JP2015203607A - 測定装置、画像形成装置、及び測定方法 - Google Patents

測定装置、画像形成装置、及び測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トナー像の厚さを高い精度で検出する。【解決手段】トナー像を搬送する担持体に向けて光を照射し、照射された光を観測することにより、担持体の表面に垂直な方向の光の入射位置を測定する。トナー像の表面に入射した第1の光を観測することにより測定された第1の光の入射位置と、担持体の表面に入射した第2の光を第1の光と同時に観測することにより測定された第2の光の入射位置と、に基づいてトナー像の厚さを算出する。トナー像の搬送方向と垂直な方向に離れた位置に第1の光及び第2の光を照射し、トナー像の搬送方向と垂直な方向に対して、第1の光及び第2の光の照射方向は略直交している。【選択図】図3

Description

本発明は、測定装置、画像形成装置、及び測定方法に関する。
複写機、レーザプリンタ、又はファクシミリ等の電子写真方式・静電記録方式等を採用した画像形成装置が形成する画像の色は、様々な物理的パラメータの変化によって変動する。例えば、温度又は湿度等の変動により、潜像電位、トナー補給量、又は転写効率等が変化するため、感光ドラムや転写ベルトに付着するトナーの付着量は一定しない。
特許文献1には、レーザ変位計を用いてトナーパッチの厚さ(層厚)を測定する方法が開示されている。具体的には、トナーパッチを担持する担持体上にスポット光が照射される。すると反射光は、担持体上のトナーパッチの厚さに応じた位置に結像する。スポット光の照射位置をトナーパッチが通過する際の光の結像位置の変化をPSD(Position Sensing Device)等で検出することにより、トナーパッチの厚さが測定される。このトナーパッチの厚さに基づいて、画像形成プロセスに対するフィードバック制御が行われる。
特開平8−327331号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法には、担持体の振動及びうねりのために測定値に誤差が生じるという課題があった。すなわち、特許文献1に記載の方法では、担持体の基準面からの距離として、トナーパッチ表面の高さが検出される。したがって、振動及びうねりのような機械的要因によって担持体表面と基準面との間の距離、言い換えれば担持体表面と測定装置間の距離が変化した場合には、測定値に誤差が生じる。
本発明は、トナー像の厚さを高い精度で検出することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明に係る測定装置は以下の構成を備える。すなわち、
トナー像を搬送する担持体に向けて光を照射し、当該照射された光を観測することにより、前記担持体の表面に垂直な方向の当該光の入射位置を測定する測定手段と、
前記トナー像の表面に入射した第1の光を観測することにより測定された第1の光の入射位置と、前記担持体の表面に入射した第2の光を前記第1の光と同時に観測することにより測定された第2の光の入射位置と、に基づいて前記トナー像の厚さを算出する算出手段と、
を備える測定装置であって、
前記測定手段は、前記第1の光及び前記第2の光を照射する照射手段と、前記第1の光及び前記第2の光を観測する観測手段と、を備え、
前記照射手段は、前記トナー像の搬送方向と垂直な方向に離れた位置に前記第1の光及び前記第2の光を照射し、当該トナー像の搬送方向と垂直な方向に対して、当該第1の光及び第2の光の照射方向は略直交していることを特徴とする。
トナー像の厚さを高い精度で検出することができる。
一実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図。 フィードバック制御の一例を示す図。 実施形態1に係る測定装置の構成の一例を示す図。 トナーパッチの厚さの測定方法を説明する図。 トナーパッチの厚さを差動演算により測定する方法を説明する図。 実施形態1に係る信号処理部の機能構成を示すブロック図。 実施形態1で撮像される反射画像の例を示す図。 実施形態1で行う処理フローチャート。 実施形態2に係る測定装置の構成の一例を示す図。 実施形態2で用いられる照射光学系の一例を示す図。 実施形態3で用いられる照射光学系の一例を示す図。 実施形態3で撮像される反射画像の例を示す図。 トナーパッチの厚さの測定方法を示す図。 実施形態4におけるエリアセンサの撮像範囲を示す図。 実施形態4で撮像される反射画像の例を示す図。 実施形態5に係る信号処理部の機能構成を示すブロック図。 実施形態5で用いられる位置検出用パッチの一例を示す図。 実施形態5におけるトナーパッチの形成位置を示す図。 実施形態5で行う処理フローチャート。 実施形態6で用いられる位置検出用パッチの一例を示す図。 実施形態7で用いられる位置検出用パッチの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。
[実施形態1]
実施形態1においては、2つのスポット光が担持体とトナー像とにそれぞれ照射される。そして、得られた画像は2分割され、それぞれの分割画像を用いてトナー量(トナー付着量)が算出される。
(画像形成装置の構成)
図1は、実施形態1に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。後述する実施形態2〜実施形態7に係る画像形成装置も、同様の構成を有している。図1(A)に示す画像形成装置100は、像担持体である感光ドラム101、露光用レーザ102、ポリゴンミラー103、帯電ローラ104、現像器105、転写ベルト106、測定装置107、及び定着器110を備える。
画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成装置である。電子写真方式の画像形成装置の動作原理は周知であるが、以下に画像形成装置100の動作について簡単に説明する。まず、帯電ローラ104により感光ドラム101の表面が帯電する。次に、ポリゴンミラー103を介して、露光用レーザ102により感光ドラム101の表面に静電潜像が作成される。次に、現像器105により感光ドラム101の上に、厚さ測定用のトナー像であるトナーパッチ108が形成される。測定装置107は、現像後のトナーパッチ108のトナー量を測定する。
図1(B)に示すように、測定装置107は、感光ドラム101から転写ベルト106へと転写された後のトナーパッチ108のトナー量を測定してもよい。感光ドラム101上のトナーパッチ108についてのトナー量の測定手順と、転写ベルト106上のトナーパッチ108についてのトナー量の測定手順とは同一である。以下では、図1(B)を参照しながら、転写ベルト106上のトナーパッチ108についてトナー量を測定する場合について説明する。
(トナー量測定に基づくフィードバック制御)
図2は、トナー量測定に基づくフィードバック制御についての制御ブロック図である。図2に示すように、トナー量測定207の結果に従って、画像形成プロセス201が制御される。すなわち、測定装置107により測定されたトナーパッチの厚さに基づいて、露光用レーザ102又は現像器105等の、トナー像を担持体上に形成する形成手段が制御される。具体的には、現像工程204の後、又は転写工程205の後に、上述のようにトナー量測定207が行われる。そして、測定したトナー量に基づいて、転写制御208、現像制御209、及び露光制御210が行われ、転写工程205、現像工程204、及び露光工程203が制御される。具体的には、トナー量が規定量より多い場合には、トナー量を減らすように、各工程が制御される。このようなフィードバック制御により、画像形成装置100からの出力画像における色の変動を抑えることができる。
