JP2015197757A - 手術用情報処理システム及び手術用情報処理プログラム - Google Patents

手術用情報処理システム及び手術用情報処理プログラム Download PDF

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園子 小河
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Abstract

【課題】手術等の業務を安全且つ確実に実行することが可能な手術用情報処理システムを提供する。【解決手段】手術等に従事する従事者が使用する標準名称と、その標準名称により示される資器材等を特定するためのデータ等と、を関連付けて蓄積する記録部6と、実際に用いられた名称と、その名称が用いられた資器材等を示すデータと、を取得する通信部1と、記録部6に蓄積されているデータ等と、取得されたデータと、を比較し、その標準名称を特定する検索部7を備え、記録部6に蓄積されているデータの項目として、当該資器材等が使用される手術の術式や、手術においてその資器材等が関連するタイミング等が含まれている。【選択図】図1

Description

本発明は、手術用情報処理システム及び手術用情報処理プログラムの技術分野に属する。より詳細には、手術に関わる看護師等の従事者がその業務を行うに当たって参照すべき参照情報に関連する情報処理を行う手術用情報処理システム、及び当該手術用情報処理システムで用いられる手術用情報処理プログラムの技術分野に属する。
近年、医学の多様化等の理由により、病院における手術の需要性が従来よりも増しており、また手術自体の多様性も増大している。一方、同じ疾患に対する手術であっても、病院ごと、或いは執刀する医師等ごとに、例えば使用する医療機器又は医療材料等の資器材の数やその使用順序等、手術の進行についての細部の内容が異なる場合も見られる。
他方手術は一般に、医師を初めとして器械出し看護師や外回り看護師、或いは麻酔医等、複数の従事者が関与するが、それらの従事者が、全ての手術について常に同一人とは限らない。そこで各病院等においては、その病院で行われる手術やそれに関連する業務について、例えば看護師等用として「手術手順書」が作成されている場合が多い。なお以下の説明においては、上記手術手順書を単に「マニュアル」と称する。
ここで具体的に、当該マニュアルには、例えば、手術毎の準備物品(例えば薬剤、材料、器具又は機械等)や手術におけるその使用手順、或いはその手術において必要となる看護ポイント等が記載されている。そして従来では、このようなマニュアルを電子化して、その作成や検索、又は閲覧上の便宜を図ろうという試みが為されている。また、このような従来技術についての先行技術文献としては、例えば下記特許文献1及び下記特許文献2が挙げられる。
特許4217056号公報 特開2013−109597号公報
ここで一般に、手術の術式と必要な材料・処置との組合わせの数は、挙げるととても覚えきれないほどの数となる。よって、これら手術の術式と必要な材料等との組合わせは、それが用いられる手術の進行過程でその都度確認する必要がある。ましてや、人の命に関わる手術現場ではミスが許されないため、上記確認作業は必須となる。そのため、必要なことが記載された上記マニュアルを必要な時に容易に確認することが求められるが、一方でマニュアル自体も膨大な数があるため、どのマニュアルを見ればよいのか、まずそれを覚える必要がある。また、手術の途中で術式が変更されることもある。以上のように、マニュアルの内容を覚えてそれに沿った処置ができるようになるまでには、例えば新人看護師にとっては大変な労力が必要とされるという問題点があった。
更に、手術の「手技」は、新たな医療機器の登場や医師の工夫によって変化するものであり、この場合にはマニュアルの更新が必要となる。しかしながら看護師の立場からは、看護業務をこなしつつマニュアルを更新し、更に更新されたマニュアルを他の医師や看護師間で共有できるようにすることは、甚だ困難であるという問題点があった。
更にまた、医師や看護師によっても手順に若干の違いがある。より具体的には例えば、手術用器械・器具の配置が異なったり、メス等の医療材料を医師に手渡すタイミングが異なったりすることがある。そしてこのような場合、特に若い看護師は、それらの相違をも把握した上で手術に臨まなければならない。この結果として、その看護師が自身の勤務する病院で手術等の手順を一通り把握するまでに何年もかかってしまうという問題点があった。
一方一般に、手術の従事者(医師や看護師等)が変わると手術自体の手順が変わってしまうという事情は、他の業界では通常は起こり得ない課題である。より具体的に例えば、電車やバスの運転士を例に取れば、通るルートや到着時刻が変更されることは通常は無いし、更にキャビンアテンダントを例に取れば、人によって機内サービスが異なることも無い。以上のように、上記「手術の従事者が変わると手術自体の手順等が変わってしまう」という事情は、手術の現場ならではの事情であり、且つその手順等が患者の命に直接関わってくることであって間違いが許されないものであるため、このような間違いを防止するためには、現場の従事者間で共通の理解・認識を高めることが必須となる。よってこのためにも、各手術等それぞれについて上記マニュアルが必須となるが、上記のような手術等の多様性の理由から、マニュアル自体の数も先に述べたとおり膨大となり、よって、必要なマニュアルを迅速に見付ける、或いは必要に応じてそれらを更新する等の手続が、益々困難となるという問題点があった。
更に従来の手術においては、様々な資器材や手術用機械等の使用法や手術の術式等について、様々な名称や指称が用いられる。これらの名称や指称については、標準的な名称が一応はあるものの、それが実際に手術室等で用いられる場合には、医師やその手術に関わる看護師等によって、様々に変化されて用いられるのが実情である。そしてこのような場合、例えばその病院での手術について経験が浅い新人看護師(看護師自体としての経験はあるがその病院の手術については経験が浅い場合を含む)にとっては、同じ資器材であっても自身がそれまでに習った、若もしくは使っていた名称とは異なる名称や指称が用いられることになり、これらの名称や指称の整合を取ってスムーズに手術等の業務を行えるようになるまでには、更なる労力が必要となってくるという問題点がある。具体的には、例えば外回り看護師が手術中に不足した資器材等をその保管庫から調達してくる場合、誤って持ってくることで手術が中断するような問題点もあった。この点、上記いずれの特許文献でも、それらの整合を迅速且つ的確に行う具体的な方法については、何ら開示がされていない。
そこで本発明は、上記の各問題点等に鑑みて為されたものであり、その課題の一例は、手術等で用いられる名称や指称につき、一つの資器材等について複数の異なる名称や指称が使用されていても、その資器材等を看護師等の間で相互に正しく認識できることで、手術業務等を安全且つ確実に実行することが可能な手術用情報処理システム、及び当該手術用情報処理システムで用いられる手術用情報処理プログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、手術業務、又は当該手術に関連する業務の少なくともいずれか一方に従事する従事者が、当該少なくともいずれか一方において使用する名称として予め定められている既定名称を示す既定名称情報と、前記既定名称により示される対象を特定するための特定情報と、を関連付けて蓄積する記録部等の蓄積手段と、前記対象を示すために実際に用いられた使用名称又は使用指称を示す使用名指称情報と、当該使用名称又は当該使用指称が用いられた前記対象を示す対象情報と、を取得する通信部等の取得手段と、前記蓄積されている特定情報と、前記取得された対象情報と、を比較し、前記使用名称又は前記使用指称が用いられた前記対象の前記既定名称を特定する検索部等の特定手段と、前記使用名称又は前記使用指称を指定するために用いられる操作部等の指定手段と、前記使用名称又は前記使用指称が指定されたとき、当該指定された使用名称又は使用指称について前記特定された既定名称を告知するディスプレイ等の告知手段と、を備え、前記特定情報は、当該特定情報により特定される前記対象の出所、当該対象の型式、当該対象に係る前記手術の術式、当該手術において当該対象が関連するタイミング、当該手術における当該対象の用途、当該対象に関連する資器材の部分を示す部分名称、当該資器材と同時に使用される物の名称、又は、当該資器材を使用する者の属性の少なくともいずれかを示す情報を含むように構成される。
