JP6635381B2 - 再生装置、再生指示装置、再生システム、再生装置の制御方法、再生指示装置の制御方法、及び、再生システムの制御方法 - Google Patents

再生装置、再生指示装置、再生システム、再生装置の制御方法、再生指示装置の制御方法、及び、再生システムの制御方法 Download PDF

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本発明は、再生装置、再生指示装置、再生システム、再生装置の制御方法、再生指示装置の制御方法、及び、再生システムの制御方法に関する。
動画等を含むコンテンツを再生する再生装置がある。再生装置は、当該再生装置内の記憶装置に記憶している、又は、ネットワーク経由で受信する画像データに基づいて動画等を再生する。また、上記の再生装置が複数設置され、それぞれの再生装置が同一のコンテンツを再生することがある。複数の再生装置により同一のコンテンツが再生されていることで、ユーザの視聴効果をより高くすることができる。
特許文献1は、コンテンツを送信する側の装置(親機)と、コンテンツを受信する側の装置(子機)とで、コンテンツの再生タイミングを同期させる技術を開示する。
特許第5418003号公報
しかしながら、特許文献1が開示する技術では、ユーザによる操作等に応じてコンテンツの再生を開始する制御について開示がない。また、コンテンツの再生開始に際して、コンテンツの早送り又は早戻しについての考慮が一切なされていない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、コンテンツの早送り又は逆再生が可能である再生装置において、コンテンツを適切に再生開始させる再生装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る再生装置は、複数のフレームを含む動画を再生する再生装置であって、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させるカウンタ管理部と、前記動画の再生を開始させるタイミングを示す開始カウンタ値と、前記動画内における再生開始の位置を示す開始位置情報とを含む再生開始命令を受信する受信部と、前記受信部が前記再生開始命令を受信すると、前記カウンタ管理部の前記カウンタ値が、受信した前記再生開始命令に含まれる前記開始カウンタ値以上になったときに、前記開始位置情報が示す位置から前記動画の再生を開始する再生制御部とを備える。
これによれば、再生装置は、同期再生のための再生開始フレームを適切に特定し、特定したフレームから動画の再生を開始することができる。具体的には、再生装置は、受信した再生開始命令に含まれる開始カウンタ値と開始位置情報(開始フレームナンバ)とに基づいて、再生を開始すべきフレームを特定することができる。言い換えれば、再生装置は、他の再生装置が動画の再生を開始した時点のカウンタ値、及び、再生開始時点からの再生速度の履歴情報を用いることなく、自装置が再生を開始すべきフレームを特定することができる。よって、たとえ、自装置が再生開始する前に他の再生装置が早送り又は逆再生などを行っていた場合であっても、早送り等を行ったことに依存せずに再生を開始するフレームを特定することができる。言い換えれば、仮に早送り等を行ったことに依存するとすれば生ずる、必要とされる記憶容量の増大、又は、処理の負荷が上昇することを回避することができる。よって、再生装置は、コンテンツの早送り又は逆再生が可能である再生装置において、コンテンツを適切に再生開始させることができる。
また、再生装置は、通信の不具合等により再生開始命令を受信できないことが生じた場合でも、次に送信される再生開始命令を受信することができれば、再生を開始すべきフレームを特定することができる利点もある。
また、前記再生開始命令は、さらに、前記再生開始命令により開始される再生の再生速度を示す速度情報を含み、前記再生制御部は、前記受信部が前記再生開始命令を受信すると、前記速度情報が示す再生速度で、前記開始位置情報が示す位置から前記動画の再生を開始してもよい。
これによれば、再生装置は、1倍速再生だけでなく、さまざまな再生速度による再生を、特定したフレームから開始することができる。
また、前記再生開始命令は、さらに、前記動画の順再生又は逆再生のいずれかの再生方向を示す方向情報を含み、前記再生制御部は、前記受信部が前記再生開始命令を受信すると、前記方向情報が示す再生方向で、前記開始位置情報が示す位置から前記動画の再生を開始してもよい。
これによれば、再生装置は、順方向の再生だけでなく、逆方向の再生を、特定したフレームから開始することができる。
また、前記受信部は、さらに、前記動画の再生を停止させる再生停止命令であって、前記動画内における再生停止の位置を示す停止位置情報を含む再生停止命令を受信し、前記再生制御部は、前記受信部が前記再生停止命令を受信した場合には、前記再生停止命令に含まれる前記停止位置情報が示す位置にあるフレームを一時停止状態で再生してもよい。
これによれば、再生装置は、再生の停止の操作がなされた時点のフレームを特定し、特定したフレームを表示する一時停止状態をとることができる。フレームの特定を行わない場合には、通信遅延、又は、再生装置による処理遅延などにより遅れが生じ、停止の操作がなされた時点より遅れた時点で表示されるフレーム(先へ進み過ぎたフレーム)を表示する一時停止状態をとってしまうことも生じ得る。本発明の再生装置は、より確実に、停止の操作がなされた時点のフレームで一時停止状態をとることができる。
また、前記再生装置は、さらに、前記再生制御部が再生しているフレームに基づいてイベント処理を行う処理部を備え、前記処理部は、前記再生制御部が、前記停止位置情報が示す位置にあるフレームを一時停止状態で再生したときには、前記停止位置情報が示す位置にある前記フレームに基づいてイベント処理を行ってもよい。
これによれば、再生装置は、再生の停止の操作がなされた時点のフレームに基づくイベント処理を行うことができる。一時停止状態で再生するフレームに基づいてイベント処理を行うことで、ユーザにとってわかりやすい利点がある。仮に一時停止状態で再生するフレームと異なるフレームに基づいてイベント処理を行うとすれば、ユーザは、視認しているフレームとイベント処理の結果の不整合により違和感を覚える可能性がある。
