JP2015209073A - 乗物用パワーシートのギヤボックス取付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗物の衝突等によって過大な荷重がフレーム部材に印加され、ギヤボックスの取り付け位置である前後方向の2点間でフレーム部材が折れ曲がったりしても、ギヤボックスが破損せずピニオンギヤとセクタギヤの係合が外れることを抑制したギヤボックス取付け構造を提供する。
【解決手段】右側サイドフレーム21Rが、衝突時の荷重によって折れ曲がる弱体化部21R7で折れ曲がったとき、弱体化部21R7をはさんだ前部又は後部のいずれか一方において、右側サイドフレーム21Rに対して、モータ付きギヤボックス60が離脱しないように固定され、前部又は後部の他方において、右側サイドフレーム21Rに対して、モータ付きギヤボックスが離脱可能に取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載される乗物用パワーシートのギヤボックス取付け構造に関する。
乗物用パワーシートには、モータからの駆動力を減速してピニオンギヤを介してセクタギアに伝達するギヤボックスが備えられ、シートクッションの高さを調整できるようになっているものがある。特許文献1に記載のギヤボックス取付け構造においては、ギヤボックスをスライドレール上に取り付けられたベース部材に対し、前後方向の2点でボルト、ナット及びかしめで取り付けている。
実開平6−44620号公報
特許文献1に記載の技術においては、乗物の衝突等によって過大な荷重がベース部材に印加され、ギヤボックスの取り付け位置である前後方向の2点間でベース部材が折れ曲がったりした場合、ギヤボックスが破損しピニオンギヤとセクタギヤの係合が外れてシートクッションが落下するおそれがある。かかる現象を回避するため、ベース部材が衝突時に折れ曲がることがないように高強度なものにするか、ベース部材のギヤボックス取付け位置以外の部位に弱体化部を設けてギヤボックスの取付け位置ではベース部材の折れ曲がりが生じないようにする等の設計が施されていた。前者においては、ベース部材の大型化、厚肉化等により重量増につながり、後者においては、設計の自由度が損なわれてしまうという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、乗物の衝突等によって過大な荷重がベース部材に相当する、ギヤボックスの取付け部材であるフレーム部材に印加され、ギヤボックスの取り付け位置である前後方向の2点間でフレーム部材が折れ曲がったりしても、ギヤボックスが破損せずピニオンギヤとセクタギヤの係合が外れることを抑制したギヤボックス取付け構造を提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用パワーシートの前後方向に延びるフレーム部材に、着座面の上下調節用のギヤボックスを取り付けるための乗物用パワーシートのギヤボックス取付け構造であって、前記フレーム部材には、衝突時の荷重によって折れ曲がる弱体化部が設けられ、前記フレーム部材が前記弱体化部で折れ曲がったとき、前記弱体化部をはさんだ前部又は後部のいずれか一方において、前記フレーム部材に対して、前記フレーム部材から前記ギヤボックスが離脱しないように前記ギヤボックスが固定され、前部又は後部の他方において、前記フレーム部材に対して、前記フレーム部材から前記ギヤボックスが離脱可能に前記ギヤボックスが取り付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、乗物の衝突等により過大な荷重がフレーム部材に印加され、フレーム部材が、それに設けられた弱体化部において折れ曲がったとき、ギヤボックスは次のように作用する。ギヤボックスが、弱体化部をはさんだ前部又は後部のいずれか一方においてフレーム部材に固着され、他方において離脱可能に取り付けられているので、フレーム部材が弱体化部で折れ曲がった場合に、ギヤボックスは一方においては、フレーム部材から離脱することなく、他方においては、ギヤボックスが破損する前にフレーム部材から離脱する。これによって、フレーム部材が折れ曲がってもギヤボックスは破損せずギヤによって連結されているモータ、セクタギヤ等の上下調節用の部材同士の連結が外れることなく保たれる。