JP2015190330A - エンジンの失火検出装置 - Google Patents

エンジンの失火検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015190330A
JP2015190330A JP2014066080A JP2014066080A JP2015190330A JP 2015190330 A JP2015190330 A JP 2015190330A JP 2014066080 A JP2014066080 A JP 2014066080A JP 2014066080 A JP2014066080 A JP 2014066080A JP 2015190330 A JP2015190330 A JP 2015190330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency analysis
output signal
engine
engine misfire
misfire detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014066080A
Other languages
English (en)
Inventor
慎 三浦
Shin Miura
慎 三浦
厚典 佃
Atsunori Tsukuda
厚典 佃
真二 高山
Shinji Takayama
真二 高山
成昭 今石
Nariaki Imaishi
成昭 今石
南風原 洋
Hiroshi Haebara
洋 南風原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014066080A priority Critical patent/JP2015190330A/ja
Publication of JP2015190330A publication Critical patent/JP2015190330A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】点火順序が連続する気筒が連続して失火する連続失火を検出する。【解決手段】エンジンの失火検出装置1は、酸素センサ10及びクランク角センサ11と、酸素センサ10からの出力信号又はクランク角センサ11からの出力信号から生成された、60deg.CA間の経過時間を示す信号に対して周波数解析を行う周波数解析部13aと、周波数解析部13aの周波数解析結果に基づいて、高調波の1次成分のピーク値が所定値よりも大きいか否かを判定する判定部13bとを備えている。判定部13bは、高調波の1次成分のピーク値が所定値よりも大きいと判定したときに、点火順序が連続する2気筒が連続して失火する連続失火が発生したと判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの失火を検出するエンジンの失火検出装置に関するものである。
エンジンの失火を検出するエンジンの失火検出装置が従来技術として知られている。
特許文献1に示す失火検出装置は、エンジンの燃焼室内の一対の電極に電圧を印加し、この一対の電極間を流れるイオン電流を検出するイオン電流検出手段と、この検出手段の出力信号から着火後混合気が正常に燃焼したことを示す正常燃焼周波数成分を抽出する周波数成分抽出手段と、この抽出手段によって抽出された正常燃焼周波数成分に基づいて失火が発生しているか否かを判定する失火発生判定手段とを備えている。
特開平10−77942号公報
ところで、本発明者たちは、点火順序が連続する気筒が連続して失火すると、酸素センサやクランク角センサ等、エンジンの運転状態を検出する検出手段より出力された出力信号の周期性が変化し、この出力信号に対して周波数解析を行うと、所定周波数帯において高調波(高次周波数成分)が発生することを見出した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、点火順序が連続する気筒が連続して失火する連続失火を検出することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、エンジンの運転状態を検出する検出手段より出力された出力信号に対する周波数解析結果に基づいて、高調波のピーク値が所定値よりも大きいか否かを判定し、そのピーク値が所定値よりも大きいと判定したときに、連続失火が発生したと判定することを特徴とする。
具体的には、本発明は、エンジンの失火を検出するエンジンの失火検出装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、上記エンジンの運転状態を検出する検出手段と、上記検出手段より出力された出力信号に対して周波数解析を行う周波数解析手段と、上記周波数解析手段の周波数解析結果に基づいて、高調波のピーク値が所定値よりも大きいか否かを判定する判定手段とを備えており、上記判定手段は、上記高調波のピーク値が上記所定値よりも大きいと判定したときに、点火順序が連続する気筒が連続して失火する連続失火が発生したと判定するように構成されていることを特徴とするものである。
これによれば、周波数解析手段が、エンジンの運転状態を検出する検出手段より出力された出力信号に対して周波数解析を行い、判定手段が、その周波数解析結果に基づいて、高調波のピーク値が所定値よりも大きいか否かを判定する。そして、判定手段は、高調波のピーク値が所定値よりも大きいと判定したときに、点火順序が連続する気筒が連続して失火する連続失火が発生したと判定する。このように、第1の発明によれば、連続失火を検出することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記検出手段は、酸素センサ及びクランク角センサのうち少なくとも一方を有していることを特徴とするものである。
