JP6463106B2 - 測定装置、画像形成装置、測定方法およびプログラム - Google Patents

測定装置、画像形成装置、測定方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置の像担持体上に形成されたトナー像のトナー付着量の測定に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、同一の設定条件で画像形成を行っても、形成される画像の濃度は一定しない。これは、トナーの帯電量、感光体の感度、転写効率の変動といった各種画像形成パラメータの変動、および、温湿度などの環境条件の変動などの影響による。そこで、担持体(感光体や中間転写体)上に形成されたトナー像のトナー付着量を検出し、検出結果に基づきトナーの補給や帯電電位、露光量、現像バイアスなどの各種画像形成パラメータをフィードバック制御することが行われている。
特許文献1には、レーザをトナー像に照射し、トナー像により反射された反射光に応じた反射波形を撮像し、反射波形のピーク位置に基づいてトナー像の高さを算出する方法について開示している。トナー高さは、トナー付着量に変換される。
特開2010−49233号公報
しかしながら、トナー層は担持体上に積層した粉体であるため、トナー層には空隙が含まれている。そのためトナー層の空隙を考慮しなければ、トナーの高さからトナー付着量を算出しても誤差が生じてしまう。
そこで本発明は、低濃度領域から高濃度領域までの広範囲に亘り、トナー層の嵩密度の変化によらない良好なトナー付着量の測定を実現することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、担持体に形成されたトナー像のトナー付着量を測定する測定装置であって、前記トナー像または前記担持体に光を照射する照射手段と、前記トナー像または前記担持体からの反射光を受光する受光手段と、前記受光手段が受光した反射光の反射波形に基づいて、前記トナー像の高さを算出する高さ算出手段と、前記トナー像からの反射光の反射光量と前記担持体からの反射光の反射光量との差を、第二のトナー付着量に変換する第一の変換手段と、前記トナー像の高さと前記第二のトナー付着量から前記トナー像の嵩密度を算出する嵩密度算出手段と、前記トナー像の高さと前記嵩密度とに基づいて、前記トナー像の第一のトナー付着量を算出する第一の算出手段と前記第一のトナー付着量と前記第二のトナー付着量とに基づいて、前記トナー像の第三のトナー付着量を算出する第二の算出手段と、を有し、前記嵩密度算出手段は、中間濃度領域において、前記第一のトナー付着量と前記第二のトナー付着量との差を算出し、前記差が最小となる嵩密度を算出することを特徴とする。
本発明によれば、トナー層の嵩密度の変化によらない良好なトナー付着量の測定を実現できる。
画像形成装置の構成の一例を示したブロック図。 画像形成装置の制御部の構成の一例を示すブロック図。 トナー量測定部の構成の一例を示すブロック図。 パッチパターンの構成の一例を示すブロック図。 第一の実施形態における信号処理部の論理構成の一例を示すブロック図。 第一の実施形態におけるトナー量測定の処理の流れを示したフローチャート図。 カーブフィッティング処理の一例を示す図。 トナー高さおよび光量差の測定結果の一例を示すプロット図。 第一の実施形態におけるトナー付着量の合成時の寄与率を示すプロット図。 第二の実施形態における信号処理部の論理構成の一例を示すブロック図。 第二の実施形態におけるトナー量測定の処理の流れを示したフローチャート図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の実施の形態は本発明の特許請求の範囲を限定するものではなく、また以下の実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明を構成する上で必須のものとは限らない。
(第1の実施形態)
<画像形成装置の構成>
まず、本実施形態における画像形成装置の構成について、図1から図2を参照して説明する。図1は、本発明を構成する画像形成装置の構成の一例を示した図である。
