JP6504946B2 - 流体機材搬出設備及び流体機材搬出方法 - Google Patents

流体機材搬出設備及び流体機材搬出方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハウジング内の既設管の作業対象領域に存在する切断作業後の切断機や制水弁の弁体等の搬出対象機材を、作業用開閉弁で仕切られるハウジング内の下側作業空間から上側作業空間に引き上げ搬送する流体機材搬出設備及び流体機材搬出方法に関する。
流体機材搬出設備として、例えば、既設管の一例である水道管にバタフライ弁や仕切弁等の制水弁を不断水状態で設置する設備では、特許文献1に示すように、水道管の弁設置予定箇所に、制水弁の設置長さに相当する管部分を輪切り状態で切断するための切断機と、水道管の管切断除去部位に挿入された制水弁の両接続口部とこれに管軸芯方向で相対向する水道管の両残置管部とを接続するための継輪とを取付ける。
次に、切断機及び両継輪を含む作業対象領域を、作業用開閉弁を備えたハウジングで密封するとともに、切断機に連結された搬送支持軸を、ハウジングの上部から外部に突出させる。この搬送支持軸は二重軸構造に構成され、その内軸が切断機の駆動軸として使用される。
搬送支持軸の内軸を電動モータ等の駆動源に連結して切断機を駆動し、水道管の弁設置予定箇所を輪切り状態で切断する。この切断後の切断除去管部を抱持した切断機が、ハウジング内の下側作業空間から上側作業空間に引き上げられ、最終的にはハウジング外に搬出される搬出対象機材(搬出対象流体機材)となる。
そして、従来では、ハウジングの上部から外部に突出する搬送支持軸の突出軸部に、引き上げ搬送装置である移動式クレーン等の吊下げフックに掛止された吊下げワイヤーを取付け、移動式クレーンの巻き上げによって搬送支持軸の突出軸部に引き上げ力を付与し、ハウジングの下側作業空間内に位置する搬出対象機材を上側作業空間内に引き上げ搬送し、さらに、ハウジング外に搬出する。
特開2010−196762号公報
この種の流体機材搬出設備に用いられる搬送支持軸は、既設管の弁設置予定箇所に装着された切断機から下側作業空間の一部及び上側作業空間を縦断してハウジングの上部を貫通突出するだけの長さが必要であるため、切断機の引き上げ搬送に連れて長尺の搬送支持軸の突出軸部がハウジングの上部から大きく突出することになる。
そのため、従来のように、ハウジングの上部から外部に突出する搬送支持軸の突出軸部に、引き上げ搬送装置である移動式クレーン等の吊下げフックに掛止された吊下げワイヤーを取付け、移動式クレーンの巻き上げによってハウジングの下側作業空間内に位置する搬出対象機材を上側作業空間内に引き上げ搬送する方法では、ハウジングの上方に橋梁等の構造物が位置するなどして、ハウジングの上方に移動式クレーン等による吊下げ搬送のための十分な引上げ作業空間を確保することができない施工現場においては実施することができない不都合がある。
また、各種の条件によって切断機に連結された搬送支持軸及びハウジングが鉛直方向に対して傾斜した姿勢で配設されている施工現場においては、傾斜姿勢の搬送支持軸を移動式クレーン等で引き上げる際、ハウジングの軸支承部と搬送支持軸との間でこじれが発生し、搬送支持軸を引き上げることができなくなる不都合がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、ハウジングの上方に少なくとも搬送支持軸の全長以上の十分な引上げ作業空間を確保することができない場合、或いは、搬送支持軸及びハウジングが鉛直方向に対して傾斜している場合であっても、搬送支持軸に対して引き上げ力を拗れの無い状態で効率良く付与して、ハウジングの下側作業空間内の搬出対象機材を上側作業空間内に確実、スムーズに引き上げ搬送することができ、しかも、この引き上げ搬送のための設備もコンパクトに構成することのできる流体機材搬出設備及び流体機材搬出方法を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、既設管の作業対象領域を、内部空間を下側作業空間と上側作業空間とに仕切ることが可能な作業用開閉弁を備えたハウジングで密封し、前記下側作業空間内において前記既設管の作業対象領域に存在する搬出対象機材に連結された搬送支持軸を、前記ハウジングの上部から外部に突出させ、前記搬送支持軸の突出軸部に引き上げ力を付与して、前記下側作業空間内の前記搬出対象機材を前記上側作業空間内に引き上げ搬送する引き上げ搬送装置が設けられている流体機材搬出設備であって、
前記引き上げ搬送装置には、前記ハウジング又は固定部に設置可能で、且つ、前記搬送支持軸の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークで作動可能な往復移動式の引き上げ手段と、
当該引き上げ手段と前記搬送支持軸の突出軸部に設けられた被連結部とを着脱自在に連結して、前記引き上げ手段の引き上げ力を前記搬送支持軸の突出軸部に対して軸芯方向から付与する連結手段と、
前記搬送支持軸の突出軸部と前記ハウジング又は固定部との間において、前記搬出対象機材を含む前記搬送支持軸の荷重を受け止めて当該搬送支持軸を引き上げ位置に位置保持する軸保持手段とが備えられている点にある。
上記構成によれば、ハウジング又は固定部に設置された引き上げ手段と、ハウジングの上部から外部に突出している搬送支持軸の突出軸部に設けられている被連結部とを連結手段にて連結する。この状態での引き上げ手段の往行作動により、搬送支持軸の突出軸部の被連結部に対して、搬送支持軸の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークに対応する引き上げ力を搬送支持軸の軸芯方向から確実に付与することができる。
そのため、搬送支持軸及びハウジングが鉛直方向に対して傾斜している場合であっても、ハウジングの軸支承部と搬送支持軸との間でこじれが発生することが無く、搬送支持軸をスムーズに引き上げ搬送することができる。
引き上げ手段で引き上げられた搬送支持軸は、搬出対象機材を含む搬送支持軸の荷重を受け止める軸保持手段によって引き上げ位置に位置保持される。
このような分割ストローク単位での搬送支持軸の引き上げ作業工程と引き上げ位置での搬送支持軸の位置保持作業工程との繰り返しによって、ハウジングの下側作業空間内の搬出対象機材を上側作業空間内に確実、スムーズに引き上げ搬送することができる。
したがって、ハウジングの上方に少なくとも搬送支持軸の全長以上の十分な引上げ作業空間を確保することができない場合、或いは、搬送支持軸及びハウジングが鉛直方向に対して傾斜している場合であっても、搬送支持軸に対して引き上げ力を拗れの無い状態で効率良く付与して、下側作業空間内の搬出対象機材を上側作業空間内に確実、スムーズに引き上げ搬送することができる。
しかも、引き上げ手段の作動ストロークが搬送支持軸の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークであるため、引き上げ手段自体の小型を図ることができ、搬出対象機材を引き上げ搬送するための設備をコンパクトに構成することができる。
