JP6635553B2 - 再生装置、再生システム、再生装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

再生装置、再生システム、再生装置の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、再生装置、再生システム、再生装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
動画等を含むコンテンツを再生する再生装置がある。再生装置は、当該再生装置内の記憶装置に記憶している、又は、ネットワーク経由で受信する画像データに基づいて動画等を再生する。また、上記の再生装置が複数設置され、それぞれの再生装置が同一のコンテンツを再生することがある。複数の再生装置により同一のコンテンツが再生されていることで、ユーザの視聴効果をより高くすることができる。
特許文献1は、コンテンツを送信する側の装置(親機)と、コンテンツを受信する側の装置(子機)とで、コンテンツの再生タイミングを同期させる技術を開示する。特許文献1に開示される技術では、親機が子機に対して時刻を示す情報であるカウンタ値を提供し、このカウンタ値を用いて再生タイミングを同期する。
特許第5418003号公報
しかしながら、特許文献1が開示する技術では、障害等の要因により親機が送信するカウンタ値を子機が受信できなくなると、再生タイミングの同期がなされなくなり、ユーザの視聴効果の向上がなされない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、複数の再生装置間で、より確実にコンテンツの再生の同期をとる再生装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る再生装置は、ローカルエリアネットワークに接続された複数の再生装置のうちの再生装置であって、時刻情報を管理する時刻管理部と、前記ローカルエリアネットワークに接続されている所定の時刻提供装置、又は、前記複数の再生装置のうちから動的に選択された、前記複数の再生装置に時刻情報を提供する再生装置であるマスタ装置、から受信した時刻情報を前記時刻管理部に設定する設定部とを備え、前記設定部は、(a)前記所定の時刻提供装置から第一時刻情報を受信した場合には、受信した前記第一時刻情報を前記時刻管理部に設定し、(b)前記所定の時刻提供装置から前記第一時刻情報を受信しない場合には、前記マスタ装置から受信する第二時刻情報を前記時刻管理部に設定する。
これによれば、再生装置は、所定の時刻提供装置から第一時刻情報が得られるときには第一時刻情報を自装置の時刻として使用し、第一時刻情報が得られないときにはマスタ装置から第二時刻情報を自装置の時刻として使用する。よって、所定の時刻提供装置だけである場合と比較して、再生装置は、時刻情報を受信できない期間を短くすることができる。
なお、所定の時刻提供装置とは、本発明の実施の形態の説明における、配信装置TXと、時刻情報を提供する専用のうち再生装置と同じローカルエリアネットワークに存在するもの(時刻サーバTS1)を総称するものである。
また、マスタ装置は、複数の再生装置のうちから動的に選択され、もしマスタ装置に通信障害が発生した場合には他の再生装置が新たなマスタ装置に選択される。よって、再生装置のうちの固定された一台の再生装置が時刻情報を配信する場合に比べて、マスタ装置が存在しない期間を短くすることができる。その結果、複数の再生装置が時刻情報を受信できない期間、つまり、再生装置間の時刻同期ができない期間を、より短くすることができる。このように、本発明の複数の再生装置間で、より確実にコンテンツの再生の同期をとることができる。
また、前記マスタ装置は、前記複数の再生装置によるコンテンツの再生に関する指示を前記複数の再生装置に送信し、前記所定の時刻提供装置は、前記複数の再生装置が再生するコンテンツを提供する配信装置であり、前記設定部は、前記配信装置が前記コンテンツとともに送信する時刻情報を、前記第一時刻情報として受信してもよい。
これによれば、再生装置は、配信装置からコンテンツとともに配信される時刻情報を、コンテンツとともに受信する。そのため、コンテンツと時刻情報とを別個に受信する場合と比較して、受信処理を効率化することができる利点がある。
また、前記再生装置は、さらに、前記所定の時刻提供装置である第一時刻サーバであって、前記ローカルエリアネットワークに接続され、前記ローカルエリアネットワークに時刻情報を提供する専用装置である第一時刻サーバの識別子を格納し得る第一記憶部を備え、前記設定部は、前記第一記憶部が前記第一時刻サーバの識別子を格納しており、かつ、前記第一時刻サーバから第三時刻情報を受信した場合には、前記第三時刻情報を前記時刻管理部に設定してもよい。
これによれば、再生装置は、第一時刻サーバが送信する、信頼性がより高い時刻情報を受信して自装置の時刻として優先的に使用することができる。また、第一時刻サーバを利用するか否かを、第一記憶部に識別子が格納されているか否かに基づいて、容易に制御することができる。
また、前記再生装置は、さらに、前記ローカルエリアネットワークに接続された外部ネットワークに接続され、時刻情報を提供する専用装置である第二時刻サーバの識別子を格納し得る第二記憶部を備え、前記設定部は、前記所定の時刻提供装置から前記第一時刻情報を受信せず、かつ、前記マスタ装置から前記第二時刻情報を受信しない場合、前記第二記憶部が前記第二時刻サーバの識別子を格納しているときには、前記第二時刻サーバから受信した第四時刻情報を前記時刻管理部に設定してもよい。
これによれば、再生装置は、第二時刻サーバが送信する時刻情報を受信して自装置の時刻として使用することができる。よって、再生装置は、ローカルエリアネットワーク内の時刻源装置(つまり、所定の時刻提供装置とマスタ装置との両方)から時刻情報が得られない場合に、外部ネットワークに接続された第二時刻サーバを利用して時刻情報を得ることができる利点がある。また、第二時刻サーバを利用するか否かを、第二記憶部に識別子が格納されているか否かに基づいて、容易に制御することができる。
また、前記第二時刻サーバから第四時刻情報を受信する際には、前記再生装置が、前記複数の再生装置のうちの前記マスタ装置である場合に限り、第四時刻情報を取得するための要求信号を前記第二時刻サーバに送信し、前記要求信号に応じて送信された前記第四時刻情報を受信してもよい。
