JP2015200701A - マルチディスプレイシステムおよびマルチディスプレイ視認システム - Google Patents

マルチディスプレイシステムおよびマルチディスプレイ視認システム Download PDF

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Abstract

【課題】1つの映像の一部分を複数のディスプレイに表示して複数のディスプレイの画面全体で1つの映像を拡大して表示する際に、予め映像を分割して保持させておく必要なく、簡易な操作を行うだけでマルチディスプレイによるスクロール表示を行うことができるようにする。【解決手段】ディスプレイ(10)のメモリ(11)は、同じスクロール映像を記憶し、同期化回路(20)は、インタフェース回路(12)に対して、スクロール映像のフレーム順にフレーム位置を指示する制御信号を順次送信する。インタフェース回路(12)は、制御信号により指示されたフレーム位置の映像データをメモリ(11)から読み出して表示部(13)に表示させる。制御信号は、ディスプレイ(10)間で、スクロール映像のフレーム間隔が一定間隔離れた位置のフレーム位置を指示する制御信号である。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチディスプレイシステムおよびマルチディスプレイ視認システム、より詳細には、複数のディスプレイを隣接させて接続し、複数の画面全体で1つの映像を表示するマルチディスプレイシステムおよびマルチディスプレイ視認システムに関する。
ディスプレイの分野では、複数のディスプレイを隣接させて接続するマルチディスプレイシステムが知られている。マルチディスプレイシステムを用いて、1つの映像の一部分を各ディスプレイに表示することで、複数の画面全体で1つの映像を拡大して表示することができる。すなわち、マルチディスプレイシステムは、複数の画面からなる大画面に1つの映像を表示することができるものである。
図11は、従来のマルチディスプレイシステムの構成例を説明するための図である。従来のマルチディスプレイシステムでは、複数のディスプレイ(この例では3つ)102を並列させて配置する。ディスプレイ102は、レコーダ101等の外部機器とのインタフェースを実現するI/F回路103と、液晶ディスプレイなどの表示部104を備える。
そして静止画や動画からなる映像100を3つの画面領域に分割して、分割した画面領域の映像データを一旦、各ディスプレイ102用に設けられたレコーダ101に蓄積し、蓄積した映像データを各ディスプレイ102の表示部104に表示させる。これにより、並列した複数のディスプレイ102により、ディスプレイ全体を一画面として入力映像を拡大して表示させることができる。
マルチディスプレイシステムでは、複数のディスプレイに表示した映像をスクロールするときには、複数のディスプレイが一画面として動作するように、各ディスプレイの画像が同期されて連携してスクロール表示される。
複数のディスプレイによる表示映像のスクロール処理に関して、例えば特許文献1には、複数画面を同時にスクロールする際に、スクロール事象の一括受付を行って各画面ごとに設けた処理部で同時スクロールするスクロール方式が開示されている。ここでは、スクロール操作に対応して発生するスクロール事象を1つの事象受付処理部により受け付けて、複数画面の同時スクロール対象と判明したときに、各画面の処理部にスクロール事象を通知する。そして各画面の処理部がスクロールを独立して同時に行う。これにより、ユーザは、複数の画面が同時にスクロールしているように見える。
特開平04−259034号公報
図11に示すように、従来のマルチディスプレイシステムでは、ディスプレイ102に表示させる映像を各画面領域に応じて分割し、それぞれ分割した映像データを、表示させるディスプレイ102に対応して設けられているレコーダ101に記録させておく必要がある。マルチディスプレイを使用して、映像をスクロールさせて表示される場合でも同じ処理が必要となる。この場合、映像データの分割処理および記録処理は、手間がかかり煩雑である。
また、上記特許文献1に記載された技術は、複数のディスプレイを用いて映像をスクロール表示させる技術に関するものであるが、1つの映像の一部分を複数のディスプレイに表示することで、複数のディスプレイの画面全体で1つの映像を拡大して表示するマルチディルプレイシステムに関するものではない。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、1つの映像の一部分を複数のディスプレイに表示して複数のディスプレイの画面全体で1つの映像を拡大して表示する際に、予め映像を分割して保持させておく必要なく、簡易な操作を行うだけでマルチディスプレイによるスクロール表示を行うことができるようにした、マルチディスプレイシステムおよびマルチディスプレイ視認システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、映像データを記憶する記憶部と、映像データを表示させる表示部と、前記記憶部から映像データを読み出して前記表示部に表示させるインタフェース回路部と、を備えたディスプレイ装置を複数備えるとともに、各前記ディスプレイ装置の前記インタフェース回路部に対して、前記複数のディスプレイ装置の前記表示部に表示させる映像を同期化するための制御信号を出力する同期化制御部と、を有し、各前記ディスプレイ装置の前記記憶部は、表示対象物が時間経過に従ってスクロールされる同じスクロール映像を記憶し、同期化制御部は、前記ディスプレイ装置の前記インタフェース回路部に対して、前記スクロール映像のフレーム順にフレーム位置を指示する制御信号を順次送信し、前記インタフェース回路部は、前記制御信号により指示されたフレーム位置の映像データを前記記憶部から読み出して前記表示部に表示させ、
