JP2015193460A - ワーク移載システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークが大重量である場合や積層物である場合であっても移載が容易であり、しかも、移載に要するコストの低廉化を図り得るワーク移載システムを提供する。
【解決手段】ワーク移載システム10に含まれる移載用台車14は、車輪28a〜28dが設けられた基台34と、該基台34に昇降可能に支持された可動台36とを有する。基台34と可動台36は、エアダンパ106a、106bを介して連結される。ワークであるコンテナ12が可動台36に載置されると、該可動台36が下降する。基台34には、例えば、保持孔76a、76bのいずれかにボルト78・ナット80が選択的に取り付けられる。このため、ボルト78・ナット80によって可動台36が堰止される。この堰止により、可動台36が、保持孔76a、76bのいずれか一方の高さに対応する位置で停止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワーク移載システムに関し、一層詳細には、可動台の下降によってワークを高所から低所に移動させる移載台を含むワーク移載システムに関する。
例えば、輸送機器の動力機関を構成する部材は、形状が複雑であることが多い。このため、該部材を1回の塑性加工(例えば、鍛造加工等)によって得ることは困難であり、一般的には、複数回の塑性加工を経て作製されている。この際、前回の塑性加工を行った第1の塑性加工装置から、次回の塑性加工を行う第2の塑性加工装置まで距離があるような場合には、ワークがストックヤード等に一旦保管される。すなわち、第1の塑性加工装置からストックヤードへの搬入、ストックヤードから第2の塑性加工装置への搬出等のワークの移動が行われる。複数個の部材同士を組み合わせて組立体を順次組み立てていく場合についても、これと同様である。
搬入や搬出等は、ワークを搭載した搬送台車を介して行われる。すなわち、例えば、第1の塑性加工装置による塑性加工が施されたワークは、払い出しコンベアから払い出され、搬送台車に移載される。その後、ワークは、搬送台車ごとストックヤードに搬送される。
ここで、払い出しコンベアから搬送台車への移載は、作業者による手作業(人力)で行われることもある。しかしながら、上記したような部材や組立体は、大部分が金属材からなり、しかも、大形状である。従って、大重量でもある。このため、移載に際し、作業者が女性1人では重労働となったり、場合によっては作業ができなかったりすることがある。以上のような理由から、複数の作業者を必要とする場合が大半である。
このような作業者の負荷を低減するべく、種々の自動移載装置が提案されている。自動移載装置としては、ワークの形状の大小や重量の大小に応じて適切な方式のものが選定される。すなわち、ワークが軽量な段ボールケース等であれば、把持ハンドを有するロボット等が採用され、大型のプラスチックケースや木箱等であれば、リフト(エレベータ)等が採用される。
この種の自動移載装置は、電力等の動力源を必要とする。従って、省電力化を図ること、換言すれば、移載に要するコストを低廉化することは困難である。
特許文献1には、リンク機構を採用し、該リンク機構の作用下にワークを高所から低所へ移載することが可能な搬送台車(移載装置)が提案されている。この搬送台車におけるリンク機構は、動力源を要することなく動作する。従って、移載に要するコストの低廉化を図り得ると考えられる。
特開2009−107429号公報
特許文献1記載の搬送台車では、リンク機構を機能させて荷台を下降させたとき、該荷台を構成するローラコンベアが水平方向に対して傾斜した姿勢となる。このためにワークがローラコンベアに沿って滑動し、倉庫のローラコンベアに移載される。
この場合、ワークの重量が大であるときには、荷台のローラコンベアが傾斜した際の滑動に、重力による勢いがつく。勢いの程度によっては、ワークが倉庫のローラコンベアを超えて落下する懸念がある。このため、輸送機器の動力機関を構成する部材等を移載するための搬送台車として採用することは困難である。輸送機器の動力機関を構成する部材等は上記したように大形状・大重量であるので、荷台のローラコンベア上を滑動する際に勢いがつき易いからである。
また、ワークが複数個のコンテナを積層した積層物である場合、荷台を傾斜させると、コンテナが倒壊する懸念もある。
さらに、ワークには、上記からも諒解されるように、例えば、第1の塑性加工装置から払い出された第1次中間体や、第2の塑性加工装置から払い出された第2次中間体、さらには組立体等、複数種類が存在する。この場合、例えば、第1次中間体の移載先と、第2次中間体の移載先とで高さ位置が異なることがある。この場合、移載先の高さ位置(換言すれば、ワークの種類)に応じて荷台の下降量を変更し得ることが本来は望ましい。しかしながら、特許文献1には、下降量を可変とするための構成に関する記載がなく、結局、単一種のワークにしか対応することができない。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、ワークが大重量である場合や積層物である場合でも移載が容易であり、しかも、場合によってはワークの種類に対応して下降量を変更することが可能で、その上、移載に要するコストの低廉化を図り得るワーク移載システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係るワーク移載システムは、第1係合部が設けられてワークが載置されたときに下降する可動台と、
