JP2015193673A - 多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素又はそのエステルのクロロヒドリンへの転化 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超大気圧、大気圧及び大気圧よりも低い圧力条件で、改良された結果を伴って使用することができる触媒を用いて、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素及び/又はそれらのエステルを、超大気圧分圧の塩化水素源と、十分な時間、十分な温度で、水を実質的に除去することなく、接触させてクロロヒドリンを製造し、次にクロロヒドリンを塩基と接触させてエポキシドを高収率で製造することができる方法の提供。
【選択図】図1
Description
磁気駆動攪拌機、内部冷却コイル及びサーモカップルを取り付けた100mLのハステロイC(登録商標)パル(Parr)反応器に、グリセロール(30.0g、シグマ−アルドリッチ・ケミカル社(Sigma-Aldrich Chemical Corporation)から得た)及び氷酢酸(4.5g、ジェイティー・ベイカー社(JT Baker Corporation)から得た)を添加した。反応器を密閉し、無水塩化水素ガス(エアーガス社(Airgas Corporation))で90psigまで加圧し、そして93℃に90分間加熱し、そして無水塩化水素ガスで90psigに維持し、その後、反応器を冷却し、そして室温(約25℃)で排気した。反応器内容物(65.9g)を集め、ガスクロマトグラフィー(GC)によって分析し、そして下記の生成物、1,3−ジクロロプロパン−2−オール及びその酢酸エステル(合計92.6モル%)並びに2,3−ジクロロプロパン−1−オール及びその酢酸エステル(合計1.7モル%)を含有することが見出された。更に、多数のモノ塩素化化合物(合計4.4モル%)並びに未反応のグリセロール及びそのエステル(合計1.0モル%)が検出された。トリクロロプロパンは検出されなかった(200ppmの検出限界で)。
200mLのハステロイC(登録商標)高圧反応器に、乾燥グリセロール(アルドリッチ社、モレキュラーシーブスで予備乾燥した、91mg、0.99ミリモル)及びトリアセチン(アルドリッチ社、グリセロールのトリ酢酸エステル、457mg、2.10ミリモル)を含有する、10mLのガラスメスフラスコを添加した。反応器を密閉し、そして窒素で40psigまで加圧し(3回加圧サイクル)、窒素排気後に攪拌しながら110℃にした。無水HClを76psigの一定圧力で導入し、そして反応を3時間進行させた。反応器を排気して生成物を得た。この生成物は、GCフレームイオン化検出分析によって決定したとき、25.90面積%の1,3−ジクロロプロパン−2−オール、68.34面積%の1,3−ジクロロ−2−アセトキシプロパン、1.57面積%の1,2−ジクロロ−3−アセトキシプロパン、2.86面積%の2−クロロプロパン−1,3−ジアセトキシプロパン及び検出できないグリセロール、トリアセチン又は1,2,3−トリクロロプロパンを含有することが見出された。
磁気駆動攪拌機、内部冷却コイル及びサーモカップルを取り付けた100mLのハステロイC(登録商標)パル反応器に、粗製グリセロール(30.0g、インターウエスト社(Interwest Corporation)から得た)及び氷酢酸(0.6g、ジェイティー・ベイカー社から得た)を添加した。反応器を密閉し、無水塩化水素ガス(エアーガス社)で120psigまで加圧し、そして圧力を無水塩化水素ガスで120psigで維持しながら、120℃に90分間加熱した。この時間の後、反応器を冷却し、そして室温で排気した。反応器内容物(57.2g)を、懸濁した白色固体を含有する流動性液体として集めた。
下記の実施例を、磁気駆動攪拌機、サーモカップル及び内部冷却コイルを取り付けた100mLのハステロイC(登録商標)パルオートクレーブ内で実施した。グリセロール(30g、326ミリモル、アルドリッチ99%)を、下記の表Iに記載したような触媒(10ミリモル)又は他の添加物及び水(3.0g、167ミリモル)と共に反応器に添加し、次いで反応器を密閉した。反応器及び内容物の質量を記録した。反応器を攪拌し、そして氷冷した水を、冷却コイルに通して循環させた。110psigの所望の圧力で塩化水素ガス(エアーガス社)を反応器に入れ、典型的に15〜25℃の発熱になった。反応器を、110℃の所望の温度に加熱し、そして、塩化水素ガスが反応によって消費されたとき、塩化水素ガスを設定圧力で連続的に供給しながら、反応を4時間進行させた。反応器に供給した塩化水素の質量を、反応を通してシリンダーの質量を記録することによって測定した。
オーバーヘッド空気攪拌機、HCl入口フリット、凝縮器付きディーン・シュタルク(Dean Stark)トラップを取り付けた、500mLワルトン(Wharton)バッフル付き三つ口フラスコに、グリセロール(92.0g、1.00モル)、5mLの酢酸(HOAc)及び200mLのトルエンを添加した。正の窒素流下で反応物を、無水HClをゆっくりパージしながら(決定した速度又は流量調節無し)、還流まで加熱した。5時間還流させた後、23mLの6N HCl水溶液が集められ、NMR分析によって、得られた底相は>85%のモノクロロヒドリンであることが示された。3時間後に、他の5mLのHOAcを添加し、そして再び6時間で、それぞれのとき水発生は、添加後に非常に速かった(トラップ内に1〜2mL/15分)。相は6時間後に熱混和性であり、次いで冷却すると2個の相に分離した。得られた生成物は、標準物質に対してNMRにより同定され、そして大部分のトルエンが分離された残留物を使用して、122gの材料のサンプルを得た。このサンプルを、ガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS)分析を使用して分析した。
この比較例に於いて、水を厳しく除去するための試みは行わなかった。オーバーヘッド空気攪拌機、HCl入口フリット及びスクラバーへの出口を取り付けた、500mLワルトン三つ口フラスコに、4Aシーブ乾燥したグリセロール(138.0g、1.50モル)、3.8gのHOAc(グリセリン基準で2.75%)を添加した。この出口チューブは、こぶ付き(burled)セラミックサドルが充填された3フート水スクラビング塔にフランジで取り付けられた、1/16インチのポリエチレン出口チューブ(約7フィート)に連結された、冷却しない16インチ直管凝縮器(ガラス)からなっていた。正の窒素流下で反応物を、100℃に加熱し、次いで無水HClによる遅いパージ(約200mg/分)を開始した。添加したHClの速度及び全量を、秤量セルによってモニターした。サンプルの小量のアリコート(例えば300mg)を、適当な間隔でサイドアームから取って、それから半減期を得ることができる粗動力学的転化プロフィールを完結した。反応物内部反応温度を、温度調節器によって等温(100℃±2℃)に維持した。24時間かけて、700gの無水HClの全量を、溶液に通過させた。サンプルを、重量%GCアッセイを使用して分析し、そして最終サンプルもまた、水及びHCl含有量について電位差測定により分析して、全質量バランスを得た。23.75時間のパージの後に得られた暗褐色反応生成物(200mgの残留物を引く)は、218.5gであった。
窒素パージ(2回の40psig加圧/排気サイクル)後に、触媒として4重量%の酢酸(1.2g、アルドリッチ社)を含有する乾燥グリセリン(30.0g、0.320モル)を、磁気駆動した100mLハステロイ−Cパル反応器内で、攪拌及び加熱しながら、無水HClの静圧90〜96psigに付した。この反応器に、内部溶液温度を測定する内部サーモカップルを取り付けた。温度調節器によって制御された浸漬浴によって、反応器に外部加熱を与えた。90℃の初期内部温度で、殆ど即時の発熱が確保され、そして10分間以内に、内部反応温度は120〜123℃であった。この発熱は、HClの迅速な吸収によって同時に起こった。浸漬浴をこの温度まで1.5〜2時間上昇させ、そしてHClを、秤量セル(シリンダー)及びコンピュータ制御システムを介してモニターした。この期間の後、より以上のHCl吸収は殆ど見られなかった(ほぼ、32.1g吸収)。反応器を室温にまで冷却し、注意深くHClパージカラムに排気し、開き、そして内容物(68.0g)を、ポリエチレンねじ蓋を有するガラス瓶に移した。正確なH2O、HCl及び重量%有機バランスを、このサンプル及び他のサンプルで得た。
