JP4695376B2 - 加熱又は冷却特性評価方法及び装置、反応容器の操業管理方法及び装置、コンピュータプログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

加熱又は冷却特性評価方法及び装置、反応容器の操業管理方法及び装置、コンピュータプログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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本発明は、例えば鋼材などの各種固体材料を加熱又は冷却する場合(被評価材)に、その被評価材を加熱又は冷却処理するプロセスの加熱又は冷却分布特性を評価するのに用いて好適な加熱又は冷却特性評価方法及び装置、さらには、例えば高炉、燃焼による鋼材加熱炉、石炭ガス化反応炉などの高温のガス反応又は液体反応を伴う反応容器の操業を管理するのに用いて好適な反応容器の操業管理方法及び装置、コンピュータプログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
例えば、鉄鋼製造プロセスにおいては、鋼材を加熱又は冷却するプロセスが多数存在する。熱延プロセスにおけるスラブ加熱炉、焼鈍プロセスにおけるストリップ連続焼鈍炉、過時効炉などは、加熱プロセスの代表プロセスであり、熱延圧延機上でのスプレー水冷却、熱延ホットランテーブルでのラミナー水冷却などは、冷却プロセスの代表プロセスである。これらの各種加熱・冷却プロセスにおいては、加熱バーナーの種類や容量、又は冷却ノズル種類やその冷却特性を好適に選定・配置して、鋼材(被評価材)の加熱又は冷却分布特性を制御する必要がある。
従来から、鋼材(被評価材)の内部に埋め込まれた熱電対により測定された温度情報から、そのプロセスの加熱又は冷却特性を推定することがなされている。通常の場合、鋼材厚み方向に配置された2つの熱電対の温度変化から、その2点の温度差の経時変化を捉え、その値に熱伝導度を乗じて、熱電対間距離で割り戻した値を、平均的な熱流束として評価する方法がある。
しかしながら、前記のような推定では、熱電対周辺の平均的な熱流束を捉えているに過ぎず、鋼材(被評価材)の表面での、空間的な加熱又は冷却分布特性を評価していることにはならない。鋼材(被評価材)内部のある点での平均的な熱流束が鋼材表面での熱流束と等しくならない理由は、実際の現象では、加熱又は冷却の効果は、鋼材(被評価材)表面から、鋼材内部(熱電対埋め込み位置)へ熱伝導によって伝わるが、有限の熱容量を有する熱伝導現象は、表面と内部の間で若干の時間遅れを有する(非定常性)からである。
これに対して、鋼材(被評価材)内の熱伝導現象を非定常1次元の熱伝導逆問題と考えて、1つの熱電対温度変化、又は、1次元方向に並んだ複数の熱電対温度変化から、鋼材表面の熱流束変化を推定する手法が提案されている。図3は、複数の熱電対「×」が埋め込まれた鋼材(被評価材)の2次元断面を示している。鋼材内部に破線で境界を示しているが、1次元とはこの破線に沿った方向の熱流れのみを考慮したことを意味している。すなわち、例えば、1a→1b→1cや1d→1e→1f方向の熱伝導を想定した場合に、鋼材上面の熱流束を推定する。このとき、鋼材下面の冷却条件を既知と仮定して、未知とした鋼材上面熱流束を求めることが一般的である。もちろん、既知と未知の境界条件を反対にすることも可能である。
また、高炉、燃焼による鋼材加熱炉、石炭ガス化反応炉などの高温のガス反応又は液体反応を伴う反応容器の操業を管理する場合、反応容器内の状況(例えば、燃焼挙動)を観測し、その状況を管理する必要がある。
この場合にも、反応容器の壁に埋め込まれた熱電対により測定された温度情報から反応容器内の状況を推定することがなされている。例えば、急激な温度上昇があれば、その熱電対周辺の反応容器内において異常な発熱が生じていると推定し、逆に極端な温度下降があれば、その熱電対周辺の反応容器内において発熱反応域の縮小などの発熱量低下が生じていると推定するなどの経験的な手法である。
しかしながら、前記のような推定では、実際の反応容器内での温度異常の発生タイミングと温度測定したタイミングとの間でタイムラグが発生することは避けられない。これは、反応容器内の温度異常が熱流束変化として反応容器の表面に伝わり、その後、反応容器の壁材料内部での熱伝導によって熱電対に温度変化をもたらすためであり、原理的に熱伝導現象は若干の時間遅れを有する(非定常性)。
これに対して、反応容器壁内の熱伝導現象を非定常1次元の熱伝導逆問題と考えて、1つの熱電対温度変化、又は、1次元方向に並んだ複数の熱電対温度変化から、反応容器の内表面における熱流束変化を推定する手法が提案されている。例えば図14は、複数の熱電対「×」が埋め込まれた反応容器(加熱炉)の炉壁近くの2次元断面を示している。炉壁内に破線で境界を示しているが、1次元とはこの破線に沿った方向の熱流れのみを考慮したことを意味している。すなわち、例えば、1a→1b→1cや1d→1e方向の熱伝導を想定した場合に、炉内表面における熱流束を推定する。このとき、炉外表面の冷却条件を既知と仮定して、未知とした炉内表面における熱流束を求めることが一般的である。もちろん、既知と未知の境界条件を反対にすることも可能である。
ここで、前述したような熱伝導逆問題による推定手法として、例えば、特許文献1では、高炉炉床に埋め込まれた熱電対から、非定常1次元熱伝導方程式の逆問題解析することにより、端点の熱流束を推定する手法について述べられている。この手法の一つは、1点の熱電対温度変化と、端点の冷却条件(既知と仮定)から、その反対側の端点の熱流束を推定する手法である。このような冷却条件は、熱伝達係数と冷却水温度で与えることになるが、特に、熱伝達係数は、冷却水の平均流速から経験相関式により推定することになるので、不確実な推定値になる場合があり、その値を使って逆問題推定した反対側端点の熱流束推定値の精度に、悪影響を及ぼす可能性がある。また、もう一つの手法として、2点の熱電対温度変化を用いた推定手法についても述べているが、2点の内、1点を固定温度境界条件として与えて解く手法であるので、2点の相対的な温度変化を捉えて推定することは難しい上に、固定温度境界条件上での熱流束の推定は可能であるが、固定温度境界条件に選んだ側の、その外側延長線上の端点熱流束は推定できないことになる。更に、前記いずれの方法においても、解析長さを固定して両端の熱流束を求める手法ではなく、耐火物表面に付着する炉内溶融物による厚みの変化と、熱流束変化を同時に推定する手法である。凝固・溶解現象によって付着量を増減するロジックを逆問題解析に導入すると、第一に、計算手続きが複雑になって計算が不安定化しやすくなるという問題がある。第二に、各時間ステップで解析長さを変化させる計算手続きが入ると、長さを変化させた前後の温度分布の推定方法に不確定な要素が混入する可能性があるので、熱流束の推定精度が悪くなる可能性も否定できない。
このように、従来の逆問題解析手法では、不十分な点が多く、複数の熱電対情報から、解析長さを固定して、その両端の熱流束を同時に推定する手法を新たに確立して、非定常な熱流束の変化を精度良く、安定的に推定する技術が重要となる。
これに対して、複数の熱電対の計測温度から、その温度変化を十分に表現できるように、試行錯誤的に温度分布を推定し、両端の温度分布を同時に推定する手法も考えられる。しかし、このような手法では、熱電対の数が増えると計算が複雑化して、全ての熱電対の計測温度変化を満たす温度分布解を得ることは、極めて難しくなる。また、それぞれの熱電対において、計測温度と計算温度の差の絶対値を何処まで小さくすべきかの基準を決めることが困難なので、計算手続きを一般化することが難しい。
この一つの例として、2つの熱電対温度から、特許文献1の手法を応用して、未知の熱流束を、2つの端点で交互に変えて計算し、見かけ上、同時に端点の熱流束を推定する方法が考えられる。即ち、固定温度境界条件とする計測温度を交互に変えて繰り返して計算し、両方の熱電対における計測温度と計算温度が、ある程度一致した時点で、その時間ステップでの両端の熱流束解とするものである。しかし、この手法においては、それぞれの熱電対において、計測温度と計算温度の差の絶対値が、どの程度まで小さくなった時点で解とすべきかを決めることが困難で、場合によっては、片方の熱電対温度を極めてよく表現するが、もう一方の熱電対温度はあまり表現できないような場合でも、解として認識してしまう危険性をはらんでいる。つまり、2つの熱電対位置において、計測温度と計算温度の差の絶対値を最小化するに際して、独立した2つの熱電対位置での最小化のバランスをどの程度にするべきかの基準を、適切に設定することが難しい。さらに、複数の熱電対の場合まで、この方法を拡張すると、解の判定が極めて難しくなることは言うまでもない。
次に、2次元逆問題解析の手法の例としては、例えば、本出願人が特許文献2に開示したものがあり、この手法はそのまま1次元逆問題解析へも適用できる。また、1次元逆問題解析の例として、Beckらにより提案された解析手法が知られている(非特許文献1参照)。