前記第1係合部が摺動自在に係合された第2係合部を有し、可動台を昇降可能に支持する基台と、
前記可動台と前記基台に連結され、前記可動台の下降に対して緩衝するとともに、前記可動台から前記ワークが除去された後に前記可動台を上昇させることが可能な弾性手段と、
前記可動台の下降を停止させる停止機構と、
前記基台に設けられ、前記基台と、該基台に支持された前記可動台とを移動させるための移動手段と、
を有する移載台を含み、前記移載台を介して前記ワークを移載先に移載することを特徴とする。
この構成において、可動台上にワークを載置すると、該ワークの重量に基づいて弾性手段に所定の荷重が付与されるとともに、可動台が基台に対して摺接しながら下降する。これに伴って、可動台に載置されたワークも下降する。そして、可動台が所定の位置となると、停止機構の作用下に停止する。この停止位置を、例えば、移載先の高さと同程度とすることにより、可動台から移載先に容易にワークを移すことができる。
そして、ワークが移載先に移載された後、弾性手段の作用下に可動台が上昇する。このため、移載先への移載作業を繰り返して行うことができる。
この構成では、可動台が昇降するのみであり、該可動台が傾斜することはない。従って、ワークを移載先に移載する際に、重力によってワークに勢いがつくこともない。このため、ワークが移載先から落下する懸念が払拭される。また、ワークが積層物であっても、倒壊する懸念がない。
可動台の昇降は弾性手段によってなされるので、電力等の動力源を特に必要としない。このため、省電力化を図ることもできる。従って、移載に要するコストの低廉化を図り得る。
可動台及び基台は、中空管部材を連結して形成された枠体から構成することができる。中空管部材の好適な具体例は、市販の丸パイプや角パイプ等である。
この種のパイプは、展示棚や収納棚を組み立てるための素材として広汎に流通している。このため、安価で且つ容易に入手し得る。しかも、軽量であるにも関わらず堅牢である。従って、軽量で耐久性に優れる可動台及び基台を低コストで構成することができる。
なお、中空管部材の材質は特に限定されるものではなく、金属や樹脂等が例示されるが、大重量のワークを載置すること等を考慮すると、アルミニウム合金やステンレス鋼等の金属が好ましい。
そのような場合であっても、基台及び可動台における互いに摺接する部位の少なくとも一方、すなわち、第1係合部の摺接面、又は第2係合部の摺接面の少なくともいずれか一方に、樹脂製部材を配設することが好ましい。このためには、例えば、前記2つの摺接面の少なくとも一方に樹脂製シートを貼付すればよい。又は、第1係合部又は第2係合部の少なくとも一方を、樹脂製部材から構成するようにしてもよい。樹脂の好適な例としては、ポリアミドをはじめとするエンジニアリングプラスチックが挙げられる。
この種の樹脂は、耐摩耗性に優れる。このため、摺接面が摩耗したり、摺接面に傷が発生したりすることを回避することができる。
また、弾性手段は、コイルスプリング等の弾性を示す部材で構成することも可能であるが、その他の好適な例としてエアダンパが挙げられる。エアダンパも市販品であり、入手が容易で且つ安価である上、緩衝の程度を調節することが容易であるからである。
エアダンパを採用した場合、エアダンパの個数、又はロッドの伸縮量を設定することで、可動台の下降量を容易に調節することができる。すなわち、例えば、エアダンパの個数を増加したときや、ロッドの伸縮量を小さく設定したときには、可動台の下降量を小さくすることができる。これとは逆に、エアダンパの個数を低減したときや、ロッドの伸縮量を大きく設定したときには、可動台の下降量を大きくすることができる。
このようにすることにより、可動台の下降量を可変とすることができる。従って、1台の移載台により、高さが相違する複数個の移載先に対応することが可能となる。すなわち、移載台を複数個用意する必要は特になく、このため、複数個の移載台を保管するために広大なスペースが必要となることもない。
停止機構は、例えば、基台に設けられたストッパ部材を含むようにして構成することができる。この構成では、可動台が下降すると、該可動台がストッパ部材に当接して堰止される。この堰止により、可動台を停止させることができる。なお、ストッパ部材は、例えば、ピン等の棒体や、ボルト・ナットで構成することができる。その一方で、基台に対し、ストッパ部材を保持するための保持孔を形成すればよい。
この場合、著しく簡素な構成でありながら、可動台を停止、換言すれば、位置決め固定することが容易となる。なお、可動台を上昇させるには、ワークを除去すればよい。
ワークの種類により、ワークの移載先の高さが相違する場合がある。これに対応するべく、停止機構を、可動台が、高さが相違する複数の位置で停止することが可能となるように構成することが好ましい。
このためには、例えば、高さ方向が相違する保持孔を基台に複数個形成し、この中の1つにストッパ部材を保持するようにすればよい。各々の場合において、ストッパ部材を、高さ位置が互いに相違する複数個の保持孔の1個に係合させることにより、可動台を、高さが相違する複数の位置で停止させることが可能となる。
そして、移動手段の好適な例としては車輪が挙げられる。車輪もまた市販品であり、入手が容易で且つ安価であるからである。しかも、作業ステーションの床上で容易に回転するので、移載台を移動させることが容易である。