本実施形態における画像形成プロセスは一般的な電子写真方式に基づく。また、説明の簡便のため、本実施形態では1色のトナーを用いた画像形成についてのみ扱う。
露光用レーザ102は、パルス幅変調された入力信号Sに応じてレーザ光を発光する。また、感光ドラム101の表面は、一次帯電器104によって一様に帯電される。本実施例では、一次帯電器としてコロナ帯電器を設けている。
露光用レーザ102から出力されたレーザ光は、ポリゴンミラー103によって主走査方向に走査され、感光ドラム101の表面に静電潜像を形成する。静電潜像は、現像器105によってトナー像に現像される。露光用レーザ102、現像器105は、トナー像を形成する画像形成手段である。トナー像は、中間転写体である転写ベルト106に転写され、図には示さないが、さらに記録媒体に転写、定着される。なお、主走査方向とは、感光ドラム101や転写ベルト106の面上で、感光ドラム101や転写ベルト106の移動方向に対して垂直な方向を指す。また、副走査方向とは、感光ドラム101や転写ベルト106の移動方向と平行な方向を指す。
トナー量測定部107は、現像器105の近傍に配置され、現像器105によって現像された感光ドラム101上において、測定対象物であるトナー像の高さ(厚み)dを測定する。また、トナー像の嵩密度ρを取得し、高さdに乗算することで単位面積あたりのトナー付着量(M/S)を測定する。トナー量測定部107の詳細な構成およびトナー付着量の測定方法の詳細については後述する。
なお、トナー付着量の測定は、トナー像が感光ドラム101から転写ベルト106に転写された後、転写ベルト106上で行ってもよい。さらに、トナー付着量の測定は、感光ドラム101上、転写ベルト106上に限らず、記録媒体上で行うこともできる。以下では、転写前あるいは定着前のトナー像を保持する感光ドラム101、転写ベルト106、あるいは記録媒体を総称して担持体と呼ぶ。
また、画像形成装置は、転写ベルト106を使用せずに、感光ドラム101から記録媒体にトナー像を直接転写する構成であってもよい。
図2は画像形成装置の制御部の構成の一例を示したブロック図である。制御部201は濃度計算部202、コントローラ203、トナー帯電量計算部204を有する。濃度計算部202は、トナー量測定部107により測定されたトナー付着量から1次元ルックアップテーブル(1D−LUT)を用いて濃度データを計算する。
コントローラ203は、濃度計算部202により計算された濃度データと、トナーパッチの入力信号Sに対する濃度データの目標値を比較し、比較結果に基づき、画像濃度の非線形性を補正するためのガンマテーブル(γLUT)205を補正する。また、コントローラ203は計算された濃度データに基づき、画像形成プロセスである帯電プロセス206、露光プロセス207、現像プロセス208、転写プロセス209を制御する。
トナー帯電量計算部204は測定されたトナー高さとトナー付着量、嵩密度からトナー帯電量を計算し、現像プロセス208へのフィードバック制御を行う。トナー帯電量は、トナーの重量当たりの電荷量であり、現像剤を撹拌することでトナーとキャリアの摩擦によって発生するトナーが有する電荷Qと、そのトナーの質量Mの比(Q/M)で定義される。
具体的には、式(1)を用いてトナー像の誘電率を算出した後、表面電位計(不図示)により測定された現像前後の潜像電位差ΔVから、式(2)を用いて単位面積当りの電荷(Q/S)を算出する。そして、トナー付着量測定部107によって測定されたトナー付着量(M/S)、算出した電荷(Q/S)から式(3)を用いてトナー帯電量(Q/M)を算出し、この(Q/M)を現像プロセスにフィードバックする。
ε=ε(ρ/ρ)+ε(1−ρ/ρ) …(1)
Q/S)=ΔV/{(d/2ε)+(d/ε)} …(2)
(Q/M)=(Q/S)/(M/S) …(3)
式(1)において、εは真空の誘電率、εはトナーのバルク状態での誘電率、ρはトナーのバルク密度を表す。上記式では、空気の誘電率と密度は真空に等しいものとして省略している。また、式(2)においてdは感光ドラム101の表面層の厚み、εは感光ドラム101の表面層の誘電率を表す。
<トナー量測定部109の構成>
以下、本実施形態におけるトナー付着量測定装置について詳細に説明する。
図3は画像形成装置のトナー量測定部の構成の一例を示したブロック図である。