これによれば、周波数解析手段が、酸素センサ及びクランク角センサのうち少なくとも一方より出力された出力信号に対して周波数解析を行い、判定手段が、その周波数解析結果に基づいて、高調波のピーク値が所定値よりも大きいか否かを判定するので、連続失火を確実に検出することができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記周波数解析手段は、上記クランク角センサより出力された出力信号から生成された、所定クランク間の経過時間を示す信号に対して周波数解析を行うように構成されていることを特徴とするものである。
これによれば、周波数解析手段が、クランク角センサより出力された出力信号から生成された、所定クランク角間の経過時間を示す信号、つまり、クランク角センサより出力された出力信号から、この出力信号に重畳されるノイズが除去された信号に対して周波数解析を行うので、連続失火を確実に検出することができる。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、上記周波数解析手段は、上記検出手段より出力された出力信号又は該出力信号から生成された信号について高域通過フィルタによって信号を抽出し、該抽出した信号に対して周波数解析を行うとともに、エンジン回転速度に基づいて、上記高域通過フィルタの中心周波数を設定するように構成されていることを特徴とするものである。
ところで、エンジン回転速度に基づいて、検出手段より出力された出力信号の周期が変化する。具体的に、エンジン回転速度が大きくなると、検出手段より出力された出力信号の周期が短くなる。
ここで、第4の発明によれば、周波数解析手段が、エンジン回転速度に基づいて、高域通過フィルタの中心周波数を設定するので、高域通過フィルタによって必要な信号を適切に抽出することができる。
第5の発明は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、上記判定手段は、上記検出手段より出力された出力信号の変動量が所定量よりも大きいか否かを判定するとともに、上記高調波のピーク値が上記所定値よりも大きいと判定した場合であって、上記出力信号の変動量が上記所定量よりも大きいと判定したときに、上記連続失火が発生したと判定するように構成されていることを特徴とするものである。
ところで、連続失火が発生すると、検出手段より出力された出力信号が大きく変動する。
ここで、第5の発明によれば、判定手段が、検出手段より出力された出力信号の変動量が所定量よりも大きいか否かを判定するとともに、高調波のピーク値が所定値よりも大きいと判定した場合であって、出力信号の変動量が所定量よりも大きいと判定したときに、連続失火が発生したと判定する。このように、高調波のピーク値に加えて、出力信号の変動量に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定するので、その判定の精度を向上させることができる。
第6の発明は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、上記判定手段により上記連続失火が発生したと判定されたときに、吸入空気量を減らす制御手段をさらに備えていることを特徴とするものである。
これによれば、制御手段が、判定手段により連続失火が発生したと判定されたときに、吸入空気量を減らすので、供給燃料量が減少し、エンジンの連続失火に伴う未燃燃料が排気系で燃焼する量が減少する。このため、アフターファイアを抑制することができ、エンジンの連続失火に伴う排気系の熱害を抑制することができる。
本発明によれば、連続失火を検出することができる。
本発明の実施形態に係るエンジンの失火検出装置を示すブロック図である 酸素センサからの出力信号の波形の、時間変化の一例を示す図である。 クランク角センサからの出力信号から生成された、60deg.CA間の経過時間を示す信号の波形の一例を示す図である。 酸素センサからの出力信号に対して周波数解析を行った結果の一例を示す図である。 クランク角センサからの出力信号に対して周波数解析を行った結果の一例を示す図である。 酸素センサからの出力信号の周波数解析結果に基づく制御装置による連続失火の検出手順を示すフローチャート図である。 クランク角センサからの出力信号の周波数解析結果に基づく制御装置による連続失火の検出手順を示すフローチャート図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンの失火検出装置1を示すブロック図である。このエンジンは、図示省略するが、4サイクル直列4気筒エンジンである。この気筒の点火順序は、第1気筒、第3気筒、第4気筒、第2気筒(#1−#3−#4−#2)の順である。
上記失火検出装置1は、エンジンの失火を検出する。失火検出装置1は、酸素センサ(λセンサ)10と、クランク角センサ11と、スロットルバルブ12と、制御装置13とを備えている。酸素センサ10及びクランク角センサ11は、本発明に係る検出手段を構成している。
酸素センサ10は、エンジンの排気管に取り付けられている。酸素センサ10は、排ガス中の酸素濃度を検出する。上記クランク角センサ11は、エンジンのクランクシャフトのパルサロータに対向して配置されている。クランク角センサ11は、クランク角速度やエンジン回転速度を検出する。これらの検出装置10,11は、制御装置13に電気的に接続されている。そして、各検出装置10,11より出力された出力信号は、制御装置13に入力される。