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、手術業務、又は当該手術に関連する業務の少なくともいずれか一方に従事する従事者が、当該少なくともいずれか一方において使用する名称として予め定められている既定名称を示す既定名称情報と、前記既定名称により示される対象を特定するための特定情報と、を関連付けて蓄積する記録部等の蓄積手段と、使用名称又は使用指称を指定するために用いられる操作部等の指定手段と、を備える手術用情報処理システムに含まれるコンピュータを、前記対象を示すために実際に用いられた前記使用名称又は前記使用指称を示す使用名指称情報と、当該使用名称又は当該使用指称が用いられた前記対象を示す対象情報と、を取得する取得手段、前記蓄積されている特定情報と、前記取得された対象情報と、を比較し、前記使用名称又は前記使用指称が用いられた前記対象の前記既定名称を特定する特定手段、前記使用名称又は前記使用指称が指定されたとき、当該指定された使用名称又は使用指称について前記特定された既定名称を告知手段を用いて告知する告知制御手段、として機能させると共に、前記特定情報は、当該特定情報により特定される前記対象の出所、当該対象の型式、当該対象に係る前記手術の術式、当該手術において当該対象が関連するタイミング、当該手術における当該対象の用途、当該対象に関連する資器材の部分を示す部分名称、当該資器材と同時に使用される物の名称、又は、当該資器材を使用する者の属性の少なくともいずれかを示す情報を含むように構成される。
請求項1又は請求項6に記載の発明によれば、既定名称情報と特定情報とを関連付けて蓄積すると共に、既定名称により示される対象の使用名称等を示す使用名指称情報と、その使用名称等が用いられた対象を示す対象情報と、を取得する。そして、それら特定情報と対象情報とを比較し、使用名称等が用いられた対象の既定名称を特定する。その後、使用名称又は使用指称が指定されたとき、その使用名称等について特定された既定名称を告知する。このとき特定情報が、その対象の出所、その対象の型式、その対象に係る手術の術式、その対象が関連するタイミング、その対象の用途、その対象に関連する資器材の部分名称、その資器材と同時に使用される物の名称、又は、その資器材の使用者の属性、の少なくともいずれかを示す情報を含む。よって、使用名称等が指定されたとき、その使用名称等について特定された既定名称が告知されるので、既定名称により示される対象の名称として多岐に渡る使用名称等が用いられる場合であっても、その対象を容易に特定して認識することができる。
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の手術用情報処理システムにおいて、文章の一部として前記使用名称が使用されている場合において、前記指定手段は当該使用名称を選択するために用いられ、前記取得手段は、前記文章において前記使用名称の前又は後の少なくともいずれか一方において使用されている他の文章又は単語、及び前記使用名称が用いられている前記手術の前記術式を前記対象情報として少なくとも取得するように構成される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、文章の一部として使用名称が使用されている場合においてその使用名称が選択されると、その文章において使用名称の前等において使用されている他の文章又は単語、及びその使用名称が用いられている手術の術式を対象情報として少なくとも取得して、既定名称の特定に用いる。よって、文章の一部として使用されている使用名称を選択するのみの簡易な操作により、それに対応した既定名称を認識することができる。
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の手術用情報処理システムにおいて、音声により前記使用指称が使用されている場合において、前記指定手段は当該使用指称に相当する前記音声を入力するために用いられ、前記取得手段は、前記入力された音声に相当する前記使用指称を示す前記使用名指称情報と、当該音声が入力された際の状況に対応する前記対象情報と、を取得するように構成される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、音声により使用指称が使用されている場合において、その使用指称に相当する音声が入力されたとき、その使用指称を示す使用名指称情報と、その音声が入力された際の状況に対応する対象情報と、を取得して既定名称の特定に用いる。よって、音声により使用指称が使用された場合に、それに対応した既定名称を認識することができる。
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の手術用情報処理システムにおいて、前記告知手段は、前記特定された既定名称と、当該既定名称が特定された前記使用名称又は前記使用指称と、を同時に告知するように構成される。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、特定された既定名称と、その既定名称が特定された使用名称又は使用指称と、が同時に告知されるので、両者を比較しながら既定名称を正しく認識することができる。
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の手術用情報処理システムにおいて、前記特定情報は、当該特定情報により特定される前記対象に関連する時期情報を更に含み、前記取得手段は、前記使用名称又は前記使用指称が用いられた前記対象に関連する時期情報を前記対象情報として取得するように構成される。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、特定情報が時期情報を更に含み、使用名称又は使用指称が用いられた対象に関連する時期情報を対象情報として取得するので、時期情報により既定情報を特定して告知させることができる。
本発明によれば、既定名称情報と特定情報とを関連付けて蓄積すると共に、既定名称により示される対象の使用名称等を示す使用名指称情報と、その使用名称等が用いられた対象を示す対象情報と、を取得する。そして、それら特定情報と対象情報とを比較し、使用名称等が用いられた対象の既定名称を特定する。その後、使用名称又は使用指称が指定されたとき、その使用名称等について特定された既定名称を告知する。このとき特定情報が、その対象の出所、その対象の型式、その対象に係る手術の術式、その対象が関連するタイミング、その対象の用途、その対象に関連する資器材の部分名称、その資器材と同時に使用される物の名称、又は、その資器材の使用者の属性、の少なくともいずれかを示す情報を含む。よって、使用名称等が指定されたとき、その使用名称等について特定された既定名称が告知されるので、既定名称により示される対象の名称として多岐に渡る使用名称等が用いられる場合であっても、その対象を容易に特定して認識することができる。
