以下に図面を参照して実施形態について説明する。図1は、評価支援システムの構成の例を示す図である。
本実施形態の評価支援システム100は、評価支援サーバ200と複数の端末装置300−1,300−2,・・・,300−nと、電子黒板400と、を有する。本実施形態の評価支援サーバ200と複数の端末装置300と電子黒板400とは、ネットワークを介して接続されている。尚、本実施形態では、複数の端末装置300−1,300−2,・・・,300−nを区別しない場合には、端末装置300と呼ぶ。
本実施形態では、評価支援サーバ200は、教師により使用される端末装置であるため、以下の説明では教師端末200と呼ぶ。また、本実施形態の複数の端末装置300は、授業を受ける個々の生徒により使用される端末装置であるため、以下の説明では生徒端末300と呼ぶ。
本実施形態の教師端末200及び生徒端末300は、それぞれがタブレット端末であっても良い。また教師端末200は、例えばデスクトップ型あるいはノートブック型のコンピュータであり、生徒端末300がタブレット端末であっても良い。本実施形態の電子黒板400は、例えば大型のディスプレイ等の表示装置である。
本実施形態において、教師が教師端末200から生徒端末300へ課題を示す情報を送信し、課題についての説明(解説)を行う。生徒は、教師の解説から聴き取ったキーワードと、課題に対する意見を示す情報(意見データ)を生徒端末300に入力し、教師端末200へ送信する。教師端末200は、生徒端末300から受信したキーワードの内容と意見データの内容とを比較して、生徒毎に聴く能力及び伝える能力のそれぞれの評価結果を並べて表示させることで、教師による生徒の評価を支援する。
本実施形態の教師端末200は、生徒データベース210、課題データベース220、意見データベース230、キーワード集計データベース240、評価データベース250、メッセージデータベース260を有する。また本実施形態の教師端末200には、評価支援プログラム270がインストールされている。
本実施形態の生徒端末300は、生徒用プログラム310がインストールされている。
以下に、図2を参照して評価支援システム100の概要について説明する。図2は、評価支援システムの概要を説明する図である。
本実施形態では、教師端末200から生徒端末300へ課題を示す情報を送信し、課題に関する説明を行う。課題に関する情報とは、課題を示すテキストデータである。生徒端末300は、課題を示す情報を受信すると、キーワード記載欄301と意見入力欄302とを表示させる。
この状態において、教師は課題に対する説明を行い、生徒は教師の説明を聴いて、生徒端末300のキーワード記載欄301に教師の説明から聴き取ったキーワードを入力する。したがって、キーワード記載欄301に入力されるキーワードは、課題と関連したキーワードである。尚、本実施形態では、キーワード記載欄301にキーワードを入力するものとしたが、これに限定されず、例えばキーワード記載欄301はメモ欄として使用されても良い。
生徒は、教師の説明が終わると、生徒端末300の意見入力欄302に課題に対する意見を入力する。そして生徒は、入力した内容を教師端末200へ送信する。尚、生徒端末300において入力されるキーワード及び意見は、何れもテキストデータである。
以上のように、本実施形態では、生徒端末300から教師端末200へ送信される情報は、生徒が教師の説明から聴き取ったキーワードと、課題に対する生徒の意見とを含むことになる。キーワードは、生徒が説明を聴いた結果として入力されるものであり、生徒の聴く能力が反映された情報である。また、意見は、生徒が他者に対して伝えようとしていることであり、生徒の伝える能力が反映される情報である。
本実施形態では、教師端末200において、生徒端末300から受信したキーワードと意見とを用いて、生徒の聴く能力と伝える能力の評価を行い、生徒毎に両方の能力の評価結果を並べて表示させる。
本実施形態では、このように評価結果を並べて表示させることで、生徒個々の「聴くこと」、「伝えること」についての得手不得手を教師に容易に把握させることができ、教師による生徒個々の特性に応じた評価を支援できる。
尚、本実施形態における聴く能力とは、例えば相手の話を良く聴き、理解しようとする能力を示し、伝える能力とは、情報と自分の考えを整理して発表する能力を示す。
図3は、教師端末のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態の教師端末200は、それぞれバスBで相互に接続されている表示操作装置21,ドライブ装置22,補助記憶装置23,メモリ装置24,演算処理装置25及びインターフェース装置26を有する。
表示操作装置21は、タッチパネル等であり、各種信号の入力と各種情報の表示をするために用いられる。
インターフェース装置26は、モデム,LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
評価支援プログラム270は、教師端末200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。評価支援プログラム270は例えば記録媒体27の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。評価支援プログラム270を記録した記録媒体27は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また評価支援プログラム270を記録した記録媒体27がドライブ装置22にセットされると、評価支援プログラム270は記録媒体27からドライブ装置22を介して補助記憶装置23にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた評価支援プログラム270は、インターフェース装置26を介して補助記憶装置23にインストールされる。