本発明による第2の特徴構成は、上述の第1の特徴構成を備えた流体機材搬出設備において、前記連結手段には、前記引き上げ手段の往復作動に連動して前記搬送支持軸の軸芯方向に沿って昇降し、且つ、前記搬送支持軸の被連結部に対して前記搬送支持軸の軸径方向から係脱操作可能な引き上げ力付与部が備えられている点にある。
上記構成によれば、連結手段に備えられた引き上げ力付与部を搬送支持軸の被連結部に対して軸径方向から係合させることにより、引き上げ手段の往行作動時において、搬送支持軸の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークに対応する引き上げ力を搬送支持軸に軸芯方向から確実に付与することができる。
また、引き上げ手段の往行作動終了後において、連結手段の引き上げ力付与部を、搬送支持軸の被連結部から軸径方向に沿って係合解除側に離脱移動させることにより、引き上げ手段をスムーズに復行作動させて次の引き上げ工程に備えることができる。
したがって、引き上げ手段と搬送支持軸の突出軸部に設けられた被連結部とを連結手段で連結する際、分割ストローク単位での搬送支持軸の引き上げ作業毎に、搬送支持軸の被連結部に対して連結手段を直接的にボルト等で脱着する脱着構造に比較して作業能率の向上を図ることができる。
本発明による第3の特徴構成は、上述の第2の特徴構成を備えた流体機材搬出設備において、前記引き上げ力付与部には、前記引き上げ手段の一対の昇降部に連結された一対の昇降体と、当該両昇降体に亘って前記搬送支持軸の軸径方向に係脱操作自在に架設された引き上げ力付与部材とが備えられている点にある。
上記構成によれば、引き上げ手段の一対の昇降部に連結された一対の昇降体と、それに架設された引き上げ力付与部材とにより、搬送支持軸の被連結部に対して引き上げ力を搬送支持軸の軸芯方向から安定的に確実に付与することができる。
しかも、搬送支持軸の被連結部に対して係脱自在な引き上げ力付与部材の重量が、引き上げ手段の一対の昇降部に連結された一対の昇降体に架設支持されているので、引き上げ力付与部材の係脱操作を少ない労力で容易に行うことができる。
本発明による第4の特徴構成は、上述の第1〜第3のいずれか一つの特徴構成を備えた流体機材搬出設備において、前記軸保持手段が、前記引き上げ手段によって前記ハウジング外に引き上げられた前記搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に対して軸径方向から装着可能な分割構造の筒状体で、且つ、当該筒状体の筒軸心方向両端部に荷重受け部が形成されている複数個の荷重支持筒から構成されている点にある。
上記構成によれば、引き上げ手段によってハウジング外に引き上げられた搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に対して、両端部に荷重受け部を備えた分割構造の荷重支持筒の1個又は複数個を搬送支持軸の軸径方向から装着することにより、搬送支持軸の突出軸部側と前記ハウジング又は固定部側との間において、搬送支持軸に外装状態にある荷重支持筒によって、搬出対象機材を含む搬送支持軸の荷重を当該搬送支持軸の軸芯方向から受け止めることができる。
したがって、搬出対象機材の荷重が作用している搬送支持軸を軸径方向から挟持固定する場合に比較して、搬出対象機材を含む搬送支持軸の荷重を確実に受け止めることができる。
本発明による第5の特徴構成は、上述の第4の特徴構成を備えた流体機材搬出設備において、前記搬送支持軸の被連結部が、前記搬送支持軸の上端部に脱着自在に取付けられる第1引き上げ治具と、前記搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に装着された前記荷重支持筒に脱着自在に取付けられる第2引き上げ治具とから構成されている点にある。
上記構成によれば、搬送支持軸の第1回目の引き上げ工程においては、搬送支持軸の被連結部として搬送支持軸の上端部に取付けた第1引き上げ治具を使用することにより、ハウジング外への突出量が最も少ない状態にある搬送支持軸の被連結部とハウジング又は固定部との間に、引き上げ手段を設置するための十分なスペースを確保することができ、第1引き上げ治具と引き上げ手段との連結構造の簡素化を図ることができる。
しかも、搬送支持軸の第2回目以降の引き上げ工程においては、ハウジング外に引き上げられた搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に装着されている頑丈な荷重支持筒を利用して、当該荷重支持筒に第2引き上げ治具を簡単、確実に取付けることができる。
本発明による第6の特徴構成は、既設管の作業対象領域を、内部空間を下側作業空間と上側作業空間とに仕切ることが可能な作業用開閉弁を備えたハウジングで密封する密封作業工程と、前記ハウジングの下側作業空間内における前記既設管の作業対象領域に存在する搬出対象機材に連結され、且つ、前記ハウジングの上部を貫通して外部に突出する搬送支持軸の突出軸部の引き上げ移動により、前記下側作業空間内の前記搬出対象機材を前記上側作業空間内に引き上げ搬送する搬出作業工程とを備えた流体機材搬出方法であって、前記搬出作業工程を次の(イ)、(ロ)の繰り返しにより実行することを特徴とする点にある。
(イ)前記ハウジングの上部から突出する前記搬送支持軸の突出軸部を、往復移動式の引き上げ装置によって前記搬送支持軸の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークで引き上げる分割引き上げ工程。
(ロ)前記引き上げ装置で引き上げられた前記搬送支持軸を、前記搬出対象機材を含む前記搬送支持軸の荷重を受け止める軸保持手段によって引き上げ位置に位置保持する位置保持工程。
上記構成によれば、上述の第1の特徴構成と同様に、ハウジングの上方に少なくとも搬送支持軸の全長以上の十分な引上げ作業空間を確保することができない場合、或いは、搬送支持軸及びハウジングが鉛直方向に対して傾斜している場合であっても、搬送支持軸に対して引き上げ力を拗れの無い状態で効率良く付与して、下側作業空間内の搬出対象機材を上側作業空間内に確実、スムーズに引き上げ搬送することができる。
しかも、引き上げ手段の作動ストロークが搬送支持軸の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークであるため、引き上げ手段自体の小型を図ることができ、搬出対象機材を引き上げ搬送するための設備をコンパクトに構成することができる。
本発明による第7の特徴構成は、第6の特徴構成を備えた流体機材搬出方法において、前記軸保持手段による位置保持工程が、前記引き上げ手段によって前記ハウジング外に引き上げられた前記搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に対して、両端部に荷重受け部となる連結フランジを備えた分割構造の荷重支持筒の1個又は複数個を搬送支持軸の軸径方向から装着する工程である点にある。