電子写真方式の画像形成装置において、このようなフィードバック制御方法は既知であり、具体的な制御方法は特に限定されない。例えば、測定装置107により測定されたトナーパッチの厚さに基づいて、最大濃度の画像を出力する際のトナーの膜厚を制御することができる。また、トナーパッチの厚さを濃度に変換し、得られた濃度に基づいて出力される画像の濃度を制御してもよい。さらに、別の手段で測定したトナーの電荷量に従って、トナーパッチの厚さからトリボ量(単位重量あたりの電荷量)を算出し、トリボ量の制御を行ってもよい。具体的な制御の一例としては、露光制御においてレーザ出力特性を変化させることにより、濃度出力の階調(γ特性)を調整し、画像濃度を変化させることができる。また、現像制御によって現像バイアス電圧若しくはトナー補給量を調整する、又は転写制御において転写電流を調整することにより、最大濃度出力時のトナーの膜厚又はトリボ量等を変化させることができる。
このようなトナー量測定及びフィードバック制御は、トナーカートリッジ交換後、所定枚数の印刷後、プリンタ本体の電源投入後等といった、プリンタ環境の変動が発生する時に行うことができる。フィードバック制御を行う際には、感光ドラム101又は転写ベルト106上に、様々な濃度のトナーパッチが形成され、それぞれのトナーパッチについてトナー量が測定される。その後、測定結果に基づいて画像形成条件が制御される。
トナーパッチ108の厚さ(又は平均的な厚さ)は、トナー量に比例する。したがって、こうして算出されたトナーパッチ108の厚さからトナー量を算出することができるし、こうして算出されたトナーパッチ108の厚さをトナー量として扱ってもよい。以下では、算出されたトナーパッチ108の厚さのことをトナー量と呼ぶ。
(測定装置107の構成)
本実施形態に係る測定装置107は、トナー像を搬送する担持体に向けて光を照射する照射部と、照射された光を観測する観測部とを備え、担持体の表面に垂直な方向の光の入射位置を測定する。図3は、測定装置107の構成の一例を示す。測定装置107は、レーザ光源301、集光レンズ302、回折格子303、受光レンズ304、及びエリアセンサ305、及び信号処理部306を有している。レーザ光源301、集光レンズ302、及び回折格子303は照射部を構成し、受光レンズ304及びエリアセンサ305は観測部を構成する。
レーザ光源301は、例えばレーザダイオードであり、感光ドラム101又は転写ベルト106(以後、担持体と呼ぶ)上に光を照射する。集光レンズ302は、レーザ光源301からのレーザ光を小さいスポット状に集光する。本実施形態において、レーザ光源301及び集光レンズ302からのレーザ光の光軸は、主走査軸308となす角度が約90度となり、かつ担持体平面からの仰角が約45度となるように設定されている。ここで、副走査軸307とは、担持体の副走査方向(担持体が移動する方向、すなわちトナー像が搬送される方向)と平行な軸を表す。
回折格子303は、レーザ光源301及び集光レンズ302からのスポット光を2つに分割する。本実施形態においては、分割された2つのスポット光が主走査軸308に沿って並ぶように、分割は行われる。ここで、主走査軸308とは、担持体の主走査方向(露光用レーザ102からのレーザの走査方向であり、通常は担持体が移動する方向に対して直交しかつ担持体表面と平行な方向)と平行な軸を表す。光を分割するために回折格子303を用いる必要はなく、例えばビームスプリッタ又はハーフミラー等を用いることもできる。
分割された2つのスポット光は、担持体上に入射し、被測定対象であるトナーパッチ108又は担持体により反射される。反射光は、受光レンズ304を通してエリアセンサ305上に結像する。本実施形態において、エリアセンサ305はエリア型イメージセンサ、すなわち画素が二次元に配列した撮像素子であり、照射されたスポット光の像を撮像する。こうして、担持体上に付着したトナー厚さの違いに応じて異なる画像(反射画像)が得られる。
本実施形態において、エリアセンサ305は、トナーパッチ108の表面又は担持体の表面に照射された2つのスポット光の像を撮像する。もっとも、エリアセンサ305の代わりに、2つのスポット光のセンサへの1次元方向の入射位置を同時に検出可能な他のセンサを用いることもできる。例えば、スポット光についての副走査軸307に平行な方向の位置を検出するラインセンサを2つ用い、このラインセンサを同期して駆動させることもできる。
本実施形態においては、担持体の表面に対して傾いた方向、すなわち担持体の表面に対して垂直ではない方向から、スポット光が入射される。このため、トナーパッチ108上へのスポット光の入射位置は、トナーパッチ108の高さに応じて副走査軸307に平行な方向に変化する。このように、エリアセンサ305上における乱反射光の位置は、被測定対象の高さの変化に従って、副走査軸307に平行な方向に変化する。本実施形態においては、エリアセンサ305を用いた、担持体又はトナーパッチ108の表面へのスポット光の入射位置の観測が連続して行われる。このようにして、担持体又はトナーパッチ108の表面へのスポット光の入射位置の経時変化が検出される。
本実施形態においては、主走査軸308に沿った方向に離れた位置にある2つのスポット光について、副走査軸307に沿った方向の位置変化が検出される。このため、本実施形態においては、エリアセンサ305として、2次元的な光の分布を検出するエリア型イメージセンサが用いられる。エリアセンサ305により撮像された反射画像は、信号処理部306によって記憶され、その後トナー量の計算のために用いられる。このような測定装置107によれば、互いに離れた複数の位置における光の反射位置を同時に測定することができる。
本実施形態においては、後述するように、照射部は、スポット光の1つ(ビームA)をトナーパッチ108の表面へと照射する。また、照射部は、スポット光の1つ(ビームB)を担持体の表面へと照射する。より具体的には、トナーパッチ108が担持体によりビームA,Bの照射位置へと搬送されると、ビームAはトナーパッチ108の表面に照射される。一方で、ビームAがトナーパッチ108の表面に照射されている間、ビームBは常に担持体の表面に照射される。そして、観測部は、照射部によりトナーパッチ108の表面又は担持体の表面へと照射されたビームA及びビームBを同時に観測する。このように得られた2つの観測結果に基づいて差動測定が行われる。
図4(A)を参照しながら、測定装置107によるトナーパッチ形状の測定方法を説明する。エリアセンサ305は、光を反射する担持体像又はトナーパッチ像を連続して撮像する。具体的には、エリアセンサ305は、設定されたサンプリング周波数に基づいて一定時間反射光を蓄積する動作と、その間に得られた反射光の波形を1フレームの反射画像として出力する動作と、を繰り返す。担持体は、駆動ローラ401により駆動されることにより、トナーパッチ108を載せた状態である一定のプロセススピードで副走査軸307の方向へと移動する。すなわち、測定装置107は、担持体又はトナーパッチからの反射波形をあるサンプリング間隔でもって連続的に撮像し、記憶する。
測定装置107は、トナーパッチがレーザ光(ビームA,B)の照射点に到達する前に、レーザ光の照射と反射波形の記憶とを開始する。回折格子303によって分割された2つのビームA,Bは、担持体又はトナーパッチで反射し、同時にエリアセンサ305に入射する。測定装置107は、エリアセンサ305により撮像された反射画像を、反射したビームAが写る領域と、反射したビームBが写る領域とに分割する。そして、測定装置107は、ビームAが写る画像と、ビームBが写る画像とを、独立した画像データとして記憶する。
測定装置107は、こうして得られた画像データに対して後に述べる信号処理を施すことにより、レーザ光の反射位置(又は反射したレーザ光のエリアセンサ305への入射方向)を検出する。連続的に撮像されたそれぞれの画像データに対して信号処理を行うことにより、測定装置107は、時間にわたるレーザ光の反射位置の変化を示す時系列データを生成することができる。
本実施形態においては、トナーパッチ108がビームAにより照射されるように、かつトナーパッチ108はビームBにより照射されないように、担持体上にトナーパッチ108が配置される。
(トナー量の算出方法)
本実施形態における、レーザ光の反射を用いたトナー量の計算方法について、図13を参照して簡単に説明する。前述したように、本実施形態においては、担持体の表面に対して傾いた方向からスポット光が入射される。
図13(A)においては、レーザ光1301が担持体上の光照射点1302に入射している。この場合に、エリアセンサ305が光照射点1302周辺の画像(反射画像)を撮像すると、担持体上で反射したレーザ光は、光照射点1302における輝点として観察される。
