以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施例におけるシステムの構成例を示す図である。図1において、本実施例におけるシステム1000は、サーバ100と、教師端末1と、複数の生徒端末3と、共有画面8とを有する。
共有画面8は、教師1t及び生徒3sによって参照される画面である。共有画面8は、プロジェクタを介して教室内のスクリーンに投影された画面であってもよい。サーバ100と、教師端末1と、複数の生徒端末3と、共有画面8を表示するスクリーン(又はプロジェクタ)とは、ネットワーク2を介して接続される。図1に示す構成において、サーバ100と、教師端末1とは、夫々別のコンピュータ装置として例示するが、1つのコンピュータ装置であっても良い。
教師端末1は、Webブラウザ機能を備えたコンピュータ装置であり、教師1tによって利用される。生徒端末3は、Webブラウザ機能を備えたコンピュータ装置であり、各生徒3sによって利用される。教師端末1及び生徒端末3の夫々は、CPUによる制御部と、表示部と、入力部と、通信部とを有する。教師端末1及び/又は生徒端末3がタブレット端末である場合、表示部は、入力機能を兼ね備えたタッチパネルに相当する。この場合、入力部は省略されても良い。
共有画面8は、教室内のスクリーンが表示する画面(又はプロジェクタによってスクリーンに投影された画面)に相当し、クラス内の教師1t及び複数の生徒3sによって参照される画面である。共有画面8の表示内容は、サーバ100によって制御される。また、サーバ100によって教師端末1にも共有画面8と同様の表示内容が表示される。
サーバ100は、コンピュータ装置であり、誘導コメント表示処理部4と記憶部130とを有する。サーバ100は、誘導コメント表示装置に相当する。誘導コメント表示処理部4は、サーバ100にインストールされた誘導コメント表示アプリケーションによって実現され、システム1000全体を管理制御する指示部に相当する。教師端末1及び各生徒端末3は、Webブラウザを介して誘導コメント表示アプリケーションを利用する。
誘導コメント表示処理部4は、生徒端末3から生徒3sの入力中の意見(以下、入力文字列と言う)を受信し、入力文字列にシナリオDB34に予め格納したキー文字列が含まれている場合に、所定条件に基づいて、入力文字列を肯定するコメントを生徒端末3に表示させる。
誘導コメント表示処理部4は、更に、教師端末処理部50と、生徒端末処理部70とを有する。教師端末処理部50は、教師端末1及び共有画面8に係る処理を制御する。生徒端末処理部70は、生徒端末3に係る処理を制御する。
本実施例に係る誘導コメント表示処理部4によって、生徒が端末で入力中の入力文字列の中に、課題毎に対応付けられたキー文字列を含む場合、意見を入力中の生徒端末3のキー文字列に対して肯定的なコメントを表示させることで、生徒に意見を書き進めるよう誘導する。
教師端末処理部50は、教師端末1のための処理を行うと共に、生徒端末3での入力文字列が意見を書き進めるよう誘導させる意見である場合に、肯定するコメントを生徒端末3に表示させる。
教師端末処理部50によって、教師端末1に教師1t用の情報を表示、また、教師1tの入力を受信するためのユーザインタフェースが教師端末1に表示される。教師端末処理部50は、教師1tの教師端末1への入力に応じた処理を実行する。生徒端末処理部70は、サーバ100と生徒端末3間の処理を制御する。
生徒DB31は、生徒のID毎に、名前等の生徒情報を記憶したデータベースである。課題DB32は、課題ID毎に、教師1tが予め作成した課題が記憶されたデータベースである。意見DB33は、課題毎に存在し、各課題に対して、生徒識別子毎に、生徒の入力文字列と、入力文字列に係る情報等を記憶するデータベースである。シナリオDB34は、課題ID及びシナリオID毎に、キー文字列及び優先順位を記憶したデータベースである。表示コメントDB35は、表示コメントID毎に、生徒端末3の入力文字列に対して表示する表示コメント等を記憶したデータベースである。
図2は、サーバのハードウェア構成例を示す図である。図2において、サーバ100は、コンピュータによって制御される端末であって、CPU(Central Processing Unit)11と、主記憶装置12と、補助記憶装置13と、入力装置14と、表示装置15と、通信I/F(インターフェース)17と、ドライブ装置18とを有し、バスB1に接続される。
CPU11は、主記憶装置12に格納されたプログラムに従ってサーバ100を制御する。主記憶装置12には、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等が用いられ、CPU11にて実行されるプログラム、CPU11での処理に必要なデータ、CPU11での処理にて得られたデータ等を格納する。また、主記憶装置12の一部の領域が、CPU11での処理に利用されるワークエリアとして割り付けられている。
補助記憶装置13には、ハードディスクドライブが用いられ、各種処理を実行するためのプログラム等のデータを格納する。補助記憶装置13に格納されているプログラムの一部が主記憶装置12にロードされ、CPU11に実行されることによって、各種処理が実現される。記憶部130は、主記憶装置12及び/又は補助記憶装置13を有する。
入力装置14は、マウス、キーボード等を有し、管理者又は教師がサーバ100による処理に必要な各種情報を入力するために用いられる。表示装置15は、CPU11の制御のもとに必要な各種情報を表示する。通信I/F17は、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)等に接続し、教師端末1、生徒端末3等との間の通信制御を行うための装置である。通信I/F17による通信は無線又は有線に限定されるものではない。
サーバ100によって行われる処理を実現するプログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)等の記憶媒体19によってサーバ100に提供される。
ドライブ装置18は、ドライブ装置18にセットされた記憶媒体19(例えば、CD−ROM等)とサーバ100とのインターフェースを行う。
また、記憶媒体19に、後述される本実施の形態に係る発表者絞り込み処理を実現するプログラムを格納し、この記憶媒体19に格納されたプログラムは、ドライブ装置18を介してサーバ100にインストールされる。インストールされたプログラムは、サーバ100により実行可能となる。
尚、プログラムを格納する媒体としてCD−ROMに限定するものではなく、コンピュータが読み取り可能な媒体であればよい。コンピュータ読取可能な記憶媒体として、CD−ROMの他に、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリであっても良い。