上記構成によれば、引き上げ手段によってハウジング外に引き上げられた搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に対して、分割構造の荷重支持筒を搬送支持軸の軸径方向から効率良く簡単に装着することができる。それでいて、装着状態では荷重支持筒が搬送支持軸に外装され、且つ、隣接している荷重支持筒同士を荷重受け部となる連結フランジで連結することができるので、搬出対象機材を含む搬送支持軸の荷重を安定した状態で確実に受け止めることができる。
本発明による第8の特徴構成は、第7の特徴構成を備えた流体機材搬出方法において、前記分割引き上げ工程での分割ストロークが、次の位置保持工程において前記搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に装着される前記荷重支持筒の装着高さよりも大に設定されている点にある。
上記構成によれば、引き上げ手段によって引き上げられた搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位の長さが、荷重支持筒の装着高さよりも大であるため、その余剰引き上げによって現出される空間的な余裕により、突出軸部の引き上げ部位に対する軸径方向からの荷重支持筒の装着作業を能率良く容易に行うことができる。
それでいて、荷重支持筒の装着作業後に引き上げ手段を復行作動させることにより、搬出対象機材を含む搬送支持軸の荷重を安定状態で当接している荷重支持筒にて確実に受け止めることができる。
本発明の流体機材搬出設備の引き上げ搬送装置をハウジングに設置した全体の断面図 第1引き上げ治具を装着した引き上げ搬送装置の拡大断面図 第1引き上げ治具を装着した引き上げ搬送装置の斜視図 第1引き上げ治具を装着した引き上げ搬送装置の平面図 第1回目の引き上げ時の引き上げ搬送装置の拡大断面図 第2引き上げ治具を装着した全体の断面図 第2引き上げ治具を装着した引き上げ搬送装置の拡大断面図 第2引き上げ治具を装着した引き上げ搬送装置の要部の分解斜視図 第2引き上げ治具を装着した引き上げ搬送装置の係合位置での平面図 第2回目の引き上げ時の全体の断面図 第2引き上げ治具を係合解除したときの引き上げ搬送装置の平面図 第2引き上げ治具を下方の引き上げ開始位置に変更したときの引き上げ搬送装置の全体の断面図 第3回目の引き上げ時の全体の断面図 第2引き上げ治具を下方の引き上げ開始位置に変更したときの引き上げ搬送装置の拡大断面図 第4回目の引き上げ時の要部の断面図 第4回目の引き上げ時の引き上げ搬送装置の拡大断面図 引き上げ搬送装置の撤去時の要部の断面図 搬送支持軸の吊下げ撤去時の要部の断面図 ハウジングの上部カバーと搬出対象機材の撤去順番を示す概略断面図
〔第1実施形態〕
図1は、既設管の一例である地中埋設の水道管1にバタフライ弁や仕切弁等の制水弁を不断水状態で設置する弁設置設備の一部を示す。この弁設置設備としては従来から種々の構造のものが提案され、且つ、多数の工事現場で実施されているため、本発明の流体機材搬出設備及び流体機材搬出方法に関連する弁設置設備の概要を簡単に説明する。
水道管1の弁設置予定箇所には、制水弁の設置長さに相当する管部分を輪切り状態で切断するための切断機CMと、切断後の水道管1の管切断除去部位に挿入された制水弁の両接続口部と管切断除去部位を挟んで相対向する水道管1の両切断残置管部1A(図6参照)とを水密状態で接続するための継輪(図示せず)とが取付けられている。
この切断機CM及び両継輪を含む作業対象領域は、作業用開閉弁Vを備えたハウジングHで水密に密封されているとともに、切断機CMの駆動部2に連結された搬送支持軸3は、ハウジングHの上部から外部に突出されている。この搬送支持軸3は内外二重軸構造の外軸から構成され、内軸は、切断機CMの駆動部2の入力軸に伝動連結される駆動軸4(図2参照)に構成されている。
そして、駆動軸4を駆動源の一例である電動モータ(図示せず)に連結して切断機CMを駆動し、水道管1の弁設置予定箇所を輪切り状態で切断する。
切断機CMとしては従来から種々の構造のものが存在する。当該実施形態においては、水道管1の両切断残置管部1Aの切断端面となる切断予定位置において切削バイトを管周方向(円周方向)に沿って駆動回転させながらその回転経路の特定位置で径方向内方に所定量ずつ送り込むことにより、不断流状態のまま水道管1の切断除去予定管部を輪切り状に切断する切断機CMが使用され、図1において簡略化された形態で示されている。
また、図1は、水道管1の弁設置予定箇所が切断機CMで輪切り状態に切断された切断作業直後の状態を示している。
そして、当該実施形態においては、この切断後の切断除去管部1Bを抱持した切断機CMが、ハウジングH内の下側作業空間S1から上側作業空間S2に引き上げられ、最終的にはハウジングH外に搬出する必要のある搬出対象機材Eとなる。
そのため、弁設置設備のハウジングHの上部カバー14に、搬送支持軸3の突出軸部3Aに引き上げ力を付与して、ハウジングHの下側作業空間S1内の搬出対象機材Eを上側作業空間S2内に引き上げ搬送する引き上げ搬送装置Rを設置することにより、弁設置設備のハウジングHを利用した本発明の流体機材搬出設備が構成されている。
次に、ハウジングHについて詳述すると、図1に示すように、掘削して構築された作業ピット内に位置する水道管1のうち、切断機CM及び両継輪を含む作業対象領域の下半側を覆う下部カバー10の上側連結フランジ10aと、作業対象領域の上半側を覆う下側中間カバー11の下側連結フランジ11aとが水密状態で固定連結されている。
この下側中間カバー11の上側フランジ部11bには、作業用開閉弁Vの弁ケース12の下側連結フランジ12aが水密状態で固定連結されている。
さらに、作業用開閉弁Vの弁ケース12の上側連結フランジ12bには、切断機CMを収納可能な上側作業空間S2を形成する上側中間カバー13の下側連結フランジ13aが水密状態で固定連結されている。
この上側中間カバー13の上側連結フランジ13bには、当該上側中間カバー13の上側開口を閉止する上部カバー14の連結フランジ14aが水密状態で脱着自在に固定連結されている。
また、ハウジングHの内面のうち、水道管1の管軸芯を通る水平方向で相対向する左右の内面部分には、切断機CMの左右両側部に設けられた横断面略凸状の昇降ガイド部15を係合状態で上下方向に沿って摺動案内する昇降ガイドレール16が設けられている。
さらに、図1、図2に示すように、ハウジングHの上部カバー14の中央部に上下方向に貫通する状態で設けられた環状開口枠20の上端には、水道管1の管軸芯を通る鉛直線上から搬出対象機材E等の吊下げ対象機材の重心位置変動範囲(吊下げ位置調節操作範囲)までの可動領域に亘って搬送支持軸3の水平移動を許容する開口21aを備えた摺動ガイド板21が固着されている。
この摺動ガイド板21の上面に沿ってハウジングHの密封状態を維持したまま摺動する板状のスライドプレート22には、搬送支持軸3が昇降自在に貫通する下側取付け部材23の下側連結フランジ23aと、搬送支持軸3の下端側連結部24の上面と上下方向から当接可能なストッパー筒25の連結フランジ25aとが取付けられている。