上記スロットルバルブ12は、エンジンの吸気装置のスロットルボディ内に配置されている。スロットルバルブ12は、吸入空気量を調節する。スロットルバルブ12は、制御装置13に電気的に接続されている。そして、スロットルバルブ12は、制御装置13によって制御される。
ところで、本発明者たちは、点火順序が連続する2気筒が連続して失火すると、酸素センサ10やクランク角センサ11より出力された出力信号の周期性が変化し、この出力信号に対して周波数解析を行うと、所定周波数帯において高調波(高次周波数成分)が発生することを見出した。
図2は、酸素センサ10からの出力信号(生データ)の波形の、時間変化の一例を示す図、図3は、クランク角センサ11からの出力信号から生成された、60deg.CA(所定クランク角)間の経過時間(クランク軸が60deg.CAだけ回転するのに要する時間)を60deg.CA毎に示す信号の波形の一例を示す図である。図2及び図3では、太い実線が連続失火したときの波形、細い実線が正常時の波形を示す。図2及び図3に示すように、連続失火が発生すると、正常時と比較して、酸素センサ10からの出力波形の周期性や60deg.CA間の経過時間(クランク角センサ11からの出力信号の周期性)が変化している。
図4は、酸素センサ10からの出力信号(図2を参照)に対して周波数解析を行った結果の一例を示す図、図5は、クランク角センサ11からの出力信号から生成された、60deg.CA間の経過時間を60deg.CA毎に示す信号(図3を参照)に対して周波数解析を行った結果の一例を示す図である。この周波数解析では、酸素センサ10からの出力信号や60deg.CA間の経過時間を示す信号について高域通過フィルタによって信号を抽出し、この抽出した信号に対して高速フーリエ変換を行うことにより、パワースペクトルを演算した。
図4及び図5では、横軸が周波数、縦軸がパワースペクトル値を示す。図4及び図5では、太い実線が第2及び第4気筒が点火しないことにより連続失火したときの結果、破線が第2及び第4気筒が燃焼噴射しないことにより連続失火したときの結果、一点鎖線が第1及び第3気筒が点火しないことにより連続失火したときの結果、二点鎖線が第1及び第3気筒が燃焼噴射しないことにより連続失火したときの結果、細い実線が正常時の結果を示す。
図4及び図5に示すように、連続失火したときは、所定周波数帯(楕円状の破線に囲まれた範囲を参照)において高調波の1次成分が発生する一方、正常時は、その周波数帯において高調波の1次成分が発生しない。
そこで、本実施形態では、失火検出装置1は、酸素センサ10からの出力信号やクランク角センサ11からの出力信号から生成された、60deg.CA間の経過時間を60deg.CA毎に示す信号(以下、経過時間信号ともいう)に対する周波数解析の結果等に基づいて、点火順序が連続する2気筒が連続して失火する連続失火を検出する。
以下、失火検出装置1による連続失火の検出を詳細に説明する。
上記制御装置13は、エンジンの各種制御を行うとともに、連続失火の検出を行う。制御装置13は、図1に示すように、周波数解析部13a(周波数解析手段)と、判定部13b(判定手段)と、制御部13c(制御手段)とを有している。
周波数解析部13aは、酸素センサ10より出力された信号又はクランク角センサ11からの出力信号から生成された経過時間信号に対して周波数解析を行う。具体的に、周波数解析部13aは、図4及び図5と同様、酸素センサ10からの出力信号又はクランク角センサ11からの出力信号から生成された経過時間信号について高域通過フィルタによって信号を抽出し、この抽出した信号に対して高速フーリエ変換を行うことにより、パワースペクトルを演算する。周波数解析部13aでは、エンジン回転速度に基づいて、高域通過フィルタの特性を設定する。具体的に、周波数解析部13aでは、エンジン回転速度が速くなるに従って、酸素センサ10からの出力信号の周期や60deg.CA間の経過時間(クランク角センサ11からの出力信号の周期)が短くなるため、高域通過フィルタの中心周波数を高く設定する。
上記判定部13bは、周波数解析部13aの周波数解析結果に基づいて、高調波の1次成分のピーク値が所定値よりも大きいか否か、つまり、高調波の1次成分が発生したか否かを判定する(図4及び図5を参照)。この所定値は、酸素センサ10からの出力信号又はクランク角センサ11からの出力信号から生成された経過時間信号に対する周波数解析結果毎に、実験データに基づいて予め求められている。判定部13bは、高調波の1次成分のピーク値が所定値よりも大きい、つまり、高調波の1次成分が発生したと判定したときは、クランク角センサ11からの出力信号の変動量(変動幅)が所定量よりも大きいか否かを判定する。この所定量は、実験データに基づいて予め求められている。そして、判定部13bは、クランク角センサ11からの出力信号の変動量が所定量よりも大きいと判定したときは、点火順序が連続する2気筒が連続して失火する連続失火が発生したと判定する。
一方、判定部13bは、高調波の1次成分のピーク値が所定値以下である(つまり、高調波の1次成分が発生していない)と判定したとき、又は、クランク角センサ11からの出力信号の変動量が所定量以下であると判定したときは、連続失火が発生していないと判定する。
ここで、連続失火が発生すると、クランク角センサ11からの出力信号が大きく変動する(図3の太い実線を参照)。そのため、上述の如く、高調波の1次成分のピーク値に加えて、クランク角センサ11からの出力信号の変動量に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定すると、その判定の精度が向上する。