前記制御信号は、前記ディスプレイ装置間で、前記スクロール映像のフレーム間隔が一定間隔離れた位置のフレーム位置を指示する制御信号であること、を特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記スクロール映像により表示対象がスクロールするとき、前記スクロール映像のフレーム間隔は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象とが、隣接している状態となるフレーム間隔であること、を特徴としたものである。
第3の技術手段は、映像データを記憶する記憶部と、映像データを表示させる表示部と、前記記憶部から映像データを読み出して前記表示部に表示させるインタフェース回路部と、を備えたディスプレイ装置を複数備えるとともに、各前記ディスプレイ装置のインタフェース回路部に対して、前記複数のディスプレイ装置の前記表示部に表示させる映像を同期化するための制御信号を出力する同期化制御部と、を有し、各前記ディスプレイ装置の前記記憶部は、スクロール映像の表示対象全体の画像データを記憶し、前記同期化制御部は、前記ディスプレイ装置の前記インタフェース回路部に対して、前記スクロール映像のフレーム順に、前記記憶部に記憶した映像データの読み出し開始位置を指示する制御信号を順次送信し、前記インタフェース回路部は、前記制御信号により指示された読み出し開始位置に従って映像データを前記記憶部から読み出して前記表示部に表示させ、前記制御信号は、前記ディスプレイ装置間で、一定間隔離れた前記読み出し開始位置を指示する制御信号であること、を特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記読み出し開始位置の間隔は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つの前記ディプレイ装置に並列配置された他の一つの前記ディスプレイに表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる間隔であること、を特徴としたものである。
第5の技術手段は、表示対象がスクロールされたスクロール映像を再生して出力するスクロール映像再生部と、該スクロール映像再生部で再生されたスクロール映像を入力して表示する複数のディスプレイ装置とを備えたマルチディスプレイシステムであって、各前記ディスプレイ装置は、表示部と、映像データを記憶する記憶部と、該記憶部に対して映像データを一時記憶させ、所定の期間遅延させた後に前記映像データを読み出す記憶部アクセス調停部と、該記憶部アクセス調停部が読み出した映像データを外部に出力する映像出力部と、前記スクロール映像を外部から入力して前記表示部に出力するとともに、前記記憶部アクセス調停部に出力するインタフェース回路部と、を備え、前記複数のディスプレイ装置が直列に接続され、各ディスプレイ装置は、前記スクロール映像再生部で再生されたスクロール映像を前記インタフェース回路部に入力して前記表示部に表示し、前記直列に接続された次のディスプレイ装置があれば、前記記憶部アクセス調停部により前記所定の期間遅延させた前記スクロール映像を、前記映像出力部から出力する、ことを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記スクロール映像により表示対象がスクロールするとき、前記スクロール映像を遅延させる所定の期間は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の一つの前記ディスプレイに表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる期間であること、を特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1の技術手段において、前記スクロール映像により表示対象がスクロールするとき、前記スクロール映像のフレーム間隔は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクルール映像の表示対象とが隣接している状態のフレーム間隔に対して、前記並列配置されたディスプレイ装置間の前記表示部の額縁の幅だけスクロールが進行したときのフレームを加えたフレーム間隔であることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第3の技術手段において、前記読み出し開始位置の間隔は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の前記ディスプレイ装置に表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる間隔に対して、前記並列配置されたディスプレイ装置間の表示部の額縁の幅だけスクロールが進行したときのフレームを加えたフレーム間隔であること、を特徴としたものである。
第9の技術手段は、第5の技術手段において、前記スクロール映像により表示対象がスクロールするとき、前記スクロール映像を遅延させる所定の期間は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の前記ディスプレイ装置に表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる期間に対して、前記並列配置されたディスプレイ装置間の前記表示部の額縁の幅だけスクロールが進行したときの期間を加えた期間であること、を特徴としたものである。
第10の技術手段は、第1〜4のいずれか1の技術手段において、前記ディスプレイ装置は、前記インタフェース回路部及び前記記憶部を備えたスクロール映像出力部と、前記表示部を備えたディスプレイ部とに分離されて構成されていることを特徴としたものである。
第11の技術手段は、第1〜4のいずれか1の技術手段によるマルチディスプレイシステムと、ユーザの移動を補助するために移動する移動補助床とにより構成されるマルチディスプレイ視認システムであって、前記移動補助床を駆動する動力を与える動力部と、該動力部による前記移動補助床の移動速度を調節するための制御信号を出力する速度調節部とを有し、前記移動補助床の移動方向に沿って、前記複数のディスプレイ装置が配列し、
前記同期化制御部は、前記速度調節部による速度制御に従って、前記ディスプレイにおける表示対象のスクロール速度を前記移動補助床の移動速度に一致させることを特徴としたものである。