光源301から放射されたレーザ光(測定光)は、レーザ光をスポットに集光する集光レンズ302を介して、担持体308およびトナーパッチ309を照射する。担持体308あるいはトナーパッチ309からの反射光は、受光レンズ303によって受光素子を一列に配列したラインセンサ304上に結像する。ラインセンサ304上でのスポットの結像位置は、トナーパッチ309の高さによって変化する。なお、受光部にはラインセンサに限らず、二次元に受光素子を配列したイメージセンサを用いてもよい。
ラインセンサ304から出力される反射波形を示す信号は、A/D変換部305によってデジタル信号に変換されて、記憶部306に格納される。信号処理部307は、記憶部306に格納された反射波形データからトナー像の高さdとトナー付着量(M/S)を算出する。これら算出方法の詳細については、後述する。算出されたトナー像の高さdとトナー付着量(M/S)は制御部201へと引き渡される。
<トナーパッチの構成>
図4は、本実施形態においてトナー付着量の測定に用いるトナーパッチ309の構成を示した模式図である。
担持体308上の画像領域には最終的に記録媒体に転写される画像のトナー像が形成される。また、画像領域から見て主走査方向の外側の非画像領域には、図示しないパターンジェネレーターの信号に応じて、副走査方向に並んだパッチパターン401が形成される。
パッチパターン401は16個のトナーパッチ309で構成される。各トナーパッチは256階調の入力濃度信号を均等分割した16階調分の信号レベル(16,32,48…240,255)を持つ。担持体上に形成されたトナーパッチは担持体の移動にともない、トナー量測定部107によって順次測定される。図中の点線矢印で示した線分402は、担持体の移動にともなうトナー量測定部107の測定点の相対的な移動を図似したものである。
なお、パッチパターン401は画像の階調特性を把握するに十分な組み合わせのトナーパッチを含んでいればよく、トナーパッチ309の数や並び、個々の階調値は上記したものに限定されない。
<トナー付着量の測定方法>
以下、本実施形態におけるトナー付着量測定方法について、構成図とフローチャートを参照して詳細に説明する。図5は本実施形態における信号処理部307内の詳細な論理構成の一例を示したブロック図である。また、図6は、本実施形態におけるトナー付着量の測定の流れを示したフローチャート図である。
ステップS601においてトナー量測定部107は、担持体308上に形成された各トナーパッチ309の反射波形を取得し、デジタル信号に変換した上で記憶部306に格納する。また、トナーパッチが形成されていない担持体のみの部分についても同様に反射波形を取得し、記憶部306に格納する。
ステップS602においてカーブフィッティング部501は、記憶部306に格納された担持体および各トナーパッチの反射波形に対し、ガウス関数によるカーブフィッティングを行う。図7は、反射波形のカーブフィッティングの一例を示す図である。ガウス関数は式(4)に示すように、x=μを中心とする釣鐘型の関数である。
f(x)={A/√(2πσ2)}・exp{−(x−μ)2/2σ2}+C …(4)
ここで、μはピーク位置、σはピークの幅、Aはピークの高さに関連する特徴量である。カーブフィッティング部501は担持体および各トナーパッチの反射波形に対するピーク位置μ、ピーク幅σ、ピーク高さAの値を算出する。
ステップS603においてトナー高さ取得部502は、各トナーパッチのトナー高さdを算出する。具体的には各トナーパッチのピーク位置から担持体のピーク位置を減算し、位置差Δμを算出する。ここで、位置差Δμとトナー高さdは比例の関係にあり、各トナーパッチの位置差Δμに対し、あらかじめ算出されている比例係数を乗算することでトナー高さdが算出される。比例係数は光源301の入射角・ラインセンサ304の受光角・受光レンズ303の光学倍率によって決定される。各トナーパッチや担持体について複数の箇所で反射波形を取得し、それらのピーク位置μの平均値等を用いて位置差Δμやトナー高さdを算出してもよい。
