JP2001282229A - 画像表示システム - Google Patents

画像表示システム

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JP2001282229A
JP2001282229A JP2000095198A JP2000095198A JP2001282229A JP 2001282229 A JP2001282229 A JP 2001282229A JP 2000095198 A JP2000095198 A JP 2000095198A JP 2000095198 A JP2000095198 A JP 2000095198A JP 2001282229 A JP2001282229 A JP 2001282229A
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JP2000095198A
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Masami Yamazaki
眞見 山崎
Takeshi Minagawa
剛 皆川
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Escalators And Moving Walkways (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エスカレータや動く歩道などのマンコンベアや
通路の壁面に沿って設置した映像表示装置において、テ
レビコマーシャルのような動画映像情報や、文字や画像
が混在した静止画像情報などを通常に上映した場合、マ
ンコンベアの乗客や、ある速度で通路を通過する通行人
にとって、前記映像装置上に上映された映像は、相対的
に乗客あるいは通行人の移動方向と反対側に移動してい
くように見えるので、前記上映映像を読み取りにくいと
いう課題がある。 【解決手段】上記課題を解決するために、本発明の壁面
用映像表示装置は、壁面に沿って複数の映像表示手段1
05を配置し、それら個々の映像表示手段へ映像信号を
供給する映像送出手段107と、映像送出手段から供給
された映像信号を加工し、映像を水平方向にスクロール
する映像信号処理手段106と、壁面に沿って移動する
情報取得者の移動速度を検出する移動速度検出手段10
9と、前記移動速度検出手段の出力信号に依存して前記
映像信号処理手段の水平方向スクロール速度を算出する
演算処理手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば空港や駅
構内等の単なる通路や、動く歩道やエスカレータなどの
人間運搬手段を擁する通路などにおいて、前記通路を通
行する人間に情報を提供する画像表示システムに関す
る。その中でも特に、通路の壁面に沿って設置する映像
情報表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、例えば特開平07-206349号公報
に示されたものと同様な、マンコンベアの情報表示装置
を説明するための図である。図12において、手摺り1202
と階段1203と図示してない駆動機構等を内蔵するトラス
1206を主な構成部品とする一般的なエスカレータに、文
字等表現力が限られながらもエスカレータの長さ相当の
表示長を実現できる電光掲示盤1201を手摺りに沿って設
置し、電光掲示盤1201上に乗客に提示したい文字を表示
し、その文字をエスカレータの階段移動方向に沿って移
動しながら表示することを可能とする制御器1204を備
え、さらに、その文字移動速度を調整する操作器1205を
備えた、エスカレータの表示装置を示す。
【0003】上記のように構成されたエスカレータの表
示装置上に、乗客に伝えたい文字情報を、エスカレータ
の階段の移動方向に沿って、ある速度で移動させる。す
ると、乗客の移動速度と表示した文字の移動速度との差
に相当する相対速度で、乗客の前を文字が通過する。乗
客がエスカレータに乗ってから降りるまでの時間に、乗
客の前を通過した文字数分の情報を読むことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術により、エスカレータの乗客に提示する情報量を
増加させる技術では、提示された文字情報は、乗客に対