図3は、サーバの機能構成例を示す図である。図3において、サーバ100の誘導コメント表示処理部4は、上述したように、教師端末処理部50と生徒端末処理部70とを有する。
教師端末処理部50は、更に、課題提示処理部51と、受信処理部52と、対応付け処理部53と、比較処理部54と、表示変更部55と、提出意見表示部56とを有する。課題提示処理部51と、受信処理部52と、対応付け処理部53と、比較処理部54と、表示変更部55と、提出意見表示部56とは、CPU11が対応するプログラムを実行することで行われる処理によって実現される。
課題提示処理部51は、教師1tの指定に応じて、課題DB32に記憶された課題と、課題に対する意見を入力する意見欄とを、生徒DB31で管理される生徒の生徒端末3に表示する。
受信処理部52は、意見欄に入力された入力文字列を生徒情報と共に受信する。
対応付け処理部53は、受信処理部52が受信した入力文字列を生徒識別子に対応付けて意見DB33に記憶する。
比較処理部54は、入力文字列と、シナリオDB34に記憶されるキー文字列とを比較する。
表示変更部55は、入力文字列がキー文字列と一致する場合に、入力文字列をそのまま継続するよう誘導するコメントを生徒端末3に表示する。表示変更部55は、表示させるコメントを表示コメントDB35から取得して、生徒端末3に表示する
提出意見表示部56は、生徒端末3から受信した提出意見を意見DB33に記憶し、課題DB32の回答制限時間になったら、意見DB33に記憶した生徒3sの提出意見を示すマトリクス表示画面を共有画面8に表示する。
生徒端末処理部70は、サーバ100と生徒端末3間の処理を制御する。生徒端末処理部70によって、生徒端末3に生徒3s用の情報を表示、また、生徒3sの入力を受信するためのユーザインタフェースが生徒端末3に表示される。生徒端末処理部70は、生徒3sの生徒端末3への入力に応じた処理を実行する。
次に、図4から図9で各データベース31〜35のデータ構成例を説明する。図4は、生徒DBのデータ構成例を示す図である。図4において、生徒DB31は、生徒識別子、生徒氏名、IPアドレス等の項目を有する。
生徒識別子は、生徒3sを一意に識別するための生徒IDを示す。生徒氏名は、生徒のフルネームを示す。IPアドレスは、生徒端末3を特定する装置識別情報を示す。IPアドレスは、サーバ100がデータを送信する際に宛先を指定するために参照され、また、データを受信した際には、生徒3sを特定するために参照される。
図4の生徒DB31において、例えば、生徒識別子「A001」によって、生徒氏名「田中 太郎」が特定でき、また、生徒「田中 太郎」の生徒端末3はIPアドレス「XXX.YYY.ZZ1」で特定される。他の生徒3sについても同様である。
図5は、課題DBのデータ構成例を示す図である。図5において、課題DB32は、課題ID、課題内容、回答制限時間等の項目を有する。
課題IDは、課題を一意に特定する番号示す。課題内容は、生徒3sに回答させる問題を示し、教師1tによって予め作成され記憶される。回答制限時間は、生徒3sに与えられる、課題に回答するまでの制限時間(分)を示し、予め教師1tによって設定される。
図5の課題DB32において、例えば、課題ID「0001」の課題内容は「未成年の中絶についてどう思うか?」であり、回答制限時間は「20分」である。他の課題についても同様に記憶される。
次に、意見DB33のデータ構成及びデータ例について図6及び図7で説明する。先ず、生徒3sが生徒端末3で課題に対して意見を入力中の意見DB33の状態を図6で説明する。
図6は、提出意見の送信前の意見DBのデータ構成及びデータ例を示す図である。図6において、意見DB33は、生徒識別子、入力中意見、シナリオID、位置情報、提出意見等の項目を有する。
生徒識別子は、生徒3sを一意に識別するための生徒IDを示す。入力中意見は、生徒3sが生徒端末3で入力中の意見(入力文字列)を示す。シナリオIDは、シナリオDB34で管理されるシナリオIDを示す。入力文字列内にシナリオDB34に記憶されているキー文字列が出現した場合に、対応するシナリオIDが、シナリオIDに設定される。
位置情報は、生徒端末3に表示される意見欄において、キー文字列が出現した位置座標を示す。意見欄に対して、行数及び1行当たりの文字数を予め定めておくことで、位置座標を取得できる。キー文字列が出現するまで、入力中意見の先頭文字からカウントし、意見欄の1行当たりの文字数で除算することにより、文字の座標位置を特定することができる。位置情報を(1行当たりの文字数、行数)の形式で表す。或いは、単に、入力中意見の先頭文字からキー文字列が出現するまでの文字数であっても良い。
提出意見は、生徒3が提出を確定した意見内容を示す。図6の例では、生徒3sが提出意見の送信前の状態を示すため、提出意見に値は存在しない。
このデータ例において、生徒識別子「A001」に対して、入力中意見に「瓦礫を受け入れるために、場所の」が記憶されている。生徒識別子「A001」の入力中意見には、シナリオDB34で記憶されているキー文字列「場所」を含むため、シナリオIDには「S001」が設定されている。また、入力中意見内のキー文字列「場所」の位置情報には(12、1)が設定されている。意見欄の1行目の12文字目にキー文字列「場所」が出現することを示している。
後述されるように、教師端末処理部50にて、表示変更部55が、生徒端末3に表示中の意見欄に対して、位置情報に基づいて表示コメントを表示する。表示コメントの表示条件として、表示コメントDB35(図9)のコメント表示人数が参照される。コメント表示人数の最大値が「4」であれば、最大4人の生徒3sに対して、キー文字列「場所」を含む入力文字列を受信した順に、生徒端末3に表示コメントを表示する。
キー文字列「場所」を含む入力文字列を受信した順が、生徒識別子「A001」、「A002」、「A005」、「A010」、そして「A007」であったとする。表示コメントは、この順では、生徒識別子「A001」、「A002」、「A005」、「A010」の4人の生徒3sの生徒端末3に対して表示するが、生徒識別子「A007」に対しては表示しない。
図7は、提出意見の送信後の意見DBのデータ構成例及びデータ例を示す図である。図7において、意見DB33は、生徒識別子、入力中意見、シナリオID、位置情報、提出意見等の項目を有する。項目は、図6で説明した通りであるので、その説明を省略する。