これによれば、複数の再生装置それぞれが第二時刻サーバに要求信号を送信することが抑制され、通信量の削減を図ることができる利点がある。
また、前記再生装置は、さらに、互いに異なる再生優先度を有する少なくとも2つのコンテンツを取得する取得部と、前記時刻管理部が管理している時刻情報に基づいて、前記取得部が取得した前記少なくとも2つのコンテンツのいずれかを再生する再生部とを備え、前記再生部は、前記少なくとも2つのコンテンツのうちの第一コンテンツを再生している場合に、前記少なくとも2つのコンテンツのうちの第二コンテンツであって、前記第一コンテンツが有する再生優先度より高い再生優先度を有する第二コンテンツの再生命令を受けたときに、前記第二コンテンツの再生を開始してもよい。
これによれば、再生装置は、複数の再生装置間で同期している時刻情報を用いて再生優先度を考慮してコンテンツを再生することができる。
また、本発明の一態様に係る再生システムは、上記の再生装置を複数備え、複数の前記再生装置に時刻情報を提供し得る前記所定の時刻提供装置を備える。
これによれば、上記再生装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る再生装置の制御方法は、ローカルエリアネットワークに接続された複数の再生装置のうちの再生装置の制御方法であって、時刻管理部により時刻情報を管理する時刻管理ステップと、前記ローカルエリアネットワークに接続されている所定の時刻提供装置、又は、前記複数の再生装置のうちから動的に選択された、前記複数の再生装置に時刻情報を提供する再生装置であるマスタ装置、から受信した時刻情報を前記時刻管理部に設定する設定ステップとを含み、前記設定ステップでは、(a)前記所定の時刻提供装置から第一時刻情報を受信した場合には、受信した前記第一時刻情報を前記時刻管理部に設定し、(b)前記所定の時刻提供装置から前記第一時刻情報を受信しない場合には、前記マスタ装置から受信する第二時刻情報を前記時刻管理部に設定する。
これによれば、上記再生装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係るプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
これによれば、上記再生装置と同様の効果を奏する。
本発明にかかる再生装置等は、複数の再生装置間で、より確実にコンテンツの再生の同期をとることができる。
図1は、実施の形態に係る再生システムを含むネットワークの構成図である。 図2は、実施の形態に係る再生装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態に係る再生装置の機能構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態に係る再生装置が有する、時刻源装置の優先度を示す説明図である。 図5は、実施の形態に係るモード管理部が実行する、モード決定処理のフロー図である。 図6は、実施の形態に係る指示処理部による、全体指示受信時の処理を示す第一のフロー図である。 図7は、実施の形態に係る指示処理部による、全体指示受信時の処理を示す第二のフロー図である。 図8は、実施の形態に係る再生システムによる指示処理のシーケンス図である。 図9は、実施の形態に係る再生装置による時刻設定処理を示すフロー図である。 図10は、実施の形態に係る再生部による、再生優先度に基づくコンテンツの再生を示す第一の説明図である。 図11は、実施の形態に係る再生部による、再生優先度に基づくコンテンツの再生を示す第二の説明図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
本実施の形態において、複数の再生装置間で、より確実にコンテンツの再生の同期をとる再生装置及び再生システム等について説明する。この再生システムは、複数の再生装置が互いに同期してコンテンツを再生することでユーザによる視聴効果を高めるものである。
図1は、本実施の形態に係る再生システム1を含むネットワークの構成図である。
図1に示されるように、再生システム1は、時刻サーバTS1と、配信装置TXと、再生装置R1、R2及びR3と、LAN40を備える。再生システム1が備える各装置は、LAN40により互いに通信可能に接続されている。なお、再生装置R1、R2及びR3を、再生装置R1等ともいう。なお、例として再生装置R1等が3台である場合を説明するが、再生装置R1等の台数は、2以上の任意の台数であってよい。
再生システム1は、配信装置TXが送信するコンテンツ、又は、再生装置R1等が保有しているコンテンツを同期して再生する再生システムである。ここで、コンテンツとは、有限の再生時間長を有する動画コンテンツであり、例えば、1分程度以内の再生時間長を有するコマーシャルメッセージ、数十分程度の再生時間長を有する映像番組、及び、数時間の再生時間長を有する映画などを含む。コンテンツは、複数のフレームにより構成されており、複数のフレームそれぞれには、当該フレームが再生されるべき時刻を示すカウンタ値(再生カウンタ値ともいう)が対応付けられている。
再生装置R1等は、コンテンツを再生する再生装置である。再生装置R1等は、現在時刻を示す時刻情報であるカウンタ値を保持するカウンタを備えており、カウンタ値を参照しながら、コンテンツのフレームの再生カウンタ値に基づくタイミングでコンテンツを再生する。時刻情報が再生装置R1等の間で互いに同期がとれていれば、再生装置R1等がコンテンツを同期再生することができる。再生装置R1等は、再生装置R1等のうちから動的に一のマスタ(マスタ装置ともいう)を選択する。選択されたマスタは、他の再生装置R1等に時刻情報を送信する。マスタによる時刻情報の送信は、繰り返し(例えば2秒間隔で)行われる。なお、マスタの選択方法については後で詳しく説明する。また、マスタが送信する時刻情報を、第二時刻情報ともいう。
再生装置R1等は、共通の時刻情報の送信元である装置(以降、時刻源装置ともいう)から時刻情報を受信することで、再生装置R1等それぞれが保有している時刻情報を同期する。時刻源装置は、配信装置TX、時刻サーバTS1、時刻サーバTS2、及び、マスタがあり得る。再生装置R1等は、これらの時刻源装置のうちから選択する一の時刻源装置を利用して、コンテンツの再生タイミングを同期する。