第12の技術手段は、第1〜4のいずれか1の技術手段のマルチディスプレイシステムと、ユーザの移動を補助するために移動する移動補助床とにより構成されるマルチディスプレイ視認システムであって、前記移動補助床を駆動する動力を与える動力部と、該動力部による前記移動補助床の移動速度を調節するための制御信号を出力する速度調節部とを有し、前記移動補助床の移動方向に沿って、前記複数のディスプレイ装置が配列し、前記速度調節部は、前記同期化制御部から出力された制御信号に従って、前記ディスプレイにおける表示対象のスクロール速度に前記移動補助床の移動速度を一致させる制御を行うことを特徴としたものである。
本発明によれば、1つの映像の一部分を複数のディスプレイに表示して複数のディスプレイの画面全体で1つの映像を拡大して表示する際に、予め映像を分割して保持させておく必要なく、簡易な操作を行うだけでマルチディスプレイによるスクロール表示を行うことができるようになる。
本発明によるマルチディスプレイシステムの第1の実施形態の要部構成を示す図である。 スクロール表示画像の例を説明するための図である。 本発明によるマルチディスプレイシステムの第2の実施形態におけるメモリ内の映像データを説明するための図である。 第2の実施形態におけるスクロール表示画像の例を説明するための図である。 本発明によるマルチディスプレイシステムの第3の実施形態の要部構成を示す図である。 第3の実施形態の構成におけるスクロール映像の遅延出力処理例を説明するための図である。 第3の実施形態の構成によるスクロール表示画像の例を説明するための図である 第4の実施形態における表示部の額縁に応じた表示映像のずれ量の調整処理を説明するための図である。 本発明によるマルチディスプレイシステムの第5の実施形態の要部構成を示す図である。 本発明によるマルチディスプレイ視認システムの実施形態の構成例を説明するための図である。 従来のマルチディスプレイシステムの構成例を説明するための図である。
(実施形態1)
図1は、本発明によるマルチディスプレイシステムの第1の実施形態の要部構成を示す図である。本実施形態に係るマルチディスプレイシステムは、3つのディスプレイ10と、これら複数のディスプレイ10における表示を同期させるための同期化回路20とを有している。各ディスプレイ10には、それぞれ映像データを保持するための記憶部であるメモリ11と、メモリ11から映像データを読み出して表示部13に出力するインタフェース(I/F)回路12と、I/F回路12から出力された映像データを液晶パネルなどの画面に表示させる表示部13とを備えている。上記ディスプレイ10は本発明のディスプレイ装置に相当し、同期化回路20は本発明の同期化制御部に相当し、インタフェース回路12は本発明のインタフェース回路部に相当する。以下の実施形態でも同様とする。
また、本発明に係るマルチディスプレイシステムでは、複数のディスプレイ10を備えることができるが、本実施形態および以下に示す各実施形態ではディスプレイ10が3つあるものとして説明する。
本発明の実施形態に係るマルチディスプレイシステム1は、複数のディスプレイ10を並列させて配置し、これら複数のディスプレイ10の全体を1つの画面として、1つの映像データをスクロール表示させる。本実施形態では、全てのディスプレイ10のメモリ11に同じ映像データを記録させておくだけで、これらディスプレイ10にスクロール画像を表示させることができる。
ここでは上記のように、各ディスプレイ10のメモリ11には、マルチディスプレイシステム1でスクロール表示させたい映像データを保持させておく。この映像データは、表示対象がスクロールされている映像を表すものである。各ディスプレイ10のメモリ11には、それぞれ同じ映像データを記録させる。つまり、1つの映像データを各ディスプレイ10の表示領域ごとに分割して記録させる作業は必要がない。
同期化回路20は、各ディスプレイ10において、表示部13に表示させる映像データのフレーム番号をI/F回路12に指示する。つまり、各ディスプレイ10で表示すべき映像データのフレーム番号が各ディスプレイ10のI/F回路12に同時に指示される。
各ディスプレイ10のI/F12は、同期化回路20から指示されたフレーム番号の映像データをメモリ11から読み出して、表示部13に出力する。表示部13ではI/F回路12から出力された映像データを表示画面に表示させる。表示部13には、映像データに映像処理して液晶パネルなどの表示画面に表示させるための図示しない映像信号処理部や表示制御部等が含まれている。
図2は、スクロール表示画像の例を説明するための図で、図2(A)は、各ディスプレイ10のメモリ11に記憶させる映像データを示す図、図2(B)は各ディスプレイ10に表示される映像を示す図である。
図2(A)では、スクロール映像の時間的な推移を示している。このスクロール映像は、S1〜S15に向かって時間的に進んでいく。ここでは、表示対象であるローマ字が右から左にスクロールされている状態を示す映像になっている。このような映像データが各ディスプレイ10のメモリ11に記録されているものとする。
図2(B)は、図2(A)に示す映像データを使用してマルチディスプレイでスクロールさせる状態を示す図である。ディスプレイ(1)〜(3)は、本マルチディスプレイシステムを構成する3つのディスプレイ10に相当し、各ディスプレイ10の表示部13に表示させる映像を、t=0,1,2・・による時間的な推移として示す。
この場合、同期化回路20では、各ディスプレイ10のI/F回路12に指示する映像データのフレーム番号を、時間的に一定間隔空けたフレームのフレーム番号に設定する。ここでは、ローマ字のロゴが記録されている対象領域が右から左へスクールしているとき、ディスプレイ(1)に表示させるフレームの右側に隣接する領域が表示されるフレーム番号をディスプレイ(2)のI/F回路12に指示し、さらにディスプレイ(2)のフレームの右側に隣接する領域が表示されるフレーム番号をディスプレイ(3)のI/F回路12に指示する。これにより、並列して配置された3つのディスプレイ10によって、メモリ11に記憶されているスクロール画像の3倍の大きさの画像があたかも表示されているように見せることができる。
