JP2015207095A - 加工サイクル生成機能を有する数値制御装置およびプログラム編集方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】数値制御装置100は、NCプログラム10から一加工工程を認識し、当該一加工工程から特定された加工種類、切削条件を抽出するとともに一加工工程の各ブロックに基づいて加工領域形状を生成し、加工種類、切削条件、加工領域形状に基づいて加工サイクル指令を生成する。ブロックの一部を加工サイクル指令に置き換えられたNCプログラム50は、CAD/CAMなどのシステムを用いることなくオペレータが容易に編集することが可能である。
【選択図】図1
Description
一加工工程認識部20によって認識された一加工工程から特定された加工種類が旋削仕上げ加工である場合における加工領域形状生成の流れを図11に示す。
形状要素データ群が生成されると、抽出された形状要素データ全てを包含する矩形データを求める(S1103)。
次に、加工領域形状生成部33は、形状要素データを部品形状へと変換し、S1103で求めた矩形を素材形状として部品形状と合成する(S1104)。
最後に、刃先R分をオフセットして加工サイクルの加工領域形状を作成する(S1105)。
一加工工程認識部20によって認識された一加工工程から特定された加工種類が旋削溝荒加工である場合における加工領域形状生成の流れを図12に示す。
形状要素データ群が抽出されると、加工領域形状生成部33は、抽出した形状要素データ群を刃先基準方向で並び替え、形状要素データ間が溝幅以上に空いている部分を境目としてそれぞれを別の加工領域として抽出する(S1203)。
次に、加工領域形状生成部33は、加工領域の1ケ分の形状要素データ群を抽出し、抽出された形状要素データ全てを包含する矩形データを求める(S1204)。
次に、加工領域形状生成部33は、(a)点から(f)点までの連続する形状要素データを抽出し、抽出された形状要素データを要素部品形状へと変換する(S1205)。
次に、S1204で求めた矩形を素材形状とし、素材形状とS1205で変換した要素部品形状とを合成する(S1206)。
次に、溝幅の分だけ領域を拡張する(S1207)。
次に、仕上げ代、刃先R分をオフセットして加工サイクルの加工領域形状を作成する(S1208)。
そして、すべての加工領域を加工領域形状に変換するまでS1204〜S1208を繰り返す。
一加工工程認識部20によって認識された一加工工程から特定された加工種類が旋削溝仕上げ加工である場合における加工領域形状生成の流れを図13に示す。
形状要素データ群が抽出されると、加工領域形状生成部33は、生成された形状要素データ群の中から切込逆方向の形状要素データを特定し、これを削除する(S1303)。
次に、加工領域形状生成部33は、加工領域の1ケ分の形状要素データ群を抽出し、抽出された形状要素データ全てを包含する矩形データを求める(S1304)。
次に、加工領域形状生成部33は、(a)点から(f)点までの連続する形状要素データを要素部品形状へと変換する(S1305)。
次に、S1304で求めた矩形を素材形状とし、素材形状とS1305で変換した要素部品形状とを合成する(S1306)。
次に、溝幅の分だけ領域を拡張する(S1307)。
次に、仕上げ代、刃先R分をオフセットして加工サイクルの加工領域形状を作成する(S1308)。
そして、すべての加工領域を加工領域形状に変換するまでS1304〜S1308を繰り返す。
一加工工程認識部20によって認識された一加工工程から特定された加工種類が穴あけ加工である場合における加工領域形状生成の流れを図14に示す。
形状要素データ群が抽出されると、加工領域形状生成部33は、生成された形状要素データ群の中から切込方向と逆方向の形状要素データを特定し、これを削除する(S1403)。
次に、加工領域形状生成部33は、形状要素データを直線1形状にまとめる(S1404)。
最後に、加工領域形状生成部33は、加工サイクルの加工領域形状である始点、終点、穴深さを決定する(S1405)。
一加工工程認識部20によって認識された一加工工程から特定された加工種類が平面加工である場合における加工領域形状生成の流れを図15に示す。
形状要素データ群が抽出されると、加工領域形状生成部33は、抽出された形状要素データ全てを包含する矩形データを求める(S1503)。
次に、S1503で求めた矩形を部品形状へと変換する(S1504)。
次に、S1504で変換した部品形状を外部へと広がる方向に工具半径でオフセットする(S1505)。
最後に、加工領域形状生成部33は、S1505で求めたオフセットした部品形状から加工サイクルの加工領域形状を作成する(S1506)。
一加工工程認識部20によって認識された一加工工程から特定された加工種類が輪郭加工である場合における加工領域形状生成の流れを図16に示す。
形状要素データ群が抽出されると、加工領域形状生成部33は、抽出された形状要素データの中から最終形状要素データを特定し、特定した最終形状要素データの終点を求める(S1603)。
次に、最終形状要素データが載る形状要素データを求め(S1604)、最終形状要素データから遡って、最終形状要素データの終点が載る形状要素データまでを抽出する(S1605)。
そして、抽出した形状要素データを部品形状へと変換し(S1606)、部品形状が狭まる方向に工具半径でオフセットする(S1607)。
