JP2015205313A - 連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置、連続鋳造設備の鋳型内温度管理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置、連続鋳造設備の鋳型内温度管理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 連続鋳造設備の鋳型内に埋め込まれた熱電対により正常な測定が行われていないことを確実に検出する。【解決手段】 鋳型140に埋め込まれた熱電対で検出された温度が所定の温度内である場合、当該熱電対で検出された温度の単位時間(1サンプリング期間)当たりの変化量である温度変化量|ΔT|が所定値以上であるか否かを判定し、温度変化量|ΔT|が所定値以上である場合、当該熱電対を非正常熱電対であると判断する。また、正常な測定を行えていない非正常熱電対がある位置における温度を、その他の熱電対で正常に検出された温度のうち、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に近い熱電対で検出された温度を用いて導出する。【選択図】 図2

Description

本発明は、連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置、連続鋳造設備の鋳型内温度管理方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、連続鋳造設備の鋳型内の温度を管理するために用いて好適なものである。
従来から、連続鋳造設備におけるブレークアウトの予測や、連続鋳造設備の鋳型内の湯面高さの測定等の際に、連続鋳造設備の鋳型内に埋め込まれた熱電対により測定された温度を利用することが行われている。
熱電対により測定された温度が正確でないと、前述したブレークアウトの予測精度や湯面高さの測定精度等が低下する。したがって、熱電対により測定された温度が信頼性の高いものであるか否かを監視する必要がある。
そこで、特許文献1には、熱電対の断線や、鋳型と熱電対(の測温部)との接触不良を検知する技術が開示されている。具体的に、熱電対の断線は、熱電対の起電力が0(ゼロ)又は負であることにより検知することが開示されている。また、鋳型と熱電対(の測温部)との接触不良は、熱電対の起電力の時間変化が0(ゼロ)又は0(ゼロ)と見做す値であり、その熱電対と高さ方向上下に隣接する熱電対の起電力の時間変化が同符号であることにより検知することが開示されている。
特公平7−41390号公報 特許第3140171号公報
図7は、連続鋳造設備の鋳型内に埋め込まれた熱電対で検出された温度の一例を示す図である。尚、図7では、0℃〜200℃の範囲外の温度については999℃であるとして処理した結果を示している。
図7に示す例では、1秒間に数十℃以上温度が変動している時間帯がある。このように、本発明者らは、連続鋳造設備の鋳型内に埋め込まれた熱電対で検出された温度がランダムに大きく変化することがあるという知見を得た。連続鋳造設備の鋳型内の温度は、図7に示すように短時間に大きく変動するものではないので、このような温度の変動は、連続鋳造設備の鋳型内の温度を反映したものではなく、熱電対により正常な測定が行われていない状態であることに起因するものであるといえる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、このような状態を検出することが容易ではない。前述した熱電対の温度の変動は、熱電対の起電力が0(ゼロ)又は負でない場合(つまり、熱電対の起電力が正(>0)である場合)や、熱電対の起電力の時間変化が0(ゼロ)又は0(ゼロ)と見做す値でない場合(つまり、起電力の時間変化が≠0の場合)であっても生じるからである。
また、特許文献2には、断線等のトラブルにより熱電対が正常な測定を行っていない場合には、当該正常な測定を行っていない熱電対が位置している領域の温度を、当該熱電対に隣接する熱電対の温度により補間することが記載されている。
しかしながら、特許文献2には、具体的な手法が開示されていない。ブルーム又はビレットを製造するための小断面鋳型では、鋳型内に埋め込まれる熱電対の位置が規則的でない領域がある。したがって、正常な測定を行っていない熱電対に隣接する熱電対の温度を単に用いるだけでは、当該正常な測定を行っていない熱電対がある位置の温度を正確に導出することが容易でない場合がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、連続鋳造設備の鋳型内に埋め込まれた熱電対により正常な測定が行われていないことを確実に検出できるようにすることを第1の目的とする。
また、正常な測定を行っていない熱電対がある位置の温度を正確に導出できるようにすることを第2の目的とする。
本発明の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置は、連続鋳造設備でビレット又はブルームを製造するための鋳型の内部に配置された複数の熱電対の温度を管理する連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置であって、前記熱電対で検出された温度が所定の範囲内であるか否かを判定する温度判定手段と、前記温度判定手段により、前記熱電対で検出された温度が所定の範囲内であると判定されると、当該熱電対で検出された温度の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以上であるか否かを判定する温度変化判定手段と、前記温度変化判定手段により、前記熱電対で検出された温度の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以上であると判定されると、当該熱電対を、正常に温度の検出を行っていない非正常熱電対として特定する特定手段と、を有することを特徴とする。
本発明の連続鋳造設備の鋳型内温度管理方法は、連続鋳造設備でビレット又はブルームを製造するための鋳型の内部に配置された複数の熱電対の温度を管理する連続鋳造設備の鋳型内温度管理方法であって、前記熱電対で検出された温度が所定の範囲内であるか否かを判定する温度判定工程と、前記温度判定工程により、前記熱電対で検出された温度が所定の範囲内であると判定されると、当該熱電対で検出された温度の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以上であるか否かを判定する温度変化判定工程と、前記温度変化判定工程により、前記熱電対で検出された温度の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以上であると判定されると、当該熱電対を、正常に温度の検出を行っていない非正常熱電対として特定する特定工程と、を有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、前記連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明では、熱電対で検出された温度が所定の範囲内である場合でも、当該熱電対で検出された温度の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以上である場合には、当該熱電対を、正常に温度の検出を行っていない非正常熱電対とする。したがって、連続鋳造設備の鋳型内に埋め込まれた熱電対により正常な測定が行われていないことを確実に検出することができる。