そして、水平方向において搬出対象機材Eの重心位置と搬送支持軸3の昇降中心位置とが合致又は略合致するように、換言すれば、搬出対象機材Eの重心位置を通る鉛直線上に搬送支持軸3の軸芯である吊下げ中心線が位置又は略位置するように、摺動ガイド板21に対して取付け位置変更操作領域内でスライドプレート22の取付け位置を変更する。
また、搬送支持軸3の上端部には、一対の吊下げアーム26を備えた吊下げ軸受部材27が螺合固定され、両吊下げアーム26の上端面には、駆動軸4の上端部に脱着自在に伝動状態で連結される電動モータの取付け座28が設けられている。
吊下げ軸受部材27の下端に固定連結された上側取付け部材29の下側連結フランジ29aと下側取付け部材23の上側連結フランジ23bとが、上下方向に所定間隔を空けた状態でボルト30・ナット31にて脱着自在に固定連結されている。
次に、本発明の流体機材搬出設備の引き上げ搬送装置Rについて説明する。
この引き上げ搬送装置Rには、ハウジングHのスライドプレート22に設置可能で、且つ、搬送支持軸3の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークで作動可能な往復移動式の引き上げ手段R1と、当該引き上げ手段R1(図2、図3参照)と搬送支持軸3の突出軸部3Aに設けられた被連結部Cとを着脱自在に連結して、引き上げ手段R1の引き上げ力を搬送支持軸3の突出軸部3Aに対して軸芯方向から付与する連結手段R2(図3、図4参照)と、搬送支持軸3の突出軸部3AとハウジングHのスライドプレート22との間において、搬出対象機材Eを含む搬送支持軸3の荷重を受け止めて引き上げ位置に位置保持する脱着自在な軸保持手段R3(図5〜図8参照)とが備えられている。
引き上げ手段R1は、図2、図3に示すように、ハウジングHのスライドプレート22に配置される左右一対のネジジャッキJを備えたジャッキユニットJUから構成されている。
各ネジジャッキJは、スライドプレート22における搬送支持軸3の左右両側部に設けられたジャッキ取付け座40に取付けられ、且つ、ウォーム及びウォームホイールからなる減速機構(図示せず)が内装されているジャッキケース41が備えられている。このジャッキケース41には、減速機構のウォームホイールと一体回転するネジ軸42が搬送支持軸3と平行な垂直姿勢で上方に突設され、さらに、ウォームシャフト43がネジ軸42と直交する水平姿勢で貫通支持されている。
一方のネジジャッキJのウォームシャフト43の前端部に駆動源としての電動モータ44が伝動連結され、両ネジジャッキJのウォームシャフト43の後端部に設けられたスプロケット45に亘って伝動チェーン46が巻回されている。
そして、電動モータ44を駆動すると、両ネジジャッキJのネジ軸42が同期して同方向に同速度で回転し、両ネジ軸42に螺合されている昇降部の一例であるネジ駒(トラベリングナット)47が同方向に同量だけ昇降する。
両ネジ軸42のネジ駒47の最大昇降ストロークは、搬送支持軸3の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークに構成されている。
連結手段R2には、図3、図4に示すように、ジャッキユニットJUの往復作動に連動して搬送支持軸3の軸芯方向に沿って昇降し、且つ、搬送支持軸3の被連結部Cに対して搬送支持軸3の軸径方向である前後方向から係脱操作可能な引き上げ力付与部50が備えられている。
この引き上げ力付与部50は、引き上げ手段R1の一対のネジ駒47の上面に前後方向に沿う姿勢で載置支持され、且つ、ネジ駒47の上面にボルト等で固定連結された一対の板状の昇降体51と、この一対の昇降体51の相対向する端部同士、つまり、両昇降体51の前端部同士及び後端部同士に亘ってそれぞれ係脱操作方向である前後方向に摺動操作自在に載置状態で架設された一対の角棒状の引き上げ力付与部材52とから構成されている。
各昇降体51の前後方向の両端部には、引き上げ力付与部材52の摺動操作範囲を係合位置と係合解除位置とに亘る範囲に規制する長孔51aが形成され、各引き上げ力付与部材52の左右方向の両端部には、架設状態で昇降体51の長孔51aに連通するボルト挿通孔52aが形成されている。
そして、架設状態で連通する各昇降体51の長孔51aと各引き上げ力付与部材52のボルト挿通孔52aとに亘って挿通されたボルト53及びこれに螺合されるナット54で締め付け操作することにより、各引き上げ力付与部材52を少なくとも係合位置で固定することができる。
搬送支持軸3の被連結部Cは、搬送支持軸3の上端部に脱着自在に取付けられる第1引き上げ治具C1(図2〜図4参照)と、ジャッキユニットJUによってハウジングH外に引き上げられた搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位に装着される軸保持手段R3の荷重支持筒80に対して脱着自在に取付けられる第2引き上げ治具C2(図7〜図9参照)とから構成されている。
第1引き上げ治具C1は、図2〜図4に示すように、搬送支持軸3の上端の取付け座28にボルト68等で固定連結される下側連結板61と、吊下げ板62及び補強板63を備えた上側受力板64と、下側連結板61と上側受力板64とに溶接等で一体的に固着される円筒状の連結筒体65とからなる。
この連結筒体65の高さは、下側連結板61と上側受力板64との対向面間に形成される係合用空間66に対して引き上げ力付与部材52が係脱操作方向である前後方向から入り込み自在となる高さに構成されている。
また、搬送支持軸3の取付け座28に第1引き上げ治具C1を取付けたとき、駆動軸4の上端部に形成されている小径の入力軸部4Aが下側連結板61の貫通孔を通して連結筒体65の内部空間内に入り込むように構成されている。
そして、第1引き上げ治具C1の係合用空間66内に入り込んだ係合位置にある引き上げ力付与部材52の上昇移動により、当該引き上げ力付与部材52が当接している上側受力板64の下面(受力面)に対して搬送支持軸3の軸芯方向に沿う引き上げ力(持上げ力)を付与する。
また、上側受力板64には、両引き上げ力付与部材52の長手方向である左右方向の中央部側に形成された複数のボルト挿通孔52bに連通し、且つ、ボルト69及びナット70で上側受力板64と両引き上げ力付与部材52とを固定連結するためのボルト挿通孔64aが形成されている。
尚、第1引き上げ治具C1を用いて搬送支持軸3に引き上げ力を付与する第1回目の引き上げ作業工程においては、上側取付け部材29の下側連結フランジ29aと下側取付け部材23の上側連結フランジ23bとを固定連結しているボルト30・ナット31を撤去する。
第2引き上げ治具C2は、図7〜図9に示すように、搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位に装着された軸保持手段R3の荷重支持筒80に対して搬送支持軸3の軸径方向から装着可能な二分割構造の同一形状の分割引き上げ治具部C2a,C2bから構成されている。