ここで、移動手段が予期しない方向を向き、このために移載台が予期しない方向に移動することを回避するべく、移動手段を案内する案内手段を付設することが好ましい。この案内手段は、ワークを可動台に載置する作業を実施するステーションの床に設ければよい。
案内手段を設けることにより、移載元と移載先の間に移載台を介在させることが容易となる。また、ワークを移載元から移載台に移載する際、移載台が移動することを規制することができる。この規制は、ワークの重量が大きな場合に特に有効である。
案内手段を床に対して着脱不能に固定してしまうと、同一の作業ステーションにて他の作業を行う場合に邪魔となることがある。そこで、案内手段を、作業ステーションの床に対して着脱可能に設置することが好ましい。この場合、案内手段が不要であるときに該案内手段を床から取り外すことが可能となる。
案内手段を着脱可能とするには、例えば、案内手段を床に対してボルトで位置決め固定すればよい。又は、床に挿入穴を形成し、該挿入穴内に、案内手段に設けたピンを嵌合するようにしてもよい。
本発明によれば、基台に対して可動台を昇降可能に支持し、可動台上にワークを載置した際、該ワークの重量に基づいて弾性手段に所定の荷重が付与されることに伴って、可動台を基台に対して下降させるようにしている。可動台の下降に追従し、可動台に載置されたワークも下降する。その後、可動台が所定の位置まで下降したとき、停止機構の作用下に該可動台が停止する。この停止位置を、例えば、移載先の高さと同程度とすることにより、可動台から移載先に容易にワークを移すことができる。
可動台は昇降動作するのみで、傾動することはない。従って、ワークを移載先に移載する際に、重力によってワークに勢いがつくこともない。このため、ワークが移載先から落下する懸念が払拭される。また、ワークが積層物であっても、倒壊する懸念がない。
ワークが移載先に移載された後、荷重が取り除かれた弾性手段の作用下に可動台が自動的に上昇する。このため、移載先への移載作業を繰り返して行うことができる。
以上の可動台の昇降は、弾性手段によってなされる。従って、可動台を昇降させるために電力等の動力源を用いる必要は特にない。このため、省電力化を図ることができ、移載に要するコストの低廉化を図り得る。
本発明の実施の形態に係るワーク移載システムを模式的に示した簡易平面図である。 図1のワーク移載システムに含まれる移載台(移載用台車)の全体概略斜視図である。 図2の移載用台車を構成する基台の全体概略斜視図である。 図2の移載用台車を構成する可動台の全体概略斜視図である。 停止機構を構成するストッパ部材が設けられた部位の近傍を示す要部概略斜視図である。 図6A〜図6Dは、移載用台車から搬送用台車(移載先)にワークを移載する過程を示したフローであり、実線は載置部が高位置にある搬送用台車に移載する場合を表し、仮想線は載置部が低位置にある搬送用台車に移載する場合を表す。
以下、本発明に係るワーク移載システムにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るワーク移載システム10を模式的に示した簡易平面図である。このワーク移載システム10は、例えば、所定の装置から払い出されたコンテナ12(ワーク)を受け取る移載用台車14(移載台)と、移載用台車14から前記コンテナ12を受け取る搬送用台車16と、移載用台車14を案内する第1案内レール18(案内手段)と、搬送用台車16を案内する第2案内レール20とを有する。
コンテナ12は、直方体形状の筐体からなる収容容器と、該収容容器を閉塞する蓋部材とからなる(いずれも図示せず)。収容容器には、例えば、鍛造加工が施された中間体ないし成形品、又は、組立体等が収容され、その後、蓋部材が被せられる。コンテナ12の外寸法や体積、色等は、収容する内容物が相違することに対応して相違する。すなわち、ワークであるコンテナ12としては、複数種が存在する。
移載用台車14は、作業ステーション22において、前記所定の装置から払い出しコンベア24に払い出されたコンテナ12を受け取り、次に、搬送用台車16に渡すためのものである。すなわち、コンテナ12は、移載用台車14を介して払い出しコンベア24から搬送用台車16に移載される。
第1案内レール18及び第2案内レール20につき先ず説明すると、第1案内レール18は、第1軌道部材26a、第2軌道部材26bが互いに対向することで構成される。第1軌道部材26aと第2軌道部材26bは所定の間隔で離間しており、これにより形成されるクリアランスに、移載用台車14の4個の車輪28a〜28dの中の2個(車輪28a、28d)が挿入される。
第1軌道部材26a、第2軌道部材26bの端部は、互いに離間する方向に折曲されている。このため、第1案内レール18の入口又は出口は、他の部位に対して拡開された形状となっている。
第1軌道部材26a及び第2軌道部材26bは、例えば、ボルト(図示せず)によって作業ステーション22の床30(図2参照)に位置決め固定されている。このボルトを離脱方向に螺回することにより、第1軌道部材26a及び第2軌道部材26b(第1案内レール18)が床30から取り外される。すなわち、第1軌道部材26a及び第2軌道部材26bは、作業ステーション22の床30上に着脱可能に立設されている。
残余の第2案内レール20は、第3軌道部材32a、第4軌道部材32bから構成されることを除き、第1案内レール18に準じて構成されている。このため、詳細な説明は省略する。第3軌道部材32a、第4軌道部材32b間のクリアランスには、搬送用台車16の4個の車輪33a〜33dの中の2個(車輪33a、33d)が挿入される。