補助記憶装置23は、インストールされた評価支援プログラム270を格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。メモリ装置24は、コンピュータの起動時に補助記憶装置23から評価支援プログラム270を読み出して格納する。そして、演算処理装置25はメモリ装置24に格納された評価支援プログラム270に従って、後述するような各種処理を実現している。
尚、本実施形態の教師端末200は、例えばデスクトップ型あるいはノートブック型のコンピュータであっても良い。その場合教師端末200は、表示操作装置21の代わりに、キーボードやマウス等を含む入力装置と、ディスプレイ等を含む出力装置とを有する。
本実施形態の生徒端末300のハードウェア構成は、教師端末200と同様であるから説明を省略する。
次に図4乃至図9を参照して教師端末200に格納された各データベースについて説明する。本実施形態の各データベースは、例えば教師端末200の補助記憶装置23やメモリ装置24等の所定の記憶領域に格納される。
図4は、生徒データベースの一例を示す図である。本実施形態の生徒データベース210は、例えば教師端末200を操作する教師等により予め登録されている。生徒データベース210は、情報の項目として、生徒端末300毎に割り振られた生徒識別子(生徒ID)と、生徒名と、生徒端末300のIPアドレスと、を有する。生徒データベース210では、生徒識別子に他の項目が対応付けられている。以下の説明では、生徒識別子の値と、生徒識別子に対応付けられた項目の値と、を生徒情報と呼ぶ。
図5は、課題データベースの一例を示す図である。本実施形態の課題データベース220は、例えば教師端末200を操作する教師等により予め登録されている。
本実施形態の課題データベース220は、情報の項目として、課題毎に付与された課題IDと、課題内容と、回答制限時間と、閾値とを有し、課題IDにその他の項目が対応付けられている。
課題内容は、実際の課題を示すテキストデータである。回答制限時間は、課題を回答する際の制限時間である。閾値は、後述するメッセージの表示に関する閾値であり、後述する意見データベース230に格納されている意見の文字数と比較される。本実施形態では、閾値は、第一の閾値と第二の閾値とを含む。
以下の本実施形態の説明では、課題IDの値と、課題IDに対応付けられた各項目の値とを課題情報と呼ぶ。また、以下の本実施形態の説明における「課題」とは、項目「課題内容」の値であるテキストデータを示す。
図6は、意見データベースの一例を示す図である。本実施形態の意見データベース230は、課題ID毎に設けられる。本実施形態の意見データベース230は、情報の項目として、課題ID、生徒識別子、キーワード、意見を有し、生徒識別子と対応付けられたキーワードと意見とが、課題ID毎に格納されている。
本実施形態のキーワードは、生徒端末300において、キーワード記載欄301に入力されたキーワードである。意見は、生徒端末300において、意見入力欄302に入力された意見を示すテキストデータである。
以下の本実施形態の説明では、課題ID毎の生徒識別子の値と、生徒識別子と対応付けられた項目の値とを意見情報と呼ぶ。また、以下の本実施形態の説明における「意見」とは、項目「意見」の値であるテキストデータ(意見データ)を示し、「キーワード」とは、項目「キーワード」の値であるテキストデータを示す。
図7は、キーワード集計データベースの一例を示す図である。本実施形態のキーワード集計データベース240は、課題ID毎に設けられても良い。本実施形態のキーワード集計データベース240は、情報の項目として、課題IDと、キーワードと、人数と、重要フラグとを有し、キーワードと対応付けられた人数と重要フラグとが課題ID毎に格納されている。
キーワード集計データベース240における人数は、対応するキーワードを生徒端末300においてキーワード記載欄301に入力した生徒の人数である。重要フラグは、教師端末200の操作において付与されるフラグである。
以下の本実施形態の説明では、課題ID毎のキーワードの値と、キーワードと対応付けられた項目の値とをキーワード情報と呼ぶ。
図8は、評価データベースの一例を示す図である。本実施形態の評価データベース250は、課題ID毎に設けられても良い。本実施形態の評価データベース250は、情報の項目として、課題ID、生徒識別子、聴く評価、伝える評価を有し、生徒識別子と対応付けられた聴く評価と伝える評価とが、課題ID毎に格納されている。
本実施形態の項目「聴く評価」及び「伝える評価」は、それぞれが対応付けられた生徒識別子と対応する生徒の「聴く能力」及び「伝える能力」の評価を示す。本実施形態では、項目「聴く評価」及び「伝える評価」の値を「○」、「×」、「△」の3段階としたが、これに限定されない。項目「聴く評価」及び「伝える評価」の値は、例えば数値により示されても良いし、3段階以上の段階で示されても良い。
以下の本実施形態の説明では、課題ID毎の生徒識別子の値と、生徒識別子と対応付けられた項目の値とを評価情報と呼ぶ。
図9は、メッセージデータベースの一例を示す図である。本実施形態のメッセージデータベース260は、情報の項目として、条件と、メッセージとを有し、それぞれが対応付けられている。
本実施形態のメッセージデータベース260における条件とは、例えば生徒端末300において意見入力欄302に入力された意見の文字数である。メッセージは、教師端末200に表示されるメッセージである。
