JP6095299B2 - 医療情報処理システム、医療情報処理方法及びプログラム - Google Patents

医療情報処理システム、医療情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、医療行為を支援するための技術に関するものである。
近年、医療現場において、電子カルテシステム、費用、会計及び保険点数等の計算を行うためのレセプトシステム、血液検査及びレントゲン機器等を使用した各種検査の指示と結果との回収を行うための検査オーダエントリシステム、並びに、治療の一環で行われる投薬における調剤オーダエントリシステム等、医療作業を支援する医療情報処理システムが利用されるようになってきている。このように、医療作業で発生する情報の電子化が進んできているが、現行の医療作業における情報機器の利用は、医療関係者の作業負荷の軽減が目的である。
近年、医師は、診療行為を行う際に、患者に対して当該診療行為を説明し、患者の合意を得るインフォームド・コンセントが重要視されている。患者に対して行う診療行為について、医師が患者に対して説明を行い、診療を行うことは普通である。しかし、医師以外の医療関係者である検査技師や看護師等が、医師の指示に従って、検査や診療の補助を行ったり、薬剤師が投薬を行うことは、珍しいことではない。そして、この際に、検査のやり方や投薬する薬等に関する詳細な指示・説明を検査技師、看護師、薬剤師等が行うことは普通に行われている。
インフォームド・コンセントの見地からすると、医師自身が診療行為を行っている場合には、医師の説明とともに診療行為が行われるため、患者にとって診療行為の理解は容易である。しかし、検査技師、薬剤師、看護師等の医師以外の医療関係者によって作業が行われる場合には、当該医療関係者から患者に対して検査等のための指示等が行われるが、その内容をわかりやすく、効率よく説明・指示できるようにすることが望まれる。特に、医師の説明と医師以外の医療関係者の行為との一貫性が保持されていることを、医師以外の医療関係者が示しにくく、患者にとって理解しにくいことは、インフォームド・コンセント上、あまり好ましくない状況である。
特許文献1には、病名、検査項目及び検査結果を対応付けて蓄積しておき、電子カルテに病名を入力する際に、その病名に対して異常値を示す検査結果が多い検査依頼を推奨する技術が開示されている。特許文献2には、過去の診療時の記載内容を利用した電子カルテの入力支援機能が開示されている。
特開2010−237800号公報 特開2008−191752号公報
しかしながら、特許文献1及び2に開示された技術では、医師の説明と医師以外の医療関係者の行為との一貫性が保たれているということを患者に示すことについては考慮されていない。
医師は、医師以外の医療関係者によって行われる作業内容や患者への指示についても、説明を行う。また一方、医師の説明に立ち会った看護師等が、医師の説明の内容を繰り返したり、その内容に従い、より詳細な追加や補足の説明を行うこともある。特に、検査機器の操作や投薬等が医師の診療室から離れた場所で行われる場合、検査する際に患者に不明な点を質問されると、医師の再度の説明が必要になるようなことがあった。このような状況は、インフォームド・コンセントの視点において、医師の説明内容そのものに対する患者の理解、また、医師の説明と医師以外の医療関係者の行為との一貫性が保持されていることを患者が理解するということについて効率がよいとはいえない場合があった。特に、医師の説明と医師以外の医療関係者の行為との一貫性が通常保たれているということを患者に理解させることは、医師と患者との信頼にもかかわる問題であるため、重要である。
そこで、本発明の目的は、医師の説明と医師以外の医療関係者の行為との一貫性が保たれているということを示すことにある。
本発明の医療情報処理システムは、医師による操作に基づいて、医療行為を指示する理由を示す理由情報の入力を受け付ける受付手段と、前記医療行為の指示内容を示す指示情報を格納するテンプレートで、前記理由情報に該当するテンプレートである、検査テンプレートを取得する取得手段と、前記検査テンプレートを表示する表示手段と、前記指示情報と、前記理由情報とを対応付けて、前記医療行為を指示するためのオーダ情報を生成する生成手段と、前記指示情報と前記理由情報との対応付けが識別可能な状態で、前記オーダ情報を提示する提示手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、医師の説明と医師以外の医療関係者の行為との一貫性が保たれているということを示すことが可能となる。
本発明の実施形態に係る医療情報処理装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る医療情報処理システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る医療情報処理システムを用いた医療関係者の全体的な作業の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る医療情報処理システムにおける医師による検査オーダの入力処理から検査技師に対する指示書の生成処理までの処理を示す処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る医療情報処理システムにおける医師による検査オーダの入力処理から検査技師に対する指示書の生成処理までの処理を示す処理を示すフローチャートである。 電子カルテ入力画面と検査オーダ入力画面との例を示す図である。 検査オーダに基づき生成される指示書の表示画面の例を示す図である。 検査テンプレートの生成処理の流れを示すフローチャートである。 検査テンプレートの生成処理の流れを示すフローチャートである。 検査オーダ、電子カルテ及び検査テンプレートの例を示す図である。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る医療情報処理装置の構成を示す図である。図1において、101は、CPUであり、本実施形態に係る医療情報処理装置の各種制御を実行する。その制御手順は、後述するROM102やRAM103上のプログラムによって指示される。また、CPU101自身の機能やプログラムの機能により、複数のプログラムを並列に動作させることもできる。