図2(B)に示す例では、同期化回路20は、時間t=0において、ディスプレイ(1)に対してフレームS1のフレーム番号を指示し、ディスプレイ(2)に対してフレームS5のフレーム番号を指示し、ディスプレイ(3)に対してフレームS9のフレーム番号を指示する。
そしてt=1,2・・と進んでいくに従って、各ディスプレイには、それぞれ次のフレーム番号を表示させるように指示する。
これにより、複数のディスプレイ10を並列させたマルチディスプレイシステム1において、それぞれのディスプレイ10のメモリ11に同じスクロール画像を記録しておくだけで、全てのディスプレイ10を一画面としたスクロール表示を行わせることができる。
(実施形態2)
本実施形態のシステム構成は図1の構成と同様であり、各ディスプレイ10の記憶部であるメモリ11に画像データを記憶させ、同期化回路20からの指示に従って各I/F回路12がメモリ11から画像データを読み出して表示部13に表示させる。
ここで上記第1の実施形態では、ディスプレイ10のメモリ11には表示対象(例えばローマ字のロゴ)が時間経過とともにスクロールされる動画像データを記憶させるものであったが、本実施形態では、ディスプレイ10のメモリ11には、スクロールの表示対象全体を示す映像データを静止画像データとして記録させておき、その映像データから一部分を切り出しながら表示を行うことでマルチディスプレイによるスクロール表示を実現する。
図3は、第2の実施形態におけるメモリ内の映像データを説明するための図である。メモリ11に記憶させる画像データは、例えば図3に示すような映像データとする。映像データは、図示するような2次元のx、y座標系に従って記録されているものとする。
同期化回路20は、映像データの読み出しアドレス(x座標およびy座標)を各ディスプレイ10のI/F回路12に指示する。ここでは、各ディスプレイ10ごとに映像データの読み出し位置を異ならせることにより、並列させたディスプレイ10の全体で一つのスクロール画像を表示させるようにする。
同期化回路20が各I/F回路12に指示する読み出しアドレスは以下のようになる。ここでは並列させた3つのディスプレイ10を、順に左からディスプレイ(1)〜ディスプレイ(3)とするとき、読み出しアドレスのx座標は、
ディスプレイ(1); x=a×t+b1
ディスプレイ(2); x=a×t+b2
ディスプレイ(3); x=a×t+b3
で表される。上記各式において、aはスクロール速度、tは読み出し時間であり、b1、b2、b3は各ディスプレイ10における読み出し時のx座標のオフセットを表す。またy座標に対応する読み出しアドレスは、各ディスプレイ10において同じにする。
上記の読みだしアドレスを映像データのx座標の読み出し開始位置として、時間tの経過に従って読み出し開始位置をx方向にずらしながら映像データを読み出していく。
映像データのx座標の読み出し終了位置は、一つのディスプレイ10の表示部13に表示させる画像範囲とする。このときオフセットb1、b2、b3は、3つのディスプレイ10の表示部13に表示させる画像が、全体として連続した画像になるように設定される。
つまり、読み出し位置の間隔が、一つのディスプレイ10に表示させるスクロール映像の表示対象と、それに隣接して並列配置された他の一つのディスプレイ10に表示させるスクロール映像の表示対象とが、映像データにおいて隣接している状態となる間隔となる。
図4は、第2の実施形態におけるスクロール表示画像の例を説明するための図で、図3に示す映像データを使用してマルチディスプレイでスクロールさせる状態を示す図である。ディスプレイ(1)〜(3)は、本マルチディスプレイシステムを構成する3つのディスプレイ10に相当し、各ディスプレイ10の表示部13に表示させる映像を、t=0,1,2・・による時間的な推移として示す。
ここでは同期化回路20による読み出しアドレスの指示に従って、各ディスプレイ10のI/F回路12がメモリ11から映像データを切り出して読み出し、各表示部13に表示させる。そして時間t=0からt=1、2・・と推移していくに従ってa×tずつ映像データの読み出し位置がx方向にシフトしていく。これにより、時間の経過に応じて、表示対象のローマ字のロゴが左方向に向かってシフトし、スクロール表示が可能となる。またここでは、3枚の並列する表示部13の画面により、一つの連続した画像が表示されるようにオフセットb1、b2、b3が設定されているため、複数のディスプレイ10により全体で一つの画面として違和感のないスクロール表示を行うことができる。
(実施形態3)
図5は、本発明によるマルチディスプレイシステムの第3の実施形態の要部構成を示す図である。本実施形態に係るマルチディスプレイシステムは、3つのディスプレイ10と、これらディスプレイ10に対してスクロール映像を再生して出力するスクロール映像再生部40とを有している。
各ディスプレイ10は、カスケード状に接続され、スクロール映像再生部40から出力されるスクロール映像の映像データを順に下流のディスプレイ10に送りながら、映像データの表示を行う。
各ディスプレイ10は、メモリ11、I/F回路31、メモリアクセス調停部32、映像出力回路33、および表示部13を備えている。I/F回路31は、入力されるスクロール映像を受け取って表示部13およびメモリアクセス調停部32に出力する。メモリアクセス調停部は、本発明の記憶部アクセス調停部に相当するものである。表示部13は、I/F回路31から出力された映像データを液晶パネルなどのディスプレイに表示させる。
メモリアクセス調停部32は、I/F回路31から出力された映像データをメモリ11に記憶させ、所定期間だけ遅延させて再度メモリ11から読み出し、映像出力回路33に出力する。
メモリ11は、メモリアクセス調停部32から出力された映像データを記憶する。映像出力回路33は、隣に隣接して配置されたディスプレイ10のI/F回路31に対して、メモリアクセス調停部32により遅延された映像データを出力する。なお、末端のディスプレイ10(本例では右端のディスプレイ10)では、メモリ11、メモリアクセス調停部32、および映像出力回路33は機能していないため必要がないが、これらの構成があれば同じ構成のディスプレイ10を適宜接続して用いることができ、またさらに下流側に他のディスプレイ10をカスケード状に接続することできる。