尚、メッセージデータベース260には、図9に示すメッセージ以外のメッセージが格納されていても良い。
図9の例では、意見の文字数が第一の閾値である5文字未満の場合には、教師端末200に表示されるメッセージ「意見が少ないので自動評価を見直して下さい。」となる。
次に、図10を参照して、評価支援システム100の有する教師端末200と生徒端末300の機能について説明する。
図10は、教師端末と生徒端末の機能を説明する図である。初めに、教師端末200の機能について説明する。
本実施形態の教師端末200は、演算処理装置25が評価支援プログラム270を実行することで、評価支援処理部270Aを実現する。
本実施形態の評価支援処理部270Aは、入力受付部271、画面データ生成部272、表示制御部273、データベース更新部274、計時部275、キーワード集計部276を有する。さらに本実施形態の評価支援処理部270Aは、フラグ設定部277、聴く評価部278、伝える評価部279、メッセージ判定部280、送信部281を有する。
本実施形態の入力受付部271は、教師端末200に対する入力を受け付ける。本実施形態の入力受付部271は、例えば生徒端末300等の外部の装置からの情報の入力と、表示操作装置21からの情報の入力とを受け付ける。
画面データ生成部272は、教師端末200、生徒端末300及び電子黒板400に表示させる画面のデータを生成する。表示制御部273は、教師端末200の表示操作装置21における表示を制御する。
データベース更新部274は、各種データベースの更新を行う。計時部275は、教師端末200の有する時計機能により経過時間の測定を行う。キーワード集計部276は、意見情報に含まれるキーワードの集計を行う。意見情報は、生徒端末300において入力され、教師端末200に送信される情報である(図6参照)。キーワード集計部276の詳細は後述する。
フラグ設定部277は、キーワード集計データベース240において、集計されたキーワードから教師により選択されたキーワードと対応する重要フラグを設定する(図7参照)。
聴く評価部278は、生徒毎の聴く能力を評価する。より具体的には、聴く評価部278は、キーワード集計データベース240において重要フラグが設定されたキーワードと、意見情報に含まれるキーワードとが一致する数に応じて聴く能力を評価する。
伝える評価部279は、生徒毎の伝える能力を評価する。より具体的には、伝える評価部279は、意見情報に含まれるキーワードと、意見とを比較した結果に応じて伝える能力を評価する。
メッセージ判定部280は、意見情報に含まれる意見の文字数に応じてメッセージを表示させるか否かを判定する。
送信部281は、画面データ生成部272が生成した画面データを生徒端末300や電子黒板400へ送信する。
次に、本実施形態の生徒端末300の機能について説明する。
本実施形態の生徒端末300は、演算処理装置が生徒用プログラム310を実行することで、生徒用処理部310Aを実現する。
本実施形態の生徒用処理部310Aは、入力受付部311、表示制御部312、送信部313を有する。入力受付部311は、例えば教師端末200等の外部の装置からの情報の入力と、生徒端末300の表示操作装置からの情報の入力とを受け付ける。表示制御部312は、教師端末200から受け付けた画面データに基づき、表示操作装置の表示を制御する。送信部313は、生徒端末300において入力された情報を教師端末200へ送信する。
次に、本実施形態の評価支援システム100における教師端末200の動作について説明する。図11は、教師端末の動作を説明するフローチャートである。
本実施形態の教師端末200は、入力受付部271により、評価支援プログラム270の実行指示を受け付けると、画面データ生成部272によりメニュー選択画面の画面データを生成し、表示制御部273によりメニュー選択画面を表示操作装置21へ表示させる(ステップS1101)。尚、本実施形態におけるメニュー選択画面では、授業を行う際に選択される「授業機能」と、授業時間外に生徒毎の評価を行う「評価機能」とが選択可能に表示される。
教師端末200は、入力受付部271により、「授業機能」の選択を受け付けると(ステップS1102)、授業機能処理を実行する(ステップS1103)。授業機能処理の詳細は後述する。続いて教師端末200は、教師端末200と電子黒板400に対して画面の表示の終了指示を行い(ステップS1104)、処理を終了する。
ステップS1102において、入力受付部271が「授業機能」の選択を受け付けず、「評価機能」を受け付けた場合(ステップS1105)、教師端末200は、評価機能処理を実行する(ステップS1106)。評価機能処理の詳細は後述する。続いて教師端末200は、画面の表示を終了させて(ステップS1107)、処理を終了する。
ステップS1105において「評価機能」の選択を受け付けなかった場合、教師端末200はステップS1102へ戻る。
次に、図12を参照して、授業機能処理について説明する。図12は、教師端末による授業機能処理を説明するフローチャートである。
本実施形態の教師端末200は、授業機能が選択されると、課題データベース220を参照し、画面データ生成部272により課題選択画面の画面データを生成し、表示制御部273により課題選択画面を表示操作装置21に表示させる(ステップS1201)。続いて教師端末200は、入力受付部271により課題の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS1202)。より具体的には、入力受付部271は、課題IDの選択と、課題の送信要求を受け付けたか否かを判定する。ステップS1202において課題の選択を受け付けない場合、教師端末200は、選択を受け付けるまで待機する。