時刻サーバTS1は、時刻情報を提供する専用装置である。時刻サーバTS1は、LAN40を介して再生装置R1等に時刻情報を提供し得る。時刻サーバTS1は、再生装置R1等からの時刻情報の取得要求に応じて時刻情報を送信してもよいし、自発的に時刻情報を送信してもよい。以降では、時刻サーバTS1が自発的に繰り返し(例えば2秒間隔で)LAN40に時刻情報をブロードキャスト送信する場合を例として説明する。なお、時刻サーバTS1は、所定の時刻提供装置の一例であり、時刻サーバTS1が送信する時刻情報を第一時刻情報ともいう。より具体的には、時刻サーバTS1は、第一時刻サーバに相当し、時刻サーバTS1が送信する時刻情報を第三時刻情報ともいう。
配信装置TXは、コンテンツを再生装置R1等に送信するコンテンツ配信装置である。配信装置TXは、LAN40を介してコンテンツを再生装置R1等に送信するとともに、時刻情報を送信し得る。配信装置TXによる時刻情報の送信は、繰り返し(例えば2秒間隔で)行われる。なお、配信装置TXは、所定の時刻提供装置の一例であり、配信装置TXが送信する時刻情報を第一時刻情報ともいう。
時刻サーバTS2は、時刻情報を提供する専用装置である。時刻サーバTS2は、外部ネットワーク44に接続されており、ルータ42を介してLAN40に接続されている。時刻サーバTS2は、外部ネットワーク44及びルータ42を介して再生装置R1等に時刻情報を提供し得る。時刻サーバTS2は、再生装置R1からの時刻情報の取得要求に応じて時刻情報を送信してもよいし、自発的に時刻情報を送信してもよい。以降では、時刻サーバTS2が取得要求に応じて時刻情報を送信する場合を例として説明する。なお、時刻サーバTS2は、第二時刻サーバに相当し、時刻サーバTS2が送信する時刻情報を第四時刻情報ともいう。
端末30は、再生装置R1等に対してコンテンツの再生に関する指示(以降、「再生指示」ともいう)を送信する通信端末装置である。再生指示は、具体的には、コンテンツの再生を開始する再生開始指示、コンテンツの再生を停止する再生停止指示、コンテンツを高速再生する高速再生指示、及び、コンテンツを低速再生する低速再生指示等を含む。
端末30は、ユーザによる操作等に基づいてコンテンツの再生指示を含む通信パケット(以降、単に「パケット」ともいう)を生成し、生成したパケットをLAN40を通じて再生装置R1等に送信する。なお、再生指示は、再生装置R1等が全体として1つのコンテンツを再生するための指示(全体指示ともいう)と、再生装置R1等のうちの1つ又は2つ以上の再生装置R1等だけにコンテンツを再生するための命令(個別指示ともいう)とを含んでもよい。端末30は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン又はタブレット等である。
LAN40は、再生システム1が備える各装置を互いに通信可能に接続するローカルエリアネットワークである。LAN40は、例えば、IEEE802.3規格等に適合する有線LAN、又は、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LAN、若しくは、これらが接続されたネットワークにより実現され得る。
再生装置R1等は、端末30から送信されるパケットを受信し、受信したパケットに含まれる再生指示に基づいてコンテンツの再生を制御(開始又は停止等)する。再生指示が全体指示であるときには、再生装置R1等のうちから選択されたマスタ(後述)が他の再生装置に再生指示を転送する。
図2は、本実施の形態に係る再生装置R1等のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図2は、再生装置R1のハードウェア構成を示したものであるが、再生装置R2及びR3も同様である。
図2に示されるように、再生装置R1は、CPU(Central Processing Unit)11と、メインメモリ12と、NIC(Network Interface Card)13と、HT(Hardware Timer)14と、ストレージ15とを備える。上記各構成要素は、再生装置R1内部のバスにより相互に接続されている。
CPU11は、メインメモリ12又はストレージ15に格納された制御プログラムを実行するプロセッサである。再生装置R1が実行する処理は、CPU11が制御プログラムを実行することで実現され得る。
メインメモリ12は、CPU11が制御プログラムを実行するときに使用するワークエリアとして用いられる揮発性の記憶領域である。
NIC13は、LAN40へパケットを送受信する通信インタフェースである。なお、NIC13は、LAN40の通信規格に適合する通信規格のインタフェースである。
HT(Hardwear Timer)14は、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させるカウンタである。上記所定の時間間隔は、設計上、時間経過とともに変化しないものであるが、現実には、時間経過及びハードウェア的な個体差によって若干の変動があり得る。HT14がカウンタ値を増加させる時間間隔は、例えば、90000分の1秒(90kHz)である。
ストレージ15は、コンテンツのデータを記憶している不揮発性の記憶装置である。上記コンテンツは、複数の静止画から構成されるもの又は動画(互いに関連する静止画の集合)である。上記コンテンツにおいて、各フレームの相対的な再生時刻がカウンタ値を用いて定められている。なお、ストレージ15は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、又は、SSD(Solid State Drive)等である。
図3は、本実施の形態に係る再生装置R1の機能構成を示すブロック図である。図4は、本実施の形態に係る再生装置R1が有する、時刻源装置の優先度を示す説明図である。なお、図3は、再生装置R1の機能構成を示したものであるが、再生装置R2及びR3も同様である。以降の説明でも同様とする。
図3に示されるように、再生装置R1は、取得部21と、設定部22と、時刻管理部23と、再生部24と、提供部25と、指示処理部26と、モード管理部27とを備える。
取得部21は、LAN40を介して時刻情報を取得する処理部である。取得部21は、時刻サーバTS1、配信装置TX、再生装置R1等から選択されたマスタ(後述)、及び、時刻サーバTS2のうちの一以上の時刻源装置からLAN40を介して時刻情報を取得する。