エチレングリコール(501mg、8.07ミリモル)、1,2−プロピレングリコール(519mg、6.82ミリモル)及び氷酢酸(102mg、1.715ミリモル)を、磁気攪拌棒と一緒にガラスバイアルに入れた。このバイアルを200mLハステロイC(登録商標)圧力容器に入れた。次いで、この圧力容器を、40psigの無水HClガスで加圧した。バイアルの底を72〜74℃の水浴中に浸漬させ、そして攪拌及び圧力を45分間維持した。反応の終わりに、バイアル中の溶液は、透明で色は澄んでいた。この反応によって、1.893gの水を含有する粗製生成物が得られ、これをフレームイオン化検出ガスクロマトグラフィーによって分析した。既知の商業的標準物質の保持時間を基準にして、下記の生成物が分析された。クロロエタノール(35.62面積%)、1−クロロプロパン−2−オール(40.47面積%)、2−クロロプロパン−1−オール(6.47面積%)、非転化プロパンジオール(3.00面積%)、2−クロロ−1−アセトキシエタン(5.09面積%)、1−クロロ−2−アセトキシプロパン(4.45面積%)及び2−クロロ−1−アセトキシプロパン(0.75面積%)。
グリセロール塩化水素化への塩化水素圧力の影響を試験するための下記の実験を、30gのグリセロール、3gの水、12.6モル%の酢酸を使用して実施した。反応温度は90℃であり、そして反応時間は120分間であった。塩化水素圧力は表IIIに示した通りであり、そしてジクロロヒドリン及びこれらの酢酸エステルへの選択率は示した通りであった。
下記の実施例は本発明の新規な組成物の生成を示す。
前記実施例3から製造したジクロロヒドリン(DCH)生成物を、この実施例で使用した。この実験では、頂部に、30トレイオールダーショウ(Oldershaw)セクション、10%苛性/DCH供給物用の供給点、6トレイオールダーショウセクション、水性戻し供給点及び相分離器に連結した凝縮器を取り付けた、底出口を有する1リットルのジャケット付きケトルからなる反応性蒸留装置を使用した。DCH及び10%苛性を予熱し、そして上記システム30トレイオールダーショウセクションに導入する直前に混合した。運転条件は、250mmHgの圧力、75〜77℃のケトル温度、65〜67℃のオーバーヘッド温度及び68〜76℃の供給物温度であった。DCH供給速度及び苛性供給速度を、DCHに対して10%モル過剰の苛性を達成するように調節した。この反応/蒸留装置内で製造された粗製エピクロロヒドリンのサンプルは、フレームイオン化検出器を有するガスクロマトグラフィーによって分析したとき、下記の組成(面積%)を有していた。
塩化水素を、グリセロール(30g)、水(3.0g)及び10ミリモルの触媒の混合物を通して、大気圧で、110℃で、4時間バブリングさせた。塩化水素流速を、4時間の反応時間に亘って、20〜25g/時で調節した。この時間の後、反応混合物を冷却し、ガスクロマトグラフィーによって分析して、ジクロロヒドリン、モノクロロヒドリン及び未反応グリセロールの濃度を決定した。表Vに、触媒として、酢酸、6−ヒドロキシヘキサン酸、フェニル酢酸及び4−ヒドロキシフェニル酢酸を使用して得られた結果を示す。
態様1.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、超大気圧の分圧の塩化水素源と、クロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物を製造する触媒の存在下に、接触させる工程を含んでなり、前記接触工程を、水を実質的に除去することなく実施するクロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物の製造方法。
態様2.触媒及び共触媒の存在下で実施する態様1に記載の方法。
態様3.共触媒が塩化物、臭化物又はヨウ化物源である態様2に記載の方法。
態様4.塩化水素源が少なくとも50モル%の塩化水素である態様1に記載の方法。
態様5.塩化水素源が塩化水素ガスである態様1に記載の方法。
態様6.クロロヒドリンがジクロロヒドリン、ジクロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物である態様1に記載の方法。
態様7.ジクロロヒドリンが1,3−ジクロロプロパン−2−オール若しくは2,3−ジクロロプロパン−1−オール又はそれらの混合物である態様6に記載の方法。
態様8.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が粗製グリセロールである態様1に記載の方法。
態様9.粗製グリセロールが、25重量%未満の水及び25重量%未満のアルカリ又はアルカリ土類金属塩を含む態様8に記載の方法。
態様10.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が1,2,3−プロパントリオールである態様1に記載の方法。
態様11.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1−クロロ−2,3−プロパンジオール、2−クロロ−1,3−プロパンジオール及び1,2,3−プロパントリオール並びにそれらの混合物からなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様12.触媒がカルボン酸、無水物、酸クロリド、エステル、ラクトン、ラクタム、アミド、金属有機化合物、金属塩、この方法の反応条件下で、カルボン酸に転化できる任意の化合物又はそれらの組合せからなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様13.触媒が炭素数1〜60のカルボン酸又はそれらの前駆体である態様1に記載の方法。
態様14.触媒が2〜20個の炭素原子を有し、そしてアミン、アルコール、ハロゲン、スルフヒドリル、エーテル、エステル又はそれらの組合せを含む、少なくとも1個の官能基を含有するカルボキシレート誘導体(但し、この官能基はα炭素よりも近くなく、酸官能基に結合している)又はそれらへの前駆体である態様1に記載の方法。
態様15.触媒が酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ステアリン酸、酪酸、吉草酸、4−メチル吉草酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、コハク酸、ポリアクリル酸、アクリル酸でグラフト化されたポリエチレン、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクタム、6−クロロヘキサン酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノ酪酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−トリメチルアンモニウム酪酸クロリド、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノフェニル酢酸、5−クロロ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−クロロ酪酸、5−クロロペンタン酸及びそれらの混合物からなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様16.