また、逆問題解析の最近の手法として、カルマンフィルター理論や、射影フィルタ理論などの確率的推定法を適用することも考えられる。この手法は、現状では、後述する式(1)の左辺をゼロと置いた、定常熱伝導方程式(観測方程式)への適用が検討されているが、非定常項を含めて適切に観測行列を構成できれば、同様の逆問題解析ができる可能性がある。この定常微分方程式への、確率推定法の適用例としては、非特許文献2に詳しい。
更に、特許文献3には、非定常熱伝導方程式の内挿関数マトリックスについての記述がある。ところが、ここで述べられている内挿関数は、有限要素法などに一般的に用いられている内挿関数の表式を示したものであり、本発明のような非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数とは、全く異なるものである。
特開2001−234217号公報 特開2002−206958号公報 特開平10−10064号公報 J.V.Beck他著、「Inverse Heat Conduction」, 1985, Wiley, New York, P1−P280 登坂 他著、「逆問題の数理と解法・偏微分方程式の逆解析」、東京大学出版会、1999年、P191−P289
ところが、本来の非定常1次元熱伝導逆問題は、鋼材上面及び鋼材下面や炉内表面及び炉外表面での境界条件を同時推定することであり、片側の境界条件を既知と仮定した逆問題解法では、未知とした境界条件の近似的な答えしか得ることができない。例えば鋼材の場合であれば、ある熱電対の温度変動が、上述のような鋼材上面の熱流束変化によるものなのか、鋼材下面の熱流束変化によるものかを区別することはできないことになる。同様に、例えば反応容器の場合であれば、ある熱電対の温度変動が、上述のような反応容器内の熱流束変化によるものなのか、反応容器外に設置された冷却装置の接触不良などによって引き起こされるような反応容器外の熱流束変化によるものかを区別することはできないことになる。
また、より厳密に評価するには、熱伝導現象は、図3においては破線を跨いで左右方向、図14においては破線を跨いで上下方向にも起こるはずであり、2次元での逆問題を解くことが必要となる。この場合には、図3の左右境界や図14の上下境界が断熱と仮定した場合においても、上下境界や左右境界の細かな熱流束分布を推定する2次元逆問題を構成する必要があることになる。
本発明は前記のような点に鑑みてなされたものであり、例えば鋼材の上面及び下面や反応容器の内表面及び外表面における熱流束分布や温度分布を同時推定可能とすることを目的とする。更には、1次元だけでなく、2次元、3次元といった空間次元数にも容易に適用可能とすることを目的とする。
本発明は、方法の発明について述べると、被評価材内部の複数の温度情報測定点において測定された温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、前記被評価材の内部又は表面における温度分布又は熱流束分布を演算する加熱又は冷却特性評価方法、及び、反応容器の操業管理方法であって、
前記温度情報測定点は前記被評価材内部に2次元又は3次元的に複数存在し、
前記非定常熱伝導方程式は、密度ρ、比熱Cp、x方向の熱伝導度kx、y方向の熱伝導度ky、z方向の熱伝導度kzとして、後述する式(1)で表され、
位置ベクトル(x,y,z)、時間tとし、上記非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与えるx,y,z,tの関数Fを用いて、パラメータαj,i、基準位置ベクトル(xj,yj,zj)、基準時間ti、基準位置ベクトルの数Nj、基準時間の数Niとして、Fをj,iに対応してFj,iとし、前記非定常熱伝導方程式の解を、該非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与える関数として、後述する式(5)により表現するものであって、
kを温度情報測定位置、lを温度サンプリング時間とし、温度情報測定点において測定された温度情報ak,lとして、前記パラメータαj,iを、後述する式(6)の連立方程式を用いて決めることを特徴とする。
本発明によれば、鋼材(被評価材)内部の温度情報測定点において測定された温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、前記鋼材(被評価材)の両端面(上面と下面、又は、左面と右面など)における温度分布や熱流束分布を同時推定することができる。従って、例えば、ある温度情報測定点における温度変動が、どちらの端面の熱流束変化によるものなのかを区別するようなことも可能となる。
また、本発明によれば、反応容器の壁内の温度情報測定点において測定された温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、前記反応容器の内表面及び外表面における温度分布や熱流束分布を同時推定することができる。従って、例えば、ある温度情報測定点における温度変動が、反応容器内の熱流束変化によるものなのか、反応容器外の熱流束変化によるものかを区別するようなことも可能となる。
さらに、内外挿関数を用いた簡便な手法により逆問題解析を行うことができ、1次元だけでなく、2次元、3次元といった空間次元数にも容易に適用することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1には、本実施形態の加熱又は冷却特性評価装置の概略構成を示す。同図に示すように、加熱又は冷却特性評価装置は、鋼材(被評価材)内部に埋め込まれた熱電対(図3を参照)により測定された温度情報が入力される入力部101と、入力部101に入力される温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、鋼材(被評価材)表面における温度分布又は熱流束分布を演算する演算部102と、演算部102により演算された鋼材(被評価材)表面における温度分布又は熱流束分布を、例えば図示しないディスプレイに表示などするための出力部103とを備えている。
ここで、非定常熱伝導方程式は、下記の式(1)により表される。
Figure 0004695376
本実施形態では、前記非定常熱伝導方程式を満たす適当な内外挿関数を用いることにより、より簡便な手法としての鋼材(被評価材)表面における境界条件の変化を推定するようにしている。内外挿関数とは、測定点での温度を結んで、その点以外の領域、例えば、解析領域全体又は一部を表現する関数である。外挿のできない内挿関数としては、1次関数近似やスプライン補間などが知られているが、非定常熱伝導方程式を満たしながら、外挿も可能な関数は知られていない。内挿とは既知点に囲まれた内部の未知点を推定することをいい、外挿とは既知点の外側や周囲を含めて推定することをいう。
以下、図2のフローチャートを参照して、前記演算部102において行われる演算処理について説明する。演算部102では、まず、所定の内外挿関数及びパラメータを用いて非定常熱伝導方程式の解を表現する(ステップS201)。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、下記の式(2)で表現される非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数形を用いることで、より物理的に意味のある内外挿が施せることを見出した。
Figure 0004695376
上式(2)のtは時間を表し、また、x、y、zは位置ベクトル要素を表し、一般の3次元座標系にも適用可能である。τx、τy、τz、Ax、Ay、Az、X、Y、Zは、適当な任意定数を表し、対象とする系によって、最適な値は変化する。これらの任意定数の値の選択には、注意する必要がある。
別の関数形として、例えば、下式(3)のように表現することも可能である。
Figure 0004695376
同様に、τxy、τz、Axy、Az、X、Y、Zは、適当な任意定数を表し、対象とする系によって、最適な値は変化する。前記式の座標系x,y、zの関係は、相互に交換可能であることは言うまでもない。
また、別の関数形として、例えば、下式(4)のように表現することも可能である。
Figure 0004695376
これも同様に、τxyz、X、Y、Zは、適当な任意定数を表し、対象とする系によって、最適な値は変化する。
これらの関数F(x,y,z,t)は、自動的に非定常熱伝導方程式(1)を満たす。この関数F(x,y,z,t)を用いて非定常熱伝導方程式の解を一般的に表現すると、下記の式(5)として表現される。
Figure 0004695376
上式(5)のxj、yj、zjは、任意の基準位置ベクトルの各要素、tiは任意の基準時間を表し、x、y、z及びtは、温度を推定しようとしている点の位置ベクトルの要素及び時間である。また、Nj、Niは、それぞれ基準位置ベクトルの数、及び、時間方向の基準時間の数である。これらの数は、それぞれ、温度情報測定点の数、即ち、熱電対による温度測定点の数、及び、測定温度の時間方向のサンプリング数と一致させることが多いが、必ずしも一致させる必要はない。そして、αj,iはパラメータであるが、この値が決まれば、任意の位置ベクトル(x,y,z)、時間tでの温度分布T(x,y,z,t)を決めることができるのである。
次に、上式(5)により表現される非定常熱伝導方程式の解中のパラメータαj,iの値を、熱電対により測定された温度情報を用いて決める(ステップS202)。このパラメータαj,iの値は、下記の連立方程式(6)を解くことで決めることができる。