また、本発明の一態様に係る再生指示装置は、複数のフレームを含む動画を再生する再生装置に対して、前記動画の再生開始の指示を送信する再生指示装置であって、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させるカウンタ管理部と、前記再生開始のタイミングを示すタイミング情報を取得する取得部と、前記取得部が前記タイミング情報を取得した場合に、取得した前記タイミング情報が示すタイミングに相当するカウンタ値である開始カウンタ値と、前記動画内における前記再生開始の位置を示す開始位置情報とを特定する再生管理部と、前記再生管理部が特定した前記開始カウンタ値と前記開始位置情報とを含む再生開始命令を送信する送信部とを備える。
これによれば、再生指示装置は、再生装置に動画の再生を開始するための情報として、開始カウンタ値と開始位置情報とを送信する。これにより、再生装置に適切に動画の再生を開始させることができる。
また、本発明の一態様に係る再生システムは、上記の再生指示装置と、前記再生指示装置から前記再生開始命令を受信する上記の再生装置とを備える。
これによれば、上記再生指示装置及び上記再生装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る再生装置の制御方法は、複数のフレームを含む動画を再生する再生装置の制御方法であって、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させるカウンタ管理ステップと、前記動画の再生を開始させるタイミングを示す開始カウンタ値と、前記動画内における再生開始の位置を示す開始位置情報とを含む再生開始命令を受信する受信ステップと、前記受信ステップで前記再生開始命令を受信すると、前記カウンタ管理ステップでの前記カウンタ値が、受信した前記再生開始命令に含まれる前記開始カウンタ値以上になったときに、前記開始位置情報が示す位置から前記動画の再生を開始する再生制御ステップとを含む。
これによれば、上記再生装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る再生指示装置の制御方法は、複数のフレームを含む動画を再生する再生装置に対して、前記動画の再生開始の指示を送信する再生指示装置の制御方法であって、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させるカウンタ管理ステップと、前記再生開始のタイミングを示すタイミング情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップで前記タイミング情報を取得した場合に、取得した前記タイミング情報が示すタイミングに相当するカウンタ値である開始カウンタ値と、前記動画内における前記再生開始の位置を示す開始位置情報とを特定する再生管理ステップと、前記再生管理ステップで特定した前記開始カウンタ値と前記開始位置情報とを含む再生開始命令を送信する送信ステップとを含む。
これによれば、上記再生指示装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る再生システムの制御方法は、上記の再生指示装置の制御方法と、前記再生指示装置から前記再生開始命令を受信する再生装置の制御方法であって、上記の再生装置の制御方法とを含む。
これによれば、上記再生指示装置及び上記再生装置と同様の効果を奏する。
本発明にかかる再生装置等は、コンテンツの早送り又は逆再生が可能である再生装置において、コンテンツを適切に再生開始させることができる。
図1は、実施の形態1に係る再生システムの構成を示す構成図である。 図2は、実施の形態1に係る再生指示装置の機能ブロックを示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係る再生装置の機能ブロックを示すブロック図である。 図4は、再生装置による同期再生の第一の説明図である。 図5は、関連技術に係る再生装置が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す説明図である。 図6は、再生装置による同期再生の第二の説明図である。 図7は、関連技術2での再生装置による同期再生に必要な情報の一例の説明図である。 図8は、関連技術2に係る再生装置が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す説明図である。 図9は、実施の形態1に係る再生システムによる再生開始処理を示すフロー図である。 図10は、実施の形態1に係る再生装置が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す第一の説明図である。 図11は、実施の形態1に係る再生装置が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す第二の説明図である。 図12は、実施の形態1に係る再生装置が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す第三の説明図である。 図13は、実施の形態2に係る再生システムの構成を示す構成図である。 図14は、実施の形態2に係る再生指示装置の機能ブロックを示すブロック図である。 図15は、関連技術3に係る再生装置の一時停止処理により再生されるフレームを示す説明図である。 図16は、実施の形態2に係る再生システムによる再生の一時停止処理を示すフロー図である。 図17は、実施の形態2に係る再生装置の一時停止処理により再生されるフレームを示す説明図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、コンテンツの早送り又は逆再生が可能である再生装置において、コンテンツを適切に再生開始させる再生装置、再生指示装置及び再生システムなどについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る再生システム100の構成を示す構成図である。
図1に示されるように再生システム100は、再生指示装置10と、再生装置P1及びP2と、表示装置D1及びD2とを備える。
再生システム100は、再生指示装置10が送信する命令に従って再生装置P1及びP2(以降、「再生装置P1等」ともいう)により動画像コンテンツ(以降、単に「動画」ともいう)を再生するシステムである。ここでいう動画像コンテンツとは、有限の再生時間長を有するものであり、例えば、1分程度以内の再生時間長を有するコマーシャルメッセージ、数十分程度の再生時間長を有する映像番組、及び、数時間の再生時間長を有する映画などを含む。