触媒が酢酸、プロピオン酸、酪酸、4−メチル吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ステアリン酸、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン、6−クロロヘキサン酸、4−アミノ酪酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−トリメチルアンモニウム酪酸クロリド、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノフェニル酢酸及びそれらの混合物からなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様17.触媒が酢酸、ε−カプロラクトン、6−クロロヘキサン酸、δ−バレロラクトン、5−クロロペンタン酸、4−クロロ酪酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノフェニル酢酸、4−アミノ酪酸及びそれらの混合物からなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様18.触媒が酢酸又は酢酸の誘導体である態様1に記載の方法。
態様19.触媒がカプロラクトン又はカプロラクトンの誘導体である態様1に記載の方法。
態様20.触媒が酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ステアリン酸、酪酸、吉草酸、4−メチル吉草酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、コハク酸、安息香酸、ポリアクリル酸、アクリル酸でグラフト化されたポリエチレン、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクタム、6−クロロヘキサン酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノ酪酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−トリメチルアンモニウム酪酸クロリド、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノフェニル酢酸、5−クロロ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−クロロ酪酸、5−クロロペンタン酸及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物から誘導された、グリセリンのエステル、エチレングリコールのエステル又はプロピレングリコールのエステルである態様1に記載の方法。
態様21.触媒がグリセリンモノアセテート、グリセリンジアセテート、グリセリンジステアレート、1−クロロ−2,3−プロパンジオールモノアセテート、ポリカルボン酸のグリセリンエステル及びそれらの混合物からなる群から選択されるエステルである態様1に記載の方法。
態様22.触媒がカルボン酸部分を含有する不溶性ポリマー又はそれらのエステルである態様1に記載の方法。
態様23.不溶性ポリマー又はコポリマーがポリエステル、ポリアクリル酸、ポリアミド、ポリアクリレート及びこれらのコポリマー並びにそれらの混合物である態様22に記載の方法。
態様24.触媒がクロロヒドリン又はその水との共沸混合物よりも低い蒸気圧を有する態様1に記載の方法。
態様25.15〜1000psiaの塩化水素分圧で実施する態様1に記載の方法。
態様26.35〜600psiaの塩化水素分圧で実施する態様1に記載の方法。
態様27.55〜150psiaの塩化水素分圧で実施する態様1に記載の方法。
態様28.20〜120psiaの塩化水素分圧で実施する態様1に記載の方法。
態様29.25〜300℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様30.25〜200℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様31.30〜160℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様32.40〜150℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様33.50〜140℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様34.15〜1000psiaの塩化水素分圧で、そして25〜300℃の範囲内の温度で、(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、(b)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のクロロヒドリンへの転化を容易に実施する触媒及び(c)塩化水素ガスを一緒に接触させる工程を含んでなり、前記接触工程を、水を実質的に除去することなく実施するクロロヒドリンの製造方法。
態様35.15〜1000psiaの塩化水素分圧で、そして25〜300℃の範囲内の温度で、(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル及び(b)塩化水素を一緒に接触させる工程を含んでなり、前記接触工程を、水を実質的に除去することなく、実施するクロロヒドリンの製造方法。
態様36.(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、塩化水素源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、クロロヒドリンを製造する工程、及び
(b)上記工程(a)に於いて生成したクロロヒドリンを塩基と接触させて、エポキシドを生成させる工程を含んでなるエポキシドの製造方法。
態様37.(a)グリセリン、グリセリンのエステル又はそれらの混合物を、塩化水素源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、ジクロロヒドリンを製造する工程、及び
(b)上記工程(a)に於いて生成したジクロロヒドリンを塩基と接触させて、エピクロロヒドリンを生成させる工程を含んでなるエピクロロヒドリンの製造方法。
態様38.(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、塩化水素源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、所望のクロロヒドリンを製造する工程、
(b)所望のクロロヒドリンを、未反応の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、非所望のクロロヒドリン及びそれらのエステル並びに触媒から分離する工程並びに
(c)上記工程(b)に於いて分離された所望のクロロヒドリンを塩基と接触させて、エポキシドを生成させる工程を含んでなるエポキシドの製造方法。
態様39.分離された未反応の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、モノクロロヒドリン及びそれらのエステル並びに触媒を、工程(a)に再循環する工程を含む態様38に記載の方法。
態様40.(a)グリセリン、グリセリンのエステル又はそれらの混合物を、塩化水素源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、ジクロロヒドリンを製造する工程、
(b)ジクロロヒドリンを、未反応のグリセリン、モノクロロヒドリン及びそれらのエステル並びに触媒から分離する工程並びに
(c)上記工程(b)に於いて分離されたジクロロヒドリンを塩基と接触させて、エピクロロヒドリンを生成させる工程を含んでなるエピクロロヒドリンの製造方法。