Figure 0004695376
上式(6)のaklは熱電対により測定された温度T(xk,yk,zk,tl)を示しており、上付き文字のkは測定位置(xk,yk,zk)、上付き文字のlはサンプリング時間tlを表す。
以上述べた手法を用いることで、空間及び時間方向に離散的な温度測定データがあれば、非定常熱伝導方程式に支配される鋼材(被評価材)内部領域全体(任意の時空間位置)での温度推定値が得られることになる。
ここで、熱伝導逆問題というのは、計算領域を支配する非定常熱伝導方程式を基にして、領域内部の温度情報を既知として領域境界での温度や熱流束などの境界条件又は初期条件を推定する問題を指す。これに対して、熱伝導順問題というのは、既知である境界条件を基にして、領域内部の温度情報を推定する問題を指す。
前記手法においては、鋼材(被評価材)境界面(表面)での温度分布も同時に推定していることとなり、間接的ではあるが、熱電対により測定された温度情報から鋼材(被評価材)表面の境界条件を決める逆問題となっている。
また、鋼材(被評価材)境界の温度分布だけではなく、その近傍の温度分布から境界での温度勾配が推定できるので、結果的には鋼材(被評価材)境界位置での熱流束変化も推定できることになる。本発明の大きな特徴の一つは、解析領域全体の温度分布の経時変化を簡便に推定できることである。通常の熱伝導逆問題では、熱電対の温度(離散測定点の温度)だけではなく、その他の解析領域における、ある時間断面での温度分布(一般には初期温度分布)が既知であることを前提として、定式化していることが普通である。ところが、実際問題として、鋼材内部の温度分布は、どの時間軸を取っても、不明であることが一般的である。従って、通常の逆問題解法を採用した場合、いろいろな工夫を施して、実際の温度分布を探索・推定しながら、安定的に解を探索する手法を、適宜付加していくことが求められる。ところが、本発明の手法は、原理的には、離散測定点での温度変化さえあれば、解析領域全体の温度分布の経時変化を簡便に推定できるのである。
また、この手法では空間次元数の制約はないので、空間1次元、2次元、3次元の逆問題解析手法としてそのまま適用することができる。
(実施例)
本発明の実施例について説明する。2次元非定常熱伝導方程式系について検討した。2次元の場合、支配方程式は、下記の式(7)のように簡略化される。また、内外挿関数も、同様にして下記の式(8)のように簡略化される。
Figure 0004695376
図4には、ある鋼材内部に埋め込まれた熱電対(4点)を用いて、2次元の非定常熱伝導を仮定して、本発明により、冷却プロセスの逆問題解析を試みたモデルを模式的に示す。鋼材は幅0.1m、高さ0.1mの正方形(太線)の形鋼であり、紙面奥行き方向に長く伸びている。4つの熱電対TC1〜TC4は、図4に示すように、幅位置(x方向)と高さ位置(y方向)が、それぞれ重ならないように設置している。即ち、正方形左面側の左隅位置を原点(0で図示)として、それぞれの熱電対位置をx,y成分で表示すると、TC1=(0.075,0.025)、TC2=(0.015,0.045)、TC3=(0.085,0.055)、TC4=(0.025,0.075)である。仮定した鋼材の熱物性値は、比熱Cp=434J/(kg/K)、密度ρ=7500kg/m3、熱伝導度(等方性)kx=30.0W/(m・K)、ky=30.0W/(m・K)である。
図5(a)〜5(d)に示す各実線は、図4におけるq1、q2、q3、q4の4面に人工的に付与した熱流束境界条件を示している。図5では、熱流束が正(図5(a))と負(図5(b)、5(c)、5(d))で示しているが、正は鋼材に熱が流入していることを示し、負は熱が流出していることを示している。それぞれの熱流束は、4面の各全域に均一に付与した。この順問題解析においては、通常の陰解法(時間ステップ6.0秒)を用いた。分割数は、10×10分割である。
図6は、初期温度を17℃均一状態から計算を開始した場合の各熱電対位置の温度変化を示している。本発明による逆問題解析方法によって、これらの熱電対温度を用いて、熱流束q1、q2、q3、q4を推定した。2次元の逆問題の場合も、本発明では正方形領域全体の温度分布を推定しているので(式(5)参照)、境界面の熱流束は、この温度分布を使って推定しなければならない。従って、q2面、q3面に対しては、式(9)を用い、q1面、q4面に対しては、式(10)を用いて、熱流束を推定している。即ち、推定点の位置ベクトル(xp又はyp)における温度(Tp)と、推定点極近傍の位置ベクトル(xpより3.0mm内側:xp,c又は、ypより3.0mm内側:yp,c)における温度(Tp,c)を式(5)により推定し、式(9)又は式(10)に代入して、熱流束を計算している。
Figure 0004695376
その結果が、図5のプロットである。順問題で与えた境界条件である実線と一致し、良好に元の境界条件を推定していることが分かる。逆問題解析の時間ステップは12.0秒であり、基準位置ベクトルは、熱電対位置に一致させ(4点)、時間方向の基準時間とその数(3点)は、熱電対の既知とした測定時間とその数に一致させた。即ち、時間方向の既知温度の数は、一つの熱電対に対して3点である(合計12点)。基準時間を少しずつ前に進めながら経時変化を解析していったが、その最後の点(現在時間)での各端面での熱流束q1、q2、q3、q4を推定している。この時のパラメータの値は、それぞれX=0m、Y=0m、Ax=1.0、Ay=1.0、τx=48000秒、τy=48000秒である。
本実施例のフィッティングでは、4つの各辺の熱流束を平均的に再現できる値を選定しているが、例えば、q1面の精度を優先して、q4の精度の悪化を無視する場合などでは、X、Y、Ax、Ay、τx、τy、の設定をq1面の精度が向上するように適正化することがある。このように、これらのパラメータの選択は、そのニーズに合わせて変化する。
このようにして求めたパラメータX=0m、Y=0m、Ax=1.0、Ay=1.0、τx=48000秒、τy=48000秒を使って、鋼材冷却時の実温度を用いた逆問題解析を実行した。即ち、約1000℃に均熱化した鋼材を4つの面より(図4参照)ガスジェット冷却した。図7、図8に、各熱電対の温度経時変化を示している。図7の温度変化を用いて解析したが、4つの熱電対温度がほとんど重なってしまい、その差のイメージが掴めないので、図8に時間を区切った拡大図を示している。鋼材温度が低下するに従って、それぞれの熱電対温度差が縮小していくが、TC1が一番高く、TC4が一番低く、TC2とTC3の温度が中間で近接している傾向はほとんど変化しない。
これらの熱電対温度変化を用いて逆問題解析をした結果を図9に示した。熱流束の推定位置は、4つの各辺の中央位置(図4に○で図示)としている。図9から判断すると、上面q1の冷却能力が最も高く、下面q4の冷却能力が一番低いことが分かる。側面に関しては、ほぼ同等の冷却能力であるが、左面q2の方が、若干冷却能力が高いことが推察できる。このような解析結果を参考にして、冷却ガス量や、ノズル分布を修正して、冷却分布の均一化を図ることが可能となる。2次元逆問題解析では、4面の熱流れを同時に考慮できるので、より精度のよい各面表面での非定常熱流束変化を推定することが可能となる。
ここで、熱電対の設置位置として、例えば、TC1=(0.075,0.025)、TC2=(0.025,0.025)、TC3=(0.075,0.075)、TC4=(0.025,0.075)のような人工的な境界条件に対して対称の位置に設定することは望ましくない。この場合、TC1とTC2、及び、TC3とTC4の温度変化は、ほぼ等しくなり、x方向の熱流れを推定することが困難となるからである。4つの熱電対TC1〜TC4は、図4に示したように、幅位置(x方向)と高さ位置(y方向)が、それぞれ重ならないように設置することが最も望ましいのである。
さらに、我々は、図4と全く同じ問題を、目的関数ΩK,Lを用いた方法により、最適なパラメータを決めるべく検討した。この場合、2次元問題であるので、目的関数は、パラメータτx、τy、X、Yの関数として下式(11)のように表現できる。
Figure 0004695376
式(11)中の下付文字「given」により、順問題で与えた熱流束を表し、「predict」により、逆問題で推定した熱流束を表している。Kは、比較する熱流束の座標位置の数を表し、2次元では、少なくとも4点あることが好ましい。本実施例の場合は、図10の「○」で示した位置での熱流束を比較したので、K=16点とした。図のように、「○」は、熱流束を付与した各四辺の4等分割中心位置に、それぞれ配置している。また、Lは、時間方向の総サンプリング数を表し、少なくとも現在の1点および過去の1点は必要である。本実施例では、120秒を起点として9点(620秒間隔でサンプリング)としたので、L=9点としている。