ステップS1202において課題の選択を受け付けると、教師端末200は、画面データ生成部272により、課題データベース220から選択された課題IDと対応する課題情報を取得し、課題情報に対する回答画面の画面データを生成する。そして教師端末200は、送信部281により、生成した画面データを各生徒端末300へ送信する(ステップS1203)。
より具体的には、画面データ生成部272は、取得した課題情報に含まれる課題IDと、課題内容から、回答画面の画面データを生成する。尚、画面データ生成部272は、回答画面に回答制限時間が表示されるように画面データを生成しても良い。
続いて教師端末200は、計時部275により、課題情報に含まれる回答制限時間の計時を開始する(ステップS1204)。
続いて教師端末200は、入力受付部271により、生徒端末300から送信されたキーワードと意見とを受け付けたか否かを判定する(ステップS1205)。ステップS1205において、受け付けていない場合、教師端末200は、後述するステップS1207へ進む。
ステップS1205においてキーワードと意見とを受け付けると、教師端末200は、データベース更新部274により、意見データベース230を更新する(ステップS1206)。具体的には、データベース更新部274は、生徒データベース210を参照してキーワードと意見を送信した生徒端末300のIPアドレスから生徒識別子を取得する。そして、データベース更新部274は、生徒識別子とキーワードと意見とを対応付け、意見データベース230へ意見情報として格納する。
続いて教師端末200は、計時部275により、回答制限時間が経過したか否かを判定する(ステップS1207)。ステップS1207において、回答制限時間が経過していない場合、教師端末200はステップS1205へ戻る。
ステップS1207において、回答制限時間が経過した場合、教師端末200は、入力受付部271により、マトリクス表示画面の表示要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS1208)。本実施形態のマトリクス表示画面とは、意見データベース230に格納された意見情報の一覧をマトリクス状にして表示する画面のことである。マトリクス表示画面の詳細は後述する。
ステップS1208において、表示要求を受け付けない場合、教師端末200は待機する。ステップS1208において表示要求を受け付けると、教師端末200は、キーワード集計部276により、意見データベース230からキーワードを取得し、キーワードを入力した生徒の人数を集計する。そして、キーワード集計部276は、キーワードと人数を課題IDと対応付けたキーワード情報として、キーワード集計データベース240に格納する(ステップS1209)。
以下に、キーワード集計部276の処理について、さらに説明する。本実施形態のキーワード集計部276は、意見データベース230において、課題IDと対応する全てのキーワードを取得する。そしてキーワード集計部276は、取得したキーワード毎に、このキーワードを入力した生徒識別子の数、すなわち生徒の人数を集計する。続いてキーワード集計部276は、キーワード毎に集計された人数を対応付けて、キーワード集計データベース240へ格納する。
続いて教師端末200は、画面データ生成部272により、意見データベース230に格納された課題IDと対応する全ての生徒識別子と意見とを取得する(ステップS1210)。続いて画面データ生成部272は、取得した生徒識別子と意見とから、マトリクス表示画面の画面データを生成し、送信部281により生成した画面データを電子黒板400へ送信する(ステップS1211)。
続いて教師端末200は、ステップS1211で生成した画面データに、「評価モード」と「議論モード」の切替ボタンを含めたマトリクス表示画面の画面データを生成し、教師端末200の表示操作装置21にマトリクス表示画面を表示させる(ステップS1212)。尚、本実施形態では、「評価モード」と「議論モード」のうち、「議論モード」での表示をデフォルトの表示とした。
本実施形態の「議論モード」とは、例えば電子黒板400に表示されたマトリクス表示画面を教師及び生徒が閲覧し、課題及び生徒の意見について議論を行うモードである。この場合、例えば教師端末200に表示されたマトリクス表示画面において、教師により生徒AAの意見が選択されると、電子黒板400に生徒AAの意見だけを拡大して表示させる等、通常の端末装置を用いた授業が行われても良い。
本実施形態の「評価モード」とは、生徒毎の聴く能力と伝える能力の評価を行うモードである。すなわち、教師端末200は、「議論モード」から「評価モード」に切り替えられると、評価機能処理を実行する。
続いて教師端末200は、入力受付部271により、「評価モード」への切替指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS1213)。ステップS1213において、切替指示を受け付けない場合、教師端末200は後述するステップS1215へ進む。ステップS1213において、切替指示を受け付けた場合、教師端末200は、評価機能処理を実行する(ステップS1214)。尚、ステップS1214で実行される評価機能処理は、図11のステップS1106で実行される評価機能処理と同様の処理である。
続いて教師端末200は、入力受付部271により、終了の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS1215)。ステップS1215において、終了の指示を受け付けない場合、教師端末200はステップS1213へ戻る。ステップS1215において終了の指示を受け付けた場合、教師端末200は、表示操作装置21におけるマトリクス表示画面の表示を終了させる。さらに教師端末200は、送信部281により電子黒板400に対して表示の終了指示を送信する(ステップS1216)。