また、本発明では、非正常熱電対がある位置における温度を導出する際に、鋳型の高さ方向における位置が非正常熱電対に近い正常熱電対を、鋳型の周方向における位置が非正常熱電対に近い正常熱電対よりも優先して選択する。したがって、鋳型内における熱電対の配置が規則的でない場合であっても、非正常熱電対がある位置の温度を正確に導出することができる。
連続鋳造設備の構成の一例を示す断面図である。 連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置の機能的な構成の一例を示す図である。 拘束性ブレークアウトが発生した際の熱電対の温度変化の一例を示す図である。 熱電対の配置の具体例を簡略化して示す図である。 熱電対が正常に温度を検出しているか否かを判定する際の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置の処理の一例を説明するフローチャートである。 非正常熱電対がある位置における温度を導出する際の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置の処理の一例を説明するフローチャートである。 連続鋳造設備の鋳型内に埋め込まれた熱電対で検出された温度の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。
(連続鋳造設備の概要)
図1は、連続鋳造設備の構成の一例を示す断面図である。本実施形態の連続鋳造設備では、ビレット及びブルーム以外にスラブも製造することができるが、本実施形態の手法が適用される鋳型140は、ビレット又はブルーム用の鋳型である。
尚、本実施形態が適用可能な連続鋳造設備は、ビレット及びブルームの少なくとも何れか一方を製造することが可能な連続鋳造設備であれば、図1に示すものに限定されない。また、各図に示すx、y、z座標は、各図における方向の関係を示すものであり、x、y、z座標の原点は、各図に示す位置に限らず、各図において共通の位置に存在するものとする。
図1において、精錬後の溶鋼100は取鍋110に入れられて搬送され、回転式のテーブル120に置かれる。取鍋110内の溶鋼100はタンディッシュ130を経由して、浸漬ノズル190によって鋳型140へ連続的に注がれる。鋳型140に注がれた溶鋼100は、スプレーノズル160により冷却されて凝固し、サポートロール150に支持されながら鋳型140の下方へゆっくりと連続的に引き抜かれる。凝固した溶鋼100は、切断機170で所定の長さに切断されて鋼片180(ビレット又はブルーム)となる。図1に示す連続鋳造機では、取鍋110内の溶鋼100がなくなると、回転式のテーブル120を回転させることで、溶鋼100が入っている他の取鍋110をセットし、当該取鍋110から連続的に溶鋼100を鋳型140に供給することができ、複数のチャージの溶鋼100を連続して連続鋳造することが可能である場合を例に挙げて示している。
(連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200の構成)
図2は、連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200の機能的な構成の一例を示す図である。連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200は、鋳型140に埋め込まれた複数の熱電対が正常に温度を検出できているか否かを監視すると共に、正常に温度の検出ができていない熱電対がある位置における温度を、正常に温度の検出ができている他の熱電対で検出された温度を用いて導出する機能を有する。連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、及び各種のインターフェースを備えた情報処理装置(パーソナルコンピュータ等)を用いることにより実現できる。また、専用のハードウェアで連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200を構成してもよい。以下に、連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200が有する機能の一例を詳細に説明する。
[温度取得部201]
温度取得部201は、鋳型140に埋め込まれた複数の熱電対で検出された温度を取得する。本実施形態では、温度取得部201は、鋳型140に埋め込まれた複数の熱電対で検出された温度を予め決められた順番で繰り返し、所定の周期で取得するものとする。したがって、温度取得部201は、同一の熱電対で検出された温度を、一定の時間間隔(サンプリング期間)で取得する。
[温度判定部202]
温度判定部202は、温度取得部201で取得された熱電対の温度が、所定の範囲内であるか否かを判定する。所定の範囲は、熱電対の能力に基づいて定められる。具体的に所定の範囲は、熱電対で検出することができる温度、又は、熱電対で検出することが想定される温度の上限値と下限値とに基づいて定められる。例えば、0℃以上300℃以下の範囲が所定の範囲として設定される。
[温度変化量導出部203]
温度変化量導出部203は、温度判定部202により、温度取得部201で取得された熱電対の温度が、所定の範囲内であると判定された場合に起動する。温度変化量導出部203は、温度取得部201により今回のサンプリングで取得された最新の熱電対の温度から、1サンプリング前に温度取得部201により取得された当該熱電対の温度を減算した値の絶対値|ΔT|を導出する。以下の説明では、この絶対値を必要に応じて温度変化量|ΔT|と称する。
[温度変化判定部204]
温度変化判定部204は、温度変化量導出部203により導出された温度変化量|ΔT|が所定値以上であるか否かを判定する。所定値としては、例えば、過去(例えば1年〜3年程度の期間)に拘束性ブレークアウトが発生したときの熱電対の1サンプリング期間における温度の増加量の最大値よりも大きい値を設定することができる。図3は、拘束性ブレークアウトが発生した際の熱電対の温度変化の一例を示す図である。図3では、両矢印線で示しているときに拘束性ブレークアウトが発生したことを示している。このようなデータを採取することにより、所定値を設定することができる。例えば、40℃が所定値として設定される。