各分割引き上げ治具部C2a,C2bは、引き上げ力付与部材52の上面に取付けられる矩形状の分割下側連結板71と、荷重支持筒80の上方側の連結フランジ81の下面に当接して搬送支持軸3の軸芯方向に沿う引き上げ力(持上げ力)を付与する半円環状の分割上側受力板72と、荷重支持筒80の外周面に沿って外装可能な状態で分割下側連結板71と分割上側受力板72とに溶接等で一体的に固着される半円筒状の分割連結筒体73とを主要構成として備えている。
さらに、分割下側連結板71と分割上側受力板72との対向面間には、分割連結筒体73の周方向両端から分割面に沿って搬送支持軸3の軸径方向外方側に延出される一対の連結板74と、分割連結筒体73の背面の周方向中央位置及び両連結板74の背面の中間位置からそれぞれ係脱方向に沿って延出される補強板75とが溶接等で固着されている。
また、各連結板74には、両分割引き上げ治具部C2a,C2b同士をボルト・ナットで固定連結するためのボルト挿通孔74aが形成され、分割下側連結板71には、引き上げ力付与部材52の長手方向中央側の複数のボルト挿通孔に連通し、且つ、ボルト69・ナット70で分割下側連結板71と引き上げ力付与部材52とを固定連結するためのボルト挿通孔71aが形成されている。
軸保持手段R3は、図5〜図8に示すように、搬出対象機材Eを含む搬送支持軸3の荷重を受け止め可能な複数の荷重支持筒80から構成されている。各荷重支持筒80は、ジャッキユニットJUの引き上げに伴ってハウジングHの上部から新たに露出する、詳しくは、ハウジングHのスライドプレート22の下側取付け部材23から新たに露出する搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位に対して搬送支持軸3の軸径方向から装着可能な二分割構造の同一形状の分割荷重支持筒体80A,80Bから構成されている。
各荷重支持筒80を構成する両分割荷重支持筒体80A,80Bの筒軸心方向の両端部には、他の荷重支持筒80の連結フランジ81とボルト・ナットで固定連結するためのボルト挿通孔81aを備えた半円環状の連結フランジ81が溶接等で固着されている。
さらに、両分割荷重支持筒体80A,80Bの円周方向の両端部には、搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位に対して軸径方向から装着した外装姿勢(抱持姿勢)で両分割荷重支持筒体80A,80B同士をボルト・ナットで固定連結するためのボルト挿通孔82aを備えた連結板82が溶接等で固着されている。
次に、上述の如く構成された流体機材搬出設備を用いて搬出対象機材Eを引き上げ搬送する流体機材搬出方法について説明する。
尚、搬出対象機材Eは、上述したように、切断後の切断除去管部1Bを抱持した切断機CMであり、ハウジングHの下側作業空間S1内において下部カバー10の内面に安定姿勢で載置支持されており、その状態を図1に示している。
〔1〕準備作業工程
図1〜図3に示すように、ハウジングHのスライドプレート22における搬送支持軸3の左右両側部に設けられたジャッキ取付け座40に、ジャッキユニットJUを構成する一対のネジジャッキJのジャッキケース41をボルト等で取付ける。一方のジャッキケース41には、ウォームシャフト43の前端部に伝動連結されている電動モータ44を取付けるとともに、両ネジジャッキJのウォームシャフト43の後端部に設けられたスプロケット45に亘って伝動チェーン46を巻回する。
両ネジジャッキJのネジ軸42に螺合されているネジ駒47の上面の各々には、連結手段R2の引き上げ力付与部50の一方を構成する昇降体51を前後方向に沿う平行姿勢で載置し、且つ、ボルト等にて固定連結する。
この両昇降体51の前端部同士の上面及び後端部同士の上面に亘って、連結手段R2の引き上げ力付与部50の他方を構成する角棒状の引き上げ力付与部材52を、左右方向に沿う平行姿勢で摺動自在に架設する。架設された両昇降体51と引き上げ力付与部材52とは、両昇降体51に形成されている前後方向に沿う長孔51aと各引き上げ力付与部材52のボルト挿通孔52aとに亘って挿通されたボルト53及びこれに螺合するナット54により係脱方向である前後方向に移動操作可能な状態で連結されている。
両引き上げ力付与部材52は、両昇降体51に形成されている前後方向に沿う長孔51aの外端側に寄せた係合解除位置に保持されている。
また、搬送支持軸3の上端側の取付け座28には、図2、図3に示すように、搬送支持軸3の被連結部Cの一方を構成する第1引き上げ治具C1の下側連結板61をボルト68で固定連結する。
この状態において、図4に示すように、両引き上げ力付与部材52を両昇降体51の長孔51aの内端側に寄せた係合位置に移動操作し、第1引き上げ治具C1の下側連結板61と上側受力板64との対向面間に形成されている係合用空間66に対して、両引き上げ力付与部材52を係脱操作方向である前後方向から入り込み配置する。
尚、第1引き上げ治具C1の係合用空間66内に両引き上げ力付与部材52が入り込み配置された時点で、両昇降体51と引き上げ力付与部材52とをボルト53・ナット54で固定連結するとともに、引き上げ力付与部材52と第1引き上げ治具C1の上側受力板64とをボルト69・ナット70で固定連結する。
また、上側取付け部材29の下側連結フランジ29aと下側取付け部材23の上側連結フランジ23bとを固定連結しているボルト30・ナット31を撤去する。
〔2〕第1回目の引き上げ作業工程
図5に示すように、ジャッキユニットJUの電動モータ44を正転駆動すると、両ネジジャッキJのネジ軸42が同期して同方向に同速度で回転し、両ネジ軸42に螺合されているネジ駒47を介して両昇降体51及び両引き上げ力付与部材52が同方向に同量だけ上昇する。
第1引き上げ治具C1の係合用空間66内に入り込んだ係合位置にある引き上げ力付与部材52の上昇移動により、当該引き上げ力付与部材52が当接している上側受力板64の下面に対して搬送支持軸3の軸芯方向に沿う引き上げ力(持上げ力)が付与される。
両ネジ軸42のネジ駒47の第1回目の上昇ストローク(引き上げストローク)は、搬送支持軸3の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークに設定されている。
この両ネジ軸42のネジ駒47による第1回目の上昇ストロークにより、離間移動した上側取付け部材29の下側連結フランジ29aと下側取付け部材23の上側連結フランジ23bとの間において、ハウジングHのスライドプレート22の下側取付け部材23から搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位が新たに露出する。この露出した突出軸部3Aの引き上げ部位には、軸保持手段R3の構成部材で、第1回目の上昇ストロークに対応する引き上げ高さに見合った1個又は複数個の荷重支持筒80を搬送支持軸3の軸径方向から装着する。
当該実施形態では、高さの異なる二種類(例えば、高さが450mmと275mmの二種類)の荷重支持筒80を1個ずつ組み合わせて装着してある。両荷重支持筒80同士は固定連結されていない。
具体的には、荷重支持筒80を構成する二分割構造の同一形状の分割荷重支持筒体80A,80Bを搬送支持軸3の軸径方向から装着し、この外装姿勢(抱持姿勢)にある両分割荷重支持筒体80A,80Bの連結板82同士をボルト・ナットで固定連結する。