また、再生指示装置10と再生装置P1等とは、LAN30を介して相互に通信可能に接続されている。なお、LAN30は、例えば、IEEE802.3規格等に適合する有線LAN、又は、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LAN、若しくは、これらが接続されたネットワークにより実現され得る。
再生指示装置10は、再生装置P1等に対して動画の再生を開始させるための命令(再生開始命令ともいう)を送信する装置である。再生指示装置10は、ユーザ等による操作に基づいて再生装置P1等に動画の再生を開始させるための命令を含む通信パケット(以降、単に「パケット」ともいう)を生成し、生成したパケットをLAN30を通じて再生装置P1等に送信する。なお、再生指示装置10は、再生装置P1等の機能をさらに備えてもよい。
再生開始命令には、再生装置P1等のすべてに動画を再生するための命令(全体命令ともいう)と、再生装置P1等のうちの1以上の特定の再生装置だけに動画を再生するための命令(個別命令ともいう)とが含まれる。再生指示装置10は、全体命令と個別命令とを使い分けることで、再生装置P1等のすべてに動画を同期して再生させたり、上記特定の再生装置だけに動画を再生させたりすることができる。本実施の形態では、主に、再生装置P1等のすべてに動画を同期して再生させる場合において効果を発揮するものであるが、これに限定されない。
再生装置P1等は、再生指示装置10から送信されるパケットを受信し、受信したパケットに含まれる再生開始命令に基づいて動画の再生を開始する再生装置である。再生装置P1等が再生する動画は、再生装置P1等に接続された表示装置D1等に表示される。再生装置P1等は、互いに同期して動画を再生することでユーザによる視聴効果を高めることが要求される。再生装置P1等は、互いに同期してカウンタ値が加算されるカウンタを有しており、このカウンタを参照しながら同期して動画を再生する。
なお、再生装置P1等が有するカウンタは、適切な方法により互いに同期がとれているものとする。同期をとる方法は、公知の方法を採用し得る。例えば、再生装置P1等のうち適切な方法で選出される1台(マスタともいう)が自装置のカウンタ値を他の再生装置(スレーブともいう)に対して送信し、スレーブが、受信したカウンタ値を自装置のカウンタに設定することで実現し得る。
なお、再生システム100が再生装置P1及びP2の2つを備える場合を例として説明するが、再生装置が3以上あっても同様の説明が成立する。
以降において、再生指示装置10及び再生装置P1等の機能について説明する。
図2は、本実施の形態に係る再生指示装置10の機能ブロックを示すブロック図である。図2に示されるように、再生指示装置10は、カウンタ管理部12と、取得部14と、再生管理部16と、送信部18とを備える。上記各機能ブロックは、CPU(Central Processing Unit)がメモリに格納されたプログラムを実行することにより、必要な場合には通信インタフェース等をさらに用いて実現され得る。
カウンタ管理部12は、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させる処理部である。所定の時間間隔は、例えば、90000分の1秒(90kHz)である。カウンタ管理部12は、再生装置P1等のカウンタ管理部22と必要に応じて相互に情報をやりとりしながら、他の再生装置と同期してカウンタ値を増加させる。カウンタ管理部12は、専用回路又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現される。カウンタ管理部12が保有しているカウンタ値のことを、再生指示装置10における現在カウンタ値ともいう。
取得部14は、再生装置P1等による動画の再生開始のタイミングを示すタイミング情報である開始タイミング情報を取得する処理部である。取得部14は、ユーザによる操作、又は、他の情報処理装置(不図示)等からの情報を受け、これを契機として、現時点から所定時間経過後のタイミングを示す開始タイミング情報を取得する。所定時間は、再生指示装置10から再生装置P1への通信の遅延時間を考慮して定められてもよい。例えば、取得部14は、ユーザにより所定の操作がなされたことを契機として、所定の操作がなされたタイミングから、想定される通信遅延時間後のタイミングを示す開始タイミング情報を生成することで取得する。遅延時間を考慮するアイデアについては後述する。ここで、所定の操作とは、例えば、タッチパネル上の再生開始を意味する領域に対するタッチ操作である。
なお、上記タッチパネルは、再生指示装置10に備えられた、動画等を表示する表示装置に付加されていてもよい。また、上記タッチパネルは、表示装置がタッチパネルディスプレイのディスプレイ部分である場合には、当該タッチパネルディスプレイのタッチパネル部分であってもよい。このようにすると、動画等を表示するディスプレイ部分である画面に対するユーザによる直観的な操作を受け付けることができる利点がある。
再生管理部16は、取得部14が開始タイミング情報を取得した場合に、取得した開始タイミング情報が示すタイミングに相当するカウンタ値である開始カウンタ値と、動画内における再生開始の位置を示すフレームナンバ(後述)である開始フレームナンバとを特定する処理部である。また、再生管理部16は、特定した開始カウンタ値と開始フレームナンバとを含む再生開始命令を生成する。再生管理部16が開始カウンタ値と開始フレームナンバとを特定する処理については後で詳しく説明する。
送信部18は、再生開始命令を送信する処理部である。送信される再生開始命令は、再生管理部16が特定した開始カウンタ値と開始フレームナンバとを含む再生開始命令である。送信部18は、再生開始命令を含むパケットをLAN30を通じて送信する。パケットの宛先は、再生装置P1等のユニキャストアドレスであってもよいし、ブロードキャストアドレスであってもよい。
図3は、本実施の形態に係る再生装置P1等の機能ブロックを示すブロック図である。
図3に示されるように、再生装置P1は、カウンタ管理部22と、受信部24と、コンテンツ保持部26と、再生制御部28とを備える。なお、再生装置P2は、再生装置P1と同様の機能ブロックを有する。
カウンタ管理部22は、カウンタ管理部12と同じ所定の時間間隔でカウンタ値を増加させる処理部である。カウンタ管理部22は、カウンタ管理部12と同様のハードウェアにより実現し得る。カウンタ管理部22が保有しているカウンタ値のことを、再生装置P1における現在カウンタ値ともいう。