102は、ROMであり、CPU101によって実行されるプログラムやデータが格納されている。103は、RAMであり、CPU101によって実行されるプログラムを展開するとともに、CPU101が各種制御を実行する際における様々なデータの作業領域を提供するものである。
104は、入力装置であり、ユーザによる各種入力操作環境を提供するキーボードやマウス等が挙げられるが、ユーザからの各種入力操作環境を提供するものであれば、タッチパネル、スタイラスペン等であってもよい。105は、各構成に接続されているアドレスバス及びデータバス等である。
106は、様々なデータ等を記憶するための外部記憶装置であり、ハードディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、又は、不揮発性のメモリカード等の記録媒体と、記録媒体を駆動して情報を記録するドライブとで構成される。ROM102に格納されるプログラムやデータは、キーボード等を用いた指示や各種プログラムの指示に応じて、RAM103上に呼び出される。
107は、他のコンピュータ等と通信を行うためのNCU(Network Control Unit)であり、LAN等のネットワークを介して、遠隔地に存在する他のコンピュータ等と通信し、プログラムやデータを共有することが可能になる。この通信手段としては、RS232C、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、又は、Ethernet(登録商標)等の有線通信でもよいし、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信、又は、IEEE802.11b等の無線通信でもよい。本医療情報処理装置と通信することが可能であれば、その具体的な態様は限定されない。
108は、GPU(Graphics Processing Unit)である。GPU108は、CPU101等からバス105を経由して与えられた表示指示や計算指示に従って、表示対象の画像データの生成や画像データの表示位置等を計算し、その計算結果を後述の表示装置109に出力し、画像データを表示させる。109は、表示装置であり、ディスプレイ等で構成され、各種入力操作の状態やそれに応じた計算結果等をユーザに対して表示する。
本実施形態において、CPU101によって実行されるプログラムやデータは、ROM102に格納されているが、これに限らない。例えば、上記プログラムやデータを格納した外部記憶装置106を本医療情報処理装置に装着し、CPU101がプログラムやデータをRAM103に読み出して実行するようにしてもよい。外部記憶装置106の具体例としては、フレキシブルディスク、CD−ROM、ハードディスク、メモリカード又は光磁気ディスク等が挙げられる。また、NCU107を介して他の機器からプログラムやデータを取得するようにしてもよい。
また、医療情報処理装置において生成されるデータは、RAM103や外部記憶装置106に格納してもよいし、NCU107を介して他の機器上に送信し、格納させてもよい。なお、上述した医療情報処理装置の構成は、飽くまでも一例であり、医療情報処理装置の構成はこれに限定されるものでない。
図2は、本発明の実施形態に係る医療情報処理システムの構成を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係る医療情報処理システムは、電子カルテシステムサーバ201、検査オーダシステムサーバ205、診断支援システムサーバ207及びクライアントコンピュータ204がネットワーク203を介して接続される。なお、電子カルテシステムサーバ201、検査オーダシステムサーバ205及び診断支援システムサーバ207は、医療情報処理装置の具体例である。
電子カルテシステムサーバ201は、患者の診察や治療等に対する時間経過や看護の情報をはじめ、様々な情報が記録された電子カルテ202の管理、検索、作成及び修正等を行う電子カルテシステムの機能を提供するサーバである。
検査オーダシステムサーバ205は、医師から検査技師等に対する検査指示を伝達及び管理するとともに、検査で使用される機器、検査室及び検査技師の割り当て等を行う検査オーダシステムの機能を提供するサーバである。検査オーダシステムを利用することにより、検査技師は、医師からの指示に従って、検査業務を確実に行うことができる。206は、検査オーダシステムサーバ205内において格納される検査オーダである。一般的に、検査オーダシステムサーバ205内に格納される検査オーダ206は、電子カルテ202に記録される診断内容と関係がある。即ち、検査オーダ206は、医師が何らかの疾病の可能性に基づいてその検証を行ったり、逆に見落としがないように確認するものであったり、手術等の経過を確認するための情報である。
診断支援システムサーバ207は、電子カルテ202の内容の記録及び修正を行う際に、その入力を容易にしたり、入力内容の誤りの可能性を指摘したりする診断支援システムの機能を提供するサーバである。また、診断支援システムサーバ207は、電子カルテシステムと検査オーダシステムとの連携機能、及び、医師等の医療関係者の操作を支援する。即ち、診断支援システムサーバ207は、検査オーダ206の記録時におけるユーザの作業負担を軽減するとともに、検査オーダ206の記録時における言葉の表現等をわかりやすく、十分な情報を記録するように支援するものである。これにより、検査オーダ206に記録される情報に誤りが混入することや、検査オーダ206に記録される情報に曖昧な内容が含まれること等が軽減される。