態様41.(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、塩化物イオン源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、所望のクロロヒドリン及びそのエステルを製造する工程、
(b)工程(a)の生成物を多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素と反応させて、所望のクロロヒドリンエステルを所望のクロロヒドリンに転化させる工程、
(c)所望のクロロヒドリンを、未反応の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、非所望のクロロヒドリン及びこれらのエステル並びに触媒から分離する工程並びに
(d)上記工程(c)に於いて分離された所望のクロロヒドリンを塩基と接触させてエポキシドを生成させる工程を含んでなるエポキシドの製造方法。
態様42.(a)グリセリン、グリセリンのエステル又はそれらの混合物を、塩化物イオン源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、ジクロロヒドリン及びそのエステルを製造する工程、
(b)工程(a)の生成物をグリセリンと反応させて、ジクロロヒドリンエステルをジクロロヒドリンに転化させる工程、
(c)ジクロロヒドリンを、未反応のグリセリン、モノクロロヒドリン及びそれらのエステル並びに触媒から分離する工程並びに
(d)上記工程(c)に於いて分離されたジクロロヒドリンを塩基と接触させて、エピクロロヒドリンを生成させる工程を含んでなるエピクロロヒドリンの製造方法。
態様43.塩基がナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム又はそれらの混合物の、炭酸塩、重炭酸塩又は水酸化物である態様40に記載の方法。
態様44.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が粗製グリセロールである態様34〜43のいずれか1項に記載の方法。
態様45.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が1,2,3−プロパントリオールである態様34〜43のいずれか1項に記載の方法。
態様46.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、超大気圧の分圧の塩化水素源と、クロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はこれらの混合物を製造する触媒の存在下に、水を実質的に除去することなく、接触させる工程を含んでなる高収率のクロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物を製造する方法。
態様47.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、超大気圧圧力で塩化水素ガスと、水を実質的に除去することなく、接触させて、クロロヒドリンを製造する工程を含んでなる方法。
態様48.0.1〜1モル%のグリセロール及びそのエステル、4〜10モル%のモノクロロヒドリン及びそれらのエステル、80モル%よりも多い1,3−ジクロロヒドリン及びそのエステル、1〜4モル%の2,3−ジクロロヒドリン及びそのエステル、1モル%よりも少ない1,2,3−トリクロロプロパン並びに0.3モル%よりも少ない塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルを含有し、組成物中の1,3−ジクロロヒドリン対2,3−ジクロロヒドリンの比が8:1よりも大きいジクロロヒドリンを含む組成物。
態様49.塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルが0.2モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様50.塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルが0.15モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様51.塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルが0.1モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様52.1,2,3−トリクロロプロパンが0.1モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様53.1,2,3−トリクロロプロパンが0.05モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様54.1,2,3−トリクロロプロパンが0.02モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様55.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、触媒の存在下で、超大気圧の、大気圧の又は大気圧よりも低い分圧の塩化水素源と接触させて、クロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はこれらの混合物を製造する工程を含んでなり、前記触媒が(i)2〜20個の炭素原子を有し、そしてアミン、アルコール、ハロゲン、スルフヒドリル、エーテル、エステル若しくはそれらの組合せからなる群から選択される、少なくとも1個の官能基を含有するカルボキシレート誘導体(但し、この官能基はα炭素より酸官能基に結合している)又はそれらへの前駆体である、(ii)所望のクロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はこれらの混合物よりも低い揮発性であり、そして(iii)ヘテロ原子置換基を含有する、クロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物の製造方法。
態様56.カルボキシレート誘導体触媒が下記の一般式(a):
を有する態様55に記載の方法。
態様57.カルボキシレート誘導体触媒がラクトン、エステル、ラクタム、アミド及び官能化されたカルボン酸からなる群から選択される態様55に記載の方法。
態様58.カルボキシレート誘導体触媒がカプロラクトン、カルボン酸アミド、カルボン酸ラクトン、カプロラクタム及びそれらの組合せからなる群から選択される態様55に記載の方法。
態様59.カルボキシレート誘導体触媒が6−ヒドロキシヘキサン酸、6−クロロヘキサン酸、カプロラクトン、ε−カプロラクタム及びγ−ブチロラクタム、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン及びε−カプロラクトン、6−アミノカプロン酸、4−アミノフェニル酢酸、4−アミノ酪酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−ジメチルアミノフェニル酢酸、アミノフェニル酢酸、乳酸、グリコール酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−トリメチルアンモニウム酪酸並びにそれらの組合せからなる群から選択される態様55に記載の方法。
態様60.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素がグリセロール又は粗製グリセロールである態様55に記載の方法。