受信部24は、動画の再生を開始させるタイミングを示す開始カウンタ値と、動画内における再生開始の位置を示す開始フレームナンバとを含む再生開始命令を受信する処理部である。受信部24が受信する再生開始命令は、再生指示装置10の送信部18が送信したものである。
コンテンツ保持部26は、再生装置P1が再生する動画のデータを保持(記憶)している保持部である。上記動画は、複数の静止画像フレーム(以降、単にフレームともいう)が順次に再生されることで形成される動画像である。動画に含まれる複数のフレームそれぞれには、フレームの再生順を示す数値であるフレームナンバが付されている。動画の先頭フレームには、フレームナンバとして1が付されており、先頭フレームに後続するフレームには、順に、2、3等のフレームナンバが付されているとする。また、フレームナンバがnであるフレームのことをフレームnともいう。
動画に含まれる複数のフレームは、再生装置P1における現在カウンタ値が所定のカウンタ値の幅だけ増加するたびに新たなフレームが再生される。所定のカウンタ値の幅は、動画のフレームレートとカウンタ値の増加速度とにより定められる。例えば、フレームレートが60fps(frame per second)、カウンタ値の増加間隔が90000分の1秒である場合、カウンタ値が1500増加するごとに新たなフレームが再生される。
コンテンツ保持部26は、予め動画のすべてのフレームを保持していてもよいし、再生制御部28が動画を再生するのと並行してLAN30等から順次にフレームを受信してもよい。
再生制御部28は、動画の再生を制御する処理部である。具体的には、再生制御部28は、コンテンツ保持部26が保持している動画に含まれるフレームを順次に再生することで、動画を再生する。また、再生制御部28は、受信部24が再生開始命令を受信した場合に、受信した再生開始命令に基づいて動画の再生を開始する。このとき、再生制御部28は、再生開始の位置にあるフレームを特定した上で、特定したフレームから動画の再生を開始する。
また、再生制御部28は、再生装置P1に接続された表示装置D1に、動画の映像に相当する映像信号を出力することで、動画の映像を表示装置D1の表示画面に表示させる。再生制御部28は、CPU等により実現され得る。なお、表示装置D1の表示画面は、例えばタッチパネルディスプレイのディスプレイ部分により実現され、以降ではこの場合を例として説明するが、その他ディスプレイ装置の表示画面であってもよい。
次に、再生システム100により実現することが求められる同期再生機能について説明する。
図4は、再生装置P1等による同期再生の第一の説明図である。視聴者による視聴効果を向上するために、再生装置P1等は、互いに同期して動画を再生すること、つまり、同一のタイミングで同一のフレームナンバが付されたフレームを再生することが要求される。
再生装置P1等が一斉に動画の先頭フレームから再生を開始するには、例えば再生指示装置10から再生装置P1等のすべてに対して先頭フレームからの再生開始命令を送信すればよい。
一方、図4に示されるように、再生装置P1等のうち動画を再生していない再生装置P2が存在する場合において、動画を再生していない再生装置P2が動画の再生を開始するときには、動画の先頭からではなく、動画内における途中のフレームから再生を開始することが求められる。再生が開始されるフレームは、具体的には、その再生の開始時点で再生装置P1が再生しているフレーム7とするのが適切である。
このような同期再生を実現する従来技術(「関連技術」ともいう)と、その問題点について以降で説明する。なお、関連技術において、本実施の形態の再生装置P1及びP2等に相当する再生装置を、それぞれ、再生装置Q1及びQ2等という。
再生装置Q1及びQ2は、再生装置P1及びP2と同様の機能ブロックを有するが、再生制御部28による再生開始フレームの特定処理が、再生装置P1及びP2と異なる。
図5は、関連技術に係る再生装置Q2が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す説明図である。図5は、再生装置Q1が、現在カウンタ値がカウンタ値C1であるときに動画の先頭フレームからの再生を開始した状況を示している。その後、再生指示装置10が時刻t1に再生開始命令を送信し、この再生開始命令を再生装置Q2が受信したとする。再生開始命令を受信した再生装置Q2は、動画の再生を開始するにあたり、動画内の再生開始位置にあるフレームのフレームナンバmと、そのフレームを再生すべきタイミングを示すカウンタ値Cmとを以下のように特定する。
Figure 0006635381
ここで、xは、再生開始命令を受信した時点での再生装置Q2のカウンタ管理部22のカウンタ値である。Fは、1フレーム時間に相当するカウンタ値の変化幅(上記例では1500)である。記号[]について、[a]は、a以上の最小の整数を与えるものとする。以降でも同様とする。
上記のフレームナンバ及びカウンタ値の特定方法は、いわゆる1倍速再生(つまり、1フレーム時間に相当するカウンタ値の増加幅で1フレームだけ進む速度である通常速度での再生)のみを想定したものであり、上記と異なる再生速度での再生を想定したものではない。上記と異なる再生速度での再生、例えば2倍速再生がなされた場合、上記のフレームナンバの特定方法では、適切なフレームナンバが特定され得ない。この場合の例を以下で説明する。
図6は、再生装置P1等による同期再生の第二の説明図である。図4と同様に、視聴者による視聴効果を向上するために、再生装置P1等が動画を同期再生することが要求される。図6は、図4と同様に再生装置P1等が互いに同期して動画を再生する状況であって、再生装置P1がフレーム3からフレーム7までを2倍速再生した状況を示している。
ここで、2倍速再生とは、1倍速再生であれば1フレームを順次に再生するところを、2フレーム先のフレームを再生することで実現する。図6では、2倍速再生を実現するためにフレーム3の次にフレーム5を再生している。このような再生処理を行うことで、視聴者は2倍速で動画が再生しているかのような視聴効果を得ることができる。
再生装置P2が動画の途中から再生を開始する場合には、再生が開始されるフレームは、その再生の開始時点で再生装置P1が再生しているフレーム9とするのが適切である。