208は、診断支援システムサーバ207内において格納される検査テンプレートである。診断支援システムサーバ207は、医療関係者にとってよく行われる行為や、使用される言葉の表現を検査テンプレート208に格納し、利用できるようにする。即ち、診断支援システムサーバ207は、実際に行われた診断及び治療の行為等を記録した過去の電子カルテ202や検査オーダ206から情報を収集し、検査テンプレート208に格納する。
なお、電子カルテシステムサーバ201、検査オーダシステムサーバ205及び診断支援システムサーバ207夫々の構成としては、1台の医療情報処理装置によって実現してもよい。また、複数の医療情報処理装置が連携したクラウド等と呼ばれる構成によって実現してもよい。1台の医療情報処理装置によって実現する場合、電子カルテシステムサーバ201、検査オーダシステムサーバ205及び診断支援システムサーバ207は夫々、図1に示したハードウェアで構成されることになる。
上述した構成のほか、治療で使用される薬剤等の指示を医師から薬剤師に伝達する投薬オーダシステムサーバ、X線撮影によって得られたX線画像データを管理するX線画像管理システムサーバ、患者の識別や通院時の確認等を容易に行えるように病院のカードを生成したり、新しい電子カルテを連携付けたりする患者受付システムサーバ、医療行為に必要な費用やその費用の調達に関する主に会計関連の処理を担当するレセプトシステムサーバ等を追加してもよい。
クライアントコンピュータ204は、医師、薬剤師又は検査技師等の医療関係者が利用するパーソナルコンピュータ、タブレット端末及び携帯電話等を包含する構成である。クライアントコンピュータ204は、ネットワーク203を介して、医療関係者によって入力された指示を電子カルテシステムサーバ201等に対して送信する。同様に、クライアントコンピュータ204は、電子カルテシステムサーバ201等からネットワーク203を介して受信した処理結果を、インタフェースを用いてユーザに提示する。
電子カルテシステムサーバ201が1台の医療情報処理装置によって構成される場合(図1に示すハードウェアで構成される場合)、ROM102には、電子カルテ202の管理、検索、作成及び修正等を実現するためのプログラムやデータが格納される。CPU101は、ROM102から必要なプログラムやデータを読み出して実行する。また、電子カルテ202は、外部記憶装置106に格納されるが、外部記憶装置106ではなく、NCU107を介して接続される他の装置に電子カルテ202を格納するようにしてもよい。また、電子カルテ202の管理、検索、作成及び修正等の指示は、NCU107を介してCPU101に入力される。CPU101は、上記指示に応じた処理結果を、NCU107を介して、クライアントコンピュータ204に対して出力する。
また、検査オーダシステムサーバ205が1台の医療情報処理装置によって構成される場合(図1に示すハードウェアで構成される場合)、ROM102には、検査オーダ206の登録、閲覧、管理及び検索等を実現するためのプログラムやデータが格納される。CPU101は、ROM102から必要なプログラムやデータを読み出して実行する。また、検査オーダ206は、外部記憶装置106に格納されるが、外部記憶装置106ではなく、NCU107を介して接続される他の装置に検査オーダ206を格納するようにしてもよい。また、検査オーダ206の登録、閲覧及び検索等の指示は、NCU107を介して、CPU101に入力される。CPU101は、上記指示に応じた処理結果を、NCU107を介して、クライアントコンピュータ204に対して出力する。
また、診断支援システムサーバ207が1台の医療情報処理装置によって構成される場合(図1に示すハードウェアで構成される場合)、ROM102には、検査テンプレート208の管理、検索及び収集等を実現するためのプログラムやデータが格納される。CPU101は、ROM102から必要なプログラムやデータを読み出して実行する。また、検査テンプレート208は、外部記憶装置106に格納されるが、外部記憶装置106ではなく、NCU107を介して接続される他の装置上に格納するようにしてもよい。また、検査オーダ206の入力支援機能に対する指示は、NCU107を介してCPU101に入力される。CPU101は、上記指示に応じた処理結果を、NCU107を介して、クライアントコンピュータ204に対して出力する。さらに、診断支援システムサーバ207は、NCU107を介して、電子カルテ202に記録された検査理由を取得し、当該検査理由に該当する検査テンプレート208を抽出する。
図3は、本実施形態に係る医療情報処理システムを用いた医療関係者の全体的な作業の流れを示す図である。図3において、301は医師であり、患者317に対して診療を行う際に、電子カルテシステムサーバ201内に格納される電子カルテ202に対する患者の診療情報302の記録操作303を行う。その際、医師301は、検査が必要であると判断した場合、その検査を行う理由(以下、検査理由)及び検査指示の詳細(以下、検査指示詳細)の検査オーダ206に対する記録操作307を行う。これにより、検査技師314に対する検査指示311が行われる。その際、検査オーダシステムサーバ205は、検査を行う期日や必要とする機材等を割り当てるため、検査機器管理情報309を使用する。また、検査オーダシステムサーバ205には、その検査の結果である検査結果310も医師301が利用できるように格納される。なお、検査理由は、理由情報の一例であり、検査指示詳細は、指示情報の一例である。