磁気駆動攪拌機、内部冷却コイル及びサーモカップルを取り付けた100mLのハステロイC(登録商標)パル(Parr)反応器に、グリセロール(30.0g、シグマ−アルドリッチ・ケミカル社(Sigma-Aldrich Chemical Corporation)から得た)及び氷酢酸(4.5g、ジェイティー・ベイカー社(JT Baker Corporation)から得た)を添加した。反応器を密閉し、無水塩化水素ガス(エアーガス社(Airgas Corporation))で90psigまで加圧し、そして93℃に90分間加熱し、そして無水塩化水素ガスで90psigに維持し、その後、反応器を冷却し、そして室温(約25℃)で排気した。反応器内容物(65.9g)を集め、ガスクロマトグラフィー(GC)によって分析し、そして下記の生成物、1,3−ジクロロプロパン−2−オール及びその酢酸エステル(合計92.6モル%)並びに2,3−ジクロロプロパン−1−オール及びその酢酸エステル(合計1.7モル%)を含有することが見出された。更に、多数のモノ塩素化化合物(合計4.4モル%)並びに未反応のグリセロール及びそのエステル(合計1.0モル%)が検出された。トリクロロプロパンは検出されなかった(200ppmの検出限界で)。
200mLのハステロイC(登録商標)高圧反応器に、乾燥グリセロール(アルドリッチ社、モレキュラーシーブスで予備乾燥した、91mg、0.99ミリモル)及びトリアセチン(アルドリッチ社、グリセロールのトリ酢酸エステル、457mg、2.10ミリモル)を含有する、10mLのガラスメスフラスコを添加した。反応器を密閉し、そして窒素で40psigまで加圧し(3回加圧サイクル)、窒素排気後に攪拌しながら110℃にした。無水HClを76psigの一定圧力で導入し、そして反応を3時間進行させた。反応器を排気して生成物を得た。この生成物は、GCフレームイオン化検出分析によって決定したとき、25.90面積%の1,3−ジクロロプロパン−2−オール、68.34面積%の1,3−ジクロロ−2−アセトキシプロパン、1.57面積%の1,2−ジクロロ−3−アセトキシプロパン、2.86面積%の2−クロロプロパン−1,3−ジアセトキシプロパン及び検出できないグリセロール、トリアセチン又は1,2,3−トリクロロプロパンを含有することが見出された。
磁気駆動攪拌機、内部冷却コイル及びサーモカップルを取り付けた100mLのハステロイC(登録商標)パル反応器に、粗製グリセロール(30.0g、インターウエスト社(Interwest Corporation)から得た)及び氷酢酸(0.6g、ジェイティー・ベイカー社から得た)を添加した。反応器を密閉し、無水塩化水素ガス(エアーガス社)で120psigまで加圧し、そして圧力を無水塩化水素ガスで120psigで維持しながら、120℃に90分間加熱した。この時間の後、反応器を冷却し、そして室温で排気した。反応器内容物(57.2g)を、懸濁した白色固体を含有する流動性液体として集めた。
下記の例を、磁気駆動攪拌機、サーモカップル及び内部冷却コイルを取り付けた100mLのハステロイC(登録商標)パルオートクレーブ内で実施した。グリセロール(30g、326ミリモル、アルドリッチ99%)を、下記の表Iに記載したような触媒(10ミリモル)又は他の添加物及び水(3.0g、167ミリモル)と共に反応器に添加し、次いで反応器を密閉した。反応器及び内容物の質量を記録した。反応器を攪拌し、そして氷冷した水を、冷却コイルに通して循環させた。110psigの所望の圧力で塩化水素ガス(エアーガス社)を反応器に入れ、典型的に15〜25℃の発熱になった。反応器を、110℃の所望の温度に加熱し、そして、塩化水素ガスが反応によって消費されたとき、塩化水素ガスを設定圧力で連続的に供給しながら、反応を4時間進行させた。反応器に供給した塩化水素の質量を、反応を通してシリンダーの質量を記録することによって測定した。
オーバーヘッド空気攪拌機、HCl入口フリット、凝縮器付きディーン・シュタルク(Dean Stark)トラップを取り付けた、500mLワルトン(Wharton)バッフル付き三つ口フラスコに、グリセロール(92.0g、1.00モル)、5mLの酢酸(HOAc)及び200mLのトルエンを添加した。正の窒素流下で反応物を、無水HClをゆっくりパージしながら(決定した速度又は流量調節無し)、還流まで加熱した。5時間還流させた後、23mLの6N HCl水溶液が集められ、NMR分析によって、得られた底相は>85%のモノクロロヒドリンであることが示された。3時間後に、他の5mLのHOAcを添加し、そして再び6時間で、それぞれのとき水発生は、添加後に非常に速かった(トラップ内に1〜2mL/15分)。相は6時間後に熱混和性であり、次いで冷却すると2個の相に分離した。得られた生成物は、標準物質に対してNMRにより同定され、そして大部分のトルエンが分離された残留物を使用して、122gの材料のサンプルを得た。このサンプルを、ガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS)分析を使用して分析した。
この比較例に於いて、水を厳しく除去するための試みは行わなかった。オーバーヘッド空気攪拌機、HCl入口フリット及びスクラバーへの出口を取り付けた、500mLワルトン三つ口フラスコに、4Aシーブ乾燥したグリセロール(138.0g、1.50モル)、3.8gのHOAc(グリセリン基準で2.75%)を添加した。この出口チューブは、こぶ付き(burled)セラミックサドルが充填された3フート水スクラビング塔にフランジで取り付けられた、1/16インチのポリエチレン出口チューブ(約7フィート)に連結された、冷却しない16インチ直管凝縮器(ガラス)からなっていた。正の窒素流下で反応物を、100℃に加熱し、次いで無水HClによる遅いパージ(約200mg/分)を開始した。添加したHClの速度及び全量を、秤量セルによってモニターした。サンプルの小量のアリコート(例えば300mg)を、適当な間隔でサイドアームから取って、それから半減期を得ることができる粗動力学的転化プロフィールを完結した。反応物内部反応温度を、温度調節器によって等温(100℃±2℃)に維持した。24時間かけて、700gの無水HClの全量を、溶液に通過させた。サンプルを、重量%GCアッセイを使用して分析し、そして最終サンプルもまた、水及びHCl含有量について電位差測定により分析して、全質量バランスを得た。23.75時間のパージの後に得られた暗褐色反応生成物(200mgの残留物を引く)は、218.5gであった。
窒素パージ(2回の40psig加圧/排気サイクル)後に、触媒として4重量%の酢酸(1.2g、アルドリッチ社)を含有する乾燥グリセリン(30.0g、0.320モル)を、磁気駆動した100mLハステロイ−Cパル反応器内で、攪拌及び加熱しながら、無水HClの静圧90〜96psigに付した。この反応器に、内部溶液温度を測定する内部サーモカップルを取り付けた。温度調節器によって制御された浸漬浴によって、反応器に外部加熱を与えた。90℃の初期内部温度で、殆ど即時の発熱が確保され、そして10分間以内に、内部反応温度は120〜123℃であった。この発熱は、HClの迅速な吸収によって同時に起こった。浸漬浴をこの温度まで1.5〜2時間上昇させ、そしてHClを、秤量セル(シリンダー)及びコンピュータ制御システムを介してモニターした。この期間の後、より以上のHCl吸収は殆ど見られなかった(ほぼ、32.1g吸収)。反応器を室温にまで冷却し、注意深くHClパージカラムに排気し、開き、そして内容物(68.0g)を、ポリエチレンねじ蓋を有するガラス瓶に移した。正確なH2O、HCl及び重量%有機バランスを、このサンプル及び他のサンプルで得た。