このように所定値を設定することにより、温度変化量|ΔT|が所定値以上でないと判定された場合には、拘束性ブレークアウトによる温度の上昇である可能があると判断することができ、そうでない場合には、熱電対が正常でないことに起因する温度の変化であると判断することができる。
[非正常熱電対特定部205]
非正常熱電対特定部205は、温度判定部202により、温度が所定の範囲内でないと判定された熱電対を、正常な検出ができていない熱電対として特定する。また、非正常熱電対特定部205は、温度変化判定部204により、温度変化量|ΔT|が所定値以上であると判定された熱電対を、正常な検出ができていない熱電対として特定する。一方、非正常熱電対特定部205は、非正常熱電対以外の熱電対を、正常な検出ができている熱電対として特定する。
具体的に本実施形態では、非正常熱電対特定部205は、鋳型140に埋め込まれている熱電対に予め設定されている識別番号のそれぞれに対して、正常な検出ができていない熱電対であるか否かを示す情報を関連付けて記憶する。
以下の説明では、正常な検出ができていない熱電対を必要に応じて非正常熱電対と称し、正常な検出ができている熱電対を必要に応じて正常熱電対と称する。本実施形態では、非正常熱電対特定部205は、熱電対が非正常熱電対及び正常熱電対であるか否かの判定を、温度取得部201で温度が取得される度に(各サンプリングのタイミングで)行う。
[BOロジック停止指示部206]
BOロジック停止指示部206は、非正常熱電対特定部205により非正常熱電対が特定された場合に起動する。BOロジック停止指示部206は、ブレークアウトの発生を予測するロジックにおいて、当該非正常熱電対で検出された温度を用いてブレークアウトが発生するか否かを判定する処理を行う必要がある期間は、当該非正常熱電対が正常熱電対であると判定されるまで、ブレークアウトが発生するか否かを判定する処理を停止させることを、当該ロジックの実行部に指示する。
例えば、熱電対の温度の移動平均値を当該熱電対の温度として採用するロジックである場合に当該熱電対が非正常熱電対であると判定されると、当該熱電対の温度を取得したタイミング(当該熱電対の温度のサンプリングのタイミング)から、移動平均時間が経過するまでの期間、当該熱電対で検出された温度を用いてブレークアウトが発生するか否かを判定する処理を停止させることを、当該ロジックの実行部に指示する。
さらに、次のサンプリングにおいても当該熱電対が非正常熱電対であると判定された場合には、当該熱電対で検出された温度を用いてブレークアウトが発生するか否かを判定する処理を停止させる期間を更新する。当該熱電対が正常熱電対であると判定されるまで、このような処理が継続される。
尚、ブレークアウトの発生を予測するロジックは、例えば、特開平4−178252号公報に記載されているので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
[湯面レベル検出停止指示部207]
湯面レベル検出停止指示部207は、非正常熱電対特定部205により非正常熱電対が特定された場合であって、鋳型140における溶鋼の湯面レベルの測定に当該非正常熱電対で検出された温度を使用する場合に、鋳型140における溶湯の湯面レベルの測定を中断することを、湯面レベル制御の実行部に指示する。その後、非正常熱電対が正常熱電対に復帰した場合、湯面レベル検出停止指示部207は、鋳型140における溶湯の湯面レベルの測定を再開することを、湯面レベル制御の実行部に指示する。
また、このようにせずに、以下に示す温度導出部208で導出された、非正常熱電対がある位置の温度を用いて、温度を湯面レベルの測定を行うようにしてもよい。湯面レベルの測定の手法は、例えば、特許文献1に記載されているので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
[温度導出部208]
温度導出部208の機能の一例を説明する前に、熱電対の配置と、温度の補間方法の決定に際し本発明者らが着目した点について説明する。
前述したように、スラブ用の鋳型では、鋳型内に冷却水を流す流路を形成しても、鋳型の高さ方向及び周方向のそれぞれにおいて熱電対を規則的に配置することができる。これに対して、ブルームやビレット用の鋳型140は、スラブ用の鋳型に比べて小さい。このため、鋳型140内に冷却水を流す流路を形成すると、熱電対を配置するスペースを十分に確保することができないことが多い。したがって、鋳型140には、熱電対が規則的に配置されていない領域が存在する。本実施形態においても、鋳型140の内部に埋め込まれている熱電対が規則的に配置されていない領域が存在するものとする。
ここで、ブルームやビレットは、スラブに比べて、横断面(長手方向に垂直な方向で切った断面)の縦横の長さが短い。このことから、本発明者らは、鋳型140の周方向における温度の分布よりも、鋳型140の高さ方向における温度の分布の方が大きい(鋳型140の高さ方向における温度の方が、温度に偏りが生じる)ことに着目した。
そこで、本実施形態では、非正常熱電対がある位置における温度を導出する際に、鋳型140の高さ方向において近い位置にある正常熱電対を優先的に採用するようにした。すなわち、鋳型140の周方向における位置が非正常熱電対に最も近い正常熱電対であっても、当該正常熱電対よりも鋳型140の高さ方向における位置が非正常熱電対に近い正常熱電対がある場合には、後者の正常熱電対を採用する。ただし、鋳型140の周方向における温度の分布も考慮して、鋳型140の高さ方向における位置が非正常熱電対と同じである正常熱電対が複数ある場合には、鋳型140の周方向における位置が非正常熱電対に最も近い正常熱電対を採用する。以下に、温度導出部208における処理の具体例を説明する。
尚、本実施形態では、鋳型140に埋め込まれている全ての熱電対について、当該熱電対の識別番号と、当該熱電対が配置されている位置(x、y、z座標の座標値)とが、相互に関連付けられた情報を予め記憶しておき、この情報に基づいて、非正常熱電対の位置を特定するものとする。
<非正常熱電対と同じ高さに正常熱電対がある場合>
<<非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対が1つである場合>>
この場合、温度導出部208は、当該正常熱電対で検出された温度を、当該非正常熱電対がある位置における温度とする。
<<非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対が2つ以上ある場合>>