しかしながら、関連技術における再生開始フレームの特定方法を単純に用いて、再生を開始するフレームとしてフレーム9を特定することは難しい。なぜなら、関連技術による特定方法は、上記のとおり1倍速再生のみを想定したものであり、1倍速再生と2倍速再生とが混在する場合に単純に適用することができないからである。仮に1倍速再生のみを想定した関連技術により再生を開始すべきフレームを特定するとすれば、図4と同様にフレーム7を特定することになるという問題がある。このことは、ネットワークで接続された複数の再生装置のそれぞれが同一のコンテンツを再生することがある場合に、再生されるべき同一のコンテンツにおける互いに異なるフレームが、それぞれの再生装置で表示されてしまうという問題を引き起こすことになり、ユーザの視聴効果を損ねる。
ここで、1倍速再生と2倍速再生とが混在する場合、上記関連技術においてさらに、再生した時間ごとの再生速度を示す速度履歴情報を用いて再生開始フレームを特定する技術(以降、関連技術2ともいう)も考えられる。
図7は、関連技術2での再生装置による同期再生に必要な速度履歴情報の一例の説明図である。図8は、関連技術2に係る再生装置が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す説明図である。
関連技術2では、例えば、再生装置Q2等による動画の再生において再生速度が一定である時間区間ごとの再生速度の履歴を示す速度履歴情報を用いて、1倍速再生と2倍速再生とが混在する場合に再生開始フレームを特定する。
具体的には、再生装置Q2は、図7に示される速度履歴情報を参照して、動画の再生において再生速度が一定である時間区間と、当該時間区間における再生速度とを蓄積して保有する。そして、v倍速再生の時間区間内では、以下の(式3)と(式4)とを用いてフレームナンバm’と、開始カウンタ値Cm’とを特定することができる。なお、vは、通常速度での再生に対して当該再生速度での再生が何倍の速度であるかを示す数値である。
Figure 0006635381
ここで、C1’は、当該時間区間内での先頭フレームが再生された時点でのカウンタ値である。当該時間区間内の先頭フレームは、当該時間区間の直前の時間区間の最終フレームの次に再生されるフレームである。このことを用いて、動画の再生開始から、現時点が属する時間区間まで、フレームを順にたどることでC1’が特定される。また、m0は、当該時間区間内での先頭フレームのフレームナンバである。
関連技術2による特定方法により、1倍速再生と2倍速再生とのように、異なる再生速度での再生が混在する場合に再生開始フレームを特定することができる。しかしながら、関連技術2による特定方法では、再生装置は、動画の再生開始からの再生速度の履歴を全て蓄積して保有する必要がある。また、フレームナンバm’及びCm’を算出する際には、最初の時間区間から、現時点が属する時間区間までフレームを順にたどる必要がある。よって、動画の再生開始からの再生速度の変更回数が多くなるほど、より多くの記憶容量を要し、また、より多くの計算処理能力及び計算処理時間を要するという問題がある。
かかる問題を解決するため、本発明では、再生指示装置10から、カウンタ値と共にフレームナンバを送信し、開始位置を指定する。その詳細を、図9および図10を参照しつつ、以下に説明する。
図9は、本実施の形態に係る再生システム100による再生開始処理を示すフロー図である。図10は、本実施の形態に係る再生装置P2が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す第一の説明図である。
以降で説明する処理は、再生装置P1がカウンタ値C1の時点で動画の先頭フレームからの再生を開始しており、その再生中に、再生装置P2が再生装置P1と同期して動画の再生を開始するときの処理を示したものである。なお、図9のステップS101からS103までの処理は、再生指示装置10により実行され、ステップS104からS106までの処理は、再生装置P2により実行されるものである。
ステップS101において、取得部14は、動画の再生開始のタイミングを示す開始タイミング情報を取得する。開始タイミング情報の取得は、例えば、ユーザがタッチパネルに操作をしたことを契機としてなされる。この時点における再生指示装置10の現在カウンタ値をzとし、この時点で再生装置P1が再生しているフレームのフレームナンバがnであるとする(図10参照)。
ステップS102において、再生管理部16は、取得した開始タイミング情報が示すタイミングに相当するカウンタ値である開始カウンタ値と、動画内における再生開始の位置を示す開始フレームナンバとを特定する。再生管理部16が特定する開始カウンタ値及び開始フレームナンバについて、図11を参照しながら説明する。
図11は、本実施の形態に係る再生装置が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す第二の説明図である。図11は、再生管理部16が管理している、カウンタ値Cと当該カウンタ値Cにおいて再生すべきフレームのフレームナンバfnとの対応関係をグラフとして示したものである。この対応関係は、以下の(式5)により表現することもできる。
Figure 0006635381
(式5)は、基本的に(式1)と同じである。再生指示装置10においては、一の動画コンテンツに対し、先頭フレームからのカウンタ値増分とフレームナンバとは1対1の関係で定まる。上記関連技術2に述べた課題は、再生装置側で、カウンタ値からフレームナンバを求めようとする際の問題であったが、再生指示装置10から再生装置にカウンタ値に加えてフレームナンバを指定すれば、再生装置側での過去の再生履歴(例えば再生速度履歴)の問題を考慮する必要はなくなる。
また、本実施の形態では、上記ステップS102において、再生管理部16は、開始フレームナンバmを以下の(式6)により特定する。
Figure 0006635381
ここで、Lは、現時点から再生開始時点までのカウンタ値の増加分である。Lは、再生開始命令を含むパケットが、再生指示装置10から再生装置P2へLAN30を経由して到達するまでの時間(通信遅延時間)を考慮して定められる時間(例えば、500msec)に相当するカウンタ値の増加分、つまり、45000とすることができる。通信遅延時間を考慮して定められる時間は、通信遅延時間がある場合にも同期再生を失敗なく成功させるための時間的余裕としての役割を有する。
Lは、LAN30における通信時間を考慮して所定の範囲(例えば、200msec程度〜1sec程度に相当するカウンタ値の範囲)内で動的に設定されてもよい。Lを小さくすれば、ユーザによる操作に基づいて速やかに動画の再生を開始する、つまりユーザにとって操作性を向上することができる利点があり、一方、Lを大きくすれば、LAN30の遅延が大きい場合にも同期再生が成功する利点がある。図10及び図11では、mが(n+30)に設定された場合、すなわち通信による遅延を考慮しフレームナンバを30だけ進めて設定された場合を示している。
