JP2015202959A - エレベータ用救出支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な機械的強度の強化対策を施すことなく、エレベータの乗りかご内に閉じ込められた利用者を安全性高く適確に救出し得るエレベータ用救出支援装置を提供する。【解決手段】この救出支援装置では、救出用の梯子7を展開して乗りかご内へと下ろす操作を補助する補助機構について、乗りかごの天井の所定箇所に設けられた救出口を通常時には内方側で塞ぐように天井に取り付けられると共に、梯子7を外方側に装備した回転式の蓋4を含み、救出時には蓋4を外方側へ回動操作して救出口を開放した後、乗りかごの外方に設置された高強度部位に対して、梯子7の端部に結合されて蓋4の局部に固定されるカム8の起立部から屈曲して延在する先端部を引っ掛けて係合状態とした上で救出口を通して梯子7を展開して乗りかご内へ下ろす仕組みとなっている。梯子7はピン11が穴10から抜き取られると、梯子部材間の拘束が開放されて容易に展開する。【選択図】図2

Description

本発明は、故障の発生や大災害のような非常事態発生等でエレベータの乗りかご内に利用者(乗客)が閉じ込められた際の救出を支援するエレベータ用救出支援装置に関する。
従来、この種のエレベータ用救出支援装置に関連する周知技術としては、構造の複雑化の防止を図ることができると共に、かご室内の意匠低下の防止も図ることができる「エレベータのかご救出装置」(特許文献1参照)が挙げられる。
欧州特許出願公開第1982944号明細書
上述した特許文献1に係る技術では、かご救出装置が乗りかご内の天井付近に組み込まれて設置される構造であり、エレベータの故障により利用者が乗りかご内に閉じ込められた場合、救出時に作業員が昇降路に入って乗りかご上に移動した後、乗りかごのかご内に向かって開く構造のかご救出装置を天井の救出口を通して押し下げて救出口を開放し、乗りかご内に救出用梯子を下ろすことで、利用者を救出用梯子から救出口を経由して乗りかご上に誘導させ、昇降路を経て建物の階床へ脱出させるものである。
しかしながら、このようにかご救出装置が乗りかご内に設置されて内側に向かって開く構造であると、救出口を開放させる際に救出口を塞いでいる部材(具体的には乗りかご内に大きくせり出す中央照明カバーや救出用梯子が該当する)が乗りかご内にいる利用者に衝突して怪我(負傷)を負わせるような二次的災害を引き起す可能性がある他、救出用梯子を乗りかご内に直接設置して斜め方向に下ろす構造であるため、その救出用梯子に利用者が乗った際の荷重に耐えるための機械的強度の強化対策が救出用梯子の軸支構造に必要となる場合が想定される等、利用者を安全性高く救出するための信頼性に乏しいという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、特別な機械的強度の強化対策を施すことなく、エレベータの乗りかご内に閉じ込められた利用者を安全性高く適確に救出し得る信頼性の優れたエレベータ用救出支援装置を提供することにある。
上記技術的課題を達成するため、本発明のエレベータ用救出支援装置の基本構成は、通常時には折り畳まれる救出用の梯子、並びにエレベータの乗りかご内に利用者が閉じ込められたときの救出時に当該梯子を引き出し展開して当該乗りかご内へと下ろす操作を補助する補助機構を当該乗りかごに付設して構成されるエレベータ用救出支援装置において、補助機構は、乗りかごの天井の所定箇所に設けられた救出口を通常時には塞ぐように当該天井に取り付けられると共に、梯子を外方側に装備した回転式の蓋を含み、救出時には当該蓋を外方へ開いて当該救出口を開放した後、当該乗りかごの外方に設置された高強度部位に対して、当該梯子の端部に結合されて当該蓋の局部に固定された係合部材の起立部から屈曲して延在する先端部を引っ掛けて係合状態とした上で当該救出口を通して当該梯子を展開して当該乗りかご内へ下ろす仕組みを持つことを特徴とする。