次に、移載用台車14につき詳述する。図2〜図4に示すように、移載用台車14は、基台34と、該基台34に昇降可能に支持された可動台36とを有する。この中の基台34の下方には、移載用台車14が作業ステーション22の床30上で滑動することを可能とする4個の車輪28a〜28dが設けられる。すなわち、車輪28a〜28dは、基台34及び可動台36を移動させるための移動手段として機能する。なお、車輪28a〜28dには、取付軸を中心として回動し得るような回動機構が設けられていない。このため、移載用台車14は、直進のみが可能である。
本実施の形態において、基台34及び可動台36は、中空管部材である丸パイプを連結して形成された枠体からなる。要するに、基台34及び可動台36は、ジョイントを介して丸パイプが連結されることによって構成される。各丸パイプは、特に説明する場合を除き、好適には樹脂被覆鋼管からなる。
図3に示すように、基台34の底部は、2本の下短パイプ40a、40bと下長パイプ42a、42bが、長方形が形成されるようにして連結されることで構成されている。車輪28a〜28dは、底部の4方の隅角部、すなわち、下短パイプ40a、40bと下長パイプ42a、42bの連結箇所(下部ジョイント43)の下方に配置され、取付軸が下部ジョイント43の嵌合孔に嵌合されることで基台34の底部に取り付けられている。
さらに、下短パイプ40a、40b同士には、2本の第1横補強用パイプ44a、44bが橋架され、下長パイプ42a、42b同士には、1本の下固定用パイプ46が橋架される。
底部の4方の隅角部、すなわち、下短パイプ40a、40bと下長パイプ42a、42bの連結箇所(下部ジョイント43)の上方には、支持柱48a〜48dが立設される。支持柱48a〜48dの近傍には、摺接用パイプ50a〜50dが、支持柱48a〜48dと平行となるように配設される。
本実施の形態では、摺接用パイプ50a〜50dとしてステンレス鋼製のパイプが採用されている。これら摺接用パイプ50a〜50dは、支持柱48a〜48d等の構造用パイプに比して若干小径である。これにより、後述する可動台36の摺動パイプ104が容易に摺動可能となるからである。
支持柱48a〜48dと摺接用パイプ50a〜50dは、下部ジョイント43及び上部ジョイント51a、51bを介して連結される。そして、摺接用パイプ50a、50bの間には、上部ジョイント51aを介して上短パイプ52aが橋架され、摺接用パイプ50c、50dの間、支持柱48c、48dの間には、上部ジョイント51bを介して上短パイプ52b、52cが橋架される。
基台34は、さらに、支持柱48a、48dに橋架された第2横補強用パイプ54aと、支持柱48b、48cに橋架された第2横補強用パイプ54bとを有する。第2横補強用パイプ54a、54bの上方には、これら第2横補強用パイプ54a、54bに対して平行となるように、第3横補強用パイプ56a、56bが設けられる。
第2横補強用パイプ54a、54bは、第1横補強用パイプ44a、44bよりも鉛直方向上方に位置し、且つ第3横補強用パイプ56a、56bよりも鉛直方向下方に位置する。下長パイプ42aと第2横補強用パイプ54aは二穴ブラケット58aに通され、下長パイプ42bと第2横補強用パイプ54bは二穴ブラケット58bに通されている。
支持柱48a、48bには、第3横補強用パイプ56a、56bよりも鉛直方向上方となる位置に、支持パイプ60が連結される。さらに、支持パイプ60と上短パイプ52aには、略L字状をなすL型パイプユニット66a、66bが連結される。
一方の可動台36は、図4に示すように、長さが互いに略同等である4本の下パイプ82a〜82dと、上パイプ84a〜84dと、下パイプ82a〜82dの各々と上パイプ84a〜84dの各々とを連結する縦パイプ86a〜86dとを有する。下パイプ82a及び上パイプ84aは、基台34の下長パイプ42aに対して平行であり、下パイプ82b及び上パイプ84bは、基台34の下短パイプ40aに対して平行である。また、下パイプ82c及び上パイプ84cは、基台34の下長パイプ42bに対して平行であり、下パイプ82d及び上パイプ84dは、基台34の下短パイプ40bに対して平行である。
下パイプ82b、82dには、2本の補強用パイプ88a、88bが橋架される。その一方で、上パイプ84a、84c間には上固定用パイプ98が橋架される(図4参照)。また、上パイプ84a、84c上に橋架されるようにして、2個のローラコンベア100a、100bが設けられる。上固定用パイプ98は、ローラコンベア100a、100bの間に位置する。
以上の構成において、下パイプ82a〜82d同士を連結する下方ジョイント101、上パイプ84a〜84d同士を連結する上方ジョイント102には、それぞれ、摺動孔103が設けられた摺動パイプ104が保持されている。摺動パイプ104は、樹脂からなることが好ましい。その好適な具体例としては、ポリアミド等の各種のエンジニアリングプラスチックが挙げられる。
図2に示すように、各摺動パイプ104の摺動孔103には、摺接用パイプ50a〜50dのいずれかが摺動可能に通される。すなわち、摺動パイプ104は、摺接用パイプ50a〜50dに係合する第1係合部であり、摺接用パイプ50a〜50dは、摺動パイプ104が摺動可能に係合された第2係合部である。
摺動パイプ104の摺動孔103の内周壁と、摺接用パイプ50a〜50dの外周壁とは、互いに摺接する。すなわち、摺動孔103の内周壁と摺接用パイプ50a〜50dの外周壁は、摺接面である。ここで、摺動パイプ104が樹脂からなる場合、摺動パイプ104の摺接面である摺動孔103の内周壁も樹脂からなる。従って、摺接用パイプ50a〜50dの外周壁に摺接する摺動孔103の内周壁には、樹脂製部材が配設されていることになる。