この場合、温度導出部208は、当該非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対のうち、鋳型140の周方向の一方向(例えば右方向)と他方向(例えば左方向)のそれぞれにおいて当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度を用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出する。本実施形態では、鋳型140の周方向の一方向と他方向のそれぞれにおいて当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度と、当該非正常熱電対と当該正常熱電対との鋳型140の周方向における距離とに基づいて、温度と距離との関係を示す1次関数を導出し、導出した1次関数を用いて線形補間(内挿)を行って、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出する。
<非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対がない場合>
<<非正常熱電対が最上段の熱電対(最も高い位置ある熱電対)である場合>>
この場合、温度導出部208は、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対(上から2番目に高い位置にある熱電対)のうち、鋳型140の周方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対で検出された温度を、当該非正常熱電対がある位置における温度とする。
<<非正常熱電対が最下段の熱電対(最も低い位置ある熱電対)である場合>>
この場合、温度導出部208は、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対(下から2番目に高い位置(2番目に低い位置)にある熱電対)と2番目に近い正常熱電対(下から3番目に低い位置(3番目に低い位置)にある熱電対)で検出された温度を用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出する。本実施形態では、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対で検出された温度と、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に2番目に近い正常熱電対で検出された温度と、当該非正常熱電対と当該正常熱電対との距離と、に基づいて、温度と距離との関係を示す1次関数を導出し、導出した1次関数を用いて外挿を行って、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出する。
ここで、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対が2つ以上ある場合には、当該正常熱電対のうち、鋳型140の周方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対を選択する。また、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に2番目に近い正常熱電対が2つ以上ある場合には、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に2番目に近い正常熱電対のうち、鋳型140の周方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対を選択する。
鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対で検出された温度に加えて、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に2番目に近い正常熱電対で検出された温度を用いるのは、鋳型140の下部では、上部に比べて、高さ方向における温度の分布が小さい(温度が安定している)からである。
<<非正常熱電対が最上段の熱電対でも最下段の熱電対でもない場合>>
この場合、温度導出部208は、鋳型140の高さ方向の一方向(例えば上方向)において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度と、鋳型140の高さ方向の他方向(例えば下方向)において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度と、を用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出する。本実施形態では、鋳型140の高さ方向の一方向において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度と、鋳型140の高さ方向の他方向において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度と、当該非正常熱電対と当該正常熱電対との鋳型140の高さ方向における距離と、に基づいて、温度と距離との関係を示す1次関数を導出し、導出した1次関数を用いて線形補間(内挿)を行って、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出する。
ここで、当該非正常熱電対と鋳型140の高さ方向の一方向(又は他方向)における位置が最も近い正常熱電対が2つ以上ある場合には、当該正常熱電対のうち、鋳型140の周方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対を選択する。
図4は、熱電対の配置の具体例を簡略化して示す図である。図4(a)は、鋳型140をその上方から見た図である。また、図4(b)は、鋳型140の内壁面(溶湯やシェルと接触する面)のそれぞれを鋳型140の内側から見た図である。図4(a)、図4(b)では、熱電対を透視して示す。また、ここでは、説明の便宜上、鋳型140の内壁面から熱電対までの直線距離は、全ての熱電対について同じであるものとする。
ここで、図4(b)に示すように、熱電対b、c、d、熱電対j、k、熱電対m、n、o、pは、それぞれ同じ高さにある。また、図4(a)及び図4(b)に示すように、熱電対b、j、熱電対h、m、熱電対c、l、熱電対g、n、熱電対a、e、q、熱電対k、o、熱電対d、i、熱電対f、pの鋳型140の周方向における位置は、それぞれ同じである。ここで、鋳型140の周方向は、図4(a)で破線に沿う方向であるものとする。