一方で図13(B)においては、担持体が移動することにより、担持体上のトナーパッチ108が光照射点1302上に移動している。エリアセンサ305が光照射点1302周辺の画像(反射画像)を撮像すると、担持体上で反射したレーザ光は、入射点1303における輝点として観察される。トナーパッチ108の厚みのために、担持体の表面に沿った方向の光照射点1302の位置と入射点1303の位置とは異なる。
より具体的には、担持体の表面に沿った方向の入射点1303の位置は、担持体の表面に垂直な方向の入射点1303の位置に依存する。言い換えれば、担持体の表面に沿った方向の表面上における入射点1303の位置は、担持体の表面と平行な基準面と入射点1303の位置との間の距離に依存する。このように、担持体の表面に沿った方向の表面上における入射点1303の位置を測定することにより、担持体の表面に垂直な方向の入射点1303の位置を決定することができる。言い換えれば、担持体の表面に沿った方向の表面上における入射点1303の位置は、担持体の表面に垂直な方向の入射点1303の位置を示している。
このように、エリアセンサ305を用いて撮像された光照射点1302周辺の画像(反射画像)における、レーザ光が担持体表面に入射している時の輝点の位置と、レーザ光がトナーパッチ108上に入射している時の輝点の位置とのずれが検出される。例えば、担持体の振動又はうねり等が存在せず、担持体の位置が常に一定であると仮定すれば、トナーパッチ108の厚さtと、担持体の表面に沿った方向における光照射点1302と入射点1303との距離dとは比例する。こうして検出されたずれに基づいて、トナーパッチ108の厚さを算出することができる。
具体的なトナーパッチ108の厚さの算出方法は、特に限定されるわけではない。本実施形態においては、トナーパッチ108がビームAの入射位置を通過する際に測定されたトナーパッチ108の表面へのビームAの入射位置が測定される。また、トナーパッチ108がビームAの入射位置を通過する前又は後に測定された担持体の表面へのビームAの入射位置が測定される。そして、これらの入射位置の差分に基づいて、トナーパッチ108の厚さが算出される。ここで、入射位置とは、担持体の表面に垂直な方向のビームAの入射位置であってもよいし、担持体の表面に沿った方向のビームAの入射位置であってもよい。
もっとも、別の実施形態においては、トナーパッチ108の表面へのビームAの入射位置の測定値と、担持体の表面へのビームAの入射位置を示す予め定められた値と、の差分によりトナーパッチ108の厚さを算出することもできる。担持体の表面へのビームAの入射位置を示す予め定められた値は、画像形成装置100の製造時に予め定められた値であってもよいし、定期的に担持体の表面へのビームAの入射位置を測定することにより測定された値であってもよい。
もっとも、レーザ光源301を含む照射部と、エリアセンサ305を含む観測部とが、図3に示す位置関係で配置されていることは必須ではない。照射部による光の照射方向と、観測部による観察方向とが傾いていれば、すなわち照射部の光学軸と測定部の光学軸とが傾いていれば、担持体の表面に垂直な方向の光の入射位置を測定することは可能である。
一方で、図3に示すように、照射部からの光の照射方向と、主走査軸308の方向、すなわちトナー像の搬送方向と垂直な方向と、がなす角度が約90度である、すなわち略直交していることにより、以下の利点が得られる。すなわち、電子写真方式を用いる画像形成装置の担持体表面には、クリーニングブレードの摩擦によって副走査軸307に沿った方向に細長い筋状の傷が生じることがある。照射部からの光の照射方向と、副走査軸307と、がなす角度が約90度であると、このような傷に対して照射された光は正反射する傾向にあるため、正常な乱反射が得られないことがある。すなわち、スポット光を照射しても、エリアセンサ305によって得られた撮像画像に写る光スポットの形が歪んでしまい、光スポットの検出精度が低下する可能性がある。一方で、照射部からの光の照射方向と、主走査軸308と、がなす角度が約90度であることにより、このような検出精度の低下を防ぐことができる。一実施形態において、測定精度を向上させるために、照射部からの光はさらに担持体表面に対して傾いて入射する。例えば、照射部からの光と担持体表面とがなす角度は60度以下でありうる。
トナーパッチ108がハーフトーン画像である場合等、トナーパッチ108が凹凸を有しており、エリアセンサ305のサンプリング周波数が十分に大きくない場合、反射画像上には、凹凸に応じた複数の位置に輝点が現れる。このような場合であっても、画像上の輝点の中心位置等を検出し、検出された中心位置と、レーザ光が担持体表面に入射している時の輝点の位置とのずれを検出することにより、トナーパッチ108の平均的な厚さを算出することができる。
測定装置107及び担持体が振動していない理想的な状態では、トナーパッチ108の厚さ(又は平均的な厚さ)は、以下のように求めることができる。以下の例においては、トナーパッチ108上にレーザ光が入射している際の輝点の位置と、トナーパッチの前後の担持体表面にレーザ光が入射している際の輝点の位置と、に基づいてトナーパッチの厚さが計算される。
すなわち、図4(B)に示すトナーパッチ108Aの厚さは、式(1)に従って得られたpatch(108A)に所定の係数を乗じることにより求めることができる。
patch(108A)=B−(A+C)/2 ・・・式(1)
また、図4(B)に示すトナーパッチ108Bの厚さは、式(1)に従って得られたpatch(108B)に所定の係数を乗じることにより求めることができる。
patch(108B)=D−(C+E)/2 ・・・式(2)
式(1)及び(2)において、A〜Eはそれぞれ、レーザ光が位置A〜Eに入射している際にエリアセンサ305によって撮像された反射画像における、副走査軸307に沿った輝点の位置を示している。なお、トナーパッチ108Bはハーフトーン画像である。Dは、レーザ光が位置Dに入射している際にエリアセンサ305によって撮像された複数の反射画像における、副走査軸307に沿った輝点の位置の重心を示している。
以上、測定装置107及び担持体が振動していない理想的な状態におけるトナー量の算出方法について説明した。しかしながら、感光ドラム及び転写ベルトは、これらを支える駆動ローラ401の偏心等による回転ムラ、又はその他のモータ等から伝わる細かい振動等のために、振動している。図13(B)から理解できるように、担持体の表面に垂直な方向の担持体の表面の位置が変動すると、担持体の表面に垂直な方向のトナーパッチ108の表面の位置も変動する。すると、レーザ光1301とトナーパッチ108の表面との交点も変動するから、結果として入射点1303の位置も変動する。このように、担持体の振動のために、照射されたビームの担持体又はトナーパッチ108への入射位置、すなわち反射したビームのエリアセンサ305への入射位置は、図5の実線で示すように細かく振動する。
一方で、ビームAとビームBとは担持体の表面又はトナーパッチ108の表面の互いに近接した位置へと照射される。このため、反射したビームAのエリアセンサ305への入射位置と、反射したビームBのエリアセンサ305への入射位置とは、同様に振動する。したがって、エリアセンサ305によって測定された、照射されたビームA,Bの担持体又はトナーパッチ108への入射位置を示すデータは、同様のノイズ成分を含んでいる。ビームAのトナーパッチ108への入射位置を示すデータは、これらのノイズ成分に加えて、本来の計測対象であるトナーパッチ108の形状を反映している。このため、ビームAのトナーパッチ108への入射位置と、ビームBの担持体への入射位置との差分を計算することにより、データからうねり及び振動成分を除去し、トナーパッチ108の形状をより正確に判定することができる。