以上が、授業機能処理が選択された場合の教師端末200の動作である。
次に、図13を参照して、評価機能処理について説明する。図13は、教師端末による評価機能処理を説明するフローチャートである。
本実施形態の教師端末200は、評価機能もしくは評価モードが選択されると、画面データ生成部272により、キーワード集計データベース240を参照してキーワード選定画面の画面データを生成し、表示操作装置21に表示させる(ステップS1301)。
続いて教師端末200は、入力受付部271により、キーワード選定画面において、教師からのキーワードの選択を受け付ける(ステップS1302)。続いて教師端末200は、入力受付部271により、キーワード選定画面においてキーワード選定ボタンが操作されたか否かを判定する(ステップS1303)。キーワード選定ボタンは、キーワードの選択を決定する決定指示を教師端末200へ入力するボタンである。
ステップS1303においてキーワード選定ボタンが操作されない場合、教師端末200はステップS1302に戻る。
ステップS1303においてキーワード選定ボタンが操作されると、教師端末200は、フラグ設定部277により、キーワード集計データベース240において選択されたキーワードと対応する重要フラグの値を「1」とする(ステップS1304)。
尚、図13の例では、評価機能処理が実行された場合には、その都度キーワード選定画面が表示されるものとしたが、これに限定されない。例えばキーワード選定画面は、キーワード集計データベース240において、重要フラグに「1」が設定されたキーワードが存在しない場合、すなわちキーワードの選定が行われていない場合にのみ、表示されても良い。また、教師端末200は、キーワード集計データベース240において、重要フラグに「1」が設定されたキーワードが存在する場合、すなわち既にキーワードが選定されている場合には、再度キーワードの選定を行うか否かを問う画面を表示させても良い。この場合、再度キーワードの選定を行うとする選択が成されたとき、教師端末200はキーワード選定画面を表示させれば良い。
続いて教師端末200は、聴く評価部278により、生徒毎の聴く能力の評価を行い、データベース更新部274により評価結果を評価データベース250へ格納する(ステップS1305)。
以下に、聴く評価部278の処理について説明する。本実施形態の聴く評価部278は、意見データベース230に格納された最初の生徒識別子と対応するキーワードと、キーワード集計データベース240において重要フラグの値が「1」であるキーワードとを比較する。そして、聴く評価部278は、両者が一致する数に応じて、聴く能力を評価する。
具体的には、聴く評価部278は、例えば意見データベース230におけるキーワードのうち、重要フラグが「1」のキーワードと一致するものが2つ以上であった場合、聴く能力の評価を「○」とする。また、聴く評価部278は、例えば一致するものが1つであった場合、聴く能力の評価を「△」とし、一致するものがない場合、聴く能力の評価を「×」とする。評価結果は、データベース更新部274により、生徒識別子と対応付けて評価データベース250に格納される。
続いて教師端末200は、意見データベース230において課題IDと対応する生徒識別子で特定される全ての生徒に対して、聴く能力の評価が行われたか否かを判定する(ステップS1306)。ステップS1306において、該当する全ての生徒の評価が行われていない場合、教師端末200はステップS1305へ戻る。
ステップS1306において、該当する全ての生徒の聴く能力の評価が行われた場合、教師端末200は、伝える評価部279により、生徒毎の伝える能力の評価を行い、データベース更新部274により評価結果を評価データベース250へ格納する(ステップS1307)。
以下に、伝える評価部279の処理について説明する。本実施形態の伝える評価部279は、意見データベース230に格納された最初の生徒識別子と対応する意見と、同じ生徒識別子と対応するキーワードと、を比較する。そして、伝える評価部279は、意見の中に含まれるキーワードの数に基づき、伝える能力を評価する。
具体的には、伝える評価部279は、例えば意見の中に含まれるキーワードが2つ以上であった場合、伝える能力の評価を「○」とする。また、伝える評価部279は、例えば含まれるキーワードが1つであった場合、伝える能力の評価を「△」とし、含まれるキーワードがない場合、伝える能力の評価を「×」とする。評価結果は、データベース更新部274により、生徒識別子と対応付けて評価データベース250に格納される。
続いて教師端末200は、意見データベース230において課題IDと対応する生徒識別子で特定される全ての生徒に対して、伝える能力の評価が行われたか否かを判定する(ステップS1308)。ステップS1308において、該当する全ての生徒の評価が行われていない場合、教師端末200はステップS1307へ戻る。
ステップS1308において、該当する全ての生徒の聴く能力の評価が行われた場合、教師端末200は、画面データ生成部272により、評価データベース250を参照し、生徒毎に聴く能力評価ボタンと伝える能力評価ボタンとを含む画面データを生成する(ステップS1309)。尚、聴く能力評価ボタンと伝える能力評価ボタンとは、マトリクス表示画面の画面データに含まれるように生成される。
続いて教師端末200は、メッセージ判定部280により、課題データベース220から課題IDと対応した閾値を取得し、課題IDと対応する生徒識別子で特定される全ての生徒の意見について、文字数と閾値とを比較する(ステップS1310)。