2次元の場合は、式(11)に示すように、目的関数ΩK,Lは、τx、τy、X、及びYの4つのパラメータの関数となる。厳密には、Ax、Ayの関数でもあるが、Ax=1.0、Ay=1.0とした。これらの4つのパラメータを全て振って、式(11)の最小値を求めることとした。変化させた範囲は、τx、τy、については、12000秒〜2400000秒の間を等間隔で20分割し、X、Yについては、-3m〜3mの間を等間隔で6分割している。即ち、4つのパラメータについて、(20×20×6×6)通りの組み合わせについて、式(11)の値を全て比較して、式(11)を最小とするパラメータ値を決めた。その結果、τx=228600秒、τy=23400秒、X=-3m、Y=0mの時に、目的関数の最小値が得られることが分かった。
全く同様の条件の検討を、熱流束ではなく、温度を用いた下式(12)で示す目的関数を用いて、比較した。
Figure 0004695376
その結果、式(12)の最小値を与えるパラメータは、τx=171600秒、τy=12000秒、X=1m、Y=1mであり、この実施例の場合には、式(11)を使った場合とは異なることが分かった。
式(11)で決定したパラメータを用いて、図5と同様のプロットをした結果が、図11である。同様に、式(12)で決定したパラメータを用いて、図5と同様のプロットをした結果が、図12である。両者ともに、図5の場合よりも、更に良好に順問題で与えた境界条件(実線)を推定していることが分かる。このように、目的関数(11)、又は、(12)を用いて、パラメータ決定を行うと、より正確に、順問題で与えた熱流束分布、ひいては解析領域の温度場を推定することができる。目的関数(11)、又は、(12)を用いて決定したパラメータにより、図7、図8の熱電対温度変化を用いて逆問題解析を行ったところ、図9とほぼ等しい解析結果が得られた。
以上の考え方は、このような冷却特性の評価のみならず、加熱特性の評価へも容易に適用可能であることは言うまでもない。また、3次元問題に対しても、容易に拡張可能であることも言うまでもない。
(第2の実施形態)
図13には、第2の実施形態の反応容器の操業管理装置の概略構成を示す。同図に示すように、反応容器の操業管理装置は、反応容器の壁内に埋め込まれた熱電対(図14を参照)により測定された温度情報が入力される入力部101と、入力部101に入力される温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、反応容器の内表面及び外表面における温度分布又は熱流束分布を演算する演算部102と、演算部102により演算された反応容器の内表面及び外表面における温度分布又は熱流束分布を、例えば図示しないディスプレイに表示などするための出力部103とを備えている。
ここで、非定常熱伝導方程式は、上式(1)により表される。本実施形態では、前記非定常熱伝導方程式を満たす適当な内外挿関数を用いることにより、より簡便な手法としての反応容器の内表面及び外表面における境界条件の変化を推定するようにしている。内外挿関数とは、測定点での温度を結んで、その点以外の領域、例えば、解析領域全体又は一部を表現する関数である。外挿のできない内挿関数としては、1次関数近似やスプライン補間などが知られているが、非定常熱伝導方程式を満たしながら、外挿も可能な関数は知られていない。内挿とは既知点に囲まれた内部の未知点を推定することをいい、外挿とは既知点の外側や周囲を含めて推定することをいう。
なお、前記演算部102において行われる演算処理については、上記第1の実施形態で説明したものと同様であり(図2及び式(2)〜式(6))、ここではその詳細な説明は省略する。
以上述べた手法を用いることで、空間及び時間方向に離散的な温度測定データがあれば、非定常熱伝導方程式に支配される反応容器壁領域全体(任意の時空間位置)での温度推定値が得られることになる。
ここで、熱伝導逆問題というのは、計算領域を支配する非定常熱伝導方程式を基にして、領域内部の温度情報を既知として領域境界での温度や熱流束などの境界条件又は初期条件を推定する問題を指す。これに対して、熱伝導順問題というのは、既知である境界条件を基にして、領域内部の温度情報を推定する問題を指す。
前記手法においては、反応容器の壁境界での温度分布も同時に推定していることとなり、間接的ではあるが、熱電対により測定された温度情報から反応容器の内表面及び外表面の境界条件を決める逆問題となっている。
また、反応容器の壁境界の温度分布だけではなく、その近傍の温度分布から境界での温度勾配が推定できるので、結果的には反応容器の壁境界位置での熱流束変化も推定できることになる。
本発明の大きな特徴の一つは、反応容器の内表面及び外表面だけでなく解析領域全体の温度分布の経時変化を簡便に推定できることである。通常の熱伝導逆問題では、熱電対の温度(離散測定点の温度)だけではなく、その他の解析領域における、ある時間断面での温度分布(一般には初期温度分布)が既知であることを前提として、定式化していることが普通である。ところが、実際問題として、反応容器壁内の温度分布は、どの時間軸を取っても、不明であることが一般的である。従って、通常の逆問題解法を採用した場合、いろいろな工夫を施して、実際の温度分布を探索・推定しながら、安定的に解を探索する手法を、適宜付加していくことが求められる。ところが、本発明の手法は、原理的には、離散測定点での温度変化さえあれば、解析領域全体の温度分布の経時変化を簡便に推定できるのである。
また、この手法では空間次元数の制約はないので、空間1次元、2次元、3次元の逆問題解析手法としてそのまま適用することができる。
(実施例1)
本発明の実施例について説明する。1次元非定常熱伝導方程式系について検討した。1次元の場合、支配方程式は式(13)のように簡略化される。また、内外挿関数も、同様にして式(14)のように簡略化される(Ax=1.0)。
Figure 0004695376
図15、図16には、高炉炉底の底盤(図15)、側壁(図16)に設置されているカーボン煉瓦内に埋め込まれた熱電対を用いて、1次元の非定常熱伝導を仮定して、本発明により逆問題解析を試みたモデルを模式的に示す。いずれもの場合においても、熱電対は、冷却面側に偏って2本埋め込まれており、TC1は高温側熱電対、TC2は低温側熱電対を示す。これら熱電対TC1、TC2で測定される温度変化から、本発明に示した逆問題解析により、高温熱流束面での非定常熱流束q1と、冷却面での非定常熱流束q2とを同時に推定する。図15では、高温熱流束面位置は冷却面から4.0m奥の定点(x=4.0m)、図16では、高温熱流束面位置は冷却面から2.0m奥の定点(x=2.0m)である。仮定したカーボン煉瓦の熱物性値は、比熱Cp=712J/(kg/K)、密度ρ=2300kg/m3、熱伝導度kx=21.2W/(m・K)である。
本発明は、定数τx、Xを適切に設定することが重要である。そこで、まずは、図17A又は図18Aのような人工的な境界条件q1、q2を付与した順問題解析を実行し、TC1、及び、TC2温度の経時変化を求めた(図17B又は図18B)。ここで、順問題解析では、通常の差分近似の陰解法(時間ステップ28800秒)を用いた。そして、図17B又は図18Bの各熱電対温度を既知条件として、本発明による逆問題解析を実行し、最適なτx、Xを探索する。図15のモデルに対しては、図17の条件を付与し、図16のモデルに対しては、図18の条件を付与した。本実施例では、熱電対間隔は不変であると考えることができるので、X=0m一定が妥当と判断して、好適なτxを選定することにした。τxを選定するに際しては、基準位置ベクトルや、基準時間をどこに設定するかも重要な要素である。図19、図20に、基準点(基準位置ベクトルと基準時間)、温度既知点(温度測定している熱電対位置ベクトルと温度既知時間)、推定点(温度推定する位置ベクトルと推定時間)の関係を模式的に示している。図19、図20の例では、基準点と温度既知点を一致させて、図19では、時間方向5点、図20では、時間方向3点の温度既知点を用いていることを示している。図19、図20のいずれの場合も、推定点は、時間方向には、最も現在に近い点(「現在」と図示)を選び、位置ベクトルとしては、q1、及び、q2位置に設定した。図19及び図20中では、推定点を「×」で示している。図15のモデルに対しては、図19の設定で推定点での熱流束q1、q2を求め、図16のモデルに対しては、図20の設定で推定点での熱流束q1、q2を求め、それぞれ、実際に与えた境界条件である図17、図18のq1、q2と比較して、比較的良好に境界条件を再現できるτxの値を決定することにした。パラメータαj,iを決めるに際しては、各時間ステップにおいて、式(6)の連立方程式を解いて更新・決定している。本発明での逆問題解析では、式(5)で示したように、領域全体の温度分布を推定することになるので、q1、q2の値は、直接には求めることができない。従って、推定点の位置ベクトル(xp)における温度(Tp)と、推定点極近傍の位置ベクトル(xpより3.0mm内側:xp,c)における温度(Tp,c)を推定し、上式(9)で計算して、推定点での熱流束qであると仮定した。
まずは、図15のモデルに対して、順問題解析で与えたq1及びq2と、逆問題解析で求めたq1及びq2を比較した結果を図21に示す。実線が順問題で与えたq1(太線)、q2(細線)であり、プロットが逆解析で求めたq1(◆)、q2(■)の推定値である。逆解析の時間ステップは28800秒であり、このときのτxの値は1800000秒であった。このτxの値は、解析の単位系によっても変わるが、今回の解析ではMKS単位系を用いている。q1、q2、共に、比較的良好に順問題の境界条件を再現していることが分かる。τxの選定値には比較的余裕幅があり、τx=1800000秒±200000秒程度では、熱流束推定値に大きな精度悪化は見られなかった。ただし、τx=1000000秒、τx=2400000秒などに設定すると、明らかに推定精度が低下することが確認されている。