取得部21は、時刻源装置のアドレスを格納したアドレステーブル21Aを有する。アドレステーブル21Aは、時刻源装置の識別情報が格納されたテーブル(不図示)である。時刻源装置の識別情報は、例えば、時刻源装置のIPアドレスを採用し得る。取得部21は、アドレステーブル21Aを参照して所望の時刻源装置に時刻情報を要求し、要求に応じて送信される時刻情報を受信することで、時刻情報を取得する。また、取得部21は、時刻源装置が自発的に送信する時刻情報を受信することで、時刻情報を取得する。取得部21は、CPU11、メインメモリ12及びNIC13等により実現される。アドレステーブル21Aは、第一記憶部及び第二記憶部に相当する。
設定部22は、取得部21が時刻源装置から取得した時刻情報のうちから一の時刻情報を選択し、選択した時刻情報を時刻管理部23に設定する処理部である。設定部22は、時刻源装置ごとの優先度が格納された優先度テーブル22Aを有する。優先度テーブル22Aは、時刻源装置それぞれの優先度を規定したテーブルである(図4参照)。設定部22は、取得部21が複数の時刻情報を受信可能である場合に、優先度テーブル22Aを参照して、優先度が相対的に高い時刻源装置から受信した時刻情報を選択して、時刻管理部23に設定する。設定部22は、CPU11、メインメモリ12及びNIC13等により実現される。
より具体的には、設定部22は、(a)時刻サーバTS1又は配信装置TXから第一時刻情報を受信した場合には、受信した第一時刻情報を時刻管理部23に設定し、(b)時刻サーバTS1又は配信装置TXから第一時刻情報を受信しない場合には、マスタから受信する第二時刻情報を時刻管理部23に設定する。
優先度テーブル22Aの一例を図4に示す。図4に示される優先度テーブル22Aでは、優先度が1〜4の数値により表現されており、「1」が相対的に最も高い優先度、「4」が相対的に最も低い優先度を示している。また、各優先度を有する時刻情報源が示されている。
図4に示される例では、優先度が1である時刻源装置として、LAN40に接続された時刻サーバTS1が設定される。優先度が2である時刻源装置として、再生システム1内の配信装置TXが設定される。優先度が3である時刻源装置として、再生装置R1等のうちから選択されたマスタが設定される。優先度が4である時刻源装置として、外部ネットワーク44に接続された時刻サーバTS2が設定される。時刻サーバTS1及びTS2は、アドレステーブル21Aに設定されたものである。
時刻管理部23は、時刻を示す時刻情報を管理する処理部である。時刻管理部23は、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させるカウンタを用いて、再生装置R1が使用する時刻情報を生成する。時刻管理部23が管理する時刻は、設定部22により書き換えられ得る。時刻管理部23は、HT14等により実現される。
再生部24は、コンテンツを再生する処理部である。具体的には、再生部24は、時刻管理部23が管理している時刻情報(カウンタ値)を監視しており、このカウンタ値が、コンテンツを構成するフレームの再生カウンタ値以上になると、当該フレームを再生する。コンテンツを構成するフレームの再生カウンタ値は、指示処理部26により設定される。再生部24は、コンテンツを再生すべき期間(以降、再生期間ともいう)が重複する場合、コンテンツごとに定められた再生優先度に応じて再生するコンテンツを決定する。再生部24は、CPU11及びメインメモリ12等により実現される。
提供部25は、時刻情報を他の再生装置R1等に提供する処理部である。提供部25は、時刻管理部23が管理している時刻情報(カウンタ値)を取得し、LAN40を介して他の再生装置R1等に提供する。提供部25は、モード管理部27による制御に基づいて動作するか否かが制御される。
指示処理部26は、端末30等が送信する、コンテンツの再生に関する再生指示を受信し、コンテンツの再生に関わる再生制御処理と、他の再生装置への再生指示の転送に関わる転送処理とを行う処理部である。
指示処理部26は、再生制御処理として、受信した再生指示に基づいてコンテンツを構成するフレームの再生カウンタ値を設定する。例えば、再生指示の一例である再生開始指示は、再生すべきコンテンツを示す情報と、そのコンテンツを再生開始すべき時刻情報を含む。指示処理部26は、再生指示を受信したら、受信した再生指示に含まれる、コンテンツを再生開始すべき時刻情報であるカウンタ値を、当該コンテンツの先頭フレームの再生カウンタ値として設定する。また、このカウンタ値に、フレーム間の時間間隔(例えば、60fpsのコンテンツの場合には、1/60秒)を加えた値を2番目のフレームの再生カウンタ値として設定する。以降のフレームについても同様とする。なお、再生指示が高速再生指示及び低速再生指示である場合には、上記と同様にコンテンツの再生開始時刻が設定されるとともに、所望の再生速度になるように2番目以降のフレームの再生開始時刻が適切に設定される。再生指示が再生停止である場合には、当該再生停止指示を受けた後の再生カウンタ値を消去する。
また、指示処理部26は、転送処理として、受信した再生指示を他の再生装置R1等に送信する。その際、指示処理部26は、再生指示に時刻管理部23が管理している時刻情報を含めたパケットを送信する。指示処理部26が転送処理を行うか否かは、モード管理部27により制御される。
モード管理部27は、自装置である再生装置R1の動作モード、及び、再生システム1内の他の再生装置である再生装置R2及びR3の動作モードを管理している処理部である。ここで、動作モードとは、1つの再生装置について、マスタモードとスレーブモードとのいずれかをとり得る。マスタモードで動作する再生装置(以降、単に「マスタ」ともいう)は、時刻情報の基準となる装置であり、スレーブモードで動作する再生装置(以降、単に「スレーブ」ともいう)は、自装置の時刻情報をマスタの時刻情報に合わせることでマスタと同期をとる装置である。
モード管理部27は、動作モードがマスタモードであるときに、提供部25が他の再生装置R1等に時刻情報を提供するよう制御し、動作モードがスレーブモードであるときに、提供部25が他の再生装置R1等に時刻情報を提供しないよう制御する。言い換えれば、マスタである再生装置R1が時刻情報を提供し、スレーブである再生装置R2及びR3は時刻情報を提供しない。
また、モード管理部27は、動作モードがマスタモードであるときに、指示処理部26が再生制御処理及び転送処理を行うよう制御し、動作モードがスレーブモードであるときに、指示処理部26が再生制御処理を行い、転送処理を行わないよう制御する。