続いて教師端末200は、メッセージ判定部280により、意見の文字数が閾値に含まれる(第一の閾値未満又は第二の閾値以上である)生徒が存在するか否かを判定する(ステップS1311)。ステップS1311において該当する生徒が存在しない場合、後述するステップS1313へ進む。
ステップS1311において該当する生徒が存在する場合、教師端末200は、メッセージ判定部280により、メッセージデータベース260から条件に設定されている閾値と対応するメッセージを取得する。そして教師端末200は、画面データ生成部272により、ステップS1309で生成した画面データに取得したメッセージを含ませる(ステップS1312)。
以下に、メッセージ判定部280の処理を具体的に説明する。メッセージ判定部280は、課題データベース220から、第一の閾値である文字数「5」と、第二の閾値である文字数「20」を取得する。そして、メッセージ判定部280は、課題IDと対応する生徒識別子で特定される生徒の意見の文字数と、第一の閾値及び第二の閾値とを比較する。
そして、メッセージ判定部280は、生徒の意見が第一の閾値未満であるか、又は第二の閾値以上であるとき、メッセージデータベース260を参照し、第一又は第二の閾値の何れかと対応するメッセージを取得する。
尚、本実施形態では、課題IDと課題に対する回答制限時間とに基づき、教師が予め設定した値であっても良い。
続いて教師端末200は、メニュー選択画面において選択された機能が「授業機能」であったか否かを判定する(ステップS1313)。ステップS1313において、授業機能が選択されていた場合、教師端末200は、画面データ生成部272により、画面データに「評価モード」と「議論モード」の切替ボタンを含め、表示制御部273によりマトリクス表示画面を表示操作装置21に表示させる(ステップS1314)。
ステップS1313において「授業機能」が選択されていない場合、すなわちメニュー画面において「評価機能」が選択された場合、教師端末200は、表示制御部273により画面データに応じたマトリクス表示画面を表示操作装置21に表示させる(ステップS1315)。
本実施形態では、ステップS1314及びステップS1315の何れにおいても、表示されるマトリクス表示画面に、生徒毎の聴く能力の評価結果を示す聴く能力評価ボタンと、伝える能力の評価結果を示す伝える能力評価ボタンとが並べて表示される。すなわち、ステップS1314及びステップS1315の何れかで表示される画面は、評価結果画面である。
続いて教師端末200は、入力受付部271により、評価の変更を受け付けたか否かを判定する(ステップS1316)。ステップS1316において、変更を受け付けていない場合、教師端末200は、後述するステップS1318へ進む。
ステップS1316において、変更を受け付けた場合、教師端末200は、変更内容に沿ってデータベース更新部274により、評価データベース250を更新する。また、教師端末200は、画面データ生成部272により、マトリクス表示画面の画面データにも変更を反映させ、表示制御部273によりマトリクス表示画面を更新する(ステップS1317)。
続いて教師端末200は、入力受付部271により、評価機能処理の終了指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS1318)。ステップS1318において、終了指示を受け付けない場合、教師端末200はステップS1316へ戻る。
ステップS1318において終了指示を受け付けた場合、教師端末200は、評価機能処理を終了する。
以下に、本実施形態の評価支援システム100における各種の画面の例を参照し、教師端末200の動作を具体的に説明する。
図14は、教師端末に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。図14に示すメニュー選択画面141は、教師端末200の表示操作装置21に表示される。
本実施形態のメニュー選択画面141は、教師端末200に実行させる処理を選択させる画面であり、授業機能ボタン142と、評価機能ボタン143と表示される。
本実施形態では、メニュー選択画面141において、授業機能ボタン142が選択(押下)されると教師端末200は授業機能処理を実行し、評価機能ボタン143が選択されると教師端末200は評価機能処理を実行する。
また、本実施形態では、メニュー選択画面141において、終了ボタン144が操作されると、評価支援プログラム270の実行を終了する。
図15は、生徒端末に表示される回答画面の一例を示す図である。図15に示す回答画面151には、キーワード記載欄152と、意見入力欄153と、提出ボタン154とが表示される。
本実施形態では、回答画面151において、提出ボタン154が操作されると、キーワード記載欄152において入力されたキーワードと、意見入力欄153において入力された意見とが、生徒端末300のIPアドレスと共に教師端末200へ送信される。
図16は、電子黒板に表示されたマトリクス表示画面の一例を示す図である。図16に示すマトリクス表示画面161には、課題内容162と、各生徒端末300から教師端末200が受信した各生徒の意見の一覧163とが表示される。本実施形態では、生徒毎に、生徒の名前と意見とを表示する領域がマトリクス状に表示される(図12のステップS1211参照)。
また、本実施形態のマトリクス表示画面161は、電子黒板400におけるマトリクス表示画面161の表示を終了させる終了ボタン164が表示されていても良い。本実施形態では、電子黒板400の表示部が、タッチパネル等のよう操作機能を有するものである場合、終了ボタン164が操作されると電子黒板400における表示を終了させても良い。
