片５ｂによって形成されており、折り線５ａに沿って切り込み片５ｂを内側又は外側へ折り曲げることで、手が挿入できるようになっている。

一対の第２の側板部２ｃの一方の側板部２ｃには、上下左右方向における中央付近に同梱物追加用の専用扉７が形成されている。同梱物とは、例えば、外国向けの梱包物の場合に、現地の仕様専用に準備された書類や部品等であり、梱包箱１を開封せずに専用扉７を通して梱包箱１に同封される。専用扉７は、横方向に延びる折り線７ａに沿って下方へ折り曲げられる横長の長方形状の切り込み片７ｂによって形成されている。切り込み片７ｂの両側縁と端縁との角は、円弧状に湾曲している。折り線７ａに沿って切り込み片７ｂを内側又は外側に折り曲げて第２の側板部２ｃに開口を形成し、この開口から同梱物を本体部２内に収容するようになっている。

一対の内フラップ３は、一対の第１の側板部２ｂのそれぞれの上縁に、折り線３ａを介して連接されている。内フラップ３には、折り線３ａに沿って第１の側板部２ｂの外側に折り重ねられた姿勢において、第１の側板部２ｂに形成された手穴５に対応する位置に、差し込み片９が形成されている。差し込み片９は、第１の側板部２ｂの折り線３ａと平行な折り線９ａに沿って内側（本体部２側）に折り曲げられる縦長の長方形状の切り込み片９ｂである。

一対の外フラップ４は、一対の内フラップ３と同等の高さを有し、一対の第２の側板部２ｃのそれぞれの上縁に、折り線４ａを介して連接されている。外フラップ４が折り線４ａに沿って第２の側板部２ｃの外側に折り重ねられた際に、一対の外フラップ４の外縁は、梱物追加用の扉７の下辺よりも上方に位置すると共に、上辺よりも下方に位置するようになっている。

上記構成を有する梱包箱１において、本体部２の開口を閉じる際は、一対の内フラップ３を、折り線３ａに沿って内側に折り曲げた後、一対の外フラップ４を、折り線４ａに沿って一対の内フラップ３の外側に重なるように折り曲げる。

本体部２の開口を開く際は、最初に、同梱物追加用の専用扉７を、折り線７ａに沿って外側に折り曲げた姿勢に維持しておく。そして、専用扉７が設けられた第２の側板部２ｃに連接された外フラップ４を、折り線４ａに沿って外側に折り曲げ、外側に折り曲げられた専用扉７の内側において、第２の側板部２ｃの外側に重ねる。専用扉７を元の姿勢に戻すと、外フラップ４は、第２の側板部２ｃの外側において、図３（Ａ）に示されるように、第２の側板部２ｃと専用扉７の切り込み片７ｂとの間に挟まれて固定される。なお、他方の外フラップ４については、折り線４ａで外側に折れ曲がるように折り癖をつけておく。

次に、一対の内フラップ３を、折り線３ａに沿って外側に折り曲げ、第１の側板部２ｂの外側に重ねる。そして、差し込み片９において、切り込み片９ｂを折り線９ａに沿って内側に折り曲げ、第１の側板部２ｂに形成された手穴５に差し込む。これにより、図３（Ｂ）に示されるように、一対の内フラップ３が第１の側板部２ｂの外側に重ねられた姿勢で固定される。

上記したように本実施形態に係る梱包箱１においては、一対の内フラップ３を外側に折り曲げた姿勢で固定でき、一方の外フラップ４も外側に折り曲げた姿勢で固定できる。したがって、他方の外フラップ４を、略直立姿勢あるいは略水平姿勢に開いておけば、内フラップ３及び外フラップ４が被梱包物の出し入れに邪魔にならない。また、二人の作業者で向かい合って作業する場合は、第１の側板部２ｂの外側に立って作業を行えば、内フラップ３が邪魔にならないので、効率よく被梱包物の出し入れを行うことができる。

また、本実施形態においては、一対の内フラップ３に差し込み片９を形成し、専用扉７の位置を外フラップ４に合わせて設定するだけでよいので、開かれた一対の内フラップ３を第１の側板部２ｂに固定するために、別部材を使用する必要がなく、構成を簡単にできる。

さらに、一対の内フラップ３及び一対の外フラップ４で本体部２の開口を閉じた際に、一対の内フラップ３の外側に重ねられる一対の外フラップ４には、差し込み片等が形成されていないので、差し込み片等が梱包箱１を積載する際に支障になったり、梱包箱１の見栄えを悪くしたりすることがない。

なお、梱包箱１に同梱物用の専用扉７が設けられていない場合は、一対の内フラップ３を第１の側板部２ｂの外側に固定し、一対の外フラップ４を略垂直姿勢又は略水平姿勢に折り曲げた状態でも効率的に被梱包物の出し入れ作業を行うことができる。