従って、一つの対象について既定名称と異なる使用名称や使用指称が使用されていても、その対象を従事者間で相互に正しく認識できることで、手術業務及びその関連業務を安全且つ確実に実行することができる。より具体的には、例えば医師からある使用名称を使って指定された対象を間違って使用するといった事態が防止できる。また、標準名称と異なる使用名称等を用いて使用される対象について、使用名称等を誤解する従事者に対する注意喚起に活用することもできる。更に、手術が行われる病院等の施設間で異動した従事者において、異動の前後で異なる使用名称等が用いられている対象があったとしても、移動後の施設等における使用名称等に対して早期に順応できることで、当該移動後の施設等において手術業務及びその関連業務を安全且つ確実に実行することができる。更にまた、例えば異なる施設等の間で同じ使用名称(例えばアルファベットの略語)が異なる対象について使用される場合であっても、各施設において正しく対象を特定することができる。
実施形態に係るマニュアル管理システムの概要構成を示すブロック図である。 実施形態に係るマニュアルを例示する図であり、(a)は実施形態に係る標準マニュアルを例示する図であり、(b)は実施形態に係るマイノートを例示する図である。 実施形態に係る名称参照テーブルを例示する図である。 実施形態に係るマイノート作成処理を示すフローチャートである。 実施形態に係る名称検索処理を示すフローチャートである。 第1変形形態に係るマニュアル管理システムの概要構成を示すブロック図である。 第2変形形態に係るマニュアル管理システムの構成等を示す図であり、(a)は第2変形形態に係る端末装置の概要構成を示すブロック図であり、(b)は第2変形形態に係る名称検索処理を示すフローチャートである。
(I)実施形態
次に、本発明の実施形態について、図1乃至図5を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、手術に従事する従事者(より具体的には、例えば器械出し看護師、外回り看護師、臨床工学技士、患者の手術室への搬送/搬出要員等を含む。以下、同じ。)がその手術の円滑な実行のために参照すべき上記マニュアルを、当該従事者に対して閲覧可能に提示するマニュアル管理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。なおこの場合の「提示」には、所定の大型スクリーン又は後述する端末装置におけるディスプレイ上に表示することの他に、例えば音声により告知することも含まれる。
また、図1は実施形態に係るマニュアル管理システムの概要構成を示すブロック図であり、図2は実施形態に係るマニュアルを例示する図であり、図3は実施形態に係る名称参照テーブルを例示する図である。更に、図4は実施形態に係るマイノート作成処理を示すフローチャートであり、図5は実施形態に係る名称検索処理を示すフローチャートである。
図1に示すように、実施形態に係るマニュアル管理システムSは、サーバ装置SVと、上記マニュアルを参照する上記従事者により携帯される複数の端末装置TB1、端末装置TB2、端末装置TB3、…、端末装置TBn(nは自然数)と、により構成される。なお以下の説明において、端末装置TB1、端末装置TB2、端末装置TB3、…、端末装置TBnに共通の事項について説明する場合、これらを纏めて単に「端末装置TB」と称する。
この構成においてサーバ装置SVは、上記従事者が勤務する病院内の所定の場所(例えば管理センタ等)に設置されていてもよいし、或いは当該病院外の所定の集中管理センタ等に設置されていてもよい。そして、サーバ装置SVと各端末装置TBとは、例えばインターネット又は専用回線等のネットワークNWを介して、無線通信又は有線接続により、相互にデータの授受が可能に接続されている。これにより、いずれかの端末装置TBを用いてサーバ装置SV内に蓄積されている各種データを閲覧(参照)すると共に、当該各種データを各端末装置TBから更新する。これらの処理等については、後ほど詳述する。
次に、サーバ装置SV及び各端末装置TBの細部構成について、図1及び図2を用いて説明する。
実施形態に係るサーバ装置SVは図1に示すように、通信部1と、判定部3、更新部4、作成部5及び検索部7を備える処理部2と、ハードディスク等の不揮発性記録媒体からなる記録部6と、により構成されている。なお、例えばキーボード又はマウス等からなる入力部やサーバ装置SVとして必要な情報を表示する液晶ディスプレイ等からなるディスプレイが処理部2に接続されていてもよい。そして処理部2は、例えばCPU、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなる。なお判定部3、更新部4、作成部5及び検索部7については、これらCPU等を含む処理部2としてのハードウェアロジック回路により構成されていてもよいし、又は、実施形態に係る後述のマイノート作成処理及び名称検索処理に対応するプログラムをCPU等が読み込んで実行することにより、ソフトウェア的に構成されていてもよい。この構成において、通信部1が本発明に係る「取得手段」の一例に相当し、記録部6が本発明に係る「蓄積手段」の一例に相当する。また、検索部7が本発明に係る「特定手段」の一例に相当する。
一方記録部6には、実施形態に係る各種マニュアルとして、例えば手術の術式や手術に使用される資器材に対応して予め設定されている標準的な手術手順等を示す標準マニュアルSMと、各端末装置TBを携帯する従事者が標準マニュアルSMに対して追記又は変更したメモ又は個人的な備忘録等に相当する個人用のマイノートMNと、当該マイノートMNを複数の従事者により活用可能とした共有マイノートCMと、が、不揮発性に記録されている。このうち、標準マニュアルSM及び共有マイノートCMについては、複数の従事者がそれぞれ携帯する端末装置TBにより閲覧可能とされており、一方、マイノートMNについてはそれを作成/更新した従事者のみが閲覧可能とされている。このとき、共有マイノートCMについては、例えば手術等に関する技倆又はその病院内の職制に応じて、閲覧可能な従事者を制限するように構成してもよい。この場合の制限は、例えば閲覧可能な従事者の属性を示すフラグを共有マイノートCMごとに付加して記録しておき、一方端末装置TBの開始時における例えばログイン処理によりそれを扱う従事者の属性を入力させ、これら二つの属性が対応している従事者の端末装置TBにおいてのみ、その共有マイノートCMが閲覧可能とするように構成することで実現できる。
なお、上述した標準マニュアルSM等の詳細については後詳するが、上記マイノートMN及び共有化マイノートCMの実施形態として利用等について初めに説明する。一般にその病院又は手術等の従事者は、標準マニュアルSM等の通り業務を遂行するため、必要なメモを取ることがこれまでの慣例としてある。このことについては、その業務の経験が浅い従事者ほどその必要性は高いが、それは備忘録であったり、その教育を受ける過程において得た知見等であったりもする。これが実施形態に係るマイノートMNとして記録されるものである。そして上記知見等には、そのマイノートMNを作成する従事者個人が実施形態に係る後述の標準名称とそれに関連する資器材等の名称とを関連付けた場合の、当該関連付けを示す内容が含まれる。このとき、上記教育の観点や、従事者全員の意思疎通の観点からは、このような関連付けについては、そのマイノートMNを作成した従事者だけでなく、他の従事者(今後当該教育を受ける従事者を含む)に対して広く開示してこれを周知させるべきと考えられる。この開示されたマイノートMNの部分が共有マイノートCMである。この場合にマイノートMNへメモしたもの(マイノートMNの内容)は、備忘録といった個人専用のメモ書きといった性質もあるため、これを共有化することに公開するかしないかの設定を選択されるようにしても良いが、マイノートMNの内容であり且つそれを作成した従事者が非公開と設定した内容であっても、実施形態に係る標準名称とそれに関連する資器材等の名称との当該関連付を示す内容については、これを強制的に共有マイノートCM化するように構成することもできる。これにより、当該関連付けについて認識できる他の従事者についても、資器材等の名称の誤解や勘違いによる当該資器材等の取り違え等の不具合を防止できる。