本実施形態においては、ビームA及びビームBは、主走査軸308に平行な方向に離れた位置に照射される。すなわち、ビームA及びビームBの、副走査軸307に沿った方向の照射位置は一致している。本実施形態において、駆動ローラ401の軸は主走査軸308と平行であり、担持体は主走査方向における平面性が維持されたまま駆動される。したがって、担持体が振動したとしても、担持体上又はトナーパッチ108上におけるビームA,Bの入射位置には、同じ振動又はうねりが生じる(コモンモードノイズ)。このような実施形態によれば、差分を算出することにより、より高い精度で測定データからうねり及び振動成分を除去することができる。
(信号処理部306の構成及びその処理)
次に、信号処理部306の機能構成を示すブロック図である図6(A)を参照して、信号処理部306の構成及び信号処理部306によるトナー量の計算処理について説明する。信号処理部306は、記憶部601と、分割部602と、積算部603及び位置検出部604によって構成される検出部と、を備える。この検出部は、観測部による観測結果に基づいて、上述した算出方法に従って、担持体の表面に垂直な方向の光の入射位置を測定する。具体的には、この検出部は、トナーパッチ108の表面に入射したビームAを観測することにより測定されたビームAの入射位置と、担持体の表面に入射したビームBをビームAと同時に観測することにより測定されたビームBの入射位置と、を検出する。また、信号処理部は、差分演算部605、高さ演算部606、及びトナー量演算部607によって構成される算出部を備える。この算出部は、検出部によって検出されたビームAの入射位置とビームBの入射位置とに基づいて、トナーパッチ108の厚さを算出する。
記憶部601は、エリアセンサ305によって撮像された反射画像を記憶する。エリアセンサ305はサンプリング周波数に従って反射画像を連続して撮像し、記憶部601はこれらの画像を時間順に保存する。
分割部602は、記憶部601に記憶された反射画像のそれぞれを、レーザ光の位置及び数に応じて複数の画像領域へと分割する。本実施形態においては、ビームAとビームBの2つのレーザ光が使用される。そこで、分割部602は、ビームA及びビームBの位置を参照して、反射画像を、ビームAが写る領域と、ビームBが写る領域とに分割する。図6(B)において反射画像は、分割線を境界として、ビームAが入射する領域とビームBが入射する領域とに分割されている。
積算部603及び位置検出部604で構成される検出部は、ビームAが写る領域におけるビームAの位置を検出することにより、担持体の表面に垂直な方向のビームAの入射位置を検出する。また、検出部は、ビームBが写る領域におけるビームBの位置を検出することにより、担持体の表面に垂直な方向のビームBの入射位置を検出する。
具体的には、積算部603は、それぞれの領域について、主走査方向の画素列のそれぞれの画素値を積算する。こうして、それぞれの領域について、副走査方向の位置と光量との関係を示す光量分布が得られる。図6(C)は、各領域についての光量分布を示している。本実施形態において、ビームA及びビームBはスポット状のレーザ光であるから、積算部603によって得られる光量分布は、釣鐘型となる。積算部603は、光量分布を生成する処理を、連続して撮像された反射画像のそれぞれについて行う。
図6(B)(C)は、ビームAとビームBとが共に担持体を照射している場合を示す。したがって、反射したビームAの入射位置と、反射したビームBの入射位置とは、ほぼ同じである。一方で、図7(A)は、ビームAがトナーパッチ108を照射し、ビームBが担持体を照射している時に得られる反射画像を示す。反射したビームAは、担持体を照射している場合と比べて、エリアセンサ305上の、トナーパッチ108の厚さに応じた距離だけずれた位置に結像する。このため、反射画像における光スポットの位置は副走査方向に移動する。図7(B)は、図7(A)の反射画像から得られる、各領域についての光量分布を示している。図7(B)に示すように、トナーパッチ108の厚さに応じた距離だけ、光量分布も副走査方向にシフトする。このため、光量分布の位置、例えば光量分布のピーク位置に基づいて、トナーパッチ108の厚さを測定することができる。
光量分布データからピーク位置を検出する方法は特に限定されない。例えば、最小二乗法により関数とのフィッティングを行うことによりピーク位置を検出することができる。一例としては、ガウス関数を用いたカーブフィッティングを行うことで、ピーク位置を予測演算する方法が挙げられる。ガウス関数は式(3)で示すように、x=μを中心とする釣鐘型のピークを持つ関数である。フィッティングによって得られたパラメータμが波形のピーク位置を示すことになる。ガウス関数の代わりに、式(4)に示すローレンツ関数(式4)又は式(5)に示す二次関数(式5)等の関数とのフィッティングを行ってもよい。別の実施形態においては、フィッティングの代わりに、光量が最大となる位置をピーク位置として検出してもよいし、光量分布の重心をピーク位置として算出してもよい。
Figure 2015203607
位置検出部604は、上述の方法を用いて、積算部603が生成したそれぞれの領域についての、光量分布のピーク位置を検出する。位置検出部604は、ピーク位置を検出する処理を、連続して撮像された反射画像のそれぞれについて行う。こうして、反射画像のそれぞれについて、反射したビームAと反射したビームBとの副走査方向におけるエリアセンサ305上での入射位置が検出される。時間(又は担持体の移動距離)と、反射したビームA又はBの副走査方向におけるエリアセンサ305上での入射位置とをプロットすることにより、図5に示す波形A及びBが得られる。以下では、こうして得られた波形のことを、ビームA又はBのプロファイル(断面形状)データと呼ぶ。このプロファイルデータは、ビームA又はビームBについての、担持体又はトナーパッチ108の表面における入射位置の経時変化を示している。別の実施形態において、プロファイルデータは、時間(又は担持体の移動距離)と、担持体又はトナーパッチ108の表面における、担持体の表面に垂直な方向のビームA又はBの入射位置であってもよい。上述のように、レーザ光のエリアセンサ305上での入射位置からは、担持体又はトナーパッチ108の表面における担持体の表面に垂直な方向のレーザ光の入射位置を算出することができる。
差分演算部605は、プロファイルデータ同士の差分を算出する。具体的には、差分算出部605は、ビームAのプロファイルデータと、ビームBのプロファイルデータとの差分(波形A−B)を算出する。こうして得られた波形A−Bには、トナーパッチ108の形状が反映されているが、振動又はうねりに起因するノイズは除去されている。高さ演算部606は、差分演算部605が算出した波形A−Bを用いて、式(1)又は式(2)に従ってトナーパッチ108の厚さを算出する。ノイズが除去されている波形A−Bを用いることにより、トナーパッチ108の形状を高精度に算出することができる。トナー量演算部607は、必要に応じて、得られたトナーパッチ108の厚さを、トナー濃度又はトナー体積等に変換する。こうして算出されたトナーパッチの厚さ(トナー量)、トナー濃度又はトナー体積等は、各プロセスの制御のために用いられる。
もっとも、入射位置の経時変化を示すプロファイルを算出することは必須ではない。例えば、トナーパッチ108の表面へのビームAの入射位置を示す測定値と同時に測定された担持体表面へのビームBの入射位置を示す測定値との差分を算出することができる。この差分と、担持体の表面へのビームA,Bの入射位置の差分を示す予め定められた値と、の差分に基づいて、トナーパッチ108の厚さを算出することもできる。
以下に、信号処理部306が行う処理について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。ステップS801において、エリアセンサ305は撮像を開始する。エリアセンサは、指定されたサンプリング周波数に従って、連続的に撮像を行う。ステップS802において記憶部601は、トナーパッチ108が担持体上に形成された後、ビームAがトナーパッチ108に入射する前に、エリアセンサ305により撮像された反射画像の記憶を開始する。エリアセンサ305による撮像及び記憶部601による記憶は、測定対象のトナーパッチ108がビームAの入射位置を通過するまで行われる。