また、複数個の荷重支持筒80を装着する場合において、上下方向で隣接する両荷重支持筒80の連結フランジ81同士を必要に応じてボルト・ナットで固定連結する。
尚、両ネジ軸42のネジ駒47の第1回目から最終引き上げとなる第4回目までの各上昇ストローク(引き上げストローク)は、搬送支持軸3の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークよりも少し大に設定されている。換言すれば、ジャッキユニットJUによって引き上げられた搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位の長さが、荷重支持筒80の装着高さよりも大に設定されている。
そのため、ジャッキユニットJUによって引き上げられた搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位の長さが、荷重支持筒80の装着高さよりも大となり、その余剰引き上げによって現出される空間的な余裕により、荷重支持筒80の装着作業を能率良く容易に行うことができる。
また、荷重支持筒80の第1回目の装着作業が完了した時点で、ジャッキユニットJUの電動モータ44を逆転駆動し、両ネジ軸42に螺合されているネジ駒47を介して両昇降体51及び両引き上げ力付与部材52を同方向に同量だけ下降させる。
この両引き上げ力付与部材52の下降により、両引き上げ力付与部材52が第1引き上げ治具C1の上側受力板64の下面から下方に離間し、搬出対象機材Eを含む搬送支持軸3の荷重が装着された荷重支持筒80を介してハウジングHのスライドプレート22側の下側取付け部材23に確実に受け止め支持される。
その後、両引き上げ力付与部材52を、両昇降体51の長孔51aに沿って係合位置から係合解除位置に移動操作するともに、ジャッキユニットJUの電動モータ44を逆転駆動して、両引き上げ力付与部材52を次の引き上げ開始位置にまで下降させる。
〔3〕第2回目の引き上げ作業工程
図6〜図9に示すように、第1回目の引き上げ作業工程で装着された最上部の荷重支持筒80に、搬送支持軸3の被連結部Cの他方を構成する第2引き上げ治具C2を係脱操作方向である前後方向から装着する。
具体的には、最上部の荷重支持筒80に対して第2引き上げ治具C2を構成する二分割構造の同一形状の分割引き上げ治具部C2a,C2bを搬送支持軸3の軸径方向から装着し、この外装姿勢にある両分割引き上げ治具部C2a,C2bの連結板74同士をボルト・ナットで固定連結する。
尚、当該実施形態では、第2回目から第4回目までの引き上げ作業工程において第2引き上げ治具C2を使用するため、この第2引き上げ治具C2の両分割引き上げ治具部C2a,C2bの分割下側連結板71が、連結手段R2の引き上げ力付与部50の他方を構成する両引き上げ力付与部材52の上面にボルト69・ナット70で固定連結されている。
そのため、図9に示すように、両引き上げ力付与部50を両昇降体51の長孔51aに沿って係合解除位置から係合位置に移動操作すると、両分割引き上げ治具部C2a,C2b同士が荷重支持筒80に外装された状態で接合し、この接合状態で両分割引き上げ治具部C2a,C2bの連結板74同士をボルト・ナットにて固定連結することになる。
次に、図10に示すように、ジャッキユニットJUの電動モータ44を正転駆動すると、両ネジジャッキJのネジ軸42に螺合されているネジ駒47を介して両昇降体51及び両引き上げ力付与部材52が同方向に同量だけ上昇する。
このとき、両分割引き上げ治具部C2a,C2bの分割上側受力板72の上面が荷重支持筒80の上方側の連結フランジ81の下面に当接した状態にあるため、両分割引き上げ治具部C2a,C2bの分割下側連結板71が固定連結されている引き上げ力付与部材52の上昇移動により、両分割引き上げ治具部C2a,C2b及び荷重支持筒80を介して搬送支持軸3に軸芯方向に沿う引き上げ力(持上げ力)が付与される。
両ネジ軸42のネジ駒47の第2回目の上昇ストローク(引き上げストローク)は、搬送支持軸3の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークよりも少し大に設定され、この第2回目の上昇ストロークにより、離間移動した下から2番目の荷重支持筒80における下方側の連結フランジ81と最下部の荷重支持筒80における上方側の連結フランジ81との間において、ハウジングHのスライドプレート22の下側取付け部材23から搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位が新たに露出する。
この露出した突出軸部3Aの引き上げ部位には、図12に示すように、第2回目の上昇ストロークに対応する引き上げ高さに見合った1個又は複数個の荷重支持筒80を搬送支持軸3の軸径方向から装着する。
当該実施形態では、第1回目の引き上げ作業工程で装着された高さの異なる両荷重支持筒80間に、同一高さの2個の荷重支持筒80(例えば、高さが450mmの荷重支持筒80の2個)を装着してある。
また、荷重支持筒80の第2回目の装着作業が完了した時点で、ジャッキユニットJUの電動モータ44を逆転駆動し、両ネジ軸42に螺合されているネジ駒47を介して両昇降体51、両引き上げ力付与部材52、両分割引き上げ治具部C2a,C2bを同方向に同量だけ下降させる。
この下降に伴って両分割引き上げ治具部C2a,C2bの分割上側受力板72の上面が最上部の荷重支持筒80の上方側の連結フランジ81の下面から下方に離間し、搬出対象機材Eを含む搬送支持軸3の荷重が、装着された合計4個の荷重支持筒80を介してハウジングHのスライドプレート22側の下側取付け部材23に確実に受け止め支持される。
その後、図12に示すように、第2引き上げ治具C2の両分割引き上げ治具部C2a,C2bが固定連結されている両引き上げ力付与部材52を、両昇降体51の長孔51aに沿って係合位置から係合解除位置に移動操作するともに、ジャッキユニットJUの電動モータ44を逆転駆動して、第2引き上げ治具C2の両分割引き上げ治具部C2a,C2bを次の引き上げ開始位置にまで下降させる。
〔4〕第3回目の引き上げ作業工程
図12に示すように、両引き上げ力付与部50を両昇降体51の長孔51aに沿って係合解除位置から係合位置に移動操作し、両引き上げ力付与部50に固定連結されている第2引き上げ治具C2の両分割引き上げ治具部C2a,C2bを、第2回目の引き上げ作業工程で装着された荷重支持筒80のうち、下方から第2番目に位置する荷重支持筒80に装着し、この外装姿勢にある両分割引き上げ治具部C2a,C2bの連結板74同士をボルト・ナットで固定連結する。
次に、ジャッキユニットJUの電動モータ44を正転駆動すると、図13に示すように、両ネジジャッキJのネジ軸42に螺合されているネジ駒47を介して両昇降体51及び両引き上げ力付与部材52が同方向に同量だけ上昇する。