図6は、第3の実施形態の構成におけるスクロール映像の遅延出力処理例を説明するための図である。入力映像データは、図示左側のディスプレイ(1)に入力されその表示部13に表示される。そして順に遅延されながら、ディスプレイ(2)の表示部13、ディスプレイ(3)の表示部13に表示されるものとする。
図6では、各ディスプレイごとに、その表示部13に表示される映像を示している。ここではディスプレイ(1)に入力される映像データは、対象物であるローマ字のロゴが右に向かってスクロールする動画像の映像データである。
ディスプレイ(1)では、入力された映像データはそのまま表示部13に表示される。ここではフレームS11、S12、S13・・・・の順に映像データが表示されていくものとする。
ディスプレイ(1)に入力された映像データは、ディスプレイ(1)のメモリ11に記録された後、メモリアクセス調停部32によって所定期間遅延され、ディスプレイ(1)の右側に配置されたディスプレイ(2)に出力される。遅延期間は、一つのディスプレイで映像データを表示するとき、映像データのスクロールによって、現在表示しているフレームの左側に隣接する同じ大きさの領域の映像が完全に表示されるまでの期間とする。つまり、スクロール映像を遅延させる所定の期間が、一つのディスプレイ10に表示させるスクロール映像の表示対象と、それに隣接して並列配置された他の一つのディスプレイ10に表示させるスクロール映像の表示対象とが、映像データにおいて隣接している状態となる期間となる。ここでは説明のためこの遅延期間を2フレーム分とする。
従って、ディスプレイ(2)の表示部13では、ディスプレイ(1)の表示から2フレーム分遅延して表示が行われる。この例では、ディスプレイ(1)でフレームS13が表示されるタイミングで、ディスプレイ(2)ではフレームS11が表示され、以下時間を追ってディスプレイ(1)に対して2フレーム分遅れながらディスプレイ(2)における表示が行われる。
ディスプレイ(2)では、ディスプレイ(1)と同様に、入力された映像データをメモリ11に記録した後、メモリアクセス調停部32によって所定期間遅延し、ディスプレイ(2)の右側に配置されたディスプレイ(3)に出力する。遅延期間は、ディスプレイ(1)と同じ2フレーム分とする。従って、ディスプレイ(3)の表示部13では、ディスプレイ(2)の表示から2フレーム分遅延して表示が行われる。
これにより2フレームずつ遅延した映像データが、3つのディスプレイ10の表示部13に一つの連続した映像として表示される。
図7は、上記の構成によるスクロール表示画像の例を説明するための図で、図6に示す映像データを使用してマルチディスプレイでスクロールさせる状態を示す図である。ディスプレイ(1)〜(3)は、本マルチディスプレイシステムを構成する3つのディスプレイ10に相当し、各ディスプレイ10の表示部13に表示させる映像を、t=0,1,2・・による時間的な推移として示す。
ここでは、並列した3つのディスプレイ(1)〜(3)において、ディスプレイ(2)はディスプレイ(1)に対して2フレーム遅延し、ディスプレイ(3)はディスプレイ(1)に対して2フレーム遅延している。遅延量はスクロール速度に応じて調整され、隣接するディスプレイの表示画面が連続する映像となっているため、3つのディスプレイによって1画面の映像を表示することができる。
そしてディスプレイ(1)に入力する映像データはスクロール映像であるため、ディスディスプレイ(1)〜(3)の表示部13には、t=0,1,2・・との時間的な進行に応じて、3つのディスプレイの表示部13全体にスクロール画像を表示させることができる。
本実施形態の場合、スクロール映像のスクロール方向は、映像データが入力する上流側のディスプレイから下流側のディスプレイに向かう方向に制限される。
(実施形態4)
本発明に係る第4の実施形態では、ディスプレイ10の表示部13の額縁の大きさを考慮して、ディスプレイ間の映像のずれ量を調整して違和感のない表示を行わせるようにしている。
図8は、表示部の額縁に応じた表示映像のずれ量の調整処理を説明するための図である。額縁とは、表示部13の構成において、液晶ディスプレイなどの表示パネルの周囲を保護するキャビネットなどの部材により表示パネルの周囲に形成される額縁状の領域を指す。額縁はベゼルなどとも呼ばれる。表示パネルに形成される額縁は、その大きさや幅が表示パネルによって異なる。
例えば図8(A)の例では、表示部13の額縁が狭く、ディスプレイ10を並列させたときに、その表示部13の表示画面の境界部分の額縁が狭いため、表示部13の表示画面が近接して配置され、全体として違和感なく視認することができる。
一方図8(B)の例では、表示部13の額縁が比較的大きいため、ディスプレイ10を並列させたときに、その表示部13の表示画面の境界部分における額縁幅が大きくなる。このため表示部13の表示画面の間隔が開き、並列した表示部13に表示させる映像に違和感が生じる。すなわち、本来並列したディスプレイ10に表示させる映像データは、表示部13の表示画面が接触配置されて一続きの画面を形成するときに、違和感のない連続した映像として視認できる。しかしながら表示画面間に額縁が存在すると、その分だけ表示画面が左右に拡大し、違和感が生じることになる。
そこで本実施形態では、図8(C)に示すように、額縁の大きさに応じて表示部13に表示させる映像のずれ量を調整して補正する。この補正により、並列して配置するディスプレイ10の表示部13に額縁があっても、表示映像を違和感なく表示させることができる。
本実施形態により表示映像を補正する処理は、上記実施形態1〜3のいずれに対しても適用できる。