最後に、加工領域形状生成部33は、S1607で求めたオフセットした部品形状から加工サイクルの加工領域形状を作成する(S1608)。
一加工工程認識部20によって認識された一加工工程から特定された加工種類がポケット加工である場合における加工領域形状生成の流れを図17に示す。
形状要素データ群が抽出されると、加工領域形状生成部33は、抽出された形状要素データの中から最終形状要素データを特定し、特定した最終形状要素データの終点を求める(S1703)。
次に、最終形状要素データが載る形状要素データを求め(S1704)、最終形状要素データから遡って、最終形状要素データの終点が載る形状要素データまでを抽出する(S1705)。
そして、抽出した形状要素データを部品形状へと変換し(S1706)、部品形状が広がる方向に工具半径でオフセットする(S1707)。
最後に、加工領域形状生成部33は、S1707で求めたオフセットした部品形状から加工サイクルの加工領域形状を作成する(S1708)。
20 一加工工程認識部
30 加工サイクル生成部
31 一加工工程のNCプログラム
32 切削条件生成部
33 加工領域形状生成部
34 工具データリスト
35 切削条件テーブル
36 加工サイクル
40 NCプログラム生成部
50 NCプログラムの一部を加工サイクル指令に置き換えたNCプログラム
100 数値制御装置
Claims (10)
- NCプログラムを使用して加工制御を行う数値制御装置において、
NCプログラムにおいてあらかじめ指定された工具番号から次の工具番号までの加工指令の範囲を一加工工程と認識する手段と、
前記一加工工程から加工サイクル指令を生成する加工サイクル生成手段と、
NCプログラム上の前記一加工工程を前記加工サイクル指令に置き換えたNCプログラムを生成する手段と、を有することを特徴とする数値制御装置。 - 前記加工サイクル生成手段は、
工具番号ごとに加工種類と工具形状データが定義されている工具データリストを備え、
前記工具データリストと前記あらかじめ指定された工具番号とに基づいて対応する加工種類と工具形状データを特定し、
特定された前記加工種類と前記工具形状データおよび前記一加工工程から加工サイクル指令を生成する、請求項1記載の数値制御装置。 - 前記加工サイクル生成手段は、
加工種類と必要な切削条件を関連付ける切削条件テーブルを更に備え、
特定された前記加工種類と前記工具形状データおよび前記一加工工程に加えて、
前記切削条件テーブルと前記加工種類から前記加工種類に対応する切削条件を特定し、
特定された前記切削条件をも使用して加工サイクル指令を生成する、請求項2記載の数値制御装置。 - 前記加工サイクル生成手段は、
特定された前記加工種類と前記工具形状データ、前記一加工工程および特定された前記切削条件に加えて、
前記加工種類と前記工具データと前記一加工工程から切削送り指令を抽出し、
前記抽出した切削送り指令を直線または円弧の図形である形状要素データに変換して加工領域形状を生成することによって加工サイクル指令を生成する、請求項3記載の数値制御装置。 - 前記加工領域形状は前記形状要素データから刃先Rや工具径の値だけオフセットした形状として生成する加工領域形状である、請求項4記載の数値制御装置。
- NCプログラムの一部を加工サイクル指令に置き換えたNCプログラムを生成するプログラム編集方法であって、
NCプログラムにおいてあらかじめ指定された工具番号から次の工具番号までの加工指令の範囲を一加工工程と認識するステップと、
前記一加工工程から加工サイクル指令を生成する加工サイクル生成ステップと、
NCプログラム上の前記一加工工程を前記加工サイクル指令に置き換えたNCプログラムを生成するステップと、を有することを特徴とするプログラム編集方法。 - 工具番号ごとに加工種類と工具形状データが定義されている工具データリストをあらかじめ記憶しておき、
前記加工サイクル生成ステップは、
前記工具データリストと前記あらかじめ指定された工具番号とに基づいて対応する加工種類と工具形状データを特定し、
特定された前記加工種類と前記工具形状データおよび前記一加工工程から加工サイクル指令を生成する、請求項6記載のプログラム編集方法。 - 加工種類と必要な切削条件を関連付ける切削条件テーブルをあらかじめ記憶しておき、
前記加工サイクル生成ステップは、
特定された前記加工種類と前記工具形状データおよび前記一加工工程に加えて、
前記切削条件テーブルと前記加工種類から対応する切削条件を特定し、
特定された前記切削条件をも使用して加工サイクル指令を生成する、請求項7記載のプログラム編集方法。 - 前記加工サイクル生成ステップは、
特定された前記加工種類と前記工具形状データ、前記一加工工程および特定された前記切削条件に加えて、
前記加工種類と前記工具データと前記一加工工程から切削送り指令を抽出し、
前記抽出した切削送り指令を直線または円弧の図形である形状要素データに変換して加工領域形状を生成することによって加工サイクル指令を生成する、請求項8記載のプログラム編集方法。 - 前記加工領域形状は前記形状要素データから刃先Rや工具径の値だけオフセットした形状として生成する加工領域形状である、請求項9記載のプログラム編集方法。
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