図17は、教師端末に表示されたマトリクス表示画面の一例を示す図である。図17に示すマトリクス表示画面171には、電子黒板400に表示されたマトリクス表示画面161と同様に、課題内容172と、各生徒端末300から教師端末200が受信した各生徒の意見の一覧173と、表示を終了させる終了ボタン174とが表示される。本実施形態では、生徒毎に、生徒の名前と意見とを表示する領域がマトリクス状に表示される(図12のステップS1212参照)。
また、マトリクス表示画面171には、「評価モード」と「議論モード」との切り替えを行う切替ボタン175、176が表示される。本実施形態では、切替ボタン175が操作されると、教師端末200は評価モードで動作し、切替ボタン176が操作されると、教師端末200は議論モードで動作する。
図18は、教師端末に表示されるキーワード選定画面の一例を示す図である。図18に示すキーワード選定画面181は、マトリクス表示画面171において切替ボタン175が操作され、教師端末200が評価モードに切り替えられたときに表示される(図13のステップS1301参照)。
キーワード選定画面181は、マトリクス表示画面171上にキーワード選定欄182が重畳して表示される。キーワード選定欄182には、キーワード集計データベース240に格納されたキーワードの一覧183と、キーワード毎にキーワードを記載した生徒の人数の一覧184と、キーワードを選択するためのチェック欄185とが表示される。
キーワード選定画面181では、チェック欄185においてキーワードの選択が行われ、キーワード選定ボタン186が操作されると、キーワード集計データベース240において選択されたキーワードの重要フラグの値に「1」が設定される。
尚、本実施形態では、教師により、課題とより関連が深く重要と思われるキーワードが選択されるものであり、記載した人数が多いキーワードが選択されるとは限らない。
図19は、教師端末に表示される評価結果画面の例を示す第一の図である。図19に示す評価結果画面191は、「議論モード」から「評価モード」に切り替えられた場合の評価結果画面の例である。したがって、評価結果画面191には、再度モードの切り替えが行えるように、切替ボタン175、176が表示される。
また、評価結果画面191には、生徒の意見の一覧192が表示されており、意見の一覧192の中に、生徒毎の聴く能力の評価結果と伝える能力の評価結果とが並べて表示されている。さらに評価結果画面191には、表示を終了させる終了ボタン193が表示されている。
例えば図19では、意見の一覧192において、生徒BBの意見が表示された領域には、生徒BBの聴く能力の評価結果193と伝える能力の評価結果194とが並べて表示される。本実施形態では、このように、各生徒の意見が表示される領域の中に、生徒の聴く能力の評価結果と伝える力の評価結果とを並べて表示させる。
また、評価結果画面191には、生徒の意見の文字数に応じて、教師に評価結果の見直しを促すメッセージ195、196が表示される。
以下に、生徒BBの評価結果について、具体的に説明する。初めに聴く能力の評価について説明する。
生徒BBの生徒識別子は0002であり、生徒BBが回答画面151のキーワード記載欄152に入力したキーワードは、「瓦礫、トラック、協力、自治体」である(図6、15参照)。この中に、キーワード集計データベース240において重要フラグの値が「1」に設定されたキーワードは、「自治体」、「協力」の2つである(図7参照)。したがって、生徒BBの聴く能力の評価は、「○」となる。この評価結果は、評価結果193として表示される。
本実施形態では、この評価結果193により、生徒BBは、教師が課題に対する説明を行った際に、教師の話の中から重要と思われるキーワードを把握できた、すなわち聴く能力が高いことがわかる。
次に、伝える能力の評価について説明する。生徒BBが回答画面151の意見入力欄153に入力した意見は、「瓦礫を受け入れるために自治体と地域住民の協力が必要だ。」である(図6、15参照)。この意見において、キーワード記載欄152に記載されたキーワードと一致するキーワードは、「瓦礫、自治体、協力」の3つである。したがって、生徒BBの伝える能力の評価は、「○」となる。この評価結果は、評価結果194として表示される。
本実施形態では、この評価結果194により、生徒BBは、自身がメモとして記載したキーワードを使用して自身の意見を伝えることができ、伝える能力が高いことがわかる。
次に、評価結果画面191におけるメッセージの表示について、具体的に説明する。図19の例では、生徒識別子が0001の生徒AAが入力した意見は「大変だ。」であり、文字数が4文字である。したがって、生徒AAの意見は、課題IDが0001の課題と対応付けられた第一の閾値未満である(図5参照)。よって、評価結果画面191では、生徒AAの意見が表示された領域に、メッセージデータベース260の第一の閾値未満の条件と対応するメッセージが表示される。
また、生徒識別子が0003の生徒CCの意見の文字数は、第二の閾値以上である。よって、評価結果画面191では、生徒CCの意見が表示された領域に、メッセージデータベース260の第二の閾値以上の条件と対応するメッセージが表示される。
次に、図20を参照して、メニュー選択画面141において、評価機能ボタン143が選択された場合の評価結果画面について説明する。図20は、教師端末に表示される評価結果画面の例を示す第二の図である。
メニュー選択画面で評価機能ボタン143が選択された場合、教師端末200は議論モードに切り替わることがない。したがって、評価結果画面201は、切替ボタン175、176は表示されない点のみ、図19の評価結果画面191と異なる。