本発明のエレベータ用救出支援装置によれば、上記構成により、特別な機械的強度の強化対策を施すことなく、エレベータの乗りかご内に閉じ込められた利用者を安全性高く適確に救出し得る信頼性の優れたものとなる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例に係るエレベータ用救出支援装置が適用されるエレベータの乗りかごの概略構成を示した外観斜視図である。 図1に示す乗りかごの救出口に装着される実施例に係るエレベータ用救出支援装置の通常時の基本構成を示した外観斜視図である。 図2に示すエレベータ用救出支援装置の救出時の操作推移を説明するために救助用梯子を略図して乗りかごの天井付近で側面方向から示した概略図であり、(a)は蓋を回動操作させていない救出口の閉塞状態に関する図、(b)は蓋を引き上げて回動操作させて救出口を開放した中途状態に関する図、(c)は蓋を回動操作させて起立させた後に上方向へ移動させて乗りかごの高強度部位に対して局部を係合させた後の救出口開放の完了状態に関する図である。 図2中の平面を断面とする乗場方向から見たエレベータ用救出支援装置の中途断面箇所の正面図である。 図2に示すエレベータ用救出支援装置の梯子の引き出し展開状態を乗りかごの高強度部位への係合部材となる梯子部材の下段部の端部に結合されたカムを含めて示した図であり、(a)は側面方向からの図、(b)は上面方向からの図である。
以下に、本発明のエレベータ用救出支援装置について、実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るエレベータ用救出支援装置が適用されるエレベータの乗りかご1の概略構成を示した外観斜視図である。
図1を参照すれば、ここでのエレベータの乗りかご1は、よく知られているように、略図する建物に設備された昇降路内をロープに吊るされた状態で昇降運転するもので、開閉用のかご扉付近を除く本体の側壁周りには機械的強度を強化するための高強度部材が設けられており、その高強度部材には天井付近の高強度部位となるクロスヘッド3が含まれる。また、乗りかご1の天井の所定箇所(ここではやや後方側の中央付近)には、外観上で乗りかご10内に利用者(乗客)が閉じ込められた際の救出を行うための救出口2を塞いだ平坦な蓋2aとなっており、救出時に作業員が昇降路内から乗りかご1の天井に乗り、開放のための操作に供される箇所となっている。因みに、ここでの蓋2aの内側の面は、例えば特許文献1記載の技術の場合にはかご救出装置が乗りかご1内で装着される構成となるが、本発明では救出口2を塞いだ蓋2aに代え、以下に説明する構造のエレベータ用救出支援装置を装着する。
図2は、実施例に係るエレベータ用救出支援装置の通常時の基本構成を示した外観斜視図である。また、図3は、このエレベータ用救出支援装置の救出時の操作推移を説明するために救助用梯子7を略図して乗りかご1の天井付近で側面方向から示した概略図であり、同図(a)は蓋4を回動操作させていない救出口2の閉塞状態に関する図、同図(b)は蓋4を引き上げて回動操作させて救出口2を開放した中途状態に関する図、同図(c)は蓋4を回動操作させて起立させた後に上方向へ移動させて乗りかご1の高強度部位に対して局部を係合させた後の救出口2開放の完了状態に関する図である。更に、図4は、図2中の平面Mを断面とする乗場方向から見たエレベータ用救出支援装置の中途断面箇所の正面図である。加えて、図5は、このエレベータ用救出支援装置の梯子7の引き出し展開状態を乗りかご1のクロスヘッド3への係合部材となる梯子部材の下段部の端部に結合されたカム8を含めて示した図であり、同図(a)は側面方向からの図、同図(b)は上面方向からの図である。
