JP7382739B2 - 撮影支援装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、撮影支援装置に関する。
従来、病院等では、医用画像診断装置(モダリティ)を用いて撮影を行う場合、まず、病院情報システム(HIS:Hospital Information System)で作成された検査オーダが、画像診断部門情報管理システム(RIS:Radiology Information System)へと入力される。RISでは、読影医等が検査オーダ等に応じた検査指示を入力し、入力された検査指示がモダリティを操作する放射線技師等のオペレータに通知される。そして、オペレータは、検査指示等に基づいて撮影条件を決定し、その撮影条件を撮影プロトコルとしてモダリティに入力することで、医用画像の撮影が行われる。
また、従来、モダリティにおいて、検査オーダ(指示)に基づいて、患者の大まかな特徴(年齢、性別等)に沿った汎用の撮影プロトコルを、オペレータに一覧表形式で提示する技術が知られている。
しかしながら、従来の方法では、オペレータが撮影条件(撮影プロトコル)を決めるため、同様の検査指示であっても、オペレータによって撮影プロトコルにばらつきが生じる可能性がある。また、オペレータは、検査指示等の内容を確認しながら撮影プロトコルを決定することになるため、作業が煩雑であり、作業効率の観点から改善の余地がある。
特開2017-144238号公報
本発明が解決しようとする課題は、モダリティを用いた撮影に係る利便性を向上することである。
実施形態に係る撮影支援装置は、決定部と、出力部と、判定部と、集計部と、更新部とを備える。決定部は、患者に関する患者情報と、前記患者の撮影を依頼するためのオーダ情報と、前記オーダ情報に応じて作成された前記撮影の実施に関する指示情報との内容に基づいて、前記患者の撮影をモダリティで実施する際の撮影条件を、前記モダリティが読み取り可能な撮影プロトコルの形態で決定する。出力部は、前記決定部が決定した前記撮影プロトコルを前記モダリティに出力する。判定部は、前記決定部で決定された前記モダリティの撮影プロトコルと、当該モダリティで実際に使用された撮影プロトコルとを比較し、両撮影プロトコルが一致するか否かを判定する。集計部は、前記判定部が不一致と判定した場合に、不一致となった撮影プロトコルの発生状況を集計する。更新部は、前記集計部の集計結果に基づいて、前記撮影プロトコルの決定に係る設定を更新する。
図1は、第1の実施形態に係る病院内システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る撮影支援装置の構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態の作成入力機能が表示する検査指示入力画面の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るマスタファイルのデータ構造の一例を模式的に示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る学習済みモデルの学習時及び運用時の処理の流れを模式的に示す図である。 図6は、第1の実施形態の撮影支援装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2の実施形態に係る撮影支援装置の構成の一例を示す図である。 図8は、第2の実施形態の撮影支援装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、撮影支援装置の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る病院内システム100の構成の一例を示す図である。図1に示すように、病院内システム100は、病院情報システム(HIS)1と、画像診断部門情報管理システム(RIS)3と、医用画像診断装置(モダリティ)5と、医用画像管理システム(PACS:Picture Archiving and Communication System)7とを有する。
HIS1は、病院内での業務支援を行うコンピュータシステムである。具体的には、HIS1は、電子カルテシステム、オーダリングシステム等の各種サブシステムを有する。HIS1(サブシステム)は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ、ディスプレイ、入力インタフェース及び通信インタフェースを備えるサーバ装置やクライアント端末等のコンピュータを含む。
HIS1において、診療医等の医療従事者は、上述した各種サブシステムを介して、患者に関する各種情報(以下、患者情報という)の入力や参照、オーダ情報の発行を行うことができる。例えば、診療医等の医療従事者は、電子カルテシステムを介して、患者の所見を入力したり、バイタル等の検査結果を確認したりすることができる。また、例えば、診療医等の医療従事者は、オーダリングシステムを介して、RIS3に対する検査オーダや、図示しない薬剤部門システム対する処方オーダ等を発行することができる。なお、各患者の患者情報は、例えば電子カルテシステムによって、各患者を識別可能な患者IDに関連付けて管理される。
また、HIS1は、オーダ情報の発行に応じて、当該オーダ情報を他システムに転送する。具体的には、HIS1は、特定の患者に関して検査オーダの発行が指示されると、検査対象の患者の患者情報と検査オーダとをRIS3に転送する。
RIS3は、画像診断部門での業務支援を行うコンピュータシステムである。RIS3は、CPU等のプロセッサ、ROMやRAM等のメモリ、ディスプレイ、入力インタフェース及び通信インタフェースを備えるサーバ装置やクライアント端末等のコンピュータを含む。