以下、図4を参照しながら、温度導出部208の処理の具体例を説明する。ここでは、熱電対a〜qがある位置における温度をTa´〜Tq´とし、正常熱電対である熱電対a〜qで検出された温度をTa〜Tqと表記する。また、図4(a)に示すように、熱電対b、jと熱電対h、mとの鋳型140の周方向における距離をx1、熱電対h、mと熱電対c、lとの鋳型140の周方向における距離をx2(折れ線の長さ)、熱電対c、lと熱電対g、nとの鋳型140の周方向における距離をx3、熱電対g、nと熱電対a、e、qとの鋳型140の周方向における距離をx4(折れ線の長さ)、熱電対a、e、qと熱電対k、oとの鋳型140の周方向における距離をx5、熱電対k、oと熱電対d、iとの鋳型140の周方向における距離をx6(折れ線の長さ)、熱電対d、iと熱電対f、pとの鋳型140の周方向における距離をx7、熱電対f、pと熱電対b、jの鋳型140の周方向における距離をx8(折れ線の長さ)と表記する。また、熱電対a〜qの地表面からの高さをそれぞれHa〜Hqと表記する。さらに、以下の其々の場合において、非正常熱電対の数は1つであるものとする。
<熱電対aが非正常熱電対である場合>
この場合、熱電対aと同じ高さにある正常熱電対はない。また、熱電対aは最上段の熱電対である。最上段の熱電対が位置する鋳型の部分には、タンディッシュ130から浸漬ノズル190を通して溶鋼が供給されるので、鋳型140の高さ方向の温度勾配は小さい。したがって、上から2番目に高い位置にある熱電対b、c、dのうち、鋳型140の周方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対cで検出された温度Tcを、熱電対aがある位置における温度Ta´とする。すなわち、熱電対aがある位置における温度Ta´を以下の(1)式のように定める。
Ta´=Tc ・・・(1)
<熱電対bが非正常熱電対である場合>
この場合、熱電対bと同じ高さにある正常熱電対は熱電対c、dの2つである。この場合、前述した線形補間(内挿)を行って、熱電対bがある位置における温度Tb´を導出する。すなわち、熱電対bがある位置における温度Tb´を以下の(2)式により導出する。
Tb´=(Tc−Td)÷(x1+x2+x7+x8)×(x7+x8)+Td ・・・(2)
<熱電対c、dが非正常熱電対である場合>
この場合は、熱電対bがある位置における温度Tb´と同様にして、熱電対c、dがある位置における温度Tc´、Td´を導出する。すなわち、熱電対c、dがある位置における温度Tc´、Td´を、それぞれ以下の(3)式、(4)式により導出する。
Tc´=(Td−Tb)÷(x1+x2+x3+x4+x5+x6)×(x1+x2)+Tb ・・・(3)
Td´=(Tb−Tc)÷(x3+x4+x5+x6+x7+x8)×(x3+x4+x5+x6)+Tc ・・・(4)
<熱電対eが非正常熱電対である場合>
この場合、熱電対eと同じ高さにある正常熱電対はない。また、熱電対eは、最上段の熱電対でも最下段の熱電対でもない。また、熱電対eよりも鋳型140の上方向において高さ方向における位置が熱電対eに最も近い位置にある正常熱電対のうち、鋳型140の周方向において熱電対eに最も近い位置にある正常熱電対は熱電対cである。さらに、熱電対eよりも鋳型140の下方向において高さ方向における位置が熱電対eに最も近い位置にある正常熱電対は熱電対fである。したがって、前述した線形補間(内挿)を行って、熱電対eがある位置における温度Te´を導出する。すなわち、熱電対eがある位置における温度Te´を以下の(5)式により導出する。
Te´=(Tc−Tf)÷(Hc−Hf)×(He−Hf)+Tf ・・・(5)
<熱電対fが非正常熱電対である場合>
この場合、熱電対fと同じ高さにある正常熱電対はない。また、熱電対fは、最上段の熱電対でも最下段の熱電対でもない。また、熱電対fよりも鋳型140の上方向において高さ方向における位置が熱電対fに最も近い位置にある正常熱電対は熱電対eである。さらに、熱電対fよりも鋳型140の下方向において高さ方向における位置が熱電対fに最も近い位置にある正常熱電対は熱電対gである。したがって、前述した線形補間(内挿)を行って、熱電対fがある位置における温度Tf´を導出する。すなわち、熱電対fがある位置における温度Tf´を以下の(6)式により導出する。
Tf´=(Te−Tg)÷(He−Hg)×(Hf−Hg)+Tg ・・・(6)
<熱電対g、h、iが非正常熱電対である場合>
この場合、熱電対fがある位置における温度Tf´と同様にして、熱電対g、h、iがある位置における温度Tg´、Th´、Ti´を導出する。すなわち、熱電対g、hがある位置における温度Tg´、Th´、Ti´を以下の(7)式、(8)式、(9)式により導出する。
Tg´=(Tf−Th)÷(Hf−Hh)×(Hg−Hh)+Th ・・・(7)
Th´=(Tg−Ti)÷(Hg−Hi)×(Hh−Hi)+Ti ・・・(8)
Ti´=(Th−Tk)÷(Hh−Hk)×(Hi−Hk)+Tk ・・・(9)
<熱電対j、kが非正常熱電対である場合>
この場合、熱電対jと同じ高さにある正常熱電対は熱電対kのみである。したがって、熱電対kで検出された温度Tkを、熱電対jがある位置における温度Tj´とする。同様に、熱電対jで検出された温度Tjを、熱電対kがある位置における温度Tk´とする。すなわち、熱電対j、kがある位置における温度Tj´、Tk´を以下の(10)式、(11)式のように定める。
Tj´=Tk ・・・(10)
Tk´=Tj ・・・(11)
<熱電対lが非正常熱電対である場合>
この場合、熱電対lと同じ高さにある正常熱電対はない。また、熱電対lは、最上段の熱電対でも最下段の熱電対でもない。また、熱電対lよりも鋳型140の上方向において熱電対lに最も近い位置にある正常熱電対のうち、熱電対lよりも鋳型140の周方向において熱電対lに最も近い位置にある正常熱電対は熱電対jである。さらに、熱電対lよりも鋳型140の下方向において高さ方向における熱電対lに最も近い位置にある正常熱電対のうち、鋳型140の周方向において熱電対lに最も近い位置にある正常熱電対は熱電対nである。したがって、前述した線形補間(内挿)を行って、熱電対lがある位置における温度Tl´を導出する。すなわち、熱電対lがある位置における温度Tl´を以下の(12)式により導出する。
Tl´=(Tj−Tn)÷(Hj−Hn)×(Hl−Hn)+Tn ・・・(12)
<熱電対mが非正常熱電対である場合>
この場合、熱電対mと同じ高さにある正常熱電対は熱電対n、o、pの3つである。また、鋳型140の周方向の一方向(右方向)において熱電対mに最も近い位置にある正常熱電対は熱電対nであり、他方向(左方向)において熱電対mに最も近い位置にある正常熱電対は熱電対pである。尚、ここでは、図4(a)、図4(b)の紙面に向かってみた場合の方向を右方向、左方向としている。この場合、前述した線形補間(内挿)を行って、熱電対mがある位置における温度Tm´を導出する。すなわち、熱電対mがある位置における温度Tm´を以下の(13)式により導出する。
Tm=(Tn−Tp)÷(x1+x2+x3+x8)×(x1+x8)+Tp ・・・(13)
<熱電対n、o、pが非正常熱電対である場合>