図2を参照すれば、ここでのエレベータ用救出支援装置は、通常時には伸縮式等で折り畳まれる救出用の梯子7、並びにエレベータの乗りかご1内に利用者が閉じ込められたときの救出時に梯子7を引き出し展開して乗りかご1内へと下ろす操作を補助する補助機構を乗りかご1に付設して構成される点では、特許文献1のかご救出装置の場合と共通する。
但し、本発明では図2及び図3(a)〜(c)に示されるように、補助機構について、乗りかご1の天井の所定箇所に設けられた救出口2を通常時には内方側で塞ぐように天井に取り付けられると共に、梯子7を外方側に装備した回転式の蓋4を含むものとし、救出時には蓋4を外方へ開いて救出口2を開放した後、乗りかご1の外方に設置されたクロスヘッド3に対して、梯子7の端部に結合されて蓋4の局部に固定された係合部材の起立部から屈曲して延在する先端部を引っ掛けて係合状態とした上で救出口2を通して梯子7を引き出し展開して乗りかご1内へ下ろす仕組みを持つ。
各図を参照して具体的に説明すれば、蓋4については、図2に示されるように、外方側の中央部分に梯子7が折り畳まれた状態で装備され、且つ梯子7近傍の一辺端側に引き上げ操作に供される取っ手5を有すると共に、取っ手5の反対側の他辺端側に回転軸となるバー6が梯子7の下段部(最下段の梯子部材)に設けられたスライド溝9を挿通して側壁を貫通するように設けられている。即ち、ここでのバー6の両端は蓋4の側壁により固定されている。
また、補助機構については、図2に示されるように、起立部が梯子7の下段部の端面に結合されて蓋4の取っ手5近傍箇所の局部に固定して設けられると共に、蓋4を取っ手5により引き上げ操作してバー6の軸心回りに回動させて起立したときに起立部から屈曲して延在する先端部がクロスヘッド3に引っ掛けられることで係合される係合部材としての一対のカム8と、図3(a)〜(c)に示されるように、乗りかご1の天井外方に固定して設けられると共に、バー6の外方へ突出した両端部が装着されて取っ手5による蓋4の引き上げ操作時における蓋4のバー6の軸心回りの回動、並びにバー6の両端部の上方向への移動を案内するガイド溝12を有する固定片13と、図4〜図5(a)、(b)に示されるように、蓋4を起立させての一対のカム8の先端部によるクロスヘッド3への係合時に梯子7が折り畳まれた状態での梯子部材同士を連結した締結部材15(ボルト、ナットの組み合わせを例示できる)をスライドさせる長穴14と、を含むものである。
ここで、蓋4に取り付けられたバー6の両端部に対する軸受け部材となる固定片13を乗りかご1の天井へ設ける位置は、蓋4を起立したときに救出口2において外側に取り付けた梯子7を下すスペースが確保されるように、救出口2の奥側周縁からやや隔たった手前側の救出口2を跨ぐ位置に設定されている。また、一対のカム8は、起立部から屈曲して延在する先端部がクロスヘッド3に引っ掛けられるように略L字形の角棒状片である場合を示すが、その起立部での梯子7の端部との結合や蓋4の局部への固定は強固に固定される必要があるため、溶接等で固定する場合を例示できる他、高い機械的強度が要求されるためにクロスヘッド3と同等な鉄鋼材質やそれ相応の材質にすることが好ましい。
更に、補助機構については、図2に示されるように、梯子7が折り畳まれた状態での梯子部材同士における一対のカム8側の少なくとも一方側の端部近傍箇所を貫通して設けられた穴10に対して挿入された固定用のピン11を含むもので、救出時には蓋4を起立させての一対のカム8の先端部によるクロスヘッド3への係合後にピン11を穴10から外すことで梯子部材同士が展開されるようになっている。即ち、伸縮式の梯子7は、図2に示されるように折り畳まれた状態の梯子部材に設けられた穴10にピン11が挿入されることで蓋4の外方側に収納される。ピン11については、紛失や昇降路への落下を防ぐためにチェーン付き(図示せず)とし、チェーンを梯子7に接続する構成とすることが好ましい。ピン11を引き抜いた状態では、梯子7の下段部(最下段の梯子部材)に設けられたスライド溝9をバー6が貫通していることにより、梯子7の下段部が蓋4上をスライドできるようになっている。