RIS3において、読影医等の医療従事者は、サーバ装置又はクライアント端末を介して、検査指示を作成(入力)することができる。かかる検査指示は、後述する撮影条件の決定に係るコメント等を含む。
モダリティ5は、検査指示等に基づき決定される撮影条件(撮影プロトコル)に従い撮影(撮像)を行う。モダリティ5としては、例えば、X線コンピュータ断層撮影装置、X線診断装置、磁気共鳴イメージング装置、超音波診断装置、核医学診断装置等が挙げられる。モダリティ5は、例えば、医師や診療放射線技師等のオペレータにより操作される。モダリティ5での撮影により生成された医用画像(画像データ)はPACS7に送信される。
PACS7は、モダリティ5から送信された医用画像を記憶し管理するコンピュータシステムである。PACS7は、CPU等のプロセッサ、ROMやRAM等のメモリ、ディスプレイ、入力インタフェース、通信インタフェースを含むサーバ・コンピュータを含む。なお、PACS7に記憶された医用画像には、撮影対象の患者や撮影に関する情報が付帯情報として付加されている。付帯情報には、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠した形式で、患者ID、検査ID、撮影条件(撮影プロトコル)等の情報が含まれる。
なお、本実施形態に病院内システム100の構成は上記に限定されないものとする。例えば、読影レポート作成装置等を含んでもよい。また、病院内システム100の幾つかの要素が統合されてもよい。例えば、HIS1とRIS3とが1個のシステムに統合されてもよい。
本実施形態に係る撮影支援装置は、患者情報、検査オーダ及び検査指示を参照又は取得することが可能なコンピュータであれば、病院内システム100に存在する何れのコンピュータにも適用可能である。以下の説明において撮影支援装置は、RIS3に含まれるサーバ装置等のコンピュータであるとする。
図2は、第1の実施形態に係る撮影支援装置10の構成の一例を示す図である。図2に示すように、撮影支援装置10は、通信インタフェース11と、入力回路12と、ディスプレイ13と、記憶回路14と、処理回路15とを有する。
通信インタフェース11は、処理回路15に接続されており、医療情報システム1のネットワークに接続される各装置との間の通信を制御する。具体的には、通信インタフェース11は、病院内システム100から患者情報、検査オーダ及び検査指示等を受信し、受信したデータを処理回路15に出力する。通信インタフェース11は、例えば、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
入力回路12は、操作者からの入力操作を受け付ける。例えば、入力回路12は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、タッチパネル等によって実現される。
ディスプレイ13は、各種のデータを表示する。例えば、ディスプレイ13は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。なお、入力回路12とディスプレイ13とは統合してもよい。例えば、入力回路12及びディスプレイ13は、タッチパネル構成であってもよい。
記憶回路14は、処理回路15に接続されており、各種データを記憶する。具体的には、記憶回路14は、処理回路15が実行する各種のプログラムや、撮影支援装置10の動作に関する各種の設定情報を記憶する。記憶回路14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。
処理回路15は、撮影支援装置10の動作を統括的に制御する。処理回路15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって実現される。
また、処理回路15は、情報取得機能151、作成入力機能152、決定機能153及び送信機能154を備える。ここで、情報取得機能151は、情報取得部の一例である。作成入力機能152は、作成入力部の一例である。決定機能153は、決定部の一例である。送信機能154は、出力部の一例である。
情報取得機能151は、HIS1から通信インタフェース11を介して患者情報と検査オーダとを取得する。
患者情報は、患者情報の一例であり、患者に関する各種の情報を含む。具体的には、患者情報は、患者基本情報を少なくとも含む。患者基本情報は、例えば、患者ID、患者名(氏名)、年齢(生年月日)、性別、身長、体重、血液型等を含む。なお、患者情報は、患者基本情報に限らず、他の情報を含んでもよい。例えば、患者情報は、患者のアレルギー情報や禁忌とする薬剤等の禁忌情報を含んでもよい。また、患者情報は、患者の検査結果や、身体状態に関する情報を含んでもよい。
検査オーダは、オーダ情報の一例であり、患者の撮影(検査)を依頼するための情報である。検査オーダは、例えば、患者ID、検査ID、モダリティ5の種別、撮影部位、撮影方法、撮影方向、造影剤使用の有無、想定病名等を含む。検査IDは、各検査を識別するための識別子である。撮影部位は、モダリティ5による撮影対象の患者の解剖学的部位である。想定病名は、診療医等によって想定された患者の病名である。
また、情報取得機能151は、検査オーダ等に応じて作成された検査指示を取得する。検査指示は、指示情報の一例であり、撮影の実施に関する指示内容を含む。なお、本実施形態では、情報取得機能151は、作成入力機能152により作成された検査指示を取得する形態とするが、これに限らず、RIS端末で作成された検査指示を、通信インタフェース11を介して取得する形態としてもよい。
作成入力機能152は、検査指示を作成するための操作入力を受け付ける。具体的には、作成入力機能152は、検査指示の作成を支援するための操作画面(検査指示入力画面)をディスプレイ13に表示させる、当該検査指示入力画面に対する操作入力を受け付ける。
