JP2015199453A - 車両用シャッター装置 - Google Patents

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山本 健次
Kenji Yamamoto
健次 山本
紳也 渡辺
Shinya Watanabe
紳也 渡辺
和也 横山
Kazuya Yokoyama
和也 横山
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Abstract

【課題】気流の抵抗が低減された車両用シャッター装置を提供する。
【解決手段】開口部11を有する枠部10と、開口部11の内部で回転可能な複数のフィン21,22,23と、を有し、開口部11の上下方向の上端および下端の少なくとも一方に設けられたフィン21,22,23の回転軸部は、開口部11をなす枠部の内周面のうち上面13および下面14の少なくとも一方の前部に設けられて内方に突出する覆い部17の後方で、内周面に隣接して設けられている、車両用シャッター装置が提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シャッター装置に関する。
車両の正面の下部には、エンジンのオーバーヒートを防止するために、ラジエータに空気を送るための開口部が設けられている。しかし、この開口部が常に開いていると車両の空力性能が低下する虞がある。暖気運転時にはエンジンルーム内の温度が上がりにくくなり燃費が悪化する。あるいは、高速走行時にはエンジンが過冷却になり燃費が悪化する。
そこで、特許文献1などにより、必要に応じてその開口部を開閉できるフィンを備えた車両用シャッター装置を設けることにより、空力性能や燃費を向上させる技術が知られている。
特開2012−224153号公報
ところで、本発明者らは、特許文献1の車両用シャッター装置において、開口を開いた全開状態における気流の抵抗を低減できる余地があることに気が付いた。
そこで、本発明は、気流の抵抗が低減された車両用シャッター装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用シャッター装置は、
車両のエンジンルームへの空気の導入量を、全開状態から全開状態より少ない空気を導入する閉状態の間で調整する車両用シャッター装置であって、
車両に取り付けられ、開口部を有する枠部と、
前記開口部の内部に上下方向に配列され、水平方向に延びる回転軸部回りに前記枠部に回転可能に支持された複数のフィンと、を有し、
前記フィンは、前記回転軸部回りに回転することにより、エンジンルームへの空気の導入量を調整可能であり、
前記開口部をなす前記枠部の内周面のうち上面および下面の少なくとも一方の前部には、前記開口部の内方に突出する覆い部が設けられ、
前記車両用シャッター装置が全開状態のとき、前記覆い部は、前記車両用シャッター装置の正面から見て、前記開口部の上下方向の上端および下端の少なくとも一方に設けられた前記フィンの少なくとも一部を覆うようにその前方に設けられている。
一般には、フィンをそのまま開口部に設けると、フィンが気流に対する障害物となり抵抗が高くなってしまう。しかし、本発明に係る車両用シャッター装置によれば、全開状態のとき、覆い部はフィンの少なくとも一部を覆うため、フィンを設けたことによる抵抗の増加を抑えることができる。
上記本発明に係る車両用シャッター装置において、
前記フィンは、前記回転軸部から延びる延出部を有し、
前記覆い部は、全開状態の前記車両用シャッター装置の正面から見て、前記開口部の上下方向の上端および下端の少なくとも一方に設けられた前記フィンの前記延出部を覆ってもよい。
本発明に係る車両用シャッター装置によれば、比較的大きな面積を有する延出部を覆い部が覆うので、気流の抵抗の増加をより抑えることができる。
上記本発明に係る車両用シャッター装置において、
前記覆い部は、全開状態の前記車両用シャッター装置の正面から見て、前記開口部の上下方向の上端および下端の少なくとも一方に設けられた前記フィンの前記回転軸部の少なくとも一部を覆ってもよい。
本発明に係る車両用シャッター装置によれば、後方に乱流が生じて気流の抵抗が増大しやすい回転軸部の少なくとも一部が覆い部で覆われるので、気流の抵抗の増加を抑えることができる。