ここで、摺接用パイプ50a〜50dには、その径方向に沿って、複数個の保持孔が貫通形成される。図5には、2個の保持孔76a、76bを形成した場合を示している。なお、保持孔76a、76bは摺接用パイプ50a〜50dの全てに形成されており、全ての保持孔76a同士は同一高さに位置する。
また、保持孔76bは、摺接用パイプ50a〜50dの各々において、保持孔76aに比して鉛直上方に形成される。勿論、全ての保持孔76b同士は同一高さに位置する。
保持孔76a又は保持孔76bには、ボルト78が選択的に挿入される。図5では、保持孔76bにボルト78を挿入する場合を例示している。ボルト78の胴部は保持孔76b(又は保持孔76a)から露呈し、この露呈した胴部のネジ部に、ナット80が螺合される。これにより、保持孔76b(又は保持孔76a)からのボルト78の抜け止めがなされる。なお、ボルト78は、全ての保持孔76b(又は保持孔76a)に挿入することが最も好ましい。
後述するように、可動台36が下降すると、ボルト78に摺動パイプ104が当接する。この当接により摺動パイプ104が堰止され、これに伴って可動台36が停止する。すなわち、ボルト78・ナット80はストッパ部材として機能し、且つこれらボルト78・ナット80と保持孔76a、76bとで停止機構が構成される。
そして、下固定用パイプ46と上固定用パイプ98には、2本のエアダンパ106a、106b(弾性手段)が橋架される。エアダンパ106a、106bの各ロッドは、所定の荷重が付与されたときにはじめて後退(この場合、下降)する。
本実施の形態に係るワーク移載システム10は、基本的には上記のように構成される移載用台車14を含んで構成されるものであり、次に、その作用効果につき、移載用台車14の動作との関係も含めて説明する。
はじめに、ワークであるコンテナ12を払い出しコンベア24(図1参照)から搬送用台車16に移載するべく、搬送用台車16及び移載用台車14が払い出しコンベア24の近傍に運搬される。搬送用台車16及び移載用台車14のいずれにも車輪(車輪28a〜28d、車輪33a〜33d)が設けられているため、この運搬は容易である。
第1案内レール18を構成する第1軌道部材26a、第2軌道部材26bの間には、移載用台車14に設けられた4個の車輪28a〜28d中の2個、すなわち、下短パイプ40aと下長パイプ42aとの交点に設けられた車輪28aと、下長パイプ42aと下短パイプ40bとの交点に設けられた車輪28dとが挿入される。この際、第1案内レール18の入口が拡開しているため、2個の車輪28a、28dを第1軌道部材26a、第2軌道部材26bの間に容易に挿入することができる。
この時点では、移載用台車14にコンテナ12は載置されていない。従って、エアダンパ106a、106bのロッドは伸張して前進端に位置し、このため、可動台36は上死点に位置する。
上記と同様に、第2案内レール20を構成する第3軌道部材32a、第4軌道部材32bの間に、搬送用台車16に設けられた4個の車輪33a〜33d中の車輪33a、33dの2個が挿入される。第2案内レール20の入口が拡開しているため、前記2個の車輪33a、33dを第3軌道部材32a、第4軌道部材32bの間に容易に挿入することができる。
例えば、搬送用台車16と払い出しコンベア24との高低差(段差)が比較的小さい場合、移載用台車14においては、可動台36の下降量を小さくすればよい。そこで、作業者は、図5に示すように、保持孔76a、76bの中、高位置に形成された保持孔76bにボルト78を挿入し、その後、保持孔76bから露呈した胴部のネジ部に、ナット80を螺合する。
次に、図6A及び図6Bに簡易的に示すように、払い出しコンベア24に払い出されたコンテナ12が、移載用台車14を構成するローラコンベア100a、100bに移される。この際、ローラコンベア100a、100bを構成するニードルローラが回転するので、コンテナ12を移載用台車14に移し替えることは容易である。また、車輪28a、28dが第1軌道部材26a、第2軌道部材26bで挟持されているので、移載用台車14が予期しない方向に動くことが回避される。
ローラコンベア100a、100bにコンテナ12が載置されると、可動台36の下方に配設されたエアダンパ106a、106bにコンテナ12の荷重が付与される。この荷重付与により、エアダンパ106a、106bの各ロッドが後退(下降)する。従って、図6Cに実線で示すように、可動台36が下降する。エアダンパ106a、106bが可動台36の下降に対して緩衝するので、可動台36は比較的緩慢に下降する。
可動台36が下降する際、摺動パイプ104の摺動孔103の内周壁と、摺接用パイプ50a〜50dの外周壁とが互いに摺接する。本実施の形態では、摺接用パイプ50a〜50dがステンレス鋼からなり、且つ摺動パイプ104が、例えば、ポリアミド等のエンジニアリングプラスチックからなる。すなわち、摺接面の一方が金属であり、且つ他方が、摩擦係数が小さく耐摩耗性に優れるエンジニアリングプラスチックである。このために摩耗粉が発生し難くなるので、摺動孔103内で摩耗粉が噛み込むことに起因して可動台36の円滑な摺動(移動)が阻害されることが回避される。
可動台36が下降すると、摺動パイプ104の下端が、ボルト78・ナット80が保持された位置(保持孔76bの高さ位置)に到達し、これらボルト78・ナット80に当接する。このために摺動パイプ104のそれ以上の下降が阻止される。