図7のデータ例では、回答制限時間以内に生徒3sによる提出意見の送信がなされていれば提出意見が存在し、なされなかった場合は、提出意見が存在しない。入力中意見が存在し、提出意見が存在しない場合があるが、これは生徒3sが意見を書いていたものの回答制限時間以内に提出意見として送信決定ができなかったことを示す。図7のデータ例について具体的に説明する。
<状況A:入力中意見にキー文字列を含み、提出意見が存在する場合>
生徒識別子「A001」、「A002」、「A005」、「A006」、「A011」等が相当する。生徒識別子「A001」で説明する。生徒識別子「A001」に対して、入力中意見は「瓦礫を受け入れるために、場所の確保に工夫ができないか?」を示す。入力中意見に格納された入力文字列にシナリオDB34のキー文字列「場所」(図8)が含まれるため、シナリオID「S001」が記憶されている。また、キー文字列「場所」の位置情報に(12,1)が示されており、所定条件を満たす場合に、入力文字列をそのまま継続するよう誘導するコメントをその位置情報(12,1)に基づいて生徒端末3に表示する。生徒識別子「A001」は、キー文字列に対して表示コメントが表示された後、そのまま意見を書き進め、提出意見は、「瓦礫を受け入れるために、場所の確保に工夫ができないか?」であることを示している。
<状況B:入力中意見にキー文字列を含まず、また、提出意見が存在しない場合>
生徒識別子「A003」等が相当する。生徒識別子「A003」で説明する。生徒識別子「A003」に対して、入力中意見は「みんなの協力が」を示す。入力中意見に格納された入力文字列にシナリオDB34のキー文字列をいずれも含まないため、シナリオIDは設定されない。また、位置情報にも位置座標は設定されない。更に、提出意見には値が存在しないため、この生徒3sは、提出意見の送信決定をしなかった、又は、回答制限時間となり提出意見を送信できなかった状態を示している。
<状況C:入力中意見にキー文字列を含まず、また、提出意見が存在する場合>
生徒識別子「A004」、「A040」等が相当する。生徒識別子「A004」で説明する。生徒識別子「A004」に対して、入力中意見及び提出意見は「困っている時はお互い様だと思うので、協力すればできるだろう。」を示す。シナリオID及び位置情報には値が設定されていない。意見を入力開始したときから意見を提出するまでの入力中意見にシナリオDB34のキー文字列を含んだことがない、もしくは、所定の処理(後述される図10のステップS89等)によって意見を提出する前にシナリオIDが削除されたことを示している。
<状況D:入力中意見にキー文字列を含まないがシナリオIDが設定されている場合>
生徒識別子「A010」等が相当する。生徒識別子「A010」で説明する。生徒識別子「A010」に対して、入力中意見及び提出意見は「瓦礫受け入れは良いと思います。」を示す。この文字列は、シナリオDB34に登録されているキー文字列を含まない。一方で、シナリオIDには「S001」が記憶されている。入力中意見に、シナリオID「S001」に対応付けられるキー文字列「場所」を含む入力文字列(例えば、「賛成だけど場所」)が記憶されたが、その後、生徒3sは、その入力文字列を削除して「瓦礫受け入れは良いと思います。」に変更して提出した、と考えられる。この場合、所定の処理(後述される図10のステップS89等)によって、入力文字列「賛成だけど場所」の記憶時に格納されたシナリオIDは削除される。
図8は、シナリオDBのデータ構成例を示す図である。図8において、シナリオDB34は、課題ID、シナリオID、キー文字列、優先順位等の項目を有する。
課題IDは、課題DB32で管理されている課題IDを示す。シナリオIDは、教師1tによって1つの課題に対して登録された1以上のシナリオの各々を識別するIDを示す。キー文字列は、シナリオ毎の特定の単語(キーワード)等の文字列を示す。
優先順位は、同一課題におけるキー文字列の優先順位を示し、課題毎に設定される。優先順位の使用方法について説明する。
第1の使用方法は、教師1tが課題に対する生徒3sの意見を分類する際の優先度として使用する場合である。
第2の使用方法は、意見DB33の入力中意見に格納される入力文字列がある程度まとまった文字列の中から、キー文字列を検索する際の優先度として使用する場合である。
第3の使用方法は、生徒3sの提出意見をマトリクス状に表示する際の表示順として使用する場合である。
図9は、表示コメントDBのデータ構成例を示す図である。図9において、表示コメントDB35は、表示コメントID、表示コメント、コメント表示人数等の項目を有する。表示コメントDB35は、シナリオDB34の課題ID毎に用意されても良いし、シナリオDB34の課題ID及びシナリオID毎に用意されても良い。
表示コメントIDは、生徒3sの意見を誘導することを目的とした表示コメントを特定する番号を示す。
表示コメントは、生徒端末3に表示された意見欄に、生徒3sが入力した入力文字列内のキー文字列に対応付けて表示させる、教師1tのコメントを示す。表示コメントは、教師1tによって予め登録される。登録方法は図24を用いて後述する。
コメント表示人数は、意見DB33に記憶されているシナリオIDの数に基づいて表示コメントの表示制御を行うための項目で、意見DB33のシナリオIDのカウント数に一致するコメント表示人数があるか否かによって、表示コメントの表示制御を行う。
図9のデータ例において、表示コメントID「C001」は表示コメント「そのまま書き進めましょう!」を特定し、コメント表示人数「1」であることから、同一のキー文字列を最初に入力した、もしくは入力している生徒が1人しかいない場合に、キー文字列を入力した生徒3sの生徒端末3に対して、この表示コメントを表示させる、ことを示している。
表示コメントID「C002」は表示コメント「いいね!」を特定し、コメント表示人数「2」であることから、2番目にキー文字列を入力した生徒3sの生徒端末3に対して、この表示コメントを表示させる、ことを示している。表示コメントID「C003」及び「C004」の表示コメントは表示コメントID「C002」と同じである。3番目および4番目にキー文字列を入力した生徒3sの生徒端末3に対して、同じ「いいね!」を表示させることを示している。なお、ここでは、表示コメント人数「5」以上は設定されていないので、同じキー文字列を5番目以降に入力した生徒3sの生徒端末3に対しては、コメントは表示されない。
次に、教師端末処理部50が行う第1の処理例について図10及び図11で説明する。図10及び図11は、教師端末処理部による第1の処理例を説明するための図である。図10において、教師端末処理部50の課題提示処理部51は、課題DB32を用いて、課題選択画面を生成し、教師端末1に表示する(ステップS81)。教師1tが教師端末1にて課題選択画面から課題を選択する。教師1tが選択した課題の課題IDと課題送信要求とが教師端末1からサーバ100へ送信される。