また記録部6には、実施形態に係る名称検索処理に供される名称参照テーブルPMが予め不揮発性に記録されている。この名称参照テーブルPMは、手術等に使用される資器材の名称や術式或いは手技の名称につき、その標準的(一般的)な名称である標準名称に対して、その標準名称を有する資器材等が使用される術式の名称、その資器材等が手術において使用されるタイミング、その資器材等の手術における使用用途、その資器材等自体を構成するパーツ毎の名称、手術においてその資器材等と同時に使用される他の物品又は資器材の名称、及びその資器材等の前後で用いられる語又は文章等を関連付けたテーブルである。名称参照テーブルPMについては、後ほど図3を用いて詳説する。
以上の構成において通信部1は、処理部2の制御の下、ネットワークNWを介した各端末装置TBとの間のデータの授受を制御する。そして判定部3は、端末装置TBを携帯する従事者によりそれを用いて標準マニュアルSMに対して加えられた変更、追記又はメモ等を他の従事者と共有するか否かの判定を行う。その後更新部4は、判定部3において当該変更等を共有化すべきと判定された場合、当該変更等に基づいて、それに対応する共有化マイノートCMを更新する。また作成部5は、判定部3において上記変更等を共有化させるべきと判定された場合であって、当該反映させるべき共有化マイノートCMがいまだ記録部6内に作成されていないとき、新たに、当該反映させるべき共有化マイノートCMを作成して記録部6に記録させる。このようにして更新又は新たに作成された共有化マイノートCMは、上述したように端末装置TBを扱う従事者により閲覧可能とされる。
一方検索部7は、端末装置TBに共有化ノートCMの内容のいずれかが表示されている場合において、その内容に含まれている資器材等の名称を示すデータが、共有化マイノートCMにおける当該資器材等の上記名称参照テーブルPMの各項目の内容を示すデータ、或いは当該共有化マイノートCMにおいてその資器材等の名称の前後で用いられている文章の一部等を示すデータ等がその端末装置TBから送信されてくると、上記名称参照テーブルPMと、当該送信されてきた各データと、を用いて、実施形態に係る名称検索処理を実行し、その検索結果である標準名称を、当該各データを送信してきた端末装置TBに送信する。この実施例に係る名称検索処理については、後ほど図5を用いて詳説する。
他方、実施形態に係る各端末装置TBはそれぞれ、図1に示すように、通信部10と、例えばCPU、ROM及びRAM等からなる処理部11と、例えば液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ12と、例えばディスプレイ12の表面に配置されたタッチパネル等からなる操作部13と、により構成されている。なおこのとき、端末装置TBを操作する従事者がその音声により所望の操作を入力するためのマイク及び音声認識部が操作部13に含まれていてもよい。この構成において、操作部12が本発明に係る「指定手段」の一例に相当し、ディスプレイ12が本発明に係る「告知手段」の一例に相当する。
この構成において通信部10は、処理部11の制御の下、ネットワークNWを介したサーバ装置SVとの間のデータの授受を制御する。一方操作部13は、端末装置TBにおいてサーバ装置SVに記録されている各マニュアルを参照する際に行われるべきログイン操作や、当該マニュアルを選択するための操作、或いは実施形態に係る名称検索処理を行うに当たっての検索対象たる資器材等における名称参照テーブルPMの各項目の内容を示すデータ、当該資器材等の名称の前後で用いられている文章の一部等を示すデータ等を選択する操作等が実行される。なお、上記音声認識の機能によりこれらデータ等を端末装置TBにおいて入力するように構成すれば、従事者としての負担の更なる軽減や迅速性の確保が容易となる。そして処理部11は、操作部13における上記操作に基づき、上記ログインのためのデータや当該操作により選択されたマニュアルを示すデータ並びに名称検索処理のためのデータ等を、通信部10を介してサーバ装置SVに送信したり、或いはサーバ装置SVから送信されてきたデータをディスプレイ12に出力して表示させたりすることで、端末装置TBの動作を統括制御する。
次に、サーバ装置SVの記録部6に記録されている、実施形態に係る各マニュアル等について、図2及び図3を用いて例示しつつ説明する。
図2に例示するように、上記記録部6には、実施形態に係る各マニュアル等として上述したように、標準マニュアルSMと、マイノートMNと、共有マイノートCMと、が、その参照を許可されている従事者が携帯する端末装置TBから参照可能に且つ不揮発性に記録されている。
そして、上記術式等に対応して既定されている標準的な手術手順を示す標準マニュアルSMには、例えば図2に示すように、カウントマニュアルM1及び器械出しマニュアルM2の他、手術の円滑な実行に必要な○○マニュアルM3、××マニュアルM4、…、△△マニュアルMm(mは自然数)が、含まれている。ここで、カウントマニュアルM1とは、手術中における手技を一旦止めて手術用ガーゼ等の員数を確認するいわゆる「タイムアウト」を行う際にその従事者が参照すべきマニュアルである。また器械出しマニュアルM2とは、器械出し看護師が手術の際に参照すべきマニュアルである。なお以下の説明において、カウントマニュアルM1、器械出しマニュアルM2、○○マニュアルM3、××マニュアルM4、…、△△マニュアルMmに共通の事項を説明する場合、単に「標準マニュアルSM」と称する。
一方、上記従事者個人用のマイノートMNには、標準マニュアルSMに対して例えば甲看護師が自分用に書き込んだり追記したりした甲看護師用のマイノートN1、同様に例えば乙看護師が自分用に書き込んだり追記したりした乙看護師用のマイノートN2の他、各従事者個人用のマイノートN3、マイノートN4、…、マイノートNz(zは自然数)が含まれている。なお以下の説明において、マイノートN1、マイノートN2、マイノートN3、マイノートN4、…、マイノートNzに共通の事項を説明する場合、単に「マイノートMN」と称する。このとき共有マイノートCMについては、マイノートMNのうち、それを記録している従事者が「共有可」とする旨の操作をしたものの内容が、共有マイノートCMとして記録されている。また共有マイノートCMの実体としては、共有可とされたマイノートMNを示すフラグのみであってもよいし、或いは、共有可とされたマイノートMNのデータそのものを複写したデータが共有マイノートCMとして別個に記録部6に記録されていてもよい。