したがって、着座部を支持するフレーム部材と乗物ボディーとの連結が保たれ、フレーム部材が不意に落下する等の事態発生を抑止できる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記ギヤボックスは、樹脂もしくは軽合金で製造されるとともに、前記一方において、前記フレーム部材に対してボルト、ナットで締結固定され、前記他方において、前記ギヤボックスに対して圧入した軸を、前記フレーム部材に固定することにより取付けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、ギヤボックスは、樹脂もしくは軽合金製で、フレーム部材の弱体化部をはさむ一方においてフレーム部材に対してボルト、ナットで締結固定されているので、フレーム部材が弱体化部で曲げられても固定は外れない。他方においては、ギヤボックスに対して圧入した軸をフレーム部材に固定することにより取付けられているので、フレーム部材が弱体化部で曲げられたとき、軸の圧入部からギヤボックスが嵌合力に打ち勝って抜けフレーム部材から離脱する。これによって、上記第1発明の効果が着実に奏される。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記一方における固定が2箇所においてされ、前後方向で該2箇所の間に前記ギヤボックスの出力軸が設けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、ギヤボックスのフレーム部材に対する固定箇所が2箇所あり、前後方向でその2箇所の間にギヤボックスの出力軸が設けられているので、出力軸とフレーム部材との位置関係が変化しにくい。これによって、乗物の衝突等によりフレーム部材が変形してもギヤボックスの出力軸とフレーム部材に配置された出力軸と係合する部材との連結が保たれより着実にフレーム部材が不意に落下する等の事態発生を抑止できる。
本発明の第4発明は、上記第2発明において、前記軸は、外周に、前記フレーム部材が前記弱体化部で折れ曲がったとき、前記ギヤボックスを破損させずに離脱させる拡径した段部が設けられた段付き軸であることを特徴とする。
第4発明によれば、フレーム部材に固定された軸に、フレーム部材が弱体化部で折れ曲げられたとき、ギヤボックスを破損させずに離脱させる拡径した段部が設けられているので、通常の使用時には十分な締結強度を保持できるとともに、フレーム部材が弱体化部で曲げられたときには離脱することが可能となる。これによって、通常の使用時の締結強度確保と衝突時等におけるギヤボックスの破損防止が両立できる。
本発明の一実施形態を採用したクッションフレームを前方から見た斜視図である。 上記実施形態のクッションフレームの右側サイドフレームにギヤボックスを取り付けた状態を示す側面図である。 図2のIII−III矢視線断面図である。 図2のIV−IV矢視線断面図である。 上記実施形態のモータが取り付けられた状態のギヤボックスを示す斜視図である。
図1〜5は、本発明の実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シートフレームに本発明を適用した例を示す。各図中、矢印により自動車用シートフレームの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用シートフレーム1は、クッションフレーム20とバックフレーム30を備えている。バックフレーム30の上部にはヘッドレストフレームが取り付くが省略している。
クッションフレーム20は、その左右側部において前後方向に延びる右側サイドフレーム21Rと左側サイドフレーム21Lとを有している。右側サイドフレーム21R、左側サイドフレーム21Lは、略矩形状の板状プレス部品で、長手方向が前後方向に延び、その上端部にはシート外側方向に延びる上フランジ部21R1、21L1が、その下端部にはシート外側方向に延びる下フランジ部21R2、21L2が設けられている。右側サイドフレーム21R、左側サイドフレーム21Lには、その前側において円筒状のフロントパイプ22が、その後側において円筒状のリアパイプ23が回動可能に取り付けられている。右側サイドフレーム21R、左側サイドフレーム21Lの前側部にはフロントパネル25が上下方向に回動可能に取り付けられ、後側部には一対のロアアーム24が取り付けられている。ロアアーム24にはリクライナ40を介してバックフレーム30が取り付けられており、かかるリクライナ40の操作によってクッションフレーム20に対するバックフレーム30の角度を調整できるようになっている。ここで、右側サイドフレーム21Rが特許請求の範囲の「フレーム部材」に相当する。
クッションフレーム20には、上下動を可能にすべくリフター機構が設けられている。フロントパイプ22に固定された2つのフロントリンク22aは、フロアFに固定されたスライドレール50のアッパレール51にブラケット52を介して回動可能に取り付けられている。リアパイプ23に固定された2つのリアリンク23aは、フロアFに固定されたスライドレール50のアッパレール51にブラケット53を介して回動可能に取り付けられている。スライドレール50は、フロアFに対してクッションフレーム20を前後方向に調整可能とする機能を果たす。