上記本発明に係る車両用シャッター装置において、
前記開口部の上下方向の上端および下端の少なくとも一方に設けられた前記フィンの前記回転軸部は、前記開口部の内周面に設けられた軸受部に支持されていてもよい。
本発明に係る車両用シャッター装置によれば、回転軸部が開口部の内周面の近くに配置され、フィンを開口部の上端または下端に近づけて配置できる。このため、フィンを覆う覆い部を小さく形成でき、気流の抵抗を低減できる。
上記本発明に係る車両用シャッター装置において、
前記開口部の上端および下端の一方に配置された前記フィンは、全開状態で、前記回転軸部から前方に延びる前方延出部を有し、
前記開口部の上端および下端の他方に配置された前記フィンは、全開状態で、前記回転軸部から後方に延びる後方延出部を有し、
前記開口部の上端および下端の一方に配置された前記フィン、および前記開口部の上端および下端の他方に配置された前記フィンは、リンク機構に連結されており、
前記リンク機構によって、前記車両用シャッター装置を全開状態から閉状態にする際に、前記前方延出部の前方端部は後方に回転し、かつ、前記後方延出部の後方端部は前方に回転するように構成してもよい。
前方端部を後方に回動させる場合には、気流がフィンの回転をアシストするため、小さい駆動力でフィンを回転させられる。しかし、後方端部を前方に回動させる場合には、フィンを気流に逆らって駆動するため、大きな駆動力が必要となる。そこで、本発明のように両方のフィンをリンク機構で連結すると気流の影響が相殺されるので、大きな駆動力を出力する駆動源が不要になる。
上記本発明によれば、気流の抵抗が低減された車両用シャッター装置が提供される。
本発明の一実施形態の車両用シャッター装置の正面図である。 フィンの平面図である。 図1のIII−III線矢視図である。 リンク機構を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用シャッター装置1を、図面を参照して詳細に説明する。車両用シャッター装置1は、車両前部の下部に設けられ、エンジンルームへ空気を導入可能にしている。車両用シャッター装置1は、このエンジンルームへの空気の導入量を変更可能である。
図1は、車両用シャッター装置1の正面図である。図1に示すように、車両用シャッター装置1は、前方に開口する開口部11を有するフレーム10(枠部)と、この開口部11に設けられた複数(図示の例では6つ)のフィン20を有している。車両用シャッター装置1は、この開口部11が前方を向く姿勢で車両の前部に取り付けられる。車両用シャッター装置1の正面とは、開口部11が開口する面である。
車両用シャッター装置1は、さらにリンク機構30とモータ40を有する。リンク機構30およびモータ40は、正面から見て開口部11の外側に設けられ、フレーム10で覆われている。モータ40の回転力がリンク機構30を介してフィン20に伝達され、フィン20が回転される。
フレーム10は、開口部11を形成する正面視で矩形状の内周面12を有している。この内周面12は、上面13、下面14、左右の側面15から構成されている。開口部11は、正面視で水平方向に長い扁平な矩形状である。
本実施形態では、水平方向の中間位置に、上面13から下面14に亘って延びる中間壁部16が設けられている。中間壁部16により、開口部11は左方の開口と右方の開口とに分割されている。左方の開口と右方の開口とにそれぞれ3枚のフィン20が縦方向に配列されている。
図1に示すように、車両用シャッター装置1は、上下方向で最も上方に位置する上フィン21と、最も下方に位置する下フィン23と、上フィン21と下フィン23の中間に位置する中間フィン22とを有している。上フィン21と下フィン23は共通の形状とされている。なお、以降の説明において、上フィン21、中間フィン22、下フィン23をまとめてフィン20と呼ぶ。
図2は、フィン20を示す平面図である。図2の(a)は上フィン21(および下フィン23)を示し、(b)は中間フィン22を示す。