他方、上記名称参照テーブルPMには上述したように、手術等に使用される資器材等の名称につき、その標準的な名称である標準名称(図3において、「○○メス」、「××鉗子」、「×△機」と例示する)に対して、その標準名称を有する資器材等が使用される術式の名称(図3において、「帝王切開術」、「眼科×△術」と例示する)、その資器材等が手術において使用されるタイミング(図3において、「開腹時」、「閉創時」、「レントゲン」と例示する)、その資器材等の手術における使用用途(図3において、「切開」、「把持」、「固定」と例示する)、その資器材等自体を構成する各パーツの名称、手術においてその資器材等と同時に使用される他の物品又は資器材の名称(図3において「同時使用物品名称」と示す)、その資器材等の前後で用いられる語又は文章(図3において「前後使用語」と示す)及びその資器材等のメーカ名(資器材の標準名称の場合)又は特定の冠詞(「○×式」等の冠詞であり、術式等の標準名称の場合に適用される。)等の特定名称(図3において「メーカ等特定名称」と示す)等が関連付けられて記録されている。このうち上記「○×」は、例えばその術式等が開発された大学の名称又はその術式等を開発した医師の氏名等である。そして上記標準名称とは、例えばその資器材等を開発したメーカが決定したものであったり、或いはその資器材等を初めて開発したり使用したりした医師等の名称が冠されているものである。この標準名称は、例えば看護師を養成する教育機関で使用される教科書等に記載される程度に一般化/標準化されているものであり、よって新人の看護師等であっても、その標準名称は知識として有している名称である。そして名称参照テーブルPMは、処理部2の検索部7により、端末措置TBから送信されてきた共有化ノートCMの内容に含まれている資器材等の名称を示すデータを用いてそれらに対応する標準名称を検索する際に用いられる。この名称参照テーブルPMの作成自体は事前に行われ、その結果としての当該名称参照テーブルPMが記録部6に記録されるが、この作成に当たっては、上記共有化マイノートCMの内容や、確認結果がされたタイミング等を含むマニュアルMの内容が反映される。なお、上記その資器材等が手術において使用されるタイミングには、マニュアルMを使用するタイミング、具体的には例えば手順を実行したことをチェックしたタイミングや、業務結果(カウント業務でいえばカウントした数)を記録したタイミング、若しくはマニュアルMにおいて使用する手術用機械の稼働状況、具体的には電源がオンされたタイミングやオフとなったタイミング等を活用することができる。
次に、上述してきた構成を備える実施形態に係るマニュアル管理システムSにおけるマイノート作成処理及び名称検索処理について、具体的に図1乃至図5を用いて説明する。なお以下に説明するマイノート作成処理及び名称検索処理は、主としてサーバ装置SVの処理部2及び各端末装置TBの処理部11を中心として実行される。
先ず図4に示すように、実施形態に係るマイノート作成処理としてサーバ装置SVの処理部2は、例えばその電源が投入されると、いずれかの端末装置TBにおいて標準マニュアルSMのいずれかに対して医師別に変更又は追記等が実行され、その内容がネットワークNWを介して送信されてきたか否かの監視を開始する(ステップS1)。なお図4では、上記変更又は追記等を「新規メモ」と表示している。この新規メモは、例えば一回の手術中又はその手術が終了する度に、その手術における術式及び執刀医師等について端末装置TBにおいて作成され、ネットワークNWを介して送信されてくる新規メモである。ステップS1の監視において新規メモの送信がない場合(ステップS1;NO)、処理部2はサーバ装置SVの電源がオフとされたか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5の判定において当該電源がオフとされた場合(ステップS5;YES)、処理部2は実施形態に係るマイノート作成処理を終了する。一方ステップS5の判定において、電源が引き続き投入されている場合(ステップS5;NO)、処理部2は上記ステップS1の監視を継続する。
他方、ステップS1の監視において新規メモの送信がいずれかの端末装置TBからあった場合(ステップS1;YES)、処理部2の判定部3は次に、当該新規メモについて他の従事者との共有化が指示されているか否かを判定する(ステップS2)。このステップS2の判定において判定部3は、例えば送信されてきた新規メモに相当するデータ内に「共有可」を示す共有可フラグが付加されている場合は「共有化指示あり」と判定し(ステップS2;YES)、一方当該共有可フラグが付加されていない場合は「共有化指示なし」と判定する(ステップS2;NO)。「共有化指示なし」と判定された場合に処理部2は、送信されてきた新規メモを、その送信元の端末装置TBを操作している従事者に対応したマイノートMN内に新たに記録し(ステップS4)、その後上記ステップS5の処理に移行する。一方ステップS2の判定において共有化指示がされている場合(ステップS2;YES)、次に処理部2の更新部4は、上記共有可フラグの内容に応じて、当該新規メモを共有マイノートCMとして記録部6に記録する(ステップS3)。このときの共有化に当たって更新部4は、その共有の対象となる従事者の範囲を示すデータ(例えば、手術等に関する技倆ごと、或いは職制ごとに共有を制限することを示す場合における、共有可能な従事者の範囲を示すデータ)が上記共有可フラグ内に含まれている場合は、端末装置TBの操作開始時におけるログインデータに対応して、その共有範囲を示すフラグ等を上記共有マイノートCMに含ませる。このため、新規メモを送信する端末装置TBにおいては、新規メモをサーバ装置SVに送信するに当たり、上記共有の範囲を制限する場合は、その旨及び制限する従事者の範囲を示すデータを付加して、当該新規メモを送信することになる。
ここで、上記共有可フラグの設定には種々の方法が考えられる。
第一方法は、新規メモを作成した従事者の属性に応じて共有化するか否かを判定する方法である。即ち、例えば手術に従事する看護師につき、その職歴又は術式ごとの手術の経験数によって、いわゆるベテラン(例えば職歴五年以上、又は術式経験二十回以上のベテラン)が新規メモを作成したのであれば共有可フラグを設定し、それ以外のいわゆる新人が作成したのであれば(共有化せずに)マイノートNMとする、といった方法が考えられる。
また第二の方法は、同一の新規メモが過去に何回作成されたかに応じて、共有化するか否かを判定する方法である。具体的に例えば、その病院で初めて行う術式や初めて使用する資器材に関して、ある医師がそれらに対応した標準マニュアルSMとは異なった処置又は操作等を行った場合、次回も同様に扱われるか否かをその時点で判定するのは困難な場合がある。そこで、新規メモが作成された場合でも、それを直ちに共有マイノートCMとするのではなく、その新規メモと同じ内容が別の新規メモが他の従事者により所定回数(例えば三回)以上作成された場合、その新規メモを共有化するように構成することができる。更に、その新規メモと同じ内容の新規メモが所定回数以上の回数作成された場合において、当該作成された回数がそれら新規メモの総閲覧回数に対して所定割合以上であるとき、その新規メモを共有化するように構成してもよい。この場合、各端末装置TBにおける表示操作の検出等により、新規メモごとの閲覧回数を例えば処理部2において管理しておく必要がある。
更に第三の方法として、上記第一の方法と第二の方法とを合わせて、例えば新規メモが上記所定回数以上作成された場合であっても、それが新人の従事者により作成されているときには共有化しない、といった判定としてもよい。
上記ステップS3の処理において共有化が終了したら、処理部2は上記ステップS5の判定に移行する。
次に実施形態に係る名称検索処理について、図5を用いて説明する。なお図5に示す実施形態に係る名称検索処理の前提としては、サーバ装置SVの記録部6に図3に例示する内容の名称参照テーブルPMが予め記録されており、更にいずれかの端末装置TBのディスプレイ12上には、共有化マイノートCMのいずれかが表示されているとする。そして実施形態に係る名称検索処理では、共有化マイノートCMが表示されている端末装置TBにおいて、当該表示されている共有化マイノートCM内の資器材等の名称、手技名、若しくは行為等の名称(本発明に係る「使用名称」に相当する。以下、適宜「使用名称」と示す。)のいずれかが選択されると、当該共有化マイノートCMにおいて当該選択された名称の前後で使用されている文章又は用語や、当該マニュアルの術式名や、当該術式におけるタイミング(使用情報が文章に記載されている位置)や、そのタイミングにおいて同時に使用されることとなっている他の資器材等や同時に行われる手技や行為の名称若しくは資器材等であればメーカデータ(本発明に係る「対象情報」に相当する。以下、適宜「対象情報」と示す。)の一部又は全部がサーバ装置SVに送信される。これに加えて実施形態に係るサーバ装置SVでは、当該端末装置TBからのデータ(「対象情報」)を基に標準名称(教科書等に記載される程度に一般化/標準化されている名称)を特定するために記録部6に記録させておいた情報(具体的には予め作成しておく名称参照テーブルPMの各項目の内容(図3参照))と対象情報の一部又は全部とが合致しているデータを検索する。