モード管理部27は、再生装置R1等の識別情報及び動作モードを含むパケットを他の再生装置R1等との間でやりとりすることで、再生システム1内で1つの再生装置だけがマスタとして動作し、その他の再生装置がスレーブとして動作するように制御する。どの再生装置がマスタとして動作するかは、マスタとしての条件を満たすか否かに基づいて、動的に制御される。装置の識別情報は、装置を一意に識別し得る情報が用いられ、例えば、装置のMAC(Media Access Control)アドレスが採用され得る。マスタとしての条件は、例えば、再生装置R1等のうち、MACアドレスを数値と見た場合に最大のMACアドレスを有すること、を採用し得る。
また、モード管理部27は、上記パケットのやりとりにより、再生システム1内の再生装置R1等それぞれの動作モードを把握する。なお、以降では、再生装置R1がマスタであり、再生装置R2及びR3がスレーブである場合を例として説明する。
再生部24は、コンテンツを再生する処理部である。具体的には、再生部24は、ストレージ15に記憶されているコンテンツのデータに基づいて、出力すべき画像の信号データを生成し、生成した信号データに基づいて表示装置(不図示)にフレームを表示する。再生部24は、時刻管理部23が管理している時刻情報であるカウンタ値を参照し、カウンタ値が、指示処理部26から提供される再生カウンタ値以上になるフレームを再生する。
以上のように構成された再生装置R1等の動作を以下で説明する。
まず、モード管理部27が実行するモード決定処理について説明する。
図5は、本実施の形態に係るモード管理部27が実行するモード決定処理のフロー図である。
ステップS101において、モード管理部27は、自装置の識別情報と動作モードとを他の再生装置に提供する。具体的には、モード管理部27は、自装置の識別情報(具体例はMACアドレス)と動作モードとを含むパケットをLAN40にブロードキャスト送信する。送信された識別情報等は、他の再生装置に受信される。なお、モード管理部27は、識別情報等の送信を繰り返し行ってもよい。より確実に、自装置の識別情報等を他の再生装置に取得させるためである。
ステップS102において、モード管理部27は、他の再生装置の識別情報と動作モードとを取得する。モード管理部27は、具体的には、他の再生装置のモード管理部27がステップS101でLAN40にブロードキャスト送信した識別情報と動作モードとを受信する。本ステップにおいて、モード管理部27は、所定時間(例えば10秒間)パケットの受信待ちを行い、当該所定時間が終了したらステップS103に進むことにしてもよい。より確実に、他の再生装置の識別情報等を取得するためである。
ステップS103において、モード管理部27は、自装置の識別情報が、他の再生装置の識別情報との関係により定められる、マスタとしての条件を満たすか否かを判定する。ステップS103で自装置の識別情報が上記条件を満たすと判定した場合(ステップS103でYes)には、ステップS104に進む。一方、自装置の識別情報が上記条件を満たさないと判定した場合(ステップS103でNo)には、ステップS105に進む。
ステップS104において、モード管理部27は、自装置をマスタとして動作させる。
ステップS105において、モード管理部27は、自装置をスレーブとして動作させる。また、モード管理部27は、ステップS102で取得した識別情報に基づいて、識別情報がマスタとしての条件を満たす再生装置のアドレスをアドレステーブル21Aに格納する。
ステップS104又はステップS105が終了したら、図5に示される一連の処理を終了する。この一連の処理により、モード管理部27は、自装置をマスタ及びスレーブのいずれか一方として動作させる。その結果、再生システム1内で一の再生装置だけがマスタとして動作するように制御される。また、マスタである再生装置に通信障害が発生した場合には、その他の再生装置のうちから新たなマスタが選択される。このようにして、複数の再生装置のうちから自動的に一の再生装置が選択される。
次に、再生装置R1等が再生指示を受信したときに実行される転送処理と、コンテンツを再生する再生制御処理とについて説明する。
図6は、本実施の形態に係る指示処理部26の全体指示受信時の処理を示すフロー図である。図7は、本実施の形態に係る指示処理部26の全体指示受信時の処理を示すフロー図である。図8は、本実施の形態に係る再生システム1による指示処理のシーケンス図である。これらの図を参照しながら再生装置R1等及び再生システム1の動作について説明する。
図6を参照しながら全体命令受信時の処理について説明する。なお、本フロー図に示される一連の処理は、マスタである再生装置R1、及び、スレーブである再生装置R2及びR3のそれぞれが行う処理である。
ステップS201において、指示処理部26は、端末30からのパケットに含まれる全体指示を受信する。この全体指示は、例えば、コンテンツの再生を開始する再生開始指示である。
ステップS202において、指示処理部26は、モード管理部27が管理している動作モードを参照することで、自装置がマスタであるか否かを判定する。自装置がマスタであると判定した場合(ステップS202でYes)、ステップS203に進む。一方、自装置がマスタではない(つまりスレーブである)と判定した場合(ステップS202でNo)、ステップS206に進む。
ステップS203において、指示処理部26は、時刻管理部23から現時点の時刻情報を取得する。
ステップS204において、指示処理部26は、ステップS203で取得した時刻情報に基づいて、スレーブである再生装置がコンテンツの再生を開始する再生開始時刻を算出し、算出した再生開始時刻を含む全体指示を生成する。なお、全体指示の代わりに、各スレーブに対する個別指示を生成してもよい。
ステップS205において、指示処理部26は、ステップS204で生成した全体指示をスレーブに送信する。また、指示処理部26は、自装置の再生部24に全体指示を提供する。なお、ステップS204で個別指示を生成した場合には、上記全体指示に代えて、個別指示を送信する。
ステップS206において、指示処理部26は、ステップS201で受信した全体指示を破棄する。
ステップS205又はS206が終了したら本フロー図に示される一連の処理を終了する。
本フロー図に示される一連の処理により、端末30(より一般的には再生システム1の外部の装置)からの全体指示をマスタだけが取得し、取得した全体指示に基づいてマスタがスレーブに対して全体指示又は個別指示を送信するという動作がなされる(図8のステップSA)。