ステップS803以降では、得られた反射画像に対する処理が行われる。ステップS803以降の処理は、エリアセンサ305による撮像及び記憶部601による記憶が完了した後に行われてもよい。また、ステップS803以降の処理は、エリアセンサ305による撮像及び記憶部601による記憶が継続している間に、既に記憶部601により記憶されている反射画像に対して行われてもよい。
ステップS803において分割部602は、上述のように反射画像を複数の領域に分割する。ステップS804において積算部603は、上述のようにそれぞれの領域について光量分布を生成する。ステップS805において位置検出部604は、上述のようにそれぞれの光量分布についてピーク位置を検出する。ステップS803〜S805の処理は、記憶部601により記憶された反射画像の全てについて行われる。すなわち、ステップS805の後に、全ての反射画像が処理されたか否かが判定される。全ての反射画像が処理されていない場合、処理はステップS803に戻り、次の反射画像に対する処理が行われる。一方で、全ての反射画像が処理されている場合、処理はステップS806に進む。
ステップS806において、差分演算部605は、上述のようにプロファイルデータの差分を算出することにより、プロファイルデータから振動成分及びうねり成分を除去する。ステップS807において、高さ演算部606は、上述のように差分演算部605が算出した差分を用いてトナーパッチ108の厚さを算出する。ステップS808において、トナー量演算部607は、算出されたトナー高さに基づきトナー量演算部607でトナー量演算が実行される。
[実施形態2]
実施形態1では、1つの発光点を有するレーザ光源301からのレーザ光を回折格子303で分割することにより、複数のレーザ光が得られた。実施形態2では、複数のレーザ光が、複数の発光点を有するレーザ光源を用いて得られる。
以下に、実施形態2について、本実施形態に係る測定装置107の構成の一例を示す図9及び図10を参照して説明する。本実施形態に係る画像形成装置の構成は、実施形態1に係る画像形成装置と類似しており、同様の構成については同じ符番が付されている。以下では、実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
実施形態1では、レーザ光源301、集光レンズ302、及び回折格子303という3つのデバイスが用いられた。一方で、図9に示すように、実施形態2ではレーザ光源901と集光レンズ902という2つのデバイスを用いる。このように、回折格子を省略できるとともに、回折格子の取り付け位置を調整する必要がなくなるため、画像形成装置の製造コストを低減することができる。また、光学系を構成する部品を減らすことにより、レーザ光源901及び集光レンズ902のような部品の取り付け位置を調整することでレーザ光の照射位置の精度を向上することが容易となる。
図10(A)(B)は、レーザ光源901と集光レンズ902との詳細な構成及び配置を示す。本実施形態において、レーザ光源901は多発光点光源、すなわち複数の発光点を有し、複数のレーザ光を照射可能なレーザ光源である。例えば、レーザ光源901は多発光点レーザダイオードでありうる。図10(A)に示す通り、レーザ光源901は2つの発光点1001を持つ。ここで、2つの発光点1001を通る発光点軸1002が定義される。図10(B)に示す通り、この発光点軸1002が主走査軸308に平行になるように、レーザ光源901の筺体が設置される。すると、集光レンズ902を通って担持体上に結像される2つのスポット光を通る被照射軸1003も、主走査軸308に平行となる。このような配置により、実施形態1と同様に、2つのスポット光が主走査軸308に沿って並ぶように、2つのレーザ光を照射することができる。
[実施形態3]
実施形態1,2では、担持体及びトナーパッチ108に対して1つずつのレーザ光が照射された。実施形態3では、担持体及びトナーパッチ108に対してそれぞれ2以上のレーザ光を照射することにより、トナーパッチ108の厚さがより高精度に検出される。
以下に、実施形態3について、本実施形態に係る測定装置107の構成の一例を示す図11及び図12を参照して説明する。本実施形態に係る画像形成装置の構成は、実施形態1に係る画像形成装置と類似しており、同様の構成については同じ符番が付されている。以下では、実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
図11(A)に示すように、本実施形態で用いられるレーザ光源1101は、4つの発光点1102を有する多発光点レーザダイオードである。ここで、4つの発光点1102を通る発光点軸1103が定義される。図11(B)に示す通り、実施形態2と同様に、この発光点軸1103が主走査軸308に平行になるように、レーザ光源1101の筺体が設置される。4つのレーザ光は、集光レンズ1104を通して担持体上に入射する。このとき、担持体上に結像される4つのスポット光を通る被照射軸1105は、主走査軸308と平行になる。
本実施形態において、担持体上に形成されるトナーパッチ108の位置は、レーザ光のうち2つ(ビームA,B)はトナーパッチ108に入射することができ、レーザ光のうち残りの2つ(ビームC,D)は常に担持体上に入射するように、調整される。エリアセンサ305は、このように照射された4つのレーザ光の反射光を測定する。言い換えれば、エリアセンサ305は、4つのレーザ光により得られる光スポットを含む反射画像を撮像する。その後、信号処理部306は、図8に示すフローチャートに従って反射画像に対する画像処理を行う。
以下では、信号処理部306が行う処理のうち、実施形態1とは異なる部分について、図12(A)(B)を参照して説明する。図12(A)(B)は、ビームA,Bがトナーパッチ108上に照射されている時の反射画像及び光量分布を示す。本実施形態において、分割部602は、エリアセンサ305により得られた反射画像を、分割線1201に沿って4分割する。図12(A)に示すように、それぞれの分割領域には、ビームA〜Dのそれぞれによるスポット光の像が含まれる。
それぞれの分割領域について、積算部603が実施形態1と同様の処理を行うことにより、図12(B)に示す光量分布が得られる。図12(B)に示されるように、ビームC,Dに対して、ビームA,Bのピーク位置はシフトしている。位置検出部604が、時間順に撮像されたそれぞれの反射画像からピーク位置を検出することにより、ビームA〜Dのそれぞれについてのプロファイルデータが得られる。
差分演算部605は、担持体の振動又はうねりに起因するノイズ成分を含むビームC,Dについてのプロファイルデータ(波形C,D)を平均する。また、差分演算部605は、トナーパッチ108の形状を反映しかつノイズ成分を含んでいるビームA,Dについてのプロファイルデータ(波形A,D)も平均する。そして、差分演算部605は、平均により得られた2つのプロファイルデータの差分((A+B)/2−(C+D)/2)を算出する。その後、高さ演算部606は、差分演算部605が算出した差分を用いて、トナーパッチの厚さを算出する。
本実施形態によれば、エリアセンサ305のサンプリング周波数が同じであると仮定しても、トナーパッチの厚さを算出するために用いられる差分データが、実施形態1と比べて2倍の量のデータを用いて算出される。このため、データに混入する高周波ノイズの量をより低減することができる。
本実施形態では、4つのレーザ光を照射する場合について説明した。しかしながら、レーザ光の数は3つでもよいし、5つ以上でもよい。また、本実施形態では、トナーパッチに入射するレーザ光の数と、トナーパッチに入射しないレーザ光の数は、同数であった。しかしながら、担持体の表面状態又はトナーパッチ表面の反射特性等に応じて、トナーパッチに入射するレーザ光の数と、トナーパッチに入射しないレーザ光の数は異なっていてもよい。例えば、それぞれのレーザ光の数が例えば1対3又は3対1等の比率であってもよい。