課題提示処理部51は、教師端末1から課題IDと課題送信要求とを受信したか否かを判断する(ステップS82)。教師端末1から課題IDと課題送信要求とを受信していない場合、課題提示処理部51は、所定間隔でステップS82を実行する。課題提示処理部51は、課題送信要求に応じて、受信した課題IDに対応する課題内容を課題DB32から取得して、生徒端末3に送信する(ステップS83)。課題内容を送信する際、課題内容と、生徒3sが意見を入力可能な意見欄とを含むデータが生徒端末3に送信される。
その後、受信処理部52は、生徒端末3から回答画面での入力文字列と生徒識別子とを受信したか否かを判断する(ステップS84)。入力文字列は、生徒3sが生徒端末3で課題に対して回答中に取得される。入力文字列と生徒識別子とを受信していない場合、受信処理部52は、所定間隔でステップS84を繰り返す。
一方、入力文字列と生徒識別子とを受信した場合、受信処理部52は、入力文字列と生徒識別子とを対応付け処理部53に通知し、対応付け処理部53は、受信した入力文字列を、受信した生徒識別子の入力中意見として、生徒識別子に対応付けて、意見DB33に記録する(ステップS85)。
意見DB33に入力中意見が記録されると、比較処理部54は、意見DB33に記録された入力中意見がシナリオDB34のキー文字列と一致する文字列が含まれているか検索し(ステップS86)、文字列が含まれているか否かを判断する(ステップS87)。
比較処理部54によって文字列が含まれていないと判断された場合、表示変更部55は、意見DB33において、受信した生徒識別子のシナリオIDの項目に値が設定されているか否かを判断する(ステップS88)。シナリオIDに値が設定されていない場合、表示変更部55は、図11のステップS95へと進む。一方、シナリオIDに値が設定されている場合、表示変更部55は、意見DB33に記録されている生徒識別子に対応するシナリオIDを削除する(ステップS89)。上述した<状況D>に相当する。
一方、ステップS87において、比較処理部54によって文字列が含まれていると判断された場合、表示変更部55は、意見DB33の入力中意見に対応付けて、一致したキー文字列のシナリオIDを記録すると共に、回答画面におけるキー文字列の位置情報も記録する(ステップS90)。
そして、表示変更部55は、一致したキー文字列のシナリオIDと同じシナリオIDを、意見DB33のシナリオIDの項目から抽出し、カウントする(ステップS91)。表示変更部55は、カウント結果の数が、表示コメントDBに設定されているコメント表示人数と一致するかを検索する(ステップS92)。
図11にて、表示変更部55は、コメント表示人数と一致するか否かを判断する(ステップS93)。表示変更部55がコメント表示人数と一致しないと判断した場合、教師端末処理部50は、ステップS95へと進む。
一方、表示変更部55がコメント表示人数と一致すると判断した場合、表示変更部55は、一致したコメント表示人数に対応する表示コメントを表示コメントDB35から取得し、意見DB33に記録されている位置情報に基づいて、取得した表示コメントを生徒端末3に表示する(ステップS94)。位置情報と、表示コメントとが、生徒端末3に送信され、生徒端末3の意見欄において、位置情報で示される位置に対して表示コメントが表示される。
その後、提出意見表示部56は、生徒端末3から回答画面で送信決定された提出意見と生徒識別子とを受信したか否かを判断する(ステップS95)。前述した入力文字列は、生徒3sが生徒端末3に表示された回答画面に入力中の文字列であって、未だ、生徒3sの意志によらず送信されている入力中の意見を示すのに対して、提出意見は、生徒3sが生徒端末3に表示された回答画面から生徒3sの意志によって送信した、生徒3sの最終回答を示す文字列である。
提出意見表示部56が提出意見と生徒識別子とを受信しなかったと判断した場合、ステップS97に進む。一方、提出意見と生徒識別子とを受信した場合、提出意見表示部56は、生徒端末3から受信した提出意見を意見DB33に記録する(ステップS96)。この場合、意見DB33の提出意見の項目に生徒端末3から受信した提出意見が記録される。
提出意見表示部56は、回答制限時間になったか否かを判断する(ステップS97)。回答制限時間になっていない場合、提出意見表示部56は、図10のステップS84へと戻り上述同様の処理を繰り返す。
一方、回答制限時間になっている場合、提出意見表示部56は、教師端末1からマトリクス表示画面の表示要求を受信したか否かを判断する(ステップS98)。表示要求を受信していない場合、提出意見表示部56は、所定間隔でステップS98を繰り返す。表示要求を受信した場合、提出意見表示部56は、マトリクス表示画面の処理(図12)を行う(ステップS99)。各生徒3sの提出意見をマトリクス状に示したマトリクス表示画面が共有画面8に表示される。
上述した<状況A>は、ステップS87でYes、ステップS93でYes、及びステップS95でYesの判断となった生徒の例に相当する。<状況B>は、ステップS87でNo、及びステップS88でYes、もしくはNo、及びステップS95でNoのまま、回答制限時間になった生徒の例に相当する。<状況C>は、ステップS87でNo、ステップS88でYes、もしくはNo、及びステップS95でYesの判断となった生徒の例に相当する。<状況D>は、ステップS87でNo、及びステップS88でYesの判断となった直後の状態を示す。ステップS89の処理により、図7の意見DB33の生徒識別子「A010」のシナリオIDは削除される。この後、ステップS95でYesの判断となった場合には、提出意見に値が記録され、Noの判断のまま回答制限時間になれば、値は記録されない。なお、<状況D>はステップS95でYesの判断になったことを想定した生徒の例に相当する。
図12は、図11のステップS99でのマトリクス表示画面の処理を説明するためのフローチャート図である。図12で説明する処理では、シナリオDB34の優先順位を、教師1tが課題に対する生徒3sの意見を分類する際の優先度として使用する、上述した第1の使用方法に相当する。
図12において、提出意見表示部56は、意見DB33から、生徒識別子とともに提出意見を取得し(ステップS121)、シナリオDB34から、キー文字列と優先順位とを取得する(ステップS122)。
そして、提出意見表示部56は、取得した提出意見でマトリクス表示画面を生成し、共有画面8及び教師端末1に表示する(ステップS123)。優先順位に従って、キー文字列をプルダウンリストによりキーワード別表示されるようにマトリクス表示画面が生成される。