この前提において図5に示すように、実施形態に係る名称検索処理としてサーバ装置SVの処理部2は、例えばその電源が投入されると、いずれかの端末装置TBにおいて資器材等、手技名、もしくは行為等の名称(「使用名称」)が選択され、その結果として当該選択された名称の前後で使用されている文章又は用語等の一部に相当するデータ(対象情報)が、ネットワークNWを介して送信されてきたか否かの監視を開始する(ステップS10)。ステップS10の監視において当該文章又は用語の一部に相当するデータ等の送信がない場合(ステップS10;NO)、処理部2はサーバ装置SVの電源がオフとされたか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14の判定において当該電源がオフとされた場合(ステップS14;YES)、処理部2は実施形態に係る名称検索処理を終了する。一方ステップS14の判定において、電源が引き続き投入されている場合(ステップS14;NO)、処理部2は上記ステップS10の監視を継続する。
他方、ステップS10の監視において上記データ等の送信がいずれかの端末装置TBからあった場合(ステップS10;YES)、処理部2の検索部7は次に、当該データ等(「対象情報」)を取得し(ステップS11)、更に当該取得した各データ等(「対象情報」)と記録部6の名称参照テーブルPMの内容(本発明に係る「特定情報」に相当する。以下、適宜「特定情報」と示す。)とを照合することにより、端末装置TBから送信されてきた各データ等に対応する標準名称を、当該名称参照テーブルPM内において検索/特定する(ステップS12)。このステップS12の処理として具体的に検索部7は、端末装置TBにおいて選択された名称の前後で使用されている文章又は用語の一部等に相当するデータ(「対象情報」)と、記録部6の名称参照テーブルPMの前後使用語の内容(「特定情報」)と、を比較し、両者が一致する名称参照テーブルPMの標準名称がないかを検索する。また検索部7は、端末装置TBにおいて選択された名称「使用名称」についての「対象情報」が名称参照テーブルPMの各項目の内容の一部又は全部に相当するデータと、記録部6の当該名称参照テーブルPMの各項目それぞれの内容のいずれかと、を比較し、両者が一致する名称参照テーブルPMの標準名称がないかを検索する。これにより検索部7は、いずれかが一致する名称参照テーブルPMの標準名称があった場合、その標準名称を示すデータを、上記各データ等を送信してきた端末装置TBに送信する(ステップS13)。例えば検索部7は、名称参照テーブルPMにおける標準名称「○○メス」の上述した「対象情報」に相当するデータが端末装置TBから送信されてきている場合、当該「○○メス」を示すデータをその端末装置TBに送信する。これにより、当該データの送信を受けた端末装置TBは、当該データに含まれている標準名称を、例えば選択されている資器材等の名称(「使用名称」)と例えば併記してディスプレイ12上に表示する。なおこのとき、標準名称「○○メス」を示すデータの送信を受けた端末装置TBにおいて、端末装置TBを使用している従事者が認識している別の使用名称をメモし、共有化マイノートとする機能を付加しても良い。このようにすれば、ディスプレイ12上に表示される標準名称と使用名称の関連付けに加えて、上記共有化マイノートCMに含まれている過去に各従事者が認識した別の使用名称が表記されることとなり、標準名称への理解がより深まることとなる。
これに対し、端末装置TBから送信されてきた各データ等と内容が一致する名称参照テーブルPMの標準名称がない場合、検索部7はその旨を示すデータを、上記各データ等を送信してきた端末装置TBに送信し、これを受信した端末装置TBでは、その旨をディスプレイ12に表示する。その後処理部2は上記ステップS14の判定に移行する。
以上説明したように、実施形態に係るマニュアル管理システムSの動作によれば、端末装置TBから送信されてきた上記各データ等と名称参照テーブルPMの各項目等とを比較し、内容が一致する項目があった場合に対応する標準名称を示すデータをその端末装置TBに送信する。このとき、名称参照テーブルPMの項目として、標準名称を有する資器材等が使用される術式の名称、当該資器材等が手術において使用されるタイミング、当該資器材等の手術における使用用途、当該資器材等自体を構成するパーツ毎の名称、手術においてその資器材等と同時に使用される他の物品又は資器材の名称、及びその資器材等の前後で用いられる語又は文章等とされている。よって、端末装置TBにおいて名称が選択されたとき、その名称について特定された標準名称がその端末装置TBにおいて表示されるので、標準名称により示される資器材等の名称として多岐に渡る名称が実際に用いられる場合であっても、その資器材等を容易に特定して認識することができる。
従って、一つの資器材等について標準名称と異なる名称が使用されていても、その資器材等を従事者間で相互に正しく認識できることで、手術業務及びその関連業務を安全且つ確実に実行することができる。より具体的には、例えば医師からある使用名称を使って指定された資器材等を間違って使用するといった事態が防止できる。また、標準名称と異なる使用名称等を用いて使用される資器材等について、使用名称等を誤解する従事者に対する注意喚起に活用することもできる。更に、手術が行われる病院等の施設間で異動した従事者において、異動の前後で異なる使用名称等が用いられている資器材等があったとしても、移動後の施設等における使用名称等に対して早期に順応できることで、当該移動後の施設等において手術業務及びその関連業務を安全且つ確実に実行することができる。更にまた、例えば異なる施設等の間で同じ使用名称(例えばアルファベットの略語)が異なる資器材等について使用される場合であっても、各施設において正しく資器材等を特定することができる。
また、共有化マイノートCMを構成する文章の一部としてその名称が端末装置TBにおいて表示されている場合においてその名称が選択されると、その文章において使用名称の前又は後に使用されている他の文章又は単語、及びその名称が用いられている手術の術式等を取得して標準名称の特定に用いる。よって、文章の一部として使用されている名称を選択するのみの簡易な操作により、それに対応した標準名称を認識することができる。
更に、特定された既定名称と、その既定名称が特定された使用名称と、が同時に告知されるので、両者を比較しながら既定名称を正しく認識することができる。
なお、端末装置TBから送信するデータとして、その名称が使用されている資器材等が使用されたタイミング(より具体的には、例えば手術開始時から計時したタイミング)が含まれている場合、標準名称ごとの使用タイミングに関するデータが項目として名称参照テーブルPMに含まれていれば、両者を比較することにより、時期(タイミング)のデータにより標準名称を特定するように構成することもできる。
(II)変形形態
次に、本発明の各変形形態について、図6及び図7を用いて説明する。なお、図6は第1変形形態に係るマニュアル管理システムの概要構成を示すブロック図であり、図7は第2変形形態に係るマニュアル管理システムの構成等を示す図である。ここで、各変形形態に係るマニュアル管理システムにおいて実施形態に係るマニュアル管理システムSと同様の構成及び処理については、同様の部材番号及びステップ番号を付して細部の説明は省略する。