すなわち、摺動パイプ104が堰止されるとともに、保持孔76bの高さ位置に対応する高さ位置で、可動台36が停止して位置決め固定される。摺接用パイプ50a〜50dの各々に形成された保持孔76bの全てにボルト78・ナット80を保持することにより、停止した可動台36を、水平に平行となる姿勢とすることが容易となる。
可動台36の停止位置は、ローラコンベア100a、100bと搬送用台車16の載置部とが略一致する高さである。従って、作業者がコンテナ12をローラコンベア100a、100b上で滑動させることにより、図6Cに示すように、該コンテナ12を移載用台車14から搬送用台車16に容易に移載することができる。このため、作業人数は1人で十分であり、しかも、女性であっても作業を容易に実行することができる。
上記したように、移載用台車14の車輪28a、28dは第1軌道部材26a、第2軌道部材26bで挟持され、また、搬送用台車16の車輪33a、33dは第3軌道部材32a、第4軌道部材32bで挟持されている。このため、移載用台車14から搬送用台車16にコンテナ12を移載する際、移載用台車14及び搬送用台車16が予期しない方向に動くことが回避される。
このようにしてコンテナ12が払い出しコンベア24から移載用台車14を介して搬送用台車16に移載されるまでの間、移載用台車14のローラコンベア100a、100bが水平方向に対して傾斜することはない。従って、ローラコンベア100a、100b上を滑動するコンテナ12に、重力による勢いがつくことが回避される。このため、コンテナ12を搬送用台車16上に容易に移載することができる。換言すれば、コンテナ12が搬送用台車16を超えて落下する懸念が払拭される。
また、コンテナ12を複数個積層した場合であっても、倒壊する懸念が払拭される。上記したように、移載用台車14のローラコンベア100a、100bが水平方向に対して傾斜することはないからである。
コンテナ12を搬送用台車16に移載すると、ローラコンベア100a、100b上からコンテナ12が除去されたことになるので、エアダンパ106a、106bに作用していた荷重が取り除かれる。従って、図6Dに示すように、エアダンパ106a、106bの各ロッドが前進(上昇)し、これに追従して可動台36が上昇する。ロッドが前進端に位置することにより、可動台36の上昇が終了する。すなわち、元の高さに戻る。
以上の動作の結果、万一、摺動パイプ104が破損した場合には、該摺動パイプ104を新たなものに交換すればよい。摺動パイプ104は、樹脂製等の市販品であり、廉価である上、交換が容易である。
搬送用台車16に複数個のコンテナ12を載置することが可能であるときには、上記の作業を繰り返し行えばよい。
以上のように、本実施の形態においては、電力等の動力源を用いることなく、移載用台車14のローラコンベア100a、100bへのコンテナ12の移載、可動台36の下降、下降した可動台36からのコンテナ12の搬送用台車16への移載、可動台36の上昇を実行することができる。このため、省電力化を図ることができる。
しかも、移載用台車14は、上記したようにパイプ、ジョイント、車輪28a〜28d、市販品を適宜用いることで構成することができる。このため、設備投資が低廉である。
以上のことが相俟って、移載に要するコストを十分に低廉化することができる。
搬送用台車16に所定量のコンテナ12が移載された後、該搬送用台車16を移動させることにより、コンテナ12を所定のストックヤード等に搬送することができる。
コンテナ12に収容された内容物とは別の内容物を移載する場合には、例えば、外寸法や容積、色等が相違する別のコンテナ110(図6A〜図6D中の仮想線参照)を用い、内容物の区別を容易にすることが行われる。この際、図6Aに仮想線で示すように、搬送用台車16に代替し、脚部の高さ(すなわち、床30上から載置部までの高さ)が相違する搬送用台車112が用いられる。
図6Aに示す搬送用台車112は、搬送用台車16に比して荷台が低い位置にある。従って、この場合、可動台36の下降量を大きくする。
このために、作業者は、ナット80を弛緩した後に保持孔76bからボルト78を取り外し、保持孔76aに付け替える。すなわち、ボルト78を保持孔76aに保持し、胴部のネジ部にナット80を螺合する。
この状態で、次に、図6Bに簡易的に示すように、払い出しコンベア24に払い出されたコンテナ12をローラコンベア100a、100bに移す。これにより、可動台36の下方に配設されたエアダンパ106a、106bにコンテナ12の荷重が付与され、エアダンパ106a、106bの各ロッドが後退(下降)する。従って、可動台36が下降する。エアダンパ106a、106bが可動台36の下降に対して緩衝するので、可動台36は比較的緩慢に下降する。
可動台36が下降すると、摺動パイプ104の下端が、ボルト78・ナット80が保持された位置(保持孔76aの高さ位置)に到達し、これらボルト78・ナット80に当接する。このために摺動パイプ104のそれ以上の下降が阻止される。
すなわち、摺動パイプ104が堰止されるとともに、保持孔76aの高さ位置に対応する高さ位置で、可動台36が停止して位置決め固定される。摺接用パイプ50a〜50dの各々に形成された保持孔76bの全てにボルト78・ナット80を保持することにより、停止した可動台36を、水平に平行となる姿勢とすることが容易となる。