次に、エレベータ用救出支援装置の救出時の操作について説明する。エレベータの故障により利用者が乗りかご1内に閉じ込められた場合、救出時に作業員が昇降路に入って乗りかご1上に移動した時点では、図3(a)に示されるように蓋4を回動操作させていないため、救出口2は通常時のままの閉塞状態にある。因みに、この状態ではバー6の両端部は乗りかご1の天井に設けた固定片13に設けられたガイド溝12に装着されており、蓋4のバー6の軸心回りの回動が可能になっている。
そこで、作業員は蓋4の取っ手5を引き上げて蓋4をバー6の軸心回りに回動操作させた途中では、図3(b)に示されるように救出口2が少し開放された状態となる。このとき、救出口2の開口前にキー無しで開錠できる錠があれば、取っ手5を引き上げる前に最初に開錠する手順が必要になる。
更に、作業員が蓋4の取っ手5を引き上げ続けて蓋4を回動操作させて起立させた後、蓋4を垂直な上方向へ移動させ(固定片13のガイド溝12は垂直上方向に延在しているため、バー6が上方向へスライド可能となっている)、乗りかご1の高強度部位であるクロスヘッド3に対して梯子7の下段部(最下段の梯子部材)に結合されて蓋4の局部に固定されたカム8を係合させると、図3(c)に示されるように救出口2開放の完了状態となる。即ち、ここでは救出口2を開放させるために十分な角度になるまで蓋4を回動操作させて起立させた後、固定片13のガイド溝12に沿って蓋4を更に引上げてカム8の屈曲部をクロスヘッド3に係合させる。
クロスヘッド3がH形鋼又はU形鋼として図1や図3(a)〜(c)に示すような状態で設置されていれば、カム8の先端部分の屈曲部を引っ掛けて係合状態とするだけでそのまま使用できるが、それ以外の形状の構造であればカム8の先端部分を引っ掛けられるような形状に変更するか、或いはチェーンやその他の固定工具を用いて係合箇所を固定すれば良い。要するに、カム8のクロスヘッド3に対する係合箇所への係合状態がぐらつきの無い安定した状態であればそのまま梯子7の引き出し展開に移行して良いが、不安定な状態であれば必要に応じて係合箇所を固定工具等を用いて固定して係止させることが好ましい。
そこで、梯子7を下す準備が完了すると、作業員は図2に示されるピン11を穴10から抜き取外す。因みに、ここでの梯子7は、図4〜図5(a)、(b)を参照すれば、3段の梯子部材を折り畳んで構成され、上段部の梯子部材には下端、中段部の梯子部材には上端及び下端の両方、下段部の梯子部材には上端に長穴14が設けられており、梯子部材間はボルト及びナットによる締結部材15で連結されている。ここでは梯子7の梯子部材をボルト及びナットによる締結部材15で連結した場合を例示したが、締結部材15が梯子部材の長穴14から外れなければ他の部品を代用させても良い。
梯子7では、ピン11が穴10から抜き取られると、図5(a)、(b)に示されるように梯子部材間の拘束が開放されて容易に引き出し展開され、乗りかご1内へ下ろすことができる。ここで、梯子7を引き出し展開して乗りかご1内へ下ろす際、梯子7自体は略鉛直な方向に下ろされるが、その先端部分は乗りかご1の床に対して僅かに着床しない寸法とすることが構造的に望ましい。この状態で乗りかご1内に閉じ込められた利用者(乗客)は梯子7を使って救出口2を経由して乗りかご1上に移動し、その後に昇降路を経て建物の階床へと脱出する。