ステップS604において光量差取得部503は、担持体と各トナーパッチの反射光量の差を取得する。本実施形態ではピーク高さAを反射光量の値とし使用し、光量差ΔAを算出する。その後、光量差→トナー付着量変換部504が1次元ルックアップテーブル(1D−LUT)を用いて光量差ΔAからトナー付着量(M/S)を算出する。この1D−LUTは複数の濃度のトナーパッチから実測された光量差とトナー付着量に基いてあらかじめ定義されている。
後述するトナー高さ→トナー付着量変換部506やトナー付着量演算部507によって算出されたトナー付着量と区別するため、以降、光量差ΔAから算出されたトナー付着量を(M/S)と表記する。また、位置差Δμから算出されたトナー付着量を(M/S)、トナー付着量演算部507によって算出されたトナー付着量を(M/S)と表記する。
なお、反射光量はピーク高さAのほか、ピーク高さAとピーク幅σを積算した値や、反射波形の積分値を用いてもよい。より高精度にトナー付着量を算出するためには、光量差とトナー付着量の関係が線形に近いことが望ましい。また、光量差からトナー付着量への変換手段は1D−LUTに限らない。例えば任意の関数で光量差とトナー付着量の関係を近似してもよい。
ステップS605において嵩密度算出部505は、中間濃度領域のトナーパッチのトナー高さdと光量差から算出されたトナー付着量(M/S)とからトナー像の嵩密度ρを算出する。本実施形態においては、嵩密度ρはトナー像の濃淡によらず単一の値を使用する。
ここで中間濃度領域とは、トナー高さdと光量差から算出されたトナー付着量(M/S)の双方が十分な測定精度を持つ領域を示す。図8は16個のトナーパッチ309それぞれについて、(a)がラインセンサ上での位置差Δμ(トナー高さdに比例する)、(b)が光量差ΔAを測定した結果を示したものである。
図8(a)では、信号レベルが64以下の低濃度領域で信号レベルと位置差との線形性が低下している。これは、低濃度領域ではトナーパッチ309表面でのトナーの被覆率が小さく、高低差の正確な検出が困難なためである。一方、図8(b)では、信号レベルが176以上の高濃度領域で信号レベルと位置差との線形性が低下している。これは先述の通り、トナーパッチ309表面でのトナーの被覆率が飽和し、トナー付着量の変化に対する反射率の変化量が僅かになるためである。従って、ここでは信号レベルが80から160までの6個のトナーパッチ309を中間濃度領域のトナーパッチとして使用する。
どの範囲のトナーパッチを中間濃度領域として使用するかは、事前に検討された結果により固定されていてもよいし、光量差とトナー高さの測定結果からその都度決定しても良い。
嵩密度ρの算出は、式(6)に従って中間濃度領域の各パッチの誤差Δ(M/S)を算出し、ΣΔ(M/S)が最小となるような嵩密度ρを導出する。ここでΣは、中間濃度領域の(この場合は6個の)トナーパッチの総和を取ることを示す。
(M/S)=(dρ) …(5)
Δ(M/S)=|(M/S)−(M/S)| …(6)
なお、光量差とトナー付着量(M/S)の線形性が十分に高い場合は、単純に
ρ=Σ(M/S)/Σd …(7)
として嵩密度ρを算出してもよい。
ステップS606においてトナー高さ→トナー付着量変換部506は、各トナーパッチのトナー高さdと嵩密度算出部505によって算出された嵩密度ρを乗算し、トナー付着量(M/S)を算出する。
S607においてトナー付着量演算部507は、トナー付着量(M/S)と(M/S)とを重み係数を掛けて加算し、次式に従って最終的なトナー付着量(M/S)の値を算出する。ここでkは光量差から算出されたトナー付着量(M/S)の重み係数、kはトナー高さから算出されたトナー付着量(M/S)の重み係数を示す。
(M/S)=k(M/S)+k(M/S) …(8)
+k=1.0 …(9)
図9は、信号レベルと重み係数との関係を示した図である。本実施形態では図9に示したように、トナー高さの測定が線形性を失う低濃度領域ではk=1.0となり、光量差から算出されたトナー付着量(M/S)のみが使用される。また、光量差の測定が線形性を失う高濃度領域ではk=1.0となり、トナー高さから算出されたトナー付着量(M/S)のみが使用される。双方が十分な線形性を持つ中間濃度領域では、濃度が高くなるほどトナー高さから算出されたトナー付着量(M/S)の重みが高くなるような傾斜された重み付けを行う。