本実施形態においては、一対の内フラップ３に形成される差し込み片９の形状を横長の長方形状としたが、差し込み片９の形状はこの形状に限定されない。図４は、差し込み片の形状の変形例を示す図である。

図４（Ａ）に示される差し込み片１９は、縦方向に延びる折り線１９ａに沿って折り曲げられる舌片状の切り込み片１９ｂを有する。切り込み片１９ｂの先端部には、幅広の抜け止め部１９ｃが形成されている。抜け止め部１９ｃは、上下方向に長い略長方形状の形状を有する。内フラップ３が第１の側板部２ｂの外側に折り重ねられた状態において、抜け止め部１９ｃの高さＬ１は、第１の側板部２ｂの手穴５の高さＬ２よりも高く形成されている。

さらに、２個の差し込み片１９を、図４（Ｂ）に示されるように、折り線１９ａを内側にして略左右対称に配置しても良く、図４（Ｃ）に示されるように、折り線１９ａを外側にして略左右対称に配置してもよい。

図４（Ｄ）に示される差し込み片２９は、横方向に延びる折り線２９ａに沿って上方に折り曲げられる舌片状の切り込み片２９ｂを有する。切り込み片２９ｂの先端部には、幅広の抜け止め部２９ｃが形成されている。抜け止め部２９ｂは、左右方向に長い略長方形状の形状を有する。内フラップ３が第１の側板部２ｂの外側に折り重ねられた状態において、抜け止め部２９ｂの幅Ｌ３は、第１の側板部２ｂの手穴５の幅Ｌ４よりも広く形成されている。

上記構成を有する差し込み片１９、２９においては、抜け止め部１９ｃ、２９ｃを狭めながら手穴５に差し込んだ後、狭めていた力を解放すると、抜け止め部１９ｃ、２９ｃが元の形状に戻り、手穴５から抜け止めされる。したがって、一対の内フラップ３をより確実に第１の側板部２ｂに固定することができる。なお、図４（Ｃ）に示される差し込み片１９の場合は、２個の差し込み片１９を折り線１９ａに沿って立ち上げて、手穴５に対して略垂直方向から差し込む。

差し込み片１９、２９に抜け止め部１９ｃ、２９ｃを形成することによって、特に高強度の梱包材料で形成された梱包箱１や、長時間の出し入れ作業を行う際などに、内フラップ３が開いてしまうようなことがなく、安全に出し入れ作業を行うことができる。また、図４（Ｂ）及び図４（Ｃ）に示されるように、差し込み片１９を２個設けることにより、内フラップ３をさらに確実に第１の側板部２ｂに固定することができる。

さらに、差し込み片１９は、内フラップ３の折り線３ａと交差する方向である縦方向に延びる折り線１９ａに沿って折り曲げられるように構成されている。したがって、内フラップ３の跳ね返りが強い場合に差し込み片１９に手穴５から抜け出る方向への力がかかっても、差し込み片１９が内フラップ３と同じ方向に折り曲げられることがないので、一対の内フラップ３をより確実に第１の側板部２ｂに固定することができる。

さらに、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る梱包箱における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。

１梱包箱
２本体部
２ａ底板
２ｂ第１の側板部
２ｃ第２の側板部
３内フラップ
３ａ折り線
４外フラップ
４ａ折り線
５手穴（第１の被係止部）
７専用扉（第２の被係止部）
９、１９、２９差し込み片（第１の係止部）
１９Ｃ、２９Ｃ抜け止め部

Claims

方形の底板と、該底板の一方の対向する縁から立設された第１の側板部と他方の対向する縁から立設された第２の側板部とを有し、上面が開口された本体部と、
前記第１の側板部の上縁に折り線を介して連接されて、内側に折り曲げられる一対の内フラップと、
前記第２の側板部の上縁に折り線を介して連接されて、内側に折り曲げられて前記一対の内フラップの上側に重ねられることで前記開口を閉鎖する一対の外フラップと、
を有する梱包箱であって、
前記一対の内フラップには、第１の係止部がそれぞれ設けられており、前記第１の側板部には、前記一対の内フラップが前記第１の側板部の外側に折り重ねられた際に前記第１の係止部と係止可能な第１の被係止部がそれぞれ設けられており、
前記第１の被係止部は、手穴であり、前記第１の係止部は、前記手穴に差し込まれる差し込み片であることを特徴とする梱包箱。
前記第２の側板部には、前記一対の外フラップが前記第２の側板部の外側に折り重ねられた際に前記一対の外フラップと係止可能な第２の被係止部が設けられており、
前記第２の被係止部は、同梱物追加用の扉であることを特徴とする請求項１に記載の梱包箱。
前記第１の係止部には、先端に幅広の抜け止め部が形成されており、該抜け止め部の幅は、前記手穴の高さ又は幅の寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の梱包箱。
前記第１の係止部は、前記一対の内フラップの折り線と交差する方向に延びる折り線に沿って折り曲げられる差し込み片であることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の梱包箱。