上記制御部13cは、判定部13bにより連続失火が発生したと判定されたときは、その連続失火が所定期間内に所定回数以上発生したか否かを判定する。制御部13cは、連続失火が所定期間内に所定回数以上発生したと判定したときは、吸入空気量を現在の空気量(又は目標空気量)よりも減らす空気量減量制御を行う。この空気量減量制御は、具体的に、スロットルバルブ12の開度を現在の開度(又は目標開度)よりも小さくする(絞る)ことにより行う。空気量減量制御は、例えば、その制御開始後、所定時間経過したときに、終了する。一方、制御部13cは、連続失火が所定期間内に所定回数よりも小さい回数、発生したと判定したときは、空気量減量制御を行わない。
ここで、本実施形態は、エンジンの連続失火に伴う排気系の熱害を抑制するのを目的とする。そのため、本実施形態では、連続失火が単発的に発生したときではなく、上述の如く、連続失火が継続的に発生したときに、空気量減量制御を行う。
以下、酸素センサ10からの出力信号の周波数解析結果に基づく制御装置13による連続失火の検出手順を図6に示すフローチャート図を参照しながら説明する。
ステップSA1では、各検出装置10,11からの出力信号が入力される。続くステップSA2では、エンジン回転速度(Ne)から高域通過フィルタの特性(中心周波数)を設定する。続くステップSA3では、酸素センサ10からの出力信号に対して上述の如く周波数解析を行う。続くステップSA4では、その周波数解析結果に基づいて、高調波の1次成分のピーク値が所定値よりも大きいか否かを判定する。ステップSA4の判定結果がYESで所定値よりも大きい場合は、ステップSA5に進む一方、その判定結果がNOで所定値以下のときには、点火順序が連続する2気筒が連続して失火する連続失火が発生していないとして、スタートにリターンする。
ステップSA5では、クランク角センサ11からの出力信号の変動量が所定量よりも大きいか否かを判定する。ステップSA5の判定結果がYESで所定量よりも大きい場合は、連続失火が発生したとして、ステップSA6に進む一方、その判定結果がNOで所定量以下のときには、連続失火が発生していないとして、スタートにリターンする。
ステップSA6では、連続失火が所定期間内に所定回数以上発生したか否かを判定する。ステップSA6の判定結果がYESで連続失火が継続的に発生した場合は、ステップSA7に進む一方、その判定結果がNOで連続失火が単発的に発生したときには、スタートにリターンする。
ステップSA7では、スロットルバルブ12の開度を小さくすることにより、吸入空気量を減らす空気量減量制御を行う。その後、スタートにリターンする。
以下、クランク角センサ11からの出力信号の周波数解析結果に基づく制御装置13による連続失火の検出手順を図7に示すフローチャート図を参照しながら説明する。
ステップSB1では、各検出装置10,11からの出力信号が入力される。続くステップSB2では、エンジン回転速度から高域通過フィルタの特性(中心周波数)を設定する。続くステップSB3では、クランク角センサ11からの出力信号から生成された経過時間信号に対して上述の如く周波数解析を行う。続くステップSB4では、その周波数解析結果に基づいて、高調波の1次成分のピーク値が所定値よりも大きいか否かを判定する。ステップSB4の判定結果がYESで所定値よりも大きい場合は、ステップSB5に進む一方、その判定結果がNOで所定値以下のときには、点火順序が連続する2気筒が連続して失火する連続失火が発生していないとして、スタートにリターンする。
そして、ステップSB5〜ステップSB7では、それぞれステップSA5〜ステップSA7と同様の処理を行う。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、周波数解析部13aが、酸素センサ10より出力された信号又はクランク角センサ11より出力された出力信号から生成された、60deg.CA間の経過時間を示す信号に対して周波数解析を行い、判定部13bが、その周波数解析結果に基づいて、高調波の1次成分のピーク値が所定値よりも大きいか否かを判定する。そして、判定部13bは、高調波の1次成分のピーク値が所定値よりも大きいと判定したときに、点火順序が連続する2気筒が連続して失火する連続失火が発生したと判定する。このように、本実施形態によれば、連続失火を検出することができる。
また、周波数解析部13aが、クランク角センサ11より出力された出力信号から生成された、60deg.CA間の経過時間を示す信号、つまり、クランク角センサ11からの出力信号から、この出力信号に重畳されるノイズが除去された信号に対して周波数解析を行うので、連続失火を確実に検出することができる。
ところで、エンジン回転速度に基づいて、酸素センサ10やクランク角センサ11より出力された出力信号の周期が変化する。具体的に、エンジン回転速度が大きくなると、酸素センサ10やクランク角センサ11からの出力信号の周期が短くなる。
ここで、本実施形態によれば、周波数解析部13aが、エンジン回転速度に基づいて、高域通過フィルタの中心周波数を設定するので、高域通過フィルタによって必要な信号を適切に抽出することができる。
ところで、連続失火が発生すると、クランク角センサ11より出力された出力信号が大きく変動する。
ここで、本実施形態によれば、判定部13bが、クランク角センサ11より出力された出力信号の変動量が所定量よりも大きいか否かを判定するとともに、高調波の1次成分のピーク値が所定値よりも大きいと判定した場合であって、クランク角センサ11からの出力信号の変動量が所定量よりも大きいと判定したときに、連続失火が発生したと判定する。このように、高調波の1次成分のピーク値に加えて、クランク角センサ11からの出力信号の変動量に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定するので、その判定の精度を向上させることができる。