なお、上記説明では、16個のトナーパッチ309の全てについて光量差から算出されたトナー付着量(M/S)とトナー高さから算出されたトナー付着量(M/S)の算出を行っている。しかしながら、それぞれのトナー付着量について、重み係数が0となる領域においてはその算出処理を省略することができる。また、それらの算出に必要な光量差やトナー高さの算出、ひいてはピーク位置μ、ピーク高さA等の特徴量の抽出についても、可能な範囲で省略してかまわない。
ステップS608において信号処理部307は、算出したトナー高さdと最終的なトナー付着量(M/S)を制御部201に出力する。
以上説明したフローにより、本実施形態におけるトナー付着量の測定が完了する。
本実施形態によれば、トナー層の嵩密度の変化によらず、低濃度領域から高濃度領域までの広範囲に亘り良好なトナー付着量の測定結果を得ることが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、異なる階調においてもトナー像の嵩密度が一定であるものとして、光量差から算出された中間濃度領域のトナー付着量から嵩密度を取得する手法について説明を行った。しかしながら、トナーの特性や現像プロセス・転写プロセスの特性によっては、同一環境であっても階調ごとの嵩密度に差異が生じる場合がある。ここでは、使用されるトナーパッチの階調ごとに別個に嵩密度の値を取得し、トナー付着量の算出を行う手法について説明を行う。
図10は本実施形態における信号処理部307内の論理構成の一例を示したブロック図である。また、図11は、本実施形態におけるトナー付着量の測定の流れを示したフローチャート図である。
ステップS1101では、トナー量測定部107が担持体308と担持体308上に形成された各トナーパッチ309の反射波形を取得し、デジタル信号に変換した上で記憶部306に格納する。本実施形態においては、副走査方向に並んだパッチパターン401に対して担持体308を移動しつつ連続的に反射波形の取得を行うことで、担持体308と16個のトナーパッチ309を含む線分402上の多数の測定点について反射波形を取得する。
ステップS1102では、カーブフィッティング部501が記憶部306に格納された線分402上の各測定点の反射波形に対し、第1の実施形態と同様にガウス関数によるカーブフィッティングを行う。
ステップS1103では、特徴量算出部1001が線分402上の多数の測定点から各トナーパッチ上の測定点を抽出し、トナーパッチごとにピーク位置μ、ピーク幅σ、ピーク高さAの平均値の算出を行う。担持体についても同様に平均値の算出を行う。
ステップS1104では、トナー高さ取得部502が第1の実施形態と同様に各トナーパッチのトナー高さdを算出する。
ステップS1105では、嵩密度算出部1002が各トナーパッチ内でのピーク位置μの変位から嵩密度ρの算出を行う。本実施形態では嵩密度ρはトナーパッチの階調ごとに別個に算出される。
ここで、トナーパッチ内の各測定点でのピーク位置μの変位はトナー像表面の凹凸の状態を示している。トナー像の嵩密度が高い場合、トナー像表面は空隙が少なく、表面凹凸が小さくなる。嵩密度算出部1002はピーク位置μの変位から表面の凹凸状態を定量化し、定量化された凹凸状態から1次元ルックアップテーブル(1D−LUT)を用いて嵩密度の算出を行う。ピーク位置μの変位から凹凸状態を定量化する方法には、例えば算術平均粗さRaなどの値が使用できる。
また、凹凸状態の定量化には反射波形のピーク幅σを用いてもよい。測定光のスポット内に高低差が存在する場合、反射波形は複数の位置のピークの合成波となるため、凹凸がない場合に比べて反射波形のピーク幅σが大きくなる。こうした測定光のスポット径より狭い幅の凹凸はピーク位置μの変位から形状を取得することは困難であるが、ピーク幅σを利用することで凹凸の度合いを推定することが可能である。
ステップS1106では、トナー高さ→トナー付着量変換部506が、各トナーパッチのトナー高さdと嵩密度算出部505によって算出された各トナーパッチの嵩密度ρを乗算し、トナー付着量(M/S)を算出する。
ステップS1107では、信号処理部307は算出したトナー高さdとトナー高さから算出されたトナー付着量(M/S)を制御部201に出力する。以上説明したフローにより、本実施形態におけるトナー付着量の測定が完了する。