次に図7を参照しながら全体指示受信時の処理について説明する。なお、本フロー図に示される一連の処理は、再生装置R1等それぞれが行う処理である。
ステップS221において、指示処理部26は、全体指示を受信し、受信した全体指示に含まれる再生開始時刻を再生部24に提供する。ここで、スレーブの再生部24は、マスタの指示処理部26から受信した全体指示を取得する。マスタの再生部24は、自装置の指示処理部26から提供された全体指示を取得する。なお、ステップS205(図6)でマスタが個別指示を送信する場合には、ステップS221において、指示処理部26は、全体指示に代えて個別指示を受信する。
ステップS222において、再生部24は、現時点の時刻情報を時刻管理部23から取得する。
ステップS223において、再生部24は、ステップS222で取得した時刻情報に基づいて、ステップS221で取得した再生開始時刻が到来したか否かを判定する。再生開始時刻が到来したと判定した場合(ステップS223でYes)、ステップS224に進む。一方、再開始時刻が未だ到来していないと判定した場合(ステップS223でNo)、ステップS222を再び実行する。つまり、再生部24は、再生開始時刻が到来するまでステップS222及びS223で待機する。
ステップS224において、再生部24は、コンテンツの再生を開始する。具体的には、再生部24は、コンテンツの最初のフレーム(より詳しくは、再生開始位置のフレーム)の再生を行い、その後、順次、コンテンツ内のフレームを順に再生する。
本フロー図に示される一連の処理により、再生システム1内の再生装置R1等(マスタ及びスレーブ)スレーブそれぞれがコンテンツの再生を開始する。ここで、コンテンツの再生開始タイミングは、再生装置R1等が備える時刻管理部23が管理している時刻により定められる。時刻管理部23が管理している時刻が適切に同期されていれば、すべての再生装置R1等の再生開始タイミングが同時になり、再生開始タイミングのずれが抑制される(図8のステップSB)。
次に、設定部22が実行する時刻設定処理について説明する。図9は、本実施の形態に係る再生装置R1等による時刻設定処理を示すフロー図である。
ステップS301において、設定部22は、取得部21が時刻サーバTS1から時刻情報を取得したか否かを判定する。なお、時刻サーバTS1が時刻情報の取得要求に応じて時刻情報を送信する場合には、設定部22は、時刻サーバTS1に取得要求を送信し、送信した取得要求に応じて送信された時刻情報を取得する。時刻サーバTS1から時刻情報を取得した場合(ステップS301でYes)にはステップS302に進み、そうでない場合(ステップS301でNo)にはステップS311に進む。なお、アドレステーブル21Aに時刻サーバTS1の設定がない場合には、時刻サーバTS1から時刻情報を取得しない場合の処理を行うことにしてよい。
ステップS302において、設定部22は、ステップS301で時刻サーバTS1から受信した時刻情報を時刻管理部23に設定する。
ステップS311において、設定部22は、取得部21が配信装置TXから時刻情報を取得したか否かを判定する。具体的には、設定部22は、取得部21が配信装置TXからコンテンツのストリーミング配信とともに、時刻情報を受信したか否かを判定する。配信装置TXから時刻情報を取得した場合(ステップS311でYes)にはステップS312に進み、そうでない場合(ステップS311でNo)にはステップS321に進む。
ステップS312において、設定部22は、ステップS311で配信装置TXから受信した時刻情報を時刻管理部23に設定する。
ステップS321において、設定部22は、取得部21がマスタである再生装置から時刻情報を取得したか否かを判定する。マスタである再生装置から時刻情報を取得した場合(ステップS321でYes)にはステップS322に進み、そうでない場合(ステップS321でNo)にはステップS331に進む。
ステップS322において、設定部22は、ステップS321でマスタである再生装置から受信した時刻情報を時刻管理部23に設定する。
ステップS331において、設定部22は、取得部21が時刻サーバTS2から時刻情報を取得したか否かを判定する。設定部22は、時刻サーバTS2に取得要求を送信し、送信した取得要求に応じて送信された時刻情報を取得する。なお、時刻サーバTS2が時刻情報を自発的に送信する場合には、上記取得要求を送信する必要はない。時刻サーバTS2から時刻情報を取得した場合(ステップS331でYes)にはステップS332に進み、そうでない場合(ステップS331でNo)には、本フロー図に示される一連の処理を終了する。なお、アドレステーブル21Aに時刻サーバTS2の設定がない場合には、時刻サーバTS2から時刻情報を取得しない場合の処理を行うことにしてよい。
ステップS302、S312、S322及びS332を終えたら、本フロー図に示される一連の処理を終了する。
このように、設定部22は、アドレステーブル21Aが時刻サーバTS1のアドレスを格納しており、かつ、時刻サーバTS1から第三時刻情報を受信した場合には、第三時刻情報を時刻管理部23に設定する。
また、設定部22は、時刻サーバTS1又は配信装置TXから第一時刻情報を受信せず、かつ、マスタから第二時刻情報を受信しない場合、アドレステーブル21Aが時刻サーバTS2のアドレスを格納しているときには、時刻サーバTS2から受信した第四時刻情報を時刻管理部23に設定する。
ここで、時刻サーバTS2から第四時刻情報を受信する際には、再生装置がマスタである場合に限り、第四時刻情報を取得するための要求信号を時刻サーバTS2に送信し、要求信号に応じて送信された第四時刻情報を受信してもよい。
本フロー図に示される一連の処理により、設定部22は、複数の時刻源装置から取得する時刻情報のうち適切なものを時刻管理部23に設定することができる。
次に、再生部24による再生優先度に基づくコンテンツの再生方法について説明する。再生部24は、指示処理部26から取得した再生開始命令に従ってコンテンツを再生するとき、コンテンツを再生する期間(再生期間ともいう)が重複する場合がある。その場合、再生部24は、コンテンツごとに定められた再生優先度に基づいて、再生優先度が相対的に高いコンテンツを優先的に再生する。言い換えれば、再生部24は、互いに異なる再生優先度を有する少なくとも2つのコンテンツのうちの第一コンテンツを再生している場合に、上記少なくとも2つのコンテンツのうちの第二コンテンツであって、第一コンテンツが有する再生優先度より高い再生優先度を有する第二コンテンツの再生命令を受けたときに、第二コンテンツの再生を開始する。以降において、具体例を示しながら説明する。