して移動していく。そのため、文字を読み取るために
は、乗客はある程度以上の動態視力を要求される。動態
視力の限界を越えた相対速度で、乗客の前面を文字が通
過するような設定で動作した場合には、乗客は提示され
た文字情報を読みとることができないという問題があ
る。
【0005】また、上記従来技術によれば、文字は乗客
の前を一方向に通過していくため、提示される順番にし
か文字を読むことができないという問題や、読み逃した
部分へ戻って読むこともできないという問題や、読みた
い部分だけを拾い読みできないという問題なども存在す
る。速度差を持たせたことにより増加した情報量は、空
間的な一次元移動方向に展開されて提供されるものであ
り、文字列のように、一次元的な並びを持ち、その長さ
の増大によって情報量を増加させる性質を持つ情報表現
にしか、提示情報量を増大させるという効果が生れない
という問題がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、動画映像情報(例えばコマーシャル映像)や、
文字や画像が混在した静止画像情報などを、エスカレー
タや動く歩道などの乗客や、通路を通行する通行人など
に、効果的に提示することを可能にする映像表示システ
ム(装置)を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の壁面用映像表示装置は、壁面に沿った幅広
い範囲に渡って映像を表示するために、壁面に沿って、
複数の映像表示手段を配置し、それら個々の映像表示手
段へ映像信号を供給する映像送出手段と、映像送出手段
から供給された映像信号を加工し、映像を水平方向にス
クロールする映像信号処理手段と、壁面に沿って移動す
る情報取得者の移動速度を検出する移動速度検出手段
と、前記移動速度検出手段の出力信号に依存して前記映
像信号処理手段の水平方向スクロール速度を算出する演
算処理手段とを設ける。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、まず本発
明の第一の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実
施の形態に係る、動く歩道の側壁面に設置した映像表示
装置を説明するための図である。図1において、人を運
搬するために無端状に連結されて駆動機構の駆動力を受
けて移動するコンベアベルト101と、それと同期して移
動する手摺り102と、前記コンベアベルトを駆動するた
めのベルト駆動用歯車104と、前記部品を構造的に支え
駆動装置を内蔵するトラス103を主な構成部品とする一
般的な動く歩道装置の、手摺り102上方の側面壁に動画
表示装置105を、前記動く歩道装置の全長と同程度の範
囲を覆い尽せる台数だけ隙間なく並べる。
【0009】動画表示装置105には、例えば、通常のテ
レビ用モニタディスプレイを用いる。あるいは、ビデオ
ウオール用のプロジェクションユニットなどを用いるこ
とで、隣合う画面間の隙間を最小限に狭くすることがで
きる。映像送出装置107から送り出される映像信号を、
水平スクロール機能を持った画像処理装置106で処理
し、その出力処理信号を、前記動画表示装置105の各々
に供給する。
【0010】画像処理装置106の処理パラメタである水
平スクロール速度は、ベルト駆動用歯車104に設置した
回転数センサ108で計測した歯車の回転速度情報から、
スクロール速度算出器109により計算され、画像処理装
置106に供給される。なお、手すりベルトおよび踏み板
のうち少なくとも一方の速度を速度センサで検出し、検
出した値を水平スクロール速度として計算を行ってもよ
い。ここで、速度の検出は画像認識の技術を用いてもよ
い。
【0011】図2のフローチャートを用いて、図1の映像
表示装置の制御シーケンスを説明する。システムの動作
を開始すると、まず最初に処理201により、回転数セン
サ108の回転速度情報を取得し、その情報を用いて処理2
02により、コンベアベルト101の移動速度へ変換する。
つづいて、処理203により、コンベアベルト101の移動速
度値を数1に基いてスクロール速度s(画素/秒)へ変換す
る。
【0012】
【数1】
【0013】ただし、コンベアベルト101の移動速度
を、v(メートル/秒)とし、動画表示装置105の表示画面