図2及び図4に示すように、リアパイプ23にはセクタギア23bが固定されている。セクタギア23bは、略扇型の鋼板の円弧部に歯が設けられ扇の要部分にリアパイプ23を通して固定する孔があけられているギヤである。後述するように、セクタギア23bは、右側サイドフレーム21Rに取り付けられたモータ付きギヤボックス60に設けられたピニオンギヤ61bと噛み合うように配置されている。モータ62を駆動することによって、ピニオンギヤ61bが回転する。ピニオンギヤ61bの回転によりセクタギア23bを介してリアパイプ23が回転し、リアリンク23aがアッパレール51に取り付けられたブラケット53に対して上下方向に回動する。このとき右側サイドフレーム21R又は左側サイドフレーム21Lと、フロントリンク22aと、アッパレール51と、リアリンク23aとで構成される4節リンクの一部であるフロントリンク22aは、リアリンク23aの動きに従動して上下方向に回動する。これによって、床面Fに対してクッションフレーム20が上下動する。ここで、モータ付きギヤボックス60が特許請求の範囲の「ギヤボックス」に相当する。
右側サイドフレーム21R後方の右側の面(シート外側の面)には、モータ62と減速機構とからなるモータ付きギヤボックス60が取り付けられている。図5に示すように、モータ付きギヤボックス60は、減速ギヤアセンブリが内蔵されたポリブチレン樹脂製のギヤボックスケース61の前側にモータ62が取り付けられた構造を有している。ギヤボックスケース61の左側側面から出力軸61aがシート内側方向に突出しており、この出力軸61aにはセクタギア23bと噛合するピニオンギヤ61bが取り付けられている。また、図2〜図4に示すように、ギヤボックスケース61には右側サイドフレーム21Rへの取付けのために、後方取付け孔61c、中央取付け孔61d、前方取付け孔61eの3つの取付け孔が設けられている。側面視で後方取付け孔61c、中央取付け孔61d、前方取付け孔61eは、略二等辺三角形の頂点の位置に設けられている。すなわち、後方取付け孔61cと前方取付け孔61eを結んだ線が底辺として前後方向に延び、その上方の二等辺三角形の頂点位置に中央取付け孔61dが位置するよう略配置されている。いずれもギヤボックスケース61を左右に貫通する孔である。それぞれ、六角ボルト70の軸部よりやや大きい径の軸部挿入孔61c1、61d1、61e1と、それらの右側端部には、六角ボルト70を挿入したときその正六角柱の頭部を埋設して回転不能に支持する頭部支持孔61c2、61d2、61e2とを備えている。後方取付け孔61cと中央取付け孔61dには六角ボルト70が挿入されてその軸部先端がギヤボックスケース61から右方向に突出している。前方取付け孔61eには、左側方向から(シート内側面方向から)段付きボルト71の段付き軸部71aが圧入されている。段付きボルト71はその中央部に配された拡径した鍔部71bの一方側に、部分的に拡径部71a1を設けた段付き軸部71aを設けるとともに、他方側に雄ネジが切られたネジ部71cを段付き軸部71aと同軸に設けたものである。この段付き軸部71aが前方取付け孔61eに、左側方向から圧入されることにより段付きボルト71はギヤボックスケース61に対して、ネジ部71cを左方向に突出させて回動不能に固定されている。
右側サイドフレーム21R後方には、ギヤボックスケース61に設けられた、後方取付け孔61c、中央取付け孔61d、前方取付け孔61eの位置に対応した位置に後方孔21R3、中央孔21R4、前方孔21R5が設けられている。前方孔21R5と中央孔21R4の前後方向の間には、前方の減速ギヤ(不図示)の回転軸に相当する位置に減速ギヤ軸回避孔21R6が設けられている。この減速ギヤ軸回避孔21R6を通りほぼ上下に延びる線状部分が、衝突時の荷重によって右側(シート外側)に凸状に折れ曲がる弱体化部21R7とされている。中央孔21R4と後方孔21R3の前後方向の間には、出力軸61aを通す出力軸孔21R8が設けられている。モータ付きギヤボックス60の出力軸61aは、出力軸孔21R8を通して右側サイドフレーム21Rの左側(シート内側)に突出し、これに取り付けられたピニオンギヤ61bがセクタギア23bと噛合する。