先ず第1変形形態として、上述した実施形態では一つの病院内で用いられる各マニュアルを管理するマニュアル管理システムSについて説明したが、これ以外に、例えば図6に例示するように、それぞれに端末装置TBを携帯する従事者が勤務する病院H1、病院H2、病院H3、病院H4等をサーバ装置SVと接続するように構成してもよい。なお以下の説明において、各病院H1、病院H2、病院H3、病院H4等について共通の事項を説明する場合、これらを纏めて単に「病院H」と称する。そして、例えば一又は複数の病院Hに勤務する従事者によりその端末装置TBを用いて上記名称を示すデータ等が送信されてきた場合、それに対応する検索結果をその端末装置TBに送信すると共に、他の病院Hにおいてその検索結果(関連付けられた標準名称)をそれぞれ参照可能とすることもできる。また、実施形態に係る標準マニュアルSM及び共有マイノートCMを病院Hごとに記録させるように構成することもできる。
次に第2変形形態として、例えば医師の発声をマイクにより検出し、その検出結果を用いて標準名称との関連付けを行うように構成してもよい。なお、マイクによる検出が好適ではあるが、これに替わって入力操作によって検出しても構わない。即ち図7(a)に示すように第2変形形態に係るマニュアル管理システムの端末装置TBBは、実施形態に係るマニュアル管理システムSの端末装置TBの構成に加えて、音声を検出してその結果を音声信号として出力するマイク20を備えている。このマイク20以外の端末装置TBBの構成は、実施形態に係る端末装置TBと同様であるので、細部の構成は省略する。第2変形形態に係るマニュアル管理システムでは、このマイク20によって検出された名称や指称等を実施形態に係る使用名称と同様に扱って、その名称が用いられている資器材等、手技名、若しくは行為等の標準名称と特定する。
次に第2変形形態に係る名称検索処理について、具体的に図7を用いて説明する。なお図7に示す第2変形形態に係る名称検索処理の前提としては、実施形態の場合と同様に、サーバ装置SVの記録部6に図3に例示する内容の名称参照テーブルPMが予め記録されているとする。そして第2変形形態に係る名称検索処理では、マイク20により例えば医師が発声した音声が検出されると、その検出された音声の内容が例えば処理部11による音声解析処理等により検出され、その検出結果に対応した名称参照テーブルPMの各項目の内容が処理部11において抽出され、その抽出された内容に相当するデータと、検出された音声の内容に相当するデータと、がサーバ装置SVに送信される。
この前提において図7(b)に示すように、第2変形形態に係る名称検索処理としてサーバ装置SVの処理部2は、例えばその電源が投入されると、いずれかの端末装置TBBにおいて上記音声が検出され、その認識結果として当該検出された音声の内容に対応した名称参照テーブルPMの各項目の内容に相当するデータと、その検出された内容の音声についての名称参照テーブルPMの各項目の内容の一部又は全部に相当するデータと、が、ネットワークNWを介して送信されてきたか否かの監視を開始する(ステップS20)。
ここで、ステップS20の監視において端末装置TBから送信されるデータについて、具体的に説明する。
即ち、ステップS20の監視下にあるデータを送信してくる端末装置TBBを携帯している従事者が参加している手術等において、その医師が例えば、「この前使った青いあれ、ください。」(本発明に係る「使用指称」に相当する。)と発声したとする。この場合、その端末装置TBの処理部11は、上記音声を、「この前使った」、「青い」、「あれ」と分解し、それぞれの内容を認識する。そして、「この前使った」の語に対して例えば「一ヶ月以内」というデータを関連付ける。また、「青い」の語に対して「青色」を示すデータを割り当て、更に「あれ」の語に対して(術式等ではなく)資器材である旨のデータを割り当てる。なおこのとき、例えば「最近使った」の語であれば例えば「二週間以内」というデータを関連付け、「前から使っている」の語であれば例えば「三ヶ月以上前」というデータを関連付けてもよい。
これにより処理部11は、上記音声の認識結果にそれぞれ関連付けられた各データに基づいて、例えばその時点で行われている手術の術式等を示すデータ、上記音声が検出されたタイミングにおいて実行されている手術の手順を示すデータ、そのタイミングにおいて同時に使用されている他の資器材等を示す名称データやメーカデータ、或いは医師の氏名を示すデータ等を付加し、それらを一組(「対象情報」)としてサーバ装置SVに送信する。
ステップS20の監視において当該データの送信がない場合(ステップS20;NO)、サーバ装置SVの処理部2は、実施形態に係るサーバ装置SVと同様のステップS14の判定に移行する(ステップS14)。他方、ステップS20の監視において上記データの送信がいずれかの端末装置TBからあった場合(ステップS20;YES)、処理部2の検索部7は次に、当該データを取得する(ステップS21)。このステップS21において取得されるデータには、上記「一ヶ月以内」のデータ、手術の術式等を示すデータ、手術の手順を示すデータ、当該手順ごとに使用される資器材等のデータ及びメーカデータ等が含まれている。その後処理部2は、ステップS21において取得した各データと記録部6の名称参照テーブルPMの内容(「特定情報」)とを用いて、実施形態に係る処理部2と同様のステップS12乃至ステップS13を実行する。この場合処理部2は、ステップS21において取得した各データを名称参照テーブルPM内において検索し、その検索結果に対応する標準名称を実施形態に係る処理部2と同様に特定する。
以上説明した第2変形形態に係るマニュアル管理システムの動作によれば、実施形態に係るマニュアル管理システムSの動作による効果に加えて、上記共有化マイノートCMの機能と併せ用いることにより、例えば、「この手術のこのタイミングであの医師が『あれ』と発生した場合に提示する資器材は、○○である。」と言った事情を複数の従事者間で共有することができる。これにより、医師から指定された資器材等の取り違え等を有効に防止できる。
また、上述した実施形態及び各変形形態に係る名称参照テーブルPMの更新について、例えば新たな術式等が開発された場合又は学会で新たな資器材等の発表があった場合は、それらを契機に名称参照テーブルPMの項目等を更新するのが好ましい。また、上記標準名称自体も時代等により変遷するので、例えば共有化マイノートCMの機能により共有化された数が多い名称については、その名称を用いてそれまでの標準名称を更新するように構成してもよいし、或いは、年代別、出身大学別等により標準名称を使い分けるように構成してもよい。更に、図6に例示する複数の病院Hの間において、いずれかの病院Hから他の病院Hで用いられている名称参照テーブルPMの項目等を参照し、当該いずれかの病院Hで用いられている名称参照テーブルPMの項目等と比較可能としてもよい。これにより、他の病院Hとの比較を行うことで、当病院Hでの使用名称が、世の中一般的に用いられているのかどうかを確認することもできる。
更に上述した実施形態及び変形形態では、手術に用いられる各マニュアル(手術室に対する患者の搬送/搬出のためのマニュアルを含む)を管理するマニュアル管理システムSに対して本発明を適用したが、これ以外に、例えば手術に用いられる資器材の一覧であるいわゆるピッキングリストについて本発明を適用することも可能である。この場合は、標準ピッキングリストに対して共有ピッキングリスト等が作成/更新されると共に、当該ピッキングリスト内で使用されている名称について、その名称により示されている資器材等の標準名称が認識できることになる。