の横幅をU(メートル)とし、該横幅Uの水平方向が画面上
ではW個の画素から構成されているとし、横方向一列に
配置した全ての動画表示装置全体の横幅をL(メートル)
とし、搭乗者が全幅L(メートル)を通過する間に搭乗者
位置に相対的に、搭乗者前面を通過させたい画面の枚数
をNとした。
【0014】処理203に続いて、画像処理装置106の動作
状態を、処理204により判断する。画像処理装置106が動
作中であれば、処理205により、処理203で算出したスク
ロール速度パラメタを、画像処理装置106の既設定スク
ロール速度に上書き更新する。一方、画像処理装置106
が動作していなければ、処理206により画像処理装置106
を起動し、処理207により、処理203で算出したスクロー
ル速度パラメタを、画像処理装置106へ初期値として設
定し、続いて、処理208で映像送出装置107を起動する。
処理205あるいは処理208に続いて、処理209では、前記
一連の処理を再度繰り返す周期に見当った時間待ちを行
なう。たとえば、1秒程度待つ。
【0015】なお、上述した処理はソフトウェア(プロ
グラム)によっても実現可能である。
【0016】図3で、画像処理装置106の水平スクロール
機能を説明する。映像送出装置107から送り出される映
像信号の垂直同期周波数をV(Hz)とする。また、前記映
像信号中の各フレームの画像は、垂直方向Hライン、水
平方向W画素から構成されているとする。このとき、映
像送出装置107から画像処理装置106へ供給された入力映
像信号302中のあるフレームの映像が、スクロール処理
前画像301とするとき、スクロール速度算出器109から出
力され、画像処理装置106へ供給されているスクロール
速度パラメタ303がs(画素/秒)という値にセットされて
いるとき、出力映像信号304は、一フレーム分の時間、
すなわち1/V(秒)遅れで、水平方向に、s/V(画素)右スク
ロールし、画面の右端からはみだした部分に相当する画
像が画面左側に配置された、スクロール処理結果画像30
5をフレーム画像として含む。
【0017】スクロール速度パラメタ303が負の値を取
るとき、上記スクロール方向は逆を意味する。すなわ
ち、|s|/V(画素)左スクロールし、画面の左端からは
みだした部分に相当する画像を画面右側に配置する。
【0018】画像処理装置106の実施の形態を、図4で説
明する。画像処理装置106は、座標生成論理ブロック410
と画像記憶論理ブロック420と、D/A変換器406から構成
される。映像信号401は、画像記憶論理ブロック420のA/
D変換器421へ入力され、ディジタル値に変換される。
【0019】同期信号402は、座標生成論理ブロック410
の画素位置座標計算回路411とフレーム数係数器414と、
画像記憶論理ブロック420の奇数フレーム検出器422へ入
力されると同時に、同期信号出力404としてバイパス出
力される。画像記憶論理ブロック420の画像メモリ読み
出しデータ425は、D/A変換器406へ入力され、D/A変換さ
れて、映像信号出力403となる。スクロール速度信号405
は、座標生成論理ブロック410のスクロール速度値レジ
スタ412へ供給される。
【0020】座標生成論理ブロック410は、スクロール
速度値レジスタ412へ格納されたスクロール速度値sとフ
レーム数係数器414から出力されるフレーム番号nを入力
として、スクロール幅計算回路415はスクロール幅rを、
数2のように計算する。
【0021】
【数2】
【0022】ただし、Vは、入力映像信号のフレーム周
波数とする。前記スクロール幅rと、画面横幅値レジス
タ413に格納されている画面幅の値Wと、同期信号から2
次元画素位置座標(x,y)を算出する画素位置座標計算回
路411の画素水平位置xの値とから、読み出し水平位置計
算回路416において、読み出し水平位置x'を、数3のよう
に計算する。
【0023】
【数3】
【0024】前記読み出し水平位置x'は、奇数フレーム
画像メモリ423と偶数フレーム画像メモリ424の読み出し
水平位置端子Rxへ、画素位置座標計算回路411の2次元画
素位置座標(x,y)の水平位置座標xは、奇数フレーム画像
メモリ423と偶数フレーム画像メモリ424の書き込み水平
位置端子Wxへ、画素位置座標計算回路411の2次元画素位
置座標(x,y)の垂直位置座標yは、奇数フレーム画像メモ