図2の(a)に示すように、上フィン21は長手方向に延びる長尺の板部材である。上フィン21は、長手方向に延びる複数の回転軸部21aを有している。回転軸部21aは、上フィン21の長手方向の複数箇所に設けられている。回転軸部21aは、上フィン21の幅方向の一方の端部に設けられている。上フィン21は、幅方向の一端部に設けられた回転軸部21aから幅方向の他端に向かう板状部21bを有する。
下フィン23は上フィン21と同一の形状の部材である。下フィン23も、長手方向に延びる長尺の板部材である。下フィン23は、長手方向に延びる複数の回転軸部23aを有している。回転軸部23aは、下フィン23の長手方向の複数箇所に設けられている。回転軸部23aは、下フィン23の幅方向の一方の端部に設けられている。下フィン23は、幅方向の一端部に設けられた回転軸部23aから幅方向の他端に向かう板状部23bを有する。
図2の(b)に示すように、中間フィン22は長手方向に延びる長尺の板部材である。中間フィン22は、長手方向の両端部から長手方向に突出する回転軸部22aを有している。回転軸部22aは、中間フィン22の幅方向の中間に設けられている。中間フィン22の回転軸部22aは、開口部11の側面15および中間壁部16に設けられた軸受部に回転可能に支持されている。
図3は、図1のIII−III線断面図である。図3の(a)は閉状態を示し、(b)は全開状態を示す。
図3に示すように、板状のフィン20を水平方向を向く回転軸回りに回転させることにより、正面視での開口部11の開口面積を変更することができる。図3の(b)に示すように開口面積が最も大きい状態を全開状態と呼ぶ。図3の(a)に示すように、図3の(b)の全開状態よりも開口面積が小さい状態を閉状態と呼ぶ。なお、図3の(b)は、開口面積が最も小さくなった全閉状態を示している。車両用シャッター装置1は、車両のエンジンルームへの空気の導入量を、全開状態から閉状態の間で調整可能である。
なお、車両用シャッター装置1の正面から見て、とは、開口部11の空気を導入する方向から車両用シャッター装置を見ることを意味する。
図3の(a)は全閉状態を示す。この状態では、板状のフィン20が上下方向に延びている。全閉状態では、上フィン21の下縁が中間フィン22に接触し、下フィン23の上縁が中間フィン22に接触している。全閉状態では、エンジンルームへの空気の導入が妨げられて、エンジンルーム内の温度を低下させにくい。
図3の(b)は全開状態を示す。この全開状態は、フィン20を回転軸部回りに回転させることにより得ることができる。この状態では、板状のフィン20が前後方向に延びている。この全開状態では、空気はエンジンルームへ導入されやすく、エンジンルーム内の温度を低下させやすい。
なお、車両用シャッター装置1は、フィン20を任意の姿勢で保持することができ、開口部11を任意の開口面積で開口させることができる。開口面積とは、車両用シャッター装置1を正面から見たときの、開口部11のうちフィン20で塞がれていない領域の面積である。このように、フィン20を回転軸部回りに回転させることにより、エンジンルームへの空気の導入量を調整可能である。
本実施形態では上フィン21の下縁および下フィン23の上縁がゴムで形成されている。これにより、全開状態から閉状態に移行させる際に上フィン21の下縁が中間フィン22に接触し下フィン23の上縁が中間フィン22に接触することにより生じる打撃音が抑制される。
図3の(a)および(b)に示すように、フレーム10の内周面12の上面13および下面14には、軸受部24が設けられている。この軸受部24は、開口部11の内方に向かって突き出すように設けられている。軸受部24は前方に開口している。上フィン21および下フィン23は、この開口から軸受部24の内部に挿入されて、軸受部24に取り付けられる。軸受部24は、上フィン21の回転軸部21aおよび下フィン23の回転軸部22aを水平方向に延びる回転軸回りに回転可能に支持する。
本実施形態においては、上フィン21は、回転軸部21aが板状部21bより後方に位置する姿勢で、軸受部24に取り付けられている。下フィン23は、回転軸部23aが板状部23bより前方に位置する姿勢で、軸受部24に取り付けられている。
図4は、フィン20を駆動するリンク機構30の模式図である。リンク機構30は、全開状態から閉状態にする際に、上フィン21の板状部21bを後方に回転させ、かつ、下フィン23の板状部23bを前方に回転させるように、上フィン21および下フィン23を回転させる。