提出意見表示部56は、教師端末1に表示されたマトリクス表示画面のキーワード別表示からキーワード選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS124)。キーワード選択を受け付けていない場合、提出意見表示部56は、ステップS126へと進む。一方、キーワード選択を受け付けた場合、提出意見表示部56は、選択されたキーワードを含む提出意見のみを意見DB33から取得し、共有画面8及び教師端末1に表示する(ステップS125)。
提出意見表示部56は、マトリクス表示画面の終了ボタンの押下を受信したか否かを判断する(ステップS126)。受信していない場合、提出意見表示部56は、マトリクス表示画面の全表示ボタンの押下を受信したか否かを判断する(ステップS127)。マトリクス表示画面の全表示ボタンの押下を受信していない場合、提出意見表示部56は、ステップS124へと戻り、上述した同様の処理を繰り返す。
一方、マトリクス表示画面の全表示ボタンの押下を受信した場合、ステップS121へと戻り、上述した同様の処理を繰り返す。
なお、ステップS126でマトリクス表示画面の終了ボタンの押下を受信した場合、提出意見表示部56は、マトリクス表示画面の表示を終了する。
次に、シナリオDB34の優先順位を、意見DB33の入力中意見に格納される入力文字列がある程度まとまった文字列の中から、キー文字列を検索する際の優先度として使用する第2の使用方法の場合で説明する。
図13及び図14は、教師端末処理部による第2の処理例を説明するための図である。図13において、教師端末処理部50の課題提示処理部51は、課題DB32を用いて、課題選択画面を生成し、教師端末1に表示する(ステップS151)。教師1tが教師端末1にて課題選択画面から課題を選択する。教師1tが選択した課題の課題IDと課題送信要求とが教師端末1からサーバ100へ送信される。
課題提示処理部51は、教師端末1から課題IDと課題送信要求とを受信したか否かを判断する(ステップS152)。教師端末1から課題IDと課題送信要求とを受信していない場合、課題提示処理部51は、所定間隔でステップS152を実行する。課題提示処理部51は、課題送信要求に応じて、受信した課題IDに対応する課題内容を課題DB32から取得して、生徒端末3に送信する(ステップS153)。課題内容を送信する際、課題内容と、生徒3sが意見を入力可能な意見欄とを含むデータが生徒端末3に送信される。
その後、受信処理部52は、生徒端末3から回答画面での入力文字列と生徒識別子とを受信したか否かを判断する(ステップS154)。入力文字列は、生徒3sが生徒端末3で課題に対して回答中に取得される。入力文字列と生徒識別子とを受信していない場合、受信処理部52は、所定間隔でステップS154を繰り返す。
一方、入力文字列と生徒識別子とを受信した場合、受信処理部52は、入力文字列と生徒識別子とを対応付け処理部53に通知し、対応付け処理部53は、受信した入力文字列を、受信した生徒識別子の入力中意見として、生徒識別子に対応付けて、意見DB33に記録する(ステップS155)。
意見DB33に入力中意見がある程度記録されると、比較処理部54は、意見DB33に記録された入力中意見の中にシナリオDB34のキー文字列と一致する文字列が含まれているかシナリオIDで設定されている優先順位順に検索し(ステップS156)、文字列が含まれているか否かを判断する(ステップS157)。
文字列が含まれていない場合、比較処理部54は、意見DB33において、受信した生徒識別子のシナリオIDの項目に値が設定されているか否かを判断する(ステップS158)。シナリオIDに値が設定されていない場合、比較処理部54は、図14のステップS165へと進む。一方、シナリオIDに値が設定されている場合、比較処理部54は、意見DB33に記録されている生徒識別子に対応するシナリオIDを削除する(ステップS159)。上述した<状況D>に相当する。
一方、ステップS157において、比較処理部54によって文字列が含まれていると判断された場合、表示変更部55は、意見DB33の入力中意見に対応付けて、一致したキー文字列のシナリオIDを記録すると共に、回答画面におけるキー文字列の位置情報も記録する(ステップS160)。
そして、表示変更部55は、一致したキー文字列のシナリオIDと同じシナリオIDを、意見DB33のシナリオIDの項目から抽出し、カウントする(ステップS161)。表示変更部55は、カウント結果の数が、表示コメントDBに設定されているコメント表示人数と一致するかを検索する(ステップS162)。
図14にて、表示変更部55は、コメント表示人数と一致するか否かを判断する(ステップS163)。表示変更部55がコメント表示人数と一致すると判断した場合、表示変更部55は、一致したコメント表示人数に対応する表示コメントを表示コメントDB35から取得し、意見DB33に記録されている位置情報に基づいて、取得した表示コメントを生徒端末3に表示して(ステップS164)、ステップS166へと進む。位置情報と、表示コメントとが、生徒端末3に送信され、生徒端末3の意見欄において、位置情報で示される位置に対して表示コメントが表示される。
一方、コメント表示人数と一致しない場合、比較処理部54による、全てのキー文字列での検索が終了したか否かが判断される(ステップS165)。シナリオDB34の同一の課題IDに対する全てのキー文字列で検索したかが判断される。検索していないキー文字列が存在する場合、比較処理部54は、優先順位順に次のキー文字列が入力中意見に含まれているか否かを判断するために図13のステップS157へ戻り、上述同様の処理を繰り返す。
表示コメントの表示後、又は、全てのキー文字列での検索が終了した場合、提出意見表示部56は、生徒端末3から回答画面で送信決定された提出意見と生徒識別子とを受信したか否かを判断する(ステップS166)。前述した入力文字列は、生徒3sが生徒端末3に表示された回答画面に入力中の文字列であって、未だ、生徒3sの意志によらず送信されている入力中の意見を示すのに対して、提出意見は、生徒3sが生徒端末3に表示された回答画面から生徒3sの意志によって送信した、生徒3sの最終回答を示す文字列である。
提出意見表示部56が提出意見と生徒識別子とを受信しなかったと判断した場合、ステップS168に進む。一方、提出意見と生徒識別子とを受信した場合、提出意見表示部56は、生徒端末3から受信した提出意見を意見DB33に記録する(ステップS167)。この場合、意見DB33の提出意見の項目に生徒端末3から受信した提出意見が記録される。
提出意見表示部56は、回答制限時間になったか否かを判断する(ステップS168)。回答制限時間になっていない場合、提出意見表示部56は、図13のステップS154へと戻り上述同様の処理を繰り返す。