このとき、両分割引き上げ治具部C2a,C2bの分割上側受力板72の上面が荷重支持筒80の上方側の連結フランジ81の下面に当接した状態にあるため、両分割引き上げ治具部C2a,C2bの分割下側連結板71が固定連結されている引き上げ力付与部材52の上昇移動により、両分割引き上げ治具部C2a,C2b及び荷重支持筒80を介して搬送支持軸3に軸芯方向に沿う引き上げ力(持上げ力)が付与される。
両ネジ軸42のネジ駒47の第3回目の上昇ストローク(引き上げストローク)は、搬送支持軸3の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークよりも少し大に設定され、この第3回目の上昇ストロークにより、離間移動した下から2番目の荷重支持筒80における下方側の連結フランジ81と最下部の荷重支持筒80における上方側の連結フランジ81との間において、ハウジングHのスライドプレート22の下側取付け部材23から搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位が新たに露出する。
この露出した突出軸部3Aの引き上げ部位には、図14に示すように、第3回目の上昇ストロークに対応する引き上げ高さに見合った1個又は複数個の荷重支持筒80を搬送支持軸3の軸径方向から装着する。
当該実施形態では、最下端の荷重支持筒80と下方から第2番目に位置する荷重支持筒80との間に、同一高さの2個の荷重支持筒80(例えば、高さが450mmの荷重支持筒80の2個)を装着してある。
また、荷重支持筒80の第3回目の装着作業が完了した時点で、ジャッキユニットJUの電動モータ44を逆転駆動し、両ネジ軸42に螺合されているネジ駒47を介して両昇降体51、両引き上げ力付与部材52、両分割引き上げ治具部C2a,C2bを同方向に同量だけ下降させる。
この下降に伴って両分割引き上げ治具部C2a,C2bの分割上側受力板72の上面が下から2番目の荷重支持筒80の上方側の連結フランジ81の下面から下方に離間し、搬出対象機材Eを含む搬送支持軸3の荷重が装着された合計6個の荷重支持筒80を介してハウジングHのスライドプレート22側の下側取付け部材23に確実に受け止め支持される。
その後、第2引き上げ治具C2の両分割引き上げ治具部C2a,C2bが固定連結されている両引き上げ力付与部材52を、両昇降体51の長孔51aに沿って係合位置から係合解除位置に移動操作するともに、ジャッキユニットJUの電動モータ44を逆転駆動して、第2引き上げ治具C2の両分割引き上げ治具部C2a,C2bを次の引き上げ開始位置にまで下降させる。
〔5〕第4回目の引き上げ作業工程
図14に示すように、両引き上げ力付与部50を両昇降体51の長孔51aに沿って係合解除位置から係合位置に移動操作し、両引き上げ力付与部50に固定連結されている第2引き上げ治具C2の両分割引き上げ治具部C2a,C2bを、第3回目の引き上げ作業工程で装着された下方から2番目に位置する荷重支持筒80に装着し、この外装姿勢にある両分割引き上げ治具部C2a,C2bの連結板74同士をボルト・ナットで固定連結する。
次に、ジャッキユニットJUの電動モータ44を正転駆動すると、図15、図16に示すように、両ネジジャッキJのネジ軸42に螺合されているネジ駒47を介して両昇降体51及び両引き上げ力付与部材52が同方向に同量だけ上昇する。
このとき、両分割引き上げ治具部C2a,C2bの分割上側受力板72の上面が荷重支持筒80の上方側の連結フランジ81の下面に当接した状態にあるため、両分割引き上げ治具部C2a,C2bの分割下側連結板71が固定連結されている引き上げ力付与部材52の上昇移動により、両分割引き上げ治具部C2a,C2b及び荷重支持筒80を介して搬送支持軸3に軸芯方向に沿う引き上げ力(持上げ力)が付与される。
両ネジ軸42のネジ駒47の第4回目の上昇ストローク(引き上げストローク)は、搬送支持軸3の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークに設定され、この第4回目の上昇ストロークにより、搬出対象機材Eは、ハウジングHの上側作業空間S2内に完全に引き上げ搬送される。
ハウジングHの上側作業空間S2内に搬出対象機材Eが引き上げ搬送された時点で、作業用開閉弁Vの弁体5を閉弁操作し、ハウジングHの上側作業空間S2内の水を外部に排出する。このとき、搬出対象機材Eは上側作業空間S2内において安定姿勢で載置支持されている。
また、引き上げ開始位置を確定するために装着されている最下端の高さの低い荷重支持筒80は搬送支持軸3の突出軸部3Aから撤去され、新たな荷重支持筒80は装着されていない。そのため、搬出対象機材Eを含む搬送支持軸3の荷重は、両分割引き上げ治具部C2a,C2bと引き上げ力付与部材52及び両昇降体51を介して両ネジジャッキJのネジ軸42に確実に受け止め支持されている。
上述のような分割ストローク単位での搬送支持軸3の引き上げ作業と引き上げ位置での搬送支持軸3の位置保持作業との繰り返しによって、ハウジングHの下側作業空間S1内の搬出対象機材Eを上側作業空間S2内に確実に引き上げ搬送することができる。
したがって、ハウジングHの上方に少なくとも搬送支持軸3の全長以上の十分な引上げ作業空間を確保することができない場合、或いは、搬送支持軸3及びハウジングHが鉛直方向に対して傾斜している場合であっても、搬送支持軸3に対して引き上げ力を拗れの無い状態で効率良く付与して、下側作業空間S1内の搬出対象機材Eを上側作業空間S2内に確実、スムーズに引き上げ搬送することができる。
しかも、ジャッキユニットJUの作動ストロークが搬送支持軸3の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークであるため、ジャッキユニットJU自体が小型になり、引き上げ搬送のための設備をコンパクトに構成することができる。
〔6〕搬出作業工程
図17、図18に示すように、ハウジングHのスライドプレート22の左右一対のジャッキ取付け座40からネジジャッキJを撤去し、搬送支持軸3の上端部の両吊下げアーム26とジャッキ取付け座40との間に、荷重支持筒80を装着してある搬送支持軸3の吊下げ姿勢の安定化させるためのチェーンブロック90を取付ける。
次に、搬送支持軸3の上端部の第1引き上げ治具C1の吊下げ板62に、移動式クレーンの吊下げフック91に掛止された吊下げワイヤー92を取付けるとともに、搬送支持軸3の下端部と切断機CMの駆動部2との連結を解除する。
この状態でスライドプレート22と荷重支持筒80を装着してある搬送支持軸3を吊上げ、所定箇所に搬出する。
この場合、切断機CMが存在せず、搬送支持軸3の長さだけのコンパクトな形態で吊り下げて搬出するため、ハウジングの上方に少なくとも搬送支持軸の全長以上の十分な引上げ作業空間を確保することができない場合でも適用することができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、引き上げ搬送装置Rの引き上げ手段R1をハウジングHに設置したが、作業用ピットを構築するフレーム材からハウジングHの上部に延出された鋼材等の固定部に引き上げ搬送装置Rの引き上げ手段R1を配置してもよい。
(2)上述の実施形態では、引き上げ手段R1を左右一対のネジジャッキJを備えたジャッキユニットJUから構成したが、このジャッキユニットJUを油圧ジャッキから構成してもよい。