実施形態1に適用する場合、同期化回路20が各ディスプレイ10のI/F回路12に対して映像データのフレーム番号を指示するときに、額縁分のずれ量を考慮して補正したフレーム番号を指示する。例えば、図2(A)のスクロール映像のフレームS1を左端のディスプレイ(1)に表示させるとき、画像的にフレームS1に隣接する画像はフレームS5になるが、本実施形態では、さらに額縁の幅だけ左に移動した状態のフレーム(例えばフレームS6やS7)を隣接するディスプレイ(2)に指示する。ディスプレイ(3)に対しても同様のずれ量の補正を行う。
つまりスクロール映像のフレーム間隔は、一つのディスプレイ10に表示させるスクロール映像の表示対象と、そのディスプレイ10に並列配置された他の一つのディスプレイ10に表示させるスクルール映像の表示対象とが隣接している状態のフレーム間隔に対して、並列配置されたディスプレイ10間の表示部13の額縁の幅だけスクロールが進行したときのフレームを加えたフレーム間隔とする。額縁分の補正量は、各表示部13の額縁の幅とフレームごとの表示対象のスクロール量とから計算することができる。
また、実施形態2に適用する場合、同期化回路20が各ディスプレイ10のI/F回路12に対して映像データの読み出しアドレス(x座標)を指示するときに、額縁分のずれ量を考慮して補正した読み出しアドレスを指示する。例えば、図3に示すオフセットb1〜b3を、額縁の幅を考慮して補正することにより、額縁の幅に応じてずれ量を付与することができる。
つまり読み出しアドレスの間隔は、一つのディスプレイ10に表示させるスクロール映像の表示対象と、そのディスプレイ10に並列配置された他のディスプレイ10に表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる間隔に対して、並列配置されたディスプレイ装置間の表示部13の額縁の幅だけスクロールが進行したときのフレームを加えたフレーム間隔とする。
また、実施形態3に適用する場合、ディスプレイ10のメモリアクセス調停部32が映像データを遅延させて出力する際に、額縁分のずれ量を考量して遅延期間を補正する。
つまりスクロール映像により表示対象がスクロールするとき、スクロール映像を遅延させる所定の期間は、一つのディスプレイ10に表示させるスクロール映像の表示対象と、そのディスプレイ10に並列配置された他のディスプレイ10に表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる期間に対して、並列配置されたディスプレイ10間の表示部13の額縁の幅だけスクロールが進行したときの期間を加えた期間とする。額縁分の補正量は、額縁の幅とフレームごとの表示対象のスクロール量とから計算することができる。
(実施形態5)
図9は、本発明によるマルチディスプレイシステムの第5の実施形態の要部構成を示す図である。本実施形態のマルチディスプレイシステムは、実施形態1および実施形態2のマルチディスプレイシステムと同様の機能を実行することができる。実施形態1、2と本実施形態との構成の違いは、実施形態1、2のディスプレイ10の機能が分離され、スクロール映像出力部50とディスプレイ60とにより構成したことにある。従って本実施形態のマルチディスプレイシステムは、スクロール映像出力部50とディスプレイ60とのセットが複数接続され、同期化回路20による同期指示に従って映像データを表示する。
スクロール映像出力部50は、同期化受信部14が搭載される。実施形態1に対応する動作を行う場合、同期化回路20から出力されたフレーム番号を指示する制御信号を受け取る。同期化回路20は、独立した装置もしくはシステムとして構成することができ、同期化回路20とスクロール映像出力部50とは、ケーブルなどによる有線接続が可能であり、あるいはWiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)等の無線規格に基づく無線接続を可能とすることができる。
スクロール映像出力部50の同期化受信部14は、同期化回路20から出力された制御信号を受信し、I/F回路12に出力する。I/F回路12は、制御信号により指示されたフレーム番号の映像データをメモリ11から読み出す。メモリ11には、スクロール映像データが記録されている。同期化回路20からは、時間的に一定間隔空けたフレームのフレーム番号であって、複数のディスプレイ60の表示部13全体でスクロール表示が可能なフレーム番号が各スクロール映像出力部50に指示される。
スクロール映像出力部50のI/F回路12は、メモリ11から読み出したフレーム番号の映像データをディスプレイ60のI/F回路15に出力する。ディスプレイ60のI/F回路15は、受信した映像データを表示部13に渡し、表示部13にて表示させる。
また実施形態2に対応した動作を行う場合、各スクロール映像出力部50のメモリ11には、スクロールの対象物全体を示す映像データを静止画像データとして記録させておき、同期化回路20は、映像データの読み出しアドレス(x座標およびy座標)を各スクロール映像出力部50の同期化受信部14に指示する。読み出しアドレスでは、各スクロール映像出力部50ごとに映像データの読み出し位置を異ならせることにより、並列させたディスプレイ60の全体で一つのスクロール画像を表示させるようにする。
スクロール映像出力部50のI/F回路12は、メモリ11から読み出したアドレス位置の映像データをディスプレイ60のI/F回路15に出力する。ディスプレイ60のI/F回路15は、受信した映像データを表示部13に渡し、表示部13にて表示させる。
本実施形態の構成によれば、スクロール映像出力部50のメモリ11に表示すべき映像データを記憶させておくことにより、スクロール映像出力部50をディスプレイ60に接続することで複数のディスプレイ60を使用したスクロール表示が可能となる。この場合、個々のディスプレイに対して、映像データを記録させておく必要がなくなる。
(実施形態6)
図10は、本発明によるマルチディスプレイ視認システムの実施形態の構成例を説明するための図である。本実施形態のマルチディスプレイ視認システムは、エスカレータやオートウォーク(動く歩道)のような、ユーザの移動を補助するシステムと、上記実施形態1〜4のいずれかのマルチディスプレイとを組み合わせることで実施することができる。