同様にして、図16のモデルに対して、順問題解析で与えたq1及びq2と、逆問題解析で求めたq1及びq2を比較した結果を図22に示す。実線が順問題で与えたq1(太線)、q2(細線)であり、プロットが逆解析で求めたq1(◆)、q2(■)の推定値である。逆解析の時間ステップは28800秒であり、このときのτxの値は1000000秒であった。q1、q2、共に、ほぼ一致し、順問題の境界条件を再現していることが分かる。τx=1800000秒±200000秒にすると、推定精度が極端に悪化する。即ち、図16のモデルに対しては、図15の場合とは異なったτxの値で、推定精度が良好となることが分かった。このように、好適なτxは、基準点、温度既知点、推定点の相対的な位置関係や、それらの数によって、異なった値になる傾向にあることが分かる。
以上のようにして求めたτxの値を使って、高炉の実温度を用いて逆問題解析した結果(4月1日から約4ヶ月間の熱流束q1及びq2経時変化)が、図23及び図24である。図23は、高炉炉底底盤の図15のモデルの場合(τx=1800000秒)であり、図24は、高炉炉底側壁の図16のモデルの場合(τx=1000000秒)である。これらの図は、もっと長期に渡った解析結果から抜粋したものである。
いずれの図においても、図23C、図24Cのグラフの熱電対TC1温度、図23D、図24Dのグラフの熱電対TC2温度データを用いて、図23A、図24Aのグラフの高温側熱流束q1と、図23B、図24Bグラフの低温側熱流束q2を同時推定している。図23A、図24Aのグラフ中の「定常法」は、従来より用いられている貫流熱流束推定方法であり、TC1とTC2の温度差の絶対値に、熱伝導度kxを乗じて、TC1位置とTC2位置の距離の絶対値で割り戻した値である。特に図24に顕著に観察されるが、本発明のq1推定より数日遅れて、定常法のq1が同じ様な形状で推移をしていることが分かる。これは、高炉カーボン煉瓦の熱容量(ρCp)の効果による遅れ時間の影響である。定常法では、この遅れ時間が考慮できないので、平均的な熱流束しか評価することができないが、本発明の方法では、この効果も考慮した推定ができるので、炉内の熱流束変化を早く検知することが可能である。
次に、我々は、好適なτxを決めるべく検討を重ね、解析領域の両端点(2点)における熱流束q1及びq2について、下式(15)で表される目的関数ΩK,Lの極小点、又は、最小点になるように、τx、Xを設定することが望ましいことを見出した。
Figure 0004695376
式(15)中の下付文字「given」により、順問題で与えた熱流束を表し、「predict」により、逆問題で推定した熱流束を表している。Kは、比較する熱流束の座標位置の数を表し、1次元では最低2点は必要である。本実施例の場合は、両端点(2点)の熱流束を比較している。比較する座標位置の数Kは、本実施例のように、2点である必要はなく、解析領域中央の適当な位置での熱流束も加えて、3点以上にしても問題ないことは言うまでもない。また、Lは、時間方向の総サンプリング数を表し、少なくとも現在の1点および過去の1点は必要である。1次元の場合は、目的関数ΩK,Lは、τx及び、Xの関数となる。本実施例の場合をより具体的に書き下すと、下式(16)のようになる。
Figure 0004695376
ここで、これまでの表記q1は、qgiven,1,l、又は、qpredict,1,lに対応し、q2は、qgiven,2,l、又は、qpredict,2,lに対応している。
図15のモデルを用い、X=0m一定として、前記目的関数の特性をτxの関数として調査した結果を図25に示した。ここで、目的関数ΩK,Lを求めるに際して、時間方向の総サンプリング数Lは、80hrを起点として28点(88時間間隔でサンプリング)で、図18Aのような180時間周期の台形状の熱流束q1と、周期状のq2について、式(16)を適用した。図25の縦軸は、目的関数ΩK,Lであるが、値の変化が急激であるので、対数目盛で示している。複数のラインが存在するのは、順問題で与えた熱流束として、図18Aの他に、図18Aの台形状の熱流束の最大値や最小値、及び、その周期を、適当に変化させて式(16)を適用してτxの変化を調査した結果もプロットしているためである。
図21を用いて視覚的な判断で決めたτxの値(X=0m一定)は、τx=1800000秒であったが、図25では、τx=1250000秒付近にも極小値が存在することが分かる。その他にも極小値を示す値が存在し、極小値のτxを使用して実温度データを用いて解析することにより、極小値以外でのτxにより解析した場合よりも好適となるのであるが、例えば、最初の極小値であるτx=700000秒を用いて、実温度データを用いて解析してみると、感度が高くなりすぎて、推定値の振動が激しくなることが判明した。また、2番目の極小値(最小値)であるτx=940000秒は、極小値の幅が極めて狭いので、条件の変化によって、精度が悪化することが予想される。従って、本実施例では、τx=1250000秒が、好適τxであると判断した。このように、いくつかの極小値が存在している場合に、どのτxの値を採用するかについては、別途、実温度データを用いた解析評価や、その極小形状による判断を必要とする場合もあるが、目的関数ΩK,Lを使って、どのτxの値が採用候補になり得るかの当たりを付けることにより、より好適なτxの値を簡単に探索することが可能となるのである。また、この例では、X=0mで固定して好適値を探索したが、τx及びXの値を同時に変化させて極小値を探索してもよいことは言うまでもない。
図26Aには、τxの好適値を決める際に目的関数ΩK,Lを用いた場合(τx=1250000秒)と用いない場合(τx=1800000秒)の高温側熱流束q1の推定結果の違いを示している。この時解析に用いた2つの熱電対温度変化は、図26B、図26Cに示している。目的関数ΩK,Lを用いない場合の結果は、図23の中から、4月29日より約10日間を抜き出してプロットしている。両者に大きな違いは観察されないが、目的関数ΩK,Lを用いた場合(τx=1250000秒)の方が、若干早めに熱流束の動きを推定していることが分かる。
(実施例2)
図25のモデルを用いて、「未来の温度変化」を推定する例についても説明する。図27に、基準点、温度既知点、推定点の関係を模式的に示した。本実施例の場合では、推定点の位置をTC1の位置、及び、TC2の位置として、時間方向には、未来の温度変化を推定することを意味する。温度既知点(過去)、及び、推定点(未来)の単位時間ステップは、28800秒として、図27のように、異なった位置ではあるが、等間隔に並んでいる。また、基準点は、半時間ステップ14400秒ずらして設定し、基準点の時間ステップは、2倍の57600秒としている。また、本実施例では、上式(6)の内外挿関数を用いて、τx=6000000秒、X=0mとして、解析を実施している。その他の設定は、実施例1と同様である。
図28には、解析結果の一例を示す。本発明方法の特徴を示す為に、人工的な境界条件であるq1及びq2(太実線右軸)を与えた時の、TC1位置及びTC2位置での温度変化(細実線左軸)を用いて、その推定精度を検証した。この順問題解析は、通常の差分近似の陰解法(時間ステップ28800秒)を用いた。図28のプロット(◆、■)は、本発明の方法による推定結果を示すが、そのプロットの直前にある6つの既知温度点(TC1が3つ、TC2が3つ)を用いて、6つの推定点(未来点)を推定した結果である(図27参照)。全体的には、ほぼ一致し、非常によい推定性能を有していることが分かる。ただし、一部の点において、全く違った方向の推定値を示している場合が散見できる。その代表例を楕円で囲って示しているが、本発明の推定値が「低下」しているのに対して、実際には、温度上昇となっている。これは、既知温度点での温度が、ステップ状の大きな境界条件の変化を跨いだ点に位置しており、本発明で用いた既知温度点が、熱流束が低い時(1000W/m2)の影響を多大に受けているためであると考えられる。このように、極端に大きく境界条件が変化する場合は、本発明方法の推定精度は低下するが、境界条件に大きな変化がない場合には、極めて良好な推定精度を有することが分かる。
全く同じような検討結果として、図29に、台形状の熱流束によって、TC1、TC2を生成させて、本発明により未来点を推定した場合の結果を示す。この場合には、図28に比べると、滑らかな境界条件の変化であるため、本発明による未来温度の推定精度は、極めて良好となることが分かる。
(実施例3)
別の本発明の実施例について説明する。2次元非定常熱伝導方程式系について検討した。2次元の場合、支配方程式は上式(7)のように簡略化される。また、内外挿関数も、同様にして上式(8)のように簡略化される。