図4に示すように、リンク機構30は、中間リンク31と、第一上リンク32と、第二上リンク33と、第一下リンク34と、第二下リンク35を有する。
中間リンク31は、モータ40の出力軸に連結されている(図1参照)。中間リンク31は、回転中心回りに回転可能である。中間リンク31に中間フィン22が固定されている。
第一上リンク32は、上フィン21の回転軸部21aに固定されている。第一上リンク32は、上フィン21の回転軸部21a回りに回転する。第二上リンク33は、中間リンク31と第一上リンク32とを接続している。
第一下リンク34は、下フィン23の回転軸部23aに固定されている。第一下リンク34は、下フィン23の回転軸部23a回りに回転する。第二下リンク35は、中間リンク31と第一下リンク34とを接続している。
モータ40が中間リンク31を回転させると、第一上リンク32および第二上リンク33を介して、上フィン21が回転する。また、第一下リンク34および第二下リンク35を介して、下フィン23が回転する。これにより、車両用シャッター装置1の開口部11の開口面積が変更される。
具体的には、図4で二点鎖線で示した全開状態から、中間リンク31を反時計回りに回転させると、第二上リンク33を介して第一上リンク32が反時計回りに回転する。これに伴い、第一上リンク32に固定された上フィン21が反時計回りに回転する。また、中間リンク31を反時計回りに回転させると、第二下リンク35を介して第一下リンク34が反時計回りに回転する。これに伴い、第一下リンク34に固定された下フィン23が反時計回りに回転する。このようにして、二点鎖線で示した全開状態から実線で示した閉状態へ変更することができる。
図3に戻り、フレーム10の内周面12の上面13および下面14には、内方に向かって突出する覆い部17が設けられている。この覆い部17は、前後方向について上面13および下面14の中間位置より前方の前部に設けられている。図示した例では、覆い部17は、上面13および下面14の前方端部に設けられている。本実施形態では、上面13および下面14から覆い部17の先端までの覆い部17の突出長さは、板状のフィン20の厚みとほぼ等しく設定されている。
上フィン21の回転軸部21aは上面13に設けられた覆い部17の後方に設けられている。また、上フィン21の回転軸部21aを支持する軸受部24が、覆い部17の後方に設けられている。上フィン21の回転軸部21aはフレーム10の内周面12の上面13に設けられている。
下フィン23の回転軸部23aは下面14に設けられた覆い部17の後方に設けられている。また、下フィン23の回転軸部23aを支持する軸受部24が、覆い部17の後方に設けられている。下フィン23の回転軸部23aはフレーム10の内周面12の下面14に設けられている。
図3の(b)に示すように、全開状態において、覆い部17は、車両用シャッター装置1の正面から見て、上フィン21の少なくとも一部を覆うように、上フィン21の前方に設けられている。図示の例では、上フィン21の板状部21bがフレーム10の上面13と平行になり、正面から見て、覆い部17は上フィン21の板状部21bを覆う。さらに、覆い部17は、上フィン21の回転軸部21aの一部も覆っている。
また、下フィン23の板状部23bがフレーム10の下面14と平行になり、正面から見て、覆い部17は下フィン23の板状部23bを覆う。さらに、覆い部17は下フィン23の回転軸部23aの一部も覆っている。
本実施形態では、上フィン21の板状部21bが回転軸部21aの軸芯から上方にずれた位置に設けられ、下フィン23の板状部23bが回転軸部23aの軸芯から下方にずれた位置に設けられている。このため、全開状態において、上フィン21の板状部21bを上面13に接近させ、下フィン23の板状部23bを下面に接近させやすくなり、開口面積を大きく確保しやすい。
(作用・効果)
上記実施形態とは異なり、覆い部17を設けない場合には、開口部11内にフィン20を配置すると、空気が上フィン21および下フィン23に当たって、気流の抵抗が増加してしまう。