図3は、作成入力機能152が表示する検査指示入力画面の一例を示す図である。作成入力機能152は、例えば、処理対処の患者の患者ID及び検査IDが入力されると、該当する患者の患者情報及び検査オーダに基づき、検査指示入力画面IS1をディスプレイ13に表示させる。
図3に示すように、検査指示入力画面IS1は、第1患者情報表示領域R1、第2患者情報表示領域R2、医師表示領域R3、検査オーダ表示領域R4、申し送りコメント表示領域R5、各コメント表示領域R6、検査一覧表示領域R7、検査一覧コメント表示領域R8、定型コメント一覧表示領域R9及び詳細コメント表示領域R10を有する。
第1患者情報表示領域R1には、患者基本情報が表示される。第1患者情報表示領域R1には、患者基本情報の全てを表示させてもよいし、一部を表示させてもよい。後者の場合、例えば、第1患者情報表示領域R1が選択されたことを条件に、患者基本情報の全てを別ウィンドウ等に表示させてもよい。
第2患者情報表示領域R2には、患者基本情報以外の患者情報が表示される。かかる第2患者情報表示領域R2は、例えば表示の対象とする項目を任意に設定することが可能となっており、設定された項目に係る情報を表示する。図3では、第2患者情報表示領域R2に、患者の生化学検査に関する情報と、患者の身体状態に関する情報とを表示した例を示している。なお、表示の対象とする項目や表示する項目数は、図3の例に限定されないものとする。例えば、アレルギー情報や禁忌情報等を表示の対象に設定してもよい。
医師表示領域R3には、当該患者の医用撮影の依頼医に関する情報が表示される。検査オーダ表示領域R4には、検査オーダが表示される。検査オーダとして、種別、撮影部位、撮影方法及び想定病名が表示される。申し送りコメント表示領域R5には申し送りコメントが表示される。各コメント表示領域R6には申し送りに関する各コメントが表示される。検査一覧表示領域R7には、当該患者の過去の検査の一覧が表示される。検査一覧コメント表示領域R8には、検査一覧表示領域R7の各検査に関するコメントが表示される。
なお、依頼医に関する情報(医師表示領域R3)、申し送りコメント(申し送りコメント表示領域R5)、申し送りに関する各コメント(各コメント表示領域R6)、検査に関する情報(検査一覧表示領域R7)及び各検査に関するコメント(検査一覧コメント表示領域R8)は、検査オーダと共にHIS1から供給されてもよいし、RIS端末等から供給されてもよい。
定型コメント一覧表示領域R9には、検査指示に係る定型コメントの一覧が表示される。定型コメント一覧表示領域R9は、分類表示領域R9-1と定型コメント表示領域R9-2とを含む。詳細コメント表示領域R10には、定型コメント表示領域R9-2において選択された定型コメントが表示される。また、詳細コメント表示領域R10には、入力回路12等を介して任意の文字列を入力することが可能となっている。
また、検査指示入力画面IS1は、確定ボタンB1及び閉じるボタンB2を含む。確定ボタンB1は、検査指示の確定を指示するための操作子である。閉じるボタンB2は、検査指示入力画面IS1を非表示とすることを指示するための操作子である。
上述した検査指示入力画面IS1において、分類表示領域R9-1には、定型コメントの分類の一覧が表示される。ここで、分類は、定型コメントを分類するための概念である。分類表示領域R9-1には、例えば、予め設定された定型コメントの分類が一覧表示される。また、定型コメントの分類と、当該分類に属する定型コメントとは、予め対応付けて記憶されており、分類表示領域R9-1に表示された分類を選択することで、選択された分類に属する定型コメントの一覧が定型コメント表示領域R9-2に表示される。
なお、分類表示領域R9-1には、全ての分類を表示させてもよいし、一部の分類を表示させてもよい。後者の場合、例えば、検査オーダ(検査オーダ表示領域R4)に含まれる種別及び部位等の組から、当該組に関係する分類を自動で絞り込み、絞り込んだ分類を分類表示領域R9-1に表示させてもよい。
検査指示の入力を行うユーザは、第1患者情報表示領域R1から検査一覧コメント表示領域R8に表示された情報に基づき、分類表示領域R9-1から分類を選択し、定型コメント表示領域R9-2から定型コメントを選択する。定型コメントが選択されると、その選択された定型コメントが詳細コメント表示領域R10に表示される。また、詳細コメント表示領域R10に文字列(コメント)が直接入力された場合には、その入力されたコメントも表示されることになる。
そして、詳細コメント表示領域R10に検査指示が表示された状態で確定ボタンB1が操作されると、作成入力機能152は、詳細コメント表示領域R10に表示(入力)された内容を検査指示として受け付ける。かかる検査指示は、情報取得機能151によって取得される。情報取得機能151によって取得された検査指示は、患者ID及び検査IDが共通の患者情報及び検査オーダと関連付けて管理される。
ところで、モダリティ5のオペレータが、実際にモダリティ5の撮影条件(撮影プロトコル)を決める際には、上述した検査指示とともに、患者情報や検査オーダ等に含まれる情報も考慮しながら撮影条件を決定することになる。例えば、オペレータは、患者情報に含まれる患者の年齢や体重、検査オーダに含まれる想定病名等に応じて、モダリティ5の撮影条件を決定する。そしてオペレータは、決定した撮影条件を、撮影プロトコルとしてモダリティ5に入力することで、検査オーダや検査指示に即した動作をモダリティ5に実施させている。
しかしながら、上述の方法では、オペレータが撮影条件を決めるため、同様の検査指示であっても、オペレータによって撮影プロトコルにばらつきが生じる可能性がある。また、オペレータは、検査指示等の内容を確認しながら撮影条件を決めることになるため、作業が煩雑であり、作業効率の観点から改善の余地がある。