エチレングリコール(501mg、8.07ミリモル)、1,2−プロピレングリコール(519mg、6.82ミリモル)及び氷酢酸(102mg、1.715ミリモル)を、磁気攪拌棒と一緒にガラスバイアルに入れた。このバイアルを200mLハステロイC(登録商標)圧力容器に入れた。次いで、この圧力容器を、40psigの無水HClガスで加圧した。バイアルの底を72〜74℃の水浴中に浸漬させ、そして攪拌及び圧力を45分間維持した。反応の終わりに、バイアル中の溶液は、透明で色は澄んでいた。この反応によって、1.893gの水を含有する粗製生成物が得られ、これをフレームイオン化検出ガスクロマトグラフィーによって分析した。既知の商業的標準物質の保持時間を基準にして、下記の生成物が分析された。クロロエタノール(35.62面積%)、1−クロロプロパン−2−オール(40.47面積%)、2−クロロプロパン−1−オール(6.47面積%)、非転化プロパンジオール(3.00面積%)、2−クロロ−1−アセトキシエタン(5.09面積%)、1−クロロ−2−アセトキシプロパン(4.45面積%)及び2−クロロ−1−アセトキシプロパン(0.75面積%)。
グリセロール塩化水素化への塩化水素圧力の影響を試験するための下記の実験を、30gのグリセロール、3gの水、12.6モル%の酢酸を使用して実施した。反応温度は90℃であり、そして反応時間は120分間であった。塩化水素圧力は表IIIに示した通りであり、そしてジクロロヒドリン及びこれらの酢酸エステルへの選択率は示した通りであった。
下記の例は本発明の新規な組成物の生成を示す。
前記例3から製造したジクロロヒドリン(DCH)生成物を、この例で使用した。この実験では、頂部に、30トレイオールダーショウ(Oldershaw)セクション、10%苛性/DCH供給物用の供給点、6トレイオールダーショウセクション、水性戻し供給点及び相分離器に連結した凝縮器を取り付けた、底出口を有する1リットルのジャケット付きケトルからなる反応性蒸留装置を使用した。DCH及び10%苛性を予熱し、そして上記システム30トレイオールダーショウセクションに導入する直前に混合した。運転条件は、250mmHgの圧力、75〜77℃のケトル温度、65〜67℃のオーバーヘッド温度及び68〜76℃の供給物温度であった。DCH供給速度及び苛性供給速度を、DCHに対して10%モル過剰の苛性を達成するように調節した。この反応/蒸留装置内で製造された粗製エピクロロヒドリンのサンプルは、フレームイオン化検出器を有するガスクロマトグラフィーによって分析したとき、下記の組成(面積%)を有していた。
塩化水素を、グリセロール(30g)、水(3.0g)及び10ミリモルの触媒の混合物を通して、大気圧で、110℃で、4時間バブリングさせた。塩化水素流速を、4時間の反応時間に亘って、20〜25g/時で調節した。この時間の後、反応混合物を冷却し、ガスクロマトグラフィーによって分析して、ジクロロヒドリン、モノクロロヒドリン及び未反応グリセロールの濃度を決定した。表Vに、触媒として、酢酸、6−ヒドロキシヘキサン酸、フェニル酢酸及び4−ヒドロキシフェニル酢酸を使用して得られた結果を示す。
態様1.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、超大気圧の分圧の塩化水素源と、クロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物を製造する触媒の存在下に、接触させる工程を含んでなり、前記接触工程を、水を実質的に除去することなく実施するクロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物の製造方法。
態様2.触媒及び共触媒の存在下で実施する態様1に記載の方法。
態様3.共触媒が塩化物、臭化物又はヨウ化物源である態様2に記載の方法。
態様4.塩化水素源が少なくとも50モル%の塩化水素である態様1に記載の方法。
態様5.塩化水素源が塩化水素ガスである態様1に記載の方法。
態様6.クロロヒドリンがジクロロヒドリン、ジクロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物である態様1に記載の方法。
態様7.ジクロロヒドリンが1,3−ジクロロプロパン−2−オール若しくは2,3−ジクロロプロパン−1−オール又はそれらの混合物である態様6に記載の方法。
態様8.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が粗製グリセロールである態様1に記載の方法。
態様9.粗製グリセロールが、25重量%未満の水及び25重量%未満のアルカリ又はアルカリ土類金属塩を含む態様8に記載の方法。
態様10.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が1,2,3−プロパントリオールである態様1に記載の方法。
態様11.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1−クロロ−2,3−プロパンジオール、2−クロロ−1,3−プロパンジオール及び1,2,3−プロパントリオール並びにそれらの混合物からなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様12.触媒がカルボン酸、無水物、酸クロリド、エステル、ラクトン、ラクタム、アミド、金属有機化合物、金属塩、この方法の反応条件下で、カルボン酸に転化できる任意の化合物又はそれらの組合せからなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様13.触媒が炭素数1〜60のカルボン酸又はそれらの前駆体である態様1に記載の方法。
態様14.触媒が2〜20個の炭素原子を有し、そしてアミン、アルコール、ハロゲン、スルフヒドリル、エーテル、エステル又はそれらの組合せを含む、少なくとも1個の官能基を含有するカルボキシレート誘導体(但し、この官能基はα炭素よりも近くなく、酸官能基に結合している)又はそれらへの前駆体である態様1に記載の方法。
態様15.触媒が酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ステアリン酸、酪酸、吉草酸、4−メチル吉草酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、コハク酸、ポリアクリル酸、アクリル酸でグラフト化されたポリエチレン、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクタム、6−クロロヘキサン酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノ酪酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−トリメチルアンモニウム酪酸クロリド、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノフェニル酢酸、5−クロロ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−クロロ酪酸、5−クロロペンタン酸及びそれらの混合物からなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様16.触媒が酢酸、プロピオン酸、酪酸、4−メチル吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ステアリン酸、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン、6−クロロヘキサン酸、4−アミノ酪酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−トリメチルアンモニウム酪酸クロリド、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノフェニル酢酸及びそれらの混合物からなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様17.触媒が酢酸、ε−カプロラクトン、6−クロロヘキサン酸、δ−バレロラクトン、5−クロロペンタン酸、4−クロロ酪酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノフェニル酢酸、4−アミノ酪酸及びそれらの混合物からなる群から選択される態様1に記載の方法。