図10は、本実施の形態に係る再生部24による、再生優先度に基づくコンテンツの再生を示す第一の説明図である。
図10の(a)は、コンテンツA1及びA2の再生期間を示している。図10の(b)は、コンテンツB1の再生期間を示している。図10の(c)は、コンテンツC1、C2及びC3の再生期間を示している。なお、コンテンツA1及びA2を総称してコンテンツAと呼ぶこともある。コンテンツB1及びC1等についても同様とする。
例えば、コンテンツA1の再生期間は、図10に示されるように、時刻t4から時刻t6までの時間T46の期間である。これは、コンテンツA1の再生開始時刻が時刻t4であるとの再生開始を受信したこと、及び、コンテンツA1の再生時間長が時間T46であることから定められる。また、コンテンツA2の再生期間は、時刻t9から時刻tbまでの期間である。これは、コンテンツA2の再生開始時刻が時刻t9であるとの再生開始を受信したこと、及び、コンテンツA2の再生時間長が時間T9Bであることから定められる。コンテンツB及びCの再生期間は、図10に示される通りであり、上記と同様に、再生開始命令とコンテンツの再生時間長から定められる。
また、コンテンツA、B及びCの再生優先度は、それぞれ、高、低及び中と定められている。ここで、コンテンツA、B及びCは、互いに異なる再生優先度を有する少なくとも2つのコンテンツの第一例である。
図10の(d)は、再生部24が再生するコンテンツと、コンテンツの内容を示している。
まず、再生部24が時刻t1にコンテンツB1の再生を開始する。時刻t1は他のコンテンツの再生期間に含まれていないためである。
再生部24は、時刻t2において、コンテンツB1の再生を中止して、コンテンツC1の再生を開始する。コンテンツC1の再生開始時刻が時刻t2であり、コンテンツB1よりコンテンツC1の優先度の方が高いからである。
再生部24は、時刻t3においてコンテンツC1の再生を終了すると、コンテンツB1の再生を再開する。コンテンツC1の再生したことにより、再生すべきコンテンツがコンテンツB1だけになったからである。
再生部24は、時刻t4において、コンテンツB1の再生を中止して、コンテンツA1の再生を開始する。コンテンツA1の再生開始時刻が時刻t4であり、コンテンツB1よりコンテンツA1の優先度の方が高いからである。
以降、上記と同様に、再生部24は、再生優先度を考慮して、再生優先度が相対的に高いコンテンツを優先的に再生する。
上記の再生優先度の設定は、例えば、ショッピングセンタなどに配置され、常時再生するコンテンツを記憶していながらもマルチキャスト配信されるコンテンツを優先的に再生する再生装置に適用され得る。この場合、図10の(a)は、比較的緊急性又は即時性が高く、配信装置TXから配信されるコンテンツ、例えば、地震速報などの災害情報、又は、タイムセールや人の呼び出しのためのコンテンツに適している。また、図10の(c)は、ユーザによる操作等により再生されるコンテンツ、例えば、販売している商品の個別の詳細情報などのコンテンツに適している。図10の(b)は、(a)又は(c)のコンテンツの再生期間を除く時間帯に再生される、再生装置R1等のストレージ15に記憶されたデフォルトコンテンツに適している。
図11は、本実施の形態に係る再生部24による、再生優先度に基づくコンテンツの再生を示す第二の説明図である。
図11の(a)、(b)及び(c)は、コンテンツA1等の再生期間を示している。表示の仕方は図10と同様であるので詳細な説明を省略する。
また、コンテンツA、B及びCの再生優先度は、それぞれ、低、中及び高と定められている。ここで、コンテンツA、B及びCは、互いに異なる再生優先度を有する少なくとも2つのコンテンツの第二例である。
上記の再生優先度の設定は、例えば、ショッピングセンタなどに配置され、マルチキャスト配信されるコンテンツを常時再生しながら、ユーザによる操作によるコンテンツの再生、及び、記憶部に格納されたコンテンツの再生を優先的に行う再生装置に適用され得る。
この場合、図11の(a)は、配信装置TXから配信されるデフォルトコンテンツに適している。また、図11の(b)は、ショッピングセンタ内の特定のエリアだけのタイムセールを知らせるコンテンツであって、再生装置R1のストレージ15に記憶されたコンテンツに適している。図11の(c)は、ユーザによる操作等により再生されるコンテンツ、例えば、販売している商品の個別の詳細情報などのコンテンツに適している。
以上のように、本実施の形態の再生装置は、所定の時刻提供装置から第一時刻情報が得られるときには第一時刻情報を自装置の時刻として使用し、第一時刻情報が得られないときにはマスタ装置から第二時刻情報を自装置の時刻として使用する。よって、所定の時刻提供装置だけである場合と比較して、再生装置は、時刻情報を受信できない期間を短くすることができる。
また、マスタ装置は、複数の再生装置のうちから動的に選択され、もしマスタ装置に通信障害が発生した場合には他の再生装置が新たなマスタ装置に選択される。よって、再生装置のうちの固定された一台の再生装置が時刻情報を配信する場合に比べて、マスタ装置が存在しない期間を短くすることができる。その結果、複数の再生装置が時刻情報を受信できない期間、つまり、再生装置間の時刻同期ができない期間を、より短くすることができる。このように、本発明の複数の再生装置間で、より確実にコンテンツの再生の同期をとることができる。
また、再生装置は、配信装置からコンテンツとともに配信される時刻情報を、コンテンツとともに受信する。そのため、コンテンツと時刻情報とを別個に受信する場合と比較して、受信処理を効率化することができる利点がある。
また、再生装置は、第一時刻サーバが送信する、信頼性がより高い時刻情報を受信して自装置の時刻として優先的に使用することができる。また、第一時刻サーバを利用するか否かを、第一記憶部に識別子が格納されているか否かに基づいて、容易に制御することができる。
また、再生装置は、第二時刻サーバが送信する時刻情報を受信して自装置の時刻として使用することができる。よって、再生装置は、ローカルエリアネットワーク内の時刻源装置(つまり、所定の時刻提供装置とマスタ装置との両方)から時刻情報が得られない場合に、外部ネットワークに接続された第二時刻サーバを利用して時刻情報を得ることができる利点がある。また、第二時刻サーバを利用するか否かを、第二記憶部に識別子が格納されているか否かに基づいて、容易に制御することができる。