リ423と偶数フレーム画像メモリ424の読み込み垂直位置
端子Ryと、書き込み垂直位置端子Wyの双方へ供給され
る。
【0025】奇数フレーム検出器422の奇数フレーム判
定値は、奇数フレーム画像メモリ423の書き込み許可端
子WEへ、奇数フレーム判定値の反転信号を、偶数フレー
ム画像メモリ424の書き込み許可端子WEへ入力される。
これにより、奇数フレームの画素値は、奇数フレーム画
像メモリ423へ書き込まれ、偶数フレームの画素値は、
偶数フレーム画像メモリ424へ書き込まれる。画素メモ
リの書き込み位置は、画素位置座標計算回路411の2次元
画素位置座標(x,y)により制御される。
【0026】一方、書き込みをおこなっていない方のフ
レームメモリからは、読み出し水平位置計算回路416に
より計算した読み出し水平位置x'と、画素位置座標計算
回路411の2次元画素位置座標(x,y)の垂直位置座標yに従
って、画素値が読み出され、画像メモリ読み出しデータ
425として出力される。以上の論理回路により、画像処
理装置106は、図3に示すように水平スクロールした映像
を出力することが可能となる。なお、上述した処理はソ
フトウェア(プログラム)によっても実現可能である。
【0027】上記構成における動く歩道側面壁用映像表
示装置の連続して横方向に配置した動画表示装置105の
ある瞬間の画面と、そのt(秒)後の画面の状態を、図5に
示す。前記機能を持った画像処理装置106の作用によ
り、幅U(メートル)の繰り返し画像が、横方向に速度v
(メートル/秒)で、動画表示装置105の画面境界線501を
越えて、連続的に横方向に移動していく。
【0028】このため、動く歩道のコンベアベルト101
上に立っている乗客にとっては、乗客自身も速度v(メー
トル/秒)で移動しているために、乗客と映像フレームの
位置関係が、相対的に静止しているように見える。その
ため、乗客が動く歩道に搭乗してから、降りるまでの時
間ずっと、乗客にとっては、映像表示装置の前に立ち止
まって映像を見ているのと同様の状態を維持することが
できる。
【0029】したがって、搭乗時間の間中、映像送出装
置107からテレビコマーシャルのような動画映像を供給
しても、静止画映像を供給しても、どちらの場合であ
れ、乗客に対して、通常のテレビ放送を見ているのと同
様な程度に確実な情報提供が可能となる効果がある。乗
客にとっては、乗客自身に対して静止した映像を見るこ
とができるために、落ち着いて、提供される情報から必
要な部分だけを取捨選択しながら読み取ることが可能と
なる効果がある。
【0030】本発明の第二の実施の形態として、第一の
実施の形態の図1における、複数個の動画表示装置105で
覆う範囲全体を、図6に示すように、背面投写用スクリ
ーン602で置き換え、複数個のビデオプロジェクタ601
を、前記スクリーン背面に配置し、前記スクリーン上を
画面が覆うように投写する。なお、本発明においては、
速度センサにより人間の移動速度を検知し、これに基づ
いて水平スクロール速度を決定してもよい。
【0031】第一の実施の形態では、表示映像が各動画
表示装置105の画面間をまたいで横に移動していく際
に、画面と画面の間に存在する隙間が、連続的な映像の
横移動感覚を阻害し視覚上のノイズが存在している。こ
れに対して、第二の実施の形態の映像表示手段を用いる
と、画面毎の物理的境界を持たない一体化した背面投写
用スクリーン602上に、各ビデオプロジェクタ601の投写
画面の左右に隣接する画面境界線が正確に接するように
投写することで、前記視覚ノイズを格段に低下させるこ
とができるという効果がある。
【0032】本発明の第三の実施の形態として、第一の
実施の形態の図1における、複数個の動画表示装置105で
覆う範囲全体を、図7に示すように、正面投写用スクリ
ーン702で置き換え、複数個のビデオプロジェクタ701
を、前記スクリーン正面側の天井に配置し、前記スクリ
ーン上を画面が覆うように投写する。
【0033】これにより、第二の実施の形態では、背面
投写用スクリーン602の背後にプロジェクタ設置スペー
スが必要であったが、第三の実施の形態では、動く歩道
の天井部分のスペースを利用し映像を投写するので、動
く歩道側壁部への加工が、第一の実施の形態や第二の実
施の形態に比べて、格段に奥行きの少ない正面投写用ス
クリーン702の設置のみで済み、動く歩道側壁面の加工