また、さらなる実施形態においては、主走査軸308に沿った方向に配列したビームA〜Fが照射される。ここで、ビームC,Dはトナーパッチ108へと照射されている間に、ビームA,B,E,Fは担持体へと照射されるように、トナーパッチ108は配置される。この場合、ビームA〜Bについて得られた波形A〜Bを用いて、ビームCについて得られた波形Cを補正することができる。また、ビームE〜Fについて得られた波形E〜Fを用いて、ビームDについて得られた波形Dを補正することができる。具体的には、差分演算部605は、波形Cと波形A,Bとの差分(C−(A+B)/2)と、波形Dと波形E,Fとの差分(D−(E+F)/2)と、を算出することができる。このような実施形態は、トナーパッチ108が互いに高さの異なる部位を有している場合に有効である。すなわち、それぞれの光スポットにおけるトナーパッチ108の測定結果を、隣接する光スポットにおける担持体の測定結果を用いて補正することができるため、測定精度を向上させることができる。
[実施形態4]
実施形態1〜3では、エリアセンサ305の画素の配列方向が主走査軸308及び副走査軸307と一致するように、エリアセンサ305は配置された。実施形態4においては、エリアセンサ305の画素の配列方向が、主走査軸308及び副走査軸307に対して傾くように、エリアセンサ305が配置される。すなわち、エリアセンサ305による担持体上の矩形撮像範囲の各辺が、主走査軸308及び副走査軸307に対して傾いている。特に、以下では、エリアセンサ305の画素の配列方向が、主走査軸308と副走査軸307とのそれぞれに対して約45度の角度をなすように、エリアセンサ305を設置する場合について説明する。
実施形態4に係る画像形成装置の構成は、実施形態1〜3に係る画像形成装置と類似しており、同様の構成については同じ符番が付されている。以下では、実施形態1〜3と同様の構成については説明を省略する。以下では、実施形態3と同様に4つのレーザ光を照射する場合について説明するが、レーザ光の数は2つでもよいし、その他の数でもよい。
図14は、担持体上におけるレーザ光の入射位置とエリアセンサ305による撮像範囲との関係を示す。被照射軸1401は、レーザ光が担持体上に形成する光スポットを通る軸である。本実施形態においては、エリアセンサ305による撮像範囲1403の対角軸1402が、被照射軸1401と平行になるように、エリアセンサ305が設置される。すなわち、正方形のエリアセンサ305の撮像素子の対角線方向が、被照射軸1401と平行になるように、エリアセンサ305が設置される。このように配置されたエリアセンサ305により撮像された反射画像に対して、信号処理部306は、実施形態3と同様の画像処理を行う。
以下では、信号処理部306が行う処理のうち、実施形態3とは異なる部分について、図15(A)(B)を参照して説明する。本実施形態において、分割部602は、エリアセンサ305により得られた反射画像を、分割線1501に沿って4分割する。そして、積算部603は、各領域について、主走査軸308と平行な向きに画素値を積算することにより、副走査方向の位置と光量との関係を示す光量分布を生成する。ここで、画素の配列方向は主走査軸308に対して約45度傾いているため、画素の配列方向に対して約45度傾いた軸上にある画素についての画素値を積算することにより、主走査軸308と平行な向きに画素値を積算することができる。
得られた光量分布を用いて、位置検出部604、差分演算部605、及び高さ演算部606が実施形態3と同様の処理を行うことにより、トナーパッチ108の厚さが算出される。
本実施形態によれば、各レーザ光により照射される範囲が、エリアセンサ305による撮像範囲の一辺の長さよりも大きい場合であっても、各レーザ光による反射光を観測することができる。このように、実施形態3と比較してより小さい受光面を持つエリアセンサ305を用いることが可能となるため、画像形成装置100の製造コストを低減することができる。
[実施形態5]
実施形態1,2においては、ビームAがトナーパッチ108に入射し、同時にビームBが担持体に入射するように、担持体上にトナーパッチ108が形成された。しかしながら、測定装置107の取り付け誤差等の影響により、レーザ光源301から照射されるレーザ光の担持体への入射位置(光スポットの位置)は、画像形成装置100ごとに異なる。一般に、2つのレーザ光の入射位置が近いほど、2つのレーザ光に対する振動又はうねりの影響が類似するため、プロファイルデータの差分を算出することにより振動成分又はうねり成分をプロファイルデータからより精度良く除去することができる。しかしながら、レーザ光の入射位置の誤差のために、2つの光スポットの位置が近いほど、一方の光スポットを通過し、他方の光スポットは通過しないように、トナーパッチ108を形成することは困難になる。
実施形態5では、特定の位置検出用パッチを担持体上に形成し、この位置検出用パッチの大きさを測定装置107を用いて測定することにより、担持体上へのレーザ光の照射位置を検出する。この結果を用いることで、一方の光スポットを通過し、他方の光スポットは通過しないように、トナーパッチ108を形成することが容易となる。具体的には、トナー像の搬送方向に垂直な方向の位置に応じてトナー像の搬送方向の長さが異なる測定用トナー像、位置検出用パッチとして用いられる。
実施形態5に係る画像形成装置の構成は、実施形態1,2に係る画像形成装置と類似しており、同様の構成については同じ符番が付されている。以下では、実施形態1,2と同様の構成については説明を省略する。図16は、本実施形態に係る信号処理部306の構成を示す。測定装置107は、実施形態1と同様に、記憶部601、分割部602、積算部603、及び位置検出部604を有する。測定装置107はさらに、位置判定部1601を有している。本実施形態における光スポットの検出には、差分演算部605、高さ演算部606、及びトナー量演算部607は不要であり、これらは図16からは省略されている。
本実施形態における、光スポットの検出原理について、図17(A)(B)を参照して説明する。本実施形態においては、位置検出用パッチに対する測定を行うことにより、2つの光スポットの位置が検出される。位置検出用パッチは、主走査軸308に対して平行な(副走査軸307に対して垂直な)第1エッジ1701と、主走査軸308及び副走査軸307に対して傾いている第2エッジ1702と、を有する。図17(A)に示すように、第1エッジ1701と第2エッジ1702で構成される図形の、トナー像の搬送方向の長さは、トナー像の搬送方向に垂直な方向の位置に応じて異なる。したがって、光スポットの位置における、この図形のトナー像の搬送方向の長さを測定することにより、この光スポットのトナー像の搬送方向に垂直な方向の位置を検出することができる。
本実施形態においては、第1エッジ1701と第2エッジ1702とは連続している。位置検出用パッチの大きさは、測定装置107の取り付け位置に誤差が生じている場合であっても、第1エッジ1701と第2エッジ1702との双方が2つの光スポットの双方を通過するように、十分大きく設定される。以下では、第1エッジ1701と第2エッジ1702とが交差する点Oの、主走査軸308に沿った位置をYとする。また、担持体の搬送速度Vは一定とする。
測定装置107は、位置検出用パッチが2つの光スポットを通過する際における、2つのビームについてのプロファイルデータを取得する。具体的には、エリアセンサ305が連続して撮像を行い、得られた反射画像について記憶部601、分割部602、積算部603、及び位置検出部604が処理を行うことにより、プロファイルデータが得られる。図17(B)は、ビームA,Bについてのプロファイルデータの例を示す。
本実施形態において、プロファイルデータは、実施形態1と同様、時間(又は担持体の移動距離)と、反射したビームA,Bの副走査方向におけるエリアセンサ305上での入射位置と、の関係を示す。しかしながら、別の実施形態において、プロファイルデータは、時間(又は担持体の移動距離)と、反射したビームA,Bの光量と、の関係を示すものであってもよい。反射したビームA,Bの光量分布からの光量の算出は、ガウス関数等の関数を用いたフィッティング等の公知の方法により行うことができる。レーザ光がトナーパッチに入射する場合と担持体に入射する場合とで反射光量は異なる。したがって、このようなプロファイルデータを用いても、所定の時刻にレーザ光がトナーパッチに入射しているか担持体に入射しているかを判定することが可能である。すなわち、第1エッジ1701が光スポットを通過してから、第2エッジ1702が光スポットに到達するまでの時間を算出することも可能である。