そこで、本実施形態の撮影支援装置10では、撮影に係る利便性を向上させるため、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容から撮影プロトコルを自動で決定し、決定した撮影プロトコルをモダリティ5に送信するための機能構成(決定機能153及び送信機能154)を備えている。以下、決定機能153及び送信機能154について説明する。
決定機能153は、情報収集機能111が取得した患者情報、検査オーダ及び検査指示に内容に基づいて、モダリティ5に適用する撮影プロトコルを決定する。
ここで、撮影プロトコルは、患者の撮影をモダリティ5で実施する際の撮影条件を、当該モダリティ5が読み取り可能な形態で表したものである。撮影プロトコルは、例えば、モダリティ5で読み取り可能なパラメータ群やコマンド群で構成されてもよい。また、撮影プロトコルの各々を識別するプロトコルIDがモダリティ5に予め設定されている場合には、モダリティ5に適用する撮影プロトコルのプロトコルIDを決定する形態としてもよい。なお、撮影プロトコルには、決定の基となった患者情報、検査オーダ及び検査指示の患者ID及び検査IDが含まれるものとする。
具体的には、決定機能153は、患者情報、検査オーダ及び検査指示に含まれる文字列を構文解析し、撮影プロトコルの決定に係る文字列(以下、変化要因ともいう)を、患者情報、検査オーダ及び検査指示の各々から抽出する。そして、決定機能153は、抽出した変化要因に基づいて、撮影を実施するモダリティ5の撮影プロトコルを決定する。
ここで、変化要因とする文字列は、特に問わず任意に設定することが可能である。例えば、患者情報では、患者の年齢や性別、身長、体重、アレルギーの有無等の要素に応じて撮影プロトコルが変化する可能性がある。そのため、これらの要素の一部又は全部について、当該要素が取り得る値の各々を変化要因としてもよい。また、例えば、検査オーダでは、モダリティ5の種別、部位、撮影方法、撮影方向、想定病名等の要素に応じて撮影プロトコルが変化する可能性がある。そのため、これらの要素の一部又は全部について、当該要素が取り得る値の各々を変化要因としてもよい。また、検査指示では、検査指示として入力された定型コメントに応じて撮影プロトコルが決定されることが一般的である。そのため、定型コメントの各々を変化要因とすることが好ましい。さらには、フリーワードで入力されるコメントについても、撮影条件の決定に係る文字列については、変化要因として設定しておくことが好ましい。
なお、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容に基づいた撮影プロトコルの決定方法は特に問わず、種々の方法を採用することが可能である。
一例として、決定機能153は、患者情報、検査オーダ及び検査指示から抽出される変化要因の各組(組み合わせ)と、当該変化要因の組に対応する撮影プロトコルとを対応付けて定義したマスタファイル(設定テーブル)を用いて、撮影プロトコルを決定してもよい。
図4は、マスタファイルのデータ構造の一例を模式的に示す図であり、データ構造の一部を抜き出した状態を表している。図4に示すように、マスタファイルM1は、変化要因に係る要素として「年齢」、「種別」、「部位」、「検査指示」とを有する。ここで、「年齢」は患者情報に含まれる要素である。「種別」及び「部位」は、検査オーダに含まれる要素である。また、「検査指示」は、詳細コメント表示領域R10に入力された定型コメントやコメントに対応する。
各要素には、当該要路が取り得る文字列の各々が変化要因として予め設定されている。例えば、「年齢」には、レンジ(年代)毎に区分された数値の範囲が設定される。「種別」には、CTや、MRI等、モダリティ5の各種別が設定される。「部位」には、肺や肝臓等、撮影の対象となる各部位が設定される。「検査指示」には、「種別」及び「部位」に対応する定型コメントの各々や、変化要因に設定されたフリーワードの各々が設定される。
また、マスタファイルM1には、変化要因の組毎に、その変化要因の組に対応する撮影プロトコルが設定されている。図4では、第1の例として、「年齢」が“15~20”、「種別」が“CT”、「部位」が“肝臓”、「検査指示」が“基本造影1相…”の組には、「撮影プロトコルA」が対応付けて設定されている。また、第2の例として、「年齢」が“15~20”、「種別」が“CT”、「部位」が“肝臓”、「検査指示」が“肝単純…”の組には、「撮影プロトコルB」が対応付けて設定されている。
上述のマスタファイルM1を用いる場合、決定機能153は、患者情報、検査オーダ及び検査指示の各々から抽出した変化要因の組に対応するデータエントリをマスタファイルM1から検索する。そして、決定機能153は、検索したデータエントリに対応付けられた撮影プロトコルを、モダリティ5に適用する撮影プロトコルとして決定(特定)する。例えば、患者情報、検査オーダ及び検査指示の各々から抽出した変化要因の組が、上述した第1の例に該当する場合、決定機能153は、モダリティ5(CT)の撮影プロトコルとして「撮影プロトコルA」を決定する。
なお、マスタファイルM1のデータ構造は、図4の例に限定されないものとする。例えば、マスタファイルM1は、図4に示した要素以外の要素を含んでもよい。また、マスタファイルM1は、複数のファイルで構成されてもよい。また、例えば、マスタファイルM1は、患者の年齢や、体重、身長のレンジ毎に用意してもよいし、モダリティ5の種別毎に用意してもよい。
また、抽出した変化要因の組に対応するデータエントリが、マスタファイルM1に登録されていない場合には、決定機能153は、撮影プロトコルの自動決定ができないことを報知する情報をディスプレイ13等に表示させてもよい。また、撮影プロトコルを自動で決定することができない場合には、モダリティ5のオペレータに撮影条件(撮影プロトコル)の決定を依頼するため、患者情報、検査オーダ及び検査指示をモダリティ5に送信する形態としてもよい。