図30には、ある鋼鉄製反応容器壁面内部に埋め込まれた熱電対(4点)を用いて、2次元の非定常熱伝導を仮定して、本発明により逆問題解析を試みたモデルを模式的に示す。厚み0.1mの鋼鉄壁は、図の上下方向に続いているが、本モデルでは、高さ0.2m、厚み0.1mの長方形領域(太線破線)を解析領域として抜き出して、その4辺を貫流する熱流束を推定するモデルを構成した。4つの熱電対TC1〜TC4は、図30に示したように、厚み位置(x方向)と高さ位置(y方向)が、それぞれ重ならないように設置している。即ち、長方形領域の左隅位置を原点(0で図示)として、それぞれの熱電対位置をx,y成分で表示すると、TC1=(0.075,0.05)、TC2=(0.015,0.09)、TC3=(0.085,0.11)、TC4=(0.025,0.15)である。仮定した鋼鉄壁の熱物性値は、比熱Cp=434J/(kg/K)、密度ρ=7500kg/m3、熱伝導度(等方性)kx=30.0W/(m・K)、ky=30.0W/(m・K)である。
図31(a)〜(d)に示す実線は、図30におけるq1、q2、q3、q4の4面に人工的に付与した熱流束境界条件を示している。図31では、熱流束が正(図31(a))と負(図31(b)〜(d))で示しているが、正は破線長方形領域に熱が流入していることを示し、負は熱が流出していることを示している。それぞれの熱流束は、4面の各全域に均一に付与した。この順問題解析においては、通常の陰解法(時間ステップ6.0秒)を用いた。分割数は、10×10分割である。
図32は、初期温度を17℃均一状態から計算を開始した場合の各熱電対位置の温度変化を示している。本発明による逆問題解析方法によって、これらの熱電対温度を用いて、熱流束q1、q2、q3、q4を推定した。2次元の逆問題の場合も、本発明では長方形領域全体の温度分布を推定しているので(上式(5)参照)、境界面の熱流束は、この温度分布を使って推定しなければならない。従って、q2面、q3面に対しては、上式(9)を用い、q1面、q4面に対しては、上式(10)を用いて、熱流束を推定している。即ち、推定点の位置ベクトル(xp又はyp)における温度(Tp)と、推定点極近傍の位置ベクトル(xpより3.0mm内側:xp,c又は、ypより3.0mm内側:yp,c)における温度(Tp,c)を上式(5)により推定し、上式(9)又は上式(10)に代入して、熱流束を計算している。
その結果が、図31のプロットである。順問題で与えた境界条件である実線と一致し、良好に元の境界条件を推定していることが分かる。逆問題解析の時間ステップは12.0秒であり、基準位置ベクトルは、熱電対位置に一致させた。また、時間方向の既知温度の数は、一つの熱電対に対して3点であり(合計12点)、基準時間を少しずつ前に進めながら経時変化を解析していったが、その最後の点(現在時間)での各端面での熱流束q1、q2、q3、q4を推定した。時間方向の基準点と温度既知点は一致させている。この時のパラメータの値は、それぞれX=0m、Y=0m、Ax=1.0、Ay=1.0、τx=55000秒、τy=55000秒である。本実施例のフィッティングでは、4つの各辺の熱流束を平均的に再現できる値を選定しているが、例えば、q1面の精度を優先して、q4の精度の悪化を無視する場合には、X=0m、Y=0m、Ax=1.0、Ay=1.0、τx=72000秒、τy=72000秒などに設定する方法も考えられる。このように、これらのパラメータの選択は、そのニーズに合わせて変化する。
このようにして求めたパラメータX=0m、Y=0m、Ax=1.0、Ay=1.0、τx=55000秒、τy=55000秒を使って、反応炉鋼鉄壁の実温度を用いた逆問題解析を実行した。図33に、各熱電対の温度経時変化を示している。これらの熱電対温度変化を用いて逆問題解析をした結果を図34に示した。熱流束の推定位置は、4つの各辺の中央位置(図30に○で図示)としている。2次元逆問題解析では、反応容器面から冷却面への熱流れだけでなく、上下方向の熱流れも考慮できるので、反応炉内部のより精度のよい非定常熱流束変化を推定することが可能である。図34の例では、3時間30分頃より、反応容器内部の熱流束q2が低下しているが、それに合わせて冷却面側の冷却能力も徐々に緩めたこと(q3の絶対値低下)が、はっきりと観察できる。
ここで、熱電対の設置位置として、例えば、TC1=(0.080,0.05)、TC2=(0.020,0.05)、TC3=(0.080,0.15)、TC4=(0.020,0.15)のような人工的な境界条件(図30参照)に対して対称の位置に設定することは望ましくない。この場合、TC1とTC2、及び、TC3とTC4の温度変化は、ほぼ等しくなり、x方向の熱流れを推定することが困難となるからである。4つの熱電対TC1〜TC4は、図30に示したように、厚み位置(x方向)と高さ位置(y方向)が、それぞれ重ならないように設置することが最も望ましいのである。
さらに、我々は、図30と全く同じ問題を、目的関数ΩK,Lを用いた方法により、最適なパラメータを決めるべく検討した。この場合、2次元問題であるので、目的関数は、パラメータτx、τy、X、Yの関数として上式(11)のように表現できる。
上式(11)中の下付文字「given」により、順問題で与えた熱流束を表し、「predict」により、逆問題で推定した熱流束を表している。Kは、比較する熱流束の座標位置の数を表し、本実施例の場合は、図35の「○」で示した位置での熱流束を比較したので、K=16点とした。図のように、「○」は、熱流束を付与した各四辺の4等分割中心位置に、それぞれ配置している。また、Lは、時間方向の総サンプリング数を表し、本実施例では、120秒を起点として9点(620秒間隔でサンプリング)としたので、L=9点としている。
2次元の場合は、上式(11)に示すように、目的関数ΩK,Lは、τx、τy、X、及びYの4つのパラメータの関数となる。厳密には、Ax、Ayの関数でもあるが、Ax=1.0、Ay=1.0とした。これらの4つのパラメータを全て振って、上式(11)の最小値を求めることとした。変化させた範囲は、τx、τy、については、12000秒〜2400000秒の間を等間隔で20分割し、X、Yについては、-3m〜3mの間を等間隔で6分割している。即ち、4つのパラメータについて、(20×20×6×6)通りの組み合わせについて、上式(11)の値を全て比較して、上式(11)を最小とするパラメータ値を決めた。その結果、τx=171600秒、τy=46200秒、X=-2m、Y=-2mの時に、目的関数の最小値が得られることが分かった。
全く同様の条件の検討を、熱流束ではなく、温度を用いた上式(12)で示す目的関数を用いて、比較した。
その結果、上式(12)の最小値を与えるパラメータは、τx=171600秒、τy=46200秒、X=-2m、Y=-2mであり、この実施例の場合には、上式(11)を使った場合と一致することが分かった。
これらのパラメータを用いて、図31と同様のプロットをした結果が、図36である。図31の場合よりも、更に良好に順問題で与えた境界条件(実線)を推定していることが分かる。このように、目的関数(11)、又は、(12)を用いて、パラメータ決定を行うと、より正確に、順問題で与えた熱流束分布、ひいては解析領域の温度場を推定することができる。目的関数(11)、又は、(12)を用いて決定したパラメータにより、図33の熱電対温度変化を用いて逆問題解析を行ったところ、図34とほぼ等しい解析結果が得られた。以上の考え方は、3次元問題に対しても、容易に拡張可能であることは言うまでもない。
上述した実施形態の加熱又は冷却特性評価装置や反応容器の操業管理装置は、コンピュータのCPU或いはMPU、RAM、ROMなどにより構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現される。従って、コンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体は本発明を構成する。
また、前記プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記録する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフトなどと共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムは本発明の実施形態に含まれることはいうまでもない。
更に、供給されたプログラムがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることはいうまでもない。
なお、前記実施形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、本発明をネットワーク環境で利用すべく、全部或いは一部のプログラムが他のコンピュータで実行されるようになっていてもかまわない。