一方、回答制限時間になっている場合、提出意見表示部56は、教師端末1からマトリクス表示画面の表示要求を受信したか否かを判断する(ステップS169)。表示要求を受信していない場合、提出意見表示部56は、所定間隔でステップS169を繰り返す。表示要求を受信した場合、提出意見表示部56は、マトリクス表示画面の処理を行う(ステップS170)。図12で説明したマトリクス表示画面の処理を行えば良い。各生徒3sの提出意見をマトリクス状に示したマトリクス表示画面が共有画面8に表示される。
以下に種々の画面例について説明する。先ず、教師端末処理部50の課題提示処理部51によって教師端末1に表示される課題選択画面について図15で説明する。図15は、課題選択画面の例を示す図である。
図15において、課題選択画面G71は、教師端末処理部50の課題提示処理部51が教師端末1に表示し、教師1tに課題を選択させる画面である。課題選択画面G71は、メッセージ71a、課題一覧71b、課題送信ボタン71c、キャンセルボタン71d等を有する。
メッセージ71aは、教師1tに課題の選択を促すメッセージを表示する表示領域である。メッセージ71aには、「生徒に検討させたい課題をひとつ選択し、「送信」ボタンを押下してください。」等のメッセージが表示される。
課題一覧71bは、選択ボタン、課題ID、課題等の項目を有する。選択ボタンは、教師1tが課題を選択するためのチェック領域である。課題IDは、課題DB32の課題IDを示す。課題は、課題IDで特定される課題の内容を示す。
課題送信ボタン71cは、教師1tが選択した課題を生徒端末3へ送信するためのボタンである。キャンセルボタン71dは、教師1tによる課題の選択をキャンセルするためのボタンである。
教師1tが、教師端末1に表示された課題選択画面G71の課題一覧71bから、課題ID「0002」を選択し、課題送信ボタン1cを押下すると、例えば、図16に示すような回答画面G72が、課題提示処理部51によって生徒端末3に表示される。
まず、本実施例が適用されない場合の生徒端末3に表示される回答画面の例について図16及び図17で説明する。図16は、本実施例の適用の無い場合の回答画面例を示す図である。図16において、回答画面G72は、課題ID72a、課題72b、メッセージ72c、賛否選択72d、意見欄72e、教師に送信ボタン72f、意見クリアボタン72g等を有する。
課題ID72aは、教師1tが課題選択画面G71の課題一覧71bから選択した課題IDを示す。課題72bは、課題の内容を示す。
メッセージ72cは、課題に対する、賛否と意見の入力を促すメッセージを表示する表示領域である。メッセージ72cには、「上の課題について、賛否と意見を記入し、「教師に送信」ボタンを押下して下さい。」等のメッセージが表示される。
賛否選択72dは、賛成及び反対のいずれか一方を選択するチェックボタンを表示する表示領域である。意見欄72eは、生徒3sが意見を入力する入力領域である。教師に送信ボタン72fは、意見欄72eに入力された文字列をサーバ100に送信するためのボタンである。生徒3sが、送信を決定した意見欄72eに入力した文字列が、意見DB33の提出意見となる。意見クリアボタン72gは、生徒3sが意見欄72eに入力した文字列を、生徒3sがキャンセルするためのボタンである。
図16の回答画面G72において、生徒3sにより、意見欄72eに「瓦礫を受け入れるために場所の」が入力された例を示している。この文字列には、教師1tがシナリオとして考えた、議論したいキーワード「場所」を含んでいたとしても、そのまま書き進めさせることを目的とした誘導メッセージが生徒端末3には表示されない。
結果、入力文字列「瓦礫を受け入れるために場所の」が、生徒3sが意見クリアボタン72gによってキャンセル、又は、異なる内容の「瓦礫を受け入れるのは大変だけど協力したいと思う。」等の意見に書き換えてしまう場合がある。
図17は、本実施例の適用の無い場合に、生徒が意見を書き換えた回答画面例を示す図である。図17において、生徒3sが異なる内容の「瓦礫を受け入れるのは大変だけど協力したいと思う。」に書き換えた回答画面G72−2を示している。回答画面G72−2の構成は図16と同様であるので、その説明を省略する。
生徒3sの意見が「瓦礫を受け入れるために場所の」から「瓦礫を受け入れるのは大変だけど協力したいと思う。」に書き換えられたことで、教師1tは、シナリオに合う意見を書いた生徒3sを逃してしまったことになる。
次に、本実施例を適用した場合の、教師端末処理部50の課題提示処理部51が、生徒端末3に送信する回答画面の例について図18及び図19で説明する。図18は、本実施例を適用した場合の回答画面の一例を示す図である。図18において、回答画面G91は、図16の回答画面G72と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
図18の回答画面G91において、生徒3sにより、意見欄72eに「瓦礫を受け入れるために場所の」が入力された例を示している。この文字列には、教師1tがシナリオとして考えた、議論したいキーワード「場所」を含んでいる。
本実施例では、生徒3sがこの文字列を入力中に、即ち、生徒3sの意志により教師に送信ボタン72fが押下される以前においても、生徒3sの文字入力の検出に応じて入力文字列がサーバ100へ送信され、比較処理部54が、シナリオDB34に格納されているキー文字列を包含しているか否かを判断する。
議論したいキーワードとしてシナリオDB34に予め設定されたキー文字列「場所」を含むため、表示コメント91pが入力文字列内のキー文字列の先頭をポイントして表示される。表示コメント91pの表示位置は、意見DB33に格納された位置情報に基づいて決定される。この例では、縦に5行、横に16文字の領域の意見欄72eにおいて、(12,1)が位置情報として格納される。位置情報(12,1)に基づいて、1行目の12文字目の直前が、表示位置として決定される。
表示コメント91pとして、意見DB33と表示コメントDB35が参照され、意見DB33における同一のシナリオIDが「1」番目の場合には、表示コメントID「1」の表示コメント「そのまま書き進めましょう!」が選択される。よって、教師1tからのコメントとして、入力文字列内のキー文字列の先頭を矢印で指し示した、「そのまま書き進めましょう!」が表示される。生徒3sは、表示コメント91pに促され(又は誘導され)て、このまま書き進めようと考える。
このように、図18の回答画面G91では、表示コメント91pが、意見欄72eの外側に表示され、キー文字列「場所」の先頭を矢印で指し示して表示される例を示している。表示コメント91pは、数秒間表示したら消えても良い。