を最小限にとどめることができるという効果を持つ。も
ちろん、第三の実施の形態においても、第二の実施の形
態と同様な、画面間の視覚ノイズが低減するという効果
は、同様に存在する。
【0034】本発明の第四の実施の形態を、第一の実施
の形態の動く歩道部分をエスカレータに置き換えた実施
の形態とする。この場合も、第一の実施の形態と同様
に、エスカレータの乗客に対して、乗客自身に対して静
止した映像を提示することができるために、乗客は、落
ち着いて提供される情報から必要な部分だけを取捨選択
しながら読み取ることが可能となる効果がある。
【0035】また、第一の実施の形態に対する第二の実
施の形態および第三の実施の形態と同様に、第四の実施
の形態における動画映像表示手段を、第二の実施の形態
あるいは第三の実施の形態における動画映像表示手段に
置き換えた実施の形態は可能であり、第二の実施の形態
および第三の実施の形態が持つ同様の効果を、第四の実
施の形態に加わえる。
【0036】上記第二の実施の形態や第三の実施の形態
におけるプロジェクタの映像の投写の仕方を、左右に隣
接するプロジェクタの投写画面の境界線を接っするので
はなく、図8に示すように、プロジェクタ801のスクリー
ン803上への投写エリア802の左右に、重複投写部804が
できるように、一定幅づつ重ねて投写し、なおかつ、プ
ロジェクタを、特開平5−300452号公報に記載さ
れたエッジブレンド処理を実施できるプロジェクタに置
き換える実施の形態を取ると、さらに画面境界部が目立
たなくなり、第二の実施の形態や第三の実施の形態にお
ける視覚ノイズの低減効果がより高まる。エッジブレン
ド処理としては、複合ビデオ画像の継目なし表示のため
同一基準の画像輝度を確立することを目的とし、以下の
構成を有するものがある。各々の画像の各々の細部要素
に対して1つのセットの平滑ファクタをメモリ内に記憶
する。投影時に、平滑ファクタが、各画像の関連する細
部要素の輝度部分に付加される。平滑ファクタは、標準
カーブに付加して、投影した複合画像表示の映像に応答
して主カーブパラメータを粗調整し、特定の細部要素に
対する平滑ファクタを微調整するように選択され、細部
要素の位置が表示器上のカーソルによって示される。
【0037】本発明の第五の実施の形態を、第一の実施
の形態における動く歩道装置が存在せず、その部分が、
図9に示すように、単なる一方通行通路901であり、その
通路の通行側壁902上に、第一の実施の形態と同様に、
複数の動画表示装置905を配置し、映像送出装置907から
送り出された映像信号を、第一の実施の形態と同様の機
能を持つ画像処理装置906へ供給し、画像処理装置906の
出力映像信号を、各動画表示装置905へ供給する。画像
処理装置906へ設定するスクロール速度パラメタs(画素/
秒)は、歩行者通行状況センサ903により一方通行通路90
1を通行する歩行者の通過速度v(メートル/秒)を検出
し、通過速度算出装置904は、数1に従って算出し、画像
処理装置906へ設定する。通路歩行者が多数存在する場
合は、複数歩行者の通行速度の平均値を、歩行者の通過
速度v(メートル/秒)として、スクロール速度パラメタs
(画素/秒)を算出する。平均値でなく複数歩行者の移動
速度を代表する他の代表値を用いてもよい。他の代表値
としては、最も多くの歩行者の移動速度、最も速い速
度、最も遅い速度、標準偏差が50である速度などがあ
る。
【0038】第五の実施の形態により、歩行者は、壁面
に表示される映像が、歩行者自身に追随して移動し、表
示映像と歩行者の相対位置関係が一定になる。そのた
め、歩行者は、歩行運動し移動しながらも、常に動画表
示装置905に表示されている映像は、歩行者自身に対し
て静止した状態で見ることができ、提供される情報を、
安定的に読み取ることが可能となる効果がある。歩行者
が多数の場合には、歩行者たちの平均移動速度に近い速
度で移動している大多数の歩行者それぞれに対して、ほ
ぼ静止した状態で、動画表示装置905上に表示されてい
る映像を見ることができ、提供される情報を、かなり安
定的に読み取ることが可能となる効果がある。
【0039】本発明の第六の実施の形態として、第五の
実施の形態の図9における、通路側壁面に設置した複数
個の動画表示装置905を、第二の実施の形態における、