態様18.触媒が酢酸又は酢酸の誘導体である態様1に記載の方法。
態様19.触媒がカプロラクトン又はカプロラクトンの誘導体である態様1に記載の方法。
態様20.触媒が酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ステアリン酸、酪酸、吉草酸、4−メチル吉草酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、コハク酸、安息香酸、ポリアクリル酸、アクリル酸でグラフト化されたポリエチレン、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクタム、6−クロロヘキサン酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノ酪酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−トリメチルアンモニウム酪酸クロリド、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−アミノフェニル酢酸、5−クロロ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−クロロ酪酸、5−クロロペンタン酸及びそれらの混合物からなる群から選択される化合物から誘導された、グリセリンのエステル、エチレングリコールのエステル又はプロピレングリコールのエステルである態様1に記載の方法。
態様21.触媒がグリセリンモノアセテート、グリセリンジアセテート、グリセリンジステアレート、1−クロロ−2,3−プロパンジオールモノアセテート、ポリカルボン酸のグリセリンエステル及びそれらの混合物からなる群から選択されるエステルである態様1に記載の方法。
態様22.触媒がカルボン酸部分を含有する不溶性ポリマー又はそれらのエステルである態様1に記載の方法。
態様23.不溶性ポリマー又はコポリマーがポリエステル、ポリアクリル酸、ポリアミド、ポリアクリレート及びこれらのコポリマー並びにそれらの混合物である態様22に記載の方法。
態様24.触媒がクロロヒドリン又はその水との共沸混合物よりも低い蒸気圧を有する態様1に記載の方法。
態様25.15〜1000psiaの塩化水素分圧で実施する態様1に記載の方法。
態様26.35〜600psiaの塩化水素分圧で実施する態様1に記載の方法。
態様27.55〜150psiaの塩化水素分圧で実施する態様1に記載の方法。
態様28.20〜120psiaの塩化水素分圧で実施する態様1に記載の方法。
態様29.25〜300℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様30.25〜200℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様31.30〜160℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様32.40〜150℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様33.50〜140℃の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様34.15〜1000psiaの塩化水素分圧で、そして25〜300℃の範囲内の温度で、(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、(b)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のクロロヒドリンへの転化を容易に実施する触媒及び(c)塩化水素ガスを一緒に接触させる工程を含んでなり、前記接触工程を、水を実質的に除去することなく実施するクロロヒドリンの製造方法。
態様35.15〜1000psiaの塩化水素分圧で、そして25〜300℃の範囲内の温度で、(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル及び(b)塩化水素を一緒に接触させる工程を含んでなり、前記接触工程を、水を実質的に除去することなく、実施するクロロヒドリンの製造方法。
態様36.(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、塩化水素源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、クロロヒドリンを製造する工程、及び
(b)上記工程(a)に於いて生成したクロロヒドリンを塩基と接触させて、エポキシドを生成させる工程を含んでなるエポキシドの製造方法。
態様37.(a)グリセリン、グリセリンのエステル又はそれらの混合物を、塩化水素源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、ジクロロヒドリンを製造する工程、及び
(b)上記工程(a)に於いて生成したジクロロヒドリンを塩基と接触させて、エピクロロヒドリンを生成させる工程を含んでなるエピクロロヒドリンの製造方法。
態様38.(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、塩化水素源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、所望のクロロヒドリンを製造する工程、
(b)所望のクロロヒドリンを、未反応の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、非所望のクロロヒドリン及びそれらのエステル並びに触媒から分離する工程並びに
(c)上記工程(b)に於いて分離された所望のクロロヒドリンを塩基と接触させて、エポキシドを生成させる工程を含んでなるエポキシドの製造方法。
態様39.分離された未反応の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、モノクロロヒドリン及びそれらのエステル並びに触媒を、工程(a)に再循環する工程を含む態様38に記載の方法。
態様40.(a)グリセリン、グリセリンのエステル又はそれらの混合物を、塩化水素源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、ジクロロヒドリンを製造する工程、
(b)ジクロロヒドリンを、未反応のグリセリン、モノクロロヒドリン及びそれらのエステル並びに触媒から分離する工程並びに
(c)上記工程(b)に於いて分離されたジクロロヒドリンを塩基と接触させて、エピクロロヒドリンを生成させる工程を含んでなるエピクロロヒドリンの製造方法。
態様41.(a)多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、塩化物イオン源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、所望のクロロヒドリン及びそのエステルを製造する工程、
(b)工程(a)の生成物を多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素と反応させて、所望のクロロヒドリンエステルを所望のクロロヒドリンに転化させる工程、
(c)所望のクロロヒドリンを、未反応の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、非所望のクロロヒドリン及びこれらのエステル並びに触媒から分離する工程並びに
(d)上記工程(c)に於いて分離された所望のクロロヒドリンを塩基と接触させてエポキシドを生成させる工程を含んでなるエポキシドの製造方法。
態様42.(a)グリセリン、グリセリンのエステル又はそれらの混合物を、塩化物イオン源と、超大気圧で、水を実質的に除去することなく、接触させて、ジクロロヒドリン及びそのエステルを製造する工程、