医師301によって検査理由及び検査指示詳細が記録された検査オーダ206は、検査技師314によって検査時に利用され、検査技師314は、検査オーダ206に含まれる検査指示詳細に従って検査313を行う。また、検査技師314は、検査機器315を利用して検査を行うが、その際、患者317に対して検査指示316を行う。例えば、患部の画像データを撮影する検査の場合には、患部の画像データを撮影できるように、患部を検査機器315にあてるための格好をとらせる指示等が患者に対して行われる。また、検査オーダ206に従って、撮影方向を変更したり、何枚も条件を変えながら画像データを撮影する際には、検査技師314は、適時、患者317に対してその旨を指示する必要がある。反対に、検査機器315を移動させることができる場合には、検査技師314は、患者に対して動かないように指示する場合もある。
診断支援システムサーバ207は、内部に格納される検査テンプレート208を使用することにより、医師301が検査オーダ206に入力する際に、その入力を容易にするための検査指示入力支援306を提供する。即ち、検査テンプレート208には、検査オーダ206として入力される可能性がある検査指示詳細が格納され、医師に対して検査指示詳細を提示して選択させるようにしている。これにより、医師による検査オーダ206の入力負荷を軽減させることが可能となる。
また、検査技師314によって患者に対する指示316が行われる場合、検査オーダシステムサーバ205は、検査オーダ206から、当該患者の前回の検査指示詳細及び今回の検査指示詳細312を提供する。これにより、検査技師314は、当該患者の前回の検査指示詳細と今回の検査指示詳細との内容を比べながら、当該患者に対して検査指示316を行うことができる。また、本実施形態では、前回の検査指示詳細と今回の検査指示詳細との差が分かりやすくなるように強調表示を行う。これにより、検査技師314は、患者が前回経験した検査の記憶を持っていることを前提に、同じ検査内容については簡潔に、異なる検査内容については詳細に検査指示を行うことが可能となる。従って、検査技師は、患者317に対して効率よく指示を行うことが可能となり、患者はわかりやすい指示を得ることができるようになる。
次に、図4A及び図4Bを参照しながら、本実施形態に係る医療情報処理システムの処理について説明する。なお、図4A及び図4Bに示す処理は、電子カルテシステムサーバ201、クライアントコンピュータ204、検査オーダシステムサーバ205及び診断支援システムサーバ207夫々において、CPU101が例えばROM102から必要なプログラム及びデータを読み出して実行することにより実現する処理である。
先ず、医師301は、患者を診察した結果、何らかの疾病の可能性を推定した場合、これを検査する理由(検査理由)を電子カルテ202に対して記録する操作を行う。ステップS4201において、クライアントコンピュータ204は、電子カルテ202に対する検査理由の記録操作を受け付ける。ステップS4301において、電子カルテシステムサーバ201は、クライアントコンピュータ204から検査理由を取得し、当該検査理由を電子カルテ202に対して記録する。
ステップS4001において、診断支援システムサーバ207は、電子カルテシステムサーバ201における電子カルテ202に対する検査理由の記録を監視する。ステップS4002において、診断支援システムサーバ207は、電子カルテ202に対して検査理由が記録されたか否かを判定する。電子カルテ202に対して検査理由が記録された場合、処理はステップS4003に移行する。一方、電子カルテ202に対して検査理由が記録されていない場合、処理はステップS4002に戻り、診断支援システムサーバ207は、電子カルテ202に対して検査理由が記録されるのを待つ。
ステップS4003において、診断支援システムサーバ207は、電子カルテ202に対して記録された検査理由に該当する検査テンプレート208の検索処理を実行する。ステップS4004において、診断支援システムサーバ207は、検査理由に該当する検査テンプレート208を検索できたか否かを判定する。検査テンプレート208を検索できた場合、処理はステップS4005に移行する。一方、検査テンプレート208を検索できなかった場合、処理は終了する。
ステップS4005において、診断支援システムサーバ207は、検索した検査テンプレート208に格納される検査項目及び検査指示詳細を検査オーダシステムサーバ205に送信する。ステップS4101において、検査オーダシステムサーバ205は、検査項目及び検査指示詳細を診断支援システムサーバ207から受信する。ステップS4102において、検査オーダシステムサーバ205は、受信した検査項目及び検査指示詳細を検査オーダ入力画面上での入力候補として仮設定する。ステップS4103において、検査オーダシステムサーバ205は、上記検査項目及び検査指示詳細を入力候補として仮設定した検査オーダ入力画面をクライアントコンピュータ204に対して送信する。
ステップS4202において、クライアントコンピュータ204は、検査オーダシステムサーバ205から検査オーダ入力画面を受信する。ステップS4203において、クライアントコンピュータ204は、上記検索項目及び検査指示詳細が入力候補として仮設定された検査オーダ入力画面を表示する。医師は、検査オーダ入力画面を確認し、必要に応じて検査項目及び検査指示詳細の修正操作を行う。なお、ステップS4004で該当する検査テンプレート208が検索されなかった場合、医師は、検査項目および検査指示詳細を直接入力するか、既存の選択項目から選択入力することとなる。入力候補として仮設定された検査項目や検査指示詳細が医師の意図に沿っている場合、医師301は、これらの内容だけを確認し、修正を行わない。これにより、医師301による検査オーダ206の入力作業負担を軽減させることができる。もし、医師301は、入力候補として仮設定された検査項目や検査指示詳細を修正したい場合、検査オーダ入力画面上において修正する。