第1の実施の形態の加熱又は冷却特性評価装置の概略構成を示すブロック図である。 評価装置における演算処理を説明するためのフローチャートである。 複数の熱電対が埋め込まれた被評価材の2次元断面を示す図である。 実施例における熱電対TC1、TC2、TC3、TC4の配置関係を示す図である。 実施例における解析結果を説明するための図である。 実施例における解析に用いたデータを説明するための図である。 実施例における解析に用いた実データを説明するための図である。 実施例における解析に用いた実データ詳細を説明するための図である。 実施例における実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例における熱流束比較位置を説明するための図である。 実施例における別の方法1による解析結果を説明するための図である。 実施例における別の方法2による解析結果を説明するための図である。 第2の実施形態の反応容器の操業管理装置の概略構成を示すブロック図である。 複数の熱電対が埋め込まれた反応容器(加熱炉)の炉壁近くの2次元断面を示す図である。 実施例1における熱電対TC1、TC2の配置関係を示す図である。 実施例1における他の条件の熱電対TC1、TC2の配置関係を示す図である。 実施例1における解析に用いたデータを説明するための図である。 実施例1における解析に用いたデータを説明するための図である。 実施例1における他の条件の解析に用いたデータを説明するための図である。 実施例1における他の条件の解析に用いたデータを説明するための図である。 実施例1における解析方法を説明するための図である。 実施例1における他の条件の解析方法を説明するための図である。 実施例1における解析結果を説明するための図である。 実施例1における他の条件の解析結果を説明するための図である。 実施例1における実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における他の条件の実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における他の条件の実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における他の条件の実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における他の条件の実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における他の解析方法の解析結果を説明するための図である。 実施例1における他の解析方法の実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における他の解析方法の実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例1における他の解析方法の実データによる解析結果を説明するための図である。 実施例2における解析方法を説明するための図である。 実施例2における解析結果を説明するための図である。 実施例2における他の条件の解析結果を説明するための図である。 実施例3における熱電対TC1、TC2、TC3、TC4の配置関係を示す図である。 実施例3における解析結果を説明するための図である。 実施例3における解析に用いたデータを説明するための図である。 実施例3における解析に用いた別のデータを説明するための図である。 実施例3における別の解析結果を説明するための図である。 実施例3における熱流束比較位置を説明するための図である。 実施例3における別の解析結果を説明するための図である。
符号の説明
101 入力部
102 演算部
103 出力部

Claims (16)

  1. 被評価材内部の複数の温度情報測定点において測定された温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、前記被評価材の内部又は表面における温度分布又は熱流束分布を演算する加熱又は冷却特性評価方法であって、
    前記温度情報測定点は前記被評価材内部に2次元又は3次元的に複数存在し、
    前記非定常熱伝導方程式は、密度ρ、比熱Cp、x方向の熱伝導度kx、y方向の熱伝導度ky、z方向の熱伝導度kzとして、下式
    Figure 0004695376
    で表され、
    位置ベクトル(x,y,z)、時間tとし、上記非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与えるx,y,z,tの関数Fを用いて、パラメータαj,i、基準位置ベクトル(xj,yj,zj)、基準時間ti、基準位置ベクトルの数Nj、基準時間の数Niとして、Fをj,iに対応してFj,iとし、前記非定常熱伝導方程式の解を、該非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与える関数として、下式
    Figure 0004695376
    により表現するものであって、
    kを温度情報測定位置、lを温度サンプリング時間とし、温度情報測定点において測定された温度情報ak,lとして、前記パラメータαj,iを、下式の連立方程式
    Figure 0004695376
    を用いて決めることを特徴とする加熱又は冷却特性評価方法。
  2. 前記内外挿関数は、X、Y、Z、τx、τy、τz、Ax、Ay、Azを任意の定数として、下式
    Figure 0004695376
    の関係を有することを特徴とする請求項1に記載の加熱又は冷却特性評価方法。
  3. 前記内外挿関数は、X、Y、Z、τxy、τz、Axy、Azを任意の定数として、下式
    Figure 0004695376
    の関係を有することを特徴とする請求項1に記載の加熱又は冷却特性評価方法。
  4. 前記内外挿関数は、X、Y、Z、τxyzを任意の定数として、下式
    Figure 0004695376
    の関係を有することを特徴とする請求項1に記載の加熱又は冷却特性評価方法。
  5. 熱流束又は温度の境界条件を与えた順問題解析を実施し、その解析で得られた数点の温度の時間変化情報に基づいて、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行い、順問題解析で付与した境界条件又は温度分布と一致するように、X、Y、Z、τx、τy、τz、Ax、Ay、Azの値を決定することを特徴とする請求項2に記載の加熱又は冷却特性評価方法。
  6. 熱流束又は温度の境界条件を与えた順問題解析を実施し、その解析で得られた数点の温度の時間変化情報に基づいて、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行い、順問題解析で付与した点数Kの位置及び総サンプリング数Lの時間での熱流束qgiven,K,L又は温度Tgiven,K,Lと、逆問題解析で求めた対応する位置及び時間での熱流束qpredict,K,L又は温度Tpredict,K,Lが、下式
    Figure 0004695376
    又は、下式
    Figure 0004695376
    を極小化、又は、最小化するように、X、Y、Z、τx、τy、τz、Ax、Ay、Azの値を決定することを特徴とする請求項2に記載の加熱又は冷却特性評価方法。
  7. 熱流束又は温度の境界条件を与えた順問題解析を実施し、その解析で得られた数点の温度の時間変化情報に基づいて、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行い、順問題解析で付与した境界条件又は温度分布と一致するように、X、Y、Z、τxy、τz、Axy、Azの値を決定することを特徴とする請求項3に記載の加熱又は冷却特性評価方法。
  8. 熱流束又は温度の境界条件を与えた順問題解析を実施し、その解析で得られた数点の温度の時間変化情報に基づいて、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行い、順問題解析で付与した点数Kの位置及び総サンプリング数Lの時間での熱流束qgiven,K,L又は温度Tgiven,K,Lと、逆問題解析で求めた対応する位置及び時間での熱流束qpredict,K,L又は温度Tpredict,K,Lが、下式
    Figure 0004695376
    又は、下式
    Figure 0004695376
    を極小化、又は、最小化するように、X、Y、Z、τxy、τz、Axy、Azの値を決定することを特徴とする請求項3に記載の加熱又は冷却特性評価方法。
  9. 熱流束又は温度の境界条件を与えた順問題解析を実施し、その解析で得られた数点の温度の時間変化情報に基づいて、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行い、順問題解析で付与した境界条件又は温度分布と一致するように、X、Y、Z、τxyz、の値を決定することを特徴とする請求項4に記載の加熱又は冷却特性評価方法。
  10. 熱流束又は温度の境界条件を与えた順問題解析を実施し、その解析で得られた数点の温度の時間変化情報に基づいて、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行い、順問題解析で付与した点数Kの位置及び総サンプリング数Lの時間での熱流束qgiven,K,L又は温度Tgiven,K,Lと、逆問題解析で求めた対応する位置及び時間での熱流束qpredict,K,L又は温度Tpredict,K,Lが、下式
    Figure 0004695376
    又は、下式
    Figure 0004695376