また、撮影プロトコルの決定に係る他の例として、決定機能153は、患者情報、検査オーダ及び検査指示の決定要素の各組と、撮影プロトコルとの関係を機械学習した学習済みモデルを用いて、撮影プロトコルを決定してもよい。
機械学習は、例えば、ディープラーニング(Deep Learning)や、ニューラルネットワーク(Neural Network)、ロジスティック(Logistic)回帰分析、非線形判別分析、サポートベクターマシン(Support Vector Machine:SVM)、ランダムフォレスト(Random Forest)、ナイーブベイズ(Naive Bayes)等の各種のアルゴリズムを用いることができる。
図5は、学習済みモデルの学習時及び運用時の処理の流れを模式的に示す図である。図5の上側に示すように、学習時には、過去に取得された患者情報、検査オーダ及び検査指示の変化要素の組を学習用データとし、当該学習用データで使用された撮影プロトコルを教師データとする。そして、複数のデータセットについて、学習用データと教師データとの関係を機械学習することで、患者情報、検査オーダ及び検査指示の変化要因の組から、当該変化要因の組に関係する撮影プロトコルを出力(推論)する学習済みモデルM2を生成する。
一方、運用時には、決定機能153は、図5の下側に示すように、情報取得機能151で取得された患者情報、検査オーダ及び検査指示の各々から抽出した変化要因の組を学習済みモデルM2に入力する。学習済みモデルM2は、入力された変化要因の組から、当該変化要因の組に関係する撮影プロトコルを推論結果として出力する。そして、決定機能153は、学習済みモデルM2が出力した撮影プロトコルを、モダリティ5に適用する撮影プロトコルとして決定する。
なお、学習済みモデルM2が複数の候補(撮影プロトコル)を出力した場合には、決定機能153は、推論の確度が最も高い撮影プロトコルを選択してもよい。また、学習済みモデルM2が撮影プロトコルを出力した場合であっても、推論の確度が所定の閾値に達していない場合には、決定機能153は、その撮影プロトコルを採用せずに、撮影プロトコルの自動決定ができないことを報知する情報をディスプレイ13等に表示させてもよい。また、撮影プロトコルを自動で決定することができない場合には、モダリティ5のオペレータに撮影条件(撮影プロトコル)の決定を依頼するため、患者情報、検査オーダ及び検査指示をモダリティ5に送信する形態としてもよい。
また、上述したマスタファイルM1又は学習済みモデルM2は、例えば、記憶回路14が記憶する構成としてもよいし、撮影支援装置10がアクセス可能な他の装置が記憶する構成としてもよい。また、学習済みモデルM2の生成は、撮影支援装置10が行う構成としてもよいし、撮影支援装置10以外の他の装置が行う構成としてもよい。
図2に戻り、送信機能154は、決定機能153で決定された撮影プロトコルを、撮影を実施するモダリティ5に送信(出力)する。具体的には、送信機能154は、検査オーダで指示された種別のモダリティ5に対し、決定機能153で決定された撮影プロトコルを送信する。
撮影プロトコルを受信したモダリティ5では、例えば、RAM等の記憶回路に撮影プロトコルを記憶する。そして、オペレータは、処理対象となる患者ID及び検査IDをモダリティ5に入力することで、対応する撮影プロトコルを読み出し、モダリティ5を動作させる。これにより、モダリティ5では、撮影支援装置10で決定された撮影プロトコルに基づき、患者の撮影を実施することができる。
以下、図6を参照して、撮影支援装置10の動作について説明する。図6は、第1の実施形態の撮影支援装置10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、情報取得機能151は、処理対象となる患者の患者情報及び検査オーダをHIS1から取得する(ステップS11)。作成入力機能152は、ステップS11で取得された患者情報及び検査オーダ等に基づき、検査指示入力画面をディスプレイ13に表示させる(ステップS12)。
検査指示入力画面において、定型コメント一覧表示領域R9等を介して詳細コメント表示領域R10に定型コメント等の情報が入力されると、作成入力機能152は詳細コメント表示領域R10に入力された情報を検査指示として受け付ける(ステップS13)。次いで、情報取得機能151は、作成入力機能152の操作により作成された検査指示を取得する(ステップS14)。
続いて、決定機能153は、情報取得機能151が取得した患者情報、検査オーダ及び検査指示の各々に含まれる変化要因に基づいて、撮影に使用するモダリティ5の撮影プロトコルを決定する(ステップS15)。そして、送信機能154は、ステップS15で生成された撮影プロトコルをモダリティ5に送信し(ステップS16)、本処理を終了する。
上述したように、本実施形態では、撮影支援装置10は、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容に基づいて、患者の撮影をモダリティ5で実施する際の撮影条件を、そのモダリティ5が読み取り可能な形態で表した撮影プロトコルを決定する。そして、
撮影支援装置10は、決定した撮影プロトコルをモダリティ5に送信する。