位置判定部1601は、2つのレーザ光それぞれについてのプロファイルデータを参照して、それぞれの光スポットについて、第1エッジ1701が光スポットを通過してから、第2エッジ1702が光スポットに到達するまでの時間を算出する。具体的には、位置判定部1601は、ビームAにより生じた光スポットAを第1エッジ1701が通過してから、第2エッジ1702が光スポットAに到達するまでの時間t1を算出する。この時間t1は、図17(B)に示されている。
例えば、位置判定部1601は、反射したビームAのエリアセンサ305への入射位置が所定範囲に戻った時刻から、所定範囲から外れた時刻までの時間を、時間t1として算出することができる。この所定範囲は、レーザ光が担持体に入射している際に、反射したレーザ光が入射するエリアセンサ305上の範囲として、予め設定されている。位置判定部1601は、ビームBにより生じた光スポットBを第1エッジ1701が通過してから、第2エッジ1702が光スポットBに到達するまでの時間t2も、同様に算出する。なお、本実施形態においては、反射したレーザ光は1つのエリアセンサ305により観測される。すなわち、光スポットA,Bのエリアセンサ305への入射位置の変化は同じエリアセンサ305により観測されるため、時間t1,t2を高い精度で測定することが可能となる。こうして得られたt1,t2は、光スポットA,Bの、トナー像の搬送方向に垂直な方向の位置を表している。
以下では、光スポットA,Bの中間点の、トナー像の搬送方向に垂直な方向の位置を算出する具体的な方法について説明する。位置判定部1601は、さらに、光スポットAを第1エッジ1701が通過してから、第2エッジ1702が光スポットAに到達するまでの、位置検出用パッチの移動距離L1を、式L1=v・t1に従って算出する。同様に、位置判定部1601は、光スポットBを第1エッジ1701が通過してから、第2エッジ1702が光スポットBに到達するまでの、位置検出用パッチの移動距離L2を、式L2=v・t2に従って算出する。すると、光スポットAと光スポットBとの中間点を第1エッジ1701が通過してから、第2エッジ1702がこの中間点に到達するまでの、位置検出用パッチの移動距離Lcは、式Lc=(L1+L2)/2に従って算出できる。第2エッジ1702は主走査軸308及び副走査軸307に対して約45度傾いているから、第1エッジ1701と第2エッジ1702とが交差する点Oと、光スポットAと光スポットBとの中間点との、主走査軸308に沿った方向の距離は、Lcで表される。したがって、光スポットAと光スポットBとの中間点の主走査軸308に沿った位置Ycは、式Yc=Y+Lcに従って算出できる。
測定装置107の取り付け位置がずれることにより、光スポットA,Bが副走査軸307にそってΔpだけずれている場合、第1エッジ1701が光スポットA,Bを通過するタイミングはΔt=Δp/vだけずれる。しかしながら、時間t1,t2はΔt及びΔpに応じて変化しないため、算出される位置YcにはΔp,Δtに起因する誤差は含まれない。したがって、本実施形態によれば、副走査軸307に沿った方向の光スポットA,Bの位置がずれていても、高い精度で位置Ycを算出することができる。また、主走査軸308に沿った方向の光スポットA,Bの位置がずれていることにより、光スポットA,Bの間隔Δwが設計値とは異なる場合においても、本実施形態によれば、高い精度で位置Ycを算出することができる。
露光用レーザ102は、上記の方法で検出された光スポットA,Bの中間点の位置Ycにトナーパッチ108のエッジが位置するように、トナーパッチ108を形成するように制御される。こうして、図18に示すように、トナーパッチ108が光スポットAを通過するが光スポットBは通過しないように、トナーパッチ108を形成することができる。
もっとも、光スポットA,Bの中間点位置の算出方法は、上記の方法に限られない。例えば、t1,t2に基づいて光スポットA,Bの、トナー像の搬送方向に垂直な方向の位置を算出してから、その平均値を算出してもよい。また、トナーパッチ108の形成位置の制御方法は、上述の方法に限られない。トナーパッチ108の形状も、上記のものには限られない。すなわち、光スポットA,Bの、トナー像の搬送方向に垂直な方向の位置を示す値t1,t2に基づいて決定された任意の位置に、トナーパッチ108を形成することができる。例えば、光スポットA,Bの間の任意の内分点にトナーパッチ108のエッジが位置するように、トナーパッチ108を形成することができる。
本実施形態に係るトナー量の測定方法について、図19のフローチャートを参照して説明する。ステップS1901において、露光用レーザ102及び現像器105等を用いた画像形成プロセス201により、上述の位置検出用パッチが担持体上に形成される。
ステップS1902において、測定装置107は、形成された位置検出用パッチを測定する。この測定は、図8のステップS801〜S805に従って行うことができる。ステップS1903において、位置判定部1601は、上述のように、第1エッジ1701が光スポットA,Bを通過してから、第2エッジ1702が光スポットA,Bに到達するまでの時間t1,t2を算出する。ステップS1904において、位置判定部1601は、上述のように、時間t1,t2を用いて、2つの光スポットA,Bの中間点の、副走査軸307に沿った方向の座標値Ycを算出する。
ステップS1905において、露光用レーザ102及び現像器105等を用いた画像形成プロセス201により、光スポットA,Bの中間点の位置Ycにトナーパッチ108のエッジが位置するように、トナーパッチ108が形成される。最後に、ステップS1906において、測定装置107は、形成されたトナーパッチ108を測定する。この測定は、図8のステップS801〜S808に従って行うことができる。
[実施形態6]
実施形態5では、測定装置107が担持体に2つのレーザ光を照射する場合において、光スポットの位置が測定された。実施形態6では、実施形態3のように、測定装置107が担持体に3つ以上のレーザ光を照射する場合において、光スポットの位置が測定される。以下ではN本のレーザ光を照射する場合について説明する。
実施形態6においても、実施形態5と同様の位置検出用パッチが用いられる。ただし、位置検出用パッチの第1エッジ1702及び第2エッジ1702が、ビーム1〜NによるN個の光スポット1〜Nを通過するように、位置検出用パッチは構成されている。言い換えれば、レーザ光の照射エリアよりも大きくなるように、位置検出用パッチは構成されている。具体的には、第1エッジ1702及び第2エッジ1702の主走査軸308に沿った方向の長さは、光スポット1〜Nの主走査軸308に沿った方向の広がりよりも大きい。
図20(A)は、光スポット1〜Nの位置と、位置検出用パッチとを示す。本実施形態においても、実施形態5と同様に、測定装置107は、ビーム1〜Nについてのプロファイルデータを測定する。図20(B)は、測定装置107により得られるプロファイルデータの例を示す。
その後、位置判定部1601は、実施形態5と同様に、それぞれの光スポット1〜Nについて、第1エッジ1701が光スポットを通過してから、第2エッジ1702が光スポットに到達するまでの時間t〜tを算出する。さらに、位置判定部1601は、実施形態5と同様に、光スポット1〜Nを第1エッジ1701が通過してから、第2エッジ1702が光スポット1〜Nに到達するまでの、位置検出用パッチの移動距離L〜Lを算出する。
位置判定部1601は、こうして算出されたL〜Lを用いて、それぞれの光スポットの中間点の、主走査軸308に沿った方向の位置を計算する。具体的には、実施形態5と同様、以下の式に従って計算を行うことができる。
Lc1,2=(L+L)/2
Lc2,3=(L+L)/2

LcN−1,N=(LN−1+L)/2
Yc1,2=Lc1,2+Y
Yc2,3=Lc2,3+Y

YcN−1,N=LcN−1,N+Y
ここで、Lca,a+1は、光スポットaと光スポットa+1との中間点を第1エッジ1701が通過してから、第2エッジ1702がこの中間点に到達するまでの、位置検出用パッチの移動距離を表す。また、Ya,a+1は、光スポットaと光スポットa+1との中間点との、主走査軸308に沿った方向の距離を表す。