そこで、本実施形態に係る車両用シャッター装置1によれば、覆い部17は、全開状態の車両用シャッター装置1を正面から見て、上フィン21の少なくとも一部を覆うように、上フィン21の前方に設けられている。また、覆い部17は、全開状態の車両用シャッター装置1を正面から見て、下フィン23の少なくとも一部を覆うように、下フィン23の前方に設けられている。このため、上フィン21および下フィン23を設けても、気流が覆い部17で遮られて上フィン21および下フィン23に当たりにくく、気流の抵抗が低減された車両用シャッター装置1が提供される。
なお、覆い部17は、開口部11の上面13にのみ設けて、上フィン21の少なくとも一部を覆うように設け、下フィン23を覆わないように構成してもよい。あるいは、覆い部17を、開口部11の下面14にのみ設けて、下フィン23の少なくとも一部を覆うように設け、上フィン21を覆わないように構成してもよい。
また、本実施形態においては、全開状態の車両用シャッター装置1を正面から見て、覆い部17が上フィン21の板状部21bを覆い、覆い部17が下フィン23の板状部23bを覆っている。比較的大きな面積を有する板状部21b,23bが覆い部17で覆われているため、上フィン21および下フィン23を設けたことによる気流の抵抗の増加が抑制されている。
また、本実施形態においては、全開状態の車両用シャッター装置1を正面から見て、覆い部17が上フィン21の回転軸部21aの少なくとも一部を覆い、覆い部17が下フィン23の回転軸部23aの少なくとも一部を覆っている。開口部11を空気が通過する際、回転軸部21a,23aの後方に乱流が生じやすい。しかし、覆い部17が回転軸部21a,23aを覆うことにより、乱流の発生が抑制され、気流の抵抗の増加が抑えられている。
また、本実施形態においては、開口部11の内周面12の上面13および下面14に設けられた軸受部24に、それぞれ上フィン21の回転軸部21aおよび下フィン23の回転軸部23aが支持されている。上フィン21および下フィン23が内周面12に近い位置で支持されているため、上フィン21および下フィン23を覆う覆い部を小さく形成することができ、気流の抵抗が低減されている。
本実施形態においては、全開状態において、上フィン21の板状部21b(前方延出部)は回転軸部21aから前方に延びて、下フィン23の板状部23b(後方延出部)は回転軸部23aから後方に延びる。このため、全開状態から閉状態に移行する際には、上フィン21は板状部21bの前方端部を後方に移動させるように回転させ、下フィン23は板状部23bの後方端部を前方に移動させるように回転させる。
このとき、上フィン21は前方から後方に向けて流れる気流にアシストされるため、比較的小さな力で上フィン21を回転させることができる。しかし、下フィン23は該気流に逆らって回転されるため、下フィン23を回転させるために大きな力が必要になる。このため、本実施形態とは異なり、上フィン21と下フィン23を独立して回転させようとすると、下フィン23を回転させるために、大きな出力を有する駆動源が必要になる。
しかし、本実施形態によれば、上フィン21と下フィン23が、全開状態から閉状態にする際に、上フィン21の板状部21bの前方端部を後方に回転させ、かつ、下フィン23の板状部23bの後方端部を前方に回転させる、リンク機構30を介して連結されている。このため、上フィン21と下フィン23における気流の影響が相殺されて、下フィン23を回転させる力を小さくでき、大きな出力を有する駆動源が不要になる。
また、本実施形態によれば、中間フィン22が中間リンク31に固定されている。このため、上フィン21、中間フィン22、下フィン23の全てがリンク機構30によって駆動され、単一のモータ40で全てのフィン20を駆動することができる。
なお、図1では、正面視で覆い部17が上フィン21および下フィン23の一部を覆う例を説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、正面視で上フィン21の全ておよび下フィン23の全てを覆うように覆い部17を設けてもよい。
また、水平方向に連続する覆い部17を説明したが、覆い部を水平方向に不連続に設けても良い。