これにより、撮影支援装置10では、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容(変化要因)が同条件の場合には、同一の撮影プロトコルを導出することができるため、オペレータによるばらつきの発生を抑制することができる。また、撮影支援装置10では、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容(変化要因)から、撮影プロトコルを直接導出することができるため、検査指示等の内容を確認する作業が不要となり、作業効率の改善を図ることができる。さらには、モダリティ5の撮影条件を撮影プロトコルの形態でモダリティ5に出力することで、オペレータによる撮影プロトコルの手入力を不要とすることができ、撮影プロトコルに基づく撮影動作を直ちに実施させることができる。したがって、本実施形態の撮影支援装置10では、モダリティ5を用いた撮影に係る利便性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態として、上述した第1の実施形態の実施結果から、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容と、撮影プロトコルとの対応関係を更新することが可能な形態について説明する。なお、第1の実施形態で説明した構成と同様の構成については、第1の実施形態と同一の符号を付し、説明を省略する。
図7は、第2の実施形態に係る撮影支援装置20の構成の一例を示す図である。図7に示すように、撮影支援装置20は、通信インタフェース11と、入力回路12と、ディスプレイ13と、記憶回路14と、処理回路25とを有する。
処理回路25は、撮影支援装置20の動作を統括的に制御する。処理回路25は、例えば、処理回路15と同様のCPU等のプロセッサによって実現される。
処理回路25は、第1の実施形態の処理回路15と同様に、情報取得機能151、作成入力機能152、決定機能153及び送信機能154を備える。なお、本実施形態では、決定機能153で決定された撮影プロトコル(以下、第1の撮影プロトコルという)は、決定の基となった患者情報、検査オーダ及び検査指示(或いは、患者ID及び検査ID)に対応付けて記憶回路14等に記憶されるものとする。
また、処理回路25は、本実施形態の固有の機能構成として、判定機能251、集計機能252及び更新機能253を備える。ここで、判定機能251は、判定部の一例である。集計機能252は、集計部の一例である。また、更新機能253は、更新部の一例である。
判定機能251は、決定機能153で決定されたモダリティ5の第1の撮影プロトコルと、そのモダリティ5で実際に使用された撮影プロトコル(以下、第2の撮影プロトコルという)とを比較し、両撮影プロトコルが一致するか否かを判定する。具体的には、判定機能251は、患者ID及び検査IDが共通の第1の撮影プロトコルと第2の撮影プロトコルを比較することで、両撮影プロトコルの一致判定を行う。ここで、両撮影プロトコルの不一致は、モダリティ5で第1の撮影プロトコルが変更されたことを意味する。
なお、第2の撮影プロトコルの取得経路は特に問わないものとする。例えば、判定機能251は、モダリティ5から第2の撮影プロトコルを直接取得する形態としてもよい。また、判定機能251は、PACS7に格納された医用画像の付帯情報から第2の撮影プロトコルを取得する形態としてもよい。
集計機能252は、判定機能251の判定結果に基づいて、不一致となった撮影プロトコルの発生状況を集計する。例えば、集計機能252は、不一致となった撮影プロトコル(第1の撮影プロトコルと第2の撮影プロトコルとの組)毎に、その発生回数や発生頻度、発生日時等を集計する。集計機能252の集計結果は、例えば、記憶回路14等に保存される。
更新機能253は、集計機能252の集計結果に基づいて、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容に対する撮影プロトコルの対応関係を更新する。
例えば、上述したマスタファイルM1を用いて撮影プロトコルを決定する構成の場合、更新機能253は、第1の撮影プロトコルの決定時に使用した変化要素のエントリーを、マスタファイルからM1検索する。そして、検索したエントリーに設定されている撮影プロトコルを、第2の撮影プロトコルの内容に変更(更新)する。
また、例えば、上述した学習済みモデルM2を用いて撮影プロトコルを決定する構成の場合には、更新機能253は、第2の撮影プロトコルの内容を教師データとして再学習させることで、学習済みモデルM2を更新する。具体的には、更新機能253は、第1の撮影プロトコルの決定時に使用した変化要因を学習用データとし、第2の撮影プロトコルの内容を教師データとすることで、学習済みモデルM2を生成するモデル生成装置に再学習させる。
なお、変化要因と撮影プロトコルとの対応関係を更新するトリガやタイミング(以下、更新タイミングという)は特に問わず、任意に設定することができる。一例として、不一致の発生回数が所定の閾値に達したことを条件に、対応関係の更新を行う形態としてもよい。また、他の例として、連続して発生した不一致の発生回数が所定の閾値に達したことを条件に、対応関係の更新を行う形態としてもよい。また、他の例として、一定期間(ターゲット期間)中の発生回数や発生割合が所定の閾値に達したことを条件に、対応関係の更新を行う形態としてもよい。この場合、例えば、モダリティ5のソフトウェア又はハードウェアの更新後の所定期間をターゲット期間としたり、定期的にターゲット期間を設定したりすることで、最新の機器構成にあわせて更新を行ったり、使用されなくなった撮影プロトコルを削除したりすることができる。
また、モダリティ5で再撮影が発生した場合には、上記と同様の方法で対応関係を更新してもよいし、上記とは異なる方法で対応関係の更新を行ってもよい。ここで、再撮影か否の判別方法は特に問わず、種々の方法を採用することが可能である。例えば、従前の検査IDに対し再撮影用の検査IDやフラグ情報等が追加で付されるような場合には、追加情報の有無や内容に応じて再撮影か否を判別することができる。
例えば、更新機能253は、再撮影が発生した場合には、上記した集計結果によらず、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容に対する撮影プロトコルの対応関係を直ちに更新する形態としてもよい。また、例えば、集計機能252において、再撮影の発生回数や発生割合等を別途集計させ、この集計結果を基に上記とは異なるトリガやタイミングで更新を行う形態としてもよい。更には、再撮影となった理由が医用画像の付帯情報等に記録されている場合、更新機能253は、再撮影の理由に応じて、対応関係の更新を行うか否かを判別する形態としてもよい。