図6の背面投写用スクリーン602と複数個のビデオプロジ
ェクタ601で置き換えたものとする。第六の実施の形態
では、第五の実施の形態がもつ発明の効果に加え、第二
の実施の形態が持つ効果と同様に、画面間の境界線によ
る視覚ノイズを格段に低下させることができるという効
果がある。
【0040】本発明の第七の実施の形態として、第五の
実施の形態の図9における、通路側壁面に設置した複数
個の動画表示装置905を、第三の実施の形態における、
図7の正面投写用スクリーン702と複数個のビデオプロジ
ェクタ701で置き換えたものとする。第七の実施の形態
では、第五の実施の形態がもつ発明の効果と、第六の実
施の形態が持つ視覚ノイズ低減の効果に加え、第三の実
施の形態と同様に、通路側壁面の加工を最小限にとどめ
ることができるという効果を持つ。
【0041】本発明の第八の実施の形態として、第一の
実施の形態における図1の画像処理装置106と映像送出装
置107を、図10に示すように、互いに同期したフレーム
タイミングを持つように、フレーム間同期信号線1006で
互いに接続された2台の映像送出装置1003a,1003bと、2
画面連結水平スクロール装置1002へ置き換えた構成と
し、2画面連結水平スクロール装置1002へ映像送出装置1
003a,1003bの2本の映像出力と、スクロール速度信号100
5を供給し、2画面連結水平スクロール装置1002の2本の
スクロール映像出力1004a,1004bのうち、左側画面にあ
たる出力線を、横一列に配置した複数の動画表示装置10
01の左端の機器とその右側へ一つおきに配置された動画
表示装置へ接続し、残りの動画表示装置へは、前記スク
ロール映像出力のもう一方の出力線を接続する。
【0042】2画面連結水平スクロール装置1002の機能
を、図11を用いて説明する。なお、2画面連結水平スク
ロール装置1002は、3画面以上を連結する物であっても
よい。映像送出装置1003a,1003bから送り出される互い
にフレーム間同期のとれたそれぞれの、映像信号の垂直
同期周波数をV(Hz)とする。また、前記映像信号中の各
フレームの画像は、垂直方向Hライン、水平方向W画素か
ら構成されているとする。
【0043】このとき、映像送出装置1003a,1003bから2
画面連結水平スクロール装置1002へ供給された映像中の
あるフレームが、スクロール処理前画像1101a,1101b
で、スクロール速度パラメタ1103がs(画素/秒)という値
にセットされているとき、出力映像信号1104a,1104bは
それぞれ、一フレーム分の時間、すなわち1/V(秒)遅れ
で、水平方向に、s/V(画素)右スクロールし、2連スクロ
ール処理結果左側画像1105aの画面の右端からはみだし
た部分に相当する画像は、2連スクロール処理結果右側
画像1105bの画面左側へ配置し、2連スクロール処理結果
右側画像1105bの画面の右端からはみだした部分に相当
する画像は、2連スクロール処理結果左側画像1105aの画
面左側へ配置した画面として、出力する。
【0044】以上のように、2画面連結水平スクロール
装置1002に、2画面を一つの単位とした横方向スクロー
ルを実行する機能を持たせることで、図10に示した横方
向に配置した複数の動画表示装置1001上で、2画面分の
独立な映像を、動く歩道の乗客の移動速度に同期させ
て、スクロールすることを可能とする。
【0045】本発明の第八の実施の形態では、第一の実
施の形態が持つ動く歩道の乗客に対して相対的に静止し
た動画映像を提供できるという発明の効果に加え、同時
に提供できる動画像が2種類になることで、第一の実施
の形態よりも、2倍の情報量の情報提供が可能となる効
果がある。本発明の第八の実施の形態の自明な拡張とし
て、本発明の第八の実施の形態の2画面連結水平スクロ
ール装置1002を、横方向に並べて配置した動画表示装置
1001の台数分の映像信号を入力し、同数の映像信号を出
力し、横方向に並べて配置した動画表示装置1001の台数
分の画面だけ連結してスクロールする機能を有する画像
処理装置に置き換えることで、動く歩道側壁には、動画
表示装置1001の台数分だけ独立なコンテンツの画面を、
乗客に対して相対的に静止して表示することができるよ
うになる。
【0046】さらに、本発明の第八の実施の形態におけ
る動く歩道やエスカレータ等のマンコンベアとコンベア