露光用レーザ102は、上記の方法で検出された光スポットの中間点のいずれかの位置Ycにトナーパッチ108のエッジが位置するように、トナーパッチ108を形成するように制御される。例として、7つのレーザ光が照射され、ビーム1〜3が担持体の測定用であり、ビーム4〜7がトナーパッチ108の測定用である場合について説明する。この場合、光スポット3,4の中間点を示す位置Yc3,4に矩形のトナーパッチ108のエッジが位置し、トナーパッチ108が光スポット4〜7を通過するように、トナーパッチ108が形成される。
別の例として、ビーム1,2,5,6が担持体の測定用であり、ビーム3,4がトナーパッチ108の測定用である場合について説明する。この場合、光スポット2,3の中間点を示す位置Yc2,3と、光スポット4,5の中間点を示す位置Yc4,5と、にエッジを有する矩形のトナーパッチ108が形成される。
[実施形態7]
図21は、実施形態7に係る位置検出用パッチを示す。図21に示す位置検出用パッチは、第1エッジ2101と第2エッジ2102とを有する三角形のパッチである。このような位置検出用パッチを用いても、光スポットが第1エッジ2101を通過してから第2エッジ2102に通達するまでの時間を算出することができるから、実施形態6,7と同様に光スポットの位置を検出することが可能である。本実施形態によれば、第1エッジ2101と第2エッジ2102との間にトナー像が形成されるため、第1エッジ2101と第2エッジ2102との間の担持体の劣化又は傷等による反射特性の変化により、測定誤差が生じることを防ぐことができる。
101:感光ドラム,106:転写ベルト,107:測定装置,108:トナー像

Claims (13)

  1. トナー像を搬送する担持体に向けて光を照射し、当該照射された光を観測することにより、前記担持体の表面に垂直な方向の当該光の入射位置を測定する測定手段と、
    前記トナー像の表面に入射した第1の光を観測することにより測定された第1の光の入射位置と、前記担持体の表面に入射した第2の光を前記第1の光と同時に観測することにより測定された第2の光の入射位置と、に基づいて前記トナー像の厚さを算出する算出手段と、
    を備える測定装置であって、
    前記測定手段は、前記第1の光及び前記第2の光を照射する照射手段と、前記第1の光及び前記第2の光を観測する観測手段と、を備え、
    前記照射手段は、前記トナー像の搬送方向と垂直な方向に離れた位置に前記第1の光及び第2の光を照射し、当該トナー像の搬送方向と垂直な方向に対して、当該第1の光及び第2の光の照射方向は略直交していることを特徴とする、測定装置。
  2. 前記観測手段は、前記照射された第1の光及び第2の光の像を撮像するエリア型イメージセンサを備えることを特徴とする、請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記測定手段は、
    前記観測手段により得られた撮像画像を、前記第1の光が写る第1の領域と前記第2の光が写る第2の領域とに分割する分割手段と、
    前記第1の領域における前記第1の光の位置を検出することにより、前記担持体の表面に垂直な方向の前記第1の光の入射位置を検出し、前記第2の領域における前記第2の光の位置を検出することにより、前記担持体の表面に垂直な方向の前記第2の光の入射位置を検出する検出手段と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記測定手段は、前記第1の光及び前記第2の光を照射する照射手段と、前記第1の光及び前記第2の光を観測する観測手段と、を備え、
    前記観測手段は、前記観測を連続して行うことにより、前記第1の光と前記第2の光とのそれぞれについて、入射位置の経時変化を検出することを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の測定装置。
  5. 前記算出手段は、前記第1の光についての入射位置の経時変化を示す第1のプロファイルと、前記第2の光についての入射位置の経時変化を示す第2のプロファイルと、の差分に基づいて前記トナー像の厚さを算出することを特徴とする、請求項4に記載の測定装置。
  6. 前記第1の光が前記トナー像の表面に入射している間、前記第2の光は常に前記担持体の表面に入射することを特徴とする、請求項1乃至5の何れか1項に記載の測定装置。
  7. 前記トナー像を前記担持体上に形成する形成手段と、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の測定装置と、
    前記測定装置により得られたトナー像の厚さに従って、前記形成手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記形成手段は、前記トナー像の搬送方向に垂直な方向の位置に応じて前記トナー像の搬送方向の長さが異なる測定用トナー像を前記担持体上に形成し、
    前記測定手段は、前記測定手段により照射される光を通過する前記測定用トナー像の、前記トナー像の搬送方向の長さを測定することにより、前記トナー像の搬送方向に垂直な方向の当該光の入射位置を検出する
    ことを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記測定用トナー像は、前記トナー像の搬送方向に対して垂直な第1エッジと、前記トナー像の搬送方向及び前記第1エッジに対して傾いた第2エッジと、を有することを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記形成手段は、前記測定手段によって検出された前記第1の光の入射位置及び前記第2の光の入射位置に基づいて決定された位置に、前記トナー像を形成することを特徴とする、請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 測定装置が行う測定方法であって、
    トナー像を搬送する担持体に向けて光を照射し、当該照射された光を観測することにより、前記担持体の表面に垂直な方向の当該光の入射位置を測定する測定工程と、
    前記トナー像の表面に入射した第1の光を観測することにより測定された第1の光の入射位置と、前記担持体の表面に入射した第2の光を前記第1の光と同時に観測することにより測定された第2の光の入射位置と、に基づいて前記トナー像の厚さを算出する算出工程と、
    を備え、
    前記第1の光及び第2の光は、前記トナー像の搬送方向と垂直な方向に離れた位置に照射され、当該トナー像の搬送方向と垂直な方向に対して、当該第1の光及び第2の光の照射方向は略直交していることを特徴とする、測定方法。
  12. トナー像の搬送方向に垂直な方向の位置に応じて前記トナー像の搬送方向の長さが異なる測定用トナー像を、前記トナー像を搬送する担持体上に形成する形成手段と、
    トナー像を搬送する担持体に向けて光を照射する照射手段と、
    前記照射された光を観測することにより、前記照射された光の入射位置を通過した前記測定用トナー像の、前記トナー像の搬送方向の長さを測定する測定手段と、
    前記測定の結果に従って、前記トナー像の搬送方向に垂直な方向の前記照射された光の入射位置を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 画像形成装置が行う測定方法であって、
    トナー像の搬送方向に垂直な方向の位置に応じて前記トナー像の搬送方向の長さが異なる測定用トナー像を、前記トナー像を搬送する担持体上に形成する形成工程と、
    トナー像を搬送する担持体に向けて光を照射する照射工程と、
    前記照射された光を観測することにより、前記照射された光の入射位置を通過した前記測定用トナー像の、前記トナー像の搬送方向の長さを測定する測定工程と、
    前記測定の結果に従って、前記トナー像の搬送方向に垂直な方向の前記照射された光の入射位置を判定する判定工程と、
    を備えることを特徴とする測定方法。
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