係る構造のエレベータ用救出支援装置において、梯子7を利用者が昇降する際に荷重が加えられる負荷部位は梯子7、カム8、及びクロスヘッド3のみである。蓋4はバー6により梯子7をスライドできる構造であるために荷重が加えられない。
乗りかご内1の利用者の救出が終了すると、作業員は逆の手順で収納作業を行う。具体的に云えば、作業員は梯子7を畳んで図2に示されるように梯子部材の端部がカム8の起立箇所に当接して位置決めされた状態でピン11を穴10に挿入することで蓋4の外側に対する収納を行い、この後にカム8の先端部の係合を開放して蓋4を固定片13のガイド溝12に沿って下方の縁にバー6の両端部が当接する位置まで下げてから取っ手5を押し下げて蓋4を回動操作し、救出口2が完全に閉塞状態となった時点で収納作業を終了する。因みに、仮に作業員が畳んだ梯子部材の下部を纏めて手で押さえながらカム8の先端部の係合を外して蓋4を回動操作するまでの手順を容易にして迅速に実行できる場合には、ピン11を穴10に挿入する手順を後に行うようにしても良い。尚、ここでも救出口2の閉塞後にキー無しで閉錠できる錠があれば、取っ手5を押し下げて救出口2を閉塞した後に最後に閉錠する作業が行われることになる。
何れにしても、実施例1に係るエレベータ用救出支援装置によれば、救出用の梯子7を引き出し展開して乗りかご1内へと下ろす操作を補助する補助機構について、乗りかご1の天井の所定箇所に設けられた救出口2を通常時には内方側で塞ぐように天井に取り付けられると共に、梯子7を外方側に装備した回転式の蓋4を基本構造とし、救出時には蓋4を外方側へ回動操作して救出口2を開放した後、乗りかご1の外方に設置された高強度部位であるクロスヘッド3に対して梯子7の端部に結合されて蓋4の局部に固定されるカム8の起立部から屈曲して延在する先端部を引っ掛けて係合状態(必要に応じて先端部を係止させるように固定しても良い)とした上で救出口2を通して梯子7を引き出し展開して乗りかご1内へ下ろす仕組みとしている。
このため、救出時には作業員が開放された救出口2から乗りかご1内の様子を観察した上で梯子7を引き出し展開して乗りかご1内へ略鉛直な方向へ下ろし、救出後に梯子7を引き上げて折り畳むことができ、この際に救出口2の開放時に乗りかご1内の利用者(乗客)に梯子7や補助機構の構成部材が接触してしまう危険性が回避され、支障無く梯子7を昇降させることが可能になる。この結果として、特別な機械的強度の強化対策を施すことなく、エレベータの乗りかご1内に閉じ込められた利用者を安全性高く救出し得る信頼性の優れたものとなる。
尚、上述した実施例に係るエレベータ用救出支援装置では、簡便な手法で安定した機械的強度を得るため、梯子7が引き出し展開されたとき、略鉛直な方向に下ろされて先端が着床しない構成を説明したが、例えば梯子7が略垂直な方向では登り難いとの要望があれば(実用上は乗りかご1の天井までの高さは余り高くないので、登りに幾分支障のある利用者がいても作業員が手を差し伸べて支援する等で対策できるものである)、蓋4が起立したときに蓋4とクロスヘッド3との間に硬質ゴム等の傾斜した部材を介在させる等の手法やカム8の係合箇所の形状を工夫する等の手法により梯子7を幾分傾斜させた形態で下ろすことも可能であるので、そうした場合の構成も本願発明の技術範疇に含まれる。
また、実施例では梯子7が引き出し展開されたとき、乗りかご1の床に着床しない寸法としたが、梯子7の伸縮式構造を変更し、例えば梯子7の梯子部材が引き出し展開され切った状態で締結部材15を長穴14の延在方向から斜め下向きへスライドさせて係止させられるような係止用溝を長穴14に設ける等により、引き出し展開時に梯子部材が互いにスライドしないように係止させる構造を採用すれば、梯子7を乗りかご1の床に着床する長尺寸法のタイプにすることも可能である。