このシステムは、例えばデジタルサイネージに適用可能であり、ビルや通路の壁面、駅や空港、美術館等の公共の場所にマルチディスプレイを設置して、映像表示により広告や情報発信を行うための用途に適用することができる。
図10の構成例は、オートウォークとして構成される移動補助床72が設置された場所で、その移動補助床72の側面の壁面にマルチディスプレイシステムのディスプレイ10が設置されたものとされる。移動補助床72は、動力部71の駆動制御により矢印M方向に移動される。移動補助床72の上にユーザが乗ると、移動補助床72の動きに合わせてユーザが移動し、並列して配置されているディスプレイ10を順に移動しながら視認することができる。
そして本実施形態では、移動補助床72の移動速度に合わせて速度調整部70による速度を調整することで、移動補助床72に乗ったユーザの視点に合わせてスクロール表示を行わせる。ここでは移動補助床72の移動速度は、速度調整部70からの制御信号が動力部71に入力されることで制御される。そして速度調整部70は、移動補助床の移動速度と、ディスプレイ10におけるスクロール速度(表示対象物の移動速度)が一致するように、制御信号を同期化回路20に出力する。
同期化回路20は、速度調整部70から出力された制御信号に基づいて、ディスプレイ10に表示させる表示のスクロール速度を調整する。
この場合実施形態1の構成のマルチディスプレイシステムを適用する場合には、同期化回路20は、各ディスプレイ10のメモリに保持させているスクロール映像データからの読み出しと表示期間のタイミングを制御し、ディスプレイ10におけるスクロールの速度と、移動補助床の移動速度とが合うように制御する。この場合、フレーム間における表示対象のローマ字等のスクロール量が既知である必要がある。
また、実施形態2の構成のマルチディスプレイシステムを適用する場合には、ディスプレイの10のメモリに保持されている映像データの読み出しと表示期間のタイミングとを制御し、ディスプレイ10におけるスクロール速度と、移動補助床72の移動速度が合うように制御する。
また、上記の各実施形態のマルチディスプレイの他、実施形態4に記載された表示部13の額縁を考慮したスクロール制御、および実施形態5に記載されたたディスプレイ機能の分離、に係る構成についても上記マルチディスプレイ視認システムとして適用することができる。
また上記実施形態では、同期化回路20が、速度調整部70から出力された制御信号に基づいてディスプレイ10のスクロール速度を制御しているが、同期化回路20から出力された制御信号に基づいて速度調整部70が移動補助床72の移動速度を制御してもよい。この場合、同期化回路20は、ディスプレイ10における表示対象のスクロール速度に応じた制御信号を速度調整部70に出力する。速度調整部70は、その制御信号を用いて、ディスプレイ10におけるスクロール速度と、移動補助床72の移動速度が一致するように、動力部71を制御する。これにより、移動補助床72に乗ったユーザの移動速度に合わせてマルチディスプレイの表示映像がスクロール移動していくことになり、ユーザは移動しながら同じ画面を視認し続けることができるようになる。
なお上記の各実施形態に記載されている技術的特徴はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせることにより新しい技術的特徴を形成することができる。
10…ディスプレイ、11…メモリ、12…インタフェース回路、13…表示部、14…同期化受信部、15…インタフェース回路、20…同期化回路、31…インタフェース回路、32…メモリアクセス調停部、33…映像出力回路、40…スクロール映像再生部、50…スクロール映像出力部、60…ディスプレイ、70…速度調整部、71…動力部、72…移動補助床、100…映像、101…レコーダ、102…ディスプレイ、103…インタフェース回路、104…表示部。

Claims (12)

  1. 映像データを記憶する記憶部と、映像データを表示させる表示部と、前記記憶部から映像データを読み出して前記表示部に表示させるインタフェース回路部と、を備えたディスプレイ装置を複数備えるとともに、各前記ディスプレイ装置の前記インタフェース回路部に対して、前記複数のディスプレイ装置の前記表示部に表示させる映像を同期化するための制御信号を出力する同期化制御部と、を有し、
    各前記ディスプレイ装置の前記記憶部は、表示対象物が時間経過に従ってスクロールされる同じスクロール映像を記憶し、
    前記同期化制御部は、前記ディスプレイ装置の前記インタフェース回路部に対して、前記スクロール映像のフレーム順にフレーム位置を指示する制御信号を順次送信し、
    前記インタフェース回路部は、前記制御信号により指示されたフレーム位置の映像データを前記記憶部から読み出して前記表示部に表示させ、
    前記制御信号は、前記ディスプレイ装置間で、前記スクロール映像のフレーム間隔が一定間隔離れた位置のフレーム位置を指示する制御信号であること、を特徴とするマルチディスプレイシステム。
  2. 請求項1に記載のマルチディスプレイシステムにおいて、
    前記スクロール映像により表示対象がスクロールするとき、前記スクロール映像のフレーム間隔は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象とが、隣接している状態となるフレーム間隔であること、を特徴とするマルチディスプレイシステム。
  3. 映像データを記憶する記憶部と、映像データを表示させる表示部と、前記記憶部から映像データを読み出して前記表示部に表示させるインタフェース回路部と、を備えたディスプレイ装置を複数備えるとともに、各前記ディスプレイ装置のインタフェース回路部に対して、前記複数のディスプレイ装置の前記表示部に表示させる映像を同期化するための制御信号を出力する同期化制御部と、を有し、
    各前記ディスプレイ装置の前記記憶部メモリは、スクロール映像の表示対象全体の画像データを記憶し、
    前記同期化制御部は、前記ディスプレイ装置の前記インタフェース回路部に対して、
    前記スクロール映像のフレーム順に、前記記憶部に記憶した映像データの読み出し開始位置を指示する制御信号を順次送信し、