また、制御部13cが、判定部13bにより連続失火が発生したと判定されたときに、吸入空気量を減らすので、供給燃料量が減少し、エンジンの連続失火に伴う未燃燃料が排気系で燃焼する量が減少する。このため、アフターファイアを抑制することができ、エンジンの連続失火に伴う排気系の熱害を抑制することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、本発明に係るエンジンを4気筒エンジンで構成したが、4気筒以外の複数気筒のエンジンで構成してもよい。
また、上記実施形態では、高調波の1次成分のピーク値に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定したが、これに限らず、高調波の2次以上の成分のピーク値に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定してもよい。
また、上記実施形態では、点火順序が連続する2気筒が連続して失火する連続失火が発生したか否かを判定したが、これに限らず、例えば、点火順序が連続する3気筒が連続して失火する連続失火が発生したか否かを判定してもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係る検出手段を酸素センサ10及びクランク角センサ11で構成したが、その出力信号が連続失火の発生の判定に用いることができる限り、検出手段は、これらに限定されない。
また、上記実施形態では、周波数解析部13aの周波数解析結果とクランク角センサ11からの出力信号に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定したが、これに限らず、周波数解析部13aの周波数解析結果のみに基づいて、連続失火が発生したか否かを判定してもよい。
また、上記実施形態では、クランク角センサ11からの出力信号から生成された経過時間信号に対して周波数解析を行い、この周波数解析結果に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定したが、クランク角センサ11からの出力信号に対して周波数解析を行い、これらの周波数解析結果に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定してもよい。
また、上記実施形態では、酸素センサ10からの出力信号又はクランク角センサ11からの出力信号から生成された経過時間信号に対して周波数解析を行い、この周波数解析結果に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定したが、酸素センサ10からの出力信号及びクランク角センサ11からの出力信号から生成された経過時間信号に対して周波数解析を行い、これらの周波数解析結果に基づいて、連続失火が発生したか否かを判定してもよい。この場合、その判定の精度が向上する。また、例えば、車両がでこぼこ道を走行するときは、クランク角センサ11からの出力信号から生成された経過時間信号が大きく変動するため、後者は、そのようなときに特に有用となる。
また、上記実施形態では、クランク角センサ11からの出力信号の変動量が所定量よりも大きいか否かを判定したが、酸素センサ10からの出力信号の変動量が所定量よりも大きいか否かを判定してもよい。
また、上記実施形態では、スロットルバルブ12の開度を小さくすることにより、空気量減量制御を行ったが、これに限らず、例えば、吸気バルブのバルブタイミングを変更することにより、空気量減量制御を行ってもよい。但し、アフターファイアの抑制の点で、前者の方が望ましい。
また、上記実施形態では、連続失火が所定期間内に所定回数以上発生したと判定されたときに、空気量減量制御を行ったが、これに限らず、例えば、連続失火が1回発生したと判定されたときに、空気量減量制御を行ってもよい。
以上説明したように、本発明に係るエンジンの失火検出装置は、点火順序が連続する気筒が連続して失火する連続失火を検出することが必要な用途等に適用することができる。
1 失火検出装置
10 酸素センサ(検出手段)
11 クランク角センサ(検出手段)
12 スロットルバルブ
13 制御装置
13a 周波数解析部(周波数解析手段)
13b 判定部(判定手段)
13c 制御部(制御手段)

Claims (6)

  1. エンジンの失火を検出するエンジンの失火検出装置であって、
    上記エンジンの運転状態を検出する検出手段と、
    上記検出手段より出力された出力信号又は該出力信号から生成された信号に対して周波数解析を行う周波数解析手段と、
    上記周波数解析手段の周波数解析結果に基づいて、高調波のピーク値が所定値よりも大きいか否かを判定する判定手段とを備えており、
    上記判定手段は、上記高調波のピーク値が上記所定値よりも大きいと判定したときに、点火順序が連続する気筒が連続して失火する連続失火が発生したと判定するように構成されていることを特徴とするエンジンの失火検出装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの失火検出装置において、
    上記検出手段は、酸素センサ及びクランク角センサのうち少なくとも一方を有していることを特徴とするエンジンの失火検出装置。
  3. 請求項2記載のエンジンの失火検出装置において、