この場合は、熱電対mがある位置における温度Tm´と同様にして、熱電対n、o、pがある位置における温度Tn´、To´、Tp´を導出する。すなわち、熱電対n、o、pがある位置における温度Tn´、To´、Tp´を、それぞれ以下の(14)式、(15)式、(16)式により導出する。
Tn´=(To−Tm)÷(x2+x3+x4+x5)×(x2+x3)+Tm ・・・(14)
To´=(Tp−Tn)÷(x4+x5+x6+x7)×(x4+x5)+Tn ・・・(15)
Tp´=(Tm−To)÷(x1+x6+x7+x8)×(x6+x7)+To ・・・(16)
<熱電対qが非正常熱電対である場合>
この場合、熱電対qと同じ高さにある正常熱電対はない。また、熱電対qは最下段の熱電対である。最上段と異なり、最下段は、鋳型140の高さ方向に見ると、下に向かって溶鋼が冷えていくばかりであるので、温度勾配が大きい。従って、鋳型140の高さ方向における位置が2番目に低い位置にある正常熱電対と3番目に低い位置にある正常熱電対とを用いて線形補間を行うことができる。鋳型140の高さ方向における位置が熱電対qに最も近い正常熱電対のうち、鋳型140の周方向において熱電対qに最も近い位置にある熱電対は熱電対oである。また、鋳型140の高さ方向における位置が熱電対qに2番目に近い正常熱電対は、熱電対lである。この場合、前述した外挿を行って、熱電対qがある位置における温度Tq´を導出する。すなわち、熱電対qがある位置における温度Tq´を以下の(17)式により導出する。
Tq´=(Tl−To)÷(Hl−Ho)×(Hq−Ho)+To ・・・(17)
尚、以上の計算において、使用する熱電対に複数の候補がある場合には、当該複数の候補のうち、予め設定した熱電対を選択することができる。例えば、図4と異なり、熱電対eが非正常熱電対であるとし、熱電対eと熱電対c、dの距離が等距離であると仮定する。この場合、熱電対eよりも鋳型140の上方向において熱電対eに最も近い位置にある正常熱電対のうち、鋳型140の周方向において熱電対eに最も近い位置にある正常熱電対は、熱電対c、dになる。このような場合には、例えば熱電対cを選択する。
以上のようにして導出された、非正常熱電対がある位置における温度は、例えば、BOロジック停止指示部206で使用される。前述したように、ブレークアウトの発生を予測するロジックが、熱電対の温度の移動平均値を当該熱電対の温度として採用するロジックである場合、非正常熱電対が正常熱電対に復帰すると、移動平均の計算を再開する。この移動平均の計算に、非正常熱電対がある位置における温度を用いることになる。
(動作フローチャート)
次に、図5のフローチャートを参照しながら、熱電対が正常に温度を検出しているか否かを判定する際の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200の処理の一例を説明する。
まず、ステップS501において、温度取得部201は、熱電対で検出された温度Tを取得する。熱電対温度Tを取得する熱電対の順番は予め定められているものとする。
次に、ステップS502において、温度判定部202は、ステップS501で取得された熱電対の温度Tが、所定の範囲内であるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS501で取得された熱電対の温度Tが、所定の範囲内でない場合には、ステップS505に進み、非正常熱電対特定部205は、ステップS502で温度Tが所定の範囲内でないと判定された熱電対を、非正常熱電対として登録する。
一方、ステップS501で取得された温度Tが、所定の範囲内である場合には、ステップS503に進む。
ステップS503に進むと、温度変化量導出部203は、ステップS501で今回取得された熱電対の温度Tから、ステップS501前回取得された当該熱電対の温度Tを減算した値の絶対値を温度変化量|ΔT|として導出する。
次に、ステップS504において、温度変化判定部204は、ステップS503で導出された温度変化量|ΔT|が所定値以上であるか否かを判定する。
この判定の結果、ステップS503で導出された温度変化量|ΔT|が所定値以上である場合には、ステップS505に進む。ステップS505に進むと、非正常熱電対特定部205は、ステップS504で温度変化量|ΔT|が所定値以上であると判定された熱電対を、非正常熱電対として登録する。そして、ステップS507に進む。
一方、ステップS503で導出された温度変化量|ΔT|が所定値以上でない場合には、ステップS506に進む。ステップS506に進むと、非正常熱電対特定部205は、ステップS504で温度変化量|ΔT|が所定値以上でないと判定された熱電対を、正常熱電対として登録する。そして、ステップS507に進む。
ステップS506に進むと、連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200は、測定を終了するか否かを判定する。測定を終了するか否かは、例えば、連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200に対するオペレータによる入力操作に基づいて行うことができる。例えば、鋳型140を交換する場合には、測定を終了することになり、図5のフローチャートによる処理を終了する。
この判定の結果、測定を終了しない場合には、ステップS501に戻り、次に温度Tを取得すべき熱電対で検出された温度Tを取得する。
尚、図4に示す例では、熱電対の数が17個であるので、ステップS501〜S507が17回繰り返されることにより各熱電対に対する温度のサンプリングが1回ずつ行われる。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、非正常熱電対がある位置における温度を導出する際の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置200の処理の一例を説明する。
まず、ステップS601において、温度導出部208は、図5のフローチャートによる処理の結果、非正常熱電対があるか否かを判定する。この判定の結果、非正常熱電対がない場合には、図6のフローチャートによる処理を終了する。
一方、故障熱熱電対がある場合には、ステップS602に進む。ステップS602に進むと、温度導出部208は、未選択の非正常熱電対を1つ選択する。
次に、ステップS603において、温度導出部208は、ステップS602で選択した非正常熱電対と同じ高さに正常熱電対があるか否かを判定する。この判定の結果、非正常熱電対と同じ高さに正常熱電対がない場合には、後述するステップS607に進む。
一方、非正常熱電対と同じ高さに正常熱電対がある場合には、ステップS604に進む。