また、ステップS102において、再生管理部16は、図11に示されるようにカウンタ値Cmを(z+L)に決定する。
図9及び図10に戻り、ステップS103において、再生管理部16は、ステップS102で特定した開始カウンタ値Cmと開始フレームナンバmとを含む再生開始命令を生成する。そして、送信部18は、再生管理部16が生成した再生開始命令を再生装置P2に送信する。
ステップS104において、再生装置P2は、再生開始命令を受信する。受信される再生開始命令は、ステップS103で再生指示装置10の送信部18が送信したものである。
ステップS105において、再生制御部28は、カウンタ管理部22の現在カウンタ値を監視し、現在カウンタ値が開始カウンタ値を超えたか否かを判定する。現在カウンタ値が開始カウンタ値を超えた場合(ステップS105でYes)には、ステップS106に進み、そうでない場合(ステップS105でNo)には、ステップS105を再び実行する。つまり、再生制御部28は、現在カウンタ値が開始カウンタ値を超えるまで待ち状態をとる。
ステップS106において、再生制御部28は、ステップS104で受信した再生開始命令に含まれる開始フレームナンバを有するフレームから、動画の再生を開始する。
以上のようにして、再生装置P2は、再生装置P1と同期して動画を再生するための再生開始フレーム(フレームナンバ)を再生開始命令から特定され、そのフレームから動画の再生を開始することで、再生装置P1と同期して動画の再生を行うことができる。特に、この特定方法では、再生開始時点のカウンタ値(図5におけるカウンタ値C1、又は、図8におけるカウンタ値C1’)、及び、再生開始時点からの再生速度の履歴情報(図7)を用いることなく、再生装置P2が再生開始フレームを特定することができる。よって、たとえ再生装置P2が動画の再生を開始する前に再生装置P1が早送りなどを行っていた場合であっても、早送り等を行ったことに依存せずに再生を開始するフレームを特定することができる利点がある。言い換えれば、仮に依存するとすれば生ずる、必要とされる記憶容量の増大、又は、処理の負荷が上昇することを回避できる利点がある。
なお、再生システム100は、動画の再生速度情報を再生開始命令にさらに含むことで、再生装置P2による早送り再生又は逆再生を実現することができる。なお、早送りは、通常再生であれば1ずつ進行して再生されるフレームを、1より大きい数(小数値は切り上げ)ずつ進行させて再生することで実現される。例えば、2倍速再生は、2ずつフレームを進行させる、つまり、1フレーム飛ばして再生させることで実現される。
図12は、本実施の形態に係る再生装置P2が同期再生の際に再生開始するフレームの特定方法を示す第三の説明図である。
図12において、再生指示装置10の送信部18は、再生速度v(vは、通常速度での再生に対して当該再生速度での再生が何倍の速度であるかを示す数値)を含む再生開始命令を送信する。この再生開始命令は、例えば、再生管理部16が再生速度vでの再生を再生装置にさせる旨のユーザによる指示を受けたことにより生成したものである。
この場合、再生装置P2の再生制御部28は、再生速度vを含む再生開始命令を受けた場合、上記と同様の方法で再生開始タイミングにおいて、開始フレームナンバから動画の再生を開始する。このとき、開始フレームナンバが示すフレームの次に再生するフレームを、開始フレームナンバに再生速度vを加えたフレームナンバを有するフレームとする。具体的にいえば、再生速度が2倍である場合には、開始フレームナンバmを有するフレームの次には、開始フレームナンバ(m+2)を有するフレーム、さらにその次は(m+2×2)のフレームナンバを有するフレームを再生する。このようにして、v倍速再生を実現することができる。
また、この場合、再生装置P1の再生制御部28も、上記の再生装置P2と同じようにv倍速再生を開始する。このようにして、再生装置P1等が同期してv倍速再生を開始することができる。
なお、上記と同じように、再生装置P1等により、動画の逆再生、及び、逆再生のv倍速再生を行うことも可能である。すなわち、再生システム100は、再生開始命令にさらに、動画の順再生又は逆再生のいずれかの再生方向を示す方向情報を含み、その方向情報が示す再生方向で再生装置P1等による動画の再生を開始させる。
この方向情報は、例えば、再生速度vの符号により実現され得る。すなわち、再生速度vとして正の値を指定することで順方向の再生をすることにし、再生速度vとして負の値を指定することで逆方向の再生をすることにする、ということができる。より具体的にいえば、再生速度を−1とすれば、再生装置P1等に逆再生をさせることができ、再生速度を−2とすれば、逆再生の2倍速再生をさせることができる(不図示)。
以上のように、本実施の形態の再生装置は、同期再生のための再生開始フレームを適切に特定し、特定したフレームから動画の再生を開始することができる。具体的には、再生装置は、受信した再生開始命令に含まれる開始カウンタ値と開始位置情報(開始フレームナンバ)とに基づいて、再生を開始すべきフレームを特定することができる。言い換えれば、再生装置は、他の再生装置が動画の再生を開始した時点のカウンタ値、及び、再生開始時点からの再生速度の履歴情報を用いることなく、自装置が再生を開始すべきフレームを特定することができる。よって、たとえ、自装置が再生開始する前に他の再生装置が早送り又は逆再生などを行っていた場合であっても、早送り等を行ったことに依存せずに再生を開始するフレームを特定することができる。言い換えれば、仮に早送り等を行ったことに依存するとすれば生ずる、必要とされる記憶容量の増大、又は、処理の負荷が上昇することを回避することができる。よって、再生装置は、コンテンツの早送り又は逆再生が可能である再生装置において、コンテンツを適切に再生開始させることができる。
また、再生装置は、通信の不具合等により再生開始命令を受信できないことが生じた場合でも、次に送信される再生開始命令を受信することができれば、再生を開始すべきフレームを特定することができる利点もある。
また、再生装置は、1倍速再生だけでなく、さまざまな再生速度による再生を、特定したフレームから開始することができる。
また、再生装置は、順方向の再生だけでなく、逆方向の再生を、特定したフレームから開始することができる。