    上記周波数解析手段は、上記クランク角センサより出力された出力信号から生成された、所定クランク間の経過時間を示す信号に対して周波数解析を行うように構成されていることを特徴とするエンジンの失火検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のエンジンの失火検出装置において、
    上記周波数解析手段は、上記検出手段より出力された出力信号又は該出力信号から生成された信号について高域通過フィルタによって信号を抽出し、該抽出した信号に対して周波数解析を行うとともに、エンジン回転速度に基づいて、上記高域通過フィルタの中心周波数を設定するように構成されていることを特徴とするエンジンの失火検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のエンジンの失火検出装置において、
    上記判定手段は、上記検出手段より出力された出力信号の変動量が所定量よりも大きいか否かを判定するとともに、上記高調波のピーク値が上記所定値よりも大きいと判定した場合であって、上記出力信号の変動量が上記所定量よりも大きいと判定したときに、上記連続失火が発生したと判定するように構成されていることを特徴とするエンジンの失火検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のエンジンの失火検出装置において、
    上記判定手段により上記連続失火が発生したと判定されたときに、吸入空気量を減らす制御手段をさらに備えていることを特徴とするエンジンの失火検出装置。
JP2014066080A 2014-03-27 2014-03-27 エンジンの失火検出装置 Pending JP2015190330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066080A JP2015190330A (ja) 2014-03-27 2014-03-27 エンジンの失火検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066080A JP2015190330A (ja) 2014-03-27 2014-03-27 エンジンの失火検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015190330A true JP2015190330A (ja) 2015-11-02

Family

ID=54425054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014066080A Pending JP2015190330A (ja) 2014-03-27 2014-03-27 エンジンの失火検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015190330A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110608097A (zh) * 2018-06-15 2019-12-24 联合汽车电子有限公司 发动机失火检测的方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5382903A (en) * 1976-12-28 1978-07-21 Fujitsu Ten Ltd Detector for misfire in internal combuation engine
JPH04318256A (ja) * 1991-04-18 1992-11-09 Mitsubishi Motors Corp 機関の失火検出装置
JPH0658196A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Toyota Motor Corp 失火検出装置
JPH06159130A (ja) * 1992-11-19 1994-06-07 Hitachi Ltd 内燃機関の希薄燃焼検出装置
JP2001012281A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の制御装置及び筒内空気過剰率推定装置
JP2006183644A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の失火検出装置
JP2007071183A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の失火検出装置
JP2007198304A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の失火判定装置および失火判定方法
JP2007315207A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Toyota Motor Corp 内燃機関装置および内燃機関の失火判定方法
JP2010150953A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の失火診断装置
US20110265560A1 (en) * 2010-04-29 2011-11-03 Gm Global Technology Operations, Inc. Engine misfire detection systems and methods using discrete fourier transform approximation