尚、評価機能ボタン143が選択された場合の評価結果画面201では、生徒の意見の一覧はマトリクス状に表示せず、生徒の意見をリスト状に表示させても良い。
次に、図21を参照し、教師による評価の変更について説明する。図21は、教師による評価の変更について説明する図である。図21(A)は、生徒AAの評価の変更を説明する図であり、図21(B)は、生徒CCの評価の変更を説明する図である。
図21(A)に示す生徒AAの意見と評価結果を表示した領域211では、聴く能力の評価結果212には「×」、伝える能力の評価結果213には「△」が表示されており、この評価の見直しを促すメッセージ195が表示されている。メッセージ195の内容は、意見の文字数が少ないことを通知するメッセージである。
そこで、本実施形態では、評価結果213の評価を、評価結果画面において変更することができる。評価結果の変更は、教師の主観によって行われても良い。例えば図21(A)の例であれば、聴くことができておらず、伝えることがまずまずできている、という評価になっている。この結果に対し、例えば教師が聴くことができない場合には伝えることもできていない場合が多いと判断した場合には、生徒AAの伝える能力の評価結果213を「△」から「×」へ変更することができる。
図21(B)に示す生徒CCの意見と評価結果を表示した領域214では、聴く能力の評価結果215には「○」、伝える能力の評価結果216には「△」が表示されており、この評価の見直しを促すメッセージ196が表示されている。メッセージ196の内容は、意見の文字数が多いことを通知するメッセージである。
そこで、本実施形態では、評価結果216の評価を、評価結果画面において変更することができる。
例えば図21(B)の例であれば、生徒CCは聴くことができており、伝えることがまずまずできている、という評価になっている。この結果に対し、例えば教師が生徒CCの意見を読んで、生徒CCがキーワード記載欄に入力したキーワードを自分なりの言葉に置き換えて伝えていると判断した場合には、教師は生徒CCの伝える能力の評価結果216を「△」から「○」へ変更することができる。
以上のように、本実施形態では、生徒毎に、聴く能力と伝える能力とを別々に評価した結果を並べて表示させることで、生徒個々に聴く能力と伝える能力を評価することを支援できる。
また、本実施形態では、聴く能力と伝える能力とを生徒毎に並べて表示させることで、聴くことができるが伝えることができない、聴くことも伝えることもできない、聴くことも伝えることもできる等の生徒の特性を教師に容易に把握させることができる。教師は、このような特性を把握することで、それぞれの生徒の能力を向上させるためのきめ細やかな指導を行うことができる。
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
記憶部に格納された課題と関連付けて格納された第一のキーワードと、生徒端末のキーワード入力欄から入力された第二のキーワードと、に基づく第一の評価を行い、
前記第二のキーワードと、前記生徒端末の意見入力欄に入力された意見データと、に基づく第二の評価を行い、
前記第一の評価の結果と、前記第二の評価の結果とを並べて表示させる、処理をコンピュータに実行させる評価支援プログラム。
(付記2)
前記第一の評価の結果は、
前記第二のキーワードと、前記第一のキーワードとを比較し、一致したキーワードの数により決められる付記1記載の評価支援プログラム。
(付記3)
前記第二の評価の結果は、
前記意見データに含まれる、前記第二のキーワードの数により決められる付記1又は2記載の評価支援プログラム。
(付記4)
前記コンピュータは、
複数の前記生徒端末から受信した前記第二のキーワードから、前記第一のキーワードを選択させる選択画面を表示させる付記1乃至3の何れか一項に記載の評価支援プログラム。
(付記5)
前記第一の評価の結果と、前記第二の評価の結果は、
前記生徒端末から特定される生徒の前記意見データが表示される領域内に、並べて表示される付記1乃至4の何れか一項に記載の評価支援プログラム。
(付記6)
前記意見データの文字数が、第一の所定値未満又は第二の閾値以上あった場合、前記第一の評価及び前記第二の評価のそれぞれの結果の見直しを促すメッセージを表示させる付記1乃至5の何れか一項に記載の評価支援プログラム。
(付記7)
前記第一のキーワードは、複数の前記生徒端末から受信したキーワードの中から、教師により選択されたキーワードであり、
前記第二のキーワードは、生徒が前記課題に対する解説から聴き取ったキーワードである、付記1乃至6の何れか一項に記載の評価支援プログラム。
(付記8)
コンピュータによる評価支援方法であって、該コンピュータが、
記憶部に格納された課題と関連付けて格納された第一のキーワードと、生徒端末のキーワード入力欄から入力された第二のキーワードと、に基づく第一の評価を行い、
前記第二のキーワードと、前記生徒端末の意見入力欄に入力された意見データと、に基づく第二の評価を行い、
前記第一の評価の結果と、前記第二の評価の結果とを並べて表示させる、評価支援方法。
(付記9)
記憶部に格納された課題と関連付けて格納された第一のキーワードと、生徒端末のキーワード入力欄から入力された第二のキーワードと、に基づく第一の評価を行う第一の評価部と、
前記第二のキーワードと、前記生徒端末の意見入力欄に入力された意見データと、に基づく第二の評価を行う第二の評価部と、
前記第一の評価の結果と、前記第二の評価の結果とを並べて表示させる表示制御部と、有する評価支援装置。
本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。