次に、図8を参照して、撮影支援装置20の動作例について説明する。図8は、第2の実施形態の撮影支援装置20が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、判定機能251は、モダリティ5で医用画像が撮影されるまで待機する(ステップS21;No)。モダリティ5で撮影された医用画像がPACS5に格納される等により、判定機能251は、新たな医用画像が撮影されたことを検知すると(ステップS21;Yes)、その医用画像の付帯情報から、撮影に使用された第2の撮影プロトコルを読み出す(ステップS22)。
続いて、判定機能251は、決定機能153で決定された第1の撮影プロトコルと、ステップS22で読み出した第2の撮影プロトコルとを比較し(ステップS23)、両撮影プロトコルが一致するか否かを判定する(ステップS24)。具体的には、判定機能251は、医用画像の付帯情報に含まれる患者ID及び検査IDの条件に該当する第1の撮影プロトコルと、同付帯情報に含まれる第2の撮影プロトコルとを比較する。
ステップS24で、一致すると判定された場合には(ステップS24;Yes)、ステップS21に戻る。なお、集計機能252は、一致となった撮影プロトコルの発生状況についても集計する形態としてもよい。一方、不一致と判定された場合には(ステップS24;No)、集計機能252は、不一致となった撮影プロトコルの発生状況を集計し(ステップS25)、ステップS26に移行する。
続いて、更新機能253は、集計機能252の集計結果に基づき、更新タイミングに達したか否かを判定する(ステップS26)。更新タイミングに達していないと判定した場合(ステップS26;No)、更新機能253は、ステップS21に処理を戻す。
また、更新機能253は、更新タイミングに達したと判定すると(ステップS26;Yes)、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容(変化要因)に対する撮影プロトコルの対応関係を、第2の撮影プロトコルの内容に更新し(ステップS27)、ステップS21に処理を戻す。
上述したように、本実施形態では、決定機能153で決定されたモダリティ5の撮影プロトコルと、当該モダリティ5で実際に使用された撮影プロトコルとを比較し、両撮影プロトコルが一致するか否かを判定する。そして、不一致と判定した場合に、不一致となった撮影プロトコルの発生状況を集計し、その集計結果に基づいて、患者情報、検査オーダ及び検査指示の内容に対する撮影プロトコルの対応関係を更新する。
これにより、撮影支援装置20では、モダリティ5での実施状況に応じて、決定機能153が決定する撮影プロトコルの内容を更新することができるため、撮影プロトコルの決定に係る精度向上を図ることができる。また、モダリティ5のアップデートに応じて、決定機能153が決定する撮影プロトコルの内容を更新することができるため、モダリティ5の構成に適した撮影プロトコルを自動で決定することができる。したがって、本実施形態の撮影支援装置20では、モダリティ5を用いた撮影に係る利便性を向上させることができる。
(変形例)
上述した実施形態では、既存の撮影プロトコルについて対応関係の更新を行う例を説明した。本変形例では、撮影プロトコルとの対応関係が未設定の患者情報、検査オーダ及び検査指示について、モダリティ5での実施結果から、撮影プロトコルを設定することが可能な形態について説明する。
例えば、上述したマスタファイルM1を用いて撮影条件を決定するような場合、マスタファイルM1に未登録の変化要素の組(患者情報、検査オーダ及び検査指示)については、撮影プロトコルを決定することができない。この場合、患者情報、検査オーダ及び検査指示から、オペレータが撮影条件を決定し、撮影条件に対応する撮影プロトコルをモダリティ5に手入力することになる。
上述したように、撮影プロトコルが手入力される場合、第1の撮影プロトコルはnullとなるため、判定機能251は、第1の撮影プロトコルと第2の撮影プロトコルとを不一致と判定することになる。
そこで、更新機能253は、判定機能251の判定結果や集計機能252の集計結果に基づいて、第2の撮影プロトコルの比較対象がnullとなるような場合に、その第2の撮影プロトコルの内容と、該当する患者情報、検査オーダ及び検査指示の変化要素の組とを対応付ける処理を実行する。具体的には、更新機能253は、決定機能153等と協働することで、第2の撮影プロトコルと同一の患者ID及び検査IDが付された患者情報、検査オーダ及び検査指示から変化要因を抽出する。そして、更新機能253は、抽出した変化要素の組と、第2の撮影プロトコルの内容とを対応付けてマスタファイルM1に登録(追加)することで、マスタファイルM1を更新する。
これにより、撮影支援装置20では、オペレータによる撮影パラメータの手入力がモダリティ5で行われた場合であっても、同条件の患者情報、検査オーダ及び検査指示が次回以降取得された場合には、前回と同様の撮影プロトコルを自動決定することができる。したがって、本変形例の撮影支援装置20では、モダリティ5を用いた撮影に係る利便性を向上させることができる。
なお、上述した各実施形態及び変形例では、本明細書における情報取得部、作成入力部、決定部、出力部、判定部、集計部及び更新部を、それぞれ、処理回路15又は処理回路25の情報取得機能151、作成入力機能152、決定機能153、送信機能154、判定機能251、集計機能252及び更新機能253によって実現する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、本明細書における情報取得部、作成入力部、決定部、出力部、判定部、集計部及び更新部は、実施形態で述べた情報取得機能151、作成入力機能152、決定機能153、送信機能154、判定機能251、集計機能252及び更新機能253によって実現する他にも、ハードウェアのみ、又は、ハードウェアとソフトウェアとの混合によって同機能を実現するものであっても構わない。