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5382903A (en) * 1976-12-28 1978-07-21 Fujitsu Ten Ltd Detector for misfire in internal combuation engine
JPH04318256A (ja) * 1991-04-18 1992-11-09 Mitsubishi Motors Corp 機関の失火検出装置
JPH0658196A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Toyota Motor Corp 失火検出装置
JPH06159130A (ja) * 1992-11-19 1994-06-07 Hitachi Ltd 内燃機関の希薄燃焼検出装置
JP2001012281A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の制御装置及び筒内空気過剰率推定装置
JP2006183644A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の失火検出装置
JP2007071183A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の失火検出装置
JP2007198304A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の失火判定装置および失火判定方法
JP2007315207A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Toyota Motor Corp 内燃機関装置および内燃機関の失火判定方法
JP2010150953A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の失火診断装置
US20110265560A1 (en) * 2010-04-29 2011-11-03 Gm Global Technology Operations, Inc. Engine misfire detection systems and methods using discrete fourier transform approximation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110608097A (zh) * 2018-06-15 2019-12-24 联合汽车电子有限公司 发动机失火检测的方法
CN110608097B (zh) * 2018-06-15 2022-01-18 联合汽车电子有限公司 发动机失火检测的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2893176B1 (en) Apparatus for detecting abnormal combustion in a combustion engine
JP6312618B2 (ja) 内燃機関の制御装置及び異常燃焼検出方法
JP2005299579A (ja) 内燃機関のノック検出装置
JP2011085098A (ja) 内燃機関の制御装置
JP6762186B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP6362713B2 (ja) ノック検出装置
JP2008280948A (ja) 内燃機関のノック検出装置
WO2013136879A1 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6136341B2 (ja) 内燃機関の異常燃焼検出装置
JP5502176B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6591389B2 (ja) 内燃機関のノッキング検出装置
JP2009275663A (ja) 内燃機関の燃焼状態検出装置
JP5843652B2 (ja) 内燃機関のノック制御装置
JP5826054B2 (ja) 内燃機関のノック検出装置
JPWO2015053204A1 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2017101657A (ja) 内燃機関のシリンダーによって生じさせられるmfb50燃焼指数と瞬時トルクとを推定する方法
JP2013104371A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2015190330A (ja) エンジンの失火検出装置
JP6577299B2 (ja) 内燃機関の燃焼制御装置
JP2008280947A (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JP6407828B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4340577B2 (ja) 筒内圧センサの温度検知装置、ならびにこれを用いた筒内圧の検出装置および内燃機関の制御装置
JP6002067B2 (ja) エンジンの燃焼変動検出装置、及び、エンジンの燃焼変動検出方法
JP2006307664A (ja) 内燃機関のノッキング判定装置
JP2015190409A (ja) 失火検出装置および失火検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180227