また上述した実施形態及び変形形態では、マイノートMNをサーバ装置SVの記録部6に記録する構成としたが、これ以外に、それを作成した従事者が携帯する端末装置TB内にその従事者に対応するマイノートMNのみを記録させるように構成することもできる。この場合、共有マイノートCMとしては、共有可とされたマイノートMNの内容を含むデータを管理サーバSVに送信し、それらを纏めて記録部6に記録するように構成すればよい。
更に、名称参照テーブルPMのデータ(「特定情報」)と対象情報とが合致しているかどうかの検索の結果、対象情報のうち合致しなかったものがあった場合、自動的に若しくは従事者の選択等によって、当該対象情報を特定情報に追加させるように構成し、検索の精度をより高めても良い。
更に、図4、図5及び図7にそれぞれ示すフローチャートに対応するプログラムを光ディスク等の記録媒体に記録しておき、又はインターネット等のネットワークを介して取得して記録しておき、これを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該汎用のコンピュータを実施形態又は変形形態に係る処理部2及び処理部11として機能させることも可能である。
以上それぞれ説明したように、本発明はマニュアル管理システムの分野に利用することが可能であり、特に複数の従事者により参照されるべき各種マニュアルを管理するマニュアル管理システムの分野に適用すれば特に顕著な効果が得られる。
1、10 通信部
2、11 処理部
3 判定部
4 更新部
5 作成部
6 記録部
7 検索部
12 ディスプレイ
13 操作部
20 マイク
S マニュアル管理システム
SV サーバ装置
TB1、TB2、TB3、TBn、TBB 端末装置
NW ネットワーク
SM 標準マニュアル
PM 名称参照テーブル
MN、N1、N2、N3、N4、Nz マイノート
CM 共有マイノート
M1 カウントマニュアル
M2 器械出しマニュアル
M3 ○○マニュアル
M4 ××マニュアル
Mm △△マニュアル
H1、H2、H3、H4 病院

Claims (6)

  1. 手術業務、又は当該手術に関連する業務の少なくともいずれか一方に従事する従事者が、当該少なくともいずれか一方において使用する名称として予め定められている既定名称を示す既定名称情報と、前記既定名称により示される対象を特定するための特定情報と、を関連付けて蓄積する蓄積手段と、
    前記対象を示すために実際に用いられた使用名称又は使用指称を示す使用名指称情報と、当該使用名称又は当該使用指称が用いられた前記対象を示す対象情報と、を取得する取得手段と、
    前記蓄積されている特定情報と、前記取得された対象情報と、を比較し、前記使用名称又は前記使用指称が用いられた前記対象の前記既定名称を特定する特定手段と、
    前記使用名称又は前記使用指称を指定するために用いられる指定手段と、
    前記使用名称又は前記使用指称が指定されたとき、当該指定された使用名称又は使用指称について前記特定された既定名称を告知する告知手段と、
    を備え、
    前記特定情報は、当該特定情報により特定される前記対象の出所、当該対象の型式、当該対象に係る前記手術の術式、当該手術において当該対象が関連するタイミング、当該手術における当該対象の用途、当該対象に関連する資器材の部分を示す部分名称、当該資器材と同時に使用される物の名称、又は、当該資器材を使用する者の属性の少なくともいずれかを示す情報を含むことを特徴とする手術用情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の手術用情報処理システムにおいて、
    文章の一部として前記使用名称が使用されている場合において、前記指定手段は当該使用名称を選択するために用いられ、
    前記取得手段は、前記文章において前記使用名称の前又は後の少なくともいずれか一方において使用されている他の文章又は単語、及び前記使用名称が用いられている前記手術の前記術式を前記対象情報として少なくとも取得することを特徴とする手術用情報処理システム。
  3. 請求項1に記載の手術用情報処理システムにおいて、
    音声により前記使用指称が使用されている場合において、前記指定手段は当該使用指称に相当する前記音声を入力するために用いられ、
    前記取得手段は、前記入力された音声に相当する前記使用指称を示す前記使用名指称情報と、当該音声が入力された際の状況に対応する前記対象情報と、を取得することを特徴とする手術用情報処理システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の手術用情報処理システムにおいて、
    前記告知手段は、前記特定された既定名称と、当該既定名称が特定された前記使用名称又は前記使用指称と、を同時に告知することを特徴とする手術用情報処理システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の手術用情報処理システムにおいて、
    前記特定情報は、当該特定情報により特定される前記対象に関連する時期情報を更に含み、
    前記取得手段は、前記使用名称又は前記使用指称が用いられた前記対象に関連する時期情報を前記対象情報として取得することを特徴とする手術用情報処理システム。
  6. 手術業務、又は当該手術に関連する業務の少なくともいずれか一方に従事する従事者が、当該少なくともいずれか一方において使用する名称として予め定められている既定名称を示す既定名称情報と、前記既定名称により示される対象を特定するための特定情報と、を関連付けて蓄積する蓄積手段と、使用名称又は使用指称を指定するために用いられる指定手段と、を備える手術用情報処理システムに含まれるコンピュータを、
    前記対象を示すために実際に用いられた前記使用名称又は前記使用指称を示す使用名指称情報と、当該使用名称又は当該使用指称が用いられた前記対象を示す対象情報と、を取得する取得手段、
    前記蓄積されている特定情報と、前記取得された対象情報と、を比較し、前記使用名称又は前記使用指称が用いられた前記対象の前記既定名称を特定する特定手段、
    前記使用名称又は前記使用指称が指定されたとき、当該指定された使用名称又は使用指称について前記特定された既定名称を告知手段を用いて告知する告知制御手段、
    として機能させると共に、
    前記特定情報は、当該特定情報により特定される前記対象の出所、当該対象の型式、当該対象に係る前記手術の術式、当該手術において当該対象が関連するタイミング、当該手術における当該対象の用途、当該対象に関連する資器材の部分を示す部分名称、当該資器材と同時に使用される物の名称、又は、当該資器材を使用する者の属性の少なくともいずれかを示す情報を含むことを特徴とする手術用情報処理プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022014014A1 (ja) * 2020-07-16 2022-01-20 オリンパス株式会社 集中制御装置及び手術関連情報の表示方法
DE112020005835T5 (de) 2019-11-28 2022-11-17 Sony Group Corporation Informationsverarbeitungssystem, sowie informationsverarbeitungsverfahren und -programm

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WO2022014014A1 (ja) * 2020-07-16 2022-01-20 オリンパス株式会社 集中制御装置及び手術関連情報の表示方法

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