ステップS604に進むと、温度導出部208は、ステップS602で選択した非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対の数が1つであるか否かを判定する。この判定の結果、非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対の数が1つである場合には、ステップS605に進む。ステップS605に進むと、温度導出部208は、当該正常熱電対で検出された温度を、当該非正常熱電対がある位置における温度とする。そして、ステップS601に戻る。
一方、非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対の数が1つでない場合(2つ以上である場合)には、ステップS606に進む。ステップS606に進むと、温度導出部208は、当該非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対のうち、鋳型140の周方向の一方向(例えば右方向)と他方向(例えば左方向)のそれぞれにおいて当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度とを用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出する。そして、ステップS601に戻る。
前述したように、ステップS603において、ステップS602で選択した非正常熱電対と同じ高さに正常熱電対がないと判定された場合には、ステップS607に進む。ステップS607に進むと、温度導出部208は、ステップS602で選択した非正常熱電対が最上段の熱電対であるか否かを判定する。
この判定の結果、非正常熱電対が最上段の熱電対である場合には、ステップS608に進む。ステップS608に進むと、温度導出部208は、上から2番目に高い位置にある熱電対のうち、鋳型140の周方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対で検出された温度を、当該非正常熱電対がある位置における温度とする。そして、ステップS601に戻る。
一方、非正常熱電対が最上段の熱電対でない場合には、ステップS609に進む。ステップS609に進むと、温度導出部208は、ステップS602で選択した非正常熱電対が最下段の熱電対であるか否かを判定する。
この判定の結果、非正常熱電対が最下段の熱電対である場合には、ステップS610に進み、温度導出部208は、鋳型140の高さ方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対と2番目に近い正常熱電対で検出された温度を用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出する。そして、ステップS601に戻る。
一方、非正常熱電対が最下段の熱電対でない場合には、ステップS611に進む。ステップS611に進むと、温度導出部208は、鋳型140の高さ方向の一方向(例えば上方向)において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度と、鋳型140の高さ方向の他方向(例えば下方向)において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度とを用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出する。そして、ステップS601に戻る。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、鋳型140に埋め込まれた熱電対で検出された温度が所定の温度内である場合、当該熱電対で検出された温度の単位時間(1サンプリング期間)当たりの変化量である温度変化量|ΔT|が所定値以上であるか否かを判定し、温度変化量|ΔT|が所定値以上である場合、当該熱電対を非正常熱電対であるとした。したがって、鋳型140の内部の温度そのものに加えて、温度の時間変化からも、熱電対により正常な測定を行えているか否かを判定することができる。これにより、熱電対により正常な測定が行われていないことを確実に検出することができる。また、所定値として、拘束性ブレークアウトが発生した場合に相当する熱電対の温度の時間変化の絶対値の最大値よりも大きい値を設定するので、ブレークアウトによる温度の上昇と、熱電対が正常でないことに起因する温度の上昇とを判別することができる。これにより、ブレークアウトの発生を見逃すことを抑制することができる。
また、本実施形態では、ブルームやビレット用の鋳型140は小さいため、鋳型140の周方向における温度の分布よりも、鋳型140の高さ方向における温度の分布の方が大きいことに着目し、鋳型140の高さ方向における位置が非正常熱電対に近い正常熱電対を、鋳型140の周方向における位置が非正常熱電対に近い正常熱電対よりも優先して選択し、選択した正常熱電対で検出された温度を用いて、非正常熱電対がある位置における温度を導出する。したがって、熱電対の配列が不規則な場合であっても、非正常熱電対がある位置における温度を正確に導出することができる。そして、例えば、この非正常熱電対がある位置における温度をブレークアウトの発生を予測するロジックに用いることにより、当該ロジックにおけるブレークアウトの発生の予測精度を向上させることができ、ブレークアウトの発生を見逃すことを抑制することができる。
(変形例)
本実施形態では、非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対が2つ以上ある場合、線形補間を行って、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、当該非正常熱電対と同じ高さにある正常熱電対のうち、鋳型140の周方向の一方向(例えば右方向)において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度と、鋳型140の周方向の他方向(例えば左方向)において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度と、の算術平均値を、当該非正常熱電対がある位置における温度として導出してもよい。
また、本実施形態では、非正常熱電対が最下段の熱電対である場合、外挿を行って、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、下から2番目に高い位置(2番目に低い)にある熱電対のうち、鋳型140の周方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対で検出された温度を、当該非正常熱電対がある位置における温度としてもよい。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び前記プログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