さらに、引き上げ手段R1を油圧シリンダ等の流体圧シリンダから構成してもよい。
(3)上述の実施形態では、軸保持手段R3を、搬出対象機材Eを含む搬送支持軸3の荷重を受け止め可能な複数の脱着自在な荷重支持筒80から構成したが、搬送支持軸3を軸径方向から挾持固定する挾持固定状態と挾持解除状態とに切替可能な軸挾持固定具から構成してもよい。
要するに、軸保持手段R3としては、搬出対象機材Eを含む搬送支持軸3の荷重を受け止めて引き上げ位置に位置保持することのできるものであれば、如何なる構造のものを用いてもよい。
(4)上述の実施形態では、ハウジングHの下側作業空間S1内において水道管1の作業対象領域に存在する搬出対象機材Eとして、切断後の切断除去管部1Bを抱持した切断機CMを例示したが、搬出対象機材Eとしては交換対象の制水弁の弁体や内弁箱等であってもよい。
(5)上述の実施形態では、搬送支持軸3の被連結部Cを、搬送支持軸3の上端部に脱着自在に取付けられる第1引き上げ治具C1と、ジャッキユニットJUによってハウジングH外に引き上げられた搬送支持軸3の突出軸部3Aの引き上げ部位に装着される軸保持手段R3の荷重支持筒80に対して脱着自在に取付けられる第2引き上げ治具C2との2種類から構成したが、第1引き上げ治具C1の機能と第2引き上げ治具C2の機能とを備えた1種類の引き上げ治具から構成してもよい。
(6)上述の実施形態では、連結手段R2を、搬送支持軸3の被連結部Cに対して搬送支持軸3の軸径方向である前後方向から係脱操作可能な引き上げ力付与部50から構成したが、連結手段R2としては、引き上げ手段R1と搬送支持軸3の突出軸部3Aに設けられた被連結部Cとを着脱自在に連結して、引き上げ手段R1の引き上げ力を搬送支持軸3の突出軸部3Aに対して軸芯方向から付与することのできるものであれば、如何なる構造に構成してもよい。
(7)上述の実施形態では、流体管として水道管1を例示したが、工業用水や気体等が流れる他の流体管であってもよい。
1 既設管(水道管)
3 搬送支持軸
3A 突出軸部
50 引き上げ力付与部
51 昇降体
52 引き上げ力付与部材
80 荷重支持筒
81 連結フランジ
C 被連結部
C1 第1引き上げ治具
C2 第2引き上げ治具
E 搬出対象機材
H ハウジング
R 引き上げ搬送装置
R1 引き上げ手段
R2 連結手段
R3 軸保持手段
S1 下側作業空間
S2 上側作業空間
V 作業用開閉弁

Claims (8)

  1. 既設管の作業対象領域を、内部空間を下側作業空間と上側作業空間とに仕切ることが可能な作業用開閉弁を備えたハウジングで密封し、前記下側作業空間内において前記既設管の作業対象領域に存在する搬出対象機材に連結された搬送支持軸を、前記ハウジングの上部から外部に突出させ、前記搬送支持軸の突出軸部に引き上げ力を付与して、前記下側作業空間内の前記搬出対象機材を前記上側作業空間内に引き上げ搬送する引き上げ搬送装置が設けられている流体機材搬出設備であって、
    前記引き上げ搬送装置には、前記ハウジング又は固定部に設置可能で、且つ、前記搬送支持軸の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークで作動可能な往復移動式の引き上げ手段と、
    当該引き上げ手段と前記搬送支持軸の突出軸部に設けられた被連結部とを着脱自在に連結して、前記引き上げ手段の引き上げ力を前記搬送支持軸の突出軸部に対して軸芯方向から付与する連結手段と、
    前記搬送支持軸の突出軸部と前記ハウジング又は固定部との間において、前記搬出対象機材を含む前記搬送支持軸の荷重を受け止めて当該搬送支持軸を引き上げ位置に位置保持する軸保持手段とが備えられている流体機材搬出設備。
  2. 前記連結手段には、前記引き上げ手段の往復作動に連動して前記搬送支持軸の軸芯方向に沿って昇降し、且つ、前記搬送支持軸の被連結部に対して前記搬送支持軸の軸径方向から係脱操作可能な引き上げ力付与部が備えられている請求項1記載の流体機材搬出設備。
  3. 前記引き上げ力付与部には、前記引き上げ手段の一対の昇降部に連結された一対の昇降体と、当該両昇降体に亘って前記搬送支持軸の軸径方向に係脱操作自在に架設された引き上げ力付与部材とが備えられている請求項2記載の流体機材搬出設備。
  4. 前記軸保持手段が、前記引き上げ手段によって前記ハウジング外に引き上げられた前記搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に対して軸径方向から装着可能な分割構造の筒状体で、且つ、当該筒状体の筒軸心方向両端部に荷重受け部が形成されている複数個の荷重支持筒から構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体機材搬出設備。
  5. 前記搬送支持軸の被連結部が、前記搬送支持軸の上端部に脱着自在に取付けられる第1引き上げ治具と、前記搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に装着された前記荷重支持筒に脱着自在に取付けられる第2引き上げ治具とから構成されている請求項4記載の流体機材搬出設備。
  6. 既設管の作業対象領域を、内部空間を下側作業空間と上側作業空間とに仕切ることが可能な作業用開閉弁を備えたハウジングで密封する密封作業工程と、前記ハウジングの下側作業空間内における前記既設管の作業対象領域に存在する搬出対象機材に連結され、且つ、前記ハウジングの上部を貫通して外部に突出する搬送支持軸の突出軸部の引き上げ移動により、前記下側作業空間内の前記搬出対象機材を前記上側作業空間内に引き上げ搬送する搬出作業工程とを備えた流体機材搬出方法であって、前記搬出作業工程を次の(イ)、(ロ)の繰り返しにより実行することを特徴とする流体機材搬出方法。
    (イ)前記ハウジングの上部から突出する前記搬送支持軸の突出軸部を、往復移動式の引き上げ装置によって前記搬送支持軸の総引き上げ長さの複数分の1に相当する分割ストロークで引き上げる分割引き上げ工程。
    (ロ)前記引き上げ装置で引き上げられた前記搬送支持軸を、前記搬出対象機材を含む前記搬送支持軸の荷重を受け止める軸保持手段によって引き上げ位置に位置保持する位置保持工程。
  7. 前記軸保持手段による位置保持工程が、前記引き上げ手段によって前記ハウジング外に引き上げられた前記搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に対して、両端部に荷重受け部となる連結フランジを備えた分割構造の荷重支持筒の1個又は複数個を搬送支持軸の軸径方向から装着する工程である請求項6記載の流体機材搬出方法。
  8. 前記分割引き上げ工程での分割ストロークが、次の位置保持工程において前記搬送支持軸の突出軸部の引き上げ部位に装着される前記荷重支持筒の装着高さよりも大に設定されている請求項7記載の流体機材搬出方法。



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