図5に示すように、保持孔76aは、保持孔76bよりも鉛直方向下方に位置する。このため、可動台36の下降量は、保持孔76bの位置で可動台36を位置決め固定するときの下降量に比して大きくなる。すなわち、可動台36は、上記よりも低い位置で停止する。
そして、ボルト78・ナット80による可動台36の停止位置は、図6Cに仮想線で示すように、ローラコンベア100a、100bと搬送用台車112の載置部とが略一致する高さである。従って、作業者がコンテナ12をローラコンベア100a、100b上で滑動させることにより、該コンテナ12を移載用台車14から搬送用台車112に容易に移載することができる。
以上のようにしてコンテナ12が搬送用台車112に移載されると、エアダンパ106a、106bに作用していた荷重が取り除かれる。従って、図6Dに仮想線で示すように、可動台36が、エアダンパ106a、106bのロッドが前進(上昇)することに追従して上昇する。
最終的に、ロッドが前進端に位置することにより、可動台36の上昇が終了する。すなわち、元の高さに戻る。搬送用台車112に複数個のコンテナ12を載置することが可能であるときには、上記の作業を繰り返し行えばよい。
この場合においても、上記と同様の効果が得られることは勿論である。
可動台36の下降量は、エアダンパの個数を増減することで調節することができる。すなわち、エアダンパの個数を増加したときには、可動台36の下降量が小さくなる。これとは逆に、エアダンパの個数を低減すると、可動台36の下降量が大きくなる。
又は、エアダンパ106a、106bのロッドのストローク量(伸縮量)を調節するようにしてもよい。すなわち、ロッドのストローク量を小さく設定したときには、可動台36の下降量が小さくなる。一方、ロッドのストローク量を大きく設定したときには、可動台36の下降量が大きくなる。
さらに、所定の荷重に対するロッドのストローク量(伸縮量)が相違するエアダンパに交換するようにしてもよい。すなわち、コンテナ12、110の重量に対するストローク量(伸縮量)がエアダンパ106a、106bに比して小さなエアダンパを用いると、可動台36の下降量が小さくなる。これとは逆に、コンテナ12、110の重量に対するストローク量(伸縮量)がエアダンパ106a、106bに比して大きなエアダンパを用いると、可動台36の下降量が大きくなる。
エアダンパの増減や交換は、可動台36を基台34に組み込む際に行えばよい。基台34及び可動台36がパイプを連結した枠体からなるため、エアダンパの増減作業や交換作業は容易である。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施の形態では、2個の保持孔76a、76bを形成することで、可動台36の停止位置を低位置と高位置の2段階で選択可能としているが、保持孔の個数を3個以上とすることにより、停止位置の段階数をさらに選択可能とすることができるようになる。
また、ワークがコンテナ12、110に特に限定されるものではなく、鍛造加工等が施された中間体や成形品、組立体それ自体であってもよいことは勿論である。
さらに、移載用台車14へのワークの移載元は払い出しコンベア24に限定されるものではなく、移載用台車14からのワークの移載先は搬送用台車16に限定されるものではない。例えば、高さが大きな搬送用台車から高さが小さな払い出しコンベアにワークを移載する際に、移載用台車14を用いるようにしてもよい。
そして、弾性手段として油圧シリンダを用いるようにしてもよい。この場合、油圧シリンダのロッドを昇降動作させることによってワークを高位置から低位置へ、又はその逆方向に容易に移動させることができる。
10…ワーク移載システム 12、110…コンテナ
14…移載用台車 16、112…搬送用台車
18、20…案内レール 22…作業ステーション
24…払い出しコンベア 26a、26b、32a、32b…軌道部材
28a〜28d、33a〜33d…車輪 30…床
34…基台 36…可動台
48a〜48d…支持柱 50a〜50d…摺接用パイプ
76a、76b…保持孔 78…ボルト
80…ナット 100a、100b…ローラコンベア
103…摺動孔 104…摺動パイプ
106a、106b…エアダンパ
前記の目的を達成するために、本発明に係るワーク移載システムは、第1係合部が設けられてワークが載置されたときに下降するとともに、前記ワークを滑動させるためのローラコンベアが設けられた可動台と、
前記第1係合部が摺動自在に係合された第2係合部を有し、可動台を昇降可能に支持する基台と、
前記可動台と前記基台に連結され、前記可動台の下降に対して緩衝するとともに、前記可動台から前記ワークが除去された後に前記可動台を上昇させることが可能な弾性手段と、
前記可動台の下降を停止させる停止機構と、
前記基台に設けられ、前記基台と、該基台に支持された前記可動台とを移動させるための移動手段と、
を有する移載台を含み、前記ワークを載置して下降した前記可動台から、前記ローラコンベアによって前記ワークを移載先に向かって滑動させることで、前記移載台を介して前記ワークを移載先に移載することを特徴とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係るワーク移載システムは、複数個の摺動パイプを含む中空管部材を連結して形成された枠体からなり、ワークが載置されたときに下降するとともに、前記ワークを滑動させるためのローラコンベアが設けられた可動台と、
中空管部材を連結して形成された枠体からなり、且つ前記摺動パイプの各々が摺動自在に係合された複数個の摺接用パイプを有し、水平姿勢の前記可動台を昇降可能に支持する基台と、