また、本実施の形態の再生指示装置は、再生装置に動画の再生を開始するための情報として、開始カウンタ値と開始位置情報とを送信する。これにより、再生装置に適切に動画の再生を開始させることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、コンテンツの早送り又は逆再生が可能である再生装置において、コンテンツを適切に再生開始させる再生装置、再生指示装置及び再生システムなどにおいて、再生を一時停止する際に表示するフレームを適切なものとする技術を説明する。なお、実施の形態1における構成要素と同じものには、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図13は、本実施の形態に係る再生システム110の構成を示す構成図である。
図13に示されるように再生システム110は、再生指示装置10Aと、再生装置P1及びP2と、表示装置DA、D1及びD2とを備える。再生システム110は、再生指示装置10Aを備え、再生指示装置10Aに表示装置DAが接続されている点で、実施の形態1の再生システム100と異なる。
再生指示装置10Aは、再生装置P1等に対して動画の再生を開始させるための再生開始命令、及び、動画の再生を停止させるための再生停止命令を送信する装置である。再生指示装置10Aは、さらに、再生装置P1等の機能(再生機能ともいう)を備えており、再生機能により再生される動画が、再生指示装置10Aに接続されている表示装置DAに表示される。
図14は、本実施の形態に係る再生指示装置10Aの機能ブロックを示すブロックである。
図14に示されるように、再生指示装置10Aは、カウンタ管理部12と、取得部14Aと、再生管理部16Aと、送信部18Aと、受信部24と、コンテンツ保持部26と、再生制御部28Aとを備える。再生指示装置10Aが備える機能ブロックは、実施の形態1の再生指示装置10又は再生装置P1が備える機能ブロックと概ね同じであるが、取得部14Aと、再生管理部16Aと、送信部18Aと、再生制御部28Aとを備える点で異なる。
取得部14Aは、実施の形態1の取得部14の機能に加えて、さらに、動画の再生停止の操作がなされたタイミングを示す停止タイミング情報を取得する処理部である。取得部14Aは、ユーザによる操作、又は、他の情報処理装置(不図示)等からの情報を受け、これに基づいて動画の再生停止のタイミング情報である停止タイミング情報を取得する。例えば、取得部14Aは、ユーザにより所定の操作がなされたことを契機として停止タイミング情報を生成することで取得する。所定の操作とは、例えば、タッチパネル上の再生停止を意味する領域に対するタッチ操作である。
再生管理部16Aは、実施の形態1の再生管理部16の機能に加えて、さらに、取得部14Aが停止タイミング情報を取得した場合に、停止タイミングにおいて再生制御部28Aが再生しているフレームのフレームナンバである停止フレームナンバを特定する処理部である。
また、再生管理部16Aは、その内部機能としてイベント処理部17を有する。イベント処理部17は、再生制御部28Aが再生しているフレームに基づいて所定のイベント処理を行う。所定のイベント処理は、例えば、(a)絵柄を揃える目的のゲームにおける、絵柄が揃ったか否かの判定処理、又は、(b)物体に玉を当てる目的のゲームにおける、物体に玉が当たったか否かの判定処理、等を含む。
送信部18Aは、実施の形態1の送信部18の機能に加えて、さらに、再生管理部16Aが特定した停止フレームナンバを含む再生停止命令を送信する処理部である。送信部18Aは、再生停止命令を含むパケットをLAN30を通じて再生装置P1等を宛先として送信する。
再生制御部28Aは、再生管理部16Aが生成した再生停止命令を受信した場合に、受信した再生停止命令に含まれる停止フレームナンバを有するフレームを表示し、その表示している状態を維持する(言い換えれば、停止フレームナンバを有するフレームを一時停止状態で再生する)。
なお、再生システム110が備える再生装置P1等も、再生制御部28Aと同等の機能を有する。再生装置P1等の再生制御部28Aは、再生指示装置10Aの送信部18Aが送信した再生停止命令を受信する点以外は、再生指示装置10の再生制御部28Aと同じ動作をする。再生装置P1等の構成は、図3に示す再生装置P1において再生制御部28を再生制御部28Aに置き換えたものと同じである。
図15は、関連技術3に係る再生装置の一時停止処理により再生されるフレームを示す説明図である。ここで関連技術3とは、動画の再生停止の際の考慮がなされていない再生装置のことである。
図15に示されるように、再生制御部は、再生管理部が生成した再生停止命令を受信すると、再生停止命令に対する処理を行った後に、動画の再生を一時停止する。つまり、再生停止命令に対する処理を行った後のタイミングにおいて再生制御部が再生しているフレームを、一時停止状態で表示装置に表示し続ける。
このような一時停止の方法であると、一時停止状態において再生されるフレームは、ユーザが停止操作を行ったときから進んだフレームになることがあり、また、再生装置それぞれごとに異なるフレームになることもある。
例えば、図15では、ユーザが停止操作を行った時点では、再生指示装置の再生制御部がフレームpを再生しており、当該再生制御部が一時停止状態で再生するフレームは、同じくフレームpである。一方、再生装置の再生制御部では、再生停止命令に対する処理を行った後のタイミングにおいて再生しているフレームがフレーム(p+2)であることから、当該再生制御部が一時停止状態で再生するフレームはフレーム(p+2)である。このように、上記それぞれの再生制御部が一時停止状態で再生するフレームが異なるものとなり得る。
一般に、複数の表示装置で動画が同期再生される場合、一時停止状態では、停止操作を行った時点で再生されていたフレームが、複数の表示装置すべてにより静止画として再生されることが、ユーザによる視聴効果の向上のために求められ、また、ユーザにとって自然である。上記のように、停止操作を行った時点から遅れた時点のフレームが一時停止状態で表示されたり、複数の表示装置それぞれで異なるフレームが表示されることは不自然である。このことは、動きが激しい内容を有する動画、又は、ユーザによる操作に基づいて進行が変化するゲームの動画などである場合に、より顕著になり、その後の動画の進行にも影響を与え得るという問題がある。
図16は、本実施の形態に係る再生システム110による再生の一時停止処理を示すフロー図である。図17は、本実施の形態に係る再生装置の一時停止処理により再生されるフレームを示す説明図である。