    前記インタフェース回路部は、前記制御信号により指示された読み出し開始位置に従って映像データを前記記憶部から読み出して前記表示部に表示させ、
    前記制御信号は、前記ディスプレイ装置間で、一定間隔離れた前記読み出し開始位置を指示する制御信号であること、を特徴とするマルチディスプレイシステム。
  4. 請求項3に記載のマルチディスプレイシステムにおいて、
    前記読み出し開始位置の間隔は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つの前記ディプレイ装置に並列配置された他の一つの前記ディスプレイに表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる間隔であること、を特徴とするマルチディスプレイシステム。
  5. 表示対象がスクロールされたスクロール映像を再生して出力するスクロール映像再生部と、該スクロール映像再生部で再生されたスクロール映像を入力して表示する複数のディスプレイ装置とを備えたマルチディスプレイシステムであって、
    各前記ディスプレイ装置は、表示部と、映像データを記憶する記憶部と、該記憶部に対して映像データを一時記憶させ、所定の期間遅延させた後に前記映像データを読み出す記憶部アクセス調停部と、該記憶部アクセス調停部が読み出した映像データを外部に出力する映像出力部と、前記スクロール映像を外部から入力して前記表示部に出力するとともに、前記記憶部アクセス調停部に出力するインタフェース回路部と、を備え、
    前記複数のディスプレイ装置が直列に接続され、各ディスプレイ装置は、前記スクロール映像再生部で再生されたスクロール映像を前記インタフェース回路部に入力して前記表示部に表示し、前記直列に接続された次のディスプレイ装置があれば、前記記憶部アクセス調停部により前記所定の期間遅延させた前記スクロール映像を、前記映像出力部から出力する、ことを特徴とするマルチディスプレイシステム。
  6. 請求項5に記載のマルチディスプレイシステムにおいて、
    前記スクロール映像により表示対象がスクロールするとき、前記スクロール映像を遅延させる所定の期間は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の一つの前記ディスプレイに表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる期間であること、を特徴とするマルチディスプレイシステム。
  7. 請求項1に記載のマルチディスプレイシステムにおいて、
    前記スクロール映像により表示対象がスクロールするとき、前記スクロール映像のフレーム間隔は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクルール映像の表示対象とが隣接している状態のフレーム間隔に対して、
    前記並列配置されたディスプレイ装置間の前記表示部の額縁の幅だけスクロールが進行したときのフレームを加えたフレーム間隔であることを特徴とするマルチディスプレイシステム。
  8. 請求項3に記載のマルチディスプレイシステムにおいて、
    前記読み出し開始位置の間隔は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の前記ディスプレイ装置に表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる間隔に対して、
    前記並列配置されたディスプレイ装置間の表示部の額縁の幅だけスクロールが進行したときのフレームを加えたフレーム間隔であること、を特徴とするマルチディスプレイシステム。
  9. 請求項5に記載のマルチディスプレイシステムにおいて、
    前記スクロール映像により表示対象がスクロールするとき、前記スクロール映像を遅延させる所定の期間は、一つの前記ディスプレイ装置に表示させるスクロール映像の表示対象と、該一つのディスプレイ装置に並列配置された他の前記ディスプレイ装置に表示させるスクルール映像の表示対象とが、隣接している状態となる期間に対して、
    前記並列配置されたディスプレイ装置間の前記表示部の額縁の幅だけスクロールが進行したときの期間を加えた期間であること、を特徴とするマルチディスプレイシステム。
  10. 請求項1〜4のいずれか1に記載のマルチディスプレイシステムにおいて、前記ディスプレイ装置は、前記インタフェース回路部及び前記記憶部を備えたスクロール映像出力部と、前記表示部を備えたディスプレイ部とに分離されて構成されていることを特徴とするマルチディスプレイシステム。
  11. 請求項1〜4のいずれか1に記載のマルチディスプレイシステムと、ユーザの移動を補助するために移動する移動補助床とにより構成されるマルチディスプレイ視認システムであって、
    前記移動補助床を駆動する動力を与える動力部と、該動力部による前記移動補助床の移動速度を調節するための制御信号を出力する速度調節部とを有し、前記移動補助床の移動方向に沿って、前記複数のディスプレイ装置が配列し、
    前記同期化制御部は、前記速度調節部による速度制御に従って、前記ディスプレイにおける表示対象のスクロール速度を前記移動補助床の移動速度に一致させることを特徴とするマルチディスプレイ視認システム。
  12. 請求項1〜4のいずれか1に記載のマルチディスプレイシステムと、ユーザの移動を補助するために移動する移動補助床とにより構成されるマルチディスプレイ視認システムであって、
    前記移動補助床を駆動する動力を与える動力部と、該動力部による前記移動補助床の移動速度を調節するための制御信号を出力する速度調節部とを有し、前記移動補助床の移動方向に沿って、前記複数のディスプレイ装置が配列し、
    前記速度調節部は、前記同期化制御部から出力された制御信号に従って、前記ディスプレイにおける表示対象のスクロール速度に前記移動補助床の移動速度を一致させる制御を行うことを特徴とするマルチディスプレイ視認システム。
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