(b)工程(a)の生成物をグリセリンと反応させて、ジクロロヒドリンエステルをジクロロヒドリンに転化させる工程、
(c)ジクロロヒドリンを、未反応のグリセリン、モノクロロヒドリン及びそれらのエステル並びに触媒から分離する工程並びに
(d)上記工程(c)に於いて分離されたジクロロヒドリンを塩基と接触させて、エピクロロヒドリンを生成させる工程を含んでなるエピクロロヒドリンの製造方法。
態様43.塩基がナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム又はそれらの混合物の、炭酸塩、重炭酸塩又は水酸化物である態様40に記載の方法。
態様44.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が粗製グリセロールである態様34〜43のいずれか1項に記載の方法。
態様45.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素が1,2,3−プロパントリオールである態様34〜43のいずれか1項に記載の方法。
態様46.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、超大気圧の分圧の塩化水素源と、クロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はこれらの混合物を製造する触媒の存在下に、水を実質的に除去することなく、接触させる工程を含んでなる高収率のクロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物を製造する方法。
態様47.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、超大気圧圧力で塩化水素ガスと、水を実質的に除去することなく、接触させて、クロロヒドリンを製造する工程を含んでなる方法。
態様48.0.1〜1モル%のグリセロール及びそのエステル、4〜10モル%のモノクロロヒドリン及びそれらのエステル、80モル%よりも多い1,3−ジクロロヒドリン及びそのエステル、1〜4モル%の2,3−ジクロロヒドリン及びそのエステル、1モル%よりも少ない1,2,3−トリクロロプロパン並びに0.3モル%よりも少ない塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルを含有し、組成物中の1,3−ジクロロヒドリン対2,3−ジクロロヒドリンの比が8:1よりも大きいジクロロヒドリンを含む組成物。
態様49.塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルが0.2モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様50.塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルが0.15モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様51.塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルが0.1モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様52.1,2,3−トリクロロプロパンが0.1モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様53.1,2,3−トリクロロプロパンが0.05モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様54.1,2,3−トリクロロプロパンが0.02モル%よりも少ない態様48に記載の組成物。
態様55.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素、多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素のエステル又はそれらの混合物を、触媒の存在下で、超大気圧の、大気圧の又は大気圧よりも低い分圧の塩化水素源と接触させて、クロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はこれらの混合物を製造する工程を含んでなり、前記触媒が(i)2〜20個の炭素原子を有し、そしてアミン、アルコール、ハロゲン、スルフヒドリル、エーテル、エステル若しくはそれらの組合せからなる群から選択される、少なくとも1個の官能基を含有するカルボキシレート誘導体(但し、この官能基はα炭素より酸官能基に結合している)又はそれらへの前駆体である、(ii)所望のクロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はこれらの混合物よりも低い揮発性であり、そして(iii)ヘテロ原子置換基を含有する、クロロヒドリン、クロロヒドリンのエステル又はそれらの混合物の製造方法。
態様56.カルボキシレート誘導体触媒が下記の一般式(a):
を有する態様55に記載の方法。
態様57.カルボキシレート誘導体触媒がラクトン、エステル、ラクタム、アミド及び官能化されたカルボン酸からなる群から選択される態様55に記載の方法。
態様58.カルボキシレート誘導体触媒がカプロラクトン、カルボン酸アミド、カルボン酸ラクトン、カプロラクタム及びそれらの組合せからなる群から選択される態様55に記載の方法。
態様59.カルボキシレート誘導体触媒が6−ヒドロキシヘキサン酸、6−クロロヘキサン酸、カプロラクトン、ε−カプロラクタム及びγ−ブチロラクタム、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン及びε−カプロラクトン、6−アミノカプロン酸、4−アミノフェニル酢酸、4−アミノ酪酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸、4−ジメチルアミノフェニル酢酸、アミノフェニル酢酸、乳酸、グリコール酸、4−ジメチルアミノ酪酸、4−トリメチルアンモニウム酪酸並びにそれらの組合せからなる群から選択される態様55に記載の方法。
態様60.多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素がグリセロール又は粗製グリセロールである態様55に記載の方法。
Claims (7)
- 0.1〜1モル%のグリセロール及びそのエステル、4〜10モル%のモノクロロヒドリン及びそれらのエステル、80モル%よりも多い1,3−ジクロロヒドリン及びそのエステル、1〜4モル%の2,3−ジクロロヒドリン及びそのエステル、1モル%よりも少ない1,2,3−トリクロロプロパン並びに0.3モル%よりも少ない塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルを含有し、組成物中の1,3−ジクロロヒドリン対2,3−ジクロロヒドリンの比が8:1よりも大きいジクロロヒドリンを含む組成物。
- 塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルが0.2モル%よりも少ない請求項1に記載の組成物。
- 塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルが0.15モル%よりも少ない請求項1に記載の組成物。
- 塩素化されたグリセロールエーテル及びそれらのエステルが0.1モル%よりも少ない請求項1に記載の組成物。
- 1,2,3−トリクロロプロパンが0.1モル%よりも少ない請求項1に記載の組成物。
- 1,2,3−トリクロロプロパンが0.05モル%よりも少ない請求項1に記載の組成物。
- 1,2,3−トリクロロプロパンが0.02モル%よりも少ない請求項1に記載の組成物。
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