また、上述した説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路14に保存されたプログラムを読み出して実行することで、機能を実現する。なお、記憶回路14にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合は、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。また、本実施形態のプロセッサは、単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて一つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶回路等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)-ROM、FD(Flexible Disk)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることにより提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、上述した各機能部を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
以上説明した少なくとも1つの実施形態及び変形例によれば、モダリティ5を用いた撮影に係る利便性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 病院情報システム(HIS)
3 画像診断部門情報管理システム(RIS)
5 医用画像診断装置(モダリティ)
7 医用画像管理システム(PACS)
10、20 撮影支援装置
151 情報取得機能
152 作成入力機能
153 決定機能
154 送信機能
251 判定機能
252 集計機能
253 更新機能

Claims (10)

  1. 患者に関する患者情報と、前記患者の撮影を依頼するためのオーダ情報と、前記オーダ情報に応じて作成された前記撮影の実施に関する指示情報との内容に基づいて、前記患者の撮影をモダリティで実施する際の撮影条件を、前記モダリティが読み取り可能な撮影プロトコルの形態で決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記撮影プロトコルを前記モダリティに出力する出力部と、
    前記決定部で決定された前記モダリティの撮影プロトコルと、当該モダリティで実際に使用された撮影プロトコルとを比較し、両撮影プロトコルが一致するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が不一致と判定した場合に、不一致となった撮影プロトコルの発生状況を集計する集計部と、
    前記集計部の集計結果に基づいて、前記撮影プロトコルの決定に係る設定を更新する更新部と、
    を備える撮影支援装置。
  2. 前記決定部は、前記患者情報と前記オーダ情報と前記指示情報との各々から、前記撮影プロトコルの決定に係る文字列を抽出し、抽出した前記文字列の組に基づいて、前記撮影プロトコルを決定する請求項1に記載の撮影支援装置。
  3. 前記指示情報には、予め定められた複数種類の定型コメントのうちユーザにより選択された定型コメントが設定され、
    前記決定部は、前記撮影プロトコルの決定に係る文字列として、前記指示情報から前記定型コメントを抽出する請求項2に記載の撮影支援装置。
  4. 前記決定部は、前記撮影プロトコルの決定に係る文字列の各組と、当該文字列の組に対応する前記撮影プロトコルとを対応付けた設定テーブルに基づいて、前記患者情報と前記オーダ情報と前記指示情報との各々から抽出した前記文字列の組に対応する前記撮影プロトコルを決定する請求項2又は3に記載の撮影支援装置。
  5. 前記決定部は、前記撮影プロトコルの決定に係る文字列の各組と、前記撮影プロトコルとの関係を機械学習した学習済みモデルに対し、前記患者情報と前記オーダ情報と前記指示情報との各々から抽出した前記文字列を入力し、前記学習済みモデルから推論結果として出力される撮影プロトコルを決定する請求項2又は3に記載の撮影支援装置。
  6. 病院情報システムから前記患者情報及び前記オーダ情報を取得する情報取得部を更に備え、
    前記決定部は、前記情報取得部で取得された前記患者情報及び前記オーダ情報を用いて、前記撮影プロトコルの決定を行う請求項1に記載の撮影支援装置。
  7. 前記情報取得部は、画像診断部門情報管理システムから前記指示情報を取得し、
    前記決定部は、前記情報取得部で取得された前記指示情報を用いて、前記撮影プロトコルの決定を行う請求項6に記載の撮影支援装置。
  8. 前記指示情報を作成するための操作入力を受け付ける作成入力部を更に備え、
    前記情報取得部は、前記作成入力部の操作により作成された前記指示情報を取得する請求項7に記載の撮影支援装置。
  9. 前記更新部は、前記集計部の集計結果に基づいて、前記文字列に対する前記撮影プロトコルの対応関係を更新する更新部と、
    を備える請求項に記載の撮影支援装置。
  10. 前記集計部は、前記モダリティで再撮影が行われた撮影プロトコルの発生状況を集計する請求項9に記載の撮影支援装置。
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