ステップS4006において、診断支援システムサーバ207は、検査オーダ入力画面における検査項目及び検査指示詳細の修正を監視する。ステップS4007において、診断支援システムサーバ207は、検査項目及び検査指示詳細のうちの少なくとも何れか一方の修正が行われたか否かを判定する。検査項目及び検査指示詳細のうちの少なくとも何れか一方の修正が行われた場合、処理はステップS4008に移行する。一方、検査項目及び検査指示詳細の何れも修正が行われていない場合、処理はステップS4008及びS4009をスキップし、ステップS4010に移行する。
ステップS4008において、診断支援システムサーバ207は、検査テンプレートに対して、検査項目及び検査指示詳細のうちの少なくとも何れか一方について修正内容を反映する。ステップS4009において、診断支援システムサーバ207は、ステップS4008での検査テンプレートの修正部分に、修正が行われたことを示す情報を付加する。検査テンプレート208は、過去の検査オーダ206や電子カルテ202に基づいて生成されたものであるため、標準的な内容となっている。しかしながら、医師がその標準的な内容とは異なる特殊な指示を行った場合、上記修正部分に付加された修正が行われたことを示す情報に基づいて、それを明示することができる。
ステップS4010において、診断支援システムサーバ207は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を対応付けて、電子カルテシステムサーバ201及び検査オーダシステムサーバ205に対して送信する。ステップS4104において、検査オーダシステムサーバ205は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細が対応付けられた情報を受信する。ステップS4105において、検査オーダシステムサーバ205は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を対応付けて検査オーダ206に記録する。その際、ステップS4009において、修正が行われたことを示す情報が付加された検査テンプレートの修正部分を示す情報も、診断支援システムサーバ207から検査オーダシステムサーバ205に送信され、検査オーダ206に記録される。同様に、ステップS4302において、電子カルテシステムサーバ201は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細が対応付けられた情報を受信する。ステップS4303において、電子カルテシステムサーバ201は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を対応付けて電子カルテ202に記録する。
これにより、電子カルテシステム及び検査オーダシステムの双方を経由して、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を把握することが可能となる。なお、検査オーダシステムを経由してこれらの情報を取得する際には、検査オーダIDや検査日等をキーにして検索すればよい。また、電子カルテシステムを経由してこれらの情報を取得する際には、患者ID等をキーにして検索すればよい。
ステップS4106において、検査オーダシステムサーバ205は、検査技師の要員情報、作業スケジュール情報及び検査機器管理情報309等を利用して、検査作業の手順等の詳細な計画、及び、要員や機器の割当て等を行う。これにより、検査技師が効率よく検査することが可能となる。
検査技師314は、実際に検査を行う状況になると、患者IDを指定し、その検査の検査項目等を取得するための操作をクライアントコンピュータ204に対して行う。ステップS4204において、クライアントコンピュータ204は、検査技師314による操作に応じて、患者ID及び検査項目等の取得指示を検査オーダシステムサーバ205に対して送信する。
ステップS4107において、検査オーダシステムサーバ205は、患者IDとともに検査項目等の取得指示をクライアントコンピュータ204から受信する。ステップS4108において、検査オーダシステムサーバ205は、指定された患者IDに対応する前回の検査オーダ206と今回の検査オーダ206とから夫々、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を取得する。ステップS4109において、検査オーダシステムサーバ205は、前回の検査オーダ206における検査理由、検査項目及び検査指示詳細と、今回の検査オーダ206における検査理由、検査項目及び検査指示詳細とを比較することにより変更部分を抽出する。そして、検査オーダシステムサーバ205は、その抽出部分に差分情報を付加する。
ステップS4110において、検査オーダシステムサーバ205は、今回の検査オーダ206における差分情報が付加された部分に強調加工を施すとともに、検査テンプレートの修正部分に対応する検査オーダ206の部分には別の強調加工を施す。これにより、検査技師314に対する指示書が生成される。
図5の501は、図4AのステップS4301においてクライアントコンピュータ204で表示される電子カルテ入力画面の例を示している。電子カルテ入力画面501には、電子カルテ202が表示されている。また、電子カルテ入力画面501において、503は、文字入力部分を示すカーソルである。カーソル503のすぐ前方に検査理由として「経過確認のため」という入力がなされている状態となっている。診断支援システムサーバ207は、電子カルテ入力画面501で入力された検査理由「経過確認のため」に対応する検査テンプレート208を検索することにより、検査オーダ206の入力を支援する。
図5の502は、図4AのステップS4203においてクライアントコンピュータ204で表示される検査オーダ入力画面の例を示す図である。検査オーダ入力画面502において、504は、検査オーダ入力画面において患者情報を表示する部分である。ここで表示される患者情報は、診断支援システムサーバ207が電子カルテシステムサーバ201から取得し、挿入したものである。患者情報が医師や検査技師等に提示されることにより、医師や検査技師等は、各検査を識別することができる。