前記可動台と前記基台に連結され、前記可動台の下降に対して緩衝するとともに、前記可動台から前記ワークが除去された後に前記可動台を上昇させることが可能な弾性手段と、
前記可動台の下降を停止させる停止機構と、
前記基台に設けられ、前記基台と、該基台に支持された前記可動台とを移動させるための移動手段と、
を有する移載台を含み、
前記停止機構は、少なくとも、前記摺接用パイプの各々の第1の高さ位置に設けられた孔からなる第1孔群と、第2の高さ位置に設けられた第2孔群とを含むとともに、前記第1孔群をなす孔、又は前記第2孔群をなす孔のいずれかにストッパ部材が取り外し可能に通され、
前記可動台が所定の位置まで下降した際に前記ストッパ部材が前記摺動パイプを堰止することで、高さが相違する複数の位置で前記可動台を水平姿勢で停止させることが可能であり、
前記ワークを載置して下降した前記可動台から、前記ローラコンベアによって前記ワークを移載先に向かって滑動させることで、前記移載台を介して前記ワークを移載先に移載することを特徴とする。
そのような場合であっても、基台及び可動台における互いに摺接する部位の少なくとも一方、すなわち、摺接用パイプの摺接面、又は摺動パイプの摺接面の少なくともいずれか一方に、樹脂製部材を配設することが好ましい。このためには、例えば、前記2つの摺接面の少なくとも一方に樹脂製シートを貼付すればよい。又は、摺接用パイプもしく摺動パイプの少なくとも一方を、樹脂製部材から構成するようにしてもよい。樹脂の好適な例としては、ポリアミドをはじめとするエンジニアリングプラスチックが挙げられる。
停止機構は、例えば、基台に設けられたストッパ部材を含むようにして構成することができる。この構成では、可動台が下降すると、前記摺動パイプがストッパ部材に当接して堰止される。この堰止により、可動台を停止させることができる。なお、ストッパ部材は、例えば、ピン等の棒体や、ボルト・ナットで構成することができる。その一方で、基台に対し、ストッパ部材を保持するための保持孔を形成すればよい。
ここで、摺接用パイプ50a〜50dには、その径方向に沿って、複数個の保持孔が貫通形成される。図5には、2個の保持孔76a、76bを形成した場合を示している。なお、保持孔76a、76bは摺接用パイプ50a〜50dの全てに形成されており、全ての保持孔76a(第1孔群)同士は同一高さに位置する。
また、保持孔76bは、摺接用パイプ50a〜50dの各々において、保持孔76aに比して鉛直上方に形成される。勿論、全ての保持孔76b(第2孔群)同士は同一高さに位置する。

Claims (9)

  1. 第1係合部が設けられてワークが載置されたときに下降する可動台と、
    前記第1係合部が摺動自在に係合された第2係合部を有し、可動台を昇降可能に支持する基台と、
    前記可動台と前記基台に連結され、前記可動台の下降に対して緩衝するとともに、前記可動台から前記ワークが除去された後に前記可動台を上昇させることが可能な弾性手段と、
    前記可動台の下降を停止させる停止機構と、
    前記基台に設けられ、前記基台と、該基台に支持された前記可動台とを移動させるための移動手段と、
    を有する移載台を含み、前記移載台を介して前記ワークを移載先に移載することを特徴とするワーク移載システム。
  2. 請求項1記載のワーク移載システムにおいて、前記可動台及び前記基台が、中空管部材を連結して形成された枠体からなることを特徴とするワーク移載システム。
  3. 請求項2記載のワーク移載システムにおいて、前記第1係合部の摺接面、又は前記第2係合部の摺接面の少なくともいずれか一方に、樹脂製部材が配設されていることを特徴とするワーク移載システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワーク移載システムにおいて、前記弾性手段がエアダンパからなり、前記エアダンパの個数又はロッドの伸縮量を設定することで前記可動台の下降量を調節することを特徴とするワーク移載システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワーク移載システムにおいて、前記停止機構は、前記基台に設けられたストッパ部材を含み、前記可動台が所定の位置まで下降した際に前記ストッパ部材が前記可動台を堰止することで該可動台を停止させることを特徴とするワーク移載システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のワーク移載システムにおいて、前記停止機構は、前記可動台を、高さが相違する複数の位置で停止させることが可能であることを特徴とするワーク移載システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のワーク移載システムにおいて、前記移動手段が車輪であることを特徴とするワーク移載システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のワーク移載システムにおいて、前記ワークを前記可動台に載置する作業を実施するステーションの床に設けられ、前記移動手段を案内する案内手段をさらに有することを特徴とするワーク移載システム。
  9. 請求項8記載のワーク移載システムにおいて、前記案内手段が前記床上に対して着脱可能に設置されていることを特徴とするワーク移載システム。
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