上述の実施形態では、上下方向に3枚のフィン20が配列する例を説明したが、本発明はこれに限られない。フィン20の枚数は2枚、4枚、5枚以上、いずれであってもよい。この場合、上下方向に配列された複数のフィンのうち、最も上方に位置する上フィンおよび最も下方に位置する下フィンの間に位置する複数のフィンの少なくとも一つがリンク機構30に固定されていると、フィンを回転させる駆動源の数を抑えることができるので好ましい。もっとも、全てのフィンがリンク機構を介してモータで駆動されるように構成することが好ましい。
フィン20の形状は図示したものに限られない。例えば、板状部21b,23bの形状は、平坦な板状に限らず、その表面が自由曲面で構成されていてもよい。
開口部11が正面視で左右方向に2つに分割されている例を説明したが、本発明はこれに限られない。車両用シャッター装置は、単一の開口部を有してもよいし、3つ以上の開口部を有してもよい。また、開口部が上下方向に分割されていてもよく、格子状に分割されていてもよい。
1:車両用シャッター装置
10:フレーム(枠部)
11:開口部
12:内周面
13:上面
14:下面
15:側面
16:中間壁部
17:覆い部
20:フィン
21:上フィン
21a:回転軸部
21b:板状部
22:中間フィン
22a:回転軸部
23:下フィン
23a:回転軸部
23b:板状部
24:軸受部
30:リンク機構
40:モータ

Claims (5)

  1. 車両のエンジンルームへの空気の導入量を、全開状態から全開状態より少ない空気を導入する閉状態の間で調整する車両用シャッター装置であって、
    車両に取り付けられ、開口部を有する枠部と、
    前記開口部の内部に上下方向に配列され、水平方向に延びる回転軸部回りに前記枠部に回転可能に支持された複数のフィンと、を有し、
    前記フィンは、前記回転軸部回りに回転することにより、エンジンルームへの空気の導入量を調整可能であり、
    前記開口部をなす前記枠部の内周面のうち上面および下面の少なくとも一方の前部には、前記開口部の内方に突出する覆い部が設けられ、
    前記覆い部は、全開状態の前記車両用シャッター装置の正面から見て、前記開口部の上下方向の上端および下端の少なくとも一方に設けられた前記フィンの少なくとも一部を覆うようにその前方に設けられている、車両用シャッター装置。
  2. 前記フィンは、前記回転軸部から延びる延出部を有し、
    前記覆い部は、全開状態の前記車両用シャッター装置の正面から見て、前記開口部の上下方向の上端および下端の少なくとも一方に設けられた前記フィンの前記延出部を覆う、請求項1に記載の車両用シャッター装置。
  3. 前記覆い部は、全開状態の前記車両用シャッター装置の正面から見て、前記開口部の上下方向の上端および下端の少なくとも一方に設けられた前記フィンの前記回転軸部の少なくとも一部を覆う、請求項1または2に記載の車両用シャッター装置。
  4. 前記開口部の上下方向の上端および下端の少なくとも一方に設けられた前記フィンの前記回転軸部は、前記開口部の内周面に設けられた軸受部に支持されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用シャッター装置。
  5. 前記開口部の上端および下端の一方に配置された前記フィンは、全開状態で、前記回転軸部から前方に延びる前方延出部を有し、
    前記開口部の上端および下端の他方に配置された前記フィンは、全開状態で、前記回転軸部から後方に延びる後方延出部を有し、
    前記開口部の上端および下端の一方に配置された前記フィン、および前記開口部の上端および下端の他方に配置された前記フィンは、リンク機構に連結されており、
    前記リンク機構によって、前記車両用シャッター装置を全開状態から閉状態にする際に、前記前方延出部の前方端部は後方に回転し、かつ、前記後方延出部の後方端部は前方に回転する、請求項1に記載の車両用シャッター装置。
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KR20180002464A (ko) * 2016-06-29 2018-01-08 현대모비스 주식회사 액티브 에어 플랩
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