図19は、本実施例を適用した場合の回答画面の他の例を示す図である。図19において、回答画面G92は、図16の回答画面G72と同様の構成を有するため、その説明を省略する。
図19の回答画面G92において、生徒3sにより、意見欄72eに「瓦礫を受け入れるために場所の」が入力された例を示している。この文字列には、教師1tがシナリオとして考えた、議論したいキーワード「場所」を含んでいる。
本実施例では、生徒3sがこの文字列を入力中に、即ち、生徒3sの意志により教師に送信ボタン72fが押下される以前においても、生徒3sの文字入力の検出に応じて入力文字列がサーバ100へ送信され、比較処理部54が、シナリオDB34に格納されているキー文字列を包含しているか否かを判断する。
議論したいキーワードとしてシナリオDB34に予め設定されたキー文字列「場所」を含むため、吹き出し形式の表示コメント92pがキー文字列「場所」の直前をポイントして表示される。表示コメント92pの表示位置は、意見DB33に格納された位置情報に基づいて決定される。この例では、縦に5行、横に16文字の領域の意見欄72eにおいて、(12,1)が位置情報として格納される。位置情報(12,1)に基づいて、1行目の12文字目の直前が、表示位置として決定される。
表示コメント92pとして、意見DB33と表示コメントDB35が参照され、意見DB33における同一のシナリオIDが「2」、「3」、「4」番目の場合には、同様の表示コメント「いいね!」が選択される。よって、教師1tからのコメントとして、入力文字列内のキー文字列「場所」の直前をポイントした、「いいね!」が表示される。生徒3sは、表示コメント92pに促され(又は誘導され)て、このまま書き進めようと考える。
このように、図19の回答画面G92では、表示コメント92pが、議論したいキーワードが「場所」であることをポイントして表示される例を示している。表示コメント92pは、数秒間表示したら消えても良い。
次に、共有画面8及び教師端末1に表示されるマトリクス表示画面例について図20から図22で説明する。図20は、初期のマトリクス表示画面の一例を示す図である。図20に示すマトリクス表示画面M20は、回答制限時間となり、最初に共有画面8及び教師端末1に表示される、教師1tが予め定めたシナリオに基づく、生徒3sの意見の分類等を行っていない画面例である。
マトリクス表示画面M20は、課題20a、マトリクス20b、表示選択20c、全表示ボタン20d、終了20e等を有する。マトリクス表示画面M20では、例えば、座席順、名簿順等の所定順に基づいて表示する初期画面である。
課題20aは、教師1tが選択した課題の内容を表示する表示領域である。マトリクス20bは、賛否、意見、生徒氏名等を、生徒毎に1つの矩形単位で表示したマトリクス状の回答一覧である。マトリクス表示画面M20の初期画面時に、賛否の区分けを色違いで表示しても良い。賛否の割合を直感的に理解することができる。
表示選択20cは、教師1tが、全生徒3sの回答結果を、シナリオとして設定したキー文字列を用いて分類して表示させるためのプルダウンリストである。教師1tは、ポインタ20pを用いて、プルダウンで一覧されるキー文字列から1つを選択することができる。キー文字列は、シナリオDB34(図8)が参照される。例えば、同一課題ID「0002」に対して設定されたキー文字列「場所」、「自治体」・・・が、優先順位に従って、一覧で表示される。
全表示ボタン20dは、全生徒3sの意見を表示するためのボタンである。終了20eは、マトリクス表示画面M20の表示を終了するためのボタンである。
教師1tが、表示選択20cからキー文字列「場所」を選択すると、例えば、図21に示すようなマトリクス表示画面M21が、共有画面8及び教師端末1に表示される。図21は、キー文字列で分類後のマトリクス表示画面例を示す図である。図21において、マトリクス表示画面M21は、図20のマトリクス表示画面M20と同様の構成であるため、その説明を省略する。
図21に示されるマトリクス表示画面M21では、教師1tによって選択されたキー文字列「場所」を含む意見のみが、賛否が視覚的に区別可能なように表示された例を示している。また、教師1tは、表示選択20cから他のキー文字列を選択すると、選択された他のキー文字列を含む意見のみが、賛否が視覚的に区別可能なように表示される。
次に、シナリオDB34の優先順位の第3の使用方法について図22で説明する。図22は、初期のマトリクス表示画面の他の例を示す図である。
図22に示すマトリクス表示画面M22は、回答制限時間直後に表示する初期の画面例であり、シナリオDB34で管理されるキー文字列の優先順位順に生徒3sの意見をマトリクス表示した画面である。図22において、マトリクス表示画面M22は、図20のマトリクス表示画面M20と同様の構成であるため、その説明を省略する。
マトリクス表示画面M22では、優先度の最も高いキー文字列「場所」を含む意見をマトリクス20bの上段部22bにまとめて表示し、次に優先度の高いキー文字列「自治体」を含む意見を次に表示している。
教師1tは、初期のマトリクス表示画面M22にて、効率的に、シナリオに従った授業を進めることができる。
前述したマトリクス表示画面M20及びM21と同様に、教師1tは、表示選択20cから適宜キーワードを選択することで、マトリクス20bに表示させたいキー文字列を含む意見を表示することができる。
次に、教師1tによる設定画面例について図23及び図24で説明する。図23は、シナリオ情報設定画面例を示す図である。図23に示すシナリオ情報設定画面G23は、教師1tの教師端末1に表示される画面であり、教師1tがシナリオ設定を行うための画面である。
シナリオ情報設定画面G23は、課題ID23a、メッセージ23b、設定テーブル23c、キーワード追加ボタン23d、登録ボタン23e等を有する。
課題ID23aは、教師1tが指定した課題IDを表示する表示領域である。メッセージ23bは、教師1tが行うことを示すメッセージであり、例えば、「シナリオ情報を設定して下さい。」等である。
設定テーブル23cは、教師1tが設定する設定領域であり、キーワード、優先順位等の項目を有する。キーワードには、シナリオのキー文字列を複数設定可能である。優先順位には、教師1tによってシナリオとして優先する(最も好ましい)キー文字列の優先度を設定することができる。
キーワード追加ボタン23dは、教師1tが設定テーブル23cに設定した値をシナリオDB34に追加するためのボタンである。登録ボタン23eは、設定したシナリオを登録するためのボタンである。
この例では、課題ID「0002」に対して、教師1tが、キーワード「場所」を優先順位「1」に設定し、キーワード「自治体」を優先順位「2」に設定し、キーワード「住民」を優先順位「3」に設定している。