移動速度検出器を、第一の実施の形態に対する第五の実
施の形態と同様に、単なる通路と通路歩行者速度検出器
に置き換えることにより、第五の実施の形態の通路歩行
者に対する情報提供装置においても、第五の実施の形態
の効果に加え、提供情報量を増加させることが可能とな
る効果がある。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、人間の移動速度に対応
した速度で、映像を移動させながら表示することが可能
となる。このため、移動している人間でも映像表示シス
テムに表示された映像を見易くなるとの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】動く歩道側面壁用映像表示装置
【図2】動作概略フローチャート
【図3】水平スクロールの説明図
【図4】映像処理装置の論理ブロック
【図5】横方向へ移動していく映像
【図6】背面投写プロジェクタアレイ
【図7】正面投写プロジェクタアレイ
【図8】重複部を持つプロジェクタ画像の投写方法
【図9】歩行通路側壁用映像表示装置
【図10】2画面連結移動機能を持つ映像表示装置
【図11】2画面連結水平スクロールの説明図
【図12】従来技術によるマンコンベアの表示装置
【符号の説明】
101コンベアベルト、102手摺り、103トラス、104ベルト
駆動用歯車、105動画表示装置、106画像処理装置、107
映像送出装置、108回転数センサ、109スクロール速度算
出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/262 H04N 5/262 7/18 7/18 U Fターム(参考) 3F321 EA08 FA01 FA11 5B069 AA17 BA05 CA07 DD16 DD17 5C023 AA04 AA38 BA04 CA02 DA04 5C054 AA01 AA05 CA04 FA01 FC13 FE01 FE26 HA14 5C082 AA21 AA34 BA02 BA12 BA42 BB15 BB26 CA74 CB01 DA53 MM10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を表示する表示画面と、 前記画像を見る対象者となり得る人間の移動速度を認識
    する手段と、 前記認識された移動速度に基づいて、前記表示画面上で
    の前記画像の移動速度を決定する手段と、 前記画像を、前記決定された画像の移動速度で前記表示
    画面上を移動させて表示するよう制御する手段とを有す
    ることを特徴とする画像表示システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像表示システムにおい
    て、 前記認識する手段は、前記人間の移動速度として、前記
    人間が搭乗しているマンコンベアの踏み板の移動速度を
    認識することを特徴とする画像表示システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の画像表示システムにおい
    て、 前記認識する手段は、前記人間の移動速度を検出する速
    度センサを含み、 前記認識する手段は、前記人間の移動速度として、前記
    速度センサで検出された複数の人間の移動速度を代表す
    る代表値を用いることを特徴とする画像表示システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の画像表示システムにおい
    て、 前記代表値は、複数の人間の移動速度の平均値および前
    記複数の人間の移動速度のうち、最も数の多い移動速度
    のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする画像表示
    システム。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の画像表示システムにおい
    て、 前記画像の移動速度を決定する手段は、前記対象者とな
    り得る人間に見せたい画像の数に応じて、前記画像の移
    動速度を変更することを特徴とする画像表示システム。
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