また、複数の再生装置それぞれが第二時刻サーバに要求信号を送信することが抑制され、通信量の削減を図ることができる利点がある。
また、再生装置は、複数の再生装置間で同期している時刻情報を用いて再生優先度を考慮してコンテンツを再生することができる。
以上、本発明の再生装置、及び、再生システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、複数の再生装置間で、より確実にコンテンツの再生の同期をとる再生装置及び再生システムに利用可能である。具体的には、公共スペース又は商業施設などにおいて複数設置され、画像等を再生する再生装置などに利用可能である。
1 再生システム
11 CPU
12 メインメモリ
13 NIC
14 HT
15 ストレージ
21 取得部
21A アドレステーブル
22 設定部
22A 優先度テーブル
23 時刻管理部
24 再生部
25 提供部
26 指示処理部
27 モード管理部
30 端末
40 LAN
42 ルータ
44 外部ネットワーク
TS1、TS2 時刻サーバ
TX 配信装置
R1、R2、R3 再生装置

Claims (9)

  1. ローカルエリアネットワークに接続された複数の再生装置のうちの再生装置であって、
    時刻情報を管理する時刻管理部と、
    前記ローカルエリアネットワークに接続されている所定の時刻提供装置、又は、前記複数の再生装置のうちから動的に選択された、前記複数の再生装置に時刻情報を提供する再生装置であるマスタ装置、から受信した時刻情報を前記時刻管理部に設定する設定部とを備え、
    前記設定部は、
    前記所定の時刻提供装置から第一時刻情報を受信したか否かを判定し、
    (a)前記所定の時刻提供装置から前記第一時刻情報を受信したと判定した場合には、受信した前記第一時刻情報を前記時刻管理部に設定し、
    (b)前記所定の時刻提供装置から前記第一時刻情報を受信していないと判定した場合には、前記マスタ装置から受信する第二時刻情報を前記時刻管理部に設定する
    再生装置。
  2. 前記マスタ装置は、前記複数の再生装置によるコンテンツの再生に関する指示を前記複数の再生装置に送信し、
    前記所定の時刻提供装置は、前記複数の再生装置が再生するコンテンツを提供する配信装置であり、
    前記設定部は、前記配信装置が前記コンテンツとともに送信する時刻情報を、前記第一時刻情報として受信する
    請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記再生装置は、さらに、
    前記所定の時刻提供装置である第一時刻サーバであって、前記ローカルエリアネットワークに接続され、前記ローカルエリアネットワークに時刻情報を提供する専用装置である第一時刻サーバの識別子を格納し得る第一記憶部を備え、
    前記設定部は、
    前記第一記憶部が前記第一時刻サーバの識別子を格納しており、かつ、前記第一時刻サーバから第三時刻情報を受信した場合には、前記第三時刻情報を前記時刻管理部に設定する
    請求項1又は2に記載の再生装置。
  4. 前記再生装置は、さらに、
    前記ローカルエリアネットワークに接続された外部ネットワークに接続され、時刻情報を提供する専用装置である第二時刻サーバの識別子を格納し得る第二記憶部を備え、
    前記設定部は、
    前記所定の時刻提供装置から前記第一時刻情報を受信せず、かつ、前記マスタ装置から前記第二時刻情報を受信しない場合、前記第二記憶部が前記第二時刻サーバの識別子を格納しているときには、前記第二時刻サーバから受信した第四時刻情報を前記時刻管理部に設定する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の再生装置。
  5. 前記第二時刻サーバから第四時刻情報を受信する際には、
    前記再生装置が、前記複数の再生装置のうちの前記マスタ装置である場合に限り、第四時刻情報を取得するための要求信号を前記第二時刻サーバに送信し、前記要求信号に応じて送信された前記第四時刻情報を受信する
    請求項4に記載の再生装置。
  6. 前記再生装置は、さらに、
    互いに異なる再生優先度を有する少なくとも2つのコンテンツを取得する取得部と、
    前記時刻管理部が管理している時刻情報に基づいて、前記取得部が取得した前記少なくとも2つのコンテンツのいずれかを再生する再生部とを備え、
    前記再生部は、前記少なくとも2つのコンテンツのうちの第一コンテンツを再生している場合に、前記少なくとも2つのコンテンツのうちの第二コンテンツであって、前記第一コンテンツが有する再生優先度より高い再生優先度を有する第二コンテンツの再生命令を受けたときに、前記第二コンテンツの再生を開始する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の再生装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の再生装置を複数備え、
    複数の前記再生装置に時刻情報を提供し得る前記所定の時刻提供装置を備える
    再生システム。
  8. ローカルエリアネットワークに接続された複数の再生装置のうちの再生装置の制御方法であって、
    時刻管理部により時刻情報を管理する時刻管理ステップと、
    前記ローカルエリアネットワークに接続されている所定の時刻提供装置、又は、前記複数の再生装置のうちから動的に選択された、前記複数の再生装置に時刻情報を提供する再生装置であるマスタ装置、から受信した時刻情報を前記時刻管理部に設定する設定ステップとを含み、
    前記設定ステップでは、
    前記所定の時刻提供装置から第一時刻情報を受信したか否かを判定し、
    (a)前記所定の時刻提供装置から前記第一時刻情報を受信したと判定した場合には、受信した前記第一時刻情報を前記時刻管理部に設定し、
    (b)前記所定の時刻提供装置から前記第一時刻情報を受信していないと判定した場合には、前記マスタ装置から受信する第二時刻情報を前記時刻管理部に設定する
    制御方法。
  9. 請求項8に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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