キーワード追加ボタン23d又は登録ボタン23eの押下に応じて、設定テーブル23cのキーワードに設定された文字列は、シナリオDB34において、課題ID23aのキー文字列の項目に記憶される。設定テーブル23cの優先順位に設定された数値は、シナリオDB34において、課題ID23aのキー文字列に対応付けて優先順位の項目に記憶される。
図24は、表示コメント設定画面例を示す図である。図24に示す表示コメント設定画面G24は、教師1tの教師端末1に表示される画面であり、教師1tが生徒の意見を誘導するための表示コメントの設定を行うための画面である。
表示コメント設定画面G24は、課題ID24a、メッセージ24b、設定テーブル24c、コメント追加ボタン24d、登録ボタン24e等を有する。
課題ID24aは、教師1tが指定した課題IDを表示する表示領域である。メッセージ24bは、教師1tが行うことを示すメッセージであり、例えば、「表示コメントを設定して下さい。」等である。
設定テーブル24cは、教師1tが設定する設定領域であり、表示順、表示コメント等の項目を有する。設定テーブル24cでは、シナリオDB34のキー文字列を入力した生徒3sに対して、入力された順に異なる表示コメントを設定できる。教師1tは、表示順に応じた表示コメントを設定する。
コメント追加ボタン24dは、教師1tが設定テーブル24cに設定した値を表示コメントDB35に追加するためのボタンである。登録ボタン24eは、設定した表示コメントを登録するためのボタンである。
この例では、教師1tは、1番目の生徒3sには、「そのまま書き進めましょう!」を設定し、2〜4番目の生徒3sには、「いいね!」を設定した例を示している。ここでは、表示順の数値「4」がコメントを表示させる最大人数となる。シナリオDB34の同一のキー文字列を5番目に入力している生徒3sには、コメントが表示されない。
コメント追加ボタン24d又は登録ボタン24eの押下に応じて、設定テーブル24cの表示コメントに設定された各文字列は、表示コメントDB35において、表示コメントの項目に設定される。また、設定テーブル24cの表示順は、表示コメントDB35において、コメント表示人数の項目に設定される。
図25は、本実施例の適用例を示す図である。図25において、タブレット型の教師端末1と、複数のタブレット型の生徒端末3と、黒板に相当する共有画面8とがネットワーク2(図1)で接続されている。この例では、教師端末1と、生徒端末3とは無線LANで接続される形態を示しているが、このネットワーク形態に限定されるものではない。また、教師端末1及び生徒端末3とをタブレット型に限定するものでもない。
教師1tは、タブレット型の教師端末1を操作し、生徒3sは、各人のタブレット型の生徒端末3に表示される課題に対して回答する。生徒3sの回答状況は、マトリクス表示で共有画面8に表示される。
上述したように、本実施例では、生徒3sが意見を回答画面G91又はG92の意見欄72eにて入力中に、教師1tが予め設定したシナリオのキー文字列が入力された場合には、意見欄72eに入力中の文面に対して、肯定的なコメントを表示させることで、生徒3sが意見を変更することなく、キー文字列を含んだ意見内容を書き進めるよう、誘導することができる。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
課題と該課題についての意見を入力可能な意見欄とを含むデータを端末に送信する送信処理と、
前記端末において前記意見欄に入力された文字列を取得する取得処理と、
取得した文字列に設定された所定の文字列が含まれることを検出すると、前記端末にメッセージを送信する送信処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする意見処理プログラム。
(付記2)
前記送信処理は前記データを複数の端末に送信する処理を含み、
前記取得処理は複数の端末のそれぞれで前記意見欄に入力された文字列を取得する処理を含み、
前記送信する処理は前記設定された所定の文字列が含まれる文字列の取得元の端末数のカウント値の増加に応じてメッセージ内容を変更する処理を含む、ことを特徴とする付記1記載の意見処理プログラム。
(付記3)
前記送信処理は前記データを複数の端末に送信する処理を含み、
前記取得処理は複数の端末のそれぞれで前記意見欄に入力された文字列を取得する処理を含み、
前記送信する処理は前記設定された所定の文字列が含まれる文字列の取得元の端末数のカウント値が所定の値に達すると、前記設定された所定の文字列が含まれる文字列の取得元の端末が更に発生してもメッセージの送信を行わない、ことを特徴とする付記1記載の意見処理プログラム。
(付記4)
前記送信する処理は、前記メッセージを表示させる位置を指定する情報の送信を含み、
前記位置は、前記設定された文字列に対応する位置である、ことを特徴とする付記3記載の意見処理プログラム。
(付記5)
端末と、該端末から課題に対する意見を受信して処理を行う情報処理装置とがネットワークを介して接続される意見処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記課題と該課題についての前記意見を入力可能な意見欄とを含むデータを前記端末に送信する送信処理と、
前記端末において前記意見欄に入力された文字列を取得する取得処理と、
取得した文字列に設定された所定の文字列が含まれることを検出すると、前記端末にメッセージを送信する送信処理と、を実行し、
前記端末は、
前記情報処理装置から受信した前記メッセージを、前記所定の文字列に対応させて表示する表示処理を実行する
ことを特徴とする意見処理システム。
(付記6)
前記情報処理装置は、前記メッセージと、前記設定された所定の文字列に対応する位置を指定する情報とを、前記端末に送信する、ことを特徴とする付記5記載の意見処理プログラム。
(付記7)
課題と該課題についての意見を入力可能な意見欄とを含むデータを端末に送信する送信処理と、
前記端末において前記意見欄に入力された文字列を取得する取得処理と、
取得した文字列に設定された所定の文字列が含まれることを検出すると、前記端末にメッセージを送信する送信処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする意見処理方法。
(付記8)
課題と該課題についての意見を入力可能な意見欄とを含むデータを端末に送信する送信処理部と、
前記端末において前記意見欄に入力された文字列を取得する取得処理部と、
取得した文字列に設定された所定の文字列が含まれることを検出すると、前記端末にメッセージを送信する送信処理部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。