更に、実施例では梯子7が蓋4の外側に設けられる構成を説明したが、梯子部材を折り畳んだ状態で安定して固定できれば、乗りかご1内となる蓋4の内側へ取り付けることも可能である。但し、この場合には意匠上の問題で梯子7が露呈されているのは好ましくないので、乗りかご1内で梯子7が照明器具等で覆い隠される構造であって、作業員が乗りかご1の天井から蓋4を開いて救出口2から照明器具を天井側の他の位置へスライドさせて救出口2を解放させられるような構造の場合に有効となる。
このように、本発明のエレベータ用救出支援装置は、梯子7の細部構造を問わずに適用可能であるため、実施例で開示した形態に限定されない。
1 乗りかご
2 救出口
2a、4 蓋
3 クロスヘッド
5 取っ手
6 バー
7 梯子
8 カム
9 スライド溝
10 穴
11 ピン
12 ガイド溝
13 固定片
14 穴
15 締結部材

Claims (3)

  1. 通常時には折り畳まれる救出用の梯子、並びにエレベータの乗りかご内に利用者が閉じ込められたときの救出時に当該梯子を展開して当該乗りかご内へと下ろす操作を補助する補助機構を当該乗りかごに付設して構成されるエレベータ用救出支援装置において、
    前記補助機構は、前記乗りかごの天井の所定箇所に設けられた救出口を通常時には塞ぐように当該天井に取り付けられると共に、前記梯子を外方側に装備した回転式の蓋を含み、救出時には当該蓋を外方へ開いて当該救出口を開放した後、当該乗りかごの外方に設置されている高強度部位に対して、当該梯子の端部に結合されて当該蓋の局部に固定された係合部材の起立部から屈曲して延在する先端部を引っ掛けて係合状態とした上で当該救出口を通して当該梯子を展開して当該乗りかご内へ下ろす仕組みを持つことを特徴とするエレベータ用救出支援装置。
  2. 請求項1記載のエレベータ用救出支援装置において、
    前記蓋は、外方側の中央部分に前記梯子が折り畳まれた状態で装備され、且つ当該梯子近傍の一辺端側に引き上げ操作に供される取っ手を有すると共に、当該取っ手の反対側の他辺端側に回転軸となるバーが当該梯子の下段部に設けられたスライド溝を挿通して側壁を貫通するように設けられ、
    前記補助機構は、前記起立部が前記梯子の下段部の端面に結合されて前記蓋の前記取っ手近傍箇所の局部に固定して設けられると共に、当該蓋を当該取っ手により引き上げ操作して前記バーの軸心回りに回動させて起立したときに当該起立部から屈曲して延在する前記先端部が前記乗りかごの前記高強度部位に引っ掛けられることで係合される前記係合部材としての一対のカムと、前記乗りかごの天井外方に固定して設けられると共に、前記バーの外方へ突出した両端部が装着されて前記取っ手による前記蓋の引き上げ操作時における当該蓋の当該バーの軸心回りの回動、並びに当該バーの当該両端部の上方向への移動を案内するガイド溝を有する固定片と、前記蓋を起立させての前記一対のカムの前記先端部による前記高強度部位への係合時に前記梯子が折り畳まれた状態での梯子部材同士を連結した締結部材をスライドさせる長穴と、を含むことを特徴とするエレベータ用救出支援装置。
  3. 請求項2記載のエレベータ用救出支援装置において、
    前記補助機構は、前記梯子が折り畳まれた状態での前記梯子部材同士における前記一対のカム側の少なくとも一方側の端部近傍箇所を貫通して設けられた穴に対して挿入された固定用のピンを含むと共に、救出時には前記蓋を起立させての当該一対のカムの前記先端部による前記高強度部位への係合後に当該ピンを当該穴から外すことで当該梯子部材同士が展開されることを特徴とするエレベータ用救出支援装置。
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