    を極小化、又は、最小化するように、X、Y、Z、τxyz、の値を決定することを特徴とする請求項4に記載の加熱又は冷却特性評価方法。
  11. 反応容器の壁内の複数の温度情報測定点において測定された温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、前記反応容器の内表面及び外表面における温度分布又は熱流束分布を演算する反応容器の操業管理方法であって、
    前記温度情報測定点は前記反応容器の壁内に2次元又は3次元的に複数存在し、
    前記非定常熱伝導方程式は、密度ρ、比熱Cp、x方向の熱伝導度kx、y方向の熱伝導度ky、z方向の熱伝導度kzとして、下式
    Figure 0004695376
    で表され、
    位置ベクトル(x,y,z)、時間tとし、上記非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与えるx,y,z,tの関数Fを用いて、パラメータαj,i、基準位置ベクトル(xj,yj,zj)、基準時間ti、基準位置ベクトルの数Nj、基準時間の数Niとして、Fをj,iに対応してFj,iとし、前記非定常熱伝導方程式の解を、該非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与える関数として、下式
    Figure 0004695376
    により表現するものであって、
    kを温度情報測定位置、lを温度サンプリング時間とし、温度情報測定点において測定された温度情報ak,lとして、前記パラメータαj,iを、下式の連立方程式
    Figure 0004695376
    を用いて決めることを特徴とする反応容器の操業管理方法。
  12. 加熱又は冷却特性を評価するための装置であって、
    被評価材内部の複数の温度情報測定点において測定された温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、前記被評価材の内部又は表面における温度分布又は熱流束分布を演算する演算部を備えた加熱又は冷却特性評価装置であり、
    前記温度情報測定点は前記被評価材内部に2次元又は3次元的に複数存在し、
    前記非定常熱伝導方程式は、密度ρ、比熱Cp、x方向の熱伝導度kx、y方向の熱伝導度ky、z方向の熱伝導度kzとして、下式
    Figure 0004695376
    で表され、
    位置ベクトル(x,y,z)、時間tとし、上記非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与えるx,y,z,tの関数Fを用いて、パラメータαj,i、基準位置ベクトル(xj,yj,zj)、基準時間ti、基準位置ベクトルの数Nj、基準時間の数Niとして、Fをj,iに対応してFj,iとし、前記非定常熱伝導方程式の解を、該非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与える関数として、下式
    Figure 0004695376
    により表現するものであって、
    kを温度情報測定位置、lを温度サンプリング時間とし、温度情報測定点において測定された温度情報ak,lとして、前記パラメータαj,iを、下式の連立方程式
    Figure 0004695376
    を用いて決めることを特徴とする加熱又は冷却特性評価装置。
  13. 反応容器の操業を管理するための操業管理装置であって、
    反応容器の壁内の複数の温度情報測定点において測定された温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、前記反応容器の内表面及び外表面における温度分布又は熱流束分布を演算する演算部を備えた反応容器の操業管理装置であり、
    前記温度情報測定点は前記反応容器の壁内に2次元又は3次元的に複数存在し、
    前記非定常熱伝導方程式は、密度ρ、比熱Cp、x方向の熱伝導度kx、y方向の熱伝導度ky、z方向の熱伝導度kzとして、下式
    Figure 0004695376
    で表され、
    位置ベクトル(x,y,z)、時間tとし、上記非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与えるx,y,z,tの関数Fを用いて、パラメータαj,i、基準位置ベクトル(xj,yj,zj)、基準時間ti、基準位置ベクトルの数Nj、基準時間の数Niとして、Fをj,iに対応してFj,iとし、前記非定常熱伝導方程式の解を、該非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与える関数として、下式
    Figure 0004695376
    により表現するものであって、
    kを温度情報測定位置、lを温度サンプリング時間とし、温度情報測定点において測定された温度情報ak,lとして、前記パラメータαj,iを、下式の連立方程式
    Figure 0004695376
    を用いて決めることを特徴とする反応容器の操業管理装置。
  14. 加熱又は冷却特性を評価するための処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
    被評価材内部の複数の温度情報測定点において測定された温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、前記被評価材の内部又は表面における温度分布又は熱流束分布を演算する処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであり、
    前記温度情報測定点は前記被評価材内部に2次元又は3次元的に複数存在し、
    前記非定常熱伝導方程式は、密度ρ、比熱Cp、x方向の熱伝導度kx、y方向の熱伝導度ky、z方向の熱伝導度kzとして、下式
    Figure 0004695376
    で表され、
    位置ベクトル(x,y,z)、時間tとし、上記非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与えるx,y,z,tの関数Fを用いて、パラメータαj,i、基準位置ベクトル(xj,yj,zj)、基準時間ti、基準位置ベクトルの数Nj、基準時間の数Niとして、Fをj,iに対応してFj,iとし、前記非定常熱伝導方程式の解を、該非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与える関数として、下式
    Figure 0004695376
    により表現するものであって、
    kを温度情報測定位置、lを温度サンプリング時間とし、温度情報測定点において測定された温度情報ak,lとして、前記パラメータαj,iを、下式の連立方程式
    Figure 0004695376
    を用いて決める演算処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  15. 反応容器の操業を管理するための処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
    反応容器の壁内の複数の温度情報測定点において測定された温度情報から、非定常熱伝導方程式を満たす内外挿関数を用いた逆問題解析を行うことにより、前記反応容器の内表面及び外表面における温度分布又は熱流束分布を演算する処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであり、
    前記温度情報測定点は前記反応容器の壁内に2次元又は3次元的に複数存在し、
    前記非定常熱伝導方程式は、密度ρ、比熱Cp、x方向の熱伝導度kx、y方向の熱伝導度ky、z方向の熱伝導度kzとして、下式
    Figure 0004695376
    で表され、
    位置ベクトル(x,y,z)、時間tとし、上記非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与えるx,y,z,tの関数Fを用いて、パラメータαj,i、基準位置ベクトル(xj,yj,zj)、基準時間ti、基準位置ベクトルの数Nj、基準時間の数Niとして、Fをj,iに対応してFj,iとし、前記非定常熱伝導方程式の解を、該非定熱伝導方程式を解析的に満足し厳密解を与える関数として、下式
    Figure 0004695376
    により表現するものであって、
    kを温度情報測定位置、lを温度サンプリング時間とし、温度情報測定点において測定された温度情報ak,lとして、前記パラメータαj,iを、下式の連立方程式
    Figure 0004695376
    を用いて決める演算処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  16. 請求項14又は15に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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