以上、本実施形態により、階調ごとにトナー層の嵩密度が異なる場合においても、嵩密度の変化によらず良好なトナー付着量の測定結果を得ることが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
501 カーブフィッティング部
502 トナー高さ取得部
503 光量差取得部
504 光量差→トナー付着量変換部
505 嵩密度算出部
506 トナー高さ→トナー付着量変換部
507 トナー付着量演算部

Claims (6)

  1. 担持体に形成されたトナー像のトナー付着量を測定する測定装置であって、
    前記トナー像または前記担持体に光を照射する照射手段と、
    前記トナー像または前記担持体からの反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段が受光した反射光の反射波形に基づいて、前記トナー像の高さを算出する高さ算出手段と、
    前記トナー像からの反射光の反射光量と前記担持体からの反射光の反射光量との差を、第二のトナー付着量に変換する第一の変換手段と、
    前記トナー像の高さと前記第二のトナー付着量から前記トナー像の嵩密度を算出する嵩密度算出手段と、
    前記トナー像の高さと前記嵩密度とに基づいて、前記トナー像の第一のトナー付着量を算出する第一の算出手段と、
    前記第一のトナー付着量と前記第二のトナー付着量とに基づいて、前記トナー像の第三のトナー付着量を算出する第二の算出手段と、
    を有し、前記嵩密度算出手段は、中間濃度領域において、前記第一のトナー付着量と前記第二のトナー付着量との差を算出し、前記差が最小となる嵩密度を算出することを特徴とする測定装置。
  2. 前記高さ算出手段は、前記反射波形のピーク位置の変化に基づいて前記トナー像の高さを決定することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記第二の算出手段は、前記トナー像の濃度が低い場合は前記第二のトナー付着量の重み係数が大きくなり、前記トナー像の濃度が高い場合は前記第一のトナー付着量の重み係数が大きくなるように、前記第二のトナー付着量と前記第一のトナー付着量とを合成することを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の測定装置と、
    電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記第三のトナー付着量に基づいて、前記画像形成手段における画像形成プロセスを制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  5. コンピュータに読み込み込ませ実行させることで、前記コンピュータを請求項1に記載の高さ算出手段、嵩密度算出手段、第一の算出手段、第一の変換手段、及び第二の算出手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  6. 担持体に形成されたトナー像のトナー付着量を測定する測定方法であって、
    前記トナー像または前記担持体に光を照射し、
    前記トナー像または前記担持体からの反射光を受光し、
    前記反射光の反射波形に基づいて、前記トナー像の高さを算出し、
    前記トナー像からの反射光の反射光量と前記担持体からの反射光の反射光量との差を、第二のトナー付着量に変換し、
    前記トナー像の高さと前記第二のトナー付着量から前記トナー像の嵩密度を算出し
    前記トナー像の高さと前記嵩密度とに基づいて、前記トナー像の第一のトナー付着量を算出し、
    前記第一のトナー付着量と前記第二のトナー付着量とに基づいて、前記トナー像の第三のトナー付着量を算出する測定方法であって、
    測定方法であって、前記嵩密度を算出する際に、中間濃度領域において、前記第一のトナー付着量と前記第二のトナー付着量との差を算出し、前記差が最小となる嵩密度を算出することを特徴とする測定方法。
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