ステップS201において、取得部14Aは、停止操作がなされた停止タイミング情報を取得する。
ステップS202において、再生管理部16Aは、停止操作がなされたタイミングにおいて再生制御部28Aが再生しているフレームのフレームナンバを停止フレームナンバとして特定する。図17の例では、停止フレームナンバとしてフレームナンバpが特定される。
ステップS203において、再生管理部16Aは、ステップS202で特定した停止フレームナンバを含む再生停止命令を生成する。
ステップS204において、送信部18Aは、ステップS203で再生管理部16Aが生成した再生停止命令を再生装置P1等に送信する。
ステップS205において、再生制御部28Aは、ステップS204で受信した再生停止命令に基づいて、停止フレームナンバを有するフレームpを表示し、その状態を維持する。つまり、再生制御部28Aは、停止フレームナンバを有するフレームpを表示装置DAに表示し維持する一時停止状態をとる。
ステップS211において、再生装置P1等それぞれは、ステップS204で再生指示装置10Aが送信した再生停止命令を受信する。
ステップS212において、再生装置P1等それぞれは、ステップS211で受信した再生停止命令に基づいて、停止フレームナンバを有するフレームpを表示し、その状態を維持することで、一時停止状態をとる。
このように、再生装置P1等の再生制御部28は、再生指示装置10Aの再生管理部16Aが生成した再生停止命令を受信すると、再生停止命令に対する処理を行い、再生停止命令に含まれるフレームに戻して、動画の再生を一時停止する。つまり、再生指示装置10Aにおいて停止操作がなされた時点で再生制御部28Aが再生しているフレームと同じフレームを表示装置D1等に表示し維持する一時停止状態をとる。
なお、再生制御部28Aが、停止操作が行われた時点に再生されていたフレームで一時停止状態を取る場合、イベント処理部17による処理も、停止操作が行われた時点に再生指示装置10Aで再生されていたフレーム(言い換えると、再生停止命令に含まれる停止フレーム)に基づいて行うようにしてもよい。ユーザにとって、より直観的に理解され得るからである。
このような一時停止の方法であると、一時停止状態において再生されるフレームは、再生指示装置も再生装置もすべての表示装置においてユーザが停止操作を行ったときのフレームになる。これはユーザにとって自然に感じられるものであり、上記問題が回避されたものである。
以上のように、本実施の形態の再生装置は、再生の停止の操作がなされた時点のフレームを特定し、特定したフレームを表示する一時停止状態をとることができる。フレームの特定を行わない場合には、通信遅延、又は、再生装置による処理遅延などにより遅れが生じ、再生指示装置において停止の操作がなされた時点より遅れた時点で表示されるフレーム(先へ進み過ぎたフレーム)を表示する一時停止状態をとってしまうことも生じ得る。本発明の再生装置は、より確実に、停止の操作がなされた時点のフレームで一時停止状態をとることができる。
また、再生装置は、再生の停止の操作がなされた時点のフレームに基づくイベント処理を行うことができる。一時停止状態で再生するフレームに基づいてイベント処理を行うことで、ユーザにとってわかりやすい利点がある。仮に一時停止状態で再生するフレームと異なるフレームに基づいてイベント処理を行うとすれば、ユーザは、視認しているフレームとイベント処理の結果の不整合により違和感を覚える可能性がある。
以上、本発明の再生装置、及び、再生システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、コンテンツの早送り又は逆再生が可能である再生装置において、コンテンツを適切に再生開始させる再生装置及び再生システムに利用可能である。具体的には、公共スペース又は商業施設などにおいて複数設置され、画像等を再生する再生装置などに利用可能である。
10、10A 再生指示装置
12、22 カウンタ管理部
14、14A 取得部
16、16A 再生管理部
17 イベント処理部
18、18A 送信部
24 受信部
26 コンテンツ保持部
28、28A 再生制御部
30 LAN
100、110 再生システム
D1、D2、DA 表示装置
P1、P2、Q1、Q2 再生装置

Claims (1)

  1. 複数のフレームを含む動画を再生する再生装置に対して、前記動画の再生開始の指示を送信する再生指示装置であって、
    前記再生装置は、
    所定の時間間隔でカウンタ値を増加させる再生側カウンタ管理部と、
    前記動画の再生開始の指示である再生開始命令を前記再生指示装置から受信すると、前記再生側カウンタ管理部の前記カウンタ値が、受信した前記再生開始命令に含まれる開始カウンタ値以上になったときに、受信した前記再生開始命令に含まれる開始位置情報が示す位置から前記動画の再生を開始する再生制御部とを備え、
    前記再生指示装置は、
    前記再生側カウンタ管理部が前記カウンタ値を増加させる時間間隔と同じ時間間隔でカウンタ値を増加させることを用いて、前記再生側カウンタ管理部と同期している指示側カウンタ管理部と、
    前記再生開始のタイミングを示すタイミング情報を取得する取得部と、
    前記取得部が前記タイミング情報を取得した場合に、取得した前記タイミング情報が示すタイミングに相当するカウンタ値である前記開始カウンタ値と、前記動画内における前記再生開始の位置を示す前記開始位置情報とを特定する再生管理部と、
    前記再生管理部が特定した前記開始カウンタ値と前記開始位置情報とを含む再生開始命令を前記再生装置に送信する送信部と、
    前記再生開始命令に基づいて前記再生装置が再生しているフレームに基づいてイベント処理を行うイベント処理部と、
    を備え、
    前記送信部は、さらに、前記動画の再生を停止させる再生停止命令であって、前記動画内における再生停止の位置を示す停止位置情報を含む再生停止命令を送信することによって、前記再生停止命令に含まれる前記停止位置情報が示す位置にあるフレームを一時停止状態で再生させ、
    前記イベント処理部は、前記再生装置が前記停止位置情報が示す位置にあるフレームを一時停止状態で再生したときには、前記停止位置情報が示す位置にある前記フレームに基づいてイベント処理を行う
    再生指示装置。
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