505〜507は、検査指示詳細を入力する部分である。即ち、505は、検査対象(撮影対象)を入力する部分であり、初期状態として、検査テンプレート208において入力候補として仮設定された検査対象が提示されている。また、医師によって検査対象が修正される可能性があるため、仮設定された検査対象を含め、複数の検査対象がプルダウンメニューによって選択可能になっている。506は、撮影方向を入力する部分である。507は、撮影時パラメータを入力する部分である。これらも同様に、初期状態として、検査テンプレートにおいて入力候補として仮設定された撮影方向や撮影時パラメータが提示されている。また、医師によって撮影方向や撮影時パラメータが修正される可能性があるため、仮設定された撮影方向や撮影時パラメータを含め、複数の撮影方向や撮影時パラメータがプルダウンメニューによって選択可能になっている。
本実施形態においては、検査テンプレート208を利用することにより、入力候補が絞り込まれた状態で検査オーダ206を入力することが可能となり、医師による検査オーダ206の入力作業の負荷を軽減することができる。
図6は、検査オーダ206に基づき生成される指示書の表示画面の例を示す図である。図6の601は、指示書を表示するためのウィンドウである。ウィンドウ601において、602は、検査オーダ206を表示する部分である。603は、検査オーダ206の補足情報を表示する部分である。検査オーダ206を表示する部分602において、604は、患者情報が表示される部分である。605〜607は、検査指示詳細が表示される部分である。より具体的には、撮影対象に関する情報605、撮影方向に関する情報606及び撮影時パラメータに関する情報607が検査指示詳細として表示される。ここで、撮影時パラメータ607において、「ゲイン」の指定部分に太字で強調されている部分があるが、これは、検査テンプレートを修正したことを表しており、標準的な検査内容とは異なっている可能性があることを示している。
また、ウィンドウ601において、603は、検査オーダ206の補足情報が表示される部分である。検査オーダ206の補足情報が表示される部分603において、608は、検査理由が表示される部分603において、608は、検査理由が表示される部分である。609〜611は、検査内容が表示される部分である。より具体的には、検査手順609、前提条件610及び患者の検査経験611が検査理由として表示される。611は、患者の検査経験が表示される部分であり、前回の検査内容と今回の検査内容との差分が強調表示されている。なお、強調表示方法は、その部分が検査技師に分かりやすく区別できるようにする方法であれば、その具体的な態様は限定されない。色、ブリンクフォント、字体、文字の大きさ及び3D表示等はもとより、遷移効果やGUIを高度に活用したもの等、どのような態様でもよい。以上のように、本実施形態においては、検査理由と検査指示詳細との対応付けが識別可能な状態で指示書が提示される。従って、医師の説明と医師以外の医療関係者の行為との一貫性が保たれているということを示すことが可能となる。
以下、図7A及び図7Bを参照しながら、検査テンプレートの生成処理の流れについて説明する。なお、図7A及び図7Bに示す処理は、電子カルテシステムサーバ201、クライアントコンピュータ204、検査オーダシステムサーバ205及び診断支援システムサーバ207夫々において、CPU101が例えばROM102から必要なプログラム及びデータを読み出して実行することにより実現する処理である。
ステップS7001において、診断支援システムサーバ207は、検査オーダシステムサーバ205に対してアクセス認証要求を行う。ステップS7101において、電子カルテシステムサーバ201は、診断支援システムサーバ207のアクセス認証処理を行う。これにより、診断支援システムサーバ207は、検査オーダシステムサーバ205に格納される検査オーダ206にアクセスすることが可能となる。
図8(a)は、検査オーダ206の構成例を示す図である。通常、検査オーダ206は、検査オーダ単位に管理される。そのため、検査オーダ206には、検査オーダID等の検査オーダを識別するための情報があり、その他、検査日、患者ID、検査項目、検査指示詳細及び検査理由等が格納される。
ステップS7002において、診断支援システムサーバ207は、電子カルテシステムサーバ201に対してアクセス認証要求を行う。ステップS7201において、検査オーダシステムサーバ205は、診断支援システムサーバ207のアクセス認証処理を行う。これにより、診断支援システムサーバ207は、電子カルテシステムサーバ201に格納される電子カルテ202にアクセスすることが可能となる。
図8(b)は、電子カルテ202の構成例を示す図である。通常、電子カルテ202は、患者単位に管理される。そのため、電子カルテ202は、患者ID等の患者を識別するための情報を含み、診察単位(例えば、診察日単位)で情報が増えていく。図8(b)の例では、診察単位(ここでは、診察日単位)に、既往症及び診察内容等が増えていく。また、検査が行われた場合には、その検査に対応する検査オーダIDが記録されることになる。
ステップS7003において、診断支援システムサーバ207は、検査オーダシステムサーバ205に対して、検査理由に対応する検査指示詳細の検索要求を送信する。ステップS7102において、検査オーダシステムサーバ205は、診断支援システムサーバ207から検査指示詳細の検索要求を受信する。ステップS7103において、検査オーダシステムサーバ205は、未だ検索対象となっていない検査オーダから検査指示詳細を検索する。なお、本検査テンプレート生成処理は、適宜実行される処理であり、前回の検査テンプレート生成処理から今回の検査テンプレート生成処理までの間に新たに生成された検査オーダ206が、ステップS7103において未だ検索対象となっていない検査オーダとして選択される。