140:鋳型、200:連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置、201:温度取得部、202:温度判定部、203:温度変化量導出部、204:温度変化判定部、205:非正常熱電対特定部、208:温度導出部

Claims (9)

  1. 連続鋳造設備でビレット又はブルームを製造するための鋳型の内部に配置された複数の熱電対の温度を管理する連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置であって、
    前記熱電対で検出された温度が所定の範囲内であるか否かを判定する温度判定手段と、
    前記温度判定手段により、前記熱電対で検出された温度が所定の範囲内であると判定されると、当該熱電対で検出された温度の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以上であるか否かを判定する温度変化判定手段と、
    前記温度変化判定手段により、前記熱電対で検出された温度の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以上であると判定されると、当該熱電対を、正常に温度の検出を行っていない非正常熱電対として特定する特定手段と、
    を有することを特徴とする連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置。
  2. 前記所定値は、前記連続鋳造設備でブレークアウトが発生した場合に相当する前記熱電対で検出される温度の単位時間当たりの変化量の絶対値の最大値を上回る値であることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置。
  3. 前記特定手段により特定された前記非正常熱電対がある位置における温度を導出する温度導出手段を更に有し、
    前記温度導出手段は、
    前記複数の熱電対のうち、正常に温度の検出を行っている熱電対である正常熱電対の中から、前記鋳型の高さ方向における位置が前記非正常熱電対に近い正常熱電対を、前記鋳型の周方向における位置が前記非正常熱電対に近い正常熱電対よりも優先して選択し、選択した正常熱電対で検出された温度を用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出することを特徴とする請求項1又は2に記載の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置。
  4. 前記温度導出手段は、
    前記鋳型の高さ方向における位置が前記非正常熱電対と同じである前記正常熱電対がある場合には、当該正常熱電対で検出された温度のみを用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出し、
    前記鋳型の高さ方向における位置が前記非正常熱電対と同じである前記正常熱電対がない場合には、前記鋳型の高さ方向の一方向において当該非正常熱電対に最も近い位置にある前記正常熱電対で検出された温度と、前記鋳型の高さ方向の他方向において当該非正常熱電対に最も近い位置にある前記正常熱電対で検出された温度とを用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出することを特徴とする請求項3に記載の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置。
  5. 前記温度導出手段は、
    前記鋳型の高さ方向における位置が前記非正常熱電対と同じである前記正常熱電対が1つである場合には、当該正常熱電対で検出された温度を、当該非正常熱電対がある位置における温度とし、
    前記鋳型の高さ方向における位置が前記非正常熱電対と同じである前記正常熱電対が2つ以上である場合には、当該正常熱電対のうち、前記鋳型の周方向の一方向において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度と、前記鋳型の周方向の他方向において当該非正常熱電対に最も近い位置にある正常熱電対で検出された温度のみを用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出することを特徴とする請求項3又は4に記載の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置。
  6. 前記温度導出手段は、
    前記鋳型の高さ方向における位置が前記非正常熱電対と同じである前記正常熱電対がない場合であって、当該非正常熱電対が、前記複数の熱電対のうち最も高い位置にある熱電対である場合には、2番目に高い位置にある前記正常熱電対のうち、前記鋳型の周方向における位置が当該非正常熱電対に最も近い正常熱電対で検出された温度を、当該非正常熱電対がある位置における温度とすることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置。
  7. 前記温度導出手段は、
    前記鋳型の高さ方向における位置が前記非正常熱電対と同じである前記正常熱電対がない場合であって、当該非正常熱電対が、前記複数の熱電対のうち最も低い位置にある熱電対である場合には、前記鋳型の高さ方向における位置が2番目に低い位置にある前記正常熱電対で検出された温度と、3番目に低い前記正常熱電対で検出された温度とを用いて、当該非正常熱電対がある位置における温度を導出することを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置。
  8. 連続鋳造設備でビレット又はブルームを製造するための鋳型の内部に配置された複数の熱電対の温度を管理する連続鋳造設備の鋳型内温度管理方法であって、
    前記熱電対で検出された温度が所定の範囲内であるか否かを判定する温度判定工程と、
    前記温度判定工程により、前記熱電対で検出された温度が所定の範囲内であると判定されると、当該熱電対で検出された温度の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以上であるか否かを判定する温度変化判定工程と、
    前記温度変化判定工程により、前記熱電対で検出された温度の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定値以上であると判定されると、当該熱電対を、正常に温度の検出を行っていない非正常熱電対として特定する特定工程と、
    を有することを特徴とする連続鋳造設備の鋳型内温度管理方法。
  9. 請求項1〜7の何れか1項に記載の連続鋳造設備の鋳型内温度管理装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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