図2に示すように、補強部材63は略三角形状をした板状の部材である。三角形の頂点近傍にギヤボックスケース61に設けられた、後方取付け孔61c、中央取付け孔61d、前方取付け孔61eの位置に対応した孔があけられている。この補強部材63は、ギヤボックスケース61との間に右側サイドフレーム21Rを挟んで次述の3つのボルト、ナットを締め付けたときボルト間の間隔が変わらないように補強するためのものである。補強部材63が右側サイドフレーム21Rの左側(シート内側)に配設されていることにより、乗物の衝突等により過大な荷重を右側サイドフレーム21Rが受けた場合に、右側サイドフレーム21Rは弱体化部21R7を起点に右側(シート外側)に凸状に折れ曲がる。ギヤボックスケース61の後方取付け孔61cに取り付けられた六角ボルト70の軸部先端は右側サイドフレーム21Rの後方孔21R3に通され補強部材63を介してナット80で締め付け固定される。ギヤボックスケース61の中央取付け孔61dに取り付けられた六角ボルト70の軸部先端は右側サイドフレーム21Rの中央孔21R4に通され補強部材63を介してナット80で締め付け固定される。ギヤボックスケース61の前方取付け孔61eに取り付けられた段付きボルト71のネジ部71cは右側サイドフレーム21Rの前方孔21R5に通され補強部材63を介してナット80で締め付け固定される。これによって、モータ付きギヤボックス60は、右側サイドフレーム21Rの右側側面(シート外側の面)に取り付けられるように構成されている。
図3に示すように、段付きボルト71の段付き軸部71aは、ギヤボックスケース61の前方取付け孔61eの内径よりわずかに大きい外径を有するとともに、その軸方向中間部やや先端部よりに、直径を3%程度拡径した拡径部71a1が設けられている。この段付き軸部71aをギヤボックスケース61の前方取付け孔61eに圧入して取り付けていることにより、通常の状態ではギヤボックスケース61を右側サイドフレーム21Rに対して緩みなく固定している。しかし、乗物の衝突等により過大な荷重が右側サイドフレーム21Rに印加され、右側サイドフレーム21Rが弱体化部21R7を起点に右側(シート外側)に凸状に折れ曲がったとき、ギヤボックスケース61が破損する前に段付き軸部71aはギヤボックスケース61の前方取付け孔61eから抜ける。これによって、右側サイドフレーム21Rが折れ曲がってもギヤボックスケース61は破損せず、減速ギヤによって連結されているモータ62、セクタギア23b等の上下調節用の部材同士の連結が外れることなく保たれる。したがって、着座部を支持するクッションフレーム20が不意に落下する等の事態発生を抑止できる。ここで、拡径部71a1が特許請求の範囲の「拡径した段部」に相当する。
上記実施形態において、右側サイドフレーム21Rへのモータ付きギヤボックス60の組付けは次のように行われる。(1)クッションフレーム20を組み立てる。すなわち、右側サイドフレーム21R、左側サイドフレーム21L、フロントパイプ22、リアパイプ23、フロントパネル25、フロントリンク22a、リアリンク23a、スライドレール50等を溶接等で組付ける。(2)モータ付きギヤボックス60の後方取付け孔61cと中央取付け孔61dに六角ボルト70を挿入し、前方取付け孔61eに段付きボルト71の段付き軸部71aを圧入する。(3)モータ付きギヤボックス60に取り付けた2本の六角ボルト70の先端部を右側サイドフレーム21Rの後方孔21R3と中央孔21R4に挿入し、段付きボルト71のネジ部71cを前方孔21R5に挿入する。このとき、出力軸61aに取り付けたピニオンギヤ61bを、右側サイドフレーム21Rの出力軸孔21R8を通してシート内側に位置させ、そこにあるセクタギア23bと噛合させる。(4)2本の六角ボルト70の先端部と段付きボルト71のネジ部71cを補強部材63の孔に通しそれぞれナット80で締め付ける。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。モータ付きギヤボックス60を後方取付け孔61c、中央取付け孔61dにおいて六角ボルト70とナット80で右側サイドフレーム21Rに締結固定し、前方取付け孔61eに圧入した段付きボルト71とナット80で右側サイドフレーム21Rに取り付ける。このとき、後方取付け孔61c、中央取付け孔61dにおいては六角ボルト70とナット80で締め付け固定されるので緩みなく取り付けられ、前方取付け孔61eにおいても段付きボルト71の段付き軸部71aが圧入されているので通常の使用状態では緩みなく支持されている。しかし、乗物の衝突等により過大な荷重が右側サイドフレーム21Rに印加されると、右側サイドフレーム21Rは弱体化部21R7を起点として右側(シート外側)に凸状に折れ曲がる。これは、右側サイドフレーム21Rの左側(シート内側)には補強部材63が配設されているためこの補強部材63を伸張させる方向である左側(シート内側)に凸状には折れ曲がりにくいからである。