検査オーダ206は、自然言語による記載が多く、それを解析して、検査指示詳細を抽出する必要がある。これを行うには、自然言語処理でよく使用される形態素解析や構文解析等が用いられる。さらに、医療系の用語の辞書等も利用される。より具体的には、医療系の用語等を実際の文書コーパス(医療用語等に関する情報が付加された実際の文書)を利用した、固有表現抽出が利用される。この固有表現抽出は、医療用語の利用や出現状況等について機械学習を行うことにより、医療系の用語辞書にない言葉でも推定できるようにするものであり、一般的な用語に加えて医療用の用語に適用したものとなっている。また、検査指示となる、検査の名前や表現、検査内の確認項目を示す名前や表現、検査時の値の名前や種類等が予め医療系の辞書や固有表現抽出等を用いて抽出され、利用される。
ステップS7004において、診断支援システムサーバ207は、検査オーダシステムサーバ205における検査指示詳細の検索処理を監視する。ステップS7005において、診断支援システムサーバ207は、検査指示詳細を検索できたか否かを判定する。検査指示詳細を検索できた場合、処理はステップS7006に移行する。一方、検査指示詳細を検索できなかった場合、処理は終了する。なお、検査指示詳細が検索できなかった場合とは、検査オーダ206に検査指示詳細が記録されていない場合か、検査指示詳細の書き方によって発見できなかった場合である。
ステップS7006において、診断支援システムサーバ207は、検査理由に対応する検査指示詳細の抽出指示を検査オーダシステムサーバ205に対して送信する。ステップS7104において、検査オーダシステムサーバ205は、診断支援システムサーバ207から検査指示詳細の抽出指示を受信する。ステップS7105において、検査オーダシステムサーバ205は、検査オーダ206から、検査指示詳細を抽出し、診断支援システムサーバ207に送信する。
ステップS7007において、診断支援システムサーバ207は、検査オーダシステムサーバ205から検査指示詳細を受信する。ステップS7008において、診断支援システムサーバ207は、検査指示詳細を検査テンプレートに格納する。ステップS7106において、検査オーダシステムサーバ205は、検査オーダ206におけるステップS7105にて抽出された検査指示詳細の近傍から、検索理由及び検索項目を検索する。ステップS7107において、診断支援システムサーバ207は、検索理由及び検索項目を検索できたか否かを判定する。検索理由及び検索項目が検索できた場合、処理はステップS7108に移行する。一方、検索理由及び検索項目が検索できなかった場合、処理はステップS7108をスキップして、S7109に移行する。
ステップS7108において、検査オーダシステムサーバ205は、検査オーダ206から検査理由及び検査項目を抽出し、診断支援システムサーバ207に送信する。ステップS7009において、診断支援システムサーバ207は、検査理由及び検査項目を検査オーダシステムサーバ205から受信したか否かを判定する。検査理由及び検査項目を受信した場合、処理はステップS7010に移行する。一方、検査理由及び検査項目を受信していない場合、処理はステップS7010をスキップして、S7011に移行する。ステップS7010において、診断支援システムサーバ207は、受信した検査理由及び検査項目を、ステップS7007にて受信した検査指示詳細と対応付けて検査テンプレート208に格納する。
ステップS7012において、診断支援システムサーバ207は、検査指示詳細、検査理由及び検査項目が抽出された検索オーダの検索オーダIDとともに、既往症等の情報の検索要求を電子カルテシステムサーバ201に送信する。ステップS7202において、電子カルテシステムサーバ201は、検査オーダID及び既往症等の情報の検索要求を診断支援システムサーバ207から受信する。ステップS7203において、電子カルテシステムサーバ201は、検査オーダIDに対応する既往症等の情報を電子カルテ202から検索し、診断支援システムサーバ207に対して送信する。ステップS7012において、診断支援システムサーバ207は、電子カルテシステムサーバ201から既往症等の情報を受信する。ステップS7013において、診断支援システムサーバ207は、受信した既往症等の情報を、検査オーダシステムサーバ205から受信した検査理由、検査項目及び検査指示詳細と対応付けて検査テンプレート208に格納する。
電子カルテ202は、自然言語によって記載されていることが多いため、検査オーダ206からの検査指示詳細の検索処理と同様に、ステップS7203の処理が行われる。即ち、既往症を示す名前や表現、手術後の経過確認等の確認事項等を、予め医療系の辞書や固有表現抽出等を用いて抽出し、その情報が利用される。さらに、表現のパターン等を利用したテキストマイニングを用いて特定の情報の抽出を行うことにより、この処理は実現されることとなる。ここでいう辞書とは、単純な見出し(名前等の標準的な表記)と名詞等の品詞といったものでなく、その名前の意味的な範疇、例えば、疾病の名前まで記載されているものであり、知識に近いものとなっている。
図8(c)は、検査テンプレート208の構成例を示している。図8(c)に示すように、検査テンプレート208には、当該検査テンプレート208を識別するための検査テンプレートID、当該検査テンプレートに該当する検査オーダシステムID、検査項目、検査指示詳細、検査理由、既往症の情報、全出現回数、及び、短期出現回数が格納される。全出現回数とは、同じ検査項目、検査指示詳細、検査理由及び既往症の情報が取得される度に加算される値であり、本医療情報処理システム稼働時から累積される値である。これに対し、短期出現回数は、同じ検査項目、検査指示詳細、検査理由及び既往症の情報が取得された度に加算される値であるが、最近の所定の時間内だけで累積される値である。一方、新たな検査項目、検査指示詳細、検査理由及び既往症の情報の組み合わせが取得された場合には、その組合せについて新たな検査テンプレートIDが付与されることになる。
なお、ステップS4003において複数の検査テンプレートが検査された場合、ステップS4102において全出現回数又は短期出現回数に従って検査テンプレートの順位付けを行い、検査オーダ入力画面上での入力候補の仮設定に反映させてもよい。また、検査指示詳細、検査理由又は既往症の情報が検索されなかった場合には、検査テンプレート208において「情報なし」という情報が付与される。
本実施形態においては、各医療関係者自身、及び、各医療関係者と患者との間で情報を共有し、確認することが容易となる。これにより、例えば、検査室への患者の移動が必要な場合や別の検査機関等を利用する場合等、医師が同時にいない状況下において、内容伝達の間違いや、勘違いの発生に対して耐性のある情報伝達を行うことが可能となる。これは、医療関係者内での手戻りや不必要な確認等の作業軽減だけでなく、患者へのインフォームド・コンセントの視点でも効果があるものである。
いうまでもなく、本発明は、検査オーダシステムだけでなく、投薬をはじめ、様々な各種オーダシステムでの利用が可能である。電子カルテ内の、各指示の内容や理由の情報と、それに従った検査・処置・投薬等の各種エントリシステム内のオーダ情報をもとに、それぞれのテンプレート情報を作成し、利用することにより、本発明の目的は達成することが可能である。
また、各患者に直接情報を見せるような各種オーダシステムの場合、例えば、投薬時の薬品の説明書を印刷して渡す場合等が考えられる。その場合、患者に伝達したくない検査・投薬等の理由がある場合がある。そのような場合には、各種オーダシステムにおいて、そのような情報を検出し、情報の隠ぺいや別の表現等への置き換えの機能を加えることで実現が可能となる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
201:電子カルテシステムサーバ、202:電子カルテ、203:ネットワーク、204:クライアントコンピュータ、205:検査オーダシステムサーバ、206:検査オーダ、207:診断支援システムサーバ、208:検査テンプレート

Claims (7)

  1. 医師による操作に基づいて、医療行為を指示する理由を示す理由情報の入力を受け付ける受付手段と、
    前記医療行為の指示内容を示す指示情報を格納するテンプレートで、前記理由情報に該当するテンプレートである、検査テンプレートを取得する取得手段と、
    前記検査テンプレートを表示する表示手段と、
    前記指示情報と、前記理由情報とを対応付けて、前記医療行為を指示するためのオーダ情報を生成する生成手段と、
    前記指示情報と前記理由情報との対応付けが識別可能な状態で、前記オーダ情報を提示する提示手段と
    を有することを特徴とする医療情報処理システム
  2. 前回と今回との前記指示情報及び前記理由情報のうちの少なくとも何れか一方の変更部分を抽出する抽出手段を更に有し、
    前記提示手段は、前記変更部分を識別可能な状態で、前記オーダ情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム
  3. 前記指示情報は、前記理由情報に該当するテンプレートに格納される情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療情報処理システム
  4. 前記オーダ情報は、検査又は投薬を指示するための情報であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の医療情報処理システム
  5. 医師による操作に基づいて、医療行為を指示する理由を示す理由情報の入力を受け付ける受付手段と、
    前記医療行為の指示内容を示す指示情報を格納するテンプレートで、前記理由情報に該当するテンプレートである、検査テンプレートを取得する取得手段と、
    前記検査テンプレートを表示する表示手段と、
    前記指示情報と、前記理由情報とを対応付けて、前記医療行為を指示するためのオーダ情報を生成する生成手段と
    を有することを特徴とする医療情報処理システム。
  6. 医療情報処理システムによって実行される医療情報処理方法であって、
    医師による操作に基づいて、医療行為を指示する理由を示す理由情報の入力を受け付ける受付ステップと、
    前記医療行為の指示内容を示す指示情報を格納するテンプレートで、前記理由情報に該当するテンプレートである、検査テンプレートを取得する取得ステップと、
    前記検査テンプレートを表示する表示ステップと、
    前記指示情報と、前記理由情報とを対応付けて、前記医療行為を指示するためのオーダ情報を生成する生成ステップと、
    前記指示情報と前記理由情報との対応付けが識別可能な状態で、前記オーダ情報を提示する提示ステップと
    含むことを特徴とする医療情報処理方法。
  7. 医師による操作に基づいて、医療行為を指示する理由を示す理由情報の入力を受け付ける受付ステップと、
    前記医療行為の指示内容を示す指示情報を格納するテンプレートで、前記理由情報に該当するテンプレートである、検査テンプレートを取得する取得ステップと、
    前記検査テンプレートを表示する表示ステップと、
    前記指示情報と、前記理由情報とを対応付けて、前記医療行為を指示するためのオーダ情報を生成する生成ステップと、
    前記指示情報と前記理由情報との対応付けが識別可能な状態で、前記オーダ情報を提示する提示ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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