右側サイドフレーム21Rが弱体化部21R7を起点として右側(シート外側)に凸状に折れ曲がったとき、後方取付け孔61c、中央取付け孔61dにおいては六角ボルト70とナット80で締め付け固定されるのでモータ付きギヤボックス60は右側サイドフレーム21Rから離脱しない。一方、前方取付け孔61eにおいては段付きボルト71の段付き軸部71aが圧入されているので、モータ付きギヤボックス60が破損するようなレベルの荷重が印加されると、モータ付きギヤボックス60が破損する前に前方取付け孔61eから段付きボルト71の段付き軸部71aが離脱する。これによって、モータ付きギヤボックス60が破損することを回避でき、右側サイドフレーム21Rとモータ付きギヤボックス60とセクタギア23bとの連結が保たれクッションフレーム20が落下する等の事態発生を抑止できる。また、上記実施形態においては、六角ボルト70とナット80で締結固定する、モータ付きギヤボックス60の後方取付け孔61cと中央取付け孔61dの前後方向の間にピニオンギヤ61bとセクタギア23bの噛合部が位置する。これによって、右側サイドフレーム21Rが折れ曲がったときにモータ付きギヤボックス60とセクタギア23bの連結がより外れにくくなっている。さらに、段付きボルト71の段付き軸部71aには拡径部71a1が設けられているので、単なる軸と孔壁との摩擦力による支持より保持力を高めることができ、通常時の支持力を増すことができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
1.上記実施形態においては、弱体化部21R7を挟んで前方に段付きボルト71による支持部を1点と後方に六角ボルト70とナット80による締結部を2点設けたが、これに限らず、後方を段付きボルト71による支持部とし前方を六角ボルト70とナット80による締結部としてもよい。また、段付きボルト71による支持部と六角ボルト70とナット80による締結部は、弱体化部21R7を挟んで少なくとも1点ずつあればよい。
2.上記実施形態においては、右側サイドフレーム21Rに対してモータ付きギヤボックス60を、右側サイドフレーム21Rが折れ曲がったときも離脱しないように固定するのに、六角ボルト70とナット80による締結を用いたが、これに限らず、リベット等のかしめによる固定としてもよい。さらに、右側サイドフレーム21Rに対してはかしめによる固定とし、モータ付きギヤボックス60はボルトおよびナットによる締結固定としてもよい。
3.上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シートフレーム
20 クッションフレーム
21R 右側サイドフレーム(フレーム部材)
21L 左側サイドフレーム
21R3 後方孔
21R4 中央孔
21R5 前方孔
21R7 弱体化部
60 モータ付きギヤボックス(ギヤボックス)
61a 出力軸
61c 後方取付け孔
61d 中央取付け孔
61e 前方取付け孔
70 六角ボルト
71 段付きボルト
71a 段付き軸部
71a1 拡径部(拡径した段部)

Claims (4)

  1. 乗物用パワーシートの前後方向に延びるフレーム部材に、着座面の上下調節用のギヤボックスを取り付けるための乗物用パワーシートのギヤボックス取付け構造であって、前記フレーム部材には、衝突時の荷重によって折れ曲がる弱体化部が設けられ、前記フレーム部材が前記弱体化部で折れ曲がったとき、前記弱体化部をはさんだ前部又は後部のいずれか一方において、前記フレーム部材に対して、前記フレーム部材から前記ギヤボックスが離脱しないように前記ギヤボックスが固定され、前部又は後部の他方において、前記フレーム部材に対して、前記フレーム部材から前記ギヤボックスが離脱可能に前記ギヤボックスが取り付けられていることを特徴とする乗物用パワーシートのギヤボックス取付け構造。
  2. 請求項1において、前記ギヤボックスは、樹脂もしくは軽合金で製造されるとともに、前記一方において、前記フレーム部材に対してボルト、ナットで締結固定され、前記他方において、前記ギヤボックスに対して圧入した軸を、前記フレーム部材に固定することにより取付けられていることを特徴とする乗物用パワーシートのギヤボックス取付け構造。
  3. 請求項1又は2において、前記一方における固定が2箇所においてされ、前後方向で該2箇所の間に前記ギヤボックスの出力軸が設けられていることを特徴とする乗物用パワーシートのギヤボックス取付け構造。
  4. 請求項2において、前記軸は、外周に、前記フレーム部材が前記弱体化部で折れ曲がったとき、前記ギヤボックスを破損させずに離脱させる拡径した段部が設けられた段付き軸であることを特徴とする乗物用パワーシートのギヤボックス取付け構造。
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